JP2009219963A - インク容器洗浄装置、およびこれを用いたインク容器再生方法、インク容器リサイクルシステム - Google Patents
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Abstract
【課題】洗浄槽の種類に関わらず、洗浄槽の清掃作業の作業効率を上げることができるインク容器洗浄装置、およびこれを用いたインク容器再生方法、インク容器リサイクルシステムを提供する。
【解決手段】インク容器洗浄装置1のハウジング本体211の内周面211aには、内側係合部213が内側方へ突出して設けられている。一方、洗浄槽22の外周面22aには、外側係合部223が外側方へ突出して設けられており、外側係合部223は、ハウジング本体211の内側係合部213と係脱可能に係合している。この外側係合部223と内側係合部213とにより、洗浄槽22はハウジング21に支持されている。
【選択図】図1
【解決手段】インク容器洗浄装置1のハウジング本体211の内周面211aには、内側係合部213が内側方へ突出して設けられている。一方、洗浄槽22の外周面22aには、外側係合部223が外側方へ突出して設けられており、外側係合部223は、ハウジング本体211の内側係合部213と係脱可能に係合している。この外側係合部223と内側係合部213とにより、洗浄槽22はハウジング21に支持されている。
【選択図】図1
Description
本発明は、使用済インク容器を洗浄するために用いられるインク容器洗浄装置、およびこれを用いたインク容器再生方法、インク容器リサイクルシステムに関する。
従来、インク容器洗浄装置としては、例えば、超音波を使用したものが提案されている(特許文献1参照)。このインク容器洗浄装置10は、ハウジング12と、洗浄槽20と、超音波洗浄機(電歪振動子51、駆動装置58)とを備えている。このインク容器洗浄装置10を用いて、使用済インク容器の洗浄方法を説明する。最初に、洗浄槽20内に洗浄液70を注入し、その後に使用済インク容器を洗浄液70に浸す。次に、超音波洗浄機を駆動し、洗浄液70に超音波による振動を与えて水流を発生させる。この水流により、使用済インク容器に付着しているインク等の異物が剥離して除去され、使用済みインク容器が再利用可能な状態になる。
特開2002−126668号公報
しかしながら、従来のインク容器洗浄装置10は、洗浄槽20がハウジング12に固定されている。このため、洗浄槽20の深さが深いと、清掃の際に洗浄層20内の異物を取り出すのに手間がかかる。したがって、洗浄槽20の清掃作業の作業効率が良くない。
本件発明は、かかる従来の課題に鑑みてなされたものであり、洗浄槽の種類に関わらず、洗浄槽の清掃作業の作業効率を上げることができるインク容器洗浄装置、およびこれを用いたインク容器再生方法、インク容器リサイクルシステムを提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本件発明者等は、鋭意研究の結果、以下のようなインク容器洗浄装置、インク容器再生方法、インク容器リサイクルシステムを採用した。
本件発明の請求項1に記載のインク容器洗浄装置は、ハウジングと、このハウジング内に配置されて内部に洗浄液が貯留されるとともに、この洗浄液に使用済インク容器が浸漬される洗浄槽と、前記洗浄液に超音波による振動を与えて水流を発生させることにより前記使用済インク容器に付着している異物を除去して当該使用済インク容器を再利用可能な状態にする超音波洗浄機と、を備えているインク容器洗浄装置において、前記ハウジング内から前記洗浄槽が取り出し可能なように前記ハウジングに前記洗浄槽を支持させる保持手段を備えたことを特徴としている。
かかる構成においては、洗浄槽の深さが深い場合でも、作業者がハウジング内から洗浄槽を取り出して傾けたり寝かせた状態にすることにより、洗浄槽内から異物を容易に取り出すことが可能になる。
また、本件発明の請求項2に記載のインク容器洗浄装置は、請求項1に記載のインク容器洗浄装置において、前記保持手段は、前記洗浄槽の外周面から外側方へ突出した外側係合部と、前記ハウジングの内周面から内側方へ突出して前記外側係合部に係脱可能に係合する内側係合部と、から構成されていることを特徴としている。
かかる構成においては、保持手段が洗浄層内に露出していないため、インクの塊を溶解するような強い洗浄力を持つ洗浄液を使用しても、保持手段が侵食されることはない。
また、本件発明の請求項3に記載のインク容器洗浄装置は、請求項1または請求項2に記載のインク容器洗浄装置において、前記ハウジングは容器状に形成されて、当該ハウジングと前記洗浄槽との間には水が貯留され、前記超音波洗浄機は、当該ハウジング内に振動子を配置して前記洗浄液に超音波による振動を与えることにより水流を発生させることを特徴としている。
かかる構成において、請求項3に記載のインク容器洗浄装置は、洗浄槽内に超音波洗浄機の振動子が配置されたインク容器洗浄装置と比べて、振動子が使用済みインク容器と接触してその機能が損なわれるのを防ぐことができる。
また、本件発明の請求項4に記載のインク容器洗浄装置は、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のインク容器洗浄装置において、前記洗浄槽内には洗浄籠が収容され、この洗浄籠は、前記洗浄液よりも上方の位置で取り出し可能であって、内部に前記使用済インク容器が収容されることを特徴としている。
かかる構成において、作業者は、使用済みのインク容器が収容された洗浄籠を、洗浄液に触れることなく洗浄槽内に収容したり洗浄槽内から取り出すことが可能になるので、手が洗浄液で汚れてしまうことがない。
また、本件発明の請求項5に記載のインク容器再生方法は、インク容器洗浄装置を用いて、使用済インク容器に付着している異物を除去することにより、この使用済みインク容器を再生する方法において、前記インク容器洗浄装置に、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のインク容器洗浄装置を用いたことを特徴としている。
かかる構成において、作業者が洗浄槽を清掃する際には、ハウジング内から洗浄槽を取り出して、洗浄槽を傾けたり寝かせた状態にして洗浄槽内から残留物を取り出すことが可能になる。
また、本件発明の請求項6に記載のインク容器リサイクルシステムは、インク容器洗浄装置を用いて、使用済みインク容器に付着している異物を除去することにより、この使用済みインク容器を再生して利用するリサイクルシステムにおいて、前記インク容器洗浄装置に、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のインク容器洗浄装置を用いたことを特徴としている。
かかる構成において、作業者が洗浄槽を清掃する際には、ハウジング内から洗浄槽を取り出して、洗浄槽を傾けたり寝かせた状態にして洗浄槽内から残留物を取り出すことが可能になる。
また、本件発明の請求項7に記載のインク容器リサイクルシステムは、請求項6に記載のインク容器リサイクルシステムにおいて、前記インク容器の使用者が、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のインク容器洗浄装置を用いて、使用済みインク容器に付着している異物を除去して再生インク容器を得る再生処理工程と、前記インク容器の製造業者が、前記再生インク容器を回収して当該再生インク容器を各種の用途に利用する再利用工程と、を備えていることを特徴としている。
かかる構成において、請求項7に記載のインク容器リサイクルシステムは、使用済インク容器を異物が付着した状態で運搬する必要がなくなるので、運搬に伴う異物の防臭設備等が不要となる。
また、本件発明の請求項8に記載のインク容器リサイクルシステムは、請求項7に記載のインク容器リサイクルシステムにおいて、前記インク容器の製造業者は、前記再利用工程において、前記インク容器の使用者から前記再生インク容器を買い取って回収することを特徴としている。
かかる構成において、請求項8に記載のインク容器リサイクルシステムは、インク容器の使用者が負担するコストを低減させることができる。
また、本件発明の請求項9に記載のインク容器リサイクルシステムは、請求項7または請求項8に記載のインク容器リサイクルシステムにおいて、前記インク容器の製造業者は、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のインク容器洗浄装置を保有し、前記インク容器の使用者に、このインク容器洗浄装置を販売して使用させることを特徴としている。
かかる構成において、請求項9に記載のインク容器リサイクルシステムは、インク容器の使用者側でインク容器洗浄装置をわざわざ特別に製造しなくても良いので、インク容器の使用者に負担させるコストをさらに減らすことができる。
本件発明の請求項1に記載のインク容器洗浄装置は保持手段を備えたことにより、洗浄槽の深さが深い場合でも、作業者がハウジング内から洗浄槽を取り出して傾けたり寝かせた状態にすることにより、洗浄槽内から異物を容易に取り出すことが可能になる。よって、請求項1に記載のインク容器洗浄装置は、洗浄槽の種類に関わらず、洗浄槽の清掃作業の作業効率を上げることができる。
また、本件発明の請求項2に記載のインク容器洗浄装置では、保持手段が洗浄層内に露出しないようにした。このため、インクの塊を溶解するような強い洗浄力を持つ洗浄液を使用しても、保持手段が侵食されることはない。よって、請求項2に記載のインク容器洗浄装置は、強い洗浄力を持つ洗浄液を使用しても、耐久性を高めることができる。
また、本件発明の請求項3に記載のインク容器洗浄装置では、ハウジングを容器状に形成して、このハウジング内に超音波洗浄機の振動子を配置した。これにより、請求項3に記載のインク容器洗浄装置は、洗浄槽内に振動子が配置されたインク容器洗浄装置と比べて、振動子が使用済みインク容器と接触してその機能が損なわれるのを防ぐことができる。よって、請求項3に記載のインク容器洗浄装置は、使用済みインク容器の洗浄能力の低下を防ぐことができる。
また、本件発明の請求項4に記載のインク容器洗浄装置では、使用済インク容器が収容された洗浄籠を、作業者が洗浄液に触れることなく洗浄槽内に収容したり洗浄槽内から取り出すようにしたので、作業者の手が洗浄液で汚れてしまうことがない。よって、請求項4に記載のインク容器洗浄装置は、使用済みインク容器の収容または取り出しの際に作業者に不快感を与えるのを防ぐことができる。
また、本件発明の請求項5に記載のインク容器再生方法では、本件発明のインク容器洗浄装置を用いたことにより、洗浄槽の種類に関わらず、洗浄槽の清掃作業の作業効率が上がるので、使用済インク容器の再生作業を連続して行う場合には、その作業効率を高めることができる。
また、本件発明の請求項6に記載のインク容器リサイクルシステムでは、本件発明のインク容器洗浄装置を用いたことにより、洗浄槽の種類に関わらず、洗浄槽の清掃作業の作業効率が上がるので、リサイクル作業の作業効率を高めることができる。
また、本件発明の請求項7に記載のインク容器リサイクルシステムでは、インク容器の製造業者が再生インク容器を回収するようにしたので、使用済インク容器を異物が付着した状態で運搬する必要がなくなり、運搬に伴う異物の防臭設備等が不要となる。よって、請求項7に記載のインク容器リサイクルシステムでは、低コスト化を図ることができる。
さらに、本件発明の請求項8に記載のインク容器リサイクルシステムでは、インク容器の製造業者がインク容器の使用者から再生インク容器を買い取って回収するようにしたので、インク容器の使用者が負担するコストを低減させることができる。よって、請求項8に記載のインク容器リサイクルシステムでは、インク容器の使用者に対する利便性を高めることができる。
また、本件発明の請求項9に記載のインク容器リサイクルシステムでは、インク容器の製造業者がインク容器の使用者にインク容器洗浄装置を販売するようにした。このため、インク容器の使用者側でインク容器洗浄装置をわざわざ特別に製造しなくても良いので、インク容器の使用者に負担させるコストをさらに減らすことができる。よって、請求項9に記載のインク容器リサイクルシステムでは、インク容器の使用者に対する利便性をさらに高めることができる。
以下、本件発明の実施の形態を図にしたがって説明する。図1は、本件発明の一実施の形態を示すインク容器洗浄装置1の概略構成図である。インク容器洗浄装置1は、使用済インク容器(空容器)10を洗浄するために使用される。このインク容器洗浄装置1は、洗浄装置本体2と、超音波洗浄機3と、台車4と、制御装置5とを備えている。使用済インク容器10は、上面が開口した円筒状に形成されている。
洗浄装置本体2は、ハウジング21と、洗浄槽22と、洗浄籠23とを備えている。ハウジング21は、ハウジング本体211と、蓋212とから構成されている。ハウジング本体211は、上面が開口した容器状に形成されており、底面が台車4に固定されている。ハウジング本体211内には、水Aが貯留される。さらに、ハウジング本体211内には、ヒーター24が設けられている。
ハウジング本体211の内周面211aの上部には、内側係合部213が設けられている。この内側係合部213は、内周面211aの周方向に沿って環状に形成されて、且つ、内周面211aから内側方へ突出している。また、ハウジング本体211の周壁211bには注水口(図示せず)が設けられている。この注水口には、注水装置(図示せず)が接続されている。さらに、周壁211bの下部には、排水口214が設けられている。この排水口214には、ドレンコック215が接続されている。
また、蓋212は、ハウジング本体211の上面の開口部を開閉可能なように、ハウジング本体211の上部に取り付けられている。この蓋212には、開閉操作用の取っ手216が設けられている。
洗浄槽22は、上面が開口した容器状に形成されている。洗浄槽22内には、使用済みインク容器10用の洗浄液Bが貯留される。この洗浄液Bは、使用済インク容器10に付着しているインクやごみ等の異物を溶解したり除去するものである。また、洗浄槽22の外周面22aには、外側係合部223が設けられている。この外側係合部223は、外周面22aの周方向に沿った環状に形成されている。さらに、外側係合部223は外側方へ突出して、ハウジング本体211の内側係合部213と係脱可能に係合している。外側係合部223と内側係合部213は、本件発明の保持手段を構成しており、この保持手段によって、洗浄槽22はハウジング21に支持されている。
洗浄籠23は、洗浄籠本体231と、取っ手232とを備えている。洗浄籠本体231は、網目の容器状に形成されており、洗浄槽22内に載置される。洗浄籠本体231内には、使用済インク容器11が収容される。一方、取っ手232は、下方へ向いたコ字状に形成されており、左右側部232a、232aの下端が洗浄籠本体231の上端に結合している。さらに、取っ手232は、洗浄籠本体231が洗浄槽22内に載置された状態で、上側部232bが洗浄槽22よりも上方に位置するように左右側部232a、232aの長さ(高さ)が設定されている。
超音波洗浄機3は、発振器31と、振動子32とを備えている。発振器31は、台車4の下部に設けられている。振動子32は発振器31に接続されて、洗浄槽22の外底面22bに固定されている。この振動子32は、洗浄槽22の外底面22bと平行に延びる平板状に形成されている。
台車4の上部には、サーモスイッチ6が設けられている。このサーモスイッチ6は、ハウジング本体211内に貯留される水Aの加熱温度を調節するものである。制御装置5は、注水装置、発振器31、ヒーター24、サーモスイッチ6等に接続されて、これらの機器の動作を制御するものである。さらに、制御装置5には、これらの機器を操作するための操作部が設けられている。
次に、インク容器洗浄装置1を用いた使用済インク容器10の再生方法について以下に説明する。まず、作業者は、ハウジング21の蓋212の取っ手216を持ち上げて、ハウジング本体211の開口部を開ける。そして、作業者は、洗浄籠23の取っ手232を持って、洗浄槽22内から洗浄籠23を取り出す。次に、作業者は、洗浄籠本体231内に使用済インク容器10を横にした状態で収容した後、取っ手232を持って、この洗浄籠本体231を洗浄槽22内に載置する。
次に、作業者は、洗浄槽22内に洗浄液Bを所定量注入した後、蓋212の取っ手216を持って、この蓋212でハウジング本体211の開口部を閉じる。これにより、使用済みインク容器10は、洗浄液Bに浸漬される。次に、作業者は、制御装置5の操作部にある開始ボタンを押す。これにより、注水装置が作動して、ハウジング本体211と洗浄槽22との間に水Aが所定量注入される。水Aが所定量注入されると、ヒーター24が作動して、水Aの加熱を開始する。
水Aが所定温度に加熱されると、発振器31が所定時間駆動する。これにより、振動子32から超音波が発生する。この超音波は水Aを振動させる。この超音波による振動は、洗浄槽22の外壁を介して洗浄槽22内の洗浄液Bに伝えられる。具体的には、この振動は、洗浄液Bに対して、使用済インク容器10の回転軸からずれた位置から回転軸と直交する方向に伝えられる。洗浄液Bには、この振動によって水流が生じるとともに、洗浄液B内で使用済みインク容器10が回転する。これによって、使用済インク容器10に付着しているインクやごみ等の異物が使用済みインク容器10から剥離されて除去される。このようにして使用済インク容器10の洗浄が終了する。
使用済インク容器10の洗浄が終了すると、作業者は、ハウジング21の蓋212の取っ手216を持ち上げてハウジング本体211の開口部を開ける。そして、作業者は、取っ手232を持って洗浄槽22内から洗浄籠23を取り出す。次に、作業者は、洗浄籠本体231内から使用済みインク容器10を取り出し乾燥させて再生インク容器を得る。
次に、作業者は、洗浄槽22内の洗浄液Bをポンプ等を利用して排出する。次に、作業者は、ハウジング21の内側係合部213から洗浄槽22の外側係合部223を外しながら、ハウジング21内から洗浄槽22を取り出して所定の場所に置く。次に、作業者は、洗浄槽22を傾けた状態または寝かした状態にして洗浄槽22内を清掃したり、洗浄槽22内に残っている異物を取り出して除去する。
このように、本実施の形態のインク容器洗浄装置1では、洗浄槽22の深さが深くても洗浄槽22を外部に取り出すことが可能なので、洗浄槽22内の異物を容易に取り出すことができる。よって、インク容器洗浄装置1は、洗浄槽の種類に関わらず、洗浄槽22の清掃作業の作業効率を上げることができる。
また、インク容器洗浄装置1は、内側係合部213と外側係合部223が洗浄槽22内に露出していない。このため、インクの塊を溶解するような強い洗浄力を持つ洗浄液を使用しても、双方の係合部213、223が侵食されることはない。よって、インク容器洗浄装置1は、強い洗浄力を持つ洗浄液を使用しても耐久性を高めることができる。
また、インク容器洗浄装置1は、ハウジング21内に超音波洗浄機3の振動子32を配置している。これにより、インク容器洗浄装置1は、洗浄槽22内に振動子が配置されたインク容器洗浄装置と比べて、使用済みインク容器10が振動子32に接触してその機能が損なわれてしまうのを防ぐことができる。よって、インク容器洗浄装置1は、使用済みインク容器10の洗浄能力の低下を防ぐことができる。
また、インク容器洗浄装置1では、ヒーター24によってハウジング本体211内の水Aが加熱されることにより水A中の気泡が除去される。このため、気泡によって超音波による振動が妨げられてしまうことがない。したがって、洗浄液Bに超音波による振動を効率良く与えて水流を発生させることができる。よって、インク容器洗浄装置1は、使用済インク容器10の洗浄効率を高めることができる。
さらに、インク容器洗浄装置1は、洗浄液Bに超音波による振動を与えて使用済インク容器10を洗浄液B内で回転させるようにしている。これにより、使用済インク容器10には、洗浄液Bに生じた水流に加えて、使用済インク容器10の回転方向と逆方向の圧力が加わるため異物が除去されやすくなる。よって、インク容器洗浄装置1は、使用済インク容器10の洗浄能力を高めることができる。
また、インク容器洗浄装置1は、使用済インク容器10が収容された洗浄籠23を、作業者が洗浄液Bに触れることなく洗浄槽22内に収容したり洗浄槽22内から取り出すようにしている。したがって、作業者の手が洗浄液Bで汚れてしまうことがない。よって、インク容器洗浄装置1は、使用済みインク容器10の収容または取り出しの際に作業者に不快感を与えるのを防ぐことができる。
なお、洗浄槽22の清掃作業は、使用済インク容器10を所定本数洗浄した後に行うようにしても良い。そして、作業者は、洗浄槽22の清掃作業の終了後には、洗浄槽22の外側係合部223をハウジング21の内側係合部213に係合させて、洗浄槽22をハウジング21内に収容する。その後に、作業者は、洗浄籠23内に、次の使用済みインク容器10を収容して、前述した方法によって洗浄作業を行う。
また、本実施の形態で説明したインク容器再生方法は、本件発明のインク容器洗浄装置1を用いたことにより、洗浄槽の種類に関わらず、洗浄槽22の清掃作業の作業効率が上がる。したがって、このインク容器洗浄装置1を用いて、使用済インク容器10の再生作業を連続して行う場合には、その作業効率を高めることができる。
次に、インク容器洗浄装置1を用いたインク容器リサイクルシステムについて説明する。図2は、インク容器リサイクルシステムの説明図である。インク容器の製造業者101は、インク容器洗浄装置1と洗浄液Bを購入し、これらをインク容器の使用者103に販売する。
また、インク容器の製造業者101は、空のインク容器を製造して、これをインク製造業者102に販売する。インク製造業者102は、製造したインクを空のインク容器に入れて製品にし、これを使用者103に販売する。
使用者103は、製品のインクを使用した後、使用済みインク容器10を、インク容器の製造業者101から借りたインク容器洗浄装置1と洗浄液Bとを用いて洗浄する。次に、使用者103は、洗浄が終了した使用済みインク容器10を乾燥させて再生インク容器を得る。以上の一連の工程が、本件発明のインク容器リサイクルシステムにおける再生処理工程である。
インク容器の製造業者101は、インク容器の使用者103から再生インク容器を買い取って回収する。この再生インク容器は、二つの用途に使用される。この工程が、本件発明のインク容器リサイクルシステムにおける再利用工程である。一つは、再生インク容器の再利用である。これを具体的に説明する。インク容器の製造業者101は、再生インク容器の品質検査を行い、検査に合格した再生インク容器を、再びインク製造業者102に販売する。
もう一つの用途は、パレットの製造である。これを具体的に説明する。インク容器の製造業者101は、品質検査に不合格となった再生インク容器をリサイクル業者104に販売する。リサイクル業者104は、インク容器の製造業者101から買い取った再生インク容器を粉砕してパレットを製造し、このパレットを使用者に販売する。
このように本実施の形態のインク容器リサイクルシステムでは、使用済みのインク容器10を廃棄しなくてもよいので、自然環境に悪影響を与えることがない。さらに、このリサイクルシステムでは、本件発明のインク容器洗浄装置1を用いたことにより、洗浄槽の種類に関わらず、洗浄槽の清掃作業の作業効率が上がるので、リサイクル作業の作業効率を高めることができる。
また、本実施の形態のインク容器リサイクルシステムにおいては、インク容器の製造業者101が、インク容器の使用者103に、本件発明のインク容器洗浄装置1や洗浄液Bを販売している。このため、このリサイクルシステムは、インク容器の使用者103側でインク容器洗浄装置1や洗浄液Bをわざわざ特別に製造しなくてもよいので、インク容器の使用者103に負担させるコストを減らすことができる。よって、本実施の形態のインク容器リサイクルシステムは、インク容器の使用者103に対する利便性を高めることができる。
なお、本実施の形態のリサイクルシステムでは、インク容器の製造業者101は、インク容器の使用者103にインク容器洗浄装置1や洗浄液Bを販売するようにしたが、少なくともインク容器洗浄装置1を販売するようにしても良い。この場合でも、インク容器の使用者103側でインク容器洗浄装置1をわざわざ特別に製造しなくても良いので、インク容器の使用者103に負担させるコストを減らすことができ、インク容器の使用者103に対する利便性を高めることができる。
また、本実施の形態のインク容器リサイクルシステムでは、インク容器の製造業者101が再生インク容器を回収するようにした。これにより、使用済インク容器10を異物が付着した状態で運搬する必要がないので、インクの防臭設備等が不要となる。よって、本実施の形態のインク容器リサイクルシステムは、低コスト化を図ることができる。
さらに、本実施の形態のインク容器リサイクルシステムでは、インク容器の製造業者101は、インク容器の使用者103から再生インク容器を買い取って回収するようにしている。したがって、インク容器の使用者103が負担するコストをさらに低減させることができる。よって、本実施の形態のインク容器リサイクルシステムでは、インク容器の使用者103に対する利便性をさらに高めることができる。
以上、本件発明にかかる実施の形態を例示したが、この実施の形態は本件発明の内容を限定するものではない。また、本件発明の請求項の範囲を逸脱しない範囲であれば、各種の変更等は可能である。
以上説明したように本件発明のインク容器洗浄装置、インク容器再生方法、インク容器リサイクルシステムにおいては、洗浄槽の種類に関わらず、洗浄槽の清掃作業の作業効率を上げることができる。したがって、本件発明を、インク容器の再生技術分野で十分に利用することができる。
1 インク容器洗浄装置
3 超音波洗浄機
10 使用済インク容器
21 ハウジング
22 洗浄槽
22a 外周面
23 洗浄籠
32 振動子
101 インク容器の製造業者
102 インク製造業者
103 インク容器の使用者
211a 内周面
213 内側係合部
223 外側係合部
A 水
B 洗浄液
3 超音波洗浄機
10 使用済インク容器
21 ハウジング
22 洗浄槽
22a 外周面
23 洗浄籠
32 振動子
101 インク容器の製造業者
102 インク製造業者
103 インク容器の使用者
211a 内周面
213 内側係合部
223 外側係合部
A 水
B 洗浄液
Claims (9)
- ハウジングと、このハウジング内に配置されて内部に洗浄液が貯留されるとともに、この洗浄液に使用済インク容器が浸漬される洗浄槽と、前記洗浄液に超音波による振動を与えて水流を発生させることにより前記使用済インク容器に付着している異物を除去して当該使用済インク容器を再利用可能な状態にする超音波洗浄機と、を備えているインク容器洗浄装置において、
前記ハウジング内から前記洗浄槽が取り出し可能なように前記ハウジングに前記洗浄槽を支持させる保持手段を備えたことを特徴とするインク容器洗浄装置。 - 前記保持手段は、前記洗浄槽の外周面から外側方へ突出した外側係合部と、前記ハウジングの内周面から内側方へ突出して前記外側係合部に係脱可能に係合する内側係合部と、から構成されていることを特徴とする請求項1に記載のインク容器洗浄装置。
- 前記ハウジングは容器状に形成されて、当該ハウジングと前記洗浄槽との間には水が貯留され、前記超音波洗浄機は、当該ハウジング内に振動子を配置して前記洗浄液に超音波による振動を与えることにより水流を発生させることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のインク容器洗浄装置。
- 前記洗浄槽内には洗浄籠が収容され、この洗浄籠は、前記洗浄液よりも上方の位置で取り出し可能であって、内部に前記使用済インク容器が収容されることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のインク容器洗浄装置。
- インク容器洗浄装置を用いて、使用済インク容器に付着している異物を除去することにより、この使用済みインク容器を再生する方法において、
前記インク容器洗浄装置に、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のインク容器洗浄装置を用いたことを特徴とするインク容器再生方法。 - インク容器洗浄装置を用いて、使用済みインク容器に付着している異物を除去することにより、この使用済みインク容器を再生して利用するリサイクルシステムにおいて、
前記インク容器洗浄装置に、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のインク容器洗浄装置を用いたことを特徴とするインク容器リサイクルシステム。 - 前記インク容器リサイクルシステムは、
前記インク容器の使用者が、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のインク容器洗浄装置を用いて、使用済みインク容器に付着している異物を除去して再生インク容器を得る再生処理工程と、
前記インク容器の製造業者が、前記再生インク容器を回収して当該再生インク容器を各種の用途に利用する再利用工程と、
を備えていることを特徴とする請求項6に記載のインク容器リサイクルシステム。 - 前記インク容器の製造業者は、前記再利用工程において、前記インク容器の使用者から前記再生インク容器を買い取って回収することを特徴とする請求項7に記載のインク容器リサイクルシステム。
- 前記インク容器の製造業者は、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のインク容器洗浄装置を保有し、前記インク容器の使用者に、このインク容器洗浄装置を販売して使用させることを特徴とする請求項7または請求項8に記載のインク容器リサイクルシステム。
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JP2008065137A JP2009219963A (ja) | 2008-03-14 | 2008-03-14 | インク容器洗浄装置、およびこれを用いたインク容器再生方法、インク容器リサイクルシステム |
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CN109808313A (zh) * | 2019-04-01 | 2019-05-28 | 北海绩迅电子科技有限公司 | 一种墨盒的清洗供排控制系统 |
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2008
- 2008-03-14 JP JP2008065137A patent/JP2009219963A/ja not_active Withdrawn
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