JP2009188901A - 受動光網システム、光多重終端装置及び受動光網システムの通信方法 - Google Patents

受動光網システム、光多重終端装置及び受動光網システムの通信方法 Download PDF

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Abstract

【課題】受動光網システム(PON)において、伝送速度の異なる複数のOLTやONUを混在収容する。
【解決手段】伝送速度の異なるOLT200、210同士で、互いの優先フレームや宛先の情報を共有し、各OLT200、210からの信号130がスプリッタ100−1で多重される際に衝突しないように、各子局へのフレーム送信のタイミングを決定する。また、OLT200、210は、ONTへのデータをバースト信号として送信し、異なる伝送速度同士の信号の衝突を回避する。ONU側が受信する際、その後のバーストフレームの情報を同時に取り込み、自子局宛て又は対応可能な伝送速度の信号のみを受信することで、エラーを回避する。また各親局が各子局からの信号を受信する際、各親局同士で共有した、子局側からの送信タイミングを基に、対応可能な伝送速度のみを受信することで、親局による受信エラーを回避する。
【選択図】図3

Description

本発明は、受動光網システム、光多重終端装置及び受動光網システムの通信方法に係り、特に、複数の加入者接続装置が光伝送回線を共有する受動光網システムにおいて、異なる伝送速度で通信する複数の光多重終端装置を備えた受動光網システム、光多重終端装置及び受動光網システムの通信方法に関する。
大容量の画像信号やデータを通信網を介して送受信する為に、通信網の高速・広帯域化が加入者を通信網へ接続するアクセス網でも進められ、国際電気通信連合(以下ITU−Tと称す)の勧告G.984.1−3(非特許文献1−3)等で規定された光受動網システム(Passive Optical Network system:以下PONと称する)の導入が図られている。PONは、上位の通信網と接続される光多重終端装置(Optical Line Terminator:以下OLTと称する)と、複数の加入者の端末(PCや電話)を収容する光網終端装置(Optical Network Unit:以下ONUと称する)とを、基幹光ファイバと光スプリッタと複数の支線光ファイバとを含む光受動網で接続したシステムである。具体的には、各ONUに接続された端末(PC他)からの信号を光信号で支線光ファイバから光スプリッタを介して基幹光ファイバで光学(時分割)多重してOLTに送り、OLTが各ONUからの信号を通信処理して上位の通信網に送信する、あるいは、OLTに接続される他のONUに送信するという形態で通信を行うものである。
PONの開発・導入は64kbit/秒のような低速信号を扱うシステムから始まり、固定長のATMセルを最大約600Mbit/秒で送受信するBPON(Broadband PON)或はイーサネット(登録商標)の可変長パケットを最大約1Gbit/秒で送受信するイーサネットPON(EPON)や、より高速な2.4Gbit/秒程度の信号を扱うITU−T勧告G.984.1、G.984.2およびG.984.3で標準化されたGPON(Gigabit PON)の導入が進められている。更に、今後は10Gbit/秒から40Gbit/秒の信号を扱うことが可能な高速PONの実現が求められている。これらの高速PONを実現する手段としては、多数の信号を時分割多重するTDM(Time Division Multiplexing)、波長多重するWDM(Wavelength Division Multiplexing)多重、符号多重するCDM(Code Division Multiplexing)多重等の多重化方法が検討されている。尚、現状のPONはTDMを採用しており、例えば、GPONは、上り(ONUからOLT)の信号と下り(OLTからONU)の信号とで異なる波長を用い、OLTと各ONU間の通信は、各ONUに対して信号の通信時間を割当てる構成である。また、従来の固定長信号を処理する構成から、より多様な種別の信号(音声、画像、データ等)を扱い易いバースト状の可変長信号(バースト信号)も処理する構成になってきている。今後の高速PONも、上述したように様々な多重化方法が検討されているが、TDMを採用する方向での検討が主になりつつある。
上記各PONの形態では、様々な場所に点在する加入者宅にONUを設置するためOLTからONUまでの距離が異なる。すなわち、OLTから各ONU迄の基幹光ファイバと支線光ファイバを併せた光ファイバの長さ(伝送距離)がばらつくため、各ONUとOLT間の伝送遅延がばらつき、各ONUが信号を送信しても基幹光ファイバ上で各ONUから出力される光信号同士が衝突・干渉する可能性がある。このため、各PONにおいては、例えばG.984.3の10章で規定したような、レンジングと称される技術を用いて、OLTとONUとの間の距離測定を行った後に、各ONUからの信号出力が衝突しないように各ONUの出力信号の遅延を調整するようにしている。
更に、OLTは、動的帯域割当て(Dynamic Bandwidth Assignment:以下DBAと称する)と称される技術を用いて各ONUからの送信要求に基づき該ONUに送信を許可する信号の帯域を決めると、上述したレンジングで測定した遅延量も考慮した上で、各ONUからの光信号が基幹光ファイバ上で衝突・干渉しないように各ONUへ送信タイミングを指定するようにしている。すなわち、PONは、OLTと各ONU間で送受信される信号のタイミングがシステム内で管理された状態で通信の運用がなされるように構成されている。
OLTと各ONU間との信号の送受信においては、例えばG.984.2の8.8.3章の規定によれば、OLTが基幹光ファイバで多重された各ONUからの信号を識別して処理できるように、各ONUからの信号の先頭に最大12バイトからなる干渉防止用のガードタイム、OLT内受信器の信号識別閾値の決定およびクロック抽出に利用するプリアンブル、受信信号の区切りを識別するデリミタと呼ばれるバーストオーバヘッドバイトとPONの制御信号(オーバヘッドあるいはヘッダと称することもある)がデータ(ペイロードと称することもある)に付加される。尚、各データ(ペイロード)は可変長のバーストデータであるため、各データの先頭には、可変長データを処理するためのGEM(G−PON Encapsulation Method)ヘッダと呼ばれるヘッダも付加される。
また、OLTから各ONU宛の信号には、各ONUがOLTからの信号を識別して処理できるように、OLTから各ONUに向けて送信される信号の先頭に、先頭を識別するためのフレーム同期パタン、監視・保守・制御情報を送信するPLOAM領域、各ONTの信号送信タイミングを指示するグラント領域と呼ばれるオーバヘッド(ヘッダと称されることもある)が各ONU宛に時分割多重化されたデータに付加される。尚、多重化される各ONU宛のデータには、ONUからの信号と同様に、可変長データを処理するためのGEMヘッダが付加される。OLTは、グラント領域を用いて各ONUの上り送信許可タイミング(送信開始(Start)と終了(Stop))を各ONUにバイト単位で指定する。この送信許可タイミングをグラントと称している。そして、各ONUが該許可タイミングでOLT宛のデータを送信すると、これらが光ファイバー上で光学(時分割)多重されOLTで受信される。
ITU−T勧告G.984.1 ITU−T勧告G.984.2 ITU−T勧告G.984.3
PONでは、OLTから複数のONUへの信号が時分割多重されて全ONUへ伝送される。すなわち、各ONUは、ONUに提供される信号の帯域(信号量)が小さくとも、OLTから各ONUへの通信信号の全てを一旦受信し、自ONU宛の通信内容をヘッダ(具体的には、GPONならGEMヘッダのPORT ID、EPONならLLIDと称されるONUの識別子)を用いて識別して、識別された信号だけをONU内部に取り込んで加入者(ユーザ)に転送している。上述したように、PONは、BPONからGPONへの移行のように、低速信号を処理するものから、より高速信号を処理するものへと開発・導入が進んできている。しかし、各PONとも標準化が進み、信号の伝送速度や制御信号のやり取り・プロトコルは古いPONも吸収するように配慮はされているが完全に互換性を有する形ではなく、PON毎に異なった形で決まってきているのが現状である。このため、従来のシステムは、通信サービス容量の拡大によりONUが従来技術で対応している伝送速度以上の速度をサポートする必要が生じた時は、BPONをGPONに入れ替えるというように、PON全体の伝送速度を拡大した新しいPONを採用(入れ替え)する必要がある。すなわち、OLTおよびOLTに接続される全てのONUを新しく伝送容量を拡大したPONに合わせて新しい設備に交換する必要がある。
PONの導入や利用形態を考えると、より高速なサービス容量提供のニーズが増えてはいくものの、瞬時にニーズが全て代わるものではなく、一部ユーザでの利用が始まり徐々に増えていくと考えられ、この間は既存のPONでも充分という加入者も多数存在する。既存のPONを新たなPONに交換することは、上述のように、全てのOLTとONUの交換を行うことであり、交換のために多くの費用が必要となる。また、上記通信サービス容量の拡大の実体を考えると、あるユーザにとっては未だ必要の無い設備の交換も行うことにもなり、PONを導入するキャリアやPONを利用するユーザにとって割高な費用負担をもたらすことにもなりかねない。このため、伝送速度の異なるPONの設備を相互接続したり、既存のPONの設備を収容しつつ新しいPONへと移行できるような、規格や性能が異なる複数のPONを混在させて運用出来るような構成のPONとその通信方法が求められる。
本発明は以上の点に鑑み、複数の仕様(規格)の異なるPONを混在させて運用出来る構成の受動光網システム、光多重終端装置及び受動光網システムの通信方法とその通信方法を提供することを目的とする。より具体的には、本発明は、伝送速度の異なる各OLTと各ONUとの信号の通信を時分割多重で行うPONにおいて、伝送速度の異なる複数のOLTとONUを混在収容して運用できる構成のOLTとONUを備えた受動光網システム、光多重終端装置及び受動光網システムの通信方法を提供することを目的のひとつとする。また、本発明は、通信サービス容量拡大の要求が発生しても対応するOLTおよびONUのみ交換することで対応可能なシステム等を提供し、通信装置の交換費用を抑制することを目的のひとつとする。
PONの各OLTと各ONU間で送受信される信号は、上述したような制御信号やプロトコルをやり取りしてシステムの設定・制御を行うためのオーバヘッド(ヘッダ)とPONのユーザがOLTとONUを介して送受信する信号(データ・画像信号・音声信号等で、以下、単に纏めてデータと称することがある)とを含む。このうち、ヘッダ(数十バイト)は125μ秒周期のフレーム毎にユーザが送受信するデータに付加されるが、このヘッダに含まれる制御信号自体は数フレームに1回送受信されてOLTやONUの内部で処理された後にPONの設定や制御が行われる。
PONは、上述したレンジングやDBAの技術に基づき信号の送受信タイミングが管理された状態で運用されるものである。したがって、複数の速度のデータが混載していても、それらの位置(送受信タイミング)を把握して処理できる。
本願は、上記PONの特性に着目したもので、上記課題を解決するために、複数の仕様(規格)の異なるOLTが伝送路を共有し、OLTが、それぞれの伝送速度に対応した各ONUへフレームを送信する際、送信するタイミングを各OLT同士で共有させた情報に基づき決定する。また、従来のように連続フレームを送信する構成から、従来のPONにおいて各ONUからOLTへフレームを送信する際にお互いがグラントに基づいて送信していたような、それぞれのOLTが決められたタイミングに基づき、各フレーム間に一定の間隔(ガードタイム)を持つ、バースト信号を送信する。これらの構成によって、各OLTから送信されたフレームは、お互いに衝突を回避できる。また、そのタイミング情報を各ONUが受信するフレームのヘッダに搭載することで、各ONUにも通知し、各ONUはその通知に基づいて、対応した伝送速度のフレームが到着するタイミング又は、自ONU宛のタイミング毎に受信動作を行う。この構成によって、各ONUはエラーを検出することなく、目的のフレームを受信することができる。
また、各ONUから各OLTへフレームを送信する際、これまでの様に一つのOLT内で各ONUが送信するタイミング(グラント)を決定するのではなく、各OLTで、異なる伝送速度のONUからのフレームを考慮してグラントを決定させる。この構成によって、各ONUから各OLTへのフレーム送信においても、お互いに衝突を回避できる。
本発明の第1の解決手段によると、
第1の伝送速度で通信する第1の親局と、
第1の伝送速度と異なる第2の伝送速度で通信する第2の親局と、
第1の伝送速度で前記第1の親局と通信する第1の子局と、
第2の伝送速度で前記第2の親局と通信する第2の子局と、
第1のスプリッタと第2のスプリッタを有し、前記第1の親局及び前記第2の親局からのフレームが前記第1のスプリッタを介して時分割多重され、多重されたフレームが前記第2のスプリッタを介して前記第1及び第2の子局に送信されるための光ファイバ網と
を備え、
前記第1及び/又は第2の親局は、
前記第1又は第2の子局へ送信するデータを格納する予め定められた優先度毎のキューと、
自親局の前記キューの優先度情報を取得し、他の親局からキューの優先度情報を取得するキュー振り分け監視部と、
前記キュー振り分け監視部で取得された自親局及び他の親局のキューの優先度情報と、自親局と他の親局のいずれが優先であるかが予め定められた親局の優先指令情報とに基づき、前記第1及び第2の親局からのフレームが前記光ファイバ網で衝突しないように、前記第1及び第2の親局から送信されるフレームの送信タイミングを決定する調整部と、
前記調整部で決定された送信タイミングに従い、前記キューに格納されたデータを取り出してフレームを作成し、該フレームを前記光ファイバ網を介して前記第1及び第2の子局に送信する送信部と
を有する受動光網システムが提供される。
本発明の第2の解決手段によると、
第1の伝送速度で通信する第1の親局と、
第1の伝送速度と異なる第2の伝送速度で通信する第2の親局と、
第1のキューを有し、第1の伝送速度で前記第1の親局と通信する第1の子局と、
第2のキューを有し、第2の伝送速度で前記第2の親局と通信する第2の子局と、
第1のスプリッタと第2のスプリッタを有し、前記第1の子局及び前記第2の子局からのフレームが前記第2のスプリッタを介して時分割多重され、多重されたフレームが前記第1のスプリッタを介して前記第1及び第2の親局に送信されるための光ファイバ網と
を備え、
前記第1及び/又は第2の親局は、
前記第1及び第2の子局の一方から、前記第1及び第2のキューの一方に格納されたデータ量を示す第1のキュー長情報を取得し、他の親局が第1及び第2の子局の他方から受信した、前記第1又は第2のキューに格納されたデータ量を示す第2のキュー長情報を、該他の親局から取得し、第1のキュー長情報と第2のキュー長情報に基づき、前記第1及び第2の子局の各局がフレームを送信する送信タイミングを決定し、決定された各子局の送信タイミングを含むグラント指示を作成するグラント指示生成部と、
作成されたグラント指示を前記第1及び第2の子局に送信する送信部と
を有し、
前記第1及び第2の子局は、該グラント指示に含まれる自局の送信タイミングに従い、フレームを送信する受動光網システムが提供される。
本発明の第3の解決手段によると、
互いに異なる伝送速度で通信する複数の光多重終端装置と、第1の伝送速度で前記光多重終端装置のひとつと通信する第1の光網終端装置と、第2の伝送速度で前記光多重終端装置の他のひとつと通信する第2の光網終端装置と、第1のスプリッタと第2のスプリッタを有する光ファイバ網であって、前記複数の光多重終端装置からのフレームが前記第1のスプリッタを介して時分割多重され、多重されたフレームが前記第2のスプリッタを介して前記第1及び第2の光網終端装置に送信されるための前記光ファイバ網とを備えた受動光網システムにおける前記光多重終端装置であって、
前記第1又は第2の光網終端装置へ送信するデータを格納する予め定められた優先度毎のキューと、
自光多重終端装置の前記キューの優先度情報を取得し、他の光多重終端装置からキューの優先度情報を取得するキュー振り分け監視部と、
前記キュー振り分け監視部で取得された自光多重終端装置及び他の光多重終端装置のキューの優先度情報と、自光多重終端装置と他の光多重終端装置のいずれが優先であるかが予め定められた光多重終端装置の優先指令情報とに基づき、前記複数の光多重終端装置からのフレームが前記光ファイバ網で衝突しないように、前記複数の光多重終端装置から送信されるフレームの送信タイミングを決定する調整部と、
前記調整部で決定された送信タイミングに従い、前記キューに格納されたデータを取り出してフレームを作成し、該フレームを前記光ファイバ網を介して前記第1及び第2の光網終端装置に送信する送信部と
を有する光多重終端装置が提供される。
本発明の第4の解決手段によると、
互いに異なる伝送速度で通信する複数の光多重終端装置と、第1の伝送速度で前記光多重終端装置のひとつと通信する第1の光網終端装置と、第2の伝送速度で前記光多重終端装置の他のひとつと通信する第2の光網終端装置と、第1のスプリッタと第2のスプリッタを有する光ファイバ網であって、前記第1及び第2の光網終端装置からのフレームが前記第2のスプリッタを介して時分割多重され、多重されたフレームが前記第1のスプリッタを介して前記複数の光多重終端装置に送信されるための前記光ファイバ網とを備え、前記第1及び第2の光網終端装置が、前記光多重終端装置から受信したグラント指示に含まれる自装置の送信タイミングに従いフレームを送信する受動光網システムにおける前記光多重終端装置であって、
前記第1及び第2の光網終端装置の一方から、第1及び第2のキューの一方に格納されたデータ量を示す第1のキュー長情報を取得し、他の光多重終端装置が第1及び第2の光網終端装置の他方から受信した、第1又は第2のキューに格納されたデータ量を示す第2のキュー長情報を、該他の光多重終端装置から取得し、第1のキュー長情報と第2のキュー長情報に基づき、前記第1及び第2の光網終端装置の各装置がフレームを送信する送信タイミングを決定し、決定された各子局の送信タイミングを含むグラント指示を作成するグラント指示生成部と、
作成されたグラント指示を前記第1及び第2の光網終端装置に送信する送信部と
を備えた前記光多重終端装置が提供される。
本発明の第5の解決手段によると、
複数の親局と複数の子局とを光スプリッタを含む光ファイバ網で接続した受動光網システムにおける前記複数の親局と複数の子局間の通信方法であって、
複数の親局は、
各親局内の複数のキューの優先度情報を共有し、
各親局のいずれが優先かを示す優先指令情報と、共有された優先度情報とに基づき、複数の子局へのフレームの送信タイミングを決定し、
該送信タイミングに従い、複数のフレームを、該フレーム間にガードタイムを有するバースト信号で送信する受動光網システムの通信方法が提供される。
本発明の第6の解決手段によると、
複数の親局と複数の子局とを光スプリッタを含む光ファイバ網で接続した受動光網システムにおける前記複数の親局と複数の子局間の通信方法であって、
複数の親局は、
複数の子局が有するキューに格納されたデータ量を示すキュー長情報を共有し、
共有されたキュー長情報に基づき、複数の子局から送信されるフレームの送信タイミングを決定し、決定された送信タイミングと該送信タイミングで送信されるフレームの伝送速度情報とを含むグラント指示を作成し、
作成されたグラント指示を各子局に送信し、
複数の子局は、該グラント指示に含まれる送信タイミングに従い、フレームを送信する受動光網システムの通信方法が提供される。
本発明によると、複数の仕様(規格)の異なるPONを混在させて運用出来る構成の受動光網システム、光多重終端装置及び受動光網システムの通信方法を提供することができる。より具体的には、本発明によると、伝送速度の異なる各OLTと各ONUとの信号の通信を時分割多重で行うPONにおいて、伝送速度の異なる複数のOLTとONUを混在収容して運用できる構成のOLTとONUを備えた受動光網システム、光多重終端装置及び受動光網システムの通信方法を提供することができる。また、本発明によると、通信サービス容量拡大の要求が発生しても対応するOLTおよびONUのみ交換することで対応可能なシステム等を提供でき、通信装置の交換費用を抑制することができる。
以下、図面を用いて本実施の形態におけるPONの構成と動作を、ITU−T勧告G.984で規定されたGPONと、今後導入が予想されている次世代GPONである伝送速度を上昇させた、10GPONとが混在するPONの構成と動作を例に挙げて詳細に説明する。
以下の説明では、GPONと同様な可変長のデータを時分割多重して処理する構成のPONを想定したもので、OLTから各ONUへの下りデータの伝送速度は、GPONが1Gbit/秒(1.24416Gbit/秒だが、以下、簡略化して1Gbit/秒と称する)で10GPONが10Gbit/秒(9.95328Gbit/秒だが、以下同様に10Gbit/秒と称する)を例にとり説明する。また、ONUからOLTへの上りデータの伝送速度は、GPONが1Gbit/秒(1.4416Gbit/秒だが、以下同様に1Gbit/秒と称する)で10GPONが5Gbit/秒(4.97664Gbit/秒だが、以下同様に5Gbit/秒と称する)を例にとり説明する。尚、これらの伝送速度等の数値は一例であり、本実施の形態がこの数値に限定されるものではない。
(全体構成)
図3は、PONを使用した光アクセス網の構成例を示す網構成図である。
アクセス網1は、PON10を介して上位の通信網である公衆通信網(PSTN)/インターネット20(以下、上位網と称することがある)と加入者の端末(Tel:400、PC:410等)とを接続して通信を行う網である。
PON10は、上位網20と接続される複数のOLT(以下、親局と称することがある)200および210と、加入者の端末(電話(Tel)400、PC410等)を収容する複数のONU(以下、子局と称することがある)300や310および320とを備える。また、複数の基幹光ファイバ110と光スプリッタ100と複数の支線光ファイバ120を含む光受動網でOLT200と各ONU300と310を接続して、上位網20と加入者端末400、410との通信、または、加入者端末400、410同士の通信を行う。
ONU300は、例えば10GPON(下りが10Gbit/秒)のONUで、ONU310は例えばGPON(下りが1Gbit/秒)のPONで、ONU320は例えば10GPON/GPON双方のPON(下りが1Gbit/秒、10Gbit/秒の双方を受信可能なPON)である。3者のPONが混在する場合でも、現状の勧告G.984に従えば、OLT200、OLT210に対し、対応するONUは、それぞれ最大64台迄接続可能である。図3の例では、5台のONU300または310または320が図示されており、下りデータ信号10Gbit/秒の伝送速度でデータが受信できる10GのONU#1、#n(300−1、n)と、下りデータ信号1Gbit/秒の伝送速度でデータが受信できる1GのONU#2、#4(310−2、4)と、下りデータ信号1Gbit/秒と10Gbit/秒の両者の伝送速度でデータが受信できる1G/10GのPON#3(320−3)が混在してOLT200およびOLT210に接続されている。
詳細は後述するが、OLT200ならびにOLT210からONU300/310/320の方向に伝送される下り信号135は、各ONU300/310/320宛の信号が時分割多重ならびにバーストデータとされて同報される。例えば、OLT200から送信される1Gbit/秒のバースト信号130−1と、OLT210から送信される10Gbit/秒のバースト信号130−2が、光スプリッタ100−1で多重化されて信号135になり、光スプリッタ100−2で分岐されて各ONUへ同報される。各ONU300/310/320で受信された信号は、その後到達するフレームが自身の伝送速度であるかを判断するだけでなく、自分宛の信号であるか否かをONU300/310/320内で判定し、信号の宛先に基づいて、電話400やPC410に送られる。
また、ONU300/310/320からOLT200/210の方向では、ONU300−1から伝送される上り信号150−1、ONU310−2から伝送される上り信号150−2、ONU320−3から伝送される上り信号150−3、ONU310−4から伝送される上り信号150−4、ONU300−nから伝送される信号150−nが光スプリッタ100−2を介して光学的に時分割多重された光多重化信号140となり、光スプリッタ100−1を介してOLT200/210に同報される。尚、各ONUとOLT200/210の間のファイバ長が異なるため、信号140は振幅が異なる信号が多重化される形態をとる。
尚、下り信号150は例えば波長帯1.5μmの光信号、上り信号は例えば波長帯1.3μmの光信号が用いられ、両方の光信号が同じ光ファイバ110、120を波長多重(WDM)されて送受信される。
OLT200とOLT210は、互いに通信可能であり、例えば、各OLTのキュー情報、作成された下りBWマップ、各OLTが各ONUから受信した各ONUのキュー情報、作成されたグラント指示等が共有される。
(信号構成)
図4は、OLTからONUへの光信号の構成例を示す信号構成図である。図5は、ONUからOLTへの光信号の構成例を示す信号構成図である。
10GPONの光信号の構成は現状未規定であるが、GPONと10GPONのどちらも可変長のデータを扱うものなので、現在勧告で規定されたGPONと同様な信号構成による時分割多重で各速度の信号を処理するのが現実(実用)的と考えられる。従って、本実施の形態では、GPONで規定された信号構成をベースにPONの動作説明を行う。もちろん、これらの信号構成やPONの動作は、一例であり、本実施の形態がこの構成や動作に限定されるものではない。また、ここではONU320は10GPONのONUとして動作しているものとする。
OLT200/210から各ONU300/310/320への信号は下り信号135と呼ばれ、図4(a)で示したように、125μ秒を1パターンとし、各OLT間やOLT内の送信信号を分離するための無信号(光信号OFF状態)の領域であるガードタイム2200をもつ、バースト信号である。各ONU300/310/320が信号の先頭を見つけるためのフレーム同期パタン(A)2000/2001/2002、各ONU300/310/320に対する監視・保守・制御に関する情報を送信するPLOAM領域(B)2010/2011/2012を含むバーストオーバヘッド2302/2303と、各ONU300/310/320へのデータを時分割多重したバーストフレームペイロード(E)2040/2041/2042とを含む。尚、それぞれの伝送速度の初段のバーストフレームには、各ONU300/310/320からOLT200への上り信号送信タイミングを指定するグラント指示領域(C)2020/2021と、その後のバーストフレームのタイミング情報を格納した、下りBWマップ(D)2030/2031がバーストオーバヘッド2300/2301にさらに搭載される。この信号135は、各ONU300/310/320に同報される。各ONU300/310/320は、バーストオーバヘッドから受信信号の到達するタイミングや、受信信号が自ONU宛の信号であるか否かを判定して、以下で説明するバーストオーバヘッド2300、2301に応じた各種動作や受信したデータの宛先端末400、410への送信を行う。
図4(b)は、フレームペイロード2040/2041の詳細構成を示した構成図である。各ONU300/310/320宛のデータ(10Gペイロード20600や1Gペイロード2061)は、フレームペイロード2040/2041/2042内部に時分割多重される。また、ONU毎のデータ識別子等各ONUでのデータ受信に用いられるGEMヘッダ(10G用GEMヘッダ2050や1G用GEMヘッダ2051)が付加される。同図(c)はGEMヘッダ2050/2051の構成を示した構成図である。各バイトの詳細は勧告G.984に規定されたもので説明を省略する。
一方、各ONU300/310/320からOLT200/210への信号は上り信号150と呼ばれる。図5(a)で示したように、上り信号150は、バーストデータ3120/3121と、バーストオーバーヘッド3100/3101とを含む。バーストデータ3120/3121は、各ONU300/310/320の監視・保守・制御に関する情報を送信するPLOAM領域(C)3020/3021、各ONU300/310/320が送信を待っているデータの量をOLT200/210に通知するキュー長領域(D)3030/3031を含む制御信号3110/3111と、該ONUの端末400、410からのデータを入れた可変長のフレームペイロード(E)3040/3041を含む。バーストオーバヘッド3100/3101は、各OLT200/210が各ONU300/310/320からのバーストデータ3120/3121を認識して処理するためのプリアンブル(A)3000/3001とデリミタ(B)3010/3011とを含む。尚、プリアンブル3000/3001の前に示したガードタイム3200は、各ONUからの送信信号を分離するための無信号(光信号OFF状態)領域であり、勧告G.984では、このガードタイム3200とバーストオーバヘッド3100/3101の合計が最大12バイトと規定されている。図3で示したように、各ONU300/310/320からの上り信号は、光スプリッタ100−2を通った後に基幹光ファイバ110−3上で時分割多重され、多重光信号140となり光スプリッタ100−1を経由し、OLT200/210に同報される。
図5(b)は、フレームペイロード3040/3041の詳細構成を示した構成図である。各ONU300/310/320からのデータ(1Gペイロード3110や5Gペイロード3111)は、下り信号と同様にONU毎のデータ識別子等OLT200/210でのデータ受信に用いられるGEMヘッダ3300/3301が付加された形でフレームペイロード3040/3041内部に時分割多重される。同図(c)はGEMヘッダ3300/3301の構成を示した構成図である。各バイトの詳細は勧告G.984に規定されたもので説明を省略する。
各ONU300/310/320からの上り信号150の送信タイミングは、図9を用いて後に詳述するが、例えば、まずPONシステムの立上げ時にレンジングと称されるシステム運用に必要な制御パラメータが各OLT200/210や各ONU300/310/320に設定された後、各OLT200/210が各ONU300/310/320から受信したキュー長レポートを共有する。契約に基づく許容トラヒックに基づき各ONUからの送信を許可するデータ量(帯域)を決定して、各ONU300/310/320へ該決定帯域に対応した送信許可タイミング(グラント)をグラント指示領域2020で通知する。各ONU300/310/320が自ONUに許可されたタイミングで上り信号150をOLT200/210に向け送信する。
(OLT)
図6は、10Gに対応したOLT210の構成例を示すブロック図である。
OLT210は、例えば、下りの網IF4001と、パケットバッファ4010と、キュー振り分け監視部4015と、下りフレーム生成部(送信部)4020と、ONU番号生成・管理部4025と、下りBWマップ生成部(調整部)4030と、GEMヘッダ生成部4040と、オーバヘッド生成部4050と、E/O(光変調部)4060と、WDMフィルタ4070と、10G信号受信制御部4075と、O/E(光変調部)4080と、10G信号選択部4090と、ATC4100と、上りPONフレーム分解部4110と、通信処理部4120と、パケットバッファ4130と、上りの網IF4140とを有する。また、オーバヘッド生成部4050は、グラント指示生成部4055を有する。
OLT210は、各ONU300/320へ送信する伝送速度10Gbit/秒のデータを、上位網20から受信する網とのインタフェースである網IF4001で受信すると、該受信データはパケットバッファ4010に到達し、その中の優先度別キューバッファに一旦蓄積される。この蓄積データから下りフレーム生成部4020が図3で示した下り信号(フレーム)130−2を組み立て、各ONU300/320へ送信する。下り信号130−2の組み立ては、下りBWマップ生成部4030が作成したBWマップに基づき、GEMヘッダ生成部4040、オーバヘッド生成部4050、下りフレーム生成部4020により行われる。なお、詳細は後述する。下り信号は、E/O4060で光信号に変換され、WDMフィルタ4070を介してONUへ送信される。
また、図3で示した上り信号140を受信する際は、まずWDMフィルタ4070、O/E4080、10G信号選択部4090、ATC4100を経由して、上りPONフレーム分解部4110に到達する。この際、上り信号には10G信号、1G信号の両者が到達しているので、この上り信号に対応したグラント指示を参照し、自系である10G信号の到達時のみ対応(処理)するためのリセット信号を導入している。このリセット信号は、各ONU300/320からの上り信号(図3:150)が時分割多重されてOLT210で受信されるが、これらの信号の光信号のレベルがばらつくため、各上り信号150(10G信号に限定する)のそれぞれを受信する毎に一旦OLT210の受信回路(例えば図6:ATC4100)の信号受信レベルをリセットして、高速かつ正確な上り信号受信を実施させる効果も持つ。PONフレーム分解部4110は、各ONUより受信した上り信号からキュー長情報3030を取り出し、キュー長レポート4085としてグラント指示生成部4055に出力する。また、キュー長レポートを得たOLTは、新たなグラント指示を他系OLTと連携して作成する(詳細は後述する)。
図7は、1Gに対応したOLT200の構成例である。各ブロックの機能は、10Gに対応したOLT210と伝送速度の違いに対応させれば、機能は同一のものとなるので、詳細な説明は省略する。
図8は、OLTに備えたキュー振り分け監視部4015/5015、下りBWマップ生成部4030/5030の構成例を示すブロック図である。
キュー振り分け監視部4015/5015は、例えば、他系OLTキュー振り分け情報取り込み部6020と、自系・他系優先度取り込み部6030と、ONU番号照会部6055とを有する。下りBWマップ生成部4030/5030は、例えば、他系OLT仮下りBWマップ取り込み部6010と、仮下りBWマップ生成部6040と、下りBWマップ照合部6050とを有する。
キュー振り分け監視部4015/5015が、上位網20から得たデータを格納した、自系(例えばOLT210)の優先度別キュー情報6035を取得する。優先度別キュー情報6035は、各キュー4010/5010に格納されているデータの宛先や、データ量を含むことができる。優先度別キュー情報6035は、信号線50を介して、他系OLT(例えばOLT200)にも提供する(図3:50)。同様に、他系OLTキュー振り分け情報取り込み部6020は、他系OLTからキュー振り分け情報を取り込む。ONU番号照会部6055が、ONU番号生成・管理部4025/5025からのONU番号の情報を基にして、送られた優先度別キュー情報のONU番号照会を行う。ONU番号生成・管理部4025/5025のONU番号生成の動作は、後述する。自系・他系優先度取り込み部6030にはONU番号が照会された、優先度別キュー情報が送られている。自系・他系優先度取り込み部6030が自系・他系の優先度別キュー情報を取り込んだ後、仮下りBWマップ生成部6040が仮下りBWマップを両者のキュー振り分け情報や、保守装置(図3:500)から受けている優先すべき伝送速度等を示す優先指令55を考慮して作成する。具体的には、例えば、仮下りBWマップ生成部6040が保守装置500から優先(55)を促されているOLT(例えばOLT210)側の優先度第n位(nはn≧1の整数)に格納されているデータを連続バーストフレームの2n−1番目に搭載し、もう一方のOLT(例えばOLT200)の優先度n位に格納されているデータを2n番目の連続バーストフレームに搭載させるような仮下りBWマップを作成する。下りBWマップ生成部6040は、このような法則で作成された仮下りBWマップを、他系OLTへ送信する(図3:50)。同様に、他系OLT仮下りBWマップ取り込み部6010は、他系OLTから仮下りBWマップを取り込む。下りBWマップ照会部6060は、自系・他系でそれぞれ作成された仮下りBWマップを比較し、両者が同一のものであれば、下りBWマップとして採用する。もし万一、両者の仮下りBWマップが不一致だった場合は、保守装置500からの指令で、優先すべき伝送速度を担当しているOLT(例えばOLT210)が作成した仮下りBWマップを下りBWマップ照会部6060が、下りBWマップとして確定させる。なお、BWマップの作成手法は、上述の例以外にも、各OLTの優先度別キュー情報に基づき適宜の手法で作成してもよい。
より具体的には、自系・他系優先度取り込み部6030が、4段階に分けられた、それぞれの優先度別キュー情報6035を優先度別バッファ4010/5010からONU番号照会部6055を経由し取得する。その後、自系・他系優先度取り込み部6030は、得た自系の優先度別キュー情報を他系OLTへ連絡する。他系OLTも同様の動作を行っているので、自系・他系優先度取り込み部6030は、他系OLTキュー振り分け情報取り込み部6020を経由して、他系の優先度別キュー情報を得ることができる。この時、10G OLT210が保守装置500から優先すべきOLTとして認定されている時は、まず第1に10G OLTの優先度1(4010−1)に搭載されたデータ(図10:No.1)を最優先(新たな優先度1)で送信することを決定する。次に1G OLT200の優先度1(5010−1)に搭載されたデータ(図10:No.2)を優先的に送信することを決定する(新たな優先度2。以下同様)。3番目に送信する情報として、保守装置500から優先された10G OLT内の優先度2(4010−2)に格納されたデータ(図10:No.3)を選択する。4番目には、もう一方の1G OLT、優先度2(5010−2)内に格納されたデータ(図10:No.4)を送信することを決める。以下同様にして新たな優先度を求める。10G OLT210や1G OLT200内の仮下りBWマップ生成部6040は、上記のように、仮下りBWマップを作成し、それぞれ他系のOLTへ作成結果を送信する。送信される仮下りBWマップは、例えば図10のようなものとなる。下りBWマップ8000は、例えば、ONU番号と、送信タイミング(start、end)と、伝送速度情報(signal)とを含む。送信タイミングは、新たに決定された優先度に従い適宜決定される。なお、優先度に加えて、キューに格納されたデータ量や契約帯域等に基づいて送信タイミングが決定されてもよい。それぞれのOLT内の下りBWマップ照合部6050は、自系・他系(10G OLT・1G OLT)で作成された仮下りBWマップを照らし合わせ、下りBWマップ(図10)を確定させる。即ち、両系の仮下りBWマップが一致すれば、そのまま下りBWマップとして採用し、異なる場合は、保守装置500から優先を促されているOLT(本実施の形態では、10G OLT)が作成した仮下りBWマップを真の下りBWマップとして採用する。この過程を通じることで、各OLTは同一の下りBWマップを共有することができる。採用された下りBWマップに基づいて、下りPONフレーム生成部4020/5020に移された優先度別の下りデータは、GEMヘッダやオーバヘッド、グラントと共に、下りフレームとして組み立てられる。尚、本実施の形態では、上位網20からのデータ振り分けを優先度別に優先度1〜優先度4と、4段階に分割しているが、これは振り分け例として挙げており、必ずしもこの分割数を規定しているわけではなく、適宜の分割数でよい。また、グラントを除くオーバヘッドやGEMヘッダの生成は、勧告G.984で定められているので、ここでは説明を省略する。
また、上述の下りBWマップに、次125μ秒のバーストフレーム集団(集団Aとする)の各伝送速度の初段の到達タイミングを付け加えることで、各ONUはエラー無く、集団Aの初段から受信することが可能である。具体的には、下りBWマップに、次回送信される集団Aの各伝送速度の初段の到達タイミングを追加する。集団Aの各伝送速度における、バーストフレーム初段の各バーストオーバヘッド内にはその集団Aについて、その後到達する残りのバーストフレームの下りBWマップ(D)2030/2031が搭載されている。このフレームの到達タイミングを各ONUが把握することで、下りBWマップを受信でき、それ以降の集団A内における、バーストフレームの到達タイミングを、より確実に把握することが可能になる。より具体的には、図10のように、現在到達している連続バーストフレームの下りBWマップである、No.x−2の情報以降に、次連続バーストフレーム(集団A)の各伝送速度の初段の到達タイミングである、No.x−1分とNo.x分を追加する。この時、例として挙げた図10では、初段の宛先が特定のONUになっているが、各ONUの受信設定が、自ONU宛の信号のみを受信するように設定されているのであれば、下りBWマップ内宛先を全ONU宛に設定すればよい。この措置を適用することで、連続バーストフレーム内だけでなく、次回到達する連続バーストフレームにおいても、各ONUは、エラーを起こすことなく、受信動作が可能となる。
図9は、オーバヘッド生成部5050に備えられた、グラント生成部5055の構成図である。
グラント指示生成部4055は、例えば、グラント指示照合部7010と、仮グラント指示生成部7020と、自系・他系総合キュー長レポート取り込み部7030と、他系OLT仮グラント指示取り込み部7040と、他系OLTキュー長レポート取り込み部7050とを有する。
グラントは、各ONUから得たキュー長レポート4085/5085を基に生成される。上り信号受信時に、自系・他系総合キュー長レポート取り込み部7030が自系の各ONUから得たキュー長レポート4085/5085を受け取り、他系OLTへ送信する(図3:50)。同様に、他系OLTキュー長レポート取り込み部7050は、他系OLTのキュー長レポートを受信し、自系・他系総合キュー長レポート取り込み部7030へ渡す。仮グラント指示生成部7020は、自系・他系総合キュー長レポート取り込み部7030から送られた、自系・他系のキュー長レポートを基に、仮グラント指示を生成する。具体的には、保守装置(図3:500)から優先(55)を促されているOLT側のキュー長レポート内から、優先度を第n位(n≧1)と判断したONUに対し、上り信号の2n−1番目の順位と必要なサイズを割り当て、次バーストフレームにはもう一方のOLT側のキュー長レポート内から優先度を第n位と判断したONUに対し、上り信号の2n番目の順位と必要なサイズを割り当てる、仮グラントを生成する。キュー長レポートから優先度を判断するためには、例えば、格納されているデータが多いキューの優先度を高くするなど、適宜判断できる。
より具体的には、1G OLT200、もしくは10G OLT210内の自系・他系総合キュー長レポート取り込み部7030が、まず、自系の各ONU(1G OLTならば、1G ONU310、10G OLTならば、10G ONU300)からキュー長レポートを取得する。なお本実施の形態では、1G/10G ONU320は、10G ONUとして動作しているので、1G/10G ONU320のキュー長レポートは、10G OLT210へ送られる。その後、自系・他系総合キュー長レポート取り込み部7030は自系の各キュー長レポートを他系OLTへ(1G OLT200から10G OLT210へ、もしくは、10G OLT210から1G OLT200へ)送信する。他系OLTキュー長レポート取り込み部7050を経由し、他系の伝送速度のキュー長レポートを取得した自系・他系総合キュー長レポート取り込み部7030は、その情報を仮グラント指示7020へ送る。
仮グラント指示7020は、自系・他系総合キュー長レポート取り込み部7030から受け取った、両伝送速度のキュー長レポートを基にして、仮グラントを生成する。保守装置からの優先指令が10G OLTに与えられており、1G/10G ONUが10G ONUとして動作していると仮定すると、本実施の形態では、仮グラントは10G ONU300もしくは1G/10G ONU320内で任意のアルゴリズムに基づき、最優先すべきONUのデータを特定し、そのデータ(図11:No.1)に基づいた必要な帯域を確定させる。次に、優先指令を受けていない1G OLT200と送受信を行う、1G ONU310内で最優先すべきONUのデータ(図11:No.2)を2番目に送信するように、必要な帯域を設定する。3番目には、優先指令を受けている10G OLT210と送受信を行う、10G ONU300もしくは、1G/10G ONU320内で2番目に優先すべきデータを持つ、ONUの該当データ(図11:No.3)を送信する必要な帯域を確保する。4番目には、優先指令を受けている1G OLT200と送受信を行う、1G ONU310内で2番目に優先すべきデータを持つ、ONUの該当データ(図11:No.4)を送信する必要な帯域を確保する。以下同様に、各ONUに対して帯域を確保する。仮グラント指示7020は、生成した仮グラント指示を他系OLTへも通知する(図3:50)。同様に、他系OLTグラント指示取り込み部7040は、他系OLTから仮グラント指示を取り込む。尚、各OLT内でキュー長レポートからどう優先付けるかは、PON10の提供者が処理するデータのトラヒック等の条件を考慮して適当なアルゴリズムを採用すれば良く、ここでは詳細な動作説明は省略する。
グラント指示照会部7010は、仮グラント指示生成部7020から自系OLTで作成された仮グラント指示を受け取り、その他に、他系OLT仮グラント指示取り込み部7040から他系OLTが作成した仮グラント指示を取得する。その後、グラント指示照会部7010は、両系の仮グラント指示を照らし合わせ、真のグラント指示(図11)を確定させる。即ち、両者の仮グラント指示が一致した場合は、仮グラント指示を真のグラント指示として認定し、万一不一致だった場合は、保守装置500が優先しているOLTが作成した仮グラント指示を、真のグラント指示として確定させる。この過程を通じることで、各OLT、各ONU共に共通のグラント指示を共有できる。
これら生成された下りBWマップの例を図10に、グラント指示の例を図11にそれぞれ示す。尚、これらの図中に示した、割り当ては一例であり、本実施の形態がこの割り当てに縛られるものではない。
いずれにしても、本実施の形態のPON10は、これらの下りBWマップやグラント指示に基づき、1G/10GPONの上下信号をバーストフレームで送受信することで、お互いの通信を共存させるものである。
OLT200/210の下りフレーム生成部4020/5020は、下りBWマップ生成部4025/5025に基づいて動作するパケットバッファ4010/5010、GEMヘッダ生成部4040/5040、オーバヘッド生成部4050/5050を用いて以下のように下り信号130−1/130−2を組み立てる。
(1)オーバヘッド生成部4050/5050からの信号を受けフレーム同期パタン2000/2001、PLOAM領域2010/2011を含むオーバヘッドを組み立てる。尚、初段のバーストオーバヘッドのみグラント指示領域2020/2021、下りBWマップ2030/2040が追加される。
(2)オーバヘッドの後のフレームペイロード2040/2041には、下りBWマップの決定順に各ONU300/310/320宛のGEMヘッダ2050/2051をGEMヘッダ生成部4040/5040から受け、各ONU300/310/320宛のデータをパケットバッファ(キュー)4010から取り出して作成する。
(3)全体のフレーム長が125μ秒になるよう各バーストフレーム内に時分割多重するONU300/310/320宛のデータの長さとガードタイム2200を下りBWマップ生成部4030/5030が定めているので、この決定に従い(2)を繰り返す。
下りフレーム組み立て部4020/5020で組み立てられた下り信号は、光変調部(E/O:4060/5060)で電気信号から光信号に変換され、WDMフィルタ4070/5070を介して基幹光ファイバ110−1/110−2へ下り信号130−1/130−2として送られる。下り信号130−1、130−2は、光スプリッタ100−1を経由し、下り信号135を構成し、光スプリッタ100−2を経由し、ONU300/310/320に同報される。
上述したOLTの構成と動作によれば、1Gbit/秒で動作するGPONに新たな10Gbit/秒のような高速データの伝送が要求されるようになっても、これら伝送速度の異なる信号を混在収容して運用できる構成のOLTとONUを備えたPON、および、その通信方法が容易に提供出来るようになる。尚、上り信号の処理に関する構成と動作については、以下ONUの構成と動作を一旦説明した後に別途説明する。
(ONU)
図12は、10G用ONU300の構成例を示すブロック図である。
ONU300は、WDMフィルタ10001と、O/E部10010と、10G信号選択部10020と、10GATC10030と、PONフレーム分離部10040と、下りBWマップ終端部10050と、10G信号タイミング制御部10060と、グラント終端部10070と、フレーム振分部10080と、上りPONフレーム生成部10090と、パケットバッファ10100と、ユーザIF10110と、E/O部10120と、GEMヘッダ生成部10130と、オーバヘッド生成部10140と、送信制御部10150と、キュー長監視部10160とを有する。なお、O/E部10010と、10G信号選択部10020と、10GATC10030と、10G信号タイミング制御部10060とを受信部と称する。
支線光ファイバ120から受信した下り信号135は、WDMフィルタ10001を介して光信号を電気信号に変換するO/E部10010で電気信号に変換される。1G信号は10G信号選択部10020で廃棄され、10G信号は10G信号選択部10020を通過する。またこの10G信号は、光ファイバ110と120および光スプリッタ100を通過する際に減衰を受けているので10GATC10030により所定の信号レベルに変換された後、PONフレーム分離部10040に出力される。
PONフレーム分離部10040は、受信した下り信号135に多重化されたオーバヘッドやペイロードを分離する。詳細な動作は省略するが、PONフレーム分離部10040は、フレーム同期パタン2000で下り信号135の先頭を見つけると、PLOAM領域2010に入っていたPON制御メッセージに基づき、ONUの動作に必要な設定を行う。また、PONフレーム分離部10040は、自ONUの監視結果やOLTに要求する制御内容等を含む制御メッセージを作成して上り信号150のPLOAM領域3002に入れてOLT210に送信する。尚、PONフレーム分離部10040は、到達するバーストフレームが、一連のバーストフレームにおいて、10G信号の初段の場合、下りBWマップを取り出し、下りBWマップ終端部10050へ出力する。下りBWマップ終端部10050に入力された下りBWマップに基づき、10G信号タイミング制御部10060によって、上記で述べた1G信号と10G信号の判断が行われる。このタイミング制御の際、下りBWマップには自宛信号の状況も含まれているので、10G信号を一律に取り込むのではなく、10G信号内の自宛信号を含むバーストフレームのみを取り込むように設定しても構わない。
また、到達する10G信号のバーストフレームが、一連のバーストフレームにおいて10G信号の初段の場合、グラント指示領域2020も搭載されており、PONフレーム分離部10040は、グラント指示をグラント終端部10070へ出力する。グラント終端部10070は、グラント指示領域2020に入っていたグラントから自ONU宛のグラントを抽出して自ONUの上り信号の送信タイミングを決定する。送信制御部10150は、送信タイミングに基づいてパケットバッファ10100の情報を抽出し上りPONフレーム生成部10090にて上り信号150を生成し、OLT210に送信する。
更に、PONフレーム分離部10040は、バーストフレームペイロード2040に多重化されたGEMヘッダ2050の内容を確認する。ここで、GEMヘッダ2050が自ONU宛のものであれば、該GEMヘッダに続くペイロード2060のデータをフレーム振分部10080に送信し、他のGEMヘッダやペイロードのデータは廃棄する。
フレーム振分部10080は、受信したデータを宛先の端末400/410毎にパケットバッファ10100に一旦蓄積後、端末とのインタフェースであるユーザIF10110を介して各端末400/410に送信する。
図13は1G用ONU310の構成例を示すブロック図である。各ブロックの機能は、10G用ONU300と伝送速度の違いに対応させれば、機能は同一のもとなるので、詳細な説明は省く。
図14は、1G/10G両者に対応可能なONU320のブロック図である。
上記1G用ONU300、10G用ONU310との違いは、下りバーストフレームの初段に搭載されている、下りBWマップに基づいて、自身の対応伝送速度を変更することが可能である。上記ONU300、310のタイミング制御部10060/11060の代わりに、受信器を1G信号と10G信号それぞれの対応に切り替える1G/10G切り替え制御部12060を有する。信号選択部10020/11020の代わりに、1G信号と10G信号のセレクタ12020が搭載され、ATC10030/11030が1G信号、10G信号の両者に対応できるように、2種類設置されている。またO/E部12010は、光信号と電気信号との変換時に1G/10G信号の種類によって使用するインピーダンス値が異なる場合が考えられるので、適切なインピーダンス値に切り替える構成とする。E/O部12120は電気信号と光信号との変換時、1G/10G信号の種類によって送信パワーが異なることが考えられるので、送信パワーの調整を行う構成となっている。それ以外のブロック図としての機能は違いがないため、詳細な説明は省略する。
1G/10G切り替え制御部12060は、例えば、第1の伝送速度(1G)及び第2の伝送速度(10G)のいずれを受信するかが予め設定され、その設定に従い受信する伝送速度を切り替える。セレクタ12020は、例えば、切り替え制御部12060の指示に従いOLT200、210から受信される信号のうち第1の伝送速度又は第2の伝送速度の信号を取り出す。
各端末400/410が送信する上りデータは、ユーザIF10110/11110/12110を介してパケットバッファ10100/11100/12100に一旦蓄積される。グラント終端部10070/11070/12070のタイミングに基づき、上りPONフレーム生成部10090/11090/12090で以下のように上り信号150に組み立てられ、E/O部10120/11120/12120で光信号に変換された後、WDMフィルタ10001/11001/12001を介して支線ファイバ120経由でOLT200/210に送信される。
(1)OLT200/210がグラント指示で決定した帯域(送信を許可するデータ量)だけデータを各パケットバッファ10100/11100/12100から読み出して10Gペイロード(図5:3310)又は1Gペイロード(図5:3311)を生成する。
(2)GEMヘッダ生成部10130/11130/12130が生成したGEMヘッダ(図5:3300/3301)を10Gペイロード3310や1Gペイロード3311の前に付けてフレームペイロード(図5:3040/3041)を作成する。GEMヘッダ3300/3301は図5(c)に示した構成で、各バイトの詳細は勧告G.984に規定されたもので説明を省略する。尚、先に説明したように、このPORT ID3410、3411は、各ONU300/310/320に設定されている。
(3)送信制御部10150/11150/12150は、自ONUの監視結果やOLTに要求する制御内容等を含む制御メッセージを上り信号150のPLOAM領域3020/3021に入れる。また、キュー長監視部10160/11160/12160は、各パケットバッファ10100/11100/12100に蓄積されたOLT200/210への送信を待っているデータの量を監視し、このデータ量をキュー長レポートとしてPLOAM領域3020/3021とフレームペイロード3040/3041の間に規定されたキュー長領域3030/3031に入れる。
(4)PLOAM領域3020/3021とキュー長領域3030/3031を含む制御信号3110/3111がフレームペイロード3040/3041の前に付加されたバーストデータ3120/3121には、オーバヘッド生成部10140/11140/12140が生成したプリアンブル領域3000/3001とデリミタ領域3010/3011を含むバーストオーバヘッド3100/3101が更に前に付加され、E/O部10120/11120にて電気信号から光信号へ変換されることで、上り信号150が組み立てられる。この上り信号150は、OLT200/210から指定されたグラントに基づき、ガードタイム3200も付加して指定されたタイミングで送信される。
(PONの動作)
次に、通常運用前のPON10(図3)の動作の流れについて、簡単に説明する。各OLTが立ち上がった際、各ONUに対しG.984に基づいた、ONU番号の割り振りを行う。この時はOLT同士、互いの送信タイミングが確定していないので、各ONUへの信号が衝突する可能性がある。そこで、まず保守装置500から優先指令を受けているOLT(例えば10G OLT(図3:210))がG.984に基づき、先にONU番号を割り振り、その間他系OLT(1G OLT(図3:200))は静観する。具体的には、G.984に基づき、10GOLT210内のONU番号生成・管理部4025(図6)が保守装置500から優先指令を受けていることを確認し、各ONUに対し、ONU番号の割り当てを行う。この動作によって、まず各10G ONU300に対し、ONU番号が割り振られる。この時1G ONU310には、10G OLT210からの信号がエラー信号として認識されるので、ONU番号が割り振られることはない。10G OLT210が配下の各ONUへのONU番号の割り当てが終了すると、10G OLT210が静観し、1G OLT200内のONU番号生成・管理部5025(図7)が、G.984に基づき、各ONUに対しONU番号の割り振りを行い、先と同様の理由で、1G ONU310だけにONU番号が割り振られる。例えば、OLT210は、ONU番号の割り当てが終了すると、OLT200に割り当て終了通知を送信してもよい。1G OLT200と、10G OLT210が割り振るONU番号の重複を避けるため、例えば、1G OLT200が割り振るONU番号を1〜32とし、10G OLT210が割り振るONU番号を33〜64と、予めある程度使用する番号の領域を設定させる措置を講ずるようにしてもよい。これは、あくまで例として挙げたもので、本実施の形態が、必ずしもこのONU番号の割り振りに限定されるものではない。いずれにしても、ONU番号を割り振る場合は、各OLTが割り振るONU番号が重複しないように割り振りを行えばよい。
次に、距離測定であるレンジングを行うが、この時も保守装置500から図3:55を通じて、優先されたOLT(例えば10G OLT210)のみがG.984に基づき動作し、先と同じ理由で自系ONU(10G ONU300)の距離のみが確定できる。その後OLTを切り替え、他系OLT(1G OLT200)のみがG.984に基づき動作し、先ほど動作していたOLT(10G OLT210)は静観する。その結果、各1G ONU310もOLTからの距離が判明する。なお、1G/10G ONU320は、どちらかの伝送速度で立ち上がっていてもよい。上位網から該ONUへの信号は、下りBWマップによって判明するので、通常運用時のバーストフレームの各伝送速度の初段のバーストデータを受信することで、その後自身が受け取るべき伝送速度が判明し、該当する伝送速度のデータが到着するまでに対応した伝送速度に切り替えることで、問題なく送受信を可能にしている。
上述の動作をフローチャートを参照して説明する。
図1は、下りBWマップ作成の流れを示すシーケンス図である。
各OLTにおいてはデータを受信し(1000)、優先度別キューにデータを振り分ける(1010)。また、OLTはその結果(優先度別キュー情報と称する)を他系OLTにも通知する。OLTは、他系OLTの優先度別キュー情報を取り込んでいない場合は、優先度別キュー情報の請求を行う(1020、1030)。他系の優先度別キュー情報を受信したOLTは、自系及び他系の優先度別キュー情報と、保守装置から受けたOLTとしての優先度とを基に、仮の送信タイミング(仮下りBW(Band Width)マップと称する)を作成する(1040)。さらに、OLTは、他系OLTが作成した仮下りBWマップを取り込む(1050、1060)。OLTは、他系OLTから得た仮下りBWマップを自系の仮下りBWマップと比較し、各OLTから各ONUへ送信するタイミングを決定する(下りBWマップと称する)(1070、1080、1090)。
この下りBWマップを基に作成された送信フレームを受信した各ONUは、ヘッダに含まれた下りBWマップを読み取り、自身が受け取るタイミングを学習する。すなわち、自身が対応できる伝送速度にのみ対応し、自身が対応できない伝送速度のフレームに対してもエラーを検出することが回避できる。
図2は、各ONUから各OLTへ送信するフレームのタイミング決定のシーケンス図である。
まず、OLTは、各ONUから得たキュー長レポート(1110)以外に、伝送速度の異なるキュー長レポート(他系総合キュー長レポートと称する)を他のOLTから取り込む(1120、1130)。OLTは、両者を総合的に考慮し、グラント(仮グラントと称する)を生成する(1140)。この仮グラントは、そのまま使用するのでなく、他系OLTが作成した仮グラントも取り込む(1150、1160)。その後、他系OLTと自系OLT、それぞれで作成された仮グラントを比較する。その結果、同一のものなら、そのまま仮グラントを正式なグラントとして採用し、不一致ならば、保守装置から優先命令を受けているOLT側の仮グラントを正式なグラントとして採用する(1170、1180、1190)。
OLTが作成する下りBWマップやグラントは、バーストフレームになった各伝送速度の信号の初段にのみ搭載され、以下のフレームは、それらを除いたヘッダやフレームで構成される。すなわち、従来の125μ秒の連続フレームを、下りBWマップに定められたタイミングにより各OLTから送信された、連続したバーストフレームの構成に置き換えたものとなっている。この構成により、各ONUは125μ秒の連続バーストフレームの集団を、各伝送速度のバーストフレームの初段を受信することによって、次段以降のバーストフレームの伝送速度の種類、タイミングを把握することができ、各ONUから各OLTへ送信するタイミングも把握できる。次回到達する連続バーストフレームについても、以前の連続バーストフレーム受信時に、次連続バーストフレームの各伝送速度における初段のバーストフレームのタイミングが判明している。また、次連続バーストフレーム受信時には、再度初段から下りBWマップやグラントが搭載されているので、各OLTと各ONUの通信に問題は生じない構成となっている。
以上で説明したように、本実施の形態のPON、OLT、ONUの構成と動作により、既存のPONの設備を収容しつつ新しいPONへと移行できるような、PONを混在させて運用出来るような構成のPONとその通信方法が容易に提供出来るようになる。また、複数の仕様(規格)の異なるPONを混在させて運用出来るような構成のPONとその通信方法を容易に提供出来るようになる。尚、複数のPONを混在させても、各PONの内容が誤って解釈されることはなく警報や誤動作が発生することがない。また、OLTから複数のONUへの通信信号は時分割多重されて伝送されるPONにおいて、伝送速度の異なる複数のONUを混在収容することを可能とし、通信サービス容量の拡大に要求が発生しても対応するOLTおよびONUのみ交換することで、通信装置の交換費用を抑制することが可能となる。
本発明は、例えば、PONシステムに利用可能である。
下りBWマップ作成の流れを示すフロー図である。 グラント指示作成の流れを示すフロー図である。 PONを使用した光アクセス網の構成例を示す網構成図である。 OLTからONUへの光信号の構成例を示す信号構成図である。 ONUからOLTへの光信号の構成例を示す信号構成図である。 10G用OLTの構成例を示すブロック図である。 1G用OLTの構成例を示すブロック図である。 下りBWマップ作成部の構成例を示すブロック図である。 グラント生成部の構成例を示すブロック図である。 下りBWマップの構成例を示したテーブル構成図である。 グラント指示の構成例を示したテーブル構成図である。 10G用ONUの構成例を示すブロック図である。 1G用ONUの構成例を示すブロック図である。 1G/10G用ONUの構成例を示すブロック図である。
符号の説明
10 PON
100 スプリッタ
110、120 光ファイバ
130、135 下り信号
140、150 上り信号
200、210 OLT
300、310、320 ONU
400、410 端末
2020、2021 グラント指示領域
2030、2031 下りBWマップ領域
2050、2051、3300、3301 GEMヘッダ
2060、2061 下り信号ペイロード
3030、3031 キュー長領域
3310、3311 上り信号ペイロード
4010、5010 パケットバッファ
4015、5015 キュー振り分け監視部
4020、5020 下りフレーム生成部
4030、5030 下りBWマップ生成部
4050、5050 オーバヘッド生成部
4055、5055 グラント指示生成部
4085、5085 キュー長レポート
4090 10G信号選択部
5090 1G信号選択部
6010 他系OLT仮下りBWマップ取り込み部
6020 他系OLTキュー振り分け情報取り込み部
6030 自系・他系優先度取り込み部
7040 他系OLT仮グラント指示取り込み部
7050 他系OLTキュー長レポート取り込み部
10160、11160 キュー長監視部
10060 10G信号タイミング制御部
10020 10G信号選択部
11060 1G信号タイミング制御部
11020 1G信号選択部

Claims (13)

  1. 第1の伝送速度で通信する第1の親局と、
    第1の伝送速度と異なる第2の伝送速度で通信する第2の親局と、
    第1の伝送速度で前記第1の親局と通信する第1の子局と、
    第2の伝送速度で前記第2の親局と通信する第2の子局と、
    第1のスプリッタと第2のスプリッタを有し、前記第1の親局及び前記第2の親局からのフレームが前記第1のスプリッタを介して時分割多重され、多重されたフレームが前記第2のスプリッタを介して前記第1及び第2の子局に送信されるための光ファイバ網と
    を備え、
    前記第1及び/又は第2の親局は、
    前記第1又は第2の子局へ送信するデータを格納する予め定められた優先度毎のキューと、
    自親局の前記キューの優先度情報を取得し、他の親局からキューの優先度情報を取得するキュー振り分け監視部と、
    前記キュー振り分け監視部で取得された自親局及び他の親局のキューの優先度情報と、自親局と他の親局のいずれが優先であるかが予め定められた親局の優先指令情報とに基づき、前記第1及び第2の親局からのフレームが前記光ファイバ網で衝突しないように、前記第1及び第2の親局から送信されるフレームの送信タイミングを決定する調整部と、
    前記調整部で決定された送信タイミングに従い、前記キューに格納されたデータを取り出してフレームを作成し、該フレームを前記光ファイバ網を介して前記第1及び第2の子局に送信する送信部と
    を有する受動光網システム。
  2. 前記第1及び第2の親局は、決定された送信タイミングと、各送信タイミングで送信されるフレームの伝送速度情報を前記第1及び/又は第2の子局に送信し、
    前記第1及び/又は第2の子局は、該送信タイミングと伝送速度情報に従い、前記光ファイバ網から入力されるフレームのうち、自子局に対応する第1又は第2の伝送速度のフレームを受信するタイミングのフレームを取り込む請求項1に記載の受動光網システム。
  3. 前記第1及び第2の親局は、決定された送信タイミングと、各送信タイミングで送信されるフレームの宛先を示す子局識別情報を前記第1及び/又は第2の子局に送信し、
    前記第1及び/又は第2の子局は、該送信タイミングと子局識別情報に従い、前記光ファイバ網から入力されるフレームのうち、子局識別情報が自子局を示すタイミングのフレームを取り込む請求項1に記載の受動光網システム。
  4. 前記調整部は、
    優先指令情報により優先と予め定められた前記第1又は第2の親局の第n(nは1以上の整数)の優先度のキューを、新たな第2n−1の優先度とし、
    非優先の前記第1又は第2の親局の第nの優先度のキューを、新たな第2nの優先度とし、
    新たな優先度に基づき、前記第1の親局の各キューと前記第2の親局の各キューに格納されたデータの送信タイミングを決定する請求項1に記載の受動光網システム。
  5. 前記第1及び第2の親局の一方は、他方の親局で決定された送信タイミングを受信し、前記調整部で決定された送信タイミングと受信された送信タイミングを照合し、一致した場合は該送信タイミングを採用し、一致しなかった場合は予め定められた親局の優先指令情報に基づき、優先な前記親局により決定された送信タイミングを採用する請求項1に記載の受動光網システム。
  6. 前記第1及び第2の親局は、複数のフレームを、該フレーム間にガードタイムを有するバースト信号で送信する請求項1に記載の受動光網システム。
  7. 前記第1の子局又は第2の子局は、
    第1の伝送速度及び第2の伝送速度のいずれを受信するかが予め設定され、該設定に従い受信する伝送速度を切り替える切り替え制御部と、
    前記切り替え制御部の指示に従い、前記第1の親局及び第2の親局から受信されるフレーム信号のうち第1の伝送速度又は第2の伝送速度のフレームを取り込むセレクタと
    を有する請求項1に記載の受動光網システム。
  8. 第1の伝送速度で通信する第1の親局と、
    第1の伝送速度と異なる第2の伝送速度で通信する第2の親局と、
    第1のキューを有し、第1の伝送速度で前記第1の親局と通信する第1の子局と、
    第2のキューを有し、第2の伝送速度で前記第2の親局と通信する第2の子局と、
    第1のスプリッタと第2のスプリッタを有し、前記第1の子局及び前記第2の子局からのフレームが前記第2のスプリッタを介して時分割多重され、多重されたフレームが前記第1のスプリッタを介して前記第1及び第2の親局に送信されるための光ファイバ網と
    を備え、
    前記第1及び/又は第2の親局は、
    前記第1及び第2の子局の一方から、前記第1及び第2のキューの一方に格納されたデータ量を示す第1のキュー長情報を取得し、他の親局が第1及び第2の子局の他方から受信した、前記第1又は第2のキューに格納されたデータ量を示す第2のキュー長情報を、該他の親局から取得し、第1のキュー長情報と第2のキュー長情報に基づき、前記第1及び第2の子局の各局がフレームを送信する送信タイミングを決定し、決定された各子局の送信タイミングを含むグラント指示を作成するグラント指示生成部と、
    作成されたグラント指示を前記第1及び第2の子局に送信する送信部と
    を有し、
    前記第1及び第2の子局は、該グラント指示に含まれる自局の送信タイミングに従い、フレームを送信する受動光網システム。
  9. 前記第1又は第2の親局は、
    前記第1及び第2の子局から送信され前記光ファイバ網を介して入力されるフレームのうち、決定された送信タイミングと伝送速度情報に従い、第1又は第2の伝送速度のフレームを受信するタイミングのフレームを取り込む信号選択部
    をさらに有する請求項8に記載の受動光網システム。
  10. 互いに異なる伝送速度で通信する複数の光多重終端装置と、第1の伝送速度で前記光多重終端装置のひとつと通信する第1の光網終端装置と、第2の伝送速度で前記光多重終端装置の他のひとつと通信する第2の光網終端装置と、第1のスプリッタと第2のスプリッタを有する光ファイバ網であって、前記複数の光多重終端装置からのフレームが前記第1のスプリッタを介して時分割多重され、多重されたフレームが前記第2のスプリッタを介して前記第1及び第2の光網終端装置に送信されるための前記光ファイバ網とを備えた受動光網システムにおける前記光多重終端装置であって、
    前記第1又は第2の光網終端装置へ送信するデータを格納する予め定められた優先度毎のキューと、
    自光多重終端装置の前記キューの優先度情報を取得し、他の光多重終端装置からキューの優先度情報を取得するキュー振り分け監視部と、
    前記キュー振り分け監視部で取得された自光多重終端装置及び他の光多重終端装置のキューの優先度情報と、自光多重終端装置と他の光多重終端装置のいずれが優先であるかが予め定められた光多重終端装置の優先指令情報とに基づき、前記複数の光多重終端装置からのフレームが前記光ファイバ網で衝突しないように、前記複数の光多重終端装置から送信されるフレームの送信タイミングを決定する調整部と、
    前記調整部で決定された送信タイミングに従い、前記キューに格納されたデータを取り出してフレームを作成し、該フレームを前記光ファイバ網を介して前記第1及び第2の光網終端装置に送信する送信部と
    を有する光多重終端装置。
  11. 互いに異なる伝送速度で通信する複数の光多重終端装置と、第1の伝送速度で前記光多重終端装置のひとつと通信する第1の光網終端装置と、第2の伝送速度で前記光多重終端装置の他のひとつと通信する第2の光網終端装置と、第1のスプリッタと第2のスプリッタを有する光ファイバ網であって、前記第1及び第2の光網終端装置からのフレームが前記第2のスプリッタを介して時分割多重され、多重されたフレームが前記第1のスプリッタを介して前記複数の光多重終端装置に送信されるための前記光ファイバ網とを備え、前記第1及び第2の光網終端装置が、前記光多重終端装置から受信したグラント指示に含まれる自装置の送信タイミングに従いフレームを送信する受動光網システムにおける前記光多重終端装置であって、
    前記第1及び第2の光網終端装置の一方から、第1及び第2のキューの一方に格納されたデータ量を示す第1のキュー長情報を取得し、他の光多重終端装置が第1及び第2の光網終端装置の他方から受信した、第1又は第2のキューに格納されたデータ量を示す第2のキュー長情報を、該他の光多重終端装置から取得し、第1のキュー長情報と第2のキュー長情報に基づき、前記第1及び第2の光網終端装置の各装置がフレームを送信する送信タイミングを決定し、決定された各子局の送信タイミングを含むグラント指示を作成するグラント指示生成部と、
    作成されたグラント指示を前記第1及び第2の光網終端装置に送信する送信部と
    を備えた前記光多重終端装置。
  12. 複数の親局と複数の子局とを光スプリッタを含む光ファイバ網で接続した受動光網システムにおける前記複数の親局と複数の子局間の通信方法であって、
    複数の親局は、
    各親局内の複数のキューの優先度情報を共有し、
    各親局のいずれが優先かを示す優先指令情報と、共有された優先度情報とに基づき、複数の子局へのフレームの送信タイミングを決定し、
    該送信タイミングに従い、複数のフレームを、該フレーム間にガードタイムを有するバースト信号で送信する受動光網システムの通信方法。
  13. 複数の親局と複数の子局とを光スプリッタを含む光ファイバ網で接続した受動光網システムにおける前記複数の親局と複数の子局間の通信方法であって、
    複数の親局は、
    複数の子局が有するキューに格納されたデータ量を示すキュー長情報を共有し、
    共有されたキュー長情報に基づき、複数の子局から送信されるフレームの送信タイミングを決定し、決定された送信タイミングと該送信タイミングで送信されるフレームの伝送速度情報とを含むグラント指示を作成し、
    作成されたグラント指示を各子局に送信し、
    複数の子局は、該グラント指示に含まれる送信タイミングに従い、フレームを送信する受動光網システムの通信方法。
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