JP2009209484A - ゴム物品補強用スチールコードおよびそれを用いた空気入りタイヤ - Google Patents
ゴム物品補強用スチールコードおよびそれを用いた空気入りタイヤ Download PDFInfo
- Publication number
- JP2009209484A JP2009209484A JP2008053680A JP2008053680A JP2009209484A JP 2009209484 A JP2009209484 A JP 2009209484A JP 2008053680 A JP2008053680 A JP 2008053680A JP 2008053680 A JP2008053680 A JP 2008053680A JP 2009209484 A JP2009209484 A JP 2009209484A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- steel cord
- steel
- cord
- rubber articles
- filament
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Classifications
-
- D—TEXTILES; PAPER
- D07—ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
- D07B—ROPES OR CABLES IN GENERAL
- D07B1/00—Constructional features of ropes or cables
- D07B1/06—Ropes or cables built-up from metal wires, e.g. of section wires around a hemp core
- D07B1/0606—Reinforcing cords for rubber or plastic articles
- D07B1/0613—Reinforcing cords for rubber or plastic articles the reinforcing cords being characterised by the rope configuration
-
- D—TEXTILES; PAPER
- D07—ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
- D07B—ROPES OR CABLES IN GENERAL
- D07B1/00—Constructional features of ropes or cables
- D07B1/06—Ropes or cables built-up from metal wires, e.g. of section wires around a hemp core
- D07B1/0606—Reinforcing cords for rubber or plastic articles
- D07B1/062—Reinforcing cords for rubber or plastic articles the reinforcing cords being characterised by the strand configuration
- D07B1/0626—Reinforcing cords for rubber or plastic articles the reinforcing cords being characterised by the strand configuration the reinforcing cords consisting of three core wires or filaments and at least one layer of outer wires or filaments, i.e. a 3+N configuration
-
- D—TEXTILES; PAPER
- D07—ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
- D07B—ROPES OR CABLES IN GENERAL
- D07B1/00—Constructional features of ropes or cables
- D07B1/06—Ropes or cables built-up from metal wires, e.g. of section wires around a hemp core
- D07B1/0606—Reinforcing cords for rubber or plastic articles
- D07B1/062—Reinforcing cords for rubber or plastic articles the reinforcing cords being characterised by the strand configuration
- D07B1/0633—Reinforcing cords for rubber or plastic articles the reinforcing cords being characterised by the strand configuration having a multiple-layer configuration
-
- D—TEXTILES; PAPER
- D07—ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
- D07B—ROPES OR CABLES IN GENERAL
- D07B2201/00—Ropes or cables
- D07B2201/20—Rope or cable components
- D07B2201/2015—Strands
- D07B2201/2042—Strands characterised by a coating
- D07B2201/2043—Strands characterised by a coating comprising metals
-
- D—TEXTILES; PAPER
- D07—ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
- D07B—ROPES OR CABLES IN GENERAL
- D07B2201/00—Ropes or cables
- D07B2201/20—Rope or cable components
- D07B2201/2047—Cores
- D07B2201/2052—Cores characterised by their structure
- D07B2201/2065—Cores characterised by their structure comprising a coating
-
- D—TEXTILES; PAPER
- D07—ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
- D07B—ROPES OR CABLES IN GENERAL
- D07B2205/00—Rope or cable materials
- D07B2205/30—Inorganic materials
- D07B2205/3021—Metals
-
- D—TEXTILES; PAPER
- D07—ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
- D07B—ROPES OR CABLES IN GENERAL
- D07B2205/00—Rope or cable materials
- D07B2205/30—Inorganic materials
- D07B2205/3021—Metals
- D07B2205/3067—Copper (Cu)
-
- D—TEXTILES; PAPER
- D07—ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
- D07B—ROPES OR CABLES IN GENERAL
- D07B2205/00—Rope or cable materials
- D07B2205/30—Inorganic materials
- D07B2205/3021—Metals
- D07B2205/3071—Zinc (Zn)
-
- D—TEXTILES; PAPER
- D07—ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
- D07B—ROPES OR CABLES IN GENERAL
- D07B2205/00—Rope or cable materials
- D07B2205/30—Inorganic materials
- D07B2205/3021—Metals
- D07B2205/3075—Tin (Sn)
-
- D—TEXTILES; PAPER
- D07—ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
- D07B—ROPES OR CABLES IN GENERAL
- D07B2205/00—Rope or cable materials
- D07B2205/30—Inorganic materials
- D07B2205/3021—Metals
- D07B2205/3085—Alloys, i.e. non ferrous
- D07B2205/3089—Brass, i.e. copper (Cu) and zinc (Zn) alloys
-
- D—TEXTILES; PAPER
- D07—ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
- D07B—ROPES OR CABLES IN GENERAL
- D07B2205/00—Rope or cable materials
- D07B2205/30—Inorganic materials
- D07B2205/3021—Metals
- D07B2205/3085—Alloys, i.e. non ferrous
- D07B2205/3092—Zinc (Zn) and tin (Sn) alloys
Landscapes
- Ropes Or Cables (AREA)
- Tires In General (AREA)
Abstract
【課題】複撚り構造のスチールコードにおける最外層フィラメントの先行破断の発生を防止することで、コード強力を向上したゴム物品補強用スチールコード、および、それを補強材として用いた空気入りタイヤを提供する。
【解決手段】複数本のスチールフィラメントが撚り合わされたストランド1,2を、さらに複数本にて撚り合わせてなる複撚り構造のゴム物品補強用スチールコード10である。ストランドのうちコアストランド1が、スチールフィラメントを構成する炭素鋼よりも低い硬度を有する金属または合金によってめっきされてなる。
【選択図】図1
【解決手段】複数本のスチールフィラメントが撚り合わされたストランド1,2を、さらに複数本にて撚り合わせてなる複撚り構造のゴム物品補強用スチールコード10である。ストランドのうちコアストランド1が、スチールフィラメントを構成する炭素鋼よりも低い硬度を有する金属または合金によってめっきされてなる。
【選択図】図1
Description
本発明は、ゴム物品補強用スチールコードおよびそれを用いた空気入りタイヤ(以下、単に「コード」および「タイヤ」とも称する)に関し、詳しくは、空気入りタイヤやコンベアベルト等の各種ゴム物品の補強材として用いられるゴム物品補強用スチールコード、特に、ストランドを複数本撚り合わせた複撚り構造のコード、および、それを補強材として用いた空気入りタイヤに関する。
一般に、建設車両用タイヤにおけるカーカスプライおよびベルトプライの補強や、コンベアベルトの補強に使用されるスチールコードには、高い強力が必要とされる。そのため、このような用途には、複数本のスチールフィラメントを撚り合わせたストランドを更に撚り合わせてなる複撚り構造のスチールコードが広く使用されている。
一方で、タイヤについては、近年の環境問題やエネルギーの高効率化に関する要請に応えるべく、軽量化、低転がり抵抗化による低燃費化および輸送費の抑制が求められている。このため、スチールコードの強力を増加させる手段として、材質(特に、炭素含有量)や加工法(例えば、減面率)を変えることで、フィラメントの強力を高める工夫がなされている。
しかし、フィラメントの抗張力を高めることでコード強力を高める従来の方法は、単撚り構造や通常の層撚り構造のスチールコードには有効であるものの、複数本のスチールフィラメントを撚り合わせたストランドからなる複撚り構造のスチールコードにおいては、十分有効なものではなかった。これは、かかる複撚り構造のコードにおいては、ストランド同士またはフィラメント同士の接触状態の影響により、フィラメント強力の上昇分がそのままコード強力の上昇に繋がらないためである。そのため、この問題を解消する目的で、これまでに様々な改良がなされてきている。
複撚り構造のスチールコードの改良に関して、例えば、特許文献1には、(1+6+12)+6×(1+6+12)からなる7×19構造のゴム補強用スチールコードについて、シースストランドにおける最外層のフィラメントの抗張力と、隣接する内層のフィラメントの抗張力とを、特定の比率で規定することにより、高いコード強力を得る技術が開示されている。また、特許文献2には、複撚り構造のゴム物品補強用スチールコードにおいて、ストランドを構成する最外層シースフィラメントの抗張力を3040N/mm2以下とし、最外層シースフィラメントを除くすべての内側のフィラメントの抗張力を3140N/mm2以上とすることで、高いコード強力を得る技術が開示されている。
さらに、特許文献3には、スチールコード内部のスチールフィラメント間の一部に、軟質金属または非金属製のフィラメントを介在させることにより、スチールコード内部で荷重を負担するスチールフィラメントの先行破断を抑制して、スチールコード全体の破断強度を向上させる技術が開示されている。さらにまた、特許文献4には、ストランドを構成する最外層フィラメントをその内側のフィラメントよりも太径として、その先行破断を回避することにより高いコード強力を得る技術が記載されている。
特許第3439329号公報(特許請求の範囲等)
特許第3709551号公報(特許請求の範囲等)
特開2006−214062号公報(特許請求の範囲等)
再表01/034900号公報(特許請求の範囲等)
複撚り構造のスチールコードでは、内部のフィラメントがスチールコード全体の破断荷重よりも低い荷重で先行的に切れて、破断強度に寄与するフィラメントの有効断面積が減少してしまう。そのため、上記のうち特許文献1,2におけるように、単にフィラメントの抗張力を大きくして破断強度を高めようとしても、抗張力の上昇分だけの破断強度の向上が得られない場合がある。
また、特許文献3については、撚り線に荷重がかかったときの撚り締りに起因する締め付け圧力が、スチールフィラメント同士の交差接触点に集中するのを抑制し、ある程度の改善は見られる。しかし、ゴムが浸透しなかった場合には、軟質金属または非金属製のフィラメントが介在する層内においては、締め付け時のフィラメント同士の接触に偏りができ、部分的に先行破断を誘発する可能性がある。
さらにまた、特許文献4に記載されたスチールコードは、実際のタイヤに適用されてきており、ストランドを構成する最外層フィラメントをその内側のフィラメントよりも太径とすることによって、製造直後ではその効果は十分に発揮され、高強力のスチールコードを得ることができるものである。しかしその一方、長期にわたり保管された場合や、タイヤ製造時の熱履歴を経た場合など、そのコード強力が製造直後対比かなり低下するという問題を生ずる場合があった。
したがって、従来の技術では、複撚り構造のスチールコードにおいて、コード強力の更なる向上を図るにあたって生ずるフィラメントの先行破断の問題を十分に解消しうるものではなく、より優れた改良技術の実現が求められていた。
そこで本発明の目的は、上記の問題を解消して、複撚り構造のスチールコードにおけるフィラメントの先行破断の発生を防止することで、コード強力を向上したゴム物品補強用スチールコード、および、それを補強材として用いた空気入りタイヤを提供することにある。
本発明者は、上記課題を解決すべく、複撚り構造のスチールコードに対する長期保管やタイヤ加硫時の熱履歴の影響も考慮して、そのコード強力の改善方法につき鋭意検討した結果、コアストランドの周りを、そのフィラメントを構成する炭素鋼よりも低い硬度を有する金属または合金でめっきすることにより、コアストランドとシースストランドとの接触圧をコアストランド表面のめっき層により負担して、フィラメント同士の直接接触による先行破断を抑制することができ、これにより、コード強力の向上が図れることを見出して、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明のゴム物品補強用スチールコードは、複数本のスチールフィラメントが撚り合わされたストランドを、さらに複数本にて撚り合わせてなる複撚り構造のゴム物品補強用スチールコードにおいて、
前記ストランドのうちコアストランドが、前記スチールフィラメントを構成する炭素鋼よりも低い硬度を有する金属または合金によってめっきされてなることを特徴とするものである。
前記ストランドのうちコアストランドが、前記スチールフィラメントを構成する炭素鋼よりも低い硬度を有する金属または合金によってめっきされてなることを特徴とするものである。
本発明においては、前記めっき層が、SnおよびInのうち少なくとも1種類の元素を含んで構成される合金からなることが好ましく、また、CuおよびZnのうち少なくとも1種類の元素を含んで構成される合金からなることも好ましく、さらに、CoおよびNiのうち少なくとも1種類の元素を含んで構成される合金からなることも好ましい。また、前記めっき層の厚みは、好適には0.05μm〜100μmである。
さらに、前記めっき層は、電解めっきまたは無電解めっきを含む湿式法により形成することができ、また、スパッタリング、PVD(Physical Vapor Deposition;物理蒸着)、CVD(Chemical Vapor Deposition;化学蒸着)またはプラズマ法を含む乾式法により形成することもできる。さらにまた、前記ストランドを構成する全てのフィラメントの抗張力は、好適には3040N/mm2以上であり、前記ストランドを構成するフィラメントは、炭素含有量0.80重量%以上である炭素鋼からなることが好ましい。
また、本発明の空気入りタイヤは、上記本発明のゴム物品補強用スチールコードを、補強材として用いたことを特徴とするものである。
本発明のゴム物品補強用スチールコードによれば、コアストランドの周りに、そのフィラメントを構成する炭素鋼よりも低い硬度を有する金属あるいは合金をめっきしたことにより、コアストランドとシースストランドとの接触圧をコアストランド上のめっき層により負担して、フィラメント同士の直接接触による先行破断を抑制することで、従来のゴム物品補強用スチールコードに比しコード強力を向上することができる。よって、このコードを空気入りタイヤの補強材として用いることにより、タイヤ重量の軽減、低燃費化および輸送費の抑制を図ることが可能となる。
以下、本発明の好適実施形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
本発明のゴム物品補強用スチールコードは、複数本のスチールフィラメントが撚り合わされたストランドを、さらに複数本にて撚り合わせてなる複撚り構造を有する。
本発明のゴム物品補強用スチールコードは、複数本のスチールフィラメントが撚り合わされたストランドを、さらに複数本にて撚り合わせてなる複撚り構造を有する。
前述したように、単撚り構造や通常の層撚り構造等の比較的直径の小さなスチールコードは、コード強力が個々のフィラメントの抗張力で決まる。しかし、上記のようにストランドを複数本撚り合わせた複撚り構造としたスチールコードのコード強力の場合、個々のフィラメントの引張り強力の他に、コード引張りによってストランド同士が強く接触し、その接触点でそれぞれの最外層フィラメントの応力集中によりフィラメントが先行的にせん断破壊されることにより影響を受けて、個々のフィラメントの引張り強力の上昇分だけコード強力が向上できない場合がある。特に、かかる先行破断現象は、せん断破壊し易い抗張力の高いフィラメントについてよく現れ、殊に抗張力が3040N/mm2以上のフィラメントについては、フィラメントの抗張力の上昇に従いコード強力の向上は抑制され、長期にわたる保管やタイヤ製造時の熱履歴により、むしろ低下してしまう現象さえ見られる。かかる観点から、本発明は、このような現象が従来生じていた上記複撚り構造のスチールコードを対象としている。
図1に、本発明の一例のゴム物品補強用スチールコードの断面図を示す。本発明の複撚り構造のコードの好適例としては、図示するような、3本のコアフィラメント11と9本の内層シースフィラメント12と15本の外層シースフィラメント13とからなるストランド7本を撚り合わせ、さらに1本のスパイラルフィラメント(ラップフィラメント)4を螺旋巻きに巻きつけた7×(3+9+15)+1構造のスチールコードを挙げることができる。なお、図示する本発明の好適例のコード10では、最外層のシースフィラメントの周りにスパイラルフィラメント4を螺旋巻きにして、コードの束を強化してあるが、スパイラルフィラメント4は本発明においては必須ではなく、省略することも可能である。
本発明においては、上記複撚り構造のスチールコードにおいて、これらストランドのうちコアストランド1が、スチールフィラメントを構成する炭素鋼より低い硬度を有する金属または合金によってめっきされて、めっき層3が形成されてなる。これにより、コアストランド1とシースストランド2との接触圧をコアストランド1上のめっき層3により負担して、フィラメント同士の直接接触による先行破断を抑制することで、フィラメントの抗張力の上昇をそのままコード強力の向上に反映させることが可能となる。
本発明において、上記めっき層3を構成する金属または合金としては、スチールフィラメントを構成する炭素鋼より低硬度であればよく、特に制限されるものではない。スチールフィラメントを構成する炭素鋼と同程度の硬度かまたは高硬度では、めっき層によるコアストランドとシースストランドとのフィラメント同士の接触圧の緩和が十分でないため、上記先行破断の抑制効果を得ることができない。具体的には例えば、Sn(スズ)、In(インジウム)、Cu(銅)、Zn(亜鉛)、Co(コバルト)およびNi(ニッケル)のうち少なくとも1種類の元素を含んで構成される合金を好適に用いることができる。
また、かかるめっき層3の厚みは、好適には0.05μm〜100μmとする。めっき層の厚みが薄すぎると、上記先行破断の抑制効果を得ることができないおそれがあり、一方、厚すぎると、コスト高になるとともに生産性が低下することから、いずれも好ましくない。
コアストランド1の周りにめっきを施す際のめっき方法としては、従来公知のいかなる方法を用いてもよく、具体的には例えば、電解めっきまたは無電解めっきを含む湿式法や、スパッタリング、PVD、CVDまたはプラズマ法を含む乾式法を用いることができる。
また、本発明のコードにおいて、ストランドを構成するフィラメントの抗張力は、3040N/mm2以上、特には3040〜4200N/mm2とすることが好ましい。フィラメントの抗張力が3040N/mm2未満では先行破断は発生しにくいと考えられるので、本発明を適用するメリットは少ない。なお、フィラメントの材質としては、炭素含有量0.80重量%以上である炭素鋼を好適に用いることができる。
本発明のコードにおいては、コアストランドの周りに上記めっき層を形成してなるものであれば、それ以外の、複撚り構造のストランドを構成する各フィラメントの具体的な径や撚り方向、撚りピッチ等の条件については、特に制限されるものではなく、用途に応じて、常法に従い適宜決定することが可能である。
本発明のゴム物品補強用スチールコードにおいては、上述のように、従来の複撚り構造のスチールコードに比べコード強力が向上している。したがって例えば、補強材として従来の複撚り構造のスチールコードの代わりに本発明のコードを用い、その複数本を互いに平行に引き揃えてゴムシートに埋設してなるプライを、建設車両用の空気入りラジアルタイヤのベルトまたはカーカスに適用した場合には、重量の軽減、低燃費化および輸送費の抑制をいずれも図ることが可能となる。
かかる本発明の空気入りタイヤの好適例としては、例えば、図2に示すような、タイヤサイズ40.00R57程度の大型のオフロード用ラジアルタイヤを挙げることができる。図示するタイヤは、左右一対のビード部にそれぞれ埋設されたビードコア21間にトロイド状に延在する1層のカーカスプライ22と、そのトレッド部23のタイヤ半径方向外側に配設された6層のベルト24を備えており、本発明のスチールコードは、かかるタイヤにおいて、カーカスプライ22の補強材等として好適に適用することができる。この場合のカーカスプライ22へのコードの打込み数は、例えば、8.0本/50mm〜8.5本/50mmの範囲内、特には8.0本/50mm程度とすることができる。
本発明の空気入りタイヤは、上記本発明のコードをカーカスプライまたはベルト等の補強材として用いるものであればよく、それ以外のタイヤ構造の詳細および各部材の材質等については慣用されているものを適宜採用することができ、特に制限されるべきものではない。
以下、本発明を、実施例を用いてより詳細に説明する。
下記表1に示す条件に従い、図1に示すような7×(3+9+15)+1の複撚り構造を有するゴム物品補強用スチールコードを作製した。各供試コードは、いずれも、コアストランド1の周りにシースストランド2を6本撚り合わせて、1本のスパイラルフィラメント4を螺旋巻きに巻き付けたものである。また、各ストランドは、3本のコアフィラメントの周りに9本の内層シースフィラメントと15本の外層シースフィラメントとを撚り合わせたものである。なお、各フィラメントとしては、炭素含有量が0.82重量%の炭素鋼を用い、その抗張力は、3403N/mm2であった。
下記表1に示す条件に従い、図1に示すような7×(3+9+15)+1の複撚り構造を有するゴム物品補強用スチールコードを作製した。各供試コードは、いずれも、コアストランド1の周りにシースストランド2を6本撚り合わせて、1本のスパイラルフィラメント4を螺旋巻きに巻き付けたものである。また、各ストランドは、3本のコアフィラメントの周りに9本の内層シースフィラメントと15本の外層シースフィラメントとを撚り合わせたものである。なお、各フィラメントとしては、炭素含有量が0.82重量%の炭素鋼を用い、その抗張力は、3403N/mm2であった。
実施例1,2の供試コードについては、下記浴組成を有する一般的な硫酸すず浴を用いて、浴温25℃、電流密度5A/dm2で、コアストランド1の周りに、それぞれ5、10μm相当のめっきを実施した。
硫酸第一すず(SnSO4) 50g/L
硫酸(H2SO4) 100g/L
クレゾールスルホン酸 100g/L
硫酸第一すず(SnSO4) 50g/L
硫酸(H2SO4) 100g/L
クレゾールスルホン酸 100g/L
また、実施例3,4の供試コードについては、下記浴組成を有する一般的な硫酸亜鉛浴を用いて、浴温40℃、電流密度25A/dm2で、コアストランド1の周りに、それぞれ10、30μm相当のめっきを実施した。
硫酸亜鉛(ZnSO4・7H2O) 350g/L
硫酸(H2SO4) 10g/L
硫酸亜鉛(ZnSO4・7H2O) 350g/L
硫酸(H2SO4) 10g/L
各実施例および比較例のスチールコードについて、そのコード破断強力のより減り率および製造直後−加熱後変化率につき評価した。ここで、より減り率(%)とは、コードを構成するフィラメントの破断強力の総和に対する、コード破断強力の差を百分率で示したものである。また、製造直後−加熱後変化率(%)は、製造直後のコード破断強力に対する145℃×40分での加熱後のコード破断強力の変化率で表示した。その結果を、下記の表1中に併せて示す。
上記表中に示すように、所定の複撚り構造のゴム物品補強用スチールコードにおいて、コアストランドの周りにめっきを施した各実施例においては、高いコード強力を実現することができるとともに、加熱後においてもコード強力の低下が少ないことが確かめられた。なお、比較例1では、加熱後の強力低下は少ないが、コアストランドとシースストランドとの最外層フィラメント同士の直接接触による先行破断現象により、実施例ほど高いコード強力が得られていない。
1 コアストランド
2 シースストランド
3 めっき層
4 スパイラルフィラメント
10 ゴム物品補強用スチールコード
11 コアフィラメント
12 内層シースフィラメント
13 外層シースフィラメント
21 ビードコア
22 カーカスプライ
23 トレッド部
24 ベルト
2 シースストランド
3 めっき層
4 スパイラルフィラメント
10 ゴム物品補強用スチールコード
11 コアフィラメント
12 内層シースフィラメント
13 外層シースフィラメント
21 ビードコア
22 カーカスプライ
23 トレッド部
24 ベルト
Claims (10)
- 複数本のスチールフィラメントが撚り合わされたストランドを、さらに複数本にて撚り合わせてなる複撚り構造のゴム物品補強用スチールコードにおいて、
前記ストランドのうちコアストランドが、前記スチールフィラメントを構成する炭素鋼よりも低い硬度を有する金属または合金によってめっきされてなることを特徴とするゴム物品補強用スチールコード。 - 前記めっき層が、SnおよびInのうち少なくとも1種類の元素を含んで構成される合金からなる請求項1記載のゴム物品補強用スチールコード。
- 前記めっき層が、CuおよびZnのうち少なくとも1種類の元素を含んで構成される合金からなる請求項1記載のゴム物品補強用スチールコード。
- 前記めっき層が、CoおよびNiのうち少なくとも1種類の元素を含んで構成される合金からなる請求項1記載のゴム物品補強用スチールコード。
- 前記めっき層の厚みが、0.05μm〜100μmである請求項1〜4のうちいずれか一項記載のゴム物品補強用スチールコード。
- 前記めっき層が、電解めっきまたは無電解めっきを含む湿式法により形成されてなる請求項1〜5のうちいずれか一項記載のゴム物品補強用スチールコード。
- 前記めっき層が、スパッタリング、PVD、CVDまたはプラズマ法を含む乾式法により形成されてなる請求項1〜5のうちいずれか一項記載のゴム物品補強用スチールコード。
- 前記ストランドを構成する全てのフィラメントの抗張力が、3040N/mm2以上である請求項1〜7のうちいずれか一項記載のゴム物品補強用スチールコード。
- 前記ストランドを構成するフィラメントが、炭素含有量0.80重量%以上である炭素鋼からなる請求項1〜8のうちいずれか一項記載のゴム物品補強用スチールコード。
- 請求項1〜9のうちいずれか一項記載のゴム物品補強用スチールコードを、補強材として用いたことを特徴とする空気入りタイヤ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2008053680A JP2009209484A (ja) | 2008-03-04 | 2008-03-04 | ゴム物品補強用スチールコードおよびそれを用いた空気入りタイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2008053680A JP2009209484A (ja) | 2008-03-04 | 2008-03-04 | ゴム物品補強用スチールコードおよびそれを用いた空気入りタイヤ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2009209484A true JP2009209484A (ja) | 2009-09-17 |
Family
ID=41182913
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2008053680A Pending JP2009209484A (ja) | 2008-03-04 | 2008-03-04 | ゴム物品補強用スチールコードおよびそれを用いた空気入りタイヤ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2009209484A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN112955602A (zh) * | 2018-10-23 | 2021-06-11 | 贝卡尔特先进帘线阿尔特公司 | 钢丝绳、涂覆钢丝绳和包括钢丝绳的带 |
-
2008
- 2008-03-04 JP JP2008053680A patent/JP2009209484A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN112955602A (zh) * | 2018-10-23 | 2021-06-11 | 贝卡尔特先进帘线阿尔特公司 | 钢丝绳、涂覆钢丝绳和包括钢丝绳的带 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP5455181B2 (ja) | ゴム物品補強用スチールコードおよびそれを用いた空気入りタイヤ | |
| US9610806B2 (en) | Tire-reinforcing steel cord and radial tire using the same | |
| EP3027805B1 (en) | High elongation steel cord and pneumatic tire comprising said cord | |
| US9951469B2 (en) | Steel cord for rubber reinforcement | |
| WO2011116493A1 (en) | Open off-the-road cord with preformed filaments | |
| JP2005248373A (ja) | ゴム物品補強用スチールコード及びそれを用いた空気入りタイヤ | |
| JP5083943B2 (ja) | ゴム物品補強用スチールコードおよびそれを用いた空気入りタイヤ | |
| JP2009108460A (ja) | ゴム物品補強用スチールコードおよびそれを用いた空気入りタイヤ | |
| US20180010295A1 (en) | Rubber-article-reinforcing steel cord and tire | |
| JP6717701B2 (ja) | タイヤ用スチールコードおよびこれを用いた空気入りタイヤ | |
| JP2009209484A (ja) | ゴム物品補強用スチールコードおよびそれを用いた空気入りタイヤ | |
| JP5602609B2 (ja) | ゴム物品補強用スチールコードおよびそれを用いた空気入りタイヤ | |
| JP5615498B2 (ja) | ゴム物品補強用スチールコードおよびそれを用いた空気入りタイヤ | |
| JP4004466B2 (ja) | 高荷重用タイヤのスチールコード構造 | |
| JP4351114B2 (ja) | スチールコード及び空気入りラジアルタイヤ | |
| CN112359624A (zh) | 一种n层密集型增强钢丝帘线 | |
| JP2009084727A (ja) | ゴム−スチールコード複合体、その製造方法およびそれを用いた空気入りタイヤ | |
| JP2011231419A (ja) | ゴム物品補強用スチールコードおよびそれを用いたタイヤ | |
| KR20250169383A (ko) | 초고강도 스틸코드를 적용한 타이어의 벨트 구조 및 이를 포함하는 타이어 | |
| CN121403902A (zh) | Mt钢帘线增强的轮胎 | |
| KR101222403B1 (ko) | 2+5 구조의 차량용 타이어용 스틸코드 | |
| JP2001192987A (ja) | 不活性ガス充填タイヤ用スチールコードおよび不活性ガス充填タイヤ | |
| JP2006274526A (ja) | ゴム物品補強用スチールコードおよび空気入りラジアルタイヤ | |
| JPH0754287A (ja) | 金属コード及びこれとゴムとの複合物 |
