JP2009177240A - 半導体集積回路とそれに設けられた特性校正回路 - Google Patents

半導体集積回路とそれに設けられた特性校正回路 Download PDF

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Abstract

【課題】従来の電力増幅器制御回路のように予め出荷時に測定を行いゲイン補正データを不揮発性メモリに書き込む必要がなく、電力増幅器の周囲温度が変化した場合や経年変化をした場合であっても所望のゲインで出力制御ができ、高効率な電力増幅が可能な半導体集積回路を提供する。
【解決手段】半導体集積回路100は、第1の整合回路103と第2の整合回路104とバイポーラトランジスタ105と第1のインダクタ106と第2のインダクタ107とバイアス回路108とレジストリ109と計算機110と第1の電流検出回路111と第2の電流検出回路112とを備え、計算機110は、第1の電流検出回路111および第2の電流検出回路112が検出した結果からパラメータを計算し、レジストリ109は、予め格納された相関テーブルから計算機110で得られたパラメータに対応するバイアス条件を選択し、バイアス回路108を制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、高周波信号を電力増幅させる半導体集積回路に関し、より特定的には、電力増幅回路のゲイン特性のばらつきを校正する半導体集積回路に関する。
一般に、移動体通信端末における送信信号の出力部には、電力増幅回路が組み込まれている。従来、この電力増幅回路のゲイン特性のばらつきを校正する方法としては、2つの方法が取られている。1つ目の方法は、移動体通信端末の出荷時に1台ずつゲイン特性を検査し、所望のゲイン特性になるように電力増幅器のバイアス回路のバイアス条件を設定する方法である。2つ目の方法は、移動体通信端末における送信信号の出力部において、電力増幅器の出力電力をモニタする回路を備えており、フィードバック回路を通じてバイアス回路の設定を変更する方法である。
図12を参照しながら、1つ目の方法の例を詳しく説明する。図12は、従来技術における電力増幅回路のゲイン特性のばらつきを校正する半導体集積回路10を示す図である。図12に示すように、半導体集積回路10は、第1の整合回路13と、第2の整合回路14と、バイポーラトランジスタ15と、第1のインダクタ16と、第2のインダクタ17と、バイアス回路18と、レジストリ19とから構成されている。
第1の整合回路13は、一方端が入力端子11に接続され、他方端がバイポーラトランジスタ15のベースに接続されており、入力インピーダンスを整合する。バイポーラトランジスタ15は、エミッタが接地され、コレクタが第2の整合回路14の一方端に接続されている。第2の整合回路14は、他方端が出力端子12に接続され、出力インピーダンスを整合する。第1のインダクタ16は、一方端がバイポーラトランジスタ15のベースBに接続され、他方端がバイアス回路18の第1の出力端子Boに接続されている。第2のインダクタ17は、一方端がバイポーラトランジスタ15のコレクタCに接続され、他方端がバイアス回路18の第2の出力端子Coに接続されている。バイアス回路18は、第1のインダクタ16を介してバイポーラトランジスタ15にベース電流Ibを供給し、第2のインダクタ17を介してバイポーラトランジスタ15にコレクタ電流Icを供給する。レジストリ19は、格納されている補正データに基づき、所望のバイアス条件となるようにバイアス回路18を制御する。ここで、レジストリ19に格納されている補正データは、予め測定した入力−出力特性のデータに基づいて書き込まれている必要がある。
このように、従来技術における半導体集積回路10において、入力端子11から入力された高周波信号は、バイアス回路18からのベース電流Ibおよびコレクタ電流Icの供給によってバイポーラトランジスタ15で電力増幅され、出力端子12から出力される。
次に、電力増幅回路のゲイン特性のばらつきを校正する、2つ目の方法について説明する。従来のGSM方式の移動体通信端末の中には、APC(Automatic Power Control)回路と呼ばれるフィードバック回路が採用されているものがある。APC回路は、送信出力を検出する検出器からの信号とベースバンド回路からの送信要求信号とに基づいて電力増幅回路の制御信号を生成する。該制御信号によって、電力増幅回路のアンプ部を構成する電界効果トランジスタのゲート電圧やバイポーラトランジスタのベース電圧が制御される。
送信信号の変調方式として、送信する信号を位相成分と振幅成分とに分離した後、位相ループと振幅ループとでそれぞれフィードバックをかけ、アンプで合成して出力するポーラーループと呼ばれる方式が知られている(例えば、非特許文献1参照)。また、特許文献1では、ポーラーループ方式の無線通信装置において、可変利得増幅回路を含む振幅ループのゲインのばらつきを求め、その結果に基づいて可変利得増幅回路の出力制御信号に対するゲイン特性を補正するデータを不揮発性メモリに格納するようにしたものが開示されている。
図13は、特許文献1に開示されている移動体通信端末20のブロック図である。移動体通信端末20は、アンテナ21と、携帯電話システム22と、測定・演算装置23とから構成される。図13に示すように、携帯電話システム22は、アンテナ21の送受を切り替えるためのスイッチ24と、アンテナ21で受信した受信信号から不要波を除去するためのフィルタ25と、ベースバンドLSI26と、高周波IC27と、パワーモジュール28とから構成されている。さらに、ベースバンドLSI26は、不揮発性メモリ29を備える。送信時において、ベースバンドLSI26からの高周波信号は、高周波IC27を介して、パワーモジュール28で増幅される。パワーモジュール28で増幅された高周波信号は、スイッチ24およびアンテナ21を介して基地局(図示せず)へ送信される。この時、パワーモジュール28の出力端子に測定・演算装置23から延長されたプローブを接触させて、パワーモジュール28における電力増幅器の出力電圧を測定する。このようにして得られたデータは、ベースバンドLSIの不揮発性メモリに格納され、パワーモジュール28における電力増幅器の振幅変調利得のばらつきを補正するために使用される。
特開2004−7445号公報 特開2006−279994号公報 ケニングトン・ピーター・ビー(Kenington, Peter B.)著、「ハイ・リニアリティー・アールエフ・アンプリファイア・デザイン(High Linearity RF Amplifier Design)」、アルテック・ハウス社(ARTECH HOUSE,INC.)、1979年、p.162 マキシム(Maxim)社ホームページ(URL:http://japan.maxim−ic.com/appnotes.cfm/an_pk/3669) 高山洋一郎著、「マイクロ波トランジスタ」、電子情報通信学会、1998年12月10日、p.49 ジュゼッペ・マッソブリオ(Giuseppe Massobrio)著、「セミコンダクタ・デバイス・モデリング・ウィズ・スペース(Semiconductor Device Modeling with SPICE)」、マックグロウヒル社(McGrawHill)、p.255 アジレント・テクノロジーズ社(Agilent Technologies)のホームページのアイシーキャップ・キャラクタライゼイション・アンド・モデリング・ハンドブック(IC−CAP Characterization & Modeling Handbook)(URL: http://eesof.tm.agilent.com/docs/iccap2002/iccap_mdl_handbook.html#chapter_2)の6.2.1 ガンメルプーン・バイポーラ・モデル(Gummel−Poon bipolar model)(URL: http://eesof.tm.agilent.com/docs/iccap2002/MDLGBOOK/7DEVICE_MODELING/3TRANSISTORS/1GummelPoon/GP_DOCU.pdf) 藤井恒平著、「GaAs FET用マイクロ波等価回路モデル」、Sipec社、2002年3月 三浦道子著、「回路シミュレーション技術とMOSFETモデリング」、Sipec社、2003年3月
しかしながら、従来の半導体集積回路では、背景技術で説明した1つ目の方法においては、移動体通信端末の出荷時に1台ずつ電力増幅器を動作させて入力−出力特性を測定し、そのデータに基づいてゲイン補正データをレジストリ(不揮発性メモリ)に書き込む必要があるため、検査時間や費用がかかるという課題がある。さらに、半導体集積回路の周囲温度が変化した場合や経年変化をした場合には、半導体集積回路は、出荷時とは異なるゲイン特性となっており、誤ったゲイン補正データに基づいて出力制御がされるという課題もある。また、背景技術で説明した2つ目の方法においては、フィードバック回路によってゲイン補正データがレジストリ(不揮発性メモリ)に格納されるため、上述した検査時間や費用がかかるという問題はないが、電力増幅器の出力電力をモニタする回路が挿入損失を持つため、移動体通信端末の電力効率が低下してしまうという課題がある。
それ故に、本発明の目的は、従来の電力増幅器制御回路のように予め出荷時に測定を行い、ゲイン補正データを不揮発性メモリに書き込む必要がなく、電力増幅器の周囲温度が変化した場合や経年変化をした場合であっても所望のゲインで出力制御ができ、高効率な電力増幅が可能な半導体集積回路を提供することである。
上記目的を達成させるために、本発明の第1の半導体集積回路は、電力増幅回路のゲイン特性のばらつきを校正する半導体集積回路であって、一方端が入力端子に接続され、入力インピーダンスを整合する第1の整合回路と、ベースが第1の整合回路の他方端に接続され、エミッタが接地されたバイポーラトランジスタと、一方端がバイポーラトランジスタのコレクタに接続され、他方端が出力端子に接続され、出力インピーダンスを整合する第2の整合回路と、一方端がバイポーラトランジスタのベースに接続された第1のインダクタと、一方端がバイポーラトランジスタのコレクタに接続された第2のインダクタと、第1の出力端子からバイポーラトランジスタへベース電流を供給し、第2の出力端子からバイポーラトランジスタへコレクタ電流を供給するバイアス回路と、一方端が第1のインダクタの他方端に接続され、他方端がバイアス回路の第1の出力端子に接続され、バイアス回路からのベース電流を検出する第1の電流検出回路と、一方端が第2のインダクタの他方端に接続され、他方端がバイアス回路の第2の出力端子に接続され、バイアス回路からのコレクタ電流を検出する第2の電流検出回路と、第1の電流検出回路および第2の電流検出回路が検出した結果に基づいて、バイポーラトランジスタのゲイン特性と相関関係にあるパラメータを計算する計算機と、計算機で得られるパラメータとバイポーラトランジスタのゲイン特性のばらつきを校正するためのバイアス回路のバイアス条件とを対応付ける相関テーブルを予め格納しているレジストリとを備え、レジストリは、相関テーブルから計算機で得られたパラメータに対応するバイアス条件を選択し、選択したバイアス条件に基づいて、バイアス回路のベース電流とコレクタ電流とを制御することを特徴とする。
上記目的を達成させるために、本発明の第2の半導体集積回路は、電力増幅回路のゲイン特性のばらつきを校正する半導体集積回路であって、一方端が入力端子に接続され、入力インピーダンスを整合する第1の整合回路と、ベースが第1の整合回路の他方端に接続され、エミッタが接地されたバイポーラトランジスタと、一方端がバイポーラトランジスタのコレクタに接続され、他方端が出力端子に接続され、出力インピーダンスを整合する第2の整合回路と、一方端がバイポーラトランジスタのベースに接続された第1のインダクタと、一方端がバイポーラトランジスタのコレクタに接続された第2のインダクタと、第1の出力端子からバイポーラトランジスタへベース電流を供給し、第2の出力端子からバイポーラトランジスタへコレクタ電流を供給するバイアス回路と、一方端が第1のインダクタの他方端に接続され、他方端がバイアス回路の第1の出力端子に接続され、バイアス回路からのベース電流を検出する第1の電流検出回路と、一方端が第2のインダクタの他方端に接続され、他方端がバイアス回路の第2の出力端子に接続され、バイアス回路からのコレクタ電流を検出する第2の電流検出回路と、第1の電流検出回路および第2の電流検出回路が検出した結果に基づいて、バイポーラトランジスタのゲイン特性と相関関係にあるパラメータを計算する計算機と、計算機で得られるパラメータと第1の整合回路の入力インピーダンス整合条件とを対応付ける相関テーブルを予め格納しているレジストリと、一方端が接地され、他方端が入力端子と第1の整合回路との接続点に接続された、第1の整合回路への入力信号の振幅を変化させる可変リアクタンス素子とを備え、レジストリは、相関テーブルから計算機で得られたパラメータに対応する入力インピーダンス整合条件を選択し、選択された入力インピーダンス整合条件に基づいて、可変リアクタンス素子の容量を制御することを特徴とする。
好ましい可変リアクタンス素子は、可変コンデンサ、バラクタ、または可変容量ダイオードであることを特徴とする。
好ましいバイアス回路と第1の電流検出回路と第2の電流検出回路とは、順方向ガンメル特性測定を行い、計算機は、順方向ガンメル特性測定の測定結果に基づいて、パラメータを計算することを特徴とする。
好ましいバイアス回路と第1の電流検出回路と第2の電流検出回路とは、逆方向ガンメル特性測定を行い、計算機は、逆方向ガンメル特性測定の測定結果に基づいて、パラメータを計算することを特徴とする。
好ましい本発明の第1および第2の半導体集積回路は、さらに、バイポーラトランジスタのコレクタに電圧検出回路が接続されており、バイアス回路と第2の電流検出回路と電圧検出回路とは、コレクタ電流−コレクタ電圧測定を行い、計算機は、コレクタ電流−コレクタ電圧測定の測定結果に基づいて、パラメータを計算することを特徴とする。
上記目的を達成させるために、本発明の第3の半導体集積回路は、電力増幅回路のゲイン特性のばらつきを校正する半導体集積回路であって、一方端が入力端子に接続され、入力インピーダンスを整合する第1の整合回路と、ゲートが第1の整合回路の他方端に接続され、ソースが接地された電界効果トランジスタと、一方端が電界効果トランジスタのドレインに接続され、他方端が出力端子に接続され、出力インピーダンスを整合する第2の整合回路と、一方端が電界効果トランジスタのゲートに接続された第1のインダクタと、一方端が電界効果トランジスタのドレインに接続された第2のインダクタと、第1の出力端子から電界効果トランジスタへゲート電流を供給し、第2の出力端子から電界効果トランジスタへドレイン電流を供給するバイアス回路と、一方端が第1のインダクタの他方端に接続され、他方端がバイアス回路の第1の出力端子に接続され、バイアス回路からのゲート電流を検出する第1の電流検出回路と、一方端が第2のインダクタの他方端に接続され、他方端がバイアス回路の第2の出力端子に接続され、バイアス回路からのドレイン電流を検出する第2の電流検出回路と、第1の電流検出回路および第2の電流検出回路が検出した結果に基づいて、電界効果トランジスタのゲイン特性と相関関係にあるパラメータを計算する計算機と、計算機で得られるパラメータと電界効果トランジスタのゲイン特性のばらつきを校正するためのバイアス回路のバイアス条件とを対応付ける相関テーブルを予め格納しているレジストリとを備え、レジストリは、相関テーブルから計算機で得られたパラメータに対応するバイアス条件を選択し、選択したバイアス条件に基づいて、バイアス回路のベース電流とコレクタ電流とを制御することを特徴とする。
上記目的を達成させるために、本発明の第4の半導体集積回路は、電力増幅回路のゲイン特性のばらつきを校正する半導体集積回路であって、一方端が入力端子に接続され、入力インピーダンスを整合する第1の整合回路と、ゲートが第1の整合回路の他方端に接続され、ソースが接地されたバイポーラトランジスタと、一方端がバイポーラトランジスタのドレインに接続され、他方端が出力端子に接続され、出力インピーダンスを整合する第2の整合回路と、一方端がバイポーラトランジスタのゲートに接続された第1のインダクタと、一方端がバイポーラトランジスタのドレインに接続された第2のインダクタと、第1の出力端子からバイポーラトランジスタへゲート電流を供給し、第2の出力端子からバイポーラトランジスタへドレイン電流を供給するバイアス回路と、一方端が第1のインダクタの他方端に接続され、他方端がバイアス回路の第1の出力端子に接続され、バイアス回路からのゲート電流を検出する第1の電流検出回路と、一方端が第2のインダクタの他方端に接続され、他方端がバイアス回路の第2の出力端子に接続され、バイアス回路からのドレイン電流を検出する第2の電流検出回路と、第1の電流検出回路および第2の電流検出回路が検出した結果に基づいて、バイポーラトランジスタのゲイン特性と相関関係にあるパラメータを計算する計算機と、計算機で得られるパラメータと第1の整合回路の入力インピーダンス整合条件とを対応付ける相関テーブルを予め格納しているレジストリと、一方端が接地され、他方端が入力端子と第1の整合回路との接続点に接続された、第1の整合回路への入力信号の振幅を変化させる可変リアクタンス素子とを備え、レジストリは、相関テーブルから計算機で得られたパラメータに対応する入力インピーダンス整合条件を選択し、選択された入力インピーダンス整合条件に基づいて、可変リアクタンス素子の容量を制御することを特徴とする。
好ましい可変リアクタンス素子は、可変コンデンサ、バラクタ、または可変容量ダイオードであることを特徴とする。
好ましい第1の電流検出回路は、ゲートリーク電流測定を行い、計算機は、ゲートリーク電流測定の測定結果に基づいて、パラメータを計算することを特徴とする。
好ましい本発明の第3および第4の半導体集積回路は、さらに、電界効果トランジスタのドレインにドレイン電圧検出回路が接続されており、第2の電流検出回路とドレイン電圧検出回路とは、ドレイン電流−ドレイン電圧測定を行い、計算機は、ドレイン電流−ドレイン電圧測定の測定結果に基づいて、パラメータを計算することを特徴とする。
好ましい本発明の第3および第4の半導体集積回路は、さらに、電界効果トランジスタのゲートにゲート電圧検出回路が接続されており、第2の電流検出回路とゲート電圧検出回路とは、ドレイン電流−ゲート電圧測定を行い、計算機は、ドレイン電流−ゲート電圧測定の測定結果に基づいて、パラメータを計算することを特徴とする。
好ましい電界効果トランジスタは、MOSトランジスタであることを特徴とする。
好ましくは、本発明の半導体集積回路は、計算機がパラメータを計算するために必要な測定は、高周波信号を受信している時間帯に行うか、または移動体通信端末あるいは基地局の電源をオンした時に行うことを特徴とする。
好ましくは、本発明の移動体通信端末あるいは基地局は、上述した本発明の半導体集積回路の一部の回路が、同一移動体通信端末あるいは基地局内に構成されているか、または上述した本発明の半導体集積回路のすべての回路が、同一移動体通信端末あるいは基地局内に構成されていることを特徴とする。
上述のように、本発明の半導体集積回路によれば、従来の電力増幅器制御回路のように予め出荷時に測定を行い、ゲイン補正データを不揮発性メモリに書き込む必要がなく、電力増幅器の周囲温度が変化した場合や経年変化をした場合であっても所望のゲインで出力制御ができ、高効率な電力増幅が可能となる。
以下、本発明に係る半導体集積回路の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態における半導体集積回路100を示す図である。図1に示すように、半導体集積回路100は、第1の整合回路103と、第2の整合回路104と、バイポーラトランジスタ105と、第1のインダクタ106と、第2のインダクタ107と、バイアス回路108と、レジストリ109と、計算機110と、第1の電流検出回路111と、第2の電流検出回路112とから構成されている。
第1の整合回路103は、一方端が入力端子101に接続され、他方端がバイポーラトランジスタ105のベースに接続されており、入力インピーダンスを整合する。バイポーラトランジスタ105は、エミッタが接地され、コレクタが第2の整合回路104の一方端に接続されている。第2の整合回路104は、他方端が出力端子102に接続され、出力インピーダンスを整合する。第1のインダクタ106は、一方端がバイポーラトランジスタ105のベースBに接続され、他方端が第1の電流検出回路111を介してバイアス回路108の第1の出力端子Boに接続されている。第2のインダクタ107は、一方端がバイポーラトランジスタ105のコレクタCに接続され、他方端が第2の電流検出回路112を介してバイアス回路108の第2の出力端子Coに接続されている。バイアス回路108は、第1の電流検出回路111および第1のインダクタ106を介してバイポーラトランジスタ105にベース電流Ibを供給し、第2の電流検出回路112および第2のインダクタ107を介してバイポーラトランジスタ105にコレクタ電流Icを供給する。
計算機110は、第1の電流検出回路111および第2の電流検出回路112に接続されており、第1の電流検出回路111および第2の電流検出回路112が検出した結果に基づいて後述するような計算を行い、バイポーラトランジスタ105のゲイン特性と相関関係にあるパラメータを求める。レジストリ109は、予め格納された相関テーブルから、計算機110で得られたパラメータに対応するバイアス条件を選択し、バイアス回路108の出力制御を行う。予め測定したデータをレジストリに格納しておく点については、図12に示した従来技術における半導体集積回路10と同様である。しかし、本実施形態におけるレジストリ109に格納されている相関テーブルには、移動体通信端末の1台ずつに対応したバイアス条件を格納するのではなく、統計的に有効な母数の半導体集積回路において、予め測定された入力−出力特性のデータに基づく複数のバイアス条件を格納する。
ここで、図1に示した第1の電流検出回路111および第2の電流検出回路112は、ハイサイド電流検出回路で実現される。図2は、ハイサイド電流検出回路200を示す図である。ここでは、図2に示したハイサイド電流検出回路200を図1における第1の電流検出回路111に用いる場合について説明する。ハイサイド電流検出回路200において、電流検出用の第1の抵抗器201(抵抗値Rs)は、一方端がバイアス回路108の第1の出力端子Boに接続され、他方端が第1のインダクタ106に接続されている。第1の抵抗器201の両端には、それぞれ第2の抵抗器202(抵抗値R)の一方端、および第3の抵抗器203(抵抗値R)の一方端が接続されている。第2の抵抗器202の他方端は、オペアンプ204の負の入力端子に接続され、第3の抵抗器203の他方端は、オペアンプ204の正の入力端子に接続されている。オペアンプ204の出力端子はMOSFET205のゲートに接続されている。MOSFET205のソースは、第2の抵抗器202とオペアンプ204の負の端子との接続点P1に接続されており、オペアンプ204は負帰還となっている。MOSFET205のドレインは、カレントミラー回路206および第4の抵抗器207(抵抗値Ro)を介して接地されている。また、カレントミラー回路206と第4の抵抗器207との接続点P2における電圧端子は、計算機110に接続されている。ここで、カレントミラー回路206は、出力電流をK倍にするために組み込まれている。
バイアス回路108が第1の出力端子Boからバイポーラトランジスタ105へベース電流を供給する際、図2に示したハイサイド電流検出回路200で構成された第1の電流検出回路111は、以下のように電流を検出する。ハイサイド電流検出回路200は、第1の抵抗器201を流れる電流Isによって、第1の抵抗器201の両端で電圧降下が生じる。この電圧降下がオペアンプ204によって検出されると、オペアンプ204に接続されたMOSFET205が駆動され、シンク電流が第2の抵抗器202および第3の抵抗器203に流れる。第2の抵抗器202の両端の電圧降下および第3の抵抗器203の両端の電圧降下は、電流検出用の第1の抵抗器201の両端の電圧降下に等しくなる。従って、第1の抵抗器201を流れる電流Isと第4の抵抗器207を流れる電流Ioとの関係は、下記の式(1)および式(2)となる。
K×Is×Rs=Io×R ・・・(1)
Io=K×Is×(Rs/R) ・・・(2)
以上により、MOSFET205を通過する電流は、バイポーラトランジスタ105に供給される電流に比例する。さらに、式(2)により、カレントミラー回路206と第4の抵抗器207との接続点P2における電圧Voは、下記の式(3)で表すことができ、ハイサイド電流検出回路200は、電圧Voの値によって電流の値を検出することができる。
Vo=K×Is×(Rs/R)×Ro ・・・(3)
なお、図1に示した第2の電流検出回路112に関しても、同様にハイサイド電流検出回路200を適用できることは言うまでもない。
次に、第1の電流検出回路111および第2の電流検出回路112で検出された電流の値に基づいて、バイアス回路108のバイアス条件を選択するためのパラメータを計算する計算機110と、計算機110で得られたパラメータに基づいてバイアス回路108を制御するレジストリ109について説明する。
バイアス回路108の可変電圧回路(図示せず)により、バイポーラトランジスタ105のベース電圧Vbおよびコレクタ電圧Vc(Vb=Vc)をスイープし、エミッタ電圧Ve=0Vに設定する。この際、第1の電流検出回路111はベース電流Ibを測定し、第2の電流検出回路112はコレクタ電流Icを測定する。計算機110は、第1の電流検出回路111および第2の電流検出回路112で検出されたベース電流Ibおよびコレクタ電流Icの対数を取り、Vcとlog(Ib)との関係、およびVcとlog(Ic)との関係をグラフ化する。このように、計算機110は、バイポーラトランジスタ105の順方向ガンメル特性を求める。図3は、順方向ガンメル特性の一例を示す図である。図3に示すように、比較的電圧の高い部分のベース電流Ibの順方向ガンメル特性の傾きが、順方向飽和電流ISHであり、比較的電圧の低い部分のベース電流Ibの順方向ガンメル特性の傾きが、順方向飽和電流ISE(B−E leakage saturation current)である。
さらに、バイアス回路108の可変電圧回路により、バイポーラトランジスタ105のベース電圧Vb=エミッタ電圧Ve=0Vに設定し、コレクタ電圧Vc(Vc<0)をスイープする。この際、第1の電流検出回路111はベース電流Ibを測定し、第2の電流検出回路112はコレクタ電流Icを測定する。計算機110は、第1の電流検出回路111および第2の電流検出回路112で検出されたベース電流Ibおよびコレクタ電流Icの対数を取り、(−Vc)とlog(Ib)との関係、および(−Vc)とlog(Ic)との関係をグラフ化する。このように、計算機110は、バイポーラトランジスタ105の逆方向ガンメル特性を求める。図4は、逆方向ガンメル特性の一例を示す図である。図4に示すように、ベース電流Ibの逆方向ガンメル特性の傾きが、逆方向飽和電流ISC(B−C leakage saturation current)である。
バイポーラトランジスタにおけるゲイン特性のばらつきの主要因は、順方向飽和電流および逆方向飽和電流にある。従って、バイポーラトランジスタにおけるゲインおよび電力付加効率と、順方向飽和電流ISH、ISE、逆方向飽和電流ISCとには相関関係がある。図5は、入力電力(Pin)−ゲイン(Gain)、および入力電力(Pin)−電力付加効率(PAE)のモンテカルロシミュレーション結果を示す図である。図5の(a)は順方向飽和電流ISH、ISE、逆方向飽和電流ISCのばらつきがない場合、図5の(b)は順方向飽和電流ISH、ISE、逆方向飽和電流ISCのばらつきがある場合を示す。このような相関関係に基づいて、統計的に有効な母数の半導体集積回路において、順方向飽和電流ISH、ISE、逆方向飽和電流ISCをパラメータとしたゲインおよび電力付加効率を求める。計算機110で得られる順方向飽和電流ISH、ISE、逆方向飽和電流ISCと、ゲイン特性のばらつきを校正するバイアス回路108のバイアス条件とを対応付ける相関テーブルを作成し、レジストリ109に格納しておく。
図6は、順方向飽和電流ISH、ISE、逆方向飽和電流ISCのパラメータと、バイアス条件とを対応付ける相関テーブルT10を示す図である。予め、順方向飽和電流ISH、ISE、逆方向飽和電流ISCと、ゲイン特性のばらつきを校正するバイアス回路108のバイアス条件とが対応付けられている。従って、レジストリ109は、予め格納された相関テーブルT10から計算機110で得られた順方向飽和電流ISH、ISE、逆方向飽和電流ISCに対応するバイアス条件を選択し、バイアス回路108を制御する。このように、半導体集積回路100は、所望のバイアス条件となるようにバイアス回路108からバイポーラトランジスタ105へのベース電流Ibおよびコレクタ電流Icを変化させるため、ゲイン特性のばらつきを抑制することができる。なお、相関テーブルは、パラメータとバイアス条件とを対応付ける構成であれば、図6に示した相関テーブルT10の構成に限定されるものではない。
さらに、図1に示した半導体集積回路100の構成の場合、特許文献1および非特許文献1に開示されている従来の半導体集積回路のようにフィードバック回路を備えないため、回路の挿入損失による電力効率の低下を抑制することができる。
以上のように、本発明の第1の実施形態に係る半導体集積回路100によれば、従来の電力増幅器制御回路のように予め出荷時に測定を行い、ゲイン補正データを不揮発性メモリに書き込む必要がなく、電力増幅器の周囲温度が変化した場合や経年変化をした場合であっても所望のゲインで出力制御ができ、高効率な電力増幅が可能となる。
なお、本実施形態で説明した電流検出回路は、いわゆるハイサイド電流検出回路として一般的に知られているものである。本発明における電流検出回路の構成は、ハイサイド電流検出回路に限定されるものでない。例えば、非特許文献2には、ハイサイド電流検出回路を含む様々な回路形式が記載されている。
また、本実施形態で述べた順方向ガンメル特性および逆方向ガンメル特性から順方向飽和電流ISH、ISE、逆方向飽和電流ISCを得る方法は、一般的に回路シミュレーションで用いられるスパイスモデルを得る方法と同様である。例えば、非特許文献3には、ガンメルプロットの傾きとして記載されている。また、非特許文献4には、スパイスモデルのモデリング方法が詳しく記載されている。さらに、Slope=q/kTと記載されており、上述したIbの傾きはISHおよびISEであって、これらの順方向飽和電流に関する方法と理論がより詳しく記載されている。
また、逆方向ガンメル特性から得られる逆方向飽和電流ISCに関しても、例えば、非特許文献5に背景となる理論の詳しい記載がある。
また、本実施形態では、順方向ガンメル特性測定と逆方向ガンメル特性測定の両方を行い、順方向および逆方向の飽和電流の計算をしている。しかし、順方向あるいは逆方向のどちらか一方の飽和電流の計算結果であっても、本実施形態よりも効果は劣るが、課題を解決する手段として効果が得られることは言うまでもない。
また、本実施形態では電力増幅器としているが、例えば、小電力用途の増幅器であっても同様の効果が得られることは言うまでもない。
また、本実施形態ではバイアス条件を選択するために順方向飽和電流および逆方向飽和電流のパラメータについて述べているが、この方法に限定されるものでない。例えば、バイポーラトランジスタのコレクタに電圧検出回路を接続し、バイアス回路の電圧可変回路と電流検出回路と電圧検出回路とによりコレクタ電流−コレクタ電圧測定を行い、計算機により飽和領域の傾きからコレクタ抵抗値を計算しても構わない。レジストリは、コレクタ抵抗値のばらつきに対するゲイン特性とバイアス条件との相関テーブルから、計算機で得られたパラメータに対応するバイアス条件を選択しバイアス回路を制御する。これにより、同様の効果が得られることは言うまでもない。
また、本実施形態ではバイポーラトランジスタを用いているが、これに限定されるものではない。例えば、電界効果トランジスタを用いて、第1の電流検出回路でゲートリーク電流測定を行うか、または電界効果トランジスタのドレインにドレイン電圧検出回路を接続し、第2の電流検出回路とドレイン電圧検出回路とでドレイン電流−ドレイン電圧測定を行うか、または電界効果トランジスタのゲートにゲート電圧検出回路を接続し、第2の電流検出回路とゲート電圧検出回路とでドレイン電流−ゲート電圧測定を行うこと等が考えられる。電界効果トランジスタにおけるこれらの測定方法は、例えば、非特許文献6に理論的に詳しく記載されている。
また、MOSトランジスタ用いても同様の効果を得られることは言うまでもない。MOSトランジスタのゲイン特性に関しては、非特許文献7に背景となる理論の詳しい記載がある。
(第2の実施形態)
図7は、本発明の第2の実施形態における半導体集積回路300を示す図である。図7に示すように、半導体集積回路300は、第1の実施形態において図1に示した半導体集積回路100のバイポーラトランジスタ105を2段増幅器にした構成である。半導体集積回路300は、第1の整合回路303と、第2の整合回路304と、第3の整合回路305と、第1のバイポーラトランジスタ105aと、第2のバイポーラトランジスタ105bと、第1のインダクタ106aと、第2のインダクタ107aと、第3のインダクタ106bと、第4のインダクタ107bと、第1のバイアス回路108aと、第2のバイアス回路108bと、レジストリ306と、計算機307と、第1の電流検出回路111aと、第2の電流検出回路112aと、第3の電流検出回路111bと、第4の電流検出回路112bとから構成されている。
第1の整合回路303は、一方端が入力端子301に接続され、他方端が第1のバイポーラトランジスタ105aのベースに接続されており、入力インピーダンスを整合する。第1のバイポーラトランジスタ105aは、エミッタが接地され、コレクタが第2の整合回路304の一方端に接続されている。第1のインダクタ106aは、一方端が第1のバイポーラトランジスタ105aのベースB1に接続され、他方端が第1の電流検出回路111aを介して第1のバイアス回路108aの第1の出力端子Bo1に接続されている。第2のインダクタ107aは、一方端が第1のバイポーラトランジスタ105aのコレクタC1に接続され、他方端が第2の電流検出回路112aを介して第1のバイアス回路108aの第2の出力端子Co1に接続されている。第1のバイアス回路108aは、第1の電流検出回路111aおよび第1のインダクタ106aを介して第1のバイポーラトランジスタ105aにベース電流Ib1を供給し、第2の電流検出回路112aおよび第2のインダクタ107aを介して第1のバイポーラトランジスタ105aにコレクタ電流Ic1を供給する。
さらに、半導体集積回路300は、2段増幅器で構成される回路となっているため、第2の整合回路304は、他方端が第2のバイポーラトランジスタ105bのベースに接続されており、第1のバイポーラトランジスタで増幅された高周波信号を整合する。第2のバイポーラトランジスタ105bは、エミッタが接地され、コレクタが第3の整合回路305の一方端に接続されている。第3の整合回路305は、他方端が出力端子302に接続され、出力インピーダンスを整合する。第3のインダクタ106bは、一方端が第2のバイポーラトランジスタ105bのベースB2に接続され、他方端が第3の電流検出回路111bを介して第2のバイアス回路108bの第1の出力端子Bo2に接続されている。第4のインダクタ107bは、一方端が第2のバイポーラトランジスタ105bのコレクタC2に接続され、他方端が第4の電流検出回路112bを介して第2のバイアス回路108bの第2の出力端子Co2に接続されている。第2のバイアス回路108bは、第3の電流検出回路111bおよび第3のインダクタ106bを介して第2のバイポーラトランジスタ105bにベース電流Ib2を供給し、第4の電流検出回路112bおよび第4のインダクタ107bを介して第2のバイポーラトランジスタ105bにコレクタ電流Ic2を供給する。
ここで、図7に示した第1の電流検出回路111a〜第4の電流検出回路112bは、第1の実施形態で述べたように図2に示すハイサイド電流検出回路200の構成により実現される。
計算機307は、第1の電流検出回路111a、第2の電流検出回路112a、第3の電流検出回路111b、および第4の電流検出回路112bに接続されており、それぞれの電流検出器が検出した結果に基づいて、第1のバイポーラトランジスタ105aおよび第2のバイポーラトランジスタ105bのゲイン特性と相関関係にあるパラメータを求める。計算機307で計算するパラメータは、第1の実施形態で述べたようにバイポーラトランジスタの順方向および逆方向ガンメル特性から求められる。さらに、計算機307で求められたそれぞれのパラメータと、第1のバイポーラトランジスタ105aおよび第2のバイポーラトランジスタ105bのゲイン特性のばらつきを校正するバイアス条件とを対応付ける相関テーブルを作成し、レジストリ306に格納しておく。
レジストリ306は、予め格納された相関テーブルから計算機307で得られたそれぞれのパラメータに対応するバイアス条件を選択し、第1のバイポーラトランジスタ105aおよび第2のバイポーラトランジスタ105bを制御する。このように、半導体集積回路300は、所望のバイアス条件となるように、第1のバイアス回路108aから第1のバイポーラトランジスタ105aへベース電流およびコレクタ電流を供給し、第2のバイアス回路108bから第2のバイポーラトランジスタ105bへベース電流およびコレクタ電流を供給するため、ゲイン特性のばらつきを抑制することができる。
以上のように、本発明の第2の実施形態に係る半導体集積回路300によれば、従来の電力増幅器制御回路のように予め出荷時に測定を行い、ゲイン補正データを不揮発性メモリに書き込む必要がなく、電力増幅器の周囲温度が変化した場合や経年変化をした場合であっても所望のゲインで出力制御ができ、高効率な電力増幅が可能となる。
なお、本実施形態では、第1のバイアス回路108aと第2のバイアス回路108bとを分けているが、両者を並列接続し1つのバイアス回路としても構わない。
また、本実施形態では、2段のトランジスタを用いた電力増幅器の構成になっているが、3段以上、あるいは、ドハーティアンプや切り替えを用いた増幅器(例えば、特許文献2参照)においても同様の効果が得られることは言うまでもない。
また、本実施形態では、バイポーラトランジスタを用いた多段電力増幅器の構成になっているが、バイポーラトランジスタ、電界効果トランジスタ、MOSトランジスタ等を組み合わせた構成であっても同様の効果を得られることは言うまでもない。
(第3の実施形態)
第1および第2の実施形態では、バイアス回路を制御してゲイン特性のばらつきを校正していたが、本実施形態では、可変コンデンサを制御し入力インピーダンスの整合条件を変化させることによって、ゲイン特性のばらつきを校正する。図8は、本発明の第3の実施形態における半導体集積回路400を示す図である。図8に示す半導体集積回路400において、第1の実施形態で示した図1の半導体集積回路100と同様の構成要素については、同様の参照符号を付して説明を省略する。
図8において、半導体集積回路400は、計算機110の計算結果に基づいて、計算機110に接続されたレジストリ109が可変コンデンサ401を制御している。可変コンデンサ401は、一方端が接地され、他方端が入力端子101と第1の整合回路103との接続点に接続されている。
計算機110は、第1の実施形態と同様に、バイポーラトランジスタ105の順方向および逆方向ガンメル特性測定によって、ゲイン特性と相関関係にあるパラメータを求める。計算機110で求められたパラメータと、バイポーラトランジスタ105のゲイン特性のばらつきを校正する入力インピーダンス整合条件とを対応付ける相関テーブルを作成し、レジストリ109に格納しておく。
図9は、順方向飽和電流ISH、ISE、逆方向飽和電流ISCのパラメータと、入力インピーダンス整合条件とを対応付ける相関テーブルT20を示す図である。予め、順方向飽和電流ISH、ISE、逆方向飽和電流ISCと、ゲイン特性のばらつきを校正する入力インピーダンス整合条件とが対応付けられている。従って、レジストリ109は、予め格納された相関テーブルT20から計算機110で得られたパラメータに対応する入力インピーダンス整合条件を選択し、可変コンデンサ401の容量を変化させる。このように、半導体集積回路300は、所望の入力インピーダンス整合条件となるように可変コンデンサ401を制御することによって、ゲイン特性のばらつきを抑制することができる。なお、相関テーブルは、パラメータとバイアス条件とを対応付ける構成であれば、図9に示した相関テーブルT20の構成に限定されるものではない。
以上のように、本発明の第3の実施形態に係る半導体集積回路400によれば、従来の電力増幅器制御回路のように予め出荷時に測定を行い、ゲイン補正データを不揮発性メモリに書き込む必要がなく、電力増幅器の周囲温度が変化した場合や経年変化をした場合であっても所望のゲインで出力制御ができ、高効率な電力増幅が可能となる。
なお、本実施形態では、入力インピーダンスを整合する第1の整合回路103に可変コンデンサ401を接続しているが、出力インピーダンスを整合する第2の整合回路104に可変コンデンサが接続しても同様の効果が得られることは言うまでもない。
また、本実施形態では、インピーダンスの整合条件を変化させるために可変コンデンサを用いているが、これに限定されるものではない。その他のインピーダンス制御手段、例えば、バラクタ、可変容量ダイオード、可変インダクタ等を用いてインピーダンスを制御しても構わない。
(第4の実施形態)
携帯電話を始めとする多くの移動体通信端末あるいは基地局において、移動体通信端末と基地局とは、一定の時間間隔をもって送信および受信を交互に行っている。本実施形態では、第1の実施形態において図1に示した半導体集積回路100が移動体通信端末の送信部に組み込まれているものとして説明する。図10は、本発明の第4の実施形態における半導体集積回路の動作タイミングを示した図である。図10において、移動体通信端末が基地局へ高周波信号を送信する際には、送信部における半導体集積回路100は、出力信号の電力増幅を行うためにバイアス回路108からバイポーラトランジスタ105にベース電流Ibおよびコレクタ電流Icが供給される(図10に示す「オン」)。一方、移動体通信端末が基地局から高周波信号を受信する際には、送信部における半導体集積回路100は、電力増幅をする必要がないため、バイアス回路108からバイポーラトランジスタ105にベース電流Ibおよびコレクタ電流Icは供給されない。この受信時に、第1の実施形態で述べたように順方向ガンメル特性測定、および逆方向ガンメル特性測定を行い、送信時のバイアス条件を選択する(図10に示す斜線部分)。
以上のように、本発明の第4の実施形態に係る半導体集積回路の動作タイミングによれば、毎受信時に順方向ガンメル特性および逆方向ガンメル特性の測定を行うので、個々のトランジスタのばらつきや比較的ゆっくりとした時間で劣化する経年変化のゲイン特性の校正だけでなく、急激な周囲環境の変化、例えば、温度変化によるトランジスタの特性変化を校正することができるという効果がある。
なお、本実施形態では、送信部の回路として図1に示した半導体集積回路100を示したが、これに限るものではない。例えば、図7に示した半導体集積回路300または図8に示した半導体集積回路400であっても同様の効果が得られることは言うまでもない。さらに、上述した半導体集積回路に用いられているトランジスタはバイポーラトランジスタであるが、例えば、電界効果トランジスタやMOSトランジスタであっても同様の効果が得られることは言うまでもない。
また、本実施形態では移動体通信端末についての例を述べたが、基地局においても同様の効果が得られることは言うまでもない。
(第5の実施形態)
図11は、本発明の第5の実施形態における半導体集積回路の動作タイミングを示した図である。半導体集積回路は順方向ガンメル特性および逆方向ガンメル特性の測定を、第4の実施形態においては毎受信時に実施していたが、本実施形態においては移動体通信端末の電源をオンした時に行う(図11に示す斜線部分)。本実施形態では、順方向ガンメル特性および逆方向ガンメル特性の測定を、電源をオンした時に実施するので、第4の実施形態のように急激な周囲環境の変化、例えば、温度変化によるトランジスタの特性変化を校正することができるという効果は期待できない。しかし、順方向ガンメル特性および逆方向ガンメル特性の測定動作に伴う電力消費を抑えることができるという効果が期待できる。
なお、本実施形態では、順方向ガンメル特性および逆方向ガンメル特性の測定を、移動体通信端末の電源をオンした時に実施することとしたが、例えば、1日に1回等、一定の時間間隔毎に実施し、あるいは随時メンテナンスのために基地局から発せられる信号に基づいて実施しても構わない。
本発明の半導体集積回路は、携帯電話、PHS、WLAM、WiMAX、WiFi、UWB等を含む移動体情報通信端末、移動体情報通信基地局、自動車衝突防止レーダ、特定小電力通信、ETC、ITC、WLL等端末及び基地局等におけるトランジスタの特性を端末あるいは基地局内で随時測定を行い、その特性に基づいてトランジスタのばらつき補償等を行うことができる。
本発明の第1の実施形態の半導体集積回路を示す図 本発明の第1の実施形態の電流検出回路を示す図 本発明の第1の実施形態の順方向ガンメル特性の一例を示す図 本発明の第1の実施形態の逆方向ガンメル特性の一例を示す図 本発明の第1の実施形態における入力電力−ゲイン、および入力電力−電力付加効率のモンテカルロシミュレーション結果を示す図 本発明の第1の実施形態における相関テーブルの一例を示す図 本発明の第2の実施形態の半導体集積回路を示す図 本発明の第3の実施形態の半導体集積回路を示す図 本発明の第3の実施形態における相関テーブルの一例を示す図 本発明の第4の実施形態における半導体集積回路の動作タイミングを示す図 本発明の第5の実施形態における半導体集積回路の動作タイミングを示す図 従来技術における電力増幅回路のゲイン特性のばらつきを校正する半導体集積回路を示す図 従来技術における移動体通信端末を示すブロック図
符号の説明
10、100、300、400 半導体集積回路
20 移動体通信端末
200 ハイサイド電流検出回路
11、101、301 入力端子
12、102、208、302、Bo、Co、Bo1、Bo2、Co1、Co2、Vo1、Vo2 出力端子
13、14、103、104、303、304、305 整合回路
15、105、105a、105b バイポーラトランジスタ
Ib、Ib1、Ib2 ベース電流
Ic、Ic1、Ic2 コレクタ電流
16、17、106、107、106a、107a、106b、107b インダクタ
18、108、108a、108b バイアス回路
19、109、306 レジストリ
401 可変コンデンサ
204 オペアンプ
205 MOSFET
206 カレントミラー回路
201〜203、207 抵抗器
110、307 計算機
111、112、111a、112a、111b、112b 電流検出回路
24 スイッチ
21 アンテナ
22 携帯電話システム
23 測定・演算装置
25 フィルタ
26 ベースバンドLSI
27 高周波IC
28 パワーモジュール
29 不揮発性メモリ
A、B、C、B1、B2、C1、C2、P1、P2 接続点
T10、T20 相関テーブル

Claims (17)

  1. 電力増幅回路のゲイン特性のばらつきを校正する半導体集積回路であって、
    一方端が入力端子に接続され、入力インピーダンスを整合する第1の整合回路と、
    ベースが前記第1の整合回路の他方端に接続され、エミッタが接地されたバイポーラトランジスタと、
    一方端が前記バイポーラトランジスタのコレクタに接続され、他方端が出力端子に接続され、出力インピーダンスを整合する第2の整合回路と、
    一方端が前記バイポーラトランジスタのベースに接続された第1のインダクタと、
    一方端が前記バイポーラトランジスタのコレクタに接続された第2のインダクタと、
    第1の出力端子から前記バイポーラトランジスタへベース電流を供給し、第2の出力端子から前記バイポーラトランジスタへコレクタ電流を供給するバイアス回路と、
    一方端が前記第1のインダクタの他方端に接続され、他方端が前記バイアス回路の第1の出力端子に接続され、前記バイアス回路からのベース電流を検出する第1の電流検出回路と、
    一方端が前記第2のインダクタの他方端に接続され、他方端が前記バイアス回路の第2の出力端子に接続され、前記バイアス回路からのコレクタ電流を検出する第2の電流検出回路と、
    前記第1の電流検出回路および前記第2の電流検出回路が検出した結果に基づいて、前記バイポーラトランジスタのゲイン特性と相関関係にあるパラメータを計算する計算機と、
    前記計算機で得られるパラメータと前記バイポーラトランジスタのゲイン特性のばらつきを校正するための前記バイアス回路のバイアス条件とを対応付ける相関テーブルを予め格納しているレジストリとを備え、
    前記レジストリは、前記相関テーブルから前記計算機で得られたパラメータに対応するバイアス条件を選択し、前記選択したバイアス条件に基づいて、前記バイアス回路のベース電流とコレクタ電流とを制御することを特徴とする、半導体集積回路。
  2. 電力増幅回路のゲイン特性のばらつきを校正する半導体集積回路であって、
    一方端が入力端子に接続され、入力インピーダンスを整合する第1の整合回路と、
    ベースが前記第1の整合回路の他方端に接続され、エミッタが接地されたバイポーラトランジスタと、
    一方端が前記バイポーラトランジスタのコレクタに接続され、他方端が出力端子に接続され、出力インピーダンスを整合する第2の整合回路と、
    一方端が前記バイポーラトランジスタのベースに接続された第1のインダクタと、
    一方端が前記バイポーラトランジスタのコレクタに接続された第2のインダクタと、
    第1の出力端子から前記バイポーラトランジスタへベース電流を供給し、第2の出力端子から前記バイポーラトランジスタへコレクタ電流を供給するバイアス回路と、
    一方端が前記第1のインダクタの他方端に接続され、他方端が前記バイアス回路の第1の出力端子に接続され、前記バイアス回路からのベース電流を検出する第1の電流検出回路と、
    一方端が前記第2のインダクタの他方端に接続され、他方端が前記バイアス回路の第2の出力端子に接続され、前記バイアス回路からのコレクタ電流を検出する第2の電流検出回路と、
    前記第1の電流検出回路および前記第2の電流検出回路が検出した結果に基づいて、前記バイポーラトランジスタのゲイン特性と相関関係にあるパラメータを計算する計算機と、
    前記計算機で得られるパラメータと前記第1の整合回路の入力インピーダンス整合条件とを対応付ける相関テーブルを予め格納しているレジストリと、
    一方端が接地され、他方端が前記入力端子と前記第1の整合回路との接続点に接続された、前記第1の整合回路への入力信号の振幅を変化させる可変リアクタンス素子とを備え、
    前記レジストリは、前記相関テーブルから前記計算機で得られたパラメータに対応する入力インピーダンス整合条件を選択し、前記選択された入力インピーダンス整合条件に基づいて、前記可変リアクタンス素子の容量を制御することを特徴とする、半導体集積回路。
  3. 前記可変リアクタンス素子は、可変コンデンサ、バラクタ、または可変容量ダイオードであることを特徴とする、請求項2に記載の半導体集積回路。
  4. 前記バイアス回路と前記第1の電流検出回路と前記第2の電流検出回路とは、順方向ガンメル特性測定を行い、
    前記計算機は、前記順方向ガンメル特性測定の測定結果に基づいて、前記パラメータを計算することを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の半導体集積回路。
  5. 前記バイアス回路と前記第1の電流検出回路と前記第2の電流検出回路とは、逆方向ガンメル特性測定を行い、
    前記計算機は、前記逆方向ガンメル特性測定の測定結果に基づいて、前記パラメータを計算することを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の半導体集積回路。
  6. さらに、前記バイポーラトランジスタのコレクタに電圧検出回路が接続されており、
    前記バイアス回路と前記第2の電流検出回路と前記電圧検出回路とは、コレクタ電流−コレクタ電圧測定を行い、
    前記計算機は、前記コレクタ電流−コレクタ電圧測定の測定結果に基づいて、前記パラメータを計算することを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載の半導体集積回路。
  7. 電力増幅回路のゲイン特性のばらつきを校正する半導体集積回路であって、
    一方端が入力端子に接続され、入力インピーダンスを整合する第1の整合回路と、
    ゲートが前記第1の整合回路の他方端に接続され、ソースが接地された電界効果トランジスタと、
    一方端が前記電界効果トランジスタのドレインに接続され、他方端が出力端子に接続され、出力インピーダンスを整合する第2の整合回路と、
    一方端が前記電界効果トランジスタのゲートに接続された第1のインダクタと、
    一方端が前記電界効果トランジスタのドレインに接続された第2のインダクタと、
    第1の出力端子から前記電界効果トランジスタへゲート電流を供給し、第2の出力端子から前記電界効果トランジスタへドレイン電流を供給するバイアス回路と、
    一方端が前記第1のインダクタの他方端に接続され、他方端が前記バイアス回路の第1の出力端子に接続され、前記バイアス回路からのゲート電流を検出する第1の電流検出回路と、
    一方端が前記第2のインダクタの他方端に接続され、他方端が前記バイアス回路の第2の出力端子に接続され、前記バイアス回路からのドレイン電流を検出する第2の電流検出回路と、
    前記第1の電流検出回路および前記第2の電流検出回路が検出した結果に基づいて、前記電界効果トランジスタのゲイン特性と相関関係にあるパラメータを計算する計算機と、
    前記計算機で得られるパラメータと前記電界効果トランジスタのゲイン特性のばらつきを校正するための前記バイアス回路のバイアス条件とを対応付ける相関テーブルを予め格納しているレジストリとを備え、
    前記レジストリは、前記相関テーブルから前記計算機で得られたパラメータに対応するバイアス条件を選択し、前記選択したバイアス条件に基づいて、前記バイアス回路のベース電流とコレクタ電流とを制御することを特徴とする、半導体集積回路。
  8. 電力増幅回路のゲイン特性のばらつきを校正する半導体集積回路であって、
    一方端が入力端子に接続され、入力インピーダンスを整合する第1の整合回路と、
    ゲートが前記第1の整合回路の他方端に接続され、ソースが接地されたバイポーラトランジスタと、
    一方端が前記バイポーラトランジスタのドレインに接続され、他方端が出力端子に接続され、出力インピーダンスを整合する第2の整合回路と、
    一方端が前記バイポーラトランジスタのゲートに接続された第1のインダクタと、
    一方端が前記バイポーラトランジスタのドレインに接続された第2のインダクタと、
    第1の出力端子から前記バイポーラトランジスタへゲート電流を供給し、第2の出力端子から前記バイポーラトランジスタへドレイン電流を供給するバイアス回路と、
    一方端が前記第1のインダクタの他方端に接続され、他方端が前記バイアス回路の第1の出力端子に接続され、前記バイアス回路からのゲート電流を検出する第1の電流検出回路と、
    一方端が前記第2のインダクタの他方端に接続され、他方端が前記バイアス回路の第2の出力端子に接続され、前記バイアス回路からのドレイン電流を検出する第2の電流検出回路と、
    前記第1の電流検出回路および前記第2の電流検出回路が検出した結果に基づいて、前記バイポーラトランジスタのゲイン特性と相関関係にあるパラメータを計算する計算機と、
    前記計算機で得られるパラメータと前記第1の整合回路の入力インピーダンス整合条件とを対応付ける相関テーブルを予め格納しているレジストリと、
    一方端が接地され、他方端が前記入力端子と前記第1の整合回路との接続点に接続された、前記第1の整合回路への入力信号の振幅を変化させる可変リアクタンス素子とを備え、
    前記レジストリは、前記相関テーブルから前記計算機で得られたパラメータに対応する入力インピーダンス整合条件を選択し、前記選択された入力インピーダンス整合条件に基づいて、前記可変リアクタンス素子の容量を制御することを特徴とする、半導体集積回路。
  9. 前記可変リアクタンス素子は、可変コンデンサ、バラクタ、または可変容量ダイオードであることを特徴とする、請求項8に記載の半導体集積回路。
  10. 前記第1の電流検出回路は、ゲートリーク電流測定を行い、
    前記計算機は、前記ゲートリーク電流測定の測定結果に基づいて、前記パラメータを計算することを特徴とする、請求項7〜9に記載の半導体集積回路。
  11. さらに、前記電界効果トランジスタのドレインにドレイン電圧検出回路が接続されており、
    前記第2の電流検出回路と前記ドレイン電圧検出回路とは、ドレイン電流−ドレイン電圧測定を行い、
    前記計算機は、前記ドレイン電流−ドレイン電圧測定の測定結果に基づいて、前記パラメータを計算することを特徴とする、請求項7〜10のいずれかに記載の半導体集積回路。
  12. さらに、前記電界効果トランジスタのゲートにゲート電圧検出回路が接続されており、
    前記第2の電流検出回路と前記ゲート電圧検出回路とは、ドレイン電流−ゲート電圧測定を行い、
    前記計算機は、前記ドレイン電流−ゲート電圧測定の測定結果に基づいて、前記パラメータを計算することを特徴とする、請求項7〜11のいずれかに記載の半導体集積回路。
  13. 前記電界効果トランジスタは、MOSトランジスタであることを特徴とする、請求項7〜12のいずれかに記載の半導体集積回路。
  14. 前記計算機が前記パラメータを計算するために必要な測定は、高周波信号を受信している時間帯に行うことを特徴とする、請求項1〜13のいずれかに記載の半導体集積回路。
  15. 前記計算機が前記パラメータを計算するために必要な測定は、移動体通信端末あるいは基地局の電源をオンした時に行うことを特徴とする、請求項1〜13のいずれかに記載の半導体集積回路。
  16. 請求項14〜15のいずれかに記載の半導体集積回路の一部の回路が、同一移動体通信端末あるいは基地局内に構成されていることを特徴とする、移動体通信端末あるいは基地局。
  17. 請求項14〜15のいずれかに記載の半導体集積回路のすべての回路が、同一移動体通信端末あるいは基地局内に構成されていることを特徴とする、移動体通信端末あるいは基地局。
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