JP2009209750A - Variable valve gear for internal combustion engine - Google Patents
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Abstract
Description
この発明は、内燃機関の吸気弁もしくは排気弁の作動角を連続的に変更することができる可変動弁装置に関する。 The present invention relates to a variable valve gear that can continuously change the operating angle of an intake valve or an exhaust valve of an internal combustion engine.
ガソリン機関においては、一般に吸気通路中に設けたスロットル弁の開度制御によって吸気量を制御しているが、良く知られているように、この種の方式では、特にスロットル弁開度の小さな中低負荷時におけるポンピングロスが大きい、という問題がある。これに対し、吸気弁の開閉時期やリフト量を変化させることで、スロットル弁に依存せずに吸気量を制御しようとする試みが以前からなされている。 In a gasoline engine, the intake air amount is generally controlled by controlling the opening of a throttle valve provided in the intake passage. As is well known, this type of system has a particularly small throttle valve opening. There is a problem that the pumping loss is large at low load. In contrast, attempts have been made to control the intake air amount without depending on the throttle valve by changing the opening / closing timing of the intake valve and the lift amount.
特許文献1は、本出願人が先に提案したものであるが、吸気弁の動弁装置として、吸気弁のリフト・作動角を同時にかつ連続的に拡大,縮小可能な可変動弁装置(リフト・作動角可変機構)を、作動角の中心角の位置を連続的に遅進させる第2の可変動弁機構(位相可変機構)と組み合わせ、機関運転状態に応じて、主に吸気弁の開閉時期を変化させることで、吸入空気量を制御するようにした内燃機関の吸入空気量制御装置が開示されている。
また特許文献2には、同様のリフト・作動角可変機構において、バルブリフトの反力としてアクチュエータ側に作用する交番トルクを利用して、機関停止直後に、制御軸が自然に最小のリフト・作動角位置となるようにした可変動弁装置が開示されている。
上記のような可変動弁装置においては、バルブリフトの反力が作動角の縮小方向へ作用するため、内燃機関の停止時に、一般に作動角が小さな状態になる傾向がある。そのため、例えばアイドル時の小流量を実現するために極小のリフト・作動角までを制御範囲に含めようとすると、始動時に作動角が過度に小さくなり、始動が困難になる虞がある。上記特許文献2は、機構上の最小のリフト・作動角が始動時に与えられるため、この最小リフト・作動角をあまり小さく設定することができず、リフト・作動角の制御範囲が狭められてしまう。特に、アクチュエータとして油圧アクチュエータを用いた場合には、クランキング開始と同時にバルブリフト特性を変化させることが困難であり、始動に時間がかかることになり易い。
In the variable valve system as described above, since the reaction force of the valve lift acts in the direction of reducing the operating angle, the operating angle generally tends to be small when the internal combustion engine is stopped. For this reason, for example, if an attempt is made to include even a very small lift / operating angle in the control range in order to realize a small flow rate during idling, the operating angle becomes excessively small at the start, which may make starting difficult. In
この発明は、直線移動する油圧アクチュエータにより回転位置が制御される制御軸を有し、この制御軸の回転位置に応じて弁の作動角が連続的に変更されるとともに、バルブリフトに伴う反力によって上記油圧アクチュエータが作動角縮小方向への付勢力を受ける内燃機関の可変動弁装置を前提としている。 The present invention has a control shaft whose rotational position is controlled by a linearly moving hydraulic actuator, the valve operating angle is continuously changed according to the rotational position of the control shaft, and the reaction force accompanying the valve lift Therefore, it is assumed that the hydraulic actuator has a variable valve system for an internal combustion engine that receives an urging force in the direction of reducing the operating angle.
そして、機関停止時に、上記反力によって最小作動角とならないように、上記油圧アクチュエータに機関停止時に該油圧アクチュエータのシリンダ内に突出する中間ストッパ機構を設け、上記油圧アクチュエータのピストンの作動角縮小方向への移動を中間位置で規制するようにしたものである。 The hydraulic actuator is provided with an intermediate stopper mechanism that projects into the cylinder of the hydraulic actuator when the engine is stopped so that the reaction angle does not become the minimum operating angle when the engine is stopped, and the operating angle of the piston of the hydraulic actuator is reduced. Movement is restricted at an intermediate position.
一つの態様では、上記中間ストッパ機構は、上記油圧アクチュエータの小作動角側の端部において上記ピストンの移動方向に沿って進退するストッパピンからなり、他の一つの態様では、上記中間ストッパ機構は、上記油圧アクチュエータの側壁に設けられて、上記ピストンの移動方向と直交する方向に沿って進退するストッパピンからなる。 In one aspect, the intermediate stopper mechanism comprises a stopper pin that advances and retreats along the moving direction of the piston at the end of the hydraulic actuator on the small operating angle side, and in another aspect, the intermediate stopper mechanism is The stopper pin is provided on the side wall of the hydraulic actuator and moves forward and backward along a direction orthogonal to the moving direction of the piston.
これらの中間ストッパ機構によって、作動角縮小方向へ向かおうとするピストンの移動が制限され、最小作動角となることなくある程度の中間作動角に保持される。 By these intermediate stopper mechanisms, the movement of the piston toward the direction of reducing the operating angle is limited, and the intermediate operating angle is maintained at a certain intermediate operating angle without becoming the minimum operating angle.
本発明によれば、作動角縮小方向へ向かおうとするピストンの移動を中間ストッパ機構によって中間作動角位置に規制することによって、始動時に作動角が過度に小さくなることがなく、始動性が向上する。また、それだけ通常の制御範囲を小作動角側へ拡大することが可能となり、制御の自由度が高くなる。 According to the present invention, by restricting the movement of the piston in the direction of reducing the operating angle to the intermediate operating angle position by the intermediate stopper mechanism, the operating angle is not excessively reduced at the time of starting and the startability is improved. To do. In addition, the normal control range can be expanded to the small operating angle side, and the degree of freedom of control is increased.
以下、この発明の一実施例を図面に基づいて詳細に説明する。 Hereinafter, an embodiment of the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
図1は、この発明に係る可変動弁装置を利用した内燃機関の吸入空気量制御装置のシステム構成を示す構成説明図であって、内燃機関1は、吸気弁3と排気弁4とを有し、かつ吸気弁3の動弁機構として、吸気弁3のリフト・作動角を連続的に拡大・縮小させることが可能な本発明に係る可変動弁装置すなわち第1可変動弁機構(VEL)5と、作動角の中心角を連続的に遅進させることが可能な位相可変機構すなわち第2可変動弁機構(VTC)6と、を備えている。また、吸気通路7には、モータ等のアクチュエータにより開度が制御される電子制御スロットル弁2が設けられている。ここで、上記スロットル弁2は、吸気通路7内に、ブローバイガスの処理などのために必要な僅かな負圧(例えば−50mmHg)を発生させるためだけに用いられており、吸入空気量の調整は、基本的に、上記第1,第2可変動弁機構5,6により吸気弁3のバルブリフト特性を変更することで行われる。すなわち、吸入空気量の調整をスロットル弁開度に依存しない実質的なスロットルレス運転が実現される。これらの第1,第2可変動弁機構5,6および電子制御スロットル弁2は、コントロールユニット10によって制御されている。
FIG. 1 is an explanatory diagram showing a system configuration of an intake air amount control device for an internal combustion engine using a variable valve device according to the present invention. The
また、燃料噴射弁8が吸気通路7に配設されており、上記のように吸気弁3により調整された吸入空気量に応じた量の燃料が、この燃料噴射弁8から噴射される。従って、内燃機関1の出力は、第1,第2可変動弁機構5,6により吸入空気量を調整することによって制御される。
A
上記のコントロールユニット10には、運転者により操作されるアクセルペダルに設けられたアクセル開度センサ11からのアクセル開度信号APO、エンジン回転速度センサ12からのエンジン回転速度信号Ne、吸入空気量センサ13からの吸入空気量信号、などが入力されており、コントロールユニット10は、これらの信号に基づいて、燃料噴射量、点火時期、スロットル弁開度、作動角目標値、中心角目標値、等を演算し、燃料噴射弁8、点火プラグ9、スロットル弁2、第1,第2可変動弁機構5,6、等を制御する。また、図示せぬスタータモータを備えており、機関始動時には、図示せぬスタータスイッチ(キースイッチ)からの入力に基づいて、クランキングを含む所定の始動時の制御を実行する。
The
図2は、上記第1,第2可変動弁機構5,6の構成を示す構成説明図である。これらの第1可変動弁機構5および第2可変動弁機構6は、その機械的な構成は公知であり、例えば、上述した特許文献1に記載の装置と同様の構成を有している。従って、その概要のみを説明する。
FIG. 2 is an explanatory diagram showing the configuration of the first and second
リフト・作動角を可変制御する第1可変動弁機構5は、内燃機関1のクランクシャフトにより駆動される駆動軸22と、この駆動軸22に固定された駆動偏心カム23と、回転自在に支持された制御軸32と、この制御軸32の制御偏心カム38に揺動自在に支持されたロッカアーム26と、吸気弁3のタペット30に当接する揺動カム29と、を備えており、上記駆動偏心カム23とロッカアーム26とはリンクアーム24によって連係され、ロッカアーム26と揺動カム29とは、リンク部材28によって連係されている。
The first
上記ロッカアーム26は、略中央部が上記制御偏心カム38によって揺動可能に支持されており、その一端部に、連結ピン25を介して上記リンクアーム24のアーム部が連係しているとともに、他端部に、連結ピン27を介して上記リンク部材28の上端部が連係している。上記制御偏心カム38は、制御軸32の軸心から偏心しており、従って、制御軸32の角度位置に応じてロッカアーム26の揺動中心は変化する。
The
上記揺動カム29は、駆動軸22の外周に嵌合して回転自在に支持されており、側方へ延びた端部に、連結ピン37を介して上記リンク部材28の下端部が連係している。この揺動カム29の下面には、駆動軸22と同心状の円弧をなす基円面と、該基円面から所定の曲線を描いて延びるカム面と、が連続して形成されており、これらの基円面ならびにカム面が、揺動カム29の揺動位置に応じてタペット30の上面に当接する。
The
上記制御軸32は、一端部に設けられたリフト・作動角制御用アクチュエータ33によって所定角度範囲内で回転するように構成されている。このリフト・作動角制御用アクチュエータ33は、後述するようにリンク機構を介して制御軸32を回転駆動する直線移動型の油圧アクチュエータからなり、コントロールユニット10からの制御信号により切り換えられる油圧制御弁35を介して制御される。詳しくは、上記制御軸32の回転角度が制御軸センサ34によって検出され、目標のリフト・作動角に対応する目標の回転角度となるようにフィードバック制御される。
The
上記第1可変動弁機構5によれば、上記制御軸32の回転角度位置に応じて吸気弁3のリフトならびに作動角が、両者同時に、連続的に拡大,縮小し、このリフト・作動角の大小変化に伴い、吸気弁3の開時期と閉時期とがほぼ対称に変化する。リフト・作動角の大きさは、制御軸32の回転位置によって一義的に定まるので、上記制御軸センサ34の検出値により、そのときの実際のリフト・作動角が示されることになる。
According to the first
一方、中心角を可変制御する第2可変動弁機構6は、上記駆動軸22の前端部に設けられたスプロケット42と、このスプロケット42と上記駆動軸22とを、所定の角度範囲内において相対的に回転させる位相制御用アクチュエータ43と、から構成されている。上記スプロケット42は、図示せぬタイミングチェーンもしくはタイミングベルトを介して、クランクシャフトに連動している。上記位相制御用アクチュエータ43は、本実施例では油圧式の回転型アクチュエータからなり、コントロールユニット10からの制御信号によって図示せぬ油圧制御弁を介して制御される。この位相制御用アクチュエータ43の作用によって、スプロケット42と駆動軸22とが相対的に回転し、バルブリフトにおけるリフト中心角が遅進する。つまり、リフト特性の曲線自体は変わらずに、全体が進角もしくは遅角する。また、この変化も、連続的に得ることができる。この第2可変動弁機構6の制御状態は、駆動軸22の回転位置に応答する駆動軸センサ36によって検出される。
On the other hand, the second
図3は、代表的な運転条件における吸気弁3のバルブリフト特性を示したもので、図示するように、アイドル等の極低負荷域においては、リフト・作動角が最小となり、かつ中心角の位相は、最も遅角した位置となる。これによって、閉時期は、下死点直前位置となる。
FIG. 3 shows the valve lift characteristics of the
アイドル等の極低負荷域よりも負荷の大きな低負荷領域(補機負荷が加わっているアイドル状態を含む)においては、リフト・作動角が大きくなり、かつ中心角は進角した位置となる。このときには、吸気弁閉時期を早めることで、吸気量が比較的少量に制御される。 In a low load region where the load is larger than an extremely low load region such as an idle (including an idle state where an auxiliary machine load is applied), the lift / operation angle is large and the center angle is an advanced position. At this time, the intake amount is controlled to a relatively small amount by advancing the intake valve closing timing.
さらに負荷が増加し、燃焼が安定してくる中負荷域では、リフト・作動角をさらに拡大しつつ、中心角の位相を進角させる。中心角の位相は、中負荷域のある点で、最も進角した状態となる。 In the middle load range where the load further increases and the combustion becomes stable, the phase of the central angle is advanced while further increasing the lift / operation angle. The phase of the central angle is the most advanced state at a certain point in the middle load region.
また、最大負荷時には、さらにリフト・作動角を拡大し、かつ最適なバルブタイミングとなるように第2可変動弁機構6を制御する。なお、図示するように、機関回転数によっても最適なバルブリフト特性は異なるものとなる。
Further, at the maximum load, the second
次に、上記第1可変動弁機構5を機関停止時に所定の中間作動角に規制する中間ストッパ機構ならびにリフト・作動角制御用アクチュエータ33の詳細について説明する。
Next, details of the intermediate stopper mechanism that restricts the first
図4は、中間ストッパ機構60を備えたアクチュエータ33の一実施例を示しており、図示するように、アクチュエータ33は、円筒状のシリンダ51と、このシリンダ51内に摺動可能に収容され、かつ第1油圧室52と第2油圧室53とを画成するピストン54と、このピストン54に連結されたロッド55と、このロッド55の直線移動を制御軸32の回転運動として伝達するリンク機構56と、を備えている。第1油圧室52に連通する第1油圧ポート57および第2油圧室53に連通する第2油圧ポート58は、各々油圧制御弁35に接続されており、図示せぬ油圧源(例えば機関のオイルポンプ)からの油圧が適宜に供給されることで、ピストン54およびロッド55の位置が定まる。なお、ロッド55が図左方へ後退しているときに小リフト・作動角となり、図右方へ突出しているときに大リフト・作動角となる。
FIG. 4 shows an embodiment of an
上記シリンダ51の小作動角側の端部51aには、中間ストッパ機構60となるストッパピン61が設けられている。このストッパピン61は、図5に詳細を示すように、第2油圧室53内に突出可能な小径のピン部61aとその基端に設けられた大径のピストン部61bとからなり、シリンダ51の壁部内に該シリンダ51の軸方向に平行に形成されたシリンダ部62に上記ピストン部61bが摺動可能に嵌合して、該シリンダ部62内を油圧室63とスプリング収納室64とに仕切っている。そして、上記スプリング収納室64内に配置されたコイルスプリング65によって上記ストッパピン61が常時突出方向へ向けて付勢されているとともに、これに対向する油圧室63に油路66を介して所定の油圧を供給することで、ストッパピン61が第2油圧室53内に突出しない位置まで後退するようになっている。
A
図4の実施例では、上記油路66は、例えば機関のオイルポンプのような図示せぬ油圧源に、直接に、あるいは図示せぬ電磁弁を介して接続されている。
In the embodiment of FIG. 4, the
そして、上記アクチュエータ33の第2油圧室53内には、ピストン54と同様にアクチュエータ33の軸方向に移動可能な円盤状のストッパプレート67が収容されており、上記ストッパピン61の突出時には、このストッパプレート67の背面にストッパピン61の先端が当接して、ストッパプレート67がピストン54へ向けて押し出される構成となっている。なお、上記ストッパプレート67は、図示せぬ孔や切欠等によって油の通流が可能であり、第1油圧ポート58を介した油の出入りを損なうことはない。
In the second
上記のような構成においては、機関の停止に伴って油路66を介して中間ストッパ機構60に導入される油圧が低下すると、コイルスプリング65の付勢力によって上記ストッパピン61が突出し、図4に示すようにストッパプレート67を所定量突き出す。従って、積極的な制御が終了したアクチュエータ33がバルブリフトの反力によって小作動角側(図の左方)へ移動しようとしても、ストッパプレート67によって規制され、図4に示す中間位置に保持される。そのため、次に再始動する際に、リフト・作動角は、最小リフト・作動角ではなく当初からある程度の大きさのリフト・作動角となっており、クランキングにより速やかに始動できる。始動に伴って油路66に導入される油圧が高くなると、図7に示すようにストッパピン61は後退し、アクチュエータ33は、最小リフト・作動角まで支障なく動かすことができるようになる。なお、油路66の油圧供給経路に電磁弁が介在している場合には、これによってストッパピン61の進退を積極的に切り換えることが可能である。
In the configuration as described above, when the hydraulic pressure introduced into the
また図6に示すように、中間ストッパ機構60の油路66を、第1油圧室52に至る第1油圧ポート57に連通させてもよい。この実施例の構成によれば、リフト・作動角を縮小させるために第1油圧室52へ油圧が供給されると、これに伴ってストッパピン61が後退する。また機関の停止に伴って第1油圧室52および油路66へ供給される油圧が低下すると、ストッパピン61が突出し、アクチュエータ33を中間作動角の位置に保持する。
Further, as shown in FIG. 6, the
このように、アクチュエータ33の軸方向に沿って油圧により進退するストッパピン61を用いた構成によれば、あまり大きなリフト・作動角には固定保持できないものの、非常に簡単な構成でもって機関停止時にリフト・作動角が最小リフト・作動角となることを回避でき、機関の始動性が向上する。また、通常の運転時に、この始動時の特性よりも小さなリフト・作動角まで制御範囲とすることができ、例えば燃費の向上が図れる。
Thus, according to the configuration using the
図8および図9に示す実施例は、上記の中間ストッパ機構60に加えて、シリンダ51の大作動角側の端部に、同様の第2中間ストッパ機構60Aおよび第2ストッパプレート67Aを設けたものである。この第2中間ストッパ機構60Aおよび第2ストッパプレート67Aの具体的な構成は、前述した中間ストッパ機構60およびストッパプレート67と特に変わりがないので、その詳細な説明は省略する。なお、第2中間ストッパ機構60Aの油路66Aは、前述した実施例と同様に、例えば機関のオイルポンプのような図示せぬ油圧源に、直接に接続してもよく、あるいは図示せぬ電磁弁を介して接続してもよく、あるいは、第2油圧室53に至る第2油圧ポート58に連通させてもよい。
In the embodiment shown in FIGS. 8 and 9, in addition to the
この第2中間ストッパ機構60Aは、油圧供給時には図9のように後退してピストン54の最大リフト・作動角までの移動を許容し、かつ油圧低下時には、図8のように突出して第2ストッパプレート67Aを押し出す。これにより、例えば、ピストン54の最大リフト・作動角位置での固着の防止、あるいは制御の不調によるリフト・作動角の過大化の回避、などを行うことができる。
The second
次に、図10は、ピストン54の移動方向(つまりアクチュエータ33の軸方向)に対し直交する方向に沿って進退するストッパピン61からなる中間ストッパ機構60を、シリンダ51の側壁に設けたアクチュエータ33の一実施例を示している。中間ストッパ機構60自体の構成は、図5を用いて説明した前述の実施例のものと変わりがないので、その重複する説明は省略するが、機関の停止により中間ストッパ機構60の油路66を介して導入される油圧が低下すると、ストッパピン61が図示のようにシリンダ51内周側へ突出し、ピストン54の小作動角側への移動を阻止する。従って、前述した各実施例と同様に、始動初期に、中間のリフト・作動角が得られる。
Next, FIG. 10 shows an
ここで、図11に詳示するように、上記ピストン54の外周面(特に第1油圧室52寄りの部分)に、上記ストッパピン61の先端を受ける階段状の凹部71が形成されている。この凹部71は、外周面からの深さが、第1油圧室52に隣接する位置で最も浅く、第2油圧室53に近づくに従って段々と深くなっている。そして、ピストン54がシリンダ51の左端つまり最小リフト・作動角の位置にあるときに、凹部71の最も浅い第1段目に上記ストッパピン61が対向するように、ストッパピン61の位置が設定されている。
Here, as shown in detail in FIG. 11, a stepped
これは、機関停止に伴いストッパピン61が突出したときに、ピストン54が既にストッパピン61よりも図の左側(小作動角側)へ移動してしまっている場合が生じ得ることを考慮したものであり、コイルスプリング65によって突出方向へ付勢されるストッパピン61と上記の階段状の凹部71とによって所謂ラチェット機構が構成され、バルブリフトの反力により生じる交番トルクによってピストン54が徐々に図の右側(大作動角側)へ移動する。すなわち、ピストン54がシリンダ51の左端に位置するときに、油圧が低下して突出したストッパピン61先端は、凹部71の第1段目に当接するが、ピストン54は、制御軸32側から入力される交番トルクによって微小振動を繰り返すので、ピストン54が僅かに右側に移動した瞬間にストッパピン61が第2段目に係合する。この係合によりピストン54は図の左側へ戻ることはできなくなるので、次にピストン54が僅かに右側に移動した瞬間にストッパピン61はさらに第3段目に移動して係合する。このような動作の繰り返しにより、機関停止時の回転が完全に停止するまでの間、あるいはクランキング初期に、ピストン54はシリンダ51の左端から離れ、中間作動角位置に保持される。
This is because when the
なお、図10の実施例では、シリンダ51内周面に、最大リフト・作動角ストッパ73と最小リフト・作動角ストッパ74とが固定的に設けられている。
In the embodiment of FIG. 10, a maximum lift /
このように、ピストン54の移動方向に対し直交する方向に進退するストッパピン61からなる中間ストッパ機構60を用いた構成では、ストッパピン61を突出させるばね力やこれを後退させる油圧の付勢力が小さくて済み、また最小リフト・作動角ストッパ74から比較的大きく離れた位置にピストン54を保持することが可能となる。さらに、上記のようなラチェット機構を備えることで、仮にピストン54がストッパ74の突出前に最小リフト・作動角ストッパ74側へ移動してしまった場合でも、始動時に確実に適当な大きさのリフト・作動角を確保することができる。
As described above, in the configuration using the
次に、図12は、シリンダ51の側壁に一対の中間ストッパ機構60つまりストッパピン61を設けた実施例を示している。この実施例においても、中間ストッパ機構60自体は、前述したものと同様である。一対のストッパピン61の間隔は、ピストン54の軸方向の厚さにほぼ等しく、図示するように、ピストン54の両側において両方向にピストン54の位置を規制することができる。なお、この構成においては、各中間ストッパ機構60の進退つまり油圧供給を電磁弁を介して制御するようにし、ピストン54が所定の中間作動角位置にあることを制御軸センサ34により検出したときに各ストッパピン61を突出させるように構成することが望ましい。このように両側に中間ストッパ機構60を設けることにより、リフト・作動角が所定の状態に確実に保持され、始動がより確実となる。
Next, FIG. 12 shows an embodiment in which a pair of
上記中間ストッパ機構60は、さらに多数設けることも可能である。一例として、図13に示す実施例は、3個の中間ストッパ機構60を備えており、これにより、2つの異なる中間位置にピストン54を保持することが可能である。
A larger number of
なお、本発明の中間ストッパ機構60は、電磁弁により積極的な切換を行う場合には、機関停止時の中間作動角への固定保持のみならず、万一の制御不調時にリフト・作動角を適当な範囲に制限する場合にも利用することが可能である。
Note that the
また、上記実施例では作動角とともに弁のリフトが増減変化する可変動弁装置に適用した例を説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、例えば、特開平9−184406号公報や特開平9−268906号公報等に開示された作動角のみが変化する形式の可変動弁装置や、その他種々の形式の可変動弁装置に適用することが可能である。 In the above embodiment, an example was described in which the present invention is applied to a variable valve apparatus in which the valve lift increases or decreases with the operating angle. However, the present invention is not limited to this, for example, Japanese Patent Laid-Open No. 9-184406. The present invention can be applied to a variable valve device of a type that changes only an operating angle disclosed in Japanese Patent Laid-Open No. 9-268906 and other various types of variable valve devices.
3…吸気弁
5…第1可変動弁機構
6…第2可変動弁機構
10…コントロールユニット
32…制御軸
51…シリンダ
54…ピストン
60…中間ストッパ機構
61…ストッパピン
63…油圧室
65…コイルスプリング
71…凹部
DESCRIPTION OF
Claims (8)
上記油圧アクチュエータに機関停止時に該油圧アクチュエータのシリンダ内に突出する中間ストッパ機構を設け、上記油圧アクチュエータのピストンの作動角縮小方向への移動を中間位置で規制することを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。 It has a control shaft whose rotational position is controlled by a linearly moving hydraulic actuator, the valve operating angle is continuously changed according to the rotational position of this control shaft, and the hydraulic actuator is controlled by the reaction force accompanying the valve lift. In a variable valve operating apparatus for an internal combustion engine that receives an urging force in the direction of reducing the operating angle
An internal combustion engine characterized in that the hydraulic actuator is provided with an intermediate stopper mechanism that projects into the cylinder of the hydraulic actuator when the engine is stopped, and the movement of the piston of the hydraulic actuator in the direction of reducing the operating angle is restricted at an intermediate position. Variable valve device.
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