JP2009212688A - オンデマンドダウンロードプログラム実行システム、方法及びプログラム - Google Patents
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【課題】ユーザリクエストに対するTATを高速にできるようにする。
【解決手段】本発明によるオンデマンドダウンロードプログラム実行システムは、携帯端末と、ダウンロード要求に応じて、前記携帯端末にプログラムを送信するサーバとを備え、前記携帯端末は、プログラムのダウンロードを要求する旨の要求情報を、前記サーバに送信するプログラム要求手段を含み、前記サーバは、前記携帯端末から前記要求情報を受信したことに基づいて、ダウンロード要求されたプログラムを前記携帯端末に送信するプログラム送信手段と、前記ダウンロード要求されたプログラムを当該サーバ側で実行するプログラム実行手段とを含み、前記プログラム実行手段は、前記プログラム送信手段によるプログラムの送信と並行して、前記ダウンロード要求されたプログラムを実行することを特徴とする。
【選択図】図5
【解決手段】本発明によるオンデマンドダウンロードプログラム実行システムは、携帯端末と、ダウンロード要求に応じて、前記携帯端末にプログラムを送信するサーバとを備え、前記携帯端末は、プログラムのダウンロードを要求する旨の要求情報を、前記サーバに送信するプログラム要求手段を含み、前記サーバは、前記携帯端末から前記要求情報を受信したことに基づいて、ダウンロード要求されたプログラムを前記携帯端末に送信するプログラム送信手段と、前記ダウンロード要求されたプログラムを当該サーバ側で実行するプログラム実行手段とを含み、前記プログラム実行手段は、前記プログラム送信手段によるプログラムの送信と並行して、前記ダウンロード要求されたプログラムを実行することを特徴とする。
【選択図】図5
Description
本発明は、オンデマンドによりプログラムをダウンロードし実行するオンデマンドダウンロードプログラム実行システム、オンデマンドダウンロードプログラム実行方法、及びオンデマンドダウンロードプログラム実行プログラムに関する。また、本発明は、オンデマンドダウンロードプログラム実行システムが備える携帯端末及びサーバに関する。また、本発明は、携帯端末が搭載する携帯端末用プログラムに関する。
プログラムをダウンロードし実行するまでのTAT(ターンアラウンドタイム)を短くできるように構成したシステムの一例が、特許文献1に記載されている。この特許文献1に記載されたプログラムをダウンロードし実行するシステムは、主にオペレーティングシステム(以下OSと記す)に関するものである。特許文献1に記載されたシステムでは、クライアント側のOSを2つの部分プログラムで構成する。また、クライアントに搭載された1つの部分プログラムを起動してクライアントを起動し、クライアントが残りの部分プログラムのダウンロードを要求し、サーバが帯域幅の広い通信回線を通じて多数のクライアントに残りの部分プログラムを同時にダウンロードさせる。そのようにすることにより、クライアントの起動時間を短縮し、ある程度クライアントを短時間で利用可能にしている。
しかし、無線携帯端末機器のような携帯端末機器へのプログラムのダウンロードを行う場合、特許文献1に記載されたシステムを用いたとしても、プログラムをダウンロードし実行するまでのTATを十分に短縮できないことがある。すなわち、無線回線を利用したネットワークでは数Mbps程度の速度が一般的であるため、ダウンロードを行うために十分に広い帯域の回線を確保できるとは限らない。そのため、携帯端末機器へのダウンロードを行う場合には、無線回線を利用することが多いのであるから、有線回線を用いる場合と比較して広帯域回線を利用できず、プログラムをダウンロードし実行するまでのTATを十分に短縮できないことがある。
そこで、本発明は、ユーザリクエストに対するTATを高速にできるオンデマンドダウンロードプログラム実行システム、携帯端末、サーバ、オンデマンドダウンロードプログラム実行方法、携帯端末用プログラム、及びオンデマンドダウンロードプログラム実行プログラムを提供することを目的とする。
本発明によるオンデマンドダウンロードプログラム実行システムは、携帯端末と、ダウンロード要求に応じて、携帯端末にプログラムを送信するサーバとを備え、携帯端末は、プログラムのダウンロードを要求する旨の要求情報を、サーバに送信するプログラム要求手段を含み、サーバは、携帯端末から要求情報を受信したことに基づいて、ダウンロード要求されたプログラムを携帯端末に送信するプログラム送信手段と、ダウンロード要求されたプログラムを当該サーバ側で実行するプログラム実行手段とを含み、プログラム実行手段は、プログラム送信手段によるプログラムの送信と並行して、ダウンロード要求されたプログラムを実行することを特徴とする。
本発明によるオンデマンドダウンロードプログラム実行システムの携帯端末は、オンデマンドによりプログラムをダウンロードし実行するオンデマンドダウンロードプログラム実行システムが備える携帯端末であって、プログラムのダウンロードを要求する旨の要求情報を、ダウンロード要求されたプログラムの当該携帯端末への送信と並行してダウンロード要求されたプログラムを実行するサーバに送信するプログラム要求手段と、ダウンロード要求したプログラムをサーバから受信するプログラム受信手段とを備えたことを特徴とする。
本発明によるオンデマンドダウンロードプログラム実行システムのサーバは、オンデマンドによりプログラムをダウンロードし実行するオンデマンドダウンロードプログラム実行システムが備えるサーバであって、プログラムのダウンロードを要求する旨の要求情報を、携帯端末から受信するプログラム要求受信手段と、携帯端末から要求情報を受信したことに基づいて、ダウンロード要求されたプログラムを携帯端末に送信するプログラム送信手段と、ダウンロード要求されたプログラムを当該サーバ側で実行するプログラム実行手段とを備え、プログラム実行手段は、プログラム送信手段によるプログラムの送信と並行して、ダウンロード要求されたプログラムを実行することを特徴とする。
本発明によるオンデマンドダウンロードプログラム実行方法は、オンデマンドによりプログラムをダウンロードし実行するオンデマンドダウンロードプログラム実行方法であって、携帯端末が、プログラムのダウンロードを要求する旨の要求情報を、サーバに送信するプログラム要求ステップと、サーバが、携帯端末から要求情報を受信したことに基づいて、ダウンロード要求されたプログラムを携帯端末に送信するプログラム送信ステップと、サーバが、ダウンロード要求されたプログラムを当該サーバ側で実行するプログラム実行ステップとを含み、サーバが、プログラム実行ステップで、プログラムの送信と並行して、ダウンロード要求されたプログラムを実行することを特徴とする。
本発明による携帯端末用プログラムは、オンデマンドによりプログラムをダウンロードし実行するオンデマンドダウンロードプログラム実行システムが備える携帯端末が搭載する携帯端末用プログラムであって、コンピュータに、プログラムのダウンロードを要求する旨の要求情報を、ダウンロード要求されたプログラムの当該携帯端末への送信と並行してダウンロード要求されたプログラムを実行するサーバに送信するプログラム要求処理と、ダウンロード要求したプログラムをサーバから受信するプログラム受信処理とを実行させるためのものである。
本発明によるオンデマンドダウンロードプログラム実行プログラムは、オンデマンドによりプログラムをダウンロードし実行するためのオンデマンドダウンロードプログラム実行プログラムであって、コンピュータに、プログラムのダウンロードを要求する旨の要求情報を、携帯端末から受信するプログラム要求受信処理と、携帯端末から要求情報を受信したことに基づいて、ダウンロード要求されたプログラムを携帯端末に送信するプログラム送信処理と、ダウンロード要求されたプログラムを当該サーバ側で実行するプログラム実行処理とを実行させ、プログラム実行処理で、プログラムの送信と並行して、ダウンロード要求されたプログラムを実行する処理を実行させるためのものである。
本発明によれば、ユーザリクエストに対するTATを高速にすることができる。
実施形態1.
以下、本発明の第1の実施形態について図面を参照して説明する。本発明によるオンデマンドによりプログラムをダウンロードし実行するオンデマンドダウンロードプログラム実行システムに関し、特に、プログラムによるサービス利用者に対してTATを少なくサービスを提供できるオンデマンドプログラム実行システムに関する。
以下、本発明の第1の実施形態について図面を参照して説明する。本発明によるオンデマンドによりプログラムをダウンロードし実行するオンデマンドダウンロードプログラム実行システムに関し、特に、プログラムによるサービス利用者に対してTATを少なくサービスを提供できるオンデマンドプログラム実行システムに関する。
まず、本発明によるオンデマンドダウンロードプログラム実行システムの概要を説明する。本発明では、オンデマンドダウンロードプログラム実行システムとして、携帯端末から初めてプログラムの実行要求を受けたときに、携帯端末にプログラムをダウンロードさせて実行させ、2回目以降の実行要求を受けたときには、既に携帯端末上にダウンロードしたプログラムを実行するシステムを想定する。そのようなシステムにおいて、1回目の実行要求の際にプログラムをダウンロードすると同時にサーバ上で同一プログラムを実行し、その実行結果を携帯端末に送ることにより、見かけ上1回目の実行のTATを高速にできるようにする。
図1は、本発明によるオンデマンドダウンロードプログラム実行システムの構成の一例を示すブロック図である。図1に示すように、オンデマンドダウンロードプログラム実行システムは、サーバ1と、携帯端末2とを含む。サーバ1と、携帯端末2とは、帯域幅が狭い(例えば、数Mbps程度)通信回線3(例えば、無線回線等を含むネットワーク)を介して通信可能に接続されている。
サーバ1は、具体的には、プログラムに従って動作するパーソナルコンピュータ等の情報処理装置によって実現される。図1に示すように、サーバ1は、携帯端末上で動作するプログラムを格納する記憶手段110と、携帯端末2との通信を行う通信手段120と、携帯端末2上で動作するプログラムを実行可能なプログラム実行手段130とを含む。
携帯端末2は、具体的には、プログラムに従って動作する携帯電話機等の端末によって実現される。なお、携帯端末2は、例えば、PDA等の端末であってもよい。また、図1では、1つの携帯端末2を示しているが、オンデマンドダウンロードプログラム実行システムは、複数の携帯端末2を含んでもよい。図1に示すように、携帯端末2は、サーバ1との通信を行う通信手段210と、ダウンロードしたプログラムを格納する記憶手段220と、ダウンロードしたプログラムを実行可能なプログラム実行手段230とを含む。
図1に示す各手段は、それぞれ概略以下の機能を備え、動作する。
記憶手段110は、具体的には、磁気ディスク装置や光ディスク装置等の記憶装置によって実現される。記憶手段110は、携帯端末2上で動作する複数のプログラムを予め格納する。以下、記憶手段110が記憶する携帯端末2上で動作するプログラムを携帯端末用プログラムという場合がある。例えば、記憶手段110は、携帯端末用プログラムとして、ゲームソフトや絵文字メールソフト等の各種携帯端末用のアプリケーションソフトウェアを予め格納している。
通信手段120は、具体的には、プログラムに従って動作する情報処理装置のCPU及びネットワークインタフェース部によって実現される。通信手段120は、携帯端末2から、通信回線10を介して、プログラムのダウンロードを要求する旨のリクエストを受信する機能を備える。また、通信手段120は、リクエストで指定されたプログラムを記憶手段110から抽出し、抽出したプログラム(ダウンロード要求されたプログラム)を、通信回線10を介して携帯端末2に送信する機能を備える。また、通信手段120は、プログラム実行手段130が実行した携帯端末用プログラムの実行結果を、通信回線10を介して携帯端末2に送信する機能を備える。
プログラム実行手段130は、具体的には、プログラムに従って動作する情報処理装置のCPUによって実現される。プログラム実行手段130は、記憶手段110が記憶する携帯端末用プログラム(ダウンロード要求されたプログラム)を実行する機能を備える。従って、本実施形態では、プログラム実行手段130は、携帯端末用プログラムをサーバ1上で実行可能とするプログラム実行環境を提供する。また、本実施形態では、プログラム実行手段130は、通信手段120によるプログラムの送信と並行して、ダウンロード要求されたプログラムを実行する。
通信手段210は、具体的には、プログラムに従って動作する携帯電話機のCPU及びネットワークインタフェース部によって実現される。通信手段210は、サーバ1に対しして、通信回線10を介して、プログラムのダウンロードを要求する旨のリクエストを送信する機能を備える。また、通信手段210は、サーバ1から送信されるプログラムを、通信回線10を介して受信(ダウンロード)する機能を備える。また、通信手段210は、サーバ1上で実行したプログラムの実行結果を、通信回線10を介して受信する機能を備える。
記憶手段220は、具体的には、携帯電話機が搭載するメモリ等の記憶部によって実現される。記憶手段220は、サーバ1からダウンロードしたプログラムを記憶する。
プログラム実行手段230は、具体的には、プログラムに従って動作する携帯電話機のCPUによって実現される。プログラム実行手段230は、記憶手段220内に記憶されたプログラムのうち、指定されたプログラムを実行する機能を備える。例えば、プログラム実行手段230は、ユーザ操作に従って指定されたプログラムを記憶手段220から抽出し、抽出したプログラムを実行する。
なお、本実施形態において、サーバ1の記憶装置は、オンデマンドで携帯端末用プログラムをダウンロードさせたり、携帯端末用プログラムを実行したりするための各種プログラムを記憶している。例えば、サーバ1の記憶装置は、コンピュータに、プログラムのダウンロードを要求する旨の要求情報を、携帯端末から受信するプログラム要求受信処理と、携帯端末から要求情報を受信したことに基づいて、ダウンロード要求されたプログラムを携帯端末に送信するプログラム送信処理と、ダウンロード要求されたプログラムを当該サーバ側で実行するプログラム実行処理とを実行させ、プログラム実行処理で、プログラムの送信と並行して、ダウンロード要求されたプログラムを実行する処理を実行させるためのオンデマンドダウンロードプログラム実行プログラムを記憶している。
また、本実施形態において、携帯端末2の記憶部は、コンピュータに、プログラムのダウンロードを要求する旨の要求情報を、ダウンロード要求されたプログラムの当該携帯端末への送信と並行してダウンロード要求されたプログラムを実行するサーバに送信するプログラム要求処理と、ダウンロード要求したプログラムをサーバから受信するプログラム受信処理とを実行させるための携帯端末用プログラムを記憶している。
次に、動作について説明する。図2は、携帯端末2に携帯端末用プログラムをダウンロードし実行する処理の流れを示すシーケンスチャートである。まず、携帯端末2は、ユーザの操作に従って、サーバ1に対してユーザが指定したサービスに対応するプログラムのダウンロードを要求する旨のリクエストを送信する。この場合、携帯端末2は、プログラムとともに実行に必要なパラメータの送信要求も含むリクエストを、通信回線10を介してサーバ1に送信する(図2に示すステップA1)。
次に、サーバ1は、通信手段120を介して、携帯端末2からリクエストを受信する。すると、サーバ1は、記憶手段110から、該当するプログラム(受信したリクエストに示されるダウンロード対象のプログラム)を検索し抽出する(ステップA2)。
さらに、サーバ1は、抽出した該当プログラムを、通信手段120を用いて、通信回線10を介して携帯端末2に送信する。この場合、サーバ1は、プログラムを送信するとともに、送信プログラムをサーバ1で実行する旨を少なくとも含む情報(以下、サーバ情報ともいう)を携帯端末2に送信する。また、サーバ1は、ほぼ同じタイミングで送信プログラムをプログラム実行手段130に送る。そして、サーバ1は、プログラム実行手段130の機能を用いて、サーバ1側で送信プログラムの実行を開始する(ステップA3)。
携帯端末2は、通信手段210を用いて、サーバ1から、通信回線10を介して、ダウンロード要求したプログラムとサーバ情報とを受け取る(受信する)。すると、携帯端末2は、受信したプログラムを、記憶手段220に格納する(ステップA4)。
また、携帯端末2は、サーバ1から受信したサーバ情報に基づいて、ダウンロードしたプログラムをサーバ1側でも実行する旨が指定されているか否かを確認(判断)する。携帯端末2は、サーバ1上でプログラムを実行する旨が指定されている場合には、プログラム実行手段230によるプログラム実行を行わないように制御する。そして、携帯端末2は、サーバ1からプログラム実行結果を受信するまで待機する(ステップA5)。
プログラムの実行を終了すると、サーバ1は、プログラム実行結果を、通信回線10を介して携帯端末1に送信する(ステップA6)。そして、携帯端末2は、プログラムの実行結果を、通信回線10を介してサーバ1から受信する(ステップA7)。
なお、図2に示すように、例えば、ダウンロード対象のプログラムの容量が大きい場合には、プログラムのダウンロードが完了するよりも前に、サーバ1からプログラムの実行結果を携帯端末2が受信する場合もある。この場合、携帯端末2は、後にプログラムとともに受信したサーバ情報に基づいて、サーバ1側でプログラム実行が行われていると判断した場合には、先に受信したプログラムの実行結果を、ダウンロードしたプログラムの実行結果とする。
以上のように、本実施形態によれば、指定されたプログラムを通信回線10を介して携帯端末2に送信するととともに、ほぼ同じタイミングでサーバ1上で送信プログラムを実行する。そして、サーバ1は、送信プログラムの実行結果を通信回線10を介して携帯端末2に送信するそのように構成することによって、ダウンロードとプログラム実行とを同時に実行することができ、TAT向上に貢献することができる。従って、ユーザリクエストに対するTATを高速にすることができる。
例えば、プログラムのダウンロードを完了してから、ダウンロードしたプログラムを携帯端末2が実行していたのでは、携帯端末2によるプログラムの実行時間がかかり、プログラムをダウンロードし実行を完了するまでのTATが大きくなってしまう。これに対して、本実施形態によれば、サーバ1の処理能力を利用し、サーバ1側でプログラムを実行して実行結果を携帯端末2に送信するので、プログラムのダウンロードとプログラムの実行とを同時に並行して実行するようにすることができ、TATを短縮することができる。
また、携帯端末2へのプログラムのダウンロードを行う場合に、特許文献1に記載されたシステムを用いたとしても、帯域幅が狭く高速ダウンロードが難しいため、ダウンロード時間が待ち時間の大半を占めるという問題点がある。本実施形態によれば、携帯端末2のユーザから見ると、見かけ上、プログラムをダウンロードした後、恰も携帯端末2が短時間にプログラムを実行して実行結果を出力したかのように見せることができ、ユーザに違和感を与えることなく待ち時間が短縮したようにみせることができる。
実施形態2.
次に、本発明の第2の実施形態について図面を参照して説明する。図3は、オンデマンドダウンロードプログラム実行システムが備えるサーバの他の構成例を示すブロック図である。図3に示すように、本実施形態では、サーバ3が、図1に示すサーバ1の構成要素のうち、プログラム実行手段130に代えて、複数個(本例ではn個)のプログラム実行手段3301〜330nを含む点で、第1の実施形態と異なる。
次に、本発明の第2の実施形態について図面を参照して説明する。図3は、オンデマンドダウンロードプログラム実行システムが備えるサーバの他の構成例を示すブロック図である。図3に示すように、本実施形態では、サーバ3が、図1に示すサーバ1の構成要素のうち、プログラム実行手段130に代えて、複数個(本例ではn個)のプログラム実行手段3301〜330nを含む点で、第1の実施形態と異なる。
なお、サーバ3が備える他の構成要素(記憶手段110及び通信手段120)の機能は、図1に示すサーバ1が備えるそれらの構成要素の機能と同様である。また、携帯端末2の機能は、図1に示す携帯端末2の機能と同様であるので、図3では図示を省略している。
図3に示す各手段は、それぞれ概略以下の機能を備え、動作する。
プログラム実行手段3301〜プログラム実行手段330nは、具体的には、プログラムに従って動作する情報処理装置のCPUによって実現される。プログラム実行手段3301は、記憶手段110が記憶する携帯端末用プログラムのうち、携帯端末2から指定されたプログラム1を実行する機能を備える。プログラム実行手段3302は、記憶手段110が記憶する携帯端末用プログラムのうち、携帯端末2から指定されたプログラム2を実行する機能を備える。以下、各プログラム実行手段は、同様の機能を備え、例えば、プログラム実行手段330nは、記憶手段110が記憶する携帯端末用プログラムのうち、携帯端末2から指定されたプログラムnを実行する機能を備える。
また、本実施形態において、オンデマンドダウンロードプログラム実行システムの全体動作は、第1の実施形態で示したオンデマンドダウンロードプログラム実行システムの動作の流れと同様あるので説明を省略する。ただし、本実施形態では、サーバ3が、複数のプログラムのリクエストに対応して、n個までのプログラムを実行可能な点で、第1の実施形態と異なる。
すなわち、携帯端末2では、CPUやメモリ等のハードウェアの制約からプログラムを逐次実行する必要があるが、本実施形態では、サーバ1側でリソースを充分確保できる点に着目し、複数(n個)までのプログラム実行手段を用意することを可能としている。
以上のように、本実施形態によれば、サーバ1上にプログラム実行手段をn個備え、n個までのプログラムを同時実行できるように構成している。そのため、同時実行が可能なプログラムが多い場合に、第1の実施形態で示したオンデマンドダウンロードプログラム実行システムと比較して、さらにTATを向上することができる。
次に、具体的な実施例を用いて、オンデマンドダウンロードプログラム実行システムの動作を説明する。図4は、オンデマンドダウンロードプログラム実行システムの具体例を示す説明図である。図4に示すように、本実施例では、オンデマンドダウンロードプログラム実行システムは、携帯端末2として携帯電話機を備え、通信回線10として無線通信回線を含むネットワークを備える。
また、本実施例では、サーバ1は、例えば、コンテンツプロバイダが運営する計算リソース及び記憶リソース等のハードウェアリソースの充分大きいサーバを想定する。
例えば、ユーザは、携帯電話機を操作して、プログラムの実行を指定する。すると、携帯電話機は、サーバに、ネットワークを介して、指定されたプログラムのダウンロードを要求する旨のリクエストを送信する。
次に、サーバは、携帯電話機からの要求に応じて、ダウンロード対象のプログラムを送信する。この場合、無線通信回線では数Mbpsと帯域が狭いので、サーバと携帯電話機との間の通信回線速度が遅く、プログラムを携帯電話機にダウンロード終了するまで時間がかかる。
本実施例では、サーバは、ダウンロード開始と同時にプログラムの実行も開始する。そのため、サーバの機能が充分であれば、携帯電話機のユーザは、ダウンロード終了とほぼ同時にプログラムの実行結果を得ることができる。
次に、本発明によるオンデマンドダウンロードプログラム実行システムの最小構成について説明する。図5は、オンデマンドダウンロードプログラム実行システムの最小の構成例を示す構成図である。図5に示すように、オンデマンドダウンロードプログラム実行システムは、サーバ1と、携帯端末2とを含む。また、サーバ1は、最小の構成要素として、通信手段120と、プログラム実行手段130とを含む。また、携帯端末2は、最小の構成要素として、通信手段210を含む。
図5に示す最小構成のオンデマンドダウンロードプログラム実行システムにおいて、通信手段210は、プログラムのダウンロードを要求する旨の要求情報(リクエスト)を、サーバ1に送信する機能を備える。また、通信手段120は、携帯端末2から要求情報を受信したことに基づいて、ダウンロード要求されたプログラムを携帯端末2に送信する機能を備える。また、プログラム実行手段130は、ダウンロード要求されたプログラムをサーバ1側で実行する機能を備える。さらに、プログラム実行手段130は、通信手段120によるプログラムの送信と並行して、ダウンロード要求されたプログラムを実行する。
図5に示す最小構成のオンデマンドダウンロードプログラム実行システムによれば、ユーザリクエストに対するTATを高速にすることができる。
なお、本実施形態では、以下の(1)〜(5)に示すようなオンデマンドダウンロードプログラム実行システムの特徴的構成が示されている。
(1)オンデマンドダウンロードプログラム実行システムは、携帯端末(例えば、携帯端末2)と、ダウンロード要求に応じて、携帯端末にプログラムを送信するサーバ(例えば、サーバ1)とを備え、携帯端末は、プログラムのダウンロードを要求する旨の要求情報(例えば、リクエスト)を、サーバに送信するプログラム要求手段(例えば、通信手段210によって実現される)を含み、サーバは、携帯端末から要求情報を受信したことに基づいて、ダウンロード要求されたプログラムを携帯端末に送信するプログラム送信手段(例えば、通信手段120によって実現される)と、ダウンロード要求されたプログラムを当該サーバ側で実行するプログラム実行手段(例えば、プログラム実行手段130によって実現される)とを含み、プログラム実行手段は、プログラム送信手段によるプログラムの送信と並行して、ダウンロード要求されたプログラムを実行することを特徴とする。
(2)オンデマンドダウンロードプログラム実行システムにおいて、プログラム実行手段は、ダウンロード要求されたプログラムの実行結果を、要求情報を受信した携帯端末に送信するように構成されていてもよい。
(3)オンデマンドダウンロードプログラム実行システムにおいて、携帯端末は、サーバからダウンロードしたプログラムを実行する端末側プログラム実行手段(例えば、プログラム実行手段230によって実現される)を含み、プログラム送信手段は、ダウンロード要求されたプログラムとともに、ダウンロード要求されたプログラムをサーバ側で実行する旨のプログラム実行情報を携帯端末に送信し、端末側プログラム実行手段は、サーバからプログラム実行情報を受信したか否かを判断し、プログラム実行情報を受信したと判断すると、サーバからダウンロードしたプログラムを実行しないように制御し、サーバからプログラムの実行結果を受信するまで待機するように構成されていてもよい。
(4)オンデマンドダウンロードプログラム実行システムにおいて、サーバは、携帯端末上で動作する複数のプログラムを予め記憶する記憶手段(例えば、記憶手段110によって実現される)を含み、プログラム送信手段は、ダウンロード要求されたプログラムを記憶手段から抽出し、抽出したプログラムを携帯端末に送信し、プログラム実行手段は、プログラム送信手段によるプログラムの送信と並行して、記憶手段から抽出したプログラムを実行するように構成されていてもよい。
(5)オンデマンドダウンロードプログラム実行システムにおいて、サーバは、記憶手段が予め記憶するいずれかのプログラムに対応する複数のプログラム実行手段(例えば、プログラム実行手段3301〜330nによって実現される)を含むように構成されていてもよい。
本発明は、ハードウェアリソースの貧弱な携帯端末や帯域幅の狭い通信回線を用いたオンデマンドダウンロードプログラム実行において、大幅なTATの向上が望める。そのため、安価な携帯端末による高機能なサービスの提供といった用途に適用することができる。
1,3 サーバ
2 携帯端末
10 通信回線
110,220 記憶手段
120,210 通信手段
130,230,3301〜330n プログラム実行手段
2 携帯端末
10 通信回線
110,220 記憶手段
120,210 通信手段
130,230,3301〜330n プログラム実行手段
Claims (15)
- 携帯端末と、
ダウンロード要求に応じて、前記携帯端末にプログラムを送信するサーバとを備え、
前記携帯端末は、プログラムのダウンロードを要求する旨の要求情報を、前記サーバに送信するプログラム要求手段を含み、
前記サーバは、
前記携帯端末から前記要求情報を受信したことに基づいて、ダウンロード要求されたプログラムを前記携帯端末に送信するプログラム送信手段と、
前記ダウンロード要求されたプログラムを当該サーバ側で実行するプログラム実行手段とを含み、
前記プログラム実行手段は、前記プログラム送信手段によるプログラムの送信と並行して、前記ダウンロード要求されたプログラムを実行する
ことを特徴とするオンデマンドダウンロードプログラム実行システム。 - プログラム実行手段は、ダウンロード要求されたプログラムの実行結果を、要求情報を受信した携帯端末に送信する請求項1記載のオンデマンドダウンロードプログラム実行システム。
- 携帯端末は、サーバからダウンロードしたプログラムを実行する端末側プログラム実行手段を含み、
プログラム送信手段は、ダウンロード要求されたプログラムとともに、前記ダウンロード要求されたプログラムを前記サーバ側で実行する旨のプログラム実行情報を前記携帯端末に送信し、
前記端末側プログラム実行手段は、
前記サーバから前記プログラム実行情報を受信したか否かを判断し、前記プログラム実行情報を受信したと判断すると、前記サーバからダウンロードしたプログラムを実行しないように制御し、前記サーバからプログラムの実行結果を受信するまで待機する
請求項2記載のオンデマンドダウンロードプログラム実行システム。 - サーバは、携帯端末上で動作する複数のプログラムを予め記憶する記憶手段を含み、
プログラム送信手段は、ダウンロード要求されたプログラムを前記記憶手段から抽出し、抽出したプログラムを前記携帯端末に送信し、
プログラム実行手段は、前記プログラム送信手段によるプログラムの送信と並行して、前記記憶手段から抽出したプログラムを実行する
請求項1から請求項3のうちのいずれか1項に記載のオンデマンドダウンロードプログラム実行システム。 - サーバは、記憶手段が予め記憶するいずれかのプログラムに対応する複数のプログラム実行手段を含む請求項4記載のオンデマンドダウンロードプログラム実行システム。
- オンデマンドによりプログラムをダウンロードし実行するオンデマンドダウンロードプログラム実行システムが備える携帯端末であって、
プログラムのダウンロードを要求する旨の要求情報を、ダウンロード要求されたプログラムの当該携帯端末への送信と並行して前記ダウンロード要求されたプログラムを実行するサーバに送信するプログラム要求手段と、
ダウンロード要求したプログラムを前記サーバから受信するプログラム受信手段とを
備えたことを特徴とする携帯端末。 - サーバから、前記ダウンロード要求したプログラムの実行結果を受信する実行結果受信手段を備えた請求項6記載の携帯端末。
- オンデマンドによりプログラムをダウンロードし実行するオンデマンドダウンロードプログラム実行システムが備えるサーバであって、
プログラムのダウンロードを要求する旨の要求情報を、携帯端末から受信するプログラム要求受信手段と、
前記携帯端末から前記要求情報を受信したことに基づいて、ダウンロード要求されたプログラムを前記携帯端末に送信するプログラム送信手段と、
前記ダウンロード要求されたプログラムを当該サーバ側で実行するプログラム実行手段とを備え、
前記プログラム実行手段は、前記プログラム送信手段によるプログラムの送信と並行して、前記ダウンロード要求されたプログラムを実行する
ことを特徴とするサーバ。 - プログラム実行手段は、ダウンロード要求されたプログラムの実行結果を、要求情報を受信した携帯端末に送信する請求項8記載のサーバ。
- オンデマンドによりプログラムをダウンロードし実行するオンデマンドダウンロードプログラム実行方法であって、
携帯端末が、プログラムのダウンロードを要求する旨の要求情報を、サーバに送信するプログラム要求ステップと、
前記サーバが、前記携帯端末から前記要求情報を受信したことに基づいて、ダウンロード要求されたプログラムを前記携帯端末に送信するプログラム送信ステップと、
前記サーバが、前記ダウンロード要求されたプログラムを当該サーバ側で実行するプログラム実行ステップとを含み、
前記サーバが、前記プログラム実行ステップで、前記プログラムの送信と並行して、前記ダウンロード要求されたプログラムを実行する
ことを特徴とするオンデマンドダウンロードプログラム実行方法。 - サーバが、プログラム実行ステップで、ダウンロード要求されたプログラムの実行結果を、要求情報を受信した携帯端末に送信する請求項10記載のオンデマンドダウンロードプログラム実行方法。
- オンデマンドによりプログラムをダウンロードし実行するオンデマンドダウンロードプログラム実行システムが備える携帯端末が搭載する携帯端末用プログラムであって、
コンピュータに、
プログラムのダウンロードを要求する旨の要求情報を、ダウンロード要求されたプログラムの当該携帯端末への送信と並行して前記ダウンロード要求されたプログラムを実行するサーバに送信するプログラム要求処理と、
ダウンロード要求したプログラムを前記サーバから受信するプログラム受信処理とを
実行させるための携帯端末用プログラム。 - コンピュータに、
サーバから、前記ダウンロード要求したプログラムの実行結果を受信する実行結果受信処理を実行させる
請求項12記載の携帯端末用プログラム。 - オンデマンドによりプログラムをダウンロードし実行するためのオンデマンドダウンロードプログラム実行プログラムであって、
コンピュータに、
プログラムのダウンロードを要求する旨の要求情報を、携帯端末から受信するプログラム要求受信処理と、
前記携帯端末から前記要求情報を受信したことに基づいて、ダウンロード要求されたプログラムを前記携帯端末に送信するプログラム送信処理と、
前記ダウンロード要求されたプログラムを当該サーバ側で実行するプログラム実行処理とを実行させ、
前記プログラム実行処理で、前記プログラムの送信と並行して、前記ダウンロード要求されたプログラムを実行する処理を
実行させるためのオンデマンドダウンロードプログラム実行プログラム。 - コンピュータに、
プログラム実行処理で、ダウンロード要求されたプログラムの実行結果を、要求情報を受信した携帯端末に送信する処理を実行させる
請求項14記載のオンデマンドダウンロードプログラム実行プログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008052205A JP2009212688A (ja) | 2008-03-03 | 2008-03-03 | オンデマンドダウンロードプログラム実行システム、方法及びプログラム |
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JP (1) | JP2009212688A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014183956A (ja) * | 2013-03-22 | 2014-10-02 | Yahoo Japan Corp | アイテムデータの交換を活用した広告出力 |
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2008
- 2008-03-03 JP JP2008052205A patent/JP2009212688A/ja active Pending
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