JP2009201054A - Ipマルチキャスト疎通監視方法及びシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】送信元情報(S)及び特定のグループ情報(G)単位で、IPマルチキャストの経路の疎通性を監視する。
【解決手段】特定の配信サーバと通信する発ノードA120は、その通信中の送信元情報(S)及び特定のグループ情報(G)毎のIPマルチキャストパケットを把握し、送信元情報及び特定のグループ情報の組み合わせ毎に、ペイロードにシーケンス番号(SN)及び通過ルート番号(RN)の格納エリアを持つIPマルチキャスト保守パケット160を生成し、当該IPマルチキャストパケットとともに下流のノードに送信する。該下流のノードの各々は、自ノードの通過ルート番号を該IPマルチキャスト保守パケットに付与して、1つ以上の視聴者端末に向けて当該IPマルチキャストパケットとともに転送し、保守OpS150は、各ノードから経路の疎通性の情報を取得する。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数の配信サーバと複数の視聴者端末間を接続する複数のノードで構成されたネットワークにおけるマルチキャスト疎通監視方法及びシステムに関し、特に、複数ノード間におけるIPマルチキャストの隣接確認が完了され、IPマルチキャストの転送要求が承諾されたルート(以下、承諾ルートと称する)を経由してIPマルチキャストの通信をしている複数ノードの内、特定の前記配信サーバから送出されたことを示す送信元情報(S)及び特定のグループ情報(G)を持つIPマルチキャスト通信が特定の配信サーバから到達すべき複数の視聴者端末までの疎通性を確認するマルチキャスト疎通監視方法及びシステムに関する。
従来技術のIPマルチキャスト疎通監視方法について説明する(例えば、非特許文献1,2参照)。尚、非特許文献1に開示される技術に基づいた、従来の第1の方法例は、IPマルチキャスト宛PINGを用いた「従来のIPマルチキャスト到達監視方法の実施例のブロック図(その1)」として、図11に示している。また、非特許文献2に開示される技術に基づいた、従来の第2の方法例は、ssmpingを用いた「従来のIPマルチキャスト到達監視方法の実施例のブロック図(その2)」として、図12に示している。
図11,12において、
101−1,101−2は、配信サーバMS1,MS2、
110−1,110−2は、視聴者端末h1,h2、
115は、自ネットワークエリア、
116は、配信サーバ側、
117は、ユーザ側(即ち、視聴者端末側)、
118,119は、ネットワーク境界点、
120は、発ノードA、
121,122は、中継ノードB,C、
123,124は、エッジノードD,E、
140−1〜140−6は、送信元情報(S)がMS1(101−1)の同一のグループ(G)宛のマルチキャストルートを表す。
ここで前提条件として、
本例では、ノード間のマルチキャスト制御プロトコルをPIM−SSM、端末視聴管理プロトコルをMLDv2を用いて説明している。また、140−1〜140−6のマルチキャストルートにおいて、発ノードA(120)〜エッジノードE(124)の隣接ノード間はPIM‐HelloにてNeighberが確立しており(隣接確認の確立)、さらに、PIM‐joinの確認が完了し、MLDv2による視聴者端末からの要求手続きが完了しているものとする(承諾ルートの確立)。
図11に示しているシーケンスを参照するに、
配信サーバMS1(101−1)から、IPマルチキャストグループ宛PINGをグループ(G)宛に送信する。IPマルチキャストグループ宛PINGは、発ノードA(120)を経由して中継ノードC(122)でコピーされ、それぞれエッジノードD(123)及びエッジノードE(124)に到着する。エッジノードD(123)は、MLDv2にて視聴要求している視聴者端末h2(110−2)にIPマルチキャストグループ宛PINGを送信し、視聴者端末h2(110−2)は送信元の配信サーバMS1(101−1)にIPマルチキャストグループ宛PINGの返信を報告する。また、エッジノードE(124)は、MLDv2にて視聴要求している視聴者端末h1(110−1)にIPマルチキャストグループ宛PINGを送信し、視聴者端末h1(110−1)は送信元の配信サーバMS1(101−1)にIPマルチキャストグループ宛PINGの返信を報告する。
尚、視聴者端末h1(110−1)から返信されたIPマルチキャストグループ宛PINGの返信は、エッジノードE(124)、中継ノードC(122)及び発ノードA(120)を経由して視聴者端末MS1に到着する。また、並行して、視聴者端末h2(110−2)から返信されたIPマルチキャストグループ宛PINGの返信は、エッジノードD(123)、中継ノードC(122)及び発ノードA(120)を経由して配信サーバMS1に到着する。この手順により配信サーバMS1は、IPマルチキャストの疎通性を確認する(例えば、非特許文献1参照)。
一方、ssmpingを用いた視聴者端末h1による疎通性確認の場合には、図12に示しているシーケンスを参照するに、
視聴者端末h1(110−1)から、ssmpingをエッジノードE(124)に送信する。ssmpingは、エッジノードE(124)、中継ノードC(122)及び発ノードA(120)を経由して配信サーバMS1に到着する。配信サーバMS1(101−1)は、ssmpingの受信を契機に視聴者端末h1(110−1)に対してIPマルチキャストパケットをグループ(G)宛に配信する。配信サーバMS1(101−1)から配信されたIPマルチキャストパケットは、発ノードA(120)、中継ノードC(122)及びエッジノードE(124)を経由して視聴者端末h1(110−1)に到着する。この手順により視聴者端末h1は、IPマルチキャストの疎通性を確認する(例えば、非特許文献2参照)。
Kamil Sarac 外1名、"draft−sarac−mping−00.txt. MPING Protocol Operation"、[online]、平成16年6月、IETF、[平成19年12月21日検索]、インターネット〈URL:http://ietfreport.isoc.org/all−ids/draft−sarac−mping−00.txt〉 Pavan Namburi 外2名、"433−059 SSM−PING:A PING UTILITY FOR SOURCE SPECIFIC MULTICAST 4 SSM−Ping"、[online]、平成16年11月22日、CIIT 2004、 [平成19年12月21日検索]、インターネット〈URL:http://www.actapress.com/Content_Of_Proceeding.aspx?ProceedingID=266#pages〉、〈URL:http://imj.gatech.edu/papers/CIIT−04b.pdf.gz〉
しかしながら、上述した従来の技術では、IPマルチキャストの疎通性を確認する際、ユーザ要求でIPマルチキャストパケットの通過ルート(以下、マルチキャストTreeと称する)が設定され、ネットワーク境界点(118,119)を越えた通信となるため、自ネットワークエリア(115)に閉じた疎通性確認ができないという課題がある。また、送信元情報(S)及び特定のグループ情報(G)単位での疎通性確認が困難である故に、タイムリーなIPマルチキャストパケットの通過ルート(即ち、マルチキャストTree)について把握することができず、経路監視が困難であるという課題もある。更に、IPマルチキャストの帯域使用状況をタイムリーに確認できないという課題もある。
そこで、本発明の目的は、送信元情報(S)及び特定のグループ情報(G)単位での疎通性を確認して、現状のマルチキャストTree状態を把握し、IPマルチキャストの帯域使用状況の監視をも可能とするIPマルチキャスト疎通監視方法及びシステムを提供することにある。
上記の問題を解決するために、本発明のIPマルチキャスト疎通監視方法は、複数の配信サーバと複数の視聴者端末との間を接続する複数のノードで構成されたネットワークにおけるIPマルチキャストの疎通性を監視する方法であって、特定の配信サーバと通信する発ノードは、その通信中の送信元情報及び特定のグループ情報毎のIPマルチキャストパケットを把握し、送信元情報及び特定のグループ情報の組み合わせ毎に、パケットのペイロードにシーケンス番号及び通過ルート番号の格納エリアを持つIPマルチキャスト保守パケットを生成し、所定のシーケンス番号及び自ノードの通過ルート番号を当該格納エリアに挿入して、当該IPマルチキャストパケットとともに下流のノードに送信し、該下流のノードの各々は、自転送ノードの通過を識別可能な通過ルート番号を該IPマルチキャスト保守パケットに付与して、1つ以上の視聴者端末に向けて当該IPマルチキャストパケットとともに転送し、前記ネットワークにおける各ノードと接続可能な保守OpSは、各ノードから経路の疎通性の情報を取得することを特徴とする。
更に、本発明のIPマルチキャスト疎通監視方法は、複数の配信サーバと複数の視聴者端末との間を接続する複数のノードで構成されたネットワークにおけるIPマルチキャスト疎通監視方法において、前記複数のノード間は、IPマルチキャストの隣接確認が完了し、IPマルチキャストの転送要求が承諾された承諾ルートを経由してIPマルチキャストの通信をしている複数ノードの内、特定の配信サーバから送出されたことを示す送信元情報及び特定のグループ情報を持つIPマルチキャスト通信が前記特定の配信サーバから到達すべき前記複数の視聴者端末まで疎通しているか否かを確認するIPマルチキャスト疎通監視方法であって、前記ネットワークは、複数の配信サーバと、複数の視聴者端末と1個の発ノードと、複数の中継ノードと、複数のエッジノードと、1個の保守OpSとから構成されており、前記複数の配信サーバの各々の処理は、IPマルチキャストの転送と調停の完了後、IPマルチキャストパケットを隣接の発ノードに転送する処理を含み、前記複数の視聴者端末の各々の処理は、隣接の前記エッジノードから転送されるIPマルチキャストパケットを受信する処理を含み、前記発ノードの処理は、隣接の前記複数の配信サーバのいずれかから受信したIPマルチキャストパケットを参照し、前記送信元情報及び前記特定のグループ情報のIPマルチキャストパケットを把握する処理と、把握した前記送信元情報及び前記特定のグループ情報毎に1個のIPマルチキャスト保守パケットを生成し、前記参照したIPマルチキャストパケットが転送される承諾ルートの隣接する中継ノードヘ送信する処理と、前記IPマルチキャスト保守パケットを生成する際、試験モードが識別できるテストモードと、送信しようとするIPマルチキャスト保守パケットの順番が判断できるシーケンス番号と、IPマルチキャスト保守パケットが通過するルートが把握できる通過ルート番号の情報とを所定の格納エリアに挿入する処理と、当該承諾ルートにIPマルチキャスト保守パケットを転送完了後、当該承諾ルートに対応するIPマルチキャスト保守パケットの送信元情報,特定のグループ情報,テストモード,シーケンス番号を前記保守OpSへ報告する処理と、送信元情報及び特定のグループ情報の組み合わせ毎の経路制御プロトコルであるPIM−Join及びPIM−Pruneを、下流の承諾ルートの隣接中継ノードから受信しているか否かを確認することにより、下流の隣接の中継ノードからのIPマルチキャスト転送要求を把握する処理と、前記保守OpSから問い合せがあった際に、前記下流の隣接の中継ノードからのIPマルチキャスト転送要求を報告する処理とを含み、前記複数の中継ノードの各々の処理は、隣接ノードから転送されたIPマルチキャストパケット及びIPマルチキャスト保守パケットを承諾ルートの隣接ノードヘ転送する処理と、前記IPマルチキャスト保守パケットを承諾ルートの隣接ノードヘ転送する際、自転送ノードの通過を識別可能な自ノードの通過ルート番号を、IPマルチキャスト保守パケット内の前記所定の格納エリアに付与する処理と、前記経路制御プロトコルに基づくPIM−helloを確認することにより、隣接ノードとのIPマルチキャスト隣接状況を把握する処理と、送信元情報及び特定のグループ情報の組み合わせ毎のPIM−Join及びPIM−Pruneについて、下流の承諾ルートの隣接ノードから受信しているか否かを確認することにより、下流の隣接ノードからのIPマルチキャスト転送要求を把握する処理と、送信元情報及び特定のグループ情報の組み合わせ毎のPIM−Join及びPIM−Pruneを上流の隣接ノードヘ送信しているか否かを確認することにより、上流の隣接ノードヘのIPマルチキャスト転送要求を把握する処理と、前記保守OpSから問い合せがあった際は、前記IPマルチキャスト隣接状況と、下流の隣接ノードからのIPマルチキャスト転送要求と、上流の隣接ノードヘのIPマルチキャスト転送要求とを報告する処理とを含み、前記複数のエッジノードの各々の処理は、隣接中継ノードから到着したIPマルチキャストパケットのうち、IPマルチキャスト保守パケットのみ抜き取る処理と、抜き取ったIPマルチキャスト保守パケット内の送信元情報,特定のグループ情報,テストモード,シーケンス番号,通過ルート番号を確認し、前記保守OpSへ報告する処理と、送信元情報及び特定のグループ情報の組み合わせ毎の端末視聴管理プロトコルのQueryを承諾ルートの対応する視聴者端末へ送信しているか否かを確認することにより、該視聴者端末への視聴許可状況を把握する処理と、送信元情報及び特定のグループ情報の組み合わせ毎の端末視聴管理プロトコルのReportを承諾ルートの対応する視聴者端末から受信しているか否かを確認することにより、該視聴者端末からの視聴要求状況を把握する処理と、送信元情報及び特定のグループ情報の組み合わせ毎の前記PIM−Join及びPIM−Pruneを上流の隣接の中継ノードヘ送信しているか否かを確認することにより、上流の隣接中継ノードヘのIPマルチキャスト転送要求を把握する処理と、前記保守OpSから問い合せがあった際は、承諾ルートの対応する視聴者端末への視聴許可状況と、該視聴者端末からの視聴要求状況と、上流の隣接中継ノードヘのIPマルチキャスト転送要求とを報告する処理とを含み、前記保守OpSの処理は、前記発ノード、前記複数の中継ノードの各々、及び、前記複数のエッジノードの各々と、情報の送受信を行う処理と、前記発ノードから報告された情報である送信元情報,特定のグループ情報,テストモード,シーケンス番号と、前記エッジノードから報告された情報である送信元情報,特定のグループ情報,テストモード,シーケンス番号,通過ルート番号とを確認することにより、前記発ノードによって送信されたIPマルチキャスト保守パケットが到着すべきエッジノードヘ到着しているか否かを確認する処理とを含み、前記保守OpSによって、複数の配信サーバと複数の視聴者端末との間を接続する複数のノードで構成されたネットワーク内における疎通性を確認するようにしたことを特徴とする。
本発明のIPマルチキャスト疎通監視方法において、前記保守OpSの処理は、さらに、各ノードにおける情報取得の必要性に応じて問い合わせを行い、前記発ノードに対しては、該発ノードの下流の隣接の中継ノードからのIPマルチキャスト転送要求を確認し、前記複数の中継ノードの各々に対しては、前記IPマルチキャスト隣接状況の把握要求と、下流の隣接ノードからのIPマルチキャストの転送要求と、上流の隣接ノードヘのIPマルチキャストの転送要求とを確認し、前記複数のエッジノードの各々に対しては、各視聴者端末への視聴許可状況の把握要求と、前記視聴者端末からの視聴要求状況の把握要求と、上流の隣接中継ノードヘのIPマルチキャストの転送要求とを確認する処理を含むことを特徴とする。
本発明のIPマルチキャスト疎通監視方法において、前記テストモード内には、一定の計測期間において転送するIPマルチキャスト保守パケットのデータ量としての転送帯域を確認する試験としての転送帯域モードと、それ以外の試験としての通常モードとを判別するモード種別と、前記モード種別が帯域確認モードの際に、転送帯域モードで転送する先頭パケット、中間パケット及び最終パケットが判別できるパケットステータスの情報と、前記一定の計測期間の情報と、IPマルチキャスト保守パケット長の情報と、前記一定の計測期間の時間内で送付するIPマルチキャスト保守パケット数の情報とが保持されており、前記保守OpSによって転送帯域を確認する際に、前記発ノードの処理は、前記モード種別に帯域確認モードを登録すると共に、パケットステータス,一定の計測期間,IPマルチキャスト保守パケット長,IPマルチキャスト保守パケット数を設定し、前記承諾ルートの隣接中継ノードヘIPマルチキャスト保守パケットを転送する処理と、前記複数のエッジノードの各々は、隣接の中継ノードから到着し抜き出したIPマルチキャスト保守パケットのモード種別を参照し、帯域確認モードの場合、パケットステータス,一定の計測期間,IPマルチキャスト保守パケット長,IPマルチキャスト保守パケット数の情報を取り出す処理とを含み、前記保守OpSの処理は、転送帯域の確認の対象となる前記複数のエッジノードのいずれかに「モード種別=帯域確認モード」且つ「パケットステータス=先頭パケット」のIPマルチキャスト保守パケットが到着した際に、帯域確認モードの確認試験が開始されたと判断し、「パケットステータス=中間パケット」から最終パケットになるまで到着したIPマルチキャスト保守パケット毎のパケットステータス,一定の計測期間,IPマルチキャスト保守パケット長,IPマルチキャスト保守パケット数の情報から、転送帯域を計算する処理を含み、前記保守OpSによって、複数の配信サーバと複数の視聴者端末との間を接続する複数のノードで構成されたネットワーク内における転送帯域を確認するようにしたことを特徴とする。
更に、本発明のIPマルチキャスト疎通監視システムは、複数の配信サーバと複数の視聴者端末との間を接続する複数のノードで構成されたネットワークにおけるIPマルチキャストの疎通性を監視するIPマルチキャスト疎通監視システムであって、特定の配信サーバと通信する発ノードは、その通信中の送信元情報及び特定のグループ情報毎のIPマルチキャストパケットを把握する機能と、送信元情報及び特定のグループ情報の組み合わせ毎に、パケットのペイロードにシーケンス番号及び通過ルート番号の格納エリアを持つIPマルチキャスト保守パケットを生成する機能と、所定のシーケンス番号及び自ノードの通過ルート番号を当該格納エリアに挿入して、下流のノードに送信する機能とを有し、該下流のノードの各々は、該パケットの自ノードの通過ルート番号を付与して、1つ以上の視聴者端末に向けて当該IPマルチキャストパケットとともに転送する機能を有し、前記ネットワークにおける各ノードと接続可能な保守OpSは、各ノードから、IPマルチキャスト保守パケットをドロップし、経路の疎通性を監視する機能を有することを特徴とする。
更に、本発明のIPマルチキャスト疎通監視システムは、複数の配信サーバと複数の視聴者端末との間を接続する複数のノードで構成されたネットワークにおけるIPマルチキャスト疎通監視システムにおいて、前記複数のノード間は、IPマルチキャストの隣接確認が完了し、IPマルチキャストの転送要求が承諾された承諾ルートを経由してIPマルチキャストの通信をしている複数ノードの内、特定の配信サーバから送出されたことを示す送信元情報及び特定のグループ情報を持つIPマルチキャスト通信が前記特定の配信サーバから到達すべき前記複数の視聴者端末まで疎通しているか否かを確認するIPマルチキャスト疎通監視システムであって、前記ネットワークは、複数の配信サーバと、複数の視聴者端末と1個の発ノードと、複数の中継ノードと、複数のエッジノードと、1個の保守OpSとから構成されており、前記複数の配信サーバの各々は、IPマルチキャストの転送と調停の完了後、IPマルチキャストパケットを隣接の発ノードに転送する機能を有し、前記複数の視聴者端末の各々は、隣接の前記エッジノードから転送されるIPマルチキャストパケットを受信する機能を有し、前記発ノードは、隣接の前記複数の配信サーバのいずれかから受信したIPマルチキャストパケットを参照し、前記送信元情報及び前記特定のグループ情報のIPマルチキャストパケットを把握する機能と、把握した前記送信元情報及び前記特定のグループ情報毎に1個のIPマルチキャスト保守パケットを生成し、前記参照したIPマルチキャストパケットが転送される承諾ルートの隣接する中継ノードヘ送信する機能と、前記IPマルチキャスト保守パケットを生成する際、試験モードが識別できるテストモードと、送信しようとするIPマルチキャスト保守パケットの順番が判断できるシーケンス番号と、IPマルチキャスト保守パケットが通過するルートが把握できる通過ルート番号の情報とを所定の格納エリアに挿入する機能と、当該承諾ルートにIPマルチキャスト保守パケットを転送完了後、当該承諾ルートに対応するIPマルチキャスト保守パケットの送信元情報,特定のグループ情報,テストモード,シーケンス番号を前記保守OpSへ報告する機能と、送信元情報及び特定のグループ情報の組み合わせ毎の経路制御プロトコルであるPIM−Join及びPIM−Pruneを、下流の承諾ルートの隣接中継ノードから受信しているか否かを確認することにより、下流の隣接の中継ノードからのIPマルチキャスト転送要求を把握する機能と、前記保守OpSから問い合せがあった際に、前記下流の隣接の中継ノードからのIPマルチキャスト転送要求を報告する機能とを有し、前記複数の中継ノードは、隣接ノードから転送されたIPマルチキャストパケット及びIPマルチキャスト保守パケットを承諾ルートの隣接ノードヘ転送する機能と、前記IPマルチキャスト保守パケットを承諾ルートの隣接ノードヘ転送する際、自転送ノードの通過を識別可能な自ノードの通過ルート番号を、IPマルチキャスト保守パケット内の前記所定の格納エリアに付与する機能と、前記経路制御プロトコルに基づくPIM−helloを確認することにより、隣接ノードとのIPマルチキャスト隣接状況を把握する機能と、送信元情報及び特定のグループ情報の組み合わせ毎のPIM−Join及びPIM−Pruneについて、下流の承諾ルートの隣接ノードから受信しているか否かを確認することにより、下流の隣接ノードからのIPマルチキャスト転送要求を把握する機能と、送信元情報及び特定のグループ情報の組み合わせ毎のPIM−Join及びPIM−Pruneを上流の隣接ノードヘ送信しているか否かを確認することにより、上流の隣接ノードヘのIPマルチキャスト転送要求を把握する機能と、前記保守OpSから問い合せがあった際は、前記IPマルチキャスト隣接状況と、下流の隣接ノードからのIPマルチキャスト転送要求と、上流の隣接ノードヘのIPマルチキャスト転送要求とを報告する機能とを有し、前記複数のエッジノードの各々は、隣接中継ノードから到着したIPマルチキャストパケットのうち、IPマルチキャスト保守パケットのみ抜き取る機能と、抜き取ったIPマルチキャスト保守パケット内の送信元情報,特定のグループ情報,テストモード,シーケンス番号,通過ルート番号を確認し、前記保守OpSへ報告する処理と、送信元情報及び特定のグループ情報の組み合わせ毎の端末視聴管理プロトコルのQueryを承諾ルートの対応する視聴者端末へ送信しているか否かを確認することにより、該視聴者端末への視聴許可状況を把握する機能と、送信元情報及び特定のグループ情報の組み合わせ毎の端末視聴管理プロトコルのReportを承諾ルートの対応する視聴者端末から受信しているか否かを確認することにより、該視聴者端末からの視聴要求状況を把握する機能と、送信元情報及び特定のグループ情報の組み合わせ毎の前記PIM−Join及びPIM−Pruneを上流の隣接の中継ノードヘ送信しているか否かを確認することにより、上流の隣接中継ノードヘのIPマルチキャスト転送要求を把握する機能と、前記保守OpSから問い合せがあった際は、承諾ルートの対応する視聴者端末への視聴許可状況と、該視聴者端末からの視聴要求状況と、上流の隣接中継ノードヘのIPマルチキャスト転送要求とを報告する機能とを有し、前記保守OpSは、前記発ノード、前記複数の中継ノードの各々、及び、前記複数のエッジノードの各々と、情報の送受信を行う機能と、前記発ノードから報告された情報である送信元情報,特定のグループ情報,テストモード,シーケンス番号と、前記エッジノードから報告された情報である送信元情報,特定のグループ情報,テストモード,シーケンス番号,通過ルート番号とを確認することにより、前記発ノードによって送信されたIPマルチキャスト保守パケットが到着すべきエッジノードヘ到着しているか否かを確認する機能とを有し、前記保守OpSによって、複数の配信サーバと複数の視聴者端末との間を接続する複数のノードで構成されたネットワーク内における疎通性を確認するようにしたことを特徴とする。
また、本発明のIPマルチキャスト疎通監視システムにおいて、前記保守OpSは、さらに、各ノードにおける情報取得の必要性に応じて問い合わせを行い、前記発ノードに対しては、該発ノードの下流の隣接の中継ノードからのIPマルチキャスト転送要求を確認し、前記複数の中継ノードの各々に対しては、前記IPマルチキャスト隣接状況の把握要求と、下流の隣接ノードからのIPマルチキャストの転送要求と、上流の隣接ノードヘのIPマルチキャストの転送要求とを確認し、前記複数のエッジノードの各々に対しては、各視聴者端末への視聴許可状況の把握要求と、前記視聴者端末からの視聴要求状況の把握要求と、上流の隣接中継ノードヘのIPマルチキャストの転送要求とを確認する機能を有することを特徴とする。
また、本発明のIPマルチキャスト疎通監視システムにおいて、前記テストモード内には、一定の計測期間において転送するIPマルチキャスト保守パケットのデータ量としての転送帯域を確認する試験としての転送帯域モードと、それ以外の試験としての通常モードとを判別するモード種別と、前記モード種別が帯域確認モードの際に、転送帯域モードで転送する先頭パケット、中間パケット及び最終パケットが判別できるパケットステータスの情報と、前記一定の計測期間の情報と、IPマルチキャスト保守パケット長の情報と、前記一定の計測期間の時間内で送付するIPマルチキャスト保守パケット数の情報とが保持されており、前記保守OpSによって転送帯域を確認する際に、前記発ノードは、前記モード種別に帯域確認モードを登録すると共に、パケットステータス,一定の計測期間,IPマルチキャスト保守パケット長,IPマルチキャスト保守パケット数を設定し、前記承諾ルートの隣接中継ノードヘIPマルチキャスト保守パケットを転送する機能と、前記複数のエッジノードの各々は、隣接の中継ノードから到着し抜き出したIPマルチキャスト保守パケットのモード種別を参照し、帯域確認モードの場合、パケットステータス,一定の計測期間,IPマルチキャスト保守パケット長,IPマルチキャスト保守パケット数の情報を取り出す機能とを有し、前記保守OpSは、転送帯域の確認の対象となる前記複数のエッジノードのいずれかに「モード種別=帯域確認モード」且つ「パケットステータス=先頭パケット」のIPマルチキャスト保守パケットが到着した際に、帯域確認モードの確認試験が開始されたと判断し、「パケットステータス=中間パケット」から最終パケットになるまで到着したIPマルチキャスト保守パケット毎のパケットステータス,一定の計測期間,IPマルチキャスト保守パケット長,IPマルチキャスト保守パケット数の情報から、転送帯域を計算する機能を有し、前記保守OpSによって、複数の配信サーバと複数の視聴者端末との間を接続する複数のノードで構成されたネットワーク内における転送帯域を確認するようにしたことを特徴とする。
本発明のIPマルチキャスト疎通監視方法及びシステムによれば、自ネットワークエリアに閉じた、IPマルチキャスト疎通性が可能となる。また、タイムリーに特定の送信元情報(S)及び特定のグループ情報(G)単位で到達すべき全端末に対してIPマルチキャストが到達しているか確認でき、マルチキャストTreeの把握もできタイムリーな経路確認が可能になる。これにより、マルチキャスト通信の経路における障害監視や障害の切り分けが容易になる。
加えて、テストモードについては、帯域確認モードの機能があるため、帯域保障を前提にIPマルチキャストの帯域使用状況をタイムリーに確認可能である。
尚、定常は、発ノード及びエッジノードからの保守OpSに対しての通知のみで各ノードでは大容量の情報をデータベースとして保持する必要がないため、本発明のIPマルチキャスト疎通監視方法及びシステムを実現するための機能を各ノードヘ盛り込む際のノード性能への影響も少なくて済む。
以下、本発明による各実施例のIPマルチキャスト到達監視方法及びシステムを、図面を参照して詳細に説明する。図1〜図10は、本発明の原理を示すIPマルチキャスト疎通監視システムの各実施例のブロック図である。尚、各図において同様な構成要素には同一の参照番号を付している。
また、以下の説明においても、従来技術との対比が容易なように、ノード間のマルチキャスト制御プロトコルにPIM−SSMを、端末視聴管理プロトコルにMLDv2を用いるとして説明する。また、140−1〜140−6のマルチキャストルートにおいて、発ノードA(120)〜エッジノードE(124)の隣接ノード間はPIM‐HelloにてNeighberが確立しており(隣接確認の確立)、さらに、PIM‐joinの確認が完了し、MLDv2による視聴者端末からの要求手続きが完了しているものとする(承諾ルートの確立)。
図1〜図10において、
101−1,101−2は、配信サーバMS1,MS2、
110−1,110−2は、視聴者端末h1,h2、
115は、自ネットワークエリア、
116は、配信サーバ側、
117は、ユーザ側(即ち、視聴者端末側)、
118,119は、ネットワーク境界点、
120は、発ノードA、
121,122は、中継ノードB,C、
123,124は、エッジノードD,E、
140−1〜140−6は、送信元情報(S)がMS1(101−1)の同一のグループ(G)宛のマルチキャストルート、
150は、保守OpS(符号(イ)で示すように各ノードの経路情報を確認可能)、
160は、IPマルチキャスト保守パケット情報の内訳、
161は、テストモード(TM)内の詳細情報、
200〜211は、外付け装置a〜lを表す。
以下に説明する各実施例のIPマルチキャスト疎通監視方法は、複数の配信サーバと複数の視聴者端末との間を接続する複数のノードで構成されたネットワークにおけるIPマルチキャストの疎通性を監視する。特定の配信サーバと通信する発ノードA(120)は、その通信中の送信元情報(以下、Sと称する)及び特定のグループ情報(以下、Gと称する)毎のIPマルチキャストパケットを把握し、送信元情報及び特定のグループ情報の組み合わせ毎に、ペイロードにシーケンス番号(以下、SNと称する)及び通過ルート番号(以下、RNと称する)の格納エリアを持つIPマルチキャスト保守パケット(160)を生成し、所定のシーケンス番号(SN)及び自ノードの通過ルート番号(RN)を当該格納エリアに挿入して、当該IPマルチキャストパケットとともに下流のノードに送信する。下流のノードの各々は、該パケットの自ノードの通過ルート番号を付与して、1つ以上の視聴者端末に向けて当該IPマルチキャストパケットとともに転送する。尚、発ノードが生成するIPマルチキャスト保守パケット(160)に、ヘッダの空きエリアにIPマルチキャスト保守パケットであることを識別する試験パケット識別子(TPM)を付与するのが好適であり、下流のノード(中継ノード又はエッジノード)は、このTPMを参照することにより、IPマルチキャストパケットであるか、又はIPマルチキャスト保守パケットであるかを容易に識別することができる。このTPMは、如何なる態様のものであってもよく、例えばIPv4のIPヘッダであればOptionフィールドなどを用いるようにして、通常の転送動作に影響のない格納エリアに付与する。保守OpS(Operating System)(150)は、各ノードから経路の疎通性の情報を取得する。
即ち、以下に説明する各実施例のIPマルチキャスト疎通監視システムは、複数の配信サーバMS1,MS2(101−1,101−2)と複数の視聴者端末h1,h2(110−1,110−2)との間を接続する複数のノードで構成されたネットワークにおけるIPマルチキャスト疎通監視システムにおいて、複数のノード間は、IPマルチキャストの隣接確認が完了し、IPマルチキャストの転送要求が承諾されたルート(以下、承諾ルートと称する)を経由してIPマルチキャストの通信をしている複数ノードの内、特定の配信サーバMS1から送出されたことを示す送信元情報(S)及び特定のグループ情報(G)を持つIPマルチキャスト通信が特定の配信サーバMS1から到達すべき複数の視聴者端末h1,h2(110−1,110−2)まで疎通しているか否かを確認するIPマルチキャスト疎通監視システムである。ここで、本発明は、特定の発ノード、複数の配信サーバ、複数の中継ノード、複数のエッジノード、及び、複数の視聴者端末について、それぞれ各実施例の構成に限定されるものではないことは云うまでもない。
各実施例におけるネットワークは、複数の配信サーバMS1,MS2(101−1,101−2)と、複数の視聴者端末(h1,h2)と、1個の発ノードA(120)と、複数の中継ノードB,C(121,122)と、複数のエッジノードD,E(123,124)と、1個の保守OpS(150)とから構成されている。
また、複数の配信サーバMS1,MS2(101−1,101−2)の各々は、IPマルチキャストの転送と調停の完了後、IPマルチキャストパケットを隣接の発ノードA(120)に転送する機能を有する。
複数の視聴者端末h1,h2の各々は、隣接のエッジノードから転送されるIPマルチキャストパケットを受信する機能を有する。
発ノードA(120)は、隣接の複数の配信サーバMS1,MS2(101−1,101−2)のいずれかから受信したIPマルチキャストパケットを参照し、送信元情報(S)及び特定のグループ情報(G)のIPマルチキャストパケットを把握する機能と、把握した送信元情報(S)及び特定のグループ情報(G)毎に1個のIPマルチキャスト保守パケットを生成し、参照したIPマルチキャストパケットが転送される承諾ルートの隣接する中継ノードヘ送信する機能と、IPマルチキャスト保守パケットを生成する際、試験モードが識別できるテストモード(以下、TMと称する)と、送信しようとするIPマルチキャスト保守パケットの順番が判断できるシーケンス番号(SN)と、IPマルチキャスト保守パケットが通過するルートが把握できる通過ルート番号(RN)の情報とを所定の格納エリアに挿入する機能と、当該承諾ルートにIPマルチキャスト保守パケットを転送完了後、当該承諾ルートに対応するIPマルチキャスト保守パケットの送信元情報(S),特定のグループ情報(G),テストモード(TM),シーケンス番号(SN)を保守OpS(150)へ報告する機能と、送信元情報(S)及び特定のグループ情報(G)の組み合わせ毎の経路制御プロトコルであるPIM−Join及びPIM−Pruneを、下流の承諾ルートの隣接中継ノードから受信しているか否かを確認することにより、下流の隣接の中継ノードからのIPマルチキャスト転送要求を把握する機能と、保守OpS(150)から問い合せがあった際に、下流の隣接の中継ノードからのIPマルチキャスト転送要求を報告する機能とを有する。
複数の中継ノードB,C(121,122)の各々は、隣接ノードから転送されたIPマルチキャストパケット及びIPマルチキャスト保守パケットを承諾ルートの隣接ノードヘ転送する機能と、IPマルチキャスト保守パケットを承諾ルートの隣接ノードヘ転送する際、自転送ノードの通過を識別可能な自ノードの通過ルート番号(RN)を、IPマルチキャスト保守パケット内の当該所定の格納エリアに付与する機能と、経路制御プロトコルに基づくPIM−helloを確認することにより、隣接ノードとのIPマルチキャスト隣接状況を把握する機能と、送信元情報(S)及び特定のグループ情報(G)の組み合わせ毎のPIM−Join及びPIM−Pruneについて、下流の承諾ルートの隣接ノードから受信しているか否かを確認することにより、下流の隣接ノードからのIPマルチキャスト転送要求を把握する機能と、送信元情報(S)及び特定のグループ情報(G)の組み合わせ毎のPIM−Join及びPIM−Pruneを上流の隣接ノードヘ送信しているか否かを確認することにより、上流の隣接ノードヘのIPマルチキャスト転送要求を把握する機能と、保守OpS(150)から問い合せがあった際は、IPマルチキャスト隣接状況と、下流の隣接ノードからのIPマルチキャスト転送要求と、上流の隣接ノードヘのIPマルチキャスト転送要求とを報告する機能とを有する。
複数のエッジノードD,E(123,124)の各々は、隣接中継ノードから到着したIPマルチキャストパケットのうち、IPマルチキャスト保守パケットのみ抜き取る機能と、抜き取ったIPマルチキャスト保守パケット内の送信元情報(S),特定のグループ情報(G),テストモード(TM),シーケンス番号(SN),通過ルート番号(RN)を確認し、保守OpS(150)へ報告する機能と、送信元情報(S)及び特定のグループ情報(G)の組み合わせ毎の端末視聴管理プロトコルのQueryを承諾ルートの対応する視聴者端末へ送信しているか否かを確認することにより、該視聴者端末への視聴許可状況を把握する機能と、送信元情報(S)及び特定のグループ情報(G)の組み合わせ毎の端末視聴管理プロトコルのReportを承諾ルートの対応する視聴者端末から受信しているか否かを確認することにより、該視聴者端末からの視聴要求状況を把握する機能と、送信元情報(S)及び特定のグループ情報(G)の組み合わせ毎のPIM−Join及びPIM−Pruneを上流の隣接の中継ノードヘ送信しているか否かを確認することにより、上流の隣接中継ノードヘのIPマルチキャスト転送要求を把握する機能と、保守OpS(150)から問い合せがあった際は、承諾ルートの対応する視聴者端末への視聴許可状況と、該視聴者端末からの視聴要求状況と、上流の隣接中継ノードヘのIPマルチキャスト転送要求とを報告する機能とを有する。
保守OpS(150)は、発ノードA(120)、複数の中継ノードB,C(121,122)の各々、及び、複数のエッジノードD,E(123,124)の各々と、情報の送受信を行う機能と、発ノードA(120)から報告された情報である送信元情報(S),特定のグループ情報(G),テストモード(TM),シーケンス番号(SN)と、エッジノードから報告された情報である送信元情報(S),特定のグループ情報(G),テストモード(TM),シーケンス番号(SN),通過ルート番号(RN)とを確認することにより、発ノードA(120)によって送信されたIPマルチキャスト保守パケットが到着すべきエッジノードヘ到着しているか否かを確認する機能とを有する。
保守OpS(150)は、各ノードにおける情報取得の必要性に応じて問い合わせを行い、発ノードA(120)に対しては、該発ノードA(120)の下流の隣接の中継ノードからのIPマルチキャスト転送要求を確認し、複数の中継ノードB,C(121,122)の各々に対しては、IPマルチキャスト隣接状況の把握要求と、下流の隣接ノードからのIPマルチキャストの転送要求と、上流の隣接ノードヘのIPマルチキャストの転送要求とを確認し、複数のエッジノードD,E(123,124)の各々に対しては、各視聴者端末への視聴許可状況の把握要求と、視聴者端末からの視聴要求状況の把握要求と、上流の隣接中継ノードヘのIPマルチキャストの転送要求とを確認する機能とを有する。
まず、図1〜4を参照して、本発明による実施例1のIPマルチキャスト到達監視方法及びシステムを説明する。
(実施例1)
以下、説明にあたり、MS1発のマルチキャストルート(140−1〜140−6)についての処理を例とする。配信サーバMS1(101−1)から配信されたIPマルチキャストパケットは、MS1のマルチキャストルート(140−1〜140−6)にしたがって、発ノードA(120)を経由し、中継ノードC(122)でコピーされた後、エッジノードD(123)及びエッジノードE(124)に送信され、視聴者端末h1,h2に配信されているとする。従って、中継ノードB(121)を経由する場合のマルチキャストルートについての説明はしないが、この場合の中継ノードB(121)の動作は、中継ノードC(122)と同様である。
まず、図1を参照して、発ノードA(120)の処理を「処理1」として説明する。
[処理1]
発ノードA(120)の処理として、以下の〔処理1−a〕〜〔処理1−c〕を定常で実施し、〔処理1−d〕は保守OpSからの問い合せがあった際に実施する。
〔処理1−a〕
発ノードA(120)は、通過IPマルチキャストパケットの送信元情報(S)及びグループ番号(G)を確認する(以下、(S,G)と称する)。
〔処理1−b〕
発ノードA(120)は、該当(S,G)のIPマルチキャスト保守パケットを生成し、マルチキャストルート(140−2)に挿入すると共に、生成の際、パケット挿入時、テストモード(TM)、シーケンス番号(SN)及び通過ルート番号(RN)をパケット内ペイロードに付与する(詳細は、図9にて後述する)。また、発ノードA(120)は、IPマルチキャスト保守パケット(160)におけるヘッダの空きエリアに、IPマルチキャスト保守パケットであることを識別する試験パケット識別子(TPM)を付与する。この試験パケット識別子(TPM)は、下流のノード(中継ノード又はエッジノード)において、IPマルチキャストパケットであるか、又はIPマルチキャスト保守パケットであるかを識別するのに用いられる。
〔処理1−c〕
発ノードA(120)は、挿入したIPマルチキャスト保守パケットの(S,G)、テストモード(TM)、シーケンス番号(SN)を保守OpSへ報告する。
〔処理1−d〕
また、保守OpSからの問い合せがあった際には、発ノードA(120)は、マルチキャストルート(140−2)へ送信するIPマルチキャスト保守パケットに対応する(S,G)について、マルチキャストルート(140−2)からのPIM−join/prune送信状態を確認して、保守OpSへ報告する。
次に、図2を参照して、中継ノードC(122)の処理を「処理2」として説明する。
[処理2]
中継ノードC(122)の処理として、以下の〔処理2−a〕を定常で実施し、〔処理2−b〕〜〔処理2−d〕は、保守OpSからの問い合せがあった際に実施する。
〔処理2−a〕
中継ノードC(122)は、試験パケット識別子(TPM)を参照してIPマルチキャスト保守パケットであることを識別し、通過ルート番号(RN)を付与してマルチキャストルート(140−3)及び(140−5)にコピーして転送する。
〔処理2−b〕
また、保守OpSからの問い合せがあった際には、中継ノードC(122)は、PIM−he1loの確認を発ノードA(120)間、エッジノードE(124)間及びエッジノードD(123)間で実施して、保守OpSへ報告する。
〔処理2−c〕
また、保守OpSからの問い合せがあった際には、中継ノードC(122)は、マルチキャストルート(140−2)を介して受信するIPマルチキャスト保守パケットに対応する(S,G)について、マルチキャストルート(140−3)及び(140−4)からのPIM−join/prune受信状態を確認して、保守OpSへ報告する。
〔処理2−d〕
また、保守OpSからの問い合せがあった際には、中継ノードC(122)は、マルチキャストルート(140−2)を経由して受信するIPマルチキャスト保守パケットに対応する(S,G)について、マルチキャストルート(140−2)へのPIM−join/prune送信状態を確認して、保守OpSへ報告する。
次に、図3を参照して、エッジノード処理(10−3)の処理を「処理3」として説明する。
[処理3]
エッジノードD(123)の処理として、以下の〔処理3−a〕を定常で実施し、〔処理3−b〕〜〔処理3−d〕は保守OpSからの問い合せがあった際に実施する。
〔処理3−a〕
エッジノードD(123)は、マルチキャストルート(140−5)を経由して受信したIPマルチキャスト保守パケットのみを試験パケット識別子(TPM)を参照してIPマルチキャスト保守パケットであることを識別して抜き出し、シーケンス番号(SN)、通過ルート番号(RN)を確認し、保守OpSへ報告する。
〔処理3−b〕
また、保守OpSからの問い合せがあった際には、エッジノードD(123)は、マルチキャストルート(140−5)を経由して受信するIPマルチキャスト保守パケットに対応する(S,G)について、MLDv2:Queryの視聴者端末h2(110−2)への送信状態について確認し、保守OpSへ報告する。
〔処理3−c〕
また、保守OpSからの問い合せがあった際には、エッジノードD(123)は、マルチキャストルート(140−5)を経由して受信するIPマルチキャスト保守パケットに対応する(S,G)について、MLDv2:ReportGoin/1eave)の視聴者端末h2(110−2)への受信状態を確認し、保守OpSへ報告する。
〔処理3−d〕
また、保守OpSからの問い合せがあった際には、エッジノードD(123)は、マルチキャストルート(140−5)を経由して受信するIPマルチキャスト保守パケットに対応する(S,G)について、マルチキャストルート(140−5)へのPIM−join/Prune送信状態を確認し、保守OpSへ報告する。
また、エッジノードE(124)でも同様に、以下に説明するように、〔処理3−a〕を定常で実施し、〔処理3−b〕〜〔処理3−d〕は保守OpSからの問い合せがあった際に実施する。
〔処理3−a〕
エッジノードE(124)は、マルチキャストルート(140−3)を経由して受信したIPマルチキャスト保守パケットのみを試験パケット識別子(TPM)を参照してIPマルチキャスト保守パケットであることを識別して抜き出し、シーケンス番号(SN)、通過ルート番号(RN)を確認し、保守OpSへ報告する。
〔処理3−b〕
また、保守OpSからの問い合せがあった際には、エッジノードE(124)は、マルチキャストルート(140−3)を経由して受信するIPマルチキャスト保守パケットに対応する(S,G)について、MLDv2:Queryの視聴者端末h1(110−1)への送信状態について確認し、保守OpSへ報告する。
〔処理3−c〕
また、保守OpSからの問い合せがあった際には、エッジノードE(124)は、マルチキャストルート(140−3)を経由して受信するIPマルチキャスト保守パケットに対応する(S、G)について、MLDv2:Report(join/leave)の視聴者端末h1(110−1)への受信状態を確認し、保守OpSへ報告する。
〔処理3−d〕
また、保守OpSからの問い合せがあった際には、エッジノードE(124)は、マルチキャストルート(140−3)を経由して受信するIPマルチキャスト保守パケットに対応する(S,G)について、マルチキャストルート(140−3)へのPIM−join/prune送信状態を確認し、保守OpSへ報告する。
次に、図4を参照して、保守OpS(150)の処理を「処理4」として説明する。
[処理4]
保守OpS(150)の処理として、以下の〔処理4−a〕、〔処理4−b〕を実施する。
〔処理4−a〕
保守OpSは、前述の〔処理1−a〕で発ノードA(120)から取得したIPアルチキャスト保守パケットの(S,G)、テストモード(TM)、シーケンス番号(SN)と、前述の〔処理3−a〕でエッジノードD(123)及びE(124)から取得したIPマルチキャスト保守パケットの、テストモード(TM)、シーケンス番号(SN)、通過ルート番号(RN)とを照合し、IPマルチキャストパケットの到達状況及びIPマルチキャストTree把握による経路監視を実施する。
〔処理4−b〕
保守OpSは、前述の〔処理3−b〕〜〔処理3−d〕でエッジノードD(123)及びE(124)からの情報より、視聴者端末h1,h2(110−1,110−2)からの要求通りにIPマルチキャストパケットが到着しているかの到達の正常性を確認し、異常と判断した場合は、マルチキャストルート上の発ノードA(120)に対して〔処理1−d〕の情報及び中継ノードC(122)に対して〔処理2−b〕〜〔処理2−d〕の情報を問い合せ、故障切分けを実施する。
このように、実施例1の方法を用いれば、自ネットワークエリアに閉じた、IPマルチキャストの疎通性の確認が可能となる。また、実施例1の方法では、タイムリーにS,G単位で到達すべき全端末に対してIPマルチキャストが到達しているかを確認することができ、マルチキャストTreeの把握もでき、タイムリーな経路確認が可能である。
次に、図5〜8を参照して、本発明による実施例2のIPマルチキャスト到達監視方法及びシステムを説明する。
(実施例2)
以下、説明にあたり、MS1発のマルチキャストルート(140−1〜140−6)についての処理を例とする。配信サーバMS1(101−1)から配信されたIPマルチキャストパケットは、MS1のマルチキャストルート(140−1〜140−6)にしたがって、発ノードA(120)を経由し、中継ノードC(122)でコピーされた後、エッジノードD(123)及びエッジノードE(124)に送信され、視聴者端末h1,h2に配信されているとする。従って、中継ノードB(121)を経由する場合のマルチキャストルートについての説明はしないが、この場合の中継ノードB(121)の動作は、中継ノードC(122)と同様である。
まず、図5を参照して、外付け装置a(200)の処理を「処理1」として説明する。
[処理1]
外付け装置a(200)の処理として、以下の〔処理1−a〕〜〔処理1−c〕を定常で実施する。
〔処理1−a〕
外付け装置a(200)は、通過IPマルチキャストパケットの送信元情報(S)及びグループ番号(G)を確認する(以下、(S,G)と称する)。
〔処理1−b〕
外付け装置a(200)は、該当(S,G)のIPマルチキャスト保守パケットを生成し、発ノードA(120)向けに挿入すると共に、生成の際、パケット挿入時、テストモード(TM)、シーケンス番号(SN)及び通過ルート番号(RN)をパケット内ペイロードに付与する(詳細は、図9にて後述する)。また、外付け装置a(200)は、IPマルチキャスト保守パケットにおけるヘッダの空きエリアに、IPマルチキャスト保守パケットであることを識別する試験パケット識別子(TPM)を付与する。この試験パケット識別子(TPM)は、下流のノード(中継ノード又はエッジノード、又は下流の外付け装置)において、IPマルチキャストパケットであるか、又はIPマルチキャスト保守パケットであるかを識別するのに用いられる。
〔処理1−c〕
外付け装置a(200)は、挿入したIPマルチキャスト保守パケットの(S,G)、テストモード(TM)、シーケンス番号(SN)を保守OpSへ報告する。
次に、図6を参照して、外付け装置c,f,g(202,207,205)の処理は「処理2」として同様に動作し、まず、外付け装置c(202)の処理を説明する。
[処理2]
外付け装置c(202)の処理として、以下の〔処理2−a〕を定常で実施し、〔処理2−b〕〜〔処理2−c〕は保守OpSからの問い合せがあった際に実施する。
〔処理2−a〕
外付け装置c(202)は、試験パケット識別子(TPM)を参照してIPマルチキャスト保守パケットであることを識別してIPマルチキャスト保守パケットを確認し、通過ルート番号(RN)を付与してマルチキャストルート(140−2)上の中継ノードC(122)向けへ転送する。
〔処理2−b〕
また、保守OpSからの問い合せがあった際には、外付け装置c(202)は、PIM−he11oの確認を発ノードA(120)間、中継ノードC(122)間で実施して、保守OpSへ報告する。
〔処理2−c〕
また、保守OpSからの問い合せがあった際には、外付け装置c(202)は、発ノードA(120)から受信するIPマルチキャスト保守パケットに対応する(S,G)について、中継ノードC(122)からのPIM−join/prune受信状態を確認して、保守OpSへ報告する。
次に、外付け装置f(207)でも、以下の〔処理2−a〕を定常で実施し、〔処理2−b〕〜〔処理2−c〕は保守OpSからの問い合せがあった際に実施する。
〔処理2−a〕
外付け装置f(207)は、試験パケット識別子(TPM)を参照してIPマルチキャスト保守パケットであることを識別してIPマルチキャスト保守パケットを確認し、通過ルート番号(RN)を付与してマルチキャストルート(140−2)上のエッジノードE(124)向けへ転送する。
〔処理2−b〕
また、保守OpSからの問い合せがあった際には、外付け装置f(207)は、PIM−helloの確認を中継ノードC(122)間及びエッジノードE(124)間で実施して、保守OpSへ報告する。
〔処理2−c〕
また、保守OpSからの問い合せがあった際には、外付け装置f(207)は、中継ノードC(122)から受信するIPマルチキャスト保守パケットに対応する(S,G)について、エッジノードE(124)からのPIM−join/prune受信状態を確認して、保守OpSへ報告する。
併せて次に、外付け装置g(205)でも、以下の〔処理2−a〕を定常で実施し、〔処理2−b〕〜〔処理2−c〕は保守OpSからの問い合せがあった際に実施する。
〔処理2−a〕
外付け装置g(205)は、試験パケット識別子(TPM)を参照してIPマルチキャスト保守パケットであることを識別してIPマルチキャスト保守パケットを確認し、通過ルート番号(RN)を付与してマルチキャストルート(140−2)上のエッジノードD(123)向けへ転送する。
〔処理2−b〕
また、保守OpSからの問い合せがあった際には、外付け装置g(205)は、PIM−he11oの確認を中継ノードC(122)間及びエッジノードD(123)間で実施して、保守OpSへ報告する。
〔処理2−c〕
また、保守OpSからの問い合せがあった際には、外付け装置g(205)は、中継ノードC(122)から受信するIPマルチキャスト保守パケットに対応する(S,G)について、エッジノードD(123)からのPIM−join/prune受信状態を確認して、保守OpSへ報告する。
次に、図7を参照して、外付け装置k,l(210,211)の処理は「処理3」として同様に動作し、まず、外付け装置k(210)の処理を説明する。
[処理3]
外付け装置k(210)の処理として、以下の〔処理3−a〕を定常で実施し、〔処理3−b〕〜〔処理3−c〕は保守OpSからの問い合せがあった際に実施する。
〔処理3−a〕
外付け装置k(210)は、エッジノードE(124)から受信したIPマルチキャスト保守パケットのみを試験パケット識別子(TPM)を参照してIPマルチキャスト保守パケットであることを識別して抜き出し、シーケンス番号(SN)、通過ルート番号(RN)を確認し、保守OpSへ報告する。
〔処理3−b〕
また、保守OpSからの問い合せがあった際には、外付け装置k(210)は、エッジノードE(124)から受信するIPマルチキャスト保守パケットに対応する(S,G)について、エッジノードE(124)から視聴者端末h2(110−2)へのMLDv2:Query送信状態について確認し、保守OpSへ報告する。
〔処理3−c〕
また、保守OpSからの問い合せがあった際には、外付け装置k(210)は、エッジノードE(124)から受信するIPマルチキャスト保守パケットに対応する(S,G)について、MLDv2:Report(join/leave)の視聴者端末h2(110−2)からエッジノードE(124)への受信状態を確認し、保守OpSへ報告する。
また外付け装置l(211)でも、以下の〔処理3−a〕を定常で実施し、〔処理3−b〕〜〔処理3−c〕は保守OpSからの問い合せがあった際に実施する。
〔処理3−a〕
外付け装置l(211)は、エッジノードD(123)から受信したIPマルチキャスト保守パケットのみを試験パケット識別子(TPM)を参照してIPマルチキャスト保守パケットであることを識別して抜き出し、シーケンス番号(SN)、通週ルート番号(RN)を確認し、保守OpSへ報告する。
〔処理3−b〕
また、保守OpSからの問い合せがあった際には、外付け装置l(211)は、エッジノードD(123)から受信するIPマルチキャスト保守パケットに対応する(S,G)について、エッジノードD(123)から視聴者端末h1(110−1)へのMLDv2:Queryの送信状態について確認し、保守OpSへ報告する。
〔処理3−c〕
また、保守OpSからの問い合せがあった際には、外付け装置l(211)は、エッジノードd(123)から受信するIPマルチキャスト保守パケットに対応する(S,G)について、MLDv2:Report(join/leave)の視聴者端末h1(110−1)からエッジノードD(123)への受信状態を確認し、保守OpSへ報告する。
次に、図8を参照して、保守OpS(150)の処理を「処理4」として説明する。
[処理4]
保守OpS(150)の処理として、以下の〔処理4−a〕、〔処理4−b〕を実施する。
〔処理4−a〕
保守OpS(150)は、前述の〔処理1−a〕で外付け装置a(200)から取得したIPマルチキャスト保守パケットの(S,G)、テストモード(TM)、シーケンス番号(SN)と、前述の〔処理3−a〕で外付け装置k(210)及びl(211)から取得したIPマルチキャスト保守パケットの、テストモード(TM)、シーケンス番号(SN)、通過ルート番号(RN)とを照合し、IPマルチキャストパケットの到達状況及びIPマルチキャストTree把握による経路監視を実施する。
〔処理4−b〕
保守OpS(150)は、前述の〔処理3−b〕〜〔処理3−d〕で外付け装置k(210)及びl(211)からの情報より、視聴ホストh(110)からの要求通りにIPマルチキャストパケットが到着しているかの到達正常性を確認し、異常と判断した場合は、マルチキャストルート上の外付け装置c(202)、f(207)及びg(205)に対して〔処理2−b〕〜〔処理2−c〕の情報を問い合せ、故障切分けを実施する。
このように、実施例2の方法であれば、外付け装置を用いる場合にも、自ネットワークエリアに閉じた、IPマルチキャストの疎通性の確認が可能となる。また、実施例2の方法では、タイムリーにS,G単位で到達すべき全端末に対してIPマルチキャストが到達しているかを確認することができ、マルチキャストTreeの把握もでき、タイムリーな経路確認が可能である。
また、実施例2の方法であれば、「各ノードの機能変更の可否」及び「各ノードの機能性能条件による機能盛り込み制限」の課題を回避することが可能となる。
次に、図9及び10を参照して、本発明による実施例3のIPマルチキャスト到達監視方法及びシステムを説明する。前述した実施例1又は2のIPマルチキャスト到達監視システムにおいて、帯域使用状況を確認する例であり、実施例1又は2のIPマルチキャスト到達監視システムに対して更なる機能が具備される。
(実施例3)
即ち、実施例3のIPマルチキャスト到達監視システムは、実施例1又は2のIPマルチキャスト到達監視システムに対して、さらに、テストモード(TM)内に、一定の計測期間(以下、Tと称する)にて転送するIPマルチキャスト保守パケットのデータ量(以下、転送帯域と称する)を確認する試験(以下、転送帯域モード)と、それ以外の試験(以下、通常モードと称する)とを判別するモード種別(以下、MDと称する)と、モード種別(MD)が帯域確認モードの際に、転送帯域モードで転送する先頭パケット、中間パケット及び最終パケットが判別できるパケットステータス(以下、PSTと称する)の情報と、該一定の計測期間(T)の情報と、IPマルチキャスト保守パケット長(以下、Mと称する)の情報と、該一定の計測期間(T)の時間内で送付するIPマルチキャスト保守パケット数(以下、Nと称する)の情報とを保持するように構成している。
そして、保守OpS(150)によって転送帯域を確認する際に、発ノードA(120)は、モード種別(MD)に帯域確認モードを登録すると共に、パケットステータス(PST),一定の計測期間(T),IPマルチキャスト保守パケット長(M),IPマルチキャスト保守パケット数(N)を設定し、承諾ルートの隣接中継ノードヘIPマルチキャスト保守パケットを転送する機能と、複数のエッジノードD,E(123,124)の各々は、隣接の中継ノードから到着し抜き出したIPマルチキャスト保守パケットのモード種別(MD)を参照し、帯域確認モードの場合、パケットステータス(PST),一定の計測期間(T),IPマルチキャスト保守パケット長(M),IPマルチキャスト保守パケット数(N)の情報を取り出す機能を有する。
また、保守OpS(150)は、転送帯域の確認の対象となる複数のエッジノードD,E(123,124)のいずれかに「モード種別(MD)=帯域確認モード」且つ「パケットステータス(PST)=先頭パケット」のIPマルチキャスト保守パケットが到着した際に、帯域確認モードの確認試験が開始されたと判断し、「パケットステータス(PST)=中間パケット」から最終パケットになるまで到着したIPマルチキャスト保守パケット毎のパケットステータス(PST),一定の計測期間(T),IPマルチキャスト保守パケット長(M),IPマルチキャスト保守パケット数(N)の情報から、転送帯域を計算する機能を有する。
図9は、本発明の原理を示すIPマルチキャスト保守パケット内情報を示している。IPマルチキャストパケットが所要の帯域を使用しているか否かを確認(以下、帯域使用状況確認と称する)する際、テストモード(TM)のエリアを使用して識別する。
テストモード(TM)の詳細(161)にパラメータ内訳を示す。
MD:モード識別(通常モード/帯域確認モード)、
PST:パケットステータス(先頭パケット/中間パケット/最終パケット)、
T:計測間隔(先頭パケットから最終パケット完了までの送出時聞:sec)、
M:パケット長(bit)、
N:パケット数(計測間隔(T)内で送出するパケット数:個)
本パラメータから、転送帯域は(1〜N)ΣM/Tとなる。
次に、図10を参照して、動作を説明する。尚、説明にあたりMS1発のIPマルチキャストルート(140)でIPマルチキャストパケットが転送されている処理を例とする。
「帯域使用状況確認」の際は、発ノードA(120)にて挿入するIPマルチキャスト保守パケットのテストモード(TM)内モード識別(MD)に帯域確認モードを設定する。
帯域確認モードの場合は、パケットステータス(PST)、計測間隔(T)、パケット長(M)、パケット数(N)を設定する。尚、Mはパケット毎に可変値を許容し、T,Mは、PST=先頭パケットの際に設定が必須である。
発ノードA(120)が、MD=帯域確認モード、且つPST=先頭パケット、を設定したIPマルチキャスト保守パケットを中継ノードCへ送出開始した際は、「帯域使用状況確認」が開始された状態となり、発ノードA(120)は、計測間隔(T)内にパケット数(N)に設定したパケットを送出する。
保守OpS(150)からの問い合わせに応じて、エッジノードE(124)とエッジノードD(123)は、転送されたPSTが先頭パケットから最終パケットまでの帯域確認モード(MD)のIPマルチキャスト保守パケットを確認し、取り出したT,M,Nを元に転送帯域を式(1)を用いて計算し、帯域使用状況を確認し、保守OpS(150)に報告する。
Figure 2009201054
このように、実施例3の方法を用いれば、自ネットワークエリアに閉じた、IPマルチキャストの疎通性の確認が可能となる。また、本方法では、タイムリーにS,G単位で到達すべき全端末に対してIPマルチキャストが到達しているかを確認することができ、マルチキャストTreeの把握もできタイムリーな経路確認が可能である。
加えて、テストモードについては、帯域確認モードの機能があるため、帯域補償を前提にIPマルチキャストの帯域使用状況をタイムリーに確認可能である。
また、前述した各実施例において、定常は発ノード及びエッジノードからの保守OpSに対しての通知のみで各ノードでは大容量の情報をデータベースとして保持する必要がないため、本方式を実現するための機能を各ノードヘ盛り込む際のノード性能への影響も少なくて済むようになる。
前述した実施例では、特定の形態について説明したが、本発明は、前述した実施例に限定されるものではなく、その主旨を逸脱しない範囲において種々変更可能である。例えば、実施例1又は2を組み合わせて実現することもできる。従って、本発明は、上述の実施例にて制限されるものではなく、特許請求の範囲によってのみ制限される。
特定のサーバから到達すべき複数の視聴者端末まで通信の疎通ができているか否かを確認できるようになるため、マルチキャスト通信に有用である。
本発明による実施例1のIPマルチキャスト到達監視システムのブロック図である(その1)。 本発明本発明による実施例1のIPマルチキャスト到達監視システムのブロック図である(その2)。 本発明による実施例1のIPマルチキャスト到達監視システムのブロック図である(その3)。 本発明による実施例1のIPマルチキャスト到達監視システムのブロック図である(その4)。 本発明による実施例2のIPマルチキャスト到達監視システムのブロック図である(その1)。 本発明による実施例2のIPマルチキャスト到達監視システムのブロック図である(その2)。 本発明による実施例2のIPマルチキャスト到達監視システムのブロック図である(その3)。 本発明による実施例2のIPマルチキャスト到達監視システムのブロック図である(その4)。 本発明による一実施例のIPマルチキャスト保守パケット内情報を示す図である。 本発明による実施例3のIPマルチキャスト到達監視システムのブロック図である。 従来のIPマルチキャスト到達監視システムのブロック図である(その1)。 従来のIPマルチキャスト到達監視システムのブロック図である(その2)。
符号の説明
101−1,101−2 配信サーバMS1,MS2
110−1,110−2 視聴者端末h1,h2
115 自ネットワークエリア
116 配信サーバ側
117 ユーザ側
118,119 ネットワーク境界点
120は、発ノードA
121,122は、中継ノードB,C
123,124は、エッジノードD,E
140−1〜140−6 マルチキャストルート
150 保守OpS
160 IPマルチキャスト保守パケット情報の内訳
161 テストモード(TM)内の詳細情報、
200〜211 外付け装置a〜l

Claims (8)

  1. 複数の配信サーバと複数の視聴者端末との間を接続する複数のノードで構成されたネットワークにおけるIPマルチキャストの疎通性を監視する方法であって、
    特定の配信サーバと通信する発ノードは、その通信中の送信元情報及び特定のグループ情報毎のIPマルチキャストパケットを把握し、送信元情報及び特定のグループ情報の組み合わせ毎に、パケットのペイロードにシーケンス番号及び通過ルート番号の格納エリアを持つIPマルチキャスト保守パケットを生成し、所定のシーケンス番号及び自ノードの通過ルート番号を当該格納エリアに挿入して、当該IPマルチキャストパケットとともに下流のノードに送信し、
    該下流のノードの各々は、自転送ノードの通過を識別可能な通過ルート番号を該IPマルチキャスト保守パケットに付与して、1つ以上の視聴者端末に向けて当該IPマルチキャストパケットとともに転送し、
    前記ネットワークにおける各ノードと接続可能な保守OpSは、各ノードから経路の疎通性の情報を取得することを特徴とするIPマルチキャスト疎通監視方法。
  2. 複数の配信サーバと複数の視聴者端末との間を接続する複数のノードで構成されたネットワークにおけるIPマルチキャスト疎通監視方法において、前記複数のノード間は、IPマルチキャストの隣接確認が完了し、IPマルチキャストの転送要求が承諾された承諾ルートを経由してIPマルチキャストの通信をしている複数ノードの内、特定の配信サーバから送出されたことを示す送信元情報及び特定のグループ情報を持つIPマルチキャスト通信が前記特定の配信サーバから到達すべき前記複数の視聴者端末まで疎通しているか否かを確認するIPマルチキャスト疎通監視方法であって、
    前記ネットワークは、複数の配信サーバと、複数の視聴者端末と1個の発ノードと、複数の中継ノードと、複数のエッジノードと、1個の保守OpSとから構成されており、
    前記複数の配信サーバの各々の処理は、
    IPマルチキャストの転送と調停の完了後、IPマルチキャストパケットを隣接の発ノードに転送する処理を含み、
    前記複数の視聴者端末の各々の処理は、
    隣接の前記エッジノードから転送されるIPマルチキャストパケットを受信する処理を含み、
    前記発ノードの処理は、
    隣接の前記複数の配信サーバのいずれかから受信したIPマルチキャストパケットを参照し、前記送信元情報及び前記特定のグループ情報のIPマルチキャストパケットを把握する処理と、
    把握した前記送信元情報及び前記特定のグループ情報毎に1個のIPマルチキャスト保守パケットを生成し、前記参照したIPマルチキャストパケットが転送される承諾ルートの隣接する中継ノードヘ送信する処理と、
    前記IPマルチキャスト保守パケットを生成する際、
    試験モードが識別できるテストモードと、送信しようとするIPマルチキャスト保守パケットの順番が判断できるシーケンス番号と、IPマルチキャスト保守パケットが通過するルートが把握できる通過ルート番号の情報とを所定の格納エリアに挿入する処理と、
    当該承諾ルートにIPマルチキャスト保守パケットを転送完了後、当該承諾ルートに対応するIPマルチキャスト保守パケットの送信元情報,特定のグループ情報,テストモード,シーケンス番号を前記保守OpSへ報告する処理と、
    送信元情報及び特定のグループ情報の組み合わせ毎の経路制御プロトコルであるPIM−Join及びPIM−Pruneを、下流の承諾ルートの隣接中継ノードから受信しているか否かを確認することにより、下流の隣接の中継ノードからのIPマルチキャスト転送要求を把握する処理と、
    前記保守OpSから問い合せがあった際に、前記下流の隣接の中継ノードからのIPマルチキャスト転送要求を報告する処理とを含み、
    前記複数の中継ノードの各々の処理は、
    隣接ノードから転送されたIPマルチキャストパケット及びIPマルチキャスト保守パケットを承諾ルートの隣接ノードヘ転送する処理と、
    前記IPマルチキャスト保守パケットを承諾ルートの隣接ノードヘ転送する際、自転送ノードの通過を識別可能な自ノードの通過ルート番号を、IPマルチキャスト保守パケット内の前記所定の格納エリアに付与する処理と、
    前記経路制御プロトコルに基づくPIM−helloを確認することにより、隣接ノードとのIPマルチキャスト隣接状況を把握する処理と、
    送信元情報及び特定のグループ情報の組み合わせ毎のPIM−Join及びPIM−Pruneについて、下流の承諾ルートの隣接ノードから受信しているか否かを確認することにより、下流の隣接ノードからのIPマルチキャスト転送要求を把握する処理と、
    送信元情報及び特定のグループ情報の組み合わせ毎のPIM−Join及びPIM−Pruneを上流の隣接ノードヘ送信しているか否かを確認することにより、上流の隣接ノードヘのIPマルチキャスト転送要求を把握する処理と、
    前記保守OpSから問い合せがあった際は、前記IPマルチキャスト隣接状況と、下流の隣接ノードからのIPマルチキャスト転送要求と、上流の隣接ノードヘのIPマルチキャスト転送要求とを報告する処理とを含み、
    前記複数のエッジノードの各々の処理は、
    隣接中継ノードから到着したIPマルチキャストパケットのうち、IPマルチキャスト保守パケットのみ抜き取る処理と、
    抜き取ったIPマルチキャスト保守パケット内の送信元情報,特定のグループ情報,テストモード,シーケンス番号,通過ルート番号を確認し、前記保守OpSへ報告する処理と、
    送信元情報及び特定のグループ情報の組み合わせ毎の端末視聴管理プロトコルのQueryを承諾ルートの対応する視聴者端末へ送信しているか否かを確認することにより、該視聴者端末への視聴許可状況を把握する処理と、
    送信元情報及び特定のグループ情報の組み合わせ毎の端末視聴管理プロトコルのReportを承諾ルートの対応する視聴者端末から受信しているか否かを確認することにより、該視聴者端末からの視聴要求状況を把握する処理と、
    送信元情報及び特定のグループ情報の組み合わせ毎の前記PIM−Join及びPIM−Pruneを上流の隣接の中継ノードヘ送信しているか否かを確認することにより、上流の隣接中継ノードヘのIPマルチキャスト転送要求を把握する処理と、
    前記保守OpSから問い合せがあった際は、承諾ルートの対応する視聴者端末への視聴許可状況と、該視聴者端末からの視聴要求状況と、上流の隣接中継ノードヘのIPマルチキャスト転送要求とを報告する処理とを含み、
    前記保守OpSの処理は、
    前記発ノード、前記複数の中継ノードの各々、及び、前記複数のエッジノードの各々と、情報の送受信を行う処理と、
    前記発ノードから報告された情報である送信元情報,特定のグループ情報,テストモード,シーケンス番号と、前記エッジノードから報告された情報である送信元情報,特定のグループ情報,テストモード,シーケンス番号,通過ルート番号とを確認することにより、前記発ノードによって送信されたIPマルチキャスト保守パケットが到着すべきエッジノードヘ到着しているか否かを確認する処理とを含み、
    前記保守OpSによって、複数の配信サーバと複数の視聴者端末との間を接続する複数のノードで構成されたネットワーク内における疎通性を確認するようにしたことを特徴とする、IPマルチキャスト疎通監視方法。
  3. 請求項2に記載のIPマルチキャスト到達監視方法において、
    前記保守OpSの処理は、さらに、各ノードにおける情報取得の必要性に応じて問い合わせを行い、
    前記発ノードに対しては、該発ノードの下流の隣接の中継ノードからのIPマルチキャスト転送要求を確認し、
    前記複数の中継ノードの各々に対しては、前記IPマルチキャスト隣接状況の把握要求と、下流の隣接ノードからのIPマルチキャストの転送要求と、上流の隣接ノードヘのIPマルチキャストの転送要求とを確認し、
    前記複数のエッジノードの各々に対しては、各視聴者端末への視聴許可状況の把握要求と、前記視聴者端末からの視聴要求状況の把握要求と、上流の隣接中継ノードヘのIPマルチキャストの転送要求とを確認する処理を含むことを特徴とする、IPマルチキャスト疎通監視方法。
  4. 請求項2又は3に記載のIPマルチキャスト到達監視方法において、
    前記テストモード内には、
    一定の計測期間において転送するIPマルチキャスト保守パケットのデータ量としての転送帯域を確認する試験としての転送帯域モードと、それ以外の試験としての通常モードとを判別するモード種別と、
    前記モード種別が帯域確認モードの際に、
    転送帯域モードで転送する先頭パケット、中間パケット及び最終パケットが判別できるパケットステータスの情報と、
    前記一定の計測期間の情報と、
    IPマルチキャスト保守パケット長の情報と、
    前記一定の計測期間の時間内で送付するIPマルチキャスト保守パケット数の情報とが保持されており、
    前記保守OpSによって転送帯域を確認する際に、
    前記発ノードの処理は、
    前記モード種別に帯域確認モードを登録すると共に、パケットステータス,一定の計測期間,IPマルチキャスト保守パケット長,IPマルチキャスト保守パケット数を設定し、前記承諾ルートの隣接中継ノードヘIPマルチキャスト保守パケットを転送する処理と、
    前記複数のエッジノードの各々は、隣接の中継ノードから到着し抜き出したIPマルチキャスト保守パケットのモード種別を参照し、帯域確認モードの場合、パケットステータス,一定の計測期間,IPマルチキャスト保守パケット長,IPマルチキャスト保守パケット数の情報を取り出す処理とを含み、
    前記保守OpSの処理は、
    転送帯域の確認の対象となる前記複数のエッジノードのいずれかに「モード種別=帯域確認モード」且つ「パケットステータス=先頭パケット」のIPマルチキャスト保守パケットが到着した際に、帯域確認モードの確認試験が開始されたと判断し、「パケットステータス=中間パケット」から最終パケットになるまで到着したIPマルチキャスト保守パケット毎のパケットステータス,一定の計測期間,IPマルチキャスト保守パケット長,IPマルチキャスト保守パケット数の情報から、転送帯域を計算する処理を含み、
    前記保守OpSによって、複数の配信サーバと複数の視聴者端末との間を接続する複数のノードで構成されたネットワーク内における転送帯域を確認するようにしたことを特徴とする、IPマルチキャスト疎通監視方法。
  5. 複数の配信サーバと複数の視聴者端末との間を接続する複数のノードで構成されたネットワークにおけるIPマルチキャストの疎通性を監視するIPマルチキャスト疎通監視システムであって、
    特定の配信サーバと通信する発ノードは、その通信中の送信元情報及び特定のグループ情報毎のIPマルチキャストパケットを把握する機能と、送信元情報及び特定のグループ情報の組み合わせ毎に、パケットのペイロードにシーケンス番号及び通過ルート番号の格納エリアを持つIPマルチキャスト保守パケットを生成する機能と、所定のシーケンス番号及び自ノードの通過ルート番号を当該格納エリアに挿入して、下流のノードに送信する機能とを有し、
    該下流のノードの各々は、該パケットの自ノードの通過ルート番号を付与して、1つ以上の視聴者端末に向けて当該IPマルチキャストパケットとともに転送する機能を有し、
    前記ネットワークにおける各ノードと接続可能な保守OpSは、各ノードから、IPマルチキャスト保守パケットをドロップし、経路の疎通性を監視する機能を有することを特徴とするIPマルチキャスト疎通監視システム。
  6. 複数の配信サーバと複数の視聴者端末との間を接続する複数のノードで構成されたネットワークにおけるIPマルチキャスト疎通監視システムにおいて、前記複数のノード間は、IPマルチキャストの隣接確認が完了し、IPマルチキャストの転送要求が承諾された承諾ルートを経由してIPマルチキャストの通信をしている複数ノードの内、特定の配信サーバから送出されたことを示す送信元情報及び特定のグループ情報を持つIPマルチキャスト通信が前記特定の配信サーバから到達すべき前記複数の視聴者端末まで疎通しているか否かを確認するIPマルチキャスト疎通監視システムであって、
    前記ネットワークは、複数の配信サーバと、複数の視聴者端末と1個の発ノードと、複数の中継ノードと、複数のエッジノードと、1個の保守OpSとから構成されており、
    前記複数の配信サーバの各々は、
    IPマルチキャストの転送と調停の完了後、IPマルチキャストパケットを隣接の発ノードに転送する機能を有し、
    前記複数の視聴者端末の各々は、
    隣接の前記エッジノードから転送されるIPマルチキャストパケットを受信する機能を有し、
    前記発ノードは、
    隣接の前記複数の配信サーバのいずれかから受信したIPマルチキャストパケットを参照し、前記送信元情報及び前記特定のグループ情報のIPマルチキャストパケットを把握する機能と、
    把握した前記送信元情報及び前記特定のグループ情報毎に1個のIPマルチキャスト保守パケットを生成し、前記参照したIPマルチキャストパケットが転送される承諾ルートの隣接する中継ノードヘ送信する機能と、
    前記IPマルチキャスト保守パケットを生成する際、
    試験モードが識別できるテストモードと、送信しようとするIPマルチキャスト保守パケットの順番が判断できるシーケンス番号と、IPマルチキャスト保守パケットが通過するルートが把握できる通過ルート番号の情報とを所定の格納エリアに挿入する機能と、
    当該承諾ルートにIPマルチキャスト保守パケットを転送完了後、当該承諾ルートに対応するIPマルチキャスト保守パケットの送信元情報,特定のグループ情報,テストモード,シーケンス番号を前記保守OpSへ報告する機能と、
    送信元情報及び特定のグループ情報の組み合わせ毎の経路制御プロトコルであるPIM−Join及びPIM−Pruneを、下流の承諾ルートの隣接中継ノードから受信しているか否かを確認することにより、下流の隣接の中継ノードからのIPマルチキャスト転送要求を把握する機能と、
    前記保守OpSから問い合せがあった際に、前記下流の隣接の中継ノードからのIPマルチキャスト転送要求を報告する機能とを有し、
    前記複数の中継ノードは、
    隣接ノードから転送されたIPマルチキャストパケット及びIPマルチキャスト保守パケットを承諾ルートの隣接ノードヘ転送する機能と、
    前記IPマルチキャスト保守パケットを承諾ルートの隣接ノードヘ転送する際、自転送ノードの通過を識別可能な自ノードの通過ルート番号を、IPマルチキャスト保守パケット内の前記所定の格納エリアに付与する機能と、
    前記経路制御プロトコルに基づくPIM−helloを確認することにより、隣接ノードとのIPマルチキャスト隣接状況を把握する機能と、
    送信元情報及び特定のグループ情報の組み合わせ毎のPIM−Join及びPIM−Pruneについて、下流の承諾ルートの隣接ノードから受信しているか否かを確認することにより、下流の隣接ノードからのIPマルチキャスト転送要求を把握する機能と、
    送信元情報及び特定のグループ情報の組み合わせ毎のPIM−Join及びPIM−Pruneを上流の隣接ノードヘ送信しているか否かを確認することにより、上流の隣接ノードヘのIPマルチキャスト転送要求を把握する機能と、
    前記保守OpSから問い合せがあった際は、前記IPマルチキャスト隣接状況と、下流の隣接ノードからのIPマルチキャスト転送要求と、上流の隣接ノードヘのIPマルチキャスト転送要求とを報告する機能とを有し、
    前記複数のエッジノードの各々は、
    隣接中継ノードから到着したIPマルチキャストパケットのうち、IPマルチキャスト保守パケットのみ抜き取る機能と、
    抜き取ったIPマルチキャスト保守パケット内の送信元情報,特定のグループ情報,テストモード,シーケンス番号,通過ルート番号を確認し、前記保守OpSへ報告する処理と、
    送信元情報及び特定のグループ情報の組み合わせ毎の端末視聴管理プロトコルのQueryを承諾ルートの対応する視聴者端末へ送信しているか否かを確認することにより、該視聴者端末への視聴許可状況を把握する機能と、
    送信元情報及び特定のグループ情報の組み合わせ毎の端末視聴管理プロトコルのReportを承諾ルートの対応する視聴者端末から受信しているか否かを確認することにより、該視聴者端末からの視聴要求状況を把握する機能と、
    送信元情報及び特定のグループ情報の組み合わせ毎の前記PIM−Join及びPIM−Pruneを上流の隣接の中継ノードヘ送信しているか否かを確認することにより、上流の隣接中継ノードヘのIPマルチキャスト転送要求を把握する機能と、
    前記保守OpSから問い合せがあった際は、承諾ルートの対応する視聴者端末への視聴許可状況と、該視聴者端末からの視聴要求状況と、上流の隣接中継ノードヘのIPマルチキャスト転送要求とを報告する機能とを有し、
    前記保守OpSは、
    前記発ノード、前記複数の中継ノードの各々、及び、前記複数のエッジノードの各々と、情報の送受信を行う機能と、
    前記発ノードから報告された情報である送信元情報,特定のグループ情報,テストモード,シーケンス番号と、前記エッジノードから報告された情報である送信元情報,特定のグループ情報,テストモード,シーケンス番号,通過ルート番号とを確認することにより、前記発ノードによって送信されたIPマルチキャスト保守パケットが到着すべきエッジノードヘ到着しているか否かを確認する機能とを有し、
    前記保守OpSによって、複数の配信サーバと複数の視聴者端末との間を接続する複数のノードで構成されたネットワーク内における疎通性を確認するようにしたことを特徴とする、IPマルチキャスト疎通監視システム。
  7. 請求項6に記載のIPマルチキャスト到達監視システムにおいて、
    前記保守OpSは、さらに、各ノードにおける情報取得の必要性に応じて問い合わせを行い、
    前記発ノードに対しては、該発ノードの下流の隣接の中継ノードからのIPマルチキャスト転送要求を確認し、
    前記複数の中継ノードの各々に対しては、前記IPマルチキャスト隣接状況の把握要求と、下流の隣接ノードからのIPマルチキャストの転送要求と、上流の隣接ノードヘのIPマルチキャストの転送要求とを確認し、
    前記複数のエッジノードの各々に対しては、各視聴者端末への視聴許可状況の把握要求と、前記視聴者端末からの視聴要求状況の把握要求と、上流の隣接中継ノードヘのIPマルチキャストの転送要求とを確認する機能を有することを特徴とする、IPマルチキャスト疎通監視システム。
  8. 請求項6又は7に記載のIPマルチキャスト到達監視システムにおいて、
    前記テストモード内には、
    一定の計測期間において転送するIPマルチキャスト保守パケットのデータ量としての転送帯域を確認する試験としての転送帯域モードと、それ以外の試験としての通常モードとを判別するモード種別と、
    前記モード種別が帯域確認モードの際に、
    転送帯域モードで転送する先頭パケット、中間パケット及び最終パケットが判別できるパケットステータスの情報と、
    前記一定の計測期間の情報と、
    IPマルチキャスト保守パケット長の情報と、
    前記一定の計測期間の時間内で送付するIPマルチキャスト保守パケット数の情報とが保持されており、
    前記保守OpSによって転送帯域を確認する際に、
    前記発ノードは、
    前記モード種別に帯域確認モードを登録すると共に、パケットステータス,一定の計測期間,IPマルチキャスト保守パケット長,IPマルチキャスト保守パケット数を設定し、前記承諾ルートの隣接中継ノードヘIPマルチキャスト保守パケットを転送する機能と、
    前記複数のエッジノードの各々は、隣接の中継ノードから到着し抜き出したIPマルチキャスト保守パケットのモード種別を参照し、帯域確認モードの場合、パケットステータス,一定の計測期間,IPマルチキャスト保守パケット長,IPマルチキャスト保守パケット数の情報を取り出す機能とを有し、
    前記保守OpSは、
    転送帯域の確認の対象となる前記複数のエッジノードのいずれかに「モード種別=帯域確認モード」且つ「パケットステータス=先頭パケット」のIPマルチキャスト保守パケットが到着した際に、帯域確認モードの確認試験が開始されたと判断し、「パケットステータス=中間パケット」から最終パケットになるまで到着したIPマルチキャスト保守パケット毎のパケットステータス,一定の計測期間,IPマルチキャスト保守パケット長,IPマルチキャスト保守パケット数の情報から、転送帯域を計算する機能を有し、
    前記保守OpSによって、複数の配信サーバと複数の視聴者端末との間を接続する複数のノードで構成されたネットワーク内における転送帯域を確認するようにしたことを特徴とする、IPマルチキャスト疎通監視システム。
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