JP2009207474A - 農業ハウスの融雪並びに低温及び高温障害防止具 - Google Patents
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A40/00—Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
- Y02A40/10—Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in agriculture
- Y02A40/25—Greenhouse technology, e.g. cooling systems therefor
Abstract
【課題】 農業ハウスの合成樹脂フィルム被覆材の固定係止が簡便能率的になしえ、且融雪並びに低温及び高温障害を防止できる防止具の提供。
【解決手段】 適宜の合成樹脂フィルム素材で所要の幅と厚さで且施設の頂部を所要の長さで誘引配位される長さの幹部と、所要の幅と厚さで且幹部の長さ方向に所定間隔で直交する方向に該幹部と一体的に接合され、而も展張される合成樹脂フィルム被覆材の両側端より所要の長さの結縛部が延出される長さの枝部とで固定係止基材が形成され、且この幹部上面には通水如何で扁平状に折合し若しくは断面円形状に変形自在な柔軟性を保持し、而もその長さ方向の両側に適宜孔径で適宜数の散水孔が穿孔された散水ホース材が一体的に接合若しくは装置された構成。
【選択図】図4
【解決手段】 適宜の合成樹脂フィルム素材で所要の幅と厚さで且施設の頂部を所要の長さで誘引配位される長さの幹部と、所要の幅と厚さで且幹部の長さ方向に所定間隔で直交する方向に該幹部と一体的に接合され、而も展張される合成樹脂フィルム被覆材の両側端より所要の長さの結縛部が延出される長さの枝部とで固定係止基材が形成され、且この幹部上面には通水如何で扁平状に折合し若しくは断面円形状に変形自在な柔軟性を保持し、而もその長さ方向の両側に適宜孔径で適宜数の散水孔が穿孔された散水ホース材が一体的に接合若しくは装置された構成。
【選択図】図4
Description
本発明は農業ハウスの積雪による施設崩壊の防止や降霜に伴う施設内の低温障害の発生防止、或いは夏期における強度の陽光照射に伴う施設内の高温障害も防止することの可能な防止具に関するものである。
農作物は本来自然条件において育成しえるものであるが、自然条件のもとでは気温の著しい変動を初め、降霜や風雨により或いは病害虫の飛来と食害等により安定した収穫や品質保持等が再三に亘って阻害される。
これがため現在に至っては葉菜類や果菜類或いは花卉類等の栽培においては、自然条件から隔離して保温や防霜、風雨や病害虫からの保護を図り農作物の促成化や高品質化を図るための施設栽培化が普及し、これにより我が国の農業は著しい進展を遂げてきている。
これがため現在に至っては葉菜類や果菜類或いは花卉類等の栽培においては、自然条件から隔離して保温や防霜、風雨や病害虫からの保護を図り農作物の促成化や高品質化を図るための施設栽培化が普及し、これにより我が国の農業は著しい進展を遂げてきている。
この施設栽培は、ガラス温室に代表される如くスチールやアルミ素材からなる骨材とガラス板材とにより強固且恒久的施設として使用するものも一部の農作物には採用されているが、葉菜類や果菜類或いは花卉類等においては軽量且安価な施設が望まれることから、通常においては所要の農地面に軽量鉄パイプ材からなる支柱を略3乃至4間程度の間隔を以って立設し、且これら支柱の上端より対向側支柱の上端に亘って半弧形状のアーチパイプ材を跨渡連結固定させえたうえ、その外面にポリエチレン等ポリオレフィン系合成樹脂素材やポリ塩化ビニル系合成樹脂素材若しくはエチレン酢酸ビニル共重合樹脂素材からなる広幅薄肉の合成樹脂フィルム被覆材を展張させてなる農業ハウスが主に採用されている。
更に近年に至っては果実類においても高品質化が要請されつつあることから、ぶどうはもとより桜桃や柑橘等の果樹栽培にも積極的に施設栽培が採用され、高品質化高収穫化を図る傾向にあることから、その施設規模も格段に大型化しつつある。
そして当然の事ながら、これら施設は農作物全体が自然条件から隔離されるよう広面積に亘って立設されるものであるから、基本的な支柱とアーチパイプ材とで構成される単位棟の広さ分を複数に連接させた連棟状施設として使用される。
そして当然の事ながら、これら施設は農作物全体が自然条件から隔離されるよう広面積に亘って立設されるものであるから、基本的な支柱とアーチパイプ材とで構成される単位棟の広さ分を複数に連接させた連棟状施設として使用される。
ところで農業用ハウスは国内全土に亘って実用使用されてなるものであって、特に寒冷地における場合にはその保温性による農作物の促成効果が大きく発揮されるものの、反面冬期における降雪に際しては施設を形成する軽量鉄パイプ材からなる支柱やアーチパイプ材が脆弱であるから、僅かな積雪荷重によっても施設が崩壊し、或いは合成樹脂フィルム被覆材も薄肉であるから破損や裂損する事態が発生する。
更に農業用ハウス内は外気と遮断された状態にあり、一旦降霜に伴う合成樹脂フィルム被覆材外面に着霜がなされると施設内温度が急激に低下し育成農作物が低温障害を被り、従って降霜地域における農業ハウスには加温ヒーターや加温ボイラー等の配備も余儀なくされる。
更に農業用ハウス内は外気と遮断された状態にあり、一旦降霜に伴う合成樹脂フィルム被覆材外面に着霜がなされると施設内温度が急激に低下し育成農作物が低温障害を被り、従って降霜地域における農業ハウスには加温ヒーターや加温ボイラー等の配備も余儀なくされる。
加えて温暖な地域における農業ハウスは、秋期乃至春期に亘る比較的低温期においても保温性による農作物の促成効果は十分に発揮されるものの、春期から秋期に亘る比較的高温期で且光線照射の強い時期においては施設内の温度が著しく上昇し、とりわけ果樹用施設の如く施設が高く且大型のものでは、上方部に高温空気が滞留し而も外部からの強度の光線照射とも相俟って極めて高温度となり果樹の上部枝葉の枯死や花芽の発生も阻害される等高温障害が発生する。
これがためこれら地域での農業ハウスには自動換気窓や換気扇を装備させ或いはクーラー等の冷却装置の配備も要請される。
そして当然に軽量鉄パイプ材からなる支柱を立設し、且対向する支柱相互間にアーチパイプ材を跨渡連絡させたうえ、その外面全体に合成樹脂フィルム被覆材を展張させる構成は、農作物の育成のための農業ハウスばかりか、簡易鶏舎や簡易豚舎或いは農作業小屋等への利用もなしえるが、当然に前記低温障害や高温障害の発生に伴う対処手段が要請される。
これがためこれら地域での農業ハウスには自動換気窓や換気扇を装備させ或いはクーラー等の冷却装置の配備も要請される。
そして当然に軽量鉄パイプ材からなる支柱を立設し、且対向する支柱相互間にアーチパイプ材を跨渡連絡させたうえ、その外面全体に合成樹脂フィルム被覆材を展張させる構成は、農作物の育成のための農業ハウスばかりか、簡易鶏舎や簡易豚舎或いは農作業小屋等への利用もなしえるが、当然に前記低温障害や高温障害の発生に伴う対処手段が要請される。
而して発明者は農業ハウスの立設構築に際しては、所望の農地に軽量鉄パイプ材からなる支柱を所要間隔を以って立設し、且対向する支柱相互の上端をアーチパイプ材を跨渡連結したうえ、その外面に合成樹脂フィルム被覆材を展張させたうえ、該合成樹脂フィルム被覆材が外部風圧や内部孕み圧により飛散し若しくは弛緩し且フラッタリングにより合成樹脂フィルム被覆材が破損されぬよう、合成樹脂フィルム被覆材をアーチパイプ材や支柱と密着展張させるため扁平状で且柔軟な固定紐を、農業ハウスの一方側から頂部を経由させて他方側に投げ渡し適宜部位に結縛のうえ更に一方側に投げ返し、同様に適宜部位に結縛し、再び他方側への投げ渡し、これを交互に繰り返して長さ方向全体を固定係止させるものであるから膨大な労力と時間を要し、特に施設が大型になる程その作業は一段と至難となる。
そこで発明者はかかる問題に鑑み、展頂される合成樹脂フィルム被覆材の上面に施設の頂部の長さ方向に、所要の幅と厚さの合成樹脂フィルム素材からなる幹部と、該幹部の長さ方向に所定の間隔を以って且直交する方向に、その長さが展張される合成樹脂フィルム被覆材の両面端より適宜の長さ分の結縛部が延出されるよう枝部が一体的に接合形成された固定係止材を開発し、この固定係止材の幹部を合成樹脂フィルム被覆材が展張された施設の頂部に沿って一側から他側に誘引配位させることにより、所定の間隔を以って合成樹脂フィルム被覆材の両側端に垂下延出される結縛部を、施設の適宜部位に地上作業により結縛させるのみで、極めて簡便能率的に固定係止をなしえることを究明し、既に先願をなしえている。
ところで地下水は全国的においても年間を通して略10乃至15℃と安定した水温を保持するものであるから、降雪に際して施設の合成樹脂フィルム被覆材表面にその頂部より地下水を散水させることにより、容易に着雪を融雪しえるばかりか降霜に際しても着霜を即時に融霜し、低温障害の防止と且施設内の高温化にも地下水による降温と気化熱の剥奪とにより高温障害が防止しえることに想到し本発明に至った。
本発明は農業ハウスに展張される合成樹脂フィルム被覆材の固定係止が簡便能率的になしえ、且施設の頂部に散水ホースを簡便安定して配位させ、農業用ハウスの融雪並びに低温障害及び高温障害を防止しえる防止具を提供することにある。
上述の課題を解決するために本発明が用いた技術的手段は、適宜の合成樹脂素材からなり、所要の幅と厚さで且合成樹脂フィルム被覆材が展張される施設の頂部を長さ方向に所要の長さに誘引させて配位される幹部と、所要の幅と厚さで且該幹部の長さ方向に対して所定間隔で直交する方向に該幹部と一体的に接合され、而も展張される合成樹脂フィルム被覆材の両面端よりそれぞれ所要の長さの結縛部が延出される長さの枝部とにより固定係止基材が形成されている。
そしてこの固定係止基材の幹部上面には、円筒長尺状で無通水時には扁平状に、且通水時には断面が略円形状に膨脹しえる変形自在な柔軟性素材からなり、而もその長さ方向の両側に適宜孔径で適宜数の散水孔が穿孔されてなる散水ホース材が一体的に接合若しくは塗着された構成によりなるものであって、本発明を合成樹脂フィルム被覆材が展張された施設の頂部を、一方から長さ方向他方に誘引配位させたる後、合成樹脂フィルム被覆材の両側端より延出垂下されてなる枝部に形成された結縛部を施設の適宜部位に結縛して、固定係止基材及び散水ホース材を施設の頂部に安定して固定配位させたうえ、散水ホース材の一側より揚水した地下水を通水せしめて、その散水孔より展張された合成樹脂フィルム被覆材の傾斜勾配に沿って散水滴下せしめて融雪や低温或いは高温障害の防止を図る防止具に存する。
本発明は上述の如き構成からなるもので、合成樹脂フィルム素材からなり所要の幅と厚さで且合成樹脂フィルム被覆材が展張された施設の頂部に所要の長さを以って誘引配位される幹部と、所要の幅と厚さで且幹部の長さ方向に所定の間隔を以って、而も該幹部と直交する方向に一体的に接合され、更に所要の幅と厚さで而も展張される合成樹脂フィルム被覆材の両側端よりそれぞれ所要の長さで延出される結縛部を有する枝部とからなる固定係止基材と、この固定係止基材の幹部の上面には、円筒長尺状で無通水時には扁平状に折合し且通水時には断面円形状に膨脹変形できる柔軟性素材からなり、而もその長さ方向の両側面には適宜の孔径で適宜数の散水孔が穿孔された散水ホース材が一体的に接合若しくは装着されてなるため、本発明固定係止基材の幹部の一側端に適宜の誘引紐等を連結し、施設の一側からその頂部を他側に誘引させることにより、固定係止基材及び散水ホース材が施設の頂部全体に亘って配位され、且所定間隔毎に幹部と直交して一体的に接合形成された枝部の結縛部が展張されてなる合成樹脂フィルム被覆材の両側端より垂下延出された状態となるから、該結縛部を施設の適宜骨材部位に地上作業をもって結縛させることにより、合成樹脂フィルム被覆材がアーチパイプ材や支柱と緊張状に展張固定保持されるとともに固定係止基材や散水ホース材も施設の頂部に沿って密着安定した配位がなしえる。
そして幹部の上面には散水ホース材が接合若しくは装着されてなるから、該散水ホース材の一側より、地下水を揚水のうえ通水させることにより、該散水ホース材の散水孔より展張された合成樹脂フィルム被覆材の展張勾配に沿って散水滴下させることにより、降雪に際しては着雪と同時に融雪されて施設への荷重付加が回避され施設の保護はもとより合成樹脂フィルム被覆材の破損や裂損も防止される。
更には降霜時における着霜も直ちに融霜されて施設内の低温化が防止でき、而も高温期や強度の光線照射による施設内の高温化に際しても、散水に伴う直接的に降温作用並びに気化熱の剥奪作用とも相俟って施設内の降温効果が発揮され高温障害の防止も図られる。
更には降霜時における着霜も直ちに融霜されて施設内の低温化が防止でき、而も高温期や強度の光線照射による施設内の高温化に際しても、散水に伴う直接的に降温作用並びに気化熱の剥奪作用とも相俟って施設内の降温効果が発揮され高温障害の防止も図られる。
適宜の合成樹脂フィルム素材からなり、所要の幅と厚さで施設の頂部を長さ方向に適宜の長さで誘引配位させる幹部と、適宜の合成樹脂フィルム素材で所要の幅と厚さで幹部の長さ方向に所定間隔で且直交する方向に該幹部と一体的に接合され、而も展張される合成樹脂フィルム被覆材の両側端より所要の長さで結縛部が延出される枝部とによる固定係止基材と、該固定保持基材の幹部上面には通水可否により扁平状若しくは断面円形状に変形自在な柔軟性を有し、且その長さ方向の両側に適宜の孔径と適宜数の散水孔が穿孔された散水ホース材が一体的に接合若しくは装着されてなる構成。
以下に本発明実施例を図とともに詳細に説明すれば、図1は本発明の固定保持基材1の部分説明図であって、該固定保持基材1は幹部1Aと技部1Bとにより構成されるもので、幹部1Aは適宜の合成樹脂フィルム素材からなり所要の幅と厚さで、且施設4の頂部4Aの長さ方向に誘引配位しえるよう所要の長さで形成されるものである。
かかる場合において使用する合成樹脂フィルム素材の具体的なものとしては農業ハウスとして比較的短期間に亘る使用の場合にはポリエチレンやエチレン酢酸ビニル共重合素材等が加工性や価格的安価さから好都合であるがその使用が長期に亘る場合にはポリ塩化ビニルやポリアミド或いはポリエステル素材が望まれる。一方幹部1Aの幅や厚さについては、その幅は展張される合成樹脂フィルム被覆材5の展張面積に伴う外部風圧や内部孕み風圧の変動にも十分対抗して安定した施設4との固定保持を図るうえから果樹用の大型施設4の場合ではその幅は略10乃至20cm程度のものが使用される。他方その厚さは本発明3を施設4の頂部4Aをその長さ方向に全体に誘引配位させるための強力を保持させる必要があり、使用する合成樹脂フィルム素材の物性と且幅にもよるが、誘引配位に際しての破断強力は100kg以上が要請されることからその厚さとしては略0.08乃至0.25mm程度のものが使用される。
かかる場合において使用する合成樹脂フィルム素材の具体的なものとしては農業ハウスとして比較的短期間に亘る使用の場合にはポリエチレンやエチレン酢酸ビニル共重合素材等が加工性や価格的安価さから好都合であるがその使用が長期に亘る場合にはポリ塩化ビニルやポリアミド或いはポリエステル素材が望まれる。一方幹部1Aの幅や厚さについては、その幅は展張される合成樹脂フィルム被覆材5の展張面積に伴う外部風圧や内部孕み風圧の変動にも十分対抗して安定した施設4との固定保持を図るうえから果樹用の大型施設4の場合ではその幅は略10乃至20cm程度のものが使用される。他方その厚さは本発明3を施設4の頂部4Aをその長さ方向に全体に誘引配位させるための強力を保持させる必要があり、使用する合成樹脂フィルム素材の物性と且幅にもよるが、誘引配位に際しての破断強力は100kg以上が要請されることからその厚さとしては略0.08乃至0.25mm程度のものが使用される。
かくしてなる幹部1Aには、その長さ方向に対して所定間隔を以って且適宜の合成樹脂フィルム素材からなり所要の幅と厚さで該幹部1Aの長さ方向に対して所定の間隔を以って直交する方向に該幹部1Aと一体的に接合1Cされ且展張される合成樹脂フィルム被覆材5の両側端5A、5Aよりそれぞれ所要の長さの結縛部10B、10Bが延出される長さの枝部1Bとにより、固定係止基材1が形成されている。
かかる場合の枝部1Bを形成する合成樹脂フィルム素材としては、幹部1Aを形成する合成樹脂フィルム素材が用いられ、且その幅及び厚さも幹部1Aと略同等の幅及び厚さで形成される。
そして該枝部1Bの間隔は展張される合成樹脂フィルム被覆材5の外部風圧や内部孕み風圧でも安定した展張固定係止を図るものであるから、該枝部1Bの幅によっても多少の変動はあるが該枝部1Bの幅が略10乃至12cm程度ではその間隔も略1.2乃至1.5m程度に、更に枝部1Bの幅が15乃至20cmでは略2.0乃至3/0m程度が好適である。
かかる場合の枝部1Bを形成する合成樹脂フィルム素材としては、幹部1Aを形成する合成樹脂フィルム素材が用いられ、且その幅及び厚さも幹部1Aと略同等の幅及び厚さで形成される。
そして該枝部1Bの間隔は展張される合成樹脂フィルム被覆材5の外部風圧や内部孕み風圧でも安定した展張固定係止を図るものであるから、該枝部1Bの幅によっても多少の変動はあるが該枝部1Bの幅が略10乃至12cm程度ではその間隔も略1.2乃至1.5m程度に、更に枝部1Bの幅が15乃至20cmでは略2.0乃至3/0m程度が好適である。
加えて幹部1Aと枝部1Bとの接合1Cは特段の制約はなく使用する合成樹脂フィルム素材の特性も考慮して、高周波やインパルスシーラーにより若しくはホットメルト接着により或いはスチレンブタジェン共重合素材若しくはアクリル共重合素材からなる接着剤による接合手段が挙げられる。
更に枝部1Bの端縁に設けられる結縛部10B、10Bの長さは展張される合成樹脂フィルム被覆材5の両側端5A,5Aより略0.3乃至1.0m程度で延出される長さで十分である。
更に枝部1Bの端縁に設けられる結縛部10B、10Bの長さは展張される合成樹脂フィルム被覆材5の両側端5A,5Aより略0.3乃至1.0m程度で延出される長さで十分である。
かかる如くして形成される固定係止基材1の幹部1Aの上面には、散水ホース材2が一体的に接合若しくは装着されている。この散水ホース材2は図2に示すように、円筒長尺状でその内部に無通水時においては同図2のAの如く扁平状に折合され、且その内部に通水された時には同図2のBに示すように断面が略円形状に膨脹しえるよう変形自在な柔軟性を保持する素材からなるもので、具体的素材としてはポリ塩化ビニル樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、エチレン酢酸ビニル共重合樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリウレタン樹脂等が挙げられる。そしてかかる散水ホース材2の長さ方向の両側には、適宜孔径で適宜数の散水孔2Aが穿孔されているもので、該散水孔2Aの孔径及び穿孔数は、具体的に使用される施設4の合成樹脂フィルム被覆材5の展張面積と且降雪状態や低温若しくは高温状態によっても異なるが散水孔2Aの孔径としては略0.1乃至1.0mm程度が更に穿孔数としては穿孔が0.1mmの場合では散水ホース材2の1m当り略4000乃至5000程度、散水孔2Aの孔径が1.0mmでは散水ホース材2の1m当り800至900程度が望まれる。
更にかかる散水ホース材2も固定係止基材1の誘引配位とともに、施設4の頂部4Aに安定して配位させるうえから、該排水ホース材2は固定係止基材1の幹部1Aの上面に一体的に接合若しくは装着されている。
即ち固定係止基材1の幹部1A上面と散水ホース材2との接合若しくは装着の状態が図3に示されてなるもので、同図3のAは固定係止基材1の幹部1Aの上面中央部位の長さ方向に、散水ホース材2の折合された下側面の中央位置とが接合層20により一体的に接合された状態が示されてなるもので、この接合層20は散水ホース材2と幹部1A上面とを実質的に接合させるものであって、具体的には高周波やインパルスシーラー等による融着やホットメルト融着若しくは接着剤或いは粘着材による接合等が挙げられる。しかしながらかかる接合層20は幹部1Aの上面と散水ホース材2の下面相互でなされ且該接合層20もせいぜい5乃至20mm程度の幅で形成されるものであって、通水時の膨脹変形により散水ホース材2の断面円形状化に伴い接合層20の両側縁に剥離力が働く状態となるため、長期間の使用に際しての安定配位のうえからは問題を内在する。
即ち固定係止基材1の幹部1A上面と散水ホース材2との接合若しくは装着の状態が図3に示されてなるもので、同図3のAは固定係止基材1の幹部1Aの上面中央部位の長さ方向に、散水ホース材2の折合された下側面の中央位置とが接合層20により一体的に接合された状態が示されてなるもので、この接合層20は散水ホース材2と幹部1A上面とを実質的に接合させるものであって、具体的には高周波やインパルスシーラー等による融着やホットメルト融着若しくは接着剤或いは粘着材による接合等が挙げられる。しかしながらかかる接合層20は幹部1Aの上面と散水ホース材2の下面相互でなされ且該接合層20もせいぜい5乃至20mm程度の幅で形成されるものであって、通水時の膨脹変形により散水ホース材2の断面円形状化に伴い接合層20の両側縁に剥離力が働く状態となるため、長期間の使用に際しての安定配位のうえからは問題を内在する。
そこで図3のBに示す如く散水ホース材2の下面と幹部1Aの上面との間に接合層20を形成するに際して、接合層20の両側に連接して散水ホース材2の断面円形状への膨脹変形に伴う変形曲面に対応しえる形状の支持片21を接合層20の両面に幹部1Aの長さ方向に配することが提案されるもので、かかる手段においては予め長尺状の支持片21を幹部1Aに高周波やインパルスシーラー或いは接着剤若しくは粘着剤で接合させるもので、この接着剤や粘着剤は前記接着剤若しくは粘着剤を使用すれば良い。
更に散水ホース材2は融着や接着若しくは粘着に代えて装着させる手段も提案されるもので、該装着による手段は同図3のCに示すように、適宜の合成樹脂フィルム素材を適宜の細幅に切断した細幅テープを用い、その内部に散水ホース材2を挿通しえるような内径を有する挿通リング22が、所要の間隔を以って幹部1A上面に融着固定22Aされ、該挿通リング22内に散水ホース材2が所要の長さに挿通させた構成によるものである。
図4は本発明3の施設4への誘引配位の説明図であって所要の高さと大きさに立設された施設4の外面に合成樹脂フィルム被覆材5を展張させたうえ、本発明3の一側端縁を適宜の誘引紐6と連結のうえ、施設4の一側よりその頂部4Aを経由して他側に強力に誘引させることにより本発明3は施設4の頂部4Aに配位され、且幹部1Aの長さ方向に所定間隔を以って且直交する方向に接合形成させた枝部1Bが合成樹脂フィルム被覆材5の勾配に沿って垂下され、而もその端縁の結縛部10B,10B‥が展張された合成樹脂フィルム被覆材5の両側端より所要の長さを以って延出された状態に配位されることとなるから、従ってこの延出された結縛部10B,10B‥をそれぞれ施設4の適宜部位に結縛させることにより本発明3は施設4の頂部4Aに安定配位され且固定係止もなされることとなる。
図5は本発明3の使用態様図であって、本発明3を施設4の頂部4Aに安定配位のうえ固定係止させたうえは、散水ホース材2の他端を適宜に閉塞させ且一方側を地下水の揚水ポンプ7の給水側と連絡するとともに、施設4内の適宜位置に設けた温度センサー7Aで、降雪若しくは降霜に伴う高温変化若しくは温度上昇を感知して揚水ポンプ7を駆動揚水のうえ散水ホース材2内に通水せしめるものであって、より好ましくは温度センサー7Aの温度感知レベルにより揚水並びに通水散水量を調整できるような配慮が望まれる。
図6は散水状態の説明図であって、揚水ポンプ6により地下水が揚水され、散水ホース材2内を通水されることにより、施設4の頂部4Aに安定配位されてなる散水ホース2の散水孔2Aからは通水された略10乃至15℃の地下水が降雪に伴う着雪若しくは降霜に伴う着霜或いは高温化した滞留空気と接触する合成樹脂フィルム被覆材5の外面に散水されるとともにこの散水された地下水はその展張勾配にそって滴下流動する結果、着雪や着霜は直ちに融解流失され且合成樹脂フィルム被覆材5の内面高温空気も散水地下水により冷却降温がなされるばかりか、気化熱の剥奪作用により急速な降温と而も降温対流化も創出される。
軽量鉄パイプ材からなる支柱と且対合する支柱間をアーチパイプで跨渡連結してなる施設の外面に、合成樹脂フィルム被覆剤を展張させた農業用ハウスに誘引配位させて、地下水を揚水のうえ散水させるのみで融雪と低温障害が防止できる。
1 固定係止基材
1A 幹部
1B 枝部
1C 接合
10B 結縛部
2 散水ホース材
2A 散水孔
20 接合層
21 支持片
22 挿通リング
22A 融着固定
3 本発明
4 施設
4A 施設頂部
5 合成樹脂フィルム被覆材
6 誘引紐
7 揚水ポンプ
7A 温度センサー
1A 幹部
1B 枝部
1C 接合
10B 結縛部
2 散水ホース材
2A 散水孔
20 接合層
21 支持片
22 挿通リング
22A 融着固定
3 本発明
4 施設
4A 施設頂部
5 合成樹脂フィルム被覆材
6 誘引紐
7 揚水ポンプ
7A 温度センサー
Claims (3)
- 適宜の合成樹脂フィルム素材からなり、所要の幅と厚さで且施設の長さ方向に適宜長さで誘引配位できる長さの幹部と、該幹部の長さ方向に所定間隔で且幹部と直交する方向に一体的に接合され而も展張される合成樹脂フィルム被覆材の両側端より所要の長さの結縛部が延出される長さの枝部とにより固定係止基材が形成され、且この幹部の上面には未通水時には扁平状に折合しえ通水時には断面円形状に変形自在な柔軟性素材からなり、その長さ方向の両側には適宜の孔径と適宜数の散水孔が穿孔された散水ホース材が一体的に接合若しくは装着されてなる構成からなる農業ハウスの融雪並びに低温及び高温障害防止具。
- 幹部の上面に一体的に接合される散水ホース材が、幹部の上面中央位置長さ方向に散水ホース材の下側面中央位置とが、高周波若しくはインパルスシーラーで加熱融着され、若しくは接着剤或いは粘着材による接合層により接合されてなる、請求項1記載の農業ハウスの融雪並びに低温及び高温障害防止具。
- 幹部の上面に一体的に装着される散水ホース材が、適宜の合成樹脂フィルム素材を細幅に切断のうえ、その内部に散水ホース材が挿通しえる内径の挿通リングを所定の間隔を以って、幹部上面に融着固定させたうえ該挿通リング内に散水ホース材を挿通させて装着される、請求項1記載の農業ハウスの融雪並びに低温及び高温障害防止具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008093010A JP2009207474A (ja) | 2008-03-03 | 2008-03-03 | 農業ハウスの融雪並びに低温及び高温障害防止具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008093010A JP2009207474A (ja) | 2008-03-03 | 2008-03-03 | 農業ハウスの融雪並びに低温及び高温障害防止具 |
Publications (1)
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JP2009207474A true JP2009207474A (ja) | 2009-09-17 |
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ID=41181246
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2008093010A Pending JP2009207474A (ja) | 2008-03-03 | 2008-03-03 | 農業ハウスの融雪並びに低温及び高温障害防止具 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2009207474A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2011030583A1 (ja) | 2009-09-08 | 2011-03-17 | シャープ株式会社 | 液晶表示装置及びその製造方法 |
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2008
- 2008-03-03 JP JP2008093010A patent/JP2009207474A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2011030583A1 (ja) | 2009-09-08 | 2011-03-17 | シャープ株式会社 | 液晶表示装置及びその製造方法 |
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