JP2009175096A - 信号源位置推定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】所要数の到来時刻差を得ることができない場合であっても、信号源の位置を推定することができる信号源位置推定装置を提供する。
【解決手段】信号源から放射された電波を受信するセンサ1a〜1dと、センサ1a〜1dが電波を受信した到来時刻を個別に算出する到来時刻算出部2a〜2dと、複数の到来時刻を2つずつ組み合わせて、複数の到来時刻差を算出する到来時刻差算出部4と、センサ1a〜1dの各々についての位置を計測するセンサ位置計測部5と、複数の到来時刻差とセンサ1a〜1dの各々についての位置とに基づいて、信号源の位置を推定する位置推定部6と、信号源の位置を推定するための所要数の到来時刻差を得ることができない場合に適用される諸元を補完する信号源高度設定部7とを備えたものである。
【選択図】図1

Description

この発明は、信号源から放射された電波を複数のセンサで受信し、受信した電波に基づいて信号源の位置を推定する信号源位置推定装置に関する。
従来のパッシブ位置標定装置は、2以上の複数のアンテナ(センサ)と、組み合わせ生成手段と、複数のドップラ周波数差計測手段と、複数の信号到来時刻差計測手段と、位置・運動推定手段とを備えている。複数のアンテナは、信号源から送信された信号を受信する。組み合わせ生成手段は、複数のアンテナの中から、2つのアンテナからなる組み合わせを生成する。複数のドップラ周波数差計測手段は、生成された組み合わせにおける2つのアンテナの受信信号を入力として、受信信号のドップラ周波数差を求める。複数の信号到来時刻差計測手段は、生成された組み合わせにおける2つのアンテナの受信信号を入力として、受信信号の到来時刻差を求める。位置・運動推定手段は、複数のドップラ周波数差計測手段が出力するドップラ周波数差と、複数の信号到来時刻差計測手段が出力する到来時刻差とを入力として、信号源の位置および運動を推定する(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−267732号公報
従来のパッシブ位置標定装置では、信号源の位置を推定するために、所定の数の到来時刻差が必要となる。
そのため、例えば複数のアンテナの少なくとも1つが信号源からの信号を受信することができず、所要数の到来時刻差を得ることができない場合には、信号源の位置を推定することができないという問題点があった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであって、その目的は、所要数の到来時刻差を得ることができない場合であっても、信号源の位置を推定することができる信号源位置推定装置を提供することにある。
この発明に係る信号源位置推定装置は、信号源から放射された電波を受信する複数のセンサと、複数のセンサが電波を受信した到来時刻を個別に算出する到来時刻算出手段と、複数の到来時刻を2つずつ組み合わせて、複数の到来時刻差を算出する到来時刻差算出手段と、複数のセンサの各々についての位置を計測するセンサ位置計測手段と、複数の到来時刻差と複数のセンサの各々についての位置とに基づいて、信号源の位置を推定する位置推定手段と、信号源の位置を推定するための所要数の到来時刻差を得ることができない場合に適用される諸元を補完する諸元補完手段とを備えたものである。
この発明の信号源位置推定装置によれば、諸元補完手段は、信号源の位置を推定するための所要数の到来時刻差を得ることができない場合に適用される諸元を補完する。
そのため、所要数の到来時刻差を得ることができない場合であっても、信号源の位置を推定することができる。
以下、この発明の各実施の形態について図に基づいて説明するが、各図において同一、または相当する部材、部位については、同一符号を付して説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係る信号源位置推定装置を示すブロック構成図である。
なお、この実施の形態では、信号源から放射される電波の波形を既知のものとし、この既知の電波の波形を示すデータを参照データと称する。また、この実施の形態では、3次元空間において信号源の位置を推定するものとする。
図1において、この信号源位置推定装置は、4個のセンサ1a〜1dと、センサ1a〜1dの各々に設けられた到来時刻算出部2a〜2d(到来時刻算出手段)と、ネットワーク3と、到来時刻差算出部4(到来時刻差算出手段)と、センサ位置計測部5(センサ位置計測手段)と、位置推定部6(位置推定手段)と、信号源高度設定部7(諸元補完手段)とを備えている。
センサ1a〜1dは、それぞれ信号源(図示せず)から放射された電波を受信し、デジタルデータに変換して出力する。このデジタルデータを受信データと称する。
到来時刻算出部2a〜2dは、センサ1a〜1dが信号源からの電波を受信した到来時刻をそれぞれ算出する。具体的には、到来時刻算出部2a〜2dは、相互相関関数(CCF:Cross−correlation function)等を用いて、受信データとあらかじめ記憶された参照データとの相関を取り、信号源からの電波を受信した到来時刻を算出する。
ここで、到来時刻は、例えば到来時刻算出部2a〜2dに共通した時刻を基準とした絶対時刻として表される。
ネットワーク3は、到来時刻算出部2a〜2dで算出された複数の到来時刻を到来時刻差算出部4に転送する。
到来時刻差算出部4は、到来時刻算出部2a〜2dでそれぞれ算出されたセンサ1a〜1dにおける到来時刻をネットワーク3経由で受信し、到来時刻を2つずつ組み合わせて、複数の到来時刻差を算出する。到来時刻の組み合わせは、例えば「センサ1aとセンサ1b、センサ1bとセンサ1c、センサ1cとセンサ1d」のように、互いに独立であればよい。
なお、互いに独立とは、その到来時刻差が他の到来時刻差から算出することができないということを示している。
すなわち、例えばセンサ1aとセンサ1bとを組み合わせて到来時刻差を算出し、センサ1bとセンサ1cとを組み合わせて到来時刻差を算出した場合、これら2つの到来時刻差から、センサ1aとセンサ1cとを組み合わせたときの到来時刻差を算出することができる。そのため、センサ1aとセンサ1cとの組み合わせは、センサ1aとセンサ1bと、およびセンサ1bとセンサ1cとの組み合わせに対して互いに独立ではない。
センサ位置計測部5は、センサ1a〜1dの各々について、信号源からの電波を受信した時点(到来時刻)における位置を計測し、計測結果を位置推定部6に出力する。
位置推定部6は、到来時刻差算出部4で算出された複数の到来時刻差と、センサ位置計測部5で計測されたセンサ1a〜1dの各々の位置とに基づいて、信号源の位置を推定する。
信号源高度設定部7は、信号源の位置を推定するための所要数の到来時刻差を得ることができない場合に適用される諸元であって、信号源の位置を推定するための諸元を補完する。ここでは、信号源の高度を諸元として設定する。
以下、位置推定部6が信号源の位置を推定する動作について、図2を参照しながら説明する。
図2は、この発明の実施の形態1に係る位置推定部6が信号源の位置を推定する動作を示す説明図である。なお、図2では、簡単のために2次元平面における信号源の位置の推定について説明する。
図2において、グラフ上の点A〜Cには、それぞれセンサ1a〜1cが配置されている。また、到来時刻差算出部4は、センサ1aとセンサ1bとを組み合わせて到来時刻差を算出し、センサ1bとセンサ1cとを組み合わせて到来時刻差を算出したとする。
このとき、位置推定部6は、センサ1aとセンサ1bとの組み合わせから得られた到来時刻差に基づいて、信号源が存在しうる座標上の点を結んだ到来時刻差曲線21を描く。また、位置推定部6は、センサ1bとセンサ1cとの組み合わせから得られた到来時刻差に基づいて、信号源が存在しうる座標上の点を結んだ到来時刻差曲線22を描く。
位置推定部6は、到来時刻差曲線21と到来時刻差曲線22との交点Dを信号源の位置と推定する。2次元平面においては、2つの到来時刻差を得ることができれば、信号源の位置を推定することができる。
なお、3次元空間の場合には、図2に示した到来時刻差曲線は、信号源が存在しうる3次元座標上の点を結んだ到来時刻差曲面となる。また、2次元平面においては、到来時刻差曲線が交差する点が信号源の位置と推定されるが、3次元空間においても、到来時刻差曲面が交差する点が信号源の位置と推定される。3次元空間においては、3つの到来時刻差(所要数の到来時刻差)を得ることができれば、3枚の到来時刻差曲面を描くことができる。通常の場合には、3枚の到来時刻差曲面が交差する点を1つ得ることができ、この交点を信号源の位置と推定することができる。
ここで、図1において、センサ1dが信号源からの電波を受信することができず、到来時刻算出部2dが到来時刻を算出することができない場合を考える。
この場合、到来時刻差算出部4は、到来時刻算出部2dを除いた到来時刻算出部2a〜2cでそれぞれ算出されたセンサ1a〜1cにおける到来時刻を2つずつ組み合わせて、複数の到来時刻差を算出する。到来時刻の組み合わせは、例えば「センサ1aとセンサ1b、センサ1bとセンサ1c」となり、到来時刻算出部2dが到来時刻を算出した場合と比べて、1組少なくなる。
そのため、到来時刻差算出部4は、2つの到来時刻差しか算出することができず、所要数(3つ)の到来時刻差を得ることができない。2つの到来時刻差に基づいて描かれる2枚の到来時刻差曲面は、互いの交点が3次元曲線を形成する。
所要数の到来時刻差を得ることができない場合、信号源高度設定部7は、信号源の高度を、信号源の位置を推定するための諸元として補完する。具体的には、信号源高度設定部7は、高度が一定となる曲面(実際には、高度が一定なので平面を形成する)の情報を位置推定部6に出力する。
位置推定部6は、到来時刻差算出部4で算出された2つの到来時刻差に基づいて描かれる2枚の到来時刻差曲面と、信号源高度設定部7からの出力によって合成された1枚の曲面との交点を信号源の位置と推定する。
なお、信号源高度設定部7で設定する信号源の高度としては、信号源とする目標物が通常運行すると予想される高度等の固定値や、過去に推定された信号源の高度を平均した平均高度等の変動値を用いることが考えられる。
この発明の実施の形態1に係る信号源位置推定装置によれば、信号源高度設定部7は、所要数の到来時刻差を得ることができない場合に、信号源の高度を、信号源の位置を推定するための諸元として補完する。
そのため、信号源の位置を推定するための所要数の到来時刻差を得ることができない場合であっても、信号源の位置を推定することができる。
実施の形態2.
図3は、この発明の実施の形態2に係る信号源位置推定装置を示すブロック構成図である。
なお、この実施の形態においても、信号源から放射される電波の波形を既知のものとし、3次元空間において信号源の位置を推定するものとする。
図3において、この信号源位置推定装置は、図1に示した信号源高度設定部7に代えて、信号源検出限界距離設定部8(諸元補完手段)を備えている。
信号源検出限界距離設定部8は、信号源の位置を推定するための所要数の到来時刻差を得ることができない場合に適用される諸元であって、信号源の位置を推定するための諸元を補完する。ここでは、信号源からの電波を受信することができないセンサの信号源検出限界距離を諸元として設定する。
その他の構成については、前述の実施の形態1と同様であり、その説明を省略する。
ここで、図3において、実施の形態1と同様に、センサ1dが信号源からの電波を受信することができず、到来時刻算出部2dが到来時刻を算出することができない場合を考える。
この場合、到来時刻差算出部4は、到来時刻算出部2a〜2cでそれぞれ算出されたセンサ1a〜1cにおける到来時刻を2つずつ組み合わせて、複数の到来時刻差を算出する。到来時刻の組み合わせは、例えば「センサ1aとセンサ1b、センサ1bとセンサ1c」となり、到来時刻算出部2dが到来時刻を算出した場合と比べて、1組少なくなる。
そのため、到来時刻差算出部4は、2つの到来時刻差しか算出することができず、所要数の到来時刻差を得ることができない。2つの到来時刻差に基づいて描かれる2枚の到来時刻差曲面は、互いの交点が3次元曲線を形成する。
所要数の到来時刻差を得ることができない場合、信号源検出限界距離設定部8は、信号源からの電波を受信することができないセンサ(ここでは、センサ1d)の信号源検出限界距離を、信号源の位置を推定するための諸元として補完する。具体的には、信号源検出限界距離設定部8は、センサ1dの信号源検出限界距離を結んだ曲面の情報を位置推定部6に出力する。
2つの到来時刻差から描かれる2枚の到来時刻差曲面により形成される3次元曲線と、信号源からの電波を受信することができないセンサの信号源検出限界距離を結んだ曲面との関係を図4に示す。図4は、この関係を上から見たものを示している。
図4には、センサ1aとセンサ1bと、およびセンサ1bとセンサ1cとの組み合わせから得られた到来時刻差から描かれる2枚の到来時刻差曲面により形成される3次元曲線31と、センサ1dの信号源検出限界距離を結んだ曲面32とが示されている。
センサ1dの信号源検出限界距離を結んだ曲面32は、信号源からの電波を受信したセンサ1a〜1cの各々について信号源検出限界距離を半径とする球を想定したときに、全ての球の内側に存在する。また、信号源からの電波を受信することができないセンサが複数ある場合、この曲面32は、電波を受信することができない複数のセンサの各々について信号源検出限界距離を半径とする球を想定したときに、全ての球の外側に接するように存在する。
位置推定部6は、到来時刻差算出部4で算出された2つの到来時刻差に基づいて描かれる2枚の到来時刻差曲面と、信号源検出限界距離設定部8からの出力によって合成された1枚の曲面との交点を信号源の位置と推定する。
なお、信号源検出限界距離設定部8で設定する信号源検出限界距離としては、信号源とする目標物が通常放射すると予想される電力の電波をセンサが検出することができる距離等の固定値や、センサが過去に電波を受信することができた距離の最大値等の変動値を用いることが考えられる。
この発明の実施の形態2に係る信号源位置推定装置によれば、信号源検出限界距離設定部8は、所要数の到来時刻差を得ることができない場合に、信号源からの電波を受信することができないセンサの信号源検出限界距離を、信号源の位置を推定するための諸元として補完する。
そのため、信号源の位置を推定するための所要数の到来時刻差を得ることができない場合であっても、信号源の位置を推定することができる。
また、上記実施の形態1に示した信号源高度設定部7と、実施の形態2に示した信号源検出限界距離設定部8とを組み合わせて用いることにより、2枚の曲面を補完することができる。
そのため、到来時刻差算出部4で1つの到来時刻差しか算出できない場合であっても、信号源の位置を推定することができる。
実施の形態3.
図5は、この発明の実施の形態3に係る信号源位置推定装置を示すブロック構成図である。
なお、この実施の形態においても、信号源から放射される電波の波形を既知のものとし、3次元空間において信号源の位置を推定するものとする。また、この実施の形態では、信号源が放射する電波に指向性はないものとする。
図5において、この信号源位置推定装置は、図1に示したネットワーク3、到来時刻差算出部4、位置推定部6および信号源高度設定部7に代えて、ネットワーク3A、位置推定部6A(位置推定手段)、受信電力算出部9a〜9d(受信電力算出手段)および到来時刻差・電力比率算出部10(到来時刻差算出手段、電力比率算出手段)を備えている。
なお、この信号源位置推定装置は、前述した信号源高度設定部や信号源検出限界距離設定部を併せて備えていてもよい。
受信電力算出部9a〜9dは、センサ1a〜1dが受信した信号源からの電波の受信電力をそれぞれ算出する。具体的には、受信電力算出部9a〜9dは、到来時刻算出部2a〜2dで行った受信データと参照データとの相関結果に基づいて、受信電力を算出する。
ネットワーク3Aは、到来時刻算出部2a〜2dで算出された複数の到来時刻と、受信電力算出部9a〜9dで算出された複数の受信電力とを到来時刻差・電力比率算出部10に転送する。
到来時刻差・電力比率算出部10は、到来時刻算出部2a〜2dで算出された複数の到来時刻と、受信電力算出部9a〜9dで算出された複数の受信電力とをそれぞれ2つずつ組み合わせて、複数の到来時刻差および複数の電力比率(諸元)を算出する。
ここで、到来時刻差および電力比率は、互いに同じセンサの組み合わせによって算出される。
位置推定部6Aは、到来時刻差・電力比率算出部10で算出された複数の到来時刻差と、到来時刻差を算出したセンサの座標とに基づいて、信号源の位置を推定する。
また、位置推定部6Aは、信号源の位置を推定するための所要数の到来時刻差を得ることができない場合には、到来時刻差・電力比率算出部10で算出された複数の電力比率と、電力比率を算出したセンサの座標とをさらに用いて、信号源の位置を推定する。
その他の構成については、前述の実施の形態1と同様であり、その説明を省略する。
以下、到来時刻差と電力比率との関係について説明する。
まず、電力は、距離の二乗に反比例する。そのため、2つのセンサにおいて、ある電力比率を生じる座標は、3次元空間上で1枚の曲面を形成する。これに対して、信号源が電波を放射してからセンサが電波を受信するまでの到来時刻は、距離に比例する。
したがって、電力比率により形成される曲面と、到来時刻差により形成される曲面とは、互いに異なるものとなる。そのため、電力比率により形成される曲面を、到来時刻差により形成される曲面と同様に、独立な曲面として扱うことができる。
この発明の実施の形態3に係る信号源位置推定装置によれば、受信電力算出部9a〜9dは、センサ1a〜1dが受信した信号源からの電波の受信電力をそれぞれ算出する。また、到来時刻差・電力比率算出部10は、受信電力算出部9a〜9dでそれぞれ算出された複数の受信電力を2つずつ組み合わせて、複数の電力比率を算出する。
そのため、信号源の位置を推定するための所要数の到来時刻差を得ることができない場合であっても、信号源の位置を推定することができる。
実施の形態4.
上記実施の形態1〜3では、信号源から放射される電波の波形を既知のものとしたが、放射される電波の波形が未知であっても、信号源の位置を推定することができる。
そこで、以下に、信号源から放射される電波の波形が未知である場合に、信号源の位置を推定する処理について説明する。
図6は、この発明の実施の形態4に係る信号源位置推定装置を示すブロック構成図である。
図6において、この信号源位置推定装置は、図1に示した到来時刻算出部2a〜2d、ネットワーク3、到来時刻差算出部4に代えて、ネットワーク3B、到来時刻差算出部4B(到来時刻差算出手段)および第1組み合わせ生成部11(第1組み合わせ生成手段)を備えている。
なお、この信号源位置推定装置は、前述した信号源検出限界距離設定部や、受信電力算出部および受信電力の電力比率を算出する電力比率算出手段を併せて備えていてもよい。
ネットワーク3Bは、センサ1a〜1dから出力された受信データを到来時刻差算出部4Bに転送する。
第1組み合わせ生成部11は、センサ位置計測部5で計測されたセンサ1a〜1dの各々の位置に基づいて、電波の到来時刻差を算出するためのセンサの組み合わせを生成する。
ここで、第1組み合わせ生成部11によるセンサの組み合わせ方法としては、例えば、互いに独立となる組み合わせがなくなるまで、センサ間距離の短いものから順番にセンサを組み合わせるという方法が考えられる。
図4に示したようなセンサ配置の場合には、第1組み合わせ生成部11により、例えば「センサ1aとセンサ1b、センサ1aとセンサ1c、センサ1bとセンサ1d」という組み合わせが生成される。
到来時刻差算出部4Bは、第1組み合わせ生成部11で生成されたセンサの組み合わせに基づいて、センサ1a〜1dから出力された受信データを2つずつ組み合わせ、2つの受信データの相関を取って、センサ間における電波の到来時刻差を算出する。
その他の構成および動作については、前述の実施の形態1と同様であり、その説明を省略する。
この発明の実施の形態4に係る信号源位置推定装置によれば、第1組み合わせ生成部11は、センサ位置計測部5で計測されたセンサ1a〜1dの各々の位置に基づいて、電波の到来時刻差を算出するためのセンサの組み合わせを生成する。また、到来時刻差算出部4Bは、第1組み合わせ生成部11で生成されたセンサの組み合わせに基づいて、センサ1a〜1dから出力された受信データから、電波の到来時刻差を算出する。
そのため、信号源から放射される電波の波形が未知の場合であっても、信号源の位置を推定することができる。
実施の形態5.
図7は、この発明の実施の形態5に係る信号源位置推定装置を示すブロック構成図である。
なお、この実施の形態では、信号源から放射される電波の波形を既知のものとし、3次元空間において信号源の位置を推定するものとする。
図7において、この信号源位置推定装置は、m個(4個以上)のセンサ1a〜1mと、センサ1a〜1mの各々に設けられた到来時刻算出部2a〜2mと、到来時刻算出部2a〜2mの各々に設けられた信頼度算出部12a〜12m(信頼度算出手段)と、ネットワーク3Cと、第2組み合わせ生成部13(第2組み合わせ生成手段)と、到来時刻差算出部4C(到来時刻差算出手段)と、センサ位置計測部5と、位置推定部6と、信号源高度設定部7とを備えている。
なお、この信号源位置推定装置は、前述した信号源検出限界距離設定部や、受信電力算出部および受信電力の電力比率を算出する電力比率算出手段を併せて備えていてもよい。
センサ1a〜1mは、それぞれ信号源から放射された電波を受信し、デジタルデータに変換して出力する。このデジタルデータを受信データと称する。
到来時刻算出部2a〜2mは、センサ1a〜1mが信号源からの電波を受信した到来時刻をそれぞれ算出する。具体的には、到来時刻算出部2a〜2mは、前述したように相互相関関数等を用いて、受信データと参照データとの相関を取り、信号源からの電波を受信した到来時刻を算出する。
信頼度算出部12a〜12mは、到来時刻算出部2a〜2mで行った受信データと参照データとの相関結果に基づいて、受信電力を算出し、この受信電力を到来時刻の信頼度とする。
ネットワーク3Cは、到来時刻算出部2a〜2mで算出された複数の到来時刻と、信頼度算出部12a〜12mで算出された複数の到来時刻の信頼度とを、到来時刻差算出部4Cおよび第2組み合わせ生成部13に転送する。
第2組み合わせ生成部13は、信頼度算出部12a〜12mで算出された複数の到来時刻の信頼度に基づいて、電波の到来時刻差を算出するためのセンサの組み合わせを生成する。
ここで、第2組み合わせ生成部13によるセンサの組み合わせ方法としては、例えば、到来時刻の信頼度が高く、互いに独立となるセンサどうしから順番に、所要数の到来時刻差が得られるようにセンサを組み合わせるという方法が考えられる。
到来時刻差算出部4Cは、第2組み合わせ生成部13で生成されたセンサの組み合わせに基づいて、到来時刻算出部2a〜2mでそれぞれ算出されたセンサ1a〜1mにおける到来時刻を2つずつ組み合わせて、複数の到来時刻差を算出する。
センサ位置計測部5は、センサ1a〜1mの各々について、信号源からの電波を受信した時点(到来時刻)における位置を計測し、計測結果を位置推定部6に出力する。
位置推定部6は、到来時刻差算出部4で算出された複数の到来時刻差と、センサ位置計測部5で計測されたセンサ1a〜1mの各々の位置とに基づいて、信号源の位置を推定する。
信号源高度設定部7は、所要数の到来時刻差を得ることができない場合、または信頼度算出部12a〜12mで算出された複数の到来時刻の信頼度が所定の信頼度よりも低い場合に、信号源の高度を、信号源の位置を推定するための諸元として補完する。
この発明の実施の形態5に係る信号源位置推定装置によれば、第2組み合わせ生成部13は、信頼度算出部12a〜12mで算出された複数の到来時刻の信頼度に基づいて、電波の到来時刻差を算出するためのセンサの組み合わせを生成する。また、到来時刻差算出部4Cは、第2組み合わせ生成部13で生成されたセンサの組み合わせに基づいて、到来時刻算出部2a〜2mで算出された複数の到来時刻から、電波の到来時刻差を算出する。
そのため、m個のセンサにより、所要数よりも多い到来時刻差を得ることができる場合であっても、信号源の位置の推定精度を低下させることなく、この信号源位置推定装置の演算負荷の増大を抑制することができる。
また、信号源高度設定部7は、所要数の到来時刻差を得ることができない場合、または信頼度算出部12a〜12mで算出された複数の到来時刻の信頼度が所定の信頼度よりも低い場合に、信号源の高度を、信号源の位置を推定するための諸元として補完する。
そのため、信号源の位置を推定するための所要数の到来時刻差を得ることができない場合や、到来時刻の信頼度が低い場合であっても、信号源の位置を推定することができる。
なお、上記実施の形態5では、信頼度算出部12a〜12mが受信電力を算出し、この受信電力を到来時刻の信頼度とするとしたが、これに限定されない。
例えば、到来時刻算出部2a〜2mにおいて、固有値を用いて到来時刻の算出を実行している場合には、固有値どうしの比を信頼度としてもよい。
この場合も、上記実施の形態5と同様の効果を奏することができる。
また、上記実施の形態1〜5において、信号源から放射される電波は、信号源自らが放射した電波であってもよいし、この信号源位置推定装置を含め、外部から放射された電波を信号源が反射した反射波であってもよい。
これらの場合も、上記実施の形態1〜5と同様の効果を奏することができる。
この発明の実施の形態1に係る信号源位置推定装置を示すブロック構成図である。 この発明の実施の形態1に係る位置推定部が、2次元形面において信号源の位置を推定する動作を示す説明図である。 この発明の実施の形態2に係る信号源位置推定装置を示すブロック構成図である。 この発明の実施の形態2に係る信号源位置推定装置において、2つの到来時刻差から描かれる2枚の到来時刻差曲面により形成される3次元曲線と、信号源からの電波を受信することができないセンサの信号源検出限界距離を結んだ曲面との関係を示す説明図である。 この発明の実施の形態3に係る信号源位置推定装置を示すブロック構成図である。 この発明の実施の形態4に係る信号源位置推定装置を示すブロック構成図である。 この発明の実施の形態5に係る信号源位置推定装置を示すブロック構成図である。
符号の説明
1a〜1m センサ、2a〜2m 到来時刻算出部(到来時刻算出手段)、3、3A〜3C ネットワーク、4、4B、4C 到来時刻差算出部(到来時刻差算出手段)、5 センサ位置計測部(センサ位置計測手段)、6、6A 位置推定部(位置推定手段)、7 信号源高度設定部(諸元補完手段)、8 信号源検出限界距離設定部(諸元補完手段)、9a〜9d 受信電力算出部(受信電力算出手段)、10 到来時刻差・電力比率算出部(到来時刻差算出手段、電力比率算出手段)、11 第1組み合わせ生成部(第1組み合わせ生成手段)、12a〜12m 信頼度算出部(信頼度算出手段)、13 第2組み合わせ生成部(第2組み合わせ生成手段)。

Claims (6)

  1. 信号源から放射された電波を受信する複数のセンサと、
    前記複数のセンサが前記電波を受信した到来時刻を個別に算出する到来時刻算出手段と、
    複数の前記到来時刻を2つずつ組み合わせて、複数の到来時刻差を算出する到来時刻差算出手段と、
    前記複数のセンサの各々についての位置を計測するセンサ位置計測手段と、
    前記複数の到来時刻差と前記複数のセンサの各々についての位置とに基づいて、前記信号源の位置を推定する位置推定手段と、
    前記信号源の位置を推定するための所要数の到来時刻差を得ることができない場合に適用される諸元を補完する諸元補完手段と、
    を備えたことを特徴とする信号源位置推定装置。
  2. 信号源から放射された電波を受信する複数のセンサと、
    前記複数のセンサの各々についての位置を計測するセンサ位置計測手段と、
    前記複数のセンサの各々についての位置に基づいて、前記電波の到来時刻差を算出するための2つのセンサの組み合わせを生成する第1組み合わせ生成手段と、
    前記組み合わせに基づいて前記複数のセンサで受信された電波を2つずつ組み合わせて、複数の到来時刻差を算出する到来時刻差算出手段と、
    前記複数の到来時刻差と前記複数のセンサの各々についての位置とに基づいて、前記信号源の位置を推定する位置推定手段と、
    前記信号源の位置を推定するための所要数の到来時刻差を得ることができない場合に適用される諸元を補完する諸元補完手段と、
    を備えたことを特徴とする信号源位置推定装置。
  3. 前記諸元補完手段は、前記信号源の高度を前記諸元として設定することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の信号源位置推定装置。
  4. 前記諸元補完手段は、前記複数のセンサの少なくとも1つが前記電波を受信することができないときに、前記電波を受信することができないセンサの信号源検出限界距離を前記諸元として設定することを特徴とする請求項1から請求項3までの何れか1項に記載の信号源位置推定装置。
  5. 前記諸元補完手段は、
    前記複数のセンサが受信した前記電波の受信電力を個別に算出する受信電力算出手段と、
    複数の前記受信電力を2つずつ組み合わせて、複数の電力比率を算出する電力比率算出手段と、
    を含むことを特徴とする請求項1から請求項4までの何れか1項に記載の信号源位置推定装置。
  6. 前記到来時刻算出手段で算出された複数の前記到来時刻の信頼度を個別に算出する信頼度算出手段と、
    複数の前記信頼度に基づいて、前記電波の到来時刻差を算出するための2つのセンサの組み合わせを生成する第2組み合わせ生成手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1から請求項5までの何れか1項に記載の信号源位置推定装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013205398A (ja) * 2012-03-29 2013-10-07 Tokyo Institute Of Technology 発信源推定方法およびそれを利用した発信源推定装置
JP2014016291A (ja) * 2012-07-10 2014-01-30 Tokyo Institute Of Technology 発信源推定方法およびそれを利用した発信源推定装置
WO2014164101A1 (en) * 2013-04-03 2014-10-09 Umm Al-Qura University Method to obtain accurate vertical component estimates in 3d positioning

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