JP2009182061A - 筐体搭載ラック - Google Patents
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Abstract
【解決手段】移動の対象として選択した筐体取り付け具2の内周面7に推力伝達部材となる突起12を突出させ、回転駆動機構5を利用して送りネジ4を回転させることにより、筐体取り付け具2に装着されている筐体を筐体搭載ラック1の上下方向に移動させ、また、移動の対象としない筐体取り付け具2に関しては、推力伝達部材となる突起12を送りネジ4から径方向外側に退避させると共に上下位置固定用移動部材として機能する突起13をラックフレーム部材3における位置決め用の凹部14に突入させることで、当該時点の現在位置を確保する。
【選択図】図1
Description
このような構成において、新たに別の筐体を追加して筐体搭載ラック100に取り付ける場合には、その時点で十分なスペースがある部分、例えば、筐体101aの上方の空きスペース104もしくは其れよりも上方の位置に新たな筐体を取り付けるのが普通であるが、筐体搭載ラック100に既に多数の筐体が取り付けられているような場合では、新たな筐体を取り付けることのできる空きスペースの位置が相当に高くなり、高所作業が必要となることから、筐体の取り付け作業にリフター等が必要となり、作業が煩雑になる不都合がある。
また、狭小なスペースに設置された筐体搭載ラック100に新たな筐体を取り付けるような場合にあっては、リフターを筐体搭載ラック100に接近させること自体が困難な場合もある。
更に、電子計算機やサーバーあるいは其の周辺機器等にあっては、接続用のケーブルの長さに制限があるものもあり、場合によっては、新たに取り付ける筐体を既に取り付けられている筐体の間に割り込ませて取り付けなければならなくなるといった場合も考えられる。
例えば、図4に示される状態で、筐体101a〜101cの間隔と並びを保ったまま、筐体101cと筐体101dの間に新たに別の筐体を割り込ませて取り付ける必要が生じたとすると、一旦、筐体101a〜101cの全てを筐体搭載ラック100から取り外し、筐体101dの上方に新たな筐体を取り付けた後、改めて、その上に筐体101a〜101cの並びを保持して取り付け直すといった必要が生じ、新たな筐体の取り付け作業が著しく煩雑化し、その際の各種ケーブルの着脱作業も煩わしくなるといった不都合が生じる。
また、ケーブルの着脱作業による接続不良や端子の破損といった可能性もあり、故障因子が増大する。
このリフター機構付き電子機器収容筐体は、筐体搭載ラックの側面に折り畳み可能なリフターベースを取り付け、筐体を載置したリフターベースをチェーン等の駆動手段で昇降移動させて筐体搭載ラックに対する筐体の取り付け作業や取り外し作業の安全性の向上と円滑化を図ったものであるが、筐体搭載ラックの側方に突出するリフターベースに重い筐体を載置して上下移動させる関係上、筐体搭載ラック自体の転倒を防止するアウトリガー状の転倒防止部材を併設する必要がある。
このように、特許文献1に開示されるリフター機構付き電子機器収容筐体は、筐体搭載ラックの側方に突出するリフターベースに筐体を載置して上下移動させる構成であり、しかも、転倒防止部材が筐体搭載ラックの側方に大きく張り出す構造であるため、狭小なスペースに設置される筐体搭載ラックには適用が難しい。
また、新たな筐体の取り付けに際し、筐体搭載ラックに既に取り付けられている筐体の間隔や並びを保持したまま新たな筐体を割り込ませるようにして取り付ける必要が生じた場合においては、リフターベースと筐体搭載ラックとの間で筐体を1個宛てで受け渡しながら取り外し作業や取り付け作業を繰り返す必要があり、前述の筐体搭載ラック100の場合と同様、作業効率の改善は余り期待できない。
この種の型厚調整機構においては、テーブル状のダイハイトプラテンが4本のタイバーを介して射出成形機の可動プラテンに対して接離自在に取り付けられており、ダイハイトプラテンの四隅を貫通した各タイバーの先端に刻設された雄ネジ部の各々に、ダイハイトプラテンの四隅に対して回転自在かつ軸方向移動不能に装着されたダイハイト調整用のナットを螺合させ、ダイハイトプラテンに固設されたモータでタイミングベルトやプーリ等を介してナットを同期回転させることによってダイハイトプラテンを上下移動させ、可動プラテンとの間の離間距離を型厚に応じて調整できるようにしている。
目的あるいは機能的な観点に基いて此このような技術を筐体搭載ラックに転用するとすれば、筐体を載置するための複数の棚を筐体搭載ラックに配置し、型厚調整機構の構造を転用して各々の棚を上下移動させることが容易に想定され得る。
しかし、そうした場合、各棚毎に高さ調整用のナットと其の回転駆動手段を配備しなければならなくなり、筐体搭載ラックの構成が著しく煩雑化する弊害が生じ、特に、ナットや回転駆動手段の配備よって棚の厚みが増大するため、筐体搭載ラックの内部スペースが有効に利用できなくなる弊害が生じる。
また、複数の棚を纏めて上下移動させるためには、複数の棚に亘って高さ調整用のナットを同期回転させなければならず、筐体搭載ラックの構成が著しく複雑化し、特に、手動操作によって複数の棚のナットを同期回転させることが難しいため、各棚毎に高さ調整用のナットを駆動するためのモータを配置する必要が生じ、更には、モータを同期制御するための制御装置が必要となって、筐体搭載ラックの製造コストが著しく高騰する問題がある。
前記筐体を配置する空間から外側にオフセットされた位置に立設された回転自在な送りネジと、
前記送りネジを回転させる回転駆動機構と、
前記送りネジの外径と同等の曲率を有する内周面と、前記筐体を取り付けるための係止部と、前記内周面から法線方向の内外に向けて出没自在に構成され、前記内周面の凹側に突出した状態で前記送りネジの谷部に摺接する推力伝達部材とを備えて前記送りネジの径方向に着脱可能に構成された筐体取り付け具と、
前記送りネジの回転を許容した状態で前記筐体取り付け具を前記送りネジに沿った任意の位置に固定する筐体取り付け具固定機構と、
を備えたことを特徴とする構成を有する。
図2中では、閉鎖位置にある着脱用開閉部材9を実線で示しており、破線で示す9’が着脱用開閉部材9の開放位置である。
着脱用開閉部材9を閉鎖した状態で本体部8の内周面7と着脱用開閉部材9の内周面によって形成される円筒状の内周面の内径は、送りネジ4の外径と同等または其れよりも僅かに大きく、体取り付け具2に対する送りネジ4の回転および送りネジ4の軸方向に沿った筐体取り付け具2の相対的な摺動動作を許容する大きさである。
なお、凹部14に代えて位置決め用の孔を穿設するようにしてもよい。
ラックフレーム部材3を4本の独立した柱状の部材により構成し、ラックフレーム部材3およびラックフレーム部材3に付随する凹部14や溝16を各送りネジ4と一対一の対応関係で各送りネジ4毎に個別に立設して設けてもよいし、あいは、左右各2組のラックフレーム部材3を図1に示されるような筐体搭載ラック1の左右のサイドパネル18と一体化して2組ずつ一体に構成し、凹部14や溝16を各送りネジ4と一対一の対応関係でサイドパネル18上に設けるようにしてもよい。
図3(a)あるいは図3(b)に示されるように、推力伝達部材として機能する突起12の部分は、操作桿11のセンターよりも下方側にずれた位置に形成されているが、同じ送りネジ4に取り付けられる筐体取り付け具2の姿勢は全て共通であるから、4本の送りネジ4の回転位置の位相を筐体搭載ラック1の組み立て時あるいは出荷時に調整してから4本の送りネジ4に動力伝達ベルト19,20(後述)を巻回することにより、図1における右手前,左後方,左手前,右後方に位置する送りネジ4に取り付けられる4個1組の筐体取り付け具2の高さを、各段毎に、例えば、筐体101aを取り付けるための最上段の4組の筐体取り付け具2毎に、更には、筐体101cを取り付けるための最下段の4組の筐体取り付け具2毎に、といったように完全に合致させることができる。
そして、筐体取り付け具2における本体部8の内周面7を送りネジ4の外径に密着させた後、図示しない捩りコイルバネ等の付勢力により着脱用開閉部材9を閉鎖位置に自動復帰させることによって筐体取り付け具2を送りネジ4に取り付け、更に、図3(a)および図3(b)ならびに図2に示されるラックフレーム部材3における上下方向の溝16に本体部8の外形輪郭部を嵌合させて、筐体取り付け具2の不用意な回転を防止する。
なお、溝16に本体部8の外形輪郭部を嵌合させる際には、ラックフレーム部材3が僅かに弾性変形して溝16に対する本体部8の侵入を許容する。
そうした場合は、ホイール側から与えられる力でウォームや手動操作ハンドル23を回転させることは実質的に不可能となり、筐体取り付け具2の取り付け作業等に際して送りネジ4に直接的に作用する外乱によって送りネジ4が不用意に回転するといった不都合は生じなくなるので、手動操作ハンドル23の回転位置を固定するためのハンドル固定手段は必ずしも必要ではない。
4本の送りネジ4に対する筐体取り付け具2の取り付け操作に関しては既に述べた通りである。
操作桿11の突起13が凹部14から抜け切る前に操作桿11の突起12が送りネジ4の谷部に侵入を開始するように突起12,13の全長や操作桿11のストロークが設計されているので、操作桿11の操作過程において筐体取り付け具2の上下位置が不用意に下降する心配はない。
なお、筐体101bや筐体101aが変則的な厚さを有する場合にあっては、筐体101bに取り付けられている都合8個の筐体取り付け具2の突起13の高さを此れらに対応するラックフレーム部材3の位置決め用の凹部14の高さと厳密に一致させるといったことはできないので、各突起13に直近して其の下方に位置する位置決め用の凹部14に突起13を突入させる必要があり、その場合は、筐体101bの上面と筐体101aの下面との間に多少の間隙が生じることになる。
そうした場合の操作においては手動操作ハンドル23の回転方向を前記と逆にする必要があるが、全体的な操作の流れに関しては前記と全く同等である。
そうした場合の操作においては手動操作ハンドル23の回転方向を前記と逆にする必要があるが、全体的な操作の流れに関しては前記と全く同等である。
その理由は、ラックフレーム部材3や送りネジ4から独立した複数の筐体取り付け具2を組み合わせて、例えば、1組で4個あるいは8個の筐体取り付け具2を筐体に取り付けた上で、さらに、その組み合わせの単位で、各筐体毎に筐体の上下方向への送りや上下位置の固定を自由に選択できるようにし、移動対象として選択した筐体取り付け具2のみを上下方向に垂直移動させるようにしたからである。
ラックフレーム部材3には筐体取り付け具2の回り止め手段として機能する溝16が設けられているので、筐体取り付け具2が送りネジ4と共に不用意に回転する心配はなく、移動対象として選択した筐体取り付け具2の相対位置を確実に保って複数の筐体取り付け具2を纏めて上下移動させることができる。
この場合、筐体101aを装着した4つの筐体取り付け具2の各突起12は対応する送りネジ4の谷部に突入させたままの状態にして、ハンドル固定手段を操作し、手動操作ハンドル23の回転位置を固定する。
従って、最終的に筐体搭載ラック1の最上部に搭載すべき筐体101aや中央部に搭載すべき筐体101bの取り付けに際しても、これらの筐体101a,101bを高所に持ち上げるといった作業は全く不要であり、取り付け作業の安全性が向上する。
しかも、格別なリフター等を必要としないので、狭小なスペースに設置された筐体搭載ラック1に対する筐体101a〜101cの取り付けを容易に行なうことができる。また、各筐体101a〜101bは、4本の送りネジ4によって囲まれた空間内で上方に移動することになるので、アウトリガー状の転倒防止手段等を配備しなくても、筐体搭載ラック1が転倒する心配は全くない。
従って、筐体搭載ラック1の最上部に搭載された筐体101aや中央部に搭載された筐体101bの取り外しに際しても、これらの筐体101a,101bを把持して高所から運び降ろすといった作業は全く不要であり、前記と同様に、取り外し作業の安全性が向上する。また、格別なリフター等を必要としないことから、狭小なスペースに設置された筐体搭載ラック1からの筐体101c〜101aの取り外しを容易に行なうことができ、アウトリガー状の転倒防止手段等も必要としない。
2 筐体取り付け具
3 ラックフレーム部材
4 送りネジ
5 回転駆動機構
6 筐体取り付け具固定機構
7 筐体取り付け具の内周面
8 筐体取り付け具の本体部
9 着脱用開閉部材
9’ 着脱用開閉部材の開放位置
10 係止部
11 操作桿
12 推力伝達部材として機能する突起
13 上下位置固定用移動部材として機能する突起
14 位置決め用の凹部
15 ツマミ
16 筐体取り付け具の回り止め手段として機能する溝
17 枢着ピン
18 サイドパネル
19,20 動力伝達ベルト(巻掛け伝動手段)
21,22 直歯傘歯車(スグバカサ歯車)
23 手動操作ハンドル
100 筐体搭載ラック
101a〜101d 筐体
102 ラックフレーム部材
103 筐体取り付け具
104 空きスペース
A 円弧矢印
Claims (7)
- 複数の筐体を上下に配置して格納する筐体搭載ラックであって、
前記筐体を配置する空間から外側にオフセットされた位置に立設された回転自在な送りネジと、
前記送りネジを回転させる回転駆動機構と、
前記送りネジの外径と同等の曲率を有する内周面と、前記筐体を取り付けるための係止部と、前記内周面から法線方向の内外に向けて出没自在に構成され、前記内周面の凹側に突出した状態で前記送りネジの谷部に摺接する推力伝達部材とを備えて前記送りネジの径方向に着脱可能に構成された筐体取り付け具と、
前記送りネジの回転を許容した状態で前記筐体取り付け具を前記送りネジに沿った任意の位置に固定する筐体取り付け具固定機構と、
を備えたことを特徴とする筐体搭載ラック。 - 前記筐体取り付け具固定機構が、前記筐体取り付け具における内周面の法線方向に沿った方向で前記筐体取り付け具の外形輪郭部から内外に向けて出没自在に構成された上下位置固定用移動部材と、
前記送りネジに沿って立設されたラックフレーム部材に上下方向の間隔をおいて複数設けられ、前記外形輪郭部から突出した上下位置固定用移動部材の突入を許容する位置決め用の凹部もしくは孔とによって構成されていることを特徴とした請求項1記載の筐体搭載ラック。 - 前記内周面の法線方向に沿って前記筐体取り付け具の内周面から前記外形輪郭部を貫通する操作桿によって前記推力伝達部材と前記上下位置固定用移動部材とを一体的に形成し、
前記法線方向に沿った操作桿の移動によって、前記送りネジの谷部と前記推力伝達部材との係合、または、前記位置決め用の凹部もしくは孔と前記上下位置固定用移動部材との係合を、トレードオフの関係で実現するようにしたことを特徴とする請求項2記載の筐体搭載ラック。 - 前記筐体取り付け具の外形輪郭部と遊嵌する幅を有し、前記ラックフレーム部材における位置決め用の凹部もしくは孔の並び方向に沿って上下方向に延びる溝を前記ラックフレーム部材に形成して、前記筐体取り付け具の回り止め手段として機能させるようにしたことを特徴とする請求項2または請求項3のうち何れか一項に記載の筐体搭載ラック。
- 前記筐体を配置する空間を包囲するようにして前記送りネジと前記筐体取り付け具の組を複数備え、前記回転駆動機構によって前記複数の送りネジを同期回転させるようにしたことを特徴とする請求項1,請求項2,請求項3または請求項4のうち何れか一項に記載の筐体搭載ラック。
- 前記回転駆動機構が、前記送りネジ、または、該送りネジと一体のプーリもしくはスプロケットに巻回された巻掛け伝動手段と、前記巻掛け伝動手段を駆動する手動操作ハンドルによって構成されていることを特徴とする請求項5記載の筐体搭載ラック。
- 前記手動操作ハンドルの回転位置を固定するためのハンドル固定手段を併設したことを特徴とする請求項6記載の筐体搭載ラック。
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JP2021190686A (ja) * | 2020-06-01 | 2021-12-13 | 杭州盛通科技有限公司 | ビッグデータに基づく音像処理システム |
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