JP2009204385A - 標定装置、標定方法および標定プログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】消失点抽出部120は、画像センサ104により車両から撮像された画像204に基づいて画像204に映っている白線の消失点実測値205を算出する。航法演算部110は、慣性センサ101とオドメトリ102とにより計測された角速度201と速度202とに基づいて車両の自己姿勢角207と自己位置206とを計測する。データベース検索部130は自己位置206と自己姿勢角207とに基づいて画像204に映っている白線の白線座標203を取得する。消失点計算部140は白線座標203と自己姿勢角207とに基づいて消失点予測値208を算出する。カルマンフィルタ部160は消失点実測値205と消失点予測値208との差分である消失点残差209に基づいて姿勢誤差推定量210を算出する。そして、航法演算部110は自己姿勢角207を姿勢誤差推定量210により補正する。
【選択図】図2
Description
しかし、GPSは、高層ビルの林立する都市部、樹木の生い茂った場所、トンネルなど、GPS衛星からの測位信号を受信できない場所においては使用できない。
このため、このような場所では、精度の高い位置を標定することが困難であった。
このため、一般道路が下方を通り、高速道路が上方を通っているような高架式の道路を車両が走行している場合、カーナビゲーションシステムは車両が一般道路と高速道路とのいずれを走行しているか正確には特定することができない。
但し、将来、カーナビゲーションシステムを3次元に対応させる際には、車両の位置・姿勢を3次元で高精度に標定することが必須の要件となる。
また例えば、標定した姿勢角を用いることにより、車両の位置を高精度に標定することができる。
また例えば、標定した車両の位置を用いることにより、カーナビゲーションシステムを3次元に対応させることができる。
図1は、実施の形態1における自己位置姿勢標定装置100を搭載した車両300を示す図である。
実施の形態1における車両300について、図1に基づいて以下に説明する。
また、車両300は、オドメトリ102、カーナビゲーションシステム302、ディスプレイ装置303および自己位置姿勢標定装置100を備える。
以下、測位信号を用いて測位する測位方法を「GPS測位」という。例えば、GPS測位では、測位信号に基づいて複数の測位衛星とGPS受信機105との擬似距離を算出し、複数の測位衛星それぞれから擬似距離分離れた地点として共通する地点をGPS受信機105の位置として算出する。
実施の形態1における自己位置姿勢標定装置100の機能構成について、図2に基づいて以下に説明する。
以下、車両300の姿勢角を自己姿勢角207という。
さらに、航法演算部110は、標定した自己姿勢角207とオドメトリ102により計測された車両300の走行速度の変位量(速度202と記す)とに基づいて車両300の位置を標定する。
以下、車両300の位置を自己位置206という。
また、航法演算部110は、GPS受信機105により取得された測位信号情報211に基づいて自己位置206をGPS測位する。
そして、航法演算部110は、自己位置206および自己姿勢角207をカーナビゲーションシステム302に出力する。カーナビゲーションシステム302は自己位置206および自己姿勢角207の出力先となる出力装置の一例である。例えば、自己位置206および自己姿勢角207の出力先は、記憶装置、表示装置、プリンタ装置、通信ネットワーク(例えば、インターネット、LAN[ローカルエリアネットワーク])に接続するPC(Personal Computer)(利用者端末装置、サーバ装置)であっても構わない。
データベース検索部130は、通信ネットワークを介して白線座標203を取得しても構わない。
例えば、白線座標203は、長方形を形成する白線の直線部分の4隅の座標値や白線のエッジ(白線の長手方向のふちの線)上の点の座標値を示す。
白線データベース103は、自己位置姿勢標定装置100内に備えられていてもよいし、車両300内に備えられていてもよいし、自己位置姿勢標定装置100および車両300の外部(例えば、通信ネットワークに接続するPC)に備えられていてもよい。
消失点については後述する。
カルマンフィルタ処理については後述する。
図3において、自己位置姿勢標定装置100は、プログラムを実行するCPU911(Central・Processing・Unit、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、プロセッサともいう)を備えている。CPU911は、バス912を介してROM913、RAM914、通信ボード915、磁気ディスク装置920と接続され、これらのハードウェアデバイスを制御する。磁気ディスク装置920の代わりに、光ディスク装置、メモリカード読み書き装置などの記憶装置が用いられてもよい。
RAM914は、揮発性メモリの一例である。ROM913、磁気ディスク装置920の記憶媒体は、不揮発性メモリの一例である。これらは、記憶機器、記憶装置あるいは記憶部の一例である。また、入力データが記憶されている記憶機器は入力機器、入力装置あるいは入力部の一例であり、出力データが記憶される記憶機器は出力機器、出力装置あるいは出力部の一例である。
通信ボード915は入出力機器、入出力装置あるいは入出力部の一例である。
「〜ファイル」や「〜データベース」は、ディスクやメモリなどの記録媒体に記憶される。ディスクやメモリなどの記憶媒体に記憶された情報やデータや信号値や変数値やパラメータは、読み書き回路を介してCPU911によりメインメモリやキャッシュメモリに読み出され、抽出・検索・参照・比較・演算・計算・処理・出力・印刷・表示などのCPUの動作に用いられる。抽出・検索・参照・比較・演算・計算・処理・出力・印刷・表示のCPUの動作の間、情報やデータや信号値や変数値やパラメータは、メインメモリやキャッシュメモリやバッファメモリに一時的に記憶される。
また、実施の形態において説明するフローチャートの矢印の部分は主としてデータや信号の入出力を示し、データや信号値は、RAM914のメモリ、磁気ディスク装置920の磁気ディスク、その他光ディスク、ミニディスク、DVD(Digital・Versatile・Disc)等の記録媒体に記録される。また、データや信号値は、バス912や信号線やケーブルその他の伝送媒体によりオンライン伝送される。
実施の形態1における自己位置標定方法について、図4に基づいて以下に説明する。
自己位置姿勢標定装置100の各部は、以下に説明する各処理をCPUを用いて実行する。
航法演算部110は、GPS受信機105により取得された測位信号情報211に基づいて自己位置206をGPS測位する。
測位信号情報211は、GPS受信機105により受信された測位信号に関する情報であり、例えば、測位信号に示される航法メッセージ(測位衛星の軌道情報)、測位信号の測位衛星からの発信時刻とGPS受信機105での受信時刻に基づく測位衛星とGPS受信機105との擬似距離、GPS受信機105により擬似距離に基づいてGPS測位された測位結果、測位信号として発信された搬送波の受信時の位相などの情報が含まれる。
例えば、航法演算部110は、搬送波の位相に基づいてGPS受信機105と複数の測位衛星との距離を算出し、各測位衛星から算出した距離だけ離れた地点として共通する地点をGPS受信機105の地点としてGPS受信機105の位置を算出する。そして、航法演算部110は、車両300の自己位置206を示す点として予め定められた航法中心(例えば、車両300の天板301の中心)とGPS受信機105の取り付け位置との差(位置オフセット)をGPS受信機105の位置に加算(または減算)して、車両300の自己位置206を算出する。
また、消失点抽出部120は、画像センサ104により撮像された路面の映っている画像204に基づいて、路面に標示されている白線の消失点実測値205を算出する。
図5には、白線311の直線部分319が映っている。白線311は直線部分319、円弧部分および直線部分319と円弧部分とを結ぶクロソイド曲線部分で構成される。
消失点抽出部120は、消失点実測値205として、白線311の直線部分319のふちを指す白線エッジ318の延長線上の交点(×印)の画像204を含む平面(画像センサ104の撮像面)内での2次元座標(UV座標)を算出する。図5では、左側の白線311の左右のエッジ(318a、318b)と右側の白線311の左右のエッジ(318c、318d)との計4つの白線エッジ318の交点を消失点316として示している。しかし、消失点316の消失点実測値205は、左側の白線311の左右いずれかのエッジ(318a、318b)と右側の白線311の左右いずれかのエッジ(318c、318d)との計2つの白線エッジ318の交点として算出されてもよい。また、消失点実測値205は、左側の白線311の左右のエッジ(318a、318b)の交点として算出されてもよいし、右側の白線311の左右のエッジ(318c、318d)の交点として算出されてもよい。つまり、消失点実測値205は、左右2つの白線311の交点として算出されてもよいし、1つの白線311の左右の白線エッジ318の交点として算出されてもよい。
2つの白線311および2つの白線エッジ318は平行な直線を成す2つの地物の一例である。
また、白線認識点317(黒丸)は、白線のエッジ認識で得られた点である。
消失点実測値算出処理(S120)の詳細については後述する。
航法演算部110は、慣性センサ101により計測された車両300のヨー角およびピッチ角の角速度201、オドメトリ102により計測された速度202および後述するS170において算出された姿勢誤差推定量210に基づいて車両300の自己位置206および自己姿勢角207を標定する。
また、航法演算部110は、自己姿勢角207の標定値とオドメトリ102により計測された速度202とを用いてデッドレコニングを行って自己位置206を測定する。航法演算部110は、自己姿勢角207の標定値を用いて測定された自己位置206を自己位置206の標定値とする。
デッドレコニングでは、角速度201の積分により自己姿勢角207の変化量が算出され、前回測定時の自己姿勢角207に変化量が加算されることにより現在の自己姿勢角207が算出される。
また、デッドレコニングでは、速度202の積分により車両300の移動量が算出され、前回測定時の自己位置206を基点にして自己姿勢角207の方向に移動量だけ移動した地点が自己位置206として算出される。
次に、データベース検索部130は、S130において標定された自己位置206および自己姿勢角207に基づいて車両300の画像センサ104の撮像範囲を算出し、算出した撮像範囲内に位置する白線の白線座標203を白線データベース103から取得する。つまり、データベース検索部130は、画像センサ104により撮像される画像204に映る白線の白線座標203を白線データベース103から取得する。
S140において、データベース検索部130は、車両300の走行している道路に標示されている白線(の直線部分)の白線座標203を白線データベース103から取得できればよい。
例えば、データベース検索部130は、S110またはS130で得られた自己位置206から所定の範囲内の座標を示す白線座標203を白線データベース103から取得する。取得した白線座標203のうち、S110またはS130で得られた自己姿勢角207の方向に位置する白線座標203が画像204に映る白線の白線座標203である。
次に、消失点計算部140は、S140において取得された白線座標203とS130において標定された自己姿勢角207とに基づいて白線の消失点予測値208を算出する。
消失点予測値算出処理(S150)の詳細については後述する。
画像センサ104により撮像された画像204には撮像時刻が設定されており、慣性センサ101により計測された角速度201およびオドメトリ102により計測された速度202には計測時刻が設定されている。
消失点実測値算出処理(S120)および標定処理(S130)〜消失点予測値算出処理(S150)では、同時刻に撮像または計測された画像204、角速度201およびオドメトリ102が用いられる。
このため、標定処理(S130)では、消失点実測値205の算出に用いられた画像204が撮像された時刻における車両300の自己位置206および自己姿勢角207が標定される。
また、地物データ取得処理(S140)では、消失点実測値205の算出に用いられた画像204に映っている白線の白線座標203が取得される。
そして、消失点予測値算出処理(S150)では、消失点実測値205の予測値となる消失点予測値208が算出される。
次に、残差計算部150は、S120において算出された消失点実測値205とS150において算出された消失点予測値208とに基づいて消失点残差209を算出する。
S160において、残差計算部150は、消失点実測値205と消失点予測値208との差の絶対値を消失点残差209として算出する。
次に、カルマンフィルタ部160は、S160において算出された消失点残差209に基づいて姿勢誤差推定量210を算出する。
S170において算出された姿勢誤差推定量210は、S130において前回算出された自己姿勢角207の補正に用いられる。
カルマンフィルタ処理(S170)については後述する。
次に、航法演算部110は、S110において自己位置206がGPS測位されたか否かを判定する。
GPS測位がされなかった場合とは、GPS受信機105から航法演算部110への測位信号情報211の入力が無かった場合である。
例えば、車両300が、トンネルや高層ビルの林立する都市部や森林など、測位衛星への視線方向が遮蔽されてしまう場所を走行している場合、GPS受信機105は測位衛星からの測位信号を受信できないため、GPS受信機105から航法演算部110への測位信号情報211の入力は無く、GPS測位はできない。
GPS受信機105から航法演算部110への測位信号情報211の入力が有った場合、S110において自己位置206がGPS測位される。
S110において自己位置206がGPS測位された場合、航法演算部110は、S110において測位された自己位置206と、S130において標定された自己姿勢角207とをカーナビゲーションシステム302に出力する。
S110において自己位置206がGPS測位されなかった場合、航法演算部110はS130において標定された自己位置206と自己姿勢角207とをカーナビゲーションシステム302に出力する。
消失点抽出部120は、画像204を画像処理して画像204から複数の白線エッジ318(318a〜318dのうち少なくても2つ)を抽出する。例えば、消失点抽出部120は、直線上に連続する白色の画素群を白線311として抽出し、抽出した画素群から白線311のふち(境界線)部分の画素群を白線エッジ318として抽出する。
次に、消失点抽出部120は、画像204から抽出した複数の白線エッジ318それぞれについて、画像204を含む平面(画像センサ104の撮像面)内での2次元直線方程式を算出する。
そして、消失点抽出部120は、算出した複数の白線エッジ318の直線方程式に基づいて、複数の白線エッジ318の交点となる画素の撮像面内での2次元座標(UV座標)を算出する。
図6および図7は、実施の形態1における消失点予測値算出処理(S150)を説明する図である。
以下、画像センサ104をカメラという。
また、[α、β、γ]は、直線Lnの方向ベクトルを示す。
また、「f」は、画像センサ104の焦点距離を示す。
焦点面Mは、カメラの視線方向(姿勢角方向、撮像方向)と直交する平面であり、カメラ中心Obからカメラの視線方向に向けて焦点距離fだけ離れた平面である。焦点面Mは、カメラの画像204が含まれる撮像面(投影面)を示す。画像204は、カメラにより撮像された3次元の地物が焦点面Mに投影されたものである。
画像204内の画素(焦点面M内の点)は横方向を「U」、縦方向を「V」とするUV座標で表される。
画像204内でのU座標はカメラ座標系でのYv座標に対応し、画像204内でのV座標はカメラ座標系でのZv座標に対応する。
また、カメラ中心Obは、焦点面Mと座標軸Xvとの交点となる焦点面Mの中心Om(画像204の中心)の3次元座標を(0、0、0)とした場合、(−f、0、0)で表される。
例えば、白線エッジ318を表す直線Leは、白線エッジ318上の入口側(車両300の進行方向手前)の点pi(xi、yi、zi)と白線エッジ318上の出口側(車両300の進行方向奥)の点po(xo、yo、zo)とを用いて、以下の式4により表される。「t」は直線方程式の媒介変数である。
そこで、上記式5をカメラ座標系に変換すると、カメラ座標系における白線エッジ318を表す直線Leの方向ベクトル[α、β、γ]は以下の式6で表される。
「Cb v」は、車両座標系からカメラ座標系に変換するために車両300に対するカメラの姿勢角分の回転移動を行う方向余弦行列である。車両300に対するカメラの姿勢角はカメラの姿勢オフセットとして予め算出されているものとする。車両300の進行方向とカメラの視線方向とが全く同じになるようにカメラが車両300に取り付けられているのであれば、車両300に対するカメラの姿勢角のうち、ヨー角およびピッチ角は「0」となる。
「Ib」は、車両300の自己位置206を示す点として予め定められた航法中心O(例えば、車両300の天板301の中心)とカメラの取り付け位置との差(カメラの位置オフセット)である。カメラ位置オフセットIbの減算により、座標の中心は車両座標系の中心(航法中心O)からカメラ座標系の中心(カメラ中心Ob)に移動される。カメラ位置オフセットIbは予め算出されているものとする。
このため、カメラ中心Obから白線311の消失点Pdへの方向ベクトル(α’、β’、γ’)は、上記式6の媒介変数tを「∞」にして、以下の式7で表される。
このため、図7において、画像204を含む焦点面M(撮像面)における白線311の消失点PdのUV座標は、上記式7を用いて、以下の式8で表される。
消失点予測値算出処理(S150)では、一つの白線エッジ318に基づいて消失点予測値208が算出される。
カルマンフィルタ処理は、状態量のダイナミクス(時間変化)をモデル化した状態方程式と、観測量と状態量との関係を定式化した観測方程式とに基づいて状態量の誤差推定を行う処理である。
カルマンフィルタ部160は、消失点実測値205と消失点予測値208との差分である消失点残差209を観測量とし、自己姿勢角207を状態量として、予め定められた状態方程式および観測方程式に基づいて、自己姿勢角207に含まれる誤差(姿勢誤差推定量210)を算出する。
自己位置姿勢標定装置100は、道路に通常、標示されている中央線や外側線等の白線を利用して自車の姿勢角を精度よく求める。
また、自己位置姿勢標定装置100は、画像センサによる路面画像を画像処理することによって消失点を実測する(S120:消失点実測値算出処理)。
そして、自己位置姿勢標定装置100は、消失点の予測値と実測値とを比較し(S160:消失点残差算出処理)、この残差をカルマンフィルタの入力とすることで現在の姿勢角の誤差推定値を算出し(S170:カルマンフィルタ処理)、航法演算(S130:標定処理[デッドレコニング])により得られた姿勢角を補正する。
なお、ある程度の距離を持った直線区間であれば白線方向は精度よく求められるため、白線データベースに記憶される緯度、経度、高度の精度が測量クラスである必要はない。例えば、直線区間の長さが100mであれば、白線の入口と出口との両端の位置に10cm程度の誤差があったとしても、方向精度は0.06[deg]以下の誤差となる。
このため、実施の形態1における自己位置姿勢標定装置100および自己位置標定方法は、将来、カーナビゲーションシステムが3次元化された場合に有効である。
さらに、実施の形態1では、車両300のピッチ角が標定されることにより、車両300が上り斜面を走行しているのか下り斜面を走行しているのかがわかるため、運転者にギアの切り替え(例えば、4速から2速に落とす)を促すこともできる。これにより、運転の省エネルギー化が図れる。
Claims (6)
- 標定物の姿勢角を標定する標定装置であり、
前記標定物から撮像された画像であり平行な直線を成す2つの地物を示す平行直線地物が映っている画像である平行直線画像に基づいて前記平行直線地物の消失点を消失点の実測値としてCPU(Central Processing Unit)を用いて算出する消失点実測値算出部と、
平行直線地物の直線の向きを示す地物データが予め記憶されている記憶機器から前記平行直線画像に映っている前記平行直線地物の地物データを取得する地物データ取得部と、
前記地物データ取得部により取得された前記地物データと前記平行直線画像が撮像されたときの前記標定物の姿勢角として予め測定された姿勢角の測定値とに基づいて前記平行直線地物の消失点を消失点の予測値としてCPUを用いて算出する消失点予測値算出部と、
前記消失点実測値算出部により算出された前記消失点の実測値と前記消失点予測値算出部により算出された前記消失点の予測値との差を消失点の残差としてCPUを用いて算出する消失点残差算出部と、
前記消失点残差算出部により算出された前記消失点の残差に基づいて前記姿勢角の測定値をCPUを用いて補正する標定部と
を備えたことを特徴とする標定装置。 - 前記標定装置は、さらに、
前記消失点残差算出部により算出された前記消失点の残差に基づいて前記標定物の前記姿勢角の測定値に含まれる誤差を姿勢誤差推定量としてCPUを用いてカルマンフィルタ処理により算出するカルマンフィルタ部を備え、
前記標定部は、前記カルマンフィルタ部により算出された前記姿勢誤差推定量に基づいて前記姿勢角の測定値を補正する
ことを特徴とする請求項1記載の標定装置。 - 前記地物データは、平行直線地物の座標を含み、
前記地物データ取得部は、前記地物データにより示される平行直線地物の座標と前記平行直線画像が撮像されたときの前記標定物の座標として予め測定された前記標定物の座標の測定値とに基づいて前記平行直線画像に映っている前記平行直線地物の地物データを取得する
ことを特徴とする請求項1〜請求項2いずれかに記載の標定装置。 - 前記標定部は、補正した前記標定物の前記姿勢角に基づいて前記標定物の座標を標定する
ことを特徴とする請求項3記載の標定装置。 - 標定物の姿勢角を標定する標定方法であり、
消失点実測値算出部は、前記標定物から撮像された画像であり平行な直線を成す2つの地物を示す平行直線地物が映っている画像である平行直線画像に基づいて前記平行直線地物の消失点を消失点の実測値としてCPU(Central Processing Unit)を用いて算出する消失点実測値算出処理を行い、
地物データ取得部は、平行直線地物の直線の向きを示す地物データが予め記憶されている記憶機器から前記平行直線画像に映っている前記平行直線地物の地物データを取得する地物データ取得処理を行い、
消失点予測値算出部は、前記地物データ取得部により取得された前記地物データと前記平行直線画像が撮像されたときの前記標定物の姿勢角として予め測定された姿勢角の測定値とに基づいて前記平行直線地物の消失点を消失点の予測値としてCPUを用いて算出する消失点予測値算出処理を行い、
消失点残差算出部は、前記消失点実測値算出部により算出された前記消失点の実測値と前記消失点予測値算出部により算出された前記消失点の予測値との差を消失点の残差としてCPUを用いて算出する消失点残差算出処理を行い、
標定部は、前記消失点残差算出部により算出された前記消失点の残差に基づいて前記姿勢角の測定値をCPUを用いて補正する標定処理を行う
ことを特徴とする標定方法。 - 請求項5記載の標定方法をコンピュータに実行させることを特徴とする標定プログラム。
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