JP2009195844A5 - - Google Patents

Description

本発明の他の好ましい態様によれば、前記弾性体は、その硬度が、前記固定用樹脂部を構成する材料の硬化時硬度よりより柔らかく、ショアＡ硬度が１０から８０度の範囲である材料から構成されている。
このように、固定用樹脂部よりも硬度の低い弾性体の使用により、固定用樹脂部の剥離
等が効果的に抑制される。

２０００ｍｍの長さに切り揃えたポリフッ化ビニリデン製中空糸膜（外径２８００μｍ
）を１５００本用意した。次いで、長さ１１５４ｍｍ、幅２６ｍｍ、深さ５５ｍｍ、厚さ
２ｍｍのポリエチレン製の容器を用意し、容器内壁の下方の両側に、長さ１１５０ｍｍ、
幅３ｍｍ、高さ３０ｍｍのエチレンプロピレン製の弾性体となるゴムシート（硬度：ショアＡ硬度７０度）を配置した。

次に、その容器内に、中空糸膜の収束体の先端部を入れて、更に、固定用樹脂としてのポリウレタン樹脂（日本ポリウレタン製、ニッポラン４２２４／４４０３、硬化時硬度：ショアＡ硬度９７度）を注入し、樹脂を硬化させた。硬化後に容器を取り外し、ゴムシートと一体となった固定用樹脂部を形成した。

次に、この固定用樹脂部を、ダイヤラックＥＸ１８Ｚ（ＵＭＧ ＡＢＳ（株）社製）のハウジングに配置するに先立ち、ハウジングの開口の段差部に接着用樹脂（ポリウレタン樹脂（ハンツマン・アドバンスド・マテリアルズ（株）製、Ａｒａｌｄａｉｔｅ ３０１８Ｂ／２０２３、硬化後硬度：ショアＡ硬度４０度）を、シリンジを用いて垂れ下がらない程度に定量塗布し、約５分間増粘させた。そして、先の固定用樹脂部を段差部に配置し、約１２時間放置した。その後、ウレタン樹脂（日本ポリウレタン製、ニッポラン４２２４／４４０３）を、ハウジング内、及び中空糸膜間を満たすように注入し、硬化させた。さらに、もう一方の端面についても、同様の作業を行い、固定用樹脂部及び接着樹脂から構成される固定用樹脂部内に弾性体を設けた中空糸膜モジュールを得た。

Claims (1)

1. 前記弾性体は、その硬度が、前記固定用樹脂部を構成する材料の硬化時硬度より柔らかく、かつ、ショアＡ硬度が１０から８０度の範囲である材料から構成されている、請求項１に記載の中空糸膜モジュール。