JP2009181200A - 凹凸形成装置および情報入力装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】平面的に見て、同じ位置で凹凸形状の大きさを調整することが可能な凹凸形成装置および情報入力装置を提供する。
【解決手段】この凹凸形成部(凹凸形成装置)40は、電極41aと、電極41aの表面上に配置されるエラストマ層41bと、エラストマ層41bの表面上に配置され、エラストマ層41b側から電極42a、エラストマ層42cおよび電極42bが積層して配置されるとともに、平面的に見て電極41aおよびエラストマ層41bよりも大きさが小さい可動部42と、エラストマ層41bの側部を固定する側壁部44とを備え、可動部42の電極42aは、エラストマ層41bに対して伸縮可能に当接するように配置されている。
【選択図】図6

Description

この発明は、凹凸形成装置および情報入力装置に関し、特に、変形層と変形層を挟み込むように配置される電極とを備えた凹凸形成装置および情報入力装置に関する。
従来、変形層と変形層を挟み込むように配置される電極とを備えた凹凸形成装置が知られている(たとえば、特許文献1〜3参照)。
上記特許文献1には、起歪層(弾性体層)と、起歪層を挟み込むように配置された一対の電極と、起歪層および一対の電極の両端部を固定する固定部とを備えた凹凸形成装置が開示されている。この凹凸形成装置では、一対の電極により電圧が印加されると、圧電効果によって起歪層が伸張されるので、起歪層は両端の固定部で移動を規制されて座屈変形される。これにより、起歪層が凸形状に撓むので、凹凸形状が形成される。
上記特許文献2には、シリコンゴム薄膜(弾性体層)と、シリコンゴム薄膜の一方表面に配置された対向電極と、シリコンゴム薄膜の一方表面とは反対側の他方表面に、平面的に見て、所定の間隔を隔てて配置された複数の上部電極とを備えた凹凸形成装置が開示されている。この凹凸形成装置では、対向電極および上部電極に電圧が印加されると、上部電極が配置された部分のシリコンゴム薄膜は電極間の静電引力により圧縮される一方、上部電極が配置されていない部分のシリコンゴム薄膜は各上部電極間から押し出される。これにより、シリコンゴム薄膜の押し出された部分が凸形状に形成されるので、凹凸形状が形成される。
上記特許文献3には、電気的刺激により膨張する高分子ゲル層(弾性体層)と、高分子ゲル層の一方表面側に配置され、X軸方向に延びる帯状の複数のX軸方向電極と、高分子ゲル層の一方表面とは反対側の他方表面側に配置され、X軸方向に直交するY軸方向に延びる帯状の複数のY軸方向電極とを備えた凹凸形成パネル(凹凸形成装置)が開示されている。この凹凸形成パネルでは、X軸方向電極およびY軸方向電極が平面的に見て格子状に配置されているので、所定のX軸方向電極と所定のY軸方向電極とに電圧を印加すると、それらが交差する所定の領域の高分子ゲル層が電気的刺激により膨張される。これにより、所定の領域に凹凸形状が形成される。
特開平8−114408号公報 特開平7−199161号公報 特開平11−203025号公報
しかしながら、上記特許文献1および上記特許文献2に記載の凹凸形成装置では、凹凸形状を形成することが可能である一方、平面的に見て、凹凸形状の大きさを調整することができないという問題点がある。
また、上記特許文献3に記載の凹凸形成パネルでは、所定の領域に凹凸形状を形成することが可能である一方、平面的に見て、同じ位置で凹凸形状の大きさを調整することができないという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、平面的に見て、同じ位置で凹凸形状の大きさを調整することが可能な凹凸形成装置および情報入力装置を提供することである。
課題を解決するための手段および発明の効果
この発明の第1の局面による凹凸形成装置は、第1電極と、第1電極の表面上に配置される第1変形層と、第1変形層の表面上に配置され、第1変形層側から第2電極、第2変形層および第3電極が積層して配置されるとともに、平面的に見て第1電極および第1変形層よりも大きさが小さい可動部と、第1変形層の側部を固定する側壁部とを備え、可動部の第2電極は、第1変形層に対して伸縮可能に当接するように配置されている。
この第1の局面による凹凸形成装置では、上記のように、第1電極の表面上に配置される第1変形層を設けるとともに、第1変形層の表面上に配置され、第1変形層側から第2電極、第2変形層および第3電極が積層して配置されるとともに、平面的に見て第1電極および第1変形層よりも大きさが小さい可動部を設けることによって、第1電極と第2電極とにのみ電圧を印加すれば、第1電極と第1電極に対して大きさの小さい第2電極とにより第1変形層が変形されて平面的な大きさの小さい凸部が形成されるとともに、第2電極と第3電極とに電圧を印加した後、第1電極に電圧を印加すれば、第2電極と第3電極との間の第2変形層の伸張により、第2電極が伸張した状態(大きくなった状態)で第1電極と第2電極との間の第1変形層が変形されて平面的な大きさの大きい凸部が形成される。このように、本発明では、凸部の平面的な大きさを変化させることができる。また、可動部の第2電極および第3電極の電圧の大きさを調整することにより、第2変形層の伸張により伸張される第2電極の伸張後の大きさを調整することができるので、第2電極の大きさに応じて変形量が変化する第1変形層の変形により形成される凸部の大きさを容易に調整することができる。
上記第1の局面による凹凸形成装置において、好ましくは、可動部の2電極および第3電極のうちの少なくとも第1変形層側の第2電極は、第2変形層が伸縮するのに伴って第1変形層の表面に沿った方向に伸縮するように構成されている。このように構成すれば、第2変形層を伸張させた場合に、第1変形層を圧縮する第2電極も伸張されるので、第2電極が伸張されない場合に比べて、より広い領域で第1変形層を圧縮することができる。これにより、第1変形層をより伸張させることができるので、第1変形層の撓み量をより大きくすることができる。その結果、平面的な大きさのより大きい凸部を形成することができる。
上記第1の局面による凹凸形成装置において、好ましくは、平面的に見て、第1変形層のほぼ中央に配置されるように可動部を伸縮可能に支持する支持部をさらに備える。このように構成すれば、平面的に見て、第2変形層が等方的に伸張される場合に、可動部の拡大が、側壁部および支持部により規制されてしまうのを抑制することができる。
この場合、好ましくは、支持部は、可動部の第2電極、第2変形層および第3電極のそれぞれの層と同一層からなる積層構造を有するように可動部と一体的に形成されている。このように構成すれば、支持部を別体として設ける必要がない分、部品点数を減らすことができる。また、支持部に第2電極および第3電極とそれぞれ同一の電極層を設けることによって、支持部を介して可動部の第2電極および第3電極に電圧を印加することができる。
この発明の第2の局面による情報入力装置は、第1電極と、第1電極の表面上に配置される第1変形層と、第1変形層の表面上に配置され、第1変形層側から第2電極、第2変形層および第3電極が積層して配置されるとともに、平面的に見て第1電極および第1変形層よりも大きさが小さい可動部と、第1変形層の側部を固定する側壁部とを含み、第1変形層に対して伸縮可能に当接するように可動部の第2電極が配置された複数の凹凸形成部が配列された凹凸形成パネルと、凹凸形成パネルに重ねて配置される表示装置とを備え、凹凸形成パネルは、凹凸形成部により、表示装置に表示される入力用画像に応じて入力用凸部を形成するように構成されている。
この第2の局面による情報入力装置では、上記のように、凹凸形成部に、第1電極の表面上に配置される第1変形層を設けるとともに、第1変形層の表面上に配置され、第1変形層側から第2電極、第2変形層および第3電極が積層して配置されるとともに、平面的に見て第1電極および第1変形層よりも大きさが小さい可動部を設けることによって、第1電極と第2電極とにのみ電圧を印加すれば、第1電極と第1電極に対して大きさの小さい第2電極とにより第1変形層が変形されて平面的な大きさの小さい凸部が形成されるとともに、第2電極と第3電極とに電圧を印加した後、第1電極に電圧を印加すれば、第2電極と第3電極との間の第2変形層の伸張により、第2電極が伸張した状態(大きくなった状態)で第1電極と第2電極との間の第1変形層が変形されて平面的な大きさの大きい凸部が形成される。このように、本発明では、凹凸形成部により、凸部の平面的な大きさを変化させることができる。また、可動部の第2電極および第3電極の電圧の大きさを調整することにより、第2変形層の伸張により伸張される第2電極の伸張後の大きさを調整することができるので、第2電極の大きさに応じて変形量が変化する第1変形層の変形により形成される凸部の大きさを容易に調整することができる。
また、この情報入力装置では、凹凸形成部が複数配列された凹凸形成パネルと、凹凸形成パネルに重ねて配置される表示装置とを設け、凹凸形成パネルを、凹凸形成部により、表示装置に表示される入力用画像に応じて入力用凸部を形成するように構成することによって、表示装置が表示する、たとえば、チャンネル選択ボタンの画像やモード切替ボタンの画像などに応じて、凹凸形成部により大きさが調整された入力用凸部を形成することができる。これにより、たとえば、使用頻度が高いボタンの画像に対して、大きい入力用凸部を形成し、それ以外のボタンの画像に対して、小さい入力用凸部を形成すれば、ユーザの操作性を向上させることができる。また、凹凸形成パネルに凹凸形成部が複数配列されているので、異なる複数のモードに応じて、ボタンの配置および大きさを調整することもできる。たとえば、シニアモードの場合には、必要最小限のボタンのみを配置するとともに、平面的に見て、大きいサイズのボタンを配置することができる。
上記第2の局面による情報入力装置において、好ましくは、凹凸形成パネルは、表示装置の上方に配置された場合に、表示装置に表示される入力用画像を視認可能な光透過率を有する部材により構成されている。このように構成すれば、凹凸形成パネルを表示装置の上方に重ねた状態で入力用画像を視認することができるので、ユーザが視認する側に凹凸形成パネルを配置することができる。これにより、ユーザは、凹凸形成部により形成された入力用凸部の凹凸形状をより明確に視認することができ、その結果、確実な入力操作を行うことができる。
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施形態による情報入力装置の全体構成を示した斜視図である。また、図2〜図12は、図1に示した本発明の一実施形態による情報入力装置の詳細な構造を示した図である。まず、図1〜図12を参照して、本発明の一実施形態によるリモートコントローラ100の構成について説明する。なお、本実施形態では、情報入力装置の一例であるリモートコントローラ100に本発明を適用した場合について説明する。
本発明の一実施形態によるリモートコントローラ100は、図1〜図3に示すように、凹凸形成パネル10と、表面保護膜20と、表示装置30とを備えている。
凹凸形成パネル10は、平面的に見て、長方形形状を有し、表示装置30の上方に重ねて配置されている。また、凹凸形成パネル10は、後述するように、凹凸形成パネル10の各部が表示装置30に表示される入力用画像を視認することが可能な光透過率を有するように構成されているため、凹凸形成パネル10全体としても、表示装置30に表示される入力用画像を視認することが可能な光透過率を有している。また、凹凸形成パネル10には、後述する凹凸形成部40がマトリクス状に配列されている。
表面保護膜20は、長方形形状を有し、凹凸形成パネル10の上方に重ねて配置されている。また、表面保護膜20は、表示装置30に表示される入力用画像を視認することが可能な光透過率を有する材料で構成されている。また、表面保護膜20は、凹凸形成パネル10の凹凸形成部40が凸形状に変形するのに伴って弾性変形可能なように構成されている。
表示装置30は、平面的に見て、長方形形状を有し、凹凸形成パネル10の下方に重ねて配置されている。また、図1および図4に示すように、表示装置30は、たとえば、チャンネル選択ボタン11aの画像、モード切替ボタン11b(図1および図2参照)の画像、および、方向ボタン11cの画像などの入力用画像を表示する機能を有している。なお、ボタン11a〜11cは、本発明の「入力用凸部」の一例である。
凹凸形成パネル10の凹凸形成部40は、図5および図6に示すように、電極41aと、エラストマ層41bと、第1エラストマ層41bの上面上に配置された可動部42と、4つの支持部43と、側壁部44とを含んでいる。なお、凹凸形成部40は、本発明の「凹凸形成装置」の一例である。また、電極41aは、本発明の「第1電極」の一例であり、エラストマ層41bは、本発明の「第1変形層」の一例である。
ここで、本実施形態では、平面的に見て正方形形状の電極41aおよびエラストマ層41bの側部が、それぞれ、周囲を取り囲む側壁部44に固定されている。また、電極41aは、後述するX方向に延びるように形成されたゲート線46およびY方向に延びるように形成されたデータ線47に電気的に接続されている。また、電極41aは、エラストマ層41bの下側表面全体に接合されている。また、電極41aは、エラストマ層41bが変形するのに伴って一体的に弾性変形することが可能なように構成されている。また、電極41aは、表示装置30により表示される入力用画像を視認することが可能な光透過率を有する、たとえば、ITO(酸化インジウムスズ)やZnO(酸化亜鉛)などの透明導電膜により構成されている。
また、エラストマ層41bは、電極41aの表面上に配置されている。また、エラストマ層41bは、絶縁性を有し、所定の圧縮力により所定量分だけ伸張することが可能で、かつ、表示装置30により表示された入力用画像を視認することが可能な光透過率を有する、たとえば、アクリル樹脂、エポキシ樹脂またはシリコン樹脂により構成されている。
また、可動部42は、エラストマ層41bの上面上に配置された電極42aと、電極42aの上面上に配置されたエラストマ層42cと、エラストマ層42cの上面上に配置された電極42bとを有している。なお、電極42aは、本発明の「第2電極」の一例であり、電極42bは、本発明の「第3電極」の一例である。また、エラストマ層42cは、本発明の「第2変形層」の一例である。また、可動部42の電極42aは、図5および図6に示すように、エラストマ層41bの上面に移動可能に当接している。また、可動部42は、図5に示すように、平面的に見て、正方形形状の電極41aおよびエラストマ層41bよりも面積(X方向長さおよびY方向長さ)が小さい円形形状に形成されている。また、可動部42は、平面的に見て、エラストマ層41bの中央に配置されるように、4つの支持部材43により側部を支持されている。また、電極42aおよび42bは、それぞれ、エラストマ層42cの下側表面全体および上側表面全体に接合されている。また、電極42aおよび42bは、それぞれ、エラストマ層42cが変形するのに伴って一体的に弾性変形することが可能なように構成されている。また、電極42aおよび42bのその他の構成については、上記した電極41aの構成と同様であり、たとえば、ITOやZnOなどの透明導電膜により構成されている。また、エラストマ層42cは、電極42aおよび42bに挟み込まれるように配置されている。また、エラストマ層42cのその他の構成については、上記したエラストマ層41bの構成と同様であり、たとえば、アクリル樹脂、エポキシ樹脂またはシリコン樹脂により構成されている。
4つの支持部43は、図6に示すように、エラストマ層41bの上面に移動可能に当接するように配置されている。また、4つの支持部43は、図5に示すように、平面的に見て、側壁部44が形成する正方形形状の対角線上に配置されている。また、支持部43の両端部は、それぞれ、側壁部44および可動部42の側部に固定されている。また、支持部43は、電極43aおよび43bと、エラストマ層43cとを有している。また、電極43aおよび43bは、それぞれ、可動部42の電極42aおよび42bに一体的に形成されている。また、エラストマ層43cも、可動部42のエラストマ層42cに一体的に形成されている。すなわち、支持部43は、弾性変形可能な柔軟性のある材料により構成されている。また、支持部43は、平面的に見て、細長形状に形成されている。これにより、支持部43は容易に座屈変形されるので、可動部42が伸縮するのを規制することなく、可動部42を支持することが可能である。また、電極43aおよび電極43bは、それぞれ、データ線47に電気的に接続されている。これにより、電極43aおよび電極43bは、それぞれ、可動部42の電極42aおよび42bをデータ線47に電気的に接続している。
側壁部44は、表示装置30に表示された入力用画像を視認することが可能な光透過率を有する、たとえば、PET(ポリエチレンテレフタラート)樹脂などにより構成されている。また、側壁部44は、電極41aおよびエラストマ層41bの横方向(面方向)の変形を規制することが可能な強度を有している。
また、側壁部44には、図3および図7に示すように、TFT(薄膜トランジスタ)45(図7参照)、ゲート線46およびデータ線47が設けられている。また、TFT45、ゲート線46およびデータ線47は、それぞれ、3層構造で構成されており、各層が、それぞれ、下側可動部41の電極41a、支持部43の電極43aおよび43bに対応している。具体的には、最下層に配置されるTFT45、ゲート線46およびデータ線47は、下側可動部41の電極41aに対応し、中間層のTFT45、ゲート線46およびデータ線47は、支持部43の電極43aに対応している。また、最上層のTFT45、ゲート線46およびデータ線47は、支持部43の電極43bに対応している。また、データ線47は、TFT45を介して、対応する電極41a、43aおよび43bに電気的に接続されている。また、ゲート線46は、各TFT45のゲートに接続されている。また、各層のTFT45、ゲート線46およびデータ線47は、一般的に知られた、いわゆるアクティブマトリクス方式を構成している。これにより、マトリクス状に配列された各凹凸形成部40の電極41a、43aおよび43bに、選択的に電圧を印加することが可能である。ここで、最上層のTFT45、ゲート線46およびデータ線47を例として、アクティブマトリクス方式の構成について説明する。
まず、ゲート線46にアドレス信号を印加すると、印加されたゲート線46に接続されたTFT45はオン状態になる。このとき、それぞれのデータ線47に電圧を印加すると、TFT45がオン状態にされた所定箇所の電極43bにのみTFT45を介して電圧が印加される。したがって、任意のゲート線46にアドレス信号を印加し、かつ、任意のデータ線47に所定の電圧を印加することにより、マトリクス状に配列された複数の電極43bのうちの、任意の電極43bにのみ選択的に電圧を印加することが可能である。また、最下層および中間層についても上記した最上層と同様に構成されているため、マトリクス状に配列された複数の電極41a、43aおよび34bのそれぞれに対して、選択的に電圧を印加することが可能である。なお、可動部42の電極42aおよび42bには、それぞれ、支持部43の電極43aおよび43bを介して、選択的に電圧を印加することが可能である。
次に、図1、図5、図6、図8、図10および図11を参照して、本発明の一実施形態によるリモートコントローラ100の凹凸形成部40による各種ボタン11a〜11cの形成動作について説明する。
ここで、本実施形態では、凹凸形成部40の電極41a、エラストマ層41bおよび可動部42は、図6に示すように、いずれの電極41a、42aおよび42bにも電圧が印加されていない場合には、平板形状を有している。そして、電極41aおよび42aに電圧を印加した場合には、電極41aおよび42a間の静電引力により、エラストマ層41bは電圧印加方向に圧縮されて、電圧印加方向に直交する方向(面方向)に伸張される。この際、図8に示すように、エラストマ層41bは、側部が側壁部44に固定されて面方向への変形が規制されているので、座屈変形して凸形状に撓む。これにより、可動部42が上方に押し上げられ、リモートコントローラ100の表面上に凸形状(ボタン)が形成される。この場合には、可動部42が拡大されることなく下側可動部41に押し上げられるので、平面的に見て小さい直径D1(図8参照)を有する、たとえば、図1に示すチャンネル選択ボタン11aなどの凸形状が形成される。
また、本実施形態では、可動部42の電極42aおよび42bに電圧を印加した場合には、電極42aおよび42b間の静電引力により、エラストマ層42cは電圧印加方向に圧縮されて、電圧印加方向に直交する方向(面方向)に伸張される。この際、図9に示すように、電極42aおよび42bも、エラストマ層42cと一体となって面方向に伸張されて、平面的に見て、可動部42全体として拡大される。また、図10に示すように、可動部42が拡大するのに伴って、4つの支持部43は座屈変形される。この状態で、電極41aに電圧を印加して、電極41aおよび42a間にも静電引力を発生されると、図11に示すように、電極41aおよびエラストマ層41bが凸形状に撓み、可動部42が上方に押し上げられる。この場合には、可動部42の電極42aが伸張した状態で、電極41aおよび電極42aとの間のエラストマ層41bを電圧印加方向に圧縮するので、エラストマ層41bをより大きな大きさで凸形状に撓ませることが可能である。これにより、大きい直径D2を有する、たとえば、図1に示すモード選択ボタン11bなどの凸形状が形成される。また、電極42aおよび電極42bの電圧の大きさを調整することにより、可動部42の拡大する割合を調整すれば、D1とD2の中間程度の大きさの直径を有する、たとえば、図1に示す方向ボタン11cなどの凸形状を形成することも可能である。
本実施形態では、上記のように、凹凸形成部40に、電極41aの表面上に配置されるエラストマ層41bを設けるとともに、エラストマ層41bの表面上に配置され、エラストマ層41b側から電極42a、エラストマ層42cおよび電極42bが積層して配置されるとともに、平面的に見て電極41aおよびエラストマ層41bよりも大きさが小さい可動部42を設けることによって、電極41aと電極42aとにのみ電圧を印加すれば、電極41aと電極41aに対して大きさの小さい電極42aとによりエラストマ層41bが変形されて平面的な大きさの小さい凸部が形成されるとともに、電極42aと電極42bとに電圧を印加した後、電極41aに電圧を印加すれば、電極42aと電極42bとの間のエラストマ層42cの伸張により、電極42aが伸張した状態(大きくなった状態)で電極41aと電極42aとの間のエラストマ層41bが変形されて平面的な大きさの大きい凸部が形成される。このように、本発明では、凹凸形成部40により、凸部の平面的な大きさを変化させることができる。また、可動部42の電極42aおよび電極42bの電圧の大きさを調整することにより、エラストマ層42cの伸張により伸張される電極42aの伸張後の大きさを調整することができるので、電極42aの大きさに応じて変形量が変化するエラストマ層41bの変形により形成される凸部の大きさを容易に調整することができる。
また、本実施形態では、凹凸形成部40が複数配列された凹凸形成パネル10と、凹凸形成パネル10に重ねて配置される表示装置30とを設け、凹凸形成パネル10を、凹凸形成部40により、表示装置30に表示される入力用画像に応じて入力用凸部を形成するように構成することによって、表示装置30が表示する、たとえば、チャンネル選択ボタン11aの画像やモード切替ボタン11bの画像などに応じて、凹凸形成部40により大きさが調整された入力用凸部を形成することができる。これにより、たとえば、使用頻度が高いボタンの画像に対して、大きい入力用凸部を形成し、それ以外のボタンの画像に対して、小さい入力用凸部を形成すれば、ユーザの操作性を向上させることができる。また、凹凸形成パネル10に凹凸形成部40が複数配列されているので、図1および図12に示すように、異なる複数のモードに応じて、ボタンの配置および大きさを調整することもできる。たとえば、シニアモードに設定した場合に、平面的に見て、チャンネル選択ボタン11aの大きさを大きくすることができるので、ユーザが容易に入力操作を行うことができる。
また、本実施形態では、支持部43を、可動部42の電極42a、エラストマ層42cおよび電極42bのそれぞれの層と同一層からなる積層構造を有するように可動部42と一体的に形成することによって、支持部43を別体として設ける必要がない分、部品点数を減らすことができる。また、支持部43に電極42aおよび電極42bとそれぞれ同一の電極層を設けることによって、支持部43を介して可動部42の電極42aおよび電極42bに電圧を印加することができる。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
たとえば、上記実施形態では、本発明の情報入力装置の一例としてリモートコントローラを示したが、本発明はこれに限らず、リモートコントローラ以外の情報入力装置にも適用可能である。
また、上記実施形態では、凹凸形成パネル10を表示装置の上方に重ねて配置する構成の例を示したが、本発明はこれに限らず、凹凸形成パネル10を表示装置の下方に配置する構成であってもよい。この場合には、表示装置に、たとえば電子ペーパのような柔軟で薄い表示装置を用いるとよい。
また、上記実施形態では、平面的に見て、電極41aおよびエラストマ層41bを正方形形状に形成し、可動部を円形形状に形成する例を示したが、本発明はこれに限らず、電極41aおよびエラストマ層41bを円形形状に形成してもよいし、可動部を正方形形状に形成してもよい。
また、上記実施形態では、可動部をエラストマ層41bの上部に移動可能に当接するように配置する構成の例を示したが、本発明はこれに限らず、可動部が伸縮することが可能であれば、たとえば、可動部をエラストマ層41bの上部に当接するように、可動部の中心部をエラストマ層41bの中心部に固定して配置してもよい。これにより、可動部の中心位置がずれるのを抑制することができる。
また、上記実施形態では、可動部をエラストマ層41bの上部に配置する構成の例を示したが、本発明はこれに限らず、図13に示すように、可動部をエラストマ層41bの下部に配置する構成にしてもよい。
また、上記実施形態では、変形層の一例としてエラストマ層を用いる例を示したが、本発明はこれに限らず、変形層として、たとえば、電圧の印加により伸張する圧電材料などを用いてもよい。
また、上記実施形態では、エラストマ層をアクリル樹脂、エポキシ樹脂、シリコン樹脂などの透明な樹脂材料により構成する例を示したが、本発明はこれに限らず、絶縁性を有し、所定の圧縮力により所定量分だけ伸張し、かつ、表示装置により表示された入力用画像を視認することが可能な光透過率を有せば、たとえば、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、シリコン樹脂以外の樹脂材料や樹脂材料以外の材料によりエラストマ層を構成してもよい。
また、上記実施形態では、電極をITOやZnOなどの透明導電膜により構成する例を示したが、本発明はこれに限らず、エラストマ層が変形するのに伴って弾性変形可能であり、かつ、表示装置により表示された入力用画像を視認することが可能な光透過率を有せば、たとえば、ITOやZnOなどの透明導電膜以外のPEDOT/PSS(ポリエチレンジオキシチオフェン)/(ポリスチレン・スルフォン酸)などの導電性有機材料により電極を構成してもよい。
また、上記実施形態では、側壁部を透明なPET樹脂により構成する例を示したが、本発明はこれに限らず、エラストマ層41bの横方向(面方向)の変形を規制することが可能な強度を有し、かつ、表示装置により表示された入力用画像を視認することが可能な光透過率を有せば、PET樹脂以外の材料により側壁部を構成してもよい。
また、上記実施形態では、凹凸形成部をマトリクス状に配置する例を示したが、本発明はこれに限らず、マトリクス状以外の、たとえば、千鳥配列に配置してもよい。
本発明の一実施形態による情報入力装置の全体構成を示した斜視図である。 本発明の一実施形態によるリモートコントローラの全体構成示す側面図である。 本発明の一実施形態によるリモートコントローラの全体構成を示す分解斜視図である。 本発明の一実施形態によるリモートコントローラの全体構成示す平面図である。 本発明の一実施形態によるリモートコントローラの凹凸形成部を示す平面図である。 図5の200−200線に沿った断面図である。 本発明の一実施形態によるリモートコントローラの凹凸変形パネルを示す拡大斜視図である。 本発明の一実施形態によるリモートコントローラの凹凸形成部が変形する様子を模式的に示す断面図である。 図11の300−300線に沿った断面図である。 本発明の一実施形態によるリモートコントローラの凹凸形成部が変形する様子を模式的に示す平面図である。 本発明の一実施形態によるリモートコントローラの凹凸形成部が変形する様子を模式的に示す断面図である。 図1に示した情報入力装置とは異なるモードでの情報入力装置の全体構成を示した斜視図である。 本発明の一実施形態によるリモートコントローラの変形例を示した図である。
符号の説明
10 凹凸形成パネル
11a〜11c ボタン(入力用凸部)
30 表示装置
40 凹凸形成部(凹凸形成装置)
41a 電極(第1電極)
41b エラストマ層(第1変形層)
42 可動部
42a 電極(第2電極)
42b 電極(第3電極)
42c エラストマ層(第2変形層)
43 支持部
44 側壁部
100 リモートコントローラ(情報入力装置)

Claims (6)

  1. 第1電極と、
    前記第1電極の表面上に配置される第1変形層と、
    前記第1変形層の表面上に配置され、前記第1変形層側から第2電極、第2変形層および第3電極が積層して配置されるとともに、平面的に見て前記第1電極および前記第1変形層よりも大きさが小さい可動部と、
    前記第1変形層の側部を固定する側壁部とを備え、
    前記可動部の前記第2電極は、前記第1変形層に対して伸縮可能に当接するように配置されている、凹凸形成装置。
  2. 前記可動部の前記2電極および前記第3電極のうちの少なくとも前記第1変形層側の前記第2電極は、前記第2変形層が伸縮するのに伴って前記第1変形層の表面に沿った方向に伸縮するように構成されている、請求項1に記載の凹凸形成装置。
  3. 平面的に見て、前記第1変形層のほぼ中央に配置されるように前記可動部を伸縮可能に支持する支持部をさらに備える、請求項1または2に記載の凹凸形成装置。
  4. 前記支持部は、前記可動部の前記第2電極、前記第2変形層および前記第3電極のそれぞれの層と同一層からなる積層構造を有するように前記可動部と一体的に形成されている、請求項3に記載の凹凸形成装置。
  5. 第1電極と、前記第1電極の表面上に配置される第1変形層と、前記第1変形層の表面上に配置され、前記第1変形層側から第2電極、第2変形層および第3電極が積層して配置されるとともに、平面的に見て前記第1電極および前記第1変形層よりも大きさが小さい可動部と、前記第1変形層の側部を固定する側壁部とを含み、前記第1変形層に対して伸縮可能に当接するように前記可動部の前記第2電極が配置された複数の凹凸形成部が配列された凹凸形成パネルと、
    前記凹凸形成パネルに重ねて配置される表示装置とを備え、
    前記凹凸形成パネルは、前記凹凸形成部により、前記表示装置に表示される入力用画像に応じて入力用凸部を形成するように構成されている、情報入力装置。
  6. 前記凹凸形成パネルは、前記表示装置の上方に配置された場合に、前記表示装置に表示される入力用画像を視認可能な光透過率を有する部材により構成されている、請求項5に記載の情報入力装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114008568A (zh) * 2019-06-28 2022-02-01 松下知识产权经营株式会社 输入装置

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