JP2009225082A - 設計システム - Google Patents
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Abstract
【課題】設計対象エリア内の任意の位置にコメントを設定(添付)でき、且つ、設定箇所の設計結果が設計条件を満足しているかどうかを容易に確認できるようにする。
【解決手段】設計対象エリアの各箇所における評価対象特性を定量的に評価しながら無線システムなどの設計作業を行う設計システムにおいて、局所設計情報設定手段143は、設計対象エリア内の指定された箇所に対してコメント欄と設計条件欄と設計結果欄とを有する局所設計情報を設定する。コメント編集手段144は、コメント欄のコメント編集を行い、設計条件編集手段145は、設計条件欄の設計条件の編集を行う。局所設計結果評価手段146は、局所設計情報が設定された箇所の評価対象特性の設計結果が設計条件を満足しているか否かを判定し、その判定結果を設計結果欄に設定する。表示制御手段142は、局所設計情報の設計結果欄に設定された判定結果を表示する表示部130に表示する。
【選択図】図1
【解決手段】設計対象エリアの各箇所における評価対象特性を定量的に評価しながら無線システムなどの設計作業を行う設計システムにおいて、局所設計情報設定手段143は、設計対象エリア内の指定された箇所に対してコメント欄と設計条件欄と設計結果欄とを有する局所設計情報を設定する。コメント編集手段144は、コメント欄のコメント編集を行い、設計条件編集手段145は、設計条件欄の設計条件の編集を行う。局所設計結果評価手段146は、局所設計情報が設定された箇所の評価対象特性の設計結果が設計条件を満足しているか否かを判定し、その判定結果を設計結果欄に設定する。表示制御手段142は、局所設計情報の設計結果欄に設定された判定結果を表示する表示部130に表示する。
【選択図】図1
Description
本発明は、限られた設計対象のエリアに対して、このエリア内で評価対象の特性を定量的に評価しながら設計作業を行うための設計システムに関する。このような設計システムの例として、本明細書では、携帯電話や無線LANなどの無線システムにおいて、設計対象エリアとなる地図または室内レイアウト上で、評価対象特性である受信電力などを定量的に評価しながら、基地局の配置位置やパラメータを決定する無線エリア設計システムを例に説明する。
携帯電話や無線LANなどの無線通信システムのサービス可能エリア(サービスエリア)を適切に設計するため、地図または室内レイアウト上で受信電力などを定量的に評価しながら、対象無線システムの基地局の配置位置や送信電力などのパラメータを決定する無線エリア設計システムが活用されている(例えば特許文献1参照)。
このような無線エリア設計システムを用いた無線エリア設計作業は、具体的には、以下のように実行される。まず、基地局設置の候補位置に配置された基地局からの電波伝搬状況をシミュレーションによって求める。次に、設計対象エリア内に面的に定義された観測点における受信電力や干渉度合い、基地局と端末との間の通信品質などの評価対象特性を定量的に評価する。さらに、これらの評価対象特性があらかじめ定められた設計条件(たとえば受信電力が−100dBm以上)を満たす場合に、当該観測点をサービスエリア圏内と定義し、サービスエリアが設計対象エリア全体に対して所望の割合以上となるように基地局の配置位置や各種パラメータを決定する。
上述した無線エリア設計作業では、設計者が有する知見やノウハウを積極的に活用し、設計結果へと反映することが好ましい。たとえば、携帯電話のエリア設計においてはショッピングモールや遊戯施設などの公共性の高い地域を、また無線LANのエリア設計においては会議室など頻繁に無線LANを使用する場所を、それぞれ設計の優先度が高いエリア(高優先度エリア)とし、このようなエリアがサービスエリア圏外となることがないように無線エリアの設計を行う。場合によっては、高優先度エリアに対しては、通常のサービスエリア圏内となるための設計条件よりも厳しい設計条件を定め、より良い品質の確保を目指すことも考えられる。
こうした高優先度エリアが具体的にどのエリアとなるかは、無線システムの利用者の分布や設計者の設計ポリシーに応じて異なる。そのため、設計者が設計作業を行う際に、地図や室内レイアウトを見ながら高優先度エリアを決定していくことが多いと考えられる。このような状況では、設計者が高優先度エリアに関する詳細などをコメントとして記録し、対応する高優先度エリアの位置に設定(添付)しておくことが好ましい。これにより、設計者はどこに高優先度エリアがあるかを認識することができ、こうしたエリアに対する対応を見落とすことが少なくなる。
こうした任意のコメントを編集領域内の任意の位置に添付するための機能は、コメント挿入機能や付箋機能として知られており、たとえばMicrosoft OfficeのWordやExcelにも同様の機能が備わっている(非特許文献1ならびに非特許文献2参照)。これらの機能によれば、編集中の文書あるいはワークシート内の任意の位置にコメントを添付することができ、当該位置にカーソルをあてることにより、コメントの内容とその記載者、記載日時が表示される。
また、特許文献2には、電子文書に添付された複数のコメントに基づいて実行される作業の進捗管理を支援する進捗管理支援装置において、電子文書のうち、それぞれのコメントが添付された位置を含む一部領域を、対応するコメントが添付された状態で一覧表示する機能が開示されている。これにより、電子文書に添付された複数の作業指示コメントの内容と、当該作業指示コメントの添付位置に対応する文書領域の内容を容易に確認することができる。
しかしながら、従来技術によるコメント挿入機能を、前述したような設計システムにおいて利用する場合には、次に示す課題があった。つまり、コメントに記載された知見やノウハウを設計結果に反映したい場合に、上記した従来技術では、それぞれのコメントが設計結果にどのように反映されたのかを利用者が容易に確認できなかった。たとえば、Microsoft OfficeのWordやExcelをはじめとする一般的なコメント挿入機能では、利用者が能動的にコメントの添付位置にカーソルを当てない限り、コメントの記載内容を確認することができない。そのため、それぞれのコメントが設計結果にどのように反映されたのかを確認するためには、設計対象エリア内に添付された複数のコメントを手動で抽出し、これら一つ一つに対してカーソルを当てながらコメントの内容を確認し、当該位置における設計結果と比較しながら、設計条件が満足されているか否かを確認していく必要があった。
特許文献2に開示された機能を設計システムに活用する場合、設計対象エリア内に添付された複数のコメントに対し、それぞれのコメントが添付された位置を含む一部領域が、コメントが添付された状態で一覧表示されるため、設計対象エリア内で複数のコメントを抽出する作業は緩和される。しかしながら、これら一つ一つのコメントの内容を確認しながら、設計条件が満足されているか否かを確認する作業は依然として残る。たとえば、無線エリア設計システムにおいて、設計の優先度が高い箇所をたとえば100箇所選定した場合、100箇所のそれぞれについて、設計者はコメントの内容と設計結果とを突き合わせて設計条件が満足されているか否かを確認する作業を繰り返す必要がある。
この課題は、前述の例で示した無線エリア設計システムに限らず、限られた設計対象エリア内で、評価対象の特性を定量的に評価しながら設計作業を行うための設計システム全般に共通する課題である。
[発明の目的]
本発明は、上述したような課題を解決するためになされたものであり、設計者が記載したコメントを設計対象エリア内の任意の位置に設定(添付)することが可能であり、且つ、コメントが設定された箇所の設計結果が設計条件を満足しているかどうかを容易に確認することのできる設計システムを提供することを目的とする。
本発明は、上述したような課題を解決するためになされたものであり、設計者が記載したコメントを設計対象エリア内の任意の位置に設定(添付)することが可能であり、且つ、コメントが設定された箇所の設計結果が設計条件を満足しているかどうかを容易に確認することのできる設計システムを提供することを目的とする。
本発明の第1の設計システムは、設計対象エリアの各箇所における評価対象特性を定量的に評価しながら設計対象システムの設計作業を行う設計システムにおいて、前記設計対象エリア内の指定された箇所に対してコメント欄と設計条件欄と設計結果欄とを有する局所設計情報を設定する局所設計情報設定手段と、前記コメント欄に設定するコメントの編集を行うコメント編集手段と、前記設計条件欄に設定する設計条件の編集を行う設計条件編集手段と、前記局所設計情報が設定された設計対象エリア箇所の評価対象特性の設計結果が前記設計条件欄に設定された設計条件を満足しているか否かを判定し、その判定結果を前記設計結果欄に設定する局所設計結果評価手段と、前記局所設計情報の前記設計結果欄に設定された判定結果を表示する表示制御手段とを備える。
本発明の第1の設計方法は、設計対象エリアの各箇所における評価対象特性を定量的に評価しながら設計対象システムの設計作業を行う設計方法において、a)局所設計情報設定手段が、前記設計対象エリア内の指定された箇所に対してコメント欄と設計条件欄と設計結果欄とを有する局所設計情報を設定するステップ、b)コメント編集手段が、前記コメント欄に設定するコメントの編集を行うステップ、c)設計条件編集手段が、前記設計条件欄に設定する設計条件の編集を行うステップ、d)局所設計結果評価手段が、前記局所設計情報が設定された設計対象エリア箇所の評価対象特性の設計結果が前記設計条件欄に設定された設計条件を満足しているか否かを判定し、その判定結果を前記設計結果欄に設定するステップ、e)表示制御手段が、前記局所設計情報の前記設計結果欄に設定された判定結果を表示するステップ、を含む。
本発明の第1のプログラムは、設計対象エリアの各箇所における評価対象特性を定量的に評価しながら設計対象システムの設計作業を行う設計システムを構成するコンピュータを、前記設計対象エリア内の指定された箇所に対してコメント欄と設計条件欄と設計結果欄とを有する局所設計情報を設定する局所設計情報設定手段と、前記コメント欄に設定するコメントの編集を行うコメント編集手段と、前記設計条件欄に設定する設計条件の編集を行う設計条件編集手段と、前記局所設計情報が設定された設計対象エリア箇所の評価対象特性の設計結果が前記設計条件欄に設定された設計条件を満足しているか否かを判定し、その判定結果を前記設計結果欄に設定する局所設計結果評価手段と、前記局所設計情報の前記設計結果欄に設定された判定結果を表示する表示制御手段として機能させる。
本発明の第1の設計システムにおける表示インタフェース装置は、設計対象エリアの各箇所における評価対象特性を定量的に評価しながら設計対象システムの設計作業を行う設計システムにおける表示インタフェース装置において、前記設計対象エリア内の指定された箇所に対して設定された局所設計情報に対応するアイコンを前記設計対象エリアのイメージに付加して表示装置の画面に表示し、前記アイコンに対応する局所設計情報で指定された設計条件を満足する設計結果が得られているか否かに応じて前記アイコンの表示形態を変化させる表示制御手段を備える。
本発明の第2の設計システムにおける表示インタフェース装置は、設計対象エリアの各箇所における評価対象特性を定量的に評価しながら設計対象システムの設計作業を行う設計システムにおける表示インタフェース装置において、前記設計対象エリア内の指定された箇所に対して設定された局所設計情報の一覧を表示装置の画面に表示し、局所設計情報で指定された設計条件を満足する設計結果が得られているか否かに応じてその局所設計情報の表示箇所の少なくとも一部の表示色を変化させる表示制御手段を備える。
本発明によれば、設計者が記載したコメントを設計対象エリア内の任意の位置に設定(添付)することが可能であり、且つ、コメントが設定された箇所の設計結果が設計条件を満足しているかどうかを容易に確認することができる。
『第1の実施の形態』
図1を参照すると、本発明の第1の実施の形態に関わる設計システム100は、本発明を携帯電話の無線エリア設計システムに適用したものであり、処理部110、入力部120、表示部130、プログラムメモリ140、データメモリ150および発音素子160を含んで構成される。
図1を参照すると、本発明の第1の実施の形態に関わる設計システム100は、本発明を携帯電話の無線エリア設計システムに適用したものであり、処理部110、入力部120、表示部130、プログラムメモリ140、データメモリ150および発音素子160を含んで構成される。
入力部120は、無線エリア設計に関わるさまざまな情報を利用者が入力するための機能を有し、たとえばキーボードおよびマウスが用いられる。表示部130は、無線エリア設計に関わるさまざまな情報を画面上に表示するための機能を有し、たとえば液晶ディスプレイが用いられる。処理部110は、設計システム100におけるさまざまな処理を行うための機能を有し、たとえば計算機におけるCPUである。データメモリ150は、処理部110におけるさまざまな処理に関わる情報を記憶しておくための機能を有し、たとえば計算機におけるRAMである。プログラムメモリ140は、処理部110で実行されるさまざまなプログラムモジュールを記憶しておくための機能を有し、たとえば計算機における磁気ディスクである。発音素子160は、警告音を発する機能を有し、たとえばスピーカである。
データメモリ150は、設計対象エリア情報記憶手段151、無線システム情報記憶手段152、評価対象特性結果記憶手段153および局所設計情報記憶手段154を有する。
設計対象エリア情報記憶手段151は、携帯電話の無線エリア設計を行うエリアの地図情報を記憶している。地図情報は、建物や道路などの構造物の位置情報、各構造物の高さや標高情報を含む。
無線システム情報記憶手段152は、設計対象となる無線システムの情報を記憶している。具体的には、無線基地局の位置情報、アンテナ特性、アンテナの方角(水平方向の角度)、アンテナのチルト角(垂直方向の角度)、送信電力など、電波伝搬解析に必要となる無線システムの情報を記憶する。
評価対象特性結果記憶手段153は、無線システム情報記憶手段152に記憶された無線システムの情報と設計対象エリア情報記憶手段151に記憶された設計対象エリアの情報とを用いたシミュレーションによって求められた評価対象特性結果を記憶する。ここで、評価対象特性とは、設計作業を行う際に評価する対象となる特性を表す。無線エリア設計の場合、たとえば、設計対象エリア内に面的に定義された各観測点における受信電力、SNR(信号対雑音比)、システムのスループット、遅延の大きさ等がある。
局所設計情報記憶手段154は、設計対象エリアの特定箇所に関する局所設計情報を記憶する。図2を参照すると、一つの局所設計情報200は、この局所設計情報200を一意に識別するための識別子201、この局所設計情報200が適用される設計対象エリアの箇所を定める位置情報202(緯度203および経度204)、コメント欄205、設計条件欄206、設計結果欄207、および条件満足フラグ208から構成される。コメント欄205には、設計者が記入ないし編集した任意のコメントが記録される。設計条件欄206には、設計対象エリアの当該箇所において満たすべき設計条件が記録される。この設計条件は、評価対象特性の種類とその特性値との組で記録される。設計結果欄207は、設計条件欄206に記録された評価対象特性の設計結果が記録される。条件満足フラグ208は、設計結果欄207に記録された設計結果が設計条件欄206に記録された設計条件を満足しているか否かを示すフラグである。
プログラムメモリ140は、解析手段141、表示制御手段142、局所設計情報設定手段143、コメント編集手段144、設計条件編集手段145および局所設計結果評価手段146の各プログラムモジュールを記憶する。
解析手段141は、設計対象エリア情報記憶手段151に記憶された地図情報と、無線システム情報記憶手段152に記憶された無線システムの情報とに基づき、例えばレイラウンチング法などの手法を用いて電波伝搬解析を実行し、設計対象エリア内に面的に定義された各観測点における受信電力や干渉度合い、基地局と端末との間の通信品質などの評価対象特性を定量的に求める機能を有する。解析手段141で求められた各観測点の評価対象特性値は、各観測点の座標値に対応付けて評価対象特性結果記憶手段153に記憶される。
局所設計情報設定手段143は、設計対象エリア内の任意の箇所に局所設計情報を設定する機能を有する。具体的には、局所設計情報設定手段143は、局所設計情報を設定する設計対象エリア内の箇所を指定して起動されると、初期状態の局所設計情報200を作成し、局所設計情報記憶手段154に記憶する。初期状態の局所設計情報200は、図2の識別番号201にユニークな番号が設定され、設定位置の緯度と経度が位置情報202の緯度203および経度204に設定され、その他の欄205〜208はNULLになっている。
コメント編集手段144は、設計者が入力部120を通じて局所設計情報200のコメント欄205にコメントを記入したり、既に記入されているコメントを編集するための手段である。
設計条件編集手段145は、設計者が入力部120を通じて局所設計情報200の設計条件欄206に設計条件を設定するための手段である。
局所設計結果評価手段146は、局所設計情報記憶手段154に記憶された局所設計情報200毎に、その設計条件欄206に設定された設計条件が満たされているかどうかを判定し、満たされている場合には条件満足フラグ208を例えばオンに設定し、満たされていない場合にはオフに設定する手段である。具体的には、局所設計情報200の位置情報202が示す位置の評価対象特性結果を評価対象特性結果記憶手段153から読み出し、この読み出した評価対象特性結果のうち、設計条件欄206に設定されている種類の評価対象特性結果を設計結果欄207に書き出し、この書き出した設計結果と設計条件欄206に設定された設計条件とを比較することで、設計条件が満たされた設計が行われているかどうかを判定する。この局所設計結果評価手段146は、評価対象特性結果が評価対象特性結果記憶手段153に記憶される毎、および、既に評価対象特性結果が記憶されている場合には、局所設計情報200の設計条件欄206に設計条件が新規に設定されるか、既に設定された条件が変更される毎に、動作する。
また局所設計結果評価手段146は、無線システム情報の変更によって、何れかの局所設計情報200において、設計条件欄206の設計条件が満足している状態から満足していない状態へと遷移したことを検出した場合、発音素子160を鳴動させて設計者に注意を促す機能を持つ。なお、設計条件が満足している状態から満足していない状態に遷移した局所設計情報200の一覧を表示部130に表示する機能を局所設計結果評価手段146に持たせても良い。
表示制御手段142は、無線エリア設計に関わるさまざまな情報を表示部130の画面に表示する機能を有する。特に表示制御手段142は、設計対象エリア情報記憶手段151に記憶された設計対象エリアの地図イメージに局所設計情報アイコンを重ねて表示する機能、局所設計情報記憶手段154に記憶された局所設計情報の一覧を作成して表示する機能を有する。
局所設計情報アイコンは、局所設計情報に1対1に対応するアイコンである。表示制御手段142は、局所設計情報200毎に局所設計情報アイコンを作成し、その局所設計情報200の位置情報202が示す設計対象エリアの箇所またはその近傍に局所設計情報アイコンを表示する。また表示制御手段142は、局所設計情報200の条件満足フラグ208がオンのときとオフのときとで、アイコンの表示形態を変化させる。変化させる表示形態としては、アイコンの色または形状の何れか一方またはその組み合わせが考えられる。本実施の形態の場合、アイコンの背景色を変化させる。
局所設計情報の一覧は、たとえば1行毎に図2に示した局所設計情報200の内容を記載した表である。表示制御手段142は、局所設計情報記憶手段154から全ての局所設計情報200を読み出して一覧を作成し、表示部130の画面に表示する。その際、表示制御手段142は、条件満足フラグ208がオンのときとオフのときとで、局所設計情報200を記載する行の背景色を変化させる。
次に図3のフローチャートを参照して本実施の形態の全体の動作について説明する。
設計システム100は、入力部120からの指示により電波伝搬解析処理が起動されると(S301)、まず表示制御手段142により、設計対象エリア情報記憶手段151に記憶された設計対象エリアの地図を表示部130の画面に表示する(S302)。次に、解析手段141により、入力部120を通じて設計者から、無線基地局の位置情報、アンテナ特性、送信電力などの無線システム情報の入力を受け付け、無線システム情報記憶手段152に記憶する(S303)。無線基地局の位置情報は、緯度と経度の値を入力部120から入力する以外に、表示部130の画面に表示された地図上の該当する箇所をマウスカーソルでポイントすることで入力することも可能である。
次に、局所設計情報設定手段143により、入力部120を通じて設計者から局所設計情報の入力を受け付け、局所設計情報記憶手段154に記憶する(S304)。このとき同時に、コメント編集手段144によるコメント内容の受け付け、設計条件編集手段145による設計条件の受け付けが行われる。以下、局所設計情報の設定処理の詳細を説明する。
設計者が、局所設計情報を設定したい箇所を指定して局所設計情報の作成要求を入力すると、その箇所の位置情報をパラメータとして局所設計情報設定手段143が起動される。より具体的には、たとえば、表示部130の画面に表示されている設計対象エリアを表す地図上の局所設計情報を設定したい場所にマウスカーソルを置き、マウスの右ボタンの押下で開くメニュー一覧から局所設計情報作成メニューを選択すると、マウスカーソルの置かれた地図上の緯度および経度をパラメータとして、局所設計情報設定手段143が呼び出される。
局所設計情報設定手段143は、呼び出されると、初期状態の局所設計情報200を作成して局所設計情報記憶手段154に記憶すると同時に、たとえば図4(a)に示すような局所設計情報ウィンドウ400を表示部130の画面に表示する。局所設計情報ウィンドウ400には、コメント欄401、設計条件欄402および設計結果欄403が設けられている。
コメント欄401は、設計者が当該局所設計情報を設定する設計対象エリアの場所に関する詳細などをコメントとして記録するための領域である。
設計条件欄402は、当該局所設計情報を設定する設計対象エリアの場所における設計条件を、あらかじめ定められたリストボックスによる選択と数値の記入によって編集するための領域であり、当該場所における設計条件の評価対象特性の種類を選択するためのリストボックスと、その評価対象特性の数値を記入するための入力欄と、単位などを選択するためのリストボックスとが配設されている。このように選択項目としては、評価対象特性の種類も含まれる。また、当該場所における設計条件を、他の位置における設計条件と同一とする場合もあるため、デフォルト設定用のチェックボックスが設けられている。
設計結果欄403は、当該場所における設計結果と、この設計結果が設計条件を満足しているか否かの情報を表示するための領域である。ここでは、設計条件欄402で選択された評価対象特性に対する設計結果を表示する。
局所設計情報ウィンドウ400のコメント欄401へのコメント入力は、コメント編集手段144の支援の下に、入力部120からの文字列の入力や編集コマンドの入力により行うことができる。また、設計条件欄402への設計条件の入力は、設計条件編集手段145の支援の下に、入力部120からのリストボックスの操作や数値の入力により行うことができる。入力されたコメントおよび設計条件は、局所設計情報記憶手段154に記憶された局所設計情報200のコメント欄205および設計条件欄206に記録されて保存される。
コメントと設計条件とが入力された局所設計情報ウィンドウ400の一例を図4(b)に示す。この例では、携帯電話の無線エリア設計において、設計者は、或るショッピングモールの中央広場が待ち合わせ場所としての利用が多いことを踏まえ、その旨のコメントをコメント欄401に記入している。また設計者は、当該エリアを高優先度エリアとし考え、当該エリアに対して、「受信電力が−80dBm以上」という特有の設計条件を設定している。
表示部130の画面に表示された図4に示す局所設計情報ウィンドウ400は、クローズボタンが操作されると閉じられる。それを契機に表示制御手段142は、設計対象エリアのどの箇所に局所設計情報が設定されているかが視覚的に明確になるように、図5に示すように、表示部130の画面に表示された設計対象エリアの地図上の局所設計情報が設定された箇所に、局所設計情報アイコン80を表示する。
再び図3を参照すると、無線システム情報や局所設計情報の入力が行われた後、入力部120から解析開始の指示が入力されると、設計システム100は、解析手段141により、電波伝搬解析処理を実行し、その実行結果を評価対象特性結果記憶手段153に記憶する(S305)。このとき解析手段141は、設計対象エリア情報記憶手段151および無線システム情報記憶手段152からシミュレーションに必要な情報を入力して電波伝搬解析を実行し、設計対象エリア内に面的に定義された各観測点における受信電力、SIR、スループット等の評価対象特性の値を算出し、各観測点の座標値に対応付けて評価対象特性結果記憶手段153に記憶する。
次に設計システム100は、局所設計結果評価手段146により、局所設計結果の評価を行う(S306)。このとき局所設計結果評価手段146は、局所設計情報記憶手段154に記憶された局所設計情報200毎に、その設計条件206に設定された設計条件が満たされているかどうかを評価対象特性結果記憶手段153を参照して判定し、満たされている場合には条件満足フラグ208をオンに設定し、満たされていない場合にはオフに設定する。このとき、参照した評価対象特性の設計結果を局所設計情報200の設計結果207にコピーする。
引き続き設計システム100は、表示制御手段142により、解析結果の表示を行う(S307)。解析結果の表示は、全体表示と局所設計結果表示の2通りがある。全体表示は、設計対象エリア全体の解析結果をリスト形式で表示したり、設計対象エリアの各部をその部位における解析結果の値に応じた色で塗り分ける等の任意の方法で行われる。他方、局所設計結果表示は、局所設計情報が設定された箇所に限定してその設計結果を表示する。局所設計結果表示は、さらに、アイコンによる表示と、一覧による表示との2種類の表示形態がある。
アイコンによる局所設計結果表示画面600の一例を図6に示す。この例では、表示部130の画面に表示された設計対象エリアの地図上の局所設計情報が設定された箇所に、局所設計情報アイコン80、81を表示し、当該局所設計情報が設定された箇所の設計結果が設計条件を満足しているか否かに応じて、局所設計情報アイコン80、81の背景色を変えている。図6の局所設計結果表示画面600では、設計条件を満足している場合には、局所設計情報アイコン80のように背景色を白色にし、満足していない場合には局所設計情報アイコン81のように灰色としている。
このようなアイコンによる局所設計結果表示を行う場合、表示制御手段142は、設計対象エリア情報記憶手段151から設計対象エリアの地図を読み出して表示部130の画面に表示し、次に、局所設計情報記憶手段154から全ての局所設計情報200を読み出し、各局所設計情報200の位置情報202の緯度203および経度204で示される地図上の箇所またはその近傍に所定形状の局所設計情報アイコンを表示する。そのとき、条件満足フラグ208がオンであれば、アイコンの背景色を白色で表示し、オフであれば灰色で表示する。
また画面に表示された局所設計情報アイコンを、たとえばマウスでダブルクリックする等して選択すると、表示制御手段142は、詳細表示の指示があったと認識して、選択された局所設計情報アイコンに対応する局所設計情報200を局所設計情報記憶手段154から読み出し、局所設計情報ウィンドウ400を表示部130の画面に表示する。局所設計情報アイコン80が選択された場合に表示される局所設計情報ウィンドウ400を図7に示す。設計結果欄403に、設計条件欄402に設定された評価対象特性の受信電力の設計結果が表示され、且つ、設計条件を満足している旨の文字「OK」が表示されている。
他方、一覧による局所設計結果表示画面800の一例を図8に示す。この例では、それぞれの局所設計情報に対して1行が割り当てられ、その行に、通し番号、設定位置、コメントの記載内容、設計条件と設計結果が記載されている。また、行の背景色は、その行の局所設計情報の設計結果が設計条件を満足している場合には、1行目および3行目のように白色で表示され、満足していない場合には1行目のように灰色で表示される。
このような一覧による局所設計結果表示を行う場合、表示制御手段142は、局所設計情報記憶手段154から全ての局所設計情報200を読み出して一覧を作成し、表示部130の画面に表示する。そのとき、条件満足フラグ208がオンの局所設計情報200を割り当てた行の背景色は白色で表示し、オフであれば灰色で表示する。
その後、設計システム100は、入力部120からの入力を待ち合わせ(S308)、終了の指示であれば図3の処理を終了する。また、設計内容の変更であれば、解析手段141により、入力部120を通じて設計者から変更後の無線システム情報の入力を受け付て無線システム情報記憶手段152を更新し(S309)、電波伝搬解析の実行ステップS305から上述した処理と同様の処理を繰り返す。さらに、局所設計情報の追加や変更であれば、局所設計情報設定手段143によるあらたな局所設計情報の設定、コメント編集手段144によるコメント編集、設計条件編集手段145による設計条件の編集を行い(S310)、局所設計結果の評価ステップS306から上述した処理と同様の処理を繰り返す。上記処理の繰り返しの結果、何れかの局所設計情報200において、設計条件欄206に設定された設計条件が満足している状態から満足していない状態へと遷移した場合、そのことを局所設計結果評価手段146が検出し、発音素子160を鳴動させて設計者に注意を促す。
次に本実施の形態の効果を説明する。
本実施の形態によれば、局所設計情報設定手段143およびコメント編集手段144を備えているため、設計者が記載したコメントを設計対象エリア内の任意の位置に設定(添付)することが可能である。
また本実施の形態によれば、設計条件編集手段145、局所設計結果評価手段146および表示制御手段142を備えているため、局所設計情報が設定された箇所の設計結果が設計条件を満足しているかどうかを設計者が容易に確認することができる。
また本実施の形態によれば、表示制御手段142により、設計結果を満足しているか否かに応じて表示色を変えた局所設計情報アイコンを設計対象エリアの地図に付加して表示部130に表示するため、設計対象エリアのどこに局所設計情報が設定されているか、そのうち設計条件を満たしている箇所、満たしていない箇所はどこかを一瞥することができる。
また本実施の形態によれば、表示制御手段142により、個々の局所設計情報の内容を列挙した一覧であって、一覧中の各局所設計情報の表示欄の少なくとも一部が、その局所設計情報に設定された判定結果に応じた色で塗られた一覧を表示部130に表示するため、局所設計情報の詳細を確認することができると同時に、どの箇所が設計条件を満たしているか、いないかを容易に確認することができる。
また本実施の形態によれば、局所設計結果評価手段146により、無線システム情報の変更によって、何れかの局所設計情報200において、設計条件を満足している状態から満足していない状態へと遷移した場合には、発音素子160から警告音を発するため、改悪になる可能性のある設計変更が行われた場合に直ちに設計者に対して注意を促すことができる。
『第2の実施の形態』
図9を参照すると、本発明の第2の実施の形態に関わる設計システム900は、図1に示した第1の実施の形態の設計システム100と比較して、データメモリ150に各記憶手段151〜154に加えてさらに設計条件テーブル155および属性判定テーブル156が設けられている点、プログラムメモリ140の設計条件編集手段145が設計条件編集手段145Aに置き換えられている点で相違し、その他の構成は第1の実施の形態と同じである。
図9を参照すると、本発明の第2の実施の形態に関わる設計システム900は、図1に示した第1の実施の形態の設計システム100と比較して、データメモリ150に各記憶手段151〜154に加えてさらに設計条件テーブル155および属性判定テーブル156が設けられている点、プログラムメモリ140の設計条件編集手段145が設計条件編集手段145Aに置き換えられている点で相違し、その他の構成は第1の実施の形態と同じである。
設計条件テーブル155は、図10に示すように、局所設計情報が設定される設計対象エリアの場所の属性とその場所に適した設計条件との対応を記憶する。属性の例としては、公共性の高い場所を意味する「公共性高い」や、通話が頻繁に行われる場所を意味する「利用頻度大」などがある。
属性判定テーブル156は、設計者が局所設計情報を設定した設計対象エリアの箇所の属性を、設計者が記入したコメント内容から自動的に決定するために用いるテーブルであり、例えば図11に示すように、キーワードと属性との対応を記憶する。例としては、キーワード「ショッピングモール」に対して「公共性高い」という属性が対応付けられる。
設計条件編集手段145Aは、設計者が局所設計情報を設定した設計対象エリアの箇所の属性を、設計者が入力したコメントと属性判定テーブル156とに基づいて自動的に決定する機能と、自動的に決定できない場合に入力部120から属性の選択を受け付けて決定する機能と、決定した属性に対応した設計条件を設計条件テーブル155から取得して設定する機能とを有する。
次に本実施の形態の動作を説明する。本実施の形態の動作のうち、設計条件編集手段145A以外の部分の動作は第1の実施の形態と同じであるため、以下では設計条件編集手段145Aの動作を中心に説明する。
設計者が、局所設計情報を設定したい箇所を指定して局所設計情報の作成要求を入力すると、第1の実施の形態と同様に、その箇所の位置情報をパラメータとして局所設計情報設定手段143が起動され、初期状態の局所設計情報200が作成されて局所設計情報記憶手段154に記憶されると同時に、局所設計情報ウィンドウが表示部130の画面に表示される。このとき表示される局所設計情報ウィンドウの例を図12(a)に示す。この例の局所設計情報ウィンドウ1200は、図4に示した局所設計情報ウィンドウ400と同様にコメント欄1201、設計条件欄1202および設計結果欄1203で構成される。このうち、設計条件欄1202のみが局所設計情報ウィンドウ400における設計条件欄402と相違している。
設計条件欄1202には、当該局所設計情報を設定する設計対象エリアの場所の属性を選択するためのリストボックスと、当該場所における設計条件の評価対象特性の種類を選択するためのリストボックスと、その評価対象特性の数値を記入するための入力欄と、単位などを選択するためのリストボックスとが配設されている。
局所設計情報ウィンドウ1200のコメント欄1201へのコメント入力は、第1の実施の形態と同様にコメント編集手段144の支援の下に、入力部120からの文字列の入力や編集コマンドの入力により行われる。本実施の形態の場合、コメント欄1201へのコメント入力の終了を契機に設計条件編集手段145Aが起動される。
設計条件編集手段145Aは、起動されると、図13に示す処理の実行を開始する。まず設計条件編集手段145Aは、属性判定テーブル156に登録された何れかのキーワードが、局所設計情報ウィンドウ1200のコメント欄1201に記載されたコメント中に存在するかどうかを調査する(S1301)。何れかのキーワードがコメント中に存在した場合(S1302でYES)、設計条件編集手段145Aは、存在したキーワードに対応して設計条件テーブル155に記憶されている属性を、設計条件欄1202の属性選択用のリストボックスに現選択中の属性として設定し(S1303)、ステップS1305へ進む。ここで、対応する属性の異なる複数のキーワードが存在した場合には、たとえば、あらかじめ属性間に付与された優先順位に従って、より優先度の高い属性を設定する。他方、何れのキーワードも存在しない場合(S1302でNO)、設計条件編集手段145Aは、設計者が属性選択用のリストボックスから属性を選択するのを待ち(S1304)、選択されたらステップS1305へ進む。
ステップS1305においては、設計条件編集手段145Aは、属性選択用のリストボックスで選択されている属性に対応する設計条件を設計条件テーブル155から取得し、設計条件欄1202に設定する。
設計条件編集手段145Aは、上述したような処理を実行するため、局所設計情報ウィンドウ1200のコメント欄1201に図12(a)に示したようなコメントが記述されている場合、以下のようにして設計条件が自動的に設定される。まず、コメント中からキーワード「ショッピングモール」が検索される(S1301)。次に、そのキーワードに対応する属性として図11の属性判定テーブル156から「公共性高い」が取得され、図12(a)に示すように設計条件欄1202に設定される(S1303)。次に、その属性に対応する設計条件として、「受信電力 −80dBm以上」が取得され、図12(b)に示すように設計条件欄1202に設定される(S1305)。
なお、設計条件欄1202に対して、設計者が手動で、任意の設計条件を入力し、設定することも勿論可能である。
次に本実施の形態の効果を説明する。
本実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様の効果が得られると同時に、設計条件を設定する設計者の負担を軽減することができる。その理由は、局所設計情報を設定する設計対象エリアの箇所に関してコメントを記述すれば、その箇所の属性が自動的に決定され、その属性に適した設計条件が自動的に設定されるためである。また、属性の自動決定が困難な場合でも、設計者が属性を入力すれば、入力された属性に適した設計条件が自動的に設定されるためである。
以上本発明の実施の形態について説明したが、本発明は以上の実施の形態にのみ限定されず、その他各種の付加変更が可能である。たとえば、以上の各実施の形態は携帯電話の無線エリア設計に関するものであるが、無線LANのエリア設計など、限られた設計対象エリア内で、評価対象特性を定量的に評価しながら設計作業を行う設計システム全般に本発明は適用可能である。
本発明によれば、たとえば携帯電話や無線LANなどの無線通信システムのサービスエリアを適切に設計するといった用途に適用可能である。
100、900…設計システム
110…処理部
120…入力部
130…表示部
140…プログラムメモリ
141…解析手段
142…表示制御手段
143…局所設計情報設定手段
144…コメント編集手段
145、145A…設計条件編集手段
146…局所設計結果評価手段
150…データメモリ
151…設計対象エリア情報記憶手段
152…無線システム情報記憶手段
153…評価対象特性結果記憶手段
154…局所設計情報記憶手段
155…設計条件テーブル
156…属性判定テーブル
160…発音素子
110…処理部
120…入力部
130…表示部
140…プログラムメモリ
141…解析手段
142…表示制御手段
143…局所設計情報設定手段
144…コメント編集手段
145、145A…設計条件編集手段
146…局所設計結果評価手段
150…データメモリ
151…設計対象エリア情報記憶手段
152…無線システム情報記憶手段
153…評価対象特性結果記憶手段
154…局所設計情報記憶手段
155…設計条件テーブル
156…属性判定テーブル
160…発音素子
Claims (23)
- 設計対象エリアの各箇所における評価対象特性を定量的に評価しながら設計対象システムの設計作業を行う設計システムにおいて、前記設計対象エリア内の指定された箇所に対してコメント欄と設計条件欄と設計結果欄とを有する局所設計情報を設定する局所設計情報設定手段と、前記コメント欄に設定するコメントの編集を行うコメント編集手段と、前記設計条件欄に設定する設計条件の編集を行う設計条件編集手段と、前記局所設計情報が設定された設計対象エリア箇所の評価対象特性の設計結果が前記設計条件欄に設定された設計条件を満足しているか否かを判定し、その判定結果を前記設計結果欄に設定する局所設計結果評価手段と、前記局所設計情報の前記設計結果欄に設定された判定結果を表示する表示制御手段とを備えることを特徴とする設計システム。
- 前記表示制御手段は、前記局所設計情報に対応するアイコンであって前記設計結果欄に設定された判定結果に応じた表示形態を持つアイコンを、前記設計対象エリアにおける前記局所設計情報が設定された箇所に付加して表示装置の画面に表示することを特徴とする請求項1に記載の設計システム。
- 前記表示制御手段は、前記アイコンを選択した詳細表示指示に応じて前記アイコンに対応する前記局所設計情報の前記コメント欄、前記設計条件欄および前記設計結果欄の内容を記述したウィンドウを前記表示装置の画面に表示することを特徴とする請求項2に記載の設計システム。
- 前記表示制御手段は、個々の局所設計情報の内容を列挙した一覧であって、一覧中の各局所設計情報の表示欄の少なくとも一部が、その局所設計情報の前記設計結果欄に設定された判定結果に応じた色で塗られた一覧を表示装置の画面に表示することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の設計システム。
- 属性とその属性に適した設計条件との対応を記憶する設計条件テーブルを備え、前記設計条件編集手段は、局所設計情報が設定された設計対象エリアの場所の属性に対応する設計条件を前記設計条件テーブルから取得して前記設計条件欄に設定することを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の設計システム。
- 属性とキーワードとの対応を記憶する属性判定テーブルを備え、前記設計条件編集手段は、前記属性判定テーブルに記憶されたキーワードが前記コメント欄のコメント中に存在するかどうかを調査し、存在したキーワードに対応して前記属性判定テーブルに記憶されている属性を、局所設計情報が設定された設計対象エリアの場所の属性に決定することを特徴とする請求項5に記載の設計システム。
- 前記局所設計結果評価手段は、設計内容の変更によって、何れかの局所設計情報において、設計条件欄の設計条件が満足している状態から満足していない状態へと遷移したことを検出した場合に発音素子を鳴動させて警報を発することを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の設計システム。
- 設計対象エリアの各箇所における評価対象特性を定量的に評価しながら設計対象システムの設計作業を行う設計方法において、
a)局所設計情報設定手段が、前記設計対象エリア内の指定された箇所に対してコメント欄と設計条件欄と設計結果欄とを有する局所設計情報を設定するステップ、
b)コメント編集手段が、前記コメント欄に設定するコメントの編集を行うステップ、
c)設計条件編集手段が、前記設計条件欄に設定する設計条件の編集を行うステップ、
d)局所設計結果評価手段が、前記局所設計情報が設定された設計対象エリア箇所の評価対象特性の設計結果が前記設計条件欄に設定された設計条件を満足しているか否かを判定し、その判定結果を前記設計結果欄に設定するステップ、
e)表示制御手段が、前記局所設計情報の前記設計結果欄に設定された判定結果を表示するステップ、
を含むことを特徴とする設計方法。 - 前記表示制御手段は、前記局所設計情報に対応するアイコンであって前記設計結果欄に設定された判定結果に応じた表示形態を持つアイコンを、前記設計対象エリアにおける前記局所設計情報が設定された箇所に付加して表示装置の画面に表示することを特徴とする請求項8に記載の設計方法。
- 前記表示制御手段は、前記アイコンを選択した詳細表示指示に応じて前記アイコンに対応する前記局所設計情報の前記コメント欄、前記設計条件欄および前記設計結果欄の内容を記述したウィンドウを前記表示装置の画面に表示することを特徴とする請求項9に記載の設計方法。
- 前記表示制御手段は、個々の局所設計情報の内容を列挙した一覧であって、一覧中の各局所設計情報の表示欄の少なくとも一部が、その局所設計情報の前記設計結果欄に設定された判定結果に応じた色で塗られた一覧を表示装置の画面に表示することを特徴とする請求項8乃至10の何れか1項に記載の設計方法。
- 属性とその属性に適した設計条件との対応を記憶する設計条件テーブルを備え、前記設計条件編集手段は、局所設計情報が設定された設計対象エリアの場所の属性に対応する設計条件を前記設計条件テーブルから取得して前記設計条件欄に設定することを特徴とする請求項8乃至11の何れか1項に記載の設計方法。
- 属性とキーワードとの対応を記憶する属性判定テーブルを備え、前記設計条件編集手段は、前記属性判定テーブルに記憶されたキーワードが前記コメント欄のコメント中に存在するかどうかを調査し、存在したキーワードに対応して前記属性判定テーブルに記憶されている属性を、局所設計情報が設定された設計対象エリアの場所の属性に決定することを特徴とする請求項12に記載の設計方法。
- 前記局所設計結果評価手段は、設計内容の変更によって、何れかの局所設計情報において、設計条件欄の設計条件が満足している状態から満足していない状態へと遷移したことを検出した場合に発音素子を鳴動させて警報を発することを特徴とする請求項8乃至13の何れか1項に記載の設計方法。
- 設計対象エリアの各箇所における評価対象特性を定量的に評価しながら設計対象システムの設計作業を行う設計システムを構成するコンピュータを、前記設計対象エリア内の指定された箇所に対してコメント欄と設計条件欄と設計結果欄とを有する局所設計情報を設定する局所設計情報設定手段と、前記コメント欄に設定するコメントの編集を行うコメント編集手段と、前記設計条件欄に設定する設計条件の編集を行う設計条件編集手段と、前記局所設計情報が設定された設計対象エリア箇所の評価対象特性の設計結果が前記設計条件欄に設定された設計条件を満足しているか否かを判定し、その判定結果を前記設計結果欄に設定する局所設計結果評価手段と、前記局所設計情報の前記設計結果欄に設定された判定結果を表示する表示制御手段として機能させるためのプログラム。
- 前記表示制御手段は、前記局所設計情報に対応するアイコンであって前記設計結果欄に設定された判定結果に応じた表示形態を持つアイコンを、前記設計対象エリアにおける前記局所設計情報が設定された箇所に付加して表示装置の画面に表示することを特徴とする請求項15に記載のプログラム。
- 前記表示制御手段は、前記アイコンを選択した詳細表示指示に応じて前記アイコンに対応する前記局所設計情報の前記コメント欄、前記設計条件欄および前記設計結果欄の内容を記述したウィンドウを前記表示装置の画面に表示することを特徴とする請求項16に記載のプログラム。
- 前記表示制御手段は、個々の局所設計情報の内容を列挙した一覧であって、一覧中の各局所設計情報の表示欄の少なくとも一部が、その局所設計情報の前記設計結果欄に設定された判定結果に応じた色で塗られた一覧を表示装置の画面に表示することを特徴とする請求項15乃至17の何れか1項に記載のプログラム。
- 属性とその属性に適した設計条件との対応を記憶する設計条件テーブルを備え、前記設計条件編集手段は、局所設計情報が設定された設計対象エリアの場所の属性に対応する設計条件を前記設計条件テーブルから取得して前記設計条件欄に設定することを特徴とする請求項15乃至18の何れか1項に記載のプログラム。
- 属性とキーワードとの対応を記憶する属性判定テーブルを備え、前記設計条件編集手段は、前記属性判定テーブルに記憶されたキーワードが前記コメント欄のコメント中に存在するかどうかを調査し、存在したキーワードに対応して前記属性判定テーブルに記憶されている属性を、局所設計情報が設定された設計対象エリアの場所の属性に決定することを特徴とする請求項19に記載のプログラム。
- 前記局所設計結果評価手段は、設計内容の変更によって、何れかの局所設計情報において、設計条件欄の設計条件が満足している状態から満足していない状態へと遷移したことを検出した場合に発音素子を鳴動させて警報を発することを特徴とする請求項15乃至20の何れか1項に記載のプログラム。
- 設計対象エリアの各箇所における評価対象特性を定量的に評価しながら設計対象システムの設計作業を行う設計システムにおける表示インタフェース装置において、前記設計対象エリア内の指定された箇所に対して設定された局所設計情報に対応するアイコンを前記設計対象エリアのイメージに付加して表示装置の画面に表示し、前記アイコンに対応する局所設計情報で指定された設計条件を満足する設計結果が得られているか否かに応じて前記アイコンの表示形態を変化させる表示制御手段を備えたことを特徴とする表示インタフェース装置。
- 設計対象エリアの各箇所における評価対象特性を定量的に評価しながら設計対象システムの設計作業を行う設計システムにおける表示インタフェース装置において、前記設計対象エリア内の指定された箇所に対して設定された局所設計情報の一覧を表示装置の画面に表示し、局所設計情報で指定された設計条件を満足する設計結果が得られているか否かに応じてその局所設計情報の表示箇所の少なくとも一部の表示色を変化させる表示制御手段を備えたことを特徴とする表示インタフェース装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008067036A JP2009225082A (ja) | 2008-03-17 | 2008-03-17 | 設計システム |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2008067036A JP2009225082A (ja) | 2008-03-17 | 2008-03-17 | 設計システム |
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JP2008067036A Withdrawn JP2009225082A (ja) | 2008-03-17 | 2008-03-17 | 設計システム |
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Country | Link |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014179833A (ja) * | 2013-03-15 | 2014-09-25 | Azbil Corp | 無線機器設置場所選択支援装置 |
JP2016111709A (ja) * | 2014-12-09 | 2016-06-20 | 富士通株式会社 | 無線ネットワーク構成方法及び装置 |
WO2022154022A1 (ja) * | 2021-01-12 | 2022-07-21 | 電気興業株式会社 | リフレクトアレー、リフレクトアレーの設計方法、および、リフレクトアレーシステム |
-
2008
- 2008-03-17 JP JP2008067036A patent/JP2009225082A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2022154022A1 (ja) * | 2021-01-12 | 2022-07-21 | 電気興業株式会社 | リフレクトアレー、リフレクトアレーの設計方法、および、リフレクトアレーシステム |
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