JP2009191074A - 皮膚外用剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】 植物の抽出物を含有する化粧料は、従来から種々提案されている。例えば、アサガオの抽出物を含む化粧料、イチゴ抽出物を含む化粧料、カーネーションの抽出物を含む化粧料等が知られている。本発明の課題は、保湿性等に優れた皮膚外用剤を提供することである。
【解決手段】 Ochna kirkii、Ochna serrulata、Ochna integerrima (Lour.) Merr.等のオクナ科(Ochnaceae)オクナ属に属する植物の抽出物を含有してなる皮膚外用剤は、保湿性等に優れ、化粧料等に有用である。
【選択図】 なし

Description

本発明は、皮膚外用剤に関し、更に詳しくは保湿性等に優れ、例えば化粧料として有用な皮膚外用剤に関する。
植物の抽出物を含有する化粧料は、従来から種々提案されている。例えば、アサガオの抽出物を含む化粧料(特許文献1)、イチゴ抽出物を含む化粧料(特許文献2)、カーネーションの抽出物を含む化粧料(特許文献3)等が知られている。
しかしながら、オクナ属に属する植物についての皮膚外用作用は知られていない。
特開2001−122730号公報 特開2001−213750号公報 特開2001−220313号公報
本発明の目的は、保湿性等に優れ、例えば化粧料として有用な皮膚外用剤を提供することにある。
本発明は、オクナ属に属する植物の抽出物を含有してなる皮膚外用剤を提供する。
本発明によれば、保湿性等に優れた皮膚外用剤を提供することできる。
以下、本発明をさらに詳しく説明する。
本発明で用いられるオクナ科(Ochnaceae)オクナ属に属する植物は、Ochna kirkii、Ochna serrulata、Ochna integerrima (Lour.) Merr.等が挙げられる。
オクナ属に属する植物(以下、本発明の植物という)は、植物体全体または一部(例えば、葉、葉柄、茎、根茎、果実、花弁など)を利用できるが、好ましくは葉、茎、果実、花弁であり、更に好ましくは葉、果実、花弁である。
本発明の植物から抽出物を調製する方法について説明する。
本発明の植物から抽出物を調製する前段階として、抽出物を得るために供される植物の部位(以下、サンプルという)は、好ましくは、乾燥し、粉砕するのがよい。
調製されたサンプルは、抽出溶媒との接触に施される。
使用可能な溶媒としては、例えば、水、熱水;メタノール、エタノール、プロパノール等の炭素数1〜4の低級アルコール類を含有する水性溶媒;酢酸エチル等の低級アルキルエステル;エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン等のグリコール類;アセトン、酢酸等の極性溶媒;炭化水素類;非極性溶媒等の公知の抽出溶媒が挙げられるが、好ましくは水性溶媒、さらに好ましくは水または熱水(一般的に50−100℃)である。これら溶媒は、2種以上を組み合わせてもよい。
抽出は、サンプルから十分に可溶性成分が抽出される時間において、静置下または攪拌下で行なうことができる。抽出時間は、抽出溶媒の種類または温度により適宜決定されるが、典型的には30分〜48時間である。
具体的には、好ましい形態において、乾燥したサンプルを粉砕し、10〜20倍容の水または熱水により抽出し、遠心分離することにより抽出物が得られる。その後、濾過を行い、ろ液を減圧濃縮し、抽出物が得られる。抽出物は公知の方法に従い、精製操作を施してもよい。
前記抽出物の皮膚外用剤への配合量は、例えば0.0001〜10質量%、好ましくは0.001〜5質量%である。
本発明の皮膚外用剤には、必要に応じて、皮膚外用剤として通常使用される公知の材料、例えば色素、香料、防腐剤、界面活性剤、顔料、抗酸化剤、保湿剤、紫外線吸収剤などを適宜配合することができる。
本発明の皮膚外用剤は、クリーム、乳液、化粧水、パック等、公知の形態で使用され得る。
以下、実施例により本発明をさらに説明するが、本発明は下記例に限定されるものではない。
実施例1
Ochna kirkiiの花弁を乾燥処理し、粉砕した。該粉砕物50gに対し、1.5Lの水を加え、120分間振とう抽出を行った後、遠心分離操作を行った。得られた上清を減圧濃縮した後、凍結乾燥を行なった。以下、これを抽出物1という。
Ochna serrulataの葉を乾燥処理し、粉砕した。該粉砕物50gに対し、1.5Lの水を加え、120分間振とう抽出を行った後、遠心分離操作を行った。得られた上清を減圧濃縮した後、凍結乾燥を行なった。以下、これを抽出物2という。
Ochna serrulataの花弁を乾燥処理し、粉砕した。該粉砕物50gに対し、1.5Lの水を加え、120分間振とう抽出を行った後、遠心分離操作を行った。得られた上清を減圧濃縮した後、凍結乾燥を行なった。以下、これを抽出物3という。
Ochna integerrima (Lour.) Merr.の果実を乾燥し、粉砕し、再度乾燥処理した。該粉砕物50gに対し、1.5Lの水を加え、120分間振とう抽出を行った後、遠心分離操作を行った。得られた上清を減圧濃縮した後、凍結乾燥を行なった。以下、これを抽出物4という。
下記配合のクリームを4種類調製した。
水 70.5質量%
水酸化カリウム 0.5質量%
ステアリン酸 15質量%
ステアリン酸ブチル 8質量%
モノステアリン酸グリセリン 3質量%
上記抽出物1,2,3または4 残量
上記クリームは、水にヒアルロン酸、水酸化カリウムおよび上記抽出物1,2,3または4を加え、70℃で攪拌・混合し、第1混合液を得、これとは別に、ステアリン酸、ステアリン酸ブチル、およびモノステアリン酸グリセリンを70℃で加熱融解させ、第2混合液を得、最後に第1混合液および第2混合液を混合して得たものである。
得られた化粧クリームの保湿性の評価を官能試験により行った。得られた化粧クリームを、被験者10名(女性)に通常するように使用してもらい、しっとり感を5段階で採点し、平均点を算出して、評価した。
5点:かなり優れている。
4点:優れている。
3点:普通。
2点:劣っている。
1点:かなり劣っている。
その結果、評価点は4種類の化粧クリームにおいて、4.5〜4.8であった。この値は、イチゴの葉、カーネーションの花弁、サクラの花弁、チューリップの花弁を使用して上記実験を繰り返した値(3.2〜3.4)と比べ、顕著に優れる値となった。
次に、上記4種類の化粧クリームを前腕部の12cm の範囲に24マイクロリットル塗布し、塗布前、塗布後60分の角質水分量を測定した。角質水分量は、SKICON−200(アイ・ビイ・エス株式会社製)を用いた。塗布前の角質水分量を1としたときの相対値として評価したところ、4種類の化粧クリームの塗布後60分の角質水分量相対値は1.24〜1.33であった。この値は、イチゴの葉、カーネーションの花弁、サクラの花弁、チューリップの花弁を使用して上記実験を繰り返した値(1.04〜1.06)と比べ、顕著に優れる値となった。
実施例2
メラニンを生成する細胞として、マウス由来の培養B16メラノーマ細胞を用いてウシ胎児血清を終濃度10%になるように添加したイーグルMEM培地で培養し、該細胞を103cell/mlの濃度で6ウェルプレートの各ウェルに6ml播種し、5日間COインキュベーター内で培養後、実施例1の抽出物1,2,3または4を添加した培地に交換し、さらに3日間同条件で培養する。細胞を洗浄後、細胞をスクレーパー処理により剥がし、ドデシル硫酸ナトリウム(SDS)により可溶化して475nm、260nmの吸光度を測定し、S475、S260とする。メラニン抑制率は被検試料を添加しない培地で培養した細胞の475nm、260nmにおける吸光度をC475、C260として式1により計算した。ポジティブコントロールとしてコウジ酸(Kojic acid)を用いた。
Figure 2009191074
その結果、ポジティブコントロール(培地中にコウジ酸3mM添加)のメラニン抑制率は約56%であり、抽出物1,2,3または4を添加した被験試料(培地中に抽出物1,2,3または4を500μg/ml添加)のメラニン抑制率は約52〜56%であった。
下記組成のクリームを常法により調製した。
上記抽出物1,2,3または4 10重量部
グリセロールソルビタン脂肪酸エステル 60重量部
微結晶性ワックス 10重量部
オリーブオイル 30重量部
流動パラフィン 180重量部
ステアリン酸マグネシウム 10重量部
プロピレングリコール 37重量部
硫酸マグネシウム 7重量部
精製水 655重量部
なお、抽出物1,2,3または4の抽出溶剤として、40%エタノール水溶液を用いても上記と同様の結果を得た。

Claims (1)

  1. オクナ属に属する植物の抽出物を含有してなる皮膚外用剤。
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