JP2009233772A - Machine tool - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は工作機械に関する。 The present invention relates to a machine tool.
自動工具交換装置を備える工作機械においては、切削加工により生じた切粉が、自動工具交換装置に保持されている工具ホルダに付着する虞がある。工具ホルダにはドリル等の工具が保持されており、切粉が付着した工具ホルダが主軸に装着されると、工具による加工精度が損なわれてしまう。このため、切粉が付着したままの工具ホルダが主軸に装着されるのを回避する手段として、工具ホルダをクーラント液により洗浄することが行われる。 In a machine tool provided with an automatic tool changer, there is a risk that chips generated by the cutting process adhere to a tool holder held by the automatic tool changer. A tool such as a drill is held in the tool holder, and when the tool holder to which chips adhere is attached to the main shaft, the processing accuracy of the tool is impaired. For this reason, the tool holder is washed with a coolant liquid as a means for avoiding mounting of the tool holder with chips on the main shaft.
クーラント液の吐出形態の一例として、特許文献1には、クーラント液を中実の円錐状に広がるように吐出させる技術が開示されている。このようにクーラント液を円錐状に拡がるように吐出させれば、クーラント液を広範囲に吐出することができるので、洗浄効率が高い。しかも、円錐形の外面だけでなくその内部にもクーラント液が充足されるので、工具ホルダに対して十分な量のクーラント液を供給でき、このことによっても洗浄効率の向上が期待できる。
しかし、上記特許文献1には、中実の円錐状にクーラント液を吐出させるために、どのようなノズルが適しているかの開示はない。そのようなノズルは多く存在し、工作機械の分野において、工具ホルダに付着している切粉を洗浄するためにどのようなノズルが適しているかの選択は決して容易ではない。 However, Patent Document 1 does not disclose what kind of nozzle is suitable for discharging the coolant liquid in a solid conical shape. There are many such nozzles, and in the field of machine tools, it is by no means easy to select which nozzle is suitable for cleaning the chips adhering to the tool holder.
本発明は、上記のような事情に基づいて完成されたものであって、より確実な洗浄効果の下、工作機械で工具ホルダに付着している切粉をクーラント液によって洗浄可能とすることを目的とする。 The present invention has been completed based on the above-described circumstances, and allows the chips adhering to the tool holder to be cleaned with a coolant with a machine tool under a more reliable cleaning effect. Objective.
本発明の工作機械は、垂直下方に臨む主軸ヘッドと、該主軸ヘッドに回転可能に支承され、下端面に工具ホルダが装着される主軸と、旋回軸回りで旋回可能に設けられ、複数個の該工具ホルダを保持する自動工具交換装置と、該主軸ヘッドに設けられ、クーラント液を吐出可能な少なくとも一つのノズルとを備えた工作機械において、
前記ノズルは、内部に螺旋流生成流路が設けられていて中実の円錐状に前記クーラント液を吐出可能なものであることを特徴とする。
The machine tool of the present invention is provided with a spindle head that faces vertically downward, a spindle that is rotatably supported by the spindle head, a tool holder is mounted on the lower end surface, and a pivot that is pivotable about a pivot axis. In a machine tool comprising an automatic tool changer that holds the tool holder, and at least one nozzle provided on the spindle head and capable of discharging a coolant liquid,
The nozzle is characterized in that a spiral flow generation flow path is provided therein and the coolant liquid can be discharged in a solid conical shape.
クーラント液を円錐状に拡がる形態で吐出させる手段としては、ノズルの吐出孔の形状を吐出方向に向けて内径が拡大するようなテーパ形状にすることが考えられる。しかしながら、単にノズルの吐出口の内周面に沿わせてクーラント液を吐出させただけでは、クーラント液の飛行経路が単純な直線状、即ち層流状となるため、収束力が弱く、円錐形が拡散するように変形する虞がある。このようにクーラント液の吐出流が拡散してしまうと、工具ホルダに対するクーラント液の吹き付け力が低下するため、洗浄効果の低下が懸念される。 As a means for discharging the coolant liquid in a form that expands in a conical shape, it is conceivable that the shape of the discharge hole of the nozzle is tapered so that the inner diameter increases in the discharge direction. However, if the coolant liquid is simply discharged along the inner peripheral surface of the nozzle discharge port, the flight path of the coolant liquid becomes a simple straight line, that is, a laminar flow. There is a risk of deformation to diffuse. If the discharge flow of the coolant is thus diffused, the spraying force of the coolant on the tool holder is reduced, and there is a concern that the cleaning effect may be reduced.
これに対し、本発明の工作機械では、クーラント液は、ノズルの内部に設けた螺旋流生成流路によって旋回流となりながら、中実の円錐状に吐出される。このため、クーラント液は、収束力が強く、拡散し難い。これにより、クーラント液が工具ホルダに対して強く吹き付けられるので、高い洗浄効果が期待できる。 On the other hand, in the machine tool of the present invention, the coolant liquid is discharged in a solid conical shape while being turned into a swirl flow by the spiral flow generation flow path provided inside the nozzle. For this reason, the coolant liquid has a strong convergence force and is difficult to diffuse. Thereby, since a coolant liquid is strongly sprayed with respect to a tool holder, a high cleaning effect can be expected.
したがって、本発明の工作機械は、より確実な洗浄効果の下、工具ホルダに付着している切粉をクーラント液によって洗浄することができる。 Therefore, the machine tool of the present invention can clean the chips adhering to the tool holder with the coolant liquid under a more reliable cleaning effect.
ノズルは、主軸の軸線を挟んだ対称位置に2個又は軸線を中心とする等角度間隔で3個以上設けられ得る。そして、各ノズルから吐出されるクーラント液からなる円錐部は互いに交差する交差部を有し得る。交差部は、自動工具交換装置に保持された複数の工具ホルダのうち、主軸の下端面と対面する対面工具ホルダを内部に含むことが好ましい。 Two nozzles or three or more nozzles may be provided at symmetrical positions with the axis of the main axis between them or at equal angular intervals around the axis. And the cone part which consists of coolant liquid discharged from each nozzle can have a cross | intersection part which mutually cross | intersects. The intersecting portion preferably includes a facing tool holder facing the lower end surface of the spindle among the plurality of tool holders held by the automatic tool changer.
この構成によれば、各ノズルから中実の円錐状にクーラント液が吐出され、各ノズルから吐出されるクーラント液からなる円錐部が互いに交差する交差部を有する。この交差部内に自動工具交換装置の対面工具ホルダが内包されるので、工具ホルダの選択時及び装着時に工具ホルダを効果的に洗浄することが可能となる。 According to this configuration, the coolant liquid is discharged from each nozzle in a solid conical shape, and the conical portions made of the coolant liquid discharged from each nozzle have crossing portions that intersect each other. Since the facing tool holder of the automatic tool changer is included in this intersection, the tool holder can be effectively cleaned when the tool holder is selected and mounted.
この場合、ノズルは、主軸の軸線を自動工具交換装置の旋回方向で挟んだ対称位置に2個設けられていることが好ましい。 In this case, it is preferable that two nozzles are provided at symmetrical positions sandwiching the axis of the main shaft in the turning direction of the automatic tool changer.
この構成によれば、2個のノズルは自動工具交換装置の旋回時における工具ホルダの移動経路に沿って並ぶように配置されるので、工具ホルダは、その全移動領域のうち、主軸に接近する移動領域から、主軸の真下位置を通過する領域を経て、主軸から離間する移動領域に亘る範囲で、クーラント液による洗浄を受けることができる。このため、工具ホルダが主軸の真下を通過する時にのみ洗浄される場合に比べると、洗浄時間が長く、高い洗浄効果が得られる。 According to this configuration, since the two nozzles are arranged so as to be aligned along the movement path of the tool holder when the automatic tool changer is turned, the tool holder approaches the main shaft in the entire movement region. The cleaning with the coolant can be performed in a range from the moving region to the moving region separated from the main shaft through the region passing through the position directly below the main shaft. For this reason, compared with the case where it wash | cleans only when a tool holder passes just under a spindle, cleaning time is long and the high cleaning effect is acquired.
<実施形態1>
以下、本発明を具体化した実施形態1を図1乃至図11を参照して説明する。本実施形態1に示すのは、マシニングセンタや旋盤等の工作機械であって、図1に示すように、ワーク(図示せず)に対し工具ホルダ22を用いてて切削加工を行うためのワーク加工部10と、工具ホルダ22を自動交換するたの自動工具交換装置20(ATC)とを備えている。
<Embodiment 1>
A first embodiment of the present invention will be described below with reference to FIGS. A machine tool such as a machining center or a lathe is shown in the first embodiment. As shown in FIG. 1, a workpiece machining for cutting a workpiece (not shown) using a
ワーク加工部10は、水平に前方へ突出するブラケット11を有しており、ブラケット11の前端は垂直方向(上下方向)における下方側に臨む主軸ヘッド12となっている。このブラケット11は、最も高い待機位置(図1を参照)と、最も低い加工位置(図示せず)との間で、昇降されるようになっている。
The
主軸ヘッド12には、図2に示すように、軸線13Aを上下方向に向けた主軸13が主軸ヘッド12の下端面に露出した状態で保持され、主軸13は図示しない駆動機構により回転し得るように構成されている。図4及び5に示すように、主軸13には、主軸13と同軸のテーパ状をなしていて主軸13の下端面に開口する装着孔14が形成され、装着孔14内の上端部にはチャック15が配置されている。
As shown in FIG. 2, the
自動工具交換装置20は、旋回軸16と回転部材21とを備えて構成されており、回転部材21に10〜15個の工具ホルダ22を剥き出しの状態で保持し、これらの工具ホルダ22を直接主軸13に装着するようにしたタレット式と称されるものである。
The
旋回軸16は、図示しないコラムに支持され、軸線16Aを前後方向(即ち、主軸13の軸線13Aに直角な方向)に向けて回転駆動されるようになっている。この旋回軸16は、ブラケット11の主軸ヘッド12よりも前方であって、主軸13よりも高い位置に配置されている。また、左右方向において、旋回軸16は、主軸13の軸線13Aと一致する位置に配置されている。
The turning
回転部材21は、その回転中心部23と同心の円盤部24を有し、回転中心部23を旋回軸16に固着することにより、旋回軸16を中心として間欠的に旋回するようになっている。
各円盤部24は、旋回軸16と略直角をなし、その外周縁部には後方(即ち、主軸ヘッド12に接近する方向)へ延出した形態の10〜15個の保持部25が、周方向に等角度ピッチで設けられている。各保持部25は、工具ホルダ22を1個ずつ保持できるようになっており、図示は省略するが円盤部24に対して旋回軸16から離間するように径方向へ弾性的に変位しうるようになっている。また、ブラケット11と主軸ヘッド12は図示しない駆動機構により昇降移動するようになっている。
The rotating
Each
工具ホルダ22は、図2、4及び5に示すように、全体として細長く、略円錐状のシャンク部26と、シャンク部26における小径側の端部に連なるプルスタッド部27と、シャンク部26における大径側の端部に連なるフランジ部28と、フランジ部28におけるシャンク部26とは反対側の端面から突出する工具取付部29とを有する周知形態のものである。工具取付部29には、工具30が取り付けられている。
As shown in FIGS. 2, 4, and 5, the
かかる工具ホルダ22は、そのフランジ部28において回転部材21の保持部25に保持されている。保持部25に保持された工具ホルダ22は、その軸線を旋回軸16と直交する回転部材21の径方向に向けるとともに、プルスタッド部27を旋回軸16に向かって突出させた姿勢となる。
The
かかる工具ホルダ22は、ブラケット11を工具ホルダ22と干渉しないように上方の待機位置へ移動させた状態で回転部材21を回転させることにより、主軸13の軸線13Aと直角な旋回軸16を中心とする円に沿って旋回するようになっている。このとき、工具ホルダ22の旋回経路を含む仮想面(図示せず)は、前後方向において主軸13の軸線13Aと一致している(図1〜図4を参照)。
The
工具ホルダ22を主軸13に装着してワーク(図示せず)への加工を行う際には、旋回軸16を中心として回転部材21を回転させ、主軸13の真下において、装着対象である工具ホルダ22を主軸13と同軸状の位置(即ち、最下端の位置)に配置する。この後、回転部材21を回転させずに、ブラケット11を下方へ平行移動させる。
When the
移動の過程では、主軸13の装着孔14が、工具ホルダ22のシャンク部26に対して相対回転を規制された状態で嵌合され、その後、装着孔14内においては、プルスタッド部27にチャック15が係止し、チャック15が上方に引かれることにより、工具ホルダ22が主軸13から下方へ離脱することを規制された状態に保持される(図5を参照)。
In the process of movement, the
この後、更にブラケット11は、工具ホルダ22を保持した状態のまま下降しながら保持部25を下方へ押圧し、保持部25は、工具ホルダ22を解放しながら、径方向下向きに揺動してブラケット11の下動経路外へ退避する。そして、ブラケット11がワークに対して加工を行うための最下端の加工位置に達すると、ブラケット11の下動が停止し、この後、工具30によりワークに対して加工が行われる。
Thereafter, the
ワークへの加工を行った後、主軸13に装着されている工具ホルダ22を外して別の工具ホルダ22に交換する際には、ブラケット11を加工位置から待機位置へ向けて上昇させる。上動する過程では、径方向下方へ退避している空きの保持部25が、上方へ復動して、主軸13に装着されている工具ホルダ22を保持する。
After processing the workpiece, when removing the
この状態から更に、ブラケット11の上動が進むのに伴い、主軸13のチャック15が工具ホルダ22を解放し、主軸13は工具ホルダ22から上方へ離間していく。そして、ブラケット11が保持部25に保持されている工具ホルダ22と干渉しない待機位置まで上動すると、ブラケット11の移動が停止する。
As the upward movement of the
この後は、回転部材21を回転させることにより、主軸13に装着すべき工具ホルダ22を主軸13の真下へ移動させる。その後は、上述と同じ工程により、ブラケット11を下動させて、主軸13に工具ホルダ22を保持させ、ワークへの加工を行う。
Thereafter, by rotating the rotating
さて、本実施形態1の工作機械では、工具30によってワークに切削加工を施した際に飛散した切粉が回転部材21に保持されている工具ホルダ22に付着する虞があるため、工具ホルダ22に付着した切粉を除去するための洗浄手段として、主軸13の近傍にノズル40を設け、ノズル40から吐出させたクーラント液41によって工具ホルダ22に付着した切粉を吹き飛ばし、若しくは洗い流すようにしている。以下、ノズル40及びクーラント液41による洗浄動作について説明する。
Now, in the machine tool of the first embodiment, since the chips scattered when the workpiece is cut by the
図3に示すように、主軸ヘッド12には、その下面に開口する一対の収容孔42が左右対称に形成されている。収容孔42は、図6に示すように、円形断面であって内周に雌ネジ部43が形成されている。これらの収容孔42内には、夫々円筒状をなすノズル40がその外周の雄ネジ部44をねじ込むことにより取り付けられている。取り付けられたノズル40は、その全体が収容孔42内に収容されている。同じく、主軸ヘッド12には、その外面から収容孔42に連通する供給孔49が形成されている。供給孔49はノズル40にクーラント液41を供給するための経路であって、収容孔42の上端面における中央位置(ノズル40と同心の位置)に開口している。
As shown in FIG. 3, the
一対のノズル40は同一形態のものであって、図2に示すように、両ノズル40の位置及び軸線40Aの向きは、主軸13の軸線13Aを挟んで左右対称となっている。つまり、図3に示すように、一対のノズル40は主軸13の軸線13Aを挟んで並ぶように配置されていて、この一対のノズル40と主軸13の軸線13Aとが並ぶ方向は、回転部材21に保持されている工具ホルダ22が主軸13の下方を通過する際の円弧状の旋回経路R(図2を参照)を、主軸13の軸線13Aと直角である水平な投影面(図示せず)に投影したときの直線状の投影経路S(図3を参照)と平行である。
The pair of
図2に示すように、ノズル40の軸線40Aは主軸13の軸線13Aに対して斜め方向であり、ノズル40の軸線40Aの下方への延長線が主軸13の下方において主軸13の軸線13Aと交差するようになっている。主軸13の軸線13Aに対するノズル40の軸線40Aの傾斜角度は約32.5°である。
As shown in FIG. 2, the
次に、ノズル40の構造を、図6乃至図10を参照して説明する。ノズル40は、金属製の筒状部材48Aと、この筒状部材48A内に収容される金属製の螺旋部材48Bとから構成される。筒状部材48Aは、図6に示すように、その下端面に円形に開口する吐出孔45と、吐出孔45よりも大径であって吐出孔45の上端に同心状に連なる円形の整流孔46と、整流孔46とほぼ同径であって整流孔46の上端に同心状に連なる円形の取付孔47とから構成されている。整流孔46の略上半分領域(螺旋流生成孔47に連なる側の領域)は内径が一定であるが、整流孔46の略下半分領域(吐出孔45に連なる側の領域)は、吐出孔45に向かって縮径するようなテーパ状(円錐状)をなしている。
Next, the structure of the
螺旋部材48Bは、図7〜図10に示すように、1つの仕切り壁40aと前後一対の整流板40bとを一体に形成した形態である。仕切り壁40aは、正面形状が上下反転した二等辺三角形をなし、その左右一対の斜辺が底辺よりも下方に位置する形態である。この斜辺はノズル40の軸線方向に対して45°に傾斜している。一対の整流板40bのうち一方の整流板40bは、その略上半分領域を仕切り壁40aの一方の斜辺に沿わせるようにして前方へ突出し、他方の整流板40bは、その略上半分領域を仕切り壁40aの一方の斜辺に沿わせるようにして後方へ突出している。つまり、一対の整流板40bは、仕切り壁40aを挟んで互いに反対向きに傾斜した形態となっている。また、1つの整流板40bの平面形状は略半円形であり、整流板40bにおける仕切り壁40aと反対側の外周縁は、半径が取付孔47の内周面よりも僅かに大きい円弧形をなしている。
As shown in FIGS. 7 to 10, the spiral member 48 </ b> B has a configuration in which one
さらに、各整流板40bにおける仕切り壁40aよりも下方の位置には切欠部40cが形成されている。切欠部40cは、前後方向(仕切り壁40aの壁面と直角な方向)において整流板40bの外周縁とは反対側の縁部から外周縁側(即ち、前方又は後方)へ切欠した形態となっている。
Furthermore, the
かかる螺旋部材48Bは、筒状部材48Aに対して上方から圧入されることにより、取付孔47内に上下方向の相対変位及びノズル40の軸線回りの相対回転を規制された状態で収容されている。螺旋部材48Bが圧入された状態では、仕切り壁40aの上端部における左右両外縁部が取付孔47の内周に食い込むように密着することで、螺旋部材48Bが取付孔47に固着されている。そして、取付孔47内には、仕切り壁40aと一対の整流板40bとによって仕切られた一対の概ね螺旋状をなす螺旋流生成流路40cが形成されている。
The
主軸ヘッド12の供給孔49からノズル40の取付孔47内に供給されたクーラント液41は、仕切り壁40aにより分岐させられて一対の螺旋流生成流路40c内を通過する。このとき、前側の螺旋流生成流路40c内に流入したクーラント液41は、取付孔47の軸線に対して傾斜した前側の整流板40bの上面に沿って流れた後、後側の整流板40bの下面に沿って流れることにより、螺旋流となる。同様に、後側の螺旋流生成流路40c内に流入したクーラント液41は、取付孔47の軸線に対して傾斜した後側の整流板40bの上面に沿って流れた後、前側の整流板40bの下面に沿って流れることにより、螺旋流となる。
The
このように一対の螺旋流となったクーラント液41は、整流孔46を通過する間に合流して安定した螺旋流になるとともに、整流孔46の球面状領域において加速され、その後、吐出孔45を通過する間に更に加速されて、ノズル40の下端面から斜め下方へ円錐状に拡がる螺旋流となって吐出される。
The
図2に示すように、一対のノズル40から吐出されたクーラント液41によって形成される一対の円錐部41aは、主軸13の軸線13Aを挟んで左右対称であり、内部に大きな空間を有しない中実状である。また、この一対の円錐部41aの頂角はいずれも約65°であり、各円錐部41aにおける主軸13の軸線13Aから最も遠い母線41cは、主軸13の軸線13Aと平行な向き(即ち、鉛直方向)となっている。
As shown in FIG. 2, the pair of
一対の円錐部41aの中心線はノズル40の軸線40Aと一致しているので、一対の円錐部41aは、主軸13の真下において互いに交差し、これによりクーラント液41の交差部41bが形成される。一方の円錐部41aにおける交差部41b以外の領域と、交差部41bと、左方の円錐部41aにおける交差部41b以外の領域は、図3に矢線で示す工具ホルダ22の投影面上における投影経路Sと平行に並ぶ。つまり、クーラント液41の円錐部41aが包含する洗浄領域は、主軸13の下方における工具ホルダ22の旋回経路に沿って長く延びた形態となっている。
Since the center line of the pair of
ノズル40からのクーラント液41の吐出は、次のタイミングで行われる。ブラケット11が、ワークへの加工を行った後に、加工位置から待機位置へ向けて上昇する過程では、ブラケット11が加工位置から所定の高さまで上昇すると、クーラント液41の吐出が開始する。この時点では、保持部25は径方向下方へ退避したままである。そして、クーラント液41の吐出は、ブラケット11が待機位置に到達するまで継続する。この後もクーラント液41の吐出は続き、回転部材21が回転して、交換すべき工具ホルダ22が主軸13の真下に位置して回転部材21の回転が停止すると、クーラント液41の吐出が停止する。
The
次に、クーラント液41による洗浄の様子を説明する。
ワークへの加工が済んだ状態では、工具ホルダ22のうち主軸13から露出している部分(フランジ部28、工具取付部29及び工具30)には切粉が付着しているのであるが、この切粉は、ブラケット11が上昇する過程で、クーラント液41の洗浄作用により除去される。この後、この工具ホルダ22は保持部25に保持されるのであるが、工具ホルダ22のうち保持部25に保持されるフランジ部28は、既にクーラント液41によって洗浄されているので、フランジ部28と保持部25との間に切粉が噛み込む虞はない。
Next, the state of cleaning with the
In the state in which the workpiece has been processed, the chips (
そして、工具ホルダ22が保持部25に保持され、その工具ホルダ22から主軸13が離間していく過程では、工具ホルダ22のうちシャンク部27とプルスタッド部27が露出するので、このシャンク部27とプルスタッド部27に対してもクーラント液41が吹き付けられる。そして、ブラケット11が待機位置に到達するまで、保持部25及びこの保持部25に保持されている工具ホルダ22の全体に対するクーラント液41の吹き付けが継続する。
In the process in which the
この後、主軸13に装着すべき工具ホルダ22を主軸13の真下へ移動させるために回転部材21を回転させている間、主軸13への装着対象ではない工具ホルダ22が主軸13の下方を通過する。このとき、主軸13の下方を通過する間に、工具ホルダ22がクーラント液41の円錐部41aの内部を通過するので、この工具ホルダ22に付着している切粉も除去される。また、工具ホルダ22を保持しているアーム部24の先端の保持部25もクーラント液41の円錐部41a内を通過するので、保持部25に付着している切粉もクーラント液41によって除去される。
Thereafter, while the
そして、回転部材21の回転が停止して、主軸13に取り付けるべき工具ホルダ22が、主軸13の真下位置において主軸13の下端面と対向する位置で停止した状態においても、短時間のあいだ、クーラント液41による洗浄が行われる。このとき、図2に示すように、主軸13の真下で待機している工具ホルダ22(以下、対面工具ホルダ22という)は、そのプルスタッド部27から工具取付部29に取り付けられている工具30に至るまで、全体がクーラント液41の交差部41bの内部に包含された状態となる。そして、この対面工具ホルダ22が上昇して主軸13の装着孔14に取り付けられる間においても、クーラント液41が工具ホルダ22に降り注ぐので、工具ホルダ22に付着している切粉が確実に除去される。
Even in a state where the rotation of the rotating
次に、クーラント液41をノズル40に供給するシステムについて説明する。図11に示すように、供給システム50は、クーラントタンク51に貯留されているクーラント液41をポンプ59により吸い上げてノズル40に圧送するようになっているとともに、ノズル40から吐出されたクーラント液41を回収してクーラントタンク51内に戻すようになっている。
Next, a system for supplying the
クーラントタンク51は、上面開放の箱形をなすタンク本体52と、上面開放の箱形をなしていてタンク本体52内に収容されたフィルタ53とを備えている。タンク本体52内におけるフィルタ53よりも外側の領域は第1室54となっており、フィルタ53の内側の領域はフィルタ53によって第1室54から仕切られた第2室55となっている。フィルタ53は、クーラント液41の通過を許容するが、一定以上の大きさの異物の通過は規制するようになっている。
The
クーラントタンク51と主軸ヘッド12との間には、流出路56が設けられている。流出路56の上流端の吸込口(図示せず)には、クーラントタンク51のフィルタ53よりも目の細かいサクションフィルタ57が取り付けられている。流出路56の上流端部とサクションフィルタ57とは、第2室55内において、クーラント液41に浸漬されている。一方、流出路56の下流端は、主軸ヘッド12の外面に対し、供給孔49(図6参照)に連なるように接続されている。
An
また、流出路56の途中には、切換弁64と、切換弁64よりも上流側に配置された濾過器58と、濾過器58よりも上流側に配置されたポンプ59とが設けられている。このポンプ59には、流出路56から分岐する形態で、還流路60の上流端が接続され、還流路60の下流端の吐出口61は第2室55内のクーラント液41内に浸漬されている。第2室55内において、吐出口61は、サクションフィルタ57の外面に向かって開口している。
In the middle of the
ポンプ59は、クーラントタンク51(第2室55)内に貯留されているクーラント液41を吸い上げるようになっている。切換弁64を開弁状態にすると、ポンプ59により第2室55から吸い上げられたクーラント液41が、流出路56を通してノズル40に圧送される。また、切換弁64を閉弁状態に切り換えると、第2室55から吸い上げられたクーラント液41は、ノズル40側へ圧送されずに、還流路60を通して第2室55に戻されるようになっている。つまり、ポンプ59は、切換弁64の切り換え動作により、クーラント液41をノズル40に供給する供給動作と、クーラント液41を第2室55に戻す環流動作とを行うようになっている。
The
また、主軸ヘッド12の下方には、ノズル40から吐出されたクーラント液41を受け止めるためのベッド62が設けられている。ベッド62には、樋状をなす回収路63の上流端が接続され、回収路63の下流端の開口は、第1室54内においてクーラント液41に浸漬されている。
A
工具ホルダ22の洗浄を行う際には、ポンプ59によりクーラント液41がノズル40に圧送され、ノズル40から工具ホルダ22に向けてクーラント液41が吐出される。そして、工具ホルダ22に吹き付けられたクーラント液41は、工具ホルダ22から除去された切粉と一緒に回収タンク62内に貯留され、回収路63を通って第1室54内に戻される。つまり、第1室54内には切粉が混入したクーラント液41が貯留されていることになる。
When cleaning the
しかし、この第1室54と第2室55との間にはフィルタ53が介在しているので、第1室54内の切粉が第2室55内に大量に侵入する虞はない。しかも、第2室55内のクーラント液41が吸い上げられる流出路56の上流端にはサクションフィルタ57が取り付けられているので、第2室55内のクーラント液41に切粉が混入していたとしても、この切粉はサクションフィルタ57によって除去される。このため、第2室55から吸い上げられてノズル40に圧送されるクーラント液41は、切粉の混入量が極めて少ない清浄な洗浄液である。
However, since the
また、ノズル40にクーラント液41を圧送しない状態では、ポンプ59から第2室55内に戻されたクーラント液41が吐出口61からサクションフィルタ57の外面に向けて流れ込むので、このクーラント液41の圧力によりサクションフィルタ57の目詰まりが防止又は解消される。また、洗浄後の切粉が混入しているクーラント液41が戻される第1室54と、ノズル40に圧送するためのクーラント液41を貯留するための第2室55とをフィルタ53によって仕切るようにしたので、このフィルタ53による切粉排除作用により、サクションフィルタ57の目詰まりの防止効果が高い。
Further, in a state where the
さらに、還流路60の吐出口61を第2室55内に配置しているので、第2室55内のクーラント液41の圧力が第1室54内の圧力よりも高くなり、第1室54から第2室55へのクーラント液41の流入が抑制されている。これにより、第1室54内の切粉が第2室55内に侵入するのを防止する効果が高く、ひいてはサクションフィルタ57の目詰まりをより確実に防止できる。また、第1室54内の切粉が第2室55内に侵入することを抑制したことにより、清浄なクーラント液41が循環することになるので、クーラント液41による高い洗浄効果が期待できる。
Further, since the
上述のように、本実施形態1においては、ノズル40の内部(つまり、クーラント液41の流路)に螺旋流生成流路40dを形成し、そのノズル40から吐出されるクーラント液41を中実の円錐状としているが、このノズル40から吐出されるクーラント液41は、螺旋流生成流路40dによって旋回流となるので、収束力が強く、拡散し難い。これにより、クーラント液41が工具ホルダ22に対して強く吹き付けられるので、高い洗浄効果が期待できる。
As described above, in the first embodiment, the spiral flow
また、ノズル40は、主軸13の軸線13Aを挟んだ対称位置に2個設けられ、各ノズル40から吐出されるクーラント液41からなる円錐部41aは互いに交差する交差部41bを有し、交差部41b内には、自動工具交換装置20に保持された複数の工具ホルダ22のうち、主軸13の下端面と対面する対面工具ホルダ22が含まるようにしている。
In addition, two
このため、交差部41b内では、2つの円錐部41aのクーラント液41が衝突することによって複雑な流れが生成され、交差部41b内に突入している対面工具ホルダ22に対してクーラント液41が多方向からぶつかることが期待できるので、工具ホルダ22の選択時及び装着時に工具ホルダ22を効果的に洗浄することが可能となる。
For this reason, in the
また、ノズル40は、主軸13の軸線13Aを、自動工具交換装置20に保持されている工具ホルダ22の旋回経路に沿って挟んだ対称位置に2個設けられているので、工具ホルダ22は、その全移動領域のうち、主軸13に接近する移動領域から、主軸13の真下位置を通過する領域を経て、主軸13から離間する移動領域に亘る範囲で、クーラント液41による洗浄を受けることができる。このため、工具ホルダ22が主軸13の真下を通過する時にのみ洗浄される場合に比べると、洗浄時間が長く、高い洗浄効果が得られる。
Further, two
したがって、この工作機械は、より確実な洗浄効果の下、工具ホルダ22に付着している切粉をクーラント液によって洗浄することができる。
Therefore, this machine tool can clean the chips adhering to the
尚、上記実施形態1には、本願の特許請求の範囲に記載されていない技術的思想として、以下の発明が包含されている。以下、その発明に関して説明する。 The first embodiment includes the following invention as a technical idea that is not described in the claims of the present application. The invention will be described below.
上記実施形態1では、ノズル40にクーラント液41を供給する手段として、クーラント液41が貯留されているクーラントタンク51からノズル40に至る流出路56を設け、この供給路の吸入口に設けたサクションフィルタ57をクーラントタンク51内に臨ませ、このサクションフィルタ57により、ノズル40に供給されるクーラント液41に切粉等の異物が混入するのを防止している。
In the first embodiment, as a means for supplying the
このサクションフィルタ57の目詰まりを防止する手段として、特開2004−74358号(特許3979223号)公報には、クーラントタンクからノズルに至る供給路に、クーラント液から異物を除去するための濾過フィルタを設け、濾過フィルタにクーラント液を逆流させることにより濾過フィルタを洗浄し、その濾過フィルタの洗浄に用いたクーラント液を排出路を通してクーラントタンクに戻すようにした上で、排出路の排出口をサクションフィルタに向けて開口させ、排出路からの吐出されるクーラント液によりサクションフィルタに付着している切粉等の異物を除去する技術が開示されている。
As means for preventing clogging of the
しかしながら、排出路内を通ってクーラントタンクに戻されるクーラント液内には、濾過フィルタから除去された切粉が混入するため、この切粉がサクションフィルタに衝突して付着することになり、この切粉がサクションフィルタの目詰まりの原因となることが懸念される。そのため、クーラント液を利用してサクションフィルタの目詰まりを確実に防止することのできるクーラント液供給手段を提供することが課題となる。 However, since the chips removed from the filtration filter are mixed in the coolant liquid returned to the coolant tank through the discharge passage, the chips collide with the suction filter and adhere to the coolant. There is a concern that the powder may cause clogging of the suction filter. Therefore, it becomes a problem to provide a coolant liquid supply means that can reliably prevent clogging of the suction filter using the coolant liquid.
この課題解決の手段として、本実施形態1の工作機械は、
工具ホルダ22が装着される主軸ヘッド12と、前記主軸ヘッド12に設けられてクーラント液41を吐出可能なノズル40と、前記クーラント液41を貯留するクーラントタンク51と、該クーラントタンク51内と前記ノズル40とを連通し、吸入口にサクションフィルタ57が設けられた流出路56と、前記流出路56の途中に設けられ、前記クーラントタンク51内の前記クーラント液41を前記ノズル40に吐出するポンプ59と、前記ポンプ59からリリーフされた前記クーラント液41を前記クーラントタンク51に還流する還流路60とを有し、
前記還流路60の吐出口61を、前記サクションフィルタ57に対面させた形態とし、クーラントタンク51内にリリーフされるクーラント液41によって、サクションフィルタ57の目詰まりを防止するようにしている。
As a means for solving this problem, the machine tool of Embodiment 1 is
The
The
かかる形態とすれば、還流路60からは、切粉が混入していない清浄なクーラント液41がサクションフィルタ57に向けて吐出されるので、環流されるクーラント液41によってサクションフィルタ57に切粉が付着する虞がなく、目詰まりを確実に防止することができる。
In such a configuration,
また、前記クーラントタンク51内を、前記サクションフィルタ57より目の粗いフィルタ53により、前記ノズル40から吐出された前記クーラント液41が環流される第1室54と、前記サクションフィルタ57が収容される第2室55とに仕切る形態としてもよい。
The
この場合、第1室54内には切粉が混入することになるが、フィルタ53により、第1室54内の切粉が第2室55に侵入することを規制しているので、サクションフィルタ57の目詰まりをより一層防止することができる。
In this case, chips are mixed in the
また、クーラントタンク51内を第1室54と第2室55とに仕切った場合において、前記吐出口61を、前記第2室55内に設けてもよい。
Further, when the
このようにすれば、第2室55内では、吐出口61から吐出されるクーラント液41により圧力が高まり、第2室55から第1室54に向かうクーラント液41の流れが生成される。このクーラント液41の流れにより、第2室55内のクーラント液41をより清浄に保つことができるとともに、フィルタ53の外側に付着する異物を除去してフィルタ53の目詰まりを防止することができる。
In this way, in the
<実施形態2>
次に、本発明を具体化した実施形態2を図12乃至図14を参照して説明する。本実施形態2は、ノズル70を上記実施形態1とは異なる構成としたものである。その他の構成については上記実施形態1と同じであるため、同じ構成については、同一符号を付し、構造、作用及び効果の説明は省略する。
<Embodiment 2>
Next, a second embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. In the second embodiment, the
本実施形態2のノズル70は、筒状部材71と、筒状部材71内に圧入により収容された螺旋部材72とから構成される。筒状部材71の構成は上記実施形態1の筒状部材48Aと同様なので、同一部位には同じ符号を付し、詳しい説明は省略する。
The
螺旋部材72は、全体として円柱状をなし、その直径は筒状部材71の取付孔47の内径よりも僅かに大きい寸法である。螺旋部材72には、その外周を螺旋条に切欠した形態の4条の螺旋溝73が、螺旋部材72の上端面から下端面に亘って形成されている。4条の螺旋溝73は、周方向において90°のピッチで配置され、螺旋のピッチ角は全ての螺旋溝73において同じ角度である。また、ピッチ角は、螺旋部材72の上端から下端に至る全長に亘って一定の角度である。この4条の螺旋溝73は、螺旋流生成流路74を構成する。さらに、螺旋部材72には、その上端面から下端面に貫通する円形の中心孔75が同心状に配置されて形成されている。
The
主軸ヘッド12の供給孔49からノズル70内に供給されたクーラント液41は、4条の螺旋溝73内に流入し、各螺旋溝73(螺旋流生成流路74)内を通過する間に螺旋流となる。このように4本の螺旋流となったクーラント液41は、整流孔46を通過する間に合流して安定した螺旋流になるとともに、整流孔46の球面状領域において加速され、その後、吐出孔45を通過する間に更に加速されて、ノズル70の下端面から斜め下方へ円錐状に拡がる螺旋流となって吐出される。尚、ノズル70内に流入したクーラント液41の一部は、中心孔75を通過した後、整流孔46内において螺旋流と合流する。
The
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に含まれる。
<Other embodiments>
The present invention is not limited to the embodiments described with reference to the above description and drawings. For example, the following embodiments are also included in the technical scope of the present invention.
(1)上記実施形態では、自動工具交換装置の回転部材が主軸の軸線と直角な旋回軸を中心に旋回する形態としたが、回転部材は主軸の軸線に対して斜め方向の旋回軸又は主軸の軸線と平行な旋回軸を中心として旋回するようにしてもよい。 (1) In the above-described embodiment, the rotary member of the automatic tool changer is configured to pivot about a pivot axis perpendicular to the axis of the main shaft. However, the rotary member is a swivel axis or main shaft that is oblique to the main axis. You may make it turn centering on the turning axis | shaft parallel to this axis line.
(2)上記実施形態では、自動工具交換装置として、回転部材に複数の工具ホルダを剥き出しの状態で保持し、この工具ホルダを直接主軸に取り付けるタイプのものについて説明したが、本発明は、マガジン内に複数の工具ホルダを円形に配置して保持し、マガジン内の工具ホルダを直接主軸に取り付けるドラムマガジン式の自動工具交換装置や、マガジン内に収容された複数の工具ホルダを旋回するアームで取り出して主軸まで移送するアーム式の自動工具交換装置にも適用できる。 (2) In the above embodiment, as an automatic tool changer, a type in which a plurality of tool holders are held on a rotating member in an exposed state and these tool holders are directly attached to a spindle has been described. A drum magazine type automatic tool changer that holds a plurality of tool holders in a circle and holds the tool holders in the magazine directly on the spindle, or an arm that swivels the tool holders housed in the magazine It can also be applied to an arm-type automatic tool changer that takes out and transfers it to the spindle.
(3)上記実施形態では1つの主軸ヘッドに複数(2個)のノズルを設けたが、1つの主軸ヘッドに設けるノズルの数は1つだけでもよい。 (3) In the above embodiment, a plurality of (two) nozzles are provided in one spindle head, but the number of nozzles provided in one spindle head may be only one.
(4)上記実施形態では2個のノズルを主軸の軸線を挟んだ対称位置に設けたが、2個のノズルを主軸の軸線を中心とする円上であって、主軸の軸線に関して非対称な2配置に配置してもよい。 (4) In the above embodiment, the two nozzles are provided at symmetrical positions with the axis of the main shaft interposed therebetween, but the two nozzles are on a circle centered on the axis of the main shaft and are asymmetrical with respect to the axis of the main shaft. You may arrange in the arrangement.
(5)上記実施形態では2個のノズルを設けたが、3個以上のノズルを主軸の軸線を中心とする円上に配置してもよい。この場合、3個以上のノズルを等角度間隔(周方向において等ピッチ)で配置してもよく、周方向において不等ピッチで配置してもよい。 (5) In the above embodiment, two nozzles are provided, but three or more nozzles may be arranged on a circle centered on the axis of the main shaft. In this case, three or more nozzles may be arranged at equal angular intervals (equal pitch in the circumferential direction), or may be arranged at unequal pitches in the circumferential direction.
(6)上記実施形態では2個のノズルから吐出されるクーラント液によって形成される2つの円錐部の頂角を互いに同じ角度としたが、2つの円錐部の頂角を互いに異なる角度としてもよい。 (6) In the above embodiment, the apex angles of the two conical portions formed by the coolant liquid discharged from the two nozzles are the same angle, but the apex angles of the two conical portions may be different from each other. .
(7)上記実施形態では2個のノズルから吐出されるクーラント液によって形成される2つの円錐部の中心線の延長線が互いに交差するようにしたが、2つの円錐部の中心線の延長線が互いに交差しない形態であってもよい。 (7) In the above embodiment, the extension lines of the center lines of the two conical parts formed by the coolant liquid discharged from the two nozzles intersect each other, but the extension lines of the center lines of the two cone parts May not cross each other.
(8)上記実施形態では2つのノズルが、主軸の軸線を挟んで工具ホルダの移動方向に沿って並ぶように配置されたが、2つのノズルを工具ホルダの移動方向に対して斜め方向方向又は直交する方向に並べてもよい。 (8) In the above embodiment, the two nozzles are arranged so as to be aligned along the direction of movement of the tool holder across the axis of the main shaft. You may arrange in the orthogonal direction.
(9)上記実施形態ではノズルから吐出されるクーラント液からなる円錐部が交差して形成される交差部内に、主軸の下端面と対面する対面工具ホルダの全体が含まれるようにしたが、対面工具ホルダの一部のみが交差部内に含まれるようにしてもよい。 (9) In the above embodiment, the entire facing tool holder facing the lower end surface of the main shaft is included in the intersecting portion formed by intersecting the conical portions made of the coolant liquid discharged from the nozzle. Only a part of the tool holder may be included in the intersection.
(10)上記実施形態ではクーラント液が形成する円錐部の頂角を約65°としたが、この頂角の角度は、65°より小さい角度でもよく、これより大きい角度でもよい。 (10) In the above embodiment, the apex angle of the conical portion formed by the coolant liquid is about 65 °. However, the apex angle may be smaller than 65 ° or larger.
(11)上記実施形態では2個のノズルから吐出されるクーラント液の円錐部の頂角を互いに同じ角度としたが、2個のノズルから吐出されるクーラント液の円錐部の頂角は互いに異なる角度であってもよい。 (11) In the above embodiment, the apex angles of the conical portions of the coolant liquid discharged from the two nozzles are the same angle, but the apex angles of the conical portions of the coolant liquid discharged from the two nozzles are different from each other. It may be an angle.
(12)上記実施形態では1つの自動工具交換装置が10〜15個の工具ホルダを保持するようにしたが、1つの自動工具交換装置が保持する工具ホルダの数は、9以下でも、16以上でもよい。 (12) In the above embodiment, one automatic tool changer holds 10 to 15 tool holders. However, the number of tool holders held by one automatic tool changer is 9 or less, but 16 or more. But you can.
(13)上記実施形態では整流孔の略下半分領域(吐出孔に連なる側の領域)を、吐出孔に向かって縮径するようなテーパ状(円錐状)としたが、整流孔の略下半分領域は、吐出孔に向かって縮径するような半球面状であってもよい。 (13) In the above embodiment, the substantially lower half region of the rectifying hole (the region on the side connected to the discharge hole) has a tapered shape (conical shape) that decreases in diameter toward the discharge hole. The half region may have a hemispherical shape that decreases in diameter toward the discharge hole.
12…主軸ヘッド
13…主軸
13A…主軸の軸線
16…旋回軸
20…自動工具交換装置
22…工具ホルダ
40…ノズル
40d…螺旋流生成流路
41…クーラント液
41a…円錐部
41b…交差部
DESCRIPTION OF
Claims (3)
前記ノズルは、内部に螺旋流生成流路が設けられていて中実の円錐状に前記クーラント液を吐出可能なものであることを特徴とする工作機械。 A spindle head that faces vertically downward, a spindle that is rotatably supported by the spindle head, a tool holder is mounted on the lower end surface, and an automatic that is provided to be pivotable around a pivot axis and holds a plurality of the tool holders In a machine tool comprising a tool changer and at least one nozzle provided on the spindle head and capable of discharging a coolant liquid,
The machine tool according to claim 1, wherein a spiral flow generation flow path is provided in the nozzle, and the coolant liquid can be discharged in a solid conical shape.
各該ノズルから吐出される前記クーラント液からなる円錐部は互いに交差する交差部を有し、
該交差部は、前記自動工具交換装置に保持された複数の前記工具ホルダのうち、前記主軸の前記下端面と対面する対面工具ホルダを内部に含む請求項1記載の工作機械。 Two or more nozzles are provided at symmetrical positions across the axis of the main axis, or three or more at equal angular intervals around the axis,
The conical portion made of the coolant liquid discharged from each nozzle has an intersecting portion intersecting each other,
2. The machine tool according to claim 1, wherein the intersecting portion includes a facing tool holder facing the lower end surface of the main shaft among the plurality of tool holders held by the automatic tool changer.
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