JP2009212741A - メッシュネットワークにリングトポロジを構成する通信ノード装置、プログラム及び方法 - Google Patents

メッシュネットワークにリングトポロジを構成する通信ノード装置、プログラム及び方法 Download PDF

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Abstract

【課題】メッシュネットワークについて、リンク障害発生時に極めて短時間で復旧させることができる通信ノード装置、プログラム及び方法を提供する。
【解決手段】メッシュネットワークに構成されるループ経路毎にリングトポロジを構成し、そのリングトポロジ毎にリングIDが付与される。通信ノード装置は、隣接するリングトポロジ毎に備えられた複数のパケットリングプロトコル処理手段と、宛先となる隣接ノードのアドレスに、リングIDが対応付けられたリングID対応テーブルと、第1の隣接リングトポロジから受信した第1のフレームに含まれる第1のリングIDに応じて、対応する1つのパケットリングプロトコル処理手段に振り分けるリングID判定手段と、中継送信すべきフレームに、宛先となる隣接ノードが接続された第2の隣接リングトポロジの第2のリングIDを付加するリングID付加手段とを有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、メッシュネットワークを構成する通信ノード装置、プログラム及び方法に関する。
従来、多数の通信ノード装置(例えばスイッチ装置)を接続するためのネットワークトポロジとして、「メッシュネットワーク」がある。「メッシュネットワーク」とは、各ノードが複数の隣接ノードと同時に接続され、ネットワーク全体が網目状に構成される形態をいう。
図1は、本発明におけるメッシュネットワークのシステム構成図である。
メッシュネットワークに接続された2つの通信ノード装置の間で通信する場合、例えば、仮想的なトンネルを、その2つの通信ノード装置の間に設定する。そして、データパケットが、そのトンネルの中を通過する。図1からも明らかなとおり、メッシュネットワークの場合、様々な経路にトンネルを設定することができる。従って、1つのリンクに障害が生じても、異なる経路を迂回することができるので、耐障害性は非常に高い。このようなネットワークとしては、具体的には、レイヤ2技術(IPレイヤでは無い)を用いる場合、MPLS(Multiple Protocol Label Switching)や、IEEE802.1ahのPBB−TE等が存在する。
メッシュネットワークでは、通常、ルーティングプロトコルが計算され、最適な経路が選択される。大規模ネットワークについては、リンクステート型のOSPF(Open Shortest Path First)が用いられる。RIP(Routing Information Protocol)のようなディスタンスベクタ型は、「自分のルーティングテーブルに、隣のルータのルーティングテーブルを追加していく」方式であるのに対し、OSPFのようなリンクステート型は、「全てのルータから情報を集め、ネットワークトポロジのSPF(Shortest Path First)ツリー作成し、このツリーからルーティングテーブルを生成する」方式である。サブネットマスクの「エリア」の概念を導入することによって、ネットワークを階層構造化し、経路情報の量を小さくしている。従って、リンク障害時には、そのルーティングプロトコルを再計算することによって、次に最適な経路を選択することができる。
また、事前にプロテクション(Protection:回避)パスを設定する技術もある。例えば、FastReroute、IEEE802.1aq(Shortest Path Bridge)方式等がある。
特開2006―279279号公報 ITU-T G.8032: Ethernet Ring ProtectionSwitching IEEE 802.17-2004: IEEE standard forinformation technology-telecommunications and information exchange betweensystems-local and metropolitan area networks-specific requirements-part 17:resilient packet ring (RPR) access method and physical layer specifications IEEE802.17a: IEEE Standard for Local andMetropolitan Area Networks: Media Access Control (MAC) Bridges Amendment 1:Bridging of IEEE 802.17 IEEE802.17b: IEEE Standard for InformationTechnology . Telecommunications and Information Exchange Between Systems-Local and Metropolitan Area Networks -Specific Requirements - Part 17:Resilient packet ring (RPR) access method and physical layer specifications
しかしながら、OSPFのようなリンクステート型の場合、ネットワーク全体のスケーラビリティによっては、リンク障害時における迂回のルーティングプロトコルの再計算に、数分以上を要する場合がある。
また、事前にプロテクションパスを設定する場合、リンク障害が発生してから、プロテクションパスを用いて復旧されるまでに、実際には分単位の時間を要する。
従って、本発明は、メッシュネットワークについて、リンク障害発生時に極めて短時間で復旧させることができる通信ノード装置、プログラム及び方法を提供することを目的とする。
本発明によれば、複数の隣接ノードに接続し、メッシュネットワークを構成する通信ノード装置において、
メッシュネットワークに構成されるループ経路毎にリングトポロジを構成し、該リングトポロジ毎にリング識別子が付与されており、
隣接するリングトポロジ毎に備えられた複数のパケットリングプロトコル処理手段と、
宛先となる隣接ノードのアドレス毎にリング識別子が対応付けられたリング識別子対応テーブルと、
第1の隣接リングトポロジから第1のフレームを受信し、第1のフレームに含まれる第1のリング識別子に応じて、対応する1つのパケットリングプロトコル処理手段に振り分けるリング識別子判定手段と、
中継送信すべきフレームに、宛先となる隣接ノードが接続された第2の隣接リングトポロジの第2のリング識別子を付加するリング識別子付加手段と
を有することを特徴とする。
本発明の通信ノード装置における他の実施形態によれば、
手段は全て、MAC(Media Access Control)制御レイヤに構成され、
パケットリングプロトコル処理手段は、IEEE802.17におけるRPR(Resilient Packet Ring)プロトコルを処理することも好ましい。
本発明の通信ノード装置における他の実施形態によれば、リング識別子付加手段は、リンク障害を発生した際に、その障害リンクを流れる2つのリング識別子を含む全てのフレームについて、値の大きい又は小さい方のリング識別子を付加することも好ましい。
本発明によれば、複数の隣接ノードに接続し、メッシュネットワークを構成する通信ノード装置に搭載されたコンピュータを機能させるプログラムにおいて、
メッシュネットワークに構成されるループ経路毎にリングトポロジを構成し、該リングトポロジ毎にリング識別子が付与されており、
隣接するリングトポロジ毎に備えられた複数のパケットリングプロトコル処理手段と、
宛先となる隣接ノードのアドレス毎にリング識別子が対応付けられたリング識別子対応テーブルと、
第1の隣接リングトポロジから第1のフレームを受信し、第1のフレームに含まれる第1のリング識別子に応じて、対応する1つのパケットリングプロトコル処理手段に振り分けるリング識別子判定手段と、
中継送信すべきフレームに、宛先となる隣接ノードが接続された第2の隣接リングトポロジの第2のリング識別子を付加するリング識別子付加手段と
してコンピュータを機能させることを特徴とする。
本発明の通信ノード装置用のプログラムにおける他の実施形態によれば、手段は全て、MAC制御レイヤに構成され、パケットリングプロトコル処理手段は、IEEE802.17におけるRPRプロトコルを処理するようにコンピュータを機能させることも好ましい。
本発明の通信ノード装置用のプログラムにおける他の実施形態によれば、リング識別子付加手段は、リンク障害を発生した際に、その障害リンクを流れる2つのリング識別子を含む全てのフレームについて、値の大きい又は小さい方のリング識別子を付加するようにコンピュータを機能させることも好ましい。
本発明によれば、前述のプログラムを実行するコンピュータを搭載した通信ノード装置の間で転送されるフレームのデータ構造であって、
宛先MACアドレスフィールド及び送信元MACアドレスフィールドの前に、リング識別子を含むリング識別子フィールドを有し、
通信ノード装置に搭載されたコンピュータによって実行可能であることを特徴とする。
本発明によれば、複数の隣接ノードに接続し、メッシュネットワークを構成する通信ノード装置におけるリングトポロジ通信方法であって、
メッシュネットワークに構成されるループ経路毎にリングトポロジを構成し、該リングトポロジ毎にリング識別子が付与されており、
通信ノード装置は、隣接するリングトポロジ毎に備えられた複数のパケットリングプロトコル処理手段と、宛先となる隣接ノードのアドレス毎にリング識別子が対応付けられたリング識別子対応テーブルとを有しており、
第1の隣接リングトポロジから第1のフレームを受信し、第1のフレームに含まれる第1のリング識別子に応じて、対応する1つのパケットリングプロトコル処理手段に振り分ける第1のステップと、
第1のパケットリングプロトコル処理手段が、第1のフレームに対して処理を実行する第2のステップと、
中継送信すべきフレームに、宛先となる隣接ノードが接続された第2の隣接リングトポロジの第2のリング識別子を付加する第3のステップと
を有することを特徴とする。
本発明の通信ノード装置、プログラム及び方法によれば、メッシュネットワークに構成されるループ経路毎に、リングトポロジに対応したパケットリングプロトコルを用いるために、リンク障害発生時に極めて短時間で復旧させることができる。
以下では、図面を用いて、本発明を実施するための最良の形態について詳細に説明する。
図2は、本発明におけるメッシュネットワークに構成されたリングトポロジのシステム構成図である。
図2によれば、メッシュネットワークに構成されるループ経路毎に、リングトポロジを構成している。例えば、通信ノード装置Aが、通信ノード装置Gへデータパケットを転送する場合、そのデータパケットは、リングトポロジa、b及びcを介して転送される。即ち、鎖状のマルチリングトポロジを実現する。
本発明によれば、各リングトポロジには、IEE802.17のRPR(Resilient Packet Ring)プロトコルが適用される。RPRの"Resilient"は、「回復力に富む」という意味であり、障害回復機能を高めた伝送技術である。この技術は、データリンク・フレーム技術であるSRP(Spatial Reuse Protocol)に基づいている。リングトポロジネットワークを規定する標準化規格としては、IEEE802.17−2004及びIEEE802.17aがある。しかしながら、これら規格は、シングル・リングトポロジのみを対象としたものである。これに対し、本発明は、メッシュネットワークに、これらリングトポロジ用のプロトコルを適用することに特徴がある。
RPRは、レイヤ2のMAC副層に構成される。RPRの下位層となるレイヤ1では、既存のSONET/SDH(Synchronous Optical NETwork / Synchronous Digital Hierarchy)、GbE(Giga bit Ethernet)、10GbE等が用いられる。特に、SONET/SDHは、光ファイバを用いた高速デジタル通信方式のITU−T規格であって、インターネットサービスプロバイダ間を結ぶインターネットのバックボーン回線に主に用いられる。RPRによれば、1つのリングには、最大255台のRPR装置が許容される。また、RPR装置の識別子に、IEEE std 802−2002によって規定される48ビットのMACアドレスを用いる。
RPRプロトコルに基づくリングトポロジは、図2からも明らかなとおり、互いに逆方向に転送される帯域共有型の2重リング(2つのリングレット)トポロジによって構成される。この技術は、SONET/SDHで用いられている。しかしながら、SONET/SDHでは、一方のリングをデータ伝送専用に用い、他方のリングを障害復旧専用に用いる。これは、伝送帯域の50%しか用いていないことを意味する。これに対し、RPRプロトコルは、データ伝送に、両方のリングとも、即ち、基本的に伝送帯域の全てを用いることができる、更に、障害時の復旧は、SONET/SDHと同等の、50m秒以下を実現する。
RPRプロトコルは、以下の4つの特徴を有する。
(1)SONET/SDHと同等の50m秒以下での高速障害復旧
(2)空間の再利用(Spatial Reuse)による帯域の有効活用
(3)フェアネス・アルゴリズムによる帯域公平性の確保
(4)リング・トポロジの初期状態の把握と変化の検出(トポロジ・ディスカバリ)
RPRプロトコルは、他のノードとの間で、RPRフレームをやり取りする。RPRフレームには、データを転送する基本/拡張データフレームと、リングの維持管理をする制御フレームと、帯域の公平性を管理するフェアネスフレームと、クロック同期のためのアイドルフレームとを有する。
図3は、本発明におけるRPRフレームの構成図である。
本発明は、既存のIEEE802.17のRPRプロトコルにおけるフレームフォーマットのヘッダ部に、リングID(IDentifier、識別子)を含むように拡張する。これによって、メッシュネットワークに、リングトポロジを構成し、そのリングトポロジにRPRプロトコルを適用することによって、高速なリンク障害回復を実現する。尚、リングIDは、同じブロードキャストドメイン内では重複しないこととする。
図3によれば、以下の5つのフレームが表されている。
(1)基本データフレームフォーマット:基本フレームの中継に用いられる。
(2)拡張データフレームフォーマット:イーサネット(登録商標)フレームの中継用
(3)制御フレームフォーマット
(4)フェアネスフレームフォーマット
(5)アイドルフレームフォーマット
(3)制御フレームフォーマット
制御フレームは、トポロジディスカバリ、プロテクションスイッチング、付属的な情報交換、トポロジチェック、ループラウンド、リップタイム測定に用いられる。RPRリングでは、トポロジを常に把握することによって、ネットワークの変化や障害を検出する。リングトポロジに接続される各通信ノード装置は、周期的(推奨値は100m秒)に、又は、ノードやリングの状態に変化があった時に、制御フレームに含まれるTP(Topology and Protection)フレームを、ブロードキャストで送信する。そして、各通信ノード装置から情報を収集し、リング全体のトポロジ構成を表すトポロジデータベースを構築する。このトポロジデータベースは、フレームの送信方向の決定などに用いられる。
また、ステアリング又はラッピングと称されるリングプロテクション方式によれば、単一リング内であれば、50m秒以内の非常に高速なリングプロテクションが保証される。ステアリングプロテクション方式では、障害区間を発見すると、送信元の通信ノード装置が、障害区間を避けて宛先の通信ノード装置へ転送するように、トラフィックを送信する方向(リングレット)を切り替える(ステアリング)。これによって、プロテクションを実現する。ラッピングプロテクション方式では、障害区間を発見すると、この障害区間を避けてトラフィックを折り返す(ループバックする)ことによって、プロテクションを実現する。
RPRでは、制御フレームに含まれるATD(Attribute discovery)フレームを用いて、付属的な情報も交換することができる。このATDフレームのデータユニットは、TLV(Time, Length and Value)形式になっている。
また、RPRでは、制御フレームに含まれるTC(Topology check)フレームを用いて、トポロジチェックを実行する。具体的には、checksumフィールドを使用し、値に変化があった場合に「トポロジ変更有り」と判断し、値に変化が無かった場合に「トポロジ変更無し」と判断する。
更に、RPRでは、制御フレームに含まれるLRTT(Loop round trip time)フレームを用いて、RPRリングを1周する際にかかる時間を測定することができる。
(4)フェアネスフレーム
通信ノード装置間におけるベストエフォートトラフィックの公平性を確保するために、フェアネスアルゴリズムを用いて、ベストエフォート帯域を、隣接する通信ノード装置間で調整する。即ち、輻輳が発生すると、この輻輳ポイントより下流のノードは、ベストエフォート(fairness eligible:フェアネス・エリジブル)トラフィックを送信できなくなる。そこで、輻輳が解消するまでの間、各ノードのベストエフォートトラフィックのシェーパを制限する。とりあえず、全通信ノード装置に帯域を公平に割り当て、使用率が100%にならなかった余り分を、再分配する。この方法で、通信ノード装置間のベストエフォート帯域を調整する。ベストエフォートトラフィックに対するシェーピングパラメータは、フェアネス・アルゴリズムで計算される。
フェアネス処理に用いられるフレームは、データフレームや他の制御フレームとは異なり、特定の通信ノード装置宛に送信されることはなく、リング内(又は最近接ノード)へブロードキャストされる。また、可能な限り、フレームジッタ、帯域消費、フェアネス処理に使用されるメモリ容量を減少させるために、フェアネスフレームは、最小に構成される。
(5)アイドルフレーム
アイドルフレームは、通信ノード装置(RPR装置)間で、物理層のクロック同期の実行に用いられる。このフレームは、データフレームや他の制御フレームとは異なり、特定の通信ノード装置宛ではなく、最近接ノードにだけ、送信される。従って、特定の宛先アドレスは必要ない。また、可能な限り、フレームジッタ、帯域消費を減少させるために、アイドルフレームは、小さな固定長フレームに構成される。
図4は、本発明における通信ノード装置の機能構成図である。
図4によれば、通信ノード装置1が、プロトコル構成によって表されており、物理レイヤインタフェースを構成する物理レイヤ部と、MACレイヤインタフェースを有するMACデータパス部及びMACコントロール部と、論理リンクコントロール部と、上位レイヤ部とを有する。これら機能構成部は、通信ノード装置1に搭載されたコンピュータを機能させるプログラムを実行することによっても実現できる。
本発明の特徴となるRPRプロトコルは、MACコントロール部10に搭載される。MACコントロール部10は、リングID判定部101と、リングトポロジ毎に備えられたRPRプロトコル処理部102と、リングID付加部103と、リングID対応テーブル部104とを有する。尚、メッシュネットワークに構成されるループ経路毎にリングトポロジを構成し、リングトポロジ毎にリングIDが付与されている。
リングID判定部101は、第1の隣接リングトポロジから第1のフレームを受信し、第1のフレームに含まれる第1のリングIDに応じて、対応する1つのRPRプロトコル処理部102に振り分ける。
リングID付加部103は、中継送信すべきフレームに、宛先となる隣接ノードが接続された第2の隣接リングトポロジの第2のリングIDを付加する。これにより、リングトポロジ間の中継転送を実現する。また、リングID付加部103は、リンク障害を発生した際に、その障害リンクを流れる2つのリングIDを含む全てのフレームについて、値の大きい又は小さい方のリングIDを付加する。これにより、リンク障害発生後のメッシュネットワークについて、リングトポロジを再構成する。
リングID対応テーブル部104は、宛先となる隣接ノードのアドレス毎にリングIDが対応付けられたテーブルを記憶する。
図5は、本発明におけるリンク障害発生時のリング再構成の説明図である。
図5によれば、通信ノード装置Cと通信ノード装置Dとの間のリンクCDに障害が発生した場合が説明されている。リンクCDには、リングaのフレームと、リングbのフレームとが流れている。従って、このリンクCDに障害が発生した場合、通信ノード装置C及びDは、RPRのリングプロテクション処理によって、リングaに流すべきフレームをリングbへも流し、リングbに流すべきフレームをリングaへも流す。この処理は、50m秒以内で切り替えられる。そうすると、一定時間の間、通信ノード装置A〜Eの大きなリングトポロジ内を、リングIDaのフレームとリングIDbのフレームとが流れる。
このとき、リングIDの値が、リングIDa<リングIDbとなっているとする。リングIDbのフレームを受信した通信ノード装置は、そのフレームに、リングIDaを付加して中継送信する。そうすると、小さい値のリングIDaのフレームのみが、通信ノード装置A〜Eを流れることとなり、大きい値のリングIDbのフレームは、次第に消滅する。これによって、新たなリングトポロジが再構成されることとなる。
以上、詳細に説明したように、本発明の通信ノード装置、プログラム及び方法によれば、メッシュネットワークに構成されるループ経路毎に、リングトポロジに対応したパケットリングプロトコルを用いるために、リンク障害発生時に極めて短時間で復旧させることができる。即ち、メッシュネットワークについて、粒度の細かいRPRのプロテクションを実行することによって、リンク障害が発生しても50m秒以下程度の高速復旧を保障する。
尚、IEEE802.17−2004及びIEEE802.17aの機能のみを用いて、RPRのリングトポロジを複数接続することも考えられる。しかしながら、具体的には、1つの通信ノード装置のみが2つのリングトポロジの接続点となるようなリング接続構成となる(眼鏡型のリング接続構成)。従って、マルチリングトポロジの特徴である冗長性は無い。
尚、IEEE802.17c及びITU−T G.8032では、複数リングを複数ノードで接続した「マルチリングトポロジ」を規定しようとしている。IEEE802.17cでは、シングルリングを2つ接続する際に用いる、冗長ノードについて規定するが、具体的な方式については規定していない。ITU−T G.8031では、IEEE802.1又は802.3のブリッジング機能を活用したプロテクション方式を規定する。これは、VLAN(Virtual Local Area Network)単位でBPDU(Bridge Protocol Data Unit)をリング装置間で送受信し、VLAN単位でブロッキングポートを決める。また、リング状物理トポロジであるが、論理的にはシリアルトポロジとして接続する。このトポロジの疎通確認が取れなくなると、ブロッキングポートを開放し、プロテクションを実行する。論理的なシリアルトポロジであれば枝分かれしたトポロジでもよいため、マルチリング物理トポロジにも対応可能である。しかしながら、ITU−T G.8031では、BPDUを用いるため、IEEE802.1DのSTP(Spanning Tree Protocol)と同様のスケーラビリティ性しか得られず、MAN(Metropolitan Area Network)レベルでの実用化は難しい。
前述した本発明の種々の実施形態において、本発明の技術思想及び見地の範囲の種々の変更、修正及び省略は、当業者によれば容易に行うことができる。前述の説明はあくまで例であって、何ら制約しようとするものではない。本発明は、特許請求の範囲及びその均等物として限定するものにのみ制約される。
本発明におけるメッシュネットワークのシステム構成図である。 本発明におけるメッシュネットワークに構成されたリングトポロジのシステム構成図である。 本発明におけるRPRフレームの構成図である。 本発明における通信ノード装置の機能構成図である。 本発明におけるリンク障害発生時のリング再構成の説明図である。
符号の説明
1 通信ノード装置
10 MACコントロール部
101 リングID判定部
102 RPRプロトコル処理部、パケットリングプロトコル処理部
103 リングID付加部
104 リングID対応テーブル部

Claims (8)

  1. 複数の隣接ノードに接続し、メッシュネットワークを構成する通信ノード装置において、
    前記メッシュネットワークに構成されるループ経路毎にリングトポロジを構成し、該リングトポロジ毎にリング識別子が付与されており、
    隣接するリングトポロジ毎に備えられた複数のパケットリングプロトコル処理手段と、
    宛先となる隣接ノードのアドレス毎にリング識別子が対応付けられたリング識別子対応テーブルと、
    第1の隣接リングトポロジから第1のフレームを受信し、第1のフレームに含まれる第1のリング識別子に応じて、対応する1つの前記パケットリングプロトコル処理手段に振り分けるリング識別子判定手段と、
    中継送信すべきフレームに、宛先となる隣接ノードが接続された第2の隣接リングトポロジの第2のリング識別子を付加するリング識別子付加手段と
    を有することを特徴とする通信ノード装置。
  2. 前記手段は全て、MAC(Media Access Control)制御レイヤに構成され、
    前記パケットリングプロトコル処理手段は、IEEE802.17におけるRPR(Resilient Packet Ring)プロトコルを処理することを特徴とする請求項1に記載の通信ノード装置。
  3. 前記リング識別子付加手段は、リンク障害を発生した際に、その障害リンクを流れる2つのリング識別子を含む全てのフレームについて、値の大きい又は小さい方のリング識別子を付加することを特徴とする請求項1又は2に記載の通信ノード装置。
  4. 複数の隣接ノードに接続し、メッシュネットワークを構成する通信ノード装置に搭載されたコンピュータを機能させるプログラムにおいて、
    前記メッシュネットワークに構成されるループ経路毎にリングトポロジを構成し、該リングトポロジ毎にリング識別子が付与されており、
    隣接するリングトポロジ毎に備えられた複数のパケットリングプロトコル処理手段と、
    宛先となる隣接ノードのアドレス毎にリング識別子が対応付けられたリング識別子対応テーブルと、
    第1の隣接リングトポロジから第1のフレームを受信し、第1のフレームに含まれる第1のリング識別子に応じて、対応する1つの前記パケットリングプロトコル処理手段に振り分けるリング識別子判定手段と、
    中継送信すべきフレームに、宛先となる隣接ノードが接続された第2の隣接リングトポロジの第2のリング識別子を付加するリング識別子付加手段と
    してコンピュータを機能させることを特徴とする通信ノード装置用のプログラム。
  5. 前記手段は全て、MAC制御レイヤに構成され、
    前記パケットリングプロトコル処理手段は、IEEE802.17におけるRPRプロトコルを処理する
    ようにコンピュータを機能させることを特徴とする請求項4に記載の通信ノード装置用のプログラム。
  6. 前記リング識別子付加手段は、リンク障害を発生した際に、その障害リンクを流れる2つのリング識別子を含む全てのフレームについて、値の大きい又は小さい方のリング識別子を付加するようにコンピュータを機能させることを特徴とする請求項4又は5に記載の通信ノード装置用のプログラム。
  7. 請求項4から6のいずれか1項に記載のプログラムを実行するコンピュータを搭載した通信ノード装置の間で転送されるフレームのデータ構造であって、
    宛先MACアドレスフィールド及び送信元MACアドレスフィールドの前に、前記リング識別子を含むリング識別子フィールドを有し、
    前記通信ノード装置に搭載されたコンピュータによって実行可能であることを特徴とするフレームのデータ構造。
  8. 複数の隣接ノードに接続し、メッシュネットワークを構成する通信ノード装置におけるリングトポロジ通信方法であって、
    前記メッシュネットワークに構成されるループ経路毎にリングトポロジを構成し、該リングトポロジ毎にリング識別子が付与されており、
    前記通信ノード装置は、隣接するリングトポロジ毎に備えられた複数のパケットリングプロトコル処理手段と、宛先となる隣接ノードのアドレス毎にリング識別子が対応付けられたリング識別子対応テーブルとを有しており、
    第1の隣接リングトポロジから第1のフレームを受信し、第1のフレームに含まれる第1のリング識別子に応じて、対応する1つの前記パケットリングプロトコル処理手段に振り分ける第1のステップと、
    第1のパケットリングプロトコル処理手段が、第1のフレームに対して処理を実行する第2のステップと、
    中継送信すべきフレームに、宛先となる隣接ノードが接続された第2の隣接リングトポロジの第2のリング識別子を付加する第3のステップと
    を有することを特徴とするリングトポロジ通信方法。
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