JP2009180813A - Drumstick and electronic drum - Google Patents
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Abstract
Description
この発明は、ドラムスティックおよび電子ドラムに関する。 The present invention relates to a drum stick and an electronic drum.
ドラム演奏において、快適な演奏を行うために重要な要素として、ドラムスティックを介して演奏者の手に伝わる手応えがある。アコースティックドラムをドラムスティックで叩いた場合、ドラムスティックの先端部は、皮製のドラム面への衝突後、ドラム面からの反発力を受け、この反発力がドラムスティックを介して演奏者の手に伝わる。そして、この反発力がアコースティックドラムの演奏時の快適な手応えを生み出している。また、この反発力が発生するため、連打が容易になる。
ところで、ドラム演奏の練習用のドラムパッドをドラムスティックにより叩く場合や電子ドラムをドラムスティックにより叩く場合がある。これらのものの多くは、被打撃部がゴム製であり、ドラムスティックにより叩かれたとき、アコースティックドラムの場合のような反発力をドラムスティックに与えない。このため、この種のドラムパッドや電子ドラムをドラムスティックにより叩く演奏は、アコースティックドラムの演奏時により得られるような手応えが得られず、演奏の快適さに欠け、また、連打も困難であるという問題があった。 There are cases where a drum pad for practicing drum performance is hit with a drum stick or an electronic drum is hit with a drum stick. In many of these, the hit part is made of rubber, and when struck by a drum stick, it does not give a repulsive force to the drum stick as in the case of an acoustic drum. For this reason, the performance of hitting this kind of drum pad or electronic drum with a drumstick does not provide the response that is obtained when playing an acoustic drum, lacks the comfort of performance, and is difficult to play repeatedly. There was a problem.
この発明は、以上説明した事情に鑑みてなされたものであり、アコースティックドラム以外のものをドラムスティックにより叩いた場合においても、アコースティックドラムの演奏時のような手応えをユーザに感じさせる技術的手段を提供することを目的とする。 The present invention has been made in view of the circumstances described above, and technical means for making the user feel a response like when playing an acoustic drum even when the drum other than the acoustic drum is hit with a drum stick. The purpose is to provide.
この発明は、当該ドラムスティックの打撃部が被打撃部を打撃するときの打撃強度を測定する打撃強度測定手段と、前記打撃部が前記被打撃部を打撃するときに前記被打撃部に加える圧力を前記打撃強度測定手段により測定される打撃強度に応じて制御する反発力制御手段とを具備することを特徴とするドラムスティックを提供する。
また、この発明は、当該電子ドラムの被打撃部が打撃部により打撃されるときの打撃強度を測定する打撃強度測定手段と、前記被打撃部の前記打撃部に対する反発力を前記打撃強度測定手段により測定される打撃強度に応じて制御する反発力制御手段とを具備することを特徴とする電子ドラムを提供する。
この発明によれば、打撃部が被打撃部を打撃するとき、その打撃強度に応じた反発力が被打撃部から打撃部に与えられる。従って、ユーザは、打撃部を介して快適な反発力を感じつつ演奏を行うことができる。
The present invention provides a striking strength measuring means for measuring a striking strength when the striking portion of the drum stick strikes the striking portion, and a pressure applied to the striking portion when the striking portion strikes the striking portion. A drum stick comprising: a repulsive force control means for controlling the repulsive force according to the striking strength measured by the striking strength measuring means.
Further, the present invention provides a striking strength measuring means for measuring a striking strength when the striking portion of the electronic drum is hit by the striking portion, and a repelling force of the striking portion with respect to the striking portion as the striking strength measuring means. There is provided an electronic drum comprising a repulsive force control means for controlling in accordance with the striking strength measured by the above.
According to this invention, when the hitting part hits the hit part, a repulsive force corresponding to the hitting strength is applied from the hit part to the hit part. Therefore, the user can perform a performance while feeling a comfortable repulsive force through the hitting portion.
なお、ドラムスティックに関する文献としては、特許文献1および2がある。ここで、特許文献1に開示のドラムスティックは、打撃部と把持部との間にコイルバネを介在させた構成を有する。また、特許文献2は、掌に収まる把持部の途中の部分にコイルバネを介在させた構成を有する。しかし、特許文献1に開示の技術は、打撃部と把持部とが弾性結合されたドラムスティックを提供することを目的とするものであり、特許文献2に開示の技術はドラムスティックによる被打撃部の打撃の際に演奏者の掌に伝わる衝撃を緩和することを目的とするものである。ドラムスティックの打撃部が被打撃部を打撃するときの打撃強度を測定し、この打撃強度に応じた反発力を被打撃部から打撃部に与えるという技術的思想に関する開示ないし示唆は特許文献1および2にはない。 Note that there are Patent Documents 1 and 2 as documents relating to the drumstick. Here, the drum stick disclosed in Patent Document 1 has a configuration in which a coil spring is interposed between the striking portion and the grip portion. Further, Patent Document 2 has a configuration in which a coil spring is interposed in the middle part of the gripping part that fits in the palm. However, the technique disclosed in Patent Document 1 is intended to provide a drum stick in which the hitting part and the gripping part are elastically coupled, and the technique disclosed in Patent Document 2 is a hit part by a drum stick. The purpose is to alleviate the impact transmitted to the performer's palm when hitting. The disclosure or suggestion regarding the technical idea of measuring the striking strength when the striking portion of the drumstick strikes the striking portion and applying the repulsive force according to the striking strength from the striking portion to the striking portion is disclosed in Patent Document 1 and Not in 2.
以下、図面を参照し、この発明の実施の形態を説明する。 Embodiments of the present invention will be described below with reference to the drawings.
<第1実施形態>
図1(a)および(b)は、この発明の第1実施形態であるドラムスティックの構成を示す図である。本実施形態によるドラムスティックは、打撃部である卵形のチップ11のある先端部10と、把持部寄りの部分である棒部20とに分かれている。そして、先端部10は、棒部20に固定された軸21廻りに回動し得るように棒部20に取り付けられている。図1(a)には、先端部10が回動しておらず、棒部20と同じ方向に真っ直ぐに延びた状態が示されており、図1(b)には、先端部10が軸21廻りに回動した状態が示されている。本実施形態では、軸21が下側になるようにユーザにドラムスティックを持たせる。棒部20の内部には、加速度センサ22と、アクチュエータ23と、反発力制御部24が設けられている。加速度センサ22は、棒部20内の先端部10寄りの位置にある。この加速度センサ22は、1軸の加速度センサであり、軸21が下側に位置している状態において、上下方向の加速度を検出し、その加速度の大きさを示す加速度検出信号を出力する。アクチュエータ23からはロッド23Rが突出しており、このロッド23Rの先端部は、ドラムスティックの先端部10に連結されている。アクチュエータ23は、反発力制御部24による制御の下、ロッド23Rを並進駆動し、先端部10を軸21廻りに回動駆動する装置である。反発力制御部24は、加速度センサ22から出力される加速度検出信号に基づいて、打撃部であるチップ11が板やゴム等の被打撃部を打撃するときの打撃強度を求め、この打撃強度に応じてアクチュエータ23がロッド23Rを介して先端部10に加える圧力を制御する。
<First Embodiment>
FIGS. 1A and 1B are diagrams showing the configuration of a drum stick according to the first embodiment of the present invention. The drum stick according to the present embodiment is divided into a
本実施形態の動作は次の通りである。まず、反発力制御部24は、上から下へ向かう方向の加速度を示す正の加速度検出信号が加速度センサ22から出力される期間は、ドラムスティックが振り下ろされているとみなし、この間の加速度検出信号を監視する。そして、加速度検出信号の極性が正から負へ転じると、反発力制御部24は、ドラムスティックの打撃部であるチップ11が被打撃部に衝突したとみなし、チップ11による被打撃部の打撃強度を求める。この打撃強度の算出方法には、各種考えられるが、例えば加速度検出信号を積分してドラムスティックの速度を求め、チップ11の被打撃部への衝突時における速度の2乗値からチップ11の運動エネルギーまたは運動量を求め、これを打撃強度としてもよい。
The operation of this embodiment is as follows. First, the repulsive
次に反発力制御部24は、求めた打撃強度に応じた圧力がロッド23Rを介して先端部10に加わるように、アクチュエータ23が発生する圧力を制御する。この圧力制御に関しても、各種の態様が考えられるが、例えば次のようにしてもよい。まず、先端部10に加える圧力の波形を例えばROMに予め記憶しておく。そして、チップ11の被打撃部への衝突検出時には、このROMから圧力波形を読み出し、打撃強度に応じたゲインを乗算し、このゲイン乗算後の圧力波形が示す圧力をアクチュエータ23に発生させるのである。
Next, the repulsive
このようにしてアクチュエータ23から先端部10に圧力が与えられると、ドラムスティックの先端部10は、図1(b)に例示するように軸21廻りに回動し、先端部10のチップ11はアクチュエータ23からの圧力により被打撃部に押し当てられる。その際、チップ11を被打撃部に押し当てる圧力に対抗する反発力が被打撃部からチップ11に与えられ、この反発力がドラムスティックを介してユーザの手に伝達される。従って、ユーザは、木製やゴム製の板など、アコースティックドラムでないものをドラムスティックにより叩いた場合でも、アコースティックドラムの演奏時と同様な手応えを感じることができる。
When pressure is applied to the
<第2実施形態>
図2はこの発明の第2実施形態であるドラムスティックの構成を示す図である。上記第1実施形態において先端部10は一方向にしか曲げることができなかった。本実施形態によるドラムスティックは、先端部10を自由な方向に曲げることが可能な構成となっている。
Second Embodiment
FIG. 2 is a diagram showing a configuration of a drum stick according to a second embodiment of the present invention. In the first embodiment, the
図2では、理解を容易にするため、棒部20において先端部10が取り付けられている部分の断面構造が示されている。図示のように、先端部10の端面には連結用の球体12が棒状部を介して固定されており、この球体12は、棒部20の端面に設けられた球状の空洞内に収容されている。従って、先端部10は、棒部20の空洞内に収められた球体12を支点として自在に旋回可能である。
In FIG. 2, for easy understanding, a cross-sectional structure of a portion of the
棒部20内には、加速度センサ22Aと、アクチュエータ23Aと、反発力制御部24Aが収容されている。本実施形態における加速度センサ22Aは、3軸の加速度センサであり、加速度センサ22Aに働く加速度ベクトルの互いに直交した3本の軸方向の成分を検出し、各加速度成分の大きさを示す加速度検出信号を出力する。アクチュエータ23Aからは円をなすように配列された複数本のロッド23Rが突出しており、各ロッド23Rは先端部10の端面に各々の先端を当接させている。アクチュエータ23Aは、反発力制御部24Aによる制御の下、複数本のロッド23Rを並進駆動し、先端部10を球体12を支点として旋回駆動する装置である。反発力制御部24Aは、加速度センサ22Aから出力される加速度検出信号に基づいて、打撃部であるチップ11が板やゴム等の被打撃部を打撃するときの打撃強度を求め、この打撃強度に応じてアクチュエータ23Aが複数本のロッド23Rを各々介して先端部10に加える各圧力を制御する。
In the
本実施形態の動作は次の通りである。まず、反発力制御部24は、加速度センサ22Aが出力する加速度検出信号が示す3軸方向の加速度成分を監視する。そして、3軸方向の加速度成分の急激な変化(例えば1または2つの成分の極性の反転)を検出すると、反発力制御部24Aは、ドラムスティックの打撃部であるチップ11が被打撃部に衝突したとみなし、上記第1実施形態と同様、チップ11による被打撃部の打撃強度を求める。
The operation of this embodiment is as follows. First, the repulsive
次に反発力制御部24Aは、打撃直前に加速度センサ22Aから出力された加速度検出信号に基づいて打撃直前の加速度ベクトルの方向を求め、加速度ベクトルの方向に先端部10を曲げる圧力であって、打撃強度に応じた圧力が複数本のロッド23Rを介して先端部10に加わるように、アクチュエータ23Aが発生する駆動力を制御する。さらに詳述すると、反発力制御部24Aは、複数本のロッド23Rのうち打撃直前の加速度ベクトルの始点側(上流側)に位置するロッド23Rと終点側(下流側)に位置するロッド23Rを求める。そして、反発力制御部24Aは、加速度ベクトルの始点側に位置するロッド23Rの先端は突き出させ、終点側に位置するロッド23Rの先端は後退させ、それ以外の各ロッドRは始点側から終点側に向かうに従って突出長が短くなるように、アクチュエータ23Aが各ロッドRを並進駆動するときの駆動距離の比率を決定する。そして、打撃強度に応じた大きさの圧力が先端部10に加わるように、アクチュエータ23Aが複数本のロッド23Rを介して先端部10に与える圧力を制御する。
Next, the repulsive
本実施形態においても、上記第1実施形態と同様、ユーザは、木製やゴム製の板など、アコースティックドラムでないものをドラムスティックにより叩いた場合でも、アコースティックドラムの演奏時と同様な手応えを感じることができる。また、本実施形態によるドラムスティックでは、打撃直前におけるドラムスティックの加速度ベクトルの方向が自動的に検出され、この方向に先端部10を曲げる圧力がアクチュエータ23Aにより発生される。従って、ユーザは、ドラムスティックを手に持つ際のドラムスティックの方向如何に拘わらず、打撃時には、打撃方向と同じ方向の圧力を先端部10に与え、適切な手応えをユーザに感じさせることができる。
In this embodiment as well, as in the first embodiment, the user feels the same response as when playing an acoustic drum even when the user does not hit an acoustic drum such as a wooden or rubber plate with a drumstick. Can do. Further, in the drum stick according to the present embodiment, the direction of the acceleration vector of the drum stick immediately before hitting is automatically detected, and a pressure for bending the
<第3実施形態>
図3はこの発明の第3実施形態であるドラムスティックの構成を示す図である。このドラムスティックにおいて、打撃部であるチップ11Bは、空気溜め13Bを内部に持った卵形の弾性体であり、空気溜めに蓄える空気量を増加させることによりゴム風船のように膨らませることが可能である。ドラムスティックにおけるチップ11Bを除いた棒部20Bの内部には、加速度センサ22Bと、アクチュエータ23Bと、反発力制御部24Bが設けられている。また、棒部20Bの内部には、空気溜め13Bに空気を導入する導管25Bと、この導管25Bよりも管径が大きく、導管25Bと連通したシリンダ26Bが形成されている。そして、シリンダ26Bには、アクチュエータ23Bから突出したピストン27Bが挿入されている。アクチュエータ23Bは、反発力制御部24Bによる制御の下、ピストン27Bを進退させ、空気溜め13Bに溜める空気量を増減させ、チップ11Bを膨張させ、または収縮させる装置である。加速度センサ22Bは、上記第2実施形態と同様な3軸の加速度センサである。反発力制御部24Bは、加速度センサ22Bが出力する加速度検出信号の急激な変化を検出することによりチップ11Bによる被打撃部の打撃を検出するとともに打撃強度を検出する。そして、反発力制御部24Bは、チップ11Bが適度に膨張して、打撃強度に応じた圧力がチップ11Bから被打撃部に加わるように、アクチュエータ23Bによるピストン27Bの駆動量を制御する。
本実施形態においても上記第2実施形態と同様な効果が得られる。
<Third Embodiment>
FIG. 3 is a diagram showing the configuration of a drum stick according to a third embodiment of the present invention. In this drum stick, the
Also in this embodiment, the same effect as the second embodiment can be obtained.
<第4実施形態>
図4(a)および(b)はこの発明の第4実施形態であるドラムスティックの構成を示す図である。上記第1および第2実施形態と同様、ドラムスティックは、チップ11を有する先端部10と、棒部20に分かれている。そして、本実施形態では、先端部10と棒部20は弾性棒31により連結されている。また、先端部10の端面と棒部20の端面との間には、弾性棒31を取り囲むように弾性体による空気溜め32が挿入されている。棒部20の内部には、上記第3実施形態における加速度センサ22B、ピストン27Bを有するアクチュエータ23B、反発力制御部24B、導管25Bおよびシリンダ26Bに相当するものが設けられている。ただし、本実施形態において、導管25Bに相当する導管は、空気溜め32に空気を導く。
<Fourth embodiment>
4 (a) and 4 (b) are views showing a configuration of a drum stick according to a fourth embodiment of the present invention. As in the first and second embodiments, the drumstick is divided into a
通常の状態では、空気溜め32には適度な量の空気が溜まっており、僅かであるがさらに空気を蓄える余裕がある。この状態において、ユーザがドラムスティックを振り下ろし、チップ11を被打撃部40に叩きつけると、図4(a)に例示すように、弾性棒31が撓んで、先端部10が棒部20に対して曲がる。このチップ11による被打撃部40の打撃の際、ドラムスティックでは上記第3実施形態と同様な制御が行われ、打撃強度に応じた空気圧で空気溜め32が膨らむように空気溜め32に空気が送り込まれる。この結果、図4(b)に例示するように、空気溜め32が膨らみ、この空気溜め32からの圧力が、先端部10を棒部20に対して一直線にする。これにより先端部10が被打撃部40に押し当てられる。その際に、被打撃部40からの反発力がドラムスティックを介してユーザの手に伝わり、ユーザは演奏の手応えを感じ取る。
本実施形態においても上記第3実施形態と同様な効果が得られる。
In a normal state, an appropriate amount of air is stored in the
Also in this embodiment, the same effect as the third embodiment can be obtained.
<第5実施形態>
図5はこの発明の第5実施形態である電子ドラムの構成を示す図である。本実施形態による電子ドラムは、通常の電子ドラムに対して改良を加え、ドラムスティックにより被打撃部であるドラムパッド50を叩くユーザに対し、アコースティックドラムを叩いた場合と同様な手応えを与えるようにしたものである。
<Fifth Embodiment>
FIG. 5 is a diagram showing the configuration of an electronic drum according to the fifth embodiment of the present invention. The electronic drum according to the present embodiment is improved from the normal electronic drum so that the user who hits the
本実施形態による電子ドラムの改良点は次の通りである。まず、被打撃部であるドラムパッド50を上下動し得るように支持する構成とした。そして、このドラムパッド50を上下動するアクチュエータ61を設けるとともに、ドラムパッド50に固定された圧電センサ51の出力信号に基づいてアクチュエータ61を制御する反発力制御部62を設けた。ここで、通常の電子ドラムと同様、圧電センサ51は、ドラムパッド50の振動を検出するセンサであり、その出力信号は音源に送られ、楽音信号を発生するトリガとなる。反発力制御部62は、この圧電センサ51の出力信号波形に基づいて、ドラムスティック70がドラムパッド50を打撃するときの打撃強度を求め、この打撃強度に応じた圧力がドラムパッド50からドラムスティック70に返されるように、アクチュエータ61によるドラムパッド50の持ち上げ量を制御する。
The improvements of the electronic drum according to this embodiment are as follows. First, the
本実施形態によれば、ユーザがドラムスティック70によりドラムパッド50を叩くとき、その打撃強度に応じた反発力がドラムパッド50からドラムスティイク70に返される。従って、ユーザは、アコースティックドラムを叩いた場合と同様な手応えを感じることができる。
According to the present embodiment, when the user strikes the
<第6実施形態>
図6はこの発明の第6実施形態である電子ドラムの機能構成を示すブロック図である。
アコースティックドラムは、皮またはポリエステルフィルム等のプラスチックフィルムからなるドラムヘッドを環状の枠(リム)に張設した構成となっている。このため、ドラムスティックによりドラムヘッドを叩くときにドラムヘッドから返ってくる反発力は、ドラムヘッド上の打点の位置に依存して変化する。本実施形態は、このような打撃時における反発力の打点位置に対する依存性を電子ドラムにおいても再現できるようにしたものである。
<Sixth Embodiment>
FIG. 6 is a block diagram showing a functional configuration of an electronic drum according to the sixth embodiment of the present invention.
The acoustic drum has a configuration in which a drum head made of a plastic film such as leather or polyester film is stretched around an annular frame (rim). For this reason, the repulsive force returned from the drum head when the drum head is hit with the drum stick varies depending on the position of the hit point on the drum head. In the present embodiment, the dependency of the repulsive force on the hitting point position at the time of hitting can be reproduced even on an electronic drum.
図6において、打撃強度検出センサ63は、ドラムスティックがドラムパッド50を叩くときの打撃強度を検出するためのセンサである。この打撃強度検出センサ63は、上記第5実施形態のように、楽音信号発生のトリガとなる信号を得るための圧電センサ51を利用してもよいし、加速度センサ等の他のセンサを用いてもよい。ドラムパッド50がドラムスティックから受け取る運動エネルギーを正確に反映した信号を出力するセンサを打撃強度検出センサ63として用いることが好ましい。
In FIG. 6, a striking
打点位置検出部64は、ドラムスティックがドラムパッド50を叩く位置を検出する装置である。アコースティックドラムの場合、打撃時における反発力の大きさは、ドラムヘッドの中心から打点位置までの距離に依存する。従って、この打点位置検出部64は、ドラムパッド50の中心から打点位置までの距離を示す信号を出力するものであればよい。
The hit point
打点位置検出部64の構成には各種考えられるが、例えば特許文献3に開示されているように、ドラムパッド50上において中心から等距離だけ離れた位置に設けられた複数の振動検出センサと、この複数の振動検出センサの各々が検出する振動波形の開始時刻の時間差に基づいて打点位置を演算する装置とにより打点位置検出部64を構成してもよい。
Various configurations of the hit point
あるいは特許文献4に開示されているように、導電性皮膜と同心円をなす複数の円環状の導電領域を有するベース部材とをスペーサを介して対向させたものをドラムパッド50の直下に配置した構成を採用してもよい。この構成によると、ドラムパッド50が叩かれたときに、その打点位置において1個の円環状の導電領域と導電性皮膜が接触して導電する。そこで、複数の円環状の導電領域の中から導電性皮膜と導通した1個の導電領域を検出し、その導電領域に打点があると判定するのである。この構成においても、打点位置をリアルタイムに検出することが可能である。
Alternatively, as disclosed in
反発力制御部62Aは、打撃強度検出センサ63の出力信号に基づいて、ドラムスティックによるドラムパッド50の打撃を検出するとともに打撃強度を検出し、打撃強度に応じた反発力がドラムパッド50からドラムスティックに与えられるようにアクチュエータ61を制御する。その際、本実施形態における反発力制御部62Aは、打点位置検出部64が検出する打点位置に従って、打撃強度に対する反発力(すなわち、アクチュエータ61がドラムパッド50に与える圧力)の依存性を変化させる。ここで、反発力は、例えば打撃強度と打点位置のドラムパッド50の中心からの距離を独立変数とし、反発力を従属変数とする関数を用いた演算処理により求めてもよいし、打撃強度と打点位置のドラムパッド50の中心からの距離の組を反発力に対応付けるテーブルを予め記憶しておき、このテーブルを参照することにより求めてもよい。あるいは、各種の打点位置に対応付けて、打撃時における反発力の波形を予め記憶しておき、打撃検出時には、その打点位置に対応した反発力の波形を読み出し、これに打撃強度に応じたゲインを乗算し、このゲイン乗算後の反発力がドラムパッド50から発生するようにアクチュエータ61の制御を行ってもよい。
The repulsive
以上のように、本実施形態によれば、アコースティックドラムの演奏と同様、打点位置により異なった反発力をドラムパッド50からドラムスティックに与えることができる。
As described above, according to the present embodiment, the repulsive force that varies depending on the striking point position can be applied from the
以上、この発明の一実施形態を説明したが、この発明には、他にも各種の実施形態が考えられる。例えば次の通りである。 Although one embodiment of the present invention has been described above, various other embodiments are conceivable for the present invention. For example:
(1)アコースティックドラムの演奏において、ドラムヘッドの打撃時における打撃強度とドラムスティックが受ける反発力の大きさとの関係は必ずしも比例関係ではなく、また、ドラムヘッドの材質や張力、ドラムスティックの材質等に依存すると考えられる。そこで、上記第1〜第6実施形態を次のように変形してもよい。まず、図7に例示するような打撃強度と反発力の関係を示す複数種類の特性A〜Dを示す関数またはテーブルを作成するとともに、ドラムスティックの材質、ドラムヘッドの材質、ドラムヘッドの張力等を示す各種のパラメータの組を特性A〜Dのいずれかに対応付けるテーブルを作成し、ドラムステッィク(上記第1〜第4実施形態を変形する場合)または電子ドラム(上記第5または第6実施形態を変形する場合)の反発力制御部に記憶させる。また、ドラムスティックまたは電子ドラムには、ドラムヘッドの材質や張力、ドラムスティックの材質等を指定するための操作子を設ける。そして、反発力制御部には、ユーザが操作子の操作により指定したドラムスティックの材質、ドラムヘッドの材質、ドラムヘッドの張力等の組に対応した特性を示す関数またはテーブルに従って、打撃強度に対応した反発力を算出させるのである。この態様によれば、ドラムスティックによりアコースティックドラム以外のものを叩く場合または電子ドラムを叩く場合に、所望のアコースティックドラムおよび所望のドラムスティックを用いた演奏時に得られる手応えと同様な手応えを得ることができる。 (1) In the performance of an acoustic drum, the relationship between the impact strength when the drum head is struck and the magnitude of the repulsive force received by the drum stick is not necessarily proportional, and the material and tension of the drum head, the material of the drum stick, etc. It is thought that it depends on. Therefore, the first to sixth embodiments may be modified as follows. First, a function or table showing a plurality of types of characteristics A to D showing the relationship between the impact strength and the repulsive force as illustrated in FIG. 7 is created, and the material of the drum stick, the material of the drum head, the tension of the drum head, etc. A table for associating a set of various parameters indicating any of the characteristics A to D with a drum stick (when the first to fourth embodiments are modified) or an electronic drum (the fifth or sixth embodiment) Is stored in the repulsive force control unit. The drum stick or the electronic drum is provided with an operation element for designating the material and tension of the drum head, the material of the drum stick, and the like. The repulsive force control unit corresponds to the striking strength according to a function or table indicating characteristics corresponding to a set of drum stick material, drum head material, drum head tension and the like specified by the operation of the operator. The calculated repulsive force is calculated. According to this aspect, when hitting a drum stick other than the acoustic drum or hitting the electronic drum, the response similar to the response obtained during performance using the desired acoustic drum and the desired drum stick can be obtained. it can.
(2)上記第1〜第4実施形態によるドラムステッィクは、打撃部を駆動する機能を備えている。そこで、この機能を利用した自動演奏機能をドラムステッィクに設けてもよい。図8は第1実施形態によるドラムステッィクに自動演奏機能を追加したドラムスティックの機能構成を示すブロック図である。このドラムスティックでは、上記第1実施形態のものに対し、外部の装置から無線区間を介してノートオンメッセージを受け取る無線通信部28が追加されている。図示しない操作子の操作により自動演奏の指示が与えられた場合、反発力制御部24は、無線通信部28がノートオンメッセージを受信する毎に、アクチュエータ23に先端部10を駆動させる。図9はこのようにして行われる自動ドラム演奏の様子を例示するものである。ドラムスティックに自動演奏を行わせる場合、図示のように、先端のチップ11をドラムヘッド80に置き、ドラムスティックの把持部を適当な支点81により支持する。ユーザが把持部を軽く持って、そのような支点の役割を果たしてもよい。この状態において、無線通信部28がノートオンメッセージを受信すると(図9(a)参照)、反発力制御部24がアクチュエータ23に先端部10を駆動させるため、ドラムスティックのチップ11がドラムヘッド80から浮く(図9(b)参照)。その後、チップ11が落下してドラムヘッド80を叩き、ドラム音が鳴る(図9(c)参照)。無線通信部28がノートオンメッセージを受信する毎に、このような動作が行われ、自動ドラム演奏が実現される。
(2) The drum stick according to the first to fourth embodiments has a function of driving the striking portion. Therefore, an automatic performance function using this function may be provided in the drum stick. FIG. 8 is a block diagram showing a functional configuration of a drum stick in which an automatic performance function is added to the drum stick according to the first embodiment. In the drum stick, a
(3)上記各実施形態において、打撃強度を測定するためのセンサとして、加速度センサや圧電センサを用いたが、これはあくまでも一例であり、打撃部および被打撃部間に働く圧力を測定する圧力センサ等、各種のセンサを打撃強度を測定するためのセンサとして利用可能である。 (3) In each of the above embodiments, an acceleration sensor or a piezoelectric sensor is used as a sensor for measuring the impact strength. However, this is only an example, and pressure for measuring the pressure acting between the impacted portion and the impacted portion. Various sensors such as sensors can be used as sensors for measuring the impact strength.
(4)電子ドラムの実施形態では、ドラムパッドを複数の区域に分割し、区域毎に打撃強度を測定するためのセンサと当該区域を駆動して反発力を発生するアクチュエータを設け、区域毎に異なった態様で打撃強度に応じた反発力を発生するようにしてもよい。 (4) In the embodiment of the electronic drum, the drum pad is divided into a plurality of areas, and a sensor for measuring the impact strength for each area and an actuator for driving the area to generate a repulsive force are provided. You may make it generate | occur | produce the repulsive force according to impact strength in a different aspect.
(5)ドラムスティックの実施形態において、打撃強度を測定するためのセンサ(第1〜第4実施形態では加速度センサ)の出力信号波形を無線通信手段等の通信手段により外部に取り出し、この出力信号波形に応じた音色や大きさを持った楽音を音源から発生するように構成してもよい。ここで、被打撃部がゴム製のドラムパッド等である場合、ドラムスティックにより叩いても大きな音が発生しない。従って、被打撃部をドラムスティックにより叩くことによりアコースティックドラムと同様な手応えを感じながら、ドラムスティックによる被打撃部の打撃に応じた楽音を音源から発生させ、ドラム演奏を行うことができる。 (5) In the embodiment of the drumstick, the output signal waveform of a sensor for measuring the impact strength (acceleration sensor in the first to fourth embodiments) is taken out by communication means such as wireless communication means, and this output signal You may comprise so that the musical sound with the tone color and magnitude | size according to a waveform may be generated from a sound source. Here, when the hit part is a rubber drum pad or the like, no loud sound is generated even if it is hit with a drum stick. Therefore, a drum performance can be performed by generating a musical sound from the sound source according to the hitting of the hit portion by the drum stick while feeling the same response as the acoustic drum by hitting the hit portion with the drum stick.
(6)厳密には、ドラムスティックが被打撃面から受ける反発力は、打撃時におけるドラムスティックの運動エネルギーまたは運動量が同じであっても、ドラムスティックの打撃方向と被打撃面とがなす角度により異なったものとなる。そこで、ドラムスティックの実施形態では、ドラムスティックがドラムパッド等の被打撃面を叩く際の打撃方向と被打撃面とがなす角度を求め、ドラムスティックの運動エネルギーと打撃角度の両方に基づいて、ドラムスティックに与える反発力を決定するようにしてもよい。例えば、打撃角度が90°である場合にドラムスティックの運動エネルギーに対する反発力の比率を最大とし、打撃角度の90°からのずれ量に応じて、ドラムスティックの運動エネルギーに対する反発力の比率を低下させる。 (6) Strictly speaking, the repulsive force that the drum stick receives from the striking surface depends on the angle between the striking direction of the drum stick and the striking surface even if the kinetic energy or momentum of the drum stick at the time of striking is the same. It will be different. Therefore, in the embodiment of the drumstick, the angle between the striking direction and the striking surface when the drumstick strikes the striking surface such as a drum pad is obtained, and based on both the kinetic energy and the striking angle of the drumstick, You may make it determine the repulsive force given to a drumstick. For example, when the striking angle is 90 °, the ratio of the repulsive force to the kinetic energy of the drumstick is maximized, and the ratio of the repulsive force to the kinetic energy of the drumstick is reduced according to the amount of deviation from the striking angle of 90 °. Let
(7)打撃強度と被打撃面からドラムスティックが受ける反発力との関係は、ドラム、シンバル等の打撃対象物により異なる。また、ドラムスティックが被打撃面に至るまでのドラムスティックの移動方向は、演奏者から見たドラム、シンバル等の被打撃物の位置に依存する。そこで、打撃方向の水平方向に対する角度を打撃角度として検出するセンサをドラムスティックに設け、このセンサが検出する打撃角度に応じて、想定する被打撃物を切り換え、その想定する被打撃物に対応した反発力をドラムスティックに与えるようにしてもよい。例えば打撃角度が45%以下である場合には、演奏者がアコースティックドラムを被打撃物と想定して打撃を行っているとみなして、アコースティックドラムに対応した反発力をドラムスティックに与える。また、例えば打撃角度が45%以上である場合には、演奏者がシンバルを被打撃物と想定して打撃を行っているとみなして、シンバルに対応した反発力をドラムスティックに与えるのである。この態様によれば、演奏者が打撃角度を各種変えてドラムスティックによる打撃を行った場合に、打撃角度によって決まる各種の被打撃物に対応した手応えを演奏者に与えることができる。 (7) The relationship between the striking strength and the repulsive force received by the drumstick from the striking surface varies depending on the striking object such as a drum or cymbal. Further, the moving direction of the drum stick until the drum stick reaches the hit surface depends on the position of the hit object such as a drum or a cymbal as viewed from the performer. Therefore, a sensor that detects the angle of the striking direction with respect to the horizontal direction as a striking angle is provided on the drumstick, and the assumed hitting object is switched according to the striking angle detected by this sensor, and it corresponds to the assumed hitting object. You may make it give a repulsive force to a drumstick. For example, when the hitting angle is 45% or less, it is considered that the player is hitting the acoustic drum as an hit object, and a repulsive force corresponding to the acoustic drum is given to the drumstick. Further, for example, when the hitting angle is 45% or more, it is considered that the player is hitting the cymbals as an hit object, and a repulsive force corresponding to the cymbals is given to the drumstick. According to this aspect, when the player changes the hitting angle and makes a hit with the drumstick, the player can be given a response corresponding to various hit objects determined by the hitting angle.
10……先端部、11,11B……チップ部、12……球状部、13……空気溜め、20……棒部、21……軸、22,22A,22B……加速度センサ、23,23A,23B,61……アクチュエータ、23R……ロッド、24,24A,62,62A……反発力制御部、25B……導管、26B……シリンダ、27B……ピストン、31……弾性棒、32……空気溜め、40……被打撃部、50……ドラムパッド、51……圧電センサ、63……打撃強度検出センサ、64……打点位置検出部、28……無線通信部。
DESCRIPTION OF
Claims (5)
前記打撃部が前記被打撃部を打撃するときに前記被打撃部に加える圧力を前記打撃強度測定手段により測定される打撃強度に応じて制御する反発力制御手段と
を具備することを特徴とするドラムスティック。 A striking strength measuring means for measuring a striking strength when the striking portion of the drumstick strikes the striking portion;
Repulsive force control means for controlling the pressure applied to the hit portion when the hit portion hits the hit portion according to the hit strength measured by the hit strength measuring means. Drum stick.
前記反発力制御手段は、指定されたパラメータに従って、前記打撃強度測定手段により測定される打撃強度に基づいて前記被打撃部に加える圧力を決定する処理の制御を行うことを特徴とする請求項1に記載のドラムスティック。 Comprising means for accepting designation of parameters relating to the hitting portion and the hitting portion;
The repulsive force control means controls processing for determining a pressure to be applied to the hit portion based on a hit strength measured by the hit strength measuring means according to a designated parameter. Drum sticks as described in
前記被打撃部の前記打撃部に対する反発力を前記打撃強度測定手段により測定される打撃強度に応じて制御する反発力制御手段と
を具備することを特徴とする電子ドラム。 A striking strength measuring means for measuring a striking strength when the striking portion of the electronic drum is hit by the striking portion;
An electronic drum comprising: a repulsive force control means for controlling a repulsive force of the hit part against the striking part according to a striking strength measured by the striking strength measuring means.
前記反発力制御手段は、指定されたパラメータに従って、前記打撃強度測定手段により測定される打撃強度に基づいて前記打撃部に対する反発力を決定する処理の制御を行うことを特徴とする請求項4に記載の電子ドラム。
Comprising means for accepting designation of parameters relating to the hitting portion and the hitting portion;
The said repulsive force control means controls the process which determines the repulsive force with respect to the said striking part based on the striking strength measured by the said striking strength measuring means according to the designated parameter. The electronic drum described.
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