JP2009204323A - パターン欠陥検査装置及びパターン欠陥検査方法 - Google Patents

パターン欠陥検査装置及びパターン欠陥検査方法 Download PDF

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Abstract

【目的】回転位相板及び四分割ミラーを用いずにインコヒーレント化する照明装置を搭載したパターン欠陥検査装置を提供することを目的とする。
【構成】本発明の一態様のパターン欠陥検査装置100は、基本波を発光する光源140と、基本波を、基本波の偏向状態を維持した第1と第2の分波に分岐し、第1の分波と第2の分波とを同一光路長で合成する光学系142と、第1の分波の光路上に配置され、第1の分波の偏向面と第2の分波の偏向面とが直交するように第1の分波を偏向するλ/2波長板30と、光学系142により合成された合成波をパターンが形成された被検査対象に照射する光学系144と、被検査対象を載置するXYθテーブル102と、を備えたことを特徴とする。本発明によれば、回転位相板及び四分割ミラーを用いずにインコヒーレント化された照明光を得ることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、パターン欠陥検査装置及びパターン欠陥検査方法に関する。例えば、被検査対象に形成されたパターンの欠陥を検査する検査装置及び方法に関する。
近年、大規模集積回路(LSI)の高集積化及び大容量化に伴い、半導体素子に要求される回路線幅はますます狭くなってきている。これらの半導体素子は、回路パターンが形成された原画パターン(マスク或いはレチクルともいう。以下、マスクと総称する)を用いて、いわゆるステッパと呼ばれる縮小投影露光装置でウェハ上にパターンを露光転写して回路形成することにより製造される。よって、かかる微細な回路パターンをウェハに転写するためのマスクの製造には、微細な回路パターンを描画することができる電子ビームを用いたパターン描画装置を用いる。かかるパターン描画装置を用いてウェハに直接パターン回路を描画することもある。或いは、電子ビーム以外にもレーザビームを用いて描画するレーザビーム描画装置の開発が試みられている。
そして、多大な製造コストのかかるLSIの製造にとって、歩留まりの向上は欠かせない。しかし、1ギガビット級のDRAM(ランダムアクセスメモリ)に代表されるように、LSIを構成するパターンは、サブミクロンからナノメータのオーダーになろうとしている。歩留まりを低下させる大きな要因の一つとして、半導体ウェハ上に超微細パターンをフォトリソグラフィ技術で露光、転写する際に使用されるマスクのパターン欠陥があげられる。近年、半導体ウェハ上に形成されるLSIパターン寸法の微細化に伴って、パターン欠陥として検出しなければならない寸法も極めて小さいものとなっている。そのため、LSI製造に使用される転写用マスクの欠陥を検査するパターン検査装置の高精度化が必要とされている。
一方、マルチメディア化の進展に伴い、LCD(Liquid Crystal Display:液晶ディスプレイ)は、500mm×600mm、またはこれ以上への液晶基板サイズの大型化と、液晶基板上に形成されるTFT(Thin Film Transistor:薄膜トランジスタ)等のパターンの微細化が進んでいる。従って、極めて小さいパターン欠陥を広範囲に検査することが要求されるようになってきている。このため、このような大面積LCDのパターン及び大面積LCDを製作する時に用いられるフォトマスクの欠陥を短時間で、効率的に検査するパターン検査装置の開発も急務となってきている。
検査手法としては、拡大光学系を用いてリソグラフィマスク等の試料上に形成されているパターンを所定の倍率で撮像した光学画像と、設計データ、あるいは試料上の同一パターンを撮像した光学画像と比較することにより検査を行う方法が知られている。例えば、パターン検査方法として、同一マスク上の異なる場所の同一パターンを撮像した光学画像データ同士を比較する「die to die(ダイ−ツー−ダイ)検査」や、パターン設計されたCADデータをマスクにパターンを描画する時に描画装置が入力するための装置入力フォーマットに変換した描画データ(設計パターンデータ)を検査装置に入力して、これをベースに設計画像データ(参照画像)を生成して、それとパターンを撮像した測定データとなる光学画像とを比較する「die to database(ダイ−ツー−データベース)検査」がある。かかる検査装置における検査方法では、試料はステージ上に載置され、ステージが動くことによって光束が試料上を走査し、検査が行われる。試料には、光源及び照明光学系によって光束が照射される。試料を透過あるいは反射した光は光学系を介して、センサ上に結像される。センサで撮像された画像は測定データとして比較回路へ送られる。比較回路では、画像同士の位置合わせの後、測定データと参照データとを適切なアルゴリズムに従って比較し、一致しない場合には、パターン欠陥有りと判定する(例えば、特許文献1参照)。
ここで、従来のパターン検査装置では、連続光の紫外線レーザを用いて光学画像を取得していた。この紫外線レーザを発生させる光源として、イオンレーザ光源やエキシマレーザ光源といった大型の光源を1つ備えていた。この光源から発生する基本波はコヒーレント光であるため、従来のパターン検査装置では、例えば、回転位相板、及び四分割ミラー等といったインコヒーレント化するための様々な光学機器を介してコヒーレント光をインコヒーレント化している。しかし、回転位相板を用いる場合、その高速な回転機構に起因して発生する物質により光量低下をもたらすといった問題があった。さらに、回転機構に起因する振動成分の発生が検査装置で問題となっていた。そして、四分割ミラーを用いる場合、その調整が必要となるが、調整に時間と手間がかかるといった問題があった。
特開2007−102153号公報
上述したように、従来のパターン検査装置は、インコヒーレント化するために、回転位相板、及び四分割ミラー等といった光学機器を搭載しなければならないため、回転機構に起因して発生する物質による光量低下や四分割ミラーの調整に時間と手間がかかるといった問題があった。
そこで、本発明は、かかる問題点を克服し、回転位相板及び四分割ミラーを用いずにインコヒーレント化する照明装置を搭載したパターン欠陥検査装置及び方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様のパターン欠陥検査装置は、
基本波を発光する光源と、
基本波を、基本波の偏光状態を維持した第1と第2の分波に分岐し、第1の分波と第2の分波とを同一光路長で合成する第1の光学系と、
第1の分波の光路上に配置され、第1の分波の偏光面と第2の分波の偏光面とが直交するように第1の分波を偏光する偏光部と、
第1の光学系により合成された合成波をパターンが形成された被検査対象に照射する第2の光学系と、
被検査対象を載置するステージと、
を備えたことを特徴とする。
第1の光学系は、マッハ・ツェンダー干渉計を基礎とした光学系を構成する。そのため、光源から発光された基本波を、基本波の偏光状態を維持した第1と第2の分波に分岐し、第1の分波と第2の分波とを同一光路長で合成する。その際、第1の分波の光路上に配置された偏光部により、第1の分波の偏光面と第2の分波の偏光面とが直交するように第1の分波を偏光する。これにより、偏光後の第1の分波と元々の偏光状態の第2の分波とを合成することで、インコヒーレント光を発生させることができる。
そして、第1の光学系は、
基本波の偏光状態を維持した第1と第2の分波に分岐する第1のハーフミラーと、
偏光後の第1の分波と、第2の分波とを合成する第2のハーフミラーと、
第1の分波を第2のハーフミラーに向けて反射する第1の反射ミラーと、
第2の分波を第2のハーフミラーに向けて反射する第2の反射ミラーと、
を有する。
また、パターン欠陥検査装置は、さらに、
第1の分波の光路上で第1の分波の光束を時間的にはコヒ−レントであっても空間的にはコヒ−レントではない光束に変更する第1の変更部と、
第2の分波の光路上で第2の分波の光束を時間的にはコヒ−レントであっても空間的にはコヒ−レントではない光束に変更する第2の変更部と、を備えると好適である。
ここで、第1の光学系は、第1の分波と第2の分波とを合成して第1と第2の合成波を出力し、
また、パターン欠陥検査装置は、さらに、
第1の合成波と第2の合成波とを同一光路長で合成する第3の光学系と、
第1の合成波の光路上で第1の合成波の光束が通過する位置に配置され、第1の合成波の光束を時間的にはコヒ−レントであっても空間的にはコヒ−レントではない光束に変更する第3の変更部と、
第2の合成波の光路上で第2の合成波の光束が通過する位置に配置され、第2の合成波の光束を時間的にはコヒ−レントであっても空間的にはコヒ−レントではない光束に変更する第4の変更部と、を備えると好適である。
また、本発明の一態様のパターン欠陥検査方法は、
光源から基本波を発光する工程と、
基本波を、基本波の偏光状態を維持した第1と第2の分波に分岐し、第1の分波と第2の分波とを同一光路長で合成する工程と、
第1の分波の光路上で第1の分波の偏光面と第2の分波の偏光面とが直交するように第1の分波を偏光する工程と、
ステージに載置されたパターンが形成された被検査対象に合成された合成波を照射する工程と、
照射後に得られる被検査対象のパターン像を用いて、パターン欠陥を検査する工程と、
を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、回転位相板及び四分割ミラーを用いずにインコヒーレント化された照明光を得ることができる。そのため、回転機構に起因する物質の発生や振動成分の発生を解消することができ、さらに、四分割ミラーの調整が不要となる。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1におけるパターン欠陥検査装置の構成を示す概念図である。
図1において、試料、例えばマスクのパターン欠陥を検査する検査装置100は、光学画像取得部150と制御系回路160を備えている。光学画像取得部150は、光源140、XYθテーブル102、マッハ・ツェンダー干渉計を基礎とした光学系を構成する光学系142、λ/2波長板30、透過照明系を構成する光学系144、拡大光学系104、フォトダイオードアレイ105、センサ回路106、レーザ測長システム122、及びオートローダ130を備えている。制御系回路160では、コンピュータとなる制御計算機110が、バス120を介して、位置回路107、比較回路108、参照回路112、オートローダ制御回路113、テーブル制御回路114、磁気ディスク装置109、磁気テープ装置115、フレシキブルディスク装置(FD)116、CRT117、パターンモニタ118、及びプリンタ119に接続されている。また、XYθテーブル102は、X軸モータ、Y軸モータ、θ軸モータにより駆動される。XYθテーブル102は、ステージの一例となる。ここで、図1では、実施の形態1を説明する上で必要な構成部分について記載している。検査装置100にとって、通常、必要なその他の構成が含まれても構わないことは言うまでもない。
検査装置100では、光源140、XYθテーブル102、光学系142、λ/2波長板30、光学系144、拡大光学系104、フォトダイオードアレイ105、及びセンサ回路106により高倍率の検査光学系が構成されている。また、XYθテーブル102は、制御計算機110の制御の下にテーブル制御回路114により駆動される。X方向、Y方向、θ方向に駆動する3軸(X−Y−θ)モータの様な駆動系によって移動可能となっている。これらの、Xモータ、Yモータ、θモータは、例えばステップモータを用いることができる。そして、XYθテーブル102の移動位置はレーザ測長システム122により測定され、位置回路107に供給される。また、XYθテーブル102上のフォトマスク101はオートローダ制御回路113により駆動されるオートローダ130から自動的に搬送され、検査終了後に自動的に排出されるものとなっている。
被検査試料となるパターンが形成されたフォトマスク101は、XYθ各軸のモータによって水平方向及び回転方向に移動可能に設けられたXYθテーブル102上に載置される。そして、フォトマスク101に形成されたパターンには、光源140から発光したコヒーレント光が光学系142及びλ/2波長板30によって実質的にインコヒーレント光へと変換された連続光の照明光が光学系144を介して照射される。フォトマスク101を透過した光は拡大光学系104を介して、フォトダイオードアレイ105に光学像として結像し、入射する。
図2は、実施の形態1における光源とマッハ・ツェンダー干渉計を基礎とした光学系の内部構成を示す概念図である。
図2において、マッハ・ツェンダー干渉計を基礎とした光学系142は、ハーフミラー22(第1のハーフミラー)、反射ミラー24(第1の反射ミラー)、反射ミラー26(第2の反射ミラー)、ハーフミラー28(第2のハーフミラー)を有している。光源140からは、コヒーレント光の基本波となる例えば波長が193nmの直線偏光のレーザ光11が発光される。光学系142は、光源140からのレーザ光11を受けて、この基本波を、基本波の偏光状態を維持した分波12(第1の分波)と分波14(第2の分波)に分岐し、分波12と分波14とを同一光路長で合成する。具体的には、ハーフミラー22が、レーザ光11の偏光状態を維持した分波12,14に分岐する。そして、反射ミラー24が分波12をハーフミラー28に向けて反射する。他方、反射ミラー26が分波14をハーフミラー28に向けて反射する。そして、ハーフミラー28が分波12と分波14とを合成する。ここで、光学系142は、マッハ・ツェンダー干渉計を基礎とした点からもわかるように干渉させる光学系である。そのため、このままでは、分波12,14を合成した際に分波12,14が互いに干渉してしまいインコヒーレント化することができない。そこで、実施の形態1では、分波12の光路上にλ/2波長板30を配置することでこの問題を解決する。λ/2波長板30により、分波12の偏光面と分波14の偏光面とが直交するように分波12を偏光する。
図3は、実施の形態1における2つの分波の偏光面の関係を示す概念図である。
図3において、基本波となるレーザ光11は、直線偏光の光線である。そして、その直線偏光のままハーフミラー22が分波12,14に分岐する。そして、一方の分波、ここでは分波12についてだけ、偏光面を90度偏光させる。その結果、図3に示すように分波12の偏光面と分波14の偏光面とが直交する関係を形成することができる。偏光面が互いに直交する関係にすると分波12,14が合成された際に干渉を起こさない。よって、ハーフミラー28で合成後の合成波16は、時間的コヒーレントが低減或いは解消され、実質的にインコヒーレント化されていることになる。このように、マッハ・ツェンダー干渉計を基礎とした光学系142内の一方の分波の光路上にλ/2波長板30を配置することでインコヒーレント光を生成することができる。その結果、回転位相板及び四分割ミラーを用いずに済ますことができる。回転位相板を省略することができるので、回転機構に起因する物質の発生を解消することができる。また、検査装置で問題となる回転機構に起因する振動成分の発生も抑制することができる。さらに、非常に高価な回転位相板を省略することができるので、コストを大幅に削減することができる。そして、四分割ミラーを省略することができるので、調整の手間を省くことができる。そして、光学系142を通過したインコヒーレント光の合成波16は、光学系144によって、XYθテーブル102上の被検査対象となるフォトマスク101に照射され、結像される。
図4は、実施の形態1における光学画像の取得手順を説明するための概念図である。
被検査領域10は、図4に示すように、例えばX方向に向かって、スキャン幅Wの短冊状の複数の検査ストライプ20に仮想的に分割される。そして、その分割された各検査ストライプ20が連続的に走査されるようにXYθテーブル102の動作が制御される。XYθテーブル102の移動によってフォトダイオードアレイ105が相対的にY方向に連続移動しながら光学画像が取得される。フォトダイオードアレイ105では、図4に示されるようなスキャン幅Wの光学画像を連続的に撮像する。実施の形態1では、1つの検査ストライプ20における光学画像を撮像した後、スキャン幅WだけX方向にずれた位置で今度は逆方向に移動しながら同様にスキャン幅Wの光学画像を連続的に撮像する。すなわち、往路と復路で逆方向に向かうフォワード(FWD)−バックワード(BWD)の方向で撮像を繰り返す。
フォトマスク101を透過した光線は、拡大光学系104によってフォトダイオードアレイ105上に結像される。フォトダイオードアレイ105上に結像されたパターンの像は、光電変換され、更にセンサ回路106によってA/D(アナログデジタル)変換される。その後、フォトダイオードアレイ105の各画素データは、位置回路107から出力されたXYθテーブル102上におけるフォトマスク101の位置を示すデータと共に比較回路108に送られる。測定データは例えば8ビットの符号なしデータであり、各画素の明るさの階調(光量)を表現している。
ダイ−ツー−データベース検査を行う場合には、参照回路112で参照データ(参照画像)が作成される。具体的には、参照回路112が磁気ディスク装置109から制御計算機110を通して設計データを読み出す。そして、参照回路112が読み出されたフォトマスク101の設計データを2値ないしは多値のイメージデータに変換して、参照データを作成する。参照データは、比較回路108に送られる。
そして、比較回路108内にて、まず、測定データと参照データとの位置合わせを行なう。そして、測定データの各画素データと参照データの参照画素データとを所定のアルゴリズムに従って比較し、欠陥の有無を判定する。そして、比較された結果は出力される。比較された結果は、例えば、磁気ディスク装置109、磁気テープ装置115、FD116、CRT117、パターンモニタ118、或いはプリンタ119に出力される。或いは、外部に出力されても構わない。
他方、ダイ−ツー−ダイ検査を行う場合には、以下のように検査する。被検査試料と共に撮像された参照試料の測定データ(参照画像)が、位置回路107から出力されたXYθテーブル102上におけるフォトマスク101の位置を示すデータとともに比較回路108に送られる。そして、比較回路108内にて、まず、測定データと参照データとの位置合わせを行なう。そして、測定データの各画素データと参照データの参照画素データとを所定のアルゴリズムに従って比較し、欠陥の有無を判定する。そして、比較された結果は出力される。比較された結果は、例えば、磁気ディスク装置109、磁気テープ装置115、FD116、CRT117、パターンモニタ118、或いはプリンタ119に出力される。或いは、外部に出力されても構わない。
以上のようにして、検査装置100は、照射後の透過光によって得られるフォトマスク101のパターン像を用いて、パターン欠陥を検査する。
実施の形態2.
実施の形態1では、マッハ・ツェンダー干渉計を基礎とした光学系142内の一方の分波の光路上にλ/2波長板30を配置して、時間的コヒーレントを低減或いは解消させる構成について説明したが、これに限るものではない。実施の形態2では、さらに空間的コヒーレントを低減させる構成について説明する。
図5は、実施の形態2における光源とマッハ・ツェンダー干渉計を基礎とした光学系の内部構成を示す概念図である。
図5において、図2の構成に、さらに、拡散板32,34を追加した点以外は、図2と同様である。拡散板32は、分波12の光路上で分波12の光束が通過する位置に配置される。図5では、反射ミラー24とハーフミラー28との間に配置した例を示している。但し、この位置に限るものではない。例えば、ハーフミラー22と反射ミラー24との間に配置しても好適である。さらに言えば、ハーフミラー22とλ/2波長板30との間に配置しても良いし、λ/2波長板30と反射ミラー24との間に配置しても良い。他方、拡散板34は、分波14の光路上で分波14の光束が通過する位置に配置される。図5では、ハーフミラー22と反射ミラー26との間に配置した例を示している。但し、この位置に限るものではない。例えば、反射ミラー26とハーフミラー28との間に配置しても好適である。拡散板32,34として、例えば、すりガラスを用いることができる。
そして、拡散板32は、分波12の光束を時間的にはコヒ−レントであっても空間的にはコヒ−レントではない光束に変更する。同様に、拡散板34は、分波14の光束を時間的にはコヒ−レントであっても空間的にはコヒ−レントではない光束に変更する。ここで、拡散板32は、第1の変更部の一例となる。拡散板34は、第2の変更部の一例となる。
図6は、実施の形態2における拡散板の効果を説明するための概念図である。
拡散板を介さないマッハ・ツェンダー干渉計を基礎とした光学系142では、図6(a)に示すように、位置によって光強度にムラが生じる。すなわち、空間的コヒーレントが生じている。これに対して、実施の形態2における拡散板に分波12,14の光束を通過させると、図6(b)に示すように、位置による光強度のムラが低減される。このように、分波12の光束だけ拡散板32を通過させることで分波12における空間的コヒーレントを低減させることができる。同様に、分波14の光束だけ拡散板34を通過させることで分波14における空間的コヒーレントを低減させることができる。そして、空間的コヒーレントを低減させた後にハーフミラー28で分波12,14を合成することで光強度のムラをより平均化することができる。よって、ハーフミラー28で合成後の合成波16は、時間的コヒーレントが低減或いは解消されるばかりでなく、さらに、空間的コヒーレントをも低減させることができる。従って、実施の形態1よりもさらに実質的にインコヒーレント化することができる。その他の構成及び動作は、実施の形態1と同様である。
実施の形態3.
実施の形態2では、空間的コヒーレントを低減させる構成について説明したが、実施の形態3では、さらに空間的コヒーレントを低減させる構成について説明する。
図7は、実施の形態3における光源とマッハ・ツェンダー干渉計を基礎とした光学系の内部構成を示す概念図である。
図7において、図5の構成に、さらに、マッハ・ツェンダー干渉計を基礎とした2段目の光学系146(第3の光学系)と、拡散板62,64を追加した点以外は、図5と同様である。2段目のマッハ・ツェンダー干渉計を基礎とした光学系142は、1段目の光学系142と共用するハーフミラー28、反射ミラー54、反射ミラー56、ハーフミラー58を有している。ここで、1段目の光学系142のハーフミラー28は、分波12と分波14とを合成して合成波42(第1の合成波)と合成波44(第2の合成波)を出力する。上述した実施の形態1,2では、ハーフミラー28から出力される合成波42と合成波44の内、一方の合成波(合成波42)を照明光として使用していた。ここでは、一方の合成波(合成波42)と残りの合成波(合成波44)とをさらにもう1段のマッハ・ツェンダー干渉計を基礎とした2段目の光学系146を通過させる。光学系146は、ハーフミラー28から出力された合成波42と合成波44とを同一光路長で合成する。具体的には、ハーフミラー28が、分波12と分波14とを合成して合成波42と合成波44とを出力する。そして、反射ミラー54が合成波42をハーフミラー58に向けて反射する。他方、反射ミラー56が合成波44をハーフミラー58に向けて反射する。そして、ハーフミラー58が合成波42と合成波44とを合成する。
ここで、マッハ・ツェンダー干渉計を基礎とした光学系は、2段に限定されるものではなく、複数段のマッハ・ツェンダー干渉計を基礎とした光学系を配置しても構わない。すなわち、多段のマッハ・ツェンダー干渉計を基礎とした光学系を配置する。その際に、2段目以降のマッハ・ツェンダー干渉計を基礎とした光学系には、それぞれの合成波の光路上でそれぞれの合成波の光束が通過する位置に拡散板を配置する。図7では、拡散板62,64を配置した例について示している。拡散板62は、合成波42の光路上で合成波42の光束が通過する位置に配置される。図7では、反射ミラー54とハーフミラー58との間に配置した例を示している。但し、この位置に限るものではない。例えば、ハーフミラー28と反射ミラー54との間に配置しても好適である。他方、拡散板64は、合成波44の光路上で合成波44の光束が通過する位置に配置される。図7では、ハーフミラー28と反射ミラー56との間に配置した例を示している。但し、この位置に限るものではない。例えば、反射ミラー56とハーフミラー58との間に配置しても好適である。拡散板62,64として、例えば、すりガラスを用いることができる。
そして、拡散板62は、合成波42の光束を時間的にはコヒ−レントであっても空間的にはコヒ−レントではない光束に変更する。同様に、拡散板64は、合成波44の光束を時間的にはコヒ−レントであっても空間的にはコヒ−レントではない光束に変更する。ここで、拡散板62は、第3の変更部の一例となる。拡散板64は、第4の変更部の一例となる。
ここで、既に、1段目の光学系142を通過した時点で時間的コヒーレントは低減或いは解消されている。また、空間的コヒーレントも拡散板32,34によって低減されている。よって、実施の形態3では、空間的コヒーレントをさらに低減させる。ここでは、合成波42の光束だけ拡散板62を通過させることで合成波42における空間的コヒーレントを低減させることができる。同様に、合成波44の光束だけ拡散板64を通過させることで合成波44における空間的コヒーレントを低減させることができる。そして、空間的コヒーレントを低減させた後にハーフミラー58で合成波42,44を合成することで合成後の合成波46の光強度のムラをさらに平均化することができる。
このように、多段化して、複数の拡散板を設けることでより最適化しやすくすることができる。その結果、実施の形態3では、実施の形態2よりもさらに空間的コヒーレントを低減させることができる。その他の構成及び動作は、実施の形態2と同様である。
実施の形態4.
上述した実施の形態1〜3では、透過照明系を用いた構成について説明したが、これに限るものではない。実施の形態4では、反射照明系を用いた構成について説明する。
図8は、実施の形態4におけるパターン欠陥検査装置の構成を示す概念図である。
図8において、透過照明系を構成する光学系144の代わりに、反射照明系を構成する光学系148を配置した点と、光学系142の出力を光学系148に入射させる点と、拡大光学系104の代わりに、フォーカスレンズ174を配置した点以外は、図1と同様である。ここで、図8では、実施の形態4を説明する上で必要な構成部分について記載している。検査装置100にとって、通常、必要なその他の構成が含まれても構わないことは言うまでもない。ここで、光源140と光学系148との間の構成は、実施の形態1〜3のいずれの構成を用いても構わない。
そして、光学系142の出力を光学系148に入射させた後、ハーフミラー149によって、光軸の向きが90度偏光され、被検査対象となるフォトマスク101に向けられる。そして、ハーフミラー149で反射された光線は、光学系148の対物レンズによって、被検査対象となるフォトマスク101の裏面に結像される。以上のようにして、照射工程として、合成後の基本波をXYθテーブル102上のフォトマスク101に照射する。そして、フォトマスク101から反射された光線は、ハーフミラー149を通過した後、フォーカスレンズ174によってフォトダイオードアレイ105上に結像される。以降の動作は、実施の形態1と同様である。
以上のように、反射照明系の場合でもインコヒーレント化するための回転位相板及び四分割ミラーを省くことができる。
以上、具体例を参照しつつ実施の形態について説明した。しかし、本発明は、これらの具体例に限定されるものではない。例えば、実施の形態1〜3における透過照明系と実施の形態4における反射照明系を組み合わせて用いても好適である。さらに、透過照明系と反射照明系とで、別々の光源140及び光学系142を搭載してもよいし、1組の光源140及び光学系142の出力光を分岐して、一方を透過照明用に光学系144に照射させ、他方を反射照明用に光学系148に照射させても好適である。
また、装置構成や制御手法等、本発明の説明に直接必要しない部分等については記載を省略したが、必要とされる装置構成や制御手法を適宜選択して用いることができる。例えば、検査装置100を制御する制御部構成については、記載を省略したが、必要とされる制御部構成を適宜選択して用いることは言うまでもない。
その他、本発明の要素を具備し、当業者が適宜設計変更しうる全ての光源、照明光学系、パターン検査装置及びパターン検査方法は、本発明の範囲に包含される。
実施の形態1におけるパターン欠陥検査装置の構成を示す概念図である。 実施の形態1における光源とマッハ・ツェンダー干渉計を基礎とした光学系の内部構成を示す概念図である。 実施の形態1における2つの分波の偏光面の関係を示す概念図である。 実施の形態1における光学画像の取得手順を説明するための概念図である。 実施の形態2における光源とマッハ・ツェンダー干渉計を基礎とした光学系の内部構成を示す概念図である。 実施の形態2における拡散板の効果を説明するための概念図である。 実施の形態3における光源とマッハ・ツェンダー干渉計を基礎とした光学系の内部構成を示す概念図である。 実施の形態4におけるパターン欠陥検査装置の構成を示す概念図である。
符号の説明
10 被検査領域
11 レーザ光
12,14 分波
16,42,44,46 合成波
20 検査ストライプ
22,28,58,149 ハーフミラー
24,26,54,56 反射ミラー
30 λ/2波長板
32,34,62,64 拡散板
100 検査装置
101 フォトマスク
102 XYθテーブル
104 拡大光学系
105 フォトダイオードアレイ
106 センサ回路
107 位置回路
108 比較回路
109 磁気ディスク装置
110 制御計算機
112 参照回路
113 オートローダ制御回路
114 テーブル制御回路
115 磁気テープ装置
116 FD
117 CRT
118 パターンモニタ
119 プリンタ
120 バス
122 レーザ測長システム
130 オートローダ
140 光源
142,144,146,148 光学系
150 光学画像取得部
160 制御系回路
174 フォーカスレンズ

Claims (5)

  1. 基本波を発光する光源と、
    前記基本波を、前記基本波の偏光状態を維持した第1と第2の分波に分岐し、前記第1の分波と前記第2の分波とを同一光路長で合成する第1の光学系と、
    前記第1の分波の光路上に配置され、前記第1の分波の偏光面と前記第2の分波の偏光面とが直交するように前記第1の分波を偏光する偏光部と、
    前記第1の光学系により合成された合成波をパターンが形成された被検査対象に照射する第2の光学系と、
    前記被検査対象を載置するステージと、
    を備えたことを特徴とするパターン欠陥検査装置。
  2. 前記第1の光学系は、
    前記基本波の偏光状態を維持した第1と第2の分波に分岐する第1のハーフミラーと、
    偏光後の前記第1の分波と、前記第2の分波とを合成する第2のハーフミラーと、
    前記第1の分波を前記第2のハーフミラーに向けて反射する第1の反射ミラーと、
    前記第2の分波を前記第2のハーフミラーに向けて反射する第2の反射ミラーと、
    を有することを特徴とする請求項1記載のパターン欠陥検査装置。
  3. 前記パターン欠陥検査装置は、さらに、
    前記第1の分波の光路上で前記第1の分波の光束が通過する位置に配置され、前記第1の分波の光束を時間的にはコヒ−レントであっても空間的にはコヒ−レントではない光束に変更する第1の変更部と、
    前記第2の分波の光路上で前記第2の分波の光束が通過する位置に配置され、前記第2の分波の光束を時間的にはコヒ−レントであっても空間的にはコヒ−レントではない光束に変更する第2の変更部と、を備えたことを特徴とする請求項1又は2記載のパターン欠陥検査装置。
  4. 前記第1の光学系は、前記第1の分波と前記第2の分波とを合成して第1と第2の合成波を出力し、
    前記パターン欠陥検査装置は、さらに、
    前記第1の合成波と前記第2の合成波とを同一光路長で合成する第3の光学系と、
    前記第1の合成波の光路上で前記第1の合成波の光束が通過する位置に配置され、前記第1の合成波の光束を時間的にはコヒ−レントであっても空間的にはコヒ−レントではない光束に変更する第3の変更部と、
    前記第2の合成波の光路上で前記第2の合成波の光束が通過する位置に配置され、前記第2の合成波の光束を時間的にはコヒ−レントであっても空間的にはコヒ−レントではない光束に変更する第4の変更部と、を備えたことを特徴とする請求項3記載のパターン欠陥検査装置。
  5. 光源から基本波を発光する工程と、
    前記基本波を、前記基本波の偏光状態を維持した第1と第2の分波に分岐し、前記第1の分波と前記第2の分波とを同一光路長で合成する工程と、
    前記第1の分波の光路上で前記第1の分波の偏光面と前記第2の分波の偏光面とが直交するように前記第1の分波を偏光する工程と、
    ステージに載置されたパターンが形成された被検査対象に合成された合成波を照射する工程と、
    照射後に得られる前記被検査対象のパターン像を用いて、パターン欠陥を検査する工程と、
    を備えたことを特徴とするパターン欠陥検査方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012150036A (ja) * 2011-01-20 2012-08-09 Nuflare Technology Inc 照明装置、パターン検査装置及び照明光の形成方法

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