JP2009236241A - リリーフ弁 - Google Patents
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Abstract
【課題】 リリーフ弁において、ボール受けの振動を抑制するとともに、リリーフ圧の安定を図ってポンプ吐出量の徒らな低減を回避すること。
【解決手段】 リリーフ弁20において、ボール受けホルダ40の防振シール42が、ボール受け24の小径部24aの外周に抱着される抱着部43と、抱着部43から半径方向に沿う外方、かつ軸方向に沿う反ボール23側に延在してバルブ孔21aの内面に摺接するリップ部44とを有して構成されるもの。
【選択図】 図2
【解決手段】 リリーフ弁20において、ボール受けホルダ40の防振シール42が、ボール受け24の小径部24aの外周に抱着される抱着部43と、抱着部43から半径方向に沿う外方、かつ軸方向に沿う反ボール23側に延在してバルブ孔21aの内面に摺接するリップ部44とを有して構成されるもの。
【選択図】 図2
Description
本発明は車両のパワーステアリング装置等の油圧制御系に用いられて好適なリリーフ弁に関する。
従来のリリーフ弁として、軸方向に沿ってバルブ孔が穿設された弁ハウジングと、このバルブ孔の開口端部に嵌入固定され、軸方向に沿って貫通する連通孔の一端部に油圧ポンプから吐出した圧油が導入されるとともに、他端部に弁座が形成された弁座部材と、その弁座に当接して上記連通孔を閉止するボールと、該ボールを保持し、上記バルブ孔の内面に沿って摺動可能に支持されたボール受けと、上記ボールが上記弁座に当接する方向に上記ボール受けを付勢するリリーフばねとを備え、圧油のリリーフ時に圧油をリリーフするリリーフ孔が上記バルブ孔の半径方向に開口するものがある。このリリーフ弁では、リリーフ時に、ポンプの全吐出流量がリリーフ弁から流れ出すことにより、ボール受けが自励振動を起こすため、ピー音が発生する。
しかるに、ボール受けの振動を防止するリリーフ弁として、特許文献1に記載の如く、ボール受けとリリーフばねとの間に、ゴム製OリングとPTFEリングからなる防振リングを介装したものがある。これは、リリーフばねによって防振リングをボール受けに押圧し、防振リングのゴム製Oリングを押し広げ状態とすることにより、防振リングをバルブ孔の内面に接触させ、ボール受けの振動を抑制するものである。
ところが、特許文献1に記載のリリーフ弁では、防振リングのゴム製Oリングをリリーフばねによりボール受けとの間で軸方向に圧縮して径方向に押し広げ状態とするものであるため、圧縮押し広げ状態のOリングが油の低温時にゴムの硬化により、バルブ孔の内面への張り付き現象を生じ、油圧が設定圧を超えてもリリーフしないおそれがある。また、長期に渡る劣化で設定圧が変化することによりリリーフ弁の作動が正常でなくなり、シリンダ、ポンプの各部に油漏れが発生してしまう現象が起こる。
そこで、ボール受けの振動を抑制するとともに、リリーフ圧の安定を図るリリーフ弁として、図4に示すものがある。図4において、101は弁ハウジング、102は弁座部材、103はボール、104はボール受け、105はリリーフばね、106はボール受けホルダである。ボール受けホルダ106は、リリーフばね105によりバックアップ支持され、ボール受け104の小径部104aの端面に当接する金属製の基板107と、基板107の外縁部に接着されるゴム製の防振シール108とからなる。そして、防振シール108は、ボール受け104の小径部104aの外周に抱着される抱着部108aと、抱着部108aから延在して弁ハウジング101のバルブ孔101aの内面に摺接するリップ部108bとを有する。防振シール108のリップ部108bの自由状態の外径がバルブ孔101aの内径より僅かに大径とされており、防振シール108のリップ部108bが弾発的に僅かに縮径されてバルブ孔101aの内面を軽く摺接することにより、防振シール108のバルブ孔101aの内面への張り付きや劣化を回避しようとするものである。
特許2875852
しかしながら、図4のリリーフ弁では、防振シール108のリップ部108bが抱着部108aから半径方向に沿う外方、かつ軸方向に沿うボール側に延在している。従って、防振シール108の軸方向に沿う縦断面視で、抱着部108aとリップ部108bはボール側に向けて開くV字状断面を形成し、バルブ孔101aの内面に摺接する。このため、防振シール108のリップ部108bはボール103がリリーフばね105により閉じられる閉弁過程で抱着部108aに対して拡開し易く、バルブ孔101aの内面との摩擦を大にして拡開方向にめくり上げられるように撓み、この撓み力がボール受け104を開弁方向に付勢する力として作用するようにリップ部108bに保存される。そして、ボール103が再び開弁するリリーフ時には、防振シール108のリップ部108bはボール103の開弁方向で抱着部108aに対してすぼまり易く、バルブ孔101aの内面との摩擦を小にし、ボール103の開弁方向に防振シール108のリップ部108bが及ぼす摩擦抵抗力が小となる。ボール103は、閉弁時のリップ部108bに保存したボール受け104を開弁方向に付勢する撓み力と、開弁時に小となるリップ部108bの摩擦抵抗力の協働下で、設定リリーフ圧より低圧の圧油をリリーフしてしまう。ポンプ吐出量が徒らに低減するものになる。
本発明の課題は、リリーフ弁において、ボール受けの振動を抑制するとともに、リリーフ圧の安定を図ってポンプ吐出量の徒らな低減を回避することにある。
請求項1の発明は、軸方向に沿ってバルブ孔が穿設された弁ハウジングと、上記バルブ孔の開口端部に設けられ、軸方向に沿って貫通する連通孔の一端部に油圧ポンプから吐出した圧油が導入されるとともに、他端部に弁座が形成された弁座部と、上記弁座に当接して上記連通孔を閉止するボールと、該ボールを保持し、上記バルブ孔の内面に沿って摺動可能に設けられたボール受けと、上記ボールが上記弁座に当接する方向に上記ボール受けを付勢するリリーフばねと、上記ボール受けの小径部の外周に抱着され、かつ上記バルブ孔の内面に沿って摺動可能にされる防振シールを備えたボール受けホルダとを備え、油圧のリリーフ時に圧油をリリーフするリリーフ孔が上記バルブ孔の半径方向に開口したリリーフ弁において、前記ボール受けホルダの防振シールが、前記ボール受けの小径部の外周に抱着される抱着部と、該抱着部から半径方向に沿う外方、かつ軸方向に沿う反ボール側に延在して前記バルブ孔の内面に摺接するリップ部とを有して構成されるようにしたものである。
請求項2の発明は、請求項1の発明において更に、前記ボール受けホルダが、前記ボール受けの小径部の端面に当接する基板と、該基板の外縁部に接着される前記防振シールとを有して構成されるようにしたものである。
(請求項1)
(a)リリーフ弁では、防振シールのリップ部が抱着部から半径方向に沿う外方、かつ軸方向に沿う反ボール側に延在する。従って、防振シールの軸方向に沿う縦断面視で、抱着部とリップ部は反ボール側に向けて開くV字状断面を形成し、バルブ孔の内面に摺接する。このため、防振シールのリップ部はボールがリリーフばねにより閉じられる閉弁過程で抱着部に対してすぼまり易く、バルブ孔の内面との摩擦を小にしてめくり上げられるように撓むことなくスムースに移動し、閉弁時のリップ部はボール受けを開弁方向に付勢する撓み力を保存することがない。また、ボールが再び開弁するリリーフ時には、防振シールのリップ部はボールの開弁方向で抱着部に対して拡開し易く、バルブ孔の内面との間に一定の摩擦抵抗力を生ずる。ボールはリリーフばねが一定のばね力を及ぼし、かつリップ部が一定の摩擦抵抗力を及ぼす中で、一定のリリーフ圧の圧油をリリーフし、ポンプ吐出量を徒らに低減することがない。
(a)リリーフ弁では、防振シールのリップ部が抱着部から半径方向に沿う外方、かつ軸方向に沿う反ボール側に延在する。従って、防振シールの軸方向に沿う縦断面視で、抱着部とリップ部は反ボール側に向けて開くV字状断面を形成し、バルブ孔の内面に摺接する。このため、防振シールのリップ部はボールがリリーフばねにより閉じられる閉弁過程で抱着部に対してすぼまり易く、バルブ孔の内面との摩擦を小にしてめくり上げられるように撓むことなくスムースに移動し、閉弁時のリップ部はボール受けを開弁方向に付勢する撓み力を保存することがない。また、ボールが再び開弁するリリーフ時には、防振シールのリップ部はボールの開弁方向で抱着部に対して拡開し易く、バルブ孔の内面との間に一定の摩擦抵抗力を生ずる。ボールはリリーフばねが一定のばね力を及ぼし、かつリップ部が一定の摩擦抵抗力を及ぼす中で、一定のリリーフ圧の圧油をリリーフし、ポンプ吐出量を徒らに低減することがない。
(b)ボール受けに抱着した防振シールは、リップ部の自由状態の外径をバルブ孔の内径より僅かに大径とし、リップ部が自らの弾性変形により僅かに縮径してバルブ孔の内面に軽く摺接する。これにより、防振シールがバルブ孔の内面に圧縮押し付けられて張り付きや劣化を生ずることなく、ボール受けの振動を抑制することができる。
(請求項2)
(c)ボール受けホルダが基板を有することにより、ボール受けホルダをボール受けの小径部の端面に当接させてリリーフばねのばね力をボールに伝えることができる。そして、この基板の外縁部に防振シールを接着することにより、リリーフばねのばね力を防振シールに加えることがなく、防振シールのリップ部を自らの弾性変形だけにより僅かに縮径させてバルブ孔の内面を安定的に軽く摺接させることができる。
(c)ボール受けホルダが基板を有することにより、ボール受けホルダをボール受けの小径部の端面に当接させてリリーフばねのばね力をボールに伝えることができる。そして、この基板の外縁部に防振シールを接着することにより、リリーフばねのばね力を防振シールに加えることがなく、防振シールのリップ部を自らの弾性変形だけにより僅かに縮径させてバルブ孔の内面を安定的に軽く摺接させることができる。
図1はポンプを示す断面図、図2は実施例1のリリーフ弁を示す断面図、図3は実施例2のリリーフ弁を示す断面図、図4は従来例のリリーフ弁を示す断面図である。
(実施例1)(図1、図2)
図1の可変容量型ポンプは、車両のパワーステアリング装置の油圧発生源となるベーンタイプの可変容量型ポンプの一例であり、第1流体室の圧力を制御する切換弁17内にリリーフ弁20が内蔵されて設けられている。
図1の可変容量型ポンプは、車両のパワーステアリング装置の油圧発生源となるベーンタイプの可変容量型ポンプの一例であり、第1流体室の圧力を制御する切換弁17内にリリーフ弁20が内蔵されて設けられている。
この図において、ポンプ回転軸1に取付けられたロータ2が、偏心したカムリング3の中で回転してカムリング3との間にポンプ室9を形成しており、そのカムリング3はアウタケース4を介してポンプハウジング5に支持されている。6はポンプハウジングキャップ、7はプリロードばねである。
ロータ2の外周には、円周方向に渡って複数のベーン8が取付けられ、その先端はカムリング3の内周面に接している。そこでロータ2が回転すると、吸入ポート10から吸入された作動油がポンプ室9を経て吐出ポート11から吐出される。吐出ポート11から吐出された作動油は、可変オリフィス12を通り吐出通路30を経て、外部機器へ送られる。
15はポンプハウジング5の一部に設けられ、一端部(図の左端)が詰栓16により閉じられた弁格納孔であって、この弁格納孔15の中に切換弁17の弁体21が収納され、切換弁ばね18によって上記詰栓16の方へ付勢されている。切換弁弁体21の左側に形成された第1弁室19aにはポンプ吐出側通路に設けられた可変オリフィス12の上流側の流体圧が通路28を介して印加され、切換弁弁体21の右側に形成された第2弁室19bには、該可変オリフィス12の下流側の流体圧が印加される。
ポンプが高回転になると、切換弁弁体21の左側の第1弁室19aの圧力が高くなるので、切換弁弁体21は切換弁ばね18の力に抗して図の右方へ移動する。そうすると通路29が第1弁室19aに開口するようになり、第1弁室19a内の作動油は通路29を通って、カムリング3とアウタケース4の間の第1流体室13aに導入される。一方、可変オリフィス12の下流側の圧力は第2流体室13bに導入されている。このように高速回転時には、可変オリフィス12の前後の圧力がそれぞれ第1流体室13a、第2流体室13bに導入されるので、その差圧によりカムリング3は偏移していき、吸入ポート10の面積が減少して、ポンプの吐出量が減少する。
図2は、上記切換弁17の弁体21を取出して示す拡大断面図である。切換弁17はリリーフ弁20を内蔵しており、切換弁弁体21はリリーフ弁20のハウジングでもある。このリリーフ弁ハウジング21には、軸方向に沿ってバルブ孔21aが穿設されている。このバルブ孔21aの開口端部には弁座部材22が嵌入され、符号22aの位置でカシメ固定されている。この弁座部材22には、軸方向を貫通する連通孔22bが穿設され、その連通孔22bの一端部(図の右端)は、前記図1の第2弁室19bに開口して、可変オリフィス12の下流側の圧力が導入され、他端部(図の左端)には弁座22cが形成されている。
23は上記弁座22cに当接して連通孔22bを閉止するボールであり、24はそのボール23を保持するボール受けで、バルブ孔21aの内面に沿って摺動可能に支持されている。そしてこのボール受け24は、リリーフばね25によって、ボール23が弁座22cに当接する方向(図の右方)に付勢されている。
本実施例では、ボール受け24とボール23との間にボール受けホルダ40を介装している。ボール受けホルダ40は、ボール受け24のボール23寄りの小径部24aの端面に当接する金属製の基板41と、基板41の外縁部(ボール受け24の小径部24aより大径をなす外周範囲)に焼付接着等されるゴム製の防振シール42とを有して構成される。
防振シール42は、ボール受け24の小径部24aの外周に圧入等されて抱着される環状抱着部43と、抱着部43の全周から半径方向に沿う外方、かつ軸方向に沿う反ボール23側に延在してバルブ孔21aの内面に摺接するリップ部44とを有して構成される。抱着部43とリップ部44は、防振シール42の軸方向に沿う縦断面視で、反ボール23側に向けて開くV字状断面を形成し、そのV字の底部を基板41の外縁部に焼付接着等している。防振シール42は、リップ部44の先端部44aの外径を自由状態で、バルブ孔21aの内径よりも大きく設定し、これを押し縮めた状態でバルブ孔21a内に嵌入している。これにより、防振シール42のリップ部44の先端部44aは、バルブ孔21aの内面に沿って摺動可能にされる。
また、弁座22c近傍のリリーフ弁ハウジング21には、半径方向にリリーフ孔21bが設けられていて、弁ハウジング21の外周面に全円周に渡って設けられた環状切欠き21cに連通している。そしてその環状切欠き21cは、図1に示されるドレーン通路31又は油圧ポンプの吸入ポートに連通している。
可変容量型ポンプにおけるリリーフ弁20は、ポンプ吐出側での過大流体圧の安定したリリーフ圧を設定することを目的とする。ポンプ吐出側の流体圧が設定圧以下のときには、ボール23はリリーフばね25の力によって弁座22cに当接しており、弁は閉止している。
パワーステアリング装置による操舵の据え切り時のように、ポンプ吐出側の流体圧が過大になると、可変オリフィス12の下流側の吐出通路30に連通している第2弁室19bの圧力、従って連通孔22b内の圧力がリリーフ設定圧力を超えるので、ボール23はリリーフばね25の力に抗して図の左方へ移動し、弁が開く。そうすると、第2弁室19b内の圧油は連通孔22bから、リリーフ孔21b、環状切欠き21c、ドレーン通路31へリリーフされる。こうして第2弁室19b内の圧力が設定値以下に低下すると、ボール23がリリーフばね25によって再び弁座22cに押付けられて弁が閉じ、圧油の流れが止まる。
本実施例によれば以下の作用効果を奏する。
(a)リリーフ弁20では、防振シール42のリップ部44が抱着部43から半径方向に沿う外方、かつ軸方向に沿う反ボール23側に延在する。従って、防振シール42の軸方向に沿う縦断面視で、抱着部43とリップ部44は反ボール23側に向けて開くV字状断面を形成し、バルブ孔21aの内面に摺接する。このため、防振シール42のリップ部44はボール23がリリーフばね25により閉じられる閉弁過程で抱着部43に対してすぼまり易く、バルブ孔21aの内面との摩擦を小にしてめくり上げられるように撓むことなくスムースに移動し、閉弁時のリップ部44はボール受け24を開弁方向に付勢する撓み力を保存することがない。また、ボール23が再び開弁するリリーフ時には、防振シール42のリップ部44はボール23の開弁方向で抱着部43に対して拡開し易く、バルブ孔21aの内面との間に一定の摩擦抵抗力を生ずる。ボール23はリリーフばね25が一定のばね力を及ぼし、かつリップ部44が一定の摩擦抵抗力を及ぼす中で、一定のリリーフ圧の圧油をリリーフし、ポンプ吐出量を徒らに低減することがない。
(a)リリーフ弁20では、防振シール42のリップ部44が抱着部43から半径方向に沿う外方、かつ軸方向に沿う反ボール23側に延在する。従って、防振シール42の軸方向に沿う縦断面視で、抱着部43とリップ部44は反ボール23側に向けて開くV字状断面を形成し、バルブ孔21aの内面に摺接する。このため、防振シール42のリップ部44はボール23がリリーフばね25により閉じられる閉弁過程で抱着部43に対してすぼまり易く、バルブ孔21aの内面との摩擦を小にしてめくり上げられるように撓むことなくスムースに移動し、閉弁時のリップ部44はボール受け24を開弁方向に付勢する撓み力を保存することがない。また、ボール23が再び開弁するリリーフ時には、防振シール42のリップ部44はボール23の開弁方向で抱着部43に対して拡開し易く、バルブ孔21aの内面との間に一定の摩擦抵抗力を生ずる。ボール23はリリーフばね25が一定のばね力を及ぼし、かつリップ部44が一定の摩擦抵抗力を及ぼす中で、一定のリリーフ圧の圧油をリリーフし、ポンプ吐出量を徒らに低減することがない。
(b)ボール受け24に抱着した防振シール42は、リップ部44の自由状態の外径をバルブ孔21aの内径より僅かに大径とし、リップ部44が自らの弾性変形により僅かに縮径してバルブ孔21aの内面に軽く摺接する。これにより、防振シール42がバルブ孔21aの内面に圧縮押し付けられて張り付きや劣化を生ずることなく、ボール受け24の振動を抑制することができる。
(c)ボール受けホルダ40が基板41を有することにより、ボール受けホルダ40をボール受け24の小径部24aの端面に当接させてリリーフばね25のばね力をボール23に伝えることができる。そして、この基板41の外縁部に防振シール42を接着することにより、リリーフばね25のばね力を防振シール42に加えることがなく、防振シール42のリップ部44を自らの弾性変形だけにより僅かに縮径させてバルブ孔21aの内面を安定的に軽く摺接させることができる。
(実施例2)(図3)
実施例2は実施例1と異なる点は、リリーフ弁20が第1と第2のボール受け24、51を有し、リリーフばね25が衝接する第1のボール受け24と、ボール23を保持する第2のボール受け51との間にボール受けホルダ40を介装したことにある。ボール受けホルダ40は、実施例1におけると同様に構成され、第1のボール受け24と第2のボール受け51との間に基板41を挟み込まれ、第1のボール受け24の小径部24aの外周に防振シール42の抱着部43を抱着して用いられる。本実施例においても、防振シール42のリップ部44は、抱着部43から半径方向に沿う外方、かつ軸方向に沿う反ボール側に延在してバルブ孔21aの内面に摺接するように構成され、実施例1におけると同様の作用効果を奏する。
実施例2は実施例1と異なる点は、リリーフ弁20が第1と第2のボール受け24、51を有し、リリーフばね25が衝接する第1のボール受け24と、ボール23を保持する第2のボール受け51との間にボール受けホルダ40を介装したことにある。ボール受けホルダ40は、実施例1におけると同様に構成され、第1のボール受け24と第2のボール受け51との間に基板41を挟み込まれ、第1のボール受け24の小径部24aの外周に防振シール42の抱着部43を抱着して用いられる。本実施例においても、防振シール42のリップ部44は、抱着部43から半径方向に沿う外方、かつ軸方向に沿う反ボール側に延在してバルブ孔21aの内面に摺接するように構成され、実施例1におけると同様の作用効果を奏する。
以上、本発明の実施例を図面により詳述したが、本発明の具体的な構成はこの実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。
20 リリーフ弁
21 切換弁弁体(弁ハウジング)
21a バルブ孔
21b リリーフ孔
22 弁座部材(弁座部)
22b 連通孔
22c 弁座
23 ボール
24 ボール受け
24a 小径部
25 リリーフばね
40 ボール受けホルダ
41 基板
42 防振シール
43 抱着部
44 リップ部
51 ボール受け
21 切換弁弁体(弁ハウジング)
21a バルブ孔
21b リリーフ孔
22 弁座部材(弁座部)
22b 連通孔
22c 弁座
23 ボール
24 ボール受け
24a 小径部
25 リリーフばね
40 ボール受けホルダ
41 基板
42 防振シール
43 抱着部
44 リップ部
51 ボール受け
Claims (2)
- 軸方向に沿ってバルブ孔が穿設された弁ハウジングと、上記バルブ孔の開口端部に設けられ、軸方向に沿って貫通する連通孔の一端部に油圧ポンプから吐出した圧油が導入されるとともに、他端部に弁座が形成された弁座部と、上記弁座に当接して上記連通孔を閉止するボールと、該ボールを保持し、上記バルブ孔の内面に沿って摺動可能に設けられたボール受けと、上記ボールが上記弁座に当接する方向に上記ボール受けを付勢するリリーフばねと、上記ボール受けの小径部の外周に抱着され、かつ上記バルブ孔の内面に沿って摺動可能にされる防振シールを備えたボール受けホルダとを備え、油圧のリリーフ時に圧油をリリーフするリリーフ孔が上記バルブ孔の半径方向に開口したリリーフ弁において、
前記ボール受けホルダの防振シールが、前記ボール受けの小径部の外周に抱着される抱着部と、該抱着部から半径方向に沿う外方、かつ軸方向に沿う反ボール側に延在して前記バルブ孔の内面に摺接するリップ部とを有して構成されることを特徴とするリリーフ弁。 - 前記ボール受けホルダが、前記ボール受けの小径部の端面に当接する基板と、該基板の外縁部に接着される前記防振シールとを有して構成される請求項1に記載のリリーフ弁。
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2016017453A (ja) * | 2014-07-08 | 2016-02-01 | 本田技研工業株式会社 | 内燃機関のブリーザ構造 |
CN108343596A (zh) * | 2018-02-07 | 2018-07-31 | 胜利油田金岛实业有限责任公司胜岛石油机械厂 | 一种双爪锁爪囚固阀球的冗余式抽油泵 |
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2008
- 2008-03-27 JP JP2008084331A patent/JP2009236241A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20110607 |