JP2009216225A - エンジンのバランサ装置 - Google Patents

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Chiaki Kato
千明 加藤
Kazuya Ito
一也 伊藤
Naohiro Koi
直浩 己斐
Eiji Wada
栄治 和田
Toshihiro Oguchi
智弘 小口
Masaaki Sato
雅昭 佐藤
Sakuyoshi Hasefuji
作美 長谷藤
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Abstract

【課題】軸受への負荷が軽減でき、コンパクトで取り扱いに優れたバランサ装置を提供する。
【解決手段】一対のバランサ軸7,7をバランサハウジングに収容する。バランサハウジングは、前後一対の軸支持部材20,30やハウジング本体部材40、前後のカバー部材50,60、スラストプレート80などで構成し、支持ボルトで一体に締結する。各バランサ軸7は、前後一対のジャーナル部70,70、これらの間の比較的大径の主バランスウエイト部71、これらの前後の比較的小径のバランスウエイト固定部72,72などを有しており、各軸支持部材20,30に設けた転がり軸受8に各ジャーナル部70,70を挿通支持して、突出した各バランスウエイト固定部72に偏心マス部材75を組み付けて副バランスウエイト部を構成する。
【選択図】図8

Description

本発明は、エンジン下部のオイルパン内に収容され、クランク軸によって駆動されるエンジンのバランサ装置に関する。
従来より、この種のバランサ装置としては、例えばオイルパン内にバランサ軸を剥き出し状態で支持するタイプが知られている(特許文献1)。ところが、このタイプではバランス軸がオイルに浸かるため、回転時にオイルとの間で回転抵抗が発生する問題や、攪拌によってオイルの酸化劣化を助長する問題などがあった。
そこで、バランサ軸をオイルパン内で囲うようにしてオイルに浸からないようにしたタイプも提案されている(特許文献2)。
そこに示されているつりあい装置(バランサ装置)は、上面が開放された略半円筒形状をしたバランサ軸ホルダを有し、これに一対のバランサ軸が受容されている。バランサ軸ホルダの前後壁とその間に設けられた中間壁には軸受孔が形成されていて、これらに対応して、各バランサ軸の前後両端及び中間に軸受孔に支持されるジャーナルが形成されている。その中間のジャーナルの前後両側には、カウンタウェート(バランスウエイト部)が一体に形成されており、各バランサ軸の後端にはヘリカルギヤが固定されている。かかるバランサ軸は、それぞれバランサ軸ホルダ各壁の軸受孔に挿通されて回転自在に支持されている。
また、バランサ軸ホルダ内にオイルが溜まらないように、中間壁と後壁の付け根に連通孔を形成し、この連通孔を介してバランサ軸ホルダ内に落下したオイルがヘリカルギヤの受容部に流入するようになっている。受容部に流入したオイルは、回転するヘリカルギヤのねじポンプ作用によってバランサ軸ホルダの上部に設けられた開口部から外部に排出される。
特開平9−210136号公報 特開2000−65146号公報
特許文献2のつりあい装置であれば、従来のバランサ装置のようにバランサ軸がオイルに浸からないため回転抵抗等の問題は解消することができる。
しかし、バランサ軸ホルダにバランサ軸を取り付けるときには、中間壁に形成した軸受孔にカウンタウェートごとバランサ軸を挿通することになるので、軸受孔の内径及びジャーナルの外径がカウンタウェートの外径よりも大きくなって、装置全体が大きくなることは避けられない。オイルパンに収容しても、その内部空間の多くがつりあい装置で占められてオイルの貯留スペースが狭くなるし、バランサ軸ホルダがオイルに浸かってその内部にオイルが浸入し易くなるという不利がある。
例えば、中間壁を取り除くとともに、軸受孔が大きくならないようにカウンタウエイトの両側にこれよりも小径のジャーナルを設け、前後壁でバランサ軸を支持することも考えられるが、カウンタウエイトは偏心しているうえに高速で回転するため、バランサ軸が撓んで軸受に曲げ負荷が加わり易いという問題がある。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その主たる目的とするところは、軸受への負荷が軽減でき、コンパクトで取り扱いに優れたバランサ装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明では、主バランスウエイト部を挟む前後一対のジャーナル部の外側にそれぞれ副バランスウエイト部を設けて、偏心荷重をバランサ軸の軸線方向に分散させるとともに、その副バランスウエイト部は、ジャーナル部よりも小径のバランスウエイト固定部に偏心部材を別途組み付けて構成するようにした。
具体的には、エンジンの下部に、クランク軸と平行な方向である前後方向に延びるように一対のバランサ軸を配置して、バランサハウジングに収容してなるバランサ装置である。
上記バランサハウジングは、上記一対のバランサ軸をそれぞれ回転自在に支持する前後一対の軸支持部材と、これら軸支持部材の間に配置されるハウジング本体部材と、を有している。
一方、上記一対のバランサ軸のそれぞれは、上記各軸支持部材に貫通形成された軸受孔によって支持される前後一対のジャーナル部と、これら両ジャーナル部間に設けられる相対的に大径の主バランスウエイト部と、上記各ジャーナル部の前側、後側にそれぞれ設けられる相対的に小径のバランスウエイト固定部と、を有している。
そして、上記各軸受孔に挿通されて前後に突出する上記各バランスウエイト固定部に、偏心部材が組み付けられて副バランスウエイト部が構成されている。
この構成によれば、まず、一対のバランサ軸は、バランサハウジングに収容されているので、オイルパン内に配設されてもそこに溜まるオイルから隔離することができ、従来のバランサ装置のような回転抵抗等の問題を解消することができる。
そして、各バランサ軸の一対のジャーナル部間に主バランスウエイト部を設け、その各ジャーナル部を挟んだ主バランスウエイト部の反対側それぞれに副バランスウエイト部を設けているので、各ジャーナル部を挟んだバランサ軸の軸線方向におけるウエイトバランスが良くなって、軸受に加わる曲げ負荷を低減することができる。
更に、バランスウエイト部をバランサ軸の軸線方向に分散配置させたことで、つりあい性能はそのままにして相対的にバランスウエイト部の外径寸法を小さくできるため、軸間距離を小さくできてバランサハウジングがコンパクトになる。
また、バランサ軸をバランサユニットに組み付ける際には、ジャーナル部よりも小径のバランサウエイト固定部を軸受孔に挿通した後、そこに偏心部材を組み付けて副バランスウエイト部を構成するようにしたので、軸受孔の内径及びジャーナル部の外径は、副バランスウエイト部の外径よりも小さくでき、軸支持部材やバランサ軸が小さくなってバランサハウジングがコンパクトになる。
ところで、この種のバランサ装置ではメタル軸受(すべり軸受)を用いるのが一般的であるが、貫通形成された軸受孔を利用することにより、上記ジャーナル部と軸受孔との間に転がり軸受を設けることができる。
転がり軸受であれば、メタル軸受に比べて回転抵抗を大きく低減することができる一方で、メタル軸受よりも曲がり負荷の影響を受け易い傾向があるところ、バランサ軸を上記のように構成したことで、曲がり負荷が小さくなってその影響が軽減されることから、転がり軸受を採用する上で有利になっている。また、ジャーナル部の外径が小さくなる分、転がり軸受の半径方向の幅寸法が多少大きくても全体としてコンパクトなものとなる。
上記バランサハウジングに関し、上記ハウジング本体部材の前後方向の寸法よりも長い支持ボルトを備えるとともに、上記一対の軸支持部材及びハウジング本体部材にそれぞれ前後方向に延びる挿通孔を設け、これら挿通孔に上記支持ボルトを挿通して、上記一対の軸支持部材及びハウジング本体部材を締結するとよい。
そうすれば、バランサ軸の軸線方向と平行に、比較的長寸のボルトで各軸支持部材とハウジング本体部材とが一体に締結されるため、その締結力がバランサハウジング全体に作用してバランスよく固定できるとともに、強固に固定してもバランサ軸の軸線方向に作用するだけであるからバランサ軸と軸受との同軸度にずれを招くおそれがない。
また、上記前後各々の副バランスウエイト部を覆うように、前後の軸支持部材それぞれに前カバー部材及び後カバー部材を装着しておけば、前後方向からのバランサハウジング内部への不用意なオイルの浸入を防ぐことができる。
その他、上記バランサハウジングの上面に開口部を形成し、その開口部を上方から覆うようにハウジングカバーを設け、ハウジング本体部材の左右の端部とハウジングカバーの左右の端部との間に隙間があくようにすることもできる。
かかる構成によれば、まず、開口部の形成によってバランサハウジングの軽量化を図ることができる。そして、その開口部の上方はハウジングカバーで覆われているので、上方からのバランサハウジング内部への不用意なオイルの浸入は防がれる。さらに、ハウジング本体部材の左右の端部とハウジングカバーの左右の端部との間に隙間があいているので、そこからバランサハウジング内部のオイルを外部に排出させることができる。
以上説明したように、本発明のバランサ装置によれば、装置全体がコンパクトにまとめられてユニット化されているため、取り扱いに優れるし、バランサウエイト部がジャーナル部の両側に設けられているため、軸受への負荷も軽減できる。オイルパン内に配設しても邪魔にならず十分にオイルの貯留スペースを確保することができるし、バランサ軸もオイルに浸からずに済む。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
図1は、本発明のバランサ装置を装着した直列4気筒エンジンであり、その要部をエンジン本体1の前方から見た概略図を示している。同図において、エンジン本体1の下部を構成するロアブロック1aの下面にオイルパン2が接合されていて、そのロアブロック1aからオイルパン2にかけて当該バランサ装置Bが収容されている。
バランサ装置Bは、伝動機構を介してクランク軸1bで駆動されるようになっており、その伝動機構は、クランク軸1bに固定された駆動側スプロケット1cや、これよりも大径の被駆動側スプロケット3、これらに巻き掛けられるチェーン4、チェーン4のテンションを調整するテンショナー5などで構成されている。
エンジン本体1は、同図に示す鉛直線Sに対して幾分傾いた状態で車両に搭載され、その状況下でオイルパン2の内部に貯留されるオイルは、レベル面Lがロアブロック1aとの接合面に対して傾斜した状態でその略下半分の空間を満たしている。
そして、そのオイルのレベル面Lよりも上方に位置するように、つまり、オイルに浸かることがないようにバランサ装置Bはコンパクトに構成されていて、オイルパン2の上方に張り付くように設置される。尚、バランサ装置Bの一部がオイルに浸かるようにオイルのレベル面Lが設定されることを妨げるものではない。
図2は、そのバランサ装置Bの全体を示している。同図に示すように、バランサ装置Bは、一つのユニットとして構成されており、複数の部材を組み合わせて一体化したバランサハウジング6と、その内部に収容されてエンジンの前後方向に(クランク軸1bと平行に)延びる一対のバランサ軸7,7とを備えている。
(バランサハウジング)
バランサハウジング6は、図2に示すように、アルミダイキャスト品である、前軸支持部材20及び後軸支持部材30、これら前後一対の軸支持部材20,30の間に配置されるハウジング本体部材40、これら軸支持部材20,30に各々装着される前カバー部材50及び後カバー部材60などで構成されている。
前軸支持部材20は、図3に示すように、前後方向に延びるブロック状の支持部本体21と、この支持部本体21の前端縁から側方及び下方に張り出し形成されたフランジ壁22とを有し、このフランジ壁22を前方に向けた状態でバランサ軸7の前端部分を受け入れるように配設される。
詳しくは、支持部本体21には、その前後方向に延びるように、一対のバランサ軸7,7を回転自在に支持する2つの軸受孔23,23が左右方向に隣接して貫通形成されている。ここでは図示しないが、各軸受孔23には、ニードルローラベアリング(転がり軸受)8が挿嵌される(例えば図8参照)。各軸受孔23の前側にはこれらに連続して、後述する第1入力ギヤ77等が収容される空間(入力室24)が形成されている(例えば図8参照)。
また、これら2つの軸受孔23,23を間に挟む、支持部本体21の上部の左右2箇所と、各軸受孔23,23の間の下側1箇所には、後述する支持ボルト9を挿通するために、前後方向に延びるボルト挿通孔25,25,25が貫通形成されている。更に、支持部本体21の左右両端部からは、外方に張出ボス部26,26が張り出しており、これら張出ボス部26,26には上下方向に貫通する取付孔27がそれぞれ形成されている。支持部本体21の前端面には前カバー部材50と接合するために、そして、後端面にはハウジング本体部材40と接合するために面一状の接合部が形成されている。
ハウジング本体部材40は、図4に示すように、前後方向に延びる底壁41と、この底壁41の左右から屈曲して立ち上がる円弧状の左右の側壁42,42とを有し、その前端面には前軸支持部材20と接合するために、そして、その後端面には後述するスラストプレート80が介在した状態で後軸支持部材30と接合するために面一状の接合部が形成されている。そうして、ハウジング本体部材40の前後両端面に各軸支持部材20,30が接合されると、バランサハウジング6の上面には、大きく開口する開口部45が形成される(図6参照)。
ハウジング本体部材40の内部には、後述する各バランサ軸7,7の主バランスウエイト部71,71を収容する主バランスウエイト収容部43と、これの後側に連続して連動ギヤ74,74を収容するキヤ収容部44とが設けられている。
支持ボルト9を受け入れるために、左右の側壁42,42の上部にはそれぞれ前後方向に延びるボルト挿通孔47,47が形成されているとともに、底壁41の内面の左右方向の中間部位には前後方向に延びるボルト溝48が凹み形成されている。
ハウジング本体部材40の左右の側壁42,42の上端には、その前後方向の中間部位から両壁42,42間に跨る補強用のブリッジ46が一体に形成されている。また、左右の側壁42,42の各上端面の前後及び中間の3箇所には、ハウジングカバー90を締結するためのボス部49,49,49がそれぞれ突設されている。
このハウジングカバー90は、鋼板のプレス加工品からなり、図2に示すように、バランサハウジング6の上部に形成される開口部45を上方から覆うように、先のハウジング本体部材40の左右側壁に突設されたボス部49,・・・にボルトで締結される。このように、バランサハウジング6の上面に開口部45を形成してハウジングカバー90で覆うようにすることで、バランサハウジング6の軽量化及び材料コストの削減が実現されている。ハウジングカバー90の後端部には、ギヤ収容部44に臨むオイル供給用の開口91が形成されている。尚、ハウジング本体部材40及びハウジングカバー90の細部については後述する。
後軸支持部材30は、図4に示すように、前軸支持部材20の支持部本体21と似た形状のブロック体からなる。すなわち、後軸支持部材30には、その前後方向に延びるように、一対のバランサ軸7,7を回転自在に支持する2つの軸受孔31,31が左右方向に隣接して貫通形成されており、これら軸受孔31,31にはニードルローラベアリング8,8が挿嵌される(例えば図8参照)。
そして、後軸支持部材30の上部のこれら2つの軸受孔31,31を間に挟む左右2箇所と、各軸受孔31,31の間の下側1箇所には、支持ボルト9を挿通するために前後方向に延びるボルト挿通孔32,32,32が貫通形成されている。更に、左右両端部から外方に張り出す張出ボス部33,33には上下方向に貫通する取付孔34がそれぞれ形成されている。後軸支持部材30の前端面にはスラストプレート80を介在させた状態でハウジング本体部材40と接合するために、そして、後端面には後カバー部材60と接合するために面一状の接合部が形成されている。
スラストプレート80は、各バランサ軸7のスラスト力を受け止めてその軸線方向の変位を規制するためにハウジング本体部材40と後軸支持部材30との間に嵌装される、図4に示すような板状の部材からなる。その壁面には、前軸支持部材20のボルト挿通孔25等が形成された3箇所の部位に対応してボルト挿通孔81,81,81が貫通形成されている。
前カバー部材50は、図5に示すように、前軸支持部材20の前面全体を覆うように構成されていて、前カバー部材50で前軸支持部材20の前面を覆うことで後述する第1入力ギヤ77等を収容する入力室24が形成される(例えば図8参照)。また、前カバー部材50の前軸支持部材20に接合される面一状の接合部には、前軸支持部材20のボルト挿通孔25等が形成された3箇所の部位に対応して、前後方向に貫通するボルト挿通孔52,52,52が形成されている。更に、前カバー部材50の左右端部からはそれぞれ張出ボス部53,53が外方に張り出しており、これら張出ボス部53,53には上下方向に貫通する取付孔54がそれぞれ形成されている。
一方、後カバー部材60は、図2に示すように横長のカップ形状をしていて、一対のバランサ軸7,7の後端部分をまとめて覆うように、後軸支持部材30の後端面に装着される。このように前後の軸支持部材20,30それぞれに前後のカバー部材50,60を装着することにより、前後方向からバランサハウジング6の内部へオイルが浸入するのを阻止している。
(バランサハウジングの組み付け)
このような複数の部材が組み合わされるバランサハウジング6は、主として3本の支持ボルト9,9,9の締結によって一体化される。
すなわち、図2や図4に示すように、前カバー部材50、前軸支持部材20、ハウジング本体部材40、スラストプレート80、及び後軸支持部材30の順に各部材を接合して仮組みした状態で、少なくともハウジング本体部材40の前後方向の寸法よりも長い3本の支持ボルト9,9,9を、各部材に形成された挿通孔52,25,47,81,32,・・・及び挿通溝8の3箇所に通してナットで締結する。
3箇所の締結でバランサハウジング6を一体化できることから作業性に優れるのはもちろんのこと、バランサ軸7と平行に、バランサハウジング6を構成する各部材を一まとめに締結できるため、その締結力がバランサハウジング6全体に作用してバランスよく一体化できる。その際、その締結力はバランサ軸7の軸線方向に作用するだけでバランサ軸7と軸受孔23,31との同軸度にずれを招くおそれがないため、安心して確りと締結できる。
(バランサ軸)
一対のバランサ軸7,7は、図6〜図8に示すように、バランサハウジング6の内部にその前後方向に延びるように配置されていて、エンジン本体1に配設したときには、各バランサ軸7の軸心がクランク軸1bの軸心を通る垂直面に関して同一水平面内で左右対称になるように平行に配置される。
各バランサ軸7には、例えば図7に示すように、その軸線方向に所定間隔をあけて位置する前後一対のジャーナル部70,70と、これら両ジャーナル部70,70間に位置する相対的に大径の主バランスウエイト部71と、各ジャーナル部70の前側、後側にそれぞれ位置する相対的に小径のバランスウエイト固定部72,72とが一体に設けられており、例えば図6の(b)に示すように、抜止部材73や連動ギヤ74、ニードルローラベアリング8、前後一対の偏心マス部材(偏心部材)75,75などが組み付けられている。
詳しくは、主バランスウエイト部71は、図6や図9に示すように、バランサ軸7の中間部に形成されていて、重心が軸心から偏心した略半円柱形状のマス部71aを有し、その外径はバランサ軸7の他の部分よりも大きくなっている。この主バランスウエイト部71に続く後側には、連動ギヤ74が固定されている。
各連動ギヤ74は、互いに噛み合う同径のヘリカルギヤからなり、その噛み合いによって両バランサ軸7,7は、上記マス部71a,71aが常に同じ高さに位置するように同期して逆向きに回転する。尚、これら連動ギヤ74,74は、ハウジング本体部材40のギヤ収容部44に収容される。
連動ギヤ74に続く後側及び主バランスウエイト部71の前側に続くそれぞれの部位には、各々同径のジャーナル部70,70が形成されている。これらジャーナル部70,70は、その外周にニードルローラベアリング8,8が介装された状態で前後の軸受孔23,31に支持される。
尚、ニードルローラベアリング8は、一般に図6や図7等に示すように、構造上半径方向の外寸法がメタル軸受に比べて大きくなる不利があるが、例えば、本実施形態のニードルローラベアリング8が主バランスウエイト部71よりも僅かに大径な程度となっているように、ジャーナル部70を小径に形成したことでコンパクトに収めることが可能になっている。
前後の各ジャーナル部70,70に続く前側及び後側の部位には、図7や図8に示すように、それぞれ各ジャーナル部70よりも小径のバランスウエイト固定部72,72が設けられていて、そこに偏心マス部材75,75が回動不能に取り付けらている。偏心マス部材75は、図6の(b)に示すように重心が軸心から偏心した略半円柱形状のマス部75aを有する略円筒体からなる。前側の偏心マス部材75は、後側の偏心マス部材75よりも軸方向に長く形成されている。尚、本実施形態の偏心マス部材75は、主バランスウエイト部71と略同径に形成されているが、これよりも大きくても小さくてもよい。
ここで、図8ではその上方に位置する一方のバランサ軸7の前側のバランスウエイト固定部72には、更にそこから前方に延びる延伸部76が一体に設けられていて、そこに第1入力ギヤ77が組み付けられるようになっている。この第1入力ギヤ77は、図6の(b)や図7に示すように、これよりも大径の第2入力ギヤ78ととともに先の前軸支持部材20の前側に形成される入力室24内に収容される。
第1入力ギヤ77及び第2入力ギヤ78は、互いに噛み合っていて、第2入力ギヤ78の前カバー部材50の外方に突出する回転軸の一端には、図6に示すように、先の伝動機構を構成するスプロケット3が取り付けられている。そうして、クランク軸1bが回転すると、伝動機構を介して一対のバランサ軸7,7がエンジンの2倍の回転数で回転するように構成されている。また、各バランサ軸7,7の前後両端部には、先の抜止部材73を締結する締結穴79がその軸線方向に延びるように凹設されている。
(バランサ軸のバランサハウジングへの組み付け)
このような構成の一対のバランサ軸7,7では、各偏心マス部材75,・・・及び第1入力ギヤ77は後付けされるようになっていて、例えば、ニードルローラベアリング8,・・・が挿嵌された前後の軸受孔23,23,31,31に、その両側のバランスウエイト固定部72,・・・を挿通しながらバランサハウジング6を仮組みする。そして、前後の軸支持部材20,30から前後に突出するバランスウエイト固定部72,・・・や延伸部76に、偏心マス部材75・・・や第1入力ギヤ77を装着して抜止部材73,・・・を締結穴79,・・・に締結する。そして、前述したように3本の支持ボルト9,9,9などを締結することによって、一対のバランサ軸7,7をバランサハウジング6に組み付ける。
このように、比較的大径の偏心部材75を後付けで組み付けることで、ジャーナル部70の外径が相対的に小さくなってバランサハウジング6がコンパクトになることに加え、ジャーナル部70の両側にバランスウエイト部を分散配置したことで、バランサ軸7の外形が更に小さくなってよりいっそうバランサハウジング6がコンパクトになる。また、ジャーナル部70のウエイトバランスがよくなる結果、メタル軸受よりも曲がり負荷の影響を受け易いニードルローラベアリング8を採用できるようになる。
(バランサ装置の装着)
こうして一体に構成されたバランサ装置Bは、図10に示すように、ロアブロック1aの下部にボルト止めすることにより組み付けられる。
詳しくは、前軸支持部材20、後軸支持部材30及び前カバー部材50の左右の張出ボス部26,33,53の各々6箇所に形成された取付孔27,34,54,・・・に対応して、ロアブロック1aの下面に締結孔が6箇所開口している(図示せず)。ロアブロック1aの下面の所定位置にバランサ装置Bを配置して、これら締結孔に各取付孔27,34,54,・・・に挿通したボルトを締結することにより、バランサ装置Bはエンジン本体1に装着される。
このように、ボルトを6箇所締結するだけでバランサ装置Bをエンジン本体1に装着できるため、組み付け作業性が向上するし、比較的大きな負荷のかかる前後の軸支持部材20,30が直接ロアブロック1aに締結されるため、確りと固定できる。
こうしてエンジン本体1に装着されたバランサ装置Bは、最初にも説明したように、オイルパン2内の比較的小さなスペースに収まるため、オイルパン2内には十分なスペースが確保でき、例えば、図示しないオイルポンプ等もオイルの貯留スペースを気にせず余裕をもってオイルパン内部に配設することができる。
また、ハウジング本体部材40はオイルのレベル面Lよりも上方に位置し、バランサハウジング6には、前後のカバー部材50,60やハウジングカバー90が装着されているため、バランサハウジング6内への不用意なオイルの浸入も効果的に阻止できる。
更に、本発明のバランサ装置Bは、それに加えて不図示のニードルローラベアリング8への給油や開口91からの給油で、バランサハウジング6内にオイルが浸入した場合にも、そのオイルが自動的に排出されるように工夫が凝らされている。
すなわち、図9に示すように、ハウジングカバー90の左右の端部とハウジング本体部材40の左右の端部との間には、先に説明したボス部49の介在によってハウジングカバー90の前後方向に隙間92,92があいており、その隙間92,92を介してハウジング本体部材40の内部は外部と連通している。一方、ハウジング本体部材40の主バランスウエイト収容部43の内壁面は、バランサ軸7の主バランスウエイト部71の外周の回動軌跡に近接するように円弧状に形成されている。そして、ハウジングカバー90の左右の端部には、いずれも前後方向に延びるようにオイル排出構造が設けられている。
詳しくは、ハウジングカバー90の左右の端部に、主バランスウエイト収容部43の内壁面の上端縁43aよりも左右方向中間寄りから外方に上向き傾斜して立ち上がる屈曲壁部93が設けられている。この屈曲壁部93から更に外方には、略水平状に延びるフランジ壁部94が設けられていて、このフランジ壁部94がボス部49に受け止められて隙間92があくように締結されている。そして、このフランジ壁部94から更に外方には、ハウジング本体部材40の端部を覆うように下向きに屈曲された庇壁部95が延びている。
各バランサ軸7は、図9の矢印線で示すように、同期して各々その下半周側が内側から外側へ向かうように高速で回転するため、主バランスウエイト収容部43に浸入したオイルは、マス部75aによってハウジングカバー90の左右の両端部に掻き揚げられる。掻き揚げられたオイルは、屈曲壁部93の内面に反射して隙間92を通って外部に排出されるようになっている。つまり、バランサハウジング6内に浸入したオイルはバランサ軸7の回転によって溜まる間もなく排出されることとなる。
かかるオイル排出構造は、ハウジングカバー90を屈曲形成するだけであるため、先の特許文献2のつりあい装置の連通孔のように別途加工する必要もなく、製造上も有利なものとなっている。
以上、説明したように、本発明のバランサ装置Bによれば、バランサ軸7のバランサウエイト部をバランスよく分散配置したことで、従来の装置に比べて装置全体をコンパクトにユニット化することができ、取り扱いに優れ、軸受への負荷も軽減できる。バランサハウジング6内への不用意なオイルの浸入もよく防ぐことができ、オイルが浸入しても直ぐに排出されて溜まることがないため、回転抵抗等の問題を招かずに済む。
なお、本発明にかかるバランサ装置Bは、前記の実施の形態に限定されず、それ以外の種々の構成をも包含する。
すなわち、軸受には、滑り軸受(メタル軸受等)を採用してもよい。また、転がり軸受は、ニードルローラベアリング8(針状ころ軸受)に限らず、円筒ころ軸受や玉軸受であってもよい。前カバー部材は支持ボルト9で締結するのではなく、別途装着するようにしてもよい。後付けされる偏心マス部材75や第1入力ギヤ77は、バランサ軸7に着脱不能に取り付けてもよい。更に、バランサハウジング6は、車両へのエンジン搭載時にオイルのレベル面Lが一部浸かるような高さ関係で配置されていてもよい。
本発明のバランサ装置を装着したエンジンの要部をその前方から見た概略図である。 本発明のバランサ装置の上側を斜め後方から見た斜視図である。 前軸支持部材の下側を斜め後方から見た斜視図である。 ハウジング本体部材、スラストプレート、後軸支持部材の上側を斜め後方から見た分解斜視図である。 前カバー部材の上側を斜め後方から見た斜視図である。 (a)はハウジングカバーを除いた本発明のバランサ装置Bを上側から見た図である。(b)は本発明のバランサ装置Bを下側から見た要部を示す図である。 図6のX−X線断面図である。 図7のY−Y線断面図である。 図7のZ−Z線断面図である。 本発明のバランサ装置をエンジンに組み付けた状態をその下方から見た図である。
符号の説明
1 エンジン本体
1a ロアブロック
1b クランク軸
2 オイルパン
6 バランサハウジング
7 バランサ軸
8 ニードルローラベアリング(転がり軸受)
9 支持ボルト
20 前軸支持部材
23 軸受孔
25 ボルト挿通孔(挿通孔)
30 後軸支持部材
31 軸受孔
32 ボルト挿通孔(挿通孔)
40 ハウジング本体部材
47 ボルト挿通孔(挿通孔)
50 前カバー部材
52 ボルト挿通孔(挿通孔)
60 後カバー部材
70 ジャーナル部
71 主バランスウエイト部
72 バランスウエイト固定部
75 偏心マス部材(偏心部材)
81 ボルト挿通孔(挿通孔)
90 ハウジングカバー
92 隙間
B バランサ装置

Claims (5)

  1. エンジンの下部に、クランク軸と平行な方向である前後方向に延びるように一対のバランサ軸を配置して、バランサハウジングに収容してなるバランサ装置であって、
    上記バランサハウジングは、
    上記一対のバランサ軸をそれぞれ回転自在に支持する前後一対の軸支持部材と、
    これら軸支持部材の間に配置されるハウジング本体部材と、を有し、
    上記一対のバランサ軸のそれぞれが、
    上記各軸支持部材に貫通形成された軸受孔によって支持される前後一対のジャーナル部と、
    これら両ジャーナル部間に設けられる相対的に大径の主バランスウエイト部と、
    上記各ジャーナル部の前側、後側にそれぞれ設けられる相対的に小径のバランスウエイト固定部と、
    を有し、
    上記各軸受孔に挿通されて前後に突出する上記各バランスウエイト固定部に、偏心部材が組み付けられて副バランスウエイト部が構成されていることを特徴とするエンジンのバランサ装置。
  2. 請求項1に記載のエンジンのバランサ装置であって、
    上記ジャーナル部と軸受孔との間に転がり軸受が設けられていることを特徴とするエンジンのバランサ装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載のエンジンのバランサ装置であって、
    上記ハウジング本体部材の前後方向の寸法よりも長い支持ボルトを備えるとともに、上記一対の軸支持部材及びハウジング本体部材にそれぞれ前後方向に延びる挿通孔を設け、
    これら挿通孔に上記支持ボルトが挿通されて、上記一対の軸支持部材及びハウジング本体部材が締結されていることを特徴とするエンジンのバランサ装置。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか一つに記載のエンジンのバランサ装置であって、
    上記前後各々の副バランスウエイト部を覆うように、前後の軸支持部材それぞれに前カバー部材及び後カバー部材が装着されていることを特徴とするエンジンのバランサ装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか一つに記載のエンジンのバランサ装置であって、
    上記バランサハウジングの上面には開口部が形成され、その開口部を上方から覆うようにハウジングカバーが設けられ、
    ハウジング本体部材の左右の端部とハウジングカバーの左右の端部との間に隙間があいていることを特徴とするエンジンのバランサ装置。
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