JP2009219086A - 無線通信システム、無線基地局、移動局及び無線通信方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の移動局が同じ無線資源を用いてメッセージを送信する前に、複数の基地局が同一の無線資源を使用していることを無線基地局が検知することができるシステムを提供する。
【解決手段】本発明に係る無線通信システムは、移動局9が複数の無線資源のうち選択された一の無線資源を用いて無線基地局10と通信を行う無線通信システムであって、選択された一の無線資源を示す上り信号を無線基地局10に対して送信する複数の移動局9と、上り信号に基づいて、一の無線資源を選択した移動局9の数を検出する移動局検出部と、移動数検出部によって検出された一の無線資源を選択した移動局の数に応じて、移動局に対し一の無線資源又は他の無線資源の使用の可否を示す下り信号を生成して移動局に送信するチャネル制御部と、を備えた無線基地局と、を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、移動局が複数の無線資源のうち選択された一の無線資源を用いて無線基地局と通信を行う無線通信システム、無線基地局、移動局及び無線通信方法に関する。
一般的に、3GPP (Third Generation Partnership Project) によって規定された符号分割多元接続(CDMA: Code Division Multiple Access) 方式を用いた無線通信方法であるWCDMA (Wideband CDMA) セルラシステムが知られている。非特許文献1によれば、WCDMAセルラシステムにおける上りランダムアクセス手続きにおいて、上り共通チャネルにて通信を行いたい移動局は、シグネチャ集合の中からランダムに1つのシグネチャを選択し、そのシグネチャを用いてプリアンブル信号を生成する。生成されたプリアンブル信号は、物理ランダムアクセスチャネル(PRACH: Physical Random Access Channel)を介して無線基地局に伝送される。
無線基地局は、受信された信号と、既知であるシグネチャとの相互相関を計算し、閾値を超えた場合に移動局からのランダムアクセス要求が届いたと認識する。無線基地局は、検出されたシグネチャに対応する無線資源が使用可能な場合には、下りリンクアクセスプリアンブル補足表示チャネル(AICH: Access Preamble-Acquisition Indicator Channel)の検出シグネチャにて肯定応答(ACK: ACKnowledgement)を送信する。検出されたシグネチャに対応する無線資源が使用できない場合には、AICHの検出シグネチャにて否定応答(NACK: NonNACK)を送信する。
移動局は、AICHを介して受信された信号を復号することにより、PRACHで送信したシグネチャに対する通信基地局からの応答を検出し、ACKが応答されたかNACKが応答されたか判定する。ACKが検出された場合には、プリアンブル信号生成時に使用したシグネチャに対応するチャネライゼーション・コードを使用して、メッセージ・パートを生成し送信する。NACKが検出された場合には、上位レイヤに対してランダムアクセス手続きが失敗したことを通知し、アクセス手続きを終了する。ACK、NACKのどちらも検出できなかった場合には、新たにサブチャネル、シグネチャを選択し直し、プリアンブル信号を再送信する。このような技術については、例えば特許文献1にも開示されている。
また、非特許文献2では、メッセージの衝突を防ぐために、共通パケットチャンネル(CPCH: Common PACKet Channel)を使用する方式が提案されている。移動局においてアクセス・プリアンブル(AP: Access Preamble; PRACHにおけるプリアンブル信号に相当)の伝送が成功した後に衝突検出プリアンブル(CD_P: Collision Detection Preamble)を送信することにより、無線基地局側がシグネチャの衝突を検出することができる。
特開2003−333661号公報 「3GPP TS 25.214 V6.11.0」、3GPP、2006 「3GPP TS 25.214 V6.5.0」、3GPP、2005
しかしながら、非特許文献1及び特許文献1に開示されたシステムでは、異なる移動局が同一のシグネチャを用いてプリアンブル信号を送信した場合、無線基地局は、受信されたプリアンブル信号から送信元を特定することができず、下りの共通チャネルであるAICHを介してACKを送信してしまう。ACKを受信した異なる移動局は、PRACHによって送信したシグネチャを用いてメッセージを作成して伝送してしまう。このように、非特許文献1及び特許文献1に記載されたシステムでは、無線基地局において既に衝突が起こっているにも関わらず、上りメッセージ送信時にはじめて衝突が検出されることとなる。
また、非特許文献2に開示されたシステムでは、移動局が2種類のプリアンブル信号を送信しなければならず、メッセージ送信までにかかるオーバーヘッドが大きくなるという問題点を有する。
本発明に係る無線通信システムは、移動局が複数の無線資源のうち選択された一の無線資源を用いて無線基地局と通信を行う無線通信システムであって、選択された一の無線資源を示す上り信号を前記無線基地局に対して送信する複数の移動局と、前記上り信号に基づいて、前記一の無線資源を選択した移動局の数を検出する移動局検出部と、前記移動数検出部によって検出された前記一の無線資源を選択した移動局の数に応じて、前記移動局に対し前記一の無線資源又は他の無線資源の使用の可否を示す下り信号を生成して前記移動局に送信するチャネル制御部とを備えた無線基地局と、を有することを特徴とする。
本発明に係る無線通信システムによれば、複数の移動局が同じ無線資源を用いてメッセージを送信する前に、複数の基地局が同一の無線資源を使用していることを無線基地局が検知することができる。
以下、添付した図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態に係る無線通信システムの全体構成例を示す図である。この無線通信システムは、移動局9A、9Bが複数の無線資源のうち選択された一の無線資源を用いて無線基地局10と通信を行う。移動局9A、9Bは、選択された一の無線資源を示す上り信号を無線基地局10に対して送信する。
無線基地局10は、上り信号に基づいて、一の無線資源を選択した移動局9A、9Bの数を検出する移動局検出部203と、移動数検出部203によって検出された一の無線資源を選択した移動局9A、9Bの数に応じて、移動局9A、9Bに対し一の無線資源又は他の無線資源の使用の可否を示す下り信号を生成して移動局9A、9Bに送信するチャネル制御部(例えば、AICH制御部204)とを備えている。
この無線通信システムは、例えば、複数の移動局9A、9Bが無線基地局10に対してランダムアクセスを行う直接拡散符号分割多元接続方式(DS-CDMA: Direct Sequence Code Division Multiple Access)に適用することができる。本無線通信システムにおいては、空いているシグネチャSig_kを移動局9に割り当てる方法を採っているため、移動局9と無線基地局10との間で、シグネチャを割り当てたり解放したりする制御を行う必要がある。
移動局9A、9Bは、メッセージを送る前に、予め設定されている複数のシグネチャSig_1〜Sig_nの中から任意に選択した一のシグネチャSig_1を用いて送信要求を示す信号をコード拡散し、プリアンブル信号を生成してPRACHに出力する。ここで、コード拡散される前の送信要求を示す信号を、プリアンブル送信信号とする。
無線基地局10では、受信された信号を分配し、それぞれの信号に対して予め設定された複数のシグネチャSig_1〜Sig_nに対応するプリアンブル信号との相互相関値を算出する。ここで、受信された信号は移動局9側で使用したシグネチャを用いたプリアンブル信号にマルチパスフェージングが畳み込まれた信号と等しいため、無線基地局10は、受信信号の波形と、予め既知であるプリアンブル信号の波形の相互相関値を算出することはパス電力を求めることと等しい。従って、パス電力が十分に大きければ移動局9A、9BがどのシグネチャSig_kを使用して送信要求を行ったかを判別することができる。
図2は、無線基地局10の更に詳細な構成を示すブロック図である。無線基地局10は、無線受信処理部201、プリアンブル相関器202、移動局検出器203、AICH制御部204、及び無線送信処理部205を備えて構成されている。
無線受信処理部201は、所定の無線周波数帯に存在する信号を受信する。無線受信処理部201は、受信信号をベースバンド信号に変換し、プリアンブル受信信号を抽出し、プリアンブル相関器202に出力する。
プリアンブル相関器202は、無線受信処理部201の出力に対して、プリアンブル送信信号との相互相関値を計算する。プリアンブル相関器202によって算出された相互相関値R_kは、移動局検出器203に出力される。
移動局検出器203は、プリアンブル相関器202から出力される相互相関値R_kが、予め設定された閾値Thを超えた場合には、移動局9が送信要求を行ったと判断する。移動局検出器203は、相互相関値R_kが、予め設定された閾値Thを超えた回数を検出することにより、各シグネチャSig_kを使用している移動局9の数を検出する。
AICH制御部204は、移動局検出器203によって検出された各シグネチャSig_kを使用している移動局9の数に応じて、下りの共通チャネルであるAICH(Acquisition Indicator Channel)を介して移動局9に応答する下り信号を生成する。AICH制御部204は、シグネチャSig_kを使用している移動局9が1つの場合には、そのシグネチャSig_kを使用している移動局9に対してACKを返し、1つのシグネチャSig_kを2以上の移動局9が使用している場合にはそのシグネチャSig_kを使用している移動局9に対してNACKを返す。
無線送信処理部205は、AICH制御部204によって生成された下り信号を無線周波数帯に周波数変換してAICHを介して送信する。具体的には、AICH制御部204によってシグネチャSig_1を使用している移動局9に対してACKを送信すると設定されると、無線送信処理部205は、シグネチャSig_1に対応する信号系列を用いてACKを生成する。また、AICH制御部204によってシグネチャSig_2を使用している移動局9に対してNACKを送信する設定されると、無線送信処理部205は、シグネチャSig_2に対応する信号系列を用いてNACKを生成する。そして、生成されたすべてのシグネチャに対応するACK、NACKを示す信号を多重化してAICHに送信する。なお、どの移動局9にも使用されていないシグネチャSig_kについては、ACK及びNACKを生成しない。
図3は、移動局検出器203の更に詳細な構成例を示すブロック図である。移動局検出器203は、閾値検出器301、デクリメンタ302、スイッチ304、比較器303、及び移動局数カウンタ305を備えている。閾値検出器301には、プリアンブル相関器202によって算出された相互相関値R_kが入力される。閾値検出器301は、入力された相互相関値R_kと予め設定された閾値Thと比較し、相互相関値R_kが閾値Thを超えたときにトリガを出力する。
デクリメンタ302は、最大遅延時間であるMax Delayを初期値としてロードし、0となるまでデクリメントを行う。デクリメンタ302のカウント値は、比較器303に出力される。比較器303は、デクリメンタ302の出力が0と一致するか比較を行い、一致した場合にはイネーブル信号を出力する。イネーブル信号は、閾値検出器301とデクリメンタ302の間のスイッチ304及び移動局数カウンタ305に接続されている。
イネーブル信号が有効であるときに、閾値検出器301から最初に相互相関値R_kが閾値Thを超えたことを示すトリガが出力されると、デクリメンタ302に最大遅延時間Max Delayがロードされる。そして、デクリメンタ302の出力が0になるまで、相互相関値R_kが閾値Thを超える度に、移動局数カウンタ305がインクリメントされる。なお、移動局数カウンタ305の初期値は1に設定されており、順次閾値Thを超える度にインクリメントされる。すなわち、最初に相互相関値R_kが閾値Thを超えてから、最大遅延時間Max Delayを経過してから、相互相関値R_kが閾値Thを超えた回数が移動局9の数としてカウントされる。換言すれば、最初に相互相関値R_kが閾値Thを超えてから、最大遅延時間Max Delayを経過するまでは、相互相関値R_kが閾値Thを超えた回数が移動局9の数としてカウントされない。
図4は、本発明の第1の実施形態に係る無線通信システムの移動局の構成例を示すブロック図である。移動局9は、プリアンブル生成器401、メッセージ生成器406、無線送信処理部402、無線受信処理部403、AICH受信処理部404を備えて構成されている。
プリアンブル生成器401は、PRACHを介して送信されるプリアンブル信号を生成する。メッセージ生成器406は、PRACHを介して送信されるメッセージ信号の生成を行う。無線送信処理部402の前段に設けられたスイッチ407は、AICHの受信状態に応じて、プリアンブル生成器401又はメッセージ生成器406を選択的に無線送信処理部402に接続する。メッセージを送信する前の初期状態では、スイッチ407は、プリアンブル生成器401に接続され、プリアンブル生成器401が無線送信処理部402に接続されている。また、AICHを介してACKが受信され、メッセージを送信する際には、スイッチ407はメッセージ生成器406に接続され、メッセージ生成器406が無線送信処理部402に接続される。
無線送信処理部402は、プリアンブル生成器401によって生成されたプリアンブル信号をPRACH信号として無線周波数帯に周波数変換して送信する。また、無線送信処理部402は、メッセージ生成器406によって生成されたメッセージ信号をPRACH信号として無線周波数帯に周波数変換して送信する。
無線受信処理部403は、受信信号を周波数変換してAICH受信処理部404へ出力する。AICH受信処理部404では、無線受信処理部403の出力が入力される。AICH受信処理部404は、受信信号からACKまたはNACKを抽出して出力する。AICH受信処理部404は、受信信号からACKまたはNACKが検出されない場合には、何も出力しない。
AICH受信処理部404の後段にあるスイッチ405は、AICHの受信状態によって接続先が切り替わる。すなわち、AICHにてACKが検出された場合には、スイッチ405はメッセージ生成器406に接続され、ACK、NACKともに検出されなかった場合には、スイッチ405は、プリアンブル生成器401に接続される。NACKが検出された場合には、スイッチ405はどちらにも接続されない。
なお、図2の無線受信処理部201、無線送信処理部205、図4の無線送信処理部402及び無線受信処理部403は、周知の技術を用いることにより任意に構成することができる。
次に、このように構成された無線通信システムの動作について説明する。図5は、本発明の第1の実施形態に係る無線通信システムの動作を示すフローチャートである。
メッセージを送信したい移動局9は、上位レイヤによって許可されたサブチャネル、シグネチャの集合から1つのサブチャネル、シグネチャを選択する(S11)。ここで、サブチャネルとは、PRACHにおいて使用するタイムスロットである。また、シグネチャとは、PRACH信号を生成する際に用いる信号系列である。移動局9は、選択されたサブチャネルにて、選択されたシグネチャを使用してプリアンブル信号を生成し、PRACHを使用して無線基地局10へ送信する(S12)。
無線基地局10は、移動局9からPRACHを介して送信されたプリアンブル信号を受信する(S13)。無線基地局10は、受信信号から各シグネチャSig_kを抽出し、各シグネチャSig_kを使用している移動局9の数を検出する(S14)。
そして、各シグネチャSig_kを使用している移動局9の数に応じて応答信号を生成する。具体的には、シグネチャSig_1を使用している移動局9の数が1つであると検出された場合には、シグネチャSig_1に対応する信号系列を用いて応答信号であるACKを生成する。シグネチャSig_2を使用している移動局9の数が2以上あると検出された場合には、シグネチャSig_2に対応する信号系列を用いて応答信号であるNACKを生成する。そして、シグネチャSig_1〜Sig_nに対応する応答信号を多重してAICHに送信する(S15)。
移動局9は、AICHを受信し、プリアンブル信号を生成する際に使用したシグネチャSig_kに対応する応答信号を検出する。ここで、応答信号としてACKが検出された場合には、移動局9は、プリアンブル信号を生成する際に使用したシグネチャに対応するチャネライゼーション・コードを使用してメッセージ信号を生成し、AICHに送信する(S16)。そして、メッセージの送信が完了すると、上位レイヤに対して「ランダムアクセス手続き完了通知」を送信する(S17)。
一方、NACKを検出した場合には(S20)、移動局9は上位レイヤに対して「ランダムアクセス手続き失敗通知」を送信し、処理を終了する(S21)。また、移動局9においてACK、NACKともに検出されなかった場合には(S20)、移動局9はサブチャネル及びシグネチャを再度選択してプリアンブル信号を生成し、PRACHを介して無線基地局10に送信する(S22)。
図6は、図5における処理を更に詳細に示すフローチャートである。無線基地局10は、PRACHを受信すると(S31)、受信信号と、シグネチャSig_kに対応したプリアンブル信号との相互相関値R_kを計算する(S32)。ここで、相互相関値R_kは、横軸に時間、縦軸に相互相関値R_kを設定すると、図7のように示される。
移動局検出器203は、予め設定された閾値Thと相互相関値R_kを比較する(S33)。相互相関値R_k≦閾値Thの時には(No)、相互相関値R_kを算出するタイミングが合っていないと判断し、プリアンブル受信信号とプリアンブル送信信号との時間差を1ポイントずらして再度ステップS32に戻り相互相関値R_kを計算しなおす。
ステップS33において、相互相関値R_k>Thの時には(Yes)、現時間と、最初に相互相関値R_kが閾値Thを超えた時間との時間差を求める(S34)。そして、この時間差が最大遅延時間Max Delay未満の場合には、同一移動局9によって送信されたプリアンブル受信信号が閾値Thを超えたものと判断し、プリアンブル受信信号と予め設定された送信要求を示す信号との時間差を1ポイントずらして相互相関値R_kを計算しなおす。すなわち、最初に相互相関値R_kが閾値Thを超えた時間に近接した第2の時間において検出された閾値Thを超えた相互相関値R_kについては、同一の移動局9によって送信されたプリアンブル受信信号であると判断する。
これは、同一の移動局9から送信されたプリアンブル信号であっても、マルチパスを介することで無線基地局10に遅延した複数の受信信号として到達することがあるため、時間差が最大遅延時間Max Delay未満の場合には、はじめに相互相関値R_kが閾値Thを超えたプリアンブル受信信号と同一の移動局9によって送信されたものとてカウントしないようにするためである。
そして、時間差が最大遅延時間Max Delay以上の場合には、異なる移動局9A、9Bが同一シグネチャSig_kを使用していると判断してu_kをインクリメントする(S35)。換言すると、最大遅延時間Max Delayを経過した後に閾値Thを超えた相互相関値R_kについては、シグネチャを使用している移動局9の数としてカウントする。
ここで、移動局の数を検出するために、閾値Th及び最大遅延量Max Delayをパラメータとして使用しているが、閾値Th、最大遅延量Max Delayといったパラメータは、無線基地局10の環境によって別個に設定することができる。たとえば、都心部では最大遅延時間Max Delay を小さく設定し、山間部など、遅延スプレッドが大きい環境では最大遅延時間Max Delayを大きく設定することができる。
現時間が予め設定された閾値検出探索時間を超えるまで、プリアンブル受信信号とプリアンブル送信信号との時間差を1ポイントずらして相互相関値を計算しなおす(S31〜S35を繰り返す)。そして、ステップ36において、現時間が閾値検出探索時間と等しくなると、閾値検出器301は処理を終了し、AICH制御部204へ検出された移動局の数u_kを出力する。
図8は、AICH制御部204の更に詳細な処理を示すフローチャートである。AICH制御部204は、検出された移動局9の数u_kが0であるかどうかを判定し(S41)、移動局9の数u_k=0である場合には(Yes)、シグネチャSig_kに対応する応答信号として0を出力する(S42)。換言すれば、シグネチャSig_kに対応する応答信号として何も出力しない。
ステップS43において、検出された移動局の数u_k=1のときには(Yes)、AICHにてシグネチャSig_kに対する応答としてACKを送信する(S44)。ステップS43において、検出された移動局の数u_k>1のときには(No)、AICHにてシグネチャSig_kに対する応答としてNACKを送信する(S45)。
そして、全シグネチャSig_kに対して同様の処理を行い、すべてのシグネチャSug_kに対して応答信号ACK、NACK又は0を生成し、多重してAICHを送信する。
このように、本実施形態に係る無線通信システムによれば、各移動局9が送信するプリアンブル信号の最大遅延を設定することで、無線基地局10においてメッセージ信号を受信する時よりも以前に複数の移動局9が同一のシグネチャSig_kを用いていることを検出することができる。
また、本実施形態に係る無線通信システムによれば、前記衝突検出結果を利用して無線基地局のAICH制御部204がNACK信号を送信することで、移動局9A、9Bはメッセージ信号を送信する必要がなくなり、伝送効率の向上につなげることもできる。
また、本実施形態に係る無線通信システムによれば、1つの移動局9から送信されたプリアンブル信号が到達する最大遅延Max Delayを設定することで、同一の移動局9によって送信された複数のプリアンブル受信信号を、他の移動局9から送られたプリアンブル受信信号であると判断しないため、正確にシグネチャSig_kを使用している移動局9の数を検出することができる。
[第2の実施形態]
第2の実施形態においては、無線基地局10におけるAICH制御部204の処理について第1の実施形態と異なっている。なお、基本的な構成については、第1の実施形態と同じであるためその説明を省略する。以下に、第2の実施形態に係るAICH制御部204の処理について説明する。
図9は、第2の実施形態に係る無線通信システムのAICH制御部204の処理を示すフローチャートである。図9に示すように、検出された移動局の数u_k=0の場合には(S51においてYes)、第1の実施形態と同様に応答信号として0(何も出力しない)を生成する(S52)。一方、検出された移動局の数u_k>0(S53においてNo)である場合には、ステップS53に進む。そして、現サブチャネル(タイムスロット)において使用されなかったシグネチャSig_kの数が、全てのシグネチャSig_kにおいて検出された移動局の総数以上である場合には(Yes)、現サブチャネルにて使用されなかったシグネチャSig_kの集合から、シグネチャを最大u_k個選択し、メッセージ・パートのチャネライゼーション・コードに使用可能なコード集合を示す情報としてAICHにてACKと共に送信する。
具体的に説明すると、シグネチャSig_1を使用する移動局9の数が2つであり、シグネチャSig_2〜Sig_n(nは3以上)が現サブチャネルにて使用されなかった場合には、AICH制御部204は、使用できる最大のシグネチャSig_2〜Sig_nを選択し、メッセージ信号の拡散コードとして使用可能なコード集合を示す情報としてACKと共に送信する。
一方、検出された移動局の数u_k>0であり(ステップS51にてNo)、かつ現サブチャネルにて使用されなかったシグネチャ数が検出された移動局の数u_k未満の場合には(ステップS53にてNo)、AICHにてシグネチャSig_kに対する応答としてNACKを送信する(S55)。
図10は、第2の実施形態に係る無線通信システムの移動局の処理を示すフローチャートである。なお、ステップS11〜S22に到るまでの処理は、第1の実施形態と同様であるため、その説明を省略する。第2の実施形態の移動局9においては、ステップS17において、ACKが検出された場合の処理が異なっている。
前述したように、現サブチャネル(タイムスロット)において使用されなかったシグネチャの数が、全てのシグネチャSig_kにおいて検出された移動局の総数以上である場合には、無線基地局10からは、現サブチャネルにて使用されなかったシグネチャSig_kの集合から、シグネチャを最大u_k個選択し、メッセージ・パートのチャネライゼーション・コードに使用可能なコード集合を示す情報としてAICHにてACKと共に送信される。そのため、移動局9においては、ステップS17において、無線基地局10から受信された応答信号がACKだった場合には、受信された情報に含まれる使用可能なチャネライゼーション・コードの集合から、任意に一のチャネライゼーション・コードを選択する(S61)。選択されたチャネライゼーション・コードを用いてメッセージ信号を生成し送信する(S62)。そして、上位レイヤに対してランダムアクセス手続き完了通知を送信する(S19)。
なお、応答信号が検波できなかった場合、及びNACKを検出した場合の動作は第1の実施形態と同様である。
このように、第2の実施形態では、使用していないシグネチャSig_kを、衝突が生じた移動局9に割り当てることで、移動局9のプリアンブル信号の再送信が不要となり、移動局9の電力消費を抑えることができる。また、第1の実施形態と同様に、メッセージを送信する前に、同一のシグネチャを複数の移動局9が使用していることを検出できるため、無線資源を有効利用することができる。また、第1の実施形態と同様に、移動局9の衝突確率を下げることができ、伝送効率の向上につなげることができる。
尚、本発明は、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
本発明の第1の実施形態に係る無線通信システムの全体構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る無線通信システムの無線基地局の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る無線通信システムの無線基地局の有する移動局検出器の構成例を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る無線通信システムの移動局の構成例を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る無線通信システムの処理を示すフローチャートである。 図5における処理を更に詳細に示すフローチャートである。 時間と相互相関値R_kとの関係を示す図である。 AICH制御部204の更に詳細な処理を示すフローチャートである。 第2の実施形態に係る無線通信システムのAICH制御部204の処理を示すフローチャートである。 第2の実施形態に係る無線通信システムの移動局の処理を示すフローチャートである。
符号の説明
9 移動局
10 無線基地局
201 無線受信処理部
202 プリアンブル相関器
203 移動局検出部
203 移動数検出部
203 移動局検出器
204 制御部
205 無線送信処理部
301 閾値検出器
302 デクリメンタ
303 比較器
304 スイッチ
305 移動局数カウンタ
401 プリアンブル生成器
402 無線送信処理部
403 無線受信処理部
404 受信処理部
405 スイッチ
406 メッセージ生成器
407 スイッチ
410 プリアンブル生成器
R_k 相互相関値
Th 閾値
u_k シグネチャSig_kを使用している移動局の数

Claims (21)

  1. 移動局が複数の無線資源のうち選択された一の無線資源を用いて無線基地局と通信を行う無線通信システムであって、
    選択された一の無線資源を示す上り信号を前記無線基地局に対して送信する複数の移動局と、
    前記上り信号に基づいて、前記一の無線資源を選択した移動局の数を検出する移動局検出部と、前記移動数検出部によって検出された前記一の無線資源を選択した移動局の数に応じて、前記移動局に対し前記一の無線資源又は他の無線資源の使用の可否を示す下り信号を生成して前記移動局に送信するチャネル制御部と、を備えた無線基地局と、を有する
    無線通信システム。
  2. 前記移動局検出部は、受信された信号に前記一の無線資源を示す上り信号が含まれているか否かを判断するための相関値を算出し、
    前記相関値が所定の期間内に閾値を超えた回数を測定することにより、前記一の無線資源を選択した移動局の数を検出する
    請求項1記載の無線通信システム。
  3. 前記所定の期間は、前記相関値が閾値を超えた第1の時間から、予め設定された時間を経過するまでの時間である
    請求項2に記載の無線通信システム。
  4. 前記チャネル制御部は、
    前記所定の期間内に、前記相関値が閾値を超えない場合には、前記移動局に対して前記一の無線資源を利用することを許可する下り信号を送信し、
    前記所定の期間内に、前記相関値が閾値を超えた場合には、前記一の無線資源を利用することを非許可とする下り信号を送信する
    請求項2又は3に記載の無線通信システム。
  5. 前記チャネル制御部は、
    前記所定の期間内に、前記相関値が閾値を超えない場合には、前記移動局に対して前記一の無線資源を利用することを許可する下り信号を送信し、
    前記所定の期間内に、前記相関値が閾値を超えた場合には、利用可能な前記他の無線資源を利用することを許可する下り信号を送信する
    請求項2又は3に記載の無線通信システム。
  6. 前記チャネル制御部は、
    前記所定の期間内に、前記相関値が閾値を超えた場合、且つ、利用可能な前記他の無線資源の数が、前記一の無線資源を利用する前記移動局の数よりも多い時には、
    前記利用可能な前記他の無線資源を利用することを許可する下り信号に、前記利用可能な他の無線資源を示す情報を付加して送信する
    請求項5に記載の無線通信システム。
  7. 前記移動局検出部は、前記所定の期間内に前記第1の時間に近接した第1の時間よりも大きい第2の時間において前記相関値が閾値を超えた場合には、前記第2の時間から前記相関値が閾値を超えた回数を検出する
    請求項2乃至6のうちいずれか1項に記載の無線通信システム。
  8. 前記無線通信システムは、直接拡散符号分割多元接続方法を用いたシステムである
    請求項1乃至7のうちいずれか1項に記載の無線通信システム。
  9. 移動局が複数の無線資源のうち選択された一の無線資源を用いて無線基地局と通信を行う無線通信システムの無線基地局であって、
    前記移動局によって選択された一の無線資源を示す上り信号を受信する受信部と、
    前記上り信号に基づいて、前記一の無線資源を選択した移動局の数を検出する移動局検出部と、
    前記移動数検出部によって検出された前記一の無線資源を選択した移動局の数に応じて、前記移動局に対し前記一の無線資源又は他の無線資源の使用の可否を示す下り信号を生成して前記移動局に送信するチャネル制御部と、を有する
    無線基地局。
  10. 前記移動局検出部は、受信された信号に前記一の無線資源を示す上り信号が含まれているか否かを判断するための相関値を算出し、
    前記相関値が所定の期間内に閾値を超えた回数を測定することにより、前記一の無線資源を選択した移動局の数を検出する
    請求項9に記載の無線基地局。
  11. 前記チャネル制御部は、
    前記所定の期間内に、前記相関値が閾値を超えない場合には、前記移動局に対して前記一の無線資源を利用することを許可する下り信号を送信し、
    前記所定の期間内に、前記相関値が閾値を超えた場合には、前記一の無線資源を利用することを非許可とする下り信号を送信する
    請求項9又は10に記載の無線基地局。
  12. 前記チャネル制御部は、
    前記所定の期間内に、前記相関値が閾値を超えない場合には、前記移動局に対して前記一の無線資源を利用することを許可する下り信号を送信し、
    前記所定の期間内に、前記相関値が閾値を超えた場合には、利用可能な前記他の無線資源を利用することを許可する下り信号を送信する
    請求項9又は10に記載の無線基地局。
  13. 前記移動局検出部は、前記所定の期間内に前記第1の時間に近接した第1の時間よりも大きい第2の時間において前記相関値が閾値を超えた場合には、前記第2の時間から前記相関値が閾値を超えた回数を検出する
    請求項9乃至12のうちいずれか1項に記載の無線基地局。
  14. 請求項9乃至13のうちいずれか1項に記載の無線基地局と通信を行う移動局。
  15. 移動局が複数の無線資源のうち選択された一の無線資源を用いて無線基地局と通信を行う無線通信方法であって、
    選択された一の無線資源を示す上り信号を送信し、
    前記上り信号に基づいて、前記一の無線資源を選択した移動局の数を検出し、
    前記検出された前記一の無線資源を選択した移動局の数に応じて、前記移動局に対し前記一の無線資源又は他の無線資源の使用の可否を示す下り信号を生成して前記移動局に送信する
    無線通信方法。
  16. 受信された信号に前記一の無線資源を示す上り信号が含まれているか否かを判断するための相関値を算出し、
    前記相関値が所定の期間内に閾値を超えた回数を測定することにより、前記一の無線資源を選択した移動局の数を検出する
    請求項15に記載の無線通信方法。
  17. 前記所定の期間は、前記相関値が閾値を超えた第1の時間から、予め設定された時間を経過するまでの時間である
    請求項16に記載の無線通信方法。
  18. 前記所定の期間内に、前記相関値が閾値を超えない場合には、前記移動局に対して前記一の無線資源を利用することを許可する下り信号を送信し、
    前記所定の期間内に、前記相関値が閾値を超えた場合には、前記一の無線資源を利用することを非許可とする下り信号を送信する
    請求項16又は17に記載の無線通信方法。
  19. 前記所定の期間内に、前記相関値が閾値を超えない場合には、前記移動局に対して前記一の無線資源を利用することを許可する下り信号を送信し、
    前記所定の期間内に、前記相関値が閾値を超えた場合には、利用可能な前記他の無線資源を利用することを許可する下り信号を送信する
    請求項16又は17に記載の無線通信方法。
  20. 前記移動局検出部は、前記所定の期間内に前記第1の時間に近接した第1の時間より大きい第2の時間において前記相関値が閾値を超えた場合には、前記第2の時間から前記相関値が閾値を超えた回数を検出する
    請求項16乃至19のうちいずれか1項に記載の無線通信方法。
  21. 前記無線通信方法は、直接拡散符号分割多元接続方法を用いた通信方法である
    請求項15乃至20のうちいずれか1項に記載の無線通信方法。
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