JP2009211762A - 光再生装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】透過型の同軸記録方式で参照光により信号光を再生する再生時に、光記録媒体で回折されずに透過した不要な参照光を、実空間で遮断する従来の装置と比べて簡単な装置構成で、光検出器に入射する前に遮断することができ、高いSNRで信号光を再生できる光再生装置を提供する。
【解決手段】レンズ46の結像面に配置された選択回折素子48の表面には、再生信号光と透過参照光とが結像する。選択回折素子48を通過した信号光は、レンズ50によりフーリエ変換される。フーリエ変換像の信号光成分は、遮光板52のナイキスト領域に集光されてアパーチャ52Aを通過する。一方、選択回折素子48の回折格子48Pで回折された透過参照光も、レンズ50によりフーリエ変換される。フーリエ変換像の透過参照光成分は、遮光板52のナイキスト領域の外側に集光されて、遮光板52により遮断される。
【選択図】図1

Description

本発明は、光再生装置に関する。
近時、ホログラフィックメモリの記録再生方式として、従来の二光束干渉方式と比較して光学系を大幅に簡素化でき、振動などの外乱に強い、サーボ機構の導入が容易等の利点を有する同軸記録方式(コリニア方式)が提案されている。このコリニア方式では、空間光変調器により変調されて生成された信号光と参照光とを、共通の光軸として同一のレンズにより集光し、信号光と参照光との干渉により形成される干渉縞(回折格子)を、光記録媒体にホログラムとして記録する。デジタルデータを二次元符号化した信号光パターンを空間光変調器に表示することで、信号光にはデジタルデータが重畳される。
ホログラムが記録された光記録媒体に、参照光を読出し光として照射することで、記録されたホログラムから信号光が再生される。この再生信号光を光検出器で検出して、重畳されたデジタルデータを復号することができる。コリニア方式では、再生時に参照光を読出し光として照射すると、照射された参照光の一部が再生された信号光と共に光記録媒体から射出される。この参照光が光検出器に入射するとノイズとなる。このため、従来は、再生された信号光と参照光をレンズにより結像し、実像空間に信号光だけ通過させるアパーチャを設けた遮蔽板を配置して、参照光を遮断していた。しかしながら、アパーチャを設けた遮蔽板では、不要な参照光を完全に遮断することはできない。
特許文献1に記載の同軸反射型のホログラム記録再生装置では、再生された信号光と参照光とをレンズにより結像し、実空間に偏光選択吸収素子を配置している。偏光選択吸収素子は、開口を有する偏光板である。この偏光選択吸収素子により、再生された信号光を通過させ、不要な参照光を吸収して遮断している。
また、特許文献2に記載の同軸反射型のホログラム記録再生装置では、再生された信号光と参照光とをレンズにより結像し、実空間に偏光回折型開口制限素子を配置している。この偏光回折型開口制限素子は、3枚の透光性基板、隣接する透光性基板間に挿入された2層の複屈折層、及び1/4波長板が積層されて構成されている。一方の複屈折層には偏光性回折格子が形成され、他方の複屈折層には別の偏光性回折格子が形成されている。この複雑な構造の偏光回折型開口制限素子により、再生された信号光を透過させ、不要な参照光を回折させて遮断している。
また、特許文献3に記載の同軸反射型のホログラム記録再生装置では、再生された信号光と参照光とをレンズにより結像し、実空間に偏光依存性回折素子を配置している。偏光依存性回折素子は、特定の偏光成分に対してだけ回折現象を生じる回折格子部が、参照光領域に形成された透明板である。この偏光依存性回折素子により、再生された信号光を透過させ、不要な参照光を回折させて遮断している。
特開2005−31212号公報 特開2007−79434号公報 特開2007−101608号公報
本発明の目的は、透過型の同軸記録方式で参照光(読出し参照光)により信号光を再生する再生時に、光記録媒体で回折されずに透過した不要な参照光を、実空間で遮断する従来の装置と比べて簡単な装置構成で、光検出器に入射する前に遮断することができ、高いSNRで信号光を再生できる、光再生装置を提供することにある。
上記目的を達成するために請求項1に記載の光再生装置は、コヒーレント光を射出する光源と、2次元状に配列された複数の画素部で構成され且つ光源から入射した光を表示パターンに応じて画素毎に変調して出力する空間光変調器と、空間光変調器で変調された光を光記録媒体に導く導光手段と、を含み、透過型の光記録媒体に対し信号光と参照光とを同軸で照射して記録されたホログラムに、空間光変調器で生成された参照光を読出し光として照射して、光記録媒体から信号光を再生する再生手段と、前記再生手段の光出射側に配置され、前記再生手段で再生された信号光と光記録媒体を透過した透過参照光とを結像させる結像手段と、前記結像手段の光出射側に配置され、前記結像手段で結像された信号光の光路の周囲に回折格子が設けられて、実空間において信号光を通過させると共に前記回折格子で透過参照光を回折して透過する選択回折素子と、前記選択回折素子の光出射側に配置され、前記選択回折素子を透過した信号光と前記選択回折素子で回折された透過参照光とをフーリエ変換する第1レンズと、前記第1レンズの光出射側に配置され、周波数空間における信号光成分の光路の周囲に遮蔽部が設けられて、該遮蔽部により高周波成分を遮断して、前記第1レンズによりフーリエ変換された光から透過参照光成分を除去するフィルタと、前記フィルタの光出射側に配置され、前記フィルタを通過した信号光成分を逆フーリエ変換する第2レンズと、前記第2レンズの光出射側に配置され、前記第2レンズで信号光成分を逆フーリエ変換して得られた信号光を検出する光検出器と、を備えることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1記載の光再生装置において、前記選択回折素子の前記回折格子は、周波数空間における高周波成分の光路が、周波数空間における信号光成分の光路から離れるように、前記回折格子で透過参照光を回折して透過することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2記載の光再生装置において、前記選択回折素子の前記回折格子は、前記選択回折素子の入射面に結像された信号光パターンを構成する各画素の一辺の長さの1/2以下の格子定数を有し、入射した光に位相差πを与えることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1又は2記載の光再生装置において、前記選択回折素子の前記回折格子は、前記選択回折素子の入射面に結像された信号光パターンを構成する各画素の一辺の長さの1/4以下の格子定数を有し、入射した光に位相差πを与えることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1又は2記載の光再生装置において、前記選択回折素子の前記回折格子は、前記選択回折素子の入射面に結像された信号光パターンを構成する各画素の一辺の長さの1/8以下の格子定数を有し、入射した光に位相差πを与えることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5の何れか1項に記載の光再生装置において、前記フィルタは、光軸と交差する点を中心点とし且つナイキスト半径の整数倍の半径を有する開口が設けられた遮蔽板であり、前記周波数空間における信号光成分は前記開口を通過することを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、透過型の同軸記録方式で参照光(読出し参照光)により信号光を再生する再生時に、光記録媒体で回折されずに透過した不要な参照光を、実空間で遮断する従来の装置と比べて簡単な装置構成で、光検出器に入射する前に遮断することができ、高いSNRで信号光を再生できる、という効果がある。
請求項2記載の発明によれば、不要な参照光を遮断する遮断性能が向上する、という効果がある。
請求項3、4、5記載の発明によれば、不要な参照光を遮断する遮断性能は、回折格子の格子定数が大きくなるほど向上し、不要な参照光をより確実に遮断することができる、という効果がある。
請求項6記載の発明によれば、周波数空間における信号光成分を遮断することなく選択的に通過させることができる、という効果がある。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態の一例を詳細に説明する。
(ホログラム記録再生装置)
図1は本発明の実施の形態に係るホログラム記録再生装置の構成を示す概略図である。このホログラム記録再生装置は、光軸を共通とする信号光と参照光とを、同じ方向から1光束の記録光として光記録媒体に照射する「同軸記録方式(コリニア方式)」のホログラム記録再生装置である。本実施の形態では、反射型の空間光変調器(SLM:spatial light modulator)と透過型の光記録媒体とを用いる「同軸透過型」のホログラム記録再生装置について説明する。
ホログラム記録再生装置には、コヒーレント光であるレーザ光を発振する光源10が設けられている。光源10としては、例えば、発振波長が405nmの青色レーザ光を発振するレーザ光源が用いられる。光源10の光出射側には、光路に対し挿入又は退避(開閉)が可能なシャッター12、直交する直線偏光成分間に1/2波長の光路差を与える1/2波長板14、所定の偏光方向の光を通過させる偏光板16、拡大・コリメート光学系であるビームエキスパンダ18、及び反射ミラー20が、光源10の側から光路に沿ってこの順に配置されている。シャッター12は、パーソナルコンピュータ等の制御装置(図示せず)に接続された駆動装置(図示せず)により駆動されて開閉する。
反射ミラー20の光反射側には、所定の偏光方向の光を反射し且つこれと直交する偏光方向の光を透過する偏光ビームスプリッタ22が配置されている。反射ミラー20側から見て、偏光ビームスプリッタ22の光反射側には、画素毎に入射光を偏光変調する反射型の空間光変調器24が配置されている。反射型の空間光変調器24としては、DMD(digital micro-mirror device)、LCOS(liquid crystal on silicon)等を用いることができる。空間光変調器24は、パターン発生器(図示せず)を介して制御装置(図示せず)に接続されている。
パターン発生器は、制御装置から供給されたデジタルデータを二次元符号化して、空間光変調器24に表示する信号光パターンを生成する。信号光パターンは、例えば、二値のデジタルデータ「0,1」が「暗(黒画素)、明(白画素)」で表現されたデジタルパターン等である。空間光変調器24には、信号光パターンの外に、参照光パターンも表示される。参照光パターンは、例えば、ランダムパターン等である。空間光変調器24は、表示された信号光パターンや参照光パターンに応じて入射したレーザ光を変調して、信号光や参照光を生成する。空間光変調器24は、生成した信号光や参照光を、偏光ビームスプリッタ22側に反射する。
図2は記録時に空間光変調器24に表示する記録用パターンの一例を示す図である。図2に示すように、記録用パターン58は、信号光を生成する信号光パターン60と、参照光を生成するリング状の参照光パターン62と、を含んで構成されている。信号光パターン60は、空間光変調器24の中央部分に表示される。参照光パターン62は、この信号光パターン60を取り囲むように、空間光変調器24の周辺部分に表示される。信号光パターンを表示する領域が信号光領域であり、参照光パターンを表示する領域が参照光領域である。信号光領域の形状及び参照光領域の形状は、記録用パターンに応じて適宜変更することができる。
偏光ビームスプリッタ22には、空間光変調器24で生成された信号光や参照光が入射する。空間光変調器24から見て、偏光ビームスプリッタ22の光透過側には、一対のレンズ26、28、入射した光にランダム位相を付与する位相マスク30、一対のレンズ32、36、及び入射した光をフーリエ変換して光記録媒体40に集光するフーリエ変換レンズ38が、偏光ビームスプリッタ22側から、光路に沿ってこの順に配置されている。また、レンズ32とレンズ36との間には、ビームウエスト近傍に、開口部(アパーチャ)34Aを備えた遮光板34が配置されている。なお、遮光板34や位相マスク30は必須ではなく、適宜省略することができる。
フーリエ変換レンズ38の光出射側には、光記録媒体40を保持する保持ステージ(図示せず)が設けられている。保持ステージは、制御装置(図示せず)に接続された駆動装置(図示せず)により駆動されて、光軸方向又は光軸と垂直な面方向に移動する。保持ステージは、例えば、光記録媒体40の膜厚方向の中心位置がフーリエ変換レンズ38の焦点位置となる基準位置で、光記録媒体40を保持する。
光記録媒体40は、光照射による屈折率変化によりホログラムを記録可能な光記録媒体である。このような光記録媒体40としては、例えば、フォトポリマー材料、フォトリフラクティブ材料、銀塩感光材料等の記録材料を用いた光記録媒体が挙げられる。
光記録媒体40の光透過側には、フーリエ変換レンズ42、一対のレンズ44、46、透過参照光を選択的に回折する選択回折素子48、一対のレンズ50、54、及びセンサアレイ56が、光記録媒体40側から、光路に沿ってこの順に配置されている。選択回折素子48は、レンズ46の結像面に配置されている。また、レンズ50とレンズ54との間には、開口部(アパーチャ)52Aを備えた遮光板52が配置されている。
レンズ50は、入射した光をフーリエ変換して遮光板52に集光するフーリエ変換レンズである。遮光板52は、レンズ50の焦点面に配置されている。この遮光板52が、透過参照光成分を除去するフィルタとして機能する。レンズ54は、入射した光を逆フーリエ変換してセンサアレイ56に結像するフーリエ変換レンズである。センサアレイ56は、CCDやCMOSアレイ等の撮像素子で構成され、受光した再生光(回折光)を電気信号に変換して出力する。また、センサアレイ56は、制御装置(図示せず)に接続されている。センサアレイ56は、受光面に結像された再生像を撮像し、画像データを制御装置(図示せず)に出力する。
(選択回折素子とフィルタ)
次に、選択回折素子48の構造について説明する。図3(A)は再生時に空間光変調器24に表示される参照光パターンの一例を示す図である。図3(B)〜(D)は選択回折素子48の平面図である。図4は図3(B)に示す選択回折素子48をA-A線に沿って切断したときの部分断面図である。
図3(B)に示すように、選択回折素子48は、平面視が矩形状の透明基板48Tを備えている。透明基板48Tは、石英ガラス(波長405nmでの屈折率1.47)等の透明な材料で平板状に構成されている。この透明基板48Tの一方の表面には、部分的に凹凸が形成されている。この凹凸が回折格子48Pである。この凹凸は、エッチング等によって透明基板48Tの表面に形成される。この例では、回折格子48Pは、所定幅の複数の直線状の凸部が一定間隔で互いに平行に配置された、直線格子状のパターン(以下、「直線格子パターン」という。)で形成されている。
図4に示すように、図3(B)に示す例では、透明基板48Tの表面には、隣接する直線状の凸部間の間隔(格子ピッチ)をaとして、幅1/2a(ハーフピッチ)の直線状の凸部48PU〜48PUが、互いに平行に配列されるように形成されている。なお、格子ピッチaは、格子定数aと同義である。また、回折格子48Pの凹凸は、透明基板48T中を透過した光の位相と空気中を伝播した光の位相差がπとなり、凸部と凸部との間に在る凹部の深さがΔとなるように加工されている。
使用波長λ、透明基板48Tの屈折率nとした時、透明基板48Tを透過する光の位相は、(2π/λ)・n・Δであり、空気中を伝播した光の位相は、(2π/λ)・Δである。従って、下記式(1)を満たすように、深さΔを決める。例えば、λ=405nm、n=1.47の時は、Δ=431nmとなる。
(2π/λ)・n・Δ−(2π/λ)・Δ=π 式(1)
また、図3(C)に示す例では、回折格子48Pは、明色が凸部と暗色が凹部に相当する正方形のマスが交互に碁盤目状に配置された、チェスボードパターン(以下、「チェスパターン」という。)で形成されている。チェスパターンでは、1マスの一辺の長さの2倍の長さが、格子ピッチaである。また、図3(D)に示す例では、回折格子48Pは、各々所定幅の曲線からなり半径の異なる複数の同心円状の凸部が一定間隔で配置された、同心円パターンで形成されている。同心円パターンでは、隣接する曲線状の凸部間の間隔が、格子ピッチaである。
レンズ46とレンズ50との間の実空間では、図2示す記録用パターンの信号光パターンが結像されると共に、透過参照光により図3(A)示す参照光パターンが結像される。選択回折素子48は、回折格子48Pが形成された面をレンズ46側に向けて、上述した通り、レンズ46の結像面に配置されている。即ち、選択回折素子48は、レンズ46とレンズ50との間にある実空間に配置されている。従って、選択回折素子48の回折格子48Pを、透明基板48T上において、空間光変調器24に表示する参照光パターンと同じ位置に配置することで、即ち、実空間の参照光光路上に配置することで、透過参照光だけが選択的に回折される。
図5は遮光板52の平面図である。遮光板52は、平面視が矩形状の遮光板であり、その中央部分にはアパーチャ52Aが形成されている。遮光板52は、上述した通り、レンズ50の焦点面に配置されている。アパーチャ52Aは、レンズ50により形成されるフーリエ変換像のナイキスト領域に設けられている。選択回折素子48の透明部分(凹凸が形成されていない部分)を通過した信号光は、レンズ50によりフーリエ変換される。フーリエ変換像の信号光成分は、遮光板52のナイキスト領域に集光されて、アパーチャ52Aを通過する。
一方、選択回折素子48の回折格子48P(凹凸が形成された部分)で回折された透過参照光も、レンズ50によりフーリエ変換される。フーリエ変換像の透過参照光成分は、回折格子48Pで回折されて高周波成分となっているため、遮光板52のナイキスト領域の外側に集光されて、遮光板52により遮断される。この通り、遮光板52が、周波数空間で透過参照光成分(高周波成分)を除去するローパスフィルタとして機能する。
ここで、ナイキスト領域とは、フーリエ変換面において、フーリエ変換レンズの焦点距離をfs、記録波長をλ、信号光を生成した空間光変調器の画素ピッチをd/2とした場合に、光軸を中心点とする面積が(2fsλ/d)2の領域をいう。信号光のフーリエ変換像は信号光の周期性に起因した回折パターンとなり、0次〜n次の成分を有している。なお、次数とは、フーリエ変換面で0次(中心)からζ=fsλ/dの距離ごとに現れる輝点の順位のことである。
信号光のフーリエ変換像のうち、ナイキスト領域に含まれるフーリエ変換成分があれば、信号光を欠落なく再生できる。上記の距離ζをナイキスト半径とすると、アパーチャ52Aの直径は、ナイキスト半径の2倍の整数倍「2nζ」となる。回折格子48Pの格子ピッチが信号光画素ピッチの1/2m(mは整数)の時、整数nは、n≦mの範囲が好ましい。例えば、1/2ピッチ(m=1)の時は、n≦1が好ましい。1/4ピッチ(m=2)の時は、n≦2が好ましい。1/8ピッチ(m=4)の時は、n≦4が好ましい。本実施の形態では、ナイキスト領域に、直径2ζ(n=1)のアパーチャ52Aが設けられている。
回折格子48Pのパターンとしては、フーリエ変換面において、透過参照光成分が高周波成分として、ナイキスト領域から離れた位置に集光されるパターンがより好ましい。上述したパターンの中では、同じ格子ピッチで比較すると、同心円パターンより直線格子パターンの方がより好ましく、直線格子パターンよりチェスパターンの方がより好ましい。
また、同様に、フーリエ変換面において、透過参照光成分が高周波成分として、ナイキスト領域から離れた位置に集光されるように、格子ピッチaは狭い方が好ましい。例えば、格子ピッチaを、選択回折素子48の入射面に結像された信号光パターンを構成する各画素の一辺の長さ(以下、「信号光画素ピッチ」という。)の1/2以下の長さとすることが好ましく、信号光画素ピッチの1/4以下の長さがより好ましく、信号光画素ピッチの1/8以下の長さが更に好ましい。
(ホログラムの記録動作)
次に、図1に示すホログラム記録再生装置の記録動作について簡単に説明する。
ホログラムを記録する場合には、シャッター12を開いて、光源10からレーザ光を照射する。同時に、制御装置からデジタルデータを所定のタイミングで出力して、空間光変調器24に記録用パターン(図2参照)を表示する。光源10から発振されたレーザ光は、シャッター12を通過し、1/2波長板14と偏光板16とにより光強度や偏光方向が調整される。偏光板16を通過した光は、ビームエキスパンダ18により大径の平行光に変換され、反射ミラー20に照射される。
反射ミラー20で反射された光は、偏光ビームスプリッタ22に入射する。入射された光は、偏光ビームスプリッタ22で空間光変調器24の方向に反射される。空間光変調器24では、表示されたパターンに応じてレーザ光が偏光変調され、信号光と参照光とが生成される。空間光変調器24で偏光変調された記録光は、偏光ビームスプリッタ22に照射され、偏光ビームスプリッタ22を透過して直線偏光の振幅分布に変換される。その後、レンズ26、28でリレーされ、位相マスク30を通過して位相変調される。この位相変調によって、信号光と参照光との重なりを改善すると共に、記録光の光強度分布が均一化される。
位相マスク30を通過した記録光、即ち、信号光と参照光とは、レンズ32で集光され、遮光板34に照射される。レンズ32で集光された記録光は、不要な周波数成分が遮光板34でカットされ、残部がアパーチャ34Aを通過する。アパーチャを通過した記録光は、レンズ36により平行光に変換され、フーリエ変換レンズ38によりフーリエ変換されて集光され、光記録媒体40に同時に且つ同軸で照射される。信号光と参照光とが集光される位置において、信号光と参照光とが干渉して形成された干渉縞が、光記録媒体40にホログラムとして記録される。
(ホログラムの再生動作)
光記録媒体40に記録されたホログラムから信号光を再生する場合には、シャッター12を開いて、光源10からレーザ光を照射する。同時に、制御装置からデジタルデータを所定のタイミングで出力して、参照光だけが光記録媒体40に照射されるように、空間光変調器24に参照光パターン(図3(A)参照)を表示する。光源10から発振されたレーザ光は、記録の場合と同様にして、空間光変調器24に入射する。空間光変調器24では、表示されたパターンに応じてレーザ光が偏光変調され、参照光が生成される。生成された参照光は、記録の場合と同様にして、光記録媒体40のホログラムが記録された領域に照射される。即ち、光記録媒体40には、参照光だけが読出し光として照射される。
照射された参照光は、光記録媒体40を透過するときに、ホログラムによって回折され、透過回折光(再生信号光)がフーリエ変換レンズ42側に射出される。一部の参照光は回折されずに光記録媒体40を透過する(透過参照光)。光記録媒体40から射出された再生信号光と透過参照光とは、フーリエ変換レンズ42により逆フーリエ変換され、レンズ44、46でリレーされて平行光に変換されて、選択回折素子48に照射される。レンズ46の結像面に配置された選択回折素子48の表面には、再生信号光と透過参照光とが結像する。
レンズ46により結像された再生信号光は、選択回折素子48の透明部分を通過する。レンズ46により結像された透過参照光は、選択回折素子48の回折格子48Pで選択的に回折されて射出される。選択回折素子48を通過した信号光は、レンズ50に照射され、レンズ50によりフーリエ変換される。フーリエ変換像の信号光成分は、遮光板52のナイキスト領域に集光されて、アパーチャ52Aを通過する。一方、選択回折素子48の回折格子48Pで回折された透過参照光も、レンズ50に照射され、レンズ50によりフーリエ変換される。フーリエ変換像の透過参照光成分は、遮光板52のナイキスト領域の外側に集光されて、遮光板52により遮断される。
アパーチャ52Aを通過した信号光成分は、レンズ54により逆フーリエ変換されて、センサアレイ56に入射する。センサアレイ56は、受光した再生光(回折光)を電気信号に変換して出力する。即ち、センサアレイ56は、受光面に結像された再生像を撮像し、撮像された再生像の画像データを制御装置(図示せず)に出力する。この画像データに基づいて信号光に重畳されたデータが復号される。なお、センサアレイ56では、信号光データの1画素を複数の受光素子により受光する、オーバーサンプリングを実施することが好ましい。例えば、1ビットのデータを4個(2×2)の受光素子により受光する。
以下、実施例により本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれら実施例における形態に限定されるものではない。
(実施例1)
図1に示すホログラム記録再生装置と同じ構成の装置を用いて、主要な光学部品のパラメータを下記表1に示すように設定し、図6(A)に示す参照光パターンを空間光変調器24に表示して、信号光再生シミュレーションを行った。参照光パターンは、明暗の画素サイズが空間光変調器24の画素ピッチに等しい1×1のランダムパターンである。
シミュレーションにより、遮光板52の表面に結像される透過参照光のフーリエ変換像と、センサアレイ56の信号光領域に結像される透過参照光の振幅分布(三次元表示)と、を得た。シミュレーションの結果を、図9(A)及び(B)に示す。選択回折素子48に結像する信号光の画素ピッチは、レンズ32、36により、150/90倍された22.8μmである。従って、回折格子48Pのハーフピッチは2.85μm(格子ピッチは5.7μm)であり、このチェスパターンを「1/4ピッチ・チェス」という。
図9(A)から分かるように、選択回折素子48を表1に示すように構成し、回折格子48Pのパターンを、ハーフピッチが2.85μmのチェスパターンとした場合には、遮光板52の表面において、透過参照光のフーリエ変換像は、ナイキスト領域(アパーチャ52A)の外側に結像する。詳しくは、透過参照光のフーリエ変換像は4つの成分に分かれ、各成分は遮光板52の対角線上にあるナイキスト領域から離れた位置に結像する。即ち、光軸に対し2軸方向に分散しており、光軸に対し1軸方向だけに分散する場合と比べると、透過参照光成分の除去がより容易であることが分かる。一方、信号光成分はアパーチャ52Aを通過する。
また、図9(B)から分かるように、センサアレイ56の表面に結像される透過参照光の振幅分布は、信号光が結像される中央部分で顕著に減少している。最大振幅も0.18と低い。この結果から、選択回折素子48の回折格子48Pで選択的に回折された透過参照光が、レンズ50でフーリエ変換され、その大半が周波数領域で高周波成分として除去されていることが分かる。
(比較例1)
選択回折素子48の代わりに従来の遮光板を配置した以外は、図1に示すホログラム記録再生装置と同じ構成の装置を用いて、実施例1と同様にパラメータを設定し、図6(A)に示す参照光パターンを空間光変調器24に表示して、信号光再生シミュレーションを行った。従来の遮光板とは、実空間での信号光領域にアパーチャを設けて、信号光を通過させ、透過参照光を遮断する遮光板である。シミュレーションにより、センサアレイ56の信号光領域に結像される透過参照光の振幅分布を得た。シミュレーションの結果を図6(B)に示す。
図6(B)から分かるように、従来の遮光板を用いた場合には、透過参照光は、レンズ50、54でリレーされ平行光とされて、センサアレイ56の表面で結像する。センサアレイ56の信号光領域に結像される透過参照光の振幅分布は、中央部分でも増加している。最大振幅も0.53と高い。この結果から、従来の遮光板だけでは透過参照光が除去されずに、透過参照光が信号光と共にアパーチャを通過し、センサアレイ56の信号光領域に入射して、ノイズを発生させていることが分かる。
(実施例2)
選択回折素子48の回折格子48Pのパターンを直線格子パターンに変更した以外は、実施例1と同様にして、信号光再生シミュレーションを行った。シミュレーションの結果を、図7(A)及び(B)に示す。回折格子48Pのパターンは、直線格子パターン(図3(B)参照)である。回折格子48Pの格子ピッチは5.7μmであり、信号光の画素ピッチは22.8μmである。この直線格子パターンを「1/4ピッチ格子」という。
図7(A)から分かるように、回折格子48Pのパターンを、1/4ピッチ格子とした場合には、遮光板52の表面において、透過参照光のフーリエ変換像は、ナイキスト領域(アパーチャ52A)の外側に結像する。詳しくは、透過参照光のフーリエ変換像は2つの成分に分かれ、各成分はナイキスト領域を挟んでその両側に近接して結像する。即ち、光軸に対し1軸方向に分散する。一方、信号光成分はアパーチャ52Aを通過する。
また、図7(B)から分かるように、センサアレイ56の信号光領域に結像される透過参照光の振幅分布は、比較例1と比べると中央部分で減少している。最大振幅も0.28と低い。この結果から、選択回折素子48の回折格子48Pで選択的に回折された透過参照光が、レンズ50でフーリエ変換され、その大半が周波数領域で高周波成分として除去されていることが分かる。
(実施例3)
選択回折素子48の回折格子48Pのパターンを別の直線格子パターンに変更した以外は、実施例1と同様にして、信号光再生シミュレーションを行った。シミュレーションの結果を、図8(A)及び(B)に示す。回折格子48Pのパターンは、直線格子パターン(図3(B)参照)である。回折格子48Pの格子ピッチは2.85μmであり、信号光の画素ピッチは22.8μmである。この直線格子パターンを「1/8ピッチ格子」という。
図8(A)から分かるように、回折格子48Pのパターンを、1/8ピッチ格子とした場合には、遮光板52の表面において、透過参照光のフーリエ変換像は、ナイキスト領域(アパーチャ52A)の外側に結像する。詳しくは、透過参照光のフーリエ変換像は2つの成分に分かれ、各成分はナイキスト領域を挟んでその両側に離間して結像する。実施例2と比べると、透過参照光成分の除去がより容易であることが分かる。一方、信号光成分はアパーチャ52Aを通過する。
また、図8(B)から分かるように、センサアレイ56の信号光領域に結像される透過参照光の振幅分布は、実施例2と比べると中央部分で更に減少している。最大振幅も0.18と低い。この結果から、選択回折素子48の回折格子48Pで選択的に回折された透過参照光が、レンズ50でフーリエ変換され、その大半が周波数領域で高周波成分として除去されていることが分かる。
(実施例4)
選択回折素子48の回折格子48Pのパターンを同心円パターンに変更した以外は、実施例1と同様にして、信号光再生シミュレーションを行った。シミュレーションの結果を、図10(A)及び(B)に示す。回折格子48Pのパターンは、同心円パターン(図3(D)参照)である。回折格子48Pの格子ピッチは5.7μmであり、信号光の画素ピッチは22.8μmである。この直線格子パターンを「1/4ピッチ同心円」という。
図10(A)から分かるように、回折格子48Pのパターンを、1/4ピッチ同心円とした場合には、遮光板52の表面において、透過参照光のフーリエ変換像は、ナイキスト領域(アパーチャ52A)の外側に結像する。詳しくは、透過参照光のフーリエ変換像は、遮光板52のナイキスト領域の周囲にリング状に結像する。一方、信号光成分はアパーチャ52Aを通過する。
また、図10(B)から分かるように、センサアレイ56の信号光領域に結像される透過参照光の振幅分布は、比較例1と比べると中央部分で減少している。最大振幅も0.21と低い。この結果から、選択回折素子48の回折格子48Pで選択的に回折された透過参照光が、レンズ50でフーリエ変換され、その大半が周波数領域で高周波成分として除去されていることが分かる。
(実施例5)
選択回折素子48の回折格子48Pのパターンを別の同心円パターンに変更した以外は、実施例1と同様にして、信号光再生シミュレーションを行った。シミュレーションの結果を、図11(A)及び(B)に示す。回折格子48Pのパターンは、同心円パターン(図3(D)参照)である。回折格子48Pの格子ピッチは2.85μmであり、信号光の画素ピッチは22.8μmである。この直線格子パターンを「1/8ピッチ同心円」という。
図11(A)から分かるように、回折格子48Pのパターンを、1/8ピッチ同心円とした場合には、遮光板52の表面において、透過参照光のフーリエ変換像は、ナイキスト領域(アパーチャ52A)の外側に結像する。詳しくは、透過参照光のフーリエ変換像は、ナイキスト領域から離間した位置にリング状に結像する。一方、信号光成分はアパーチャ52Aを通過する。
また、図11(B)から分かるように、センサアレイ56の信号光領域に結像される透過参照光の振幅分布は、比較例1と比べると中央部分で減少している。最大振幅も0.21と低い。この結果から、選択回折素子48の回折格子48Pで選択的に回折された透過参照光が、レンズ50でフーリエ変換され、その大半が周波数領域で高周波成分として除去されていることが分かる。
以上得られた結果から、従来の遮光板を用いた場合には、透過参照光が十分に除去されない(比較例1)。これに対し、選択回折素子48と遮光板52とを組み合わせて使用する場合には、周波数空間での透過参照光成分を十分に除去することができる(実施例1〜5)。即ち、センサアレイ56に入射する前に透過参照光を遮断し、再生時にノイズを低減して、高いSNRを得ることができる。
格子ピッチが1/4ピッチの場合で比較すると、同心円パターン(実施例4)より直線格子パターン(実施例2)の方が、透過参照光のフーリエ変換像が2成分に分かれており、センサアレイ56の信号光領域に結像される透過参照光の最大振幅の値も小さい。また、直線格子パターン(実施例2)よりチェスパターン(実施例1)の方が、透過参照光のフーリエ変換像は4成分に分かれており、各成分がナイキスト領域から離間していて、センサアレイ56の信号光領域に結像される透過参照光の最大振幅の値もより小さい。
また、格子ピッチが1/4ピッチの場合と1/8ピッチの場合とを比較すると、1/4ピッチ格子(実施例2)より1/8ピッチ格子(実施例3)の方が、透過参照光のフーリエ変換像の各成分が離間しており、センサアレイ56の信号光領域に結像される透過参照光の最大振幅の値も小さい。また、1/4ピッチ同心円(実施例4)より1/8ピッチ同心円(実施例5)の方が、透過参照光のフーリエ変換像(リング状)がナイキスト領域から離間している。
本発明の実施の形態に係るホログラム記録再生装置の構成を示す概略図である。 記録時に空間光変調器に表示する記録用パターンの一例を示す図である。 (A)は再生時に空間光変調器に表示する参照光パターンの一例を示す図である。(B)〜(D)は選択回折素子の平面図である。 図3(B)に示す選択回折素子をA-A線に沿って切断したときの部分断面図である。 遮光板の平面図である。 (A)は信号光再生シミュレーションに用いる参照光パターンの一例を示す図である。(B)は比較例1のシミュレーション結果を示す図である。 (A)及び(B)は実施例2のシミュレーション結果を示す図である。 (A)及び(B)は実施例3のシミュレーション結果を示す図である。 (A)及び(B)は実施例1のシミュレーション結果を示す図である。 (A)及び(B)は実施例4のシミュレーション結果を示す図である。 (A)及び(B)は実施例5のシミュレーション結果を示す図である。
符号の説明
10 光源
12 シャッター
14 波長板
16 偏光板
18 ビームエキスパンダ
20 反射ミラー
22 偏光ビームスプリッタ
24 空間光変調器
26 レンズ
28 レンズ
30 位相マスク
32 フーリエ変換レンズ
34 遮光板
34A アパーチャ
36 レンズ
38 フーリエ変換レンズ
40 光記録媒体
42 フーリエ変換レンズ
44 レンズ
46 レンズ
48 選択回折素子
48T 透明基板
48P 回折格子
50 レンズ
52 遮光板
52A アパーチャ
54 レンズ
56 センサアレイ
58 記録用パターン
60 信号光パターン
62 参照光パターン

Claims (6)

  1. コヒーレント光を射出する光源と、2次元状に配列された複数の画素部で構成され且つ光源から入射した光を表示パターンに応じて画素毎に変調して出力する空間光変調器と、空間光変調器で変調された光を光記録媒体に導く導光手段と、を含み、透過型の光記録媒体に対し信号光と参照光とを同軸で照射して記録されたホログラムに、空間光変調器で生成された参照光を読出し光として照射して、光記録媒体から信号光を再生する再生手段と、
    前記再生手段の光出射側に配置され、前記再生手段で再生された信号光と光記録媒体を透過した透過参照光とを結像させる結像手段と、
    前記結像手段の光出射側に配置され、前記結像手段で結像された信号光の光路の周囲に回折格子が設けられて、実空間において信号光を通過させると共に前記回折格子で透過参照光を回折して透過する選択回折素子と、
    前記選択回折素子の光出射側に配置され、前記選択回折素子を透過した信号光と前記選択回折素子で回折された透過参照光とをフーリエ変換する第1レンズと、
    前記第1レンズの光出射側に配置され、周波数空間における信号光成分の光路の周囲に遮蔽部が設けられて、該遮蔽部により高周波成分を遮断して、前記第1レンズによりフーリエ変換された光から透過参照光成分を除去するフィルタと、
    前記フィルタの光出射側に配置され、前記フィルタを通過した信号光成分を逆フーリエ変換する第2レンズと、
    前記第2レンズの光出射側に配置され、前記第2レンズで信号光成分を逆フーリエ変換して得られた信号光を検出する光検出器と、
    を備えることを特徴とする光再生装置。
  2. 前記選択回折素子の前記回折格子は、周波数空間における高周波成分の光路が、周波数空間における信号光成分の光路から離れるように、前記回折格子で透過参照光を回折して透過することを特徴とする請求項1に記載の光再生装置。
  3. 前記選択回折素子の前記回折格子は、前記選択回折素子の入射面に結像された信号光パターンを構成する各画素の一辺の長さの1/2以下の格子定数を有し、入射した光に位相差πを与えることを特徴とする請求項1又は2に記載の光再生装置。
  4. 前記選択回折素子の前記回折格子は、前記選択回折素子の入射面に結像された信号光パターンを構成する各画素の一辺の長さの1/4以下の格子定数を有し、入射した光に位相差πを与えることを特徴とする請求項1又は2に記載の光再生装置。
  5. 前記選択回折素子の前記回折格子は、前記選択回折素子の入射面に結像された信号光パターンを構成する各画素の一辺の長さの1/8以下の格子定数を有し、入射した光に位相差πを与えることを特徴とする請求項1又は2に記載の光再生装置。
  6. 前記フィルタは、光軸と交差する点を中心点とし且つナイキスト半径の整数倍の半径を有する開口が設けられた遮蔽板であり、前記周波数空間における信号光成分は前記開口を通過することを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の光再生装置。
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