JP2009210220A - 加熱調理器 - Google Patents
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Abstract
【課題】スペースの確保、コスト高、構造の複雑化を伴うことなく、加熱庫内を冷却する機能を実現する。
【解決手段】 加熱対象となる食品が収容される加熱庫3と、前記加熱庫3の外部に設けられ、前記加熱庫内に冷気を供給する冷気供給手段を有し、この冷気供給手段は、氷や保冷材などの冷気生成物を収容するタンク15と、このタンク15内で生成された冷気を加熱庫3内に供給する供給ポンプとにより構成されることを加熱調理器。
【選択図】図2
【解決手段】 加熱対象となる食品が収容される加熱庫3と、前記加熱庫3の外部に設けられ、前記加熱庫内に冷気を供給する冷気供給手段を有し、この冷気供給手段は、氷や保冷材などの冷気生成物を収容するタンク15と、このタンク15内で生成された冷気を加熱庫3内に供給する供給ポンプとにより構成されることを加熱調理器。
【選択図】図2
Description
本発明は、加熱対象となる食品が収容される加熱庫に冷気を供給する加熱調理器に関する。
この種の加熱調理器として、例えば特許文献1には、加熱調理器とは別に冷凍庫を設置し、その冷凍庫から冷気を加熱庫に供給する加熱調理システムが記載されている。
また他に、加熱庫に冷気を供給する手段として加熱庫を循環する経路を設け、その経路内の空気を圧縮器等をして冷却器で冷し、その空気を循環させる構成が記載されている。
特開平10−132289号公報
特開平8−240号公報
上記特許文献1、2のような加熱調理器においては、空気を冷却する為の他の冷却機構が必要となり、その冷却機構を配置することで、加熱調理器が複雑で大型となり設置スペースの確保が問題であり、かつ高価なものとなってしまっていた。
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、スペースの確保、コスト高、構造の複雑化を伴うことなく、加熱庫に冷気を供給する機能を実現することができる加熱調理器を提供することにある。
本発明の加熱調理器は、加熱対象となる食品が収容される加熱庫と、前記加熱庫の外部に設けられ、前記加熱庫内に冷気を供給する冷気供給手段を有し、この冷気供給手段は、冷気生成物を収容する冷気生成物収容庫と、この冷気生成物収容庫内で生成された冷気を加熱庫内に供給する冷気送風手段とにより構成されることを特徴とする。
本発明の加熱調理器によれば、氷などの冷気生成物を収容する冷気生物収容庫を備え、この収容庫で生成された冷気を冷気送風手段により加熱庫内に供給するようにしたから、簡単な構成で加熱庫内に冷気を供給することができる。
またこの冷気により、加熱庫内の食品を解凍調理や、高温となった加熱室内を冷却することができる。
またこの冷気により、加熱庫内の食品を解凍調理や、高温となった加熱室内を冷却することができる。
(第1の実施例)
以下、本発明の第1の実施例について図1〜図6を参照して説明する。図1及び図2は本実施例に係る電子レンジの概略的な構成を示すものであり、図1は扉を開放した状態で示す正面図、図2は縦断正面図である。これらの図に示すように、加熱調理器としての電子レンジ1はキャビネット2を備えており、その内部には、加熱対象となる食品Fが収容される加熱庫3が設けられている。加熱庫3の前面開口部は扉4により開閉されるようになっており、扉4の前面下部には図示しない操作パネルが設けられている。この操作パネルは、調理メニュー、解凍時間、調理時間、解凍温度、調理温度等を設定したり加熱の開始,中止を指示したりするための操作キーや操作つまみ、各種の設定情報等を表示する表示器(何れも図示せず)を備えている。そのうち、操作キーや操作つまみといった操作入力部を図5に符号5を付して示している。
以下、本発明の第1の実施例について図1〜図6を参照して説明する。図1及び図2は本実施例に係る電子レンジの概略的な構成を示すものであり、図1は扉を開放した状態で示す正面図、図2は縦断正面図である。これらの図に示すように、加熱調理器としての電子レンジ1はキャビネット2を備えており、その内部には、加熱対象となる食品Fが収容される加熱庫3が設けられている。加熱庫3の前面開口部は扉4により開閉されるようになっており、扉4の前面下部には図示しない操作パネルが設けられている。この操作パネルは、調理メニュー、解凍時間、調理時間、解凍温度、調理温度等を設定したり加熱の開始,中止を指示したりするための操作キーや操作つまみ、各種の設定情報等を表示する表示器(何れも図示せず)を備えている。そのうち、操作キーや操作つまみといった操作入力部を図5に符号5を付して示している。
また、キャビネット2内のうち加熱庫3の外側部(この場合、左側部)には矩形箱状のスチーム発生容器6が配設されている。スチーム発生容器6は、例えばアルミニウムからなる金属ダイカストから構成され、その内部には容量が12ml程度の矩形状のスチーム発生室7が形成されている。図3はスチーム発生容器6の縦断正面図を示している。スチーム発生容器6にはシーズヒータ等からなるスチーム用ヒータ8(加熱源に相当)が伝熱的に埋め込まれている。このスチーム用ヒータ8は、スチーム発生容器6の上辺部、後辺部及び下辺部の内部を通るようにU字状に形成されている。スチーム用ヒータ8の両端子部(図示せず)はスチーム発生容器6の前辺部から突出している。
スチーム発生容器6の左側前部には筒状の流入口9が取り付けられている。流入口9の左端部はスチーム発生容器6の左端面より外方(図では左側)に突出している。また、スチーム発生容器6の左側上部には後述するサーミスタ10が取り付けられている。更に、スチーム発生容器6の右側上部には、3個(図では1つのみ示す)の筒状の流出口11が前後方向に間隔を置いて形成されている。流出口11の右端部はスチーム発生容器6の右端面から加熱庫3側(図では右側)に突出している。
加熱庫3の左壁部には、流出口11に対向する3個(図では1つのみ示す)の開口12が形成されている。また、加熱庫3の左壁部の内面には開口12を覆うカバー部材13が取り付けられている。カバー部材13は開口12に対向する3個の筒状の蒸気口14を有している。蒸気口14は加熱庫3内に臨んでおり、これにより、スチーム発生室7内と加熱庫3内とが流出口11、開口12及び蒸気口14を介して連通した構成となっている。
一方、図2に示すように、加熱庫3の下部にはタンク15(冷気供給手段、冷気生成物収容庫に相当)が配設されている。タンク15は約400mlの水を収容可能な大きさで、かつ所定容量の氷または保冷材(冷気生成物に相当)を収容可能な大きさで、冷気が生成可能に密閉されて構成されており、キャビネット2に対して着脱可能に構成されている。
そしてキャビネット2に装着されたタンク15はパイプ16(冷気供給手段、冷気送風手段、接続部に相当)を介してスチーム発生容器6の流入口9と接続される。パイプ16の途中部には供給ポンプ17(冷気供給手段、冷気送風手段に相当)が接続されている。
そしてキャビネット2に装着されたタンク15はパイプ16(冷気供給手段、冷気送風手段、接続部に相当)を介してスチーム発生容器6の流入口9と接続される。パイプ16の途中部には供給ポンプ17(冷気供給手段、冷気送風手段に相当)が接続されている。
この場合、供給ポンプ17は、水供給用のみならず空気供給用のポンプとして兼用可能なレシプロタイプのポンプで構成されている。そして、水を収容したタンク15がキャビネット2に取り付けられた状態で供給ポンプ17が駆動されると、スチーム発生室7内にタンク15内の水が供給され、一方、タンク15がキャビネット2から取り外された状態あるいはタンク15内が空の状態で供給ポンプ17が駆動されると、スチーム発生室7内に空気が供給されるようになっている。
そして前記タンク15には、パイプ16の吸水口または吸気口となる先端が内部に位置するように接続されており、そのパイプ16の下方外側には、タンク15の内部を区画する仕切り部15aが配置されている。
そしてこの仕切り部15aによってパイプ16の先端の吸気口が位置する箇所と区画された異なる外側の箇所を、前記冷気生成物である氷を収容できる程度に容積が十分あるように構成し氷収容部15bとして形成した。
この仕切り部15aは、パイプ16が位置する側に氷の溶けた水が流れないように凸状に形成され内部を横断して仕切られているもので、仕切り部16の上部は、冷気がパイプの吸気口に流れるように連通している。
そして前記タンク15には、パイプ16の吸水口または吸気口となる先端が内部に位置するように接続されており、そのパイプ16の下方外側には、タンク15の内部を区画する仕切り部15aが配置されている。
そしてこの仕切り部15aによってパイプ16の先端の吸気口が位置する箇所と区画された異なる外側の箇所を、前記冷気生成物である氷を収容できる程度に容積が十分あるように構成し氷収容部15bとして形成した。
この仕切り部15aは、パイプ16が位置する側に氷の溶けた水が流れないように凸状に形成され内部を横断して仕切られているもので、仕切り部16の上部は、冷気がパイプの吸気口に流れるように連通している。
そして前記スチーム発生容器6、タンク15、パイプ16、供給ポンプ17からスチームユニット18が構成され、当該スチームユニット18は、スチーム発生容器6(スチーム発生室7)内に給水された水をスチーム用ヒータ8により加熱してスチーム(蒸気)を発生させ、蒸気口14から加熱庫3内に吹き出しながら供給するようになっている。これにより、電子レンジ1は、加熱庫3内に収容された食品Fをスチームにより加熱調理するスチーム機能を備えている。
このスチームユニット18を構成するスチーム発生容器6の左側面には、サーミスタ10(温度検知手段に相当)が設けられている。このサーミスタ10は、スチームユニット18の左側面から内部の温度を測定するように取り付けられており、当該サーミスタ10によりスチームユニット18(スチーム発生容器6)内に供給された冷風や、内部で生成されたスチームの温度を検知可能に構成されている。
加熱庫3の上部には、ヒータ21が設けられている。このヒータ21は、加熱庫3の上面に沿うように配設されており、輻射熱により加熱庫3内を加熱するようになっている。これにより、電子レンジ1は、加熱庫3内に収容された食品Fを輻射熱により加熱調理するオーブン機能を備えている。
図4に示すように、加熱庫3の底部には励振口22が形成されており、この励振口22は、加熱庫3の下方に配設された導波管23を介して、加熱庫3の後方に設けられたマグネトロン24(マイクロ波供給手段に相当)に連通接続されている。また、励振口22は、マイクロ波を透過可能なセラミックス板25により閉塞されている。そして、マグネトロン24から発生するマイクロ波が、導波管23内で反射されながら励振口22からセラミックス板25を透過して、加熱庫3内に供給されるようになっている。これにより、電子レンジ1は、加熱庫3内に収容された食品Fをマイクロ波により加熱調理するレンジ機能を備えている。
図5は電子レンジ1の概略的な電気的構成を示すブロック図である。電子レンジ1が備えるマイクロコンピュータ26(冷気供給手段、冷気送風手段、報知手段に相当)(以下、マイコン26と称す)には、操作入力部5、使用者に表示や音声による報知する報知部5a(報知手段に相当)、サーミスタ10、温度センサ27が接続されている。操作入力部5は、操作キーや操作つまみ等の操作に応じて操作信号を入力する。サーミスタ10は、スチーム発生室7内の温度を検出し温度検出信号を入力する。温度センサ27は、加熱庫3内の温度を検出し温度検出信号を入力する。
また、マイコン26には、駆動回路28,29,30,31,32,33を介してスチーム用ヒータ8,供給ポンプ17,冷却ファン20,ヒータ21,マグネトロン24がそれぞれ接続されている。マイコン26は、入力された各種の信号や制御プログラムに基づいて、これらスチーム用ヒータ8,供給ポンプ17,冷却ファン20,ヒータ21,マグネトロン24の駆動(動作)を制御するようになっている。なお、マイコン26には、ドアセンサ、ブザー等(何れも図示せず)が接続されている。
次に、上記構成の電子レンジ1において、加熱庫3内に収容された食品Fの解凍調理を行う場合の作用について図6を参照しながら説明する。
この解凍調理では、まずタンク15を取り外し、氷収容部15bに氷を入れる作業を行う。そしてマイコン26は、レンジ機能による解凍を開始する(ステップS1)。このレンジ機能による解凍では、マイコン26は、低出力となるようにマグネトロン24を駆動して加熱庫3内にマイクロ波を供給することにより食品Fの解凍を行う。そして、マイコン26は、レンジ機能による解凍開始から所定の解凍時間T1が経過したか否かを判断する(ステップS2)。この場合、解凍時間T1は、食品Fの一部(特には表面や端部)に氷が解けた部分(ドリップ)がスポット状に生じる程度の時間であり、解凍調理する食品Fの種類や大きさ等に応じて決定される。
解凍時間T1が経過すると(YES)、マイコン26は、マグネトロン24の駆動を停止してレンジ機能による解凍を終了する(ステップS3)。続いて、マイコン26は、冷風による解凍を開始する(ステップS4)。この冷風による解凍では、マイコン26は、タンク15内に収容された氷が生成する冷気を、供給ポンプ17を駆動してスチーム発生容器6(スチーム発生室7)内に空気を供給する。これにより、タンク15からパイプ16を通って流入口9からスチーム発生容器6内に冷却された空気が入り、冷風として流出口11を通り蒸気口14から加熱庫3内に供給されるようになる。このように加熱庫3内を冷風により冷却することで、食品Fの表面や端部では冷風による冷却作用により解凍の進行が抑えられ、食品Fの内部ではドリップから伝達する熱により解凍が進行する。
冷風による解凍を開始すると、マイコン26は温度センサ27の出力に基づき食品Fの温度が所定の解凍温度t1(この場合0℃)に達したか否かを判断する(ステップS5)。そして、食品Fの温度が解凍温度t1に達すると(YES)、マイコン26は、供給ポンプ17の駆動を停止して冷風による解凍を終了し(ステップS6)、この解凍調理を終了する。
またこの解凍調理中にタンク15内に収容された氷が溶けた場合は、溶けだした水は仕切り部15aを越えることなく、パイプ16の先端の吸気口に接触しない。そのため解凍調理中に水が供給ポンプ17によりスチーム発生室7内に供給されることはない。
またこの解凍調理中には、スチーム温度センサ7により、スチームユニット発生室7内部の温度を測定しており、この温度が所定温度(例えば5度)より高くなる場合には、マイコン26は、タンク15内で生成される冷気がなくなったと判断し、氷収容部15bの氷が溶けてなくなったことを表示や音声により報知部5aにより報知するように構成している。
またこの解凍調理中にタンク15内に収容された氷が溶けた場合は、溶けだした水は仕切り部15aを越えることなく、パイプ16の先端の吸気口に接触しない。そのため解凍調理中に水が供給ポンプ17によりスチーム発生室7内に供給されることはない。
またこの解凍調理中には、スチーム温度センサ7により、スチームユニット発生室7内部の温度を測定しており、この温度が所定温度(例えば5度)より高くなる場合には、マイコン26は、タンク15内で生成される冷気がなくなったと判断し、氷収容部15bの氷が溶けてなくなったことを表示や音声により報知部5aにより報知するように構成している。
以上に説明したように本実施例によれば、タンク15内に氷や保冷材などの冷気生成物を収容し、冷気の供給可能なレシプロタイプの供給ポンプ17を駆動し、加熱庫3内に冷風を供給できるようにした。これによりその他の冷却手段を配置する必要がなく、スペースの確保、コスト高、構造の複雑化を伴うことなく、加熱庫3内の冷却機能を有する加熱調理器を提供することができる。
また、マグネトロン24により加熱庫3内にマイクロ波を供給した後に、加熱庫3内を冷却するようにしたので、食品Fの表面や端部における解凍の進行を抑えつつ食品F内部の解凍を進行させることができる。これにより、食品Fの表面や端部が煮えたように加熱されてしまうことを防止することができ、食品F全体の均一な解凍を図ることができる。
なお、本実施例では解凍調理を行う場合について説明したが、上述の図6に示すフローチャートに基づいて食品Fのレンジ調理を行うことも可能である。例えば、ステップS2の解凍時間T1を食品Fの調理時間として設定し、ステップS3の解凍温度t1を調理温度として設定することにより、加熱後に調理物を冷却したい調理(例えば野菜や根菜等の加熱調理)が可能となる。この場合、マイコン26は、供給ポンプ17をオンオフ制御することにより、所定の温度帯を維持するような調理が可能となるため、精密に加熱庫3内の温度を制御しながら調理することが可能となる。
またタンク15に氷が溶けた水が、パイプ16の吸気口に接触しないように、水の移動を制限する仕切り部15aを設けたため、水がスチーム発生室7に供給されて、そこから溢れてしまうといったことが防止できる。
またサーミスタ10により供給する冷気の温度を測定しながら解凍調理を行い、温度が所定温度以下となった場合に、使用者に報知するようにしたから、使用者は、氷がなくなったことを認識することができ、氷の補充を行うことができる。
本実施例のように、レンジ機能と冷風機能を併用する解凍調理をすることで短時間で解凍調理するというメリットがある。低出力でマグネトロンを駆動させたため、加熱しすぎることが防止できる。なお、冷風機能単独で解凍調理をしても勿論よい。
またサーミスタ10により供給する冷気の温度を測定しながら解凍調理を行い、温度が所定温度以下となった場合に、使用者に報知するようにしたから、使用者は、氷がなくなったことを認識することができ、氷の補充を行うことができる。
本実施例のように、レンジ機能と冷風機能を併用する解凍調理をすることで短時間で解凍調理するというメリットがある。低出力でマグネトロンを駆動させたため、加熱しすぎることが防止できる。なお、冷風機能単独で解凍調理をしても勿論よい。
(第2の実施例)
次に、本発明の第2の実施例について図7を参照して説明する。この第2の実施例は、上記した第1の実施例とは解凍調理の内容が異なっている。
この解凍調理では、マイコン26は、レンジ機能による解凍を行いながら冷風による解凍を開始する(ステップS11)。即ち、マイコン26は、マグネトロン24を駆動して加熱庫3内にマイクロ波を供給しながら、供給ポンプ17を駆動して加熱庫3内に冷風を供給する。この時加熱しすぎないようにマグネトロンは低出力に設定されている。
レンジ機能及び冷風による解凍を開始すると、マイコン26は、加熱庫3内の食品Fの温度が所定の解凍温度t2(この場合0℃)に達したか否かを判断する(ステップS12)。そして、食品Fの温度が解凍温度t2に達すると(YES)、マイコン26は、供給ポンプ17の駆動を停止してレンジ機能及び冷風による解凍調理を終了し(ステップS13)、この解凍調理を終了する。
次に、本発明の第2の実施例について図7を参照して説明する。この第2の実施例は、上記した第1の実施例とは解凍調理の内容が異なっている。
この解凍調理では、マイコン26は、レンジ機能による解凍を行いながら冷風による解凍を開始する(ステップS11)。即ち、マイコン26は、マグネトロン24を駆動して加熱庫3内にマイクロ波を供給しながら、供給ポンプ17を駆動して加熱庫3内に冷風を供給する。この時加熱しすぎないようにマグネトロンは低出力に設定されている。
レンジ機能及び冷風による解凍を開始すると、マイコン26は、加熱庫3内の食品Fの温度が所定の解凍温度t2(この場合0℃)に達したか否かを判断する(ステップS12)。そして、食品Fの温度が解凍温度t2に達すると(YES)、マイコン26は、供給ポンプ17の駆動を停止してレンジ機能及び冷風による解凍調理を終了し(ステップS13)、この解凍調理を終了する。
本実施例においても、食品Fの表面や端部における解凍の進行を抑えつつ食品F内部の
解凍を進行させることができ、食品F全体の均一な解凍を図ることができる。
解凍を進行させることができ、食品F全体の均一な解凍を図ることができる。
(第3の実施例)
次に、本発明の第3の実施例について図8を参照して説明する。この第3の実施例では、加熱庫3内に収容された食品Fのスチーム調理を行う場合の作用について説明する。
このスチーム調理では、マイコン26は、スチーム機能による加熱を開始する(ステップS21)。このスチーム機能による加熱では、マイコン26は、スチーム用ヒータ8及び供給ポンプ17を駆動して蒸気口14から加熱庫3内にスチームを吹き出す。そして、マイコン26は、スチーム機能による加熱開始から所定の調理時間T2が経過したか否かを判断する(ステップS22)。
次に、本発明の第3の実施例について図8を参照して説明する。この第3の実施例では、加熱庫3内に収容された食品Fのスチーム調理を行う場合の作用について説明する。
このスチーム調理では、マイコン26は、スチーム機能による加熱を開始する(ステップS21)。このスチーム機能による加熱では、マイコン26は、スチーム用ヒータ8及び供給ポンプ17を駆動して蒸気口14から加熱庫3内にスチームを吹き出す。そして、マイコン26は、スチーム機能による加熱開始から所定の調理時間T2が経過したか否かを判断する(ステップS22)。
調理時間T2が経過すると(YES)、マイコン26は、スチーム用ヒータ8及び供給ポンプ17の駆動を停止してスチーム機能による加熱を終了する(ステップS23)。続いて、マイコン26は、報知部5aで「タンクに氷を入れてください」と表示または音声により報知する。その後マイコン26は、供給ポンプ17を駆動することでスチームユニット18を通過して加熱庫3内に冷風の供給を開始する(ステップS24)。
冷風の供給を開始すると、マイコン26は、サーミスタ10の出力に基づきスチームユニット18の温度が所定の冷却温度t3に達したか否かを判断する(ステップS25)。そして、スチームユニット18が冷却温度t3に達すると(YES)、マイコン26は、供給ポンプ17の駆動を停止して冷却風の供給を終了し(ステップS26)、このスチーム調理を終了する。
本実施例によれば、スチームユニット18により加熱庫3内にスチームを供給した後に、供給ポンプ17を駆動するようにしたので、スチーム機能による食品Fの加熱に伴い高温となったスチームユニット18及び加熱庫3内を、効率よく冷却することができる。
(第4の実施例)
次に、本発明の第4の実施例について図9及び図10を参照して説明する。この第4の
実施例は、上記した第1の実施例とは次の点が異なっている。
図9に示すように、タンク15は、第1の実施例に比して仕切り部15aが高く、内部左右を隔離するように設けられており、水を入れる水収容部15cと氷を入れる氷収容部15bとに区画している。なお、仕切り部15aは、完全に水収容部15cと氷収容部15bとを隔離しても良い。
またパイプ16の供給ポンプ17とタンク15の間には切換弁41(切り換え手段に相当)が位置しており、その先のパイプ16は二つに分岐し、その先端は仕切り部15aの左右に位置するようにパイプ16b(冷気生成物収容部用接続部に相当)、パイプ16c(水収容部用接続部に相当)にて構成されている。
そしてこのパイプ16b、パイプ16cは夫々氷収容部15c、水収容部15b内に位置するように設けられており、パイプ16cの先端の吸水口は、水収容部15bの下方まで延び、パイプ16bの先端の吸気口は、パイプ16Cの吸水口の位置に比べて高い上方に位置している。
そしてこの切換弁41は、マイコン26から入力される制御信号に基づいて、パイプ16c側及びパイプ16b側に切り換わるようになっている。また、切換弁41を閉じた状態では、パイプ16c側及びパイプ16b側の何れも供給ポンプ17に接続しない状態となる。
次に、本発明の第4の実施例について図9及び図10を参照して説明する。この第4の
実施例は、上記した第1の実施例とは次の点が異なっている。
図9に示すように、タンク15は、第1の実施例に比して仕切り部15aが高く、内部左右を隔離するように設けられており、水を入れる水収容部15cと氷を入れる氷収容部15bとに区画している。なお、仕切り部15aは、完全に水収容部15cと氷収容部15bとを隔離しても良い。
またパイプ16の供給ポンプ17とタンク15の間には切換弁41(切り換え手段に相当)が位置しており、その先のパイプ16は二つに分岐し、その先端は仕切り部15aの左右に位置するようにパイプ16b(冷気生成物収容部用接続部に相当)、パイプ16c(水収容部用接続部に相当)にて構成されている。
そしてこのパイプ16b、パイプ16cは夫々氷収容部15c、水収容部15b内に位置するように設けられており、パイプ16cの先端の吸水口は、水収容部15bの下方まで延び、パイプ16bの先端の吸気口は、パイプ16Cの吸水口の位置に比べて高い上方に位置している。
そしてこの切換弁41は、マイコン26から入力される制御信号に基づいて、パイプ16c側及びパイプ16b側に切り換わるようになっている。また、切換弁41を閉じた状態では、パイプ16c側及びパイプ16b側の何れも供給ポンプ17に接続しない状態となる。
切換弁41をパイプ16c側に切り換えた状態で供給ポンプ17が駆動されると、スチーム発生室7内にタンク15内の水が供給され、一方、切換弁41をパイプ16b側に切り換えた状態で供給ポンプ17が駆動されると、スチーム発生室7内に氷収容部16bで生成された冷気が供給されるようになっている。即ち、切換弁41は、供給ポンプ17の冷気の供給及び水の供給を切り換えるようになっている。
次に、上記構成の電子レンジ1において、加熱庫3内に収容された食品Fのスチーム調理を行う場合の作用について図10を参照しながら説明する。
まず使用者は、水収容部15cと氷収容部15bにそれぞれ所定の水と氷を収容する。
このスチーム調理が開始されると、マイコン26は、切換弁41をパイプ16c側に切り換えるとともに(ステップS31)、上述の第3の実施例と同様のスチーム機能による加熱を開始する(ステップS32)。そして、スチーム機能による加熱開始から所定の調理時間T3が経過したか否かを判断する(ステップS33)。
まず使用者は、水収容部15cと氷収容部15bにそれぞれ所定の水と氷を収容する。
このスチーム調理が開始されると、マイコン26は、切換弁41をパイプ16c側に切り換えるとともに(ステップS31)、上述の第3の実施例と同様のスチーム機能による加熱を開始する(ステップS32)。そして、スチーム機能による加熱開始から所定の調理時間T3が経過したか否かを判断する(ステップS33)。
調理時間T3が経過すると(YES)、マイコン26はスチーム機能による加熱を終了する(ステップS34)。続いて、マイコン26は、切換弁41をパイプ16b側に切り換えるとともに(ステップS35)、供給ポンプ17を駆動して加熱庫3内に冷風を供給し加熱庫3内の冷却を行う(ステップS36)。
そして、マイコン26は、冷風による加熱庫3内の冷却開始から所定の冷却時間T4が経過したか否かを判断する(ステップS37)。この場合、冷却時間T4は数秒程度である。冷却時間T4が経過すると(YES)、マイコン26は、切換弁41を閉じ(ステップS38)、冷風による加熱庫3内の冷却を終了する。このとき、加熱庫3内のスチームが、上記ステップS36にて供給された冷風により冷却され凝固することから、加熱庫3内の気圧を下げることが可能となる。
本実施例によれば、供給ポンプ17の冷気の供給及び水の供給を切り換える切換弁41を備えたので、調理に先立ってタンク15の取り外し作業等を行わなくとも、スチーム機能及び加熱庫3内の冷却機能の両方を実現することができる。
また、スチームユニット18により加熱庫3内にスチームを供給した後に、供給ポンプ17を駆動して加熱庫3内に冷風を供給するようにしたので、スチーム機能による加熱後に加熱庫3内を減圧することができ、これにより、煮物料理や肉料理等に味をしみ込みやすくする等の減圧調理が可能となる。
また、パイプ16cの吸水口とパイプ16bとの吸気口との高さ位置を異なるようにし、パイプ16cはタンク15の底面に近い位置に配置し、パイプ16bの吸気口は底面から離間して最適に配置したため、水収容部16cでは残水が残りわずかになっても供給でき、氷収容部16bでは溶けた氷の水を供給ポンプ17が吸水しないようにすることができる。
(その他の実施例)
本発明は、上述した各実施例にのみ限定されるものではなく、変形または拡張できる。
スチーム発生容器6は、アルミニウムからなるものに限られず、例えば熱伝導性のよい金属やセラミックスで構成してもよい。
スチーム発生室7やタンク15の容量は上記した各実施例に限定されるものではなく、適宜の変更が可能である。
本発明は、上述した各実施例にのみ限定されるものではなく、変形または拡張できる。
スチーム発生容器6は、アルミニウムからなるものに限られず、例えば熱伝導性のよい金属やセラミックスで構成してもよい。
スチーム発生室7やタンク15の容量は上記した各実施例に限定されるものではなく、適宜の変更が可能である。
図面中、1は電子レンジ(加熱調理器)、3は加熱庫、5aは報知部(報知手段に相当)、8はスチーム用ヒータ(加熱源に相当)、10はサーミスタ(温度検知手段に相当)、11は流出口、15はタンク(冷気供給手段、冷気生成物収容庫に相当)、16はパイプ(冷気供給手段、冷気送風手段、接続部に相当)、16bはパイプ(冷気生成物収容部用接続部に相当)、16cはパイプ(水収容部用接続部に相当)、17は供給ポンプ(冷気供給手段、冷気送風手段に相当)、18はスチームユニット、24はマグネトロン(マイクロ波供給手段に相当)、26はマイクロコンピュータ(冷気供給手段、冷気送風手段、報知手段に相当)41は切換弁(切り換え手段に相当)を示す。
Claims (11)
- 加熱対象となる食品が収容される加熱庫と、
前記加熱庫の外部に設けられ、前記加熱庫内に冷気を供給する冷気供給手段を有し、
この冷気供給手段は、
冷気生成物を収容する冷気生成物収容庫と、この冷気生成物収容庫内で生成された冷気を加熱庫内に供給する冷気送風手段とにより構成されることを特徴とする加熱調理器。 - 冷気送風手段は、冷気生成物収容庫から加熱庫内に冷気を送る接続部と供給ポンプを備えることを特徴とする請求項1記載の加熱調理器。
- 冷気供給手段は、供給ポンプをオンオフすることで加熱庫内に供給する冷気の量を調節可能とすることを特徴とする請求項2記載の加熱調理器。
- 冷気生成物収容庫は水を収容可能とし、
接続部には、この水を加熱する加熱源を備え、前記加熱庫内に臨む流出口を有するスチーム発生容器を備えることにより、
前記流出口から前記加熱庫内にスチームを供給することを特徴とする請求項2または請求項3記載の加熱調理器。 - 冷気生成物収容庫は、内部を区画する仕切りを備え、
この仕切りは、接続部が冷気を吸気する先端が位置する箇所と、冷気生成物を収容する箇所を区画することを特徴とする請求項2乃至請求項4いずれかに記載の加熱調理器。 - 接続部は、供給ポンプから冷気生成物収容庫に分岐して接続され、
前記供給ポンプは前記接続部の分岐との接続を切り替える切り替え手段を有し、
冷気生成物収容庫は、内部を区画する仕切りを備え、
仕切りで区画された箇所の一方を水が収容可能な水収容部とし、他方を冷気生成物が収容可能な冷気生成物収容部とし、
分岐された接続部のそれぞれが、水収容部または冷気生成物収容部に接続されることを特徴とする請求項2乃至請求項4いずれかに記載の加熱調理器。 - 前記分岐された接続部は、
水収容部用接続部の給水口の位置に比べて、冷気生成物収容部用接続部の吸気口の位置が高くなるように構成していることを特徴とする請求項6記載の加熱調理器。 - 接続部に、冷気の温度を検知する温度検知手段を設けることを特徴とする請求項2乃至請求項7いずれかに記載の加熱調理器。
- 報知手段を備え、
報知手段は、温度検知手段が検知する温度が所定の温度より高い場合は、冷気生成物を補充することを報知することを特徴とする請求項8記載の加熱調理器。 - 加熱庫内にマイクロ波を供給するマイクロ波供給手段を備え、
このマイクロ波供給手段により前記加熱庫内にマイクロ波を供給しながら冷気送風手段を駆動することにより前記加熱庫内に冷風を供給することを特徴とする請求項1乃至請求項9記載の加熱調理器。 - 前記加熱庫内にマイクロ波を供給するマイクロ波供給手段を備え、
前記マイクロ波供給手段により前記加熱庫内にマイクロ波を供給した後に、冷気送風手段を駆動することにより前記加熱庫内に冷風を供給することを特徴とする請求項1乃至請求項9記載の加熱調理器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008055432A JP2009210220A (ja) | 2008-03-05 | 2008-03-05 | 加熱調理器 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2008055432A JP2009210220A (ja) | 2008-03-05 | 2008-03-05 | 加熱調理器 |
Publications (1)
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JP2009210220A true JP2009210220A (ja) | 2009-09-17 |
Family
ID=41183556
Family Applications (1)
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JP2008055432A Pending JP2009210220A (ja) | 2008-03-05 | 2008-03-05 | 加熱調理器 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2009210220A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102705879A (zh) * | 2012-05-09 | 2012-10-03 | 美的集团有限公司 | 蒸汽微波炉及其烹饪方法 |
-
2008
- 2008-03-05 JP JP2008055432A patent/JP2009210220A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN102705879A (zh) * | 2012-05-09 | 2012-10-03 | 美的集团有限公司 | 蒸汽微波炉及其烹饪方法 |
CN102705879B (zh) * | 2012-05-09 | 2015-04-22 | 广东美的厨房电器制造有限公司 | 蒸汽微波炉及其烹饪方法 |
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