JP2009171744A - 超電導ケーブルの中間接続構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】コンパクト化が達成されて大容量化に対処できるようにした超電導ケーブルの中間接続構造を提供する。
【解決手段】超電導ケーブル1のケーブルコア2,2同士の接続部Jを冷媒容器4内に支持するための超電導ケーブル1の中間接続構造であって、ケーブルコア2,2同士の接続部Jを収納支持する筒状の保護カバー3が、冷媒容器4内に配設される。このような構成によれば、保護カバー3によって、力学的に変曲点となるケーブルコア2,2同士の接続部Jに曲がりを発生させないように拘束した状態として、その荷重を均等に分散させて安定な状態で支持することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、超電導ケーブルのケーブルコア同士の接続部を冷媒容器内に支持するための超電導ケーブルの中間接続構造に関する。ケーブルコア同士の接続部は、コアの構造が異なり、いわゆる変曲点となるが、そのケーブルコア同士の接続部を安定な状態で収納支持する筒状の保護カバーを冷媒容器内に配設した超電導ケーブルの中間接続構造に関する。
送電線路における導体同士の接続部構造は、OFケーブルの場合、例えば図4に示される(例えば特許文献1参照)。この例では、接続箱本体ケース36内において、OFケーブルの段剥ぎされた絶縁紙31,31から露出されて対向し合うケーブル導体32,32が、側面をテーパー状に形成されたエポキシユニット33に一体化された中心導体34を介して接続される。その接続部とエポキシユニット33の外周には補強絶縁紙35が巻回され、エポキシユニット33の中央部に形成されたリング状のフランジ部33aが、接続箱本体ケース36の対向し合う取付フランジ36a,36aの間に挟持されることによって、ケーブル導体32,32の接続部が接続箱本体ケース36内に固定状態に支持される。その接続箱本体ケース36の内部空間37には、絶縁油が充填され、ケーブル導体32,32の接続部が油浸状態に保持される。
このような接続箱本体ケース内にエポキシユニットを設けた導体同士の接続部構造の基本的な構成は、超電導ケーブルにも採用されている(例えば特許文献2の図3等参照)。超電導ケーブルの場合、接続箱本体ケースの内部空間には、液体窒素等の冷媒が充填され、エポキシユニットに一体化された中心導体の両端に、それぞれ接続スリーブを介して対向し合う超電導導体がフォーマと共に接続される。その接続スリーブの一端側には、フォーマと超電導導体を挿入するための中空部が形成され、他端側には、中心導体を挿入するための中空部が形成され、フォーマは中空部内で圧縮接続され、超電導導体は、例えば半田接続により接続スリーブに対して導通接続される。また、接続スリーブと中心導体は、例えば導電性弾性部材からなるマルチバンドを介して導通接続される。
特開平7−245863号公報 特開2007−28710号公報
上述のような従来のエポキシユニットを用いた導体接続構造では、接続部全体の構造寸法が大きくなるという問題があった。また、接続部の導体抵抗が高いという問題があった。即ち、まず、超電導導体と接続スリーブとを導通接続する半田接続部分が、超電導導体に比して高抵抗であった。次いで、銅からなる接続スリーブ自体が高抵抗であった。また、アルミ合金等で形成される中心導体も高抵抗であった。さらに、接続スリーブと中心導体が、マルチバンドを介した多面的な弾性接触状態で導通接続されるため、その接続部分が高抵抗であった。
また、特に、3心一括型の超電導ケーブルの導体接続構造では、各接続部の構造を組み合わせて構成する必要があり、接続部全体の構造が大きくなり過ぎる難点があった。例えば、既存送電線路システムの増容量化のために、超電導ケーブル用の中間接続部を構成する場合、サイズが巨大化してマンホールに収納できなくなることが懸念される。
本発明は、このような事情に鑑みてなされ、コンパクト化が達成されて大容量化に対処できるようにした超電導ケーブルの中間接続構造を提供することを目的とする。
本発明の超電導ケーブルの中間接続構造は、超電導ケーブルのケーブルコア同士の接続部を冷媒容器内に支持するための超電導ケーブルの中間接続構造であって、
前記ケーブルコア同士の接続部を、収納支持する筒状の保護カバーが、前記冷媒容器内に配設されることを特徴とする。
このような構成によれば、力学的に変曲点となるケーブルコア同士の接続部を、筒状の保護カバーによって収納支持させるので、接続部に曲がりを発生させないように拘束した状態として荷重を均等に分散させて安定な状態で支持することができる。これにより、従来のようなケーブルコア同士の接続部を支持するための嵩高いエポキシユニットが不要となり、接続部構造のコンパクト化を図ることができる。また、ケーブルコア同士の接続部の支持状態が安定化するため、例えばフォーマ同士を接続スリーブで圧縮接続すれば、超電導導体同士を超電導線材を介して直接導通接続するような接続構造も可能になる。これにより、接続部における導体抵抗を大幅に低減化することができ、大電流の通電が可能となる。
前記保護カバーが、前記冷媒容器内に固定状態に支持されるようにしてもよい。このようにすれば、冷媒による冷却に伴う収縮等に起因してケーブルに発生する尺取り虫現象(縦座屈)の伝播を、ケーブルコア同士の接続部で阻止することができる。
前記保護カバーが、ボルト締結によって前記冷媒容器内に着脱自在に支持されるようにしてもよい。このようにすれば、保護カバーの組立・分解が容易となり、良品回収が可能となる。
前記保護カバーが、凹凸嵌合によって前記冷媒容器内に着脱自在に支持されるようにしてもよい。このようにすれば、保護カバーの組立・分解が容易となり、良品回収が可能となる。
前記保護カバーの少なくとも一端側は、ベローズ構造を介して筒軸方向に伸縮自在に構成されるようにしてもよい。このようにすれば、現地での組み立て作業時に、ケーブルの断熱管であるコルゲート管に対する両端部分の取付対応位置を調整できるため、その組み付け作業が容易となる。
前記保護カバーが、前記冷媒容器内で容器軸方向にスライド自在に支持されるようにしてもよい。このようにすれば、使用時における冷媒による冷却に伴う収縮等に起因して接続部にケーブル軸方向に応力が作用しても保護カバーがスライドすることによって該応力を吸収できるため、接続部への応力集中を回避することができる。また、冷媒容器に対する保護カバーの軸方向の対応位置を規制する必要がなくなるため、現地での組み付け作業が容易となる。
前記保護カバーが、滑動性部材乃至は回転部材によって支持されるようにしてもよい。例えばテフロン(登録商標)等の滑動性部材やローラ等で保護カバーを支持すれば、スライド時の抵抗を少なくすることができる。
前記保護カバーは、銅、銅合金、アルミ又はアルミ合金、の中の何れかで形成されるようにしてもよい。このように、金属材料で保護カバーを形成する場合、例えば冷媒容器に電位的なボンドをとることによって、浮遊電極化を防止することができる。また、所要の強度を得ることができる。
前記保護カバーは、電気絶縁性素材で形成されるようにしてもよい。このようにすれば、保護カバーには帯電しないため、電位的なボンドをとる必要がなく、例えばFRP等で形成すれば、製作・組付性が容易となる。
前記保護カバーは、半割れ状に形成されてもよい。保護カバーの全体もしくはその一部を半割れ状に形成することによって、保護カバーの組立・分解作業が容易となり、良品回収が可能となる。
前記保護カバーは、軸方向に分割されて構成されてもよい。このようにすれば、保護カバーの組立・分解が容易となり、良品回収が可能となる。
前記保護カバーは、軸方向中央部分が、両側部分よりも径大に形成されるようにしてもよい。このようにすれば、嵩高くなるケーブルコア同士の接続部を、軸方向中央部分に納まりよく収納することができる。
互いに接続されるケーブルコアから引き出されたフォーマ同士が、接続スリーブを介して圧縮接続され、かつ、超電導導体同士が、前記接続スリーブ上に縦添え状に配設される超電導線材によって導通接続されるようにしてもよい。このようにすれば、接続スリーブを介したフォーマ同士の圧縮接続によって、ケーブルコア同士が所要の引張強度を確保した状態に接続される。そして、超電導線材を介した超電導導体同士の接続により、接続部における導体抵抗が少なくなる。このような接続部が、円筒状の保護カバーに収納支持されるため、従来のような嵩高いエポキシユニットを用いる必要がなく、接続部構造の著しいコンパクト化を図ることができる。
前記超電導ケーブルは、単一のケーブルコアを備えた単心型の超電導ケーブルであり、該単心のケーブルコア同士の接続部が、前記保護カバー内に収納支持されるようにしてもよい。単一のケーブルコア同士の接続に、このような中間接続構造を適用すれば、コンパクト化を達成することができ、かつ、接続部における導体抵抗の低減化を図ることができ、大容量化に対処することができる。
前記超電導ケーブルは、複数のケーブルコアを備えた多心一括型の超電導ケーブルであり、該複数のケーブルコア同士の接続部が、一括されて、前記保護カバー内に収納支持されるようにしてもよい。3心一括型等の多心一括型の超電導ケーブルにこのような中間接続構造を適用すれば、コンパクト化を達成することができ、かつ、接続部における導体抵抗の低減化を図ることができ、大容量化に対処することができる。また、短絡電流が流れた場合における各ケーブルコア同士の反発を保護カバーによって押え込むことができる。
本発明の超電導ケーブルの中間接続構造は、力学的に変曲点となるケーブルコア同士の接続部を、筒状の保護カバーに収納支持させるので、接続部に曲がりを発生させないように拘束した状態として荷重を均等に分散させて安定な状態で支持することができる。これにより、従来の嵩高いエポキシユニットを不要として、接続部構造の著しいコンパクト化を図ることができる。また、ケーブルコア同士の接続部の支持状態が安定化することから、例えばフォーマ同士を接続スリーブで圧縮接続して、超電導導体同士を超電導線材を介して直接導通接続するような接続構造も可能になる。これにより、接続部における導体抵抗を大幅に低減化することができ、大電流の通電が可能となる。
以下に、本発明の実施の形態に係る超電導ケーブルの中間接続構造について図面を参照しつつ詳細に説明する。
〔実施の形態1〕
図1は、超電導ケーブルの中間接続構造の半断面図、図2は、超電導導体同士の接続構造を示す半断面図である。この中間接続構造は、例えば3心一括型の超電導ケーブル1のケーブルコア2,2同士の接続部Jを収納支持する筒状の保護カバー3が、冷媒容器4内に固定状態に保持されている。その保護カバー3は、力学的に変曲点となるケーブルコア2,2同士の接続部Jに曲がりを発生させないように拘束した状態として荷重を均等に分散させて安定な状態で支持できる程度の長さに設定されている。このような構成により、ケーブルコア2,2同士の接続部Jの支持状態が安定化するため、その接続部Jでは、例えば図2に示すように、銅撚り線等からなるフォーマ7,7同士を接続スリーブ8で圧縮接続すると共に、超電導導体9,9同士を、接続スリーブ8の上に縦添え状に配設した超電導線材10を介して直接導通接続することができる。即ち、段剥ぎされた絶縁紙6から露出されたフォーマ7,7同士を、接続スリーブ8を介して圧縮接続することで、所要の接続強度を確保することができる。従って、従来のような嵩高いエポキシユニットを不要として、ケーブルコア2,2同士の接続部構造を著しくコンパクト化することができる。また、従来使用されていた高抵抗なアルミ合金等で形成される中心導体やマルチバンド等を用いることなく、抵抗の低い超電導線材10を介して超電導導体9,9同士を導通接続しているため、導体抵抗を著しく低減化することができる。これにより、大電流の通電が可能となる。尚、図2に示すケーブルコア2,2同士の接続部Jは、各ケーブルごとに図示省略の補強絶縁紙が巻回されて3心が一括された状態で保護カバー3内に収納される。
その他の構成について説明すると、保護カバー3を収納する冷媒容器4は、例えばステンレス材等によって筒状に形成され、組立・分解作業を容易とするために、また、良品回収を可能とするために、その筒軸方向に、中央部分4aと両側部分4bに分割される。その各部分4a、4bは、それぞれ半割れ状に形成され、さらに中央部分4aは中央で左右に分割されている。分割された各部分は、溶接等によって組み立てられる。その中央部分4aは、両側部分4bよりも径大に形成され、その軸方向4カ所に保護カバー3を固定するための長孔状のボルト孔付きの支持ブラケット11が120°間隔に3個ずつ設けられている。その両側部分4bの端部には、3心一括のケーブルコア2を収納しているコルゲート管12が密封状態に挿入固定され、その外周直径方向の両側には、コルゲート管12からホースを介して引き出される真空ポート(図示省略)を装入するための真空ポート取付口13が一対設けられ、その外周上部には、冷媒注入口14が設けられている。尚、各部分4a,4bの外周には、雌ねじ付きの吊下げ用金具eが設けられている。
ケーブルコア2,2同士の接続部Jを収納支持する保護カバー3は、例えば銅、銅合金、アルミ又はアルミ合金等によって筒状に形成され、組立・分解作業を容易とするために、また、良品回収を可能とするために、その筒軸方向に、中央部分3aと両側部分3bに分割される。その各部分3a、3bは、それぞれ半割れ状に形成され、その両端部分3bは、伸縮自在なベローズ構造5を介して、中央部分3aに接続されており、その中央部分3aは中央で左右に分割されている。分割された各部分は溶接等によって組み立てられる。そして、冷媒容器4の支持ブラケット11に対応する保護カバー3の外周の軸方向4カ所には長孔状のボルト孔付きの支持ブラケット15が120°間隔に3個ずつ設けられている。尚、図1では、支持ブラケット11,15同士の対応関係を角度を変えて拡大表示している。
このような構成により、冷媒容器4に、保護カバー3を位置決めした後に、保護カバー3の支持ブラケット15を、冷媒容器4の支持ブラケット11に対応させてボルト締結することにより、保護カバー3を冷媒容器4に着脱自在に固定することができる。そして、両端部分3bの端部は、冷媒容器4内に挿入されたコルゲート管12の内管の端部と接続され、保護カバー3内に冷媒を導入できるようにすると共に、コルゲート管12からホースを介して引き出された真空ポート(図示省略)を真空ポート取付口13に装入させるようにしている。尚、現地での組み付け作業では、保護カバー3の冷媒容器4に対する固定作業が完了してから、冷媒容器4の残余部分を溶接等によって組み付けて密封状態にするのが好ましい。また、ボルト締結に代えて、凹凸嵌合によって保護カバー3を冷媒容器4に着脱自在に支持させるようにしてもよい。
このような構成では、まず、保護カバー3の中央部分3aが、両側部分3bよりも径大に形成されているため、一括されて嵩高くなるケーブルコア2,2同士の接続部Jを中央部分3aに納まりよく収納することができる。そして、冷媒容器4の両端部に固定されたコルゲート管12,12から引き出された3心のケーブルコア2,2の接続部Jは、機械的には何ら拘束されることなく、保護カバー3内に均等に荷重を分散させた状態で曲がりが発生しないように一括して収納支持されている。従って、熱変動に伴って接続部Jに作用する軸方向の応力は、3心のケーブルコア2が撚り合わせされていることによって生じる伸縮吸収代によって吸収され、変曲点となる接続部Jでの曲がり変形が阻止される。このように、冷媒容器4内に保護カバー3が固定状態に支持される超電導ケーブルの中間接続構造では、冷媒の冷却等に起因してケーブルコア2に発生する尺取り虫現象(縦座屈)の伝播を阻止することができる。また、短絡電流が流れた場合における各ケーブルコア2の反発を保護カバーに3よって押え込むことができる。そして、保護カバー3の両端部分3bが伸縮自在なベローズ構造5を介して中央部分3aに対して筒軸方向に伸縮自在に構成されているため、現地での組み立て作業時に、コルゲート管12に対する両端部分3bの対応位置を調整できるため、その組み付け作業が容易となる。尚、保護カバー3は、冷媒容器4に対して電位的なボンドをとることによって、浮遊電極化が防止され、接続部Jの周囲に安定した電界を形成することができる。また、金属材料に代えて、成形加工性のよいFRP等の電気絶縁性素材で保護カバー3を形成してもよい。その場合には、接地する必要がなく、製作・組付性が容易となり、コスト安を実現することができる。
〔実施の形態2〕
図3は、超電導ケーブルの中間接続構造における保護カバーの半断面図である。この例では、保護カバー3が、冷媒容器4内で容器軸方向にスライド自在に支持されている。保護カバー3は、例えば銅、銅合金、アルミ又はアルミ合金等によって筒状に形成され、組立・分解作業を容易とするために、また、良品回収を可能とするために、その筒軸方向に、中央部分3aと両側部分3bに分割され、その各部分3a、3bは、それぞれ半割れ状に形成され、分割された各部分は溶接等によって組み立てられる。中央部分3aは、両側部分3bよりも径大に形成され、その中央部分3aに、例えば図2に示されるようなケーブルコア同士の接続部が収納支持される。そして、保護カバー3の外周の軸方向4カ所には、テフロン製の半球状のコマ部材16aを備えた支持ブラケット16が、120°間隔に3個ずつ設けられている。その各コマ部材16aが、冷媒容器4の内面に摺接することによって、保護カバー3が、冷媒容器4に対して心出しされた状態で抵抗少なくスライド自在に支持される点が前実施の形態と異なる。尚、コマ部材16aに代えて、ローラ等の回転部材で保護カバー3を支持させてもよい。その他の点については、前実施の形態と同様に構成される。
このような構成によれば、前実施の形態と同様に、その保護カバー3は、力学的に変曲点となるケーブルコア同士の接続部に曲がりを発生させないように拘束した状態として荷重を均等に分散させて安定な状態で支持できる程度の長さに設定されている。このような構成により、ケーブルコア同士の接続部の支持状態が安定化するため、例えば図2に示すように、その接続部Jでは、銅線を撚り合わせたフォーマ7,7同士を接続スリーブ8で圧縮接続すると共に、超電導導体9,9同士を、接続スリーブ8の上に縦添え状に配設した超電導線材10を介して直接導通接続することができる。従って、従来のような嵩高いエポキシユニットを不要として、ケーブルコア2,2同士の接続部構造を著しくコンパクト化することができる。また、その接続部Jでは、従来使用されていた高抵抗なアルミ合金等で形成される中心導体やマルチバンド等を用いることなく、抵抗の低い超電導線材10を介して超電導導体9,9同士を導通接続しているため、導体抵抗を著しく低減化することができる。これにより、大電流の通電が可能となる。そして、その保護カバー3が、冷媒容器4に対して筒軸方向にスライド自在に支持されるので、運転時における冷媒による冷却に伴うケーブルコア2の収縮等に起因して接続部Jにケーブル軸方向に応力が作用しても保護カバー3がスライドすることによって該応力を吸収できるため、接続部Jへの応力集中を回避することができる。このような中間接続構造は、3心一括型のケーブルコアにも適用可能であるが、軸方向の伸縮代が少ない単心型の超電導ケーブルに好適となる。尚、本発明は、実施の形態に限定されることなく、発明の要旨を逸脱しない限りにおいて、適宜、必要に応じて改良、変更等は自由である。
本発明の超電導ケーブルの中間接続構造は、コンパクト化が達成されて大容量化に対処できるので、大容量の送電線路システムや既存送電線路システムの増容量化に好適に適用することができる。
本発明の実施の形態に係る超電導ケーブルの中間接続構造の半断面図である。 同超電導導体同士の接続構造を示す半断面図である。 同別の実施の形態に係る超電導ケーブルの中間接続構造における保護カバーを示し、(a)は保護カバーの側面図、(b)はその正面図である。 従来のエポキシユニットを用いた超電導ケーブルの中間接続構造の半断面図である。
符号の説明
1 超電導ケーブル 2 ケーブルコア 3 保護カバー 3a 中央部分
3b 両側部分 4 冷媒容器 4a 中央部分 4b 両側部分
5 ベローズ構造 6 絶縁紙 7 フォーマ 8 接続スリーブ
9 超電導導体 10 超電導線材 11 支持ブラケット
12 コルゲート管 13 真空ポート取付口 14 冷媒注入口
15 支持ブラケット 16 支持ブラケット 16a コマ部材
31 絶縁紙 32 ケーブル導体 33 エポキシユニット
33a フランジ部 34 中心導体 35 補強絶縁紙
36 接続箱本体ケース 36a 取付フランジ 37 内部空間
J 接続部 e 吊下げ用金具

Claims (7)

  1. 超電導ケーブルのケーブルコア同士の接続部を冷媒容器内に支持するための超電導ケーブルの中間接続構造であって、
    前記ケーブルコア同士の接続部を、収納支持する筒状の保護カバーが、前記冷媒容器内に配設されることを特徴とする超電導ケーブルの中間接続構造。
  2. 前記保護カバーが、前記冷媒容器内に固定状態に支持されることを特徴とする請求項1に記載の超電導ケーブルの中間接続構造。
  3. 前記保護カバーが、前記冷媒容器内で容器軸方向にスライド自在に支持されることを特徴とする請求項1に記載の超電導ケーブルの中間接続構造。
  4. 前記保護カバーが、滑動性部材乃至は回転部材によって支持されることを特徴とする請求項3に記載の超電導ケーブルの中間接続構造。
  5. 前記保護カバーは、軸方向中央部分が、両側部分よりも径大に形成されることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の超電導ケーブルの中間接続構造。
  6. 互いに接続されるケーブルコアから引き出されたフォーマ同士が、接続スリーブを介して圧縮接続され、かつ、超電導導体同士が、前記接続スリーブ上に縦添え状に配設される超電導線材によって導通接続されることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載に超電導ケーブルの中間接続構造。
    続構造。
  7. 前記超電導ケーブルは、複数のケーブルコアを備えた多心一括型の超電導ケーブルであり、該複数のケーブルコア同士の接続部が、一括されて、前記保護カバー内に収納支持されることを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の超電導ケーブルの中間接続構造。
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