JP2009212932A - ホームネットワークに接続された情報機器における省電力運用方法及びシステム - Google Patents

ホームネットワークに接続された情報機器における省電力運用方法及びシステム Download PDF

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Abstract

【課題】予測に頼ることなく、情報機器が休止状態に遷移した後であっても、ネットワークの状態の一貫性を保持する省電力運用方法及びシステムを提供する。
【解決手段】稼働状態/休止状態によって電力消費を制御するACPI(Advanced
Configuration & Power Interface)部を有する情報機器と、DHCPサーバ部を有するゲートウェイとを有する。ゲートウェイが、DHCPサーバ部を用いて、情報機器へアドレスを割り当てる第1のステップと、情報機器が、稼働状態から休止状態へ遷移する際に、ゲートウェイへ、アドレスを含む休止遷移通知メッセージを送信する第2のステップと、情報機器が、ACPI部を用いて休止状態へ遷移する第3のステップと、ゲートウェイが、休止遷移通知メッセージに含まれるアドレスの有効期間の延長を、DHCPサーバ部に対して代理要求する第4のステップとを有する。
【選択図】図3

Description

本発明は、ホームネットワークに接続された情報機器における省電力運用方法及びシステムに関する。
図1は、ホームネットワークのシステム構成図である。
近年、ホームネットワークとしてのLAN(Local Area Network)3には、様々な情報機器1が接続されてきている。情報機器1としては、パーソナルコンピュータだけでなく、様々な情報家電機器も対象となる。通常、ホームネットワークには、ホームゲートウェイ2が接続され、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)又は光ファイバを介して、インターネット4に常時接続することができる。
例えば企業ネットワークに設置されるスイッチ装置は、多数の利用者のデータトラフィックを多重転送しているために、稼働状態の時間が長い。これに対し、ホームネットワークに接続される情報機器は、利用者が限定されるので、「トラヒックを流さないアイドル状態(未利用状態)の時間が長い」と言われている。従って、このような情報機器に対する省電力化、即ちホームネットワークのシステム全体の省電力化が、期待されている。
第1に、スイッチ装置について、通信ポート毎に予測されたパケット到着予定時刻に応じて、稼働状態と休止状態との間で遷移させる技術がある(例えば非特許文献1参照)。この技術によれば、通信ポートごとにパケット到着予定時刻を予測し、現在時刻からパケット到着予定時刻まで、休止必要電力量と稼働必要電力量とを比較する。
休止必要電力量<稼働必要電力量
の場合、スイッチ装置を、稼働状態から休止状態で遷移させる。また、パケット到着予定時刻に、スイッチ装置を、休止状態から稼働状態へ遷移させる。
第2に、スイッチ装置について、通信ポート毎に送信バッファに残存するデータ量に応じて、稼働状態と休止状態との間で遷移させる技術がある(例えば非特許文献2参照)。この技術によれば、現在時刻から時間Tの間に送信バッファに蓄積される予測データ量を予測し、予測データ量と、現在時刻の送信バッファに蓄積された蓄積データ量とを加算する。加算したデータ量が、所定閾値よりも小さい場合、スイッチ装置を、稼働状態から休止状態へ遷移させる。また、時間T後に、スイッチ装置を、休止状態から稼働状態へ遷移させる。
第3に、パーソナルコンピュータについて、アイドル時に省電力で運用する技術がある(例えば非特許文献3参照)。この技術は、パーソナルコンピュータの電力消費を制御するための業界標準インタフェースであるACPI(Advanced Configuration & Power Interface)に関する。例えば、マイクロソフト社のWindowsXP(登録商標)をインストールしたパーソナルコンピュータであれば、デフォルトで搭載される。
ACPIは、以下の表1のように、電力消費レベルを制御する。
Figure 2009212932
図1によれば、情報機器に搭載されるACPI機能構成図も表されている。特に、OSPM(Operating System-directed configuration and Power Management)の機能構成を表している。
ACPIでは、OSPM機能部が、OSのカーネル及びACPIドライバ/AMLインタラプタを介して、ハードウェアを制御する。例えば、OSPMは、以下のような順番で、メソッドを実行する(メソッドの詳細は、非特許文献3参照)。
[稼働状態から休止状態への遷移におけるOSPMの処理]
(S1)メソッド_TTS(Sx)を実行する(TTSは、Transition To Stateの略、Sxは、遷移する電源消費レベル)。
(S2)カーネルを介して、情報機器におけるACPIに準拠しないデバイスドライバに、状態遷移実施を通知する。
(S3)メソッド_PTSを実行する(PTSは、Prepare To Sleepの略)。
(S4)メソッド_GTSを実行する(GTSは、Going To Sleepの略)。
(S5)稼働状態へ遷移する際に必要な情報(sleep vector)を書き出して、休止状態へ遷移する。
[休止状態から稼働状態への遷移におけるOSPMの処理]
(S6)メソッド_BFSを実行する(BFSは、Back From Sleepの略)。
(S7)稼働状態へ遷移するために必要な情報(sleep vector)を読み出す。
(S8)メソッド_WAKを実行する(WAKは、System Wakeの略)。
(S9)カーネルを介して、情報機器におけるACPIに準拠しないデバイスドライバに、状態遷移実施を通知する。
(S10)メソッド_TTS(S0)を実行する(TTSは、Transition To Stateの略、Sxは、遷移する電源消費レベル)。
第4に、有線LANに接続されている情報機器の電源オン/オフを操作する技術として、Wake−on−LAN(WoL)技術がある(例えば非特許文献4参照)。この技術によれば、操作対象となる情報機器へ、「Magic Packet」と称される特殊なパケットを送信する。「Magic Packet」とは、IPヘッダに続いて、0xffffffffffff(6bytes)と、対象となる情報機器のネットワークインタフェースのMACアドレス(6bytes)が16回連続するデータ(102bytes)とを持つUDP(User Datagram Protocol)データである。これを実現するために、情報機器は、少なくとも以下の全ての条件を備えている必要がある。
(条件1)電源、マザーボード及びOSが、ACPI機能に対応している(具体的にはACPI2.0x仕様)
(条件2)PCIバスからの電源投入に、チップセット及びバスが対応している(具体的にはPCI2.2仕様)。
(条件3)ネットワークインタフェースが、Magic Packetを解釈できる。
第5に、情報機器(例えばモデム)の電源消費レベルにかかわらず、永久動作部分をモデムに備える技術もある(例えば特許文献1参照)。モデムに接続する情報機器が電源オフであっても、このモデムの永久動作部分が、その情報機器に代わって、電子メールの受信、Webページの公開などを実行する。これは、結果的に、情報機器の消費電力が削減できる。
特開平11−331302号公報 M. Gupta et al., "A Feasibility Studyfor Power Management in LAN Switches,'' In Proc. of ICNP '04. M. Gupta et al., "Using Low-powerModes for Energy Conservation in Ethernet LANs,'' In Proc. of INFOCOM '07. Advanced Configuration & PowerInterface (APCI)、[online]、[平成20年2月27日検索]、インターネット<URL: http://www.acpi.info/> Wake-on-LAN、[online]、[平成20年2月27日検索]、インターネット<URL:http://ja.wikipedia.org/wiki/Wake-on-LAN> K. Christensen, B. Nordman, and R. Brown,"Power Management in Networked Devices," IEEE Computer, Vol.37, No.8, pp.91-93,August 2004. R. Droms, "Dynamic Host ConfigurationProtocol," IETF RFC 2131, March 1997.
しかしながら、非特許文献1に記載された技術によれば、パケット到着予定時刻を予測する必要があり、非特許文献2に記載された技術によれば、送信バッファに溜まるデータ量を予測する必要がある。このため、予測が外れる場合、パケットを紛失し、又は、通信品質が低下する。また、予測に必要なパラメータの値は、ネットワークや時刻に依存するために、その値が異なる。適切な値を決定することは困難であり、これら技術を、十分に機能させることは現実的に難しい。
典型的なホームネットワークには、DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)サーバ機能を有するホームゲートウェイが接続されている。DHCPサーバは、ホームネットワークに接続された情報機器(例えばパーソナルコンピュータ又は情報家電機器)に対して、IPアドレスを割り当てる。ここで、DHCPサーバが割り当てるIPアドレスには、有効期間(リース期間)が設定される。有効期間の延長が必要な情報機器は、期間延長をDHCPサーバへ要求する。有効期間までに期間延長の要求がない場合、DHCPサーバは、その情報機器が、ホームネットワークに未接続であるか、又は、停止状態にあると判断する。このように、有効期間が経過したIPアドレスは、その情報機器から解放され、他の情報機器に対する割り当てに備える。
ここで、非特許文献3及び4に記載された技術によれば、電力消費レベルをレベル3又はレベル4に制御することで、アイドル状態におけるパーソナルコンピュータの状態を保持したまま、電力消費を削減できる。しかし、このような、休止状態にある情報機器は、そのIPアドレスの有効期間の延長を要求できない。そうすると、DHCPサーバは、その情報機器が停止状態になると判断し、そのIPアドレスをその情報機器から解放する処理を実行する。その後、その情報機器が稼働状態に戻った際に、以前に取得したIPアドレスをホームネットワーク上で使用した場合、アドレスの重複を生じる。結果的に、ネットワークの状態の一貫性が保持できず、その情報機器は、再度、IPアドレスの取得をやり直す必要がある。
そこで、本発明によれば、休止状態/稼働状態の予測に頼ることなく、情報機器が休止状態に遷移した後であっても、ネットワークの状態の一貫性を保持する省電力運用方法及びシステムを提供することを目的とする。
本発明によれば、稼働状態/休止状態によって電力消費を制御する電力消費制御手段を有する情報機器と、該情報機器にネットワークを介して接続され且つ動的アドレス割当手段を有するゲートウェイとを有するシステムにおける省電力運用方法であって、
ゲートウェイが、動的アドレス割当手段を用いて、情報機器へアドレスを割り当てる第1のステップと、
情報機器が、稼働状態から休止状態へ遷移する際に、ゲートウェイへ、アドレスを含む休止遷移通知メッセージを送信する第2のステップと、
情報機器が、電力消費制御手段を用いて休止状態へ遷移する第3のステップと、
ゲートウェイが、休止遷移通知メッセージに含まれるアドレスの有効期間の延長を、動的アドレス割当手段に対して代理要求する第4のステップと
を有することを特徴とする。
本発明の省電力運用方法における他の実施形態によれば、
情報機器が、電力消費制御手段によって、休止状態から稼働状態へ遷移する第5のステップと、
情報機器が、ゲートウェイへ、アドレスを含む稼働遷移通知メッセージを送信する第6のステップと、
ゲートウェイが、動的アドレス割当手段に対する、稼働遷移通知メッセージに含まれるアドレスの有効期間の延長の代理要求を中止する第7のステップと
を有することも好ましい。
本発明の省電力運用方法における他の実施形態によれば、
ネットワークは、ホームネットワークのLAN(Local Access Network)であり、
情報機器は、LANに接続されるパーソナルコンピュータ又は情報家電機器であり、
ゲートウェイは、アクセスネットワークを介してインターネットに接続するホームゲートウェイであることも好ましい。
本発明の省電力運用方法における他の実施形態によれば、情報機器の電力消費制御手段は、ACPI(Advanced Configuration & Power Interface)であることも好ましい。
本発明によれば、情報機器と、該情報機器にネットワークを介して接続されるゲートウェイとを有する省電力運用システムであって、
情報機器は、稼働状態/休止状態によって電力消費を制御する電力消費制御手段と、稼働状態から休止状態へ遷移する際に、ゲートウェイへ、アドレスを含む休止遷移通知メッセージを送信する状態遷移通知手段とを有し、
ゲートウェイは、情報機器にアドレスを割り当てる動的アドレス割当手段と、休止遷移通知メッセージに含まれるアドレスの有効期間の延長を、動的アドレス割当手段へ代理要求するクライアント代理手段とを有することを特徴とする。
本発明の省電力運用システムにおける他の実施形態によれば、
情報機器の状態遷移通知手段は、電力消費制御手段が休止状態から稼働状態へ遷移する際に、ゲートウェイへ、アドレスを含む稼働遷移通知メッセージを送信し、
ゲートウェイのクライアント代理手段は、稼働遷移通知メッセージを受信した際に、動的アドレス割当手段に対する、稼働遷移通知メッセージに含まれるアドレスの有効期間の延長の代理要求を中止することも好ましい。
本発明の省電力運用システムにおける他の実施形態によれば、
ネットワークは、ホームネットワークのLANであり、
情報機器は、LANに接続されるパーソナルコンピュータ又は情報家電機器であり、
ゲートウェイは、アクセスネットワークを介してインターネットに接続するホームゲートウェイであることも好ましい。
本発明の省電力運用システムにおける他の実施形態によれば、情報機器の電力消費制御手段は、ACPIであることも好ましい。
本発明の省電力運用方法及びシステムによれば、休止状態/稼働状態の予測に頼ることなく、情報機器が休止状態に遷移した後であっても、ネットワークの状態の一貫性を保持することができる。
以下では、図面を用いて、本発明を実施するための最良の形態について詳細に説明する。
図2は、本発明における情報機器及びゲートウェイの機能構成図である。尚、以下では、本発明の特徴でない機能構成部を略記する。
図2によれば、情報機器1は、LAN側通信インタフェース部100と、データ送受信部101と、DHCPクライアント機能部102と、状態遷移通知部103と、電力消費制御部104と、電源部105とを有する。LAN側通信インタフェース部100は、ホームネットワークに接続し、ホームゲートウェイ2と通信する。尚、説明を容易にするために、IPレイヤ及びTCP/IPレイヤ等のプロトコル処理機能は、この通信インタフェースに含まれるものとする。
電力消費制御部104は、従来技術としてのACPIの機能を備える部分であって、稼働状態/休止状態によって電源部105に対する電力消費を制御する。
DHCPクライアント機能部102は、DHCPサーバ機能を有するホームゲートウェイ2に対して、従来技術としてのDHCPクライアント機能を実行する。DHCPクライアント機能部102は、DHCPサーバを用いて、ネットワーク設定の自動化を実現する。具体的には、IPアドレスを自動的に割り当て、その有効期間(リース期間)を管理する。
状態遷移通知部103は、稼働状態から休止状態へ遷移する際に、ホームゲートウェイ2へ、アドレス(MACアドレス及びIPアドレス)を含む「休止遷移通知」メッセージを送信する。これに対し、ホームゲートウェイ2から「休止遷移通知応答」メッセージを受信する。
また、状態遷移通知部103は、電力消費制御部104が休止状態から稼働状態へ遷移する際に、ホームゲートウェイ2へ、アドレスを含む「稼働遷移通知」メッセージを送信する。これに対し、ホームゲートウェイ2から「稼働遷移通知応答」メッセージを受信する。
更に、状態遷移通知部103は、電力消費制御部104が休止状態へ遷移しようとした際に、利用者の操作等によって中止する場合、ホームゲートウェイ2へ、アドレスを含む「休止遷移中止通知」メッセージを送信する。これに対し、ホームゲートウェイ2から「休止遷移中止通知応答」メッセージを受信する。
ホームゲートウェイ2は、LAN側通信インタフェース部200と、中継転送部201と、DHCPサーバ機能(動的アドレス割当機能)部202と、クライアント代理機能部203と、WAN側通信インタフェース部204とを有する。WAN側通信インタフェース部204は、アクセスネットワークを介してインターネットに接続する。尚、説明を容易にするために、IPレイヤ及びTCP/IPレイヤ等のプロトコル処理機能は、これら通信インタフェース(200、204)に含まれるものとする。
DHCPサーバ機能部202は、DHCPクライアント機能を有する情報機器1に対して、従来技術としてのDHCPサーバ機能を実行する。DHCPサーバ機能部202は、具体的には、IPアドレスを自動的に割り当て、その有効期間(リース期間)を管理する。
クライアント代理機能部203は、「休止遷移通知」メッセージを受信した際に、「休止遷移通知応答」メッセージを情報機器1へ返信する。このとき、「休止遷移通知」メッセージに含まれるアドレスを登録する。
クライアント代理機能部203は、登録されたアドレスの情報機器に対して、DHCPサーバ機能部202からIPアドレスが割り当てられているか否かを照会する。そのアドレスの情報機器にIPアドレスが割り当てられている場合、ネットワークの状態の一貫性を保持するため、情報機器1に代わって、そのIPアドレスの有効期間の延長を、DHCPサーバ機能部202に代理要求する。
具体的には、休止状態に遷移した情報機器のIPアドレスについて、有効期間が切れる前に、クライアント代理機能部203は、DHCPREQUESTメッセージを、DHCPサーバ機能部202へ出力する。DHCPREQUESTメッセージを受信したDHCPサーバ機能部202は、有効期間を延長する。そして、DHCPサーバ機能部202は、DHCPACKメッセージを、クライアント代理機能部203へ返信する。
このように、クライアント代理機能部203は、休止状態に遷移した情報機器のIPアドレスの有効期間が切れる前毎に、同様の処理を繰り返す。ここで、非特許文献6に記載された技術によれば、有効期間の半分の時間が経過する毎に、その有効期間を延長することがデフォルト設定とされている。
尚、「休止遷移中止通知」メッセージを受信した際に、「休止遷移中止通知応答」メッセージを返信すると共に、「休止遷移中止通知」メッセージに含まれるアドレスの有効期間の延長を中止する。
また、クライアント代理機能部203は、「稼働遷移通知」メッセージを受信した際に、「稼働遷移通知応答」メッセージを情報機器1へ返信する。そして、DHCPサーバ機能部202に対する、「稼働遷移通知」メッセージに含まれるアドレスの有効期間の延長の代理要求を中止する。具体的には、稼働状態に遷移した情報機器のIPアドレスの有効期間が切れる前であっても、クライアント代理機能部203は、DHCPREQUESTメッセージを、DHCPサーバ機能部202へ出力しないように動作する。
図3は、本発明におけるシーケンス図である。
DHCPサーバ機能を有するゲートウェイ2が、DHCPクライアント機能を有する情報機器1へ、IPアドレスを割り当てているとする。
(S301)情報機器1について、アイドル状態(未利用状態)が、所定時間以上、経過したとする。このとき、情報機器1は、稼働状態から休止状態へ遷移すべきと判定する。尚、稼働状態から休止状態へ遷移する条件は、アイドル時間に限られず、利用者による強制的な休止状態遷移の操作であってもよい。
(S302)情報機器1は、ホームゲートウェイ2へ、休止遷移通知メッセージを送信する。
(S303)ホームゲートウェイ2は、休止遷移通知メッセージに含まれるアドレス(MACアドレス及びIPアドレス)を登録する。
(S304)そして、ホームゲートウェイ2は、休止遷移応答メッセージを、情報機器1へ返信する。
(S305)情報機器1は、休止遷移応答メッセージを受信すると、電力消費制御部から電源部に対して、休止状態へ遷移するように制御する。これにより、通信インタフェースにも、電力は供給されなくなる。
(S306〜S308)ホームゲートウェイ2は、登録されたアドレスの情報機器におけるネットワークの状態の一貫性を保持するため、情報機器1に代わって、そのIPアドレスの有効期間の延長を代理要求する。
(S311)情報機器1について、利用者が情報機器を操作した、又は、情報機器上で動作するアプリケーションからの要求(例えば所定時刻における自動起動(目覚まし時計機能))があったとする。このとき、情報機器は、休止状態から稼働状態へ遷移すべきと判定する。尚、休止状態から稼働状態へ遷移する条件は、これらの場合に限られない。
このとき、情報機器1は、最初に、LAN側通信インタフェース部に給電する。具体的には、電力消費制御部は、電力消費のレベル0へ遷移する。
(S312)情報機器1は、ゲートウェイ2へ、そのアドレスを含む稼働遷移通知メッセージを送信する。
(S313)ゲートウェイ2は、休止状態に登録アドレスの中から、その稼働遷移通知メッセージに含まれるアドレスを削除する。これにより、DHCPサーバ機能部202に対して、有効期間の延長を代理要求する動作をしないようにする。
(S314)ゲートウェイ2は、稼働遷移通知応答メッセージを、情報機器1へ返信する。
(S315)稼働遷移通知応答メッセージを受信した情報機器1は、稼働状態へ遷移する。
(S321〜S325)尚、情報機器1について、休止状態へ遷移しようとした際に、利用者が情報機器を操作した場合、休止状態への遷移途中であっても、直ちに中止する必要がある。この場合、S311〜S315のシーケンスと同様に、「休止遷移中止通知」及び「休止遷移中止通知応答」メッセージを交換する。
図4は、本発明におけるメッセージ構成図である。
図4のメッセージは、UDP(User Datagram Protocol)のペイロードに含まれる例として説明されている。尚、本発明は、このメッセージ構成に依存するものではなく、アプリケーションによって任意に構成することができる。
メッセージタイプは、メッセージ種別によって異なる。メッセージIDは、「通知」と「応答」とを対応付けるために、情報機器によってインクリメントされる数値である。エラーステータスは、「応答」にのみ含まれる結果情報である。MACアドレスは、状態遷移の対象となる情報機器のものである。時刻は、送信元となる各装置の送信時刻である。
メッセージIDについて、「休止遷移中止通知」及び「休止遷移中止通知応答」メッセージは、実行しようとしている「休止遷移通知」メッセージのメッセージIDが含まれる。これによって、中止するための休止遷移の対象を特定することができる。
以上、詳細に説明したように、本発明の省電力運用方法及びシステムによれば、休止状態/稼働状態の予測に頼ることなく、情報機器が休止状態に遷移した後であっても、ネットワークの状態の一貫性を保持することができる。
尚、近年、コンピュータシステムの省電力運用については、様々な問題が議論されている。例えば、省電力運用の一層の推進により、米国のデスクトップタイプ及びノートタイプのパーソナルコンピュータだけで、年間960億円〜3兆240億円の削減の余地があると試算されている(例えば非特許文献4参照)。省電力運用の一層の促進を図る本発明は、一定の電力量でより多くの通信機器の稼働を可能とし、通信機器の遍在を前提とするユビキタスネットワークやユビキタスサービスの実現に欠かせない技術の一つになると考えられる。一定の電力量で、さらに、通信機器の種類と数が一定であれば、長時間の稼働が可能となる。例えば、Uninterruptible Power Supply (UPS) などで供給可能な電力量が限られる災害時であっても、重要な通信機器を優先して稼働することで、最低限必要なネットワークを送電復旧まで維持するなど、本発明は、全幅の信頼で利用できる、ディペンダブルなネットワークの実現に資する技術となる。
前述した本発明の種々の実施形態において、本発明の技術思想及び見地の範囲の種々の変更、修正及び省略は、当業者によれば容易に行うことができる。前述の説明はあくまで例であって、何ら制約しようとするものではない。本発明は、特許請求の範囲及びその均等物として限定するものにのみ制約される。
ホームネットワークのシステム構成図である。 本発明における情報機器及びゲートウェイの機能構成図である。 本発明におけるシーケンス図である。 本発明におけるメッセージ構成図である。
符号の説明
1 情報機器、パーソナルコンピュータ、情報家電機器
100 LAN側通信インタフェース部
101 データ送受信部
102 DHCPクライアント機能部
103 状態遷移通知部
104 電力消費制御部
105 電源部
2 ホームゲートウェイ
200 LAN側通信インタフェース部
201 中継転送部
202 DHCPサーバ機能部
203 クライアント代理機能部
204 WAN側通信インタフェース部
3 ホームネットワーク
4 インターネット

Claims (8)

  1. 稼働状態/休止状態によって電力消費を制御する電力消費制御手段を有する情報機器と、該情報機器にネットワークを介して接続され且つ動的アドレス割当手段を有するゲートウェイとを有するシステムにおける省電力運用方法であって、
    前記ゲートウェイが、前記動的アドレス割当手段を用いて、前記情報機器へアドレスを割り当てる第1のステップと、
    前記情報機器が、稼働状態から休止状態へ遷移する際に、前記ゲートウェイへ、前記アドレスを含む休止遷移通知メッセージを送信する第2のステップと、
    前記情報機器が、前記電力消費制御手段を用いて前記休止状態へ遷移する第3のステップと、
    前記ゲートウェイが、前記休止遷移通知メッセージに含まれるアドレスの有効期間の延長を、前記動的アドレス割当手段に対して代理要求する第4のステップと
    を有することを特徴とする省電力運用方法。
  2. 前記情報機器が、前記電力消費制御手段によって、休止状態から稼働状態へ遷移する第5のステップと、
    前記情報機器が、前記ゲートウェイへ、前記アドレスを含む稼働遷移通知メッセージを送信する第6のステップと、
    前記ゲートウェイが、前記動的アドレス割当手段に対する、前記稼働遷移通知メッセージに含まれるアドレスの有効期間の延長の代理要求を中止する第7のステップと
    を有することを特徴とする請求項1に記載の省電力運用方法。
  3. 前記ネットワークは、ホームネットワークのLAN(Local Access Network)であり、
    前記情報機器は、前記LANに接続されるパーソナルコンピュータ又は情報家電機器であり、
    前記ゲートウェイは、アクセスネットワークを介してインターネットに接続するホームゲートウェイである
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の省電力運用方法。
  4. 前記情報機器の電力消費制御手段は、ACPI(Advanced Configuration & Power Interface)であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の省電力運用方法。
  5. 情報機器と、該情報機器にネットワークを介して接続されるゲートウェイとを有する省電力運用システムであって、
    前記情報機器は、稼働状態/休止状態によって電力消費を制御する電力消費制御手段と、稼働状態から休止状態へ遷移する際に、前記ゲートウェイへ、前記アドレスを含む休止遷移通知メッセージを送信する状態遷移通知手段とを有し、
    前記ゲートウェイは、前記情報機器にアドレスを割り当てる動的アドレス割当手段と、前記休止遷移通知メッセージに含まれるアドレスの有効期間の延長を、前記動的アドレス割当手段へ代理要求するクライアント代理手段とを有する
    ことを特徴とする省電力運用システム。
  6. 前記情報機器の前記状態遷移通知手段は、前記電力消費制御手段が休止状態から稼働状態へ遷移する際に、前記ゲートウェイへ、前記アドレスを含む稼働遷移通知メッセージを送信し、
    前記ゲートウェイの前記クライアント代理手段は、前記稼働遷移通知メッセージを受信した際に、前記動的アドレス割当手段に対する、前記稼働遷移通知メッセージに含まれるアドレスの有効期間の延長の代理要求を中止する
    ことを特徴とする請求項5に記載の省電力運用システム。
  7. 前記ネットワークは、ホームネットワークのLANであり、
    前記情報機器は、前記LANに接続されるパーソナルコンピュータ又は情報家電機器であり、
    前記ゲートウェイは、アクセスネットワークを介してインターネットに接続するホームゲートウェイである
    ことを特徴とする請求項5又は6に記載の省電力運用システム。
  8. 前記情報機器の電力消費制御手段は、ACPIであることを特徴とする請求項5から7のいずれか1項に記載の省電力運用システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013512633A (ja) * 2009-12-04 2013-04-11 エヌイーシー ヨーロッパ リミテッド ホームゲートウェイとブロードバンドアクセスノードとの間のセッションの管理による省電力化

Cited By (2)

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