JP2009200726A - 撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】明滅する被写体を撮像するにあたって、明時の被写体が撮像された撮像画像を少なくとも1枚は取得できる撮像装置を提供すること。
【解決手段】明滅する被写体の撮像時に、被写体の明滅周期Tとは異なる露光周期Te’を少なくとも1回含めるように周期設定部105、異周期設定部106、作用設定部107の設定を行う。一連の撮像において、明滅周期Tとは異なる露光周期Te’を含めることによって、被写体が明状態での露光を行うことが可能である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、明滅する被写体の画像を記録する撮像装置に関する。
非特許文献1等に、撮像装置によって連続的に撮像された信号機の画像を観察する過程で、撮像画像中の信号機が明滅したり一時消滅したりする現象についての記載がある。この現象は、LED信号機を撮像した場合に発生することが知られている。
LED信号機の場合に上述の現象が発生する原因は、LED信号機に用いられるLED素子が、商用電源を全波整流した電源によって駆動されているためである。商用電源を全波整流した電源によってLED信号機を駆動する際、実際には、LED信号機は、その設置場所での商用電源周波数の2倍の周波数(東日本では100Hz、西日本では120Hz)で明滅を繰り返している。ここで、撮像装置の撮像枚数が毎秒10枚や毎秒30枚等の、LED信号機の明滅周波数の約数であると、撮像装置による撮像のタイミングとLED信号機が滅状態となるタイミングとが一致する場合がある。このタイミングで得られる撮像画像(滅時画像)を含む撮像画像を観察したときに、LED信号機の明滅や灯りの一時消滅等が発生する。
ここで、撮像画像におけるLED信号機の明滅の対策として、4つの対策が提案されている。第1の対策は、撮像装置の撮像枚数を調整することで、撮像装置による撮像のタイミングをLED信号機が滅状態となるタイミングと一致させないようにする方法である。また、第2の対策は、1枚の撮像画像に対する露光時間を長くすることによってLED信号機の明状態となる時の画像が取得されるようにする方法である。また、第3の対策は、インターレース方式によって撮像を行う方法である。また、第4の対策は、LED信号機を駆動する全波整流電源を平滑化することによってLED信号機を連続点灯する方法である。
久保 登,他3名,「ドライブレコーダ映像に対するLED信号機の影響」,自動車研究(第28巻第7号),財団法人日本自動車研究所,2006年7月,p.91
ここで、第1の対策では、撮像装置によって取得される画像がNTSC方式等の標準の規格から逸脱するため、これに応じて、撮像画像を処理する画像処理装置の構造も変えなくてはならず、コスト増に繋がる可能性がある。また、第2の対策では、露光時間を長くする分、例えば乗用車等の動きのある乗り物に撮像装置を搭載した場合に被写体ぶれが生じやすくなる。また、第3の対策のように、撮像方式をインターレース化したとしても、NTSC方式のインターレース化では商用電源周波数が60Hzの地域において滅時画像が取得されてしまうおそれがある。さらに、第4の対策のように、LED信号機の連続点灯化は平滑化回路が必要である分、コスト増に繋がりやすい。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、明滅する被写体を撮像するにあたって、明時の被写体が撮像された撮像画像を少なくとも1枚は取得できる撮像装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の第1の形態の撮像装置は、連続的に被写体を撮像する撮像素子と、所定期間内の前記撮像素子の撮像結果から複数枚の撮像画像を取得するとともに、前記複数枚の撮像画像の少なくとも1枚の撮像画像に、当該撮像装置とは非同期に明滅する被写体における明状態の被写体が含まれるように前記撮像素子の動作を制御する制御部とを具備することを特徴とする。
本発明によれば、明滅する被写体を撮像するにあたって、明時の被写体が撮像された撮像画像を少なくとも1枚は取得できる撮像装置を提供することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
[第1の実施形態]
まず、本発明の第1の実施形態について説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係る撮像装置の概略構成を示す図である。図1に示す撮像装置101は、撮像素子102と、制御部103とを有している。撮像素子102は、図示しない被写体を撮像して被写体を示す撮像画像信号を生成し、生成した撮像画像信号を制御部103に出力する。制御部103は、撮像素子102から入力された撮像画像信号を処理して撮像画像を取得するとともに、撮像素子102の動作制御を行うための各種制御信号を撮像素子102に出力する。撮像素子102の制御信号は、露光制御信号、撮像垂直同期信号、撮像水平同期信号、撮像クロック信号が含まれる。露光制御信号は、撮像素子102の撮像(露光)動作を制御するための信号である。この露光制御信号がイネーブルとなっている期間だけ撮像素子102による露光が行われる。撮像垂直同期信号は1枚(1フレーム)分の撮像画像の区切りを識別するための同期信号である。撮像垂直同期信号がイネーブルとなる毎に撮像素子102の各画素に蓄積された電荷の読み出しが開始される。撮像水平同期信号は、1行(1ライン)分の撮像画像の区切りを識別するための同期信号である。撮像垂直同期信号がイネーブルとなる毎に撮像素子102の各画素に蓄積された電荷の読み出しが開始される。その後は、撮像水平同期信号に従って撮像素子102の電荷が1行分毎読み出される。撮像クロック信号は撮像素子102の撮像動作の基準となるクロック信号である。
ここで、制御部103は、撮像素子102を連続動作させることが可能になされており、これによって動画像を取得可能となっている。
図2は、図1の撮像装置101の詳細な構成を示す図である。図2に示すように、制御部103は、作用制御部104と、周期設定部105と、異周期設定部106と、作用設定部107と、設定制御部108と、撮像画像取得部109とを有している。
作用制御部104は、周期設定部105、異周期設定部106、及び作用設定部107の設定に従って各種制御信号の状態を制御することによって撮像素子102の動作を制御する。また、作用制御部104は、撮像素子102からの撮像画像信号を読み出して撮像画像取得部109に出力することも行う。
周期設定部105には、任意の露光周期である第1の露光周期が設定される。異周期設定部106には、第1の露光周期とは異なる第2の露光周期が設定される。ここで、第2の露光周期は第1の露光周期と異なっていれば複数種類設定できるようにしても良い。
作用設定部107には、作用制御部104が、周期設定部105に設定されている第1の露光周期と異周期設定部106に設定されている第2の露光周期の何れを用いて撮像素子102の動作制御を行うかが設定される。
設定制御部108は、周期設定部105への第1の露光周期の設定、異周期設定部106への第2の露光周期の設定、及び作用設定部107の設定を行う。
撮像画像取得部109は、作用制御部104を介して取得された撮像画像信号を処理して撮像画像を取得する。
以下、第1の実施形態の撮像装置の動作について説明する。
制御部103の作用制御部104は、撮像素子102から撮像画像を取得するために、撮像素子102に対して撮像クロック信号を印加し、撮像クロック信号に同期した所定のタイミングで、露光制御信号と、撮像垂直制御信号と、撮像水平制御信号をそれぞれ印加する。まず始めに、作用制御部104は、周期設定部105又は異周期設定部106に設定されている露光周期の開始と同期して露光制御信号をイネーブルにする。撮像素子102は、露光制御信号のイネーブルを検出して露光を開始する。これにより、撮像素子102には被写体の光量に応じた電荷が蓄積される。所定の露光時間の経過後に、作用制御部104は、露光制御信号をディセーブルにする。撮像素子102は、露光制御信号のディセーブルを検出して露光を停止する。
ここで、本実施形態において、作用制御部104は、周期設定部105に設定された第1の露光周期と異周期設定部106に設定された第2の露光周期の何れかに従って露光制御信号をドライブする。即ち、作用制御部104は、第1の露光周期又は第2の露光周期の間の所定の露光時間の間だけ露光制御信号をイネーブルとする。
撮像素子102の露光開始から所定期間が経過する毎に、作用制御部104は、撮像画像の開始を示す撮像垂直制御信号及び水平制御信号を印加して撮像素子102に蓄積された電荷を撮像画像信号として読み出す。制御部103の撮像画像取得部109は、作用制御部104を介して取得された撮像画像信号をA/D変換してデジタル値として取り込むことで撮像画像を取得する。
図3は、ある一定の明滅周期Tで明滅を繰り返す被写体(例えば商用電源周波数である50Hz又は60Hzに同期して明滅する信号機)を撮像するために、ある任意の露光周期Teで露光制御信号をドライブした場合の撮像装置の動作に関するタイミングチャートである。即ち、図3は、周期設定部105に第1の露光周期として露光周期Teが設定され、且つ作用設定部107において第1の露光周期を用いるように設定された場合のタイミングチャートである。
ここで、図3では、被写体の明滅周期Tと撮像素子102の露光周期Teとが一致しており、且つ撮像素子102の露光時間Seが、被写体が滅状態となっている時間(滅時間)Sd内である例を示している。この場合、撮像素子102は、露光時間Seの間に滅状態の被写体の光量に応じた電荷を蓄積することになる。
図4は、図3の撮像が連続的に繰り返された場合のタイミングチャートである。図3の撮像が連続的に繰り返された場合には、図4に示すように、滅状態に対応した被写体に係る撮像画像が常に取得されることになる。より具体的には、下記(式1)の条件を満たしてしまうと滅状態の撮像画像が常に取得されることになる。
T=Te且つPe<Sd且つPe+Se≦Sd (式1)
ここで、PeはTとTeの位相差を示している。
第1の実施形態では、一定周期Tで明滅する被写体の撮像時には、(式1)の条件を満足しないように撮像素子102の露光周期を変化させる。具体的には、撮像期間中に、明滅周期Tと露光周期Teとが一致しない期間を少なくとも1回は設けるようにする。
図5は、明滅周期Tと異なる露光周期Te’(T>Te’)で露光制御信号をドライブした場合の撮像装置の動作に関するタイミングチャートを示している。即ち、図5は、異周期設定部106に第2の露光周期として露光周期Te’が設定され、且つ作用設定部107において第2の露光周期を用いるように設定された場合のタイミングチャートである。
図5の例では、露光周期Te’が明滅周期Tよりも短いので、明滅周期T内に露光制御信号が2回イネーブルとなる。このため、垂直撮像同期信号の印加の前後の期間において被写体が明状態での露光を行うことができ、撮像画像信号の読み出し時には被写体が明状態の撮像画像信号を読み出すことが可能となる。
図6は、図3の制御と図5の制御とを組み合わせた場合の撮像動作を示すタイミングチャートである。一定周期Tで明滅する被写体の撮像画像を取得する際において、図6のように、明滅周期Tよりも短い露光周期Te’を少なくとも1回含めることによって、被写体が明の状態での露光が行われる期間を存在させることができる。ここで、図6のような制御は、設定制御部108によって作用設定部107の設定を切り換えることによって行うことが可能である。
図7は、明滅周期Tと異なる露光周期Te’(T<Te’で且つnT≠Te’(nは2以上の整数))で露光制御信号をドライブした場合の撮像装置の動作に関するタイミングチャートを示している。
図7の例のように、露光周期Te’を明滅周期Tよりも長くしても、被写体が明状態での露光を行うことができる。この場合にも、撮像素子102は、明状態の被写体の光量に応じた電荷を蓄積することになる。
図8は、図3の制御と図7の制御とを組み合わせた場合の撮像動作を示すタイミングチャートである。周期Tで明滅する被写体の撮像画像を取得する際において、図8のように、明滅周期Tよりも長い露光周期Te’を少なくとも1回含めることによって、被写体が明の状態での露光が行われる期間を存在させることができる。
以上説明したように、第1の実施形態によれば、明滅周期が一定の被写体を撮像する際に、被写体の明滅周期と一致しない露光周期を含めることによって、被写体が明状態の撮像画像信号を取得することが可能である。
ここで、第1の実施形態では、明滅周期Tと露光周期Teとが一致している例について説明しているが、実際には明滅周期Tが露光周期Teの約数となる場合に、図6又は図8のような撮像制御を行う。
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。ここで、撮像装置の構成については第1の実施形態と同様であるので説明を省略する。第2の実施形態は、3つ以上の異なる露光周期で露光制御信号をドライブする例である。即ち、第2の実施形態においては、周期設定部105に第1の露光周期が設定され、異周期設定部106に2種以上の第2の露光周期が設定される。
図9は、第2の実施形態における撮像装置の動作に関するタイミングチャートを示している。図9においては、4種類の露光周期Te1、Te2、Te3、Te4内で露光制御信号をドライブしている。
第2の実施形態においても、明滅する被写体の撮像画像を取得する際に、複数の異なる露光周期Te1からTe4で撮像を行っているので、被写体が明の状態での露光が行われる期間を存在させることができ、これによって明状態の被写体の撮像画像信号を取得することが可能である。
[第3の実施形態]
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。第3の実施形態は、第2の実施形態の撮像装置のより具体的な例である。第3の実施形態においては、撮像装置を自動車に搭載する例について説明する。
図10は、本発明の第3の実施形態に係る撮像装置の概略構成を示す図である。ここで、図1と同様の構成要素については図1と同一の参照符号を付すことで説明を省略する。図10に示すように、第3の実施形態における撮像装置101は、撮像素子102と、制御部103と、運行記録部110とを有している。運行記録部110は、制御部103の撮像画像取得部109において得られた一連の撮像画像(動画像)を映像信号として記録するための記録媒体である。運行記録部110は、特に限定されるものではないが、例えばビデオテープ等の磁気式記録媒体やDVD等の光学式記録媒体が考えられる。
図11は、図10に示す撮像装置101を自動車201に取り付けたときの概略を示す図である。図11に示すように、撮像装置101は、例えば自動車201のフロントガラス付近に取り付けられている。この撮像装置101により、自動車201の前方、後方、又は側方を撮像し、撮像により得られる一連の撮像信号を映像信号として記録することにより、自動車201の運行状況を逐次記録することが可能である。
図12は、第3の実施形態における撮像装置101の詳細な構成を示す図である。ここで、図2と同様の構成要素については図2と同一の参照符号を付すことで説明を省略する。第3の実施形態においては、撮像画像取得部109が、撮像画像を映像信号(例えばNTSC信号)に変換する機能と、映像信号を運行記録部110に記録する機能とをさらに有している。
以下、第3の実施形態の撮像装置の動作について説明する。
制御部103の作用制御部104は、撮像素子102から撮像画像を取得するために、撮像素子102に対して撮像クロック信号を印加し、撮像クロック信号に同期した所定のタイミングで、露光制御信号と、撮像垂直制御信号と、撮像水平制御信号を印加する。まず始めに、作用制御部104は、周期設定部105又は異周期設定部106に設定されている露光周期の開始と同期して露光制御信号をイネーブルにする。撮像素子102は、露光制御信号のイネーブルを検出して露光を開始する。これにより、撮像素子102には被写体の光量に応じた電荷が蓄積される。所定の露光時間の経過後に、作用制御部104は、露光制御信号をディセーブルにする。撮像素子102は、露光制御信号のディセーブルを検出して露光を停止する。撮像素子102で得られた撮像画像信号は撮像垂直同期信号及び撮像水平同期信号に従って読み出される。撮像画像取得部109は、撮像素子102からの撮像画像信号をA/D変換してデジタル値として取り込むことで撮像画像を取得するとともに、取得した撮像画像をNTSC方式等の所定の方式の映像信号に変換して運行記録部110に記録する。
図13は、一定周期で明滅する被写体の例としてのLED信号機301の概略図である。LED信号機301は、対面する車両に対して「進め」を指示するための青色発光LED302と、「停止」を指示するための黄色発光LED303と、「進入禁止」を指示するための赤色発光LED304とを有している。青色発光LED302と、黄色発光LED303と、赤色発光LED304は何れか1種類のみが点灯するようになっている。
図14は、LED信号機301のモデル図である。図14に示すように、LED信号機301は、モデル的には、商用交流電源305と、全波整流回路306と、抵抗307と、LED308とを有している。ここで、図14に示す回路は1色分のLEDを点灯させるための回路構成を示している。実際には、図14と同様の回路が3色分のLEDに対して存在している。
図14のモデルにおいて、商用交流電源305から供給される電源電圧は全波整流回路306において全波整流されて各抵抗307に印加される。この全波整流後の電源電圧に応じた所定の電流値の電流が抵抗307によって生成されて各LED308に供給される。この電流を受けて各LED308が所定の輝度で点灯する。
図15は、図14のモデルにおける全波整流前の商用電源波形と、全波整流後の商用電源波形と、LED308の輝度の波形の時間に対するそれぞれの相対値の変化を示した図である。ここで、図15の横軸は商用電源の周期を1.0とした場合の時間を示している。例えば50Hzの商用電源を使用した場合は1周期が20msであり、この20msが図15の1.0に相当する。また、60Hzの商用電源を使用した場合は1周期が16.66…msとなり、この値が図15の1.0に相当する。図15の縦軸は、電源波形の最大値を100とした場合の相対値、全波整流波形の最大値を100とした場合の相対値、LED308の最大輝度(最大電流)を100とした場合の相対値を示している。
図15に示すように、商用電源は50Hz又は60Hzの周波数で振幅を繰り返している。この場合、商用電源を全波整流した場合の波形は、商用電源波形の1/2周期毎に振幅が0となる。このとき、LED308に流れる電流も0となり、LED308が消灯する。このようにして、LED308は商用電源の2倍の周波数(100Hz又は120Hz)で明滅を繰り返すことになる。
図16は、LED信号機301が60Hzの商用電源で駆動されたときの明滅周期Tと、撮像装置101がNTSC方式に従って29.97Hzで駆動されたときの露光周期Teとの関係を示す図である。このような駆動を行った場合、明滅周期Tは8.33(=1/120)msとなり、露光周期Teは33.37(=1/29.97)msとなる。したがって、撮像装置101の露光周期Teは、LED信号機301の明滅周期Tに対して、
120/29.97=4.00400…
の関係を有している。即ち、撮像装置101の露光周期TeはLED信号機301の明滅周期Tのほぼ4倍となっている。また、昼間の撮像など光量が十分な場合では撮像素子102の露光時間Seが滅時間Sdよりも十分小さい(Se<Sd)。さらに、明滅周期Tと露光周期Teの位相差Peがほぼ0である場合には、(式1)の条件が満足されるため、撮像素子102は、LED信号機301が滅の状態での露光を繰り返すことになる。このように、LED信号機301が滅の状態での露光が繰り返された場合、撮像装置101は自動車201の運行状況を正しく記録できない。
図17は、西日本の商用電源である60Hzの商用電源で駆動されたLED信号機301を本実施形態の手法によって撮像する際の例を示す図である。図17では3種類の異なる露光周期で撮像を行う例を示している。第1の露光周期である露光周期Te1はNTSC方式に対応した周期である33.37msとしている。これに対し、第2の露光周期である露光Te2はNTSC方式に対応した周期33.37msからLED信号機301の明滅周期Tの半分の時間である4.17msを減算した周期である29.21msとしている。同じく第2の露光周期である露光周期Te3はNTSC方式に対応した周期33.37msからLED信号機301の明滅周期Tの半分の時間である4.17msを加算した周期である37.54msとしている。
図17に示すような撮像駆動を行うことにより、3回の露光における平均的な露光周期を撮像素子102の駆動はNTSC方式の規格を守った33.37msとしつつ、商用周波数に同期して明滅するLED信号機301に対しても明状態の露光を行うことが可能である。
ここで、図17の例においては、2回目の露光周期Te2を明滅周期Tの半分の時間を減算した値とし、3回目の露光周期Te3を明滅周期Tの半分の時間を加算した値としているが、これに限るものではない。実際には、LED信号機301が明状態の露光を含めることができ、且つn回分の露光周期の和がNTSC方式の規格を守った33.37msの整数倍となれば良い。
[第4の実施形態]
次に本発明の第4の実施形態について説明する。図18は、本発明の第4の実施形態に係る撮像装置の概略構成を示す図である。ここで、図10と同様の構成要素については図10と同一の参照符号を付すことで説明を省略する。図18に示すように、第4の実施形態における撮像装置101は、撮像素子102と、制御部103と、運行記録部110と、位置検出部111とを有している。位置検出部111は、撮像装置101の現在位置を検出し、検出した現在位置に基づいて地域通知信号を生成して制御部103の設定制御部108に通知する。ここで、位置検出部111は、例えばGPSである。
図19は、第4の実施形態における撮像装置101の詳細な構成を示す図である。ここで、図12と同様の構成要素については図12と同一の参照符号を付すことで説明を省略する。図19においては位置検出部111をGPSで構成した場合の例を示している。即ち、位置検出部111は、GPS受信機1111と、GPS受信部1112とを有している。GPS受信機1111は図示しない人工衛星からの測位電波を受信する。GPS受信部1112は、GPS受信機1111で受信された測位電波を解析して撮像装置101の現在地が東日本地域か西日本地域かを示す地域通知信号を生成し、生成した地域通知信号を設定制御部108に出力する。
以下、第4の実施形態の撮像装置の動作について説明する。
上述したように、GPS受信機1111で受信された測位電波に基づき、GPS受信部1112は、地域通知信号を生成して設定制御部108に出力する。設定制御部108は、地域通知信号から撮像装置101の現在位置を推定し、該推定結果に従って周期設定部105、異周期設定部106、及び作用設定部107の設定を行う。即ち、設定制御部108は、地域通知信号が西日本地域を示すものであった場合には、周期設定部105、異周期設定部106、及び作用設定部107の設定を図17で示したような西日本地域用の設定とする。一方、地域通知信号が東日本地域を示すものであった場合に、設定制御部108は、周期設定部105、異周期設定部106、及び作用設定部107の設定を以下の図20で示すような東日本地域用の設定とする。
図20は、東日本の商用電源である50Hzの商用電源で駆動されたLED信号機301を本実施形態の手法によって撮像する際の例を示す図である。東日本地域では、LED信号機301の明滅周期が100Hzであり、明滅周期Tは10.0ms(=1/100)となる。このとき、撮像装置101の露光周期Teは、LED信号機301の明滅周期Tに対して、
100/29.97=3.33667…
の関係を有している。即ち、撮像装置101の露光周期TeはLED信号機301の明滅周期Tの整数倍の周期とならないため、露光周期Teを変更しなくともLED信号機301が明状態の露光を含めることができる。
以上説明したように、第4の実施形態では、位置検出部111を設けることにより、地域に応じた最適な露光周期の設定を行うことが可能である。
[第5の実施形態]
次に本発明の第5の実施形態について説明する。上述した各実施形態では被写体の明滅周期が一定の例について説明したが、第5の実施形態は被写体の明滅周期が一定でない例における撮像制御である。ここで、撮像装置の構成については第2又は第3の実施形態と同様であるので説明を省略する。
図21は、明滅周期T(明時間Sl、滅時間Sd)と明滅周期T’(明時間Sl’、滅時間Sd’)で明滅を繰り返す被写体を撮像するために、ある任意の露光周期Te1から露光周期Te4で露光制御信号をドライブした場合の撮像装置の動作に関するタイミングチャートである。
図21に示すように、明滅周期が一定でない被写体についても、複数の異なる露光周期で露光制御信号をドライブすることによって、被写体が明の状態で露光できる期間を存在させることができる。図21の例では、露光周期Te1とTe4において被写体が明の状態での露光を行うことが可能な例を示している。
以上実施形態に基づいて本発明を説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形や応用が可能なことは勿論である。
さらに、上記した実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件の適当な組合せにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、上述したような課題を解決でき、上述したような効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成も発明として抽出され得る。
本発明の第1の実施形態に係る撮像装置の概略構成を示す図である。 図1の撮像装置の詳細な構成を示す図である。 ある一定の明滅周期Tで明滅を繰り返す被写体を撮像するために、ある任意の露光周期Teで露光制御信号をドライブした場合の撮像装置の動作に関するタイミングチャートである。 図3の撮像が連続的に繰り返された場合のタイミングチャートである。 明滅周期Tと異なる露光周期Te’(T>Te’)で露光制御信号をドライブした場合の撮像装置の動作に関するタイミングチャートである。 図3の制御と図5の制御とを組み合わせた場合の撮像動作を示すタイミングチャートである。 明滅周期Tと異なる露光周期Te’(T<Te’)で露光制御信号をドライブした場合の撮像装置の動作に関するタイミングチャートである。 図3の制御と図7の制御とを組み合わせた場合の撮像動作を示すタイミングチャートである。 第2の実施形態における撮像装置の動作に関するタイミングチャートである。 本発明の第3の実施形態に係る撮像装置の概略構成を示す図である。 図10に示す撮像装置を自動車に取り付けたときの概略を示す図である。 第3の実施形態における撮像装置の詳細な構成を示す図である。 一定周期で明滅する被写体の例としてのLED信号機の概略図である。 LED信号機のモデル図である。 図14のモデルにおける全波整流前の商用電源波形と、全波整流後の商用電源波形と、LEDの輝度の波形の時間に対するそれぞれの相対値の変化を示した図である。 LED信号機が60Hzの商用電源で駆動されたときの明滅周期Tと、撮像装置がNTSC方式に従って29.97Hzで駆動されたときの露光周期Teとの関係を示す図である。 西日本の商用電源である60Hzの商用電源で駆動されたLED信号機を本実施形態の手法によって撮像する際の例を示す図である。 本発明の第4の実施形態に係る撮像装置の概略構成を示す図である。 第4の実施形態における撮像装置の詳細な構成を示す図である。 東日本の商用電源である50Hzの商用電源で駆動されたLED信号機を本実施形態の手法によって撮像する際の例を示す図である。 明滅周期Tと明滅周期T’で明滅を繰り返す被写体を撮像するために、ある任意の露光周期Te1から露光周期Te4で露光制御信号をドライブした場合の撮像装置の動作に関するタイミングチャートである。
符号の説明
101…撮像装置、102…撮像素子、103…制御部、104…作用制御部、105…周期設定部、106…異周期設定部、107…作用設定部、108…設定制御部、109…撮像画像取得部、110…運行記録部、111…位置検出部

Claims (7)

  1. 連続的に被写体を撮像する撮像素子と、
    所定期間内の前記撮像素子の撮像結果から複数枚の撮像画像を取得するとともに、前記複数枚の撮像画像の少なくとも1枚の撮像画像に、当該撮像装置とは非同期に明滅する被写体における明状態の被写体が含まれるように前記撮像素子の動作を制御する制御部と、
    を具備することを特徴とする撮像装置。
  2. 前記制御部は、前記所定期間内に少なくとも1回、前記撮像素子の露光周期内に、前記撮像装置とは非同期に明滅する被写体が明状態となる期間が含まれるように前記撮像素子の動作を制御することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記撮像装置とは非同期に明滅する被写体は、明滅周期が一定であることを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像装置。
  4. 前記撮像装置とは非同期に明滅する被写体は、明滅周期が一定ではないことを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像装置。
  5. 前記撮像装置とは非同期に明滅する被写体は、明滅周期が商用電源周波数である50Hz又は60Hzに同期していることを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像装置。
  6. 移動体の運行を、前記複数枚の撮像画像から構成される映像として記録する運行記録部をさらに具備することを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の撮像装置。
  7. 前記撮像素子による撮像時の前記撮像装置の位置を検出する位置検出部をさらに具備し、
    前記制御部は、前記撮像装置とは非同期に明滅する被写体の明滅周期が東日本の商用電源周波数である50Hzに同期しているか、西日本の商用電源周波数である60Hzに同期しているかを推定し、該推定結果に従って前記撮像素子を制御することを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の撮像装置。
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