JP2009209754A - 内燃機関の始動制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ガソリンとアルコールの混合燃料を燃焼して駆動する内燃機関であって低温での始動性をさらに向上させた内燃機関の始動制御装置を提供することにある。
【解決手段】混合燃料51を蒸留して、低沸点成分を主成分とする第1燃料53と、高沸点成分を主成分とする第2燃料52とに分離する蒸留装置20と、蒸留装置20にて分離した第1燃料53をエンジン本体1の燃料噴射弁11へ供給する、第2の排出管27、第2の燃料ポンプ62、第4の開閉バルブ74と、エンジン本体1を始動するときにおいてエンジン本体1の温度が所定値以下である場合に、第2の燃料ポンプ62を作動させると共に、第4の開閉バルブ74を開放して蒸留装置20にて分離された第1燃料53を燃料噴射弁11へ供給する電子制御装置80とを具備する。
【選択図】図1
【解決手段】混合燃料51を蒸留して、低沸点成分を主成分とする第1燃料53と、高沸点成分を主成分とする第2燃料52とに分離する蒸留装置20と、蒸留装置20にて分離した第1燃料53をエンジン本体1の燃料噴射弁11へ供給する、第2の排出管27、第2の燃料ポンプ62、第4の開閉バルブ74と、エンジン本体1を始動するときにおいてエンジン本体1の温度が所定値以下である場合に、第2の燃料ポンプ62を作動させると共に、第4の開閉バルブ74を開放して蒸留装置20にて分離された第1燃料53を燃料噴射弁11へ供給する電子制御装置80とを具備する。
【選択図】図1
Description
本発明は、内燃機関の始動制御装置に関する。
近年、環境やエネルギなどの観点から、ガソリンとアルコール(例えばエタノールなど)を混合した混合燃料を燃焼して駆動する内燃機関を具備する自動車が開発されている。アルコールは単一成分でありその沸点がガソリンに含まれる低沸点成分よりも高いため、低温領域、例えばマイナス15℃以下においては従来のガソリンを燃焼して駆動する内燃機関と比べて内燃機関の始動性が悪かった。具体的には、アルコールはガソリンと比べて理論空燃比が小さく内燃機関の筒内へアルコールを多量に送り込む必要があり、低温始動時には筒内に設けられた点火プラグがアルコールで濡れかぶった状態となり発火しない可能性があった。また、アルコールはガソリンと比べて気化潜熱が高くアルコール気化時にこのアルコールの周囲を冷却しており、従来のガソリンを燃焼して駆動する内燃機関と比べて内燃機関の始動性を悪くする一因でもあった。よって、低温での内燃機関の始動性を向上させるため種々の改善が行われていた。
例えば、吸気系に電熱ヒータを設けておき、低温始動時は該電熱ヒータを作動させて燃料や吸入空気の温度を上げて燃料の温度の気化を促進することが考えられる。
また、低温始動時専用に小容量のガソリンタンクを設けておき低温始動時はガソリンタンク内のガソリンを使用して機関を始動させる方式も知られている。
このほか、混合燃料を分留して使用するものとして、特許文献1には、混合燃料を加熱してガス状アルコールと液体ガソリンとに分離する予熱器と、ガス状アルコールを水素と一酸化炭素からなるガスに改質する改質器と、吸気管に配設されたアルコール改質ガス供給装置およびガソリン供給装置を具備するエンジンの燃料供給装置が記載されている。
しかしながら、吸気系に電熱ヒータを設ける方式はバッテリへの負担が大きく、バッテリを大型化する必要がある問題がある。特にバッテリは低温時に性能が低下する傾向にあるので電熱ヒータに十分な性能を発揮させようとするとバッテリをかなり大型化しなければならない。
また、小容量のガソリンタンクを設ける方式の場合は、ユーザに二種類の燃料の量の管理を強いることになり利便性が大幅に低下する欠点がある。
特許文献1に記載のエンジンの燃料供給装置では、予熱器にて混合燃料を加熱してガス状アルコールと液体ガソリンとに分離することができるものの、内燃機関の低温始動時にあっては電気ヒータあるいは冷却水がアルコールの沸点よりも高くなるまで混合燃料の分離が促進されず混合燃料をそのままガソリン供給装置へ送給することになり、混合燃料に含まれるアルコールにより低温での内燃機関の始動性を低下させる可能性があった。この場合、電気ヒータの性能を上げれば始動性を向上できる可能性もあるが、前述の吸気系に電熱ヒータを設ける方式の場合以上にバッテリ性能の向上が要求される問題がある。
そこで、本発明は、前述した問題に鑑み提案されたもので、ガソリンとアルコールの混合燃料を燃焼して駆動する内燃機関であって低温での始動性をさらに向上させた内燃機関の始動制御装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決する第1の発明に係る内燃機関の始動制御装置は、
ガソリンとアルコールの混合燃料を燃焼して駆動する内燃機関の始動を制御する内燃機関の始動制御装置であって、
前記内燃機関の通常運転時における排熱を利用して前記混合燃料を蒸留し、低沸点成分を主成分とする第1燃料と、高沸点成分を主成分とする第2燃料とに分離する蒸留手段と、
前記蒸留手段にて分離した第1燃料を貯留する2次タンクと、
前記2次タンク内の第1燃料の量を計測する第1燃料量計測手段と、
前記2次タンク内の第1燃料を内燃機関の燃料噴射弁へ供給する第1燃料供給手段と、
前記内燃機関を始動するときにおいて前記内燃機関の温度が低温所定値以下である場合に、前記第1燃料供給手段を制御して前記第1燃料を前記内燃機関の燃料噴射弁へ供給する制御手段とを具備する
ことを特徴とする。
ガソリンとアルコールの混合燃料を燃焼して駆動する内燃機関の始動を制御する内燃機関の始動制御装置であって、
前記内燃機関の通常運転時における排熱を利用して前記混合燃料を蒸留し、低沸点成分を主成分とする第1燃料と、高沸点成分を主成分とする第2燃料とに分離する蒸留手段と、
前記蒸留手段にて分離した第1燃料を貯留する2次タンクと、
前記2次タンク内の第1燃料の量を計測する第1燃料量計測手段と、
前記2次タンク内の第1燃料を内燃機関の燃料噴射弁へ供給する第1燃料供給手段と、
前記内燃機関を始動するときにおいて前記内燃機関の温度が低温所定値以下である場合に、前記第1燃料供給手段を制御して前記第1燃料を前記内燃機関の燃料噴射弁へ供給する制御手段とを具備する
ことを特徴とする。
上述した課題を解決する第2の発明に係る内燃機関の始動制御装置は、第1の発明に係る内燃機関の始動制御装置であって、
前記蒸留手段が、前記混合燃料を貯留する1次タンクから供給される前記混合燃料を一時的に貯留し該貯留した混合燃料を排熱利用の加熱手段により加熱して蒸発させる燃料加熱槽と、前記燃料加熱槽と連通して設けられ蒸発した混合燃料を前記第1燃料成分と前記第2燃料成分に分離する燃料分留槽とを有し、前記2次タンクが前記燃料分留槽と連絡通路を介して連通して設けられ、
前記連絡通路が、前記燃料分留槽側から前記2次タンク側へ向け下方へ傾斜して延在し、2次タンク内の第1燃料が所定量以上になると第1燃料を前記燃料分留槽に戻すよう構成されている
ことを特徴とする。
前記蒸留手段が、前記混合燃料を貯留する1次タンクから供給される前記混合燃料を一時的に貯留し該貯留した混合燃料を排熱利用の加熱手段により加熱して蒸発させる燃料加熱槽と、前記燃料加熱槽と連通して設けられ蒸発した混合燃料を前記第1燃料成分と前記第2燃料成分に分離する燃料分留槽とを有し、前記2次タンクが前記燃料分留槽と連絡通路を介して連通して設けられ、
前記連絡通路が、前記燃料分留槽側から前記2次タンク側へ向け下方へ傾斜して延在し、2次タンク内の第1燃料が所定量以上になると第1燃料を前記燃料分留槽に戻すよう構成されている
ことを特徴とする。
上述した課題を解決する第3の発明に係る内燃機関の始動制御装置は、第2の発明に係る内燃機関の始動制御装置であって、
前記1次タンク内の混合燃料を前記蒸留手段へ送給する混合燃料送給手段と、
前記燃料加熱槽内の混合燃料量を計測する混合燃料量計測手段とを具備し、
前記制御手段が、前記混合燃料量計測手段にて計測された前記燃料加熱槽内の混合燃料量が上限所定値以上である場合に前記混合燃料送給手段を制御して前記1次タンク内の混合燃料の前記燃料加熱槽への送給を停止し、前記混合燃料量計測手段にて計測された前記燃料加熱槽内の混合燃料量が上限所定値未満である場合に前記混合燃料送給手段を制御して前記1次タンク内の混合燃料を前記燃料加熱槽へ送給する
ことを特徴とする。
前記1次タンク内の混合燃料を前記蒸留手段へ送給する混合燃料送給手段と、
前記燃料加熱槽内の混合燃料量を計測する混合燃料量計測手段とを具備し、
前記制御手段が、前記混合燃料量計測手段にて計測された前記燃料加熱槽内の混合燃料量が上限所定値以上である場合に前記混合燃料送給手段を制御して前記1次タンク内の混合燃料の前記燃料加熱槽への送給を停止し、前記混合燃料量計測手段にて計測された前記燃料加熱槽内の混合燃料量が上限所定値未満である場合に前記混合燃料送給手段を制御して前記1次タンク内の混合燃料を前記燃料加熱槽へ送給する
ことを特徴とする。
上述した課題を解決する第4の発明に係る内燃機関の始動制御装置は、第2または第3の発明に係る内燃機関の始動制御装置であって、
前記燃料分留槽内の第2燃料量を計測する第2燃料量計測手段と、
前記燃料分留槽内の第2燃料を前記内燃機関の燃料噴射弁へ供給する第2燃料供給手段とを具備し、
前記制御手段が、前記内燃機関の温度が前記低温所定値よりも高い状態で前記第2燃料量計測手段にて計測された前記燃料分留槽内の第2燃料量が下限所定値以上である場合に前記第2燃料供給手段を制御して前記燃料分留槽内の第2燃料を前記燃料噴射弁へ供給する
ことを特徴とする。
前記燃料分留槽内の第2燃料量を計測する第2燃料量計測手段と、
前記燃料分留槽内の第2燃料を前記内燃機関の燃料噴射弁へ供給する第2燃料供給手段とを具備し、
前記制御手段が、前記内燃機関の温度が前記低温所定値よりも高い状態で前記第2燃料量計測手段にて計測された前記燃料分留槽内の第2燃料量が下限所定値以上である場合に前記第2燃料供給手段を制御して前記燃料分留槽内の第2燃料を前記燃料噴射弁へ供給する
ことを特徴とする。
本発明に係る内燃機関の始動制御装置によれば、多量の燃料を必要とする極低温での始動時に、混合燃料を蒸留して分離した低沸点成分を主成分とする第1燃料を使用できる。この第1燃料は気化しやすい燃料であるため、点火プラグが濡れて始動不可となるような事態を確実に回避できるし、混合燃料をそのまま燃料噴射弁から噴射する場合と比べて始動に必要な噴射量を低減でき、燃費の低減や排ガスの向上にも寄与できる。そして、混合燃料を蒸留して得られた第1燃料を2次タンクに貯留でき、この第1燃料を内燃機関の始動直後から内燃機関の燃料噴射弁へ供給できる。2次タンクに貯留する第1燃料は1次タンクに貯留する混合燃料を蒸留して得られるものであり、1次タンク内の混合燃料の残量にだけ注意を払えば良いため、利便性が向上する。
また、内燃機関の通常運転時における排熱を利用して混合燃料を蒸留して得られた第1燃料を使用するものであるためエネルギ効率に優れる利点もある。
また、内燃機関の通常運転時における排熱を利用して混合燃料を蒸留して得られた第1燃料を使用するものであるためエネルギ効率に優れる利点もある。
本発明の請求項2に係る内燃機関の始動制御装置によれば、2次タンクが許容する燃料の貯留量を超えた場合には、第1燃料は燃料分留槽に貯留される。このように機器構成が簡易であるため、設備コスト増を抑制できる。
本発明の請求項3に係る内燃機関の始動制御装置によれば、燃料加熱槽内に所定量の混合燃料を貯留でき、加熱手段による燃料加熱槽の過剰な加熱を抑制できる。
本発明の請求項4に係る内燃機関の始動制御装置によれば、所定量の第2燃料を燃料分留槽内に貯留することとなり、第2燃料供給手段への空気の流入を防止できる。
本発明に係る内燃機関の始動制御装置の最良の形態について、図面を参照して具体的に説明する。
[第一の実施形態]
本発明に係る内燃機関の始動制御装置の第一の実施形態につき図1、図2を参照して説明する。本実施形態では、ガソリンよりも高沸点(揮発性の低い)成分であるエタノールとガソリンを含む混合燃料を燃焼して駆動する内燃機関に適用した場合について説明する。
図1は、内燃機関の始動制御装置の一実施形態を模式的に示した図であり、図2はその制御フローを示す図である。
本発明に係る内燃機関の始動制御装置の第一の実施形態につき図1、図2を参照して説明する。本実施形態では、ガソリンよりも高沸点(揮発性の低い)成分であるエタノールとガソリンを含む混合燃料を燃焼して駆動する内燃機関に適用した場合について説明する。
図1は、内燃機関の始動制御装置の一実施形態を模式的に示した図であり、図2はその制御フローを示す図である。
本実施形態に係る内燃機関の始動制御装置は、アルコール、例えばエタノールとガソリンとを混合してなる混合燃料を燃焼して駆動する内燃機関の始動の制御に利用される。
この内燃機関の始動制御装置100は、図1に示すように、エンジン本体1の排熱を利用し混合燃料51を蒸留して、低沸点成分(揮発性の高い成分)を主成分とする第1燃料53と高沸点成分(揮発性の低い成分)を主成分とする第2燃料52とに分離する蒸留装置(蒸留手段)20を具備する。これら燃料51,52,53は、燃料供給経路30を介して内燃機関の吸気通路12に設けられた燃料噴射弁11へ供給されている。前記混合燃料51としては、エタノール濃度が20%のE20、エタノール濃度が50%のE50、エタノール濃度が85%のE85などが挙げられる。
この内燃機関の始動制御装置100は、図1に示すように、エンジン本体1の排熱を利用し混合燃料51を蒸留して、低沸点成分(揮発性の高い成分)を主成分とする第1燃料53と高沸点成分(揮発性の低い成分)を主成分とする第2燃料52とに分離する蒸留装置(蒸留手段)20を具備する。これら燃料51,52,53は、燃料供給経路30を介して内燃機関の吸気通路12に設けられた燃料噴射弁11へ供給されている。前記混合燃料51としては、エタノール濃度が20%のE20、エタノール濃度が50%のE50、エタノール濃度が85%のE85などが挙げられる。
内燃機関であるエンジン本体1は、シリンダヘッド2とシリンダブロック3とピストン4で形成される燃焼室5を具備する。さらに、吸気ポート6および排気ポート7と燃焼室5を開閉可能な吸気バルブ8および排気バルブ9を具備する。燃焼室5の上部略中央に点火プラグ10が配置される。
さらに、エンジン本体1には、エンジン本体1の冷却水を循環させる冷却水循環経路40が設けられている。この冷却水循環経路40は、エンジン本体1のウォータジャケット内にて高温となった冷却水をラジエータ41に送給し、ラジエータ41にて冷却された冷却水をエンジン本体1のウォータジャケット内へ送給する循環パイプ45を有する。この循環パイプ45には、後述する蒸留装置20の燃料加熱槽21近傍に燃料加熱槽熱源(加熱手段)42が設けられる。燃料加熱槽熱源42は、冷却水流通方向にてラジエータ41の上流側に配置される。燃料加熱槽熱源42としては例えば熱交換器などが挙げられる。燃料加熱槽熱源42により、エンジン本体1のウォータジャケット内にて高温となった冷却水により燃料加熱槽21内の混合燃料51が加熱される。よって、エンジン本体1の排熱を燃料加熱槽熱源42にて有効に利用できる。
冷却水循環経路40には、ウォータポンプ63、サーモスタットバルブ43、およびラジエータ41を迂回する迂回パイプ46が設けられている。このサーモスタットバルブ43により、冷却水の温度が高い暖気時には、エンジン本体1のウォータジャケットから排出された冷却水はラジエータ41を通ってエンジン本体1のウォータジャケット内へ送給されている。他方、冷却水の温度が低い冷機時には、エンジン本体1のウォータジャケットから排出された冷却水は迂回パイプ46を通ってエンジン本体1のウォータジャケット内へ送給されている。すなわち、冷却水の温度が低い冷機時には、冷却水はラジエータ41を迂回して循環している。
上述した燃料供給経路30は、1次タンク31と燃料噴射弁11に接続して設けられ、1次タンク31内の混合燃料51を燃料噴射弁11へ供給するデリバリー・ライン32と、燃料噴射弁11と1次タンク31に接続して設けられ、燃料噴射弁11から噴射されなかった余剰の燃料を1次タンク31へ送給するリターン・ライン33とを具備する。このデリバリー・ライン32には燃料の流通方向上流側から第1の燃料ポンプ61および第1の開閉バルブ71が設けられる。リターン・ライン33には燃圧レギュレータ34が設けられる。そして、燃圧レギュレータ34を迂回する迂回ライン35が設けられると共に、この迂回ライン35に第5の開閉バルブ75が設けられる。デリバリー・ライン32、第1の燃料ポンプ61、および第1の開閉バルブ71が混合燃料供給手段をなす。
上述したデリバリー・ライン32における第1の燃料ポンプ61と第1の開閉バルブ71との間に、蒸留装置20の燃料加熱槽21へ混合燃料51を送給する送給ライン36が接続して設けられる。この送給ライン36に第2の開閉バルブ72が設けられる。送給ライン36および第2の開閉バルブ72が混合燃料送給手段をなす。
蒸留装置20は、燃料加熱槽21と、この燃料加熱槽21に第1の連絡通路22を介して連通して設けられた燃料分留槽23を有し、この燃料分留槽23は第2の連絡通路25を介して2次タンク26に連通している。
第1の連絡通路22は、燃料加熱槽21の頂部21b近傍に設けられた排出口21dと、燃料分留槽23の頂部23bとその底部23aとの間に設けられた導入口23cとに連通して設けられている。第2の連絡通路25は、燃料分留槽23の頂部23b近傍に設けられた排出口23dと、2次タンク26の頂部26b近傍に設けられた導入口26cとに連通して設けられている。
第1の連絡通路22の下部22aは、燃料加熱槽21側から燃料分留槽23側に亘り下方へ向けて傾斜して延在している。そして、燃料分留槽23の頂部23bは、燃料加熱槽21の頂部21bよりも上方に配置されている。燃料分留槽23の頂部23bは2次タンク26の頂部26bよりも上方に配置されており、第2の連絡通路25は燃料分留槽23側から2次タンク26側に亘って下方へ向けて傾斜している。
上述した燃料加熱槽21は混合燃料51を一時的に貯留している。この燃料加熱槽21内の混合燃料51は、燃料加熱槽熱源42により加熱されて蒸気化している。この蒸気は、第1の連絡通路22を通って燃料分留槽23へ導入されこの燃料分留槽23内にて自然冷却されている。燃料分留槽23にて、蒸気に含まれる高沸点成分(揮発性の低い成分)を主成分として液化している。すなわち、この液体(第2燃料52)は燃料分留槽23内に貯留される。高沸点成分が液化してこの高沸点成分が分離除去された蒸気は第2の連絡通路25を通って2次タンク26へ導入され2次タンク26内にて自然冷却されている。2次タンク26にて、蒸気に含まれる低沸点成分(揮発性の高い成分)を主成分として液化している。すなわち、この液体(第1燃料53)は2次タンク26内に貯留される。なお、エタノールは成分として均一であるが、ガソリンの成分は均一ではなく、ガソリンに含有させる成分間にも沸点のばらつきがあることは一般的に知られているが、本実施例の蒸留装置20はガソリンとエタノールとを分離しているのではなく、元々はガソリンに含有されていた低沸点成分と、ガソリンに含有されていたその他の成分とエタノールとからなる高沸点成分を分留するよう構成されている。このため、2次タンク26内に貯留される第1燃料53を使用すれば低温始動時きガソリンに切り替える方式よりも更に始動性が向上し始動に必要な燃料を節約できることになる。
上述した燃料分留槽23の底部23aに第1の排出管24が設けられている。この第1の排出管24により、燃料分留槽23の底部23aと、デリバリー・ライン32における第1の燃料ポンプ61の燃料流通方向上流側(1次タンク31側)とが連通する。この第1の排出管24の途中に第3の開閉バルブ73が設けられている。よって、第1の開閉バルブ71および第3の開閉バルブ73を開放し、第1の燃料ポンプ61を作動させることで、燃料分留槽23内の第2燃料52はデリバリー・ライン32を介して燃料噴射弁11へ供給される。第1の排出管24、第3の開閉バルブ73、デリバリー・ライン32、第1の燃料ポンプ61、第1の開閉バルブ71が第2燃料供給手段をなす。
上述した2次タンク26の底部26aに第2の排出管27が設けられる。この第2の排出管27により、2次タンク26の底部26aと、デリバリー・ライン32における第1の開閉バルブ71と燃料噴射弁11の間とが連通する。第2の排出管27の途中に第2の燃料ポンプ62および第4の開閉バルブ74が設けられている。よって、第1の開閉バルブ71を閉塞する一方、第4の開閉バルブ74を開放し、第1の燃料ポンプ61を停止する一方、第2の燃料ポンプ62を作動させることで、2次タンク26内の第1燃料53はデリバリー・ライン32を介して燃料噴射弁11へ供給される。また、2次タンク26に溜めることが可能な燃料量を超えた場合には、燃料分留槽23内にて混合燃料51の蒸気に含まれる低沸点成分を主成分とし液化してなる燃料53も燃料分留槽23内に溜められる。このように機器構成が簡易であるため、設備コスト増を抑制できる。なお、第2の排出管27、第2の燃料ポンプ62、第4の開閉バルブ74、第1の開閉バルブ71、デリバリー・ライン32が第1燃料供給手段をなす。
上述した内燃機関の始動制御装置100は、制御手段である電子制御ユニット(以下、ECUと称す)80をさらに具備する。
このECU80は、入出力装置、記憶装置(ROM、RAMなど)、中央処理装置(CPU)、タイマカウンタなどを備えたマイクロコンピュータからなる。ECU80には、エンジン本体1のウォータジャケット内を流れる冷却水(冷却媒体)の温度Twを検出する温度検出手段である水温センサ81の検出信号が入力される。ECU80には、蒸留装置20の燃料加熱槽21内に溜められる混合燃料51の液面51aを検出する第1の液面検出器(混合燃料量計測手段)82の検出信号が入力されると共に、蒸留装置20の燃料分留槽23内に溜められる第2燃料52の液面52aを検出する第2の液面検出器(第2燃料量計測手段)83の検出信号が入力される。さらに、ECU80には、2次タンク26内に溜められる第1燃料53の液面53aを検出する第3の液面検出器(第1燃料量計測手段)84の検出信号が入力される。
このECU80は、入出力装置、記憶装置(ROM、RAMなど)、中央処理装置(CPU)、タイマカウンタなどを備えたマイクロコンピュータからなる。ECU80には、エンジン本体1のウォータジャケット内を流れる冷却水(冷却媒体)の温度Twを検出する温度検出手段である水温センサ81の検出信号が入力される。ECU80には、蒸留装置20の燃料加熱槽21内に溜められる混合燃料51の液面51aを検出する第1の液面検出器(混合燃料量計測手段)82の検出信号が入力されると共に、蒸留装置20の燃料分留槽23内に溜められる第2燃料52の液面52aを検出する第2の液面検出器(第2燃料量計測手段)83の検出信号が入力される。さらに、ECU80には、2次タンク26内に溜められる第1燃料53の液面53aを検出する第3の液面検出器(第1燃料量計測手段)84の検出信号が入力される。
そして、ECU80は、エンジン本体1を始動するときにおいてエンジン本体1の温度が低温所定値以下であり、第3の液面検出器84にて計測された第1燃料量が所定値以上である場合に、第2の燃料ポンプ62、第1の開閉バルブ71、第4の開閉バルブ74、第5の開閉バルブ75、および燃圧レギュレータ34を制御して、2次タンク26に予め溜められた第1燃料53を燃料噴射弁11へ供給する。ECU80は、第1の液面検出器82で計測された燃料加熱槽21内の混合燃料量が上限所定値以上である場合に、第2の開閉バルブ72を閉塞して1次タンク31内の混合燃料51の蒸留装置20の燃料加熱槽21への送給を停止し、第1の液面検出器82で計測された燃料加熱槽21内の混合燃料量が上限所定値未満である場合に、第2の開閉バルブ72を開放して1次タンク31内の混合燃料51を蒸留装置20の燃料加熱槽21へ送給する。さらにECU80は、第2の液面検出器83で計測された燃料分留槽23内の第2燃料量が下限所定値未満である場合に、第3の開閉バルブ73を閉塞して蒸留装置20の燃料分留槽23内の第2燃料52のデリバリー・ライン32への供給を停止し、第2の液面検出器83で計測された燃料分留槽23内の第2燃料量が下限所定値以上である場合に、第3の開閉バルブ73を開放して蒸留装置20の燃料分留槽23内の第2燃料52を、デリバリー・ライン32を介して燃料噴射弁11へ供給する。
このようなECU80による制御を、図2を用いて説明する。
図2に示すように、最初に、ステップS1にて、エンジン本体1が始動済みか判定する。エンジン本体1が始動済みである場合には、ステップS6に進む。他方、エンジン本体1が始動済みでは無い場合にはステップS2に進む。
続いて、ステップS2にて、エンジン本体1の温度が低温所定値以下であるか判定する。水温センサ81にて検出されたエンジン本体1のウォータジャケット内の冷却水の温度が、エタノールが気化しづらい低温所定値、例えばマイナス15℃以下である場合にはステップS3に進む。他方、水温センサ81にて検出されたエンジン本体1のウォータジャケット内の冷却水の温度が、低温所定値よりも高い場合にはステップS6に進む。
続いて、ステップS3にて、2次タンク26の第1燃料量が規定量以上であるか判定する。第3の液面検出器84にて検出された2次タンク26に貯留される第1燃料量が規定量以上である場合には、ステップS4に進む。他方、第3の液面検出器84にて検出された2次タンク26に貯留される第1燃料量が規定量未満である場合には、ステップS6に進む。
続いて、ステップS4にて、第1の燃料ポンプ61を停止し、第2の燃料ポンプ62を作動させる。第1の開閉バルブ71を閉塞し、第4の開閉バルブ74を開放する。そして、第5の開閉バルブ75を一定時間開放し、その後閉塞する。すなわち、2次タンク26内の第1燃料53を燃料噴射弁11へ供給する。
続いて、ステップS5に進み、このステップS5にてエンジン本体1の挙動が安定であるか判定する。エンジン本体1の挙動が安定している場合にはステップS6に進む。他方、エンジン本体1の挙動が安定していない場合にはステップS1に戻る。
続いて、ステップS6にて、第2の燃料ポンプ62を停止し、第1の燃料ポンプ61を作動させる。第4の開閉バルブ74を閉塞すると共に、第5の開閉バルブ75を閉塞し、第1の開閉バルブ71を開放する。すなわち、1次タンク31内の混合燃料51を燃料噴射弁11へ供給する。
続いて、ステップS7に進み、このステップS7にて燃料加熱槽21の燃料量が規定量(上限所定値)未満であるか判定する。燃料加熱槽21内に溜められた混合燃料量が規定量未満である場合にはステップS8−1に進む。このステップS8−1にて、第2の開閉バルブ72を開放して、1次タンク31内の混合燃料51を燃料加熱槽21へ送給する。燃料加熱槽21内に溜められた混合燃料量が規定量未満で無い(規定量以上である)場合にはステップS8−2に進む。このステップS8−2ににて、第2の開閉バルブ72を閉塞して、1次タンク31内の混合燃料51の燃料加熱槽21への送給を停止する。すなわち、燃料加熱槽21内に溜められた混合燃料量に応じて、1次タンク31から燃料加熱槽21への混合燃料51の送給が行われる。これにより、燃料加熱槽熱源42による燃料加熱槽21内の混合燃料51の過剰な加熱を抑制できる上に、燃料加熱槽21から燃料分留槽23への混合燃料51の流出を抑制できる。
続いて、ステップS9に進み、このステップS9にて燃料分留槽23の燃料量が規定量(下限所定値)以上であるか判定する。燃料分留槽23内に溜められた第2燃料量が規定量以上である場合にはステップS10−1に進む。このステップS10−1にて、第3の開閉バルブ73を開放して、燃料分留槽23内の第2燃料52をデリバリー・ライン32へ供給し、終了となる。他方、燃料分留槽23内に溜められた第2燃料量が規定量以上で無い(規定量より少ない)場合にはステップS10−2に進む。このステップS10−2にて、第3の開閉バルブ73を閉塞して、燃料分留槽23内の第2燃料52のデリバリー・ライン32への供給を停止し、終了となる。すなわち、燃料分留槽23内に溜められた第2燃料量に応じて、燃料分留槽23内の第2燃料52の燃料噴射弁11への供給が行われる。これにより、燃料分留槽23内に所定量の第2燃料52を貯留できる。その結果、燃料分留槽23から燃料加熱槽21への第2燃料52の流出を抑制できると共に、デリバリー・ライン32への空気の流入を抑制できる。
したがって、本実施形態に係る内燃機関の始動制御装置100によれば、エンジン本体1を始動するときにおいてエンジン本体1の温度が低温所定値以下であり、第3の液面検出器84にて計測された第1燃料量が所定値以上である場合に、第2のポンプ62を作動させると共に、第4の開閉バルブ74を開放して蒸留装置20にて分離された第1燃料53をエンジン本体1の燃料噴射弁11へ供給する電子制御装置80を具備することにより、多量の燃料を必要とする極低温での始動時に、混合燃料51を蒸留して分離した低沸点成分を主成分とする第1燃料53を使用できる。この第1燃料53は気化しやすい燃料であるため、混合燃料51を燃料噴射弁11から噴射する場合と比べてその噴射量を低減できる。そして、このような始動時における燃料量の低減により、点火プラグ10が濡れて始動不可となる可能性を回避できる。
蒸留装置20が、燃料加熱槽熱源42で加熱される混合燃料51を貯留する燃料加熱槽21と、燃料加熱槽21と連通して設けられ、第2燃料52を貯留する燃料分留槽23と、燃料分留槽23と第2の連絡通路25を介して連通して設けられ、第1燃料53を貯留する2次タンク26とを具備するものであり、連絡通路25が、燃料分留槽23側から2次タンク26側へ向け下方へ傾斜して延在する通路であることにより、2次タンク26の燃料の貯留量を超えた場合には、第1燃料53は燃料分留槽23に貯留される。このように機器構成が簡易であるため、設備コスト増を抑制できる。さらに、蒸留装置20が混合燃料51を蒸留して分離した第1燃料53を貯留する2次タンク26を具備するものであることにより、通常運転時に混合燃料51を蒸留して得られた第1燃料53を2次タンク26に貯留でき、この第1燃料53をエンジン本体1の始動直後から燃料噴射弁11へ供給できる。2次タンク26に貯留する第1燃料53は1次タンク31に貯留する混合燃料51を蒸留して得られるものであり、1次タンク31内の混合燃料51の残量にだけ注意を払えば良いため、利便性が向上する。
電子制御装置80は、第1の液面検出器82にて計測された燃料加熱槽21内の混合燃料量が上限所定値以上である場合に電子制御装置80が第2の開閉バルブ72を閉塞して1次タンク31内の混合燃料51の燃料加熱槽21への送給を停止し、第1の液面検出器82にて計測された燃料加熱槽21内の混合燃料量が上限所定値未満である場合に第2の開閉バルブ72を開放して1次タンク31内の混合燃料51を燃料加熱槽21へ送給することにより、燃料加熱槽21内に所定量の混合燃料51を貯留でき、燃料加熱槽熱源42による燃料加熱槽21の過剰な加熱を抑制できる。
電子制御装置80は、第2の液面検出器83にて計測された燃料分留槽23内の第2燃料量が下限所定値未満である場合に第3の開閉バルブ73を閉塞して燃料分留槽23内の第2燃料52の燃料噴射弁11への供給を停止し、第2の液面検出器83にて計測された燃料分留槽23内の第2燃料量が下限所定値以上である場合に第3の開閉バルブ73を開放して燃料分留槽23内の第2燃料52を燃料噴射弁11へ供給することにより、所定量の第2燃料52を燃料分留槽23内に貯留することとなり、第1の排出管24への空気の流入を防止できる。
なお、上記では、燃料噴射弁11に混合燃料51、第1燃料53および第2燃料52を供給する燃料供給経路30を具備する内燃機関の始動制御装置100を用いて説明したが、混合燃料および第2燃料用の燃料噴射弁と、第1燃料用の燃料噴射弁とを具備する内燃機関の始動制御装置に適用することも可能である。このような内燃機関の始動制御装置であっても、上述した内燃機関の始動制御装置100と同様な作用効果を奏する。
上記では、混合燃料51を加熱して蒸気にし、この蒸気を自然冷却させて第1燃料53と第2燃料52とに分離する蒸留装置20を具備する内燃機関の始動制御装置100を用いて説明したが、蒸留装置の燃料分留槽に温度を制御する装置(たとえばヒータやクーラなど)を設けた内燃機関の始動制御装置とすることも可能である。このような内燃機関の始動制御装置であっても、上述した内燃機関の始動制御装置100と同様な作用効果を奏する上に、混合燃料の蒸気からの第2燃料の液化を促進することができる。
1 エンジン本体
11 燃料噴射弁
20 蒸留装置
26 2次タンク
31 1次タンク
80 電子制御装置(ECU)
100 内燃機関の始動制御装置
11 燃料噴射弁
20 蒸留装置
26 2次タンク
31 1次タンク
80 電子制御装置(ECU)
100 内燃機関の始動制御装置
Claims (4)
- ガソリンとアルコールの混合燃料を燃焼して駆動する内燃機関の始動を制御する内燃機関の始動制御装置であって、
前記内燃機関の通常運転時における排熱を利用して前記混合燃料を蒸留し、低沸点成分を主成分とする第1燃料と、高沸点成分を主成分とする第2燃料とに分離する蒸留手段と、
前記蒸留手段にて分離した第1燃料を貯留する2次タンクと、
前記2次タンク内の第1燃料の量を計測する第1燃料量計測手段と、
前記2次タンク内の第1燃料を内燃機関の燃料噴射弁へ供給する第1燃料供給手段と、
前記内燃機関を始動するときにおいて前記内燃機関の温度が低温所定値以下である場合に、前記第1燃料供給手段を制御して前記第1燃料を前記内燃機関の燃料噴射弁へ供給する制御手段とを具備する
ことを特徴とする内燃機関の始動制御装置。 - 請求項1に記載された内燃機関の始動制御装置であって、
前記蒸留手段は、前記混合燃料を貯留する1次タンクから供給される前記混合燃料を一時的に貯留し該貯留した混合燃料を排熱利用の加熱手段により加熱して蒸発させる燃料加熱槽と、前記燃料加熱槽と連通して設けられ蒸発した混合燃料を前記第1燃料成分と前記第2燃料成分に分離する燃料分留槽とを有し、前記2次タンクは前記燃料分留槽と連絡通路を介して連通して設けられ、
前記連絡通路は、前記燃料分留槽側から前記2次タンク側へ向け下方へ傾斜して延在し、2次タンク内の第1燃料が所定量以上になると第1燃料を前記燃料分留槽に戻すよう構成されている
ことを特徴とする内燃機関の始動制御装置。 - 請求項2に記載された内燃機関の始動制御装置であって、
前記1次タンク内の混合燃料を前記蒸留手段へ送給する混合燃料送給手段と、
前記燃料加熱槽内の混合燃料量を計測する混合燃料量計測手段とを具備し、
前記制御手段は、前記混合燃料量計測手段にて計測された前記燃料加熱槽内の混合燃料量が上限所定値以上である場合に前記混合燃料送給手段を制御して前記1次タンク内の混合燃料の前記燃料加熱槽への送給を停止し、前記混合燃料量計測手段にて計測された前記燃料加熱槽内の混合燃料量が上限所定値未満である場合に前記混合燃料送給手段を制御して前記1次タンク内の混合燃料を前記燃料加熱槽へ送給する
ことを特徴とする内燃機関の始動制御装置。 - 請求項2または請求項3に記載された内燃機関の始動制御装置であって、
前記燃料分留槽内の第2燃料量を計測する第2燃料量計測手段と、
前記燃料分留槽内の第2燃料を前記内燃機関の燃料噴射弁へ供給する第2燃料供給手段とを具備し、
前記制御手段は、前記内燃機関の温度が前記低温所定値よりも高い状態で前記第2燃料量計測手段にて計測された前記燃料分留槽内の第2燃料量が下限所定値以上である場合に前記第2燃料供給手段を制御して前記燃料分留槽内の第2燃料を前記燃料噴射弁へ供給する
ことを特徴とする内燃機関の始動制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008053021A JP2009209754A (ja) | 2008-03-04 | 2008-03-04 | 内燃機関の始動制御装置 |
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JP2008053021A JP2009209754A (ja) | 2008-03-04 | 2008-03-04 | 内燃機関の始動制御装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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Family
ID=41183156
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JP2008053021A Withdrawn JP2009209754A (ja) | 2008-03-04 | 2008-03-04 | 内燃機関の始動制御装置 |
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JP (1) | JP2009209754A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012026284A (ja) * | 2010-07-20 | 2012-02-09 | Nippon Soken Inc | 燃料供給装置 |
CN106762323A (zh) * | 2016-11-28 | 2017-05-31 | 浙江吉利控股集团有限公司 | 醇类燃料发动机的启动系统及启动方法 |
-
2008
- 2008-03-04 JP JP2008053021A patent/JP2009209754A/ja not_active Withdrawn
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