JP2009181445A - 温室効果ガス排出係数管理装置 - Google Patents
温室効果ガス排出係数管理装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2009181445A JP2009181445A JP2008021340A JP2008021340A JP2009181445A JP 2009181445 A JP2009181445 A JP 2009181445A JP 2008021340 A JP2008021340 A JP 2008021340A JP 2008021340 A JP2008021340 A JP 2008021340A JP 2009181445 A JP2009181445 A JP 2009181445A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- power generation
- scenario
- emission coefficient
- greenhouse gas
- fluctuation
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 239000005431 greenhouse gas Substances 0.000 title claims abstract description 68
- 238000010248 power generation Methods 0.000 claims abstract description 143
- 238000004364 calculation method Methods 0.000 claims abstract description 61
- 238000007726 management method Methods 0.000 claims description 24
- 238000012937 correction Methods 0.000 claims description 7
- 239000002803 fossil fuel Substances 0.000 claims description 4
- 230000005611 electricity Effects 0.000 abstract description 19
- 238000003860 storage Methods 0.000 description 59
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 12
- WWYNJERNGUHSAO-XUDSTZEESA-N (+)-Norgestrel Chemical compound O=C1CC[C@@H]2[C@H]3CC[C@](CC)([C@](CC4)(O)C#C)[C@@H]4[C@@H]3CCC2=C1 WWYNJERNGUHSAO-XUDSTZEESA-N 0.000 description 10
- 239000000446 fuel Substances 0.000 description 10
- 238000000034 method Methods 0.000 description 6
- 230000008569 process Effects 0.000 description 6
- 238000012545 processing Methods 0.000 description 6
- 230000006872 improvement Effects 0.000 description 3
- 230000009467 reduction Effects 0.000 description 3
- CURLTUGMZLYLDI-UHFFFAOYSA-N Carbon dioxide Chemical compound O=C=O CURLTUGMZLYLDI-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 102000016550 Complement Factor H Human genes 0.000 description 2
- 108010053085 Complement Factor H Proteins 0.000 description 2
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 238000005457 optimization Methods 0.000 description 2
- 238000010792 warming Methods 0.000 description 2
- 238000004458 analytical method Methods 0.000 description 1
- 229910002092 carbon dioxide Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000001569 carbon dioxide Substances 0.000 description 1
- 230000008859 change Effects 0.000 description 1
- 238000012790 confirmation Methods 0.000 description 1
- 238000011156 evaluation Methods 0.000 description 1
- 230000003203 everyday effect Effects 0.000 description 1
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 1
- 230000007246 mechanism Effects 0.000 description 1
- 238000012544 monitoring process Methods 0.000 description 1
Images
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P90/00—Enabling technologies with a potential contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
- Y02P90/80—Management or planning
- Y02P90/84—Greenhouse gas [GHG] management systems
Landscapes
- Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)
- Supply And Distribution Of Alternating Current (AREA)
Abstract
【課題】事業者の発電機の発電可能量変動リスクと電力取引市場からの電気の調達リスクを考慮した温室効果ガス排出係数目標値の未達リスク計算を可能とすることである。
【解決手段】自然エネルギーを用いた発電機の発電可能量の発電変動シナリオを設定する発電変動シナリオ設定手段と、発電変動シナリオ設定手段で設定された発電変動シナリオに基づいて発電計画を計算する発電計画計算手段と、事業者による温室効果ガスの排出係数の目標値を設定する排出係数目標値設定手段と、発電計画計算手段で計算された発電計画及び排出係数目標値設定手段に設定された排出係数目標値に基づいて事業者による温室効果ガスの排出係数未達リスクを計算する排出係数未達リスク計算手段と、排出係数未達リスク計算手段で計算した排出係数未達リスクを表示出力する排出係数未達リスク表示手段とを備える。
【選択図】図1
【解決手段】自然エネルギーを用いた発電機の発電可能量の発電変動シナリオを設定する発電変動シナリオ設定手段と、発電変動シナリオ設定手段で設定された発電変動シナリオに基づいて発電計画を計算する発電計画計算手段と、事業者による温室効果ガスの排出係数の目標値を設定する排出係数目標値設定手段と、発電計画計算手段で計算された発電計画及び排出係数目標値設定手段に設定された排出係数目標値に基づいて事業者による温室効果ガスの排出係数未達リスクを計算する排出係数未達リスク計算手段と、排出係数未達リスク計算手段で計算した排出係数未達リスクを表示出力する排出係数未達リスク表示手段とを備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、発電事業者の保持する発電機を運転することにより発生する温室効果ガス及び電力取引市場から調達した電気についての温室効果ガスの排出係数値の管理を行う温室効果ガス排出係数管理装置に関する。
近年、地球温暖化現象の深刻化により、化石燃料を用いることなく自然エネルギーを利用して電気を発生させるグリーンパワー(風力発電や、太陽光発電等を用いた発電)の重要性が高まると共に、グリーン電力証書制度によるグリーンパワーを用いた発電設備導入のインセンティブを提供する制度も導入されている。
また、2006年度4月に改正され施行された「地球温暖化対策推進法」により、各事業者は、温室効果ガス算定排出量の事業所管大臣への報告が義務付けられた。さらに、各事業者は、温室効果ガス排出の抑制等のための措置と国及び地方公共団体が実施する温室効果ガス排出の抑制等のための施策に協力することが明文化された。
それに伴い、各事業者においては温室効果ガスの削減目標の設定と目標達成の自己努力が非常に重要となって来ており、事業者の立てた目標値を達成できない場合は、社会的信用の失墜につながり、排出係数の達成リスクを考慮した目標値の設定と、排出係数実績値のモニターの仕組みを設ける必要がある。
電力取引リスクを管理するものとして、電力需要の計画値に対して、事業者の発電電力と調達電力とを組合せた電力ポートフォリオを作成し、電力ポートフォリオを組み替えながら電力販売収益を算定し、収益リスクを許容値以下に保ちながら、当該電力販売収益を最大化させる電力ポートフォリオを決定する電力取引リスク管理システムがある(例えば、特許文献1参照)。この電力取引リスク管理システムでは、さらに電力ポートフォリオに、温室効果ガスである二酸化炭素の排出権価格を組合せることで排出権価格を含めた電力販売収益の最大化を可能としている。
また、電力の販売(購入)希望電力とともにCO2の排出係数(CO2排出原単位)を販売(購入)先に提示して、CO2排出原単位削減にかかわる解析結果を表示するもの(例えば、特許文献2、3、4参照)や、CO2の排出係数責任分担量を発電機の運転状況データから計算し、CO2排出削減効果を正確に評価するものがある(例えば、特許文献5参照)。
特開2004−252967号公報
特開2002−366615号公報
特開2004−192473号公報
特開2005−284420号公報
特開2005−293388号公報
しかし、特許文献1〜5いずれにおいても、温室効果ガス排出係数の目標値の到達リスクを評価するための評価の仕組みについては考慮しておらず、自然エネルギーといった自然環境を利用する際の天候などの外的要素により発電量が大きく変動する場合の排出係数目標値の到達リスクを評価するものではない。
自然エネルギーを利用した発電機を保持するような発電事業者においては、天候、気温といった外的要因により大きく発電可能量が変動することを考慮し、温室効果ガスの排出係数目標値を設定する必要があるが、従来のシステムでは、そのための手段が提供されていない。
本発明の目的は、事業者の発電機の発電可能量変動リスクと電力取引市場からの電気の調達リスクを考慮した温室効果ガス排出係数目標値の未達リスク計算ができる温室効果ガス排出係数管理装置を提供することである。
本発明に係わる温室効果ガス排出係数管理装置は、化石燃料及び自然エネルギーを用いた発電機の運用計画の作成を行う発電設備運用計画システムにおいて、自然エネルギーを用いた発電機の発電可能量の発電変動シナリオを設定する発電変動シナリオ設定手段と、事業者による温室効果ガスの排出係数の目標値を設定する排出係数目標値設定手段と、事業者による温室効果ガスの排出係数未達リスクを計算する排出係数未達リスク計算手段と、前記排出係数未達リスク計算手段で計算した排出係数未達リスクを表示出力する排出係数未達リスク表示手段とを設けたことを特徴とする。
本発明によれば、事業者の発電機の発電可能量変動リスクと電力取引市場からの電気の調達リスクを考慮した温室効果ガス排出係数目標値の未達リスク計算ができる。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係わる温室効果ガス排出係数管理装置のブロック構成図である。温室効果ガス排出係数管理装置1の発電変動シナリオ設定手段2は、発電変動シナリオ記憶部4に対して複数(n個)の発電変動シナリオAを入力するものである。発電変動シナリオAは、自然エネルギーを用いた発電機の発電可能量の変動シナリオであり、自然エネルギーを用いた発電機の天候や気温による発電可能量データである。
基準発電計画記憶部3には、化石燃料及び自然エネルギーを用いた発電機の基準発電計画Bが保持されている。発電変動シナリオ記憶部4に記憶された発電変動シナリオA及び基準発電計画記憶部3に記憶された基準発電計画Bは発電計画計算手段5に入力される。
また、発電コスト情報記憶部13には、発電機の運転コストや燃料消費率に関する発電コスト情報Cが記憶され、運転制約記憶部14には、発電機出力の上限値、下限値、出力変化率、発電機連続運転時間、発電機連続停止時間といった発電機の運転制約Dが保持されている。発電コスト情報記憶部13に記憶された発電コスト情報C及び運転制約記憶部14に記憶された運転制約Dも発電計画計算手段5に入力される。
発電計画計算手段5は、発電変動シナリオA、基準発電計画B、発電コスト情報C、運転制約Dに基づいて、自然エネルギーの変動を考慮したn個の発電運転シナリオに対するn個の発電計画E及び燃料消費量Fを計算する。発電計画計算手段5で計算されたn個の発電計画Eは発電計画記憶部8に記憶され、燃料消費量Fは燃料消費量記憶部15に記憶される。
一方、排出係数目標値設定手段6は、事業者の排出係数の目標値を設定するものであり、排出係数目標値設定手段6で設定された排出係数目標値Gは、排出係数目標値記憶部9に保存される。また、温室効果ガス排出係数記憶部16には、予め発電機別の温室効果ガス排出係数Hが保持されている。発電機別の温室効果ガス排出係数Hは、単位燃料消費量当たりの温室効果ガス例えばCO2の排出量である。
排出係数未達リスク計算手段10は、自然エネルギーの変動を考慮したn個の発電変動シナリオに対する各々の発電計画E、事業者の排出係数目標値G、発電機計画に対応する燃料消費量F、発電機別の温室効果ガス排出係数Hを入力し、これらに基づいて排出係数未達リスクIを計算し、その計算結果は排出係数未達リスク計算結果記憶部11に保存される。そして、排出係数未達リスク表示手段12は、排出係数未達リスク計算結果記憶部11に記憶された排出係数未達リスクIのデータを表示出力する。
ここで、基準発電計画Bは、既存の最適化計算手法により発電機の運転制約条件を考慮した期間コストが最小となる発電機の運転基本計画である。
発電変動シナリオAは、将来のある時間での自然エネルギーを利用した発電機の発電可能量の予測値を保持したデータである。自然エネルギーを利用した発電機の発電可能量は、一般的に、天候や気温の変動に伴い、大きく変動することが知られており、発電機の発電可能量の予測値を計算式で求めることは困難である。そのため、過去の実績と予測対象年の天候シナリオを複数想定し、その想定シナリオ数分のデータを設定する。これらデータには、シナリオ番号、発電機ID、発電可能量予測値が保持される。
発電計画計算手段5は、基準発電計画Bをベースとし、発電変動シナリオA別に既存の最適化計算手法によりコストが最小となる発電計画を作成する。排出係数目標値Gには、事業者が公開する予定の排出係数の目標値を年度単位や半期単位、四半期単位、月単位で保存する。排出係数未達リスク計算手段10は、発電変動シナリオA別の発電計画Eに対して、燃料消費量F、発電機別の温室効果ガス排出係数Hを基に温室効果ガスの排出量を計算し、事業者の全発電量を発電計画から算出し、以下の計算式により温室効果ガス排出係数Hを算出する。
温室効果ガス排出係数(kg/kWh)=温室効果ガスの排出量(kg)/全発電量(kWh)
温室効果ガス排出係数Hは、発電変動シナリオA毎に計算されるため、排出係数目標値Gをオーバしている発電変動シナリオ数mとすべての発電変動シナリオ数nとを用いて、排出係数未達リスクIを以下の式で計算する。
温室効果ガス排出係数Hは、発電変動シナリオA毎に計算されるため、排出係数目標値Gをオーバしている発電変動シナリオ数mとすべての発電変動シナリオ数nとを用いて、排出係数未達リスクIを以下の式で計算する。
排出係数未達リスクI=m/n
排出係数未達成リスク計算手段10では、発電変動シナリオA、基準発電計画B、排出係数目標値Gを変化させて排出係数未達成リスクの計算を行い、排出係数未達リスク表示手段12にて排出係数未達リスクIを表示出力する。これにより排出係数未達リスクIの分析を行うことで、温室効果ガスの排出係数の未達リスクIをある一定値以下にした排出係数目標値Gを計算できる。
排出係数未達成リスク計算手段10では、発電変動シナリオA、基準発電計画B、排出係数目標値Gを変化させて排出係数未達成リスクの計算を行い、排出係数未達リスク表示手段12にて排出係数未達リスクIを表示出力する。これにより排出係数未達リスクIの分析を行うことで、温室効果ガスの排出係数の未達リスクIをある一定値以下にした排出係数目標値Gを計算できる。
次に、排出係数未達リスク計算手段10での計算処理について説明する。図2は、本発明の第1の実施の形態に係わる排出係数未達リスク計算手段10の計算処理内容を示すフローチャートである。まず、排出係数目標値Gの逸脱数Mの初期化を行うと共に(S1)、処理対象の発電変動シナリオAの数Nの初期化を行う(S2)。また、計算対象時間の初期化を行い(S3)、温室効果ガス排出量及び発電量の初期化を行い(S4)、対象発電機の初期化を行う(S5)。
そして、計算対象時間、処理対象の発電変動シナリオA、処理対象発電機に対応する発電機計画Bを取り出し(S6)、温室効果ガス排出量の計算を行い(S7)、温室効果ガス排出量及び発電量を積算する(S8)。
ここで、ステップS7の温室効果ガス排出量計算は、以下の計算式により、温室効果ガス排出量の計算を行う。
温室効果ガス排出量=対象の発電変動シナリオの対象発電機の燃料消費量(単位時間)×対象発電機の発電機別の排出係数
次に、処理対象計算の発電機を次の発電機とし(S9)、全発電機の計算が終了したかを判定し(S10)、全発電機の計算が終了していないときはステップS6に戻り、ステップS6〜ステップS10の処理を繰り返し行う。全発電機について計算が終了したときは、計算対象時間を次の時間とし(S11)、計算対象時間の終了の判定を行う(S12)。計算対象時間が終了していないときはステップS5に戻り、ステップS6〜ステップS12の処理を全時間帯で行う。計算対象時間が終了したときは、温室効果ガス排出係数の算出を行う(S13)。温室効果ガス排出係数は以下の計算式により、処理対象の発電変動シナリオにおける温室効果ガス排出係数を算出する。
次に、処理対象計算の発電機を次の発電機とし(S9)、全発電機の計算が終了したかを判定し(S10)、全発電機の計算が終了していないときはステップS6に戻り、ステップS6〜ステップS10の処理を繰り返し行う。全発電機について計算が終了したときは、計算対象時間を次の時間とし(S11)、計算対象時間の終了の判定を行う(S12)。計算対象時間が終了していないときはステップS5に戻り、ステップS6〜ステップS12の処理を全時間帯で行う。計算対象時間が終了したときは、温室効果ガス排出係数の算出を行う(S13)。温室効果ガス排出係数は以下の計算式により、処理対象の発電変動シナリオにおける温室効果ガス排出係数を算出する。
温室効果ガス排出係数=温室効果ガス排出量(積算値)/発電量(積算値)
そして、計算した温室効果ガス排出係数と排出係数目標値とを比較し(S14)、温室効果ガス排出係数が排出係数目標値をオーバしている場合は、排出係数目標値逸脱数Mをカウントアップする(S15)。処理対象の発電変動シナリオの次の発電変動シナリオとし(S16)、処理対象の発電変動シナリオがすべて終了したか否かを判定し(S17)、すべての発電変動シナリオに対して処理が終了していないときはステップS3に戻り、ステップS3〜ステップS17の処理を繰り返し行う。そして、すべての発電シナリオに対して処理が終了しているときは、排出係数目標値の逸脱数Mの計算し、排出係数未達リスクを以下の計算式により計算する(S18)。
そして、計算した温室効果ガス排出係数と排出係数目標値とを比較し(S14)、温室効果ガス排出係数が排出係数目標値をオーバしている場合は、排出係数目標値逸脱数Mをカウントアップする(S15)。処理対象の発電変動シナリオの次の発電変動シナリオとし(S16)、処理対象の発電変動シナリオがすべて終了したか否かを判定し(S17)、すべての発電変動シナリオに対して処理が終了していないときはステップS3に戻り、ステップS3〜ステップS17の処理を繰り返し行う。そして、すべての発電シナリオに対して処理が終了しているときは、排出係数目標値の逸脱数Mの計算し、排出係数未達リスクを以下の計算式により計算する(S18)。
排出係数未達リスク=目標排出係数をオーバしているシナリオ数m/全シナリオ数n
第1の実施の形態によれば、発電変動シナリオ設定手段2と発電計画計算手段5により、発電変動シナリオA毎の発電計画Bと燃料消費量Fを計算することができ、排出係数未達リスク計算手段10により、排出係数目標値の未達リスクを評価することができる。
第1の実施の形態によれば、発電変動シナリオ設定手段2と発電計画計算手段5により、発電変動シナリオA毎の発電計画Bと燃料消費量Fを計算することができ、排出係数未達リスク計算手段10により、排出係数目標値の未達リスクを評価することができる。
すなわち、将来的な自然エネルギーの天候や気温変動等の外的要因による発電エネルギーの変動や、電力取引の変動により発生する温室効果ガスの排出量の変動に伴う排出係数値の変動幅と、排出係数の目標値未達リスクを計算することが可能となる。これにより、天候変動や電力取引市場の変動シナリオを想定することで、排出係数の未達リスクを一定値以下に抑えることが可能となる。
図3は、本発明の第2の実施の形態に係わる温室効果ガス排出係数管理装置のブロック構成図である。この第2の実施の形態は、図1に示した第1の実施の形態に対し、需要変動シナリオ設定手段17と需要変動シナリオ記憶部18とを追加して設けたものである。図1と同一要素には同一符号を付し重複する説明は省略する。
需要変動シナリオ設定手段17は需要家毎の需要変動シナリオJを需要変動シナリオ記憶部18に設定するものであり、発電計画計算手段5は需要変動シナリオJに基づき、需要変動シナリオJを加味した発電計画Eの再作成を行う。需要変動シナリオJを加味するのは、需要変動は、社会情勢や需要家の生産活動状況あるいは天候などのさまざまな要因により変動するため、一般的には需要量の変動を計算することで求めることができないためである。
需要家毎の需要変動シナリオJをユーザが需要変動シナリオ設定手段17で需要変動シナリオ記憶部18に設定すると、発電計画計算手段5はその需要変動シナリオJに基づき、需要変動シナリオJを加味した発電計画Eの再作成を行う。さらに、排出係数未達リスク計算手段10により排出係数未達リスク計算を行う。
第2の実施の形態によれば需要変動シナリオ設定手段17を設け、需要変動シナリオJを設定可能としているので、需要変動シナリオを加味した排出係数未達リスク値を需要変動分も含めて評価できる。
図4は、本発明の第3の実施の形態に係わる温室効果ガス排出係数管理装置のブロック構成図である。この第3の実施の形態は、図1に示した第1の実施の形態に対し、電力取引市場調達シナリオ設定手段19と、市場調達計画量記憶部20と、市場調達排出係数記憶部21とを追加して設けたものである。図1と同一要素には同一符号を付し重複する説明は省略する。
電力取引市場調達シナリオ設定手段19は電力取引市場調達シナリオKを設定するものである。電力取引市場調達シナリオKは、電力取引市場での取引量や価格などの市場調達計画量K1や市場で売買される電気の排出係数である市場調達排出係数計画K2である。電力取引市場調達シナリオ設定手段19で設定された電力取引市場調達シナリオKのうちの市場調達計画量K1は市場調達計画量記憶部20に記憶され、市場調達排出係数計画K2は市場調達排出係数記憶部21に記憶される。
電力取引市場での取引量や価格、市場で売買される電気の排出係数は、社会情勢や天候あるいは市場参加者の戦略などのさまざまな要因により変動するため、一般的には、電力市場で調達可能な電気の量、排出係数を計算することで求めることができない。
そこで、電力市場で調達する電気の量(市場調達計画量K1)や排出係数(市場調達排出係数計画K2)などの電力取引市場調達シナリオKを電力取引市場調達シナリオ設定手段19で設定する。発電計画計算手段5は、その電力取引市場調達シナリオKに基づき、電力取引市場調達シナリオKを加味した発電計画Eの再作成する。さらに、排出係数未達リスク計算手段10により、電力取引市場調達シナリオKを加味した排出係数未達リスク計算を行う。
第3の実施の形態によれば、市場調達シナリオ設定手段19を設けることにより、排出係数未達リスク値を電力取引市場から調達する電気も含めて評価できる。
図5は、本発明の第4の実施の形態に係わる温室効果ガス排出係数管理装置のブロック構成図である。この第4の実施の形態は、図1に示した第1の実施の形態に対し、発電量確率変動設定手段22と、発電量確率変動パラメータ記憶部23と、発電量確率変動計算手段24と、短期発電量変動記憶部25とが追加して設けられている。図1と同一要素には同一符号を付し重複する説明は省略する。
発電量確率変動設定手段22は発電機別の発電量のランダム変動分を発電量確率変動パラメータPとして発電量確率変動パラメータ記憶部23に設定するものであり、発電確率変動量計算手段24は、発電量確率変動パラメータPに基づいて基準発電計画Bを考慮した短期発電変動量Qを計算するものである。
発電機の発電量は、長期的に変化する変動分のほかに、日々ランダムに発生する変動分が知られている。発電機別の発電量のランダム変動分を発電量確率変動パラメータPとして発電量確率変動設定手段22で発電量確率変動パラメータ記憶部23に設定する。そして、基準発電計画Bを考慮した短期発電変動量Qを発電確率変動量計算手段24で計算し、短期発電量変動記憶部25に記憶する。排出係数未達リスク計算手段10では、短期発電変動分を特定の受給バランス用の発電機でバランスさせることで排出係数リスク計算結果Iを計算する。
第4の実施の形態によれば、発電量確率変動設定手段22、発電量確率変動計算手段24とを設けることにより、排出係数未達リスク値を発電機の短期ランダム変動分も含めて評価できる。
図6は、本発明の第5の実施の形態に係わる温室効果ガス排出係数管理装置のブロック構成図である。この第5の実施の形態は、図1に示した第1の実施の形態に対し、排出係数改善入札案作成手段26と、市場入札案記憶部27と、電力取引市場シナリオ設定手段28と、市場約定量シナリオ記憶部29と、市場排出係数シナリオ30記憶部と、市場約定価格シナリオ記憶部31とを追加して設けたものである。図1と同一要素には同一符号を付し重複する説明は省略する。
電力取引市場シナリオ設定手段28は電力取引市場シナリオRを設定するものである。電力取引市場シナリオRは、市場約定量シナリオR1、市場排出係数シナリオR2、市場約定価格シナリオR3であり、市場役定量シナリオR1は市場約定量シナリオ記憶部部29に記憶され、市場排出係数シナリオR2は市場排出係数シナリオ記憶部30に、また、市場約定価格シナリオR3は市場約定価格シナリオ記憶部31に記憶される。
排出係数改善入札案作成手段26は、発電計画E、排出係数未達リスクI、温室効果ガス排出係数H、市場約定量シナリオR1、市場排出係数シナリオR2、市場約定価格シナリオR3に基づいて排出係数改善入札案Sを作成し、市場入札案記億部27に記憶する。
第5の実施の形態によれば、想定した市場価格シナリオ及び発電変動シナリオの下で、電気の発電と需要のバランスを考慮しながら、排出係数未達リスク値を一定値以下とするための市場入札案を自動的に作成することができる。
図7は、本発明の第6の実施の形態に係わる温室効果ガス排出係数管理装置のブロック構成図である。この第5の実施の形態は、図4に示した第3の実施の形態に対し、市場調達計画補正手段34と、市場調達量実績記憶部32と、市場調達排出実績記憶部33とを追加して設けたものである。図4と同一要素には同一符号を付し重複する説明は省略する。
市場調達量実績記憶部32には市場調達量実績Tが蓄積され、市場調達排出実績記憶部33には市場調達排出実績Uが蓄積されている。市場調達計画補正手段34は、市場調達量実績記憶部32に蓄積された市場調達量実績T及び市場調達排出実績記憶部33に蓄積された市場調達排出実績Uに基づいて、市場調達排出係数計画補正Vを出力して、市場調達排出係数計画記憶部21に記憶された市場調達排出係数計画K2を補正する。
第6の実施の形態によれば、市場調達計画補正手段34を設けることにより、市場取引計画の自動的な見直しが可能となり、対応する排出係数未達リスク値の計算と評価が正確に行える。
1…温室効果ガス排出係数管理装置、2…発電変動シナリオ設定手段、3…発電計画記憶部、4…発電変動シナリオ記憶部、5…発電計画計算手段、6…排出係数目標値設定手段、8…発電計画記憶部、9…排出係数目標値記憶部、10…排出係数未達リスク計算手段、11…排出係数未達リスク計算結果記憶部、12…排出係数未達リスク表示手段、13…発電コスト情報記憶部、14…運転制約記憶部、15…燃料消費量記憶部、16…CO2排出係数(発電機別)、17…需要変動シナリオ設定手段、18…需要変動シナリオ記憶部、19…電力取引市場調達シナリオ設定手段、20…市場調達計画量記憶部、21…市場調達排出係数記憶部、22…発電量確率変動設定手段、23…発電量確率変動パラメータ記憶部、24…発電量確率変動量計算手段、25…短期発電量変動記憶部、26…排出係数改善入札案作成手段、27…市場入札案記憶部記憶部、28…電力取引市場シナリオ設定手段、29…市場約定量シナリオ記憶部、30…市場排出係数シナリオ記憶部、31…市場約定価格シナリオ記憶部、32…市場調達量実績記憶部、33…市場調達排出係数実績記憶部、34…市場調達計画補正手段
Claims (6)
- 化石燃料及び自然エネルギーを用いた発電機の運用計画の作成を行う発電設備運用計画システムにおいて、自然エネルギーを用いた発電機の発電可能量の発電変動シナリオを設定する発電変動シナリオ設定手段と、前記発電変動シナリオ設定手段で設定された発電変動シナリオに基づいて発電計画を計算する発電計画計算手段と、事業者による温室効果ガスの排出係数の目標値を設定する排出係数目標値設定手段と、前記発電計画計算手段で計算された発電計画及び前記排出係数目標値設定手段に設定された排出係数目標値に基づいて事業者による温室効果ガスの排出係数未達リスクを計算する排出係数未達リスク計算手段と、前記排出係数未達リスク計算手段で計算した排出係数未達リスクを表示出力する排出係数未達リスク表示手段とを設けたことを特徴とする温室効果ガス排出係数管理装置。
- 需要家毎の需要変動シナリオを設定する需要変動シナリオ設定手段を設け、前記発電計画計算手段は前記需要変動シナリオ設定手段で設定された需要変動シナリオを加味した発電計画の再作成を行うことを特徴とする請求項1記載の温室効果ガス排出係数管理装置。
- 電力取引市場調達シナリオを設定する電力取引市場調達シナリオ設定手段を設け、前記発電計画計算手段は前記電力取引市場調達シナリオ設定手段で設定された需要変動シナリオを加味した発電計画の再作成を行うことを特徴とする請求項1記載の温室効果ガス排出係数管理装置。
- 発電機別の発電量のランダム変動分を設定する発電量確率変動設定手段と、前記発電量確率変動選定手段で設定された発電機別の発電量のランダム変動分に基づいて前記基準発電計画を考慮した短期発電変動量を計算する発電量確率変動量計算手段とを設けたことを特徴とする請求項1記載の温室効果ガス排出係数管理装置。
- 電力取引市場シナリオを設定する電力取引市場シナリオ設定手段と、前記電力取引市場シナリオ設定手段で設定された電力取引市場シナリオに基づいて排出係数改善入札案を作成する排出係数改善入札案作成手段とを設けたことを特徴とする請求項1記載の温室効果ガス排出係数管理装置。
- 市場調達量実績及び市場調達排出実績に基づいて市場調達排出係数計画補正を出力して前記電力取引市場調達シナリオの市場調達排出係数計画を補正する市場調達計画補正手段を設けたことを特徴とする請求項3記載の温室効果ガス排出係数管理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008021340A JP2009181445A (ja) | 2008-01-31 | 2008-01-31 | 温室効果ガス排出係数管理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008021340A JP2009181445A (ja) | 2008-01-31 | 2008-01-31 | 温室効果ガス排出係数管理装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009181445A true JP2009181445A (ja) | 2009-08-13 |
Family
ID=41035361
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008021340A Pending JP2009181445A (ja) | 2008-01-31 | 2008-01-31 | 温室効果ガス排出係数管理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2009181445A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011130584A (ja) * | 2009-12-17 | 2011-06-30 | Fuji Electric Systems Co Ltd | 発電計画作成方法および発電計画作成システム |
JP2013073438A (ja) * | 2011-09-28 | 2013-04-22 | Tatsuno Corp | エコエネルギー表示システム |
JP2016152661A (ja) * | 2015-02-16 | 2016-08-22 | 三菱電機株式会社 | 情報処理装置及び情報処理方法及び情報処理プログラム |
JP7450281B2 (ja) | 2022-01-18 | 2024-03-15 | 株式会社Sustech | 情報処理装置、情報処理方法及びプログラム |
-
2008
- 2008-01-31 JP JP2008021340A patent/JP2009181445A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011130584A (ja) * | 2009-12-17 | 2011-06-30 | Fuji Electric Systems Co Ltd | 発電計画作成方法および発電計画作成システム |
JP2013073438A (ja) * | 2011-09-28 | 2013-04-22 | Tatsuno Corp | エコエネルギー表示システム |
JP2016152661A (ja) * | 2015-02-16 | 2016-08-22 | 三菱電機株式会社 | 情報処理装置及び情報処理方法及び情報処理プログラム |
JP7450281B2 (ja) | 2022-01-18 | 2024-03-15 | 株式会社Sustech | 情報処理装置、情報処理方法及びプログラム |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
Mirjat et al. | A review of energy and power planning and policies of Pakistan | |
Parker et al. | Electric power industry: Operational and public policy challenges and opportunities | |
Sathaye et al. | Greenhouse gas mitigation assessment: a guidebook | |
Battiston et al. | A climate risk assessment of sovereign bonds’ portfolio | |
Pless et al. | Quantifying the value of investing in distributed natural gas and renewable electricity systems as complements: Applications of discounted cash flow and real options analysis with stochastic inputs | |
Dhavale et al. | Stochastic internal rate of return on investments in sustainable assets generating carbon credits | |
BRPI0707553A2 (pt) | mÉtodos operados por computador para determinar o valor atual de um contrato de futuros para uma commodity, para proporcionar comÉrcio de contratos de futuros e para instrumentos financeiros de carbono e Índice de mercado de carbono | |
Di Cosmo et al. | Wind, storage, interconnection and the cost of electricity generation | |
Trück et al. | Convenience Yields and Risk Premiums in the EU‐ETS—Evidence from the Kyoto Commitment Period | |
JP2007058760A (ja) | エネルギー取引支援システム及びエネルギー取引支援プログラム | |
JP2009181445A (ja) | 温室効果ガス排出係数管理装置 | |
WO2011061970A1 (ja) | 在庫計画作成装置、在庫計画作成方法及び在庫計画作成プログラム | |
Zaki et al. | A review of electricity tariffs and enabling solutions for optimal energy management | |
JP2008282335A (ja) | 発電事業用排出権取引リスク管理システムおよびその方法 | |
Al-Breiki et al. | Techno-economic evaluation of a power-to-methane plant: Levelized cost of methane, financial performance metrics, and sensitivity analysis | |
Arocena et al. | Assessing the consequences of restructuring reforms on firms’ performance | |
US20120116847A1 (en) | System and method for managing electric purchasing strategies | |
CN107730058A (zh) | 一种申报电价预测方法及装置 | |
Secomandi | A tutorial on portfolio-based control algorithms for merchant energy trading operations | |
Raveendran | The Role of CCS as a Mitigation Technology and Challenges to its Commercialization | |
JP2005135206A (ja) | エネルギー管理プログラム | |
Trama et al. | Cost–benefit analysis of solar thermal plants with storage in a hydrothermal system | |
JP2009129229A (ja) | 温室効果ガス排出量算出システム、算出方法および、温室効果ガス排出権取引システム、取引方法 | |
Stokke et al. | Strategies and business models to support the transition to low-carbon concrete | |
Newell et al. | PJM CONE 2026/2027 Report |