JP2009231335A - 高圧トランス、高圧トランスを組み込んだ高圧電源、および高圧トランスの製造方法 - Google Patents

高圧トランス、高圧トランスを組み込んだ高圧電源、および高圧トランスの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】組み込まれる装置の薄型化に適した高圧トランスあるいは高圧電源を提供する。
【解決手段】本発明に係る高圧トランスにおいては、巻線部140を格納する樹脂ケース100内面上に配置され、かつ接地された導電部200と、樹脂ケース100と巻線部140との間に充填された封止樹脂130とを備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、高圧トランスおよび高圧電源に関する。
ブラウン管ディスプレイなど高電圧を必要とする機器には、高圧トランスにより電圧が供給されることが多い。
高圧トランスの代表的なものに、フライバックトランスがある。
特許文献1(特開2003−37017号公報)には、フライバックトランスの全体構造が開示されている。
特許文献2(実開平6−23220号公報)には、ケースを金属で作製し、ケースを接地したフライバックトランスが開示されている。このフライバックトランスは、耐湿性、耐薬品性の向上および周辺部品への放電や短絡のおそれの軽減を目的としている。
安全性の向上に関して、特許文献3(実開昭58−175606号公報)には、絶縁ケースの外面に、接地した導電層を設けた高圧トランスが開示されている。
また、特許文献4(特開平8−264347号公報)には、ケースを用いることなく、樹脂とコイルを一体成形したモールドコイルの最外層に接地層を設けた外層接地トランスについての記載がある。ただし、このようなモールドコイルには、含浸性の問題や装置的な問題があるため、用いられる用途は、大型の高圧トランスなどに限定されている。
特開2003−37017号公報 実開平6−23220号公報 実開昭58−175606号公報 特開平8−264347号公報
従来のフライバックトランスの多くは、巻線部が収納される樹脂ケースに絶縁体でできた封止樹脂を充填する方法で形成される。封止樹脂を充填するのは、高圧発生部近傍の部品間の放電を防ぐためである。
しかしながら、この構造には、樹脂ケースの品質によっては、放電が起こりやすくなってしまうという問題がある。このことを図1を参照して説明する。
従来の典型的なトランスは、樹脂ケース100と、樹脂ケース100の中に格納された巻線部140と、樹脂ケース100と巻線部140との間に充填された封止樹脂130とを備える。
樹脂ケース100は、樹脂材料を射出成形して作られる。しかし、この射出成形は、熱溶融した樹脂を金型に射出した後に冷却するという工程を伴うので、作製後に進行する応力緩和により成形品にクラック110が生じることがある。クラック110は、経年劣化によっても発生あるいは拡大しうる。また、樹脂材料を溶融攪拌する過程で気泡が巻き込まれ、成形品に微小なボイド(気泡)120が残ることもある。
樹脂ケース100にクラック110やボイド120があると、その箇所は絶縁樹脂ではなく、空間となる。したがって、耐電圧が低下し、放電が起こりやすい状態になる。例えば、ボイド120がある場合、図2に示すように、樹脂ケース100にかかる分担電圧が大きくなり、放電しやすくなる。この現象は、一般的には、パッシェン則で表現され、ある条件下にあっては300〜400Vでも放電が開始される。この放電は、テレビのドライブ周波数に同期して発生し、絶縁材料の劣化をもたらす。
そうしたことから、テレビ用のトランスにおいては、そのような条件にならないだけの十分な空間距離がとられていた。
ただ、箱型のブラウン管テレビでは、ブラウン管周りの空間が十分にあり、トランスと他の部品とを離して配置することはそれほど難しくなかった。
ところが、近年、開発されている電界放射型等の平面テレビ用平面ディスプレイには、薄型化が要求される。フライバックトランスを扁平形状にする等で、ある程度の薄型化は達成できるが、樹脂ケースを用いた従来のトランスを用いる場合、放電対策としてケースと他の部品との間に一定の空間を確保する必要があることが、ディスプレイの薄型化のネックとなる。
一方、特許文献2に記載のようなトランスを収納するケース自体を金属製とし、ケースを接地するという構造のトランスでは、ケースによる放電の問題は生じない。しかしながら、金属ケースは加工性が悪く、電子部品を効率良く収納できるように設計することは難しい。また、樹脂ケースに比べ、高価である。また、重量もある。さらに、周囲の電子部品をケースに接触させることができず、小型化にも限界がある。なお、最後に述べた問題は、特許文献3や特許文献4に記載のトランスにもあてはまる。
本発明は、上述の問題を解決するためになされたものであって、組み込まれる装置の薄型化に適した高圧トランスあるいは高圧電源を提供することを課題とする。
1つの局面に係る本願発明は、高圧トランスであって、導線を巻いた巻線部と、巻線部を格納する樹脂ケースと、樹脂ケースの内面上に配置された導電部と、導電部を接地するためのアース接続部と、巻線部と樹脂ケースとの間に充填された封止樹脂とを備える。
好ましくは、導電部は、樹脂ケースの内面を覆う導電性塗料膜である。
さらに好ましくは、それぞれが導電部の異なる位置に接続された複数のアース端子を含む。
好ましくは、導電部は、導電メッシュである。
さらに好ましくは、導電メッシュは、巻線部を覆うように配置されている。
好ましくは、導電部に流れる電流を検出し、検出された電流の値が所定値以上であるとき、動作を停止する保護回路をさらに備える。
他の局面に係る本願発明は、上述の高圧トランスを組み込んだ高圧電源である。
さらに他の局面に係る本願発明は、高圧トランスの製造方法であって、樹脂ケースを作成するステップと、樹脂ケースの内面に接地用導電部を形成するステップと、導電部が内面に形成された樹脂ケースに、導線を巻いた巻線部を組み込むステップと、巻線部が組み込まれた樹脂ケースに、封止樹脂を充填するステップとを備える。
本発明によれば、トランスの樹脂ケースの内面に、接地された導電部が設けられる。よって、樹脂ケースにクラックやボイドがあったとしても、樹脂ケースは放電しない。したがって、組み込まれる装置の薄型化に適した高圧トランスあるいは高圧電源を提供することができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。なお、以下の説明において、図中の同一または相当部分については、同一符号を付してその説明は繰り返さない。
[概要]
図3を参照して、本発明に係る高圧トランスの構成について説明する。本発明に係る高圧トランスは、樹脂ケース100と、樹脂ケース100の中に格納された巻線部140と、樹脂ケース100の内面(巻線部140側の面)上に配置された導電部200と、樹脂ケース100と巻線部140との間に充填された封止樹脂130とを備える。
導電部200は、接地されている。この導電部200により、樹脂ケース100にクラック110やボイド120があったとしても、樹脂ケース100は、放電しない。
このことを図4を参照して説明する。図4(a)は、図1に示した従来の高圧トランスの回路的構成を示した図である。図4(b)は、図3に示した本発明に係る高圧トランスの回路的構成を示した図である。
図4(a)を参照して、封止樹脂130のキャパシタンスをC1、樹脂ケース100のキャパシタンスをC2、巻線部140の発生する電圧をVとすると、樹脂ケース100にかかる電圧は、V’=V×C1/(C1+C2)となる。クラック110やボイド120が存在するとC2が小さくなり、V’が大きくなるので、放電が起きる可能性が出てくる。
一方、図4(b)からも分かるように、本発明に係るトランスにおいて、樹脂ケースにかかる電圧は、常に、GNDレベルである。よって、樹脂ケース100は、たとえ外部シャーシなどの部品を近接しても、放電しない。
なお、封止樹脂130としては、密着性が高く、また、含浸性の高いエポキシ樹脂やシリコーン樹脂などが用いられる。また、封止樹脂130は、真空中で充填されるため、その内部に、ボイドやクラックは生じない。そのため、通常、導電部200の内側には、放電の原因となる空間は存在しない。よって、巻線部140と導電部200との間に電位差が生じていても、絶縁耐圧が確保されているのであれば、トランスにおいて絶縁破壊が発生することはない。
[第1の実施の形態]
ここからは、本発明の第1の実施の形態について説明する。第1の実施の形態は、導電部として導電材でできたメッシュ板(導電メッシュ)を用いた高圧トランスである。
第1の実施の形態に係る高圧トランスの構成を図5を参照して説明する。図5(a)は、高圧トランス500の断面図である。高圧トランス500は、樹脂ケース510と、巻線部520と、メッシュ板530と、メッシュ板530から引き出されたリード端子540と、樹脂ケース510内に充填された封止樹脂550とを備える。
樹脂ケース510は、高圧トランス500の各部品を格納する。樹脂ケース510は、樹脂の射出形成により製作できるので、金属ケースに比べ、効率よく収納できる形状に成型することが容易である。また、金属ケースに比べ、安価であり、軽量でもある。
巻線部520は、低圧巻線用ボビン520aと、低圧巻線用ボビンに巻き回された低圧巻線520bと、低圧巻線の外側に配置された高圧巻線用ボビン520cと、高圧巻線用ボビンに巻き回された高圧巻線520dとを含む。巻線部520内には、コア522がある。
本実施の形態において、メッシュ板530は、銅、鉄、アルミなどでできた金属メッシュを用いるものとする。材料としては、シールド効果の高く、損失の少ない材料(例えば、銅)を用いることが好ましい。なお、メッシュ板530は、導電材でできた導電メッシュの一例であって、上述のものに限られるわけではない。
メッシュ板530は、導電部200として機能し、リード端子540を介して接地されているので、樹脂ケース510の放電を防ぐ。
導電部200としてメッシュ板530を用いることには、メッシュ板530と封止樹脂550とのなじみがよい、という利点がある。ただし、導電部200は、これに限られるわけではない。例えば、メッシュ板530のかわりに、メッシュ構造をもたない板(金属板など)を用いることもできる。
本実施の形態では、メッシュ板530は、樹脂ケース510内面のうち、巻線部520に近接する部分に配置される。
巻線部520に近接する部分には、高圧の交流パルス(電界放射型などの平面ディスプレイ用の場合、典型的には、電圧が10〜15kV、スイッチングレートが数10kHz〜100kHz)にさらされるため、劣化しやすく、放電が発生しやすい。そこで、樹脂ケース510内面のうち、巻線部520との距離が近く、メッシュ板530を入れなければ樹脂ケース520からの放電が生じる可能性がある部分を覆うように、電圧源である巻線部520との間にメッシュ板530を配置することで、放電が発生しないようにしている。
なお、巻線部520の発生する電圧や、高圧トランス500の設計にもよるが、一般の用途の場合、メッシュ板530の厚みは、高圧トランス500の小型化の妨げにならない。例えば、電界放射型などの平面ディスプレイ用の高圧トランスの場合、0.2mm以下の厚みのメッシュ板530で、装着性、接地性への支障もない。
このようなメッシュ板530を樹脂ケース510の内面に設けたことにより、樹脂ケース510の放電を防ぐことができる。したがって、他部品を樹脂ケース510に近接させることができ、高圧トランス500を組み込む部品を薄型化できる。特に、ケースの外面が樹脂であるので、周囲の電子部品を接触させても問題なく、小型化を極限まで図ることが可能となる。
図5(b)は、樹脂ケース510の斜視図である。巻線部520などの部品の装着および封止樹脂550の充填前に、リード端子540を接続されたメッシュ板530が、樹脂ケース510の内面に設置される。図5(c)は、メッシュ板530が設置された樹脂ケース510の斜視図である。
図6を参照して、高圧トランス500の作製手順について説明する。
図6(a)に示す低圧巻線用ボビン520aに、低圧巻線520bが巻かれる。そして、高圧巻専用ボビン520cが組み合わされ、さらに、高圧巻線520dが巻かれて、図6(b)に示す巻線部520が完成する。巻線部520は、第1の回路部品630と組み合わされる。
一方、樹脂ケース510が、PBT樹脂、変性ポリフェニレンオキサイド樹脂などの樹脂を射出形成することにより作成される。
図6(c)に示すように、樹脂ケース510には、まず、メッシュ板530が設置される。例えば、樹脂系の接着剤で接着される。そのあと、巻線部520および第1の回路部品630が、設置される。
さらに、図6(d)に示すように、第1のコア部品522aと、第2のコア部品522bと、第2の回路部品650と、第3の回路部品680とが、備え付けられる。これらが備え付けられたあとの様子を、図6(e)に示す。このあと、封止樹脂550が樹脂ケース510内に充填される。
最後に、高圧トランスの回路的構成について説明しておく。図7に、本実施の形態に係る高圧トランスの回路的構成の一例を示す。
オペアンプは、積分回路と組み合わされて、分圧により小さくされた出力電圧と基準電圧により定まる目標値を出力する。
目標値と基準三角波とがコンパレータに入力され、周期的な方形波が出力される。
Q1に方形波が入力されることで、交流電圧が低圧巻線に流れ、高圧巻線に高圧の交流電圧が発生する。交流電圧は整流され、直流の高圧(HV)となり出力される。
なお、今回のトランスでは、メッシュ板を片側のみに配置しているが、同様の目的で、コイルをはさみメッシュ板を上下両側に配置することも有用である。
[第2の実施の形態]
第1の実施の形態では、導電部200として、メッシュ板530を用いる構成について説明した。これに対し、第2の実施の形態では、樹脂ケース510内面に導電性材料を塗布して導電部200を形成する構成について説明する。
第2の実施の形態に係る高圧トランスの構成およびその製造方法について、図8を参照して、説明する。
本実施の形態においては、図8(a)に示すような樹脂ケース510の内面(高圧トランスの部品が格納される側)に、導電性材料が塗布され、導電性塗料膜が形成される。導電性材料としては、金属粒子もしくはカーボンを接着剤中に分散させたものであり、高価な銀系の塗料に限らず、ニッケル、銅、カーボンなどをエポキシ樹脂に分散させたものを用いる。導電性材料の塗布方法としては、スプレー塗布やスパッタリングを用いることができる。
導電性材料を、樹脂ケース510の内面全体に塗布すれば、樹脂ケース510からの放電の可能性を著しく低減できる。ただし、内面の一部に塗料を塗布する構成であっても、樹脂ケース510の絶縁が確保できるなら、構わない。
樹脂ケース510内面の導電性塗料膜は接地される。例えば、樹脂ケース510内面に備えたアース端子を、トランスを実装するベース基板のアースランドに接続されるように配線する。
なお、アース端子は、複数設けるのが好ましい。例えば、ケース内面全体に導電性塗料膜を形成する場合、アース端子をケースの四方に複数設け、それぞれを接地する。このようにすれば、樹脂ケース510にクラックが入ったとしても、樹脂ケース510のGND状態を保つことができる。
導電性塗料膜の形成後、図8(b)に示すように、樹脂ケース510に巻線部520を組み込む。さらに、図8(c)に示すように、回路部品が組み込まれる。回路構成は、第1の実施の形態で説明したものと同様であるとする。なお、巻線部520および回路部品を組み込む順序は、高圧トランスの設計にも依存し、これに限られるものではない。
部品を組み込んだ後、樹脂ケース510に封止樹脂550を充填する。図8(d)に、封止樹脂550の充填後の様子を示す。
[第3の実施の形態]
第1の実施の形態および第2の実施の形態では、概要で説明したように、導電部200の内側に放電の原因となる空間が存在しないことを仮定していた。
しかしながら、想定外の衝撃により封止樹脂130にクラックが入り、封止樹脂130内でリーク電流が発生するような可能性が、完全にないとはいえない。
第3の実施の形態では、このような場合に対処するため、保護回路を備えた高圧トランスについて説明する。
第3の実施の形態に係る高圧トランスの構成は、第1の実施の形態あるいは第2の実施の形態で説明した高圧トランスの回路を保護回路としたものである。
保護回路は、導電部への電流を検出し、検出した電流の値が所定値を超える場合、回路動作を停止する。
封止樹脂にクラックが入ったり、ボイドが存在した場合、導電部にリーク電流が流れる。保護回路は、このような電流を検出し、回路停止するため、放電を防ぐ。
保護回路の一例を図9に示す。導電部に流れる電流は抵抗R1で検出され、下のオペアンプのIN+端子に入力される。抵抗R1にかかる電圧と、IN−端子への入力(V2)の差が大きくなると、フリップフロップ回路によって、回路動作が停止する。
[第4の実施の形態]
以上の各実施の形態で説明した高圧トランスは、いずれも、電源回路と組み合わせた高圧電源として用いることができる。第4の実施の形態では、このような高圧電源について説明する。
図10を参照して、高圧電源は、主に入力部1002からのコントロール信号に応じた高圧を安定に制御し出力するブロック群としてパワー制御部1004、高圧トランス部1006、高圧検出PWM(pulse width modulation;パルス幅変調)制御部1012、Vcc/Vref電源部1024、HV(High Voltage)コントロール回路部1020を備える。 また、高圧電源は、回路動作の異常を検出し、回路を停止し、テレビセットあるいは高圧電源の破壊を未然に防止する保護回路ブロック群として、過電圧保護回路部1022、過電流保護回路部1028、放電検知回路部1010を備える。
パワー制御部1004は、高圧トランスの1次側電流の制御回路で、MOSFET(metal-oxide-semiconductor field-effect transistor)を含む。
高圧トランス部1006としては、これまでのいずれかの実施の形態に係わる高圧トランスを用いるものとする。
高圧トランス部1006が出力する電圧は、高圧検出PWM制御部1012にて高圧検出電源として検出される。一方、出力電圧を決定するためのHVコントロール信号によりHVコントロール回路部1020にて基準電圧が設定され、先の高圧検出電圧とで比較増幅される。その後、同期信号から形成された基準三角波と比較され、MOSFETのドライブパルス幅を決定する。
なお、Vcc/Vref電源部1024は、制御回路のドライブ電源であり、各種比較回路の基準電圧を作成し、各ブロックに供給する。
なお、図10は、高圧トランスを組み込んだ高圧電源の構成の一例であり、本発明に係る高圧電源の構成が、これに限られるわけではない。
従来の高圧電源においては、高圧トランスとテレビセット内の他の部品との間の距離を10mm以上とって設計されることが多かった。本実施の形態によれば、高圧トランスとテレビセット内の他の部品とを近接でき、余分な絶縁空間が不要となるため、真の低背高圧電源を実現できる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
従来の高圧トランスの構造を示す模式図である。 絶縁距離と電圧との関係を示す図である。 本発明に係る高圧トランスの構造を示す模式図である。 従来の高圧トランスおよび本発明に係る高圧トランスの回路的構成を示した図である。 第1の実施の形態に係る高圧トランスの構成を示す図である。 第1の実施の形態に係る高圧トランスの作成手順を説明するための図である。 第1の実施の形態に係る高圧トランスの回路的構成の一例を示す図である。 第2の実施の形態に係る高圧トランスの作成手順を説明するための図である。 保護回路の一例である。 第4の実施の形態に係る高圧電源のブロック図である。
符号の説明
100 樹脂ケース、110 クラック、120 ボイド、130 封止樹脂、140 巻線部、200 導電部、500 高圧トランス、510 樹脂ケース、520 巻線部、520a 低圧巻線用ボビン、520b 低圧巻線、520c 高圧巻線用ボビン、520d 高圧巻線、522 コア、522a 第1のコア部品、522b 第2のコア部品、530 メッシュ板、540 リード端子、550 封止樹脂、630 第1の回路部品、650 第2の回路部品、680 第3の回路部品、1002 入力部、1004 パワー制御部、1006 高圧トランス部、1010 放電検知回路部、1012 高圧検出PWM制御部、1020 HVコントロール回路部、1022 過電圧保護回路部、1028 過電流保護回路。

Claims (8)

  1. 高圧トランスであって、
    導線を巻いた巻線部と、
    前記巻線部を格納する樹脂ケースと、
    前記樹脂ケースの内面上に配置された導電部と、
    前記導電部を接地するためのアース接続部と、
    前記巻線部と前記樹脂ケースとの間に充填された封止樹脂とを備える、高圧トランス。
  2. 前記導電部は、前記樹脂ケースの内面を覆う導電性塗料膜である、請求項1に記載の高圧トランス。
  3. それぞれが前記導電部の異なる位置に接続された複数の前記アース接続部を含む、請求項2に記載の高圧トランス。
  4. 前記導電部は、導電メッシュである、請求項1に記載の高圧トランス。
  5. 前記導電メッシュは、前記巻線部を覆うように配置されている、請求項4に記載の高圧トランス。
  6. 前記導電部に流れる電流を検出し、検出された前記電流の値が所定値以上であるとき、動作を停止する保護回路をさらに備える、請求項1から5のいずれか1項に記載の高圧トランス。
  7. 請求項1から6のいずれか1項に記載の高圧トランスを組み込んだ高圧電源。
  8. 高圧トランスの製造方法であって、
    樹脂ケースを作成するステップと、
    前記樹脂ケースの内面に接地用導電部を形成するステップと、
    前記導電部が内面に形成された前記樹脂ケースに、導線を巻いた巻線部を組み込むステップと、
    前記巻線部が組み込まれた前記樹脂ケースに、封止樹脂を充填するステップとを備える、高圧トランスの製造方法。
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