JP2009225532A - 車両用主電動機の軸受部交換方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】車両用主電動機に使用している軸受は，主電動機の運転を続けるにつれ磨耗が進行し交換する必要が生じる。このため，軸受部を固定子及び回転子から取外す必要があった。
【解決手段】軸受箱と固定子枠との嵌合部の構成を変更し、軸受箱の取外し又は組込み時には、専用の工具を使用することである。玉軸受を交換するために軸受部を主電動機本体から取外す際に、固定子から回転子を分離すること無く、軸受箱と玉軸受を取外し、玉軸受の交換を可能とすることで、分解保守を簡略化することができる。
【選択図】図１
【解決手段】軸受箱と固定子枠との嵌合部の構成を変更し、軸受箱の取外し又は組込み時には、専用の工具を使用することである。玉軸受を交換するために軸受部を主電動機本体から取外す際に、固定子から回転子を分離すること無く、軸受箱と玉軸受を取外し、玉軸受の交換を可能とすることで、分解保守を簡略化することができる。
【選択図】図１
Description
本発明は、反伝動側の軸受を交換する際に、固定子から回転子を引き抜く必要が無い、反伝動側の軸受部の構成及び、軸受部の分解組立方法に関するものである。
車両用主電動機に使用している軸受は，主電動機の運転を続けるにつれ磨耗が進行し寿命に至るため交換する必要が生じる。このため，軸受部を固定子及び回転子から取外す必要がある。
この状態は図３に示される。
図３はその従来の一例を示す説明図であり、１は固定子、２は回転子、３は玉軸受、４は軸受箱、５は軸受カバ、６は軸受押え、７は３と４を組立てした軸受部、８は軸受箱の嵌合部、９は固定子の嵌合部、１０は回転子軸、１１は回転子吊り工具、１２はギャップである。
図３において、軸受部７は回転子２に取付けられたまま、固定子１から引抜かれている。
特開２００１−２５８２１４公報
図３はその従来の一例を示す説明図であり、１は固定子、２は回転子、３は玉軸受、４は軸受箱、５は軸受カバ、６は軸受押え、７は３と４を組立てした軸受部、８は軸受箱の嵌合部、９は固定子の嵌合部、１０は回転子軸、１１は回転子吊り工具、１２はギャップである。
図３において、軸受部７は回転子２に取付けられたまま、固定子１から引抜かれている。
しかしながら、このような手段では次のような課題があった。
玉軸受３を交換するために軸受部７を主電動機本体から取外す際には、軸受箱の嵌合部８が固定子の嵌合部９よりも機内側にあるため、軸受部７のみを主電動機本体から取外すことができない。このため、軸受部７は回転子２に取付けしたまま、固定子１から取外す必要があり、固定子１から回転子２を引き抜くことになる。
玉軸受３を交換するために軸受部７を主電動機本体から取外す際には、軸受箱の嵌合部８が固定子の嵌合部９よりも機内側にあるため、軸受部７のみを主電動機本体から取外すことができない。このため、軸受部７は回転子２に取付けしたまま、固定子１から取外す必要があり、固定子１から回転子２を引き抜くことになる。
これを解消するためには、軸受部７を反伝動側方向へ取外せる構造にすれば良い。軸受箱の嵌合部８が機外側、固定子の嵌合部９が機内側となるように位置関係を変更しただけでは軸受部７を引抜く際に回転子２がギャップ１２の隙間だけ下がり、軸受部のラビリンス部の隙間がギャップ１２の隙間よりも狭いため干渉し、軸受部７の組込み時の障害となる。
本発明は、上述した点に鑑みて創案されたもので、その目的とするところは、これらの課題を解消し、固定子から回転子を引き抜くこと無く、軸受部を取外し、玉軸受の交換を可能とすることで、分解保守を簡略化することができる車両用主電動機を提供することにある。
請求項１の発明によれば、車両用主電動機の軸受箱に備わる軸受を交換するに際して、該車両用主電動機の反伝動側の該軸受箱に玉軸受を組込んでいる組立品(以下：軸受部)を前記車両用主電動機の固定子の横筒状の空洞に回転自在に備わる回転子を該固定子に対して回転子軸の前後方向に相対移動させて前記固定子から該回転子を引き抜くことなく前記軸受部を前記車両用主電動機の本体から取り外すことを特徴とする。
つまり、その目的を達成するための手段は、軸受箱と固定子枠との嵌合部の構成を変更し、軸受箱の取外し又は組込み時には、専用の工具を使用することである。
以上説明したように本発明によれば、玉軸受を交換するために軸受部を主電動機本体から取外す際に、固定子から回転子を分離すること無く、軸受箱と玉軸受を取外し、玉軸受の交換を可能とすることで、分解保守を簡略化することができ実用上極めて有用性の高いものである。
図１、２は本発明の一実施例を示す説明図であり、図１は軸受部の固定子及び回転子への組込み方法を示し、図２は軸受部の固定子及び回転子からの取外し方法を示す。
１３は端軸、１４はボルト、１５は軸受押し金、１６は組込み用支え板、１７はボルト、１８は組込み用ボルト、１９は分解用支え板、２０はボルト、２１は回転子支えである。
なお、図３と同符号のものは、同じ構成、機能を有する部分である。
１３は端軸、１４はボルト、１５は軸受押し金、１６は組込み用支え板、１７はボルト、１８は組込み用ボルト、１９は分解用支え板、２０はボルト、２１は回転子支えである。
なお、図３と同符号のものは、同じ構成、機能を有する部分である。
図１において、軸受部７の組込み手順は左図→右図の順に示している。図２においても同様に、軸受部７の取外し手順は左図→右図の順に示している。
なお、図１、２は軸受カバ５及び軸受押え６を取外した状態である。
なお、図１、２は軸受カバ５及び軸受押え６を取外した状態である。
図１において軸受部７の組込み手順を示す。
端軸１３を回転子軸１０に取付け、軸受部７を端軸１３に通す。
固定子１の中心と回転子２の中心とがほぼ同一となるよう、回転子支え２１で端軸１３を介して回転子２を支える。端軸１３を取付することにより、回転子２がギャップ１２だけ下がることを防ぐことが可能となる。次に組込み用支え板１６を固定子１の端面に予め設けられている取付ボルト用穴を使用して取付け、軸受押し金１５、組込み用支え板１６、ボルト１７及び組込み用ボルト１８を使用して軸受部５を固定子１及び回転子２に組込む。
端軸１３を回転子軸１０に取付け、軸受部７を端軸１３に通す。
固定子１の中心と回転子２の中心とがほぼ同一となるよう、回転子支え２１で端軸１３を介して回転子２を支える。端軸１３を取付することにより、回転子２がギャップ１２だけ下がることを防ぐことが可能となる。次に組込み用支え板１６を固定子１の端面に予め設けられている取付ボルト用穴を使用して取付け、軸受押し金１５、組込み用支え板１６、ボルト１７及び組込み用ボルト１８を使用して軸受部５を固定子１及び回転子２に組込む。
図２において、軸受部７の取外し手順を示す。
軸受カバ５及び軸受押え６を取外す。端軸１１を回転子軸８に取付け、固定子１の中心と回転子２の中心とがほぼ同一となるよう、回転子支え２１で端軸１３を介して回転子２を支える。
分解用支え板１９を軸受箱４に取付け、組込み用ボルト１８を用いて軸受部７を固定子１及び回転子２から取外す。
軸受カバ５及び軸受押え６を取外す。端軸１１を回転子軸８に取付け、固定子１の中心と回転子２の中心とがほぼ同一となるよう、回転子支え２１で端軸１３を介して回転子２を支える。
分解用支え板１９を軸受箱４に取付け、組込み用ボルト１８を用いて軸受部７を固定子１及び回転子２から取外す。
軸受押し金１５には回転子支え２１と干渉する部分に切り欠きを設けている。
分解用支え板１９には回転子支え２１と干渉する部分に切り欠きを設けている。
１ 固定子
２ 回転子
３ 玉軸受
４ 軸受箱
５ 軸受カバ
６ 軸受押え
７ 軸受部（３と４を組立てたもの）
８ 軸受箱の嵌合部
９ 固定子の嵌合部
１０ 回転子軸
１１ 回転子吊り工具
１２ ギャップ
１３ 端軸
１４ ボルト
１５ 軸受押し金
１６ 組込み用支え板
１７ ボルト
１８ 組込み用ボルト
１９ 分解用支え板
２０ ボルト
２１ 回転子支え
２ 回転子
３ 玉軸受
４ 軸受箱
５ 軸受カバ
６ 軸受押え
７ 軸受部（３と４を組立てたもの）
８ 軸受箱の嵌合部
９ 固定子の嵌合部
１０ 回転子軸
１１ 回転子吊り工具
１２ ギャップ
１３ 端軸
１４ ボルト
１５ 軸受押し金
１６ 組込み用支え板
１７ ボルト
１８ 組込み用ボルト
１９ 分解用支え板
２０ ボルト
２１ 回転子支え
Claims (1)
- 車両用主電動機の軸受箱を交換するに際して、該車両用主電動機の反伝動側の該軸受箱に玉軸受を組込んでいる組立品(以下：軸受部)を前記車両用主電動機の固定子の横筒状の空洞に回転自在に備わる回転子を該固定子に対して回転子軸の前後方向に相対移動させて前記固定子から該回転子を引き抜くことなく前記軸受部を前記車両用主電動機の本体から取り外すことを特徴とする車両用主電動機の軸受部交換方法
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2008066170A JP2009225532A (ja) | 2008-03-14 | 2008-03-14 | 車両用主電動機の軸受部交換方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2008066170A JP2009225532A (ja) | 2008-03-14 | 2008-03-14 | 車両用主電動機の軸受部交換方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2009225532A true JP2009225532A (ja) | 2009-10-01 |
Family
ID=41241728
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2008066170A Pending JP2009225532A (ja) | 2008-03-14 | 2008-03-14 | 車両用主電動機の軸受部交換方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2009225532A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN103107653A (zh) * | 2013-02-07 | 2013-05-15 | 上海博泽电机有限公司 | 一种小型电机的防损伤拆卸装置以及拆卸方法 |
| JP2013223390A (ja) * | 2012-04-19 | 2013-10-28 | Hitachi Ltd | 回転電機の軸受部の交換方法及びその交換治具 |
| CN110729859A (zh) * | 2019-11-14 | 2020-01-24 | 中车株洲电机有限公司 | 一种免解体拆换电机轴承工艺 |
| CN112398292A (zh) * | 2020-11-09 | 2021-02-23 | 中车株洲电机有限公司 | 一种空心轴永磁牵引电机不解体整体式轴承更换方法 |
| CN112615490A (zh) * | 2020-12-24 | 2021-04-06 | 王亚简 | 一种电机线圈去轴机 |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5718864U (ja) * | 1980-07-04 | 1982-01-30 |
-
2008
- 2008-03-14 JP JP2008066170A patent/JP2009225532A/ja active Pending
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| CN112615490A (zh) * | 2020-12-24 | 2021-04-06 | 王亚简 | 一种电机线圈去轴机 |
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