JP2009212807A - アンテナ制御方法およびアンテナ制御装置 - Google Patents

アンテナ制御方法およびアンテナ制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】アンテナ切り替え判定に要する時間を短縮することによってアンテナ切り替えの応答性を高めること。
【解決手段】FFT部が、直交周波数分割多重方式による受信波からスキャッタード・パイロット信号を抽出し、分散値算出部が、抽出されたスキャッタード・パイロット信号の分散値を算出し、使用アンテナ決定部が、算出された分散値をアンテナごとに比較することで使用アンテナを決定するようにアンテナ制御装置を構成する。
【選択図】 図3

Description

この発明は、移動によって生じるドップラーシフトを複数のアンテナを切り替えることによって低減するアンテナ制御方法およびアンテナ制御装置に関し、特に、アンテナ切り替え判定に要する時間を短縮することによってアンテナ切り替えの応答性を高めることができるアンテナ制御方法およびアンテナ制御装置に関する。
近年、車載用DTV(デジタルテレビジョン)受信機が普及してきているが、このような移動環境においても、放送波を安定して受信することが求められている。たとえば、スイッチドビーム制御と呼ばれる手法は、移動時に発生するドップラーシフトの影響を緩和するために、複数(たとえば、車両の4隅に設けられた4本)のアンテナを切り替える際の判定指標として、Sレベル(Signal Level;信号レベル)、BER(Bit Error Ratio;受信エラー率)およびC/N(Carrier To Noise Ratio;キャリア対ノイズ比)を用いるものである。
ここで、C/Nを算出するためには、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing;直交周波数分割多重)方式に準拠した受信データの各セグメントにおける所定のキャリア番号に埋め込まれた、TMCC(Transmission and Multiplexing Configuration Control)信号、あるいは、AC(Auxiliary Channel)信号を用いることが一般的である。
なお、特許文献1および特許文献2には、上記した各セグメントに埋め込まれているパイロット信号に基づいてC/Nを算出する技術が開示されている。
特開平5−199193号公報 特開2001−244914号公報
しかしながら、アンテナ切り替えの判定指標としてC/Nを用いる手法には、アンテナ切り替えの応答性が悪いという問題がある。具体的には、C/N算出に用いるTMCC信号あるいはAC信号は、1セグメントあたりに含まれる個数が少なく(それぞれ、108個の信号あたり1個の割合)、これらの信号からC/Nを算出するには、0.5秒〜1秒分程度のTMCC信号あるいはAC信号が必要となる。したがって、かかる時間間隔よりも短い時間間隔でアンテナを切り替えることはできない。
また、特許文献1および特許文献2の技術は、C/Nを算出することを目的とする技術であり、C/Nの算出に要する時間の短縮を目的とする技術ではない。したがって、特許文献1および特許文献2の技術を用いたとしても、アンテナ切り替えの応答性を高めることはできない。
これらのことから、アンテナ切り替え判定に要する時間を短縮することによってアンテナ切り替えの応答性を高めることができるアンテナ制御方法あるいはアンテナ制御装置をいかにして実現するかが大きな課題となっている。
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するためになされたものであり、アンテナ切り替え判定に要する時間を短縮することによってアンテナ切り替えの応答性を高めることができるアンテナ制御方法およびアンテナ制御装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明は、移動によって生じるドップラーシフトを複数のアンテナを切り替えることによって低減するアンテナ制御方法であって、直交周波数分割多重方式による受信波からスキャッタード・パイロット信号を抽出する抽出工程と、前記抽出工程によって抽出された前記スキャッタード・パイロット信号の分散値を算出する分散値算出工程と、前記分散値算出工程によって算出された前記分散値をアンテナごとに比較することで使用アンテナを決定する決定工程とを含んだことを特徴とする。
また、本発明は、移動によって生じるドップラーシフトを複数のアンテナを切り替えることによって低減するアンテナ制御装置であって、直交周波数分割多重方式による受信波からスキャッタード・パイロット信号を抽出する抽出手段と、前記抽出手段によって抽出された前記スキャッタード・パイロット信号の分散値を算出する分散値算出手段と、前記分散値算出手段によって算出された前記分散値をアンテナごとに比較することで使用アンテナを決定する決定手段とを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、直交周波数分割多重方式による受信波からスキャッタード・パイロット信号を抽出し、抽出されたスキャッタード・パイロット信号の分散値を算出し、算出された分散値をアンテナごとに比較することで使用アンテナを決定することとしたので、TMCC信号あるいはAC信号よりも数多く埋め込まれているスキャッタード・パイロット信号をアンテナ切り替えの判定指標として用いることで、アンテナ切り替え判定に要する時間を短縮することによってアンテナ切り替えの応答性を高めることができるという効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、この発明に係るアンテナ制御方法およびアンテナ制御装置の好適な実施例を詳細に説明する。なお、以下では、本発明に係るアンテナ制御手法の概要を説明した後に、車両の4隅に設けられた4本のアンテナを切り替え制御する場合についての実施例を説明することとする。
本発明に係るアンテナ制御手法の概要について図1および図2を用いて説明する。図1は、本発明に係るアンテナ制御手法の概要を示す図であり、図2は、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing;直交周波数分割多重)方式に準拠したセグメントデータの構成を示す図である。
図1の「(A)従来」に示すように、従来は、上記したC/N(Carrier To Noise Ratio;キャリア対ノイズ比)値を算出する算出間隔が、概ね1秒程度であった。ここで、従来技術においてC/N値算出に用いるTMCC(Transmission and Multiplexing Configuration Control)信号およびAC(Auxiliary Channel)信号は、図2に示すように、セグメントデータ(図2の21参照)における所定のキャリア番号について、シンボル番号「1」〜「204」にわたって埋め込まれている(図2の21bおよび21c参照)。
このように、従来は、C/N値の算出に、TMCC信号あるいはAC信号を用いていたが、安定したC/N値を算出するためには、約1秒間にわたってTMCC信号あるいはAC信号をサンプリングし、平均化処理等を行う必要があった。しかしながら、1秒程度の算出間隔で算出されるC/N値をアンテナ切り替えの判定指標として用いると、当然ながら1秒よりも短い周期でアンテナを切り替えることはできない。このため、走行中に電波環境が変化しやすい車両において、受信状況に応じた迅速なアンテナ切り替えを行うことは困難であった。
そこで、図1の「(B)本発明」に示すように、本発明では、アンテナ切り替えの判定指標としてSP(スキャッタード・パイロット)信号の分散値であるSP分散値を用いることとした。ここで、SP信号は、図2に示したように、セグメントデータのキャリア番号(周波数方向)について12キャリア番号ごとに1回、シンボル番号(時間方向)について4シンボル番号ごとに1回の割合で埋め込まれている(図2の21a参照)。
なお、SP信号とは、復調基準信号の1種であり、放送波の送信元において所定のレベル値が設定されている。図2に示したように、このSP信号は、TMCC信号やAC信号よりも、1セグメントデータあたりに埋め込まれている個数が多い。すなわち、1セグメントデータあたりのサンプル数が多い。
図1に示したように、本発明では、SP信号に基づいてSP分散値を算出する(図1の(1)参照)。そして、算出したSP分散値をアンテナ間で対比し(図1の(2)参照)、使用するアンテナを決定する(図1の(3)参照)。このように、本発明では、アンテナ切り替えの判定指標として、SP信号のばらつきを表すSP分散値を用いることとしたので、TMCC信号やAC信号に基づくC/N値をアンテナ切り替えの判定指標として用いる場合と比して、短い時間周期(0.3秒程度)でアンテナ切り替えの判定を行うことができる。
本実施例では、車両の4隅に設けられた4本のアンテナを切り替え制御するアンテナ制御装置10について説明する。図3は、本実施例に係るアンテナ制御装置10の構成を示すブロック図である。なお、本実施例では、車両の前方左側に設けられたアンテナをFL101と、車両の前方右側に設けられたアンテナをFR102と、車両の後方左側に設けられたアンテナをSL103と、車両の後方右側に設けられたアンテナをSR104とし、これらの4本のアンテナを放送波の受信状況に応じて切り替える場合について説明する。
同図に示すように、アンテナ制御装置10は、スイッチ(SW)11と、チューナ12aおよびチューナ12bと、OFDM復調部13と、制御部14とを備えている。OFDM復調部13は、A/D変換部13aaおよびAD変換部13baと、同期部13abおよび同期部13bbと、FFT部13acおよびFFT部13bcと、復調部13adおよび復調部13bdと、誤り訂正部13cとをさらに備えている。また、制御部14は、設定部14aと、分散値算出部14bと、ドップラーシフト検出部14cと、使用アンテナ決定部14dとをさらに備えている。
SW11は、各アンテナ(FL101、FR102、SL103およびSR104)とチューナ12aおよびチューナ12bとの接続状態(ON/OFF)を切り替えるデバイスであり、制御部14の使用アンテナ決定部14dからの指示に従って接続状態を切り替える。
なお、SW11aにはFR102が、SW11bにはSR104が、それぞれ接続されており、これらのアンテナが受信した信号は、チューナ12aを介してOFDM復調部13へ出力される。また、SW11cにはFL101が、SW11dにはSL103が、それぞれ接続されており、これらのアンテナが受信した信号は、チューナ12bを介してOFDM復調部13へ出力される。
チューナ12aおよびチューナ12bは、所定の放送局からの放送波を選択する処理を行うデバイスであり、選択した放送波に係る信号をOFDM復調部13へ出力する処理を行う。なお、本実施例では、FR102およびSR104に対応するチューナがチューナ12aであり、FL101およびSL103に対応するチューナがチューナ12bである場合について示している。
OFDM復調部13は、OFDM方式に準拠したデータを復調する処理を行う処理部である。なお、このOFDM復調部13は、チューナ12aに接続されたA/D変換部13aa、同期部13ab、FFT部13acおよび復調部13adからなる一連の処理部と、チューナ12bに接続されたA/D変換部13ba、同期部13bb、FFT部13bcおよび復調部13bdからなる一連の処理部との、2系統の処理部を備えており、復調部13adおよび復調部13bdと接続された誤り制御部13cが、ビットエラーを検出したうえでビットエラー訂正後のデータが外部装置へと出力される。
A/D変換部13aaおよびA/D変換部13baは、チューナ12aおよびチューナ12bから受け取ったデータをアナログ/デジタル変換し、変換したデジタルデータを同期部13abおよび同期部13bbへ、それぞれ出力する処理を行う処理部である。
同期部13abおよび同期部13bbは、A/D変換部13aaおよびA/D変換部13baから受け取ったデジタルデータについて、FFTウィンドウのタイミング決定を行う処理部であり、同期処理後のデータをFFT部13acおよびFFT部13bcへ、それぞれ出力する処理を行う処理部である。また、この同期部13abおよび同期部13bbは、同期処理時に取得したSレベル(Signal Level;信号レベル)を、制御部14のドップラーシフト検出部14cへ出力する処理を併せて行う。
FFT部13acおよびFFT部13bcは、IFFT(Inverse Fast Fourier Transform;逆高速フーリエ変換)によって搬送波に重畳されたデータをFFT(Fast Fourier Transform;高速フーリエ変換)によって取得し、取得したデータを復調部13adおよび復調部13bdへ、それぞれ出力する処理を行う処理部である。なお、FFT部13acおよびFFT部13bcは、取得したセグメントデータ(図2参照)からSP信号をサンプリングし、制御部14bの分散値算出部14bへ出力する処理を併せて行う。
復調部13adおよび復調部13bdは、FFT部13acおよびFFT部13bcから受け取ったデータを復調する処理を行う処理部である。また、この復調部13adおよび復調部13bdは、復調したデータを誤り訂正部13cへ出力する処理を併せて行う。
誤り訂正部13cは、復調部13adおよび復調部13bdから受け取ったデータについてビットエラーを訂正する処理を行う処理部であり、訂正後のデータを外部装置へと出力する。なお、この誤り訂正部13cは、BER(Bit Error Ratio;受信エラー率)をドップラーシフト検出部14cへ出力する処理を併せて行う。
制御部14は、OFDM復調部13から受け取ったSレベルおよびBERに基づいてドップラーシフトを検出するとともに、OFDM復調部13から受け取ったSP信号に基づいてSP分散値を算出し、算出したSP分散値に基づいて使用するアンテナを決定する処理を行う処理部である。
設定部14aは、分散値算出部14bがSP分散値を求める際のパラメータを設定する処理を行う処理部である。ここで、パラメータとしては、SP分散値算出の算出単位となるSP信号の個数があげられる。
分散値算出部14bは、2系統の同期部(同期部13abおよび同期部13bb)から受け取ったSP信号に基づいてアンテナ系統ごとにSP分散値を求め、求めたSP分散値を使用アンテナ決定部14dへ通知する処理を行う処理部である。
ここで、SP分散値は、たとえば、単位個数ごとにSP信号の平均値を算出し、算出した平均値同士の差分の変動量を求めることで得られる。そして、かかる変動量が大きいほどSP分散値が高いものとなり、受信状態が悪いことをあらわす。なお、この分散値算出部14bは、ドップラーシフト検出部14cからドップラーシフトを検出した旨の通知を受けた場合に、SP分散値の算出処理を行う。
なお、本実施例では、単位個数ごとにSP信号の平均値を算出し、算出した平均値同士の差分の変動量を求めることでSP分散値を算出することとしたが、単位個数のSP信号について最大値と最小値との差を求め、求めた差をSP分散値とすることとしてもよい。
ドップラーシフト検出部14cは、OFDM復調部13から受け取ったSレベル(Signal Level;信号レベル)およびBER(Bit Error Ratio;受信エラー率)に基づいてドップラーシフトを検出する処理を行う処理部である。なお、このドップラーシフト検出部14cは、Sレベルが所定値以上であり、かつ、BERが所定値以上である場合に、ドップラーシフトが発生していると判定する。
これは、Sレベル(信号レベル)が十分(電界強度は良好)であるにもかかわらず、BER(受信エラー率)が高い場合には、BERが高い理由が、ドップラーシフトの影響によるものと考えられるためである。なお、ドップラーシフト検出部14cは、ドップラーシフトを検出した場合に、ドップラーシフトが発生した旨を分散値算出部14bに対して通知する処理を併せて行う。
使用アンテナ決定部14dは、分散値算出部14bから受け取ったアンテナ系統ごとのSP分散値に基づいて使用するアンテナを決定し、決定したアンテナに切り替えるようにSW11に対して指示する処理を行う処理部である。また、この使用アンテナ決定部14dは、受信波が弱い場合(弱電界時)には4本のアンテナをすべて使用する旨の指示を、前方のアンテナのほうが後方のアンテナよりも受信状態が良い場合には前方に設けられた2本のアンテナを使用する旨の指示を、後方のアンテナのほうが前方のアンテナよりも受信状態が良い場合には後方に設けられた2本のアンテナを使用する旨の指示を、それぞれSW11に対して行う。
また、ドップラーシフトが発生した場合には、前方に設けられたアンテナのうちいずれかのアンテナと、後方に設けられたアンテナのうちいずれかのアンテナとを使用する旨の指示をSW11に対して行う。このように、前方のアンテナと後方のアンテナとを使用することで、前方のアンテナが受信した信号および後方のアンテナが受信した信号がOFDM復調部13へ入力されるので、前方のアンテナおよび後方のアンテナのうちいずれのアンテナが、受信状態が良いかを判定することが可能となる。
次に、アンテナの使用パターンについて図4を用いて説明する。図4は、アンテナの使用パターンを示す図である。なお、同図に示した「○」は当該アンテナがチューナ(チューナ12aまたはチューナ12b)に接続されていること、すわわち、使用されていることを、「×」は当該アンテナがチューナ(チューナ12aまたはチューナ12b)に接続されていないこと、すなわち、使用されていないことを、それぞれ示している。
同図の「(1)全合成」に示したのは、受信波が弱い場合(弱電界時)に選択されるパターンであり、FL101、FR102、SL103およびSR104のすべてのアンテナが使用される(チューナに接続される)。なお、このようにすることで、弱電界時であっても受信状況を向上させることができる。
同図の「(2)前後サーチ」は、FR102およびSL103の組み合わせ、または、FL101およびSR104の組み合わせ、すなわち、ドップラーシフトが検出された場合に、前方アンテナの受信状況と、後方アンテナの受信状況とを比較する場合のパターンである。この「(2)前後サーチ」に示した「○」を付したアンテナを使用し、アンテナごとのSP分散値を求めることで、前方のアンテナを使用するか、後方のアンテナを使用するかが決定される。
同図の「(3)前方指向」は、「(2)前後サーチ」において前方のアンテナのほうが後方のアンテナよりも受信状況が良いと判定された場合の使用パターンであり、FL101およびFR102が使用アンテナとして選択されている。また、同図の「(4)後方指向」は、「(2)前後サーチ」において後方のアンテナのほうが前方のアンテナよりも受信状況が良いと判定された場合の使用パターンであり、SL103およびSR104が使用アンテナとして選択されている。
次に、図3に示した制御部14が実行する処理手順について図5を用いて説明する。図5は、制御部14が実行する処理手順を示すフローチャートである。同図に示すように、使用アンテナ決定部14dは、まず、全合成アンテナ(図4の(1)参照)を選択する(ステップS101)。つづいて、ドップラーシフト検出部14cは、BERが所定値以上であるか、すなわち、BERが悪化したか否かを判定する(ステップS102)。
そして、BERが悪化した場合には(ステップS102,Yes)、Sレベルが所定値以上であるか、すなわち、SレベルがOKであるか否かを判定する(ステップS103)。そして、SレベルがOKである場合には(ステップS103,Yes)、使用アンテナ決定部14dは、前後サーチアンテナ(図4の(2)参照)を選択する(ステップS104)。
なお、ステップS102の判定条件を満たさない場合(ステップS102,No)、および、ステップS103の判定条件を満たさない場合には(ステップS103,No)、ステップS101以降の処理を繰り返す。
つづいて、分散値算出部14bが算出した各SP分散値を受け取った使用アンテナ決定部14dは、前方アンテナのSP分散値よりも後方アンテナのSP分散値のほうが大きいか否かを判定する(ステップS105)。そして、後方アンテナのほうが、SP分散値が大きい場合には(ステップS105,Yes)、使用アンテナ決定部14dは、前方指向アンテナ(図4の(3)参照)を選択する(ステップS106)。つづいて、ドップラーシフト検出部14cは、BERが所定値以上であるか、すなわち、BERが悪化したか否かを判定する(ステップS107)。
そして、BERが悪化した場合には(ステップS107,Yes)、Sレベルが所定値以上であるか、すなわち、SレベルがOKであるか否かを判定する(ステップS108)。そして、SレベルがOKである場合には(ステップS108,Yes)、使用アンテナ決定部14dは、前後サーチアンテナ(図4の(2)参照)を選択したうえで(ステップS104)、ステップS105以降の処理を繰り返す。
なお、ステップS107の判定条件を満たさない場合には(ステップS107,No)、ステップS106以降の処理を繰り返す。また、ステップS108の判定条件を満たさない場合には(ステップS108,No)、使用アンテナ決定部14dは、全合成アンテナ(図4の(1)参照)を選択したうえで(ステップS101)、ステップS102以降の処理を繰り返す。
一方、ステップS105の判定条件を満たさない場合には(ステップS105,No)、使用アンテナ決定部14dは、後方指向アンテナ(図4の(4)参照)を選択する(ステップS109)。つづいて、ドップラーシフト検出部14cは、BERが所定値以上であるか、すなわち、BERが悪化したか否かを判定する(ステップS110)。
そして、BERが悪化した場合には(ステップS110,Yes)、Sレベルが所定値以上であるか、すなわち、SレベルがOKであるか否かを判定する(ステップS111)。そして、SレベルがOKである場合には(ステップS111,Yes)、使用アンテナ決定部14dは、前後サーチアンテナ(図4の(2)参照)を選択したうえで(ステップS104)、ステップS105以降の処理を繰り返す。
なお、ステップS110の判定条件を満たさない場合には(ステップS110,No)、ステップS109以降の処理を繰り返す。また、ステップS111の判定条件を満たさない場合には(ステップS111,No)、使用アンテナ決定部14dは、全合成アンテナ(図4の(1)参照)を選択したうえで(ステップS101)、ステップS102以降の処理を繰り返す。
上述してきたように、本実施例によれば、FFT部が、直交周波数分割多重方式による受信波からスキャッタード・パイロット信号を抽出し、分散値算出部が、抽出されたスキャッタード・パイロット信号の分散値を算出し、使用アンテナ決定部が、算出された分散値をアンテナごとに比較することで使用アンテナを決定するようにアンテナ制御装置を構成した。
すわなち、TMCC信号あるいはAC信号よりも数多く埋め込まれているスキャッタード・パイロット信号をアンテナ切り替えの判定指標として用いることで、アンテナ切り替え判定に要する時間を短縮することによってアンテナ切り替えの応答性を高めることができる。
なお、上述した実施例においては、セグメントデータに含まれるSP(スキャッタード・パイロット)信号の分散値であるSP分散値に基づいて使用アンテナを決定する場合について示したが、SP信号とともに、あるいは、SP信号に代えてTMCC信号あるいはAC信号の分散値を用いることとしてもよい。
以上のように、本発明に係るアンテナ制御方法およびアンテナ制御装置は、各アンテナの受信状況に応じてアンテナの切り替え判定を迅速に行いたい場合に適しており、特に、自動車などのように受信状況が変化しやすい環境においてアンテナの切り替え判定を迅速に行いたい場合に適している。
本発明に係るアンテナ制御手法の概要を示す図である。 セグメントデータの構成を示す図である。 本実施例に係るアンテナ制御装置の構成を示すブロック図である。 アンテナの使用パターンを示す図である。 制御部が実行する処理手順を示すフローチャートである。
符号の説明
10 アンテナ制御装置
11 SW(スイッチ)
11a、11b、11c、11d SW(スイッチ)
12a、12b チューナ
13 OFDM復調部
13aa、13ba A/D変換部
13ab、13bb 同期部
13ac、13bc FFT部
13ad、13bd 復調部
13c 誤り訂正部
14 制御部
14a 設定部
14b 分散値算出部
14c ドップラーシフト検出部
14d 使用アンテナ決定部
101、102、103、104 アンテナ

Claims (6)

  1. 移動によって生じるドップラーシフトを複数のアンテナを切り替えることによって低減するアンテナ制御方法であって、
    直交周波数分割多重方式による受信波からスキャッタード・パイロット信号を抽出する抽出工程と、
    前記抽出工程によって抽出された前記スキャッタード・パイロット信号の分散値を算出する分散値算出工程と、
    前記分散値算出工程によって算出された前記分散値をアンテナごとに比較することで使用アンテナを決定する決定工程と
    を含んだことを特徴とするアンテナ制御方法。
  2. 前記分散値算出工程は、
    前記スキャッタード・パイロット信号の信号値が変動する変動量に基づいて前記分散値を算出することを特徴とする請求項1に記載のアンテナ制御方法。
  3. 前記決定工程は、
    前記分散値がより低いアンテナを前記使用アンテナとして決定することを特徴とする請求項1または2に記載のアンテナ制御方法。
  4. 前記受信波の電界強度が所定値以上であり、かつ、前記受信波から復号化したデータのデータ誤り率が所定値以上であることを条件として前記ドップラーシフトを検出する検出工程をさらに含み、
    前記決定工程は、
    前記検出工程が前記ドップラーシフトを検出した場合に、前記分散値をアンテナごとに比較することで前記使用アンテナを決定することを特徴とする請求項1、2または3に記載のアンテナ制御方法。
  5. 前記分散値の算出単位となる前記スキャッタード・パイロット信号の個数を設定する設定工程をさらに含み、
    前記分散値算出工程は、
    前記設定工程によって設定された前記個数ごとに前記分散値を算出することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載のアンテナ制御方法。
  6. 移動によって生じるドップラーシフトを複数のアンテナを切り替えることによって低減するアンテナ制御装置であって、
    直交周波数分割多重方式による受信波からスキャッタード・パイロット信号を抽出する抽出手段と、
    前記抽出手段によって抽出された前記スキャッタード・パイロット信号の分散値を算出する分散値算出手段と、
    前記分散値算出手段によって算出された前記分散値をアンテナごとに比較することで使用アンテナを決定する決定手段と
    を備えたことを特徴とするアンテナ制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015177211A (ja) * 2014-03-13 2015-10-05 株式会社国際電気通信基礎技術研究所 デジタル無線受信装置およびデジタル無線通信システム

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