JP2009181811A - コネクタ - Google Patents

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Kimisuke Yoshioka
公輔 吉岡
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Abstract

【課題】1ピースタイプ及び2ピースタイプのいずれのタイプとしてもユーザに供給することができるコネクタを提供する。
【解決手段】ハウジング16に、その上端に開口する第1垂直溝44を形成し、該第1垂直溝44内に、左右方向内側に突出する係止爪54を有する係止部材53を左右方向に弾性変形可能に設けた。そして、係止爪54の下方に支持部57を設け、カバーを、回動軸が支持部57と係止爪54との間に挿抜されることでハウジング16に対して着脱可能にした。
【選択図】図5

Description

本発明は、CPUやメモリを有するICカード等を装着可能なコネクタに関する。
従来、CPUやメモリなどを内包するICカードをプリント基板などの外部回路に接続するためのコネクタがある。この種のコネクタとして、ICカードを収納する収納部を有する絶縁性のハウジングと、ICカードに設けられた接続端子に対応して収納部内に配置された複数のコンタクトと、ハウジングに対して収納部を覆うように倒れた覆蓋姿勢と収納部に対して起立した起立姿勢との間を回動可能に設けられたカバーとを備えたものがある(特許文献1及び2参照)
例えば、特許文献1には、カバーに形成された孔部がハウジングに形成された支軸に嵌合し、該カバーと該ハウジングとが一体にされた状態でユーザに提供される所謂1ピースタイプのコネクタが開示されている。一方、特許文献2には、カバーに形成された枢支溝内にハウジングに形成された枢支軸を挿入することで、カバーがハウジングに回動可能に取り付けられ、カバーとハウジングとが別々の状態でユーザに提供される所謂2ピースタイプのコネクタが開示されている。
特開平9−270279号公報 特開2004−47224号公報
ところで、1ピースタイプ及び2ピースタイプのコネクタのうち、どちらのコネクタが用いられるかは、ユーザによって異なる。そのため、1ピースタイプのコネクタを製造するための製造ラインと、2ピースタイプのコネクタを製造するための製造ラインとがそれぞれ必要になり、製造コストが増大するという問題が生じる。なお、上記特許文献1に記載のコネクタにおいて、ハウジングとカバーとを別々の状態で供給することが考えられるが、ユーザの側で孔部を支軸に嵌合させることは困難である。また、上記特許文献2に記載のコネクタにおいて、ハウジングとカバーとを一体にした状態でユーザに供給することが考えられるが、コネクタの搬送時等にハウジングからカバーが容易に外れてしまうため、1ピースタイプのコネクタとして供給することができない。
本発明によれば、上記課題を解決するためになされたものであって、1ピースタイプ及び2ピースタイプのいずれのタイプとしてもユーザに供給することができるコネクタを提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、ICカードを収納する収納部を有する絶縁性のハウジングと、前記ICカードに設けられた接続端子に対応して前記収納部内に配置された複数のコンタクトと、前記収納部を覆うように倒れた覆蓋姿勢と前記収納部に対して起立した起立姿勢との間を回動可能に前記ハウジングの前端に設けられるカバーと、を備えたコネクタであって、前記ハウジングには、該ハウジングの上端に開口する垂直溝が形成され、前記垂直溝内には、前記ハウジングの左右方向内側に突出する係止爪を有する係止部材が前記左右方向に弾性変形可能に設けられるとともに、前記係止爪の下方に前記カバーに形成された回動軸を回動可能に支持する支持部が設けられ、前記カバーは、前記回動軸が該支持部と該係止爪との間に挿抜されることで前記ハウジングに対して着脱可能である。
この構成によれば、ユーザが工具などを用いることなく、係止部材を弾性変形させることでカバーをハウジングに対して容易に着脱できる。また、カバーをハウジングに取り付けた状態では、係止部材によって回動軸が支持部から外れることが防止されるため、コネクタの搬送時等にハウジングからカバーが外れることを防止できる。従って、1ピースタイプ及び2ピースタイプのコネクタのいずれのコネクタとしてもユーザに供給することが可能である。そのため、1ピースタイプ及び2ピースタイプのコネクタを製造するためにそれぞれ製造ラインを設けずともよく、1つの製造ラインで1ピースタイプ及び2ピースタイプのコネクタを製造でき、それぞれ異なる製造ラインで各コネクタを製造する場合に比べ、コストの増大を抑制できる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のコネクタにおいて、前記係止爪の上面は、該係止爪の基端側から先端側に向かって突出するように傾斜したテーパ状に形成され、前記係止爪の下面は、前記カバーが着脱される方向と直交する平面状に形成されてなる。この構成によれば、回動軸を係止爪の上面に押し付けると、該上面がテーパ状に形成されているために係止部材が左右方向外側に弾性変形し、該回動軸を容易に係止爪と支持部との間に挿入することができる。また、下面がカバーの着脱される方向と直交する平面状に形成されているため、回動軸が係止爪と支持部との間に挿入されたカバーを引き上げても、係止部材が左右方向外側に弾性変形し難く、カバーが外れずに確実に1ピースタイプのコネクタとしてユーザに供給することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のコネクタにおいて、前記ハウジングに固定され、プリント基板上に半田付けされる半田付け部を備えてなる。この構成によれば、半田付け部がプリント基板上に半田付けされることで、確実にコネクタをプリント基板上に固定できる。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のうちの何れか一項に記載のコネクタにおいて、前記ハウジングの底部には、該底部の上下方向両側に開口したコンタクト保持溝が複数形成され、前記コンタクトは、プリント基板上に固定される基端部と、前記基端部から上方に延びる固定部と、前記固定部の上端から該固定部と直交する方向に延び、先端が上下方向に弾性変形可能に形成されたアーム部と、前記アーム部の先端に形成され前記接続端子と接触する接触部と、を備え、前記固定部が前記ハウジングの上方から前記コンタクト保持溝に圧入されてなる。この構成によれば、ICカードの挿入時等にコンタクトに衝撃が加わっても、アーム部がハウジングの底部に当接することで、コンタクトがハウジングから抜けることが防止できる。
請求項5に記載の発明は、ICカードを収納する収納部を有する絶縁性のハウジングと、前記ICカードに設けられた接続端子に対応して前記収納部内に配置された複数のコンタクトと、前記収納部を覆うように倒れた覆蓋姿勢と前記収納部に対して起立した起立姿勢との間を回動可能に前記ハウジングに設けられるカバーと、を備えたコネクタであって、前記カバーには、該カバーの下端に開口する垂直溝がそれぞれ開口され、前記垂直溝内には、前記カバーの左右方向内側に突出する係止爪を有する係止部材が前記左右方向に弾性変形可能に設けられるとともに、前記係止爪の上方に前記ハウジングに形成された回動軸を回動可能に支持する支持部が設けられ、前記カバーは、前記回動軸が該支持部と該係止爪との間に挿抜されることで前記ハウジングに対して着脱可能である。この構成によれば、請求項1と同様の作用効果を得ることができる。
1ピースタイプ及び2ピースタイプのいずれのタイプとしてもユーザに供給することが可能なコネクタを提供することができる。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1に示すように、コネクタ11は、プリント基板12上に実装されるとともに、長方形状のICカード13(例えば、小型メモリカード)が挿入されるようになっている。図2に示すように、ICカード13には、その短手方向に沿って複数(本実施形態では22個)の接続端子14がライン状に設けられるとともに、これらの接続端子14が長手方向に沿って複数列(本実施形態では4列)設けられている。また、ICカード13の接続端子14が露出した面の反対側面には、マーク15が付されている。コネクタ11は、絶縁性(例えば、合成樹脂)のハウジング16と、ICカード13に接続される導電性のコンタクト17と、ハウジング16を覆蓋する絶縁性のカバー18とを備えている。
図3に示すように、ハウジング16は、その上部に開口部21を有する長箱状に形成されている。詳述すると、ハウジング16は、プリント基板12に固定される底部としての下側壁22を備え、その左右方向(図3における上下方向)両端には、その前後方向(図3における左右方向)に沿って右側壁23及び左側壁24が立設されている。また、ハウジング16の前方(図3における右側)には、右側壁23と左側壁24との前方を連結するように前側壁25が立設されるとともに、ハウジング16の後方(図3における左側)には、右側壁23と左側壁24の後側端部を連結するように後側壁26が立設されている。右側壁23及び左側壁24は、ハウジング16の上下方向(図3における紙面直交方向)に沿って同じ長さ(高さ)に形成されるとともに、後側壁26は、右側壁23及び左側壁24よりも低く形成されている。さらに、前側壁25は、後側壁26よりも低く形成されている。そして、ハウジング16内には、右側壁23、左側壁24、前側壁25及び後側壁26に囲まれ、ICカード13を収容する収納部27が形成されている。収納部27には、ICカード13が上下方向と直交した状態で収納されるようになっている。
ハウジング16の下側壁22には、矩形状をなすとともに上下方向に貫通した複数(本実施形態では2つ)の貫通孔28が前後方向に所定間隔をおいて形成されている。つまり、本実施形態のハウジング16の下側壁22は、前後両側を貫通孔28に挟まれた下壁中央部29と、後側が貫通孔28に臨むとともに前側がハウジング16の前側壁25に連続する下壁前側部30と、前側が貫通孔28に臨むとともに後側がハウジング16の後側壁26に連続する下壁後側部31とから構成されている。
下壁中央部29の前後方向中央には、前後方向両端部よりも肉厚の段差部32が左右方向に沿って形成されるとともに、下壁前側部30及び下壁後側部31の反貫通孔28側には、貫通孔28側よりも肉厚の段差部33,34が左右方向に沿って形成されている。そして、各段差部32〜34には、ICカード13の接続端子14と対応して上方に開口したコンタクト収容溝35が形成されている。具体的には、コンタクト収容溝35は、段差部32の前後方向両端部に、それぞれ上方及び前後方向両側に開口するとともに左右方向に沿って複数列(本実施形態では、22列)形成されている。また、コンタクト収容溝35は、各段差部33,34に、上方及び貫通孔28側に開口するとともに前後方向に沿って複数列(本実施形態では、22列)形成されている。さらに、下壁中央部29の前後方向両端部、前側壁25の後側端部及び下壁後側部31の前側端部には、各コンタクト収容溝35に対応した位置に、下側壁22の上下方向両側に開口し、コンタクト17を保持するコンタクト保持溝36が形成されている。
そして、下壁前側部30の前側端部には、左右方向に所定間隔を空けて配置された2つの突部からなる保持突部37が形成されるとともに、これら突部の対向面には上方に開口する保持溝38が形成されている。また、前側壁25の左右方向両端部には、左右方向に沿ったスリット39が形成されている。
右側壁23における左側壁24の対向面、左側壁24における右側壁23の対向面には、第1案内溝41及び複数対(本実施形態では、2対)の第2案内溝42,43がそれぞれ形成されている。本実施形態では、第2案内溝42,43は、右側壁23及び左側壁24の前後方向における同位置に形成されるとともに、第1案内溝41及び第2案内溝42,43は、右側壁23及び左側壁24に対称な形状で形成されているため、右側壁23についてのみ詳細に説明する。
図4に示すように、第1案内溝41は、右側壁23の上面に開口し上下方向に沿った第1垂直溝44と、該第1垂直溝44に連続するとともに後方に向かうにつれてハウジング16の下方に向かって延びる第1傾斜溝45と、該第1傾斜溝45の後側端部に連続するとともに前後方向に延びる第1水平溝46とを備えている。また、第2案内溝42,43は、右側壁23の上面に開口し上下方向に沿った第2垂直溝47,48と、該各第2垂直溝47,48の後側端部にそれぞれ連続し第1傾斜溝45と同じ角度の第2傾斜溝49,50と、該各第2傾斜溝49,50にそれぞれ連続し前後方向に延びる第2水平溝51,52とを備えている。なお、第1水平溝46、第2傾斜溝49,50及び第2水平溝51,52はハウジング16の下方に開口して形成されている。
第1案内溝41の第1垂直溝44は、前側壁25の前側端部よりも前方に位置し、上方に開口するとともに上下方向に沿った凹形状に形成されている。そして、第1垂直溝44内には柱状の係止部材53が立設されている。図5に示すように、係止部材53は、第1垂直溝44内で左右方向に弾性変形可能に立設されるとともに、係止部材53の上部には、左側壁24側に向かって突出した係止爪54が形成されている。本実施形態では、係止爪54の上面55は、その基端側(係止部材53側)から先端側(反係止部材53側)に向かうにつれて突出するように傾斜したテーパ状に形成されるとともに、下面56は、カバーが着脱される方向(上下方向)と直交する平面状に形成されて、先端が尖状になっている。また、係止爪54の下方には、右側壁23の略中央までの高さに形成された支持部57が形成されている。さらに、支持部57の左側壁24側には、前後方向に所定間隔を空けて配置された突部からなる収容突部58が形成されるとともに、これら突部の対向面には上下方向に開口する収容溝59が形成されている。
また、図4に示すように、挿入部としての第2垂直溝47は、上方に開口するとともに右側壁23の上下方向における略中央部まで延びる凹形状に形成されている。即ち、第2垂直溝47の下側端部には、前側の方が高い段付き形状に形成された支持壁60が形成されている。一方、挿入部としての第2垂直溝48は、上方に開口するとともに上下方向に沿った凹形状に形成されている。第2垂直溝48内には、係止部材61が立設されている。図6に示すように、係止部材61は、第2垂直溝48内で左右方向に弾性変形可能に立設されるとともに、係止部材61の上部には、左側壁24側に向かって突出した係止爪62が形成されている。本実施形態では、係止爪62の上面63及び下面64は、その基端側(係止部材60側)から先端側(反係止部材60側)に向かうにつれて突出するように傾斜したテーパ状に形成されて、先端が尖状になっている。また、係止爪62の下方には、右側壁23の略中央までの高さの支持壁65が形成されている。支持壁65の上端は、前側の方が高い段付き形状に形成されている。さらに、右側壁23及び左側壁24の上端には、第1案内溝41と第2案内溝42との間、及び第2案内溝42と第2案内溝43との間に前後方向に沿った凹部66がそれぞれ形成されている。
ハウジング16には、図7に示すような補助金具71が固定される。補助金具71は、例えばプレス加工により打ち抜かれた鋼板を曲げ加工することで形成されている。詳述すると、図8に示すように、補助金具71は、右側壁23及び左側壁24の前側端部間に配置され、長方形状に形成された固定部72が前側壁25の前側端部に設けられた保持溝38に圧入されている。そして、図8及び図9に示すように、固定部72には、その上端にロック機構73が形成されるとともに、その下端に軸受け機構74が形成されている。
ロック機構73は、固定部72の上端から後方に延びハウジング16の左右方向中央に固定されたロック支持部75を備え、該ロック支持部75には、その左右方向両端部からそれぞれハウジング16の左右方向端部側に延び、カバー18の移動により上下方向に弾性変形可能なロックアーム76が形成されている。本実施形態では、ロックアーム76は、ロック支持部75の左右方向両端部からそれぞれハウジング16の左右方向端部側に向かうにつれて上方に傾斜する傾斜部77aと、傾斜部77aの先端部の後側に上方に延びてから後方に折り曲げられて形成されたロック爪77bとから構成されている。ロック爪77bの前側端部は、折り曲げられることでその断面が略円弧状になっている。また、ロックアーム76(傾斜部77a)の先端部には、該先端部の前側から下方に折り曲げられて前側壁25の上端に形成されたスリット39に挿入される補強部78が形成されている。さらに、ロック支持部75の後端には、上方に延びてから後方に折り曲げられ、収納部27内に配置される位置合わせ部79が形成されている。この位置合わせ部79により、収納部27の前後方向の長さが規定されてICカード13が収納部27内の所定位置に収容されるようになっている。
軸受け機構74は、固定部72の下端から水平方向前側に延びてプリント基板12上に半田付けされる半田付け部としての軸受け支持部80を備えている。ハウジング16の左右方向中央に固定された軸受け支持部80には、その左右方向両端部からそれぞれハウジング16の左右方向端部側に延びる軸受けアーム81が形成されている。本実施形態では、軸受けアーム81は、軸受け支持部80の左右方向両端部からそれぞれ上方に延びる直立部82aと、直立部82aの先端からそれぞれハウジング16の左右方向端部側に延びる水平部82bとから構成されている。また、軸受けアーム81(水平部82b)の先端部には上方に向かって延びる軸受け部83が形成されるとともに、各軸受け部83は収容溝59に上下動可能に挿入されている。そして、図10に示すように、軸受け部83の上端は略円弧状に形成されており、第1傾斜溝45側に向かうほど高くなる規制突部84が形成されている。
次に、コンタクト17について説明する。
コンタクト17は、例えばプレス加工により打ち抜かれた鋼板を曲げ加工することにより形成されている。具体的には、図11及び図12に示すように、コンタクト17は、プリント基板12上の図示しないパターンに半田付け処理される基端部91と、基端部91から上方に延びる固定部92と、固定部92の上端から該固定部92と直交する方向に延びるアーム部93と、アーム部93の先端に形成され接触部94とを備えている。アーム部93は、固定部92と直交する方向に延びてから略U字上に折り返されて斜め上方に延び、その先端が上下方向に弾性変形可能に形成されている。また、接触部94は、上方に向かって凸な円弧状に形成されている。
各コンタクト17は、図13に示すように、固定部92が上方からコンタクト保持溝36に圧入されることで、アーム部93がコンタクト収容溝35に収容されるとともに、接触部94が段差部32〜34の上面よりも上方に位置し、収納部27内に収納されたICカード13に圧接するようになっている。また、各コンタクト17は、基端部91が下側壁22の下方に突出し、プリント基板12上に半田付けされるようになっている。
次に、カバー18について説明する。
カバー18は、図1に示すように、カバー18が立った状態で下側に位置する前側枠101及び上側に位置する後側枠102と、これらの両端で該前側枠101と該後側枠102を連結する右側枠103及び左側枠104とからなる矩形枠状に形成されている。図14に示すように、前側枠101の底面には、カバー18の左右方向(図14における上下方向)に沿った突条105が形成されるとともに、該前側枠101の中央にはカバー18の前後方向(図14における左右方向)に沿った溝部106が形成されている。また、後側枠102の後側端部には、凹部107が形成されている。
前側枠101の左右方向両端部には、第1案内溝41の第1垂直溝44に挿入される略円柱形状の回動軸108が突設されている。また、右側枠103及び左側枠104の中央部外側には、回動軸108と平行に第2案内溝42に挿入されるガイドリブ109が突設されるとともに、後側枠102の左右方向両端部に第2案内溝43に挿入されるガイドリブ110が形成されている。さらに、右側枠103及び左側枠104の左右方向外側には、凹部66に対応した形状の突部111が形成されている。
カバー18をハウジング16に取り付ける際には、回動軸108を係止爪54の上面に押し付けると、該上面55がテーパ状に形成されているために係止部材53が左右方向外側に弾性変形し、該回動軸108が第1垂直溝44に挿入されて係止爪54と支持部57との間に挿入されるようになっている。また、係止爪54と支持部57との間に挿入されたカバー18引き上げても、下面56が上下方向と直交する面に形成されているため、係止部材53が左右方向外側に弾性変形し難く、カバー18が外れ難い。
回動軸108が係止爪54と支持部57との間に挿入された状態では、係止部材53が元の位置に戻り、回動軸108が支持部57上に回動可能に支持されるようになっている。図15に示すように、この状態でカバー18は、回動軸108を通る軸線を中心に回動変位するようになっている。なお、図15の実線で示すように、カバー18が収納部27に対して起立した状態を起立姿勢といい、図15の二点鎖線で示すようにカバー18が収納部27を覆うように倒れた状態を覆蓋姿勢という。そして、本実施形態では、カバー18は、ハウジング16の上下方向と直交した状態で第1案内溝41及び第2案内溝42,43に沿って移動するようになっている。
また、カバー18が回動して覆蓋姿勢になる際には、ガイドリブ109が第2案内溝42に挿入されるとともに、ガイドリブ110が第2案内溝43に挿入されるようになっている。ガイドリブ110が第2案内溝43に挿入される際に、上記回動軸108と同様に、ガイドリブ110を係止爪62に押し付けると、上面63がテーパ状に形成されているために係止部材61が左右方向外側に弾性変形し、該ガイドリブ110が第2垂直溝48に挿入されて係止爪62と支持壁65との間に挿入されるようになっている。そして、ガイドリブ110が係止爪62と支持壁65との間に位置した状態では、係止部材61が元の位置に戻り、例えばコンタクトの弾性力などによってカバー18が回動することを防止するようになっている。また、カバー18を回動させる際には、ガイドリブ110を係止爪62に押し付けると、下面64がテーパ状に形成されているために係止部材61が左右方向外側に弾性変形することで容易にカバー18を回動させることができる。
このように、回動軸108が係止部材53に係止されるため、コネクタ11の搬送時等にハウジング16からカバー18が外れず、カバー18とハウジング16とが一体にされた状態でユーザに提供される所謂1ピースタイプのコネクタとしてユーザに供給できる。また、工具等を用いずとも係止部材53を弾性変形させることでカバー18をハウジング16に取り付けることができるため、カバー18とハウジング16とが別々の状態でユーザに提供される所謂2ピースタイプのコネクタとしてユーザに供給できる。従って、1ピースタイプ及び2ピースタイプのコネクタを製造するためにそれぞれ製造ラインを設けずともよく、1つの製造ラインで1ピースタイプ及び2ピースタイプのコネクタを製造でき、それぞれ異なる製造ラインで各コネクタを製造する場合に比べ、コストの増大を抑制できる。
これらのコネクタの製造方法は、図16(a)に示すように、コンタクト17が装着されたハウジング16に補助金具71を取り付けることで、図16(b)に示すように、2ピースタイプのコネクタが製造される。そして、カバー18をハウジング16に取り付けることで、図16(c)に示すように、1ピースタイプのコネクタが製造される。
次に、コネクタ11へのICカード13の装着について説明する。
ICカード13をコネクタ11に装着するに際して、1ピースタイプのコネクタ11の場合には、覆蓋姿勢のカバー18を回動させ、起立姿勢にする。このとき、前側枠101には凹部107が形成されているため、例えば指(図示略)を引っ掛けやすく、覆蓋姿勢のカバー18を容易に回動させることができる。一方、2ピースタイプのコネクタ11の場合には、カバー18の回動軸108を第1案内溝41内に挿入し、起立姿勢にする。なお、以下の手順は1ピースタイプ及び2ピースタイプともに同様の作業手順となる。
次に、図17(a)に示すように、ICカード13を、そのマーク15の付された面が上面となるようにして、ハウジング16の上方から開口部21を介して収納部27内に挿入する。このとき、補助金具71の位置合わせ部79により、ICカード13が収納部27内における所定位置に配置され、該ICカード13の下面に形成された各接続端子14と各コンタクト17の接触部94が個別に接触する。続いて、図17(b)に示すように、カバー18を回動させて起立姿勢から覆蓋姿勢にし、各ガイドリブ109,110をそれぞれ対応する第2案内溝42,43に挿入する。なお、回動軸108が係止爪54と軸受け部83との間に挿入されたカバー18の位置を回動位置といい、本実施形態では、この状態でカバー18がICカード13に当接しないようになっている。
そして、図17(c)に示すように、カバー18を後方に移動させ、該カバー18の移動がロックアーム76(ロック爪77b)により規制されるロック位置までカバー18を後方に移動させて、ICカード13を保持する。この際に、回動位置からカバー18を後方へ移動させようとすると、回動軸108が支持部57の上方に突出した規制突部84に引っ掛かる。本実施形態では、軸受け部83の上端は略円弧状に形成されているため、カバー18は軸受け部83に下方への押圧力を付与することになる。そして、カバー18を軸受けアーム81のばね力に抗して後方に移動すると、軸受け部83が収容溝59に沿って下方に移動し、回動軸108が第1傾斜溝45内に、ガイドリブ109,110が第2傾斜溝49,50内に移動する。このように、軸受け部83を下方に押し下げることで、カバー18が回動位置から移動する際に操作感(クリック感)を得ることができる。
続いて、カバー18を後方へ移動させると、カバー18が後方に進むにつれてハウジングの下方へ移動し、前側枠101に形成された突条105がロック爪77bに引っ掛かる。ロック爪77bの前側端部はその断面が略円弧状に形成されているため、カバー18がハウジング16の後方に進むにつれて、突条105はロック爪77bに下方への押圧力を付与することになる。そして、カバー18をロックアーム76のばね力に抗して後方に移動すると、補強部78がスリット39に沿って下方に移動するとともにロック爪77bが突条105よりも下方へ移動する。そして、回動軸108が第1水平溝46に到達するとともにガイドリブ109,110が第2水平溝51,52に到達する(カバー18がロック位置に移動する)と、ロック爪77bの下方への押圧力が解消され、図18に示すように、ロック爪77bが元の位置に戻って突条105の前側端部に係止する。また、カバー18がロック位置に移動すると、ICカード13は、下側への移動が停止し、図19に示すように、各接続端子14と各コンタクト17とが所定の接触圧で接触した状態で、収納部27内に保持される。この状態で、カバー18はコンタクト17の弾性力によって上方へ付勢されるが、回動軸108が第1水平溝46に挿入されるとともに、各ガイドリブ109,110が第2水平溝51,52に挿入されているため、カバー18の移動を規制することができる。従って、確実にICカード13をハウジング16の下方に押し付けた状態で保持することができる。なお、第1水平溝46及び第2水平溝51,52が下方に開口しているが、突部111が凹部66に係止することで、ロック位置にあるカバー18が下方に移動しないようになっている。
また、カバー18を回動位置からロック位置に移動させることで、図20に示すように、コンタクト17が弾性変形し、接触部94が前後方向に移動量Lだけ移動する。本実施形態では、カバー18が上下方向と直交する状態で第1案内溝41及び第2案内溝42,43に沿って移動する。そのため、ICカード13がカバー18の全面と同時に接触し、ICカード13がすべてのコンタクト17と接触した状態で下方に押し付けられる。従って、従来のように回動時にカバーがICカードの一部のみに接触しICカード13が一部のコンタクト17のみに接触した状態で下方に押し付けられることが防止できる。さらに、回動位置にあるカバー18がICカード13に当接しないため、各コンタクト17は、各接続端子14に対して接触部94の移動量Lだけ確実に摺動する。そのため、接触部94が接続端子14に摺動することでコンタクト17と接続端子14間に介在する塵等の異物を除去する所謂ワイピングがICカード13の全端子について十分に行われ、ICカード13の接触不良を防止することができる。
次に、コネクタ11からのICカード13の取り外しについて説明する。
先ず、例えばピンセットなどの工具によって、ロックアーム76(ロック爪77b)を後側枠102に形成された突条105よりも下方に移動させた状態で、カバー18を前方へ移動させ、カバー18を回動位置に位置させる。そして、カバー18を起立姿勢に起動させてICカード13を収納部27から取り出す。このとき、軸受け部83によって、カバー18を回動位置に位置する際に操作感を得ることができるため、カバー18が回動位置にない状態で、カバー18を回動させようとしてコネクタ11が損傷することを防止できる。
以上記述したように、本実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(1)ハウジング16に、その上端に開口する第1垂直溝44を形成し、該第1垂直溝44内に、左右方向内側に突出する係止爪54を有する係止部材53を左右方向に弾性変形可能に設けた。そして、係止爪54の下方に支持部57を設け、カバー18を、回動軸108が支持部57と係止爪54との間に挿抜されることでハウジング16に対して着脱可能にした。そのため、1ピースタイプ及び2ピースタイプのコネクタのうちのいずれのコネクタとしてもユーザに供給することが可能である。従って、1ピースタイプ及び2ピースタイプのコネクタを製造するためにそれぞれ製造ラインを設けずともよく、1つの製造ラインで1ピースタイプ及び2ピースタイプのコネクタを製造でき、それぞれ異なる製造ラインで各コネクタを製造する場合に比べ、コストの増大を抑制できる。
(2)ハウジング16に、支持部57と連続し該支持部57から該ハウジング16の後方に向かうにつれて下方に向かって延びる第1傾斜溝45と、該第1傾斜溝45と連続しハウジング16の前後方向に延びる第1水平溝46とを有する第1案内溝41を形成した。また、ハウジング16の上部に開口する第2垂直溝47,48と、第2垂直溝47,48と連続し該第2垂直溝47,48から該ハウジング16の後方に向かうにつれて下方に向かって延びる第2傾斜溝49,50と、該第2傾斜溝49,50と連続し前後方向に延びる第2水平溝51,52とを有する第2案内溝42,43を形成した。そして、カバー18が覆蓋姿勢の状態で第2垂直溝47,48にそれぞれ挿入されるガイドリブ109,110を形成し、該カバー18を第1案内溝41及び第2案内溝42,43に沿って移動可能にハウジング16に設けた。このように、第1水平溝46及び第2水平溝51,52内にそれぞれ挿入される回動108軸及びガイドリブ109,110によってカバー18が回動することが規制され、各コンタクト17の弾性力に抗してICカード13を保持するため、確実にICカード13をハウジング16の下方に押し付けた状態で保持することができる。
(3)カバー18が上下方向と直交する状態で第1案内溝41及び第2案内溝42,43に沿って移動し、収納部27にICカード13が上下方向と直交した状態で収納されるようにした。そのため、ICカード13がカバー18の全面と同時に接触し、ICカード13がすべてのコンタクト17と接触した状態で下方に押し付けられる。従って、従来のように回動時にカバー18がICカード13の一部のみに接触してICカード13が傾動することが防止でき、ICカード13の各接続端子14が各コンタクト17にそれぞれ接触した状態でICカード13が下方に押し付けられる。そのため、コンタクト17の接触部94が接続端子14に摺動することでコンタクト17と接続端子14間に介在する塵等の異物を除去する所謂ワイピングがICカード13の全端子について行われ、ICカード13の接触不良を防止することができる。
(4)カバー18が第1傾斜溝45及び第2傾斜溝49,50側に移動することを規制するロック機構73を備えた。設置場所によってはコネクタ11に対して恒常的に振動が伝達される場合があり、この振動等によって回動軸108及びガイドリブ109,110が第1水平溝46及び第2水平溝51,52から第1傾斜溝45及び第2傾斜溝49,50側に移動し、ICカード13を保持できなくなる場合がある。この点、本実施形態によれば、回動軸108及びガイドリブ109,110が第1水平溝46及び第2水平溝51,52から第1傾斜溝45及び第2傾斜溝49,50側に移動することがロック機構73により規制されるため、振動などによりカバー18が移動してICカード13が保持できなくなることを防止できる。また、ロック機構73は、カバー18の後方への移動を規制するため、コンタクト17の弾性力が作用せず、長期に亘って使用しても損傷し難く、確実にカバー18の移動を規制できる。
(5)ロック機構73は鋼板により形成され、ロック支持部75と、ロック支持部75の左右方向両端部からそれぞれハウジング16の左右方向端部側に延び、カバー18の移動により上下方向に弾性変形可能なロックアーム76とを備える。そのため、例えば樹脂材料によりロック機構73を形成した場合に比べ、ロックアーム76が繰り返し弾性変形しても破損し難く強度を向上させることができる。
(6)ハウジング16にスリット39を形成し、ロックアーム76の先端部に、該先端部の前側から下方に向かって延びスリット39に挿入される補強部78を形成したため、ロックアーム76が前後方向に変形し難く、カバー18を確実にロックすることができる。
(7)軸受け支持部80がプリント基板12上に半田付けされるため、確実にコネクタ11をプリント基板12上に固定できる。
(8)支持部57には、該支持部57における第1傾斜溝45側にて上方に突出し、回動軸108の移動によって上下方向に移動可能な規制突部84を有する軸受け機構74を設けた。そのため、回動軸108が支持部57と第1傾斜溝45との間を移動する際に操作感(クリック感)が生じ、回動軸108が支持部57に挿入された状態か又は第1傾斜溝45に挿入された状態かを容易に把握することができる。これにより、例えば、回動軸108が第1傾斜溝45に挿入された状態、即ちガイドリブ109,110が第2傾斜溝49,50に挿入された状態でカバー18を回動させようとする等の誤操作を防止できる。
(9)軸受け機構74は鋼板により形成され、80軸受け支持部と、軸受け支持部80の左右方向両端部からそれぞれハウジング16の左右方向端部側に延び弾性変形可能な軸受けアーム81とを備える。軸受けアーム81は、軸受け支持部80の左右方向両端部からそれぞれ上方に延びる直立部82aと、直立部82aの先端からそれぞれハウジング16の左右方向端部側に延びる水平部82bとから構成されている。さらに、軸受けアーム81(水平部82b)の先端部からそれぞれ上方に延びるとともに支持部57に配置され、上端に規制突部84が形成された軸受け部83とを備える。そのため、例えば樹脂材料により軸受け機構74を形成した場合に比べ、軸受けアーム81が繰り返し弾性変形しても破損し難く強度を向上させることができる。
(10)半田付け部(軸受け支持部80)、ロック機構73及び軸受け機構74が補助金具71により一体形成されてなるため、これらそれぞれ別部材により形成する場合に比べ、部品点数を削減できる。また、軸受けアーム81が直立部82aの上端に形成されているため、軸受けアーム81が弾性変形しても、プリント基板12に接触することを防止できる。
(11)下側壁22に、該下側壁22の上下方向両側に開口したコンタクト保持溝36を複数形成した。また、コンタクト17は、プリント基板12上に固定される基端部91と、基端部91から上方に延びる固定部92と、固定部92の上端から該固定部92と直交する方向に延び、先端が上下方向に弾性変形可能に形成されたアーム部93と、アーム部93の先端に形成された接触部94とを備える。そして、固定部92をハウジング16の上方からコンタクト保持溝36に圧入した。そのため、ICカード13の挿入時等にコンタクト17に衝撃が加わっても、アーム部93が下側壁22に当接することで、コンタクト17がハウジング16から抜けることが防止できる。
(12)第2垂直溝48内には、左右方向内側に突出する係止爪62を有する係止部材61を左右方向に弾性変形可能に設けるとともに、係止爪62の下方に支持壁65を設け、ガイドリブ110が支持壁65と係止爪62との間に挿入されるようになっている。そのため、カバー18を覆蓋姿勢にした状態でガイドリブ110が支持壁65と係止爪62との間に挿入されるため、例えばコンタクト17の弾性力などによってカバー18が回動することを防止できる。そのため、ICカード13の装着時にカバー18が意図せず回動することを防止でき、その作業性を向上させることができる。
(13)係止爪54の上面55をテーパ状に形成し、下面56をカバー18の着脱される方向と直交する平面状に形成した。そのため、回動軸108を係止爪54の上面55に押し付けると、係止部材53が左右方向外側に弾性変形し、該回動軸108が第1垂直溝44に挿入されて係止爪54と支持部57との間に挿入することができる。また、回動軸108が係止爪54と支持部57との間に挿入されたカバー18を引き上げても、係止部材53が左右方向外側に弾性変形し難く、カバー18が外れずに確実に1ピースタイプのコネクタとしてユーザに供給することができる。
(14)係止爪62の上面63及び下面64をテーパ状に形成したため、ガイドリブ110を係止爪62の上面63に押し付けると、係止部材61が左右方向外側に弾性変形し、該ガイドリブ110が第2垂直溝48に挿入されて係止爪62と支持壁65との間に挿入することができる。また、ガイドリブ110が係止爪62と支持壁65との間に挿入された状態でカバー18を回動させると、係止部材61が左右方向外側に弾性変形してカバー18を回動させることができる。
(15)回動位置にあるカバー18がICカード13に当接しないようにしたため、各コンタクト17は、各接続端子14に対して接触部94の移動量Lだけ確実に摺動し、ワイピングを十分に行うことができる。
(16)前側枠101に凹部107を形成したため、例えば指(図示略)を引っ掛けやすく、覆蓋姿勢のカバー18を容易に回動させることができる。
(17)ロックアーム76は、ロック支持部75の左右方向両端部からそれぞれハウジング16の左右方向端部側に向かうにつれて上方に傾斜する傾斜部77aと、傾斜部77aの先端部の後側に上方に延びてから後方に折り曲げられて形成されたロック爪77bとから構成されている。従って、ロックアーム76は、ロック爪77bがカバー18(突条105)に係止することで、カバー18に確実に係止することができる。
なお、本発明の実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、カバー18に2対のガイドリブ109,110を形成したが、これに限らず、ガイドリブは一対でもよく、また三対以上形成してよい。なお、これに応じた数の第2案内溝をハウジング16に形成する。
・上記実施形態では、カバー18が回動位置に位置する状態で、該カバー18と収納部27に収容されたICカード13と当接しないよう第1案内溝41を形成したが、これに限らず、カバー18とICカード13とが当接するようにしてもよい。
・上記実施形態では、ロック機構73は、ロック支持部75と、ロックアーム76と、ロックアーム76と備えたが、これに限らず、カバー18が第1傾斜溝45及び第2傾斜溝49,50側に向かって移動することを規制できれば、どのように構成してもよい。例えばロックアーム76はロック爪77bを有さずともよく、傾斜部77aがカバー18に係止するようにしてもよい。また、ロックアーム76を、軸受けアーム81のように、直立部と水平部とから構成してもよい。
・上記実施形態では、軸受け機構74は、軸受け支持部80と、軸受けアーム81と、軸受け部83と、規制突部84とを備えたが、回動軸108を移動により規制突部84が上下方向に移動すれば、どのように構成してもよい。例えば、水平部82bをハウジング16の左右方向端部側に向かうにつれて上方に傾斜するように形成してもよい。また、軸受け支持部80をプリント基板12に固定せず、軸受け支持部80をプリント基板12から宙に浮いた状態にした場合には、直立部82aを省略し軸受けアーム81を水平部82bのみから構成してもよい。このように、軸受け支持部80は、プリント基板12上に固定されず、プリント基板12から宙に浮いた状態としてもよい。
・上記実施形態では、軸受け支持部80をプリント基板12上に半田付けしたが、これに限らず、ロック支持部75をプリント基板12上に半田付けするようにしてもよい。また、ロック支持部75及び軸受け支持部80以外にハウジング16に固定され、プリント基板12上に半田付けされる半田付け部を独立して設けてもよい。
・上記実施形態では、第2垂直溝48内に係止部材61を設けたが、これに限らず、係止部材61を設けずに第2垂直溝47と同様に形成してもよい。また、第2垂直溝47内に係止部材を設けて第2垂直溝48と同様に形成してもよい。
・上記実施形態では、カバー18が上下方向と直交した状態で第1案内溝41及び第2案内溝42,43に沿って移動するようにしたが、これに限らず、上下方向と傾斜した状態で第1案内溝41及び第2案内溝42,43に沿って移動するようにしてもよい。
・上記実施形態では、ハウジング16の右側壁23及び左側壁24に第1案内溝41及び第2案内溝42,43を形成したが、これに限らず、カバー18の右側枠103及び左側枠104に第1及び第2案内溝を形成してもよい。なお、この場合には、第1案内溝は、ハウジングの前方に形成された回動軸を回動可能に支持する支持部と、該支持部と連続しカバーの後方に向かうにつれて上方に向かって延びる第1傾斜溝と、該第1傾斜溝と連続しハウジングの前後方向に延びる第1水平溝とを有して構成される。また、第2案内溝は、カバーの下端に開口する挿入部と、該挿入部と連続しカバーの後方に向かうにつれて上方に向かって延びる第2傾斜溝と、該第2傾斜溝と連続しハウジングの前後方向に延びる第2水平溝とを有して構成される。さらに、右側壁及び左側壁と収納部との間に間隔を空けることで、ハウジングに形成される回動軸及びガイドリブが収納部内に突出しないようにすることが好ましい。
そして、カバー18の右側枠103及び左側枠104に第1及び第2案内溝を形成した場合に、右側枠及び左側枠にカバーの下方に開口する垂直溝を形成し、該垂直溝内に係止爪を有する係止部材を左右方向に弾性変形可能に設けるとともに、係止爪の上方にハウジングに形成された回動軸を回動可能に支持する支持部が設けてもよい。
・上記実施形態では、カバー18にガイドリブ109,110を形成するとともにハウジング16に第2案内溝42,43を形成したが、これに限らず、ガイドリブ109,110及び第2案内溝42,43を形成しなくともよい。この場合には、カバーがコンタクトの弾性力によって意図せず回動しないように、カバーの回動を規制する規制部材を設けることが好ましい。
・上記実施形態では、ハウジング16に第1案内溝41及び第2案内溝42,43を形成し、カバー18を第1案内溝41及び第2案内溝42,43に沿って移動するようにしたが、これに限らず、カバー18がハウジング16に対して相対移動しないようにしてもよい。
プリント基板上に実装されたコネクタの斜視図。 ICカードの底面図。 ハウジングの平面図。 図3のA−A線断面図。 図3のB−B線断面図。 図3のC−C線断面図。 補助金具の斜視図。 補助金具が設けられたハウジングの正面図。 補助金具が設けられたハウジングの一部平面図。 図9のD−D線断面図。 コンタクトの斜視図。 コンタクトの右側面図。 コンタクトが設けられたコネクタの一部断面図。 カバーの底面図。 カバーの回動状態を示す動作説明図。 (a)〜(c)コネクタの製造手順を示す説明図。 (a)〜(c)ICカードの装着手順を示す動作説明図。 ロック状態を示すコネクタの正面図。 ICカードを装着した後のコネクタの一部断面図。 コンタクトの弾性変形を示す模式図。
符号の説明
11…コネクタ、12…プリント基板、13…ICカード、14…接続端子、16…ハウジング、17…コンタクト、18…カバー、27…収納部、35…コンタクト収容溝、53…係止部材、54…係止爪、55…上面、56…下面、57…支持部、92…固定部、91…基端部、93…アーム部、94…接触部、108…回動軸。

Claims (5)

  1. ICカードを収納する収納部を有する絶縁性のハウジングと、前記ICカードに設けられた接続端子に対応して前記収納部内に配置された複数のコンタクトと、前記収納部を覆うように倒れた覆蓋姿勢と前記収納部に対して起立した起立姿勢との間を回動可能に前記ハウジングの前端に設けられるカバーと、を備えたコネクタであって、
    前記ハウジングには、該ハウジングの上端に開口する垂直溝が形成され、
    前記垂直溝内には、前記ハウジングの左右方向内側に突出する係止爪を有する係止部材が前記左右方向に弾性変形可能に設けられるとともに、前記係止爪の下方に前記カバーに形成された回動軸を回動可能に支持する支持部が設けられ、
    前記カバーは、前記回動軸が該支持部と該係止爪との間に挿抜されることで前記ハウジングに対して着脱可能であることを特徴とするコネクタ。
  2. 前記係止爪の上面は、該係止爪の基端側から先端側に向かって突出するように傾斜したテーパ状に形成され、
    前記係止爪の下面は、前記カバーが着脱される方向と直交する平面状に形成されたことを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。
  3. 前記ハウジングに固定され、プリント基板上に半田付けされる半田付け部を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載のコネクタ。
  4. 前記ハウジングの底部には、該底部の上下方向両側に開口したコンタクト保持溝が複数形成され、
    前記コンタクトは、
    プリント基板上に固定される基端部と、
    前記基端部から上方に延びる固定部と、
    前記固定部の上端から該固定部と直交する方向に延び、先端が上下方向に弾性変形可能に形成されたアーム部と、
    前記アーム部の先端に形成され前記接続端子と接触する接触部と、を備え、
    前記固定部が前記ハウジングの上方から前記コンタクト保持溝に圧入されることを特徴とする請求項1〜3のうちの何れか一項に記載のコネクタ。
  5. ICカードを収納する収納部を有する絶縁性のハウジングと、前記ICカードに設けられた接続端子に対応して前記収納部内に配置された複数のコンタクトと、前記収納部を覆うように倒れた覆蓋姿勢と前記収納部に対して起立した起立姿勢との間を回動可能に前記ハウジングに設けられるカバーと、を備えたコネクタであって、
    前記カバーの前端には、該カバーの下端に開口する垂直溝がそれぞれ開口され、
    前記垂直溝内には、前記カバーの左右方向内側に突出する係止爪を有する係止部材が前記左右方向に弾性変形可能に設けられるとともに、前記係止爪の上方に前記ハウジングに形成された回動軸を回動可能に支持する支持部が設けられ、
    前記カバーは、前記回動軸が該支持部と該係止爪との間に挿抜されることで前記ハウジングに対して着脱可能であることを特徴とするコネクタ。
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