JP2009197617A - 金属物質の堆積抑制制御システム - Google Patents

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Abstract

【課題】排気系にタービンが設けられた過給機に金属物質が堆積することを抑制可能な金属物質の堆積抑制制御システムを提供する。
【解決手段】内燃機関1の排気系を構成する排気通路9にタービンが設けられた過給機30と、過給機30のタービンをバイパスするバイパス路35と、バイパス路35を開閉するバイパス弁36と、燃料中金属添加物濃度Cmを検出する金属物質検出手段501とを備えた金属物質の堆積抑制制御システムであって、金属物質検出手段501が検出した燃料中金属添加物濃度Cmに応じて、バイパス弁36を制御する特定堆積抑制制御手段503を備える。特定堆積抑制制御手段503は、金属物質検出手段501が検出した燃料中金属添加物濃度Cmが金属濃度閾値Cm1よりも大きい場合に、バイパス弁36を全開に制御する。
【選択図】図5

Description

本発明は金属物質の堆積抑制制御システムに関し、特に内燃機関の排気系にタービンが設けられた過給機に金属物質が堆積することを抑制するための金属物質の堆積抑制制御システムに関する。
従来、内燃機関に供給される燃料は、例えばノッキングの発生を抑制するために、金属添加物として金属酸化物または有機金属化合物等の金属化合物、金属、または、金属イオン等の金属物質を含むことがある。また従来、内燃機関に吸気を過給することで、内燃機関の出力性能の向上等を図ることができる過給機が一般に知られている。この点、燃料中に含まれる金属物質に関する技術という点で、本発明と関連性があると考えられる技術が例えば特許文献1で提案されている。また、過給機にデポジットが堆積することを抑制する技術という点で、本発明と関連性があると考えられる技術が例えば特許文献2または3で提案されている。
特開2000−27712号公報 特開2004−270591号公報 特開2004−68719号公報
ところで、内燃機関に供給される燃料が金属物質を含む場合には、内燃機関の排気にも金属物質が含まれるようになる。このため内燃機関の排気系に過給機のタービンが設けられている場合には、この金属物質が過給機に付着および堆積し、過給機の故障や性能低下の原因となることがある。しかしながら、金属物質はデポジットとして既に堆積してしまった後では除去することが困難であるため、燃料が金属物質を含む場合に、金属物質が過給機にデポジットとして堆積することをいかに抑制するかが重要な課題となっている。
そこで本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、排気系にタービンが設けられた過給機に金属物質がデポジットとして堆積することを抑制可能な金属物質の堆積抑制制御システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は内燃機関の排気系にタービンが設けられた過給機と、該過給機のタービンをバイパスするバイパス通路と、該バイパス通路を開閉するバイパス通路開閉手段と、燃料中の金属物質の割合を検出する金属物質検出手段とを備えた金属物質の堆積抑制制御システムであって、前記金属物質検出手段が検出した燃料中の金属物質の割合に応じて、前記バイパス通路開閉手段を制御する特定堆積抑制制御手段を備えることを特徴とする。本発明によれば、燃料中の金属物質の割合に応じてバイパス通路開閉手段を制御することで、排気がタービンを迂回するようにすることができるので、排気に含まれる金属物質が過給機にデポジットとして堆積することを抑制できる。
なお、特定堆積抑制制御手段はさらに具体的には、例えば金属物質検出手段が検出した燃料中の金属物質の割合が所定値以上である場合に、排気を迂回させるべく、バイパス通路開閉手段を例えば全開に制御する構成とすることができる。またこのときには、所定値の設定次第で、燃料中の金属物質の割合が極めて大きいときに、排気を迂回させるべく、バイパス通路開閉手段を例えば全開に制御するように特定堆積抑制制御手段を構成することができるほか、燃料中の金属物質の割合が小中程度以上であるときや、燃料中に金属物質が含まれているときに、排気を迂回させるべく、バイパス通路開閉手段を例えば全開に制御するように特定堆積抑制制御手段を構成することもできる。
またこれに限られず、特定堆積抑制制御手段はさらに具体的には、例えば金属物質検出手段が検出した燃料中の金属物質の割合が大きいほど、バイパス通路開閉手段の開度が大きくなるようにバイパス通路開閉手段を制御する構成とすることなどもできる。
また本発明はさらに前記内燃機関の運転状態に応じて、前記特定堆積抑制制御手段に係る制御を行うか否かを決定する特定決定制御手段を備える構成であってもよい。ここで、特定堆積抑制制御手段に係る制御によって排気がタービンを迂回するようにした場合には、内燃機関の出力性能が低下するところ、本発明によれば、内燃機関の運転状態に応じて特定堆積抑制制御手段に係る制御を行うか否かを決定することができるので、さらに必要に応じて内燃機関の出力性能の低下を抑制することも可能になる。換言すれば本発明によれば、内燃機関の運転状態が、例えば機関高負荷運転時や過給時など高い出力性能が要求される運転状態である場合には、排気に含まれる金属物質が過給機にデポジットとして堆積することを抑制する代わりに、内燃機関の出力性能を優先的に確保することもできる。
また本発明は前記特定決定制御手段が、さらに前記金属物質検出手段が検出した燃料中の金属物質の割合に応じて、決定する構成であってもよい。本発明によれば、例えば特定堆積抑制制御手段が、燃料中の金属物質の割合が小中程度以上であるときに、排気を迂回させるべく、バイパス通路開閉手段を全開に制御するように構成されているときに、燃料中の金属物質の割合が極めて大きい場合には、内燃機関の運転状態に関わらず、換言すればすべての運転状態で排気を迂回させるべく、特定堆積抑制制御手段に係る制御を行うと決定するように特定決定制御手段を構成することができ、これにより金属物質が過給機にデポジットとして堆積することを好適に抑制できる。
これに加えてさらに本発明によれば、燃料中の金属物質の割合が小中程度である場合には、内燃機関の運転状態が高い出力性能が要求される運転状態である場合に、内燃機関の出力性能を重視すべく、特定堆積抑制制御手段に係る制御を行わないと決定し、内燃機関の運転状態が高い出力性能が要求される運転状態でない場合に、排気を迂回させるべく、特定堆積抑制制御手段に係る制御を行うと決定するように特定決定制御手段を構成することもできる。すなわち本発明によれば、例えばこのように特定堆積抑制制御手段と特定決定制御手段とを構成することで、さらに過給機への金属物質の堆積を抑制することと、内燃機関の出力性能を確保することとを好適に両立させることも可能になる。
また本発明はさらに前記内燃機関の運転状態に応じて、前記特定堆積抑制制御手段に係る制御と、燃料中の金属物質を除去する金属物質除去手段(例えば金属除去フィルタ)を利用した金属物質の除去を行うための制御とのうち、いずれかの制御を実行する制御として選択する特定選択制御手段を備える構成であってもよい。本発明によれば、例えば内燃機関の運転状態が高い出力性能が要求される運転状態である場合には、金属物質除去手段を利用した金属物質の除去を行うための制御を実行する制御として選択することで、金属物質が過給機にデポジットとして堆積することを抑制するとともに、さらに内燃機関の出力性能を確保することもできる。また本発明によれば、金属物質除去手段を利用した金属物質の除去を常時行うわけではないので、金属物質除去手段を常時利用する場合と比較して、金属物質除去手段が早期に劣化してしまうことも抑制できる。
また本発明は前記特定選択制御手段が、さらに前記金属物質検出手段が検出した燃料中の金属物質の割合に応じて、選択する構成であってもよい。本発明によれば、例えば特定堆積抑制制御手段が、燃料中の金属物質の割合が小中程度以上であるときに、排気を迂回させるべく、バイパス通路開閉手段を全開に制御するように構成されているときに、内燃機関の運転状態が高い出力性能が要求される運転状態であり、且つ燃料中の金属物質の割合が極めて大きい場合には、特定堆積抑制制御手段に係る制御を実行する制御として選択し、内燃機関の運転状態が高い出力性能が要求される運転状態であり、且つ燃料中の金属物質の割合が小中程度である場合には、金属物質除去手段を利用した金属物質の除去を行うための制御を実行する制御として選択するように特定選択制御手段を構成することができ、例えばこのように特定堆積抑制制御手段と特定選択制御手段とを構成することで、請求項4記載の本発明と比較して、金属物質除去手段が早期に劣化してしまうことをより好適に抑制できる。
また本発明は前記金属物質検出手段が、前記金属物質が除去された状態の燃料を内燃機関に供給したときのノッキングの発生度合いと、前記金属物質が除去されていない状態の燃料を内燃機関に供給したときのノッキングの発生度合いとに基づいて検出を行う構成であってもよい。ここで、燃料中の金属物質の割合とノッキングの発生しやすさには相関があるため、金属物質量検出手段は具体的には例えば本発明のようにノッキングの発生度合い(以下、単にノック度合いとも称す)に基づいて燃料中の金属物質の割合を検出(推定)することが好適である。本発明によれば、燃料中の金属物質の割合を精度良く検出することができる。
なお、ノッキングは燃料中の金属物質の割合が大きいほど発生しにくくなる。また、ノッキングの発生度合いには、ノッキングの発生しやすさと相関関係を有し、ノッキングの発生しやすさを指標することが可能な適宜の指標値を適用することができ、この指標値には検出値や推定値や各種の状態量や制御量などが含まれる。この点、内燃機関に設けられたノックセンサの出力に基づき算出されるノック強度に応じて、点火時期が変更される場合には、例えば点火時期をノッキングの発生度合いとすることができる。
また金属物質検出手段が行う検出には、例えば本発明のように推定の意味合いも含まれる。この点、請求項1から5いずれか1項記載の本発明にあっては、金属物質検出手段は、例えば燃料中の金属物質の量を直接的に検出することによって、燃料中の金属物質の割合を検出してもよい。また燃料中の金属物質の割合は、燃料が新たに供給されるまでの間は変化しないといえるところ、さらに金属物質検出手段を、燃料が新たに燃料タンクに供給されたときに検出を行う構成とすれば、燃料中の金属物質の割合を合理的に検出することもできる。
また本発明は前記金属物質検出手段が検出した燃料中の金属物質の割合につき、履歴情報を作成する履歴情報作成手段と、前記金属物質検出手段に係る検出につき、異常を検出するための異常検出手段と、前記異常検出手段が異常を検出した場合に、前記履歴情報作成手段が作成した前記履歴情報に基づいて、前記バイパス通路開閉手段を制御する異常時堆積抑制制御手段とをさらに備える構成であってもよい。
ここで燃料が金属物質を多く含むか否かは、例えば給油が行われる国等の地域によって異なる傾向がある。すなわち市場燃料には、例えば発展途上国では燃料中に含まれる金属物質の割合が大きい場合が多いといった傾向がある。これに対して本発明によれば、金属物質検出手段に係る検出につき、異常が発生した場合であっても、比較的高い確率で、且つ必要に応じた形といった点で合理的に、過給機への金属物質の堆積の抑制と、機関出力性能の低下の抑制とを両立させたフェールセーフを実現できる。
本発明によれば、排気系にタービンが設けられた過給機に金属物質が堆積することを抑制可能な金属物質の堆積抑制制御システムを提供できる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面と共に詳細に説明する。
図1は、この実施例に係る金属物質の堆積抑制制御システムを含む内燃機関システム100Aの全体構成図である。この実施例に係る内燃機関システム100Aは、内燃機関1の排気系を構成する排気通路9にタービンが設けられた過給機30を備えている。内燃機関1には4個の気筒が直列に配置されているが、気筒数及び気筒配置はこれに限られるものではない。また内燃機関1は、いわゆるロータリー式の内燃機関であってもよい。内燃機関1に供給される燃料Fは、燃料タンク70内のフィードポンプ71によってポート噴射弁6に供給される。そして、ポート噴射弁6から吸気通路3内に噴射され、吸気通路3を通る空気Aと混合気を形成する。この混合気は、吸気通路を構成するインテークマニホールド71〜74を通って各気筒1s1〜1s4へ導入される。
この実施例においては、単独のポート噴射弁6により内燃機関1の各気筒へ燃料Fを供給するが、ポート噴射弁を気筒数分用意して、各気筒1s1〜1s4のインテークマニホールド71〜74へ燃料Fを噴射してもよい。また、ポート噴射弁の代わりに、気筒内へ直接燃料を噴射する、いわゆる直噴噴射弁を用いて、内燃機関1へ燃料Fを供給してもよい。さらに、ポート噴射弁と直噴噴射弁とを備え、内燃機関1の運転条件に応じて両者の燃料噴射割合を変更して、内燃機関1へ燃料Fを供給してもよい。インテークマニホールド7には吸気圧としてのマニホールドバキュームMVを検出するための圧力センサ49が設けられている。
内燃機関1に供給される空気Aは、吸気通路3の入口に取り付けられるエアクリーナ13でごみ等が除去されてから、内燃機関1へ送られる。内燃機関1へ供給される空気Aは、吸気通路3に設けられるスロットル弁4によって流量が調整される。スロットル弁4の開度は、アクセル17と連動する。この実施例において、アクセル17の開度はアクセル開度センサ46で検出されて、エンジンECU(Electronic Control Unit)50Aに取り込まれる。アクセル開度センサ46からのアクセル開度情報を元に、エンジンECU50Aはスロットル弁4の開度を調整する。またこの実施例でエンジンECU50Aは、アクセル開度情報を元に内燃機関1の負荷を検出する。但しこれに限られず、内燃機関1の負荷は例えばエアフローセンサ42の出力に基づいて検出されてもよい。
アクセル開度が大きくなると、スロットル弁4の開度は大きくなり、アクセル開度が小さくなると、スロットル弁4の開度は小さくなる。内燃機関1へ供給される空気Aは、吸気通路3のうち、スロットル弁4よりも上流の部分に設けられるエアフローセンサ42でその流量が計測されて、計測値はエンジンECU50Aに取り込まれる。エンジンECU50Aは、エアフローセンサ42により計測された吸入空気量Gaと、回転数センサ43で計測される内燃機関1の機関回転数NEとから、内燃機関1に対する燃料噴射量Qfを決定する。吸気通路3には図示しないインタークーラが設けられており、インタークーラは過給機30が圧縮した吸気を冷却する。
内燃機関1には上記回転数センサ43や冷却水温を検出するための冷却水温センサ45のほか、ノックセンサ47が設けられている。ノックセンサ47は内燃機関1のシリンダブロック部の振動Vcを検出し、振動Vcを表す信号を出力するようになっている。この信号は、ノック度合いを表す指標値としてのノッキング強度SNを算出するために使用される。
内燃機関1の各気筒1s1〜1s4で燃焼した混合気は、排ガスExとなってエキゾーストマニホールド8へ排出される。この排ガスExは、排気通路9を通って過給機30のタービン部32へ導入され、タービン部32に内蔵された図示しないタービンロータ(タービン)を回転駆動する。タービンロータはコンプレッサ部31に内蔵されたコンプレッサロータ(図示省略)と連結されており、タービンロータが回転するとコンプレッサロータも回転する。コンプレッサロータはこのようにして回転することで吸気を圧縮し過給する。排気通路9には過給機30のタービンを迂回するバイパス路(請求項記載のバイパス通路に相当)35が設けられている。またバイパス路35にはバイパス路35を開閉するバイパス弁(請求項記載のバイパス通路開閉手段に相当)36が設けられている。
この実施例ではバイパス弁36は具体的には電子制御で全開、全閉に開閉駆動可能な開閉弁で実現されている。但しこれに限られず、バイパス弁36は例えば電子制御で開度を変更可能な流量調節弁で実現されてもよい。またバイパス弁36は例えば過給機30が備える図示しないウェストゲートバルブで実現されてもよく、このときバイパス路35はタービンを迂回するウェストゲート(図示省略)で実現されてもよい。タービン部を流通した排ガスExは、浄化触媒16で浄化された後、大気中へ放出される。排気通路9には、A/F(Air/Fuel:空燃比)センサ44が取り付けられており、排ガスExの空燃比を計測する。そして、排ガスExの空燃比から内燃機関1の燃焼状態を判定し、所定の空燃比から外れた場合には、エンジンECU50Aで決定される燃料噴射量を補正する。
燃料タンク70内にはフィードポンプ71が設けられている。フィードポンプ71には燃料残量計48が設けられており、燃料残量計48は燃料タンク70内に貯留されている燃料の量(燃料残量)Faを表す信号を出力するようになっている。燃料供給配管72はフィードポンプ71とポート噴射弁6とを接続している。燃料供給配管72には金属除去フィルタ(請求項記載の金属物質除去手段に相当)75と、金属除去フィルタ75を迂回するフィルタバイパス路76とが設けられており、さらに燃料供給配管72のうち、金属除去フィルタ75よりも上流側(フィードポンプ71側)の部分には切替弁77が設けられている。フィルタバイパス路77は金属除去フィルタ75よりも下流側で燃料供給配管72にそのまま接続されており、金属除去フィルタ75よりも上流側では切替弁77を介して燃料供給配管72に接続されている。
金属除去フィルタ75は、図3に示すように2つの濾紙75a、75bと、複数の金属物質吸着部材75cとを有して構成されている。一方の濾紙75aは金属除去フィルタ75のうち、上流側の端部を構成しており、他方の濾紙75bは金属除去フィルタ75のうち、下流側の端部を構成している。各濾紙75a、75bは液体を通過させるとともに、液体中の異物(塵および金属物質等)を捕集するようになっている。各金属物質吸着部材75cは金属物質を吸着するための部材である。各金属物質吸着部材75cは粒状に形成されている。この実施例では、各金属物質吸着部材75cは金属イオンを吸着するキレート樹脂からなる。各金属物質吸着部材75cは濾紙75aと濾紙75bとの間に充填されている。
切替弁77は電子制御で駆動可能な三方弁となっており、フィルタ通過状態と、フィルタ迂回状態とを切り替えることができるようになっている。フィルタ通過状態では、燃料Fが金属除去フィルタ75を流通し、このとき燃料Fはフィルタバイパス路76を流通しないようになっている。一方、フィルタ迂回状態では、燃料Fはフィルタバイパス路76を流通し、このとき燃料Fは金属除去フィルタ75を流通しないようになっている。
このため、切替弁77の状態がフィルタ通過状態に設定された場合、フィードポンプ71により送り出された燃料Fは、金属除去フィルタ75を通過した後、ポート噴射弁6に到達する。このとき燃料F中の金属物質が金属除去フィルタ75によって捕集されることによって、ポート噴射弁6に到達する燃料は金属物質が除去された状態となる。このため切替弁77の状態をフィルタ通過状態に設定することで、金属物質が除去された状態の燃料を内燃機関1に供給することができる。
一方、切替弁77の状態がフィルタ迂回状態に設定された場合、フィードポンプ71により送り出された燃料Fは、金属除去フィルタ75を通過することなくフィルタバイパス路76を通過して、ポート噴射弁6に到達する。このときポート噴射弁6に到達する燃料には、金属物質が含まれたままの状態になっている。このため切替弁77の状態をフィルタ迂回状態に設定することで、金属物質が除去されていない状態の燃料を内燃機関1に供給することができる。
この実施例では、通常、切替弁77の状態をフィルタ迂回状態に設定し、後述するように燃料F中の金属物質の割合を検出する場合にのみ切替弁77の状態をフィルタ通過状態に設定するようにしている。これにより、金属除去フィルタ75を長持ちさせることができ、ひいてはこの実施例の金属物質の堆積抑制制御システムによって、過給機30に金属物質がデポジットとして堆積することを好適に抑制できる。
次に、エンジンECU50Aの構成について図2を用いて詳述する。図2に示すようにエンジンECU50Aは、CPU(Central Processing Unit:中央演算装置)50pと、記憶部50mと、入力及び出力ポート55、56と、入力及び出力インターフェイス57、58とを有して構成されている。CPU50p、記憶部50m、入力ポート55及び出力ポート56は、バス541〜543を介して互いに接続されている。
入力ポート55には、入力インターフェイス57が接続されている。入力インターフェイス57には、エアフローセンサ42、回転数センサ43、A/Fセンサ44、冷却水温センサ45、アクセル開度センサ46、ノックセンサ47、燃料残量計48、圧力センサ49その他の、燃料供給制御や内燃機関1の運転制御などに必要な情報を取得するセンサ類が接続されている。これらのセンサ類から出力される信号は、入力インターフェイス57内のA/Dコンバータ57aやディジタルバッファ57dにより、CPU50pが利用できる信号に変換されて入力ポート55へ送られる。これにより、CPU50pは、内燃機関1の運転制御などに必要な情報を取得することができる。
出力ポート56には、出力インターフェイス58が接続されている。出力インターフェイス58には、スロットル弁4、ポート噴射弁6、バイパス弁36、切替弁77その他の、内燃機関1の運転制御に必要な制御対象などが接続されている。出力インターフェイス58は、制御回路581、582等を備えており、CPU50pで演算された制御信号に基づき、前記制御対象を動作させる。このような構成により、前記センサ類からの出力信号に基づき、エンジンECU50AのCPU50pは、内燃機関1の運転制御などを行うことができる。
記憶部50mには、CPU50pが実行する処理が記述されたコンピュータプログラムや制御マップ、あるいは内燃機関1の運転制御に用いる燃料噴射量のデータマップ等が格納されている。ここで、記憶部50mは、RAM(Random Access Memory)のような揮発性のメモリ、フラッシュメモリ等の不揮発性のメモリ、あるいはこれらの組み合わせにより構成することができる。エンジンECU50Aでは、CPU50pが記憶部50mに格納されたコンピュータプログラムに基づき処理を実行することで、制御手段や判定手段などの各種の手段が機能的に実現される。
このうちこの実施例では、内燃機関1の運転制御を行うための運転制御手段509Aのほか、本発明と関連性が高い手段として具体的には例えば図2に示すように金属物質検出手段501や、ノック度合い算出手段502や、特定堆積抑制制御手段503Aが機能的に実現される。
金属物質検出手段501は、燃料中の金属物質の割合を検出するための構成である。この点、金属物質検出手段501はこの実施例では具体的には燃料中の金属物質の割合として、燃料に含まれる金属物質の濃度(以下、燃料中金属添加物濃度Cmと称す)を検出(算出)するように構成されている。
また金属物質検出手段501は、金属物質が除去された状態の燃料を内燃機関1に供給したときのノック度合いと、金属物質が除去されていない状態の燃料を内燃機関1に供給したときのノック度合いとに基づいて、燃料中金属添加物濃度Cmを算出するように構成されている。
さらに金属物質検出手段501は、燃料が新たに燃料タンク70に供給されたときに、燃料中金属添加物濃度Cmを検出するように構成されている。この点、燃料が新たに燃料タンク70に供給されたか否かは、燃料残量計48の出力に基づき判定することができる。
ノック度合い算出手段502は、ノック度合いを算出するための構成である。この点、この実施例ではノック度合い算出手段502は、ノック度合いとして点火時期SAを算出するように構成されている。具体的には、ノック度合い算出手段502は、金属物質が除去された状態の燃料を内燃機関1に供給したときの点火時期SA(以下、このときの点火時期SAを除去時点火時期SArsと称す)を算出するにあたって、切替弁77の状態をフィルタ通過状態に設定するように構成されており、また金属物質が除去されていない状態の燃料を内燃機関1に供給したときの点火時期SA(以下、このときの点火時期SAを非除去時点火時期SAnrsと称す)を算出するにあたって、切替弁77の状態をフィルタ迂回状態に設定するように構成されている。
ここでエンジンECU50Aは、ノックセンサ47により検出される振動Vcに基づいて算出されるノッキング強度SNが強度閾値SNth以上となった場合、点火時期SAをより遅角側に補正する。一方、算出されるノッキング強度SNが強度閾値SNthよりも小さい場合、点火時期SAをより進角側に補正する。すなわち、点火時期SAはノッキングが発生しない範囲において可能な限り進角側の時期になるように、ノッキング強度SNに基づいて補正される。なお、このような補正制御は運転制御手段509Aによって実現される。
このため、切替弁77の状態がフィルタ迂回状態に設定されている期間において、点火時期SAは、切替弁77の状態がフィルタ通過状態に設定された場合よりも進角側の時期に変更されていく。これに対して、ノック度合い算出手段502は、その後、点火時期SAが略一定になったとき、この点火時期SAを非除去時点火時期SAnrsとして保持することで、非除去時点火時期SAnrsを算出するように構成されている。
一方、切替弁77の状態をフィルタ通過状態に設定した場合には、切替弁77の状態をフィルタ迂回状態に設定した場合よりもノッキングが発生しやすくなる。このため、点火時期SAは、上記の非除去時点火時期SAnrsよりも遅角側の時期に変更されていく。これに対してノック度合い算出手段502は、その後、点火時期SAが略一定になったとき、この点火時期SAを除去時点火時期SArsとして保持することで、除去時点火時期SArsを算出するように構成されている。
ところで上述したように、点火時期SAはノッキングが発生しない範囲において可能な限り進角側の時期となるように、ノッキング強度SNに基づいて補正される。したがって点火時期SAは、ノッキングが発生しやすいほどより遅角側の時期に設定される。すなわち、点火時期SAはノッキングの発生しやすさの程度をよく表すため、ノック度合いとして利用できる。また、燃料中の金属物質の割合に応じて、ノッキングの発生しやすさの程度は変化する。
このため前述の金属物質検出手段501は、この実施例ではさらに具体的には保持された非除去時点火時期SAnrsと、保持された除去時点火時期SArsとの点火時期差DSAを算出するとともに、算出した点火時期差DSAに基づいて、燃料中金属添加物濃度Cmを算出するように構成されている。またこのように燃料中金属添加物濃度Cmを算出するにあたって、金属物質検出手段501は、算出した点火時期差DSAに基づいて、図4に示すテーブルマップを参照するとともに、対応する燃料中金属添加物濃度Cmを読み込むことで、燃料中添加物濃度Cmを算出するように構成されている。これにより、燃料中金属添加物濃度Cmをより高い精度で検出することができる。なお、図4に示すテーブルマップでは、点火時期差DSAが大きいほど、燃料中添加物濃度Cmが大きくなるように、燃料中添加物濃度Cmが予め設定されている。
特定堆積抑制制御手段503Aは、金属物質検出手段501が検出した燃料中金属添加物濃度Cmに応じて、バイパス弁36を制御するための構成である。この点、特定堆積抑制制御手段503Aは、この実施例ではより具体的には金属物質検出手段501が検出した燃料中金属添加物濃度Cmが所定値(ここでは金属濃度閾値Cm1)よりも大きい場合に、バイパス弁36を全開に制御するように構成されている。この実施例では、金属濃度閾値Cm1は燃料中金属添加物濃度Cmが極めて大きい場合に、特定堆積抑制制御手段503Aがバイパス弁36を全開に制御することになる値に予め設定されている。
なお、上記コンピュータプログラムは、CPU50pへすでに記録されているコンピュータプログラムと組み合わせによって、この実施例に係る金属物質検出手段501やノック度合い算出手段502や特定堆積抑制制御手段503Aや運転制御手段509Aなどの各種の手段の処理手順を実現できるものであってもよい。また、この実施例に係る金属物質検出手段501やノック度合い算出手段502や特定堆積抑制制御手段503Aや運転制御手段509Aなどの各種の手段は、前記コンピュータプログラムの代わりに専用のハードウェアを用いて、その機能が実現されるものであってもよい。この実施例では金属物質の堆積抑制制御システムは、過給機30と、バイパス路35と、バイパス弁36と、金属物質検出手段501、ノック度合い算出手段502、特定堆積抑制制御手段503Aおよび運転制御手段509Aを備えるエンジンECU50Aとで実現されている。
次に、エンジンECU50Aで行われる処理を図5に示すフローチャートを用いて詳述する。CPU50pは前述のようにして燃料中金属添加物濃度Cmを算出するとともに(ステップS11)、燃料中金属添加物濃度Cmが金属濃度閾値Cm1よりも大きいか否かを判定する処理を実行する(ステップS12)。なお、この実施例では燃料中金属添加物濃度Cmが極めて大きいか否かを判定できるように金属濃度閾値Cm1が予め設定されているが、金属濃度閾値Cm1の設定次第では、燃料中金属添加物濃度Cmが金属濃度閾値Cm1よりも大きいか否かを判定することで、例えば燃料中金属添加物濃度Cmが小中程度よりも大きいか否かや、燃料中に金属物質が含まれているか否かなどを判定することも可能である。
ステップS12で否定判定であれば特段の処理を要しないため、CPU50pは通常制御を実行する(ステップS14)。一方、ステップS12で肯定判定であれば、CPU50pはバイパス弁36を全開に制御するための処理(タービンバイパス制御)を実行する(ステップS13)。これにより、排気がタービンを迂回するため、排気に含まれる金属物質が過給機30に付着および堆積する結果、金属物質が過給機30にデポジットとして堆積することを抑制できる。このようにこの実施例に係る金属物質の堆積抑制制御システムは、過給機30に金属物質がデポジットとして堆積することを抑制することができる。
この実施例に係る内燃機関システム100Bは、エンジンECU50Aの代わりにエンジンECU50Bが適用されている点以外、内燃機関システム100Aと実質的に同一のものとなっている。このためこの実施例では内燃機関システム100Bについては図示省略する。一方、エンジンECU50Bは図6に示すように、タービンバイパス領域決定制御手段504Aと、特定決定制御手段505Aをさらに備える点以外、エンジンECU50Aと実質的に同一のものとなっている。なお、図6ではタービンバイパス領域決定制御手段504Aを特定決定制御手段505Aとは別個に図示しているが、特定決定制御手段505Aはタービンバイパス領域決定制御手段504Aを含んでいる。タービンバイパス領域決定制御手段504Aは、金属物質検出手段501が検出した燃料中金属添加物濃度Cmに応じて、特定堆積抑制制御手段503Aに係る制御を行う領域であるタービンバイパス領域Ar1を決定するための構成である。
この点、タービンバイパス領域決定制御手段504Aは、この実施例では具体的には、内燃機関1の運転状態(ここでは回転数NEおよびマニホールドバキュームMV)に応じて、タービンバイパス領域Ar1をその他の領域と区別して定義する図7に示すタービンバイパス領域マップにおいて、タービンバイパス領域Ar1を金属物質検出手段501が検出した燃料中金属添加物濃度Cmに応じて決定するように構成されている。タービンバイパス領域マップでは、タービンバイパス領域Ar1とその他の領域とは吸入空気量の等高線で区分されており、タービンバイパス領域Ar1は吸入空気量の等高線によって区分された2つの領域のうち、吸入空気量が大きい側の領域とされる。
ここで吸入空気量が大きいほど、タービンに衝突する排気のエネルギは大きくなる。また排気のエネルギが大きいほど、排気に含まれる金属物質は過給機30に付着および堆積し易くなる。さらに燃料中金属添加物濃度Cmが大きいほど、排気に含まれる金属物質は過給機30に付着および堆積し易くなる。このためタービンバイパス領域決定制御手段504Aは、具体的には金属物質検出手段501が検出した燃料中金属添加物濃度Cmが大きいほど、より小さい吸入空気量の等高線を、タービンバイパス領域Ar1とその他の領域とを区分する吸入空気量の等高線として決定することで、タービンバイパス領域Ar1を決定するように構成されている。これにより、排気をバイパスさせることにより過給機30への金属物質の付着および堆積を抑制することと、過給により内燃機関1の出力性能を確保することとを好適に両立させることができる。
なお、タービンバイパス領域マップは、タービンバイパス領域決定制御手段504Aによってタービンバイパス領域Ar1が決定されるものに限られず、予めタービンバイパス領域Ar1が設定され、且つその大きさが特段変更されないものであってもよい。具体的には例えば過給機30のウェストゲートバルブを全閉にする領域である領域Ar2をタービンバイパス領域Ar1として設定してもよい。また例えば吸入空気量の等高線によって区分されるタービンバイパス領域Ar1にさらに領域Ar2とを組み合わせたものをタービンバイパス領域Ar1とすることなども可能である。
特定決定制御手段505Aは、内燃機関1の運転状態(ここでは回転数NEおよびマニホールドバキュームMV)に応じて、特定堆積抑制制御手段503Aに係る制御を行うか否かを決定するための構成である。この点、特定決定制御手段505Aは、内燃機関1の回転数NEおよびマニホールドバキュームMVに応じて決定するにあたって、この実施例では具体的には運転制御手段509Aが検出した回転数NEおよびマニホールドバキュームMVに基づいて、図7に示すタービンバイパス領域マップを参照するとともに、対応する領域を読み込むことで、特定堆積抑制制御手段503Aに係る制御を行うか否かを決定するように構成されている。この点、対応する領域が領域Ar1であった場合に、特定決定制御手段505Aは特定堆積抑制制御手段503Aに係る制御を行うように構成されている。
またこの実施例ではタービンバイパス領域決定制御手段504Aが、金属物質検出手段501が検出した燃料中金属添加物濃度Cmに応じてタービンバイパス領域Ar1を決定するように構成されることで、特定決定制御手段505Aが、燃料中金属添加物濃度Cmに応じて、特定堆積抑制制御手段503Aに係る制御を行うか否かを決定するように構成されている。なお、内燃機関1の運転状態としてはマニホールドバキュームMVの代わりに例えば内燃機関1の負荷を適用することなども可能である。
この実施例では金属物質の堆積抑制制御システムは、過給機30と、バイパス路35と、バイパス弁36と、金属物質検出手段501、ノック度合い算出手段502、特定堆積抑制制御手段503A、タービンバイパス領域決定制御手段504A、特定決定制御手段505Aおよび運転制御手段509Aを備えるエンジンECU50Bとで実現されている。
次にエンジンECU50Bで行われる処理を図8に示すフローチャートを用いて詳述する。CPU50pは燃料中金属添加物濃度Cmを算出するとともに(ステップS21)、燃料中金属添加物濃度Cmが金属濃度閾値Cm1よりも大きいか否かを判定する処理を実行する(ステップS22)。なお、金属濃度閾値Cm1は実施例1と同様に予め設定されている。否定判定であれば、CPU50pは通常制御を実行する(ステップS27)。一方、肯定判定であれば、CPU50pは図7に示すタービンバイパス領域マップにおいて、ステップS21で算出した燃料中金属添加物濃度Cmに応じて、タービンバイパス領域Ar1を決定するための処理を実行する(ステップS23)。
続いてCPU50pは回転数NEおよびマニホールドバキュームMVを読み込む処理を実行するとともに(ステップS24)、図7に示すタービンバイパス領域マップを参照して、対応する領域がタービンバイパス領域Ar1であるか否かを判定する処理を実行する(ステップS25)。否定判定であれば、CPU50pは通常制御を実行する(ステップS28)。一方、ステップS25で肯定判定であれば、CPU50pはバイパス弁36を全開に制御するための処理(タービンバイパス制御)を実行する(ステップS27)。
これにより、排気がタービンを迂回するため、排気に含まれる金属物質が過給機30に付着および堆積する結果、金属物質が過給機30にデポジットとして堆積することを抑制できる。またこの実施例に係る金属物質の堆積抑制制御システムによれば、実施例1の場合と比較して、さらに内燃機関1の運転状態に応じて特定堆積抑制制御手段に係る制御を行うか否かを決定するため、内燃機関1の出力性能を優先的に確保することもできる。またこの実施例に係る金属物質の堆積抑制制御システムによれば、実施例1の場合と比較して、さらに燃料中金属添加物濃度Cmに応じてタービンバイパス領域Ar1を決定し、これにより燃料中金属添加物濃度Cmに応じて特定堆積抑制制御手段に係る制御を行うか否かを決定するため、過給機30への金属物質の堆積を抑制することと、内燃機関1の出力性能を確保することとを両立させることができる。
この実施例に係る内燃機関システム100Cは、エンジンECU50Aの代わりにエンジンECU50Cが適用されている点以外、内燃機関システム100Aと実質的に同一のものとなっている。またエンジンECU50Cは実施例2で前述したタービンバイパス領域決定制御手段504Aの代わりに、タービンバイパス領域決定制御手段504Aに対して、さらに燃料中金属添加物濃度Cmが小中程度である場合に、図9に示すようにタービンバイパス領域Ar1を決定するタービンバイパス領域決定制御手段504Bを備えている点と、特定決定制御手段505Aに対して、タービンバイパス領域決定制御手段504Aの代わりにタービンバイパス領域決定制御手段504Bを含んだ特定決定制御手段505Bを特定決定制御手段505Aの代わりに備えている点以外、エンジンECU50Bと実質的に同一のものとなっている。このためこの実施例では内燃機関システム100CおよびエンジンECU50Cの構成については図示省略する。
この実施例では、図9に示すように燃料中金属添加物濃度Cmが小中程度である場合に、タービンバイパス領域Ar1が非過給域に設定される。またこの実施例では、金属濃度閾値Cm1が、燃料中金属添加物濃度Cmが小中程度以上である場合に、特定堆積抑制制御手段503Aがバイパス弁36を全開に制御することになる値に予め設定されている。この実施例では金属物質の堆積抑制制御システムは、過給機30と、バイパス路35と、バイパス弁36と、金属物質検出手段501、ノック度合い算出手段502、特定堆積抑制制御手段503A、タービンバイパス領域決定制御手段504B、特定決定制御手段505Bおよび運転制御手段509Aを備えるエンジンECU50Cとで実現されている。
次にエンジンECU50Cで行われる処理について図10を用いて詳述する。なお、本フローチャートはステップS221およびS231が追加されている点以外、図8に示すフローチャートと同一のものとなっている。このためこの実施例では特にステップS221およびS231について詳述する。ステップS21で燃料中金属添加物濃度Cmを算出した後、燃料中金属添加物濃度Cmが金属濃度閾値Cm1よりも大きい場合には(すなわち燃料中金属添加物濃度Cmが小中程度以上である場合には)、ステップS22で肯定判定される。このときCPU50pは燃料中金属添加物濃度Cmが小中程度であるか否かを判定する処理を実行する(ステップS221)。否定判定であればステップS23に進む。
一方、ステップS221で肯定判定であれば、CPU50pは図9に示すタービンバイパス領域マップのようにタービンバイパス領域Ar1を決定するための処理を実行する(ステップS231)。これにより、内燃機関1の運転状態が非過給域にある場合に、タービンバイパス制御を行うようにすることができる。その後、ステップS24で回転数NEおよびマニホールドバキュームMVを読み込み、ステップS25で対応する領域がタービンバイパス領域Ar1であると判定された場合には、ステップS26でタービンバイパス制御が行われる。すなわちこのときには、内燃機関1の運転状態が非過給域にある場合に、タービンバイパス制御が行われることになり、この結果、排気に含まれる金属物質が過給機30にデポジットとして堆積することを抑制できる。
一方、ステップ25で対応する領域がタービンバイパス領域Ar1でないと判定された場合には、ステップS27で通常制御が行われる。すなわちこのときには、内燃機関1の運転状態が過給域にある場合に、通常制御が行われることになり、この結果、内燃機関1の出力性能を確保することができる。このようにこの実施例に係る金属物質の堆積抑制制御システムによれば、燃料中金属添加物濃度Cmが小中程度である場合にも、過給機30への金属物質の堆積を抑制することと、内燃機関1の出力性能を確保することとを好適に両立させることができる。
この実施例に係る内燃機関システム100Dは、エンジンECU50Aの代わりにエンジンECU50Dが適用されている点以外、内燃機関システム100Aと実質的に同一のものとなっている。このためこの実施例では内燃機関システム100Dについては図示省略する。一方、エンジンECU50Dは図11に示すように、特定選択制御手段506Aと特定切替弁制御手段507とをさらに備える点以外、エンジンECU50Aと実質的に同一のものとなっている。なお、エンジンECU50BやエンジンECU50Cに対してさらに特定選択制御手段506Aと特定切替弁制御手段507とを備えることも可能である。
特定選択制御手段506Aは、内燃機関1の運転状態(ここでは負荷)に応じて、特定堆積抑制制御手段503Aに係る制御と、金属除去フィルタ75を利用した金属物質の除去を行うための制御とのうち、いずれかの制御を実行する制御として選択するための構成である。この点、特定選択制御手段506Aはより具体的には、特定堆積抑制制御手段503Aに係る制御が行われ得る状態において上記の選択を行うように構成されている。特定堆積抑制制御手段503Aに係る制御が行われ得る状態は、この実施例では燃料中金属添加物濃度Cmが金属濃度閾値Cm1よりも大きい場合となっている。金属濃度閾値Cm1は、この実施例では実施例1と同様に予め設定されている。またこの実施例で特定選択制御手段506Aは、金属除去フィルタ75を利用した金属物質の除去を行うための制御として、具体的には切替弁77の状態をフィルタ通過状態に設定する制御を選択するように構成されている。
さらに特定選択制御手段506Aはこの実施例では内燃機関1の運転状態として、内燃機関1の負荷が所定値αよりも大きい場合に、切替弁77の状態をフィルタ通過状態に設定する制御を選択し、内燃機関1の負荷が所定値α以下である場合に、特定堆積抑制制御手段503Aに係る制御を選択するように構成されている。この所定値αは、内燃機関1の運転状態が高負荷運転状態である場合に、特定選択制御手段506Aが切替弁77の状態をフィルタ通過状態に設定する制御を選択することになる値に予め設定されている。
特定切替弁制御手段507は、特定選択制御手段506Aが切替弁77の状態をフィルタ通過状態に設定する制御を実行する制御として選択した場合に、切替弁77の状態をフィルタ通過状態に設定する制御を行うための構成である。この実施例では金属物質の堆積抑制制御システムは、過給機30と、バイパス路35と、バイパス弁36と、金属物質検出手段501、ノック度合い算出手段502、特定堆積抑制制御手段503A、特定選択制御手段506A、特定切替弁制御手段507および運転制御手段509Aを備えるエンジンECU50Dとで実現されている。
次にエンジンECU50Dで行われる処理を図12に示すフローチャートを用いて詳述する。CPU50pは燃料中金属添加物濃度Cmを算出するとともに(ステップS31)、燃料中金属添加物濃度Cmが金属濃度閾値Cm1よりも大きいか否かを判定する処理を実行する(ステップS32)。否定判定であれば、CPU50pは通常制御を実行する(ステップS36)。一方、肯定判定であれば、CPU50pは内燃機関1の負荷を読み込むとともに、読み込んだ負荷が所定値αよりも大きいか否かを判定する処理を実行する(ステップS33)。本ステップは内燃機関1の運転状態が高負荷運転状態であるか否かを判定するためのステップとなっており、読み込んだ負荷が所定値αよりも大きい場合には、内燃機関1の運転状態が高負荷運転状態であると判断される。
ステップS33で否定判定であれば、内燃機関1の運転状態が高負荷運転状態でないと判断され、CPU50pはバイパス弁36を全開に制御するための処理(タービンバイパス制御)を実行する(ステップS35)。すなわちステップS33で否定判定であれば、特定堆積抑制制御手段503Aに係る制御が選択されることになる。この場合には、排気がタービンを迂回するため、排気に含まれる金属物質が過給機30に付着および堆積する結果、金属物質が過給機30にデポジットとして堆積することを抑制できる。またこのときには金属除去フィルタ75が劣化することを防止できる。
一方、ステップS33で肯定判定であれば、CPU50pは、切替弁77の状態をフィルタ通過状態に設定するための制御を実行する(ステップS36)。すなわちステップS33で否定判定であれば、金属除去フィルタ75を利用した金属物質の除去を行うための制御が選択されることになる。この場合には、金属除去フィルタ75で燃料中の金属物質を除去することで、金属物質が過給機30にデポジットとして堆積することを抑制でき、同時に排気がタービンを迂回しないことから、高出力が要求される機関高負荷運転時に内燃機関1の出力性能を確保することもできる。またこのように必要に応じて金属除去フィルタ75を利用し、金属除去フィルタ75を常時利用しないようにすることで、金属除去フィルタ75が早期に劣化してしまうことも抑制できる。
このようにこの実施例に係る金属物質の堆積抑制制御システムによれば、実施例1の場合と比較して、金属物質が過給機30にデポジットとして堆積することを抑制するとともに、さらに内燃機関1の出力性能も確保することができ、また金属除去フィルタ75を常時利用する場合と比較して、金属除去フィルタ75が早期に劣化してしまうことも抑制できる。
この実施例に係る内燃機関システム100Eは、エンジンECU50Aの代わりにエンジンECU50Eが適用されている点以外、内燃機関システム100Aと実質的に同一のものとなっている。またエンジンECU50Eは実施例4で前述した特定選択制御手段506Aの代わりに、特定選択制御手段506Aに対して、さらに燃料中金属添加物濃度Cmに応じて、特定堆積抑制制御手段503Aに係る制御と、金属除去フィルタ75を利用した金属物質の除去を行うための制御とのうち、いずれかの制御を実行する制御として選択する特定選択制御手段506Bを備えている点以外、エンジンECU50Dと実質的に同一のものとなっている。このためこの実施例では内燃機関システム100EおよびエンジンECU50Eの構成については図示省略する。
この実施例では金属濃度閾値Cm1が、燃料中金属添加物濃度Cmが小中程度以上である場合に、特定堆積抑制制御手段503Aがバイパス弁36を全開に制御することになる値に予め設定されている。これに対して特定選択制御手段506Bは、この実施例では具体的には特定堆積抑制制御手段503Aに係る制御が行われ得る状態において(すなわち燃料中金属添加物濃度Cmが金属濃度閾値Cm1よりも大きい場合に)、内燃機関1の負荷が所定値αよりも大きく、且つ燃料中金属添加物濃度Cmが小中程度である場合には、金属除去フィルタ75を利用した金属物質の除去を行うための制御を選択し、内燃機関1の負荷が所定値αよりも大きく、且つ燃料中金属添加物濃度Cmが小中程度でない場合には、特定堆積抑制制御手段503Aに係る制御を選択するように構成されている。
この実施例では金属物質の堆積抑制制御システムは、過給機30と、バイパス路35と、バイパス弁36と、金属物質検出手段501、ノック度合い算出手段502、特定堆積抑制制御手段503A、特定選択制御手段506B、特定切替弁制御手段507および運転制御手段509Aを備えるエンジンECU50Eとで実現されている。
次にエンジンECU50Eで行われる処理を図13に示すフローチャートを用いて詳述する。なお、本フローチャートはステップS331が追加されている点以外、図10に示すフローチャートと同一のものとなっている。このためこの実施例では特にステップS331について詳述する。ステップS31で燃料中金属添加物濃度Cmを算出した後、燃料中金属添加物濃度Cmが金属濃度閾値Cm1よりも大きい場合には(すなわち燃料中金属添加物濃度Cmが小中程度以上である場合には)、ステップS32で肯定判定される。そして内燃機関1の負荷が所定値αよりも大きい場合には、続くステップS33で肯定判定される。このときCPU50pは燃料中金属添加物濃度Cmが小中程度であるか否かを判定する処理を実行する(ステップS331)。
ステップS331で肯定判定であればステップS34に進む。このときには金属除去フィルタ75で燃料中の金属物質を除去することで、金属物質が過給機30にデポジットとして堆積することを抑制でき、同時に排気がタービンを迂回しないことから、高出力が要求される機関高負荷運転時に内燃機関1の出力性能を確保することもできる。一方、ステップS331で否定判定であればステップS35に進む。このときにはタービンバイパス制御が行われることで、排気に含まれる金属物質が過給機30にデポジットとして堆積することを抑制でき、同時に金属除去フィルタ75が劣化することも防止できる。このようにこの実施例に係る金属物質の堆積抑制制御システムは、実施例4の場合と比較して、金属除去フィルタ75が早期に劣化してしまうことをさらに好適に抑制できる。
この実施例に係る内燃機関システム100Fは、エンジンECU50Aの代わりにエンジンECU50Fが適用されている点以外、内燃機関システム100Aと実質的に同一のものとなっている。このためこの実施例では内燃機関システム100Fの構成については図示省略する。一方、エンジンECU50Fは図14に示すように燃料使用量算出手段511と、蓄積量推定手段512と、異常検出手段513とをさらに備えている点と、特定堆積抑制制御手段503Aの代わりに特定堆積抑制制御手段503Bを備えている点と、運転制御手段509Aを通常、切替弁77の状態をフィルタ通過状態に設定するように構成した運転制御手段509Bを運転制御手段509Aの代わりに備えている点以外、エンジンECU50Aと実質的に同一のものとなっている。
燃料使用量算出手段511は、燃料が燃料タンク70へ最後に供給されてから現時点までに使用(噴射)された燃料の量(燃料使用量)τtotを算出するための構成である。この点、燃料使用量算出手段511は具体的には、燃料使用量τtotに燃料噴射量τを加えた値τtot+τに、燃料使用量τtotを置換することにより燃料使用量τtotを算出するように構成されている。
なお、燃料噴射量τは運転制御手段509Bによって設定される。燃料噴射量τを設定するにあたって運転制御手段509Bは具体的には、エアフローセンサ42により検出された吸気流量Gaを読み込むとともに、吸気流量Gaを予め設定された目標空燃比(この実施例では理論空燃比)AbyFにより除した値Ga/AbyFを算出し、これを燃料噴射量τとして設定する。
蓄積量推定手段512は、新規蓄積量DAmtを推定するとともに、既蓄積量Amtを、直前に算出した総蓄積量Amt+DAmtに置換することにより既蓄積量Amtを更新するための構成である。
この点、蓄積量推定手段512は、燃料が燃料タンク70へ新たに供給されたときに、既蓄積量Amtを更新するように構成されている。
また新規蓄積量DAmtを推定するにあたって、蓄積量推定手段512は具体的には、金属物質検出手段501が検出した燃料中金属添加物濃度Cmと、燃料使用量算出手段が算出した燃料使用量τtotとに基づいて、金属除去フィルタ75に蓄積した金属物質の総量(総蓄積量)のうち、燃料が燃料タンク70へ最後に供給されてから現時点までに使用された燃料によって蓄積した金属物質の量(新規蓄積量)DAmtを推定するように構成されている。
より具体的には蓄積量推定手段512は、燃料中金属添加物濃度Cmに燃料使用量τtotを乗じた値を新規蓄積量DAmtとして設定することにより、新規蓄積量DAmtを推定するように構成されている。
異常検出手段513は、金属物質検出手段501に係る検出につき、異常を検出するための構成であり、この実施例では具体的には金属物質検出手段501が燃料中金属添加物濃度Cmを精度良く検出できなくなる状態を異常として検出するように構成されている。
この点、異常検出手段513は、金属物質検出手段501が燃料中金属添加物濃度Cmを精度良く検出できなくなる状態として、金属除去フィルタ75に金属物質が所定量(ここでは閾値量Amtth)堆積した状態を異常として検出するように構成されている。閾値量Amtthは、金属除去フィルタ75に金属物質が堆積した結果、金属物質検出手段501が燃料中金属添加物濃度Cmを精度良く検出できなくなる状態を検出することができる値に予め設定されている。
また異常を検出するにあたって、異常検出手段513は具体的には、燃料が燃料タンク70へ最後に供給されるまでに既に金属除去フィルタ75に蓄積していた金属物質の量(既蓄積量)Amtに、蓄積量推定手段512が推定した新規蓄積量DAmtを加えた総蓄積量Amt+DAmtを算出するとともに、算出した総蓄積量Amt+DAmtが閾値量Amtth以上となった場合に、金属物質の検出につき、異常があることを検出するように構成されている。
なお、異常検出手段513は金属物質検出手段501に係る検出につき、その他の異常(例えば切替弁77の動作不良やノックセンサ47の故障など)を検出するように構成されてもよい。
特定堆積抑制制御手段503Bは、特定堆積抑制制御手段503Aに対して、さらに異常検出手段513が異常を検出した場合に、バイパス弁36を制御するように構成されている。
この点、特定堆積抑制制御手段503Bは、より具体的には金属物質検出手段501が検出した燃料中金属添加物濃度Cmが金属濃度閾値Cm1よりも大きく、且つ異常検出手段513が異常を検出した場合に、バイパス弁36を全開に制御するように構成されている。なお、金属濃度閾値Cm1は実施例1の場合と同様に予め設定されている。
この実施例では金属物質の堆積抑制制御システムは、過給機30と、バイパス路35と、バイパス弁36と、金属物質検出手段501、ノック度合い算出手段502、特定堆積抑制制御手段503B、運転制御手段509B、燃料使用量算出手段511、蓄積量推定手段512および異常検出手段513を備えるエンジンECU50Fとで実現されている。
次にエンジンECU50Fで行われる処理を図15に示すフローチャートおよびこれに対応する図16に示すタイムチャートの一例を用いて詳述する。なお、本フローチャートはステップS12とS13との間にステップS41が追加されている点以外、図5に示すフローチャートと同一のものになっている。このためここでは特にステップS41について詳述する。ステップS12で肯定判定であった場合、CPU50pは金属物質検出手段501に係る検出につき、異常があるか否か(検出異常があるか否か)を判定する処理を実行する(ステップS41)。本ステップで異常検出手段513により、前述のようにして異常が検出される。この結果、異常がない場合にはステップS14に進み、通常制御が行われる。一方、異常がある場合にはステップS13に進み、タービンバイパス制御が行われる。これにより、燃料中金属添加物濃度Cmが極めて大きく、且つ異常が検出された場合(ここでは金属除去フィルタ75に詰まりが発生した場合)にのみ、タービンバイパス制御が行われるようにすることができる。
次に図16に示すタイムチャートを確認すると、まず金属除去フィルタ75の除去能力は時間経過とともに次第に低くなっていく。この間、燃料タンク70内の燃料(図中のタンク燃料)の燃料中金属添加物濃度Cmは新たに給油が行われる度に変化する。このとき金属除去フィルタ75を通過した燃料(図中のフィルタ通過燃料)の燃料中金属添加物濃度Cmは、金属除去フィルタ75の除去能力が十分である場合には、非常に小さく、且つほとんど変化しない。しかしながら、金属除去フィルタ75の除去能力がある程度低下すると、金属除去フィルタ75を通過した燃料の燃料中金属添加物濃度Cmは除去能力の低下に応じて次第に大きくなる。
そして除去能力が図16に示す判定閾値(総蓄積量Amt+DAmtに係る閾値量Amtthに対応するもの)を下回った場合には、金属物質の検出につき、異常があることを示す異常フラグがONになるとともに、タービンバイパス制御が行われていることを示すバイパス制御実行フラグがONになる。すなわち金属物質の検出につき、異常があると判定されるとともに、タービンバイパス制御が行われることがわかる。
以上、この実施例に係る金属物質の堆積抑制制御システムによれば、このようにタービンバイパス制御を行うことで、内燃機関1の出力性能の低下を必要最小限に抑制する形で、過給機30に金属物質が堆積することを抑制できる。またこのようにタービンバイパス制御を行うことで、内燃機関1の出力性能が低下したことを以って、ユーザに異常が発生していることを体感的に知らせることができる。この点、異常の発生は例えば警告灯でユーザに知らせることも可能であるが、この実施例に係る金属物質の堆積抑制制御システムによれば、警告灯の見落としがあった場合でもユーザに早期の点検修理を促すことができる。
なお、この実施例の金属物質の堆積抑制制御システムは変形例として、特定堆積抑制制御手段503Bの代わりに、金属物質検出手段501が検出した燃料中金属添加物濃度Cmが金属濃度閾値Cm1よりも大きい場合、または異常検出手段513が金属物質検出手段501に係る検出につき、異常があることを検出した場合に、バイパス弁36を例えば全開に制御するように構成された特定堆積抑制制御手段503Cを備えてもよい。この場合には通常、切替弁77の状態をフィルタ迂回状態に設定するようにしてもよい。すなわち運転制御手段509Bの代わりに運転制御手段509Aを備えてもよい。次にこの場合のフローチャートを図17に示す。なお、本フローチャートはステップS41がステップS11の前に追加されている点以外、図5に示すフローチャートと同一のものとなっている。
図17に示すように、この場合にはステップS41で金属物質検出手段501に係る検出につき、異常があるか否かを判定するとともに、異常がない場合には(ステップS41で否定判定の場合には)、実施例1と同様の制御を行うようにすることができる。一方、ステップS41で、異常があることを検出した場合には(ステップS41で肯定判定の場合には)、燃料中金属添加物濃度Cmに関わらず、タービンバイパス制御を行うようにすることができる。このような金属物質の堆積抑制制御システムによれば、金属物質検出手段501に係る検出につき、異常が発生した場合に、過給機30への金属物質の堆積の抑制をより重視したフェールセーフを実現することもできる。
この実施例に係る内燃機関システム100Gは、エンジンECU50Aの代わりにエンジンECU50Gを備えている点と、バイパス弁36が開閉弁の代わりに電子制御で開度を変更可能な流量調節弁で実現されている点以外、内燃機関システム100Aと実質的に同一のものとなっている。このためこの実施例では内燃機関システム100Gの構成については図示省略する。一方、エンジンECU50Gは図18に示すように履歴情報作成手段514と、異常時堆積抑制制御手段515と、使用燃料推定手段516とをさらに備えている点以外、エンジンECU50Fと実質的に同一のものとなっている。
履歴情報作成手段514は、金属物質検出手段501が検出した燃料中金属添加物濃度Cmにつき、履歴情報を作成するための構成である。
履歴情報作成手段514は具体的には、燃料物質検出手段501が燃料中金属添加物濃度Cmを検出する毎に、検出された燃料中金属添加物濃度Cmを記憶部50mにそれぞれ記憶し、燃料中金属添加物濃度Cmの履歴情報を作成するように構成されている。この点、履歴情報作成手段514は、燃料物質検出手段501が新たに燃料が給油されたときに燃料中金属添加物濃度Cmの検出を行うことから、新たに燃料が給油される度に燃料中金属添加物濃度Cmを記憶するように構成されている。
異常時堆積抑制制御手段515は、異常検出手段513が金属物質検出手段501に係る検出につき、異常を検出した場合に、履歴情報作成手段514が作成した履歴情報に基づいて、バイパス弁36を制御するための構成である。
この点、異常時堆積抑制制御手段515は具体的には、まず異常検出手段513が金属物質検出手段501に係る検出につき、異常を検出した時に、履歴情報作成手段514が作成した履歴情報に基づいて、バイパス弁36を制御するように構成されている。また異常時堆積抑制制御手段515は、その後、金属物質検出手段501に係る検出につき、異常が発生したままの状態で新たに燃料が給油された時にも、履歴情報作成手段514が作成した履歴情報に基づいて、バイパス弁36を制御するように構成されている。
また履歴情報に基づいてバイパス弁36を制御するにあたって、異常時堆積抑制制御手段515は具体的には、異常検出手段513が異常を検出した時には、履歴情報作成手段514が作成した履歴情報に含まれる最新の燃料中金属添加物濃度Cmを学習値としてこれに応じて、バイパス弁36を制御するように構成されている。一方、異常時堆積抑制制御手段515は、異常が発生したままの状態で新たに燃料が給油された時には、使用燃料推定手段516が推定した燃料中金属添加物濃度Cmに応じて、バイパス弁36を制御するように構成されている。
使用燃料推定手段516は、履歴情報作成手段514が作成した履歴情報に基づいて、新たに給油される燃料の燃料添加物濃度Cmを推定するための構成である。なお、この使用燃料推定手段516は異常時堆積抑制制御手段515の一部として構成されてもよい。使用燃料推定手段516は、まず履歴情報作成手段514が作成した履歴情報に含まれる燃料中金属添加物濃度Cmのデータ数に基づいて、給油回数を燃料中金属添加物濃度Cmに応じて算出するように構成されている。
この点、使用燃料推定手段516は具体的には、履歴情報に含まれる燃料中金属添加物濃度Cmのデータをその大きさに応じて所定範囲の大きさ毎に分類するとともに、ある範囲に含まれる燃料中金属添加物濃度Cmのデータ数によって、その範囲に含まれる燃料中金属添加物濃度Cmを検出した回数(給油回数)を算出するように構成されている。
このようにして算出された給油回数は燃料中金属添加物濃度Cmに応じた分布を構成する。図19はこのようにして算出された給油回数の分布の一例を模式的に示す図であり、給油回数の分布は、例えば図19(a)から図19(c)までに示すような分布となる。
そして使用燃料推定手段516は、算出した給油回数の分布から、燃料の使用頻度を燃料中金属添加物濃度Cmに応じて判定するように構成されている。
燃料の使用頻度を燃料中金属添加物濃度Cmに応じて判定するにあたって、使用燃料推定手段516は、この実施例では具体的には算出した給油回数の分布から、燃料中金属添加物濃度Cmが大きい燃料の使用頻度が高いか否かを判定するとともに、否定判定であれば燃料中金属添加物濃度Cmが小中程度の燃料の使用頻度が高いか否かを判定するように構成されている。なお、この判定には統計的手法が用いられ、給油回数の分布が例えば図19(a)に示すような分布であった場合には、燃料中金属添加物濃度Cmが大きい燃料の使用頻度が高いと判定され、給油回数の分布が図19(b)に示すような分布であった場合には、燃料中金属添加物濃度Cmが小中程度の燃料の使用頻度が高いと判定され、給油回数の分布が図19(c)に示すような分布であった場合には、燃料中金属添加物濃度Cmが小中程度よりも小さい燃料の使用頻度が高いと判定される。
この結果、燃料中金属添加物濃度Cmが大きい燃料の使用頻度が高い場合と判定した場合には、使用燃料推定手段516は、新たに給油される燃料の燃料中金属添加物濃度Cmが大きいと推定し、燃料中金属添加物濃度Cmが小中程度である燃料の使用頻度が高いと判定した場合には、新たに給油される燃料の燃料中金属添加物濃度Cmが小中程度であると推定し、燃料中金属添加物濃度Cmが小中程度よりも小さい燃料の使用頻度が高いと判定した場合には、新たに供給される燃料の燃料中金属添加物濃度Cmが小中程度よりも小さいと推定するように構成されている。
異常時堆積抑制制御手段515は、金属物質検出手段501に係る検出につき、異常が発生したままの状態で新たに燃料が給油された時には、このようにして使用燃料推定手段516が推定した燃料中金属添加物濃度Cmに応じて、バイパス弁36を制御する。具体的には異常時堆積抑制制御手段515は、使用燃料推定手段516が推定した燃料中金属添加物濃度Cmが大きい場合には、バイパス弁36を全開に制御し、使用燃料推定手段516が推定した燃料中金属添加物濃度Cmが小中程度である場合には、バイパス弁36を全開と全閉との間の所定の開度(中間開度)に制御し、使用燃料推定手段516が推定した燃料中金属添加物濃度Cmが小中程度よりも小さい場合には、通常制御を行うように構成されている。
この実施例では、金属物質の堆積抑制制御システムは、過給機30と、バイパス路35と、バイパス弁36と、金属物質検出手段501、ノック度合い算出手段502、特定堆積抑制制御手段503B、運転制御手段509B、燃料使用量算出手段511、蓄積量推定手段512、異常検出手段513、履歴情報作成手段514、異常時特定堆積抑制制御手段515および使用燃料推定手段516を備えるエンジンECU50Gとで実現されている。
次にエンジンECU50Gで行われる処理を図20に示すフローチャートを用いて詳述する。CPU50pは金属物質検出手段501に係る検出につき、異常があるか否か(検出異常があるか否か)を判定する処理を実行する(ステップS51)。否定判定であれば、CPU50pは通常制御を行う(ステップS58)。一方、ステップS51で肯定判定であれば、CPU50pは学習値に基づき制御を行う(ステップS52)。本ステップでCPU50pは具体的には学習値が金属濃度閾値Cm1よりも大きいか否かを判定するとともに、大きい場合にはタービンバイパス制御を行い、大きくない場合には通常制御を行う。なお、これらの処理は、実施例6で前述した図15に示すフローチャートのステップS12、S13およびS14に相当するものであり、これにより過給機30に金属物質が堆積することを抑制できるとともに、内燃機関1の出力性能の低下を必要最小限に抑制することができる。
ステップS52に続いて、CPU50pは金属物質検出手段501に係る検出につき、異常が発生したままの状態で新たな給油があったか否かを判定する処理を実行する(ステップS53)。異常が発生したままの状態であるか否かは異常フラグがONであるか否かにより判定することができる。否定判定であれば、ステップS51に戻る。一方、ステップS53で肯定判定であれば、CPU50pは燃料中金属添加物濃度Cmが大きい燃料の使用頻度が高いか否か(高Cm燃料が高使用頻度か否か)を判定する処理を実行する(ステップS54)。本ステップでCPU50pは具体的には使用燃料推定手段516が推定した燃料中金属添加物濃度Cmが大きいか否かを判定することで、燃料中金属添加物濃度Cmが大きい燃料の使用頻度が高いか否かを判定する。
ステップS54で肯定判定であれば、CPU50pはバイパス弁36を全開にするタービンバイパス制御を実行する(ステップS56)。これにより、金属物質検出手段501に係る検出につき、異常が発生した場合でも、比較的高い確率で、且つ必要に応じた形といった点で合理的に、過給機30に金属物質が堆積することを抑制できる。一方、ステップS54で否定判定であれば、CPU50pは燃料中金属添加物濃度Cmが小中程度の燃料の使用頻度が高いか否か(低中Cm燃料が高使用頻度か否か)を判定する処理を実行する(ステップS55)。本ステップでCPU50pは具体的には使用燃料推定手段516が推定した燃料中金属添加物濃度Cmが小中程度であるか否かを判定することで、燃料中金属添加物濃度Cmが小中程度の燃料の使用頻度が高いか否かを判定する。
ステップS55で肯定判定であれば、CPU50pはバイパス弁36を中間開度にするタービンバイパス制御を実行する(ステップS57)。これにより、金属物質検出手段501に係る検出につき、異常が発生した場合でも、比較的高い確率で、且つ必要に応じた形といった点で合理的に、内燃機関1の出力性能の低下を抑制しつつ、過給機30に金属物質が堆積することを抑制できる。一方、ステップS55で否定判定であれば、燃料中金属物質濃度Cmが小中程度よりも小さい燃料の使用頻度が高いと判定され、このときCPU50pは通常制御を実行する(ステップS58)。これにより、金属物質検出手段501に係る検出につき、異常が発生していた場合でも、比較的高い確率で、且つ必要に応じた形といった点で合理的に、過給機30に金属物質が堆積することを抑制する代わりに、内燃機関1の出力性能を優先させることができる。
このようにこの実施例に係る金属物質の堆積抑制制御システムによれば、金属物質検出手段501に係る検出につき、異常が発生した場合でも、比較的高い確率で、且つ必要に応じた形といった点で合理的に、過給機30への金属物質の堆積の抑制と、内燃機関1の出力性能低下の抑制とを両立させたフェールセーフを実現できる。またこの実施例に係る金属物質の堆積抑制制御システムによれば、内燃機関1の出力性能が低下したことを以って、ユーザに異常が発生していることを体感的に知らせることができ、これによりユーザに早期の点検修理を促すことができる。
上述した実施例は本発明の好適な実施の例である。但し、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変形実施可能である。
内燃機関システム100Aの全体構成図である。 エンジンECU50Aの構成を模式的に示す図である。 金属除去フィルタ75の構成を模式的に示す図である。 点火時期差DSAと燃料中金属添加物濃度Cmの相関関係を規定したテーブルマップを模式的に示す図である。 エンジンECU50Aで行われる処理をフローチャートで示す図である。 エンジンECU50Bの構成を模式的に示す図である。 タービンバイパス領域マップを模式的に示す図である。 エンジンECU50Bで行われる処理をフローチャートで示す図である。 燃料中金属添加物濃度Cmが小中程度である場合のタービンバイパス領域マップを模式的に示す図である。 エンジンECU50Cで行われる処理をフローチャートで示す図である。 エンジンECU50Dの構成を模式的に示す図である。 エンジンECU50Dで行われる処理をフローチャートで示す図である。 エンジンECU50Eで行われる処理をフローチャートで示す図である。 エンジンECU50Fの構成を模式的に示す図である。 エンジンECU50Fで行われる処理をフローチャートで示す図である。 図15に示すフローチャートに対応するタイムチャートの一例を示す図である。 エンジンECU50Fで行われる処理の変形例をフローチャートで示す図である。 エンジンECU50Gの構成を模式的に示す図である。 給油回数の分布の一例を模式的に示す図である。 エンジンECU50Gで行われる処理をフローチャートで示す図である。
符号の説明
1 内燃機関
30 過給機
35 バイパス路
36 バイパス弁
47 ノックセンサ
75 金属除去フィルタ

Claims (7)

  1. 内燃機関の排気系にタービンが設けられた過給機と、該過給機のタービンをバイパスするバイパス通路と、該バイパス通路を開閉するバイパス通路開閉手段と、燃料中の金属物質の割合を検出する金属物質検出手段とを備えた金属物質の堆積抑制制御システムであって、
    前記金属物質検出手段が検出した燃料中の金属物質の割合に応じて、前記バイパス通路開閉手段を制御する特定堆積抑制制御手段を備えることを特徴とする金属物質の堆積抑制制御システム。
  2. さらに前記内燃機関の運転状態に応じて、前記特定堆積抑制制御手段に係る制御を行うか否かを決定する特定決定制御手段を備えることを特徴とする請求項1記載の金属物質の堆積抑制制御システム。
  3. 前記特定決定制御手段が、さらに前記金属物質検出手段が検出した燃料中の金属物質の割合に応じて、決定することを特徴とする請求項2記載の金属物質の堆積抑制制御システム。
  4. さらに前記内燃機関の運転状態に応じて、前記特定堆積抑制制御手段に係る制御と、燃料中の金属物質を除去する金属物質除去手段を利用した金属物質の除去を行うための制御とのうち、いずれかの制御を実行する制御として選択する特定選択制御手段を備えることを特徴とする請求項1から3いずれか1項記載の金属物質の堆積抑制制御システム。
  5. 前記特定選択制御手段が、さらに前記金属物質検出手段が検出した燃料中の金属物質の割合に応じて、選択することを特徴とする請求項4記載の金属物質の堆積抑制制御システム。
  6. 前記金属物質検出手段が、前記金属物質が除去された状態の燃料を内燃機関に供給したときのノッキングの発生度合いと、前記金属物質が除去されていない状態の燃料を内燃機関に供給したときのノッキングの発生度合いとに基づいて検出を行うことを特徴とする請求項1から5いずれか1項記載の金属物質の堆積抑制制御システム。
  7. 前記金属物質検出手段が検出した燃料中の金属物質の割合につき、履歴情報を作成する履歴情報作成手段と、
    前記金属物質検出手段に係る検出につき、異常を検出するための異常検出手段と、
    前記異常検出手段が異常を検出した場合に、前記履歴情報作成手段が作成した前記履歴情報に基づいて、前記バイパス通路開閉手段を制御する異常時堆積抑制制御手段とをさらに備えることを特徴とする請求項1から6いずれか1項記載の金属物質の堆積抑制制御システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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