JP2009216908A - 加減算学習器、加減算学習器の玉数変更方法及び加減算学習器のフレーム組立体の回動方法 - Google Patents

加減算学習器、加減算学習器の玉数変更方法及び加減算学習器のフレーム組立体の回動方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 本発明は、学習に使用する複数の玉と、控えの玉を紛失することなく扱うことができ、又学習する数の変更に対応でき、コンパクトに収納可能で、且つ黒板にマグネットを使って吸着固定できる加減算学習器を提供する。
【解決手段】 学習に使用する玉、控えの玉をいずれもアーチフレーム組立体2のフレーム21に追加、削除不可の状態で、フレーム端部15、16を可動ストッパ37に固定し、学習に使用する玉を本体3の上部に、控えの玉を本体の内箱部35に配置する。またアーチフレーム組立体2は本体3に対して起立状態を維持する構造を備え、又水平状態で玉の入れ替えが可能なように構成している。
【選択図】 図1

Description

本発明は数の四則演算の学習用教材に係わり、特に加算、減算の学習に好適に利用できるものである。
これまでの加減算学習器としては、例えば、基盤目状の多数の桁目に問いと答えを表示したものがある。また玉を数えて数を覚えるものや、そろばん玉を使って、足し算、引き算を学習するものが知られている。(特許文献1)
また別の事例では問題と回答をそれぞれ表示手段に投影させて見るよう構成したものがある。(特許文献2)
また、従来技術として示す別の実施例では、複数のサイコロの各面に数字を表記し、これらのサイコロを転動させた後、例えば上面の数同士を足し算させて学習するものがある。(特許文献3)
又、問題の回答を回答表示板に水性ボールペンで書き換え可能に書かせて学習するものがある。(特許文献4)
又、磁気吸着板で表示ボードを形成し、磁石を組み込んだ文字こまを使って回答させるものがある。(特許文献5)
又、問題カード、回答カードを使い、その組み合わせで学習を行うものがある。(特許文献6)
また、玉を使って複数の数を表示し、これらの玉を一箇所に並べて加算の学習を行う、学習器が示されている。(非特許文献1)
実開平07-43839号公報 特開平07-281585号公報 特開平09-2307812号公報 特開昭61-50982号公報 実開昭63-187168号公報 実開平02-62581号公報 株式会社学習研究社_カタログ、P341、特別支援教育総合カタログ、平成19年度版
以上説明した従来技術は、玉とかそろばん玉を使って具体的に数を覚えさせたり、複数の数を玉数で対応させて表示し、これらの加減算(この学習器を扱う業界では、加算のことを合成、減算のことを分解とも呼称している。ここでは以降加算の場合を例にとり説明する。)を学習するに当たり、これらの複数の数毎に玉数で表したものを使って、更にこれらの玉を一箇所に並べ換えたもので加算結果を学習させるもの(特許文献1、非特許文献1)とか、数という抽象概念で表示されたもの同士を加減算した結果を表示させ、回答の正誤を確認するもの(特許文献1から特許文献6)である。
一方、数の加算の学習を行う上では、数の加算を玉等の具体的な事例で学ばせるだけでなく、数という抽象概念の加算を頭の中で構築することが極めて大切である。
しかし、こうした具体的な事例による演習と、数を頭の中で加算すると言う抽象的な学習を一つの学習器で関連付けて学習することが数の加減算を学ぶ上で大切な勘所であるが、これを実現するものが、上記した複数の公知文献でも示す様に見当たらず、数の学習を行う上で問題を有していた。
又複数の数を、玉の数で表示させる場合、前の問題が終了し次の問題に移行する際に玉の数を変更する必要があるが、煩雑な手順で玉を増減させたり、その際球形故に掴み損ない玉を落とし紛失するといった問題も想定された。
上記問題を解決するため本発明は、内箱部を設けた本体、複数の玉をフレームに挿通したフレーム組立体とを備え、上記本体の前面側に上記内箱部の開口部を配置し、又該本体の後面部材にマグネット部材を備え、上記複数の玉を挿通したフレームの両端部が別部材に固定された構造を有し、且つ学習に使用する玉を上記本体の上部に、又学習に使用しない玉を予備玉と呼べば、予備玉を上記内箱部に配置したものである。
また本発明は、更には次のような構成とすることも可能である。
前記マグネット部材を上記本体の後面部材の上部を含む複数個所に配置するようにしても良い。
また本発明は、更には次のような構成とすることも可能である。
前記内箱部の手前に前フタを配置し、この前フタを開き、上記フレーム組立体を起立状態から回動して水平状態とし、内箱部に収納されている予備球と、上記本体の上に配置されている学習に使用する玉を、上記フレームを挿通させた状態で移設し、この状態を保った状態で上記フレーム組立体を回動させ起立状態とし、この起立状態を維持した状態とし、且つ上記前フタを閉める一連の作業を、前記加減算学習器を黒板に吸着固定した状態で行うようにしても良い。
また本発明は、更には次のような構成とすることも可能である。
上記フレーム組立体の起立状態の維持は、上記本体の上板部材に設けたL溝の横溝内に上記フレーム組立体を挿通・配置させて行う構造を備え、且つ上記L溝の縦溝を介してフレーム組立体を起立状態から回動させて水平状態とする一連の作業を、前記加減算学習器を黒板に吸着固定した状態で行うよう構成しても良い。
また本発明は、更には次のような構成とすることも可能である。
上記フレーム組立体の起立状態の維持は、上記本体の上板部材に設けたI溝内に上記フレーム組立体を回動起立させるとともに、この状態で内箱部加面に設けた穴に、フレーム組立体の一部をなす上記別部材下部に配置したピンを挿着することで、フレーム組立体の起立状態を維持する構造を備えると共に、上記内箱部下面に設けた穴より上記ピンを抜き、この挿着状態を解除することにより、上記I溝を介して上記フレーム組立体を回動させて水平状態とする一連の作業を、前記加減算学習器を黒板に吸着固定した状態で行うようにしても良い。
以上の説明から明らかなように、本発明にあっては以下に列挙する効果が期待できる。
(1) 本発明は、黒板に加減算学習器を吸着・固定した状態のままで、数を玉数に置き換えた具体例を使って、本体の上で加算の学習を実習で行い、又実習に使用しない予備玉を本体の内箱部に収納する学習器を提供することが出来る。
(2) また本発明は、マグネット部材を本体後面部材の上部を含む複数個所に配置することで、黒板より脱落し難い加減算学習器を提供することが可能である。
(3) また本発明は、黒板に加減算学習器を吸着・固定した状態のままで、本体前方に配置した前フタを開き、起立したフレーム組立体を回動させて水平状態とし、学習に必要な玉と予備玉の入れ替えを行い、又元の起立状態とすることが出来る。
(4) また本発明は、黒板に加減算学習器を吸着・固定した状態のままで、L溝の横溝を使ってフレーム組立体の起立状態を維持し、又縦溝を使ってフレーム組立体を起立状態から水平状態に回動させることが出来る。
・ また本発明は、黒板に加減算学習器を吸着・固定した状態のままで、I溝を使ってフレーム組立体の起立状態とし、この状態でフレーム組立体の下部に設けたピンを本体の下板部材に設けた穴に挿着することで、この起立状態を維持し、又この穴よりピンを外すことにより縦溝を使ってフレーム組立体を起立状態から水平状態に回動させることが出来る。
以下この発明を実施するための最良の形態について、図を参照して詳細に説明する。
図1ないし図8に示す本発明を実施するための最良の第1の形態において、図1は、黒板17にマグネットで固定する加減算学習器1を左上前方から見た斜視図を、図2は、加減算学習器本体5の上板部材31の前端部の左右に一対設けたうちのひとつのL溝5の拡大斜視図を、図3は、図1に示す加減算学習器1を裏から見た斜視図を示す。図4は、図1に示す加減算学習器1において、前フタ90を開いた状態の斜視図を示す。
また図5は本体3に対して、アーチフレーム組立体2を起立状態から回動させて水平に寝かせた状態にした斜視図を示す。また図6は、図4のA面において断面を取った断面図を、図7は図4のB面において断面を取った断面図を示す。また図8はアーチフレーム組立体2の平面図を示す。
本発明の最良の形態として示す加減算学習器1は、上板部材31、下板部材32、前フタ90、後面部材92を備えた本体3、アーチフレーム21、このアーチフレーム21の両端部15、16を固定している可動ストッパ37、このアーチフレーム21に挿通された複数の玉10を備えたアーチフレーム組立体2、複数の数字パネル41、42、数式パネル43を備えている。
また本体3の後面部材92には図3に示す様に、本発明の最良の形態として示す本例では、この後面部材92の左右、上下の外周辺近傍にマグネット部材93、94、95、96を配置している。このマグネット部材は本例では4個の事例で示したが1個以上の他の数に変更可能である。
本発明の最良の形態として示す加減算学習器1は、磁性体で吸引固定可能な鉄材等の材料で作られた黒板17(又はホワイトボード、以降黒板について説明する。)に対して、後面部材92に設けたマグネット部材93〜96にて黒板17に磁気力にて吸着固定するよう構成している。この状態を図1に示す。
図1を見ても判るように加減算学習器1を黒板17に吸着固定させた状態で、
加減算学習器1に対して下方向に重力が作用する。従って黒板17から加減算学習器1が吸着固定状態が維持できず簡単に脱落するのを防ぐためには、後面部材92の上部にマグネット部材を配置することが望ましい。又玉10の入れ替え作業等で加減算学習器1に力が加わり、吸着状態のまま回転する恐れがある。これを防止する意味で、上部の左右端部にそれぞれマグネット部材を配置するのが回動せずに吸着固定を維持する上で望ましいし、後面部材92の上部の左右端部又は後面部材92の上部の左右端部を含んで複数のマグネット部材を配置するのは、勿論本発明の範疇にある。
本発明を実施するための最良の第1の形態において、次に、アーチフレーム組立体2を取り上げ、図8を用いて説明する。
アーチフレーム組立体2は、アーチフレーム21、複数の玉10がアーチフレームに挿通された状態で、アーチフレームの端部15、16が円筒形状の可動ストッパ37の左右端部に開けられた小穴(表示せず。)に一部挿入された状態で固定されている。
図5において、固定ストッパ36を本体3に取り付ける前の状態にて、上記アーチフレーム組立体2を可動ストッパ37側より本体3の内箱部35に挿入させた後、固定ストッパ36を図5に示す位置に締結固定(図示せず。)するよう構成している。
但し、一旦図5に示す状態に本体3とアーチフレーム組立体2を組み立てた状態にて、例えばトラブル等で、アーチフレーム組立体2を本体3から取り外すことを考慮しなければ、図5に示す状態にて本体3と固定ストッパ部材36を接着固定するようにしてもかまわない。
この状態にて、本体3の上板部材31より上に置かれる、加算に使う2種類の数に相当する玉を、本体3の内箱部35より手前側に移設した状態(この状態を図5に示す。)で、L溝5の縦溝51を利用してアーチフレーム組立体2を回動させて立ち上げる。その為一対のL溝の縦溝間の寸法と、アーチフレーム組立体2の右端フレーム25と左端フレーム26間の寸法を同じ値に設定している。
その後で、アーチフレーム組立体2をL溝5の横溝52内で縦溝51がある側より、この縦溝が無い側に向けて(つまり図5にて)右端側から左端側に移動させる。この状態を図1、図3、図4に示す。このうち図1、図3は前フタ90を閉じた状態で、図4は前フタ90を開いた状態で示している。
L溝5の溝幅はアーチフレーム21のフレーム径とほぼ等しく作られ、又、アーチフレーム21が該L溝5を挿通出来るような寸法にて勘合するように設定されている。又図6において、この状態で内箱部35と固定ストッパ36とで形成される閉空間55内で円筒形状の可動ストッパ37が回動可能な状態で配置されている。
ここで円筒形状の可動ストッパ37の円筒外径は、本発明の最良の実施例として示す本例にては、球10の外径より大きな値としている。これはアーチフレーム組み立て体2を縦溝51を介して回動させる際に、可動ストッパ37が内箱部35に当接した状態で且つ球が当接しないように意図しているが、そのようなことを気にしなければ可動ストッパの円筒外径を、上記閉空間55に収まるものであれば、その範囲の任意の値に設定できるのは言うまでもない。
またアーチフレーム組立体2の右側フレーム25、左側フレーム26がL溝5の横溝52において図4に示す左端に配置され且つ図6において可動ストッパ37の上記閉空間55内での左右間隙部を小さく設定することにより、アーチフレーム組立体2の起立状態を維持するように構成している。
次に本体3の上に移動させた玉10であるが、本発明の最良の形態として示すものは、2つの数を玉の数で示したもののうちの、一つの数を例えば赤玉としてアーチフレームの左側フレーム26下端に、もう一つの数を例えば黄玉としてアーチフレーム21の右側フレーム25下端に配置させたものを図1に示す。
この状態で左の玉の数、右の玉の数が幾つかを学習させ、必要に応じてその数を書き込んだ数値パネル41、42を対応する溝穴6、7に挿着し、具体的な玉数と、抽象的概念である数字を対比させて学習することが出来る。
次に左右に分けて配置した玉を、上フレーム24に移設する。この状態を図3、図4に示す。この状態で玉の総数を数え、2つの数の和がこの玉の総数になることを、具体的な玉を使って学習する。
本発明の最良の形態として示す本例にては、この2つの数の加算を示す数式を数式パネル43に書き込み溝穴8に挿着する、この状態を図1に2点差線で示した。
また本発明の最良の形態として示す本例にては、この状態でT状をなす数式パネル43の上部の横長パネル62で、学習者側66から加減算学習器1を眺めて、上フレーム24に配設した複数の玉10を隠蔽するよう構成している。
これにより、玉10を使って具体的に学習した数の加算を演習で行った後、数式パネル43にて具体的な数の表現を行っている玉10を隠すことで、抽象概念としての数の加算式を表記した数式パネル43のみを示し、頭の中で数の加算を行い、回答を出すと言う学習を行うことが出来る。
また本発明の最良の形態として示す別の例にては、この状態でT状をなす数式パネル43の上部の横長パネル62で、学習者側66から加減算学習器1を眺めて、上フレーム24に配設した複数の玉10も見えるように構成している。
これにより、玉を使って具体的に学習した数の加算を演習で行ったものと、抽象概念としての数の加算式とを双方を学習者に見せることにより、頭の中での思考と具体的演習とを対比させて学習できると言う効果が期待できる。
又、数式パネルの高さを2段階に変えられるよう構成し、一つのポジションでは玉の隠蔽を、別のポジションでは、上フレームにある玉と数式の双方を学習者に見せるようなものを容易に考えることが出来る。これを図11を使って後述する。
以上説明した本発明に近い公知例を図15に示す。このものは本発明で示したものと同様、複数の玉を使った加算の学習が出来るものであり、右側フレーム25、左側フレーム26の下端に加算に使う数に相当する玉を配置し、該当する数を書いた数字札14を本体3の右札置き72、左札置き73に置く様構成している。
また左右に配置した複数の玉を上フレーム24に移設し、これらの玉の総数を
カウントし、回答を中央札立て71に立てるよう構成している。
以上説明した従来例では、玉を使った具体例を使った加算の学習を目的としており、ここでは玉の数、加算結果を単に数字に置き換えているだけであり、肝心の頭の中で抽象概念としての加算式を使った思考による学習ができないと言う問題がある。
次に一つの問題が終わり次の問題を開始するにあたりその準備作業として行う、玉の数を変更する手順について説明する。
この準備作業について、先に従来技術を図15を使って説明する。
この図では、数を2種類の色玉で表現しており、例えば前の学習として左に赤玉3個、右に黄玉3個の加算を学習したとして、次の学習で赤玉5個、黄球2個の問題を学習する場合は、この学習を行うため、本体3の左右突起81,82に着脱可能に挿着しているアーチフレーム21を、これらの突起81、82から外し、別に設けた玉・札入れ箱13に保管している予備玉83のうち赤球2個を取り出し、左側フレーム26の下端部からこの2個の赤玉を挿入すると共に、アーチフレーム21に挿入されている黄玉1個をこのアーチフレーム21から外すと言う煩雑な作業を行った後、再び左右突起81、82にアーチフレーム21を挿着するようしている。
このため、上記した本体3の左右突起81、82からアーチフレーム21を外した際に、該アーチフレーム21に挿入されている球形の玉10が抜け落ち、転がり飛散し紛失することが想定される。それだけでなく球形をなす玉をつかみ損ね落としたり、赤玉を入れる作業時に誤って黄玉が抜け落ちると言ったトラブルも想定される。
この部に相当するアーチフレーム組立体2について図8を使って以下説明する。本発明は、上記した従来技術で想定された玉10の着脱時におけるトラブルを回避するため、予めアーチフレーム組立体2に、予備玉18を含めて全ての玉をフレーム21に挿入状態としており通常学習時にもアーチフレーム組立体2から玉10が外れないよう構成している。また図4に示す様に、数の学習時は使う玉10をアーチフレーム21の本体3の上に、又予備玉18を本体3の内箱部35に配置するよう構成している。その結果従来技術で発生が予測されていたアーチフレーム21への玉10の着脱が、本発明で無いため、従来技術で発生していた玉の脱落、紛失と言ったトラブルを回避することが出来る。
この演習に使う玉数の変更手順を図1、図4、図5を用いて以下に示す。先ず黒板17に加減算学習器1を磁力により吸着固定した状態で前フタ90を開く。この状態を図4に示す。次に本体3に対して起立状態にあるアーチフレーム組立体2を、L溝5の縦溝51側に移動させ、この縦溝51を介して起立状態から水平状態に回動させる。水平状態のアーチフレーム組立体2を図5に示す。
この状態で本体3の内箱部35に収納されていた予備玉18のうち、次の演習に使う球の不足分を左側フレーム26、右側フレーム25の上フレーム24側である玉位置19に移設する。図5はこの状態として示している。一方次の演習で使わなくなった球は予備玉18として内箱部35の側に移設される。
玉の入れ替えを終わった状態にて、縦溝51を介してアーチフレーム組立体2を回動させて、水平状態から起立状態とし、更に横溝52を介して、縦溝51側から図5にて該横溝52の左端にアーチフレーム組立体2を移設させ、最後に前フタ90を閉じる。
本発明の最良の形態として示す本例においては、前フタ90の裏面上部の左右端部84、85にマグネット部材を、また本体3の前端面33で、前記前フタを閉じた状態における、前記マグネット部材84、85の対応する位置にマグネットに吸着するネジ、カラー等の部材を配置している。これによりマグネット吸着力により本体3の前端面33に前フタ90を吸引・固定するようにしている。但し、上記のマグネット部材とネジ、カラー等の部材位置を逆にしたり、又、本体前端面に前フタが固定できるのであれば、他の手段に置き換えることは勿論可能である。この状態を図1に示す。以上示した手順で玉の入れ替えを行うことが出来る。
次に本発明の別の実施例を図9、図10を使って説明する。
本発明の最良の形態として前記で説明したものでは、本体3に対して、アーチフレーム組立体2の起立状態での姿勢の維持を、アーチフレーム21をL溝5の横溝52に挿通させることで行っていた。しかし、本例にてはL溝5の代わりにI溝61とし、このI溝61にアーチフレーム21を挿通させ、アーチフレーム組立体2を水平状態から起立状態に回動させ、図10に示す様にアーチフレーム組立体2を起立状態で内箱部35の下板部材32に設けた小穴29に可動ストッパ37の下端に設けたピン34を挿着するよう構成している。
ここで図10に関して、可動ストッパ37とピン34を含む全長L1、内箱部35の底面56と固定ストッパ36の左端57間の長さL、本体3の上板部材31と下板部材32にて形成される間隙Lと置くと、L1<L2、となるような寸法関係を持たせている。この関係があるため、小穴29からピン34を抜けば、内箱部35に形成した閉空間55内で、可動ストッパ37は自由に回動できる。
本発明の最良の形態の別の実施例を図11を使って説明する。この例は数式パネル_A_63を差し込む溝穴として、本体3の中央溝穴8と別に中央溝穴_A 9の2種類設け、中央溝穴8に数式パネル_A 63を挿着した状態で学習者側66から見てアーチフレーム21の上フレーム24にある玉10がこの数式パネル_A 63にて隠れるように、また数式パネル_A 63の下突部64を中央溝穴_A 9に挿着した状態で学習者側66から見てアーチフレーム21の上フレーム24にある玉10がこの数式パネル_A 63の上部に見えるように構成している。
この様に構成することにより以下に示す効果が期待できる。つまり数式パネル_A 63を挿着する穴の位置を変えることにより、数式のみで演算させる頭の中での抽象作業工程を経た加算の学習を行うだけでなく、数式と玉の両方を学習者に見せることにより、抽象作業工程と、玉を使った具体的な演習とを対比させた学習を選択的に実施することが可能である。
本発明の最良の形態の別の実施例を説明する。
図1に示す様に本発明の最良の形態として示す第一の加減算学習器1では、2つの数字パネル41、42、一つの数式パネル43を、本体3の上板部材31に設けた溝穴6、7、8にそれぞれ挿着していたが、本例ではこれら3個のパネルを一つにした合体パネル44(図示せず。)としたものである。
本例をこの様に構成することにより、玉10を使った具体例での加算の学習の後、合体パネル44を本体3の上板部材31に設けた中央溝穴8に挿着するだけで、これらの玉10を合体パネル44で覆い、又ここでは詳述しないが数字、数式を所定の欄に記入して、頭の中での抽象概念としての加算を学習することができる。
本発明の最良の形態として示す別の実施例を図12、図13、図14を使って説明する。
上記した本発明の最良の形態として示した図4に示す例では、固定ストッパ36の奥の内箱部35に、回動自在に可動ストッパ37を配置したものであるが、本例ではこの可動ストッパ37 の代わりに、図13、図14に示す様に、内箱部35の底部65、下板部材32の上端面58、及び固定ストッパ36の左端57に当接する一対の軸受け部材97を間隙幅Δ(図14参照。)を設けて固定している。又、この軸受け部材97にはアーチフレーム21が挿通可能な穴98が形成されている。
また、上記した間隙Δを設けた間隙部59にはアーチフレーム21の両端を固定している可動ストッパ37が配置されており、この可動ストッパ37が間隙幅Δに関して、図14に示すアーチフレーム21の軸上をアーチフレーム組立体2が移動できるよう構成されている。
一方本体3の上板部材31にL溝5を形成している場合は、このL溝5の横溝52の溝の横移動、縦溝51を使った回動が出来るよう、可動ストッパ37、一対の軸受け部材97の相対的な位置、寸法を設定している。以上のように構成しても、一対の軸受け部材97に設けた穴98をアーチフレーム組立体2が、この穴98を挿通するアーチフレーム21の軸方向に可動でき、アーチフレーム組立体2の起立状態の維持、この起立状態から水平状態への回動を行うことが出来る。
尚本例にては図13に示す様に内箱部35での軸受け部材97の浮き上がりを抑えるため、浮き上がり防止部材99を、上板部材31の下面67、底部65及び軸受け部材97の上端面68に当接するよう配置・固定しているが、不要であればこの浮き上がり防止部材99を除いてもかまわない。
本発明は教育学習を補助する学習器を開発供給する産業で、好適には数の四則演算を行うのに使用する学習器として利用される。
本発明の最良の第一の形態として示す加減算学習器1を黒板に吸着固定した状態の概観図。 加減算学習器1の上板部材31の後端部の左右に一対設けたうちの一つのL溝の拡大斜視図。 上記図1に示す加減算学習器1を後ろから見た斜視図。 本発明の最良の第一の形態として示す加減算学習器1を黒板に吸着固定し、更に前フタ90をあけた状態の斜視図。 加減算学習器1に起立させたアーチフレーム組立体2を回動させ水平状態にした全体斜視図。 上記図4にてA面で断面をとった断面図。 上記図4にてB面で断面をとった断面図。 アーチフレーム組立体2の平面図。 L溝の代わりにI溝を設けた本発明の別の実施例を示す全体斜視図。 上記図9のC面にて断面をとった断面図。 数式パネル63を本体3の前後2ケ所に挿着するための複数の溝穴を設けた本発明の最良の別の実施例を示す斜視図。 本発明の最良の形態として示す別の実施例の全体斜視図。 上記図12にてD面で断面をとった断面図。 上記図12にてE面で断面をとった断面図。 従来技術の1例を示す全体斜視図。
符号の説明
1 加減算学習器
2 アーチフレーム組立体
3 本体
5 L溝
6 溝穴
7 溝穴
8 中央溝穴
9 中央溝穴_A
10 玉
13 玉・札入れ箱
14 数字札
15 アーチフレーム左端部
16 アーチフレーム右端部
17 黒板
18 予備球
19 玉位置
21 アーチフレーム
23 下フレーム
24 上フレーム
25 右側フレーム
26 左側フレーム
29 小穴
31 上板部材
32 下板部材
33 前端面
34 ピン
35 内箱部
36 固定ストッパ
37 可動ストッパ
41 数字パネル_左
42 数字パネル_右
43 数式パネル
44 合体パネル
51 縦溝
52 横溝
55 閉空間
56 底面
57 左端
58 上面
59 間隙部
61 I溝
62 横長パネル
63 数式パネル_A
64 下突部
66 学習者側
67 下面
68 上端面
71 中央札立て
72 右札置き
73 左札置き
81 右突起
82 左突起
83 予備玉
84 左右端部
85 位置
90 前フタ
92 後面部材
93〜96 マグネット部材
97 軸受け部材
98 穴
99 浮き上がり防止部材

Claims (5)

  1. 内箱部を設けた本体と、複数の玉をフレームに挿通したフレーム組立体とを備え、上記本体の前面側に上記内箱部の開口部を配置し、又該本体の後面部材にマグネット部材を備え、上記複数の玉を挿通したフレームの両端部が別部材に固定された構造を有し、且つ学習に使用する玉を上記本体の上部に、又学習に使用しない玉を予備玉と呼べば、予備玉を上記内箱部に配置していることを特徴とする加減算学習器。
  2. 前記マグネット部材を上記本体の後面部材の上部を含む複数個所に配置している請求項1項記載の加減算学習器。
  3. 前記内箱部の手前に前フタを配置し、この前フタを開き、上記フレーム組立体を起立状態から回動して水平状態とし、内箱部に収納されている予備球と、上記本体の上に配置されている学習に使用する玉を、上記フレームを挿通させた状態で移設し、この状態を保った状態で上記フレーム組立体を回動させ起立状態とし、この起立状態を維持した状態とし、且つ上記前フタを閉める一連の作業を、前記加減算学習器を黒板に吸着固定した状態で行うことを特徴とする請求項1項、2項記載の加減算学習器の玉数変更方法。
  4. 上記フレーム組立体の起立状態の維持は、上記本体の上板部材に設けたL溝の横溝内に上記フレーム組立体を挿通・配置させて行う構造を備え、且つ上記L溝の縦溝を介してフレーム組立体を起立状態から回動させて水平状態とする一連の作業を、前記加減算学習器を黒板に吸着固定した状態で行うことを特徴とする請求項1項から請求項3項記載の加減算学習器のフレーム組立体の回動方法。
  5. 上記フレーム組立体の起立状態の維持は、上記本体の上板部材に設けたI溝内に上記フレーム組立体を回動起立させるとともに、この状態で内箱部下面に設けた穴に、フレーム組立体の一部をなす上記別部材下部に配置したピンを挿着することで、フレーム組立体の起立状態を維持する構造を備えると共に、上記内箱部下面に設けた穴より上記ピンを抜き、この挿着状態を解除することにより、上記I溝を介して上記フレーム組立体を回動させて水平状態とする一連の作業を、前記加減算学習器を黒板に吸着固定した状態で行うことを特徴とする請求項1項から請求項3項記載の加減算学習器のフレーム組立体の回動方法。
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