JP2009206032A - ランプ保持具、照明装置、表示装置及びテレビ受信装置 - Google Patents

ランプ保持具、照明装置、表示装置及びテレビ受信装置 Download PDF

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Yasumori Kuromizu
泰守 黒水
Tadashi Yokota
匡史 横田
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修己 山本
Kaori Yamamoto
香織 山本
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Abstract

【課題】ランプクリップをシャーシに取り付けるに際し、設定した取付状態とは異なる状態で取り付けられるのを防ぐ。
【解決手段】ランプクリップ180は、シャーシ14の第1取付孔32に対して係止される第1取付部30と、シャーシ14の第2取付孔33に対して係止される第2取付部31と、シャーシ14の第3取付孔310に対して係止される第3取付部322とを備え、第1取付部30の大きさが、第2取付部31の大きさと異なることを特徴とする。
【選択図】図47

Description

本発明は、ランプ保持具、照明装置、表示装置及びテレビ受信装置に関する。
例えば、液晶テレビなどの液晶表示装置に用いる液晶パネルは、自発光しないため、別途に照明装置としてバックライト装置を必要としている。このバックライト装置は、液晶パネルの裏側(表示面とは反対側)に設置されるようになっており、金属製や樹脂製で液晶パネル側の面が開口したシャーシと、ランプとしてシャーシ内に収容される多数本の蛍光管(例えば冷陰極管)と、シャーシの開口部分に配されて冷陰極管が発する光を効率的に液晶パネル側へ放出させるための多数枚の光学部材(拡散シート等)と、細長い管状をなす冷陰極管の中間部分を支持するためのランプクリップとを備える。なお、この種のランプクリップの一例として下記特許文献1に記載されたものが知られている。
特開2007−173250公報
ところで、バックライト装置の設計によっては、各ランプクリップのシャーシへの取付向きが特定の状態でないと問題が生じる場合があり得る。しかしながら、従来のランプクリップではそのような配慮がなされていないため、例えば取り付け作業を行う作業者への指示を徹底するなどの不確実性を内包した対策を処するに留まっており、対応に苦慮していた。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、設定した取付状態とは異なる状態で取り付けられるのを防ぐことを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のランプ保持具は、被取付部材に対して取り付けられる本体部と、前記本体部に設けられ、管状のランプを把持可能なランプ把持部と、前記本体部から前記被取付部材側へ突出し、前記被取付部材に形成された第1取付孔内に挿入されるとともに前記本体部との間で前記第1取付孔の縁部を挟持可能な第1取付部と、前記本体部から前記被取付部材側へ突出し、前記被取付部材に形成された第2取付孔内に挿入されるとともに前記本体部との間で前記第2取付孔の縁部を挟持可能な第2取付部と、前記第1取付部と前記第2取付部との間に配され、前記本体部から前記被取付部材側へ突出し、前記被取付部材に形成された第3取付孔内に挿入されるとともに前記本体部との間で前記第3取付孔の縁部を挟持可能な第3取付部と、を有し、前記第1取付部の大きさが、前記第2取付部の大きさと異なることを特徴とする。
このように、第1取付部と第2取付部とで大きさを異ならせる構成とすることで、被取付部材における第1取付孔及び第2取付孔の大きさの関係を第1取付部及び第2取付部の同関係に対応させれば、各取付部が対応する各取付孔に整合しない限り、大きい方の取付部が小さい方の取付孔に対して挿入不能となる。これにより、被取付部材に対して設定した取付状態とは異なる状態で取り付けられるのを確実に規制することができる。特に、本発明のように取付部が3つ以上となる場合には、方向性が必要となる場合が多く、例えば第1取付部と第2取付部との間の中心位置から若干ずれて第3取付部が配されているような場合には、当該ずれた第3取付部を無理矢理に第3取付孔に挿入しようとした場合に、当該第3取付部が破損したり、本体部が湾曲した状態で被取付部材に取り付けられる等の不具合が生じる場合がある。ところが、本発明のように、第1取付部と第2取付部との大きさにより方向性を決定する構成とすれば、そのような不具合は生じ難く、しかも簡便な構成で該不具合の発生を防止できるようになる。また、本発明のように第1取付部と第2取付部との間に第3取付部を設けることで、第1取付部と第2取付部との間において、本体部が被取付部材から離間する方向に湾曲して浮き上がる等の不具合が生じ難いものとなる。特に、ランプ保持具の小型化(薄型化)を図るために本体部の厚さを薄く構成した場合、本体部の浮上りが顕著となり、該浮上りにより複数のランプの固定位置がバラバラとなるため光学設計に不都合が生じる他、浮上りが生じるとランプ把持部におけるランプ把持力が低下し、ランプが当該ランプ保持具から外れてしまう不具合が生じる場合もある。しかしながら、本発明のように第3取付部を配することで、本体部を被取付部材にしっかりと固定でき、また特に本体部を長手状に構成するような場合にも、浮上りが生じ難いものとなる。
本発明のランプ保持具の実施態様として、次の構成が好ましい。
(1)前記第3取付部の大きさが、前記第1取付部の大きさよりも小さく且つ前記第2取付部の大きさよりも小さいものとすることができる。上述のように第3取付部は、被取付部材に当該ランプ保持具を取付け固定するという機能よりも、本体部の浮上りを防止するという機能が主となり、取付機能は概ね第1取付部と第2取付部が担うものとなる。したがって、第3取付部は補助的な係止で足り、大きさも第1取付部及び第2取付部に比して小さいもので足る。
(2)前記第1取付部、前記第2取付部、及び前記第3取付部は、それぞれ前記本体部から前記被取付部材側へ突出する基部と、前記基部から前記本体部に沿う向きに突出する片部とから構成され、前記各片部は、対応する前記第1取付孔、前記第2取付孔、及び前記第3取付孔に挿入された状態からその突出方向に向けてスライドされることで、前記本体部との間で前記第1取付孔、前記第2取付孔、及び前記第3取付孔の縁部を挟持可能とされており、前記第1取付部及び前記第2取付部は、前記スライドの方向に沿い且つ前記スライドの方向と直交する方向についての寸法が互いに異なっているものとすることができる。このようにすれば、スライド取り付け式のものに好適となる。
(3)前記第3取付部は、前記第1取付部及び前記第2取付部に比して、前記スライドの方向に沿い且つ前記スライドの方向と直交する方向についての寸法が、相対的に小さいものとすることができる。このようにすれば、第3取付部を補助的に小さく構成することができるようになる。
(4)前記第3取付部の前記片部の先端部には、先端側に行くに連れて前記本体部との間の距離が次第に増加する形態のガイド部が設けられているものとすることができる。このようにすれば、ガイド部によって第3取付孔への挿入動作がガイドされるので、作業性に一層優れる。
(5)前記本体部は、略矩形状をなし、その長さ方向が前記スライド方向と一致している構成とすることができる。このようにすれば、取付状態で本体部によって第1取付孔、第2取付孔、及び第3取付孔を閉塞するにあたり、本体部の幅寸法が小さなものに好適となる。
(6)前記第1取付部は、前記本体部における前記スライド方向の前端部よりもさらに突出して形成される構成とすることができる。このようにすれば、本体部を取り付ける際に第1取付部の突出部分を第1取付孔に対して先行して挿入することが容易にできるので、作業性に優れる。
(7)前記第1取付部の先端部には、先端側に行くに連れて前記本体部との間の距離が次第に増加する形態のガイド部が設けられる構成とすることができる。このようにすれば、ガイド部によって第1取付孔への挿入動作がガイドされるので、作業性に一層優れる。
(8)前記本体部には、前記ランプ把持部よりも高い位置に突出し着脱時に操作可能とされる操作部が、前記本体部における前記スライド方向の後側に偏心した位置に設けられる構成とすることができる。このようにすれば、本体部のうちスライド方向の後側に偏心した位置に設けられた操作部を操作しつつ、その反対のスライド方向の前端部から突出する第1取付部を第1取付孔に先行して挿入することができるので、作業性に優れる。
(9)前記操作部は、前記被取付部材に対して前記各ランプを挟んだ位置に配される面状の光学部材を支持可能とされる構成とすることができる。このようにすれば、操作部に光学部材を支持する機能を併せ持たせることができるので、簡素な構造で多機能化を図ることができる。
(10)前記第2取付部は、前記片部の先端部に、前記被取付部材に設けられた凹部に嵌め込み可能な凸部を有してなるものとすることができる。このようにすれば、凹凸の嵌合に基づき、被取付部材との間で確実な固定が可能となる。
次に、上記課題を解決するために、本発明の照明装置は、複数本の管状をなすランプと、前記各ランプが収容される被取付部材と、前記被取付部材に対して取り付けられる本体部と、前記本体部から前記ランプ側に突出してランプを把持可能なランプ把持部と、前記本体部から前記被取付部材側へ突出し、前記被取付部材に設けられた第1取付孔内に挿入されるとともに前記本体部との間で前記第1取付孔の縁部を挟持可能な第1取付部と、前記本体部から前記被取付部材側へ突出し、前記被取付部材に設けられた第2取付孔内に挿入されるとともに前記本体部との間で前記第2取付孔の縁部を挟持可能な第2取付部と、前記第1取付部と前記第2取付部との間に配され、前記本体部から前記被取付部材側へ突出し、前記被取付部材に設けられた第3取付孔内に挿入されるとともに前記本体部との間で前記第3取付孔の縁部を挟持可能な第3取付部とを有し、前記第1取付部の大きさが前記第2取付部の大きさと異なるランプ保持具とを備え、前記第1取付孔と前記第2取付孔の大きさがそれぞれ異なるものとされ、前記第1取付部及び前記第2取付部のうち大きい方の取付部が、前記第1取付孔及び前記第2取付孔のうち小さい方の取付孔よりも大きく形成されていることを特徴とする。
このようにすれば、ランプ保持具における各取付部が、被取付部材における対応する各取付孔に整合しない限り、大きい方の取付部が小さい方の取付孔に対して挿入不能となる。これにより、ランプ保持具が被取付部材に対して設定した取付状態とは異なる状態で取り付けられるのを確実に規制することができる。特に、本発明のように取付部が3つ以上となる場合には、方向性が必要となる場合が多く、例えば第1取付部と第2取付部との間の中心位置から若干ずれて第3取付部が配されているような場合には、当該ずれた第3取付部を無理矢理に第3取付孔に挿入しようとした場合に、当該第3取付部が破損したり、本体部が湾曲した状態で被取付部材に取り付けられる等の不具合が生じる場合がある。ところが、本発明のように、第1取付部と第2取付部との大きさにより方向性を決定する構成とすれば、そのような不具合は生じ難く、しかも簡便な構成で該不具合の発生を防止できるようになる。また、本発明のように第1取付部と第2取付部との間に第3取付部を設けることで、第1取付部と第2取付部との間において、本体部が被取付部材から離間する方向に湾曲して浮き上がる等の不具合が生じ難いものとなる。特に、当該照明装置の小型化(薄型化)を図るためにランプ保持具の小型化(薄型化)を図るべく、本体部の厚さを薄く構成した場合、本体部の浮上りが顕著となり、該浮上りにより複数のランプの固定位置がバラバラとなるため、光学設計に不都合が生じる場合もある。しかしながら、本発明のように第3取付部を配することで、本体部を被取付部材にしっかりと固定でき、また特に本体部を長手状に構成するような場合にも、浮上りが生じ難いものとなる。
本発明の照明装置の実施態様として、次の構成が好ましい。
(1)前記第3取付部の大きさが、前記第1取付部の大きさよりも小さく且つ前記第2取付部の大きさよりも小さく、前記第3取付孔の大きさが、前記第1取付部の大きさよりも小さく且つ前記第2取付部の大きさよりも小さいものとすることができる。上述のように第3取付部は、被取付部材に当該ランプ保持具を取付け固定するという機能よりも、本体部の浮上りを防止するという機能が主となり、取付機能は概ね第1取付部と第2取付部が担うものとなる。したがって、第3取付部は補助的な係止で足り、大きさも第1取付部及び第2取付部に比して小さいもので足る。
(2)前記被取付部材に対して前記各ランプを挟んだ位置に配される面状の光学部材を備えるとともに、前記ランプ保持具が前記被取付部材に対して複数取り付けられており、前記各ランプ保持具は、前記本体部における偏心した位置に前記光学部材を支持可能な支持部を備え、且つ前記各支持部が前記光学部材の面方向に沿って設定された基準線側に偏心するように配置されている構成とする。このように、ランプ保持具は、各本体部において偏心した位置に配置された各支持部が光学部材の面方向に沿って設定された基準線側に偏心するよう、取付状態が規制されるから、確実に光学部材の面内における各支持部の分布密度が基準線側ほど高くなる傾向となる。そして、この基準線を光学部材における撓みや反りの発生が懸念される位置に設定することで、光学部材を各支持部によって良好に支持して撓みや反りの発生を確実に防ぐことができる。
(3)前記被取付部材に対して前記各ランプを挟んだ位置に配される面状の光学部材を備えるとともに、前記ランプ保持具が前記被取付部材に対して複数取り付けられており、前記各ランプ保持具は、前記本体部における偏心した位置に前記光学部材を支持可能な支持部を備え、且つ前記光学部材の面方向に沿って設定された基準線から前記本体部における中心までの距離よりも、前記基準線から前記支持部までの距離の方が小さくなるよう配されている。このように、各ランプ保持具は、各支持部が各本体部において偏心した位置に配された上で、光学部材の面方向に沿って設定された基準線から支持部までの距離が、基準線から本体部における中心までの距離よりも小さくなっているから、確実に光学部材の面内における各支持部の分布密度が基準線側ほど高くなる傾向となる。そして、この基準線を光学部材における撓みや反りの発生が懸念される位置に設定することで、光学部材を各支持部によって良好に支持して撓みや反りの発生を確実に防ぐことができる。
(4)前記基準線は、前記光学部材における中央位置を通るよう設定される構成とする。このようにすれば、光学部材において構造上最も撓みや反りの発生が懸念される部分を各支持部によって確実に支持することができる。
(5)前記各ランプ保持具は、前記基準線側ほど設置数が多くなるよう配置される構成とする。このようにすれば、基準線付近における光学部材に対する撓みや反りの規制機能を向上させることができる。
(6)前記被取付部材における前記ランプ保持具の設置領域は、前記基準線を境に第1領域と第2領域とに分けられ、前記第1領域に対して取り付けられる第1のランプ保持具群と、前記第2領域に対して取り付けられる第2のランプ保持具群とで互いの取付状態が異なる構成とする。このようにすれば、互いに異なる取付状態とされた第1のランプ保持具群の各支持部と第2のランプ保持具群の各支持部とによって光学部材の撓みや反りを良好に規制することができる。
(7)前記基準線は、前記各ランプの長さ方向とほぼ平行な向きに設定されている。このようにすれば、ランプの長さ方向と交差する方向について各支持部の分布密度を基準線側ほど高くすることができる。
(8)前記各ランプ保持具は、前記本体部が矩形状をなしその長さ方向が前記基準線と交差する向きに設定されるとともに、前記ランプ把持部が複数備えられ且つ各ランプ把持部が異なる前記ランプを把持するよう形成される構成とする。このようにすれば、被取付部材内に取り付けられる各ランプを良好に保持することができる。
(9)また、前記本体部が矩形状をなしており、前記支持部は、前記本体部における中心から長さ方向について偏心した位置に配されている。
(10)また、前記本体部には、その長さ方向について互いに離間した位置に前記ランプ把持部が複数配置されており、前記支持部は、前記各ランプ把持部の間の位置に配されている。
(11)また、前記光学部材は、矩形状をなしており、前記基準線は、前記光学部材における長辺方向と平行に延びる設定とされている。
(12)また、前記光学部材は、矩形状をなしており、前記基準線は、前記光学部材における短辺方向と平行に延びる設定とされている。
(13)また、前記被取付部材は、矩形状をなしており、前記基準線は、前記被取付部材における長辺方向と平行に延びる設定とされている。
(14)また、前記被取付部材は、矩形状をなしており、前記基準線は、前記被取付部材における短辺方向と平行に延びる設定とされている。
(15)前記ランプ保持具は、前記ランプ把持部が複数備えられ、各ランプ把持部が異なる前記ランプを把持するよう形成され、且つ各ランプ把持部間の間隔が互いに異なる設定とされる構成とする。このようにすれば、ランプ保持具は、各ランプ把持部が被取付部材内に取り付けられる各ランプ間の間隔と対応した位置に配されるよう、取付状態が規制されるから、各ランプ把持部に、対応する各ランプを確実に把持させることができる。
(16)前記各ランプは、前記被取付部材における中央側ほど分布密度が高くなるよう取り付けられており、前記被取付部材における中央側に配される前記ランプ保持具における前記各ランプ把持部間の間隔の最大値は、そのランプ保持具よりも前記被取付部材における端側に配される前記ランプ保持具における前記各ランプ把持部間の間隔の最小値よりも小さくなるよう設定される構成とする。このようにすれば、被取付部材における中央側ほどランプの分布密度を高くすることで、高い輝度を得ることができる。そして、不等ピッチ配列された各ランプを各ランプ保持具の各ランプ把持部によって良好に保持することができる。
次に、上記課題を解決するために、本発明の表示装置は、上記記載の照明装置と、この照明装置の表側に配される表示パネルとを備える。
このような表示装置によると、表示パネルに光を照射する照明装置においてランプを保持するランプ保持具が適切に取り付けられるから、表示不良などの不具合が生じるのを防ぐことができる。
前記表示パネルとしては液晶パネルを例示することができる。このような表示装置は液晶表示装置として、種々の用途、例えばテレビやパソコンのデスクトップ画面等に適用でき、特に大型画面用として好適である。
本発明によれば、設定した取付状態とは異なる状態で取り付けられるのを防ぐことができる。
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1から図21によって説明する。
本実施形態に係るテレビ受信装置TVは、図1に示すように、液晶表示装置10と、当該液晶表示装置10を挟むようにして収容する表裏両キャビネットCa,Cbと、電源Pと、チューナーTと、スタンドSとを備えて構成される。液晶表示装置(表示装置)10は、全体として横長の方形を成し、縦置き状態で収容されている。この液晶表示装置10は、図2に示すように、表示パネルである液晶パネル11と、外部光源であるバックライト装置(照明装置)12とを備え、これらが枠状のベゼル13などにより一体的に保持されるようになっている。なお、各図面の一部にはX軸、Y軸及びZ軸を示しており、各軸方向が各図面で示した方向となるように描かれている。
次に、液晶表示装置10を構成する液晶パネル11及びバックライト装置12について説明する(図2ないし図4参照)。
液晶パネル(表示パネル)11は、一対のガラス基板が所定のギャップを隔てた状態で貼り合わせられるとともに、両ガラス基板間に液晶が封入された構成とされる。一方のガラス基板には、互いに直交するソース配線とゲート配線とに接続されたスイッチング素子(例えばTFT)と、そのスイッチング素子に接続された画素電極、さらには配向膜等が設けられ、他方のガラス基板には、R(赤色),G(緑色),B(青色)等の各着色部が所定配列で配置されたカラーフィルタや対向電極、さらには配向膜等が設けられている。なお、両基板の外側には偏光板11a,11bが配されている(図3及び図4参照)。
バックライト装置12は、図2に示すように、光出射面側(液晶パネル11側)に開口した略箱型をなすシャーシ14と、シャーシ14の開口部14bを覆うようにして配される拡散板15aと、拡散板15aと液晶パネル11との間に配される複数の光学シート15bと、シャーシ14の長辺に沿って配され拡散板15aの長辺縁部をシャーシ14との間で挟んで保持するフレーム16とを備える。さらに、シャーシ14内には、冷陰極管(光源)17と、冷陰極管17をシャーシ14に取り付けるためのランプクリップ18と、冷陰極管17の各端部において電気的接続の中継を担う中継コネクタ19と、冷陰極管17群の端部及び中継コネクタ19群を一括して覆うホルダ20とを備える。なお、当該バックライト装置12においては、冷陰極管17よりも拡散板15a側が光出射側となっている。なお、図2〜図4においてはランプクリップ18の図示を省略している。
シャーシ14は、金属製とされ、矩形状の底板と、その各辺から立ち上がり略U字状に折り返された折返し外縁部21(短辺方向の折返し外縁部21a及び長辺方向の折返し外縁部21b)とからなる浅い略箱型に板金成形されている。シャーシ14の底板には、その長辺方向の両端部に、中継コネクタ19を取り付けるための取付孔22が複数穿設されている。さらに、シャーシ14の折返し外縁部21bの上面には、図3に示すように、固定孔14cが穿設されており、例えばネジ等によりベゼル13、フレーム16、及びシャーシ14等を一体化することが可能とされている。
シャーシ14の底板の内面側(冷陰極管17と対向する面側)には反射シート23が配設されている。反射シート23は、合成樹脂製とされ、その表面が反射性に優れた白色とされており、シャーシ14の底板面の内側に沿ってそのほぼ全域を覆うように敷かれている。当該反射シート23の長辺縁部は、図3に示すように、シャーシ14の折返し外縁部21bを覆うように立ち上がり、シャーシ14と拡散板15aとに挟まれた状態とされている。この反射シート23により、冷陰極管17から出射された光を拡散板15a側に反射させることが可能となっている。
冷陰極管17は、細長い管状をなしており、その長さ方向(軸方向)をシャーシ14の長辺方向と一致させた状態で、かつ多数本が互いに平行に並んだ状態でシャーシ14内に収容されている(図2参照)。なお、冷陰極管17は、シャーシ14の底板(反射シート23)から僅かに浮いた状態とされており、その各端部が中継コネクタ19に嵌め込まれ、これら中継コネクタ19を被覆するようにホルダ20が取り付けられている。
ホルダ20は、白色を呈する合成樹脂製とされ、冷陰極管17の端部を覆い、シャーシ14の短辺方向に沿って延びる細長い略箱型をなしている。当該ホルダ20は、図4に示すように、その表面側に拡散板15aないし液晶パネル11を段違いに載置可能な階段状面を有するとともに、シャーシ14の短辺方向の折返し外縁部21aと一部重畳した状態で配されており、折返し外縁部21aとともに当該バックライト装置12の側壁を形成している。ホルダ20のうちシャーシ14の折返し外縁部21aと対向する面からは挿入ピン24が突出しており、当該挿入ピン24がシャーシ14の折返し外縁部21aの上面に形成された挿入孔25に挿入されることで、当該ホルダ20はシャーシ14に取り付けられるものとされている。
ホルダ20の階段状面はシャーシ14の底板面と平行な3面からなり、最も低い位置にある第1面20aには拡散板15aの短辺縁部が載置されている。さらに、第1面20aからは、シャーシ14の底板面に向けて傾斜する傾斜カバー26が延出している。ホルダ20の階段状面の第2面20bには、液晶パネル11の短辺縁部が載置されている。ホルダ20の階段状面のうち最も高い位置にある第3面20cは、シャーシ14の折返し外縁部21aと重畳する位置に配され、ベゼル13と接触するものとされている。
拡散板15aは、合成樹脂製の板状部材に光散乱粒子が分散配合されてなり、管状光源たる冷陰極管17から出射される線状の光を拡散する機能を有する。拡散板15aの短辺縁部は上記したようにホルダ20の第1面20a上に載置されており、上下方向の拘束力を受けないものとされている。一方、拡散板15aの長辺縁部は、図3に示すように、シャーシ14(反射シート23)とフレーム16とに挟まれることで固定されている。
拡散板15a上に配される光学シート15bは、拡散板15a側から順に、拡散シート、レンズシート、反射型偏光板が積層されたものであり、冷陰極管17から出射され、拡散板15aを通過した光を面状の光とする機能を有する。当該光学シート15bの上面側には液晶パネル11が設置され、当該光学シート15bは拡散板15aと液晶パネル11とにより挟持されている。
ここで、ランプクリップ18について詳細に説明する。ランプクリップ18は、合成樹脂製(例えばポリカーボネート製)で、表面が光の反射性に優れた白色とされており、図5〜図8に示すように、シャーシ14及び反射シート23の底板に沿った略板状をなし平面視略矩形の本体部27(取付板、ベース部)を備える。ランプクリップ18は、シャーシ14に対して、本体部27の長さ方向がシャーシ14の短辺方向(Y軸方向)とほぼ平行な姿勢、すなわち冷陰極管17の軸方向(長さ方向、X軸方向)と直交する方向とほぼ平行な姿勢(向き)で取り付けられる。なお、以下では、長辺方向及び短辺方向の記載については、特に断りがない限り、シャーシ14及び反射シート23の底板を基準とする。また、以下では、Z軸方向について図3及び図4に示す上側を表側とし、逆の下側を裏側として説明する。
本体部27における表側の面(拡散板15a及び冷陰極管17との対向面、シャーシ14側とは反対側の面)には、冷陰極管17を所定高さ位置に支持するためのランプ把持部28と、拡散板15aを冷陰極管17よりも高い位置に支持するための支持ピン29とがそれぞれ設けられている。ランプ把持部28は、本体部27の長さ方向について離間した位置に複数(本実施形態では4つ)並んで設置されており、それぞれが異なる冷陰極管17を把持する。各ランプ把持部28間のピッチは、ほぼ同一とされ、シャーシ14内に並ぶ各冷陰極管17間のピッチと一致している。支持ピン29は、本体部27における中心CCから偏った(ずれた)位置、つまり偏心した位置に配置されている(図5及び図6)。言い換えると、支持ピン29は、本体部27の中心CCから外れた位置、さらに言い換えると本体部27の中心CCを避けた位置に配されている。また別言すると、支持ピン29は、本体部27の中心CCに対して所定の距離(間隔)を空けた位置、さらに別言すると本体部27の中心CCと外周端部との間の位置に配されている。詳しくは、支持ピン29は、本体部27の中心CC(長さ方向の中央位置)を通ってZ軸方向及びX軸方向、つまり本体部27の長さ方向と直交する方向に沿った面CSから長さ方向について偏った(ずれた)位置、つまり偏心した位置に設置されている。さらに具体的には支持ピン29は、本体部27における最も端寄りのランプ把持部28と、そのランプ把持部28と隣り合うランプ把持部28とのほぼ中間位置に配置されている。一方、本体部27における裏側の面(シャーシ14及び反射シート23との対向面、拡散板15a及び冷陰極管17側とは反対側の面)には、ランプクリップ18をシャーシ14に対して取付状態に保持するための取付部30,31が設けられている。取付部30,31は、本体部27における長さ方向に離間した位置に複数(本実施形態では2つ)設置されている。
このランプクリップ18は、図9に示すように、シャーシ14及び反射シート23の底板の内面において複数分散した位置に設置されており、その配置について以下に詳しく説明する。各ランプクリップ18は、シャーシ14及び反射シート23における長辺方向(X軸方向)について互いに離間した複数の位置に並んで設置されており、これにより、冷陰極管17を軸方向に離間した複数の位置で把持できるようになっている。さらには、各ランプクリップ18は、シャーシ14及び反射シート23の底板において短辺方向(Y軸方向)の両端側よりも中央側(基準線L1側)の方が設置数が多くなっている。具体的には、シャーシ14及び反射シート23における短辺方向の中央側、より詳細には同中央位置を通って長辺方向(X軸方向、冷陰極管17の長さ方向、本体部27の長さ方向と直交する方向、拡散板15aの面方向)に沿って横切る仮想的な基準線L1を挟んだ位置には、3つずつのランプクリップ18が長辺方向に離間して設置されるのに対し、それら6つのランプクリップ18から短辺方向の両端寄りには、2つずつのランプクリップ18が長辺方向に離間して設置されている。これにより、シャーシ14及び反射シート23における短辺方向の中央側(基準線L1側)の方が両端側よりも、ランプ把持部28の数、つまり冷陰極管17に対する支持箇所が多くなるとともに、支持ピン29の数、つまり拡散板15aに対する支持箇所が多くなっている。
なお、長辺方向に2つずつ並んだ各ランプクリップ18(短辺方向の中央側に対して両端側に配される各ランプクリップ18)は、短辺方向について隣り合うランプクリップ18に対して長辺方向にずれた位置に配されている。従って、仮に各ランプクリップ18が短辺方向に沿って一列に並ぶものと比べると、反射シート23の底板の面内で各ランプクリップ18が分散配置されるので、人間の目の特性から、ランプクリップ18の影が視認されずらい。つまり、ランプクリップ18が同じ個数であったとしても、線状や集まって配置されると、人間の目の特性から視認されやすいが、本実施形態のようにランプクリップ18を分散して配することで、反射シート23とランプクリップ18とで光の反射率が異なる場合でもバックライト装置12に輝度ムラが生じ難くなっている。
そして、シャーシ14及び反射シート23の底板に対する各ランプクリップ18の取付向き(取付姿勢、取付状態)は、各支持ピン29が上記した基準線L1側を向く(基準線L1側に寄る、或いは基準線L1に近い)ように、つまり基準線L1側に偏心するように設定されている。詳しくは、各ランプクリップ18は、本体部27の長さ方向をシャーシ14及び反射シート23の短辺方向(Y軸方向、冷陰極管17の長さ方向及び基準線L1と直交する方向)と一致させた向きで取り付けられるのであるが、各ランプクリップ18には支持ピン29が本体部27において長さ方向について偏心した位置に配されているため、シャーシ14に対する取付向きに方向性が生じている。このため、各ランプクリップ18の取付向きとして、支持ピン29が図9に示す下側を向く第1の取付向き(第1の取付姿勢、第1の取付状態)と、支持ピン29が同図上側を向き、上記第1の取付向きとは逆向きとなる第2の取付向き(第2の取付姿勢、第2の取付状態)との2種類が設定されている。そして、シャーシ14及び反射シート23の底板のうち、基準線L1よりも図9に示す上側の第1領域A1に取り付けられるランプクリップ18は、第1の取付向きとされるのに対し、同図下側の第2領域A2に取り付けられるランプクリップ18は、第2の取付向きとされている。つまり、各ランプクリップ18は、基準線L1を挟んで(境として)第1の取付向きとされた第1のランプクリップ群18Aと、第2の取付向きとされた第2のランプクリップ群18Bとに分けられ、各本体部27において偏心配置された各支持ピン29が全て基準線L1寄りに配置される。この状態では、基準線L1から各ランプクリップ18の本体部27における中心CCまでの距離よりも、基準線L1から各ランプクリップ18の支持ピン29までの距離の方がそれぞれ小さくなっている。これにより、拡散板15aに対する各支持ピン29の支持位置は、拡散板15aの短辺方向の中央側寄りになり、言い換えると支持ピン29の分布密度が拡散板15aの短辺方向の中央側ほど高くなる。ここで、仮に拡散板15aに熱膨張または熱収縮が生じたとき、構造上画面中央側ほど冷陰極管17側に撓んだり反り易くなる傾向にあるが、その画面中央側に支持ピン29を多く分布させているので、撓みや反りを良好に規制することができる。ところで、冷陰極管17を支持するためには、ランプクリップ18の最適な(より少ない)数・配置がある。その最適な所定の配置をした場合に、支持ピン29を偏心配置したランプクリップ18を、支持ピン29が基準線L1に寄る配置にすることで、拡散板15aの撓みや反りを良好に規制できる効果が得られる。
なお、シャーシ14及び反射シート23の底板の内面には、図10に示すように、各ランプクリップ18の各取付予定位置に取付部30,31を挿入させるための取付孔32,33及び挿通孔34,35がそれぞれ厚み方向に貫通して形成されている。取付部30,31、取付孔32,33及び挿通孔34,35に関しては後に詳しく説明する。
続いて、ランプクリップ18における各部位の詳細な構造について説明する。まず、本体部27は、図5〜図8に示すように、シャーシ14の短辺方向(Y軸方向)に沿って細長い略矩形状とされ、その長さ方向両端部に対して中間部分が僅かに幅狭に形成されている。従って、本体部27の表面積は、仮に本体部27を全長にわたって幅広部分27aに合わせて一定幅とした場合と比べると、小さくなっており、反射シート23の全体の表面積に占める全ランプクリップ18の表面積の割合が小さくなる。これにより、反射シート23とランプクリップ18とで光の反射率が異なっていた場合でもバックライト装置12に輝度ムラが生じ難くなっている。本体部27のうち両端の幅広部分27a(幅広な第1部位)には、両端の一対のランプ把持部28と両取付部30,31とが設置されているのに対し、中間の幅狭部分27b(幅狭な第2部位)には、中央寄りの一対のランプ把持部28と支持ピン29とが設置されている。本体部27における両幅広部分27aは、幅狭部分27bと比べると高剛性部位であり、そこに両取付部30,31が設けられているから、ランプクリップ18の取り付け時に両取付部30,31がシャーシ14の取付孔32,33の周面に干渉したときでも、取付部30,31や本体部27に破損などが生じることが防がれるようになっている。
続いて、本体部27を板厚方向に沿って切断した断面形状について説明する。本体部27は、図13に示すように、シャーシ14及び反射シート23の底板に対する取付面(対向面)を有する台座部36と、台座部36から表側(冷陰極管17及び拡散板15a側)へ突出し且つその表面に傾斜面38を有する突出部37とから構成されている。
台座部36は、厚さ寸法(高さ寸法、Z軸方向についての寸法)及び幅寸法(X軸方向についての寸法)がそれぞれほぼ一定で、断面形状が横長な略四角形状(ブロック状)をなしている。一方、突出部37は、突出基端側の幅寸法が台座部36とほぼ同じとされるものの、突出先端側に行くに連れて次第に幅寸法(本体部27における短辺側(X軸方向)の寸法)が減少する先細り状(先窄み状)に形成されている。言い換えると、突出部37は、厚さ寸法が幅方向(X軸方向)の中央位置(頂点P1)において最も大きく、そこから幅方向の両端位置(両裾側)に行くに連れて次第に厚さ寸法が減少する山形に形成されている。さらに別言すると、突出部37は、冷陰極管17の中心軸線AXから遠ざかる方向に裾広がりとなる山形形状となっている。従って、突出部37における長さ方向に沿った幅方向の両端部(長辺側の外周縁部)は、中央部側と比べて全域にわたって薄肉となっており、台座部36との間で段差が殆ど生ずることがなくなっている。
そして、突出部37の表面には、幅方向について中央位置から両端位置にかけて下り勾配の傾斜面38が一対形成されている。この傾斜面38は、突出部37における幅方向について中央位置から両端位置にかけて反射シート23との間の距離が次第に減少する、別言すると拡散板15a(冷陰極管17)との間の距離が次第に増加するような勾配となっている。具体的には、突出部37は、断面形状が略二等辺三角形とされており、その表面には幅方向の中央の頂点P1を境にして一対の傾斜面38が形成されている。つまり、突出部37は、幅方向の中央位置を通るZ軸方向に沿った対称軸を中心とした対称形状とされる。従って、両傾斜面38は、傾斜角度が共に同一とされている。突出部37の頂点P1にて繋がる両傾斜面38同士がなす角度は、鈍角とされている。また、突出部37の頂点P1における厚さ寸法T1は、台座部36の厚さ寸法T2よりも大きく設定されている。なお、図13及び図14に示すように、本体部27における長さ方向の両端の幅広部分27aと、その中間部である幅狭部分27bとでは、突出部37における傾斜面38の傾斜角度が互いに異なっており、幅広部分27aにおける傾斜角度θ1の方が幅狭部分27bにおける傾斜角度θ2よりも小さく(緩やかに)設定されている。なお、台座部36の底面(本体部27におけるシャーシ14及び反射シート23との対向面)についても、幅方向の中央位置を頂点とする、傾斜面38よりも緩やかな傾斜角度の傾斜面27cが一対、全長にわたって形成されている。
上記したように本体部27には、傾斜面38を有する突出部37が形成されているから、傾斜面38によって冷陰極管17から発せられた光を良好に拡散板15a側へ反射させることができる。それとともに、突出部37における長さ方向に沿った幅方向の両端部が中央部と比べて全域にわたって薄肉となっていて台座部36との間で殆ど段差が生じていないから、突出部37には影となり得る部分が殆ど存在しない。これにより、本体部27の表面における光の反射効率を極力均一化することができ、もって本体部27において暗部(影部、陰影部)が生じるのが極力防がれるようになっている。なお、突出部37の裏側には、台座部36が設けられているものの、その厚さ寸法T2は突出部37の最大厚さ寸法T1(頂点P1での厚さ寸法T1)よりも小さく設定されているので、突出部37の両傾斜面38によって光の反射効率の均一化が図られていることも相まって、台座部36における幅方向の両側面が暗部として視認され難くなっている。なお、突出部37の表面に湾曲しない形態の傾斜面38を形成しているので、ランプクリップ18を樹脂成形により製造する際、突出部37の寸法精度が出しやすくなる効果も得られる。
ところで、突出部37は、幅方向の中央側部分においてはある程度の厚さを持っているものの、幅方向の両端部においては極めて薄肉となるため、その薄肉部分を光が透過してしまう事態が懸念される。しかし、この突出部37の裏側には、台座部36が配されており、その厚さ寸法が光を遮るのに十分な大きさとされているから、本体部27の幅方向の両端部を光が透過する事態が回避されている。これにより、本体部27における幅方向の両端部の裏側に、反射シート23が介在することなくシャーシ14が配されていても、そのシャーシ14(及び取付孔32,33)が表側から暗部として視認されるのが防止される。また、突出部37の幅方向の両端部が薄肉とされると、本体部27の強度が不足する事態が懸念されるものの、突出部37の裏側に台座部36を設置することで、本体部27の強度及び剛性を十分に確保することができる。
次に、拡散板15aに対する支持構造を構成する支持ピン29について詳細に説明する。支持ピン29は、図12に示すように、拡散板15aのうちホルダ20などによって支持された外周縁部よりも画面中央側部分を裏側から支持することで、拡散板15aが冷陰極管17側へ撓んだり反ったりするのを規制することができる。支持ピン29は、図6に示すように、水平方向に沿って切断した断面形状が円形とされ、図5及び図8に示すように、根元側から先端側に行くに連れて次第に径寸法が小さくなる、先細り状に形成されている。つまり、支持ピン29は、略円錐状に形成されている。支持ピン29のうち拡散板15aに当接し得る先端部には、R面が形成され、丸められている。支持ピン29における根元部分の外周面には、本体部27側に行くに連れて広がるような曲面が形成され、本体部27における傾斜面38に対して段差を生ずることなくなだらかに繋げられている。支持ピン29における根元部分の径寸法は、次述するランプ把持部28のアーム部39の幅寸法(X軸方向の寸法)よりも大きくなっているものの、先端部の径寸法はランプ把持部28のアーム部39の幅寸法よりも小さくなっている。本体部27からの支持ピン29の突出高さは、ランプ把持部28よりも高く設定されている。この支持ピン29は、既述した通り本体部27において長さ方向について中央位置から偏心した位置に配されているが、幅方向については中央位置に配されている。
ところで、支持ピン29は、ランプクリップ18において最も高い位置に突出する部位となっている。従って、ランプクリップ18をシャーシ14に対して着脱する作業を行う際には、作業者は支持ピン29を掴んで作業を行うことが可能となっており、支持ピン29は着脱時の操作部としても機能し得る。
続いて、冷陰極管17に対する支持構造を構成するランプ把持部28について詳細に説明する。ランプ把持部28は、図12に示すように、冷陰極管17のうち電極が設置された両端部間の中間部分、つまり発光部分を、反射シート23から僅かに浮いた高さ位置に裏側から支持することができる。ランプ把持部28は、全体として表側へ開口した有端環状をなし、互いに対向する一対のアーム部39を備える。両アーム部39の先端部間には、Z軸方向(シャーシ14及び反射シート23の底板の厚さ方向)に沿って着脱される冷陰極管17の通過を許容する開口部40が確保されている。両アーム部39は、本体部27における表側の面において長さ方向(Y軸方向)について離間した位置からそれぞれ立ち上がる片持ち状をなしており、略円弧状に湾曲した形状となっている。この両アーム部39における曲率は、取り付けられる冷陰極管17の外周面の曲率と概ね一致しており、取付状態において冷陰極管17との間に生じる隙間が周方向についてほぼ一定幅となる。両アーム部39は、ランプ把持部28におけるY軸方向の中央位置を通る、Z軸方向に沿った対称軸を中心とした対称形状となっている。両アーム部39は、本体部27からの立ち上がり基端部を支点として幅方向に沿って弾性変形可能とされる。また各アーム部39は、図8に示すように、幅方向(X軸方向)の中心位置を通る、Z軸方向に沿った対称軸を中心とした対称形状となっている。またアーム部39は、その幅寸法が本体部27の幅寸法よりも小さくなっている。またアーム部39は、突出基端部においては徐々に幅広になりつつ本体部27へとなだらかに繋げられ、段差が生じることが防がれている。
両アーム部39の先端部の内面(冷陰極管17との対向周面)には、図12に示すように、冷陰極管17を保持するための保持突起41がそれぞれ設けられており、それら両保持突起41間に上記した開口部40が確保されている。この開口部40における間口は、冷陰極管17の外径寸法よりも少し狭くなる設定とされる。従って、開口部40を通して冷陰極管17を着脱する際には、両アーム部39は冷陰極管17によって押されることで弾性的に拡開変形されるようになっている。保持突起41は、アーム部39の先端部の内面から内向きに(冷陰極管17における中心軸線AX側に向かって)張り出す形態とされるとともに、取付状態における冷陰極管17の中心Cよりも表側(光出射側)、つまり冷陰極管17に対してその抜け方向側に位置している。取付状態では、冷陰極管17は、ランプ把持部28における底面のうち冷陰極管17の中心Cの直下に位置する中央の第1支持点S1と、両保持突起41の内端の第2支持点S2及び第3支持点S3とによって三点支持されるようになっており、各支持点S1〜S3間においては冷陰極管17の外周面とランプ把持部28の内周面との間に周方向に延びる僅かな隙間(クリアランス)が空けられるようになっている。このとき、冷陰極管17に対する各支持点S1〜S3同士を結ぶと、二等辺三角形が描画されることになる。また第1支持点S1と冷陰極管17の中心Cとを結んだ線と、第2支持点S2と同中心Cとを結んだ線と、第3支持点S3と同中心Cとを結んだ線(図示せず)とがなす角度は、それぞれ鈍角となっている。
両アーム部39の先端部における外面には、冷陰極管17の取り付け動作をガイドするためのガイド部42(図15)がそれぞれ設けられている。両ガイド部42は、アーム部39から斜め外向きに立ち上がった先細り状に形成されている。両ガイド部42は、突出基端から突出先端にかけて互いに離間するような勾配を有しており、冷陰極管17と対向する内面も同様の勾配の傾斜面となっている。従って、両ガイド部42における対向面である内面間の間隔は、同図下側、つまり冷陰極管17の取付方向側に行くに連れて次第に狭く、逆に冷陰極管17の取り外し方向側に行くに連れて次第に広くなっている。これにより、両ガイド部42の内面によって冷陰極管17の取り付け動作を円滑に案内することができるようになっている。また、ガイド部42の内面は、そのまま保持突起41の内面へとなだらかに繋げられている。
ここで、ランプ把持部28における両アーム部39間に挟まれた底面(第1支持点S1を含む)は、図5及び図12に示すように、本体部27における傾斜面38の頂点P1(突出部37の突出先端)よりも低くなる設定とされる。言い換えると、本体部27の表側の面には所定幅の凹部が形成され、その凹部を挟んだ位置から一対のアーム部39を立ち上げることでランプ把持部28が形成されていることになる。この凹部は、本体部27における幅方向(X軸方向)の全範囲にわたって形成され、その深さ寸法は突出部37の最大厚さ寸法よりも少し小さく設定されている。従って、本体部27は、台座部36が全長にわたって一定の厚さ寸法とされるのに対し、突出部37が長さ方向について各ランプ把持部28に対応した箇所が部分的に薄肉に形成されていることになる。そして、ランプ把持部28の底面を有する底部43は、台座部36と、突出部37における薄肉部分とから構成されていると言える(図15)。本体部27の一部でもある底部43は、ランプ把持部28を構成するアーム部39よりも幅広に形成されている。ここで、冷陰極管17は、その底面が本体部27の頂点P1よりも低い位置、つまり反射シート23に近い位置(拡散板15aからは遠い位置)になるよう支持されることになり、バックライト装置12全体の薄型化に好適となっている。なお、冷陰極管17の中心Cは、本体部27の頂点P1,P2よりも高い位置(表側の位置)とされる。なお、ここでいうランプ把持部27の底面とは、ランプ把持部27における冷陰極管17との対向周面のうち、Z軸方向を鉛直方向としたときに最も同方向下側に位置する部分であり、ランプ把持部27における冷陰極管17との対向周面のうち最もシャーシ14に近い部分でもある。さらに別言すると、ランプ把持部27の底面とは、冷陰極管17との対向周面のうち、ランプ把持部27における付け根側部分である。
ランプ把持部28の底面は、本体部27の長さ方向(Y軸方向)については、一定の高さを保っていてほぼ真っ直ぐな形状とされるものの、図15に示すように、本体部27の幅方向(X軸方向、冷陰極管17の長さ方向(中心軸線AX方向))については、冷陰極管17の中心軸線AXから遠ざかる方向に裾広がりとなる山形形状となっている。つまり、冷陰極管17の表面とランプ把持部28の内周面との間には、冷陰極管17の長さ方向に対して異なる幅をなす空隙G(ギャップ)が形成されていることになる。詳しくは、ランプ把持部28の底部43は、厚さ寸法が本体部27における幅方向の中央位置にて最も大きく、そこから両端位置に行くに連れて次第に小さくなる、山形に形成されている。そして、このランプ把持部28の底面は、本体部27の幅方向について中央側から両端部側にかけて下り勾配となる一対の傾斜面44(逃がし面)により構成されている。この傾斜面44は、本体部27における幅方向について中央位置から両端位置にかけて反射シート23との間の距離が次第に減少する、別言すると冷陰極管17(拡散板15a)との間の距離(間隔、隙間、空隙G)が次第に増加するような勾配の面となっている。言い換えると、冷陰極管17の表面とランプ把持部28の傾斜面44との間に存在する空隙Gは、ランプ把持部28の中央から冷陰極管17の長さ方向に沿って両端側へ行くに連れて次第に広がるような形状となっており、両端位置にて最大の開口間口となっている。具体的には、ランプ把持部28の底部43における突出部37は、断面形状が略二等辺三角形とされており、その表面である底面には幅方向の中央の頂点P2(第1支持点S1を含む)を境にして一対の傾斜面44が形成されている。つまり、ランプ把持部28の底部43は、幅方向の中央位置を通るZ軸方向に沿った対称軸を中心とした対称形状とされる。従って、両傾斜面44は、傾斜角度θ3が共に同一とされている。ランプ把持部28の底部43の頂点P2にて繋がる両傾斜面44同士がなす角度は、鈍角とされている。このランプ把持部28の底部43における頂点P2は、既述した通り本体部27の突出部37における頂点P1よりも低くなっている。従って、ランプ把持部28の底部43に形成された傾斜面44の傾斜角度θ3は、ランプ把持部28外における本体部27の突出部37に形成された傾斜面38の傾斜角度θ1,θ2(図13及び図14を参照)よりも小さくなっている。
このランプ把持部28の底部43に形成された傾斜面44は、図17に示すように、アーム部39の内周面にも連続的に拡張して形成されて、ここが拡張傾斜面45とされている。さらに、この拡張傾斜面45は、図16に示すように、保持突起41の内周面からガイド部42の内周面及び外周面にまで拡張され、さらにはアーム部39の外周面にまで拡張して形成されている。これにより、拡張傾斜面45は、アーム部39、保持突起41、及びガイド部42における内周面及び外周面の全域に形成されている。従って、アーム部39、保持突起41、及びガイド部42は、その厚さ寸法が幅方向(X軸方向)の中央位置から両端位置に行くに従って次第に薄くなる形態とされている。
冷陰極管17を取り付けた状態では、図15〜図17に示すように、冷陰極管17の外周面とランプ把持部28の底面を含む内周面(冷陰極管17との対向周面)との間の距離(間隔、隙間)は、ランプ把持部28におけるX軸方向の中央位置から両端位置(冷陰極管17の軸方向の外側)に行くに連れて次第に大きくなる。従って、冷陰極管17を点灯させたとき、冷陰極管17から発せられた光は、ランプ把持部28との間に確保された隙間(クリアランス)を通って傾斜面44及び拡張傾斜面45にあたってから反射されて拡散板15aへと向かうことになる。仮に、ランプ把持部28の内周面を真っ直ぐな形態とした場合には、冷陰極管17から発せられた光がランプ把持部28の内周面にあたって反射されると、そのまま冷陰極管17へと戻されてしまう可能性が高いのと比べると、拡散板15aに向かう光量を多くすることができ、冷陰極管17からの光の取り出し効率を向上させることができる。また、ランプ把持部28の外周面にまで拡張傾斜面45が形成されているので、ランプ把持部28に対して外側からあたる光を良好に拡散板15aに向けて反射させることができる。これにより、ランプ把持部28における光の反射効率の均一化を図ることができる。また、ランプ把持部28の内外両周面に傾斜面44及び拡張傾斜面45を形成することで、ランプクリップ18を樹脂成形する際の型開きにおいて有利となる。
次に、ランプクリップ18のシャーシ14に対する保持構造を構成する取付部30,31についてシャーシ14及び反射シート23の取付孔32,33及び挿通孔34,35と共に詳細に説明する。まず、保持構造について簡単に説明すると、取付部30,31は、図5に示すように、本体部27の裏面(板面)に沿ったフック状をなしており、その取付部30,31をシャーシ14及び反射シート23の取付孔32,33及び挿通孔34,35に挿入してシャーシ14の裏側に突出させ(図20参照)、その状態でランプクリップ18を本体部27の長さ方向(Y軸方向、反射シート23及びシャーシ14の底板の板面方向)に沿ってスライドさせることで、図12に示すように、取付部30,31と本体部27との間でシャーシ14及び反射シート23を挟持できるようになっている。
既述した通り、ランプクリップ18には、一対の取付部30,31が本体部27の長さ方向について互いに離間した位置に設けられており、これらはそれぞれ第1取付部30及び第2取付部31とされる。第1取付部30は、本体部27のうち長さ方向について支持ピン29側とは反対側の端部付近に設置されているのに対し、第2取付部31は、本体部27のうち長さ方向について支持ピン29側の端部付近に設置されている。なお、これら第1取付部30及び第2取付部31には、それぞれ幅方向の中央位置を頂点とする緩やかな傾斜面30a,31aが一対ずつ、全周・全域にわたって形成されている。これら傾斜面30a,31aの傾斜角度は、既述した本体部27の底面における傾斜面27cとほぼ同じとされる。
詳しくは、第1取付部30は、本体部27の裏側の面から裏側(Z軸方向に沿ってシャーシ14側)へ突出する基部46と、基部46の先端からほぼ直角に屈曲されて本体部27の長さ方向(Y軸方向)に沿って突出(延出)する片部47とを備え、正面から見て略L字型をなしている。基部46は、本体部27のうち長さ方向について支持ピン29側とは反対側の端部に設置されたランプ把持部28の裏側に位置しており、より詳しくはそのランプ把持部28を構成する端側のアーム部39の基端位置とほぼ同じ位置に配されている。基部46は、本体部27のうち幅広部分27aに連結されているので、本体部27に第1取付部30を介して力が作用した場合でも、本体部27に変形や破損が生じ難くなっている。また、基部46は、本体部27における幅方向のほぼ中央位置に設置されている。
片部47は、基部46から支持ピン29側とは反対側へ延びる片持ち状をなすとともにその先端部が本体部27の支持ピン29とは反対側の端部(スライド方向の前端部)よりもさらに側方へ突出する長さを有している。言い換えると、片部47の先端部(次述するガイド部48を含む)は、平面に見て本体部27の外周端よりも外側へはみ出している。この片部47は、裏側から見て矩形状をなしており、X軸方向に沿った寸法(幅寸法)がY軸方向(スライド方向)に沿った寸法(長さ寸法)よりも小さく設定されている。片部47は、基部46との連結部分が本体部27とほぼ平行に延びるのに対して、突出先端部が鈍角をなすよう屈曲されており、この屈曲した突出先端部がシャーシ14への取り付け動作をガイド可能なガイド部48となっている。ガイド部48は、先端側に行くに連れて本体部27との間の距離が次第に増加するような勾配で傾斜しており、言い換えると先端側に行くに連れて本体部27から離れていくような形状とされており、且つ厚さ寸法が全長にわたってほぼ一定とされることで、その表裏両面がガイド面48aとなっている。また、ガイド部48の根元位置は、本体部27における長さ方向の端面よりも外側に位置している。また、基部46及び片部47の幅寸法は、ほぼ同一とされ、その大きさは本体部27の幅寸法より小さく設定されている。
シャーシ14及び反射シート23には、図11に示すように、上記した構成の第1取付部30を挿入可能な第1取付孔32及び第1挿通孔34がそれぞれ厚さ方向に貫通して形成されている。シャーシ14に形成された第1取付孔32は、平面視矩形状をなしており、その幅寸法及び長さ寸法(Z軸方向(第1取付孔32に対する第1取付部30の挿入方向)と直交する方向についての大きさ)が第1取付部30とほぼ同じか大きく設定されている。一方、反射シート23に形成された第1挿通孔34は、第1取付孔32と同様に平面視矩形状をなしており、その幅寸法及び長さ寸法が第1取付孔32よりもさらに大きくなる設定とされる。第1取付孔32と第1挿通孔34との大きさの差は、反射シート23をシャーシ14に組み付ける際に両者間に生じ得る位置ずれ量の想定最大値と同じかそれよりも大きく設定されている。これにより、第1挿通孔34の内側に第1取付孔32が確実に配され、反射シート23によって第1取付孔32が覆われる事態が回避されるようになっている。逆に言うと、シャーシ14における第1取付孔32の周縁部は、反射シート23によって覆われることがなく、本体部27の裏面に対して反射シート23を介することなく直接向き合う位置関係となる。
そして、図20に示すように、第1取付部30を第1挿通孔34及び第1取付孔32に挿入し、シャーシ14の裏側に突出させた状態で本体部27を片部47の突出方向(Y軸方向に沿って図20の右方)に向けてスライドさせると、図12に示すように、片部47が第1取付孔32の周縁部のうちスライド方向(取付方向)の前部の裏側に配される。これにより、本体部27の長さ方向の端部と第1取付部30の片部47との間で反射シート23及びシャーシ14が挟持されることになる。反射シート23及びシャーシ14のうち本体部27と第1取付部30との間に挟持される被挟持部分は、第1取付孔32及び第1挿通孔34の周縁部であって次述する係止孔52側とは反対側部分となっている。なお、第1挿通孔34の幅寸法は、本体部27の幅寸法よりも小さくなる設定とされているのに加え、本体部27のうちスライド方向の後端位置である支持ピン29側の側端面から基部46までの距離が取り付け時のスライド量よりも大きくなっているから、取付状態では、第1取付孔32及び第1挿通孔34が本体部27によって覆われ(閉塞され)、両孔32,34が本体部27の外部に露出することが防がれている。
ところで、第1取付部30は、本体部27の端部から側方へ突出する形態とされているので、ランプクリップ18をシャーシ14に取り付ける際には、第1取付部30における突出先端部を第1取付孔32に対して先行して挿入しつつ作業を行うことができる。この取り付け作業を行う際には、図19に示すように、本体部27における第1取付部30が設けられた側の端部を下げた傾斜姿勢とするが、このとき作業者が掴む支持ピン29は、本体部27のうち先行挿入される第1取付部30とは反対側の端部寄りに偏心して設置されているので、本体部27を傾けつつシャーシ14に取り付ける作業性が一層向上する。
第2取付部31は、図5に示すように、第1取付部30と同様に、正面から見て略L字型をなしており、本体部27の裏側の面から裏側(Z軸方向に沿ってシャーシ14側)へ突出する基部49と、基部49の先端からほぼ直角に屈曲されて本体部27の長さ方向に沿って突出(延出)する片部50とを備える。基部49は、本体部27のうち長さ方向について支持ピン29側の端部に配置されたランプ把持部28と支持ピン29とのほぼ中間位置に配置されている。つまり、第2取付部31は、本体部27の長さ方向について第1取付部30に対して支持ピン29を挟んだ反対側に配されていることになる。この基部49は、第1取付部30の基部46と同様に本体部27における幅広部分27aに連結されている。また、基部49の突出寸法は、第1取付部30の基部46とほぼ同一とされる。また、基部49は、本体部27における幅方向についてほぼ中央位置、つまり第1取付部30の基部46と同じ位置に設置されている。
片部50は、基部49から支持ピン29側へ延びる片持ち状をなすとともに、その先端部が支持ピン29のほぼ真裏に配されるような長さ寸法を有している。片部50は、全長にわたって本体部27とほぼ平行に形成されており、その突出先端部における本体部27との対向面に係止突起51が設けられている。係止突起51は、本体部27側に接近するよう片部50から突出しており、その本体部27との対向面にはテーパ面51aが形成されている。テーパ面51aは、片部50の先端にまで連続して形成され、これにより片部50が先細り状に形成されている。係止突起51における基部49との対向面は、基部49の外面とほぼ平行で直立していて、シャーシ14に対するランプクリップ18のスライド方向(Y軸方向)と直交する方向(Z軸方向)に沿ってほぼ真っ直ぐな面となっており、ここがシャーシ14に対する係止面51bとなっている。この片部50は、裏側から見て矩形状をなしており、X軸方向に沿った寸法(幅寸法)がY軸方向(スライド方向)に沿った寸法(長さ寸法)よりも小さく設定されている。また、この片部50は、長さ寸法が第1取付部30の片部47や第1取付孔32よりも大きくなっている。また、基部49及び片部50の幅寸法は、ほぼ同一とされ、その大きさは本体部27の幅寸法より小さく設定されている。
シャーシ14及び反射シート23には、図11に示すように、上記した構成の第2取付部31を挿入可能な第2取付孔33及び第2挿通孔35が厚さ方向に貫通してそれぞれ形成され、さらにシャーシ14には、係止突起51が係止可能な係止孔52が厚さ方向に貫通して形成されている。シャーシ14に形成された第2取付孔33は、平面視矩形状をなしており、その幅寸法及び長さ寸法(Z軸方向(第2取付孔33に対する第2取付部31の挿入方向)と直交する方向についての大きさ)が第2取付部31とほぼ同じか少し大きく設定されている。また、この第2取付孔33は、長さ寸法が第1取付孔32や第1取付部30よりも大きく設定されている。係止孔52は、第1取付孔32と第2取付孔33との間の位置で且つ第2取付孔33に対してその長さ方向に所定の間隔を空けて隣接する位置に形成されている。係止孔52は、平面視矩形状をなしており、その幅寸法及び長さ寸法が第2取付部31の係止突起51とほぼ同じか少し大きく設定されている。一方、反射シート23に形成された第2挿通孔35は、平面視矩形状をなしており、その幅寸法及び長さ寸法が第2取付孔33及び係止孔52の同寸法を足した大きさよりもさらに大きくなる設定とされ、第2取付孔33及び係止孔52を一括して取り囲むことが可能とされる。第2取付孔33及び係止孔52と第2挿通孔35との大きさの差は、反射シート23をシャーシ14に組み付ける際に両者間に生じ得る位置ずれ量の想定最大値と同じかそれよりも大きく設定されている。これにより、第2挿通孔35の内側に第2取付孔33及び係止孔52が確実に配され、反射シート23によって第2取付孔33または係止孔52が覆われる事態が回避されるようになっている。逆に言うと、シャーシ14における第2取付孔33及び係止孔52の周縁部は、反射シート23によって覆われることがなく、本体部27の裏面に対して反射シート23を介することなく直接向き合う位置関係となる。
そして、図20に示すように、第2取付部31を第2挿通孔35及び第2取付孔33に挿入し、シャーシ14の裏側に突出させた状態で本体部27を片部50の突出方向(Y軸方向に沿って図20の右方)に向けてスライドさせると、図12に示すように、片部50が第2取付孔33の周縁部のうちスライド方向(取付方向)の前部の裏側に配されるとともに、その先端部の係止突起51が係止孔52内に進入してその孔縁に係止される。これにより、本体部27における支持ピン29との連結部分と第2取付部31の片部50との間でシャーシ14が挟持されるとともに、係止突起51の係止面51bが係止孔52の孔縁に係止することで、取付方向の後側(取り外し方向)への移動が規制される。シャーシ14のうち本体部27と第2取付部31との間に挟持される被挟持部分は、第2取付孔33と係止孔52との間の部分となっている。なお、第2挿通孔35の幅寸法は、本体部27の幅寸法よりも小さくなる設定とされているのに加え、本体部27のうちスライド方向の後端位置である支持ピン29側の側端面から基部49までの距離が取り付け時のスライド量よりも大きくなっているから、取付状態では、第2取付孔33及び第2挿通孔35が本体部27によって覆われ(閉塞され)、両孔33,35が本体部27の外部に露出することが防がれている。
ところで、このランプクリップ18は、既述した通り、偏心配置された支持ピン29が基準線L1側を向くよう(基準線L1側に偏心するよう)、シャーシ14への取付向きが規定された設計である。従って、このランプクリップ18は、規定された取付向きとは逆向きで取り付けられるのを規制するための規制構造を有している。以下、その規制構造について詳細に説明する。
第1取付部30及び第2取付部31は、図7に示すように、その幅寸法W1,W2(スライド方向と平行で且つスライド方向と直交する方向についての寸法)が互いに異なる設定とされており、それに対応して、図11に示すように、シャーシ14の第1取付孔32及び第2取付孔33の幅寸法W3,W4(スライド方向と平行で且つスライド方向と直交する方向についての寸法)についても互いに異なる設定とされている。具体的には、第1取付部30の幅寸法W1は、第2取付部31の幅寸法W2よりも大きくなっており、それに応じて第1取付孔32の幅寸法W3は、第2取付孔33の幅寸法W4よりも大きくなっている。そして、第1取付部30の幅寸法W1は、第2取付孔33の幅寸法W4よりも大きくなっているとともに、第1取付孔32の幅寸法W3は、第2取付部31の幅寸法WW2よりも大きくなっている。なお、反射シート23の第1挿通孔34及び第2挿通孔35の幅寸法も、シャーシ14の第1取付孔32及び第2取付孔33と同様の関係を有している。
従って、ランプクリップ18をシャーシ14に取り付ける際に正規とは反対の取付向きだった場合には、各取付部30,31が本来対応すべき各取付孔32,33とは不整合となった状態で、第1取付部30が第2取付孔33に、第2取付部31が第1取付孔32にそれぞれ進入しようとする。しかし、第1取付部30の幅寸法W1は、図21に示すように、第2取付孔33の幅寸法W4よりも大きいため、第1取付部30の幅方向の端部が、第2取付孔33の周縁部のうち幅方向の端部に干渉することで、本体部27がシャーシ14から浮き上がった状態で取り付け動作が規制される。これにより、誤った取付向きでのランプクリップ18の取り付けを防止することができる。なお、第2取付孔33の周縁部における幅方向の端部がランプクリップ18の取り付けを規制する取付規制部として機能していると言える。
本実施形態は以上のような構造であり、続いてその作用を説明する。液晶パネル11及びバックライト装置12をそれぞれ別途に製造し、それらをベゼル13などを用いて互いに組み付けることで、図3及び図4に示す液晶表示装置10が製造される。続いて、バックライト装置12の組み付け作業、特にランプクリップ18の取り付け作業について詳しく説明する。
シャーシ14の内側に反射シート23を敷設すると、図10に示すように、各挿通孔34,35内に対応する各取付孔32,33及び係止孔52が臨むよう位置合わせされるので、続いて各ランプクリップ18をシャーシ14に取り付ける作業を行う。ここで、ランプクリップ18のシャーシ14に対する取付向きは、シャーシ14のどの領域A1,A2に取り付けるかによって異なっている。詳しくはシャーシ14のうち基準線L1を境とした第1領域A1と第2領域A2とでランプクリップ18の取付向きは互いに逆向きに設定され、第1領域A1には第1の取付向き(支持ピン29が図9に示す下側に偏心する取付向き)となり、第2領域A2には第1の取付向きとは逆の第2の取付向き(支持ピン29が図9に示す上側に偏心する取付向き)となるよう規定されている。従って、ランプクリップ18を取り付ける際には、シャーシ14への取付位置に適合した取付向きとすることが必要となる。
ランプクリップ18の取付向きが正規だった場合について説明する。本体部27において偏心配置された支持ピン29を掴んだら、図18に示す状態からランプクリップ18をシャーシ14側に接近するようZ軸方向に移動させ、本体部27を支持ピン29側とは反対側の端部が下がるような姿勢としつつその端部から取付方向の前方へ突出する第1取付部30を第1挿通孔34及び第1取付孔32に対して先行して挿入する。このとき、図19に示すように、第1取付部30の先端部に形成されたガイド部48のガイド面48aが第1取付孔32の孔縁部に摺接されることで、円滑な挿入が図られる。そして、本体部27をシャーシ14及び反射シート23の底板と平行になる姿勢へと変位させつつ第2取付部31を第2挿通孔35及び第2取付孔33内に挿入する。なお、第1取付部30の片部47がシャーシ14の裏側に突出していれば、第2取付部31が挿入される前の段階で、本体部27を各片部47,50の延び方向に向けて多少スライドさせても構わない。
図20に示すように、第1取付部30及び第2取付部31の各片部47,50がシャーシ14の裏側に突出した状態から、本体部27を各片部47,50の延出方向(Y軸方向に沿って図20に示す右方)へ向けてスライドさせると、各片部47,50がシャーシ14の裏面と対向し、各取付孔32,33の孔縁部における取付方向の前部に当接または近接する。この過程では、第2取付部31の係止突起51がシャーシ14の裏面に乗り上げることで、片部50が一旦弾性変形する。そして、ランプクリップ18が所定距離スライドしたところで、図12に示すように、係止突起51が係止孔52内に進入しつつ片部50が弾性復帰し、係止突起51の係止面51bが係止孔52の内周面に係止される。これにより、ランプクリップ18が取付方向と逆方向(取り外し方向、図12に示す左方)に不用意に移動する事態が防がれるようになっている。このとき、片部50が復元しつつシャーシ14の裏面に当たることで音が生じるので、作業者は強い節度感(クリック感)を得ることができ、ランプクリップ18を正規の取付位置(抜け止め位置)まで確実にスライドさせることができる。
この状態では、各取付部30,31の片部47,50と本体部27との間で反射シート23及びシャーシ14が挟持され、もってランプクリップ18がシャーシ14に対して取付状態に保持される。この状態において、振動などが加わってランプクリップ18をZ軸方向に沿って表側へ変位させるような力が作用した場合でも、各取付部30,31の片部47,50がシャーシ14の裏面に係合することで、同方向へのランプクリップ18の変位が規制される。また、一対の取付部30,31が各取付孔32,33に挿入されていることにより、ランプクリップ18の回り止めが図られる。
一方、ランプクリップ18の取付向きが正規とは逆向き(正規とは異なる取付状態)だった場合について説明する。取付向きを誤った状態でランプクリップ18を取り付けようとしても、互いに幅寸法W1,W2が異なる各取付部30,31が本来対応すべき各取付孔32,33とは不整合となっている。従って、図21に示すように、比較的(相対的に)大きな幅寸法W1の第1取付部30(相対的に大きい方の第1取付部30)の幅方向の端部が、比較的(相対的に)小さな幅寸法W4の第2取付孔33(相対的に小さい方の第2取付孔33)の周縁部のうち幅方向の端部に確実に干渉することになる。その上、第2取付部31及び第2取付孔33の長さ寸法が第1取付部30及び第1取付孔32の長さ寸法よりも大きく設定されているから、第2取付部31の長さ方向の端部が第1取付孔32の周縁部のうち長さ方向の端部に対して干渉する。従って、第1取付部30が第2取付孔33内に挿入不能とされるとともに、本体部27がシャーシ14及び反射シート23から浮き上がった状態となる。これにより、作業者は取付向きが誤っていた事態に確実に気づくことができる。
なお、ランプクリップ18の取付向きが正規とは逆向きで、且つランプクリップ18がシャーシ14における取り付け予定位置とは本体部27の長さ方向(シャーシ14の短辺方向)についてずれていた場合には、第1取付部30が第1取付孔32内に、または第2取付部31が第2取付孔33内に進入する可能性がある。しかし、その場合でも、進入し得る一方の取付部とは異なる他方の取付部が対応する取付孔とは整合せず、その他方の取付部が反射シート23上に載って本体部27が浮き上がった状態となるので、作業者は取付向きが誤っていた事態に気づくことができる。言い換えると、シャーシ14の短辺方向に並んだ各取付孔32,33は、同短辺方向について隣り合う位置に取り付けられるランプクリップ18の取付向きが正規とは逆向きで、且つランプクリップ18が取り付け予定位置とは本体部27の長さ方向についてずれていた場合、そのランプクリップ18の取付部30,31に対して不整合となる配置となっている。
以上のように各ランプクリップ18は、シャーシ14における各領域A1,A2に適合した取付向き(取付姿勢、取付状態)でないと取り付けが規制されるようになっている。従って、シャーシ14に全てのランプクリップ18を取り付けた状態では、図9に示すように、各ランプクリップ18の支持ピン29が基準線L1側に偏心した状態に確実に揃えられる。これにより、後に拡散板15aを取り付けたとき、拡散板15aにおける画面中央側を各支持ピン29により良好に支持することができ、熱膨張や熱収縮が発生した場合でも拡散板15aが冷陰極管17側に撓んだり反る事態が生じ難くなっている。特に本実施形態においては、液晶表示装置10を薄型化すべく、液晶パネル11を直接拡散板15a及び光学シート15bにて受ける構造としているため、液晶パネル11と拡散板15a及び光学シート15bとの間の距離がごく僅かとなるか殆ど確保できなくなっており、このようなケースでは拡散板15a及び光学シート15bの外周縁部がホルダ20と液晶パネル11との間で挟み付けられて拘束され易くなる傾向にある。このため、熱による伸縮が画面中央部側に偏って(集中的に)生じ易くなるが、上記のように画面中央側に各支持ピン29を集約させることで、拡散板15aの反りや撓みを良好に規制することができ、もって液晶表示装置10の薄型化に極めて好適となっている。また逆に言うと、仮に正規とは反対の取付向きでの取り付けが許容されると、支持ピン29が基準線L1から遠い側に偏心して配されることになり、拡散板15aの支持機能が低下するおそれがあるが、そのような事態を確実に回避することができる。
上記のようにしてランプクリップ18を取り付けた後、各ランプ把持部28に対して各冷陰極管17を取り付け、それからホルダ20を取り付ける。その後、拡散板15a及び各光学シート15bを積層設置したら、その表側からさらに液晶パネル11を載置した後、ベゼル13を組み付けることで、液晶表示装置10が組み付けられる。
続いて、バックライト装置12における各冷陰極管17を点灯させたときの作用について説明する。各冷陰極管17から発せられた線状の光は、図12に示すように、拡散板15aに対して直接または反射シート23やランプクリップ18にて反射されてから照射されるとともに拡散板15a及び各光学シート15bを透過する過程で面状の光に変換され、それから液晶パネル11へと照射される。次に冷陰極管17から発せられた光とランプクリップ18との関係について詳細に説明する。
冷陰極管17は、ランプ把持部28により把持されており、ランプ把持部28における底面のうち冷陰極管17の中心Cの直下に位置する第1支持点S1と、両保持突起41の第2支持点S2及び第3支持点S3とによって三点支持されている。そして、冷陰極管17の外周面と両アーム部39の内周面との間には、周方向について各支持点S1〜S3間に隙間が確保されている。従って、バックライト装置12の薄型化に伴い冷陰極管17が本体部27の頂点P1よりも低い位置に保持され、反射シート23との間の距離が僅かにしか確保できない場合であっても、冷陰極管17から発せられた光を、上記隙間を通してランプ把持部28の外部へと効率的に出射させることができる。
しかも、ランプ把持部28の内周面のうち、両アーム部39間の底面には、図15に示すように、冷陰極管17の長さ方向(X軸方向)に関して中央位置(頂点P2)が最も高く、両端位置が最も低くなる傾斜面44が一対形成され、傾斜面44と冷陰極管17との間の隙間が同中央位置から両端位置に行くほど広がる形態、つまり裾広がり形状とされている。従って、冷陰極管17からランプ把持部28の底面側(シャーシ14側、真下、真裏)へ向けて発せられた光は、冷陰極管17の長さ方向についてランプ把持部28の外側ほど広がった形態の上記隙間を通ってランプ把持部28の外部へと効率的に出射される。このとき、冷陰極管17からランプ把持部28の底面へ向けて発せられた光は、隙間を通りつつ傾斜面44にあたることで冷陰極管17の長さ方向についてランプ把持部28の外向きに反射するよう角度付けがなされるから、再び冷陰極管17内に戻される光を殆ど無くすことができ、もって光の取り出し効率がさらに良好なものとなっている。
また、ランプ把持部28の底部43が対称形状とされ、両傾斜面44の傾斜角度が同一とされているから、冷陰極管17と底部43との間において両傾斜面44の頂点P2から図15に示す左右にほぼ均等に光を出射させることができ、輝度ムラ防止に一層効果的となる。さらには、ランプ把持部28の底部43における突出部37が断面三角形状とされているから、底部43の突出部37の表面の全体に形成された傾斜面44によって光を拡散板15a側に反射させることができ、また仮に断面台形状などとした場合と比べると、傾斜面44の傾斜角度を緩やかにすることができるので、光の反射効率の均一化に一層好適となっている。
その上、ランプ把持部28の底面のみならず、アーム部39、保持突起41、及びガイド部42における内周面の全域にわたって上記した傾斜面44と同様の勾配を持つ拡張傾斜面45が形成されているから、拡張傾斜面45と冷陰極管17との間には冷陰極管17の長さ方向について中央位置から両端位置に行くに従って次第に広がる隙間が形成されている。従って、冷陰極管17から底面側へ発せられる光のみならず、両側方や表側などに発せられる光についても、上記拡張傾斜面45との間の隙間を通ってランプ把持部28の外部へと効率的に出射させることができ、且つ隙間を通った光が拡張傾斜面45にあたることで冷陰極管17の長さ方向についてランプ把持部28の外向きに反射するよう角度付けがなされるから、光の取り出し効率がより一層良好なものとなっている。
それに加えて、ランプクリップ18における各ランプ把持部28間(各冷陰極管17間)においては、図13及び図14に示すように、本体部27に幅方向について中央位置から両端位置にかけて下り勾配の傾斜面38を有する突出部37が形成されているから、冷陰極管17から発せられた光は、傾斜面38にあたることで良好に拡散板15a側へと反射される。このとき、傾斜面38によって反射された光は、冷陰極管17の長さ方向について本体部27の外向きに角度付けがなされるから、輝度ムラの低下に好適となる。それとともに、突出部37における長さ方向に沿った幅方向の両端部が中央部と比べて全域にわたって薄肉となっていて台座部36との間で殆ど段差が生じていないから、突出部37には影となり得る部分(突出部37における幅方向の両側端面)が殆ど存在せず、影として視認されることが殆どない。さらには、突出部37が断面三角形状とされているから、突出部37の表面の全体に形成された傾斜面38によって光を拡散板15a側に反射させることができ、また仮に断面台形状などとした場合と比べると、傾斜面38の傾斜角度を緩やかにすることができるので、光の反射効率の均一化に一層好適となっている。また、突出部37の突出先端である頂点P1における厚さ寸法T1は、台座部38の厚さ寸法T2よりも大きくなっているから、突出部37によって反射する光量が多くなり、台座部38が暗部として視認され難くなっている。以上により、本体部27の表面における光の反射効率が極力均一化されるので、本体部27において暗部が生じることが極力防がれる。
その上、突出部37の裏側には所定の厚みを持った台座部36が形成されているから、突出部37のうち薄肉となった幅方向の両端部に光があたった場合でも、光が本体部27を透過する事態が防がれるようになっている。この本体部27のうち反射シート23の各挿通孔34,35に対応する部分の裏側には、図13に示すように、反射シート23の各挿通孔34,35がシャーシ14の各取付孔32,33よりも一回り大きいことに起因して、シャーシ14が反射シート23を介することなく直接配置されることになるため、仮に光が本体部27を透過することができると、反射シート23と比較して光の反射率が低いシャーシ14が暗部として視認される事態が懸念される。しかし、既述した通り、突出部37における薄肉部分の裏側には、十分な厚みを持った台座部36が形成されるとともに各取付孔32,33及び各挿通孔34,35を閉塞しているので、光が本体部27を透過する事態が回避されるとともにシャーシ14における各挿通孔34,35の内側部分が表側から暗部として視認されることが防がれる。
以上のように本実施形態によれば、冷陰極管17から発せられた光の取り出し効率が極めて高くなるとともに、ランプクリップ18やシャーシ14の一部が暗部として視認され難くなっているから、バックライト装置12を薄型化するのに伴って、液晶パネル11と拡散板15a及び光学シート15bとの間の距離や、拡散板15aと冷陰極管17及びランプクリップ18との間の距離や、冷陰極管17と反射シート23との間の距離が縮められたときでも、輝度ムラが極めて生じ難くなっており、もって超薄型の液晶表示装置10においても良好な表示性能を得ることができる。
なお、本実施形態で用いた冷陰極管17は管径が4.0mm、冷陰極管17と反射シート23との間の距離が0.8mm、隣り合う冷陰極管17間の距離が16.4mm、冷陰極管17と拡散板15aとの距離が2.7mmとされている。このようにバックライト装置12では各構成部材間で薄型化が図られており、特に冷陰極管17と拡散板15aとの距離、冷陰極管17と反射シート23との距離を小さくしている。そして、このようなバックライト装置12の薄型化により、液晶表示装置10の厚さ(つまり液晶パネル11の表面からバックライト装置12の裏面に至る厚さ)が16mm、テレビ受信装置TVの厚さ(つまり表側キャビネットCaの表面から裏側キャビネットCbの裏面に至る厚さ)が34mmとされ、薄型のテレビ受信装置が実現されている。
<実施形態2>
本発明の実施形態2を図22によって説明する。この実施形態2では、シャーシ14‐Aに設定する基準線L1‐Aの位置を変更したものを示す。なお、この実施形態2では、上記した実施形態1と同じ名称の部位には、同一の符号を用いるとともにその末尾に添え字‐Aを付すものとし、構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
実施形態1でも説明した通り、バックライト装置12‐Aに組み込まれた拡散板(図示せず)は、熱膨張または熱収縮し得る部材であるが、その面内においてどの部分が伸縮し易くなるかは、バックライト装置12‐Aを点灯・消灯したときの熱分布に依存する傾向にある。この熱分布が均一なものであれば、拡散板は画面中央側ほど伸縮が生じ易くなるが、熱分布に偏りがあれば、それに応じて拡散板の伸縮し易い部分が画面中央からシフトし得る。従って、バックライト装置12‐Aの熱分布を解析することで、拡散板における伸縮が生じ易い部分を特定し、それに応じて各ランプクリップ18‐Aの支持ピン29‐Aの偏り配置の基準となる基準線L1‐Aの位置を設定することができる。
具体的には、図22に示すように、シャーシ14‐Aにおける短辺方向の中央位置よりも同図上側位置において拡散板の伸縮が生じ易い場合には、基準線L1‐Aを短辺方向の中央位置から同図上側にシフトさせる。そして、シャーシ14‐Aのうち、偏心配置とされた基準線L1‐Aよりも図22に示す上側を第1領域A1‐Aとしてそこに第1のランプクリップ群18A‐Aを設置するとともに、同図下側を第2領域A2‐Aとしてそこに第2のランプクリップ群18B‐Aを設置するようにすればよい。これにより、拡散板における伸縮し易い部分寄りに各支持ピン29‐Aが配置されるので、拡散板の撓みや反りを確実に規制することができる。なお、このとき第1のランプクリップ群18A‐Aと、第2のランプクリップ群18B‐Aとでランプクリップ18‐Aの数が相違することになっても構わない。以上のようにすれば、バックライト装置12‐Aの設計に対応して拡散板の支持状態を最適化することができる。
なお、バックライト装置12‐Aの内部では、点灯に伴って暖かい空気が上昇する対流が生じる場合があり、その場合はバックライト装置12‐Aのうち、液晶表示装置を使用する際の鉛直方向の上部が下部よりも高温になり勝ちである。拡散板は、高温部位ほど伸縮量が大きくなる傾向にあるから、このようなケースにおいては基準線L1‐Aを、液晶表示装置を使用する際の鉛直方向の上側にシフトさせるのが効果的である。
<実施形態3>
本発明の実施形態3を図23または図24によって説明する。この実施形態3では、シャーシ14‐Bにおける冷陰極管17‐Bなどの配置及び基準線L‐Bの配置を変更したものを示す。なお、この実施形態3では、上記した実施形態1と同じ名称の部位には、同一の符号を用いるとともにその末尾に添え字‐Bを付すものとし、構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
冷陰極管17‐Bは、図23に示すように、その長さ方向をシャーシ14‐B(拡散板)の短辺方向と一致させた状態でシャーシ14‐Bに取り付けられ、複数本が互いに平行に並んで配される。これらの冷陰極管17‐Bを保持するためのランプクリップ18‐Bは、本体部27‐Bの長さ方向をシャーシ14‐B(拡散板)の長辺方向と一致させた状態でシャーシ14‐Bに取り付けられる。そして、支持ピン29‐Bが偏心配置された各ランプクリップ18‐Bの取付向きの基準となる基準線L1‐Bは、シャーシ14‐B(拡散板)の長辺方向の中央位置を通って短辺方向に沿って横切るよう設定されている。このようにすれば、シャーシ14‐Bの長辺方向を鉛直方向と一致させた姿勢で使用する液晶表示装置についても、拡散板の撓みや反りを良好に規制することができる。
なお、上記実施形態2にて説明した設計思想を適用し、図24に示すように、基準線L1‐B′の位置をシャーシ14‐B′の長辺方向の中央位置からシフトさせることも勿論可能である。
<実施形態4>
本発明の実施形態4を図25ないし図28によって説明する。この実施形態4では、ランプクリップ18‐Cの不正な向きでの取り付けを規制する構造を変更したものを示す。なお、この実施形態4では、上記した実施形態1と同じ名称の部位には、同一の符号を用いるとともにその末尾に添え字‐Cを付すものとし、構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
ランプクリップ18‐Cにおける第1取付部30‐Cと第2取付部31‐Cとでは、図25に示すように、幅寸法がほぼ同一とされている。このうち、第1取付部30‐Cにおける片部47‐Cの両側面からは、一対の規制部53が側方へ突出して形成されている。従って、第1取付部30‐Cは、規制部53に対応した箇所が部分的に幅広に形成されている。一方、シャーシ14‐Cにおける第1取付孔32‐Cと第2取付孔33‐Cとでは、図26に示すように、各取付部30‐C,31‐Cに合わせて同一幅とされているものの、第1取付孔32‐Cには、規制部53に対応した切り欠き54が形成されることで部分的に拡幅されている。
従って、ランプクリップ18‐Cを正規とは異なる取付向きで取り付けようとすると、第1取付部30‐Cの両規制部53が第2取付孔33‐Cの周縁部に干渉することになる。これにより、不正な向きでのランプクリップ18‐Cの取り付けを確実に規制することができる。
なお、ランプクリップ18‐Cの不正な向きでの取り付けを規制する構造の変形例としては、例えば図27及び図28に示すように、第1取付部30‐C′及び第1取付孔32‐C′よりも第2取付部31‐C′及び第2取付孔33‐C′の幅寸法を大きくしてもよい。
<実施形態5>
本発明の実施形態5を図29によって説明する。この実施形態5では、本体部27‐Dの断面形状を変更したものを示す。なお、この実施形態5では、上記した実施形態1と同じ名称の部位には、同一の符号を用いるとともにその末尾に添え字‐Dを付すものとし、構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
本体部27‐Dは、図29に示すように、断面ブロック状をなす台座部36‐Dと、断面三角形状の突出部37‐Dとを積み上げた構成とされるが、突出部37‐Dの頂点P1における厚さ寸法T3は、台座部36‐Dの厚さ寸法T4よりも小さくなる設定とされている。そして、これら突出部37‐Dの厚さ寸法T3と台座部36‐Dの厚さ寸法T4とを足し合わせた寸法(本体部27‐Dの厚さ寸法)は、実施形態1に示した突出部37の厚さ寸法T1と台座部36の厚さ寸法T2とを足し合わせた寸法(図13参照)と同一に設定されている。従って、突出部37‐Dにおける両傾斜面38‐Dの傾斜角度θ4は、実施形態1に示した同傾斜面38の傾斜角度θ1,θ2よりも小さくなっている。このとき、両傾斜面38‐Dの傾斜角度θ4について、実施形態1に示したランプ把持部28における底面の両傾斜面44の傾斜角度θ3(図15参照)と同一にすることも可能であり、そうすることでランプクリップ18‐Dの表面における反射効率の一層の均一化を図ることができる。
<実施形態6>
本発明の実施形態6を図30によって説明する。この実施形態6では、本体部27‐Eの断面形状を変更したものを示す。なお、この実施形態6では、上記した実施形態1と同じ名称の部位には、同一の符号を用いるとともにその末尾に添え字‐Eを付すものとし、構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
本体部27‐Eを構成する突出部37‐Eは、図30に示すように、断面形状が略台形状とされる。突出部37‐Eの幅方向の両側面には、一対の傾斜面38‐Eが形成されており、それら両傾斜面38‐Eの頂点同士がX軸方向と平行な平坦面55によって繋がれている。この突出部37‐Eにおいて平坦面55と各傾斜面38‐Eとがなす角度θ5は、実施形態1に記載した突出部37における両傾斜面38がなす角度(図13参照)よりも大きくなっている。従って、ランプクリップ18‐Eを樹脂成形する際に、金型内に溶融状態の樹脂材料が万遍なく流れ込み易くなっており、もって成形不良が生じ難くなっている。
<実施形態7>
本発明の実施形態7を図31によって説明する。この実施形態7では、本体部27‐Fの断面形状を変更したものを示す。なお、この実施形態7では、上記した実施形態1と同じ名称の部位には、同一の符号を用いるとともにその末尾に添え字‐Fを付すものとし、構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
本体部27‐Fを構成する突出部37‐Fは、図31に示すように、断面形状が略弓形とされる。突出部37‐Fの周面には、円弧状の曲面56が全周にわたって形成されている。この曲面56は、突出部37‐Fの幅方向の両端位置(冷陰極管17‐Fの長さ方向についての両端部)と頂点P1とを結んだ線L2よりも外側を通って外向きに膨らんだ形状とされる。この曲面56に光が反射すると、反射光は特定の向きに向かうことなく適度に散乱される。従って、反射効率の均一化に好適となる。また、仮に突出部を線L2よりも内向きに引っ込む形状とした場合と比べると、強度上有利となる。
<実施形態8>
本発明の実施形態8を図32によって説明する。この実施形態8では、ランプ把持部28‐Gの底部43‐Gの断面形状を変更したものを示す。なお、この実施形態8では、上記した実施形態1と同じ名称の部位には、同一の符号を用いるとともにその末尾に添え字‐Gを付すものとし、構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
ランプ把持部28‐Gの底部43‐Gを構成する突出部37‐Gは、図32に示すように、断面形状が略台形状とされる。底部43‐Gの突出部37‐Gの両側面には、一対の傾斜面44‐Gが形成されており、それら両傾斜面44‐Gの頂点同士がX軸方向と平行な平坦面57によって繋がれている。この底部43‐Gにおいて平坦面57と各傾斜面44‐Gとがなす角度θ6は、実施形態1に記載した底部43における両傾斜面44がなす角度(図15参照)よりも大きくなっている。従って、ランプクリップ18‐Gを樹脂成形する際に、金型内に溶融状態の樹脂材料が万遍なく流れ込み易くなっており、もって成形不良が生じ難くなっている。
<実施形態9>
本発明の実施形態9を図33によって説明する。この実施形態9では、ランプ把持部28‐Hの底部43‐Hの断面形状を変更したものを示す。なお、この実施形態9では、上記した実施形態1と同じ名称の部位には、同一の符号を用いるとともにその末尾に添え字‐Hを付すものとし、構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
底部43‐Hを構成する突出部37‐Hは、図33に示すように、断面形状が略弓形とされる。底部43‐Hの突出部37‐Hの周面には、円弧状の曲面58が全周にわたって形成されている。この曲面58は、突出部37‐Hの幅方向の両端位置と頂点P2とを結んだ線L3よりも外側を通って外向きに膨らんだ形状とされる。この曲面58に光が反射すると、反射光は特定の向きに向かうことなく適度に散乱される。従って、反射効率の均一化に好適となる。また、仮に突出部を線L3よりも内向きに引っ込む形状とした場合と比べると、強度上有利となる。
<実施形態10>
本発明の実施形態10を図34によって説明する。この実施形態10では、ランプ把持部28‐Iの底部43‐Iの断面形状を変更したものを示す。なお、この実施形態10では、上記した実施形態1と同じ名称の部位には、同一の符号を用いるとともにその末尾に添え字‐Iを付すものとし、構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
底部43‐Iを構成する突出部37‐Iは、図34に示すように、両側面が円弧状に引っ込んだ断面略山形に形成されている。底部43‐Iの突出部37‐Iにおける両側面には、突出部37‐Iの幅方向の両端位置と頂点P2とを結んだ線L4よりも内側を通って内向きに窄んだ一対の円弧状の曲面59が形成されている。底部43‐Iは、両曲面59によって頂点P2に行くに連れて先細りとなる形態とされている。このようにすれば、冷陰極管17‐Iと底部43‐Iとの間の隙間をより大きく確保することができるので、光の取り出し効率の一層の向上を図ることができる。また、仮に線L4よりも外向きに膨らんだ形状とした場合と比べると、材料費を低減できる。
<実施形態11>
本発明の実施形態11を図35によって説明する。この実施形態11では、ランプ把持部28‐Jの底部43‐Jの断面形状を変更したものを示す。なお、この実施形態11では、上記した実施形態1と同じ名称の部位には、同一の符号を用いるとともにその末尾に添え字‐Jを付すものとし、構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
底部43‐Jを構成する突出部37‐Jは、図35に示すように、断面形状が幅方向について非対称の三角形とされている。従って、底部43‐Jの突出部37‐Jの両側面に形成された一対の傾斜面44‐Jは、互いに傾斜角度が異なる設定とされている。このようにすれば、冷陰極管17‐Jと底部43‐Jとの間において、底部43‐Jの頂点P2から図35に示す左右に出射する光の量を左右で異ならせることができ、そのような設計が求められるバックライト装置において好適となる。或いは、バックライト装置に輝度分布補正機能を付加する場合に利用することができる。なお、この場合、頂点P2は、底部43‐Jにおける幅方向の中央から偏心した位置となる。
<実施形態12>
本発明の実施形態12を図36または図37によって説明する。この実施形態12では、ランプクリップ18‐Kにおける各ランプ把持部28‐Kの配置を変更したものを示す。なお、この実施形態12では、上記した実施形態1と同じ名称の部位には、同一の符号を用いるとともにその末尾に添え字‐Kを付すものとし、構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
ランプ把持部28‐Kは、図36に示すように、本体部27‐Kにおいてその長さ方向に離間した位置に複数(4つ)並んで配されているが、各ランプ把持部28‐K間のピッチ(間隔)PT1〜PT3が異なる設定とされている。具体的には、隣り合うランプ把持部28‐K間のピッチPT1〜PT3は、本体部27‐Kにおける支持ピン29‐K側の端部側ほど小さく、支持ピン29‐K側とは反対の端部側ほど大きくなっている。つまり、ランプクリップ18‐Kにおけるランプ把持部28‐Kの分布密度は、偏心配置された支持ピン29‐K側に行くほど高くなるよう設定されている。
そして、シャーシ14‐Kには、図37に示すように、上記した構造のランプクリップ18‐Kが複数取り付けられるのであるが、各ランプクリップ18‐Kは、シャーシ14‐Kに対する取付位置に応じてランプ把持部28‐K間のピッチPT1〜PT3が異なる設計とされる。具体的には、シャーシ14‐Kにおける基準線L1‐K近くに設置されるランプクリップ18‐Kにおける各ランプ把持部28‐K間のピッチの最大値PTmaxは、そのランプクリップ18‐Kよりも基準線L1‐Kから遠い位置に取り付けられるランプクリップ18における各ランプ把持部28‐K間のピッチの最小値PTminよりも小さくなるよう設定されている。つまり、シャーシ14‐Kにおけるランプ把持部28‐Kの分布密度は、基準線L1‐K側に行くほど高くなるよう設定されている。
このような設計によれば、各冷陰極管17‐Kを各ランプ把持部28‐Kに取り付けると、隣り合う各冷陰極管17‐K間のピッチが不等になるとともに、シャーシ14‐Kにおける基準線L1‐K側ほど冷陰極管17‐Kの分布密度が高く、両端側ほど冷陰極管17‐Kの分布密度が低くなる。これにより、バックライト装置12‐Kにおける画面中央側の輝度を向上させることができるとともに、画面中央寄りに配された各支持ピン29‐Kによって拡散板を良好に支持することができる。
<実施形態13>
本発明の実施形態13を図38によって説明する。この実施形態13では、本体部27‐Lの形状を変更したものを示す。なお、この実施形態13では、上記した実施形態1と同じ名称の部位には、同一の符号を用いるとともにその末尾に添え字‐Lを付すものとし、構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
本体部27‐Lは、図38に示すように、全長にわたって一定幅に形成されている。このようにすれば、ランプクリップ18‐Lの形状を簡素化することができ、金型制作費の低減などを図ることができる。
<実施形態14>
本発明の実施形態14を図39によって説明する。この実施形態14では、取付部60を変更したものを示す。なお、この実施形態14では、上記した実施形態1と同じ名称の部位には、同一の符号を用いるとともにその末尾に添え字‐Mを付すものとし、構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
取付部60は、図39に示すように、本体部27‐Mの裏面から突出する基部61と、基部61の突出端から本体部27‐M側に折り返されて基部61と対向する一対の係止片62とから構成されている。係止片62は、基部61側に接近するよう弾性変形可能とされ、その先端部に段付き状の係止面62aが形成されている。シャーシ14‐Mの取付孔63は、両係止片62における係止面62a間の間隔とほぼ同じ径寸法とされる。
ランプクリップ18‐Mをシャーシ14‐Mに対して表側からZ軸方向に沿って押し込むと、各取付部60が各取付孔63内に挿入されるとともに、係止片62が一旦弾性変形される。そして、ランプクリップ18‐Mが正規深さまで押し込まれると、取付部60がシャーシ14‐Mの裏側に突出するとともに係止片62が復元して係止面62aがシャーシ14‐Mにおける取付孔63の周縁部に裏側から係止される。これにより、ランプクリップ18‐Mがシャーシ14‐Mに対して取付状態に保持される。このように、上記した実施形態1に記載したスライド取り付け式のランプクリップ18以外にも、本実施形態のような差し込み取り付け式のランプクリップ18‐Mにおいても、輝度ムラを良好に防ぐことができる。また、取付部60が支持ピン29‐Mの直下位置に設置されているから、ランプクリップ18‐Mをシャーシ14‐Mに取り付ける際の操作性が向上している。
<実施形態15>
本発明の実施形態15を図40または図41によって説明する。この実施形態15では、ランプ把持部28‐Nの形状を変更したものを示す。なお、この実施形態15では、上記した実施形態1と同じ名称の部位には、同一の符号を用いるとともにその末尾に添え字‐Nを付すものとし、構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
ランプ把持部28‐Nを構成する保持突起41‐Nは、図40に示すように、幅寸法(X軸方向の寸法)が外側から内側にかけて、つまり冷陰極管17に向かって次第に小さくなる、いわゆる先細り状(先窄み状)に形成されている。詳しくは、保持突起41‐Nの幅寸法、つまり冷陰極管17‐Nの長さ方向に沿った寸法は、冷陰極管17‐Nにおける中心軸線AXまでの距離が最も大きい外端位置において最も大きく、冷陰極管17‐Nにおける中心軸線AXまでの距離が最も短い内端位置において最も小さく、冷陰極管17‐Nにおける中心軸線AX側に向けて次第に小さくなっている。つまり、保持突起41‐Nにおける幅寸法は、取付状態における冷陰極管17‐Nにおける中心軸線AXまでの距離に比例する傾向を持っている。このため、保持突起41‐Nにおける幅方向の両側面には、同じ傾斜角度のテーパ面(傾斜面)41aが一対形成されている。また、保持突起41は、ランプ把持部28のうち冷陰極管17を表側(光出射側)から覆う部分であるとともに、表側から見た場合に先細り状に形成されていることになる。
そして、図41に示すように、上記した保持突起41‐Nの形状に合わせてアーム部39‐Nも同様の先細り形状となっており、アーム部39‐Nにおける幅方向の両側面にも保持突起41‐N側に連続する拡張テーパ面39aが形成され、もって保持突起41‐Nとの間で段差が生じることが避けられている。拡張テーパ面39aは、アーム部39‐Nのうち保持突起41‐Nに隣接する先端部から根元部に至るほぼ全長にわたって形成されている。アーム部39‐Nは、全長にわたって幅寸法が外端位置から内端位置にかけて次第に小さくなっている。従って、アーム部39‐Nのうち冷陰極管17‐Nの中心よりも表側の部分にも拡張テーパ面39aが形成されていることになる。なお、ガイド部についても保持突起41‐N及びアーム部39‐Nと同様に先細り形状とされる。また、ランプ把持部28‐Nを全体から見たとき、最も冷陰極管17‐Nにおける中心軸線AXに近い保持突起41‐Nにおける内端部が最も幅狭に形成されている。
冷陰極管17‐Nを取り付けた状態では、図40に示すように、ランプ把持部28‐Nのうち保持突起41‐Nは、冷陰極管17‐Nに対して表側(光出射側)に被さって影となり得る位置関係にあり、言い換えると冷陰極管17‐Nと拡散板との間に介在する位置関係にある。そして、この保持突起41‐Nは、上記したように先細り状に形成されているので、仮に保持突起の幅寸法を一定とした場合と比べると、冷陰極管17‐Nに対する表側からの被覆面積が小さくなっている。このことは、冷陰極管17‐Nにおける有効な発光面積が増加することを意味し、これにより冷陰極管17‐Nから取り出される光量の増加が図られている。しかも、保持突起41‐Nに加えてアーム部39‐N及びガイド部についても全長にわたって先細り形状となっているので、冷陰極管17‐Nの外周面を取り囲むアーム部39‐N、保持突起41‐N、及びガイド部による冷陰極管17に対する被覆面積が周方向について最大限減少し、光量の増加に一層有効となっている。なお、仮にランプ把持部を単純に幅狭に形成した場合には、強度が不足するおそれがあるが、本実施形態ではランプ把持部28‐Nにおける外端部側については従前通りの幅寸法を確保しているので、十分な強度を確保することができる。
続いて、各冷陰極管17‐Nを点灯させたときの作用について説明する。図40に示すように、冷陰極管17‐Nを表側(光出射側)から覆う位置関係にあるランプ把持部28‐Nの両保持突起41‐Nが内端側ほど先細り状に形成されているから、仮に保持突起の幅寸法を一定とした場合と比べると、冷陰極管17‐Nを表側から見た場合の保持突起41‐Nによる被覆面積が小さくなっている。これにより、冷陰極管17‐Nの有効な発光面積を増加することができて冷陰極管17‐Nから取り出される光量を十分に確保することができるとともに、冷陰極管17‐Nを表側から覆う保持突起41‐Nが暗部として視認され難くなる。また、保持突起41‐N(ランプ把持部28‐N)が対称形状とされ、両テーパ面41aの傾斜角度が同一とされているから、輝度ムラ防止に一層効果的となる。しかも、図41に示すように、保持突起41‐Nに加えてアーム部39‐N及びガイド部についても全長にわたって先細り形状となるよう拡張テーパ面39aが形成されているので、冷陰極管17‐Nの外周面を取り囲むアーム部39‐N、保持突起41‐N、及びガイド部による冷陰極管17‐Nに対する被覆面積が周方向について最大限減少し、光量の増加に一層有効となっている。
<実施形態16>
本発明の実施形態16を図42または図43によって説明する。この実施形態15では、ランプ把持部28‐Oの形状を変更したものを示す。なお、この実施形態15では、上記した実施形態1と同じ名称の部位には、同一の符号を用いるとともにその末尾に添え字‐Oを付すものとし、構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
ランプ把持部28‐Oにおける保持突起41‐Oは、図42に示すように、内周面に曲面64が形成されることで冷陰極管17‐Oに向かって先細り状に形成されている。詳しくは、保持突起41‐Oの幅寸法は、外端側から内端側にかけて、つまり冷陰極管17‐Oにおける中心軸線AX側に向けて次第に小さくなる設定とされる。また、アーム部39‐Oについても保持突起41‐Oに連続するよう先細り状に形成されている。これにより、冷陰極管17‐Oにおけるランプ把持部28‐Oによる被覆面積を低減でき、冷陰極管17‐Oから取り出される光量を十分に確保することができる。
なお、さらなる変形例としては、図43に示すように、保持突起41‐O′の断面形状をほぼ三角形にし、両テーパ面41a‐O′同士が直接接続される構成としてもよい。このとき、両テーパ面41a‐O′同士がなす角度を鋭角とするのが好ましい。このようにすれば、ランプ把持部28‐O′による冷陰極管17‐O′の被覆面積を一層低減できるので、光量の増加に一層好適となる。
<実施形態17>
本発明の実施形態17を図47〜図53、及び図57〜図59を参照して説明する。
実施形態17に係るランプクリップ180は、図47〜図52に示すように、実施形態1のランプクリップ18と対比すると、第1取付部30及び第2取付部31に加えて第3取付部322が設けられた点が異なり、その他の点についてはランプクリップ18と同様である。したがって、ランプクリップ18と同様の構成部材については同一符号を付し、実施形態1の説明を引用するものとして詳細な説明を省略する場合もある。
ランプクリップ180の本体部27は、略板状をなした平面視略矩形状に構成され、本体部27における表側の面には、冷陰極管17を所定高さ位置に支持するためのランプ把持部28と、拡散板15aを冷陰極管17よりも高い位置に支持するための支持ピン29とがそれぞれ設けられている。ランプ把持部28は、本体部27の長さ方向について離間した位置に複数(本実施形態では4つ)並んで設置されており、それぞれが異なる冷陰極管17を把持する。各ランプ把持部28間のピッチは、ほぼ同一とされ、シャーシ14内に並ぶ各冷陰極管17間のピッチと一致している。支持ピン29は、本体部27における中心CCから偏った(ずれた)位置、つまり偏心した位置に配置されている(図47及び図48)。言い換えると、支持ピン29は、本体部27の中心CCから外れた位置、さらに言い換えると本体部27の中心CCを避けた位置に配されている。また別言すると、支持ピン29は、本体部27の中心CCに対して所定の距離(間隔)を空けた位置、さらに別言すると本体部27の中心CCと外周端部との間の位置に配されている。詳しくは、支持ピン29は、本体部27の中心CC(長さ方向の中央位置)を通ってZ軸方向及びX軸方向、つまり本体部27の長さ方向と直交する方向に沿った面CSから長さ方向について偏った(ずれた)位置、つまり偏心した位置に設置されている。さらに具体的には支持ピン29は、本体部27における最も端寄りのランプ把持部28と、そのランプ把持部28と隣り合うランプ把持部28とのほぼ中間位置に配置されている。
一方、本体部27における裏側の面(シャーシ14及び反射シート23との対向面、拡散板15a及び冷陰極管17側とは反対側の面)には、ランプクリップ180をシャーシ14に対して取付状態に保持するための取付部30,31,322が設けられている。取付部30,31,322は、それぞれ本体部27における長さ方向に離間した位置に設置されている。これら取付部30,31,322は、図47に示すように、本体部27の裏面(板面)に沿ったフック状をなしており、その取付部30,31,322を図53に示すようなシャーシ14及び反射シート23の取付孔32,33,310及び挿通孔34,35,320に挿入してシャーシ14の裏側に突出させ、その状態でランプクリップ180を本体部27の長さ方向(Y軸方向、反射シート23及びシャーシ14の底板の板面方向)に沿ってスライドさせることで、取付部30,31,322と本体部27との間でシャーシ14及び反射シート23を挟持できるようになっている。
上述の通り、3つの取付部30,31,322は本体部27の長さ方向について互いに離間した位置に設けられており、これらはそれぞれ第1取付部30、第2取付部31、及び第3取付部322とされる。第1取付部30は、本体部27のうち長さ方向について支持ピン29側とは反対側の端部付近に設置されているのに対し、第2取付部31は、本体部27のうち長さ方向について支持ピン29側の端部付近に設置されている。そして、第3取付部322は、第1取付部30と第2取付部31との中間位置、つまり第1取付部30と第2取付部31とから等距離の位置に配されている。なお、これら第1取付部30、第2取付部31、及び第3取付部322には、それぞれ幅方向の中央位置を頂点とする緩やかな傾斜面30a,31a,32aが一対ずつ、全周・全域にわたって形成されている。
第1取付部30は、本体部27の裏側の面から裏側(Z軸方向に沿ってシャーシ14側)へ突出する基部46と、基部46の先端からほぼ直角に屈曲されて本体部27の長さ方向(Y軸方向)に沿って突出(延出)する片部47とを備え、正面から見て略L字型をなしている。基部46は、本体部27のうち長さ方向について支持ピン29側とは反対側の端部に設置されたランプ把持部28の裏側に位置しており、より詳しくはそのランプ把持部28を構成する端側のアーム部39の基端位置とほぼ同じ位置に配されている。基部46は、本体部27のうち幅広部分27aに連結されているので、本体部27に第1取付部30を介して力が作用した場合でも、本体部27に変形や破損が生じ難くなっている。また、基部46は、本体部27における幅方向のほぼ中央位置に設置されている。
片部47は、基部46から支持ピン29側とは反対側へ延びる片持ち状をなすとともにその先端部が本体部27の支持ピン29とは反対側の端部(スライド方向の前端部)よりもさらに側方へ突出する長さを有している。言い換えると、片部47の先端部(次述するガイド部48を含む)は、平面に見て本体部27の外周端よりも外側へはみ出している。この片部47は、裏側から見て矩形状をなしており、X軸方向に沿った寸法(幅寸法)がY軸方向(スライド方向)に沿った寸法(長さ寸法)よりも小さく設定されている。片部47は、基部46との連結部分が本体部27とほぼ平行に延びるのに対して、突出先端部が鈍角をなすよう屈曲されており、この屈曲した突出先端部がシャーシ14への取り付け動作をガイド可能なガイド部48となっている。ガイド部48は、先端側に行くに連れて本体部27との間の距離が次第に増加するような勾配で傾斜しており、言い換えると先端側に行くに連れて本体部27から離れていくような形状とされており、且つ厚さ寸法が全長にわたってほぼ一定とされることで、その表裏両面がガイド面48aとなっている。また、ガイド部48の根元位置は、本体部27における長さ方向の端面よりも外側に位置している。また、基部46及び片部47の幅寸法は、ほぼ同一とされ、その大きさは本体部27の幅寸法より小さく設定されている。
シャーシ14及び反射シート23には、図53に示すように、上記した構成の第1取付部30を挿入可能な第1取付孔32及び第1挿通孔34がそれぞれ厚さ方向に貫通して形成されている。シャーシ14に形成された第1取付孔32は、平面視矩形状をなしており、その幅寸法及び長さ寸法(Z軸方向(第1取付孔32に対する第1取付部30の挿入方向)と直交する方向についての大きさ)が第1取付部30とほぼ同じか大きく設定されている。一方、反射シート23に形成された第1挿通孔34は、第1取付孔32と同様に平面視矩形状をなしており、その幅寸法及び長さ寸法が第1取付孔32よりもさらに大きくなる設定とされる。第1取付孔32と第1挿通孔34との大きさの差は、反射シート23をシャーシ14に組み付ける際に両者間に生じ得る位置ずれ量の想定最大値と同じかそれよりも大きく設定されている。これにより、第1挿通孔34の内側に第1取付孔32が確実に配され、反射シート23によって第1取付孔32が覆われる事態が回避されるようになっている。逆に言うと、シャーシ14における第1取付孔32の周縁部は、反射シート23によって覆われることがなく、本体部27の裏面に対して反射シート23を介することなく直接向き合う位置関係となる。
図57〜図59に示すように、第1取付部30を第1挿通孔34及び第1取付孔32に挿入し、シャーシ14の裏側に突出させた状態で本体部27を片部47の突出方向に向けてスライドさせると、片部47が第1取付孔32の周縁部のうちスライド方向(取付方向)の前部の裏側に配される。これにより、本体部27の長さ方向の端部と第1取付部30の片部47との間で反射シート23及びシャーシ14が挟持されることになる。なお、第1挿通孔34の幅寸法は、本体部27の幅寸法よりも小さくなる設定とされているのに加え、本体部27のうちスライド方向の後端位置である支持ピン29側の側端面から基部46までの距離が取り付け時のスライド量よりも大きくなっているから、取付状態では、第1取付孔32及び第1挿通孔34が本体部27によって覆われ(閉塞され)、両孔32,34が本体部27の外部に露出することが防がれている。
ところで、第1取付部30は、本体部27の端部から側方へ突出する形態とされているので、ランプクリップ180をシャーシ14に取り付ける際には、第1取付部30における突出先端部を第1取付孔32に対して先行して挿入しつつ作業を行うことができる。この取り付け作業を行う際には、本体部27における第1取付部30が設けられた側の端部を下げた傾斜姿勢とするが、このとき作業者が掴む支持ピン29は、本体部27のうち先行挿入される第1取付部30とは反対側の端部寄りに偏心して設置されているので、本体部27を傾けつつシャーシ14に取り付ける作業性が一層向上する。
第2取付部31は、図47に示すように、第1取付部30と同様に、正面から見て略L字型をなしており、本体部27の裏側の面から裏側(Z軸方向に沿ってシャーシ14側)へ突出する基部49と、基部49の先端からほぼ直角に屈曲されて本体部27の長さ方向に沿って突出(延出)する片部50とを備える。基部49は、本体部27のうち長さ方向について支持ピン29側の端部に配置されたランプ把持部28と支持ピン29とのほぼ中間位置に配置されている。つまり、第2取付部31は、本体部27の長さ方向について第1取付部30に対して支持ピン29を挟んだ反対側に配されていることになる。この基部49は、第1取付部30の基部46と同様に本体部27における幅広部分27aに連結されている。また、基部49の突出寸法は、第1取付部30の基部46とほぼ同一とされる。また、基部49は、本体部27における幅方向についてほぼ中央位置、つまり第1取付部30の基部46と同じ位置に設置されている。
片部50は、基部49から支持ピン29側へ延びる片持ち状をなすとともに、その先端部が支持ピン29のほぼ真裏に配されるような長さ寸法を有している。片部50は、全長にわたって本体部27とほぼ平行に形成されており、その突出先端部における本体部27との対向面に係止突起51が設けられている。係止突起51は、本体部27側に接近するよう片部50から突出しており、その本体部27との対向面にはテーパ面51aが形成されている。テーパ面51aは、片部50の先端にまで連続して形成され、これにより片部50が先細り状に形成されている。係止突起51における基部49との対向面は、基部49の外面とほぼ平行で直立していて、シャーシ14に対するランプクリップ18のスライド方向(Y軸方向)と直交する方向(Z軸方向)に沿ってほぼ真っ直ぐな面となっており、ここがシャーシ14に対する係止面51bとなっている。この片部50は、裏側から見て矩形状をなしており、X軸方向に沿った寸法(幅寸法)がY軸方向(スライド方向)に沿った寸法(長さ寸法)よりも小さく設定されている。また、この片部50は、長さ寸法が第1取付部30の片部47や第1取付孔32よりも大きくなっている。また、基部49及び片部50の幅寸法は、ほぼ同一とされ、その大きさは本体部27の幅寸法より小さく設定されている。
シャーシ14及び反射シート23には、図53に示すように、上記した構成の第2取付部31を挿入可能な第2取付孔33及び第2挿通孔35が厚さ方向に貫通してそれぞれ形成され、さらにシャーシ14には、係止突起51が係止可能な係止孔52が厚さ方向に貫通して形成されている。シャーシ14に形成された第2取付孔33は、平面視矩形状をなしており、その幅寸法及び長さ寸法(Z軸方向(第2取付孔33に対する第2取付部31の挿入方向)と直交する方向についての大きさ)が第2取付部31とほぼ同じか少し大きく設定されている。また、この第2取付孔33は、長さ寸法が第1取付孔32や第1取付部30よりも大きく設定されている。係止孔52は、第1取付孔32と第2取付孔33との間の位置で且つ第2取付孔33に対してその長さ方向に所定の間隔を空けて隣接する位置に形成されている。係止孔52は、平面視矩形状をなしており、その幅寸法及び長さ寸法が第2取付部31の係止突起51とほぼ同じか少し大きく設定されている。一方、反射シート23に形成された第2挿通孔35は、平面視矩形状をなしており、その幅寸法及び長さ寸法が第2取付孔33及び係止孔52の同寸法を足した大きさよりもさらに大きくなる設定とされ、第2取付孔33及び係止孔52を一括して取り囲むことが可能とされる。第2取付孔33及び係止孔52と第2挿通孔35との大きさの差は、反射シート23をシャーシ14に組み付ける際に両者間に生じ得る位置ずれ量の想定最大値と同じかそれよりも大きく設定されている。これにより、第2挿通孔35の内側に第2取付孔33及び係止孔52が確実に配され、反射シート23によって第2取付孔33または係止孔52が覆われる事態が回避されるようになっている。逆に言うと、シャーシ14における第2取付孔33及び係止孔52の周縁部は、反射シート23によって覆われることがなく、本体部27の裏面に対して反射シート23を介することなく直接向き合う位置関係となる。
図57〜図59に示すように、第2取付部31を第2挿通孔35及び第2取付孔33に挿入し、シャーシ14の裏側に突出させた状態で本体部27を片部50の突出方向(Y軸方向に沿って図20の右方)に向けてスライドさせると、片部50が第2取付孔33の周縁部のうちスライド方向(取付方向)の前部の裏側に配されるとともに、その先端部の係止突起51が係止孔52内に進入してその孔縁に係止される。これにより、本体部27における支持ピン29との連結部分と第2取付部31の片部50との間でシャーシ14が挟持されるとともに、係止突起51の係止面51bが係止孔52の孔縁に係止することで、取付方向の後側(取り外し方向)への移動が規制される。シャーシ14のうち本体部27と第2取付部31との間に挟持される被挟持部分は、第2取付孔33と係止孔52との間の部分となっている。なお、第2挿通孔35の幅寸法は、本体部27の幅寸法よりも小さくなる設定とされているのに加え、本体部27のうちスライド方向の後端位置である支持ピン29側の側端面から基部49までの距離が取り付け時のスライド量よりも大きくなっているから、取付状態では、第2取付孔33及び第2挿通孔35が本体部27によって覆われ(閉塞され)、両孔33,35が本体部27の外部に露出することが防がれている。
次に、第3取付部322は、図47に示すように、第1取付部30と同様に、正面から見て略L字型をなしており、本体部27の裏側の面から裏側(Z軸方向に沿ってシャーシ14側)へ突出する基部460と、基部460の先端からほぼ直角に屈曲されて本体部27の長さ方向(Y軸方向)に沿って突出(延出)する片部470とを備え、正面から見て略L字型をなしている。基部460は、4つのランプ把持部28のうち、内側の2つのランプ把持部28,28の間に配されており、その2つのランプ把持部28,28のうち支持ピン29から遠い側のランプ把持部28の裏側近傍に配されている。基部460は、本体部27のうち幅狭部分27bに連結されており、本体部27における幅方向のほぼ中央位置に設置されている。また、基部460の突出寸法は、第1取付部30の基部46とほぼ同一とされている。
片部470は、基部460から支持ピン29側とは反対側へ延びる片持ち状をなしている。この片部470は、裏側から見て矩形状をなしており、X軸方向に沿った寸法(幅寸法)がY軸方向(スライド方向)に沿った寸法(長さ寸法)よりも小さく設定されている。また、片部470は、基部460との連結部分が本体部27とほぼ平行に延びるのに対して、先端部が鈍角をなすよう屈曲されており、この屈曲した先端部がシャーシ14への取り付けをガイド可能なガイド部480となっている。ガイド部480は、先端側に行くに連れて本体部27との間の距離が次第に増加するような勾配で傾斜しており、言い換えると先端側に行くに連れて本体部27から離れていくような形状とされており、且つ厚さ寸法が全長にわたってほぼ一定とされることで、その表裏両面がガイド面480aとなっている。また、基部460及び片部470の幅寸法は、ほぼ同一とされ、その大きさは本体部27の幅寸法より小さく設定されている。
シャーシ14及び反射シート23には、図53に示すように、第1取付部32及び第1挿通孔34、第2取付部33及び第2挿通孔35に加えて、第3取付部322を挿入可能な第3取付孔310及び第3挿通孔320がそれぞれ厚さ方向に貫通して形成されている。シャーシ14に形成された第3取付孔310は、平面視矩形状をなしており、その幅寸法及び長さ寸法(Z軸方向(第3取付孔310に対する第3取付部322の挿入方向)と直交する方向についての大きさ)が第3取付部322とほぼ同じか大きく設定されている。一方、反射シート23に形成された第3挿通孔320は、第3取付孔310と同様に平面視矩形状をなしており、その幅寸法及び長さ寸法が第3取付孔310よりもさらに大きくなる設定とされる。第3取付孔310と第3挿通孔320との大きさの差は、反射シート23をシャーシ14に組み付ける際に両者間に生じ得る位置ずれ量の想定最大値と同じかそれよりも大きく設定されている。これにより、第3挿通孔320の内側に第3取付孔310が確実に配され、反射シート23によって第3取付孔310が覆われる事態が回避されるようになっている。逆に言うと、シャーシ14における第3取付孔310の周縁部は、反射シート23によって覆われることがなく、本体部27の裏面に対して反射シート23を介することなく直接向き合う位置関係となる。
図57〜図59に示すように、第3取付部322を第3挿通孔320及び第3取付孔310に挿入し、シャーシ14の裏側に突出させた状態で本体部27を片部470の突出方向に向けてスライドさせると、片部470が第3取付孔310の縁部のうちスライド方向(取付方向)の前部の裏側に配される。これにより、本体部27の長さ方向の端部と第3取付部322の片部470との間で反射シート23及びシャーシ14が挟持されることになる。
本実施形態のランプクリップ180においても、第1取付部30と第2取付部32の大きさ、特に幅寸法及び長さ寸法(スライド方向に沿う長さ寸法)が異なるものとされている。そして更に、第3取付部322も、第1取付部30及び第2取付部32の大きさ(幅寸法及び長さ寸法)とは異なるものとなっており、ここでは第3取付部322の大きさ(幅寸法及び長さ寸法)が、第1取付部30及び第2取付部32の大きさ(幅寸法及び長さ寸法)よりも小さく形成されている。したがって、シャーシ14及び反射シート23における取付孔及び挿入孔の大きさ(幅寸法及び長さ寸法)についても、第3取付孔310は、第1取付孔32及び第2取付孔33よりも小さく、第3挿入孔320は、第1挿入孔34及び第2挿入孔35よりも小さいものとされている。
本実施形態のように第1取付部30と第2取付部31との間に第3取付部322を設けることで、第1取付部30と第2取付部31との間において、本体部27がシャーシ14から離間する方向に湾曲して浮き上がる等の不具合が生じ難いものとなっている。特に、本実施形態では、バックライト装置12ひいては液晶表示装置10の薄型化を図るべく、ランプクリップ180の小型化(薄型化)を図り、そのために本体部27の厚さを薄く構成している。したがって、本体部27はシャーシ14から浮上り易く、該浮上りにより複数の冷陰極管17の固定位置がバラバラとなり、光学設計に不都合が生じる可能性がある他、浮上りが生じるとランプ把持部28のアーム部39,39が互いに離間し、冷陰極管17に対する把持力が低下して、冷陰極管17が当該ランプクリップ180から外れてしまう場合もある。しかしながら、本実施形態では第3取付部322を配することで、本体部27をシャーシ14にしっかりと固定でき、浮上りが生じ難いものとなっているのである。また、この場合、第3取付部322は、シャーシ14に当該ランプクリップ180を取付け固定するという機能よりも、本体部27の浮上りを防止するという機能が主となり、取付機能は概ね第1取付部30と第2取付部31が担うものとなっている。したがって、第3取付部322は補助的な係止で足り、大きさも第1取付部30及び第2取付部31に比して小さいもので足りているのである。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記した各実施形態以外にも、ランプクリップにおけるランプ把持部の数・形状・配置などを適宜に変更することができる。具体的には、ランプ把持部28′の内周面の形状を変更し、図44及び図45に示すように、ランプ把持部28′の内周面のうち傾斜面44′の両側端位置に、アーム部39′側に向けて上り勾配となる補助傾斜面65を設けるようにしてもよい。またランプ把持部の数を3つ以下、または5つ以上としてもよい。またランプ把持部を構成する一対のアーム部が互いに非対称形状であってもよい。またランプ把持部が1本のアーム部により構成され、本体部の板面に沿って側方から冷陰極管を取り付ける構造としてもよい。またランプ把持部が本体部から所定高さ持ち上がった位置に配されるようにしてもよい。
(2)また、上記した実施形態15,16では、ランプ把持部を全域にわたって先細り形状としてテーパ面及び拡張テーパ面を形成した場合を示したが、保持突起に形成したテーパ面を除いて拡張テーパ面を省略したもの、つまり保持突起のみを先細り状としたものも本発明に含まれる。それ以外にも、例えばランプ把持部のうち冷陰極管の中心、詳しくは冷陰極管の中心を通るシャーシと平行な基準面よりも表側の領域についてはテーパ面及び拡張テーパ面を残すものの、裏側の領域について拡張テーパ面を省略してもよく、このようにすれば少なくとも冷陰極管から表側に出射される光については十分な量を確保することができ、暗部が視認され難くなる。
(3)また、上記した実施形態1では、ランプ把持部における内外周面の全域にわたって傾斜面(逃がし面)及び拡張傾斜面(拡張逃がし面)を形成した場合を示したが、底面に形成した傾斜面を除いて拡張傾斜面を省略したものも本発明に含まれる。それ以外にも、ランプ把持部における拡張傾斜面の形成範囲を適宜変更することができる。なお、傾斜面及び拡張傾斜面を双方とも省略してもよい。
(4)上記した各実施形態以外にも、ランプクリップにおける支持ピンの数・形状・配置などを適宜に変更することができる。具体的には、支持ピンを複数本配置するようにしてもよい。また支持ピンを角錐状に形成してもよい。また本体部における幅方向について偏心した位置に支持ピンを設置してもよい。また支持ピンを本体部における長さ方向の中央位置に配置してもよい。
(5)上記した各実施形態以外にも、ランプクリップにおける取付部の数・形状・配置などを適宜に変更することができる。具体的には、第2取付部31′の配置を変更し、図44及び図45に示すように、第2取付部31′の基部49′が本体部27′のうち支持ピン29′の真裏の位置に連結されるようにしてもよい。また取付部を3つ以上設置するようにしてもよい。また第1取付部が本体部の端部から側方へ突出することがない設定とすることも可能である。なお、上記取付部の変更に合わせてシャーシの取付孔及び反射シートの挿通孔について数・形状・配置などを適宜に変更することができる。
(6)また、例えば各取付部を構成する片部が本体部の幅方向に沿って延出する形態とされ、本体部を幅方向に沿ってスライドさせることでシャーシに対する着脱がなされる構成としてもよい。
(7)上記した各実施形態以外にも、ランプクリップにおける本体部の形状などについては適宜に変更することができる。具体的には、本体部を平面視正方形としたり、また円形や楕円形や平面視四角形以外の多角形としたものも本発明に含まれる。その他にも、本体部の長さ方向を基準線(冷陰極管の長さ方向)と平行な向きでシャーシに取り付けるようにしてもよい。その場合、複数のランプ把持部が1本の冷陰極管を把持する設定としてもよい。
(8)また、上記した実施形態1では、突出部が幅方向に沿った一対の傾斜面を有するものを示したが、本体部における長さ方向の両端部において同長さ方向に沿った傾斜面を一対、付加的に設置するようにしたものも本発明に含まれる。また、突出部の断面形状については、上記した実施形態1,6,7以外にも適宜に変更可能である。このとき、突出部を断面非対称形状としてもよい。また、傾斜面と共に突出部を省略することも可能である。また、本体部から台座部または突出部を省略することも可能である。
(9)上記した各実施形態以外にも、シャーシにおける各ランプクリップの設置数・配置などは適宜に変更可能である。具体的には、図46に示すように、基準線に隣接する位置にてシャーシ14′′の長辺方向に沿って並ぶランプクリップ18′′の数を2つとしてもよい。このとき、ランプクリップ18′′からランプ把持部28′′を省略したような構成で、支持ピン29′′のみを有する支持部品66を、ランプクリップ18′′とは別途に設置してもよい。それ以外にも、シャーシにおける長辺方向についてのランプクリップの設置数や各ランプクリップ間の間隔を変更することができ、またシャーシの短辺方向に関しても同様に変更可能である。
(10)上記した各実施形態では、基準線が冷陰極管の長さ方向と平行な向きに設定されたものを示したが、基準線が冷陰極管の長さ方向と直交する向きに設定されたものも本発明に含まれる。
(11)上記した各実施形態では、光源として冷陰極管を使用した場合を示したが、例えば熱陰極管など他の種類の光源を用いたものも本発明に含まれる。
(12)上記した各実施形態では、シャーシを金属製の板金よりなるものとしたが、樹脂成形よりなるものとしても良い。
(13)上記した各実施形態では、液晶表示装置のスイッチング素子としてTFTを用いたが、TFT以外のスイッチング素子(例えば薄膜ダイオード(TFD))を用いた液晶表示装置にも適用可能であり、カラー表示する液晶表示装置以外にも、白黒表示する液晶表示装置にも適用可能である。
(14)上記した各実施形態では、表示パネルとして液晶パネルを用いた液晶表示装置を例示したが、他の種類の表示パネルを用いた表示装置にも本発明は適用可能である。
(15)上記した各実施形態では、チューナーを備えたテレビ受信装置を例示したが、チューナーを備えない表示装置にも本発明は適用可能である。
(16)上記した実施形態1,8,10,11では、ランプ把持部の底面に幅方向の中央位置を頂点とする傾斜面または曲面が一対形成された場合を示したが、例えば頂点がランプ把持部における幅方向の両端部のうち一方の端部に設定され、そこから他方の端部に向かって下り勾配となる1つの傾斜面または曲面を形成するようにしたものも本発明に含まれる。
(17)上記した実施形態1,4では、第1取付部と第2取付部との幅寸法及び長さ寸法を共に異ならせ、それに対応して第1取付孔と第2取付孔との幅寸法及び長さ寸法を共に異ならせたものを示したが、例えばそれぞれの長さ寸法を同一として幅寸法のみを異ならせたものや、それぞれの幅寸法を同一として長さ寸法のみを異ならせたものも本発明に含まれる。この場合でも、第1取付孔や第2取付孔に対する第1取付部や第2取付部の挿入方向と直交する方向について、両取付部の大きさ及び両取付孔の大きさがそれぞれ異なり、大きい方の取付部が小さい方の取付孔よりも大きくて挿入不能となるから、誤った取付向きでのランプクリップの取り付けを規制することができる。
(18)上記した実施形態1,4では、各取付部のうち片部の幅寸法及び長さ寸法を共に異ならせた場合を示したが、各片部の幅寸法及び長さ寸法については同一とし、各基部の幅寸法(各図面のX軸方向の寸法)または厚さ寸法(各図面のY軸方向の寸法)の少なくともいずれか一方を異ならせるようにし、それに対応して各取付孔の大きさを異ならせるようにしたものも本発明に含まれる。要は、各取付部における各取付孔に対する挿入方向と直交する方向についての大きさが異なっていればよい。
(19)また、実施形態4のさらなる変形例として、両取付部の少なくともいずれか一方に長さ方向へ部分的に突出する規制部を設け、両取付孔のうち規制部が設けられた取付部に対応する取付孔に規制部の挿入を許容する切り欠きを設けるようにしてもよい。
(20)上記した各実施形態では、本体部を構成する突出部が一対の傾斜面または一対の曲面を持つ山形である場合を例示したが、例えば台座部の表側に山形形状の部位を複数並べ、3つ以上の傾斜面または3つ以上の曲面を持つ形態の突出部としたものも本発明に含まれる。さらには、突出部を山形以外の形状としたものも本発明に含まれる。
(21)上記した各実施形態では、ランプクリップ18(180)において、本体部27が幅広部分27aと幅狭部分27bとを有する形で構成しているが、図54に示すように、本体部27を長さ方向に均等な幅で形成するものとしても良い。特に、本体部27に相応の強度が確保されている場合には、シャーシ14への取付時に大きな負荷が加わる第1取付部30及び第2取付部31が配された部分を幅広に形成する必要もなく、このように均等幅とした場合、その構成が非常に簡便なものとなる。
(22)実施形態17では、ランプクリップ180において、第1取付部30、第2取付部31、及び第3取付部322の大きさ(幅寸法及び長さ寸法)をそれぞれ異なるものとして構成したが、例えば図55に示すように、第2取付部31及び第3取付部322の大きさ(幅寸法及び長さ寸法)を同じにし、これらと第1取付部30の大きさ(幅寸法及び長さ寸法)が異なるように構成するものとしても良い。
(23)また、実施形態17では、ランプクリップ180において、第1取付部30、第2取付部31、及び第3取付部322の大きさ(幅寸法及び長さ寸法)をそれぞれ異なるものとして構成したが、例えば図56に示すように、第1取付部30及び第3取付部322の大きさ(幅寸法及び長さ寸法)を同じにし、これらと第2取付部31の大きさ(幅寸法及び長さ寸法)が異なるように構成するものとしても良い。
本発明の実施形態1に係るテレビ受信装置の概略構成を示す分解斜視図 液晶表示装置の概略構成を示す分解斜視図 液晶表示装置を短辺方向に沿って切断した状態を表す断面図 液晶表示装置を長辺方向に沿って切断した状態を表す断面図 ランプクリップの正面図 ランプクリップの平面図 ランプクリップの底面図 ランプクリップの側面図 シャーシに各ランプクリップを取り付けた状態を示す平面図 シャーシ及び反射シートの平面図 シャーシ及び反射シートの拡大平面図 液晶表示装置におけるランプクリップの取付状態を示す断面図 図12のA−A線断面図 図12のB−B線断面図 図12のC−C線断面図 図12のD−D線断面図 図12のE−E線断面図 ランプクリップをシャーシに取り付ける前の状態を示す断面図 ランプクリップを取り付ける途中で本体部を傾けた状態を示す断面図 ランプクリップを取り付ける途中で本体部をスライドさせる前の状態を示す断面図 ランプクリップを正規とは反対の取付向きで取り付けようとし、第1取付部が第2取付孔の周縁部に干渉した状態を示す断面図 本発明の実施形態2に係るシャーシにランプクリップを取り付けた状態を示す平面図 本発明の実施形態3に係るシャーシにランプクリップを取り付けた状態を示す平面図 実施形態3の変形例に係るシャーシにランプクリップを取り付けた状態を示す平面図 本発明の実施形態4に係るランプクリップの底面図 シャーシの拡大平面図 実施形態4の変形例に係るランプクリップの底面図 シャーシの拡大平面図 本発明の実施形態5に係るランプクリップの本体部の側断面図 本発明の実施形態6に係るランプクリップの本体部の側断面図 本発明の実施形態7に係るランプクリップの本体部の側断面図 本発明の実施形態8に係るランプクリップのランプ把持部の側断面図 本発明の実施形態9に係るランプクリップのランプ把持部の側断面図 本発明の実施形態10に係るランプクリップのランプ把持部の側断面図 本発明の実施形態11に係るランプクリップのランプ把持部の側断面図 本発明の実施形態12に係るランプクリップの正面図 ランプクリップをシャーシに取り付けた状態を示す平面図 本発明の実施形態13に係るランプクリップの平面図 本発明の実施形態14に係るランプクリップをシャーシに取り付けた状態を示す正断面図 本発明の実施形態15に係るランプクリップのランプ把持部における保持突起の平断面図 ランプ把持部のアーム部の平断面図 本発明の実施形態16に係るランプクリップのランプ把持部における保持突起の平断面図 実施形態16の変形例に係る保持突起の平断面図 他の実施形態(1)及び(5)のランプクリップの正面図 他の実施形態(1)及び(5)のランプクリップの平面図 他の実施形態(7)のシャーシの平面図 本発明の実施形態17に係るランプクリップの正面図 本発明の実施形態17に係るランプクリップの平面図 本発明の実施形態17に係るランプクリップの底面図 本発明の実施形態17に係るランプクリップの側面図 図47のF−F線断面図 図48のG−G線断面図 本発明の実施形態17に係るランプクリップを適用したシャーシの背面図 他の実施形態(21)のランプクリップの正面図 他の実施形態(22)のランプクリップの背面図 他の実施形態(23)のランプクリップの背面図 実施形態17のランプクリップをシャーシに取り付ける前の状態を示す断面図 実施形態17のランプクリップを取り付ける途中で本体部を傾けた状態を示す断面図 実施形態17のランプクリップを取り付ける途中で本体部をスライドさせる前の状態を示す断面図
符号の説明
10…液晶表示装置(表示装置)、11…液晶パネル(表示パネル)、12…バックライト装置(照明装置)、14…シャーシ(被取付部材)、15a…拡散板(光学部材)、15b…光学シート(光学部材)、17…冷陰極管(ランプ)、18…ランプクリップ(ランプ保持具)、18A…第1のランプクリップ群(第1のランプ保持具群)、18B…第2のランプクリップ群(第2のランプ保持具群)、27…本体部、28…ランプ把持部、29…支持ピン(操作部、支持部)、30…第1取付部、31…第2取付部、32…第1取付孔、33…第2取付孔、46…基部、47…片部、48…ガイド部、49…基部、50…片部、310…第3取付孔、322…第3取付部、460…基部、470…片部、480…ガイド部、A1…第1領域、A2…第2領域、CC…中心(本体部における中心)、L1…基準線、PTmax…最大値、PTmin…最小値、TV…テレビ受信装置、W1,W2…幅寸法

Claims (16)

  1. 被取付部材に対して取り付けられる本体部と、
    前記本体部に設けられ、管状のランプを把持可能なランプ把持部と、
    前記本体部から前記被取付部材側へ突出し、前記被取付部材に形成された第1取付孔内に挿入されるとともに前記本体部との間で前記第1取付孔の縁部を挟持可能な第1取付部と、
    前記本体部から前記被取付部材側へ突出し、前記被取付部材に形成された第2取付孔内に挿入されるとともに前記本体部との間で前記第2取付孔の縁部を挟持可能な第2取付部と、
    前記第1取付部と前記第2取付部との間に配され、前記本体部から前記被取付部材側へ突出し、前記被取付部材に形成された第3取付孔内に挿入されるとともに前記本体部との間で前記第3取付孔の縁部を挟持可能な第3取付部と、を有し、
    前記第1取付部の大きさが、前記第2取付部の大きさと異なることを特徴とするランプ保持具。
  2. 前記第3取付部の大きさが、前記第1取付部の大きさよりも小さく且つ前記第2取付部の大きさよりも小さいことを特徴とする請求項1に記載のランプ保持具。
  3. 前記第1取付部、前記第2取付部、及び前記第3取付部は、それぞれ前記本体部から前記被取付部材側へ突出する基部と、前記基部から前記本体部に沿う向きに突出する片部とから構成され、前記各片部は、対応する前記第1取付孔、前記第2取付孔、及び前記第3取付孔に挿入された状態からその突出方向に向けてスライドされることで、前記本体部との間で前記第1取付孔、前記第2取付孔、及び前記第3取付孔の縁部を挟持可能とされており、
    前記第1取付部及び前記第2取付部は、前記スライドの方向に沿い且つ前記スライドの方向と直交する方向についての寸法が互いに異なっていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のランプ保持具。
  4. 前記第3取付部は、前記第1取付部及び前記第2取付部に比して、前記スライドの方向に沿い且つ前記スライドの方向と直交する方向についての寸法が、相対的に小さいことを特徴とする請求項3に記載のランプ保持具。
  5. 前記第3取付部の前記片部の先端部には、先端側に行くに連れて前記本体部との間の距離が次第に増加する形態のガイド部が設けられていることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載のランプ保持具。
  6. 前記第1取付部は、前記本体部における前記スライドの方向の前端部よりもさらに突出して形成されていることを特徴とする請求項3から請求項5のいずれか1項に記載のランプ保持具。
  7. 前記第1取付部の前記片部の先端部には、先端側に行くに連れて前記本体部との間の距離が次第に増加する形態のガイド部が設けられていることを特徴とする請求項3から請求項6のいずれか1項に記載のランプ保持具。
  8. 前記第2取付部は、前記片部の先端部に、前記被取付部材に設けられた凹部に嵌め込み可能な凸部を有してなることを特徴とする請求項3から請求項7のいずれか1項に記載のランプ保持具。
  9. 前記本体部は、略矩形状をなし、その長さ方向が前記スライドの方向と一致していることを特徴とする請求項3から請求項8のいずれか1項に記載のランプ保持具。
  10. 前記本体部には、前記ランプ把持部よりも高い位置に突出し、当該ランプ保持具の前記被取付部材への着脱時に操作可能とされる操作部が、前記本体部における前記スライドの方向の後側に偏心した位置に設けられていることを特徴とする請求項3から請求項9のいずれか1項に記載のランプ保持具。
  11. 前記操作部は、前記被取付部材に対して前記各ランプを挟んだ位置に配される面状の光学部材を支持可能とされることを特徴とする請求項10に記載のランプ保持具。
  12. 複数本の管状をなすランプと、
    前記各ランプが収容される被取付部材と、
    前記被取付部材に対して取り付けられる本体部と、前記本体部から前記ランプ側に突出してランプを把持可能なランプ把持部と、前記本体部から前記被取付部材側へ突出し、前記被取付部材に設けられた第1取付孔内に挿入されるとともに前記本体部との間で前記第1取付孔の縁部を挟持可能な第1取付部と、前記本体部から前記被取付部材側へ突出し、前記被取付部材に設けられた第2取付孔内に挿入されるとともに前記本体部との間で前記第2取付孔の縁部を挟持可能な第2取付部と、前記第1取付部と前記第2取付部との間に配され、前記本体部から前記被取付部材側へ突出し、前記被取付部材に設けられた第3取付孔内に挿入されるとともに前記本体部との間で前記第3取付孔の縁部を挟持可能な第3取付部とを有し、前記第1取付部の大きさが前記第2取付部の大きさと異なるランプ保持具とを備え、
    前記第1取付孔と前記第2取付孔の大きさがそれぞれ異なるものとされ、前記第1取付部及び前記第2取付部のうち大きい方の取付部が、前記第1取付孔及び前記第2取付孔のうち小さい方の取付孔よりも大きく形成されていることを特徴とする照明装置。
  13. 前記第3取付部の大きさが、前記第1取付部の大きさよりも小さく且つ前記第2取付部の大きさよりも小さく、
    前記第3取付孔の大きさが、前記第1取付部の大きさよりも小さく且つ前記第2取付部の大きさよりも小さいことを特徴とする請求項12に記載のランプ保持具。
  14. 請求項12又は請求項13に記載の照明装置と、前記照明装置からの光を利用して表示を行う表示パネルとを備えることを特徴とする表示装置。
  15. 前記表示パネルは、一対の基板間に液晶を封入してなる液晶パネルであることを特徴とする請求項14に記載の表示装置。
  16. 請求項14又は請求項15に記載の表示装置を備えることを特徴とするテレビ受信装置。
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