特許文献1及び3に提案されている、当選により特典を与えるゲームシステムでは、当選者にのみ特典を与えている。これらのゲームシステムでは、当選した遊技者は特典を得られるが、同じゲームセンタ内でゲームを行う他の遊技者は特典と無関係であるため、なかなか当選しない遊技者や、当選が発生する確率の低い店舗(ゲームセンタ)でゲームに参加している遊技者にとって、当選に対する興味が徐々に失われて、ゲームに参加する意欲も失われる問題がある。また従来の当選の判定は各ゲームセンタのように閉鎖された領域内で実施されていたため、ゲームへの参加人数が少ないゲームセンタでは当然にして当選確率が下がることになる。そのため当選に興味のある遊技者は、当選確率の高い店舗(センタ)へ移動してしまい、遊技者全体に対して公平性が保てない問題があった。
また特許文献2に示されるゲームシステムでは、当選したゲーム端末機が含まれる同じセンタ内に含まれる少なくとも一部のゲーム端末機でイベントゲームを行って、当選していない遊技者の間に、遊技者が受ける利害について格差を生じさせている。このゲームシステムでは、抽選に当選しない遊技者のゲームに対する興味を失わせることはない。
しかしながら従来の抽選を利用したゲームシステムでは、あくまでも遊技者が個別の満足感を得ているだけであり、複数の遊技者が共通の満足感を得ることができなかった。そのため、同じ場所でゲームに参加している複数の競技者間で新たなコミュニケーションが生じるようなことはなかった。
本発明の目的は、当選により特典を与える場合でも、複数の遊技者間で共通の満足感を得ることができるゲームシステムを提供することにある。
本発明が対象とするゲームシステムは、当選判定部を備えた中央管理装置と、中央管理装置に通信ネットワークを介して接続されるm台(但しmは2以上の任意の整数)のゲーム端末機が属するn個(但しnは2以上の任意の整数)の端末機グループとを備えている。本発明の当選管理方法では、中央管理装置が、n個の端末機グループに属してゲームに参加している複数のゲーム端末機を操作する複数の遊技者のうち、所定の当選条件を満たした遊技者に対して当選の判定を行って、当選した遊技者に予め定めた特典を付与し、且つ当選した遊技者が操作するゲーム端末機が属する端末機グループに属してゲームに参加している他のゲーム端末機を操作する遊技者に予め定めた分配特典を付与する。当選の判定の方法は任意であり、例えば、ジャックポット抽選で採用されいる公知の当選判定方法を採用することができる。例えば、所定の当選条件を満たした者を全て当選と判定してもよいし、所定の当選条件を満たした者に抽選を行って、抽選で当選を決定するようにしてもよい。その場合、抽選の方法としては、当選条件を満たした順番に従って当選者を定めても良く、またランダムに当選者を決定する方法を採用することができる。
なお本願明細書においては、「特典」及び「分配特典」とは、ゲームにおいて遊技者が利用できる利益を意味し、ゲームで勝敗を決定する得点ポイントまたはゲームポイントでも、また特定のプレイを実施するために貯めることが必要な条件ポイントでもよく、更には特定のプレイを実施することを認める効果の発動であってもよく、その内容は任意に定めることができる。
本発明によれば、当選した遊技者だけでなく、当選者が操作していたゲーム端末機が属する端末機グループに属する他のゲーム端末機を操作する他の遊技者にも分配特典が付与されるため、同じグループに属するゲーム端末機を操作する遊技者間で何らかの特典が得られたという共通の満足感を得ることができる。
本発明のゲームシステムでは、n個の端末機グループが、n箇所の端末機センタにそれぞれ分かれて存在している場合でも、またn個の端末機グループが、1つの端末機センタ内に存在している場合のいずれでもよい。ここで端末機センターとは、中央管理装置に通信ネットワークを介して接続される複数のゲーム装置が設けられた域であって、一例として遊戯者がゲームに参加するための店舗が含まれる。前述のゲームシステムで前者の場合は、例えば、複数のゲームセンタ(店舗)がひとつの端末機グループを構成している場合であり、後者の場合は1つのゲームセンタ(店舗)内に設置された複数のゲーム端末機がn個の端末機グループに分けられている場合である。なお後者の場合、複数のゲーム端末機は、1台の大型ゲーム装置に内蔵されて複数の遊技者によって操作される複数のゲーム端末機であってもよいのは勿論である。特に地理的に離れたn箇所の端末機センタにそれぞれ端末機グループが構成される場合には、全国どこのセンタでゲームに参加しても、当選に付随する分配特典を受けられることから、そのセンタで遊ぶ遊技者の数が少ない場合であっても、遊技者が当選や抽選に対する興味を失うことがない。
特に、本発明においては、端末機センタには少なくとも1台の共通表示装置を設ける。そして共通表示装置の表示画面に、その端末機センタの端末機グループに属し且つゲームに参加している全てのゲーム端末機の当選可能性を判断するために利用できる当選可能性情報を表示する。このようにすると、同じ端末センタでゲームに参加している他の遊技者の当選可能性を知ることができるので、新たにゲームに参加する遊技者を増やすことができたり、ゲームを終了しようとする遊技者に終了のタイミングを決定する情報を与えることができる。
具体的には、ゲーム端末機は、該ゲーム端末機を操作する遊技者が、ゲーム参加中に獲得した、当選条件を満たすために設定された当選ポイントを蓄積する当選ポイント蓄積部を備えている。そして共通表示装置の表示部には、その端末機センタの端末機グループにに属し且つゲームに参加している全てのゲーム端末機が有する当選ポイント蓄積部に蓄積された当選ポイントの蓄積状況を当選可能性情報として目視で判別できるように表示するのが好ましい。このようにすると実際にゲームに参加している遊技者は戦略を立てることが容易になるだけでなく、ゲームに参加していない遊技者にもゲームに参加するか否かの判断材料を提供することができる。したがってこのような表示をすると、端末機センタにおけるゲーム端末機の稼働率を高めることができる。
中央管理装置は、n箇所の端末機センタにそれぞれ設置された共通表示装置に表示される前記ポイントの累積状況の基礎データに基づいて、n箇所の端末機センタで当選が発生する確率を判断するのに利用できる当選確率を分析する情報分析部を備えているのが好ましい。そしてn箇所の端末機センタにそれぞれ設置した共通表示装置は、情報分析部が分析した当選確率が目視で判別できるように表示部に表示するのが好ましい。このような当選確率を表示すると、同じ端末機センタでプレイしている遊技者間においてコミュニケーションを活発化させるための材料と戦略を立てる際に利用でくる情報を提供することができる。
またn箇所の端末機センタにそれぞれ設置した共通表示装置は、n箇所の端末機センタにおける当選状況を目視で判別できるように表示部に表示する機能を有していてもよい。。このようにすると同じ端末機センタでプレイしている遊技者間においてコミュニケーションを活発化させるための材料を提供することができる。
ゲーム端末機は、自分が属する端末機センタに属し且つゲームに参加している全てのゲーム端末機が有する当選ポイント蓄積部に蓄積された当選ポイントの蓄積状況を、目視で判別できるようにゲーム端末機の表示画面に表示する機能を有しているのが好ましい。このようにすると、ゲームに参加している遊技者に無理なく情報を見せることができる。
本発明をゲーム端末機の表示画面における表示に注目してみると、本発明では、中央管理装置は、ゲーム端末機の表示画面に、当該ゲーム端末機が属する端末機グループに属し且つゲームに参加している全てのゲーム端末機の当選可能性を判断するために利用できる当選可能性情報を分析して目視で判別できるように表示するためのデータを作成し、該データを端末機グループに属するm台のゲーム端末機に与えて当選可能性情報を表示画面に表示させる機能を備えている。
またゲームとして、k台(但しkは2以上の任意の整数)のゲーム端末機を操作するk人の遊技者が参加する人数制限ゲームが、同時に複数実施されるものを実施するときには、1つの端末機グループを、1つの人数制限ゲームに参加しているk台のゲーム端末機によって構成することができる。この場合にも、中央管理装置もは、1つの人数制限ゲームに参加しているk台のゲーム端末機が当選する可能性を判断するのに利用できる当選可能性情報を分析する情報分析部を設ける。そして1つの人数制限ゲームに参加しているk台のゲーム端末機には、情報分析部が分析した当選可能性情報が目視で判別できるように表示画面に表示する機能を持たせる。このようにすると、対戦相手の一人が当選した場合に特典の分配を受けるため、1つの人数制限ゲームに参加しているk人全ての遊技者のゲームに対する興味を高めることができる。
なおn個の端末機グループの定め方、言い換えるとn個の端末機グループのそれぞれに含まれるm台のゲーム端末機の定め方は任意である。例えば、n個の端末機グループのそれぞれに含まれるm台のゲーム端末機を、予め定められた規則に従って決定してもよい。このようにする端末機グループの定め方によって、予想外の楽しさを享受できるようになることが期待できる。
本発明では、例えば、n個の端末機グループが、n箇所の端末機センタにそれぞれ分かれて存在している場合でも、一つの端末機センタ内に存在する1台のゲーム端末機を操作する遊技者が当選条件を満たすあるいは抽選に当選すれば、他の遊技者も分配特典を得られることから、利用台数が少ないために当選確率が低い端末機センタで遊技する遊技者が、当選確率が低いことを感じることが殆どないという利点が得られる。また当選者だけでなく、その他の遊技者も何らかの特典を得られることから、同じ端末機センタにいる複数の遊技者間に一体感が発生し、遊技者間に新たなコミュニケーションも発生する利点が得られる。
各ゲーム端末機で実施するゲームの内容は任意である。例えば、クイズゲームのように、n個の端末機グループにある全てゲーム端末機で1つのゲームを実施するようなものでよい。またゲームは、n個の端末機グループから一人の遊技者だけが参加することができ且つ予め定めた人数の遊技者だけが参加できる人数制限ゲームが同時に複数実施可能な、麻雀ゲームのようなものであってもよい。ゲームとして人数制限ゲームが同時に複数実施可能なものを実施する場合、中央管理装置は、当選した遊技者と該当選した遊技者が参加している人数制限ゲームに参加していた他のゲーム端末機を操作する他の遊技者にも予め定めた分配特典を付与するようにしてもよい。このようにすると人数制限ゲームに参加している遊技者のゲームに対する意欲を高めることができる。
なお当選の判定については、判定を実行することに条件を付してもよい。例えば、特定の期間内でのみ判定を行うようにしてもよい。例えばジャックポット抽選を当選の判定に使用する場合には、ある程度分配するポイントが貯まっている場合にのみ当選者を出すための判定が実施される。したがってこのような場合には、特定の期間とは、ジャックポット抽選を実施する期間となる。また、当選判定部は、期間を限定せずに、所定の当選条件を満たした遊技者が操作するゲーム端末機の全てに対して当選の判定結果を通知するように構成してもよい。また当選判定部は、期間を限定せずに、所定の当選条件を満たした遊技者が操作するゲーム端末機に対して、抽選を行って当選者を決定し、当選者となった遊技者が操作するゲーム端末機に当選の判定結果を通知するように構成してもよい。
そしてn個の端末機グループにそれぞれ属するm台のゲーム端末機は、それぞれ中央管理装置から当選の判定結果を受け取ると、同じ端末機グループに属する他のゲーム端末機に当選情報を通知するように構成されているのが好ましい。中央管理装置は、当選の判定結果を受け取ったゲーム端末機を操作する遊技者に予め定めた特典を付与し、且つ当選情報を受け取った他のゲーム端末機からの要求に応じて該他のゲーム端末機を操作する遊技者に予め定めた分配特典を付与するように構成されているのが好ましい。
特に当選した遊技者のゲーム端末機から同じグループに属するゲーム端末機に対して当選情報を通知するようにすると、中央管理装置の通信負荷を減らすことができる。また当選情報が通知された他のゲーム端末機から要求があった場合にだけ、分配特典を付与するようおにすれば、中央管理装置では、各ゲーム端末機からの要求の時間差に応じて分配特典付与処理を行えばよく、中央管理装置の処理負担を軽減できる。
特典の付与処理に関して、中央管理装置は、登録された複数の遊技者に対応する複数の遊技者メモリと、特典付与部と、分配特典付与部を備えているのが好ましい。特典付与部では、当選判定部が判定を実行した後、当選の判定結果を受け取ったゲーム端末機を操作する遊技者を特定し且つ特定した該遊技者に対応する遊技者メモリに当選の判定結果に応じて予め定めた特典を記憶させる。また分配特典付与部は、当選情報を受け取ったゲーム端末機から、当選情報に基づく分配特典の付与の要求が通信ネットワークを介して入力されると、当選情報を受け取ったゲーム端末機を操作する他の遊技者を特定し且つ特定した他の遊技者に対応する他の遊技者メモリに分配特典を記憶させる。このように中央処理装置に遊技者メモリを備えて特典の管理をすると、遊技者がどこの遊技機センタでゲームに参加しても、必ず自分の特典を利用することができるので、遊技者の利便性を高めることができる。
分配特典の内容の決定は中央管理装置側で決定してもよいが、中央管理装置側の負担を軽減するためには、分配特典の内容の決定をゲーム端末機側で決定するのが好ましい。その場合には、各ゲーム端末機に、当選情報を受け取ると、分配特典を予め定めた演算式により演算し、その演算結果を分配特典付与部に送信する分配特典演算部を設ける。そして分配特典付与部は、分配特典演算部から送信された演算結果を遊技者メモリに記憶させるように構成する。このようにすれば、分配特典の演算をゲーム端末機側で実施するので、中央管理装置側の負担が軽減するだけでなく、特色のある内容の特典付与を簡単に実行することができる。例えば、演算式として、当選情報を受け取った他のゲーム端末機を操作する他の遊技者がそれまでに当選条件を満たすために蓄積した当選ポイントに分配特典が比例するように定められた演算式を用いることができる。この場合、当選ポイントを、ゲーム端末機側で保存管理していれば、分配特典の演算は容易に行うことができる。また当選ポイントに比例して分配特典が決まると、当選が決定されるまでの遊技者の努力が評価されることになるため、遊技者の当選に対する興味及び意欲が低減することはない。
また当選の判定結果を受け取ったゲーム端末機を操作する遊技者に与えられる予め定めた特典は、当選の順番に比例して少なくなるように定めることができる。このようにすると早期に当選した遊技者が最も大きな得点を得られるので、遊技者の当選に対する意欲を減らすことがなくなる。また予め定めた分配特典は、当選の順番に比例して少なくなるように定めてもよい。このようにしても遊技者の当選に対する意欲を減らすことがなくなる。
また当選条件が満たされたか否かの判定は、中央管理装置で行うこともできるが、当選条件が満たされたか否かの判定をゲーム端末機側で実施してもよいのは勿論である。この場合には、ゲーム端末機は、当選ポイント蓄積部と、当選条件判定部とを備えているのが好ましい。当選ポイント蓄積部は、ゲーム端末機を操作する遊技者が、ゲーム参加中に獲得した、当選条件を満たすために設定された当選ポイントを蓄積する。そして当選条件判定部は、当選ポイント蓄積部に蓄積された当選ポイントが当選条件を満たすか否かを判定する。さらに当選条件判定部は、当選条件が満たされたことを判定すると通信ネットワークを介して、当選条件を満たした遊技者及び該ゲーム端末機を特定する情報を中央管理装置に通知する。このようにすると、ゲーム端末機の台数が増えても、中央管理装置側の当選判定部の処理量が大幅に増加するのを有効に防止することができる。
当選者が出た端末機グループで短いサイクルで何度も当選が発生したとしても大きな問題はない。しかし他の端末機グループでゲームに参加する遊技者に不満が出ることも予想される。そこで当選者が出た端末機グループに属する複数のゲーム端末機において、当選者が出た後に、当選ポイントを減少させるか、または予め定めた当選ポイントに変更するリセット動作をするようにしてもよい。この動作を中央管理装置からの指令で行うためには、まず当選の判定結果に、当選条件を変更する条件変更指令を付随させる。また当選情報にも当選条件を変更する条件変更指令を付随させる。そして条件変更指令を受け取ったゲームに参加中の複数台のゲーム端末機を操作する複数の遊技者がそれまでに当選条件を満たすために当選ポイント蓄積部に蓄積した当選ポイントを減少させる当選ポイントリセット機能をゲーム端末機に更に設ければよい。リセット時に、当選ポイントをゼロにすることもできる。しかし遊技者のゲームに対する意欲を維持するために、当選ポイントを一律で同じ値だけ減少させて、当選者が出なかった他の端末機グループと比較して、次の当選する確率を下げるようにしてもよい。
また当選判定部は、1つの端末機グループで当選の判定結果を受け取れる回数を設定できるように構成することができる。このようにすると1つの端末機グループに当選が集中することを抑制できる。
また中央管理装置において、当選の判定を行う期間を限定するためには、当選の判定の開始条件及び終了条件を任意に定めればよい。いわゆるジャックポットのように、各遊技者が獲得したポイントの一部を貯めて、貯まったゲームポイントを原資として特典を分配する当選システムを採用する場合には、中央管理装置に、ゲームポイント累積部と判定開始指令部と判定停止指令部とを設ける。ゲームポイント累積部は、ゲームに参加している全てのゲーム端末機が獲得したゲームポイントの一部を累積する。そして判定開始指令部は、ゲームポイント累積部に累積されたゲームポイントの累積ポイントが予め定めた値を超えたことを判定すると当選判定部に判定の開始を通知する。そして特典付与部及び分配特典付与部は、累積ポイントを特典及び分配特典の原資として用いる。また判定終了指令部は、判定を開始した後、ゲームポイント累積部に累積されている累積ポイントが予め定めた下限値を下回ると当選の判定の終了を当選判定部に通知する。このような構成を採用すると、原資がある限り、何度でも当選者を出すことができるので、各端末機グループでゲームに参加する遊技者が当選するチャンスをより多く提供することができる。なお原資の残量と関係なく、当選の判定を開始した後、特定の期間が経過すると判定を終了するようにしてもよい。
本発明によれば、当選した遊技者だけでなく、同じグループに属するゲーム端末機を操作する他の遊技者にも分配特典が付与されるため、同じグループに属するゲーム端末機を操作する遊技者間で何らかの特典が得られたという共通の満足感を得ることができる。そのため例えば、n個の端末機グループが、地理的に離れたn箇所の端末機センタにそれぞれ分かれて存在している場合でも、一つの端末機センタ内に存在する1台のゲーム端末機を操作する遊技者が当選すれば、他の遊技者も分配特典を得られることから、利用台数が少ないために当選確率が低い端末機センタで遊技する遊技者が、当選確率が低いことを感じることが殆どないという利点が得られる。また当選者だけでなく、その他の遊技者も何らかの特典を得られることから、同じ端末機センタにいる複数の遊技者間に一体感が発生し、遊技者間に新たなコミュニケーションも発生する利点が得られる。
特に、本発明においては、端末機センタには少なくとも1台の共通表示装置を設け、共通表示装置の表示画面に、その端末機センタの端末機グループに属し且つゲームに参加している全てのゲーム端末機の当選可能性を判断するために利用できる当選可能性情報を表示するので、同じ端末センタでゲームに参加している他の遊技者の当選可能性を知ることができ、新たにゲームに参加する遊技者を増やすことができたり、ゲームを終了しようとする遊技者に終了のタイミングを決定する情報を与えることができる。
以下図面を参照して本発明のゲームシステムを実施する本発明のゲームシステムの実施の形態を詳細に説明する。図1は、中央管理装置1に、通信ネットワークNを介して接続されたn箇所の端末機センタTC1〜TCn(いわゆるゲームセンタ)にそれぞれm台(但しmは2以上の任意の整数)のゲーム端末機が設置されたゲームシステムに本発明を適用した第1の実施の形態の構成を概略的に示す図である。図1に示すように、本実施の形態のゲームシステムでは、いわゆるセンタサーバと呼ばれるコンピュータによって構成される中央管理装置1の内部に、通信部2と、当選判定部3と、特典付与部4と、遊技者メモリ部5と、分配特典付与部6と、ゲームポイント累積部7と、判定開始指令部8と、判定終了指令部9と、情報分析部10と、入出力データを制御する制御部Cとを含んでいる。そしてn箇所の端末機センタTC1〜TCnには、それぞれm台のゲーム端末機(11〜1m、21〜2m、n1〜nm)と、共通表示装置としてのセンタモニタCM1〜CMnがそれぞれ設置されている。ゲーム端末機は、それぞれマイクロコンピュータを内蔵している。n箇所の端末機センタTC1〜TCnは、1つの市内を設置エリアとして、または日本全国を設置エリアとして適宜の場所に分散して設置されている。なお各端末機センタに設置されるゲーム端末機の台数は、同じである必要はない。通信ネットワークNは、インターネットを利用したネットワークである。本実施の形態では、各端末機センタに配置されたm台のゲーム端末機(例えば11〜1m)が1つの端末機グループを構成している。したがって図1のゲームシステムでは、n箇所の端末機センタTC1〜TCnに対応したn個の端末機グループG1〜Gnが構成されている。
本実施の形態のゲームシステムでは、中央管理装置1が、n個の端末機グループG1〜Gnに属してゲームに参加している複数のゲーム端末機を操作する複数の遊技者のうち、所定の当選条件を満たした遊技者に対して当選の判定を行う。そして中央管理装置1は、当選した遊技者に予め定めた特典を付与する。また中央管理装置1は、当選した遊技者が操作するゲーム端末機が属する端末機グループに属してゲームに参加している他のゲーム端末機を操作する遊技者に予め定めた分配特典を付与する。各ゲーム端末機で実施するゲームについては、通信ネットワークNに接続されたゲームサーバGSが制御を行う。ゲームサーバGSからは、各遊技者に関する各種の情報が中央管理装置1の通信部2へ送信される。各遊技者に関する各種の情報は情報毎に中央管理装置1で管理されており、必要に応じてゲームサーバGSやゲーム端末機11〜nmに通信部2から通信ネットワークNを介して情報が送信される。また、ゲームサーバGS内に中央管理装置1を備えていてもよい。なお端末機センタTC1〜TCn内に構成される端末機グループG1〜Gnに属する複数のゲーム端末機は、その端末機センタ内でそれぞれ相互に通信可能に接続されている。
ゲームサーバGSを利用して各ゲーム端末機で実施するゲームの内容は任意である。例えば、クイズゲームのように、n個の端末機グループにある全てのゲーム端末機で1つのゲームを実施するようなものとすることができる。また通信対戦麻雀ゲームのように、n個の端末機グループG1〜Gnから一人の遊技者だけが参加することができ且つ予め定めた人数の遊技者だけが参加できる人数制限ゲームが同時に複数実施可能なものであってもよい。
特典の付与のために、中央管理装置1は、当選判定部3と、特典付与部4と、登録された複数の遊技者に対応する複数の遊技者メモリを備えた遊技者メモリ部5と、分配特典付与部6と、ゲームポイント累積部7と、判定開始指令部8と、判定終了指令部9とを利用する。当選判定部3は、n個の端末機グループG1〜Gnに属してゲームに参加している複数のゲーム端末機11〜nmを操作する複数の遊技者のうち、所定の当選条件を満たした遊技者が操作するゲーム端末機に当選の判定結果を制御部C及び通信部2を介して通知する。当選判定部3で行う当選の判定の方法は任意である。例えば、所定の当選条件を満たした者を全て当選と判定してもよい。その場合には、当選条件を満たした順番に従って当選者を定めることになる。さらに、所定の当選条件を満たした者に対して抽選を行って、抽選で当選を決定するようにしてもよい。この抽選では、規則性を持って当選者を決定してもよいが、ランダムに当選者を決定してもよい。
また当選条件が満たされたか否かの判定は、中央管理装置1で行うこともできるが、本実施の形態では、当選条件が満たされたか否かの判定をゲーム端末機側で実施している。したがって当選判定部3では、ゲームに参加している複数のゲーム端末機から通知されてくる当選条件の判定結果を受信して、当選者を決定している。そのため図2に示すように、本実施の形態で使用するゲーム端末機11〜nmは、入力部101、ゲーム実行部102,表示装置103、通信部104、当選ポイント蓄積部105、当選条件判定部106及び分配特典演算部107を備えている。ゲームを実行するための指令は、スイッチ等の入力部101からゲーム実行部102に入力される。ゲーム実行部102は、通信部104を介して中央管理装置1とゲームサーバGSとの間でゲームに必要なデータを送受信してゲームを進行する。ゲームの進行状況は、CRTモニタ等からなる表示装置103に表示される。当選ポイント蓄積部105は、ゲーム端末機を操作する遊技者が、ゲーム参加中に獲得した、当選条件を満たすために設定された当選ポイントを蓄積する。ここで当選ポイントの付与のルールは、ゲームの進行に応じて適宜に定めるものである。例えば、麻雀ゲームであれば、1回の対局で勝利した場合に当選ポイントを1ポイント得られるというように付与のルールを定めてもよい。
当選条件判定部106は、当選ポイント蓄積部105に蓄積された当選ポイントが当選条件を満たすか否かを判定する。例えば、当選ポイントが5ポイントになった場合に当選条件を満たしたと判定するように、当選条件を定めることができる。さらに当選条件判定部106は、当選条件が満たされたことを判定すると、通信部104から通信ネットワークNを介して、当選条件を満たした遊技者及びゲーム端末機を特定する情報を中央管理装置1に通知する。なお当選ポイントをゲームでも使用する場合には、当選条件判定部106は、通信部104から当選ポイントをゲームサーバGSに送信する。なお当選ポイント蓄積部105に蓄積された当選ポイントを、ゲームが終了するときに、遊技者メモリ部5の対応する遊技者メモリに記憶しておいたり、遊技者が所有するゲーム専用のICカードに保存しておき、次回のゲーム参加のときに、その遊技者が継続して当選ポイントを使用できるようにしてもよい。また当選ポイント蓄積部105に蓄積された当選ポイントを、ゲーム終了時にゼロとしてもよい。このようにゲーム端末機側で当選条件が満たされたことを判定すると、ゲーム端末機の台数が増えても、中央管理装置1の当選判定部3の処理量が大幅に増加するのを有効に防止することができる。
ゲーム端末機の当選条件判定部106が、当選条件が満たされたことを判定して、当選条件を満たした遊技者及びゲーム端末機を特定する情報を中央管理装置1に通知すると、前述のように、中央管理装置1の当選判定部3は当選か否かを決定する。前述のように、例えば、一度に複数のゲーム端末機から当選条件を満たしたことが当選判定部3に通知された場合、中央管理装置1の当選判定部3は、通知をしてきた順番の早い遊技者を当選者と判定するシステムを採用することができる。当選判定部3が当選者を決定すると、特典付与部4から遊技者メモリ部5内に設けた当選者に対応する遊技者メモリに所定の特典を記憶させる。また当選判定部3は、当選者が操作するゲーム端末機に当選したことを通知する。この通知がゲーム端末機の通信部104に受信されると、ゲーム実行部102は同じ端末機グループに属する他のゲーム端末機に、自分が当選したことを知らせる当選情報を通信部104から通知する。本実施の形態では、この通知を簡単にするために、1つの端末機センタ(例えばTC1)内の複数のゲーム端末機(例えばゲーム端末機11〜1m)は相互に通信可能に接続されている。
なお当選判定部3における当選の判定については、判定を実行することに条件を付してもよい。例えば、特定の期間内でのみ判定を行うようにしてもよい。例えば当選判定部3を、所定の当選条件を満たした遊技者が操作するゲーム端末機に対して、抽選を行って当選者を決定し、当選者となった遊技者が操作するゲーム端末機に当選の判定結果を通知するように構成してもよい。
本実施の形態では、分配特典の内容の決定を中央管理装置1で決定するのではなく、中央管理装置1の負担を軽減するために、ゲーム端末機で決定する。そこで図2に示すように、各ゲーム端末機には、同じ端末機グループ内の遊技者の誰かが当選したときに、その当選した遊技者が操作するゲーム端末機から送信された当選情報を通信部104が受け取ると、分配特典を予め定めた演算式により演算し、その演算結果を通信ネットワークNを介して中央管理装置1内の分配特典付与部6に送信する分配特典演算部107を設けている。中央管理装置1内の分配特典付与部6は、分配特典演算部107から送信された演算結果を遊技者メモリ部5の対応する遊技者の遊技者メモリに記憶させる。このようにすれば、分配特典の演算をゲーム端末機で実施するので、中央管理装置1の負担が軽減するだけでなく、特色のある内容の特典付与を簡単に実行することができる。例えば、演算式として、当選情報を受け取った他のゲーム端末機を操作する他の遊技者がそれまでに当選条件を満たすために蓄積した当選ポイントに分配特典が比例するように定められた演算式を用いることができる。本実施の形態で使用するゲーム端末機は、当選ポイント蓄積部105が、当選ポイントを保存管理しているので、当選ポイントに比例した分配特典の演算は容易に行うことができる。当選ポイントに比例して分配特典を決めると、当選が決定されるまでの遊技者の努力が評価されることになるため、遊技者の当選に対する興味及び意欲が低減することはない。
前述のように、n個の端末機グループG1〜Gnにそれぞれ属するゲーム端末機は、それぞれ中央管理装置1から当選の判定結果を受け取ると、同じ端末機グループに属する他のゲーム端末機に当選情報を通知するように構成されている。このような通知を可能にするために、端末機グループG1〜Gn内のm台のゲーム端末機は相互に通信可能に接続されている。例えば端末機グループG1内のゲーム端末機11が、当選判定部3から当選の判定結果を受け取ると、ゲーム端末機11は端末機グループG1内の他のゲーム端末機12〜1mに自分が当選したことを知らせる当選情報を通知する。そして本実施の形態では、当選判定部3における当選の判定の開始及び終了を判定開始指令部8と判定終了指令部9とからの指令によって決定する。本実施の形態では、ジャックポットのように、各遊技者が獲得したポイントの一部を貯めて、貯まったゲームポイントを原資として特典を分配する当選システムを採用する。そこで中央管理装置1内に、ゲームポイント累積部7を備えている。ゲームポイント累積部7は、ゲームに参加している全てのゲーム端末機が獲得したゲームポイントの一部を累積する。そして判定開始指令部8は、ゲームポイント累積部7に累積されたゲームポイントの累積ポイントが予め定めた値を超えたことを判定すると当選判定部3に判定の開始を通知する。また判定終了指令部9は、当選の判定動作を開始した後、ゲームポイント累積部7に累積されている累積ポイントが予め定めた下限値を下回ると当選の判定の終了を当選判定部3に通知する。
特典付与部4では、当選判定部3が判定を実行した後、当選の判定結果を当選したゲーム端末機に通知し、同時に当選の判定結果を受け取ったゲーム端末機を操作する遊技者を特定する。そして特典付与部4は、遊技者メモリ部5内にある複数の遊技者に対応して設けた複数の遊技者メモリから、特定した遊技者に対応する遊技者メモリを選択し、当選の判定結果に応じて予め定めた特典をその遊技者メモリに記憶させる。
また分配特典付与部6は、当選情報を受け取ったゲーム端末機から、当選情報に基づく分配特典の付与の要求を、通信ネットワークN、通信部2及び制御部Cを介して受け取る。そして分配特典付与部6は、当選情報を受け取ったゲーム端末機を操作する他の遊技者を特定し且つ特定した他の遊技者に対応する他の遊技者メモリに分配特典を記憶させる。このように中央処理装置1に遊技者メモリ部5を備えて特典の管理をすると、遊技者がどこのゲームセンタでゲームに参加しても、必ず自分の特典を利用することができるので、遊技者の利便性を高めることができる。なお本実施の形態では、分配特典の付与の要求を、当選情報を受け取ったゲーム端末機が自動的に行っている。しかし分配特典の付与の要求を遊技者のマニュアル操作によって行うようにしてもよいのは勿論である。マニュアル操作により分配特典の付与を要求しなければならないようにすると、分配に対する遊技者の意識が高まる。
本実施の形態では、特典付与部4及び分配特典付与部6は、ゲームポイント累積部7に累積されたゲームポイントの累積ポイントを特典及び分配特典の原資として用いる。このような構成を採用すると、原資がある限り、何度でも当選者を出すことができるので、各端末機グループでゲームに参加する遊技者が当選するチャンスをより多く提供することができる。なお原資の残量と関係なく、当選の判定を開始した後、特定の期間が経過すると判定を終了するようにしてもよい。この場合には、特定の期間が終了した時点でゲームポイント累積部7に残ったゲームポイントは、次回の当選の判定における特典の付与に繰り越すことができる。
なお麻雀ゲームの場合には、1回の対局で勝った遊技者が得るポイントの例えば5%をゲームポイントの累積用ポイントにすればよい。
図1のゲームシステムでは、n個の端末機グループが、n箇所の端末機センタにそれぞれ分かれて存在しているが、図3に示す第2の実施の形態のように、n個の端末機グループG1〜Gnが、1つの端末機センタTC内に存在している場合にも本発明を適用することができる。図1のゲームシステムの場合は、複数の端末機センタ(ゲームセンタ)が一つの端末機グループを構成しているが、図3のゲームシステムでは1箇所の端末機センタ(ゲームセンタ)内に設置された複数のゲーム端末機11〜nmがn個の端末機グループG1〜Gnに分けられている。図3のゲームシステムでは、1箇所の端末機センタTCに1台のセンタモニタCMが設置されている。なお図3のゲームシステムは、複数のゲーム端末機11〜nmが、1台の大型ゲーム装置に設けられて複数の遊技者によって操作される複数のゲーム端末機であってもよいのは勿論である。
また図1の実施の形態では、端末機センタTC1〜TCn内でゲームに参加している遊技者の情報交換を容易にしたり、端末機センタでまだゲームに参加していない遊技者がいる場合に、ゲームに参加を促すために共通表示装置としてのセンタモニタCM1〜CMnの表示画面に、種々の情報を表示する。この情報表示の基礎となるデータは、情報分析部10で作成される。図3のゲームシステムのように1カ所の端末機センタで複数の端末機グループG1〜Gnを作る場合には、1カ所の端末機センタに設置するセンタモニタCMにも同様の情報を表示する。また本実施の形態では、ゲーム端末機の表示装置103の表示画面にも、各種の情報を表示している。
図4(A)は、代表としてセンタモニタCM1の表示画面に表示される、特典の付与を開始する期間であることを示す画像の一例を示している。また図4(B)は、端末機センタTC1で当選者が出て、端末機センタTC1の他の遊技者に分配特典が付与されたことを示す画像の一例が示されている。センタモニタCM1の表示画面は、表示部D1〜D6を有している。表示部D1は、「JACKPOT」の表示をすることにより、特典の付与が開始されている期間であることを示している。特典の付与が行われていないときには、表示部D1には「頑張れ!」等の別の言葉が表示されている。また表示部D2には、ゲームポイント累積部7に累積されているゲームポイントの累積状況が数字で表示されている。また表示部D3には、ゲームポイント累積部7に累積されているゲームポイントの累積状況が縦棒グラフで表示されている。なお本実施の形態では、例えばゲームポイントの累積値が1,000,000ポイントに達すると、特典の付与が開始される。また表示部D4及びD5は、情報分析部10の分析結果の一つである当選確率を数字と縦棒グラフで表示している。図4(A)においては、当選確率が「50%」と表示されている。この「50%」は、端末機センタTC1で当選者が出る確率である。また表示部D6には、端末機センタTC1内に20台のゲーム端末機があるとした場合に、20台のゲーム端末機の当選ポイントの累積状況が表示されている。表示部D6中の「1乃至20」の数字は、ゲーム端末機の番号であり、この数字の横の黒丸の表示は、当選ポイントの数を示している。例えば、ゲーム端末機1の横の「●●」の表示は、ゲーム端末機1を操作する操作者の当選ポイントが2ポイントであることを示している。何も表示がないことは当選ポイントが0であるか、またはゲーム端末機が使用されていないことを示している。なおゲーム端末機が使用されていない場合には、ゲーム端末機の数字を点滅させたり、表示色を変える等することにより、その旨を表示することができる。端末機センタTC1でゲームに参加している遊技者は、表示部D4及びD5の確率と、表示部D6の各遊技者の当選ポイントの累積状況を見ることにより、端末機センタTC1で当選が出る可能性及び自分が当選できる可能性を考慮して、ゲームを進めることができる。
図4(B)は、端末機センタTC1の5番のゲーム端末機を操作する遊技者が当選した結果、端末機センタTC1の他のゲーム端末機に分配特典が付与されたことを、表示部D1に示した「5番当選!!“ご祝儀”」の文字で表示している。当選が出たことにより、5番のゲーム端末機を操作する遊技者にゲームポイントで特典が付与され、また端末機センタTC1の他のゲーム端末機を操作する遊技者に分配特典がゲームポイントで付与された結果、表示部D2及びD3に示されるゲームポイントの累積値は減少している。また図4(B)に示すように、本実施の形態では、当選した遊技者(5番のゲーム端末機を操作する遊技者)の当選ポイントが2ポイント即ち「●●」に減少し、端末機センタTC1に属する他のゲーム端末機を操作する遊技者の当選ポイントがすべて1ポイント即ち「●」に減少している。これは、特典と分配特典とを得たとしても、再度の当選の可能性を残すことにより、遊技者の興味を減じないようにするためである。
なお本実施の形態では、表示部D6に、情報分析部10が分析する他の種類の当選可能性情報を交互に所定時間ずつ順番に表示する。他の種類の当選可能性情報としては、n箇所の端末機センタTC1〜TCnにそれぞれ設置された共通表示装置としてのセンタモニタCM1〜CMnに表示される当選ポイントの累積状況の基礎データ(各センタモニタの表示部D6のデータに相当するデータ)に基づいて、n箇所の端末機センタでゲームに参加している複数台のゲーム端末機が当選する可能性を判断するのに利用できる当選可能性情報(各端末機センタTC1〜TCnでゲームに参加している遊技者の中から当選がでる確率)がある。この当選可能性情報は、図4(B)の下側領域に表示されている。なおこの当選可能性情報は、図5の表示部D18に示した表と同じものである。表示部D6には、その他の情報を表示してもよいのは勿論である。
センタモニタCM1にこれらの表示をすると、ゲームを継続するか否かを決定するために有用な情報及びゲームに参加するか否かを決定するために有用な情報を、同じ端末機センタにいる遊技者全員に提供することができる。
端末機センタTC1〜TCnに設置したセンタモニタCM1〜CMn(共通表示装置)だけでなく、各ゲーム端末機の表示画面にも、前述のゲームポイント累積部の累積状況と、当選ポイントの蓄積状況と、当選可能性情報とを表示することができる。図5はゲーム端末機においてゲームの途中で、特典の付与期間にあることを表示する際の表示画面の変化の一例を示している。本実施の形態では、ゲームとして、参加できる人数が限定される人数制限ゲームの一つである麻雀ゲームを実施する。本実施の形態のゲームシステムでは、システム全体で複数の麻雀ゲームが同時に実施されている。具体的には、複数のゲーム端末機の中から選ばれた4台のゲーム端末機を用いて4人の遊技者が1つの麻雀ゲームを実施する。そしてその他の複数のゲーム端末機を操作する遊技者も4人が一つのグループとなって麻雀ゲームが実施される。そこで次の対局が始まる直前に図5の最初の画面(1段目)に示すような表示が、各ゲーム端末機の表示装置103の表示画面に表示される。最初の画面では、「JACKPOT」の表示の下の表示部D11にはゲームポイント累積部の累積状況が数字で示されており、表示部D12には「1st Chance」の文字で、遊技者にとって当選のチャンスが初めてあること、すなわち今まで当選していないことが表示される。「2nd Chance」の場合には、すでに1回当選していることを意味する。また表示部D13の「あと2回!」の表示は、このゲーム端末機が属する端末機グループではあと2回当選を獲得できることを示している。言い換えると、1つの端末機グループに対して当選の判定結果を受け取れる回数が制限されている。そして次の画面(2段目)には、1つの麻雀ゲーム(人数制限ゲーム)に参加している4台のゲーム端末機を操作する4人の遊技者のそれぞれの当選ポイントが当選可能性情報として表示されている。すなわち表示部D14は、このゲーム端末機を操作する遊技者の当選ポイントを「●」の数で示しており、表示部D15乃至D17は残りの3人の遊技者の当選ポイントを「●」の数で示している。中央管理装置1の遊技者メモリ部5には、ゲームサーバGSから遊技者の当選ポイントについてのデータが逐次送信されて保存されている。そこで中央管理装置1は、遊技者メモリ部5の記憶データに基づいて、各ゲーム端末機に麻雀ゲームに参加している4人の当選ポイントのデータを送信する。このデータに基づいて、各ゲーム端末機は、図5の2段目の画面を作成して表示する。
また中央管理装置1の情報分析部10は、遊技者メモリ部5の記憶データに基づいて、n箇所の端末機センタTC1〜TCnにそれぞれ設置されたセンタモニタに表示される当選ポイントの累積状況の基礎データに基づいて、n箇所の端末機センタでゲームに参加している複数台のゲーム端末機が当選する可能性を判断するのに利用できる当選可能性情報を分析する。この当選可能性情報は、図5の3段目にに示した画面の表示部D18に表形式で表示される。表示部D18に示した表は、A〜Tがn箇所の端末機センタTC1〜TCnの名前を意味している。そしてこの名前の左側の数字が、その端末機センタで当選が出る確率[図4(A)の表示部D4に表示する確率と同じ]が示されている。そして名称の右側には、その端末機センタで過去に当選が出た回数が表示されている。ゲーム端末機が所属する端末機センタに関する情報は、他の端末機センタの情報と区別できるように、表示色を変えてある。図5の例では、黒色の背景に白色の文字で、情報が表示されている。なお図5の3段目に示した当選可能性情報は、前述のセンタモニタCM1〜CMnにも同様にして表示される。当選確率及び当選回数は、中央管理装置1の遊技者メモリ部5に記憶されたデータから情報分析部10が分析する。そのため遊技者メモリ部5の遊技者メモリには、各遊技者の当選ポイントを含む各種のポイントデータ、当選回数、当選した端末機センタの名前等が記憶されている。
そして最後に、ゲーム端末機の表示画面の表示部D19(4段目)には、図4(A)に示したセンタモニタの表示部D6の表示内容と同じ、端末機センタ内に20台のゲーム端末機があるとした場合に、20台のゲーム端末機の当選ポイントの累積状況が表示される。なお、図5の2段目から4段目の画像表示を表示する順番は、この実施の形態の順番に限定されるものではなく、任意の順番で表示することができる。また、2段目から4段目の画像表示の少なくとも一つを表示すればよく、表示する画像の組合せは任意である。
対局開始前に図5の表示がなされた後、1つの麻雀ゲームを実施する4台のゲーム端末機を操作する4人の遊技者間で麻雀ゲームが実施される。なお周知の通り、参加人数が少ない場合にはゲームサーバGSが、仮想遊技者を提供して、仮想遊技者と対戦する場合もある。
図6(A)乃至(C)は、対戦中のゲーム端末機の表示装置103の画面の例をそれぞれ示している。図6(A)の表示は、ゲームシステムにおいて、特典の付与が開始される前の画面表示である。表示部D21には、ゲーム端末機を操作する遊技者の現在の当選ポイントが黒丸表示(●●●○○)で表示されている。この例では、あと当選ポイントが2ポイント足りない状況であることが示されている。また表示部D22には、分配特典の原資となる現在のゲームポイントの累積値が数字で表示されている。図6(B)では、ゲームの最中に特典の付与が開始されていることが表示部D24に「JACKPOT]の文字が表示されることにより遊技者に知らされる。「JACKPOT」の文字の下の表示部D25には、現時点のゲームポイントの累積値が表示される。そして表示部D23には、この表示画面を備えたゲーム端末機を操作する遊技者が当選したことを示す「当選!」の文字が表示されている。通常、表示部D23には、図6(A)の表示部D21と同様に当選ポイントが表示されている。この「当選!」の表示によって、遊技者は自分が当選したことを知る。また図6(C)の表示部D26には、自分が使用しているゲーム端末機が属する端末機グループ内で自分以外の誰かが当選して、表示画面を有するゲーム端末機を操作する遊技者にも分配特典が与えられてことを示す「ご祝儀!!」の文字が表示されている。この「ご祝儀!!」の文字の表示により、ゲームの最中であっても分配特典を得たことが遊技者には分かる。なお後に説明するように、1つの端末機グループを1つの麻雀ゲームを実行する4台のゲーム端末機で構成することもできる。この場合には、表示部D26に、当選した対戦相手の識別表示(名前等)を「ご祝儀!!」の文字と一緒に表示するようにしてもよい。
図7には、図1及び図3に示したゲームシステムにおいて、特典及び分配特典を付与するために使用されるコンピュータのプログラムのアルゴリズムの一例を示している。以下、前述の各種の表示画面を参照しながら、図7のアルゴリズムを用いて図1のゲームシステムの特典及び分配特典を付与するための動作について説明する。なおゲームシステムにおいて実行されるゲームは、ゲームサーバGSを中心にして制御されるので、このアルゴリズムにはゲームを実行するためのアルゴリズムは含まれていない。
まずステップST1では、ゲームポイントの累積が実行される。ゲームポイントの累積状況は、図4(A)の表示部D2及びD3並びに図6(A)の表示部D22に示すように、センタモニタの表示画面及びゲーム端末機の表示画面の両方に表示される。ゲームポイントの累積はゲームポイント累積部7で実施され、画面表示に必要なデータは中央管理装置1の情報分析部10及び制御部Cからセンタモニタ及び各ゲーム端末機に送信されている。
ステップST2でゲームポイントが所定値(この例では1,000,000ポイント)より大きくなるとステップST3で、当選判定の開始が指令される。この指令は判定開始指令部8から当選判定部3に指令される。当選判定の開始は、当選判定部3及び制御部Cを経由してセンタモニタCM1〜CMnに通知され、またゲーム端末機11〜nmにも通知される。その結果、センタモニタCM1〜CMnの表示画面の表示部D1(図4)及びゲーム端末機の表示画面の表示部D24(図6)には、当選の判定が開始されたことを示す「JACKPOT」の文字が表示される。なおこの表示と共に音楽を流してもよい。
次にステップST4で、当選条件を満たした遊技者が出現したか否かの判定が行われる。この判定はゲームに参加しているゲーム端末機11〜nm内の当選条件判定部106で実行される。そして当選条件判定部106からの通知が当選判定部3に入力されると、ステップST5で当選の判定が実施される。当選の判定は、中央管理装置1の当選判定部3で実行する。本実施の形態では、ゲームポイントがゼロになるまで、当選の判定を行う。そして当選の判定基準は、当選条件を満たしたことを通知してきた順番に従って、当選者とするものである。したがって5人の当選条件を満たした遊技者が出現した場合でも通知順に従って当選者を決定する。
次にステップST6に進んで当選した遊技者のゲーム端末機に判定結果を通知する。またステップST7で当選した遊技者に特典を付与する。例えば、ゲームで使用するポイントを、予め定めた値(例えば10万ポイント)だけ当選者に付与する。そして当選者に特典を与えたことから、ゲームポイント累積値からは、与えた特典に相当するゲームポイント分を減ずる。
次にステップST8へ進んで、当選者が操作するゲーム端末機が属する端末機グループに属する他のゲーム端末機に当選情報を通知する。この通知は、各端末機グループ内で実行される。なお当選者が出たことについては、図4(B)に示すようにセンタモニタに表示され、また図6(B)に示すように当選者のゲーム端末機の表示画面にも表示される。
ステップST9では、当選情報を受け取った他のゲーム端末機から分配特典付与の要求があったか否かが判定される。そして要求があればステップST10で分配特典の付与が実行されて、併せてゲームポイントの累積値から分配特典に使用した分のゲームポイントが削減される。この要求の有無の判断及び分配特典の付与は分配特典付与部6で実行される。なお分配特典の付与が実行されたことは、図4(B)に示すようにセンタモニタに表示されるとともに、図6(C)に示すようにゲーム端末機の表示画面にも表示される。
この例ではステップST9で要求がないと判定された場合には、当選情報が通知されてから所定の時間が経過したか否かの判定がステップST11で実行され、所定の時間が経過した後は、ステップST12で分配を終了する。ステップST11及びST12は分配特典付与部6で実行される。このように構成することは、通信異常が発生した場合や、遊技者のマニュアル操作で分配の要求をする場合に、必要以上に分配処理を長引かせないようにするために有効である。ゲーム端末機が自動で要求する場合には、これらのステップは殆ど活用されることはない。
ステップST10で分配が実行された後は、ステップST13でゲームポイントの累積値が0以下になっていないかが判定される。この判定は判定終了指令部9で実行される。そしてゲームポイントの累積値が0以下になっていない場合には、ステップST4へと戻って次の当選者の決定を行う。なお残っているゲームポイントの累積値と与える特典及び分配特典の合計値との関係が、ゲームポイントが不足する関係になった場合であっても、残っているゲームポイントと無関係に特典と分配特典の付与を実行する。この場合には、例外的に、ゲームポイント累積値を特典付与の原資とはしない。ステップST13でゲームポイント累積値が0以下になったことを判定すると、ステップST14で当選の判定を終了する。この判断は中央管理装置1の判定終了指令部9が実行し、結果を当選判定部3に通知する。この指令を受けて、当選判定部3は当選の判定を終了する。ステップST15でゲームシステムにおけるゲームの終了を判定しなければステップST2へ戻って、以後同じ動作が繰り返される。
図8は、ゲーム端末機における当選条件の判定動作をマイクロコンピュータを用いて実施する場合に使用するプログラムのアルゴリズムを示している。図8において、ステップST21では、当選ポイントが発生したか否かの判定が行われる。この判定は、ゲーム実行部102内で実行される。当選ポイントが発生すると、ステップST22で当選ポイントを当選ポイント蓄積部105に蓄積する。次にステップST23で当選ポイント蓄積部105に蓄積された当選ポイントが当選条件に達したか否かが判定される。この判定は当選条件判定部106で実行する。ステップST23で当選ポイントが当選基準に達したことを判定すると、ステップST24でその旨が中央管理装置1に通知される。その後ステップST25では、当選ポイント蓄積値を所定値にリセットする。当選ポイントの蓄積値を0にすることもできるが、本実施の形態では遊技者の意欲を低下させないように当選ポイントを2ポイント残すことにしている(図4(B)参照)。ステップST26では、遊技者がゲームを終了するか否かの判定が行われる。なおゲームを終了する場合には、他のデータの保存と同様に、中央管理装置1及び遊技者が所有するICカード等の記録媒体へのデータの保存が実行されるのは勿論である。
図9は、当選者が出て分配が行われる際の、ゲーム端末機における処理をゲーム端末機内のマイクロコンピュータで実行する場合に用いるプログラムのアルゴリズムの一例を示している。このアルゴリズムでは、ステップST31で、自分のゲーム端末機が属する端末機グループ内の他のゲーム端末機から当選情報が入力されたか否かが判定される。そしてステップST32では、当選情報を受け取った後に、分配を受け入れるか否かの判定が行われる。このステップST32は、分配の要求を遊技者のマニュアル操作により行う場合に有効に働く。自動的に分配の要求を行う場合には、自動的に分配受け入れを選択する。これらのステップは分配特典演算部107内で実行される。次にステップST33で分配特典を演算する。この演算は分配特典演算部107で実行される。演算結果は、ステップST34で中央管理装置1の分配特典付与部6に通知される。
ステップST35で分配要求の通知があったことを判定すると、ステップST36で当選ポイントの蓄積値を所定値まで減少させる。本実施の形態では、図4(B)に示すように、分配を受けたゲーム端末機を操作する遊技者の当選ポイントは、分配を受けたことの代償として全て1ポイントまで減少する。次にステップST37へと進み分配を受けた回数の確認が行われる。分配を受けた回数が、3回以上であれば、分配を受けた際の当選ポイントの減少量を変更する。本実施の形態では、減少量を少なくする。これは、分配を受けるたびに、当選ポイントが大幅に減少すると、遊技者のゲームに対する意欲を低下させるのを防ぐためである。しかし分配特典が多い場合には、減少量を増加させることを行ってもいよい。そしてステップST39で、ゲームの終了を判定しなければステップST31へと戻る。
図10は、センタモニタに画像を表示するために用いるプログラムのアルゴリズムを示すフローチャートである。このプログラムはセンタモニタ内の回路中に含まれるマイクロコンピュータにインストールされる。まずステップST41では、ゲームポイント累積値を入力する。続いてステップST42では、ゲームに参加している全てのゲーム端末機から当選ポイントの蓄積値を入力する。さらにステップST43では、情報解析部から当選可能性情報を入力する。これらの入力が終わったら、ステップST44でセンタモニタの表示画面上に情報を表示する。ステップST45で所定時間が経過したことを判定すると、ステップST46に進む。以後ステップST46で、ゲームシステム全体の終了することを判定しなければ、ステップST41へと戻り、新たな情報を入手して画像の更新が行われる。
本実施の形態によれば、当選した遊技者だけでなく、当選者が操作していたゲーム端末機が属する端末機グループG1〜Gnに属する他のゲーム端末機を操作する他の遊技者にも分配特典が付与されるため、同じグループに属するゲーム端末機を操作する遊技者間で何らかの特典が得られたという共通の満足感を得ることができる。
なお特典付与部4は、当選の判定結果を受け取ったゲーム端末機を操作する遊技者に与えられる予め定めた特典を、当選の順番に比例して少なくなるように定めることができる。このようにすると早期に当選した遊技者が最も大きな得点を得られるので、遊技者の当選に対する意欲を減らすことがなくなる。また分配特典付与部6も、予め定めた分配特典を、当選の順番に比例して少なくなるように定めてもよい。
図1に示した実施の形態では、各端末機センタTC1〜TCn内のゲーム端末機がそれぞれ1つの端末機グループを構成するものとしている。また図3の実施の形態では、1つの端末機センタ内の複数の端末機グループを複数の端末機グループG1〜Gnに分けている。しかし本発明はこのようなグループ分けに限定されるものではない。例えば、ゲームが、k台(但しkは2以上の任意の整数)のゲーム端末機を操作するk人の遊技者が参加する人数制限ゲームが、同時に複数実施されるものである場合には、1つの端末機グループを、1つの人数制限ゲームに参加しているk台のゲーム端末機によって構成してもよい。このようにすると対戦相手の一人が当選した場合に特典の分配を受けるため、1つの人数制限ゲームに参加しているk人全ての遊技者のゲームに対する興味を高めることができる。
またn個の端末機グループの定め方、言い換えるとn個の端末機グループのそれぞれに含まれるm台のゲーム端末機の定め方は任意である。例えば、n個の端末機グループのそれぞれに含まれるm台のゲーム端末機を、予め定められた規則に従って決定してもよい。このようにする端末機グループの定め方によって、予想外の楽しさを享受できるようになることが期待できる。
図1の実施の形態では、当選者が出た端末機グループに属する複数のゲーム端末機において、当選した場合及び分配特典の付与が実行された後に、当選ポイントを所定値に変更するリセット動作を各ゲーム端末機で実行している(ステップST25及びステップST36〜38)。しかしこの変更動作を、中央管理装置1からの指令に基づいて行うようにしてもよい。その場合には、当選判定部3は、当選の判定結果に、当選条件を変更する条件変更指令を付随させる。また端末機グループ内で通知される当選情報にも当選条件を変更する条件変更指令を付随させる。そして条件変更指令を受け取ったゲームに参加中の複数台のゲーム端末機を操作する複数の遊技者がそれまでに当選条件を満たすために当選ポイント蓄積部に蓄積した当選ポイントを減少させるまたは変更する当選ポイントリセット機能をゲーム端末機の当選ポイント蓄積部105に持たせればよい。このようにするとゲームへの参加人数等を考慮して中央管理装置1からリセット動作をコントロールできるので、参加者が少ないときは当選が簡単にでるようにすることも可能である。
また当選判定部3は、1つの端末機グループで当選の判定結果を受け取れる回数を設定できるように構成することができる。このようにすると1つの端末機グループに当選が集中することを抑制できる。
さらに上記実施の形態では、当選条件を満たしたことの判定を各ゲーム端末機で行っている。しかしながらこの判定を中央管理装置1内で実施してもよい。その場合には、遊技者メモリ部5内に記憶されている全てのゲーム端末機の当選ポイントを利用して、どのゲーム端末機を操作する遊技者が当選条件を満たしたかを判定する。