JP2009172624A - Method and apparatus for straightening bend in hot rolling stage - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、熱間粗圧延工程におけるホットバーの板幅方向の曲がり(以下、キャンバーという)を矯正する方法及び装置に関する。 The present invention relates to a method and an apparatus for correcting a bending of a hot bar in the plate width direction (hereinafter referred to as a camber) in a hot rough rolling process.
キャンバーの発生原因の一つにワークロール表面の局部的な肌荒れがあり、キャンバーは肌荒れとは反対方向に発生する傾向がある。例えばワークロールのドライブサイドに肌荒れが生じると、キャンバーはワークサイドに発生し、ワークサイドに肌荒れが生じると、ドライブサイドにキャンバーが発生する。キャンバーが過大な場合、ホットバー先端部が粗圧延機のサイドガイドと衝突してサイドガイドを損傷させ、修理費の拡大を招いたり、また修理のための圧延停止により機会損失(減産)を発生させたりする。また、キャンバーが発生すると、仕上圧延機での絞り込み事故を誘発しやすくなり、これによるロール交換作業により、機会損失やロールコストアップ等の問題が起こる。一方、ホットコイルの品質においては、キャンバーが発生するとコイル状に巻き取った際にテレスコープが発生すること、及び巻取機前のサイドガイドへ接触することで、コイルエッジ部に疵が発生する等、キャンバー発生時には種々の問題が起こる。 One cause of the occurrence of camber is local roughening of the surface of the work roll, and camber tends to occur in the opposite direction to rough skin. For example, when rough skin occurs on the drive side of the work roll, camber occurs on the work side, and when rough skin occurs on the work side, camber occurs on the drive side. When the camber is excessive, the hot bar tip collides with the side guide of the roughing mill and damages the side guide, leading to an increase in repair costs, and loss of opportunity (reduced production) due to rolling stoppage for repair. I will let you. Also, when camber occurs, it becomes easy to induce a narrowing-down accident in a finish rolling mill, and roll replacement work caused by this causes problems such as opportunity loss and roll cost increase. On the other hand, in the quality of the hot coil, when the camber is generated, a telescope is generated when the coil is wound, and a wrinkle is generated at the coil edge portion by contacting the side guide before the winder. Various problems occur when camber occurs.
キャンバーを矯正する方法としては、従来オペレーターが目視によりキャンバーを認識し、オペレーターが圧下装置の片圧下量を変更(以下、レベリングという)することで対応してきたが、キャンバーを定量的に把握できないこと、及びホットバーの長手方向で、キャンバー量やキャンバーの方向が変化する複雑なキャンバーが発生した際には、適切なレベリングが困難であるため、キャンバーを完全に矯正するには至っていない。 As a method of correcting the camber, the operator has been able to recognize the camber by visual observation and change the one-side reduction amount of the reduction device (hereinafter referred to as leveling), but the camber cannot be grasped quantitatively. When a complicated camber in which the camber amount and the camber direction change in the longitudinal direction of the hot bar is generated, it is difficult to properly level the camber, so that the camber has not been completely corrected.
特許文献1に開示される方法もキャンバーを片圧下によって矯正する方法に関するもので、熱間粗スタンドの出側上方に設けたテレビカメラで撮像した鋼板画像より鋼板のセンターラインを求めて鋼板を長手方向に分割し、それぞれの測定範囲毎にキャンバー量を測定して、各測定範囲における各キャンバー量に任意の補正を行い、平均化処理された一つのレベリング量を算出して次段スタンドへ片圧下量をフィードフォワードさせるようになっているが、この方法もホットバーの長手方向で、キャンバー量やキャンバーの方向が変化する複雑なキャンバーが発生した場合には精度良くキャンバーを修正することができない。
The method disclosed in
特許文献2には、圧延機出側に設けたサイドガイドによりキャンバーを矯正する方法が開示されているが、サイドガイドへ接触することでコイルエッジ部に疵が発生したり、サイドガイドに過度の荷重がかかって設備の破損を生ずるおそれがある。
本発明は、ロール保護のためロールに噴射される圧延油などの潤滑剤を用いて次スタンドまたは当該スタンドにおいてホットバーのキャンバーを矯正することを目的とする。 An object of the present invention is to correct a camber of a hot bar at a next stand or the stand using a lubricant such as rolling oil sprayed on the roll for protecting the roll.
請求項1に係る発明は、熱間粗圧延工程におけるホットバーのキャンバーを矯正する方法であって、熱間粗圧延スタンド出側のホットバーにキャンバーが生ずる際、キャンバーが生ずる向きと反対側の前記スタンド又は次スタンドの圧延ロールに潤滑剤を供給することを特徴とする。例えばキャンバーがドライブサイドに生ずる場合には、当該スタンド又は次スタンドの圧延ロールのワークサイドに、キャンバーがワークサイドに生ずる場合には、圧延ロールのドライブサイドに潤滑剤を供給する。
The invention according to
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において、潤滑剤が供給される圧延ロールはバックアップロールであることを特徴とし、
請求項3に係る発明は、請求項1又は2に係る発明において、キャンバー量に応じて圧延ロールへの潤滑剤の供給箇所及び/又はその供給量を調整することを特徴とする。
The invention according to
The invention according to
請求項4に係る発明は、請求項1に係る発明を実施する装置であって、熱間粗圧延スタンド出側に配置され、粗圧延スタンドから送り出されるホットバーを撮像する撮像手段と、前記熱間粗圧延スタンドの上下の圧延ロール、好ましくは上下のバックアップロールのドライブサイド及びワークサイドに配置される潤滑剤の噴射ノズルと、前記撮像手段によって撮像されたホットバーの画像を処理してキャンバーの生ずる向きを求め、それによってドライブサイド又はワークサイドに配置される上記噴射ノズルのバルブの開閉を制御する制御装置とよりなることを特徴とする。
The invention according to
請求項5に係る発明は、請求項4に係る発明において、制御装置がホットバーの画像からキャンバーの生ずる向きと共にキャンバー量を求め、求めたキャンバー量に応じて制御装置が上下の圧延ロールのうちの一方又は双方に潤滑剤が供給されるように噴射ノズルのバルブ制御を行うことを特徴とし、
請求項6に係る発明は、請求項4又は5に係る発明において、制御装置がホットバーの画像からキャンバーの生ずる向きと共にキャンバー量を求め、また潤滑剤の供給ラインに流量調整弁が設けられ、求めたキャンバー量に応じて制御装置が流量調整弁を制御し、潤滑剤の供給量を調整することを特徴とする。
The invention according to
The invention according to
請求項1に係る発明によると、片圧下によることなくキャンバーを矯正することができ、ホットバー長手方向で、キャンバー量やキャンバーの方向が変化する複雑なキャンバーに対しても矯正することができる。また圧延スタンドでキャンバーを矯正することができるため、サイドガイドを不要にできるか、サイドガイドを設けても該サイドガイドに過度な荷重がかかることによる設備の破損を防ぐことができ、また巻取機前サイドガイドへの接触によるコイルエッジ部の疵が発生するのを防ぐことができる。 According to the first aspect of the present invention, it is possible to correct the camber without causing a single pressure reduction, and it is possible to correct even a complicated camber in which the camber amount and the camber direction change in the hot bar longitudinal direction. In addition, the camber can be corrected with a rolling stand, so that a side guide can be dispensed with, or even if a side guide is provided, damage to equipment due to excessive load applied to the side guide can be prevented, and winding can be performed. It is possible to prevent wrinkling of the coil edge portion due to contact with the machine side guide.
請求項2に係る発明によると、ワークロール所要部に潤滑剤が均一に塗布されるようになり、請求項3に係る発明によると、キャンバー量に応じて上下の圧延ロールの一方又は双方に、或いはドライブサイド又はワークサイドの全域又はその一部の必要箇所に潤滑剤が必要量だけ供給される。
According to the invention according to
請求項4に係る発明によると、キャンバーの矯正を自動的に行うことができ、請求項5に係る発明によると、キャンバー量に応じて上下の圧延ロールへの潤滑剤の供給が自動的に行われ、請求項6に係る発明によると、キャンバー量に応じて必要量の潤滑剤を供給することができる。
According to the invention of
以下、本発明の実施形態について図面により説明する。
なお、以下の実施形態では潤滑剤として圧延油を用いた例を示してある。
図1は、上下のワークロール1とバックアップロール2よりなる熱間粗圧延スタンドの圧延ロールについて示すもので、上下のバックアップロール2にはドライブサイドとワークサイドにそれぞれ圧延油の噴射ノズル3が配置され(図示する例では3個ずつ配置されているが、1個でも、また3個以外の複数個でもよい)、ポンプ4によって加圧された圧延油が流量調整弁5及びバルブスタンド6の各電磁弁7を介して噴射ノズル3に供給され、バックアップロール2に噴射されるようにしてある。
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
In the following embodiment, an example in which rolling oil is used as the lubricant is shown.
FIG. 1 shows a rolling roll of a hot rough rolling stand composed of upper and
キャンバーを矯正する一つの方法は、スタンド出側のホットバーをオペレーターが目視にて監視することによって行われる。すなわちオペレーターがキャンバーの有無を監視し、キャンバーを確認した場合、その向き及び量によってオペレーターは、所要の電磁弁7を開、他の電磁弁を閉とし、流量調整弁5を操作する。例えばキャンバーがドライブサイドの方向に発生し、その量が多いと判断すると、ワークサイドの上下の噴射ノズル3の電磁弁7を開、ドライブサイドの上下の噴射ノズル3の電磁弁7を閉にし、流量が全電磁弁7を開いたときに供給される流量の50%となるように流量調整弁5を操作する。キャンバーが逆にワークサイドの方向に発生し、その量が多いと判断すると、ドライブサイドの上下の噴射ノズル3の電磁弁7を開、ワークサイドの上下の噴射ノズル3の電磁弁7を閉にし、かつ流量調整弁5を流量が50%になるように操作する。
One method of correcting the camber is performed by the operator visually monitoring the hot bar on the stand exit side. That is, when the operator monitors the presence or absence of the camber and confirms the camber, the operator opens the required
キャンバーの量が少ないときには、上下の噴射ノズル3のうちの一方の側のみ、或いは図1に示す例において、ワークサイド及びドライブサイドの上下に3個ずつ並ぶ計6個の噴射ノズルのうち、1〜5個の噴射ノズル3を選択し、該ノズル3の電磁弁7を開、他を閉とする。そして流量調整弁5を、閉とした電磁弁7の数によって絞り込む。例えば上側の3個の噴射ノズル3を開にし、他を閉にするときは、流量が25%になるように絞り込む。
When the amount of the camber is small, only one of the upper and
キャンバーを矯正する別の方法では、キャンバーの矯正が自動的に行われる。図2はその一例を示すもので、撮像手段11はCCDカメラやテレビカメラよりなり、熱間粗圧延スタンドの出側に配置されて、スタンドより送り出されるホットバー10を撮影できるようにしてある。撮像手段11で撮影されたホットバー10の画像は、制御装置12の画像処理部13に出力される。画像処理部13は既知の構造のもので、その詳細な説明は省略するが、撮像手段11で撮影されたアナログ信号の画像信号を平滑化などのフィルタ処理後、二値化処理してデジタル信号に変換し、ホットバー以外の背景やノイズデータ等の除去を行うようになっている。
Another method of correcting the camber is to automatically correct the camber. FIG. 2 shows an example thereof. The image pickup means 11 is composed of a CCD camera or a television camera, and is arranged on the exit side of the hot rough rolling stand so that the
キャンバー量の演算部14は、画像処理部13で得られたホットバー10のデジタル画像からキャンバー量を次のようにして算出する。
The camber amount calculation unit 14 calculates the camber amount from the digital image of the
ホットバー10のキャンバー量は撮像手段11で撮影され処理されたデジタル画像において、任意のタイミングにおけるホットバーの静止画像よりホットバー幅方向中央部の座標Xを長手方向においてXn、Xn+1、Xn+2・・・を算出し、隣り合う二つのX座標の変化量よりホットバー長手方向の任意位置におけるキャンバー量を算出する。
As for the camber amount of the
制御部15は演算部14で算出したキャンバー量から、該キャンバー量が例えば−の時はキャンバーがドライブサイドに、+のときにワークサイドに生じていると判断し、またキャンバー量によって図1に示すバルブスタンド6の各電磁弁7の開閉及び流量調整弁5を制御し、流量調整弁5の制御により、ポンプ4によって供給される圧延油の流量が例えば全電磁弁7を開にしたときの流量の50%、25%、0%と段階的に調整されるようにしてある。具体的にはキャンバー量の設定値±a、±b、±c(ただしa<b<c)が設定され、前記キャンバー量が±a以下のときは、各電磁弁7は閉じたままにされ、噴射ノズル3に圧延油は供給されない。キャンバー量が±aを超え、±b以下のときは、キャンバー量の+又は−によって、例えばキャンバー量が+、キャンバーがワークサイドに生ずるときは、図1に示す例においてドライブサイドの上下いずれか一方の噴射ノズル3の電磁弁7を3個開に制御し(他の電磁弁7は閉のままである)、かつ流量調整弁5を制御して流量を全開時の流量の25%に調節する。キャンバー量が−のときには、逆にワークサイドの上下いずれか一方の噴射ノズル3の電磁弁7を3個開に制御する。(他の電磁弁7は閉のままである。)流量は同じく全開時の流量の25%に調整する。
The
キャンバー量が±cを超えると、ドライブサイド又はワークサイドの上下の噴射ノズル3の電磁弁7を6個とも、全て開に制御し、流量調整弁5を流量が全開時の50%となるように制御する。
When the camber amount exceeds ± c, all six
以下の表1に示す成分の低炭素鋼よりなり、板厚1.99mm以下、板幅1150〜1399mmの各ホットバーについて、粗圧延スタンドから送り出された直後から監視を行い、ホットバーがドライブサイドにキャンバーしたとき、オペレーター操作により図1に示すバルブスタンド6のワークサイドの噴射ノズル3の電磁弁7を計6個開にし、各噴射ノズル3からワークサイドの上下のバックアップロール2に供給される圧延油の流量を流量調整弁5により50%に絞り、75cc/min噴射した。また逆にホットバーがワークサイドにキャンバーしたとき、ドライブサイドの噴射ノズル3の電磁弁7を計6個開にし、各噴射ノズル3からドライブサイドの上下のバックアップロール2に供給される圧延油の流量を同量の75cc/minに絞り噴射した。圧延油を使用する前と使用後におけるキャンバー量を図3に示す。
Each hot bar made of low carbon steel with the components shown in Table 1 below, with a plate thickness of 1.99 mm or less and a plate width of 1150 to 1399 mm is monitored immediately after being sent out from the rough rolling stand. 1, a total of six
因みにワークサイドに36mm以上キャンバーしたホットバーについては図4に示すようにキャンバー量が−5〜5mmに矯正され、キャンバー量が26〜35mmのホットバーについてはキャンバー量が−15〜−6mmに矯正された。 Incidentally, as shown in FIG. 4, the camber amount is corrected to -5 to 5 mm for the hot bar cambered by 36 mm or more on the work side, and the camber amount is corrected to -15 to -6 mm for the hot bar having the camber amount of 26 to 35 mm. It was done.
一方、ドライブサイドに−36〜−45mmキャンバーしたホットバーについては、図5に示すようにキャンバー量が−5〜5mmに矯正され、またキャンバー量が−46mm以下のホットバーについてはキャンバー量が−6〜−15mmに矯正された。 On the other hand, as shown in FIG. 5, the camber amount is corrected to −5 to 5 mm for a hot bar with −36 to −45 mm camber on the drive side, and the camber amount is − for a hot bar with a camber amount of −46 mm or less. It was corrected to 6 to -15 mm.
図6は、片圧下を行いキャンバーを矯正する従来法におけるテレスコープによる保留の発生率と、片圧下を行わないで、圧延油を使用してキャンバーを矯正する方法におけるテレスコープによる保留の発生率の比較を示すもので、片圧下による従来法ではテレスコープによる保留の発生率が2.1%であったのに対し、本方法では1.2%に収まった。 FIG. 6 shows the incidence rate of holding by a telescope in the conventional method of correcting one camber and correcting the camber, and the occurrence rate of holding by the telescope in a method of correcting the camber using rolling oil without performing one-sided pressing. In comparison with the conventional method using a single pressure, the incidence rate of holding by a telescope was 2.1%, whereas this method was 1.2%.
図示されるように、バックアップロールに圧延油を供給するだけでキャンバーを矯正し、キャンバー量を大幅に減少させることができ、またテレスコープの発生も防ぐことができた。 As shown in the figure, the camber was corrected by simply supplying rolling oil to the backup roll, the amount of camber could be greatly reduced, and the occurrence of a telescope could be prevented.
1・・ワークロール
2・・バックアップロール
3・・噴射ノズル
4・・ポンプ
5・・流量調整弁
6・・バルブスタンド
7・・電磁弁
10・・ホットバー
11・・撮像手段
12・・制御装置
13・・画像処理部
14・・演算部
15・・制御部
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