JP2009210438A - 接地系統接続状態確認システム - Google Patents

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Abstract

【課題】接地工事が為された後で,接地系統の状態の確認作業にかかる労力を極力低減できるとともに,経年的に接地系統が正常に機能する状態であるか否か,また接地工事が為された場所以外においても迅速に確認・把握できる接地系統接続状態確認システムを提供する。
【解決手段】電路に介在する変圧器100の2次巻線の中性線側が接地されるとともに,変圧器100の負荷側において,大地に設けられた第二の電気的端子105が,接地線106を介して,機器などの接地を行う保護接地導体107と,電気的に接続される接地系統を備えた電路において,接地系統状態データを生成し,接地系統状態データを送信部より送信する接地系統状態データ生成ユニッ300トと,接地系統状態データを受信し,接地系統状態データを保持する記憶部とを備えた集約ユニット400とを設け,集約ユニット400に接地系統状態データの集約データを保持できるようにした。
【選択図】図1

Description

本発明は,大地に設けられた電気的端子が,該電気的端子と電気的に接続された接地線を介して,機器などの接地を行う保護接地導体と,電気的に接続されることにより為される,接地の状態を確認する接地系統接続状態確認システムに関するものである。
従来から,電路において過電流や短絡電流が流れた場合などにおける配線の保護,また,電路や負荷機器の絶縁が劣化することにより地絡が生じた場合などにおける電気火災や,同じく負荷機器の絶縁が劣化することにより大地と負荷機器を構成する筐体などの間に電位が生じ,人体が負荷機器に触れた場合に生ずるおそれのある感電事故などの,種々の電気事故から,人命,財産の安全を確保するため,配線用遮断器や漏電遮断器を筆頭に,様々な配電用機器が開発されている。
特に,人体が感電することによる電気事故を防止するため,労働安全衛生規則により,昭和44年に漏電遮断器の設置が義務化され,感電による死亡者数は年々減少している。
このような種々の配電用機器は,負荷回路に電力を分配するため,キャビネット内に収納されて設けられ,該キャビネット内部に配電用機器を組込んだ分電盤が,従来から工場や住宅に用いられている。
さて,漏電遮断器の設置が義務化される以前においても,感電事故を防止する観点から,機器の保護接地工事が行われ,人体の感電事故の防止に成果を挙げてきたことは周知のとおりである。
例えば,図9に示したように,電路に設置される負荷機器の絶縁が劣化し,大地と該負荷機器の筐体間に対地電圧Vが生じた場合でも,人体に影響がない接地抵抗は次のようになる。
をB種接地抵抗,RをD種接地抵抗,Vを電路の電圧として,V={R/(R+R)}V ・・・(式1)と示される。ここで,人体の抵抗を1kΩ,人体通過許容電流として,数分間が限度(ビーゲツマイヤー氏による感電電流と人体の生理反応)とされる30mAを想定すると,対地電圧として,V=30Vが許容の上限とみなされる。
そして,電路の電圧Vが200Vの場合,式1にVを代入し演算することにより,R=5.7R ・・・(式2)となり,B種接地抵抗の大きさが10Ωであった場合,R≒1.7Ωとなることから,D種接地抵抗を約1.7Ω以下に設ければよいことになる。
しかしながら,この1.7Ω以下という接地抵抗は,現実的には,通常の設置工事では得難い低い接地抵抗値である。接地を行う際に土壌に科学的処理を施し,例えば,無機質高含水結晶体などを用いた接地抵抗低減剤を用いて,当該接地抵抗が得られたとしても,経年的に接地抵抗が保たれているか確認を行う必要があり,また,このような経年的に接地抵抗を確認することは,接地工事が為された当時とは周辺の環境が変化することが多く,現実的には困難なことであった。
このように,人体が感電することによる電気事故は,従来から機器などの保護接地工事により防止されてきたが,接地に加えて,前述の漏電遮断器を電路に設置することにより,電路若しくは負荷機器の絶縁が劣化し,電路に所定の大きさの漏電電流が生じた場合には,該漏電遮断器が電路を遮断することにより,感電の危険性がなくなり,一層効果的に防止することができるものである。しかしながら,漏電遮断器を電路に設置していても,接地工事が十分になされていない場合には,人体が絶縁が劣化した負荷機器に接触してから該漏電遮断器が遮断動作するまでの間は,人体に漏電電流が流れることになり,感電事故が発生するおそれは完全には否定できない。
このように,接地は,漏電遮断器の有無にかかわらず,種々の電気事故から,人命,財産の安全を確保するために非常に重要なものである。
そして,このような接地の重要性に鑑み,分電盤においても,接地極の配線即ち接地分岐線を接続する接地分岐線端子について,例えば「日本配線器具工業会規格 JWDS 0007 住宅用分電盤」に,その構造が記載されている。
このような接地線分岐端子を設けた分電盤については,例えば,特許文献1,特許文献2に示したようなアース中継端子を備えたものが公知である。
ところで,接地工事を行った場合には,電気保安上,接地抵抗,即ち,大地と,大地に設けられた電気的端子である接地極との間の抵抗が,接地工事の種類に応じて,所定の抵抗値を満足しているか否かを確認する必要がある。
接地工事については,「電気設備に関する技術基準」に記載されているとおりであり,技術基準の解釈第19条によれば,
「接地工事は,第13条〔電路の絶縁〕第六号および第七号イに掲げるものを接地する場合,第23条〔需要場所の引込口の接地〕,第28条〔電気設備の接地〕第1項,第2項及び第4項並びに第42条〔避雷器の接地〕第二号イ及び第三号イ,ロの規定により接地する場合並びに低圧架空電線の特別高圧架空電線と同一支支持物に施設される部分に接地工事を施す場合を除き,次の左欄に掲げる4種とし,各接地工事における接地抵抗値は,同表の左欄に掲げる接地工事の種類に応じ,それぞれ同表の右欄に掲げる値以下とすること。」とされており,各々の接地工事の種類に応じて,A種接地工事の場合には接地抵抗値が10Ω,B種接地工事の場合には,変圧器の高圧側又は特別高圧側の電路の1線地絡電流のアンペア数で150 (変圧器の高圧側の電路又は使用電圧が35,000V以下の特別高圧側の電路と低圧側の電路との混触により低圧電路の対地電圧が150Vを超えた場合に,1秒を超え2秒以内に自動的に高圧電路又は使用電圧が35,000V以下の特別高圧電路を遮断する装置を設けるときは300,1秒以内に自動的に高圧電路又は使用電圧が35,000V以下の特別高圧電路を遮断する装置を設けるときは600)を除した値に等しいオーム数,C種接地工事の場合には,10Ω(低圧電路において,当該電路に地気を生じた場合に0.5秒以内に自動的に電路を遮断する装置を施設するときは,500Ω),D種接地工事の場合には,100Ω(低圧電路において,当該電路に地気を生じた場合に0.5秒以内に自動的に電路を遮断する装置を施設するときは,500Ω)と,接地抵抗値が定められている。
さて,接地抵抗値を測定する方法としては,従来から次のような方法が提案されている。
第一は,目的の接地抵抗を測定する接地極に加えて,補助電極を二つ用いて,各々の電極が三角形の頂点となるよう数メートル間隔に土中に打ち込んで配置し,該各々の頂点間の抵抗を測定することにより,目的の接地抵抗を測定する所謂コウラッシュ・ブリッジ法である。
第二は,目的の接地抵抗を測定する接地極に加えて,補助電極を二つ用いて,各々の電極を直線上に土中に打ち込んで配置し,一端には目的の接地抵抗を測定する接地極を配置するとともに,数十メートル離れた他端には一方の補助電極を設置し,前記接地極と他端の補助電極との間に,もう一方の補助電極を配置し,前記他端の補助電極と接地極との間に電流を流し,もう一方の補助電極と接地極との間に生じた電圧を測定することにより,目的の接地抵抗を測定する所謂電極電圧降下法である。
第三は,補助電極を用いずに,数十メートルの電線を地上に這わせ,該電線と大地との間で形成されるコンデンサ成分と,電線に存在するインダクタンス成分を利用して,目的の接地抵抗を測定する接地極と該電線との間に,既知の抵抗を介して高周波信号を与え,共振させることにより,前記コンデンサ成分とインダクタンス成分とが打ち消され,共振時の高周波電圧と,端子電圧とを測定することにより接地抵抗を測定する所謂共振を利用する方法である。
しかしながら,これらの測定方法においては,測定に用いる各々の補助電極を土中に打ち込む必要や,それぞれの電極をある程度の距離を設けて三角形や直線上に配置させることが必要で,そのため電極間の距離や測定に用いる電線の長さが数十メートル必要となり,現実的には,測定する周囲がコンクリートやアスファルトで舗装されていたり,また,隣家や塀が施設されている都合上,測定に必要な数十メートルもの広さが確保できない場合が多く,接地抵抗の測定が困難な場合が多い。
また,測定に用いる各々の補助電極を土中に打ち込む必要や,それぞれの電極を数十メートルの距離を設けて三角形や直線上に配置させることが必要になることから,実際の接地抵抗の測定には非常に手間がかかり,大きな労力を要するものであった。
このような,接地の重要性や接地抵抗の測定作業の手間を踏まえて,接地抵抗の値が規定の範囲に入るよう調整する技術や,接地抵抗の測定が困難な場所での測定を改善し,作業の効率化を図る技術など,次のように特許文献3乃至特許文献5に開示されている。
特開2000−201402号公報 図1 特開2000−201407号公報 図4 特開2006−275623号公報 図1 特開2007−163139号公報 図1 特開2007−127558号公報 図1
しかしながら,接地工事が為された後で,接地抵抗を簡易に確認するシステムや,経年的にみて接地抵抗を確認するシステムは開示されておらず,前述のように接地抵抗の測定作業には労力を要していた。また,そもそも接地工事自体が正しく為されていても,接地系統は,前述の保護接地導体と接地極が正常に接続された状態において初めて機能するものであるため,接地抵抗の確認と同様,接地系統が正常に機能する状態であるか否かを確認できることが重要となる。
しかも接地抵抗は,経年的にみた場合,接地系統の周囲の環境条件により変化することが予想されるものであり,接地系統における各種接続部分の経年変化による機能性低下も考慮に入れ,経年的に接地系統が正常に機能する状態であるか否かを簡易に確認できることが望ましい。
さらに,接地系統の接地状態は,電気保安に係わるものであるため,該接地状態に関する情報は,接地工事が為された場所以外においても迅速に確認・把握できることが望ましい。
本発明は,かかる課題に鑑み,接地工事が為された後で,接地系統の状態の測定作業にかかる労力を極力低減できるとともに,経年的に接地系統が正常に機能する状態であるか否か,また,接地工事が為された場所以外においても迅速に確認・把握できる接地系統接続状態確認システムを提供することを目的とする。
上述の目的を達成するために,本発明の請求項1では,
電路に介在する変圧器2次巻線の中性線側が大地に第一の電気的端子を設けて接地されるとともに,該変圧器の負荷側において,大地に設けられた第二の電気的端子が,該電気的端子と電気的に接続された接地線を介して,機器などの接地を行う保護接地導体と,電気的に接続されることにより構成された接地系統を備えた電路において,前記変圧器の負荷側には,電圧線もしくは中性線と接地系統と接続され,該接地系統の接続状態を示す接地系統状態データを生成するデータ生成部と,該生成した接地系統状態データを送信する送信部とを備えた接地系統状態データ生成ユニットを設け,前記変圧器側には,前記接地系統状態データ生成ユニットから送信された接地系統状態データを受信する受信部と,該受信した接地系統状態データを集約する集約データ生成部と,該集約データを保持する記憶部とを備えた集約ユニットを設け,該集約ユニットに,前記接地系統状態データを保持できるようにして接地系統接続状態確認システムを提供したものである。
このような接地系統接続状態確認システムによれば,接地系統の接続状態を示す接地系統状態データを変圧器側に設けた集約ユニットで確認することができるため,接地系統の状態の測定作業にかかる労力を極力低減できるとともに,経年的に接地系統が正常に機能する状態であるか否かが、迅速に確認・把握できる。
また,前記集約ユニットは,更に,前記接地系統の外部に設けられたサーバに前記集約データを送信する送信部を備え,接地系統状態データ生成ユニットで得られた接地系統状態データを前記サーバに送信するようにしたことを特徴として接地系統接続状態確認システムを構成してもよい。
このような接地系統接続状態確認システムによれば,前記接地系統状態データを外部のサーバに送信することにより、該接地系統状態データを収集する場所でなくとも外部で接地系統の接続状態を把握することができる。
また,前記集約ユニットは,更に,該接地系統状態データもしくは集約データを,集約ユニットの外部から視認可能に表示する表示部とを備え,該表示部に接地系統状態データもしくは集約データが表示されるようにしたことを特徴として接地系統接続状態確認システムを提供してもよい。
このような接地系統接続状態確認システムによれば,集約ユニット側に接地系統状態データもしくは集約データを保持し、該データを表示することができるため、該集約ユニットの外部から接地系統の接続状態を容易に把握することができる。
また,前記接地系統状態データ生成ユニットは,更に,前記接地系統状態データを該接地系統状態データ生成ユニットの外部から視認可能に表示する表示部を備え,該表示部に接地系統状態データが表示されるようにしたことを特徴として接地系統接続状態確認システムを提供してもよい。
このような接地系統接続状態確認システムによれば,接地系統状態データ生成ユニット側で該接地系統状態データを表示することができるため、接地系統状態データ生成ユニットの外部から接地系統の接続状態を容易に把握することができる。
また,前記接地系統状態データ生成ユニットは,更に,前記接地系統状態データを保持する記憶部を備え,前記記憶部に保持された接地系統状態データを読み出す読み出し処理部と,前記接地系統の外部に設けられたサーバに前記接地系統状態データを送信する送信部を備え,接地系統状態データ生成ユニットで得られた接地系統状態データを前記サーバに送信するようにしたことを特徴として接地系統接続状態確認システムを提供してもよい。
このような接地系統接続状態確認システムによれば,接地系統状態データ生成ユニットで得られた接地系統状態データを外部に設けられたサーバ側に送信することにより、該サーバ側にて接地系統状態データを蓄積および把握し、接地系統の状態が正常でない場合には必要な処理を施すことができる。また、経年的な接地系統の状態を蓄積し把握することができる。
また,前記接地系統状態データ生成ユニットは,更に,前記集約ユニットもしくは前記サーバと通信を行う際の通信元を特定する識別データを記憶する記憶部を備え,該識別データを用いて通信する際に通信元を特定するようにしたことを特徴として接地系統接続状態確認システムを提供してもよい。
このような接地系統接続状態確認システムによれば,サーバ側に蓄積される接地系統状態データが、どの接地系統状態データ生成ユニットからのデータであるのかが明確に分かり、経年的に見た場合においても、特定の接地系統状態データ生成ユニットからのデータを統計処理したり、抽出する場合に有効である。また、接地系統状態データ生成ユニットが複数ある場合においても、個々の接地系統状態データ生成ユニットを特定することによりデータ処理を行う際に混乱を避けることができ、効率的にデータ処理を行うことができる。
また,前記接地系統状態データ生成ユニットは,更に,前記データ生成部で接地系統状態データを新たに生成するトリガ信号を受信するトリガ信号受付部を備え,該トリガ信号受付部でトリガ信号を受信した場合には,接地系統状態データを生成するようにしたことを特徴として接地系統接続状態確認システムを提供してもよい。
このような接地系統接続状態確認システムによれば,前記集約ユニットが接地系統状態データが必要であると判断した場合に能動的に接地系統状態データを収集することができる。また、サーバが接地系統状態データが必要であると判断した場合に能動的に接地系統状態データを収集することができ、必要なときに接地系統状態データを収集することができる。
また,前記集約ユニットは,更に,前記集約データ生成部で接地系統状態データを新たに集約するトリガ信号を受信するトリガ信号受付部を備え,該トリガ信号受付部でトリガ信号を受信した場合には,前記接地系統状態データを集約し集約データを生成するようにしたことを特徴として接地系統接続状態確認システムを提供してもよい。
これにより,接地系統接続状態確認システムによれば、サーバが集約データが必要であると判断した場合に能動的に集約データを収集することができ、必要なときに集約データを収集することができる。
本件の発明によれば,接地工事が為された後で,接地系統の状態の測定作業にかかる労力を極力低減できるとともに,経年的に接地系統が正常に機能する状態であるか否か,また,接地工事が為された場所以外においても迅速に確認・把握できる接地系統接続状態確認システムを提供することができる。
以下,本発明の実施の形態について,図面を用いて詳細に説明する。実施の形態は,いずれも電路に介在する変圧器2次巻線の中性線側が大地に第一の電気的端子を設けて接地されるとともに,該電路の負荷側において大地に設けられた第二の電気的端子が該電気的端子と電気的に接続された接地線を介して機器などの接地を行う保護接地導体と電気的に接続されることにより構成された接地系統において,変圧器の負荷側にて電圧線もしくは中性線と接地系統とに接続され,該接地系統の接続状態を示す接地系統状態データをデータ生成部で生成し,該生成した接地系統状態データを送信部より送信する接地系統状態データ生成ユニットを設け,
前記変圧器側に,前記接地系統状態データ生成ユニットから送信された接地系統状態データを受信する受信部と,該受信した接地系統状態データを保持する記憶部とを備えた集約ユニットを設けて,該接地系統の接続状態の確認を行い,該接地系統が正常に機能しているか否かが簡単に把握できる接地系統接続状態確認システムを提供するものである。
なお,機器などとは,一般的な電気機器のほか,建築設備,建築物に設けられる銅帯,電線,キュービクルの筐体など接地を行う必要があるもの全般である。
また,本願では,社団法人日本電気協会発行の内線規程 電気技術規程使用設備編 JEAC8001に定められたとおり,中性線とは多線式電路の電源の中性極に接続される電線をいい,低圧電路において技術上の必要により接地された中性線又は接地された一線のことを接地側電線という。例えば単相3線式電路においては,電圧極としてL1極,L2極があり,中性極としてN極がある。また,単相2線式電路においては,電圧極と接地された接地側電線がある。
(第一の実施の形態)
図1は,本発明における第一の実施形態を示したものである。
第一の実施形態は,大地1に設けられた電気的端子(earth electrode)105が,該電気的端子105と電気的に接続された接地線(earthing conduction)106を介して,機器などの接地を行う保護接地導体(protective earthing conduction)107と,電気的に接続されることにより為される接地系統の状態を確認するために,電路の負荷側における電圧線101もしくは中性線102と前記保護接地導体107との間に接地系統状態データを生成する接地系統状態データ生成ユニット300を設けるとともに,電路に介在する変圧器100の2次巻線側の中性線102と電圧線101との間に前記接地系統状態データ生成ユニット300から得られる接地系統状態データを集約する接地系統状態データ集約ユニット400を設けて,該接地系統状態データ集約ユニット400にて接地系統の状態を確認することができる接地系統接続状態確認システム1を示したものである。
電路に介在する前記変圧器100の中性線102側は第一の電気的端子103により接地され,電圧線101とともに負荷側電路を構成している。
図2には,前記接地系統状態データ生成ユニット300のブロック図を示している。
360は後述するが接地系統状態を測定する接地系統状態測定部である。該接地系統状態測定部360で測定された接地系統の測定データは320で示した接地系統の状態を表す接地系統状態データを生成する接地系統状態データ生成部に入力される。該接地系統状態データ生成部320は,マイコンを用いて構成されている。接地系統状態データ生成部320で生成された接地系統状態データは,310で示された送信部から,接地系統状態データ集約ユニット400に向けて送信される。
前記接地系統状態データ生成部320で生成された接地系統状態データは,表示部340にて表示される。表示するデータは,前記接地系統状態データ生成部320に用いたマイコンにより,前記接地系統状態測定部360から得られた接地系統状態データに基づいて生成する。具体的には,キャラクタジェネレータ機能を有するマイコンで構成する。表示データは,測定値や,接地系統の接続状態の良し悪しなど,接地系統の状態が把握できるデータであり,表示部340に向けて出力される。
表示部340は,液晶ディスプレイを用いて構成している。該液晶ディスプレイは,前述のキャラクタ表示データを適宜表示する。なお,表示部340としては,この他外部から視認可能な表示機能を有する有機ELディスプレイや,LEDなどを用いて構成してもよい。
より簡易に表示を行う場合には,表示部340として複数のLEDを用いて,LEDの表示色により区別した表示を行い,接地の接続状態がよいと判断した場合には緑色のLEDを点灯させ,接地の接続状態がよくないと判断した場合には赤色のLEDを点灯させるように構成してもよい。また,表示データについては,前記接地系統状態データ生成部320により作成する他,表示部340側で表示データを作成する構成としてもよい。
350はメモリを用いて構成した識別データ記憶部である。該識別データ記憶部350は,接地系統状態データがどの接地系統状態データ生成ユニットから送信されたものなのかを区別するために設けた,識別データを記憶するためのものである。前記接地系統状態データ生成部320は,接地系統状態データを生成する際に該識別データ記憶部350から識別データを読み出して,識別データを接地系統状態データに付加してデータを生成する。そして前記送信部310から接地系統状態データを送信する。
なお,識別データ記憶部350に記憶する識別データは,例えばEthernet(登録商標)に用いられるMACアドレス(Media Access Control アドレス)のように固有の番号を付与することで構成するとよい。また,接地系統状態データの送信をEthernet(登録商標)を用いて行う場合には,該MACアドレスそのものを用いることで識別データとしてもよい。
前記接地系統状態データを受信する接地系統状態データ集約ユニット400は,この識別データを解析することにより,どの接地系統状態データ生成ユニット300から接地系統状態データが送信されてきたのかを把握することができる。把握には,識別データと接地系統状態データ生成ユニットとを対応させた変換テーブルを接地系統状態データ集約ユニット内に記憶させておき,データを集約する際に把握するとよい。
図3には,前記接地系統状態データ集約ユニット400のブロック図を示している。
410は前記接地系統状態データ生成ユニット300から送信された接地系統状態データを受信する受信部である。該受信部410で受信された接地系統状態データは,接地系統状態データを集約する集約データ生成部420に送られる。該集約データ生成部420は,マイコンを用いて構成されており,前記接地系統状態データを演算処理することにより,識別データと接地系統状態データとに分離し,該識別データと接地系統状態データとを対応させて,メモリを用いて構成した記憶部450に記憶する。
前記集約データは,表示部440にて表示される。表示するデータは,前記集約データ生成部420に用いたマイコンにより,前記接地系統状態データ生成ユニット300から得られた接地系統状態データに基づいて生成する。具体的には,キャラクタジェネレータ機能を有するマイコンで構成する。表示データは,前記接地系統状態データ生成ユニットの識別番号や測定値,接地系統の接続状態の良し悪しなど,接地系統の状態が把握できるデータであり,表示部440に向けて出力される。
表示部440は,液晶ディスプレイを用いて構成している。該液晶ディスプレイは,前述のキャラクタ表示データを適宜表示する。なお,表示部440としては,この他外部から視認可能な表示機能を有する有機ELディスプレイや,LEDなどを用いて構成してもよい。
より簡易に表示を行う場合には,表示部440として複数のLEDを用いて,LEDの表示色により区別した表示を行い,接地の接続状態がよいと判断した場合には緑色のLEDを点灯させ,接地の接続状態がよくないと判断した場合には赤色のLEDを点灯させるように構成してもよい。
なお,表示データについては,前記集約データ生成部420により作成する他,表示部440側で表示データを作成する構成としてもよい。
前記接地系統状態データ生成ユニット300と集約ユニット400との間のデータ通信には,有線もしくは無線どちらの形態で構成してもよいが,特に本実施形態の場合には無線が好ましい。
無線通信の手段として,一般的に用いられているIEEE802.11規格に準拠した無線LAN形式の通信装置を用いるとよい。この場合,前記接地系統状態データ生成ユニット300と集約ユニット400との間に通信線を設ける必要がないのは周知のとおりであるが,一般的なIEEE802.11規格を用いることにより,通信装置を低コストで提供することができ,また,通信装置の識別,即ち,接地系統状態データ生成ユニット300と集約ユニット400との識別についても容易に行え,接地系統状態データ生成ユニット300および集約ユニット400の取付工事を容易に行うことができる。
また,無線通信の手段としては,この他,特定小電力無線方式や,Bluetooth方式,赤外線を用いたIrDAなど,その他の各種無線通信方式を用いてもよい。また,有線通信の手段としては,電線にデータを重畳させるPLC方式や,IEEE802,USB,IEEE1394方式などの一般的な有線通信方式を用いることができる。
接地系統状態データ生成部において,定期的に接地系統状態データを生成するようプログラム処理を行っている。周期としては一月毎としているが,メモリの容量や,接地系統の状態を把握したい必要に応じて,頻度の増減を適宜行うとよい。
次に,前記接地系統状態測定部360について説明を行う。
本実施の形態で行う接地系統状態の測定として,電路と接地系統との間に電源を接続し,該電路と接地系統の間に流れる電流を検出する測定,電路と接地系統との間の電圧を検出する測定,電路の極(電圧線/中性線)を切り替えて行う測定,接地系統を分離/接続して行う測定を説明する。
図4に電路と接地系統との間に電源を接続し,該電路と接地系統の間に流れる電流を検出する測定の説明図を示した。変圧器100の2次巻線の中性線102側が前記第一の電気的端子103により為される接地は,電気設備に関する技術基準に示されるB種接地であり,電路の負荷側において保護接地導体107が接地線106を介して前記第二の電気的端子105により為される接地は,D種接地である。
このとき,前記B種接地,前記D種接地が為されている場合には,前記保護接地導体107は,前記接地線106,第2の電気的端子105,大地104,第一の電気的端子103を介して中性線102と接続されている状態にある。即ち,B種接地抵抗をRB,D種接地抵抗をRDとすると,前記保護接地導体201と中性線102との間の合成抵抗は,
RTotal=RB+RD・・・(式3)と表される。
この場合において,電路の負荷側における中性線102及び保護接地導体107に電源装置361を接続し,電圧(電圧をEとする)を印加する。電源装置301は交流電源を使用してもよいし,直流電源を使用してもよい。電源として,1次側と2次側を絶縁した絶縁電源を用いてもよい。また,直流電源として,例えばコンデンサを用いて構成してもよい。
次に,前記中性線102及び保護接地導体107の間に流れる電流(電流をIとする)を電流計測手段362で計測する。該電流計測手段362は,変流器(CT)や,ホール素子を用いて構成してもよいし,その他一般的な電流センサを用いて構成するとよい。ここで,前記B種接地,前記D種接地が為されている場合には,前記保護接地導体107と中性線102との間の合成抵抗は,(式3)のとおり,RTotal=RB+RDと表されるため,電圧Eを印加した場合,
E / (R+R) ・・・(式4)
の大きさで表される電流Iが前記電流計測手段362にて検出される。
このとき,該電流Iが検出された場合には,前記B種接地,前記D種接地が為されている場合であるので,判断部363aにより前記接地系統の接続が為されていると判断する。
また,該電流Iが検出されない場合には,前記保護接地導体107が,前記接地線106,第2の電気的端子105,大地104,第一の電気的端子103を介して中性線102と接続されていない状態であるため,前記接地系統の接続が為されていないと判断する。
前記判断部363aは,マイコンやICを用いて構成し,(式4)の関係で表される検出電流について閾値を設定しておくことにより前記判断を行うようにしてもよいし,抵抗・ダイオード・オペアンプなどを用いて電子回路を構成し前記検出電流の大きさを検出することにより判断を行うようにしてもよい。
判断部363aによる判断結果や接地系統の測定データは,前記接地系統状態データ生成部320に送られる。そして,該接地系統状態データ生成部320では,前記接地系統の測定データや,接地系統の接続状態の良し悪し,機能の正常/異常など,接地系統の状態が把握できるデータを生成する。
具体的には,測定データとして,電源の電圧値,検出した電流値,演算により求出した抵抗値のデータを生成する。また,接地系統の接続状態として,良い/普通/悪い(改善が必要)の判断データを生成する。接続状態の判断は,接地工事における接地抵抗の所定値を基準として,該基準値からの相対的なずれにより,閾値を決めておき,例えば,D種接地における接地抵抗値(100Ω以下)を基準としておき,10Ω以下を良い状態,10Ωより大きく110Ω以下を普通,110Ωより大きい場合を悪い,と定めておくとよい。また,より段階を細かくし,「比較的悪い」「やや良い」という状態を設定して,接地系統の状態をより細かく把握できるように構成してもよい。
このように,接地系統の接続状態を,電路における中性線と前記保護接地導体との間に電圧を印加し,前記中性線と前記保護接地導体との間に流れる電流を検出することにより確認することができる。
また,電路に介在する変圧器100の2次巻線の電圧線101側と,前記保護接地導体107との間に電圧を印加することにより判断を行うように構成してもよい。
このとき,前記B種接地,前記D種接地が為されている場合には,前記保護接地導体107は,前記接地線106,第2の電気的端子105,大地104,第一の電気的端子103,中性線102,変圧器の2次巻線を介して電圧線101側と接続されている状態にある。即ち,B種接地抵抗をRB,D種接地抵抗をRD,変圧器の2次巻線のインピーダンスをZ(=jωL:Lはコイルのインダクタンス)とすると,前記保護接地導体201と中性線102との間の合成インピーダンスは,
Total=RB+R+Z・・・(式5)と表される。
この場合において,電路の負荷側における電圧線101及び保護接地導体107に電源装置301を接続し,電圧(電圧をEとする)を印加する。
次に,前記電圧線101及び保護接地導体107の間に流れる電流(電流をIとする)を電流計測手段で計測する。ここで,前記B種接地,前記D種接地が為されている場合には,前記保護接地導体107と電圧線101との間の合成抵抗は,(式5)のとおり,ZTotal=RB+R+Zと表されるため,電圧Eを印加した場合,
E / (R+R+Z) ・・・(式6)
の大きさで表される電流Iが検出される。
このとき,該電流Iが検出された場合には,前記B種接地,前記D種接地が為されている場合であるので,判定部363aにより前記接地系統の接続が為されていると判断する。また,該電流Iが検出されない場合には,前記保護接地導体107が,前記接地線106,第2の電気的端子105,大地104,第一の電気的端子103,中性線102,変圧器の2次巻線を介して電圧線101側と接続されていない状態であるため,前記接地系統の接続が為されていないと判断する。
このように,接地系統の接続状態を,電路における電圧線と前記保護接地導体との間に電圧を印加し,前記電圧線と前記保護接地導体との間に流れる電流を検出することにより確認することができる。
図5に電路(中性線)と接地系統との間の電圧を検出する測定の説明図を示した。
このとき,前記B種接地,前記D種接地が為されている場合には,前記保護接地導体107は,前記接地線106,第2の電気的端子105,大地104,第一の電気的端子103を介して中性線102と接続されている状態にある。即ち,B種接地抵抗をRB,D種接地抵抗をRDとすると,前記保護接地導体107と中性線102との間の合成抵抗は,
RTotal=RB+RD・・・(式3)と表される。
この場合において,電路の負荷側における中性線102及び保護接地導体107の間の電圧を電圧計測手段364にて測定する。該電圧計測手段364は,電子回路により構成してもよいし,電圧計測機能を有するマイコンやIC,その他の電圧センサ等を利用して構成するとよい。
ここで,前記B種接地,前記D種接地が為されている場合には,前記保護接地導体107と中性線102との間の合成抵抗は,(式3)のとおり,RTotal=RB+RDと表されるため,前記中性線102及び保護接地導体107の間の電圧は,単純に前記合成抵抗が介在する抵抗回路の開放端の電圧に相当し,前記中性線と電圧線との線間電圧に対して略ゼロボルトの測定電圧値が検出される。
また,前記B種接地,前記D種接地が為されていない場合には,前記前記合成抵抗が介在する抵抗回路の途中に開放区間が存在することとなり,電圧は安定しないものとなる。即ち,前記中性線と電圧線との線間電圧に対して測定電圧値が略ゼロボルトではない測定電圧値となる。
前記中性線と電圧線との線間電圧に対して略ゼロボルトの測定電圧値が検出された場合には,前記B種接地,前記D種接地が為されている場合であるので,判断部363bにより前記接地系統の接続が為されていると判断する。また,前記中性線と電圧線との線間電圧に対して測定電圧値が略ゼロボルトではない測定電圧値となる場合には,前記保護接地導体107が,前記接地線106,第2の電気的端子105,大地104,第一の電気的端子103を介して中性線102と接続されていない状態であるため,前記接地系統の接続が為されていないと判断する。
判断部363aによる判断結果や接地系統の測定データは,前記接地系統状態データ生成部320に送られる。そして,該接地系統状態データ生成部320では,前記接地系統の測定データや,接地系統の接続状態の良し悪し,機能の正常/異常など,接地系統の状態が把握できるデータを生成する。なおこの場合には測定データとして,検出した電圧値を示すとよい。
このように,接地系統の接続状態を,電路における中性線と前記保護接地導体との間の電圧を検出することにより確認することができる。
図6に電路(電圧線)と接地系統との間の電圧を検出する測定の説明図を示した。
このとき,前記B種接地,前記D種接地が為されている場合には,前記保護接地導体107は,前記接地線106,第2の電気的端子105,大地104,第一の電気的端子103,中性線102,変圧器の2次巻線を介して電圧線101側と接続されている状態にある。即ち,B種接地抵抗をRB,D種接地抵抗をRD,変圧器の2次巻線のインピーダンスをZ(=jωL:Lはコイルのインダクタンス)とすると,前記保護接地導体201と中性線102との間の合成インピーダンスは,
Total=RB+R+Z・・・(式5)と表される。
この場合において,電路の負荷側における電圧線101及び保護接地導体107の間の電圧を電圧計測手段364にて測定する。
ここで,前記B種接地,前記D種接地が為されている場合には,前記保護接地導体107と電圧線101との間の合成インピーダンスは,(式5)のとおり,ZTotal=RB+R+Zと表されるため,前記電圧線101及び保護接地導体107の間の電圧は,単純に前記合成インピーダンスが介在する抵抗−コイルの直列回路の開放端の電圧に相当し,前記中性線と電圧線との線間電圧と略等しい測定電圧値が検出される。
また,前記B種接地,前記D種接地が為されていない場合には,前記前記合成インピーダンスが介在する抵抗回路の途中に開放区間が存在することとなり,電圧は安定しないものとなる。即ち,前記中性線と電圧線との線間電圧に対して略等しくない測定電圧値が測定されることとなる。
前記中性線と電圧線との線間電圧に対して略等しい測定電圧値が検出された場合には,前記B種接地,前記D種接地が為されている場合であるので,判定部363cにより前記接地系統の接続が為されていると判断する。また,前記中性線と電圧線との線間電圧に対して測定電圧値が略等しくない測定電圧値となる場合には,前記保護接地導体107が,前記接地線106,第2の電気的端子105,大地104,第一の電気的端子103,中性線102,変圧器の2次巻線を介して電圧線101側と接続されていない状態であるため,前記接地系統の接続が為されていないと判断する。
判断部363aによる判断結果や接地系統の測定データは,前記接地系統状態データ生成部320に送られる。そして,該接地系統状態データ生成部320では,前記接地系統の測定データや,接地系統の接続状態の良し悪し,機能の正常/異常など,接地系統の状態が把握できるデータを生成する。なおこの場合には測定データとして,検出した電圧値を示すとよい。
このように,接地系統の接続状態を,電路における電圧線と前記保護接地導体との間の電圧を検出することにより確認することができる。
図7に電路の極(電圧線/中性線)を切り替えて行う測定の説明図を示した。
この場合,前記電路の電圧線ならびに中性線と接地系統とを電気的に接続する接続部を設け,前記判断部により接地系統の接続状態を判断する場合に,前記接続部により接続された電路ならびに接地系統のうち,電圧線と接地系統若しくは中性線と接地系統の接続を選択的に為し得る接続状態切替部365を設け,前述した図5もしくは図6の測定を選択的または併合して測定を実施する。
365は接続状態切替部である。該接続状態切替部365は,前記電圧線と中性線との接続を択一的に切り替えるようリレーを用いて構成してもよいし,マイコンやICの内部で電子的に接続を選択する半導体スイッチで構成してもよい。
そして,判断部364dでは,電圧線を選択した場合には,前述した図6で示した測定の判断を行い,中性線を選択した場合には,前述した図5で示した測定の判断を行うよう機能を複合させて構成しておくとよい。
さらに,前記接続状態切替部365により選択した電路において,前述の図6及び図5で示した測定の判断を併合し,複合的に行うよう判断部364dを構成してもよい。
なお,前記接続状態切替部365を用いて,図4に示した測定の判断を行うように構成してもよい。
このように,前記判断部363dによる判断を行う際に必要な種々の電圧値もしくは電流値の測定データを,前記接続状態切替部365にて,電圧線と接地系統若しくは中性線と接地系統の接続を選択的に切替えるだけで得ることができる。
接地系統が設けられる環境には,前述したように種々の周囲環境下での接地が予測されるため,接地系統の接続状態の確認の際に,ひとつの測定方法により該接地系統の接続状態の確認を行う場合と,種々の測定方法を複合させて行う場合を予め想定し,複数の測定を行う構成を備えておくことにより,ひとつの測定方法により接地系統の接続状態の確認がうまく行えない場合でも,他の測定方法を行うことにより,適切に接続状態の確認を行うことが可能となる。
図8に接地系統を分離/接続して行う測定の説明図を示した。
図8は,接地線を接続する端子である接地線接続端子6011と保護接地導体を接続する端子である保護接地導体接続端子6012との間に介在し,前記保護接地導体107と前記接地線106とを分離/接続するスイッチ手段370を設けて,該スイッチ手段370により前記保護接地導体107と接地線106とを分離/接続制御することにより接地状態A及び非接地状態Bを作り出し,該接地状態A及び非接地状態Bのそれぞれの状態において,前述した図4乃至図7に示したいずれか一の判断を実施し,前記接地状態A及び非接地状態Bの双方で得られた測定電流値もしくは測定電圧値を比較することにより確認するものである。
まず,図4の形態を基として,スイッチ手段370を前記保護接地導体107と前記接地線106との間に介在させた場合の説明を行う。該スイッチ手段370は,リレー回路を用いてもよいし,ICやマイコンを用いて構成した電子スイッチを用いてもよい。
この場合,まず,前記スイッチ手段370を閉じた状態(接地状態A)で,電路の負荷側における中性線102及び保護接地導体107に電源装置361を接続し,電圧(電圧をEとする)を印加する。そして,前記中性線102及び保護接地導体107の間に流れる電流(電流をIとする)を電流計測手段162で計測する。ここで,前記B種接地,前記D種接地が為されている場合には,前記保護接地導体107と中性線102との間の合成抵抗は,(式3)のとおり,RTotal=RB+RDと表されるため,電圧Eを印加した場合,
E / (R+R) ・・・(式4)
の大きさで表される電流Iが検出される。
続いて,前記スイッチ手段370を開いた状態(非接地状態B)で,電路の負荷側における中性線102及び保護接地導体107に同様の測定を行う。このときには,前記保護接地導体107と中性線102との間は,前記スイッチ手段370により分離されているため,電流Iは検出されない状態となる。
ここで,判断部363eにより,前記スイッチ手段370を閉じた状態(接地状態A)と開いた状態(非接地状態B)とで得られた前記電流値を比較すると,前記B種接地,前記D種接地が為されている場合には,検出される電流値Iは,前記接地状態Aと前記非接地状態Bとで変化し,前記B種接地,前記D種接地が為されていない場合には,前記保護接地導体107が,前記接地線106,第2の電気的端子105,大地104,第一の電気的端子103を介して中性線102と接続されていない状態であるため,前記電流値Iは,前記接地状態Aと前記非接地状態Bとで変化しないものとなる。
したがって,前記判断部363eは,前記電流値の比較の結果該電流値に変化がある場合には前記接地系統の接続が為されていると判断する。また,前記電流値の比較の結果該電流値に変化がない場合には前記接地系統の接続が為されていないと判断する。
続いて,前述した図5の形態を基として,スイッチ手段370を前記保護接地導体107と前記接地線106との間に介在させた場合の説明を行う。
この場合,まず,前記スイッチ手段370を閉じた状態(接地状態A)で,電路の負荷側における中性線102及び保護接地導体107の間の電圧を測定する。
ここで,前記B種接地,前記D種接地が為されている場合には,前記保護接地導体107と中性線102との間の合成抵抗は,(式3)のとおり,RTotal=RB+RDと表されるため,前記中性線102及び保護接地導体107の間の電圧は,単純に前記合成抵抗が介在する抵抗回路の開放端の電圧に相当し,前記中性線と電圧線との線間電圧に対して略ゼロボルトの測定電圧値が検出される。
続いて,前記スイッチ手段401を開いた状態(非接地状態B)で,電路の負荷側における中性線102及び保護接地導体107の間の電圧を測定する。
この場合には,前記保護接地導体107と電圧線101との間は,前記スイッチ手段370により分離されているため,電圧は安定しないものとなる。即ち,前記中性線と電圧線との線間電圧に対して測定電圧値が略等しくない測定電圧値となる。
ここで,前記スイッチ手段370を閉じた状態(接地状態A)と開いた状態(非接地状態B)とで得られた前記電圧値を比較すると,前記B種接地,前記D種接地が為されている場合には,検出される電圧値Eは,前記接地状態Aと前記非接地状態Bとで変化し,前記B種接地,前記D種接地が為されていない場合には,前記保護接地導体107が,前記接地線106,第2の電気的端子105,大地104,第一の電気的端子103,中性線102,変圧器の2次巻線を介して電圧線101側と接続されていない状態であるため,前記電圧値Eは,前記接地状態Aと前記非接地状態Bとで変化しないものとなる。
したがって,判断部363eは,前記電圧値の比較の結果該電圧値に変化がある場合には前記接地系統の接続が為されていると判断する。また,前記電圧値の比較の結果該電圧値に変化がない場合には前記接地系統の接続が為されていないと判断する。
続いて,前述した図6の形態を基として,スイッチ手段370を前記保護接地導体107と前記接地線106との間に介在させた場合の説明を行う。
この場合,まず,前記スイッチ手段370を閉じた状態(接地状態A)で,電路の負荷側における電圧線101及び保護接地導体107間の電圧を測定する。
ここで,前記B種接地,前記D種接地が為されている場合には,前記保護接地導体107と中性線102との間の合成抵抗は,(式5)のとおり,ZTotal=RB+R+Zと表されるため,前記中性線102及び保護接地導体107の間の電圧は,単純に前記合成インピーダンスが介在する抵抗−コイルの直列回路の開放端の電圧に相当し,前記中性線と電圧線との線間電圧と略等しい測定電圧値が検出される。
そして,前記スイッチ手段370を開いた状態(非接地状態B)で,電路の負荷側における電圧線101及び保護接地導体107の間の電圧を測定する。
この場合には,前記保護接地導体107と電圧線101との間は,前記スイッチ手段370により分離されているため,電圧は安定しないものとなる。即ち,前記中性線と電圧線との線間電圧に対して測定電圧値が略等しくない測定電圧値となる。
ここで,前記スイッチ手段370を閉じた状態(接地状態A)と開いた状態(非接地状態B)とで得られた前記電圧値を比較すると,前記B種接地,前記D種接地が為されている場合には,検出される電圧値Eは,前記接地状態Aと前記非接地状態Bとで変化し,前記B種接地,前記D種接地が為されていない場合には,前記保護接地導体107が,前記接地線106,第2の電気的端子105,大地104,第一の電気的端子103,中性線102,変圧器の2次巻線を介して電圧線101側と接続されていない状態であるため,前記電圧値Eは,前記接地状態Aと前記非接地状態Bとで変化しないものとなる。
したがって,判定部363eは,前記電圧値の比較の結果該電圧値に変化がある場合には前記接地系統の接続が為されていると判断する。また,前記電圧値の比較の結果該電圧値に変化がない場合には前記接地系統の接続が為されていないと判断する。
そして,判断部363eによる判断結果や接地系統の測定データは,前記接地系統状態データ生成部320に送られ,適宜,前記接地系統の測定データや,接地系統の接続状態の良し悪し,機能の正常/異常など,接地系統の状態が把握できるデータを生成する。
なお,前述した図4から図7に示した形態の判断を複合的に実施し,前記接地状態A及び非接地状態Bの双方で得られた測定電流値もしくは測定電圧値を比較することにより確認するように構成してもよい。
このように,電路の負荷側にて電圧線もしくは中性線と接地系統と接続され,該接地系統の接続状態を示す接地系統状態データをデータ生成部で生成し,該生成した接地系統状態データを送信部より送信する接地系統状態データ生成ユニットを設け,前記変圧器側に,前記接地系統状態データ生成ユニットから送信された接地系統状態データを受信する受信部と,該受信した接地系統状態データを保持する記憶部とを備えた集約ユニットを設けて接地系統接続状態確認システムを構成したから,接地工事が為された後で,接地抵抗の測定作業にかかる労力を極力低減できるとともに,接地工事自体が正しく為されているか否かが簡単に分かり,また,接地工事が為された場所以外においても迅速に確認・把握できる接地系統接続状態確認システムを提供することができる。
また,これらの測定を,図9に示したように,大地104に設けられた電気的端子105が,該電気的端子105と電気的に接続された接地線106を介して,機器などの接地を行う保護接地導体107が複数設けられた集中接地端子108に接続されている場合に,前記接地系統接続状態判断部360と,集中接地端子108とを電気的に接続し,前記保護接地導体に代えて該集中接地端子に対して,各種測定を行うよう構成してもよい。
集中接地端子108は,機器などの接地を行う前記保護接地導体107が複数設けられている場合に,前記第二の電気的端子105と電気的に接続された接地線106を共用する目的で該保護接地導体107を取りまとめて接続するためのものである。
前述した図4乃至図8の形態における保護接地導体107に代えて,該集中接地端子108に対して,一連の判断を実施することにより,複数の保護接地導体が設けられている場合に,それぞれの保護接地導体107について逐一判断を実施することなく,1回の判断で全ての保護接地導体107に対する接地の状態を確認することができるという点で有効である。
なお,本実施の形態で示した接地系統状態データ生成ユニット300は,接地系統である接地線や保護接地導体が引込まれる分電盤や中継ボックスなどに設けておくと,接地系統の接続状態の確認が利便性よく行うことができる。
(第二の実施の形態)
続いて,図10を用いて,第二の実施形態について説明を行う。
図10には,前記集約ユニット400で生成される集約データを,インターネット網を介して,該インターネットと接続されるサーバに蓄積する形態を示した。なお,第一の実施の形態と同様の箇所については説明を省略する。
集約ユニット400には,集約データ生成部と接続され,インターネット網501を介して,サーバ500に集約データを送信するための通信部が設けられる。インターネット網501との接続には,前述したような無線LAN形式の通信装置を用いている。
該通信部は通信距離が数百メートル程度であるため,近辺にインターネット接続用のゲートウエイを設けて,無線通信を行う。該ゲートウエイとしては,周辺に存在する事業所や家庭のゲートウエイを利用する形態としてもよい。また,電柱などに適当な間隔で配設したゲートウエイを用いて通信を行うように構成してもよい。
また,集約ユニット400に,携帯電話やPHSによる通信手段,例えばモデム機能を備えた通信装置を設けて構成してもよい。集約データをサーバに送信する際には,インターネット接続業者により設けられるアクセスポイントにダイヤルアップ接続し通信を行う。
また,接地系統状態データ生成ユニット300に,接地系統状態データ生成部と接続され,無線LAN形式や,携帯電話やPHSによる通信手段,例えばモデム機能を備えた通信装置を設けて構成し,集約ユニットに接地系統状態データを送信するとともに,該接地系統状態データ生成ユニット300からインターネット網を介してサーバに接地系統状態データを送信するように構成してもよい。この場合,接地系統状態データ生成ユニット300に,接地系統状態データを記憶するメモリを用いて構成された記憶部を設けて,一時的,もしくは恒久的に接地系統状態データを保存するように構成してもよい。
接地系統接続状態確認システムにより,前記接地系統状態データをサーバに送信する際に,集約ユニット400もしくは接地系統状態データ生成ユニット300のいずれかの通信部が故障した場合においても,片方の通信部からサーバに向けて接地系統状態データを送信することができる。接地系統は,電気保安にとって重要な要素であるから,接地系統の状態を把握するにあたり,より確実性が高く通信を行うことができる。
サーバ500に向けて送信された集約データもしくは接地系統状態データは,該サーバに蓄積されるとともに,演算処理され,測定日データ,識別データとともに保存される。
保存された各種データは,これらのデータを必要とする管理者や作業者,例えば電力会社や保安会社,また接地系統の施工業者などから閲覧を可能としている。そして,どの集約ユニットにより集約したデータか,また,どの接地系統状態データ生成ユニットにより生成したデータなのかなどを参照することにより,接地系統の状態について,迅速に,接地系統の状態が良くない場合や,接地工事の改善が必要な場合を把握することができる。
また,サーバ500に予め通知先データを登録しておき,蓄積した接地系統状態のデータが所定の状態になった場合には,所定の通知先データに連絡を行うよう構成してもよい。これにより,管理者や作業者はより迅速に接地系統の状態の異常について把握することができる。具体的には,メールアドレスや電話番号を登録しておき,接地系統の状態が悪い状態になった場合には,プログラムにより,自動的にメールや電話をかける処理を行うことにより電気の保安を保つことができる。
また,前述した定期的な接地系統状態データの生成については,集約データをサーバ側に送信するため,前記記憶部450のメモリ容量の大小に依存することなく,測定頻度を決定するとよい。
(第三の実施の形態)
図11は第三の実施形態を示したものである。
第三の実施形態は,集約ユニット400に対して,接地系統状態データ生成ユニットが複数個接続されている場合にそれぞれの接地系統の状態を把握するものである。
電路の負荷側において,接地系統状態データ生成ユニットが300a,300b,・・・,300nとn個接続されている場合に各々の接地系統状態データ生成ユニットは,前述したように,識別データ記憶部に記憶された識別データを接地系統状態データに付加して,集約ユニット400に送信する。
集約ユニット400は,集約データ生成部により,識別データ毎に接地系統状態データを集約処理する。そして,表示部に,識別データ毎に接地系統状態データを表示する。
また,サーバに向けてそれぞれの集約データを送信し,サーバは送信された集約データを蓄積する。
なお,集約ユニット400が複数個設けられることを想定し,該集約ユニットに,識別データ記憶部450を設けて構成してもよい。
このように,接地系統状態データ生成ユニット,集約ユニットが複数個存在する場合でも,識別データを付加してデータ処理するため,どの接地系統状態データ生成ユニットからの接地系統状態データであるのかを的確に把握することができる。
(第四の実施の形態)
次に,第四の実施形態について,図12,図13を用いて説明を行う。
第四の実施形態は,接地系統状態データ生成ユニット300を,外部からトリガ信号を受けて接地系統状態データを生成する構成とした形態である。また,集約ユニット400についても,外部からトリガ信号を受けて集約データを生成する構成とした形態である。トリガ信号は,集約ユニットから接地系統状態データ生成ユニットに向けて送信される場合と,サーバ500から接地系統状態データ生成ユニット300もしくは集約ユニット400に向けて送信される場合がある。
図12は,接地系統状態データ生成ユニット300について示したものである。図2に示した接地系統状態データ生成ユニットの送信部310に代えて,トリガ信号受付部として送受信部を設けて構成している。また,図13は,集約ユニット400について示したものである。図3に示した集約ユニットの受信部410に代えて,トリガ信号受付部として送受信部を設けて構成している。
まず,集約ユニット400から接地系統状態データ生成ユニット300に向けてトリガ信号が送信される場合について説明を行う。
集約ユニット400の集約データ生成部420は,集約データを生成する際に,前記送受信部410から接地系統状態データ生成ユニット300に向けてトリガ信号を送信する。トリガ信号は,所定のデータ系列から構成されており,接地系統状態データ生成ユニット300側で,該所定のデータ系列を受信した場合には,接地系統状態データを生成するよう接地系統状態データ生成部320に予めプログラムデータを記憶させておく。
該トリガ信号を受信した接地系統状態データ生成ユニット300は,新たに接地系統状態測定部360にて接地系統状態の測定を行い,接地系統状態データ生成部320にて接地系統状態データを生成し,送受信部310から集約ユニット400に向けて接地系統状態データを送信する。
なお,集約ユニット400からトリガ信号を送信する際には,接地系統状態データ生成ユニットを識別する識別データを付加してトリガ信号を送信する。これにより,接地系統状態データ生成ユニットが複数存在し,該トリガ信号が複数の接地系統状態データ生成ユニットに到達する場合においても,どの接地系統状態データ生成ユニットに対してトリガ信号を送信するのかが明確になり,該トリガ信号を受信した接地系統状態データ生成ユニットは,自分宛の識別データが含まれているときに接地系統状態データを生成する。即ち,自分宛の識別データが含まれていない場合にはトリガ信号を無視するようプログラム処理させるとよい。
続いて,サーバから,接地系統状態データ生成ユニット300に向けてトリガ信号が送信される場合について説明を行う。
サーバ500は,接地系統状態データを収集する際に,インターネット網を介して,通信を行う接地系統状態データ生成ユニット300を識別する識別データを付加したうえで,所定のデータ系列から構成されたトリガ信号を送信する。接地系統状態データ生成ユニット300側が,該トリガ信号を受信した場合には,識別データを参照し,自分宛のトリガ信号である場合に,新たに接地系統状態データを生成する。そして,サーバ500に接地系統状態データを送信する。なお,サーバ500からトリガ信号を受けた場合に,集約ユニット400に向けて該接地系統状態データを送信するように構成してもよい。
インターネット網を介して特定の接地系統状態データ生成ユニットと通信を行う場合には,
IPv6形式のアドレス体系を用いて識別を行う方法や,IPv4形式の場合には,DNSとルーティング,ポートマッピングなどを併用して特定の接地系統状態データ生成ユニットと通信を行う方法などを用いて構成するとよい。
なお,サーバ500から,集約ユニット400に向けてトリガ信号が送信される場合についても同様である。
サーバ500は,集約データを収集する際に,インターネット網を介して,通信を行う集約ユニット400を識別する識別データを付加したうえで,所定のデータ系列から構成されたトリガ信号を送信する。集約ユニット400側が,該トリガ信号を受信した場合には,識別データを参照し,自分宛のトリガ信号である場合に,新たに接地系統状態データを集約する。そして,サーバ500に集約データを送信する。なお,サーバ500からトリガ信号を受けた場合に,集約ユニット400から,接地系統状態データ生成ユニット300に向けてトリガ信号を送信し,接地系統状態データを生成させるように構成してもよい。
また,前述した,これらのデータを必要とする管理者や作業者のコンピュータ端末から,サーバ500にトリガ信号を送信し,トリガ信号を受けたサーバ500が,前記接地系統状態データ生成ユニット300や集約ユニット400にトリガ信号を送信することにより,接地系統状態データの生成や,集約データの生成を行うように構成してもよい。これにより,前記管理者や作業者が,接地系統状態データもしくは集約データを必要なときに取得・把握することができ,迅速に接地系統の状態が良くない場合や,接地工事の改善が必要な場合を把握することができる。
なお,前記管理者や作業者が,コンピュータ端末を用いて,サーバに設けられたホームページにアクセスし,所定の接地系統状態データ生成ユニットもしくは集約ユニットにより生成された接地系統状態データを参照するように構成してもよい。更に,ホームページに個別の接地系統状態データ生成ユニットもしくは集約ユニットに対応させたトリガ信号送信用のボタン(リンク)を作成しておき,必要な場合には,該トリガ信号送信ボタン(リンク)を操作することにより,識別データを付加したうえで,所定の接地系統状態データ生成ユニットもしくは集約ユニットにトリガ信号を送信するように構成してもよい。
また,接地系統状態データ生成ユニットや集約ユニットが設けられた地域,場所毎に緯度・経度データを付加し,前記識別データ,接地系統状態データ,集約データ,日付データ,緯度・経度データとを関連付けて記憶部もしくはサーバに蓄積し,サーバーが前記接地系統状態データ生成ユニットもしくは集約ユニット毎に,これらのデータを集計処理して,リスト表示を行うようプログラム処理させるとよい。
また,管理者や作業者が用いるコンピュータ端末からサーバにアクセスすることにより,サーバが該サーバに蓄積された前記識別データ,接地系統状態データ,集約データ,日付データ,緯度・経度データなどを読み出し,該コンピュータ端末の表示画面に,地図データと,前記緯度・経度データから求められる地点データを重ね合わせて表示し,視覚的に接地系統状態データもしくは集約データを俯瞰できるように構成してもよい。
このように,接地工事が為された後で,接地抵抗の測定作業にかかる労力を極力低減できるとともに,経年的に接地系統が正常に機能する状態であるか否か,また,接地工事が為された場所以外においても迅速に確認・把握することができる。
なお,本発明は,前述した実施の形態に限定されることなく,発明の要旨を逸脱しない限りにおいて,適宜,必要に応じて応用が可能である。
例えば,前記接地系統状態測定部360において,接地系統が正常に機能する状態であるか否かをより詳細に確認することを目的として,前記B種接地ならびにD種接地が正常に為された状態を基本状態として,該基本状態における前述した実施の形態に示した測定電流値ならびに測定電圧値を基本データとして記憶部に記憶しておき,経年的に前記測定を反復して行う場合に,得られた測定電流値ならびに測定電圧値のデータを前記基本データと判断部にて比較することにより,正常な状態からのずれがあるか否かを把握し,該ずれの大きさが所定の大きさになった場合には,接地の状態が正常に機能していないと判断するように構成してもよい。
また,前記記憶部に記憶された前記基本データとして,実際に接地系統における抵抗値データを求めておき,経年的に前記判断を反復して行った結果得られた測定電流値ならびに測定電圧値のデータから抵抗値データを求め,各々の抵抗値データのずれが所定の大きさになった場合には,接地の状態が正常に機能していないと判断するように構成してもよい。
また,前記基本データから得られる接地系統における抵抗値データ,ならびに,経年的に前記測定を反復して行った結果得られた測定電流値ならびに測定電圧値のデータから求められる抵抗値データが,前述した電気設備に関する技術基準に記載された,例えばD種接地工事の場合の接地抵抗値100Ω以内であるか否かを判定部により判断し,該接地抵抗値よりも大きい場合には,接地の状態が正常に機能していないと判断するよう構成してもよい。
そして,外部のコンピュータ端末としては,一般的なインターネットに接続可能な携帯電話や,コンピュータとしてもよいし,前述の各種データを蓄積し演算処理を行い表示を行う専用のデータ処理装置としてもよい。
また,測定した接地系統の状態データを,管理者や作業者だけではなく,接地系統状態データ生成ユニット300が設置されている場所の居住者にも電子メールで通知したり,接地系統状態データ生成ユニットに設けられた表示部に表示することにより,接地系統の状態が適切でないことを居住者にも認知せしめるように構成してもよい。これにより,居住者にとっても接地系統の状態を明確に把握することができ,仮に,接地系統の状態が適切でない場合には,管理者や作業者に連絡を行い,電気保安の継続に役立てることができる。
さらには,得られた接地の状態のデータから,経年的なデータ及び地域毎の変化を得ることにより,接地の状態が経年的に地域毎にどのような変化を行っているのか,また,定められた接地抵抗値を超えた場合や,定められた接地抵抗値を超えそうな場合には,例えば,当該地域における接地の状態を重点的に確認し,接地の状態が正常になるよう事前に改善を行うことができる。
また,接地系統状態データ生成ユニット300に,接地系統状態データ生成部に接続させて報知部を設けて,前述の基本データや,経年的に前記判断を反復して得られた測定電流値ならびに測定電圧値のデータ,また,これらのデータから求められた抵抗値データや,接地の状態が正常であるか否かといったデータが,所定の値を超えたり,大きくずれたりしたような場合には,前記報知部から,接地の状態が正常ではない旨を報知させ,接地の状態が周囲で確認できるよう構成してもよい。
なお,前記報知させる音声データは,接地系統状態データ生成ユニットに音声マイコンなどを設けて,想定される音声を予め該マイコン内部に格納しておくとよい。もしくは,インターネット網を介して,音声データを前記接地系統状態データ生成ユニットのマイコンに送信し,該音声データを前記報知部から報知させるように構成してもよい。
本発明は,接地系統における接地線や保護接地導体が接続される接地系統の状態確認を行う接地系統接続状態確認システムに適用可能である。主には,各種分電機器が収容された分電盤内における接地系統統の接続状態の確認や,接地専用ボックスにおける接地系統統の接続状態の確認に有効である。分電盤は,住宅用分電盤のほか,産業用分電盤についても適用することにより,住宅用,産業用を問わず,種々の場所に為される接地に対して該接地の状態を確認できる接地系統接続状態確認システムを提供できる可能性がある。
第一の実施の形態に係わる接地線分岐端子の説明図 接地系統状態データ生成ユニットの説明図 集約ユニットの説明図 接地系統状態測定部の測定の説明図 接地系統状態測定部の測定の説明図 接地系統状態測定部の測定の説明図 接地系統状態測定部の測定の説明図 接地系統状態測定部の測定の説明図 接地系統状態測定部の測定の説明図 第二の実施の形態に係わる接地線分岐端子の説明図 第三の実施の形態に係わる接地線分岐端子の説明図 第四の実施の形態に係わる接地系統状態データ生成ユニットの説明図 第四の実施の形態に係わる集約ユニットの説明図 電路に設置される負荷機器の絶縁が劣化した場合の対地電圧ならびに接地抵抗の説明図
符号の説明
1 接地系統接続状態確認システム
100 変圧器
101 電圧線
102 中性線
103 第1の電気的端子
104 大地
105 第2の電気的端子
106 接地線
107 保護接地導体
300 接地系統状態データ生成ユニット
310 送信部
320 接地系統状態データ生成部
340 表示部
350 識別データ記憶部
360 接地系統状態測定部
362 電流計測手段
363 判断部
364 電圧計測手段
365 接続状態切替部
366 表示データ生成部
307 表示部
370 スイッチ手段
6011 接地線接続端子
6012 保護接地導体接続端子
400 集約ユニット
410 受信部
420 集約データ生成部
440 表示部
450 記憶部
500 サーバ
501 インターネット網




Claims (8)

  1. 電路に介在する変圧器2次巻線の中性線側が大地に第一の電気的端子を設けて接地されるとともに,
    該変圧器の負荷側において,大地に設けられた第二の電気的端子が,該電気的端子と電気的に接続された接地線を介して,機器などの接地を行う保護接地導体と,電気的に接続されることにより構成された接地系統を備えた電路において,
    前記変圧器の負荷側には,電圧線もしくは中性線と接地系統と接続され,
    該接地系統の接続状態を示す接地系統状態データを生成するデータ生成部と,
    該生成した接地系統状態データを送信する送信部とを備えた接地系統状態データ生成ユニットを設け,
    前記変圧器側には,前記接地系統状態データ生成ユニットから送信された接地系統状態データを受信する受信部と,該受信した接地系統状態データを集約する集約データ生成部と,該集約データを保持する記憶部とを備えた集約ユニットとを設け,
    該集約ユニットに,前記接地系統状態データを保持できるようにした接地系統接続状態確認システム。
  2. 前記集約ユニットは,更に,前記接地系統の外部に設けられたサーバに前記集約データを送信する送信部を備え,接地系統状態データ生成ユニットで得られた接地系統状態データを前記サーバに送信するようにしたことを特徴とする請求項1記載の接地系統接続状態確認システム。
  3. 前記集約ユニットは,更に,該接地系統状態データもしくは集約データを,集約ユニットの外部から視認可能に表示する表示部とを備え,該表示部に接地系統状態データもしくは集約データが表示されるようにしたことを特徴とする請求項1乃至請求項2の内いずれか一項に記載の接地系統接続状態確認システム。
  4. 前記接地系統状態データ生成ユニットは,更に,前記接地系統状態データを該接地系統状態データ生成ユニットの外部から視認可能に表示する表示部を備え,該表示部に接地系統状態データが表示されるようにしたことを特徴とする請求項1乃至請求項3の内いずれか一項に記載の接地系統接続状態確認システム。
  5. 前記接地系統状態データ生成ユニットは,更に,前記接地系統状態データを保持する記憶部を備え,前記記憶部に保持された接地系統状態データを読み出す読み出し処理部と,前記接地系統の外部に設けられたサーバに前記接地系統状態データを送信する送信部を備え,接地系統状態データ生成ユニットで得られた接地系統状態データを前記サーバに送信するようにしたことを特徴とする請求項1記載乃至請求項4の内いずれか一項に記載の接地系統接続状態確認システム。
  6. 前記接地系統状態データ生成ユニットは,更に,前記集約ユニットもしくは前記サーバと通信を行う際の通信元を特定する識別データを記憶する記憶部を備え,該識別データを用いて通信する際に通信元を特定するようにしたことを特徴とする請求項1乃至請求項5記載の内いずれか一項に記載の接地系統接続状態確認システム。
  7. 前記接地系統状態データ生成ユニットは,更に,前記データ生成部で接地系統状態データを新たに生成するトリガ信号を受信するトリガ信号受付部を備え,該トリガ信号受付部でトリガ信号を受信した場合には,接地系統状態データを生成するようにしたことを特徴とする請求項1乃至請求項6の内いずれか一項に記載の接地系統接続状態確認システム。
  8. 前記集約ユニットは,更に,前記集約データ生成部で接地系統状態データを新たに集約するトリガ信号を受信するトリガ信号受付部を備え,該トリガ信号受付部でトリガ信号を受信した場合には,前記接地系統状態データを集約し集約データを生成するようにしたことを特徴とする請求項2乃至請求項7記載の内いずれか一項に記載の接地系統接続状態確認システム。


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