JP2009196660A - 浮屋根構造を有する液体貯槽 - Google Patents

浮屋根構造を有する液体貯槽 Download PDF

Info

Publication number
JP2009196660A
JP2009196660A JP2008038653A JP2008038653A JP2009196660A JP 2009196660 A JP2009196660 A JP 2009196660A JP 2008038653 A JP2008038653 A JP 2008038653A JP 2008038653 A JP2008038653 A JP 2008038653A JP 2009196660 A JP2009196660 A JP 2009196660A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
floating roof
storage tank
liquid storage
roof structure
mooring line
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008038653A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiteru Dobashi
吉輝 土橋
Hiroaki Takamura
浩彰 高村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nishimatsu Construction Co Ltd
Original Assignee
Nishimatsu Construction Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nishimatsu Construction Co Ltd filed Critical Nishimatsu Construction Co Ltd
Priority to JP2008038653A priority Critical patent/JP2009196660A/ja
Publication of JP2009196660A publication Critical patent/JP2009196660A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】大型の液体貯槽にも簡単に施工ができ、既存の液体貯槽にも適用可能な浮屋根構造を有する液体貯槽を提供する。
【解決手段】浮屋根3に一端部が固定されて吊り下げられた係留索4によって、浮屋根3を上方向の運動を抑止しつつ係留する。
【選択図】図1

Description

本発明は、浮屋根有する液体貯槽に関する。
石油や水などの液体を大量に貯蔵しておくための施設の一例として浮屋根式の液体貯槽がある。大型の液体貯槽に浮屋根構造を用いることに関しては、建設コストが低く抑えられるというメリットがある一方で、地震時のスロッシング現象の発生により浮屋根が大きく動揺するというデメリットもある。
こうした問題に対処するため、従来から用いられてきたスロッシング現象の低減技術には、浮屋根式タンクの内側の全周に複数の支柱を設け、その支柱に対応する穴を開けた浮屋根を貫通させることで、地震時に屋根を抑えてスロッシングを低減する貯水槽(特許文献1参照)、浮屋根外周部のポンツーン上に堰板を設けることで、スロッシング現象発生時に貯蔵液が溢れても、貯蔵液が屋根板上部全体に拡散するのを低減できる貯水槽(特許文献2参照)がある。
特開2005−247420号公報 特開2005−239243号公報
しかしながら、従来のスロッシング低減技術では、装置が大掛かりでコストがかかるものとなり、せっかく浮屋根を採用しても全体の建設コストを下げることができないという問題があった。また、従来から使用されている液体貯槽に、後からスロッシング低減技術を施す場合にその施工が困難であるという問題もあった。
本発明の課題は、大型の液体貯槽にも簡単に施工ができ、既存の液体貯槽にも適用可能な浮屋根構造を有する液体貯槽を提供することである。
以上の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、浮屋根に一端部が固定されて吊り下げられ、前記浮屋根を上方向の運動を抑止しつつ係留する係留索を有することを特徴としている。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の浮屋根構造を有する液体貯槽であって、前記係留索の下端が底盤に固定されることを特徴としている。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の浮屋根構造を有する液体貯槽であって、前記係留索の下端に前記浮屋根の浮力に対抗する重錘を吊るしたことを特徴としている。
請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載の浮屋根構造を有する液体貯槽であって、前記係留索の長さを調節可能とするウインチを浮屋根上に設置したことを特徴としている。
本発明によれば、スロッシング現象が発生する周期帯では、液体の圧縮性を考慮する必要がほとんど無いため、液体貯槽端部の液位上昇を抑制することにより液位低下も抑制することとなり、1次固有値に伴うスロッシング現象の発生を大幅に低減することが可能となる。また、既存の浮屋根式液体貯槽に対しても、浮屋根を下から係留するだけの簡単な仕組みであることから、容易に施工が可能となる。
以下、図を参照して本発明を実施するための最良の形態を詳細に説明する。
〔第1実施形態〕
図1は、浮屋根構造を有する液体貯槽の一実施形態の構成を示すもので、1は底盤、2は側壁、3は浮屋根、4は係留索である。
図1に示すように、浮屋根3の内面には係留索4の上端部が固定され、底盤に向かって垂直に吊り下げられている。係留索4の下端部は底盤1に固定されており、浮屋根3は係留索4を介して底盤2に係留された状態となる。
液体貯槽付近に地震が起こった場合、従来の液体貯槽であれば貯蔵液が大きく波立ち、それにあわせて浮屋根も大きく動揺することになるが、本実施形態では、貯蔵液が波立って浮屋根3を押し上げようとすると、底盤1と浮屋根3を繋いでいる係留索4が緊張されて浮屋根3に対する引張力が生じ、浮屋根3及び貯蔵液の上方向の動きを抑制する。すなわち、揺れによって上昇しようとする貯蔵液は浮屋根3によって押さえつけられ、波立ちが大きく抑制されることとなる。そして、スロッシング現象が発生する周期帯においては貯蔵液の圧縮を考慮する必要がほとんど無いため、貯蔵液の上方向の動きを抑制することは同時に、下降しようとする貯蔵液の動きを抑制することにもなる。このような浮屋根3及び係留索4の働きによりスロッシング現象の発生を大幅に低減することができる。
〔第2実施形態〕
図2は、前述の浮屋根構造を有する液体貯槽に、係留索4の長さを調節する機能を持たせた構成を示すものである。通常、液体貯槽内には常に一定量の貯蔵液が蓄えられているとは限らず、運び出されたり、新たに貯蔵されることにより増減するものである。本実施形態では、浮屋根3の上部にウインチ5が設置されており、係留索4の上端部が浮屋根3に設けた孔を通り抜け、ウインチ5に巻き取られる形で接続されている。貯蔵液が増減して液位が上下した場合、ウインチ5で係留索4を巻き取る、又は送り出すことによって、常に係留索4を適切な長さに調節しておくことができる。
〔第3実施形態〕
図3は、既存の液体貯槽に本発明を適用する際に、底盤1に係留索4を固定することが困難な場合の構成を示すものである。本実施形態では、係留索4の下端部に前記浮屋根3の浮力よりも大きな重力を生じる重錘6が吊り下げられ液体貯槽内に沈められている。重錘6は底盤2と接触した状態で沈められている上に、係留索4が浮屋根3の浮力で上方向に引っ張られても動かないだけの十分な重量を有しているため、係留索4の下端部は底盤1に固定されているのと同様の状態となる。従って、係留索4を固定することが困難な既存の液体貯槽に対してもほとんど手を加えることなく容易に本発明を適用できる。更に、係留索4を底盤1に固定したときと同様のスロッシング現象低減効果が得ることができる。
なお、係留索の本数、配置、係留索の固定方法、ウインチの設置箇所等は任意であり、その他、具体的な細部構造等についても適宜に変更可能であることは勿論である。
本発明を適用した浮屋根構造を有する液体貯槽の一実施形態の構成を示す正面図である。 本発明を適用した浮屋根構造を有する液体貯槽に、ウインチによる係留索の長さ調節機能を備えた構成を示す正面図である。 係留索の底盤への固定が困難な液体貯槽に本発明を適用した場合の構成を示す正面図である。
符号の説明
1 底盤
2 側壁
3 浮屋根
4 係留索
5 ウインチ
6 重錘

Claims (4)

  1. 浮屋根に一端部が固定されて吊り下げられ、前記浮屋根を上方向の運動を抑止しつつ係留する係留索を有することを特徴とする浮屋根構造を有する液体貯槽。
  2. 前記係留索の下端が底盤に固定されていることを特徴とする請求項1に記載の浮屋根構造を有する液体貯槽。
  3. 前記係留索の下端に前記浮屋根の浮力に対抗する重錘を吊るしたことを特徴とする請求項1に記載の浮屋根構造を有する液体貯槽。
  4. 前記係留索の長さを調節可能とするウインチを浮屋根上に設置したことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の浮屋根構造を有する液体貯槽。
JP2008038653A 2008-02-20 2008-02-20 浮屋根構造を有する液体貯槽 Pending JP2009196660A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008038653A JP2009196660A (ja) 2008-02-20 2008-02-20 浮屋根構造を有する液体貯槽

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008038653A JP2009196660A (ja) 2008-02-20 2008-02-20 浮屋根構造を有する液体貯槽

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009196660A true JP2009196660A (ja) 2009-09-03

Family

ID=41140638

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008038653A Pending JP2009196660A (ja) 2008-02-20 2008-02-20 浮屋根構造を有する液体貯槽

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009196660A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010132287A (ja) * 2008-12-02 2010-06-17 Nishimatsu Constr Co Ltd 浮屋根揺動防止装置
JP2013527070A (ja) * 2010-04-13 2013-06-27 ナショナル ユニヴァーシティー オブ シンガポール 液体安定化デバイス
WO2018193914A1 (ja) * 2017-04-18 2018-10-25 ヤマシンフィルタ株式会社 タンク装置
US11511934B2 (en) 2017-04-18 2022-11-29 Yamashin-Filter Corp. Tank device

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS51158410U (ja) * 1975-06-11 1976-12-16
JPS60172689A (ja) * 1984-01-17 1985-09-06 日本石油精製株式会社 揺動制限板付浮屋根式タンク
JPH09142575A (ja) * 1995-11-22 1997-06-03 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd 浮屋根式貯蔵タンク
JP2005330011A (ja) * 2004-04-23 2005-12-02 Katsui Kensetsu Kk 浮屋根式貯蔵タンクのスロッシング抑制機構

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS51158410U (ja) * 1975-06-11 1976-12-16
JPS60172689A (ja) * 1984-01-17 1985-09-06 日本石油精製株式会社 揺動制限板付浮屋根式タンク
JPH09142575A (ja) * 1995-11-22 1997-06-03 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd 浮屋根式貯蔵タンク
JP2005330011A (ja) * 2004-04-23 2005-12-02 Katsui Kensetsu Kk 浮屋根式貯蔵タンクのスロッシング抑制機構

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010132287A (ja) * 2008-12-02 2010-06-17 Nishimatsu Constr Co Ltd 浮屋根揺動防止装置
JP2013527070A (ja) * 2010-04-13 2013-06-27 ナショナル ユニヴァーシティー オブ シンガポール 液体安定化デバイス
WO2018193914A1 (ja) * 2017-04-18 2018-10-25 ヤマシンフィルタ株式会社 タンク装置
US11511934B2 (en) 2017-04-18 2022-11-29 Yamashin-Filter Corp. Tank device

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8770126B2 (en) Method and apparatus for towing offshore wind turbines
JP2009196660A (ja) 浮屋根構造を有する液体貯槽
RU2603172C2 (ru) Плавучая морская платформа и центральная открытая килевая пластина
KR101762832B1 (ko) 선박용 계류 장치
KR101741523B1 (ko) 해양플랫폼
KR20150077559A (ko) 관입식 플레이트형 앵커 및 이의 설치 방법
KR101691960B1 (ko) 해양 구조물의 계류 장치
KR101524666B1 (ko) 해상구조물의 라이저 홀딩 장치
JP5180044B2 (ja) 浮屋根揺動防止装置
JP4441737B2 (ja) 船舶の減揺装置
EP3122621B1 (en) Method for lowering a subsea structure having a substantially flat support base into the water through the splash zone
KR20200053961A (ko) 펜더 대빗 장치
JP5180046B2 (ja) 浮屋根揺動防止装置
KR101148056B1 (ko) 해양구조물 설치방법
KR101748947B1 (ko) 부유식 해상 저장 구조물
JP4628818B2 (ja) 浮沈式オイルフェンスの端部係留装置
KR20160005887A (ko) 해상 크레인의 리깅장치
JP2007069920A (ja) 浮屋根の減揺装置
JP6302777B2 (ja) 浮体係留装置
KR20150033936A (ko) 중력식 해양구조물 고정장치 및 방법
JP2005095250A (ja) 浮設ワイヤ調整装置および浮設ワイヤ設置方法
KR20170133953A (ko) 해양구조물
KR20150002151U (ko) 선박의 데크 관통용 파이프 서포트 장치
JP2017185971A (ja) 水位変動対応係留システム
JP2004076312A (ja) 透過型防波堤

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110127

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120820

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120918

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121105

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130319

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20130806