JP2009219065A - プロトコル処理装置及び処理方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】情報処理装置(プロトコル処理装置)1は、各レイヤプロトコルにおける情報領域を指し示すものとして、プロトコルの種別毎にタグを定義し、前記各レイヤプロトコルのタグに対する処理手順を共通フォーマットにて管理し、同一の演算器20上で処理する構成(タグ抽出部10、識別タグ情報データベース12、演算機20、フォーマットシート21)となっている。
【選択図】図1
Description
しかしながら、特許文献4では、レイヤ2からレイヤ4までの処理と、レイヤ5以上の処理を統一的に行う方法についての開示はなされていない。
しかしながら、特許文献1、特許文献2はいずれも、いずれもプロトコルのヘッダ情報の格納位置が固定的に判明している場合について言及しており、HTMLやXMLのタグのように出現位置が固定的でない場合のレイヤプロトコルを含む場合についての処理についての開示はなされておらず、統合して処理を行うことはできない。
第一の問題点は、従来型のレイヤ毎に処理部を設ける構成では、複数のレイヤを横断的に処理する場合に、その情報領域検出が多様であり、処理が非効率になる、ことである。
各レイヤプロトコルに含まれる情報とそのフォーマットは、当該プロトコルの策定時に独立に決定されている。このため、複数のレイヤを横断的に処理するに当たっては、情報構造に差異が有り、レイヤ間での統一的な処理を実現する上での処理オーバーヘッドが発生してしまう。
例えば、レイヤ2、3、4にそれぞれイーサネット(登録商標)、IP、UDP(User Datagram Protocol)を使用しているパケットネットワーク上をSIPのデータが転送されている場合、レイヤ2からレイヤ4までは、そのデータ構造を把握するためにパケット先頭からのデータ位置にて該当するフィールドを認識するが、UDP上のSIPにおいてはメソッド(INVITE、ACK、REGISTER等)は行頭又は/及び行頭から続く空白文字(スペース、タブ、改行コード)に続いて出現する特定の単語を検知することで認識する。このように、ヘッダ情報やメソッド等の情報領域の識別方法がプロトコルによって異なる。
それゆえ、レイヤ4までで検知した情報をレイヤ5以上の情報と統合して処理を実施することが容易ではない。
この発明の実施形態であるプロトコル処理装置は、複数のレイヤプロトコル処理を統一的に実行するために、各レイヤプロトコルにおける情報領域を指し示すものとして、プロトコルの種別毎にタグを定義し(図2の識別タグ情報データベース12)、上記各レイヤプロトコルの上記タグに対する処理手順を共通フォーマット(図1のフォーマットシート21)にて管理する手段を備えて構成されている。
上記複数のレイヤプロトコル処理には、少なくとも、レイヤ4以下のプロトコル処理と、レイヤ5以上のプロトコル処理とが含まれている。
上記タグ抽出手段は、上記タグが明示的に指定される構造化データ形式で記述されたデータが入力されたときは、該タグと該タグにより指定される情報領域であるタグ内容を抽出する機能を有している。
上記タグ抽出手段は、XML(eXtensible Markup Language)又はHTML(HyperText Markup Language)のようにブラケット<>でタグが明示的に指定される構造化データ形式で記述されたデータが入力されたときは、上記タグと上記タグにより指定される情報領域である上記タグ内容を抽出する(図2のタグ抽出コア部11)。
上記タグ抽出手段は、SIP(Session Initiate Protocol)データ、SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)データ又はHTTP(HyperText Transfer Protocol)データが入力されたときは、上記タグと上記タグ内容を、行頭又は/及び行頭から続く空白文字(スペース、タブ、改行コード)に続いて出現する特定の単語と、該特定の単語に続いて出現する文字列(改行コード等で終了位置を指定する)で識別し、抽出する(図2のタグ抽出コア部11)。
上記処理手順実施手段は、上記タグ情報の整合性確認処理を実施する際には、XMLのスキーマチェックの少なくとも一部を利用する。
抽出タグの検索処理実施手段は、タグ検索処理を実施する部位に内包される検索対象データが外部から設定可能である(図1のパターン検索部31)。
第2の効果は、タグによる情報形式の共通化(共通フォーマット化)により、処理手順実施手段(演算器20及びフォーマットシート21)における処理手順が共通化され、これによる処理回路の簡略化や、複数の処理回路を統合することによる回路規模削減である。
第3の効果は、タグによる情報形式の共通化(共通フォーマット化)により、フォーマットシート21に格納する処理指示方法が統一化されることにより、処理指示情報が簡便になることである。
図1は、この発明の一実施形態である情報処理装置の電気的構成を概略示すブロック図である。この実施形態の情報処理装置1は、図1に示すように、タグ抽出部10と、演算器20と、フォーマットシート21と、パターン検索制御部30と、パターン検索部31とから概略構成され、この情報処理装置1に外部から入力データ2とプロトコル情報3が入力されると、構成各部10、20、21、30、31が動作して後述の処理が実行され、外部へ出力データ4と処理結果5が出力される。
例えば、入力データ2がイーサネットフレームであるときは、プロトコル情報3として“イーサネット”が情報処理装置1に示される。また、入力データ2がイーサネットフレームで、内部にIPv4(Internet Protocol version 4)パケット、さらに、その内部にTCP、さらに、その内部にSIPデータが含まれていると判明しているときは、プロトコル情報3として、“イーサネット、IPv4、TCP、SIP”が情報処理装置1に示されるように構成されても良い。
上記処理結果5は、情報処理装置1内の処理にて明らかになる結果である。結果の例としては、入力したパケットデータが属している1つ又は複数のプロトコル情報、TCPやUDPパケットが属する一連のパケット列を識別するフローの識別子、入力データ2に対するフォーマットチェックの結果(適合/非適合)、入力データ2に対する通過判定(通過/廃棄)、入力データ2に対する出力方路情報(スイッチ、ルータにおける出力物理ポート番号)等を挙げることができる。
ここで、タグ情報15とは、入力データ2に含まれる情報領域であり、例えば、XML、HTML(HyperText Markup Language)等のように、ブラケット<>で囲まれて示される要素名(これを「タグ」と呼ぶ)とタグで指定される内容(これを「タグ内容」と呼ぶ)とから構成される。
なお、この実施形態では、ブラケット<>を使用していないプロトコルにおいても、例えば、HTTPにおけるメソッド(GET、HEAD、PUT等)、メソッド及びメソッドに対するレスポンスに含まれるヘッダとヘッダ内の値、レスポンスとレスポンスコード等もタグとタグ内容とから構成されるタグ情報と見なすことができる。
SIPにおいても、メソッド(INVITE、ACK、REGISTER等)、メソッド及びメソッドに対するレスポンスとレスポンスコード、もタグとタグ内容としてタグ情報と見なすことができる。
演算器20は、フォーマットシート21の内容に基づいて、処理変更が可能であれば、中央処理演算器(CPU; Central Processor Unit)でも良いし、専用シーケンス回路、また、他の実現可能な回路構成であっても良い。
タグ抽出部10は、図2に示すように、タグ抽出コア部11と、識別タグ情報データベース12と、カウンタ13とから概略構成される。
上記タグ抽出コア部11は、識別タグ情報データベース12を参照して、入力データ2からタグ情報15を識別し、入力データ2と共に識別したタグ情報15を出力する。
上記カウンタ13は、入力データ2のバイトカウント、ビットカウントを行い、入力データ2の位置情報としてカウンタ値を出力し、当該出力結果は、入力データ2としてパケットが入力されたときに、タグ抽出コア部11で使用される。
図3は、同情報処理装置1(図1及び図2)の各部が実行するデータ処理動作手順を概略示すフローチャートである。情報処理装置1は、まず、ステップSP201において、識別タグ情報データベース12への識別タグ情報の登録、フォーマットシート21へのデータ登録、及びパターン検索部31へのデータ登録を行う。ステップSP201のデータ登録の詳細については、図4を参照して後述する。次に、ステップSP202において、外部から入力データ2と、プロトコル情報3とを入力する。次に、ステップSP203へ進み、タグ抽出部10において、タグ抽出コア部11は、入力データ2から、プロトコル情報3に基づいて、識別タグ情報データベース12を参照して、タグ情報15の識別及び抽出を行う。
また、タグ名が陽に現れるデータ形式(例えば、XMLやHTML、SIPやHTTP、SMTP等)の入力データ2が入力されたときは、タグ抽出コア部11は明示されているタグ名を使用してタグの識別及び抽出を行う。抽出したタグ情報は、入力データ2と共に演算器20に出力する。
情報処理装置1は、まず、ステップSQ301において、タグ抽出部10(図2)内の識別タグ情報データベース12に、タグ抽出部10で識別及び抽出されるタグ情報15を登録する。次に、ステップSQ302において、情報処理装置1内のフォーマットシート21(図1)へのデータ登録を実施する。データ登録は、以下の4項目[1]−[4]を実施する。
[3]パターン検索部(図1)31にて検索するタグを、フォーマットシート21に登録する。検索対象とする上記XMLタグ、又は非XML系データ系のタグ、又はパケット系データのタグの登録形式は、共通形式を使用する。
[4]情報処理装置1から出力する出力データ4及び処理結果5を、フォーマットシート21に登録する。出力対象とするデータの登録形式は、タグと同様の共通形式を使用する。
例えば、宛先IPアドレスによるパケット転送の出力物理ポートを検索する目的のときは、IPアドレスを検索キーとして、出力物理ポート番号を検索結果として登録する。他の検索キーの登録例としては、SIPのSIP-URLや、HTTPのURL等がある。以上で、データ登録(ステップSP201)の詳細な処理が完了する。
まず、演算器20は、ステップSR401において、フォーマットシート21に従って、入力データのフォーマットチェックを実施する。
このフォーマットチェックでは、入力データ2が従っているプロトコルにおいて、必要なタグが全て入力されること、存在が許容されているタグのみが入力データ2に含まれていること、を確認する。ここで、XMLの場合はスキーマによるチェックを行う。HTML、HTTP、SMTP、SIP等、又はタグ名が入力データに含まれていない場合でも、ステップSP203で実施したタグ情報の識別及び抽出にて陽になっているタグに対して、XMLのスキーマチェックと同様のチェックを実施する。
ステップSR401、SR402における入力データのチェック及びタグ内容抽出は、入力データ単位の逐次の状態遷移管理によって実施可能である。
2 入力データ
3 プロトコル情報
4 出力データ
5 処理結果
10 タグ抽出部(タグ抽出手段)
11 タグ抽出コア部
12 識別タグ情報データベース(共通フォーマットで管理する手段、データベース)
13 カウンタ
15 データ及びタグ情報
20 演算器
21 フォーマットシート(共通フォーマットにて管理する手段、共通フォーマット)
30 パターン検索制御部
31 パターン検索部
Claims (26)
- 複数のレイヤプロトコル処理を統一的に実行するプロトコル処理装置であって、
各レイヤプロトコルにおける情報領域を指し示すものとして、プロトコルの種別毎にタグを定義し、複数のレイヤプロトコルにおける前記各タグを共通フォーマットで管理する手段を備えてなることを特徴するプロトコル処理装置。 - 複数のレイヤプロトコル処理を統一的に実行するプロトコル処理装置であって、
各レイヤプロトコルにおける情報領域を指し示すものとして、プロトコルの種別毎にタグを定義し、前記各レイヤプロトコルの前記タグに対する処理手順を前記共通フォーマットにて管理する手段を備えてなることを特徴とするプロトコル処理装置。 - 前記複数のレイヤプロトコル処理には、少なくとも、レイヤ4以下のプロトコル処理と、レイヤ5以上のプロトコル処理とが含まれていることを特徴とする請求項1又は2記載のプロトコル処理装置。
- 入力データのプロトコル毎に識別される前記タグを記載するデータベースが、内設又は外設されていることを特徴とする請求項1又は2記載のプロトコル処理装置。
- 前記共通フォーマットは外部からの設定が可能であることを特徴とする請求項1又は2記載のプロトコル処理装置。
- 前記各レイヤプロトコルにおける前記タグを識別し抽出するタグ抽出手段が付加されていることを特徴とする請求項1又は2記載のプロトコル処理装置。
- 前記タグ抽出手段は、前記タグが明示的に指定される構造化データ形式で記述されたデータが入力されたときは、該タグと該タグにより指定される情報領域であるタグ内容を抽出する機能を有していることを特徴とする請求項6記載のプロトコル処理装置。
- 前記タグ抽出手段は、前記タグが明示的に指定されていないプロトコルデータが入力されたときは、前記タグと前記タグ内容を、行頭又は/及び行頭から続く空白文字に続いて出現する特定の単語と、該特定の単語に続いて出現する文字列で識別し、抽出する機能を有していることを特徴とする請求項6記載のプロトコル処理装置。
- 前記タグ抽出手段は、パケットデータが入力されたときは、前記タグと前記タグ内容を、前記パケットデータの先頭からの位置情報にて情報領域を識別し、抽出する機能を有していることを特徴とする請求項6記載のプロトコル処理装置。
- 前記タグ抽出手段は、XML(eXtensible Markup Language)又はHTML(HyperText Markup Language)で記述されたデータが入力されたときは、前記タグと前記タグにより指定される情報領域である前記タグ内容を抽出することを特徴とする請求項7記載のプロトコル処理装置。
- 前記タグ抽出手段は、SIP(Session Initiate Protocol)データ、SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)データ又はHTTP(HyperText Transfer Protocol)データが入力されたときは、前記タグと前記タグ内容を、行頭又は/及び行頭から続く空白文字に続いて出現する特定の単語と、該特定の単語に続いて出現する文字列で識別し、抽出することを特徴とする請求項8記載のプロトコル処理装置。
- 前記タグ抽出手段は、前記パケットデータの情報領域を識別して抽出する機能として、データの位置情報を取得する手段を備えていることを特徴とする請求項9記載のプロトコル処理装置。
- 前記各レイヤプロトコルの前記タグに対する前記処理手順として、各レイヤプロトコルの指定されたタグに対するタグ情報の整合性確認処理、入力データから指定された前記タグのタグ内容を抽出する処理、抽出した前記タグ内容の検索処理、及び検索処理結果の出力処理を順次実施する処理手順実施手段を備えていることを特徴とする請求項2記載のプロトコル処理装置。
- 前記処理手順実施手段は、前記タグ情報の整合性確認処理を実施する際には、XMLのスキーマチェックの少なくとも一部を利用することを特徴とする請求項13記載のプロトコル処理装置。
- 前記抽出タグの検索処理実施手段は、タグ検索処理を実施する際に利用される検索対象データを外部から設定できることを特徴とする請求項13記載のプロトコル処理装置。
- 複数のレイヤプロトコル処理を統一的に実行するプロトコル処理方法であって、
各レイヤプロトコルにおける情報領域を指し示すものとして、プロトコルの種別毎にタグを定義し、
複数のレイヤプロトコルにおける前記各タグを共通フォーマットで管理することを特徴するプロトコル処理方法。 - 複数のレイヤプロトコル処理を統一的に実行するプロトコル処理方法であって、
各レイヤプロトコルにおける情報領域を指し示すものとして、プロトコルの種別毎にタグを定義し、
前記各レイヤプロトコルの前記タグに対する処理手順を前記共通フォーマットにて管理することを特徴とするプロトコル処理方法。 - 前記複数のレイヤプロトコル処理には、少なくとも、レイヤ4以下のプロトコル処理と、レイヤ5以上のプロトコル処理とが含まれていることを特徴とする請求項16又は17記載のプロトコル処理方法。
- 前記各レイヤプロトコルにおける前記タグを識別し抽出するタグ抽出処理が付加されていることを特徴とする請求項16又は17記載のプロトコル処理方法。
- 前記タグ抽出処理では、前記タグが明示的に指定される構造化データ形式で記述されたデータが入力されたときは、該タグと該タグにより指定される情報領域であるタグ内容を抽出することを特徴とする請求項19記載のプロトコル処理方法。
- 前記タグ抽出処理では、前記タグが明示的に指定されていないプロトコルデータが入力されたときは、前記タグと前記タグ内容を、行頭又は/及び行頭から続く空白文字に続いて出現する特定の単語と、該特定の単語に続いて出現する文字列で識別し、抽出することを特徴とする請求項19記載のプロトコル処理方法。
- 前記タグ抽出処理では、パケットデータが入力されたときは、前記タグと前記タグ内容を、パケットデータの先頭からの位置情報にて情報領域を識別し、抽出することを特徴とする請求項19記載のプロトコル処理方法。
- 前記タグ抽出処理では、XML(eXtensible Markup Language)又はHTML(HyperText Markup Language)で記述されたデータが入力されたときは、前記タグと前記タグにより指定される情報領域である前記タグ内容を抽出することを特徴とする請求項20記載のプロトコル処理方法。
- 前記タグ抽出処理では、SIP(Session Initiate Protocol)データ、SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)データ又はHTTP(HyperText Transfer Protocol)データが入力されたときは、前記タグと前記タグ内容を、行頭又は/及び行頭から続く空白文字に続いて出現する特定の単語と、該特定の単語に続いて出現する文字列で識別し、抽出することを特徴とする請求項21記載のプロトコル処理方法。
- 前記各レイヤプロトコルの前記タグに対する前記処理手順として、各レイヤプロトコルの指定されたタグに対するタグ情報の整合性確認処理、入力データから指定された前記タグのタグ内容を抽出する処理、抽出した前記タグ内容の検索処理、及び検索処理結果の出力処理を順次実施することを特徴とする請求項17記載のプロトコル処理方法。
- 前記タグ情報の整合性確認処理を実施する際には、XMLのスキーマチェックの少なくとも一部を利用することを特徴とする請求項25記載のプロトコル処理方法。
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