JP2009174072A - メルトブロー装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】構造が簡単であるとともに、紡糸幅を容易に変更することができるメルトブロー装置を提供する。
【解決手段】口金36に複数のノズル孔40を一方向に配列し、口金36に供給される樹脂液をノズル孔40から押し出して紡糸を行うようにする。口金36の端部には、位置変更部材としての導出部材45をノズル孔40の配列方向に移動可能に取り付ける。導出部材45を移動させて口金36の端部のノズル孔40に選択的に対応させることにより、紡糸に関与するノズル孔40群の配列幅を調整して紡糸幅を変更する。紡糸に用いられないノズル孔40から押し出された樹脂液を、導出部材45の傾斜案内部45bにより口金36から紡糸領域外へ導出案内する。
【選択図】図2

Description

この発明は、口金に配列された複数のノズル孔から樹脂液を押し出して紡糸し、不織布等のシートを製造するメルトブロー装置に関し、特に樹脂液の紡糸幅を調整して、所要幅のシートを得ることができるようにしたメルトブロー装置に関するものである。
一般に不織布を製造するためのメルトブロー装置は、一方向に配列された口金から押し出された樹脂液をエア流によって揺動をともないながらコンベアに向かって供給して、そのコンベア上においてシート状に紡糸させている。従って、紡糸されるシート幅は一定である。狭い幅のシートを得るためには、想定される最大幅に対応した広幅シートを製造して、その広幅シートを細幅にカットしていた。このため、カット作業が必要であるばかりでなく、シートには無駄に廃棄される部分が生じて製造コスト上、省資源上好ましくない。このため、シート幅を変更できるようにしたメルトブロー装置が望まれており、従来、この種のメルトブロー装置としては、例えば特許文献1及び特許文献2に開示されるような構成が提案されている。
特許文献1に記載の従来構成では、複数のノズル孔を配列した口金がコンベアの上方において、そのコンベアの上面と平行な平面内で回動可能に配置されている。そして、この口金の回動により、コンベアの幅方向に対するノズル孔の配列方向の角度が調整されて、紡糸幅が変更されるようになっている。
また、特許文献2に記載の従来構成では、ノズル孔の配列幅の異なった複数種の口金が用意され、その口金が紡糸機構の基体に対して着脱可能に装着される。そして、口金をノズル孔の配列幅の異なったものと脱着交換することにより、紡糸幅が変更されるようになっている。
特開平2−26976号公報 特開2007−131994号公報
ところが、これらの従来のメルトブロー装置においては、次のような問題があった。まず、特許文献1に記載の従来構成では、口金を回動可能に支持するための支持機構が必要であるため、装置の構造が複雑になった。特に、回動される口金に対して、溶融状態の樹脂とエア流を供給する必要から、前記支持機構は、複雑かつ高精度に構成される必要がある。また、口金を回動させて紡糸幅を狭くした場合、ノズル孔の配列方向がコンベアの搬送方向に対して傾斜するため、傾斜角度が大きくなるほどノズル孔から押し出される樹脂液の紡糸ピッチが狭くなる。このため、口金の傾斜角度が異なると、紡糸密度が変化して、シートの品質が変化する。しかも、ノズルから押し出される樹脂液は、エア流によって揺動されるため、その樹脂液は広がりながらコンベア上に供給される。従って、口金の傾斜角度が大きくなった場合、ノズル孔に対応した位置においては、前記のようにシートの紡糸密度が高くなるものの、ノズル孔との対応関係から外れたシートの両幅端部においては、紡糸密度はそれほど高くならない。このため、口金の角度が傾斜された場合、シートの中央部と幅端部との間に大きな紡糸密度差が生じてしまうことになって、両幅端部を広く切除する必要があり、前記のように、コスト上、省資源上の問題が生じる。
さらに、特許文献2に記載の従来構成では、ノズル孔の配列数が異なった複数種の口金を用意する必要があるため、設備コストが高くなったり、不使用状態の口金を保管するスペースを必要としたりする。また、紡糸幅を変更する際に、口金全体を脱着交換しなければならないため、その作業に手間がかかるという問題もあった。
この発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的は、構造が簡単であるとともに、紡糸幅を容易に変更することができるメルトブロー装置を提供することにある。
上記の目的を達成するために、この発明は、口金に複数のノズル孔を一方向に配列し、樹脂液を前記ノズル孔からエア流中に押し出し、そのエア流を利用して紡糸を行うようにしたメルトブロー装置において、前記ノズル孔の配列方向に位置変更可能な位置変更部材により、紡糸に関与するノズル孔群の幅を調整可能にしたことを特徴としている。
従って、この発明のメルトブロー装置においては、位置変更部材をノズル孔の配列方向に移動させることにより、紡糸に関与するノズル孔群の配列幅が調整されて、紡糸幅が変更される。よって、装置の構造が簡単であるとともに、紡糸幅を容易に変更することができて、所望幅の不織布等のシートを製造することができる。
また、前記の構成において、紡糸に用いられない樹脂液を口金から紡糸領域外へ導出させるための導出手段を設けるとよい。このように構成した場合には、紡糸に用いられない樹脂液が口金内等に停滞して劣化することを抑制することができる。
前記の構成において、前記導出手段を、循環路を介して樹脂液の供給源に接続し、紡糸に用いられない樹脂液を回収して供給源に戻すようにするとよい。このようにすれば、回収された樹脂を再使用することができる。
さらに、前記の構成において、前記位置変更部材及び導出手段を、前記口金にノズル孔の配列方向へ移動可能に取り付けられ、対応するノズル孔から押し出された樹脂液を紡糸領域外へ導出案内するための導出部材により構成するとよい。このように構成した場合には、導出部材の移動により紡糸幅を変更することができるとともに、その導出部材を介して紡糸に用いられない樹脂液を紡糸領域外へ導出案内することができる。
前記の構成において、前記導出手段は、エア流の噴出口を閉鎖可能な位置に配置されることが好ましい。
さらに、前記の構成において、前記導出手段を、前記エア流を案内するためのエア案内部材に設けるとよい。
さらに、前記の構成において、前記位置変更部材を、ノズル孔の配列方向に移動可能であって、移動方向の端部にノズル孔が設けられていない閉鎖部が形成された口金により構成し、前記導出手段を口金の閉鎖部に形成された導出通路により構成するとよい。このように構成した場合には、口金の移動により紡糸幅を変更することができるとともに、その口金に設けられた導出通路を介して紡糸に用いられない樹脂液を紡糸領域外へ導出案内することができる。
以上のように、この発明によれば、構造が簡単であるとともに、紡糸幅を容易に変更することができるという効果を発揮する。
(第1実施形態)
以下に、この発明の第1実施形態を、図1〜図6に基づいて説明する。
図1に示すように、この実施形態のメルトブロー装置においては、金網やパンチングプレート等よりなるメッシュ状のコンベア21が一方向へ走行可能に敷設されている。コンベア21の上方には、紡糸ユニット22が配置されている。紡糸ユニット22には、樹脂液タンク23から供給路24を介してポリプロピレン等の加熱溶融状態の合成樹脂液が供給される。供給路24中には、供給ポンプ25及び計量器27等が接続されている。前記樹脂液タンク23及び供給路24は、樹脂液の供給源を構成している。
そして、紡糸ユニット22に供給された樹脂液が、その紡糸ユニット22に設けられた後述する口金36のノズル孔40からコンベア21上に押し出されて紡糸される。この紡糸により、コンベア21上において所定幅の不織布シートSが製造される。また、紡糸ユニット22に供給された樹脂液のうちで、紡糸に用いられなかった樹脂液は、紡糸ユニット22から循環路28を介して、供給ポンプ25と計量器27との間の供給路24に戻され、再び紡糸に使用される。
図2及び図5に示すように、前記紡糸ユニット22の基体31はブロック状に形成され、その基体31の下面には溝状の樹脂液流動通路32が左右方向に延びるように形成されている。なお、この実施形態においては、図2における左右方向を左右方向とし、図5における左右方向を前後方向とする。基体31内には、前記供給路24から樹脂液流動通路32に樹脂液を分配するための樹脂液分配通路33が形成されている。樹脂液分配通路33の前後両側において、基体31内には一対のエア供給通路34が左右方向に貫設され、そのエア供給口35が基体31の下面に開口されている。
図2〜図6に示すように、前記基体31の下面には口金36が取り付けられ、その口金36の上端の前後両側部には取付座部36aが突出形成されている。各取付座部36aの左右両端部付近には各一対のネジ挿通孔37が形成され、これらのネジ挿通孔37から基体31の下面に形成された各一対の雌ネジ孔38にボルト39が螺合されることにより、口金36が基体31の下面に固定されている。
前記口金36の幅方向(前後方向)の中央部には、下方に向かって開口する複数のノズル孔40が口金36の長手方向(左右方向)に、すなわち、コンベア21の幅方向に沿って等ピッチで配列されている。なお、図面においては、各ノズル孔40を大径に描いているが、実際には、各ノズル孔40は、それらの下端開口部において、0.3〜0.1mm程度の径である。各ノズル孔40の上端部は基体31の樹脂液流動通路32内に連通され、各ノズル孔40の下端部は口金36の下端に開口されている。そして、前記供給路24から基体31の樹脂液分配通路33内に供給される樹脂液が、樹脂液流動通路32を介して口金36の各ノズル孔40からコンベア21上に紡糸のために押し出される。
なお、図示はしないが、前記基体31及び口金36にはヒータが埋設され、前記供給路24及び循環路28の外周にはヒータが巻回されている。このため、基体31,口金36,供給路24及び循環路28が高温状態に保持され、それらの内部の樹脂が溶融状態に維持される。
図2及び図5に示すように、前記基体31の下面の前後両側部には、口金36を挟んで一対のエア案内部材41が取り付けられている。口金36のノズル孔40と対応するように、両エア案内部材41の対向端部間にはスリット状のエア噴出口42が形成されている。各エア案内部材41と口金36の両側面との間には、エア通路43が形成されている。そして、前記口金36の各ノズル孔40から樹脂液が押し出される際に、基体31のエア供給通路34内に供給されたエアが、エア供給口35よりエア通路43内に導出されて、エア噴出口42から下方に噴出される。このエア噴出により、前記ノズル孔40から押し出された樹脂液が揺動されて、コンベア21上において樹脂繊維が絡み合った不織布シートSが紡糸により形成される。
図2〜図6に示すように、前記口金36の左右両側端部の前面及び後面には、一対の装着溝44が口金36の左右長手方向へ延びるように形成されている。口金36の左右両側端部には、位置変更部材及び導出手段を構成する導出部材45がその上端内縁に折曲形成された係止部45aを装着溝44内に係合させることにより、ノズル孔40の配列方向へ移動可能に取り付けられている。各導出部材45の下部には、口金36の両端の外方に向かって下降傾斜するV溝状の傾斜案内部45bが形成されている。導出部材45の外側端部には、前記循環路28が接続されている。この導出部材45の内側の端部は、口金36の先端面に傷が付かないように、丸く形成されることが好ましい。
そして、図2及び図6に示すように、前記導出部材45がノズル孔40の配列方向に移動されることにより、口金36の端部側の前記ノズル孔40と導出部材45との対応関係が変化する。そして、導出部材45と対向しないノズル孔40から押し出された樹脂液は紡糸されるが、導出部材45と対向するノズル孔40から押し出された樹脂液が紡糸されず、傾斜案内部45bを経て紡糸領域外に導出される。紡糸領域外に導出された樹脂液は前記循環路28を介して供給路24に戻される。
図2及び図5に示すように、前記基体31の両端には、前記エア通路43の両端から前記噴出流が漏洩することを抑制するカバー26が固定されている。このカバー26には、前記導出部材45との干渉を避けるための開口26aが形成されている。
次に、前記のように構成されたメルトブロー装置の作用を説明する。
さて、このメルトブロー装置においては、口金36の両端部の導出部材45が図2及び図6に実線で示す外側位置と、鎖線で示す内側位置との間の所要の調整位置にあらかじめ配置される。この状態で、装置が運転されると、コンベア21が一方向に走行されるとともに、樹脂液タンク23から供給路24の供給ポンプ25及び計量器27を介して、紡糸ユニット22の基体31に加熱溶融状態の樹脂液が供給される。
前記紡糸ユニット22の基体31に供給された樹脂液は、樹脂液分配通路33及び樹脂液流動通路32を介して口金36の各ノズル孔40に分配され、それらのノズル孔40の下端部からコンベア21上に押し出される。このとき、基体31のエア供給通路34内のエアが、エア供給口35からエア通路43内に供給されて、ノズル孔40と対応するエア噴出口42から下方に噴出される。このため、ノズル孔40から押し出された樹脂液が紡糸されて、コンベア21上に不織布シートSが形成される。
この場合、紡糸に関与するノズル孔40群の配列幅が導出部材45の調整位置に応じて規制されて、樹脂液の紡糸幅が図2及び図6に実線で示す最大幅W1と鎖線で示す最小幅W2との間の幅に設定される。このため、導出部材45の調整位置に応じた所要シート幅の不織布シートSを得ることができる。また、この不織布シートSの形成時には、各導出部材45に対向するノズル孔40から押し出されて、紡糸に用いられなかった樹脂液が、導出部材45の傾斜案内部45bに沿って口金36の下方の紡糸可能な領域内から両側方の紡糸領域外へ導出案内された後、循環路28を介して供給路24に戻されて再使用される。よって、紡糸に用いられなかった樹脂液が基体31や口金36内に停滞して劣化したり、ノズル孔40内等に詰まったりするおそれを防止することができる。なお、各導出部材45は、口金36から伝達される熱により高温状態に維持され、口金36内の樹脂液は溶融状態を維持する。
次に、不織布シートSのシート幅を変更する場合には、口金36の少なくとも片側において導出部材45を図2及び図6に実線で示す外側位置と、鎖線で示す内側位置との間でノズル孔40の配列方向に移動させる。この移動により、紡糸に関与するノズル孔40群の幅が変更されて、樹脂液の紡糸幅が図2及び図6に実線で示す最大幅W1と鎖線で示す最小幅W2との間の所望幅に設定される。
よって、従来構成とは異なり、第1実施形態においては、以下の効果がある。
(1) 口金36全体を脱着交換するという面倒な操作を必要とせず、導出部材45を移動させるという簡単な操作により紡糸幅を容易に変更することができる。
(2) 口金36を回動させる等の複雑な機構を設ける必要がないため、装置の構造を簡略化することができる。
(3) 紡糸に関与するノズル孔40の増減により紡糸幅が変更されるため、紡糸幅を変更しても紡糸密度が変化してしまうことを防止できる。
(第2実施形態)
次に、この発明の第2実施形態を、前記第1実施形態と異なる部分を中心に説明する。
さて、この第2実施形態においては、図7〜図11に示すように、紡糸ユニット22の口金36により位置変更部材及び導出部材が構成されている。すなわち、基体31の下面には、断面ほぼT字状をなす一対のガイド溝48が長手方向に沿って平行に延長形成され、その内上面にはガイドレール48a固定されている。口金36の上面には、一対のガイド部49がノズル孔40の配列方向に沿って延長形成されている。そして、このガイド部49がガイドレール48aに対して、長手方向へ摺動可能に当接されることにより、口金36が基体31の下面にノズル孔40の配列方向へ移動可能に支持されている。
図10に示すように、口金36の各取付座部36aの左右両側端部には、複数のネジ挿通孔37がノズル孔40の配列方向に沿ってノズル孔40の配列ピッチと同一ピッチで形成されている。基体31の下面両側端部には、各一対の雌ネジ孔38が形成されている。そして、口金36を図7に実線で示す右側位置と鎖線で示す左側位置との間の所望の位置に移動させた状態で、口金36側のネジ挿通孔37から基体31側の雌ネジ孔38にボルト39を螺合することにより、口金36が基体31の下面の調整位置に固定される。
図7、図10及び図11に示すように、前記口金36の右端部には、ノズル孔40の設けられていない導出部50が突出形成されている。そして、図11に示すように、口金36が左側に移動配置されて、この導出部50が基体31の樹脂液流動通路32と対応することにより、紡糸に関与するノズル孔38群の幅が調整されて、紡糸幅が図7に示す最大幅W1と図11に示す最小幅W2との間で変更される。このため、所望シート幅の不織布シートSを形成することができる。
図7、図10及び図11に示すように、前記口金36の導出部50の上面と側面との間には、導出手段としての導出通路51が形成されている。導出通路51は循環路28に接続されている。そして、図11に示すように、導出部50に対応する樹脂液流動通路32から供給された紡糸に用いられない樹脂液が、導出通路51を通って口金36の右側方の紡糸領域外へ導出案内される。
そして、導出通路51が樹脂液流動通路32から外れるように口金36が配置されたときには、全てのノズル孔40が有効化されて、最大幅のシートSの紡糸が可能となる。また、導出通路51の一部または全体が樹脂液流動通路32と対応するように口金36が配置された場合には、樹脂液流動通路32と連通するノズル孔40の数が変更される。従って、この場合には、紡糸に関与するノズル孔40群の幅が変更され、その変更幅に応じた幅のシートSが紡糸される。
図9に示すように、前記基体31の両端においてエア噴出流の漏洩するカバー26の開口26aは、口金36との干渉を避ける形状に形成されている。
従って、この第2実施形態においても、前記第1実施形態に記載の効果と同様な効果を得ることができる。また、この第2実施形態では、以下の効果がある。
(4) 口金36により紡糸に関与するノズル40群の配列幅を調整するための位置変更部材が構成されているため、その位置変更部材を口金36と別に設ける必要がなく、装置の構成を一層簡略化することができる。
(第3実施形態)
次に、この発明の第3実施形態を、前記第1実施形態と異なる部分を中心に説明する。
さて、この第3実施形態においては、図12〜図15に示すように、前記第1実施形態と同様で、口金36の左右両端部に一対の位置変更部材としての導出部材45がノズル孔40の配列方向へ移動可能に支持されている。この場合、導出部材45の下端部が両エア案内部材41の対向端部間のエア噴出口42を通って下方に突出するように構成されている。従って、紡糸に用いられないノズル孔40と対応する噴出口42の部分が導出部材45により閉塞される。
図12及び図15に示すように、前記導出部材45内の傾斜案内部45bの内端には壁部52が起立形成されている。この壁部52は、口金36との接触により、この口金36に傷がつかないようにゴム等の高分子弾性材により構成されている。そして、導出部材45に対応するノズル孔40から押し出された紡糸に用いられない樹脂液が、導出部材45の傾斜案内部45bに沿って口金36の両側方の紡糸領域外へ導出されるとき、この壁部52により、樹脂液が傾斜案内部45bから口金36側に漏れ出さないように規制される。また、この壁部52により、エア供給口35からのエアが導出部材45内に侵入しないようになっている。
従って、この第3実施形態においても、前記第1実施形態に記載の効果とほぼ同様の効果を得ることができる。また、この第3実施形態においては、以下の効果がある。
(5) 導出部材45によって紡糸に用いられないノズル孔40と対応するエア噴出口42の部分とが閉塞されるため、紡糸に関与しないエア噴出口42の部分からエアが噴出されることを抑制することができる。このため、コンベア21上に、不要なエアが供給されることを防止でき、紡糸の品質を向上できる。
(6) 導出部材45の傾斜案内部45bの内端に壁部52が設けられているため、紡糸に用いられない樹脂液が傾斜案内部45bから口金36側に漏れ出すおそれを防止することができる。また、導出部材45の内部に噴出流が侵入されることを防止できる。
(第4実施形態)
次に、この発明の第4実施形態を、前記第3実施形態と異なる部分を中心に説明する。
さて、この第4実施形態においては、図16〜図18に示すように、一対の位置変更部材としての導出部材45がエア案内部材41の両端下面に移動可能に取り付けられている。すなわち、導出部材45の幅方向の両側部には、複数のネジ孔53がノズル孔40の配列方向に沿ってそのノズル孔40の配列ピッチと同一ピッチで形成されている。エア案内部材41の下面両端部には、各一対のネジ孔54が形成されている。そして、導出部材45をノズル孔40の配列方向の所定位置に移動させた状態で、導出部材45のネジ孔53からエア案内部材41のネジ孔54にボルト55が螺合されることにより、導出部材45が所定の調整位置に固定されている。また、この第4実施形態では、前記第3実施形態と同様に、導出部材45の傾斜案内部45bの内端に壁部52が形成されている。
従って、この第4実施形態においても、前記第3実施形態に記載の効果とほぼ同様な効果を得ることができる。
(第5実施形態)
次に、この発明の第5実施形態を、前記第2実施形態と異なる部分を中心に説明する。
さて、この第5実施形態においては、図19及び図20に示すように、紡糸ユニット22の基体31の下面に長手方向の両端部から中間部にかけて下方へ次第に突出する凸状円弧面56が形成されている。この構成により、基体31から口金36に供給される樹脂液の圧力にて、図19に鎖線で示すように、口金36の長手方向の中間部に下方への力が作用しても、基体31と口金36との間に隙間が形成されないようになっている。よって、口金36の長手方向の両端部のみがボルト39により基体31の下面に固定されて、口金36の中間部が固定されていない状態にあっても、樹脂液の圧力により基体31の中間部と口金36との間に隙間が形成されることを防止することができる。
従って、この第5実施形態においても、前記第2実施形態に記載の効果とほぼ同様の効果を得ることができる。また、この第5実施形態においては、以下の効果がある。
(7) 基体31の中間部と口金36との間に隙間が形成されて、その隙間から樹脂液が漏出するのを防止することができる。
(変更例)
なお、この実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
・ 前記第1、第3及び第4実施形態において、位置変更部材としての導出部材45を口金36の一端部側のみに移動可能に取り付けること。
・ 前記各実施形態において、紡糸に用いられることなく口金36の紡糸領域外に導出された樹脂液を、供給路24に戻すことなく、紡糸とは異なった工程に移送して、例えば接着剤等の他の用途として使用すること。
第1実施形態のメルトブロー装置を示す斜視図。 図1のメルトブロー装置を拡大して示す横断面図。 図2の3−3線における部分拡大断面図。 導出部材の斜視図。 メルトブロー装置の側面図。 紡糸ユニットを示す底面図。 第2実施形態のメルトブロー装置を示す横断面図。 図7の8−8線における部分拡大断面図。 メルトブロー装置を示す側面図。 口金を示す底面図。 紡糸幅を変更した状態を示す部分横断面図。 第3実施形態のメルトブロー装置を示す部分断面図。 図12の一部を拡大して示す部分断面図。 図12の14−14線における部分拡大断面図。 図12の15−15線における部分拡大断面図。 第4実施形態のメルトブロー装置の紡糸ヘッドを示す部分断面図。 図16の17−17線における部分拡大断面図。 図16の18−18線における部分拡大断面図。 第5実施形態のメルトブロー装置を示す部分破断正面図。 図19の紡糸ヘッドを分解して示す部分破断正面図。
符号の説明
21…コンベア、22…紡糸機構、24…供給路、28…循環路、31…基体、36…第2及び第5実施形態において位置変更部材を構成する口金、39…ボルト、40…ノズル孔、41…エア案内部材、42…噴出口、45…第1、第3及び第4実施形態において位置変更部材を構成する導出部材、45b…第1、第3及び第4実施形態において導出手段を構成する傾斜案内部、50…閉鎖部、51…導出手段としての導出通路、55…ボルト、S…不織布シート、W1…最大紡糸幅、W2…最小紡糸幅。

Claims (7)

  1. 口金に複数のノズル孔を一方向に配列し、樹脂液を前記ノズル孔からエア流中に押し出し、そのエア流を利用して紡糸を行うようにしたメルトブロー装置において、
    前記ノズル孔の配列方向に位置変更可能な位置変更部材により、紡糸に関与するノズル孔群の幅を調整可能にしたことを特徴とするメルトブロー装置。
  2. 紡糸に用いられない樹脂液を口金から紡糸領域外へ導出させるための導出手段を設けたことを特徴とする請求項1に記載のメルトブロー装置。
  3. 前記導出手段を、循環路を介して樹脂液の供給源に接続し、紡糸に用いられない樹脂液を回収して供給源に戻すようにしたことを特徴とする請求項2に記載のメルトブロー装置。
  4. 前記位置変更部材及び導出手段を、前記口金にノズル孔の配列方向へ移動可能に取り付けられ、対応するノズル孔から押し出された樹脂液を紡糸領域外へ導出するための導出部材により構成したことを特徴とする請求項2または3に記載のメルトブロー装置。
  5. 前記導出手段は、エア流の噴出口を閉鎖可能な位置に配置されることを特徴とする請求項4に記載のメルトブロー装置。
  6. 前記導出手段を、前記エア流を案内するためのエア案内部材に設けたことを特徴とする請求項2に記載のメルトブロー装置。
  7. 前記位置変更部材を、ノズル孔の配列方向に移動可能であって、移動方向の端部にノズル孔が設けられていない閉鎖部が形成された口金により構成し、前記導出手段を口金の閉鎖部に形成された導出通路により構成したことを特徴とする請求項2または3に記載のメルトブロー装置。
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