JP2009223105A - プロジェクタ及び画像データ処理装置 - Google Patents

プロジェクタ及び画像データ処理装置 Download PDF

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JP2009223105A
JP2009223105A JP2008068950A JP2008068950A JP2009223105A JP 2009223105 A JP2009223105 A JP 2009223105A JP 2008068950 A JP2008068950 A JP 2008068950A JP 2008068950 A JP2008068950 A JP 2008068950A JP 2009223105 A JP2009223105 A JP 2009223105A
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Takafumi Ito
尊文 伊藤
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Abstract

【課題】高解像度の光変調素子を用いた場合であっても合成光学系および投射光学系を小
型化したプロジェクタを提供する。
【解決手段】複数の光変調素子の長辺が隣り合うように合成光学系に対して配置し、かつ
、各光変調素子への信号線ケーブル基板を各光変調素子の短辺側に接続したプロジェクタ
において、各光変調素子への画像データの走査方向を各光変調素子の画像表示領域の短辺
方向とする画像データ処理装置400を有し、画像データ処理装置は、画像データの1フ
レーム分を保持可能なフレームメモリ610と、フレームメモリの入力側及び出力側に設
けられた入力側ラインメモリ621,622及び出力側ラインメモリ631,632と、
画像データの長辺方向の各ラインの画像データを入力側ラインメモリからフレームメモリ
に書き込む制御及びフレームメモリに書き込まれた画像データの走査方向を変換して読み
出す制御を行うメモリ制御部900とを有する。
【選択図】図4

Description

本発明はプロジェクタとプロジェクタに用いられる画像データ処理装置に関する。
プロジェクタは大画面画像の表示が可能であることからプレゼンテーション用などだけ
ではなく、映画など高画質が要求される画像を表示するための画像表示装置としても注目
されている。このため、プロジェクタは光変調素子の高解像度化が進み、光変調素子のサ
イズがますます大きくなる傾向にある。光変調素子のサイズが大型化すると、光学系全体
のサイズも大型化し、プロジェクタ全体が大型化するとともに高コスト化を招くことにも
なる。
光変調素子を構成する画素ピッチの下限は、一般的には8〜9μmであるとされている
。このため、光変調素子において画像表示に使用可能な領域(画像表示領域という)のサ
イズ(対角の長さ)は、例えば、4K2K(横方向4096画素×縦方向2160画素と
する)の解像度を得るためには、1.6インチ以上を必要とする。
図12は従来の一般的なプロジェクタにおける光変調素子とその周辺の光学系の構成を
示す図である。なお、図12(a)は斜視図、図12(b)は図12(a)の平面図、す
なわち、図12(a)を矢印a方向から見た図である。
図12に示すように、一般的なプロジェクタにおいては、赤(R)、緑(G)、青(B
)に対応する各光変調素子100R,100G,100Bは、その長辺が水平方向(図1
2(a)のxyz軸におけるx軸またはy軸方向)、短辺が垂直方向(図12(a)のx
yz軸におけるz軸方向)となるように配置されている。すなわち、各光変調素子100
R,100G,100Bは、光変調素子100Rの一方の短辺と光変調素子100Gの一
方の短辺とが隣り合うように配置され、同様に、光変調素子100Gの他方の短辺と光変
調素子100Bの一方の短辺とが隣り合うように配置されている。また、この場合、各光
変調素子100R,100G,100Bと合成光学系としてのクロスダイクロイックプリ
ズム110との関係は、各光変調素子100R,100G,100Bの各短辺がクロスダ
イクロイックプリズム110を形成する4つの三角柱の高さ方向(z軸方向)に沿うよう
な配置となっている。
なお、各光変調素子100R,100G,100Bは、RGBの各色光を画像データに
基づいて変調するものであって、これら各光変調素子100R,100G,100Bによ
って変調された各色光は、クロスダイクロイックプリズム110によって合成されて画像
光として射出され、クロスダイクロイックプリズム110から射出された画像光は投射光
学系120によって図示しない投射面に横長画像として投射される。
また、各光変調素子100R,100G,100Bにはそれぞれ画像データを供給する
ためのデータ線や制御信号を供給するための制御線など各種信号線がプリントされた信号
線ケーブル基板130R,130G,130Bが接続されている。これらの信号線ケーブ
ル基板130R,130G,130Bは、フレキシブルプリント回路(Flexible Printed
Circuit)基板によって形成され、各光変調素子100R,100G,100Bの長辺側
に接続されているのが一般的である。なお、信号線ケーブル基板130R,130G,1
30Bを以下では、FPC基板130R,130G,130Bと呼ぶことにする。
従来の一般的なプロジェクタにおいては、各光変調素子100R,100G,100B
とクロスダイクロイックプリズム110は、図12に示すような構成となっている。この
ため、各光変調素子100R,100G,100Bが例えば4K2Kの解像度を有するも
のであるとした場合、各光変調素子100R,100G,100Bにおける画像表示領域
の対角サイズは、前述したように、ほぼ1.6インチである。
このような光変調素子を用いた場合のクロスダイクロイックプリズム110のサイズは
、概ね60mm(4つの三角柱の端面で構成される正方形の一辺L1)×60mm(4つ
の三角柱の端面で構成される正方形の一辺L2)×35mm(三角柱の高さH)を必要と
し、また、投射光学系120のレンズ径は70mm以上を必要とする。なお、投射光学系
のレンズ径を70mmとした場合、投射光学系のレンズの明るさを優先した設計を行うと
F値は約2.5が可能となる。
このように、従来の一般的なプロジェクタにおいては、高解像度の光変調素子ほどクロ
スダイクロイックプリズム110や投射光学系120が大型化し、これら光学素子の生産
性の低下やコスト高を招く要因となる。
そこで、図13に示すように、各光変調素子100R,100G,100Bをそれぞれ
の長辺を水平方向(図13(a)におけるx軸方向)としたまま、各光変調素子100R
,100G,100Bの各長辺が隣り合うように配置することが考えられる。この場合、
各光変調素子100R,100G,100Bは、それぞれの長辺がクロスダイクロイック
プリズム110を構成する4つの三角柱の高さ方向(x軸方向)に沿うような配置となる
。なお、図13(a)は各光変調素子100R,100G,100Bをそれぞれの長辺が
隣り合うように配置した場合の斜視図、図13(b)は図13(a)の側面図、すなわち
、図13(a)を矢印b方向から見た図である。
各光変調素子100R,100G,100Bを、図13に示すようにそれぞれの長辺が
隣り合うように配置することによって、各光変調素子100R,100G,100Bが図
12の場合と同じ解像度を有する光変調素子であっても、クロスダイクロイックプリズム
110のサイズは、概ね35mm(4つの三角柱の端面で構成される正方形の一辺L1)
×35mm(4つの三角柱の端面で構成される正方形の一辺L2)×60mm(三角柱の
高さH)となる。また、投射光学系のレンズ径は概ね45mmとなる。このため、クロス
ダイクロイックプリズム110の体積は、図12の場合と比べて約60%程度に抑えるこ
とができる。また、このとき、投射光学系のレンズ径を50mmで設計することにより、
F値を2.0とすることは可能であり、図12と同じ性能を維持しつつ小型化が可能とな
ると考えられる。
しかしながら、各光変調素子100R,100G,100Bをそれぞれの長辺が隣り合
うように配置すると、各光変調素子100R,100G,100Bに接続されたFPC基
板130R,130G,130Bの少なくとも1つのFPC基板が、各光変調素子100
R,100G,100Bに入射される光源からの光を遮ってしまい、光源からの光が各光
変調素子100R,100G,100Bに適切に入射されなくなるという問題がある。
図14は各光変調素子100R,100G,100Bを図13に示すように配置した場
合のプロジェクタの光学系の概略的な構成を模式的に示す図である。図14に示すように
、光源140からの光は、第1ダイクロイックミラー151によって赤色光(R)及び緑
色光(G)と青色光(B)とに分離され、分離された青色光(B)はミラー161によっ
て光変調素子100Bに入射し、分離された赤色光(R)及び緑色光(G)は第2ダイク
ロイックミラー152によって赤色光(R)と緑色光(G)とに分離される。そして、第
2ダイクロイックミラー152によって分離された緑色光(G)は光変調素子100Gに
入射され、赤色光(R)はミラー162,163によって光変調素子100Rに入射され
る。
図14に示すような光学系において、例えば、緑色光(G)に対応する光変調素子10
0Gについて考えると、緑色光(G)の光変調素子100Gにおいては、FPC基板13
0Gが図示のように光変調素子100Gにおける図示の下側の長辺に接続されているので
、ダイクロイックミラー151で分離された青色光(B)の色光を遮ることとなる。
なお、FPC基板は湾曲させたり適度な角度での折り曲げは可能であるが、極度な鋭角
で折り曲げたり、極度なねじれなどを与えると断線などが発生することもある。このため
、FPC基板は極度な鋭角での折り曲げや極度なねじれなどを与えないように他の回路に
接続させることが必要である。したがって、各光変調素子100R,100G,100B
をそれぞれの長辺が隣り合うように配置すると、図14に示すようにFPC基板130R
,130G,130Bの少なくとも1つのFPC基板が光路上に存在することとなる。
これに対処する方法として、FPC基板130R,130G,130Bを各光変調素子
100R,100G,100Bの短辺側に接続させることが考えられる。例えば、特許文
献1に開示された技術(以下では従来技術という)には、各光変調素子の長辺が隣り合う
ように各光変調素子を配置し、かつ、FPC基板を各光変調素子の短辺側に接続させるこ
とが示されている。このように、各光変調素子の長辺が隣り合うように各光変調素子を配
置することにより、クロスダイクロイックプリズムの小型化が可能になり、また、FPC
基板を各光変調素子の短辺側に接続させることにより、各光変調素子に接続されるFPC
基板は、各色光の光路上に存在しなくなるので、各色光を遮ることがなくなるという効果
が得られる。
特開平11−249070号公報
しかしながら、FPC基板を単に短辺側に接続させるようにしたのでは、次のような問
題が生じる。一般的なプロジェクタにおける画像データの書き込み走査方向は長辺に沿っ
た方向(長辺方向という)となっている。したがって、光変調素子の各画素に対して画像
データを与えるための信号線の数は、4K2Kの解像度を有する光変調素子の場合、長辺
に沿って4096本必要となる。このため、例えば、画像データの書き込み走査方向を各
光変調素子の長辺方向としたまま、FPC基板を単に短辺側に接続させると、4096本
の信号線を短辺側に設けられたFPC基板にまで導くための配線用スペースが必要となる
。このため、光変調素子全体が大型化してしまうこととなる。
図15は光変調素子の信号線の配列を模式的に示す図である。図15では緑色光(G)
の光変調素子100Gが示されているが、赤色光(R)及び青色光(B)の光変調素子1
00R,100Bも同様の構成となっている。なお、図15(a)は長辺側にFPC基板
130が接続されている一般的な光変調素子であり、この場合は、光変調素子100Gの
長辺側(画像表示領域101の長辺側)に沿って設けられたデータドライバ102には、
FPC基板130Gからの4096本の信号線が接続された構成となっている。なお、光
変調素子100Gの短辺側(画像表示領域101の短辺側)にはゲートドライバ103が
設けられ、このゲートドライバ103にはFPC基板130Gから数本の制御用の信号線
が接続された構成となっている。
図15(b)は図15(a)に示すような光変調素子100Gの短辺側にFPC基板1
30Gを接続させた場合を示すものである。光変調素子100Gの短辺側にFPC基板1
30Gを接続させると、図15(b)に示すように、長辺側に設けられたデータドライバ
102に接続されている4096本の信号線を短辺側に接続されたFPC基板130Gに
導くための配線用スペース(図示の破線枠で囲った領域S)が必要となる。この配線用ス
ペースは、図示のz軸方向において、少なくとも10mm程度は必要となり、光変調素子
全体が大型化してしまう。
このため、各光変調素子100R,100G,100Bの長辺方向を画像データの書き
込み走査方向としたまま、FPC基板を単に短辺側に接続させたのでは、各光変調素子1
00R,100G,100Bをそれぞれの長辺が隣り合うように配置することにより得ら
れる利点、すなわち、クロスダイクロイックプリズムや投射光学系の小型化が可能となる
といった利点を生かすことができないこととなる。
これに対処するために、各光変調素子100R,100G,100Bへの前記画像デー
タの書き込み走査方向を、各光変調素子100R,100G,100Bにおける画像表示
領域101の短辺方向とすることも考えられるが、その場合、書き込み走査方向が長辺方
向となるようにフレームメモリに書き込まれた画像データを、書き込み走査方向が短辺方
向となるような走査方向変換処理を行って読み出して、各光変調素子100R,100G
,100Bに書き込む必要がある。このような走査方向変換処理を行うには、大きな記憶
領域を確保する必要があり、大容量の記憶装置が必要となるなどの問題がある。
そこで本発明は、高解像度の光変調素子を用いた場合であっても合成光学系及び投射光
学系を小型化することを可能とし、かつ、各光変調素子の短辺方向を画像データの書き込
み走査方向とするための走査方向変換処理を大きな記憶領域を必要とせずに可能とするプ
ロジェクタ及び画像データ処理装置を提供することを目的とする。
本発明におけるプロジェクタは、複数の色成分の色光を画像データに基づいて変調する
複数の光変調素子と、前記複数の光変調素子の各光変調素子で変調された各色光を合成し
て画像光として射出する合成光学系と、前記合成光学系から射出される画像光を投射面上
に投射する投射光学系とを有し、前記各光変調素子の長辺が互いに隣り合うように前記各
光変調素子を前記合成光学系に対して配置するとともに、前記各光変調素子に信号を与え
るための信号線ケーブル基板を前記各光変調素子の短辺側に接続したプロジェクタであっ
て、前記各光変調素子への前記画像データの書き込み走査方向を前記各光変調素子におけ
る画像表示領域の短辺方向とするための走査方向変換処理を行う画像データ処理装置を有
し、前記画像データ処理装置は、前記画像データの1フレーム分を保持可能なフレームメ
モリと、前記フレームメモリの入力側に設けられ、前記光変調素子への書き込み走査方向
が前記光変調素子の長辺方向となるように前記画像データから読み出された各ラインごと
の画像データが書き込まれる入力側ラインメモリと、前記フレームメモリの出力側に設け
られ、前記光変調素子への書き込み走査方向が前記光変調素子の短辺方向となるように前
記フレームメモリから読み出された画像データが書き込まれる出力側ラインメモリと、前
記入力側ラインメモリ、前記フレームメモリ及び前記出力側ラインメモリに対する画像デ
ータの書き込み及び読み出しを行う際のアドレス情報を発生するアドレス情報発生部と、
前記アドレス情報発生部からのアドレス情報に基づいて前記入力側ラインメモリ、前記フ
レームメモリ及び前記出力側ラインメモリに対する書き込み及び読み出しを制御するメモ
リ制御部とを有することを特徴とする。
このように本発明のプロジェクタによれば、各光変調素子の長辺が互いに隣り合うよう
に各光変調素子を合成光学系に対して配置するようにしている。この場合、各光変調素子
と合成光学系としてのクロスダイクロイックプリズムとの関係は、各光変調素の長辺がク
ロスダイクロイックプリズムを形成する三角柱の高さ方向に沿うような配置となる。これ
により、合成光学系(クロスダイクロイックプリズム)の体積を小さくすることができ、
合成光学系(クロスダイクロイックプリズム)を小型化することができる。
さらに、本発明のプロジェクタにおいては、各光変調素子への画像データの書き込み走
査方向を各光変調素子における画像表示領域の短辺に沿った方向(短辺方向)とするため
の走査方向変換処理を行う。これにより、FPC基板を各光変調素子の短辺側に接続する
場合、データドライバからの多数のデータ線をFPC基板に導くための配線用スペースを
小さくすることができ、光変調素子全体のサイズを小さく抑えることができる。また、書
き込み走査方向を短辺方向とすることにより、データ線の本数も少なくすることができ、
FPC基板の幅を小さくすることができるといった効果も得られる。
また、本発明では、このような走査方向変換処理を、画像データの1フレーム分のフレ
ームメモリとフレームメモリの入力側と出力側に設けられたラインメモリで行うようにし
ている。これにより、各光変調素子の短辺方向を画像データの書き込み走査方向とするた
めの走査方向変換処理を大きな記憶領域を必要とせずに実現することができる。
本発明のプロジェクタにおいて、前記フレームメモリから前記出力側ラインメモリへの
書き込みを行う際に前記フレームメモリから読み出すライン数は、前記画像データのアス
ペクト比に基づいて設定されることが好ましい。
このように、フレームメモリから前記出力側ラインメモリへの書き込みを行う際に、フ
レームメモリから読み出すライン数を画像データのアスペクト比によって設定することに
より、垂直同期を維持しながら走査方向変換処理を行うことができる。例えば、画像デー
タが4K2Kあるいは2K1Kの解像度を有するものであれば、アスペクト比は2:1で
あるので、フレームメモリから出力側ラインメモリへの書き込みを行う際にフレームメモ
リから読み出すライン数は2ラインずつとなる。なお、入力画像信号と表示素子(光変調
素子)への入力信号は、フレーム落ちを発生させないために、それぞれの垂直同期信号は
同期させている。
本発明のプロジェクタにおいて、前記フレームメモリから前記出力側ラインメモリへの
書き込みを行う際の前記出力側ラインメモリへの書き込み終了タイミングと当該出力側ラ
インメモリから読み出された画像データの前記光変調素子への書き込み終了タイミングと
がほぼ一致するように、前記出力側ラインメモリへの書き込み開始のタイミング制御を行
うことが好ましい。
これは、各光変調素子への画像データの書き込み走査方向を各光変調素子における画像
表示領域の短辺方向とした場合、光変調素子への書き込み時間が画像データの1水平走査
期間よりも長い場合に遅延が生じ、遅延が累積して行くことに対処するものである。遅延
が累積されると、出力側ラインメモリからの読み出し(光変調素子への書き込み)と出力
側ラインメモリ、フレームメモリから出力側ラインメモリへの書き込みに重複が生じると
いう不具合が生じる。例えば、現時点において、出力側ラインメモリのある画素に対応す
るデータの読み出しを行っているときに、当該画素に対応する新たなデータの書き込みが
なされる状態となってしまうという不具合が生じする。
このような不具合が生じないようにするために、本発明では、出力側ラインメモリの書
き込み終了タイミングと当該出力側ラインメモリから光変調素子への書き込み終了タイミ
ングとがほぼ一致するように、出力側ラインメモリへの書き込み開始のタイミングを制御
する。これにより、出力側ラインメモリに対する読み出しと書き込みに重複が生じるとい
う不具合を回避することができる。
本発明のプロジェクタにおいて、前記出力側ラインメモリへの書き込み開始のタイミン
グ制御は、前記画像データの各ラインごとに行うようにすることが好ましい。
このように、画像データの各ラインごとに出力側ラインメモリに対する書き込み開始の
タイミングを遅らせることにより、画像データの1水平走査期間よりも光変調素子への書
き込み時間が長いことに起因する遅延が生じても、その遅延を意識することなく、出力側
ラインメモリに対する読み出しと書き込みの重複が生じないようにすることができる。
本発明のプロジェクタにおいて、前記出力側ラインメモリへの書き込み開始のタイミン
グ制御は、前記画像データの1水平走査期間と前記光変調素子への書き込みに必要な時間
とに基づいて求められる前記1水平走査期間に対する前記光変調素子への書き込み時間の
遅延時間を計測し、計測した遅延時間が所定時間以上となったときに行うことも可能であ
る。
このように、遅延時間が所定時間以上となった場合に、上記したような出力側ラインメ
モリの書き込みタイミング制御を行うようにしてもよい。これによっても、出力側ライン
メモリに対する読み出しと書き込みの重複が生じないようにすることができる。
本発明のプロジェクタにおいて、前記画像データを各フレームにおいて奇数ラインと偶
数ラインに分け、前記フレームメモリを前記奇数ライン用のフレームメモリと前記偶数ラ
イン用のフレームメモリとして設け、前記入力側ラインメモリ及び前記出力側ラインメモ
リを前記奇数ライン用のフレームメモリと前記偶数ライン用のフレームメモリに対応して
設けることが好ましい。
このように、画像データの各フレームにおける画像データを奇数ラインと偶数ラインに
分けることによって、例えば、4K2Kあるいは8K4Kなどの高解像度画像データのよ
うに、画像データ転送速度や画像データ処理などにおいて高い能力が要求される場合であ
っても走査方向変換処理が可能となる。
本発明のプロジェクタにおいて、前記光変調素子の画像表示領域を複数の領域に分割し
、分割して得られた各画像表示領域ごとに前記走査方向変換処理を行うことが好ましい。
このように、光変調素子画像形成領域を複数の領域に分割し、分割して得られた各画像
形成領域ごとに前記走査方向変換処理を行うことによって、前述同様、例えば、4K2K
あるいは8K4Kなどの高解像度画像データのように、画像データ転送や画像データ処理
に高速な処理が要求される場合であっても走査方向変換処理が可能となる。
本発明の画像データ処理装置は、複数の色成分の色光を画像データに基づいて変調する
複数の光変調素子と、前記複数の光変調素子の各光変調素子で変調された各色光を合成し
て画像光として射出する合成光学系と、前記合成光学系から射出される画像光を投射面上
に投射する投射光学系とを有し、前記各光変調素子の長辺が互いに隣り合うように前記各
光変調素子を前記合成光学系に対して配置するとともに、前記各光変調素子に信号を与え
るための信号線ケーブル基板を前記各光変調素子の短辺側に接続したプロジェクタに用い
られ、前記各光変調素子への前記画像データの書き込み走査方向を前記各光変調素子にお
ける画像表示領域の短辺方向とするための走査方向変換処理を行う画像データ処理装置で
あって、前記画像データの1フレーム分を保持可能なフレームメモリと、前記フレームメ
モリの入力側に設けられ、前記光変調素子への書き込み走査方向が前記光変調素子の長辺
方向となるように前記画像データから読み出された各ラインごとの画像データが書き込ま
れる入力側ラインメモリと、前記フレームメモリの出力側に設けられ、前記光変調素子へ
の書き込み走査方向が前記光変調素子の短辺方向となるように前記フレームメモリから読
み出された画像データが書き込まれる出力側ラインメモリと、前記入力側ラインメモリ、
前記フレームメモリ、前記出力側ラインメモリに対する画像データの書き込み及び読み出
しを行う際のアドレス情報を発生するアドレス情報発生部と、前記アドレス情報発生部か
らのアドレス情報に基づいて前記入力側ラインメモリ、前記フレームメモリ、前記出力側
ラインメモリに対する書き込み及び読み出しを制御するメモリ制御部とを有することを特
徴とする。
このような画像データ処理装置をプロジェクタに搭載することによって、前記本発明の
プロジェクタを実現することができる。なお、本発明の画像データ処理装置においても前
記本発明のプロジェクタが有するそれぞれの特徴を有することが好ましい。
以下、本発明の実施形態について説明する。
図1は実施形態に係るプロジェクタにおける光変調素子とその周辺の光学系の構成を示
す図であり、特に、複数の光変調素子(RGBに対応する光変調素子100R,100G
,100Bとする)と合成光学系としてのクロスダイクロイックプリズム110とを有す
る画像光形成光学系と、投射光学系120とを示す図である。なお、図1(a)は斜視図
、図1(b)は図1(a)の側面図、すなわち、図1(a)を矢印b方向から見た図であ
る。
図1に示すように、本発明の実施形態に係るプロジェクタにおいては、赤色光(R)、
緑色光(G)、青色光(B)に対応する各光変調素子100R,100G,100Bは、
それぞれの長辺が隣り合うように配置される。すなわち、光変調素子100Gの一方の側
の長辺と光変調素子100Rの一方の側の長辺が隣り合うように配置され、同様に、光変
調素子100Gの他方の側の長辺と光変調素子100Bの一方の側の長辺が隣り合うよう
に配置されている。なお、図1において、z軸における−z方向が重力方向となる。した
がって、実施形態に係るプロジェクタは、画像光形成光学系の−z方向にプロジェクタの
底面部(プロジェクタの脚部が存在する面)を有するものとする。
また、本発明は、各光変調素子100R,100G,100Bは、4K2K(横方向4
096画素×縦方向2160画素とする)の解像度を有するものに適用可能であるが、説
明をわかり易くするため、以下に示す実施形態では、2K1K(横方向2048画素×縦
方向1080画素)の解像度を有するものとして説明する。
なお、各光変調素子100R,100G,100Bとクロスダイクロイックプリズム1
10との関係は、各光変調素子100R,100G,100Bの長辺方向がクロスダイク
ロイックプリズム110を形成する4つの三角柱の高さ方向(x軸方向)に沿うように各
光変調素子100R,100G,100Bが配置される。また、実施形態に係るプロジェ
クタにおいては、FPC基板130R,130G,130Bは、各光変調素子100R,
100G,100Bの短辺側に接続された構成となっている。
図2は光変調素子100R,100G,100Bを図1に示すように配置した場合のプ
ロジェクタの光学系の概略的な構成を模式的に示す図である。図2に示す光学系において
、各光学要素などの配置は図14と同様の構成であり、同一部分には同一符号が付されて
いる。図2が図14と異なるのは、図14では、各光変調素子100R,100G,10
0Bの各長辺側にFPC基板130R,130G,130Bが接続されているが、図2に
おいては各光変調素子100R,100G,100Bの各短辺側にFPC基板130R,
130G,130Bが接続されている点である。
このように、実施形態に係るプロジェクタにおける光学系の構成は、各光変調素子10
0R,100G,100Bのそれぞれの長辺が隣り合うように各光変調素子を配置し、か
つ、FPC基板130R,130G,130Bが各光変調素子100R,100G,10
0Bの短辺側に接続された構成となっている。ここまでの構成は、前述の従来技術(特許
文献1に開示された技術)と同様であるが、実施形態に係るプロジェクタにおいては、各
光変調素子100R,100G,100Bにおける画像データの書き込み走査方向を各光
変調素子における画像表示領域の短辺方向とするための走査方向変換処理を行うことによ
って、各光変調素子100R,100G,100Bのサイズの小型化を可能とする。
なお、本明細書では、「書き込み走査方向」とは、高速側の走査(いわゆる「水平走査
」)と低速側の走査(いわゆる「垂直走査」)のうち、高速側の走査を指す。すなわち、
本発明の実施形態では、現実の垂直方向(各図におけるz軸方向)と高速側の走査方向が
ほぼ平行になる(現実の垂直方向といわゆる水平走査の方向とがほぼ平行となる)。また
、以下では「書き込み走査方向」を単に「走査方向」という。
図3は実施形態に係るプロジェクタにおける光変調素子の信号線の配列を模式的に示す
図である。図3では緑色光(G)の光変調素子100Gが示されているが、赤色光(R)
及び青色光(B)の光変調素子100R,100Bも同様の構成となっている。
実施形態に係るプロジェクタにおいては、各光変調素子100R,100G,100B
の走査方向を短辺方向としている。このため、図3に示すように、各光変調素子(図3で
は光変調素子100Gとしている)の短辺側にはデータドライバ102が設けられ、この
データドライバ102にFPC基板130Gからの画像データ供給用のデータ線が接続さ
れる構成となっている。実施形態に係るプロジェクタにおいては、光変調素子100Gは
2K1Kの光変調素子としているので、データ線の本数は短辺方向の画素数に対応した1
080本ということになる。一方、光変調素子100Gの長辺側はゲートドライバ103
が設けられている。このゲートドライバ103には制御用などの数本の信号線が接続され
る。
各光変調素子100R,100G,100Bを図3に示すような構造とすることにより
、例えば、図15(b)に示した光変調素子のように、データ線を短辺側まで導くための
配線用スペース(図15(b)に示す破線枠で囲った領域S)を不要とするので、解像度
が同じであっても光変調素子全体を小型化することができる。
図3に示すような光変調素子の構成を可能とするために、実施形態に係るプロジェクタ
においては、走査方向を各光変調素子100R,100G,100Bの短辺方向とするた
めの走査方向変換処理を行う。
図4は実施形態に係るプロジェクタにおける画像データ処理装置の構成を示す図である
。画像データ処理装置400は走査方向変換処理を行うものであり、図4に示すように、
表示すべき画像データを入力する画像データ入力部500と、画像データ入力部500に
入力された画像データの走査方向を長辺方向から短辺方向に変換する走査方向変換処理を
行う際に用いられる画像データ記憶装置600と、画像データ記憶装置600から読み出
された画像データに基づいて各光変調素子100R,100G,100Bを駆動する光変
調素子駆動部700と、画像データ記憶装置600に対する画像データの書き込み及び読
み出しを行う際のアドレス情報を発生するアドレス情報発生部800と、アドレス情報発
生部800からのアドレス情報に基づいて画像データ記憶装置600への書き込み及び読
み出しを制御するメモリ制御部900とを有している。なお、走査方向変換処理は、メモ
リ制御部900がアドレス情報発生部800からのアドレス情報に基づいて行う。
画像データ記憶装置600は、画像データ(2K1Kの画像データ)の1フレーム分を
保持可能なフレームメモリ610を有している。フレームメモリ610は、奇数ラインの
画像データと偶数ラインの画像データをそれぞれ記憶する2つのサブフレームメモリ61
1,612(奇数側フレームメモリ611、偶数側フレームメモリ612と呼ぶことにす
る)を有している。
また、奇数側フレームメモリ611には、その入力側にFIFO(First In First Out
)機能を有する入力側ラインメモリ621(奇数入力側ラインメモリ621と呼ぶことに
する)が接続され、出力側には同じくFIFO(First In First Out)機能を有する出力
側ラインメモリ631(奇数出力側ラインメモリ631と呼ぶことにする)が接続されて
いる。
また、偶数側フレームメモリ612には、その入力側にFIFO(First In First Out
)機能を有する入力側ラインメモリ622(偶数入力側ラインメモリ622と呼ぶことに
する)が接続され、出力側には同じくFIFO機能を有する出力側ラインメモリ632(
偶数出力側ラインメモリ632と呼ぶことにする)が接続されている。
そして、奇数出力側ラインメモリ631及び偶数出力側ラインメモリ632に書き込ま
れた1ライン分の画像データは、各光変調素子100R,100G,100B(この場合
、光変調素子100Gを考える)のデータドライバ102に入力され、ゲートドライバ1
03のゲート信号によって画像表示領域101(図3参照)に書き込まれる。なお、以下
では、各ラインごとの画像データを特にラインデータと呼ぶことにする。
このような構成においてその走査方向変換処理について具体的に説明する。
図5は実施形態に係るプロジェクタにおける走査方向変換処理について説明する図であ
る。図5は画像データ入力部500に入力される画像データ、奇数入力側ラインメモリ6
21及び偶数入力側ラインメモリ622、フレームメモリ(奇数側フレームメモリ611
及び偶数側フレームメモリ612)、奇数出力側ラインメモリ631及び偶数出力側ライ
ンメモリ632、光変調素子(光変調素子100Gとする)をそれぞれ模式的に示してい
る。なお、入力画像信号と表示素子(光変調素子)への入力信号は、フレーム落ちを発生
させないために、垂直同期信号は同期させている。
なお、図5においては、画像データにおける第1フレームは、奇数側フレームメモリ6
11及び偶数側フレームメモリ612への書き込みがすでに終了し、現時点においては、
第2フレームの3ライン目までの書き込みが終了したとする。すなわち、この状態におい
ては、奇数側フレームメモリ611は、1ライン目と3ライン目までは画像データの第2
フレームの画像データに書き換わった状態であり、その他の記憶領域には第1フレームの
画像データが保持された状態となっている。同様に、偶数側フレームメモリ612は、2
ライン目は画像データの第2フレームの画像データに書き換わった状態であり、その他の
記憶領域は第1フレームの画像データが保持された状態となっている。
このような状態において、奇数側フレームメモリ611及び偶数側フレームメモリ61
2からの各ラインに対応するラインデータの読み出しと、読み出したラインデータの奇数
出力側ラインメモリ631及び偶数出力側ラインメモリ632への書き込みについて考え
る。
奇数側フレームメモリ611及び偶数側フレームメモリ612からのラインデータの読
み出しは、図5の縦方向(図5のz軸に沿った方向)に行う。このとき、画像データのア
スペクト比に基づいて、縦方向に複数ラインずつラインデータの読み出しを行って、読み
出したラインデータを奇数出力側ラインメモリ631及び偶数出力側ラインメモリ632
にそれぞれ書き込む。なお、この場合、画像データは2K1Kとしており、そのアスペク
ト比は2:1であるので、縦方向に2ラインずつ読み出しを行う。このように、アスペク
ト比に基づいて読み出ライン数を設定することによって、垂直同期信号内に画像データの
1フレーム分について走査方向変換処理を行うことができる。すなわち、垂直同期を維持
しながら走査方向変換処理を行うことができる。
なお、上述したように、現時点においては既に、画像データの3ラインまでの書き込み
が奇数側フレームメモリ611及び偶数側フレームメモリ612に対してなされているの
で、奇数側フレームメモリ611及び偶数側フレームメモリ612における縦方向の5ラ
イン目と6ライン目の2ライン分のラインデータが奇数出力側ラインメモリ631及び偶
数出力側ラインメモリ632にそれぞれ書き込まれる。
すなわち、奇数出力側ラインメモリ631には、奇数側フレームメモリ611及び偶数
側フレームメモリ612のそれぞれ5ライン目のラインデータ(それぞれ540画素の合
計1080画素分のラインデータ)が書き込まれ、偶数出力側ラインメモリ632には、
奇数側フレームメモリ611及び偶数側フレームメモリ612のそれぞれ6ライン目のラ
インデータ(それぞれ540画素の合計1080画素分のラインデータ)が書き込まれる
そして、奇数出力側ラインメモリ631及び偶数出力側ラインメモリ632に書き込ま
れたそれぞれのラインデータは、光変調素子100Gの画像表示領域101の対応するラ
インの各画素に書き込まれる。この場合、奇数出力側ラインメモリ631に書き込まれた
縦方向の5ライン目のラインデータ(それぞれ540画素の合計1080画素分)は、光
変調素子100Gの画像表示領域101における5ライン目の画素に交互に書き込まれる
。また、偶数出力側ラインメモリ632に書き込まれた縦方向の6ライン目のラインデー
タ(それぞれ540画素の合計1080画素分)は、光変調素子100Gの画像表示領域
101における6ライン目の画素に交互に書き込まれる。
なお、このような走査方向変換処理を行うことによって、走査方向変換後のラインデー
タを各光変調素子に書き込むことができるが、奇数側フレームメモリ611及び偶数側フ
レームメモリ612に書き込まれている1フレーム分の画像データを縦方向に読み出す際
、第2フレームに書き変わっていない画像データ(第1フレームの画像データ)が混在し
た状態で読み出されることとなるが、画質に大きな影響を与えるものではない。
図6は図5において説明した走査方向変換処理を説明するタイムチャートである。図6
(a)は、あるフレーム(第2フレームとしている)の3ライン目、4ライン目、・・・の
各ラインデータである。また、図6(b)は奇数入力側ラインメモリ621に書き込まれ
ているラインデータの奇数側フレームメモリ611への書き込みを示すもので、図6(c
)は偶数入力側ラインメモリ622に書き込まれているラインデータ(画像データの4ラ
イン目のデータ)の偶数側フレームメモリ612への書き込みを示すものである。
また、図6(d)は奇数側フレームメモリ611及び偶数側フレームメモリ612から
読み出されたそれぞれ奇数ラインのラインデータの奇数出力側ラインメモリ631への書
き込みを示し、図6(e)は奇数側フレームメモリ611及び偶数側フレームメモリ61
2から読み出されたそれぞれ偶数ラインのラインデータの偶数出力側ラインメモリ632
への書き込みを示すものである。
また、図6(f)は光変調素子(光変調素子100Gとする)へのラインデータの書き
込み(奇数出力側ラインメモリ631及び偶数出力側ラインメモリ632からのラインデ
ータの読み出し)を示すものである。このとき、光変調素子100Gには、奇数出力側ラ
インメモリ631から5ライン目のラインデータが書き込まれ、偶数出力側ラインメモリ
632から6ライン目のラインデータが書き込まれる。
ところで、入力側ラインメモリ(奇数入力側ラインメモリ621及び偶数入力側ライン
メモリ622)と、出力側ラインメモリ(奇数出力側ラインメモリ631及び偶数出力側
ラインメモリ632)とは、互いに非同期で書き込み及び読み出しを行うものである。
図7は図6における奇数出力側ラインメモリ631に対するラインデータの書き込みと
読み出しのタイミングを模式的に示す図である。なお、図7において、横軸は時間、縦軸
は縦方向1ライン分のラインデータの画素数(1080画素)を示し、また、細い実線L
1は、奇数側フレームメモリ611及び偶数側フレームメモリ612から奇数出力側ライ
ンメモリ631への縦方向1ライン分のラインデータの書き込みを示し、太い実線L2は
奇数出力側ラインメモリ631からの縦方向1ライン分のラインデータの読み出し(光変
調素子への書き込み)を示している。図7では奇数出力側ラインメモリ631の書き込み
と読み出しのタイミングについて示しているが、偶数出力側ラインメモリ632について
も、書き込み開始と読み出し開始のタイミングは異なるが同様に考えることができる。
図6(d)と(f)に示すタイミングにおいては、図7に示すように、奇数出力側ライ
ンメモリ631へのラインデータの書き込み開始と奇数出力側ラインメモリ631からの
読み出し開始とがほぼ同じタイミング(時刻t0とする)である。また、奇数側フレーム
メモリ611及び偶数側フレームメモリ612からの奇数出力側ラインメモリ631への
ラインデータの書き込み終了は時刻t5、奇数出力側ラインメモリ631からのラインデ
ータの読み出し終了(光変調素子への書き込み終了)は時刻t10であるとする。この場
合は、図7からもわかるように、奇数出力側ラインメモリ631に書き込まれたラインデ
ータを順次読み出して光変調素子に書き込むことができる。
なお、図7においては、奇数出力側ラインメモリ631に対するラインデータの書き込
み開始と読み出し開始がほぼ同じタイミングとしているが、理想的には、奇数出力側ライ
ンメモリ631からのラインデータの読み出し開始タイミングは、奇数出力側ラインメモ
リ631への書き込み開始タイミングに対して少なくとも1画素分を遅らせることが好ま
しい。
ところで、上述したような走査方向変換処理を行う際は、画像データの1水平走査期間
内に、短辺方向(縦方向)2ライン分のラインデータを光変調素子に書き込む必要がある
。このため、画像データの1水平走査期間よりも光変調素子への2ライン分のラインデー
タの書き込み時間が長いと、画像データの1水平走査期間に対し、光変調素子への2ライ
ン分のラインデータの書き込みに遅延が生じる。
具体的には、画像データの水平走査期間を14.8μsec、光変調素子の水平走査期
間を7.54μsec(6.7nsec×1125画素)としたとき、画像データの1水
平走査期間内に2ライン分のラインデータの書き込みを行うと、15.08μsecの書
き込み時間を必要とする。このため、画像データの1ライン(1水平ライン)に対して、
約0.28μsecの遅延が生じることとなる。なお、上記1125画素は1080画素
に帰線期間の45画素を足した値である。
このような遅延が累積されると、奇数出力側ラインメモリ631または偶数出力側ライ
ンメモリ632に対する読み出しと書き込みに重複が発生するという不具合が生じる。例
えば、現時点において、奇数出力側ラインメモリ631のある画素に対応するデータの読
み出しを行っているときに、当該画素に対応する新たなデータの書き込みがなされるとい
うように、ある画素に対応するデータの読み出しと書き込みが重複してしまうといった不
具合が生じる。このような不具合を解消するために図8及び図9に示すような処理を行う
なお、読み出しと書き込みが重複するという状況は、実際には、フレームメモリ(奇数
側フレームメモリ611または偶数側フレームメモリ612上で発生するものであるが、
説明を分かり易くするため、奇数出力側ラインメモリ631または偶数出力側ラインメモ
リ632上での読み出しと書き込みの重複について説明する。
図8は奇数出力側ラインメモリ631または偶数出力側ラインメモリ632上での読み
出しと書き込みの重複について説明するタイムチャートである。また、図9は奇数出力側
ラインメモリ631に対する読み出しと書き込みのタイミングを模式的に説明する図であ
る。
図8及び図9を参照しながら本発明の実施形態に係るプロジェクタにおける走査方向変
換処理について説明する。なお、図9において、横軸は時間、縦軸は縦方向1ライン分の
ラインデータの画素数(1080画素)を示し、また、細い実線L1は、奇数側フレーム
メモリ611及び偶数側フレームメモリ612から奇数出力側ラインメモリ631への縦
方向1ライン分のラインデータの書き込みを示し、太い実線L2は奇数出力側ラインメモ
リ631からの縦方向1ライン分のラインデータの読み出し(光変調素子への書き込み)
を示している。
まず、図8に示すように、画像データの3ライン目のラインデータの書き込みが終了し
、さらに、画像データの4ライン目のラインデータの書き込み終了した状態から所定時間
経過後、画像データにおけるn番目のライン(nライン目)においては、光変調素子への
書き込み時間の遅延が累積して、奇数出力側ラインメモリ631に対する書き込みと読み
出しが図8の点線枠Rで囲った部分に示すような関係となったと仮定する。これは、図9
(a)の状態である。
すなわち、図9(a)は奇数出力側ラインメモリ631に対する読み出しと書き込みと
が図8の点線枠Rで囲った部分に示すような関係となったときの奇数出力側ラインメモリ
631に対するラインデータの読み出しと書き込みのタイミングである。この場合、時刻
t0において奇数出力側ラインメモリ631からのラインデータの読み出し(光変調素子
への書き込み)が開始され、時刻t2において、奇数側フレームメモリ611及び偶数側
フレームメモリ612から奇数出力側ラインメモリ631への書き込みが開始されたとす
る。そして、例えば、時刻t4において奇数出力側ラインメモリ631への書き込みが読
み出しに追いついたとすると、時刻t4において読み出しと書き込みとが重複する状態と
なる不具合が生じることとなる。
すなわち、時刻t4においては、奇数出力側ラインメモリ631に既に書き込まれてい
るラインデータの読み出し(光変調素子への書き込み)と、奇数側フレームメモリ611
及び偶数側フレームメモリ612から新たなラインデータの書き込みとが重複する状態と
なる。
なお、図9(a)の場合、奇数出力側ラインメモリ631への新たなデータの書き込み
が読み出しに追いつく時刻t4までは、奇数出力側ラインメモリ631に既に書き込まれ
ているラインデータが読み出されて、時刻t4以降は新たに書き込まれたラインデータが
読み出される。
図9(a)に示すような不具合が生じないようにするために、奇数出力側ラインメモリ
631及び偶数出力側ラインメモリ632への書き込みのタイミングを所定時間だけ遅ら
せるような処理を行う。具体的には、奇数出力側ラインメモリ631及び偶数出力側ライ
ンメモリ632への書き込み終了のタイミングとこれら奇数出力側ラインメモリ631及
び偶数出力側ラインメモリ632からの読み出し終了(光変調素子への書き込み終了)の
タイミングがほぼ一致するように、奇数出力側ラインメモリ631及び偶数出力側ライン
メモリ632への書き込みタイミングを所定時間(Δt時間)だけ遅らせる。これにより
、奇数出力側ラインメモリ631及び偶数出力側ラインメモリ632への書き込みは図8
における破線P1,P2に示すように行われる。
図9(b)は図8の破線P1,P2で示すように奇数出力側ラインメモリ631及び偶
数出力側ラインメモリ632へのラインデータの書き込みを遅らせた場合の奇数出力側ラ
インメモリ631への書き込みと奇数出力側ラインメモリ631からの読み出し(光変調
素子への書き込み)のタイミングを示すものである。
図9(b)に示すように、時刻t0において奇数出力側ラインメモリ631からのライ
ンデータの読み出しが開始されたのち、時刻t5において奇数出力側ラインメモリ631
への書き込みが開始される。そして、奇数出力側ラインメモリ631からの読み出し(光
変調素子への書き込み終了)と、奇数出力側ラインメモリ631への書き込みがほぼ同じ
タイミング(時刻t10)で終了する。この場合、奇数出力側ラインメモリ631からは
、既に書き込まれているラインデータが読み出されることになる。
なお、図9(b)では奇数出力側ラインメモリ631へのラインデータの読み出し終了
(光変調素子への書き込み終了)と、奇数出力側ラインメモリ631への書き込み終了が
ほぼ同じタイミングとなるようにしているが、理想的には、奇数出力側ラインメモリ63
1への書き込み終了タイミングは、奇数出力側ラインメモリ631からの読み出し終了(
光変調素子への書き込み終了)タイミングよりも少なくとも1画素分を遅らせることが好
ましい。
また、図8の例では、奇数出力側ラインメモリ631及び偶数出力側ラインメモリ63
2への書き込み終了のタイミングが奇数ラインの書き込みの終了に一致するように、奇数
出力側ラインメモリ631及び偶数出力側ラインメモリ632への書き込み開始のタイミ
ングを遅らせているが、状況に応じて、偶数出力側ラインメモリ632の書き込みの終了
に一致するまで、奇数出力側ラインメモリ631及び偶数出力側ラインメモリ632への
書き込み開始のタイミングを遅らせるようにしてもよい。
このように、奇数出力側ラインメモリ631及び偶数出力側ラインメモリ632への書
き込み開始のタイミングを遅らせることにより、奇数出力側ラインメモリ631または偶
数出力側ラインメモリ632において、ある画素に対応するデータの読み出しと書き込み
が重複してしまうといった不具合(図9(a)参照)を回避することができる。
なお、本発明の実施形態においては、奇数出力側ラインメモリ631及び偶数出力側ラ
インメモリ632への書き込み開始のタイミングを遅らせる処理は、画像データの各ライ
ンごとに行うものとする。例えば、図6及び図8に示すようなタイムチャートにおいて、
画像データの各ラインごとに、奇数出力側ラインメモリ631及び偶数出力側ラインメモ
リ632に対する書き込みを遅らせる。
本来、図6及び図8における3ライン目や4ライン目のようなタイミングの場合は、図
7で説明したように、奇数出力側ラインメモリ631または偶数出力側ラインメモリ63
2に書き込まれたラインデータを順次読み出して光変調素子に書き込むことができるので
、奇数出力側ラインメモリ631及び偶数出力側ラインメモリ632に対するラインデー
タの書き込みを遅らせる必要はないが、本発明の実施形態では、画像データの各ラインご
とに、奇数出力側ラインメモリ及び偶数出力側ラインメモリに対する画像データの書き込
みを遅らせるようにしている。
このように、画像データの各ラインごとに奇数出力側ラインメモリ631及び偶数出力
側ラインメモリ632に対する書き込み開始のタイミングを遅らせることにより、画像デ
ータの1水平走査期間よりも光変調素子への書き込み時間が長いことに起因する遅延が生
じても、その遅延を意識することなく、奇数出力側ラインメモリ631及び偶数出力側ラ
インメモリ632に対する読み出しと書き込みの重複が生じないようにすることができる
なお、本発明は前述の実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範
囲で種々変形実施可能となるものである。たとえば、前述の実施形態では、走査方向変換
処理を行う際は、説明の簡単化のため、各光変調素子は2K1Kの解像度であるとして説
明したが、4K2Kの解像度を有する光変調素子においても同様に実施することが可能で
ある。この場合、4K2Kの解像度を有する光変調素子の画像表示領域101を図10に
示すように、2K1Kずつ4分割し、分割によって得られた2K1Kの画像表示領域(画
像表示領域101A〜101Dとする)ごとに前述の実施形態と同様の走査方向変換処理
を行うことが好ましい。
図11は分割された表示領域ごとに走査方向変換処理を行う場合の画像データ処理装置
400の構成を示す図である。図11に示すように、図4で示した画像データ記憶装置6
00を4つの画像表示領域101A〜101Dごとに設ける。なお、画像データ記憶装置
600は、画像表示領域101A〜101Dにおいて同じ構成とすることができるので、
図11では、画像データ記憶装置600の構成要素は画像表示領域101Aのみについて
示し、他の画像表示領域101B,101C,101Dについては図示を省略する。
このように、画像表示領域を分割して画像データの書き込み走査を行うのは、4K2K
などの高解像度の画像データを処理するためには、画像データ転送速度や画像データ処理
などにおいて高い能力が要求されるので、それに対応可能とするためである。
また、前述の実施形態では、画像データのラインを奇数ラインと偶数ラインとに分けて
処理を行ったが、画像データの転送速度や画像データ処理能力に余裕があるシステムであ
れば、必ずしも奇数ラインと偶数ラインとに分けて処理を行う必要はない。
画像データ処理装置400を図11に示すように構成した場合であっても、各画像表示
領域101A〜101Dにおける走査方向変換処理は、前述の実施形態と同様に実施する
ことができる。
また、前述の実施形態では、画像データの各ラインごとに奇数出力側ラインメモリ及び
偶数出力側ラインメモリの書き込みを遅らせるようにしたが、必ずしも各ラインごとに遅
延させる必要はなく、例えば、画像データの1水平走査期間に対する光変調素子への書き
込み時間の遅延時間を計測し、遅延時間の累積値が所定時間以上となったときに、奇数出
力側ラインメモリ及び偶数出力側ラインメモリの書き込みを上記実施形態で説明したよう
に遅らせるようにしてもよい。
また、前述の実施形態では、透過型の液晶パネルについて説明したが、反射型の液晶パ
ネルについても実施できる。また、前述の各実施形態では、各光変調素子100R,10
0G,100Bの解像度は4K2Kまたは2K1Kとして説明したが、これら以外の解像
度を有する光変調素子にも適用できることは勿論である。
実施形態に係るプロジェクタにおける光変調素子とその周辺の光学系の構成を示す図。 光変調素子100R,100G,100Bを図1に示すように配置した場合のプロジェクタの光学系の概略的な構成を模式的に示す図。 実施形態に係るプロジェクタにおける光変調素子の信号線の配列を模式的に示す図。 実施形態に係るプロジェクタにおける画像データ処理装置の構成を示す図。 実施形態に係るプロジェクタにおける走査方向変換処理について説明する図。 図5において説明した走査方向変換処理を説明するタイムチャート。 図6における奇数出力側ラインメモリ631に対するラインデータの書き込みと読み出しのタイミングを模式的に示す図。 奇数出力側ラインメモリ631または偶数出力側ラインメモリ632上での読み出しと書き込みの重複について説明するタイムチャート。 奇数出力側ラインメモリ631に対するラインデータの読み出しと書き込みのタイミングを模式的に説明する図。 4K2Kの解像度を有する光変調素子の画像表示領域101を2K1Kずつ4分割した場合を模式的に示す図である。 分割された表示領域ごとに画像データ処理を行う場合の画像データ記憶装置600の構成を示す図。 一般的なプロジェクタにおける光変調素子とその周辺の光学系の構成を示す図。 各光変調素子のそれぞれの長辺を横方向(水平方向)とした状態のまま長辺が隣り合うように配置した場合の光変調素子とその周辺の光学系の構成を示す図。 各光変調素子を図13に示すように配置した場合のプロジェクタの光学系の概略的な構成を模式的に示す図。 光変調素子の信号線の配列を模式的に示す図。
符号の説明
100R,100G,100B・・・光変調素子、101・・・画像表示領域、102
・・・データドライバ、103・・・ゲートドライバ、110・・・クロスダイクロイッ
クプリズム、120・・・投射光学系、130R,130G,100B・・・FPC基板
、400.・・・画像データ処理装置、500・・・画像データ入力部、600・・・画
像データ記憶装置、610・・・フレームメモリ、611・・・奇数側フレームメモリ、
612・・・偶数側フレームメモリ、621・・・奇数入力側ラインメモリ、622・・
・偶数入力側ラインメモリ、631・・・奇数出力側ラインメモリ、632・・・偶数出
力側ラインメモリ、700・・・光変調素子駆動部、800・・・アドレス情報発生部、
900・・・メモリ制御部

Claims (8)

  1. 複数の色成分の色光を画像データに基づいて変調する複数の光変調素子と、前記複数の
    光変調素子の各光変調素子で変調された各色光を合成して画像光として射出する合成光学
    系と、前記合成光学系から射出される画像光を投射面上に投射する投射光学系とを有し、
    前記各光変調素子の長辺が互いに隣り合うように前記各光変調素子を前記合成光学系に対
    して配置するとともに、前記各光変調素子に信号を与えるための信号線ケーブル基板を前
    記各光変調素子の短辺側に接続したプロジェクタであって、
    前記各光変調素子への前記画像データの書き込み走査方向を前記各光変調素子における
    画像表示領域の短辺方向とするための走査方向変換処理を行う画像データ処理装置を有し

    前記画像データ処理装置は、
    前記画像データの1フレーム分を保持可能なフレームメモリと、
    前記フレームメモリの入力側に設けられ、前記光変調素子への書き込み走査方向が前記
    光変調素子の長辺方向となるように前記画像データから読み出された各ラインごとの画像
    データが書き込まれる入力側ラインメモリと、
    前記フレームメモリの出力側に設けられ、前記光変調素子への書き込み走査方向が前記
    光変調素子の短辺方向となるように前記フレームメモリから読み出された画像データが書
    き込まれる出力側ラインメモリと、
    前記入力側ラインメモリ、前記フレームメモリ及び前記出力側ラインメモリに対する画
    像データの書き込み及び読み出しを行う際のアドレス情報を発生するアドレス情報発生部
    と、
    前記アドレス情報発生部からのアドレス情報に基づいて前記入力側ラインメモリ、前記
    フレームメモリ及び前記出力側ラインメモリに対する書き込み及び読み出しを制御するメ
    モリ制御部と、
    を有することを特徴とするプロジェクタ。
  2. 請求項1に記載のプロジェクタにおいて、
    前記フレームメモリから前記出力側ラインメモリへの書き込みを行う際に前記フレーム
    メモリから読み出すライン数は、前記画像データのアスペクト比に基づいて設定されるこ
    とを特徴とするプロジェクタ。
  3. 請求項1または2に記載のプロジェクタにおいて、
    前記フレームメモリから前記出力側ラインメモリへの書き込みを行う際の前記出力側ラ
    インメモリへの書き込み終了タイミングと当該出力側ラインメモリから読み出された画像
    データの前記光変調素子への書き込み終了タイミングとがほぼ一致するように、前記出力
    側ラインメモリへの書き込み開始のタイミング制御を行うことを特徴とするプロジェクタ
  4. 請求項3に記載のプロジェクタにおいて、
    前記出力側ラインメモリへの書き込み開始のタイミング制御は、前記画像データの各ラ
    インごとに行うことを特徴するプロジェクタ。
  5. 請求項3に記載のプロジェクタにおいて、
    前記出力側ラインメモリへの書き込み開始のタイミング制御は、前記画像データの1水
    平走査期間と前記光変調素子への書き込みに必要な時間とに基づいて求められる前記1水
    平走査期間に対する前記光変調素子への書き込み時間の遅延時間を計測し、計測した遅延
    時間が所定時間以上となったときに行うことを特徴するプロジェクタ。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載のプロジェクタにおいて、
    前記画像データを各フレームにおいて奇数ラインと偶数ラインに分け、前記フレームメ
    モリを前記奇数ライン用のフレームメモリと前記偶数ライン用のフレームメモリとして設
    け、前記入力側ラインメモリ及び前記出力側ラインメモリを前記奇数ライン用のフレーム
    メモリと前記偶数ライン用のフレームメモリに対応して設けることを特徴とするプロジェ
    クタ。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載のプロジェクタにおいて、
    前記光変調素子の画像表示領域を複数の領域に分割し、分割して得られた各画像表示領
    域ごとに前記走査方向変換処理を行うことを特徴するプロジェクタ。
  8. 複数の色成分の色光を画像データに基づいて変調する複数の光変調素子と、前記複数の
    光変調素子の各光変調素子で変調された各色光を合成して画像光として射出する合成光学
    系と、前記合成光学系から射出される画像光を投射面上に投射する投射光学系とを有し、
    前記各光変調素子の長辺が互いに隣り合うように前記各光変調素子を前記合成光学系に対
    して配置するとともに、前記各光変調素子に信号を与えるための信号線ケーブル基板を前
    記各光変調素子の短辺側に接続したプロジェクタに用いられ、前記各光変調素子への前記
    画像データの書き込み走査方向を前記各光変調素子における画像表示領域の短辺方向とす
    るための走査方向変換処理を行う画像データ処理装置であって、
    前記画像データの1フレーム分を保持可能なフレームメモリと、
    前記フレームメモリの入力側に設けられ、前記光変調素子への書き込み走査方向が前記
    光変調素子の長辺方向となるように前記画像データから読み出された各ラインごとの画像
    データが書き込まれる入力側ラインメモリと、
    前記フレームメモリの出力側に設けられ、前記光変調素子への書き込み走査方向が前記
    光変調素子の短辺方向となるように前記フレームメモリから読み出された画像データが書
    き込まれる出力側ラインメモリと、
    前記入力側ラインメモリ、前記フレームメモリ及び前記出力側ラインメモリに対する画
    像データの書き込み及び読み出しを行う際のアドレス情報を発生するアドレス情報発生部
    と、
    前記アドレス情報発生部からのアドレス情報に基づいて前記入力側ラインメモリ、前記
    フレームメモリ及び前記出力側ラインメモリに対する書き込み及び読み出しを制御するメ
    モリ制御部と、
    を有することを特徴とする画像データ処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102087826A (zh) * 2011-03-02 2011-06-08 旭曜科技股份有限公司 场序式平面显示器的驱动方法
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