JP2009201201A - 電源装置およびその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】昇圧コンバータのリアクトルに流れる電流の状態を推定する。
【解決手段】上アーム(トランジスタTr1)のゲート電圧が増加する際の時間である上アーム立ち上がり時間と下アーム(トランジスタTr2)のゲート電圧が増加する際の時間である上アーム立ち上がり時間との差の絶対値としての立ち上がり時間差に基づいてコイル32に流れる電流(リアクトル電流)ILが周期的に値0となる周期的ゼロ電流状態であるか否かを判定する。これにより、上アーム立ち上がり時間や下アーム立ち上がり時間を用いて周期的ゼロ電流状態であるか否かを判定することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、電源装置およびその制御方法に関し、詳しくは、電気機器と電力のやりとりを行なう電源装置およびその制御方法に関する。
従来、この種の電源装置としては、モータを駆動するインバータとバッテリとに接続され二つのトランジスタとリアクトルからなるコンバータによってバッテリからの電力を昇圧してモータに供給したり(以下、これを昇圧動作という)モータからの電力を降圧して直流電源に供給したり(以下、これを降圧動作という)するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この装置では、電圧センサにより検出されるインバータの電圧(出力電圧)と電流センサにより検出されるリアクトル電流の平均値(平均リアクトル電流)とに基づいて昇圧コンバータの二つのトランジスタの一方または両方をスイッチング制御することにより、昇圧動作や降圧動作を行なっている。
特開2006−254593号公報
こうした電源装置では、コンバータのリアクトルに流れる電流の状態(例えば、電流が周期的に値0となるか否かなど)を、電流センサによる検出値(電流値)を用いて判定する以外の方法により判定するよう、例えば電流値以外の情報を用いて判定(推定)するよう望まれることがある。
本発明の電源装置およびその制御方法は、昇圧コンバータのリアクトルに流れる電流の状態を推定することを主目的とする。
本発明の電源装置およびその制御方法は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の電源装置は、
電気機器と電力のやりとりを行なう電源装置であって、
充放電可能な直流電源と、
前記直流電源からみて前記電気機器と直列接続された第1のトランジスタと、前記第1のトランジスタに直列に接続されると共に前記直流電源からみて前記電気機器と並列接続された第2のトランジスタと、前記第1のトランジスタと前記第2のトランジスタとの中間点に接続されると共に前記直流電源の出力端子に接続されたリアクトルとを有し、所定の周期で両トランジスタのオン時間を調整することにより前記直流電源の電圧を昇圧して前記電気機器に供給可能な昇圧コンバータと、
前記昇圧コンバータからみて前記電気機器に並列接続されて前記電気機器に作用する電圧を平滑する電圧平滑手段と、
前記第1のトランジスタの入力電圧である第1入力電圧が増減する際の時間である第1時間と前記第2のトランジスタの入力電圧である第2入力電圧が増減する際の時間である第2時間とに基づいて前記リアクトルに流れる電流の状態であるリアクトル電流状態を推定するリアクトル電流状態推定手段と、
前記電気機器に作用する電圧の目標値である電圧指令と前記リアクトル電流状態推定手段により推定された結果とに基づいて前記昇圧コンバータを制御する制御手段と、
を備えることを要旨とする。
この本発明の電源装置では、第1のトランジスタの入力電圧である第1入力電圧が増減する際の時間である第1時間と第2のトランジスタの入力電圧である第2入力電圧が増減する際の時間である第2時間とに基づいてリアクトルに流れる電流の状態であるリアクトル電流状態を推定し、電気機器に作用する電圧の目標値である電圧指令と推定したリアクトル電流状態とに基づいて昇圧コンバータを制御する。これにより、第1時間と第2時間とを用いてリアクトル電流状態を推定することができ、推定した結果に応じて昇圧コンバータを制御することができる。ここで、「リアクトル電流状態」には、周期的に値0となる状態(周期的ゼロ電流状態)や、継続して正または負となる状態が含まれる。
こうした本発明の電源装置において、前記第1のトランジスタは、オフ状態からオン状態に切り替えるオン指令に対して第1の所定電圧での停滞を伴って該第1の所定電圧より高い第2の所定電圧まで2段階に前記入力電圧が増加するものであり、前記第2のトランジスタは、前記オン指令に対して第3の所定電圧での停滞を伴って該第3の所定電圧より高い第4の所定電圧まで2段階に前記入力電圧が増加するものであり、前記リアクトル電流状態推定手段は、前記第1入力電圧が前記第1の所定電圧に至ってから該第1の所定電圧での停滞を伴って前記第2所定電圧に至るまでの時間を前記第1時間として用いると共に前記第2入力電圧が前記第3の所定電圧に至ってから該第3の所定電圧での停滞を伴って前記第4所定電圧に至るまでの時間を前記第2時間として用いて前記リアクトル電流状態を推定する手段である、ものとすることもできる。
また、本発明の電源装置において、前記第1のトランジスタは、オン状態からオフ状態に切り替えるオフ指令に対して第5の所定電圧から該第5の所定電圧より低い第6の所定電圧での停滞を伴って2段階に前記入力電圧が減少するものであり、前記第2のトランジスタは、前記オフ指令に対して第7の所定電圧から該第7の所定電圧より低い第8の所定電圧での停滞を伴って2段階に前記入力電圧が減少するものであり、前記リアクトル電流状態推定手段は、前記第1入力電圧が前記第5の所定電圧から減少を開始してから前記第6の所定電圧での停滞を終了するまでの時間を前記第1時間として用いると共に前記第2入力電圧が前記第7の所定電圧から減少を開始してから前記第8の所定電圧での停滞を終了するまでの時間を前記第2時間として用いて前記リアクトル電流状態を推定する手段である、ものとすることもできる。
さらに、本発明の電源装置において、前記リアクトル電流状態推定手段は、前記第1時間と前記第2時間とに基づいて前記リアクトルに流れる電流が周期的に値0となる周期的電流ゼロ状態であるか否かを推定する手段であり、前記制御手段は、前記リアクトル電流状態推定手段により周期的電流ゼロ状態であると推定されないときには前記電圧指令に基づいて前記昇圧コンバータを制御し、前記リアクトル電流状態推定手段により周期的電流ゼロ状態であると推定されたときには前記電圧指令を低くする補正をした補正後電圧指令に基づいて前記昇圧コンバータを制御する手段である、ものとすることもできる。こうすれば、電圧平滑手段の電圧が電圧指令より高くなるのを抑制することができる。
あるいは、本発明の電源装置において、前記第1のトランジスタおよび前記第2のトランジスタは、IGBTであり、前記第1入力電圧は、前記第1のトランジスタのゲート−エミッタ間の電圧であり、前記第2入力電圧は、前記第2のトランジスタのゲート−エミッタ間の電圧である、ものとすることもできる。
本発明の電源装置の制御方法は、
充放電可能な直流電源と、前記直流電源からみて電力のやりとりを行なう電気機器と直列接続された第1のトランジスタと前記第1のトランジスタに直列に接続されると共に前記直流電源からみて前記電気機器と並列接続された第2のトランジスタと前記第1のトランジスタと前記第2のトランジスタとの中間点に接続されると共に前記直流電源の出力端子に接続されたリアクトルとを有し所定の周期で両トランジスタのオン時間を調整することにより前記直流電源の電圧を昇圧して前記電気機器に供給可能な昇圧コンバータと、前記昇圧コンバータからみて前記電気機器に並列接続されて前記電気機器に作用する電圧を平滑する電圧平滑手段と、を備える電源装置の制御方法であって、
(a)前記第1のトランジスタの入力電圧である第1入力電圧が増減する際の時間である第1時間と前記第2のトランジスタの入力電圧である第2入力電圧が増減する際の時間である第2時間とに基づいて前記リアクトルに流れる電流の状態であるリアクトル電流状態を推定し、
(b)前記電気機器に作用する電圧の目標値である電圧指令と前記リアクトル電流状態推定手段により推定された結果とに基づいて前記昇圧コンバータを制御する、
ことを要旨とする。
この本発明の電源装置の制御方法では、第1のトランジスタの入力電圧である第1入力電圧が増減する際の時間である第1時間と第2のトランジスタの入力電圧である第2入力電圧が増減する際の時間である第2時間とに基づいてリアクトルに流れる電流の状態であるリアクトル電流状態を推定し、電気機器に作用する電圧の目標値である電圧指令と推定したリアクトル電流状態とに基づいて昇圧コンバータを制御する。これにより、第1時間と第2時間とを用いてリアクトル電流状態を推定することができ、推定した結果に応じて昇圧コンバータを制御することができる。ここで、「リアクトル電流状態」には、周期的に値0となる状態(周期的ゼロ電流状態)や、継続して正または負となる状態が含まれる。
次に、本発明を実施するための最良の形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例としての電源装置20の構成の概略を示す構成図である。実施例の電源装置20は、図示するように、インバータ11,12を介して電気機器としての二つのモータMG1,MG2に接続されており、直流電源としてのバッテリ22と、バッテリ22の電圧を昇圧して二つのモータMG1,MG2側に供給したりモータMG1,MG2側の電圧を降圧してバッテリ22側に供給したりする昇圧コンバータ30と、昇圧コンバータ30の昇圧側(二つのモータMG1,MG2側)に配置されて昇圧側の電圧を平滑する平滑コンデンサ42と、昇圧コンバータ30の降圧側(バッテリ22側)に配置されて降圧側の電圧を平滑する平滑コンデンサ46と、装置全体をコントロールする電子制御ユニット50と、を備える。
バッテリ22は、例えば、リチウムイオン電池やニッケル水素電池などの充放電可能な二次電池として構成されている。
昇圧コンバータ30は、インバータ11,12の正極母線と負極母線に平滑コンデンサ42と並列するよう直列に配置された二つのトランジスタ(例えば、バイポーラトランジスタ やIGBT,MOSFETなど)Tr1,Tr2と、各トランジスタTr1,Tr2に対して並列に電圧を保持するよう取り付けられた二つのダイオードD1,D2と、二つのトランジスタTr1,Tr2の中間点とバッテリ22の正極側とに取り付けられたコイル32と、により構成された周知の昇圧コンバータである。トランジスタTr1,Tr2は、実施例では、IGBTとして構成されており、トランジスタTr1はコレクタがインバータ11,12の正極母線に接続されると共にエミッタがコイル32に接続され、トランジスタTr2はコレクタがトランジスタTr1のエミッタおよびコイル32に接続されると共にエミッタがインバータ11,12の負極母線に接続されている。以下の説明では、トランジスタTr1のことを「上アーム」、トランジスタTr2のことを「下アーム」と称することがある。
電子制御ユニット50は、CPU52を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPU52の他に処理プログラムを記憶するROM54と、データを一時的に記憶するRAM56と、図示しない入出力ポートおよび通信ポートとを備える。電子制御ユニット50には、バッテリ22の出力端子間に取り付けられた電圧センサ24からの電池電圧Vbや、トランジスタTr1のゲート−エミッタ間に取り付けられた電圧センサ34からのトランジスタTr1のゲート電圧(ゲート−エミッタ間電圧)Vg1,トランジスタTr2のゲート−エミッタ間に取り付けられた電圧センサ36からのトランジスタTr2のゲート電圧(ゲート−エミッタ間電圧)Vg2,平滑コンデンサ42の端子間に取り付けられた電圧センサ44からのコンデンサ電圧Vhなどが入力ポートを介して入力されている。また、電子制御ユニット50からは、昇圧コンデンサ30のトランジスタTr1,Tr2のゲートへのスイッチング信号などが出力ポートを介して出力されている。電子制御ユニット50は、電源装置20の制御ユニットとして機能するだけでなく、二つのモータMG1,MG2の駆動制御ユニットとしても機能する。このため、電子制御ユニット50にはモータMG1,MG2に取り付けられた回転位置センサ13,14からのロータの回転位置やインバータ11,12に取り付けられた図示しない電流センサからのモータMG1,MG2に印加される相電流などが入力ポートを介して入力されており、電子制御ユニット50からはインバータ11,12へのスイッチング信号などが出力ポートを介して出力されている。
なお、二つのモータMG1,MG2は、いずれも発電機として駆動することができると共に電動機として駆動できる周知の同期発電電動機として構成されており、インバータ11,12および昇圧コンバータ30を介してバッテリ22と電力のやりとりを行なう。
次に、こうして構成された電源装置20の動作について説明する。電源装置20の動作は、基本的には、バッテリ22と二つのモータMG1,MG2との間で電力のやりとりを円滑に行なうためにコンデンサ電圧Vhが電圧指令Vh*となるよう昇圧コンバータ30のトランジスタTr1,Tr2をスイッチング制御することにより行なわれる。実施例の電源装置20では、電圧指令Vh*に対して図2に例示する電圧指令調整ルーチンを実行することにより、電圧指令Vh*を修正している。即ち、電圧指令調整ルーチンでは、二つのモータMG1,MG2の駆動状態やトルク指令などに基づいて図示しない電圧指令設定ルーチンにより設定された電圧指令Vh*と周期的ゼロ電流状態フラグFとを入力すると共に(ステップS100)、入力した周期的ゼロ電流状態フラグFを調べ(ステップS110)、周期的ゼロ電流状態フラグFが値0のときには電圧指令Vh*を修正することなく終了し、周期的ゼロ電流状態フラグFが値1のときには設定された電圧指令Vh*から所定電圧ΔVを減じた値を修正後の電圧指令Vh*として修正して(ステップS120)、終了する。ここで、周期的ゼロ電流状態フラグFは、コイル32に流れる電流(リアクトル電流)ILが周期的に値0となる状態(周期的ゼロ電流状態)のときに値1が設定され、周期的ゼロ電流状態でないときに値0が設定されるフラグである。この周期的ゼロ電流状態フラグFの設定は、図3に例示する周期的ゼロ電流状態フラグ設定処理により行なわれる。
周期的ゼロ電流状態フラグ設定処理が実行されると、電子制御ユニット50のCPU52は、まず、上アーム(トランジスタTr1)のゲート電圧Vg1が増加する際の時間である上アーム立ち上がり時間ton1や、下アーム(トランジスタTr2)のゲート電圧Vg2が増加する際の時間である下アーム立ち上がり時間ton2を入力する(ステップS200)。ここで、上アーム立ち上がり時間ton1や下アーム立ち上がり時間ton2は、実施例では、電圧センサ34からの上アームのゲート電圧Vg1や電圧センサ36からの下アームのゲート電圧Vg2に基づいて算出されてRAM56の所定アドレスに書き込まれたものを読み込むことにより入力するものとした。以下、上アーム立ち上がり時間ton1および下アーム立ち上がり時間ton2の算出方法を説明する。なお、上アーム立ち上がり時間ton1および下アーム立ち上がり時間ton2は同じ方法により算出することができるため、ここでは、両者をまとめて、立ち上がり時間tonの算出方法として説明する。図4は、トランジスタのオンオフ指令とゲート電圧Vgとゲート電圧変換値との時間変化の様子を示す説明図である。ここで、ゲート電圧変換値は、ゲート電圧Vgが増加しているときには正の所定値、ゲート電圧Vgが一定のときには値0、ゲート電圧Vgが減少しているときには負の所定値が設定されるものとした。トランジスタのゲート電圧Vgは、図4に示すように、オフ状態からオン状態に切り替えるオン指令がなされた以降に入力容量(ゲート−エミッタ間の容量)Cinの充電を伴って増加して所定電圧Vref1に至り、所定電圧Vref1に至るとトランジスタがオン状態となってコレクタに流れるコレクタ電流が流れ始めると共にコレクタ電圧(コレクタ−エミッタ間の電圧)が減少し始めて帰還容量(ゲート−コレクタ間の容量)Cresの放電を伴ってしばらくその値を保持し、その後、再び増加して所定電圧Vref2に至る。実施例では、ゲート電圧Vgが所定電圧Vref1に至ってから所定電圧Vref2に至るまでの時間を立ち上がり時間tonとして算出するものとした。即ち、ゲート電圧変換値が1回目に正の所定値から値0となるときから2回目に正の所定値から値0となるまでの時間を立ち上がり時間tonとして算出するものとした。なお、この立ち上がり時間tonはコレクタ電圧に依存するものであり、このコレクタ電圧はリアクトル電流ILに依存する。また、トランジスタのゲート電圧Vgは、図4に示すように、オン状態からオフ状態に切り替えるオフ指令がなされた以降に入力容量Cinの放電を伴って減少を開始して所定電圧Vref2より低い所定電圧Vref3に至り、所定電圧Vref3に至るとコレクタ電圧がトランジスタがゲート遮断されるときの電圧(遮断時電圧)に至るまでゲートに流れるゲート電流による帰還容量Cresの充電を伴ってしばらくその値を保持し、コレクタ電圧が遮断時電圧に至ったときにトランジスタがオフ状態となってその後に減少していく。なお、所定電圧Vref1,Vref2,Vref3は、通常、電池電圧Vbやコンデンサ電圧Vhに比して十分に低い電圧であり、トランジスタTr1,Tr2の特性によって定められ、トランジスタTr1,Tr2で同じ値となる場合もあるし異なる値となる場合もある。所定電圧Vref1や所定電圧Vref3については例えば3Vや4V,5Vなどを用いることができ、所定電圧Vref2については例えば12Vや15V,18Vなどを用いることができる。
こうして上アーム立ち上がり時間ton1や下アーム立ち上がり時間ton2を入力すると、入力した上アーム立ち上がり時間ton1から下アーム立ち上がり時間ton2を減じたものの絶対値として立ち上がり時間差Δtonを計算し(ステップS210)、計算した立ち上がり時間差Δtonを閾値trefと比較する(ステップS220)。ここで、閾値trefは、周期的ゼロ電流状態であるか否かを判定するために用いられるものであり、実験などにより定めることができる。上アーム(トランジスタTr1)のゲート電圧Vg1、下アーム(トランジスタTr2)のゲート電圧Vg2、リアクトル電流ILの模式的な時間変化の様子を図5〜7に例示する。図5は、上アーム立ち上がり時間ton1に比して下アーム立ち上がり時間ton2が大きいとき(以下、状態1という)の様子を示し、図6は、上アーム立ち上がり時間ton1と下アーム立ち上がり時間ton2との差がある程度の範囲内となるとき(以下、状態2という)の様子を示し、図7は、上アーム立ち上がり時間ton1が下アーム立ち上がり時間ton2に比して大きいとき(以下、状態3という)の様子を示す。また、図5〜図7中のリアクトル電流ILの脈動は、トランジスタTr1,Tr2のスイッチング周期(キャリア周波数)によるものである。図5〜図7に示すように、状態1ではリアクトル電流ILが脈動中に負の値とならず、状態2ではリアクトル電流ILが脈動中に正の値および負の値となり即ち周期的に値0となり、状態3ではリアクトル電流ILが脈動中に正の値とならない。ステップS220の立ち上がり時間差Δtonと閾値trefとの比較は、状態2であるか状態1または状態3であるかを判定する処理である。
立ち上がり時間差Δtonが閾値trefより大きいときには、周期的ゼロ電流状態でない即ち状態1または状態3であると判断し、周期的ゼロ電流状態フラグFに値0を設定して(ステップ230)、周期的ゼロ電流状態フラグ設定処理を終了し、立ち上がり時間差Δtonが閾値tref以下のときには、周期的ゼロ電流状態である即ち状態2であると判断し、周期的ゼロ電流状態フラグFに値1を設定して(ステップ240)、周期的ゼロ電流状態フラグ設定処理を終了する。状態2では、上アームと下アームとが共にオフ状態となるデッドタイムにリアクトル電流ILが値0で停滞する現象を生じる場合があり、この場合、僅かな時間ではあるが、コンデンサ電圧Vhが電圧指令Vh*に比して高くなったり低くなったりすることがある。コンデンサ電圧Vhが電圧指令Vh*より低くなる場合には、モータMG1,MG2の若干の出力不足を生じる程度なので問題は少ないが、コンデンサ電圧Vhが電圧指令Vh*より高くなる場合には、平滑コンデンサ42の破損やモータMG1,MG2の出力過多を招くおそれが生じる。実施例では、平滑コンデンサ42の過剰電圧となって破損するのを抑制したり、モータMG1,MG2からの出力トルクが予期しない大きなものになるのを抑制するために電圧指令Vh*を所定電圧ΔVだけ下方修正するのである。ここで、所定電圧ΔVは、キャリア周波数や電池電圧Vb,電圧指令Vh*などによって実験などにより定めることができる。
図8は、バッテリ22から放電されるときを正としたときにコイル32に流れるリアクトル電流ILが正の値から値0を跨いで負の値になるときのリアクトル電流ILの模式的な時間変化を示す説明図である。図8の例では、前述の状態1(図5参照)から状態2(図6参照)を経由して状態3(図7参照)に移行する。このようにリアクトルILが変化する際に、状態2のときに電圧指令Vh*を所定電圧ΔVだけ下方修正することにより、平滑コンデンサ42の破損やモータMG1,MG2からの出力過多を抑制することができる。
以上説明した実施例の電源装置20によれば、上アーム(トランジスタTr1)のゲート電圧Vg1が増加する際の時間である上アーム立ち上がり時間ton1と、下アーム(トランジスタTr2)のゲート電圧Vg2が増加する際の時間である下アーム立ち上がり時間ton2と、の差の絶対値としての立ち上がり時間差Δtonに基づいてコイル32に流れる電流(リアクトル電流)ILが周期的に値0となる周期的ゼロ電流状態であるか否かを判定することにより、上アーム立ち上がり時間ton1や下アーム立ち上がり時間ton2を用いて周期的ゼロ電流状態であるか否かを判定することができる。しかも、トランジスタTr1,Tr2のゲート電圧Vg1,Vg2を用いてリアクトル電流ILが周期的に値0となる周期的ゼロ電流状態であるか否かを判定することにより、電池電圧Vbやコンデンサ電圧Vhを検出するための電圧センサに比して低い電圧を検出するための電圧センサ(比較的低電圧を検出するための電圧センサ)を用いて周期的ゼロ電流状態であるか否かを判定することができる。そして、周期的ゼロ電流状態と判定されたときに電圧指令Vh*を所定電圧ΔVだけ下方修正することにより、平滑コンデンサ42の破損やモータMG1,MG2からの出力過多を抑制することができる。
実施例のハイブリッド自動車20では、ゲート電圧Vgが所定電圧Vref1に至ってから所定電圧Vref2に至るまでの時間を立ち上がり時間ton(上アーム立ち上がり時間ton1や下アーム立ち上がり時間ton2)として算出するものとしたが、例えば、ゲート電圧Vgが所定電圧Vref2に対する第1の所定割合(例えば、10%や15%など)に至ってから所定電圧Vref2に対する第2の所定割合(例えば、90%や100%など)に至るまでの時間を立ち上がり時間tonとして算出するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、上アーム(トランジスタTr1)のゲート電圧Vg1が増加する際の時間である上アーム立ち上がり時間ton1と、下アーム(トランジスタTr2)のゲート電圧Vg2が増加する際の時間である下アーム立ち上がり時間ton2と、に基づいて周期的ゼロ電流状態であるか否かを判定するものとしたが、これに代えてまたは加えて、上アーム(トランジスタTr1)のゲート電圧Vg1が減少する際の時間である上アーム立ち下がり時間toff1と、下アーム(トランジスタTr2)のゲート電圧Vg2が減少する際の時間である下アーム立ち下がり時間toff2と、に基づいて周期的ゼロ電流状態であるか否かを判定するものとしてもよい。ここで、上アーム立ち下がり時間toff1や下アーム立ち下がり時間toff2は、電圧センサ34からの上アームのゲート電圧Vg1や電圧センサ36からの下アームのゲート電圧Vg2に基づいて算出されてRAM56の所定アドレスに書き込まれたものを読み込むことにより入力することができる。以下、上アーム立ち下がり時間toff1と下アーム立ち下がり時間toff2の算出方法について説明する。なお、上アーム立ち下がり時間toff1と下アーム立ち下がり時間toff2は同じ方法により算出することができるため、ここでは、両者をまとめて、立ち下がり時間toffの算出方法として説明する。立ち下がり時間toffは、前述の図4における、ゲート電圧Vgが所定電圧Vref2から減少し始めたときからゲート電圧Vgが所定電圧Vref3に至った後に所定電圧Vref3から減少し始めるときまでの時間を立ち下がり時間toffとして算出することができる。即ち、ゲート電圧変換値が1回目に値0から負の所定値となるときから2回目に値0から負の所定値となるまでの時間を立ち下がり時間toffとして算出することができる。上アーム立ち上がり時間ton1と下アーム立ち上がり時間ton2とに代えて上アーム立ち下がり時間toff1と下アーム立ち下がり時間toff2とに基づいて周期的ゼロ電流状態であるか否かを判定する場合、こうして算出した上アーム立ち下がり時間toff1から下アーム立ち下がり時間toff2を減じたものの絶対値としての立ち下がり時間差Δtoffを閾値tref2と比較し、立ち下がり時間差Δtoffが閾値tref2より大きいときには周期的ゼロ電流状態フラグFに値0を設定し、立ち下がり時間差Δtoffが閾値tref2以下のときには周期的ゼロ電流状態フラグFに値1を設定することにより、実施例と同様の効果を奏することができる。ここで、閾値tref2は、周期的ゼロ電流状態であるか否かを判定するために用いられるものであり、実験などにより定めることができる。この変形例では、ゲート電圧Vgが所定電圧Vref2から減少し始めたときからゲート電圧Vgが所定電圧Vref3に至った後に所定電圧Vref3から減少し始めるときまでの時間を立ち下がり時間toff(上アーム立ち下がり時間toff1や下アーム立ち下がり時間toff2)として算出するものとしたが、例えば、ゲート電圧Vgが所定電圧Vref2に対する第3の所定割合(例えば、95%や90%など)に至ってから所定電圧Vref2に対する第4の所定割合(例えば、15%や10%など)に至るまでの時間を立ち下がり時間toffとして算出するものとしてよもい。
実施例の電源装置20では、立ち上がり時間差Δtonに基づいて周期的ゼロ電流状態であるか否か(状態2であるか状態1または状態3であるか)を判定すると共に判定結果に基づいて昇圧コンバータ30を制御するものとしたが、周期的ゼロ電流状態であるか否か(状態2であるか状態1または状態3であるか)を判定すると共に周期的ゼロ電流状態であると判定されたときに状態1から移行したか状態3から移行したかを判定し、判定結果に基づいて昇圧コンバータ30を制御するものとしてもよい。また、立ち上がり時間差Δtonに基づいて前述の状態1,状態2,状態3のいずれであるかを判定すると共に判定結果に基づいて昇圧コンバータ30を制御するものとしてもよい。
実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、バッテリ22が「直流電源」に相当し、電気機器としての二つのモータMG1,MG2に接続されたインバータ11,12の正極母線と負極母線に平滑コンデンサ42と並列するよう直列に配置された二つのトランジスタTr1,Tr2と、各トランジスタTr1,Tr2に対して並列に電圧を保持するよう取り付けられた二つのダイオードD1,D2と、二つのトランジスタTr1,Tr2の中間とバッテリ22の正極側に取り付けられたコイル32と、により構成された昇圧コンバータ30が「昇圧コンバータ」に相当し、昇圧コンバータ30の昇圧側(二つのモータMG1,MG2側)に配置されて昇圧側の電圧を平滑する平滑コンデンサ42が「電圧平滑手段」に相当し、上アーム(トランジスタTr1)のゲート電圧Vg1が増加する際の時間である上アーム立ち上がり時間ton1と、下アーム(トランジスタTr2)のゲート電圧Vg2が増加する際の時間である下アーム立ち上がり時間ton2と、の差の絶対値としての立ち上がり時間差Δtonが閾値trefより大きいときに周期的ゼロ電流状態フラグFに値0を設定し、立ち上がり時間差Δtonが閾値tref以下のときに周期的ゼロ電流状態フラグFに値1を設定する図3の周期的ゼロ電流状態フラグ設定処理を実行する電子制御ユニット50が「リアクトル電流状態推定手段」に相当し、二つのモータMG1,MG2の駆動状態やトルク指令などに基づいて電圧指令Vh*を設定する図示しない電圧指令設定ルーチンを実行すると共に周期的ゼロ電流状態フラグFが値1のときに電圧指令Vh*を修正する図2に例示する電圧指令調整ルーチンを実行し、コンデンサ電圧Vhが電圧指令Vh*となるよう昇圧コンバータ30のトランジスタTr1,Tr2をスイッチング制御する電子制御ユニット50が「制御手段」に相当する。
ここで、「直流電源」としては、バッテリ22に限定されるものではなく、充放電可能なものであれば如何なるものとしても構わない。「昇圧コンバータ」としては、電気機器としての二つのモータMG1,MG2に接続されたインバータ11,12の正極母線と負極母線に平滑コンデンサ42と並列するよう直列に配置された二つのトランジスタTr1,Tr2と、各トランジスタTr1,Tr2に対して並列に電圧を保持するよう取り付けられた二つのダイオードD1,D2と、二つのトランジスタTr1,Tr2の中間とバッテリ22の正極側に取り付けられたコイル32と、により構成されたものに限定されるものではなく、直流電源からみて電気機器と直列接続された第1のトランジスタと、第1のトランジスタに直列に接続されると共に直流電源からみて電気機器と並列接続された第2のトランジスタと、第1のトランジスタと第2のトランジスタとの中間点に接続されると共に直流電源の出力端子に接続されたリアクトルとを有し、所定の周期で両トランジスタのオン時間を調整することにより直流電源の電圧を昇圧して電気機器に供給可能なものであれば如何なるものとしても構わない。「電圧平滑手段」としては、昇圧コンバータ30の昇圧側(二つのモータMG1,MG2側)に配置されて昇圧側の電圧を平滑する平滑コンデンサ42に限定されるものではなく、昇圧コンバータからみて電気機器に並列接続されて電気機器に作用する電圧を平滑するものであれば如何なるものとしても構わない。「リアクトル電流状態推定手段」としては、上アーム(トランジスタTr1)のゲート電圧Vg1が増加する際の時間である上アーム立ち上がり時間ton1と下アーム(トランジスタTr2)のゲート電圧Vg2が増加する際の時間である下アーム立ち上がり時間ton2との差の絶対値としての立ち上がり時間差Δtonが閾値trefより大きいときに周期的ゼロ電流状態フラグFに値0を設定し、立ち上がり時間差Δtonが閾値tref以下のときに周期的ゼロ電流状態フラグFに値1を設定するものに限定されるものではなく、上アーム(トランジスタTr1)のゲート電圧Vgが減少する際の時間である上アーム立ち下がり時間toff1と下アーム(トランジスタTr2)のゲート電圧Vgが減少する際の時間である下アーム立ち下がり時間toff2とに基づいて周期的ゼロ電流状態フラグFを設定するものとするなど、第1のトランジスタの入力電圧である第1入力電圧が増減する際の時間である第1時間と第2のトランジスタの入力電圧である第2入力電圧が増減する際の時間である第2時間とに基づいてリアクトルに流れる電流の状態であるリアクトル電流状態を推定するものであれば如何なるものとしても構わない。「制御手段」としては、二つのモータMG1,MG2の駆動状態やトルク指令などに基づいて電圧指令Vh*を設定すると共に周期的ゼロ電流状態フラグFが値1のときに電圧指令Vh*を修正し、コンデンサ電圧Vhが電圧指令Vh*となるよう昇圧コンバータ30のトランジスタTr1,Tr2をスイッチング制御するものに限定されるものではなく、電気機器に作用する電圧の目標値である電圧指令とリアクトル電流状態推定手段により推定された結果とに基づいて昇圧コンバータを制御するものであれば如何なるものとしても構わない。なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための最良の形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための最良の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、電源装置の製造産業などに利用可能である。
本発明の一実施例としての電源装置20の構成の概略を示す構成図である。 実施例の電子制御ユニット50により実行される電圧指令調整ルーチンの一例を示すフローチャートである。 実施例の電子制御ユニット50により実行される周期的ゼロ電流状態フラグ設定処理の一例を示すフローチャートである。 トランジスタのオンオフ指令とゲート電圧Vgとゲート電圧変換値との時間変化の様子を示す説明図である。 上アーム立ち上がり時間ton1に比して下アーム立ち上がり時間ton2が大きいときの上アーム(トランジスタTr1)のゲート電圧Vg1、下アーム(トランジスタTr2)のゲート電圧Vg2、リアクトル電流ILの模式的な時間変化の様子を示す説明図である。 上アーム立ち上がり時間ton1と下アーム立ち上がり時間ton2との差がある程度の範囲内となるときの上アーム(トランジスタTr1)のゲート電圧Vg1、下アーム(トランジスタTr2)のゲート電圧Vg2、リアクトル電流ILの模式的な時間変化の様子を示す説明図である。 上アーム立ち上がり時間ton1が下アーム立ち上がり時間ton2に比して大きいときの上アーム(トランジスタTr1)のゲート電圧Vg1、下アーム(トランジスタTr2)のゲート電圧Vg2、リアクトル電流ILの模式的な時間変化の様子を示す説明図である。 バッテリ22から放電されるときを正としたときにコイル32に流れるリアクトル電流ILが正の値から値0を跨いで負の値になるときのリアクトル電流ILの模式的な時間変化を示す説明図である。
符号の説明
11,12 インバータ、13,14 回転位置センサ、20 電源装置、22 バッテリ、24,34,36,44 電圧センサ、30 昇圧コンバータ、32 コイル、42,46 平滑コンデンサ、50 電子制御ユニット、52 CPU、54 ROM、56 RAM、Tr1,Tr2 トランジスタ、D1,D2 ダイオード、MG1,MG2 モータ。

Claims (6)

  1. 電気機器と電力のやりとりを行なう電源装置であって、
    充放電可能な直流電源と、
    前記直流電源からみて前記電気機器と直列接続された第1のトランジスタと、前記第1のトランジスタに直列に接続されると共に前記直流電源からみて前記電気機器と並列接続された第2のトランジスタと、前記第1のトランジスタと前記第2のトランジスタとの中間点に接続されると共に前記直流電源の出力端子に接続されたリアクトルとを有し、所定の周期で両トランジスタのオン時間を調整することにより前記直流電源の電圧を昇圧して前記電気機器に供給可能な昇圧コンバータと、
    前記昇圧コンバータからみて前記電気機器に並列接続されて前記電気機器に作用する電圧を平滑する電圧平滑手段と、
    前記第1のトランジスタの入力電圧である第1入力電圧が増減する際の時間である第1時間と前記第2のトランジスタの入力電圧である第2入力電圧が増減する際の時間である第2時間とに基づいて前記リアクトルに流れる電流の状態であるリアクトル電流状態を推定するリアクトル電流状態推定手段と、
    前記電気機器に作用する電圧の目標値である電圧指令と前記リアクトル電流状態推定手段により推定された結果とに基づいて前記昇圧コンバータを制御する制御手段と、
    を備える電源装置。
  2. 請求項1記載の電源装置であって、
    前記第1のトランジスタは、オフ状態からオン状態に切り替えるオン指令に対して第1の所定電圧での停滞を伴って該第1の所定電圧より高い第2の所定電圧まで2段階に前記入力電圧が増加するものであり、
    前記第2のトランジスタは、前記オン指令に対して第3の所定電圧での停滞を伴って該第3の所定電圧より高い第4の所定電圧まで2段階に前記入力電圧が増加するものであり、
    前記リアクトル電流状態推定手段は、前記第1入力電圧が前記第1の所定電圧に至ってから該第1の所定電圧での停滞を伴って前記第2所定電圧に至るまでの時間を前記第1時間として用いると共に前記第2入力電圧が前記第3の所定電圧に至ってから該第3の所定電圧での停滞を伴って前記第4所定電圧に至るまでの時間を前記第2時間として用いて前記リアクトル電流状態を推定する手段である、
    電源装置。
  3. 請求項1記載の電源装置であって、
    前記第1のトランジスタは、オン状態からオフ状態に切り替えるオフ指令に対して第5の所定電圧から該第5の所定電圧より低い第6の所定電圧での停滞を伴って2段階に前記入力電圧が減少するものであり、
    前記第2のトランジスタは、前記オフ指令に対して第7の所定電圧から該第7の所定電圧より低い第8の所定電圧での停滞を伴って2段階に前記入力電圧が減少するものであり、
    前記リアクトル電流状態推定手段は、前記第1入力電圧が前記第5の所定電圧から減少を開始してから前記第6の所定電圧での停滞を終了するまでの時間を前記第1時間として用いると共に前記第2入力電圧が前記第7の所定電圧から減少を開始してから前記第8の所定電圧での停滞を終了するまでの時間を前記第2時間として用いて前記リアクトル電流状態を推定する手段である、
    電源装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1つの請求項に記載の電源装置であって、
    前記リアクトル電流状態推定手段は、前記第1時間と前記第2時間とに基づいて前記リアクトルに流れる電流が周期的に値0となる周期的電流ゼロ状態であるか否かを推定する手段であり、
    前記制御手段は、前記リアクトル電流状態推定手段により周期的電流ゼロ状態であると推定されないときには前記電圧指令に基づいて前記昇圧コンバータを制御し、前記リアクトル電流状態推定手段により周期的電流ゼロ状態であると推定されたときには前記電圧指令を低くする補正をした補正後電圧指令に基づいて前記昇圧コンバータを制御する手段である、
    電源装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1つの請求項に記載の電源装置であって、
    前記第1のトランジスタおよび前記第2のトランジスタは、IGBTであり、
    前記第1入力電圧は、前記第1のトランジスタのゲート−エミッタ間の電圧であり、
    前記第2入力電圧は、前記第2のトランジスタのゲート−エミッタ間の電圧である、
    電源装置。
  6. 充放電可能な直流電源と、前記直流電源からみて電力のやりとりを行なう電気機器と直列接続された第1のトランジスタと前記第1のトランジスタに直列に接続されると共に前記直流電源からみて前記電気機器と並列接続された第2のトランジスタと前記第1のトランジスタと前記第2のトランジスタとの中間点に接続されると共に前記直流電源の出力端子に接続されたリアクトルとを有し所定の周期で両トランジスタのオン時間を調整することにより前記直流電源の電圧を昇圧して前記電気機器に供給可能な昇圧コンバータと、前記昇圧コンバータからみて前記電気機器に並列接続されて前記電気機器に作用する電圧を平滑する電圧平滑手段と、を備える電源装置の制御方法であって、
    (a)前記第1のトランジスタの入力電圧である第1入力電圧が増減する際の時間である第1時間と前記第2のトランジスタの入力電圧である第2入力電圧が増減する際の時間である第2時間とに基づいて前記リアクトルに流れる電流の状態であるリアクトル電流状態を推定し、
    (b)前記電気機器に作用する電圧の目標値である電圧指令と前記リアクトル電流状態推定手段により推定された結果とに基づいて前記昇圧コンバータを制御する、
    電源装置の制御方法。
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