JP2009194802A - スピーカアレイおよびスピーカアレイ装置 - Google Patents

スピーカアレイおよびスピーカアレイ装置 Download PDF

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【課題】傾き検出手段が、スピーカアレイの基台をなす筐体の初期位置(初期姿勢)に対する現位置(現姿勢)の傾きを検出し、この傾きに基づき、信号処理手段のパラメータを設定することにより、スピーカアレイの初期姿勢が変化した場合でも、スピーカアレイを初期位置(初期姿勢)に設置した状態の音場状況を提供する。
【解決手段】制御回路60は、ピッチ角α,ヨー角β,ロール角γのいずれかが変化した場合、パラメータテーブル63Aから変化した角に対応する遅延補正パラメータ,増幅補正パラメータを読み出し、このパラメータを信号処理回路65に出力する。信号処理回路65は、音源からのオーディオ信号にパラメータに基づいた遅延および増幅の処理を施し、スピーカアレイ1の初期姿勢における音場状況を再現する。
【選択図】図3

Description

本発明は、スピーカユニットを複数有するスピーカアレイおよびスピーカアレイ装置に関する。
スピーカアレイは、複数のスピーカユニットをライン状またはマトリックス状に配置したものである。このスピーカアレイは、各スピーカに与えるオーディオ信号の遅延制御等を行うことにより、指向性を有する音響ビームを放射することが知られている。この特性を利用して、特定エリアに向けて音声を提供するサービスにスピーカアレイを利用する技術が各種提案されている(例えば、特許文献1および2)。
また、空間内の1つの焦点に収束する音響ビームを発生させた場合、その焦点において音圧が局所的に高まるため、焦点の近傍の聴者は、あたかもその焦点の位置に音源があるかのような印象を受ける。この点に着目し、仮想音源を形成する音場再生装置としてスピーカアレイを利用する技術が各種提案されている(例えば非特許文献1)。
特開平11−27604号公報 特開2005−173137号公報 "スピーカアレイを用いた3次元音響再生"、NHK放送技術研究所中山靖茂、大久保洋幸、渡辺馨、小宮山摂、VMA研究会論文誌第9号12−17ページ、2002年7月12日発行
ところで、スピーカアレイを設置する際に、設置場所における音響状況等を加味した上で、当該スピーカアレイの初期姿勢や遅延制御等のためのパラメータが設定される。その後における音響ビームの指向制御は、前記パラメータによって行われる。このため、スピーカアレイの姿勢が初期姿勢から何らかの原因で変わってしまった場合には、最適な音場環境を提供することができなくなる可能性がある。
そこで、本発明は、スピーカアレイの姿勢が変わった場合でも、初期姿勢における音場環境を再現することのできるスピーカアレイおよびスピーカアレイ装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するため、本発明が採用するスピーカアレイの構成は、筐体と、前記筐体に固定された複数のスピーカユニットと、前記筐体の傾きを検出する傾き検出手段と、を具備することを特徴とする。
上記スピーカアレイにおいて、前記傾き検出手段は、それぞれ直交する3軸のうち少なくとも1軸に対する傾きを検出することが望ましい。
上述した課題を解決するため、本発明が採用するスピーカアレイ装置の構成は、前記記載のスピーカアレイと、音源から与えられるオーディオ信号に少なくとも遅延処理を含む信号処理をパラメータによって施し、前記各スピーカユニットを駆動する複数の遅延オーディオ信号を生成する信号処理手段と、前記信号処理手段における前記パラメータを、前記傾き検出手段からの出力に応じて設定するパラメータ設定手段と、を備えることを特徴とする。
上記スピーカアレイ装置において、前記傾き検出手段は、スピーカアレイの初期姿勢に対する傾きを検出し、前記パラメータ設定手段は、前記スピーカアレイの前記初期姿勢におけるパラメータを初期パラメータとして記憶する初期パラメータ記憶部と、前記初期姿勢に対する傾きと補正パラメータとの関係を記憶する補正関係記憶部と、前記傾き検出手段によって検出された傾きから前記補正関係記憶部を参照して補正パラメータを算出し、この補正パラメータにより前記初期パラメータを補正したパラメータを前記信号処理手段に出力するパラメータ出力部と、を有することが好ましい。
本発明によれば、傾き検出手段が、スピーカアレイの基台をなす筐体の初期姿勢に対する現姿勢の傾きを検出し、この傾きに基づき、信号処理手段のパラメータを設定することにより、スピーカアレイの姿勢が変化した場合でも、スピーカアレイを初期姿勢に設置した状態の音場状況を提供することができる。
次に、図面を参照しつつ、本発明に係る実施形態について説明する。
<実施形態>
図1は、本発明の一実施形態に係るスピーカアレイ1の外観図である。
実施形態に係るスピーカアレイ1は、第1バッフル11に固定されて第1スピーカユニット群を形成する12個の第1スピーカユニット10と、第2バッフル21に固定されて第2スピーカユニット群を形成する24個の第2スピーカユニット20とを有している。以下、第1スピーカユニット10を区別する場合には、第1スピーカユニット10−1〜10−12、第2スピーカユニット20を区別する場合いは、第2スピーカユニット20−1〜20−24という。
また、このスピーカアレイ1は、スピーカユニットへ供給するオーディオ信号が入力される入力端子、電源スイッチおよび電源ソケット、入力端子に入力されたオーディオ信号に信号処理を施す信号処理回路、信号処理回路で信号処理された信号を増幅して各スピーカユニットへ供給するアンプ回路、信号処理回路やアンプ回路を駆動する電力を各回路へ供給する電源回路などを有するプリント基板40を内部に有している。
スピーカアレイ1においては、各スピーカユニットは前面側に配置され、プリント基板40はスピーカアレイ1の前後方向において中央より背面側に配置されており、大別すると、スピーカアレイ1は、スピーカユニットが配置される発音部と、プリント基板40が配置される回路部とに分けることができる。
(スピーカユニットの構成)
第1スピーカユニット10は、低音域から高音域までの音を再生するフルレンジのスピーカユニットであり、第1バッフル11にネジ止めによって固定されている。また、第2スピーカユニット20は、中音域から高音域までの音を再生するツィータのスピーカユニットであり、第2バッフル21にネジ止めによって固定されている。第1バッフル11と第2バッフル21との間には、振動吸収部材22が配置される。なお、本実施形態においては、第2スピーカユニット20の口径は、第1スピーカユニット10の口径より小となっている。
(筐体の構成)
次に、スピーカアレイ1の筐体30について説明する。図2は、スピーカアレイ1の縦断面図である。同図に示したようにスピーカアレイ1の筐体30は、天板31、底板32、側板33,33、枠材34で構成されている。枠材34には仕切板35が固定される。枠材34と第1バッフル11は、その周囲が天板31、底板32、側板33に形成された凹溝に嵌合される。
また、筐体30の天板31,側板33には取付フック36,36,…が設けられ、ワイヤやブラケット(図示せず)を介して所定位置に設置される。
(回路部の構成)
次に、回路部は、仕切板35上に設けられた電子部品40Aを実装するプリント基板40およびカバー41によって構成される。このプリント基板40は、仕切板35にスペーサ42を介して固定される。
これにより、スピーカアレイ1の内部は、仕切板35により仕切られ、この仕切板35および第1バッフル11、第2バッフル21、天板31、底板32、側板33により密閉空間が画成される。この結果、各スピーカユニット10,20の背面側は密閉された空間となるので、スピーカアレイ1は低域の音を良好に再生することができる。
電子部品40Aは、入力端子、電源回路(いずれも図示せず)、および後述する制御回路60、信号処理回路65(遅延回路およびアンプ回路)などである。また、プリント基板40には、各スピーカユニットへオーディオ信号を供給するスピーカケーブルが接続される信号供給端子(図示せず)も実装されている。
(本発明の特徴)
以上がスピーカアレイ1の構成であるが、次に本発明の特徴について説明する。本発明の特徴は、スピーカアレイ1の筐体30に、この筐体30の傾きを検出する傾きセンサを設け、スピーカアレイ1の各スピーカユニット10,20からの音響ビームの指向制御を行うことにある。
図3に回路ブロック図を示す。筐体30には、3個の傾きセンサ51,52,53が所定位置に設けられる。傾きセンサ51〜53には、膜スプリング容量式或いは液封入容量式の傾斜角センサ、またはジャイロ機能によって加速度を検出し、この加速度を積分することで変位量を検出するジャイロ式センサ等、種々のセンサが適応可能である。さらに、1個のパッケージに3軸方向の傾きを検出する素子を内蔵するセンサであってもよい。
例えば、液封入容量式の傾斜角センサは、検出軸方向に離間した2対の平行平板と、この各平板に浸る液とからなり、センサが検出軸回りに傾いた際に、各平板における静電容量の変化にから傾きを検出する構成のものである。
そして、傾きセンサ51〜53は、図4に示すように、筐体30(スピーカアレイ1)の傾きを検出する。X軸傾きセンサ51は、X軸回りの傾きつまりピッチ角αを検出し、Y軸傾きセンサ52は、Y軸回りの傾きつまりヨー角βを検出し、Z軸傾きセンサ53は、Z軸回りの傾きつまりロール角γを検出するようになっている。
制御回路60は、マイクロコンピュータによって構成され、CPU(Central Processing Unit)61、RAM(Random Access Memory)62、ROM(Read Only Memory)63および入出力制御回路64を具備しており、CPU61はROM63から読出した制御プログラムを実行することにより、後述する種々の処理を行う。RAM62は、各種制御プログラムを実行するためのワークエリアとして用いられる。入出力制御回路64の入力側には傾きセンサ51〜53が接続され、出力側には信号処理回路65が接続される。
ROM63には、後述する指向制御処理プログラム、この処理に用いられるパラメータ(遅延パラメータと増幅パラメータ)を設定するパラメータ設定処理プログラムを格納されると共に、パラメータ設定処理プログラムに用いられる補正パラメータのパラメータテーブル63Aが記憶されている。このパラメータテーブル63Aは、図5に示すように、ピッチ角α、ヨー角β、ロール角γに対する各スピーカユニット10(20)のパラメータを補正するための補正パラメータ(遅延補正パラメータと増幅補正パラメータ)のデータ(…a000〜b236…;数値)が記憶される。
具体的には、パラメータテーブル63Aには、ピッチ角αごとに第1スピーカユニット10−1〜10−12,第2スピーカユニット20−1〜20−24の遅延補正パラメータaと増幅補正パラメータbの値、ヨー角βごとに第1スピーカユニット10−1〜10−12,第2スピーカユニット20−1〜20−24の遅延補正パラメータaと増幅補正パラメータbの値、ロール角γごとに第1スピーカユニット10−1〜10−12,第2スピーカユニット20−1〜20−24の遅延補正パラメータaと増幅補正パラメータbの値が、計(36×3×2)個設定される。そして、スピーカユニット10−1〜10−12,20−1〜20−24毎に各傾きにおける遅延パラメータの値にピッチ角α、ヨー角β、ロール角γに対応した遅延補正パラメータを加算(補正)して36個の遅延パラメータを算出し、スピーカユニット10−1〜10−12,20−1〜20−24毎に各傾きにおける増幅パラメータの値ににピッチ角α、ヨー角β、ロール角γに対応した増幅補正パラメータを加算(補正)して36個の増幅パラメータを算出する。
また、信号処理回路65は、スピーカユニット10,20の個数(この場合、36個)の遅延回路と増幅回路とを備える。遅延回路は、個々のスピーカユニット毎に設定される遅延補正パラメータaによって音源からのオーディオ信号を遅延させ、増幅回路は、個々のスピーカユニット毎に設定される増幅補正パラメータbによって音源からのオーディオ信号を増幅させる。これにより、信号処理回路65は、音源からのオーディオ信号に遅延および増幅の処理を施し、スピーカユニット10,20から発声する音の音響ビームに対し、所定の方向に向けた指向性を持たせる。
(初期位置への設定動作)
まず、スピーカアレイ1を初期位置に設定する場合について述べる。
スピーカアレイ1の取付フック36にワイヤ或いはクランプを用いてスピーカアレイ1を設置し、この設置位置を初期位置(初期姿勢)とする。この際、スピーカアレイ1の各軸に対する傾きを調整しつつ、音響ビームが所定の方向を向くようにし、この際、この時の遅延補正パラメータa,増幅補正パラメータbを初期パラメータa0,b0としてRAM62に記憶する。また、傾きセンサ51〜53が検出する傾きα,β,γを0度としてRAM62に記憶する。
次に、傾きα,β,γが変化した場合のパラメータの設定処理について、図6の流れ図を参照しつつ説明する。なお、説明の都合上、1個のスピーカユニットに対するパラメータの設定について述べるが、個々のスピーカユニットに対して同様の処理を行っている。
まず、制御回路60は、傾きセンサ51,52,53からの検出信号を読み出し(ステップS1)、RAM62に記憶した傾きが変化しているか否かを判定する(ステップS2)。
傾きが変化していない場合(ステップS2;NO)には、RAM62に予め記憶された初期パラメータa0,b0を信号処理回路65に出力し(ステップS3)、ステップS1に戻る。
一方、制御回路60は、傾きが変化していた場合(ステップS2;YES)には、ROM63のパラメータテーブル63Aからピッチ角αに対応する遅延補正パラメータaα,増幅補正パラメータbαを読み出し、RAM62に一時的に記憶し(ステップS4)、ROM63のパラメータテーブル63Aからヨー角βに対応する遅延補正パラメータaβ,増幅補正パラメータbβを読み出し、RAM62に一時的に記憶し(ステップS5)、ROM63のパラメータテーブル63Aからロール角γに対応する遅延補正パラメータaγ,増幅補正パラメータbγを読み出し、RAM62に一時的に記憶する(ステップS6)。
さらに、制御回路60は、初期パラメータa0に読み出した遅延補正パラメータaα,aβ,aγを加算して遅延補正パラメータaを算出し(ステップS7)、初期パラメータb0に読み出した増幅補正パラメータbα,bβ,bγを加算して増幅補正パラメータbを算出する(ステップS8)。そして、算出された補正パラメータa,bを信号処理回路65に出力し(ステップS9)、ステップS1の処理に戻る。
これにより、スピーカアレイ1が初期位置の初期姿勢から変化した場合でも、遅延補正パラメータa,増幅補正パラメータbを再設定することにより、音響ビームが所定の方向を向くように指向を補正することが可能となる。
この結果、スピーカアレイ1の姿勢が初期姿勢が何らかの原因で変わってしまった場合であっても、スピーカアレイ1からは最適な音場環境を提供することができる。
<<変形例>>
(1)
なお、本実施形態によるスピーカアレイ1では、信号処理のための回路は筐体30内に実装するものとして述べたが、本発明はこれに限らず、筐体30外に設けるようにしてもよい。
(2)
前記実施形態によるスピーカアレイ1では、第1スピーカユニット10と第2スピーカユニット20とに分割する構成とし、さらに仕切板35によってスピーカユニット10,20のための密閉空間とプリント基板40のための空間とに仕切られた構成としたが、本発明に用いられるスピーカアレイはこれに限るものではなく、スピーカアレイは、1枚のバッフルに複数個のスピーカを設ける構成、仕切板をなくしてスピーカのための密閉空間にプリント基板を配置する構成、或いはプリント基板を装備しない構成等であってもよい。
(3)
前記実施形態では、スピーカアレイ1のスピーカユニットは、12個のフルレンジのスピーカユニット10と24個のツィータのスピーカユニット20から構成するものとして述べたが、本発明はこれに限らず、同型のスピーカユニットを平面上にマトリックス(行列)的配置するもの、1軸上に配置するものであってもよい。
(4)
前記実施形態では、直交する3軸に対して傾きを検出するようにしたが、本発明はこれに限らず、Z軸回りのロール角γについては、スピーカアレイ1から出力される音響ビームの指向性に大きな影響を与えないために、省略してもよい。
(5)
前記実施形態におけるパラメータ設定処理では、初期姿勢時の3軸の傾きを0度としてパラメータを補正するようにしたが、本発明はこれに限らず、パラメータを算出する手段をさらに備え、初期設定時のスピーカアレイ1の傾きα,β,γを初期傾きとして記憶し、姿勢が変化した際には、検出した傾きをこの初期傾きに加算した傾き(現姿勢の傾き)に応じて音響ビームの指向制御のパラメータを算出するようにしてもよい。この場合、パラメータテーブル63Aは不要となる。
また、傾きに対する各パラメータを、関係式として予め記憶することにより、パラメータテーブル63Aは不要となる。さらに、信号処理回路65は、遅延回路および増幅回路の構成のみでなく、遅延回路を含む種々の回路構成であってもよい。
(6)
前記実施形態では、遅延パラメータおよび増幅パラメータを補正することによって、音響ビームの指向性制御を行う場合を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限らず、FIR(Finite Impulse Response:有限インパルス応答)フィルタを用いて制御するようにしてもよい。この場合、傾きに応じて複数のFIRフィルタ係数を記憶しておき、現姿勢の傾きに応じてFIRフィルタ係数を読み出して、各スピーカに対してフィルタリング処理を行えばよい。
(7)
前記実施形態では、スピーカアレイ1は筐体30に設けられた取付フック36によって所定位置に設置されるものとして述べたが、本発明はこれに限らず、筐体30の側板33を両側から挟む、略「コ」字状の固定ブラケットによって壁等にスピーカアレイ1を設置してもよく、要は、スピーカアレイ1が固定的に設置される構造であればよい。
(8)
前記実施形態では、スピーカアレイ1の傾きを初期姿勢に対する傾きとして検出する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、方角や水平のように絶対値に対する傾きを検出することで、音響ビームの指向性制御を行うようにしてもよい。この際、傾きセンサには、方角センサや水平センサ等を用いればよい。
このように、絶対値を基準にして傾きを検出することにより、初期姿勢が不正確に設置された場合であっても、この姿勢に対して音響ビームの指向性を補正するため、正確な音場環境を提供することが可能となる。
実施形態によるスピーカアレイを示す斜視図である。 スピーカアレイの縦断面を示す図である。 スピーカアレイに実装された制御系を示す回路ブロック図である。 スピーカアレイの検出対象となる傾きを模式的に示す斜視図である。 パラメータテーブルを模式的に示す図である。 パラメータ設定処理を示す流れ図である。
符号の説明
1…スピーカアレイ、10,20…スピーカユニット、30…筐体、51…X軸傾きセンサ、52…Y軸傾きセンサ、53…Z軸傾きセンサ、60…制御回路、65…信号処理回路。

Claims (4)

  1. 筐体と、
    前記筐体に固定された複数のスピーカユニットと、
    前記筐体の傾きを検出する傾き検出手段と、を具備する
    ことを特徴とするスピーカアレイ。
  2. 請求項1記載のスピーカアレイにおいて、
    前記傾き検出手段は、それぞれ直交する3軸のうち少なくとも1軸に対する傾きを検出する
    ことを特徴とするスピーカアレイ。
  3. 請求項1または2記載のスピーカアレイと、
    音源から与えられるオーディオ信号に少なくとも遅延処理を含む信号処理をパラメータによって施し、前記各スピーカユニットを駆動する複数の遅延オーディオ信号を生成する信号処理手段と、
    前記信号処理手段における前記パラメータを、前記傾き検出手段からの出力に応じて設定するパラメータ設定手段と、を備える
    ことを特徴とするスピーカアレイ装置。
  4. 請求項3記載のスピーカアレイ装置において、
    前記傾き検出手段は、スピーカアレイの初期姿勢に対する傾きを検出し、
    前記パラメータ設定手段は、前記スピーカアレイの前記初期姿勢におけるパラメータを初期パラメータとして記憶する初期パラメータ記憶部と、
    前記初期姿勢に対する傾きと補正パラメータとの関係を記憶する補正関係記憶部と、
    前記傾き検出手段によって検出された傾きから前記補正関係記憶部を参照して補正パラメータを算出し、この補正パラメータにより前記初期パラメータを補正したパラメータを前記信号処理手段に出力するパラメータ出力部と、を有する
    ことを特徴とするスピーカアレイ装置。
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