JP2009231909A - 受信器およびトランシーバ - Google Patents

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Abstract

【課題】設置場所や受信電極サイズが異なることによるインピーダンスの変化を補償することができ、通信環境への依存度を低減した受信器およびトランシーバを提供する。
【解決手段】補償用可変負荷部6を増幅・フィルタ部4の入力に接続し、復調・補償制御部3は送信器からの信号を受信し、増幅・フィルタ部4を通過した信号を復調してデータを再生する。受信器1の起動時に受信電極8に人体が接触していない状態で補償用可変負荷部6のインピーダンスを適切な値に調節する補償制御動作を行う。模擬インピーダンス部5は受信電極8に接続される受信電極−大地グランド間のインピーダンス以外のインピーダンスを模擬する。補償用信号入力SW7は補償制御動作時にオンになり補償用信号を受信電極−大地グランド間のインピーダンスと補償用可変負荷部6に入力し、受信時にはオフになる。
【選択図】図1

Description

本発明は、電界を伝達する電界伝達媒体に誘起する電界を用いて情報の送受信を行う電界通信システムで用いる受信器およびトランシーバに関する。
携帯端末の小型化および高性能化により、生体に装着可能なウェアラブルコンピュータが注目されてきている。従来、このようなウェアラブルコンピュータ間の情報通信として、コンピュータに電界通信トランシーバを接続して装着し、この電界通信トランシーバが誘起する電界を、電界伝達媒体である生体を介して伝達させることによって、情報の送受信を行う方法が提案されている。(特許文献1参照)
従来の電界通信(図13参照)においては、アプリケーションによって受信器100に接続された受信電極104のサイズが異なる。また、設置場所によっては受信電極104のサイズだけでなく、電極と大地グランド間の間隔も異なるため、アプリケーションによって電極と大地グランド間のインピーダンス(アドミタンス)Belが異なっていた。
図14(a)(b)に従来の電界通信における回路モデルを示す。
この図14(b)中のCgは送信器回路グランドと大地グランド間の浮遊容量を表している。Cb1とCb2は人体と受信電極間の容量、人体と大地グランド間の容量を表す。また、Zelは受信電極と大地グランド間のインピーダンスを表している。
受信器によって人体には大地グランドとの間にVbの電圧が印加される。この電圧VbがCb1を介して受信電極に印加されることにより、受信器にVrcvの電圧が入力される。Vrcvの大きさはCb1のインピーダンスとZelの比によって変化するため、Vbが一定でもZelが異なればVrcvは異なっていた。
また、特開2007−295192(特許文献2)に記載された通信においても、設置場所や受信電極サイズが異なると通信環境が変化する。この通信では人体等の通信媒体が携帯したインピーダンス変調送信器の出力インピーダンスを通信すべきデータに基づいて変調することにより、人体等の通信媒体と大地グランド間のインピーダンスが変化する。上記送信器を携帯した人体等の通信媒体に受信器の受信電極が接触または近接すると、受信電極と大地グランド間のインピーダンスも上記送信器の出力インピーダンスの変化に応じて変化する。この変化は通信すべきデータに基づいており、インピーダンスの変化からデータを復調できる。この通信においては、受信器で検出すべきインピーダンス(またはアドミタンス)と通信とは関係ないインピーダンス(またはアドミタンス)の分離の処理を行う必要があり、設置場所や受信電極サイズ毎に手動で調整するのは時間と労力がかかった。
特許第3759099号 特開2007−295192号公報
従来の技術においては、設置場所や受信電極サイズが異なるとZelが異なるため、設置場所や受信電極サイズによっては通信ができなくなる場合があった。
本発明は前記課題に鑑みてなされたもので、その目的は、設置場所や受信電極サイズが異なることによるインピーダンスの変化を補償することができ、通信環境への依存度を低減した受信器およびトランシーバを提供することにある。
前記の目的を達成するために、請求項1に記載の本発明は、通信媒体に接触または近接した通信装置間で通信を行う受信器であって、所定の周波数の信号を増幅し通過させると共に前記所定の周波数以外の信号を減衰または除去するための増幅・フィルタ部と、前記電界伝達媒体に誘起された電界を検出して入力するための受信電極と、前記受信電極から前記電界伝達媒体を経由して大地グランド間に形成されるインピーダンスを模擬して模擬インピーダンスを生成するための模擬インピーダンス部と、前記受信電極と大地グランド間のインピーダンスと前記模擬インピーダンスとの差分を補償するために自身の内部インピーダンスを調節して補償制御動作を行うための補償用可変負荷部と、前記補償用可変負荷部において前記補償制御動作を行う場合に閉成し、前記電界の受信時には開成するための補償用信号入力スイッチと、前記電界の受信時には受信した信号を復調して前記データを再生して、前記補償用可変負荷部において前記補償制御動作を行う場合には補償制御信号を出力するための復調・補償制御部と、を備える。
また、請求項2に記載の本発明は、請求項1において、前記模擬インピーダンスは、前記電界伝達媒体と前記受信電極間に形成される浮遊容量と等価な第1の容量と、前記電界伝達媒体と前記大地グランド間に形成される浮遊容量と等価な第2の容量と、を備える。
また、請求項3に記載の本発明は、請求項1または2において、前記復調・補償制御部は、模擬インピーダンス調整信号を生成して前記模擬インピーダンス部に入力し前記模擬インピーダンスを調整する。
また、請求項4に記載の本発明は、請求項3において、前記模擬インピーダンス部は、前記模擬インピーダンス調整信号によりリアクタンス値が制御される可変リアクタンスを備える。
また、請求項5に記載の本発明は、通信媒体に接触または近接した通信装置間で通信を行う受信器であって、所定の周波数の信号を増幅し通過させると共に前記所定の周波数以外の信号を減衰または除去するための増幅・フィルタ部と、前記電界伝達媒体に誘起された電界を検出して入力するための受信電極と、前記受信電極から前記電界伝達媒体を経由して大地グランド間に形成されるインピーダンスを模擬して模擬インピーダンスを可変に生成するための可変模擬インピーダンス部と、前記受信電極と前記大地グランド間のインピーダンスの変化を自身のリアクタンス値を可変して抑制するための可変入力リアクタンス部と、受信時には受信すべき情報に基づく前記通信媒体を大地グランド間のインピーダンスの変化を検出して復調し、前記可変模擬インピーダンス部の模擬インピーダンスを調整するための模擬ンピーダンス調整・切替信号と、前記可変入力リアクタンス部のリアクタンス値を制御するための入力リアクタンス制御信号と、を出力するための復調・補償制御部と、を備える。
また、請求項6に記載の本発明は、請求項1〜5に記載の受信器と、送信すべき情報に基づく電界を電界伝達媒体に誘起することによって情報を送信するための送信器と、を備える。
また、請求項7に記載の本発明は、請求項6において、前記模擬インピーダンスに前記送信器の回路グランドと前記大地グランド間の浮遊容量と等価な第3の容量を備える。
本発明によれば、設置場所や受信電極サイズが異なることによるインピーダンスの変化を補償することができ、通信環境への依存度を低減した受信器およびトランシーバを提供することができる。
<第1の実施の形態>
図1に本発明に係る第1の実施の形態のブロック図を示す。
この図1において、受信電極8と大地グランド間のインピーダンスを補償するために補償用可変負荷部6を増幅・フィルタ部4の入力に接続している。復調・補償制御部3では、送信器において送信された通信すべき情報に基づくデータで所定の周波数の搬送波が変調された信号を受信し、増幅・フィルタ部4を通過した信号を復調して前記データを再生する。
また、受信器1の起動時には受信電極8に人体が接触していない状態で補償用可変負荷部6のインピーダンス(アドミタンス)を適切な値に調節する補償制御動作を行う。模擬インピーダンス部5は、受信電極8に接続される受信電極−大地グランド間のインピーダンス以外のインピーダンスを模擬し、調整時に使用される。
補償用信号入力SW7は、補償制御動作時にオンになり補償用信号を受信電極−大地グランド間のインピーダンスと補償用可変負荷部6に入力し、受信時にはオフになって受信電極−大地グランド間のインピーダンスおよび補償用可変負荷部6と補償用信号源との接続を切断する。
次に、図2の通信システムの回路モデルを用いて調整の原理を説明する。
この図2中のCgは送信器回路グランドと大地グランド間の浮遊容量を表している。Cb1とCb2は人体と受信電極8との間の容量、人体と大地グランド間の容量を表す。図2では考察を簡単にするために受信電極8と大地グランド間のサセプタンスBel9を定義している。また、Yrcv=Grcv+jBrcvは補償用可変負荷部6のアドミタンスである。
はじめに説明を簡単にするために人体に印加された大地グランドとの電圧Vbを一定として説明する。受信器1へ入力される受信信号Vrcvは以下の式で表される。
Figure 2009231909
この式(1)でBrcv=Bel9−ωCb1と調節したときに|Vrcv|は最大となる。したがって予め人体と受信電極8の間の容量を想定して模擬インピーダンス部5を1/jωCb1とし、Vrcvが最大となるようにBrcvを調節することにより、設置場所や受信電極8のサイズが異なることによるBel9の変化を補償することができる。また、必要な帯域幅を確保するためにGrcvを使用している。
次の図3に復調・補償制御部3の構成例を示す。
補償制御起動信号が入力されると補償制御部10が起動するとともに復調動作開始信号を停止して復調部11の復調動作を停止させる。次に信号源起動信号により信号源14から所定の周波数の補償用信号を出力させる。補償制御信号源13は設定信号に基づいて補償用可変負荷部6のサセプタンスBrvcを制御するための補償制御信号を出力する。振幅検波部12では受信電極−大地グランド間のインピーダンスと補償用可変負荷部6に入力された補償用信号を検波しその振幅を出力する。
補償制御部10から設定信号を補償制御信号源13に入力して、そのサセプタンス値での受信電極−大地グランド間のインピーダンスと補償用可変負荷部6に入力された補償用信号の振幅値が得られる。
そして順次に設定信号を変えて、その設定信号での振幅値を得ることにより、振幅が最大となる設定信号を得ることができる。すべての設定信号で振幅値が得られたら、振幅が最大となる設定信号を補償制御信号源13に入力して最適なサセプタンス値に固定する。最後に、信号源起動信号により補償用信号を停止し補償制御動作を終了するとともに復調動作開始信号を入力して復調部11の復調動作を開始する。
上述では振幅値を得て振幅が最大となる設定信号を求めたが、振幅値が所定の値以上になる設定信号の下限値と上限値を平均して振幅が最大となる設定信号を求めてもよい。復調部11に振幅検波部12がある場合には復調部内の振幅検波部12を使用してもよい。また、復調部11が所定の周波数を出力する信号源14を有する場合には、復調部11内の信号源から補償用信号を生成してもよい。以上の構成により、設置場所や受信電極8のサイズが異なることによるインピーダンスの変化を補償でき、通信環境への依存度が低減された受信器を提供できる。
<第2の実施の形態>
前述の第1の実施の形態における式(1)ではVbが一定としていたが、Vgを一定としてVsから出力される信号を効率よく受信器1に入力する構成にすることも可能である。図2の回路モデルの等価回路を図4(a)に示す。この等価回路からVsに流れる電流をIsとするとVsとVbには以下の式(2)が成立する。
Figure 2009231909
この式(2)からも分かるように、CgとCtはVsから見てVbと直列に接続されており、図4(a)の等価回路は図4(b)に示すようにCgとCtを直列に接続した回路に変更できる。
図4(b)の等価回路からVsから出力される信号を効率よく受信器1に入力するために必要な模擬インピーダンスを図5に示す回路にすればよいことが分かる。
この図5中のCb1rとCb2rには、予め人体と受信器1の受信電極8の間の容量、人体と大地グランド間の容量を想定してそれぞれ値を決める。模擬インピーダンス部5による以外の補正制御に関しては図1と図3を用いた説明と同じである。ここで、容量Ctは送信器信号電極が人体に近づけば十分大きくなるため実際には無視できる。
ここで、特許第3842763号に開示されるような送信器内のリアクタンス部と浮遊容量Cb、Cgとの間で共振を起こして効率よく電圧を人体に印加する送信器を使用した場合の回路モデルを図6に示す。
この図6に参照される方法では、送信器の信号源と送信器信号電極との間に可変リアクタンスXvが挿入される。実際には人体に印加される電圧Vbが共振現象により最大になるように可変リアクタンス部Xvのリアクタンス値を調整する制御部を設けるが図示していない。また、図6に示す送信器では信号源の出力抵抗や可変リアクタンス部の寄生抵抗で構成される送信回路の出力抵抗Rsが人体に印加される電圧Vbに影響するため、送信回路の出力抵抗Rsを図示している。
次の図7に、すでに図6に示した回路モデルの等価回路を示す。
この図7中の破線から左の部分の回路のアドミタンスをYbとすると、Vbは以下の式で表される。
Figure 2009231909
また、送信器信号電極と送信器回路グランド間の電位差Vtは以下の式で表される。
Figure 2009231909
式(3)と式(4)よりVbとVtには以下の関係式が成立する。
Figure 2009231909
このようにして送信器側の制御ではXvのみを変化させて|Vt|を最大にする。式(5)ではXvで変化するのはVtのみであるため、|Vb|のXvを変化させたときに最大となるXvの値は、|Vt|のXvを変化させたときに最大となるXvの値に等しい。したがって、式(1)から|Vrcv|のXvを変化させたときに最大となるXvの値も、|Vt|のXvを変化させたときに最大となるXvの値に等しくなる。
この関係を利用した本発明の第2の実施の形態を図8に示す。
受信器1の起動時の補償制御動作開始時に、受信電極−大地グランド間のインピーダンスと補償用可変負荷部6に入力された補償用信号の振幅が最大になるように模擬インピーダンス調整信号により模擬インピーダンス部5の模擬インピーダンス(内部インピーダンス)を調整する。
図9に模擬インピーダンスの構成例を示す。
予め人体と受信電極8との間の容量、人体と大地グランド間の容量を想定してCb1rとCb2rを決める。Cgも同様である。Ctは送信器信号電極が人体に近づけば十分大きくなるため実際には無視できる。
vrは可変リアクタンスであり、リアクタンス値の可変範囲が送信器の可変リアクタンスと同じか包含する可変範囲を有すればよい。Rsrは信号源の出力抵抗であるが、必ずしも送信器側と同じにする必要は無い。模擬インピーダンス調整信号によりXvrの値を制御して、受信電極−大地グランド間のインピーダンスと補償用可変負荷部6に入力された補償用信号の振幅を最大にする。
一方、送信器側では等価的に可変リアクタンスと容量(Cg -1+Ct -1-1の間のノードと回路グランド間の電圧振幅をモニタしてXvを制御するが、前記の関係により受信電極−大地グランド間のインピーダンスと補償用可変負荷部6に入力された補償用信号の振幅をモニタして調整してもよい。
この後、受信電極−大地グランド間のインピーダンスと補償用可変負荷部6に入力された補償用信号の振幅が最大になるように補償用可変負荷部6のサセプタンスを制御する。厳密にはVb(またはVrcv)が最大となる最適なXv(もしくはXvr)はYrcvにも依存するが、通常容量(Cg -1+Ct -1-1のインピーダンスがYrcv -1よりも大きいためYrcvの変化は無視できる。補正制御に関しては図1と図3を用いた説明と同じである。
以上の構成でも設置場所や受信電極サイズが異なることによるインピーダンスの変化を補償した通信環境への依存度が低減された受信器を提供できる。
<第3の実施の形態>
図10に本発明の第3の実施の形態のブロック図を示す。
本実施の形態では、たとえばすでに知られた特開2007−295192に記載されるような既存の通信技術において、それらの技術に適用される受信器に対し、設置場所や受信電極のサイズが異なることによるインピーダンスの変化を補償する機能を備えさせたことに特徴を有する。
従来の技術である特開2007−295192に記載された通信では、人体等の通信媒体が携帯した図示しないインピーダンス変調送信器の出力インピーダンスを通信すべきデータに基づいて変調することにより、人体等の通信媒体と大地グランド間のインピーダンスが変化する。
このような送信器を携帯した人体等の通信媒体に受信器の受信電極が接触または近接すると、受信電極と大地グランド間のインピーダンスも前記送信器の出力インピーダンスの変化に応じて変化する。この変化は通信すべきデータに基づいており、インピーダンスの変化からデータを復調できる。
このような通信においても設置場所や受信電極のサイズが異なることによるインピーダンスの変化を補償することにより、受信器で検出すべきインピーダンス(またはアドミタンス)とその他のインピーダンス(またはアドミタンス)の分離の処理を容易にすることができる。
次に示す図10においては、設置場所や受信電極8のサイズが異なることによるインピーダンスの変化の補償や人体等の通信媒体が、受信電極8に接触または近接した時の受信電極8と大地グランド間のインピーダンスの変化の抑制をするために、可変入力リアクタンス部21を使用した構成例を示している。
復調・補償制御部3では入力リアクタンス制御信号により可変入力リアクタンス部21を制御するとともに、インピーダンスの変化を検出してデータを復調する。設置場所や受信電極8のサイズが異なることによるインピーダンスの変化の補償に関しては受信器1の起動時に行う。
また、受信電極8と大地グランド間のインピーダンスは人体等の通信媒体が受信電極8に接触または近接したときでも変化する。このため、設置場所や受信電極8のサイズが異なることによるインピーダンスの変化の補償後では、受信電極8と大地グランド間のインピーダンスの変化を抑制する制御をおこなう。通信すべきデータによる受信電極8と大地グランド間のインピーダンスの変化を人体等の通信媒体が受信電極8に接触または近接した時の変化よりも早くすることにより、データと人体等の通信媒体の接触または近接による変化を分離する。
検出用信号源25から可変模擬インピーダンス部20を介して受信電極とグランド間に接続された可変入力リアクタンス部21に所定の周波数の検出用信号を入力する。受信電極8と大地グランド間のインピーダンスが変化した場合には、可変入力リアクタンス部21に印加された検出用信号の振幅および位相が変化する。
可変入力リアクタンス部21に印加された信号を増幅・フィルタ部4で増幅しフィルタリングして、外部から受信電極8に印加された雑音を除去する。インピーダンス検出復調・制御部22では信号検出部24で増幅・フィルタ部4の出力信号と検出用信号源25の基準信号をミキシングして可変入力リアクタンス部21に印加された信号を抽出する。このとき検出用信号と同相の信号を基準信号とすれば、信号検出部24で受信電極8と大地グランド間のインピーダンスの抵抗成分が抽出され、90°位相をずらした信号を基準信号とすれば、リアクタンス成分が抽出される。信号検出出力の高調波成分をフィルタで除去した後に波形整形を行い出力する。
受信制御・データ判定部23では信号検出部24の出力の変化の早い信号成分を分離し、信号変化のパターン等からデータを判定する。データと判定された場合には復調したデータを情報機器2に出力する。通信すべきデータがパケットで構成されている場合では、送信器側でパケット内に、たとえばパケット先頭に通信すべきパケットであることを示す固有のデータを入れておく。受信器1側では復調後に固有のデータを識別してパケットを抽出して、そのパケットを情報機器2に出力する。
受信時の可変入力リアクタンス部21の制御に関しては、信号検出部24の出力の変化の遅い信号成分を基にして、受信電極8と大地グランド間のインピーダンスの変化を抑制するように入力リアクタンス制御信号を決定し、可変入力リアクタンス部21に出力する。
可変模擬インピーダンス部20は、設置場所や受信電極8のサイズが異なることによるインピーダンスの変化の補償時には、受信電極8に接続される受信電極−大地グランド間のインピーダンス以外のインピーダンスを模擬した構成となる。また、受信時には検出用インピーダンスとなり、これらを切替信号により切替える。
次の図11に可変模擬インピーダンス部20の構成例を示す。
設置場所や受信電極8のサイズが異なることによるインピーダンスの変化の補償時には切替スイッチSW(1)26と切替スイッチSW(2)27のs1とs2を接続し、受信時にはs1とs3を接続して検出用インピーダンス28を受信電極8に接続する。可変模擬インピーダンス部20内の可変リアクタンスXvrに関しては、送信器の出力インピーダンスと通信すべきデータによる変調時の前記出力インピーダンスの変化量を基に決める。図11では切替信号と模擬インピーダンス調整信号を別々に記載したが、図10では簡潔に記載するために両者を合わせた模擬インピーダンス調整・切替信号として記載した。
受信器1の起動は情報機器2からの起動信号により行われる。起動信号が入力されると設置場所や受信電極サイズが異なることによるインピーダンスの変化の補償を行い、その後に受信動作となり、人体等の通信媒体が受信電極8に接触または近接した時の制御とデータの復調を行う。再び、設置場所や受信電極8のサイズが異なることによるインピーダンスの変化の補償をしたい場合には、起動信号を再度入力する。
<第4の実施の形態>
図12に本発明の第4の実施の形態のブロック図を示す。
本実施の形態では送信部30も備えたトランシーバ50となっている。送受切替信号により送信時は送受切替SW31のa1とc1が接続され、送信データにより変調された所定の周波数の信号が送受信電極51に出力される。
受信時と補償制御時には送受切替信号により送受切替SW31のa1とb1が接続される。このようなトランシーバ50においても、第2の実施の形態のように浮遊容量Cb、Cgとの共振を利用した場合の模擬インピーダンス部5の構成を使用することができる。この場合では復調・補償制御部3から模擬インピーダンス制御信号を模擬インピーダンス部5に出力して、模擬インピーダンス部5内の図示しない可変リアクタンスを制御する。
本発明の第1の実施の形態に係るブロック図を示す。 通信システムの回路モデルを説明するための説明図を示す。 本発明の第1の実施の形態に係る復調・補償制御部の一例の構成図を示す。 通信システムの回路モデルの一例の等価回路図を示す。 模擬インピーダンスの一例の構成図を示す。 送信器に浮遊容量Cb、Cgとの共振を利用した場合の回路モデルを説明するための説明図を示す。 図6に示した回路モデルの等価回路図を示す。 本発明の第2の実施の形態に係るブロック図を示す。 本発明の第2の実施の形態に係る模擬インピーダンス部の一例の構成図を示す。 可変入力リアクタンス部を使用した一例の構成図を示す。 可変模擬インピーダンス部の一例の構成図を示す。 本発明の第4の実施の形態に係るブロック図を示す。 従来技術による通信システムを説明するための説明図を示す。 従来技術における電界通信システムの回路モデルを説明するための説明図を示す。
符号の説明
1…受信器
2…情報機器
3…復調・補償制御部
4…増幅・フィルタ部
5…模擬インピーダンス部
6…補償用可変負荷部
7…補償用信号入力SW
8…受信電極
9…Bel
10…補償制御部
11…復調部
12…振幅検波部
13…補償制御信号源
14…信号源
20…可変模擬インピーダンス部
21…可変入力リアクタンス部
22…インピーダンス検出復調・制御部
23…受信器制御・データ判定部
24…信号検出部
25…検出用信号源
26…切替SW(1)
27…切替SW(2)
28…検出用インピーダンス
50…トランシーバ
51…送受信電極

Claims (7)

  1. 通信媒体に接触または近接した通信装置間で通信を行う受信器であって、
    所定の周波数の信号を増幅し通過させると共に前記所定の周波数以外の信号を減衰または除去するための増幅・フィルタ部と、
    前記電界伝達媒体に誘起された電界を検出して入力するための受信電極と、
    前記受信電極から前記電界伝達媒体を経由して大地グランド間に形成されるインピーダンスを模擬して模擬インピーダンスを生成するための模擬インピーダンス部と、
    前記受信電極と大地グランド間のインピーダンスと前記模擬インピーダンスとの差分を補償するために自身の内部インピーダンスを調節して補償制御動作を行うための補償用可変負荷部と、
    前記補償用可変負荷部において前記補償制御動作を行う場合に閉成し、前記電界の受信時には開成するための補償用信号入力スイッチと、
    前記電界の受信時には受信した信号を復調して前記データを再生して、前記補償用可変負荷部において前記補償制御動作を行う場合には補償制御信号を出力するための復調・補償制御部と、
    を備えることを特徴とする受信器。
  2. 前記模擬インピーダンスは、
    前記電界伝達媒体と前記受信電極間に形成される浮遊容量と等価な第1の容量と、
    前記電界伝達媒体と前記大地グランド間に形成される浮遊容量と等価な第2の容量と、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の受信器。
  3. 前記復調・補償制御部は、
    模擬インピーダンス調整信号を生成して前記模擬インピーダンス部に入力し前記模擬インピーダンスを調整すること
    を特徴とする請求項1または2に記載の受信器。
  4. 前記模擬インピーダンス部は、
    前記模擬インピーダンス調整信号によりリアクタンス値が制御される可変リアクタンスを備えること
    を特徴とする請求項3に記載の受信器。
  5. 通信媒体に接触または近接した通信装置間で通信を行う受信器であって、
    所定の周波数の信号を増幅し通過させると共に前記所定の周波数以外の信号を減衰または除去するための増幅・フィルタ部と、
    前記電界伝達媒体に誘起された電界を検出して入力するための受信電極と、
    前記受信電極から前記電界伝達媒体を経由して大地グランド間に形成されるインピーダンスを模擬して模擬インピーダンスを可変に生成するための可変模擬インピーダンス部と、
    前記受信電極と前記大地グランド間のインピーダンスの変化を自身のリアクタンス値を可変して抑制するための可変入力リアクタンス部と、
    受信時には受信すべき情報に基づく前記通信媒体を大地グランド間のインピーダンスの変化を検出して復調し、前記可変模擬インピーダンス部の模擬インピーダンスを調整するための模擬ンピーダンス調整・切替信号と、前記可変入力リアクタンス部のリアクタンス値を制御するための入力リアクタンス制御信号と、を出力するための復調・補償制御部と、
    を備えることを特徴とする受信器。
  6. 請求項1〜5に記載の受信器と、
    送信すべき情報に基づく電界を電界伝達媒体に誘起することによって情報を送信するための送信器と、
    を備えることを特徴とするトランシーバ。
  7. 前記模擬インピーダンスに前記送信器の回路グランドと前記大地グランド間の浮遊容量と等価な第3の容量を備えること
    を特徴とする請求項6に記載のトランシーバ。
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