JP2009171134A - 映像フォーマット変換装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】デジタル映像ファイルのフォーマットを高速に変換する映像フォーマット変換装置を提供する。
【解決手段】本発明の映像フォーマット変換装置100は、第1のフォーマットで圧縮された映像データを伸長して第2のフォーマットに変換する装置であり、第1のフォーマットの圧縮映像データを、伸長する際に前後の相関関係がないような区切りで分割し、複数の映像データの塊を形成する分割手段300と、当該映像データの塊の各々を、並行処理で第2のフォーマットに変換する変換手段401〜403と、当該フォーマット変換した映像データの塊の各々を、第1のフォーマットの圧縮映像データの順で合成する合成手段500とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、デジタル映像ファイルのフォーマット変換に関し、特に、デジタル映像ファイルを分割して、フォーマット変換を行う映像フォーマット変換装置に関する。
コンピュータの性能の向上により、企業において、映像データをコンピュータで扱う機会が増えてきている。
映像データをコンピュータで扱うには、映像データを符号化し、デジタル映像ファイルを生成する必要がある。映像データを符号化するための方式としては、代表的なものにMPEG(Moving Picture Experts Group)がある。これは、映像データ中の動画像における画像の動き部分を抽出し、差分情報を保存することにより、情報を圧縮する技術である。
このMPEGには、MPEG−2やMPEG−4など、複数の種類がある。MPEG−2については、ISO/IEC DIS 13818−1、13818−2、13818−3などに規定されている。MPEG−4は、ISO/IEC FDIS 14496−1、14496−2などに規定されている。MPEGだけではなく、その他の符号化方式も存在する。
尚、1枚あたりの画像フレームの大きさには、標準仕様の1つとしてHD(High Definition)があり、これは1920×1080の解像度である。また、画像フレームの枚数は、1秒あたり30枚程度である。
一方、例えばインターネットを介してコンピュータ間のデータ通信で符号化方式を変換する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。この技術は、第1の符号化方式(例えばMPEG―2)の画像符号化ビットストリームを第2の符号化方式(例えば、MPEG−4)の画像符号化ビットストリームに変換する場合に、第1の符号化方式のパラメータを抽出し、このパラメータの値に応じて第2の符号化方式のパラメータに変換し、このパラメータを用いて第2の符号化方式に変換するものである。
特開2001−238214号公報
前述したように、符号化方式は複数存在し、それぞれの用途に適した方式が用いられる。従って、いずれが最も優れているかは一概に定めることができない。また、今後新しい符号化方式が規定されることも考えられる。例えば、一つの企業の中においても、使用する符号化方式を一種類に留めることは難しい。従って、実際には、映像情報をある業務で使用した後、別の業務で使用する際に、映像フォーマットの変換を施す必要性が生じる。
しかしながら、このフォーマット変換には、高速なコンピュータを使用しても、多くの時間を費やすという問題がある。これは、HD映像データの場合、1枚の画像フレームの解像度は、1920×1080、画像フレームは1秒あたり約30枚という情報量の多さに起因している。即ち、フォーマット変換を行うには、符号化されたこれらの画像フレーム1枚1枚を伸長して一旦ビットマップの形に戻し、再度別の方式の符号化を施すことが必要になる。
また、符号化されたデータサイズや格納すべきバッファサイズを考慮せずに、符号化パラメータを抽出して出力する符号化方式のパラメータに変換して、符号化方式を変換すると、デッドロックを起こす可能性がある。
そこで、本発明の目的は、デジタル映像ファイルのフォーマットを高速に変換する映像フォーマット変換装置を提供することにある。
本発明の映像フォーマット変換装置は、第1のフォーマットで圧縮された映像データを伸長して第2のフォーマットに変換する映像フォーマット変換装置であって、第1のフォーマットの圧縮映像データを、伸長する際に前後の相関関係がないような区切りで分割し、複数の映像データの塊を形成する分割手段と、当該映像データの塊の各々を、並行処理で第2のフォーマットに変換する変換手段と、当該フォーマット変換した映像データの塊の各々を、前記第1のフォーマットの圧縮映像データの順で合成する合成手段とを備えることを特徴とするものである。
本発明の映像フォーマット変換装置では、1つのハードウェア(例えば、CPU)に、画像フレーム単位でフォーマット変換処理を割り振る。ただし、MPEGの場合、画像フレームによっては、異なる画像フレーム間の差分情報のみをデータとして保持しているので、互いに相関関係のあるデータを異なるハードウェアに振り分けると、フォーマット変換のための伸長処理ができなくなってしまう。そこで、分割後の画像フレームを割り振る際に、分割前の映像データにおける前後の相関関係がない区切りを予め決定して、区切りと区切りの中で分割を行って個別の塊となる映像データ(個別の映像データ集合と考えることができる。)を生成し、1つのハードウェアに割り振るようにする。この第1のフォーマットの圧縮映像データを伸長して、これを第2のフォーマットの形式に圧縮する処理に時間を要するので、ハードウェアを複数用意し、異なる映像データの塊を並行処理すれば、処理時間を短縮することができる。
更に、本発明の映像フォーマット変換装置において、前記合成手段は、当該合成に必要とされるバッファを有し、該バッファの大きさは、前記区切りの間隔の大きさに基づいて予め確保されることを特徴とする。
本発明において、映像フォーマット変換を行うために、一旦映像データを分割するので、フォーマット変換を行った後に合成する必要がある。ただし、複数のハードウェアがフォーマット変換するのに要する時間は、ハードウェアの性能や映像の複雑さに依存するため、終了する順序で予め決められない。
そのため、フォーマット変換後の各映像データを合成するには、合成用のバッファが必要となる。一方で、分割の際、映像データを前後の相関関係がないように設けられた区切りに従って分割するので、ある程度大きな塊(即ち、分割後の個別の映像データ)になってしまう可能性がある。この塊が大きすぎると、合成用のバッファの大きさによっては、バッファが満杯になってしまい、デッドロックを起こす可能性がある。
そこで、本発明の映像フォーマット変換装置は、入力された映像データから、必要とされる合成用のバッファの大きさを予め確保するようにする。これにより、合成を高速に行うことができる。
本発明の映像フォーマット変換装置を用いれば、映像データを複数のハードウェアで並行してフォーマット変換を行うことにより、高速なフォーマット変換を可能とする。また、複数のハードウェアでフォーマット変換を実施する際、合成手段において必要とされるバッファの大きさを決定することができ、合成手段において発生しうるデッドロックを防止することが可能となる。
図1は、本発明による一実施例の映像フォーマット変換装置100の構成を示す図である。映像フォーマット変換装置100は、或るフォーマットでデジタル化された映像ファイルを画像としては全く同じ内容の、別のフォーマットのデジタル映像ファイルに高速に変換する装置である。映像フォーマット変換装置100は、第1蓄積部200、分配部300、第1変換部401、第2変換部402、第3変換部403、合成部500及び第2蓄積部600を備える。尚、本実施例において、3つの変換部(第1変換部401、第2変換部402及び第3変換部403)として説明するが、2以上の任意の数の変換部を設けることができることは後述の説明で明らかになる。
第1蓄積部200は、変換元のデジタル映像ファイルを蓄積する機能を有する。尚、この変換元のデジタル映像ファイルは、第1の符号化方式で圧縮された映像データのファイルである。
分配部300は、第1蓄積部200からデジタル映像ファイルを読み出し、後述する予め規定した区切り手法で当該映像データを分割し、分割した個別の映像データの各々を第1変換部401、第2変換部402及び第3変換部403に順次振り分けるように送出する機能を有する。
第1変換部401、第2変換部402及び第3変換部403の各々は、分配部300から受け取った分割後の個別の映像データを第1の符号化方式とは異なる符号化方式のフォーマットのデジタル映像データに変換する機能を有する。
合成部500は、第1変換部401、第2変換部402及び第3変換部403から受け取った個別のデジタル映像データを合成し、フォーマット変換後のデジタル映像データファイルを生成する機能を有する。
第2蓄積部600は、最終的に合成を完了したフォーマット変換後のデジタル映像データをファイルとして保存する機能を有する。
このように、映像ファイルのフォーマットを変換する処理を各変換部(第1変換部401、第2変換部402及び第3変換部403)で並行して処理することにより、映像フォーマット変換装置100として高速に変換処理を行うことが可能となる。例として、映像フォーマット変換装置100は、第1の符号化方式であるMPEG−2の映像データファイルを、第2の符号化方式であるH.264の映像データファイルに高速に変換することができる。
尚、分配部300、第1変換部401、第2変換部402、第3変換部403及び合成部500は、それぞれを異なるコンピュータで実現することができ、或いは又1台のコンピュータ上で実現することもできる。
図2は、本発明による一実施例の映像フォーマット変換装置100の一つのコンポーネントである第1変換部401の構成を示している。尚、第2変換部402又は第3変換部403などの並列に設けられる変換部は、第1変換部401と同一の構成からなり、代表的に第1変換部401について説明する。
第1変換部401は、デジタル映像データの1つの塊(即ち、分割後の個別の映像データ)を受け取り、当該塊を、画像内容は同一ではあるがフォーマットが異なるデジタル映像データに変換する。
第1ネットワークインタフェース411は、分配部300からデジタル映像データを受信するネットワークのインタフェースボードである。例として、イーサネット(登録商標)のインタフェースなどがある。
デコーダ412は、デジタル映像データを伸長して、非圧縮の映像データに変換する。例として、MPEG−2のデコーダが挙げられる。
バッファ413は、デコーダ412によって伸長したビットマップデータを一時的に蓄積するメモリである。
エンコーダ414は、非圧縮のビットマップデータを、所望のデジタル映像フォーマットに圧縮する。例として、H.264の圧縮方式がある。
第2ネットワークインタフェース415は、エンコーダ414から受け取ったデジタル映像データを合成部500に渡すためのネットワークのインタフェースボードである。例として、イーサネット(登録商標)のインタフェースなどが適用できる。
このように、第1変換部401は、デジタル映像データの1つの塊を受け取り、デコーダ412にて第1の符号化方式(MPEG−2)でデコードし、エンコーダ414にて第2の符号化方式(H.264など)で符号化し、映像フォーマット変換を行う。このような変換部を複数設けて並列処理を行い、合成することにより、高速にデジタル映像フォーマットの変換を実現することができる。例として、MPEG−2映像データの塊を、H.264のフォーマットに変換する構成が挙げられる。
図3(a)〜図3(c)は、分配部300において、デジタル映像データを分配するときの処理を示す図である。分配部300の中にバッファ1001があるとする。図3(a)は、バッファ1001内に保持されたデジタル映像データの構成を示している。デジタル映像データは、一般的には、連続する画像フレームから構成されている。図3(a)では、画像フレーム1002、1003、1004、・・・が示されている。分配部300は、デジタル映像データを解析し、画像フレーム単位に論理的に分割する機能を有している。
デジタル映像データは、圧縮方式によっては、個々の画像データが独立した画像フレーム情報を有する場合と、隣接の画像フレームとの差分情報のみを有する場合がある。独立した画像フレーム情報を持つ場合と、隣接の画像フレームとの差分情報を持つ場合とでは、分割における区切り手法が異なる。
例えば、或るデータの塊を第1変換部401に送信し、次のデータの塊を第2変換部402に送信する場合を説明する。ここで、分配部300によって、第2変換部402に送信したデータの塊の先頭の画像フレームデータが、第1変換部401に送信された画像フレームとの差分情報しか存在しないように映像データに区切りを設けてしまうと、第2変換部402では、変換のために必要な伸長処理が正しく行われないという問題が発生する。そこで、分配部300は、デジタル映像データを分割する場合、前後の画像フレームに対して相関関係がないところで当該一連の映像データに対して区切りを設ける必要がある。
MPEG−2の場合、一つの方法として、全ての画像フレームに、前後のフレームとは独立した情報を持たせることができる(図3(b)参照)。この場合、それぞれのフレームは、イントラフレームと呼ばれるものであり、図3(b)において、「I」と表示している。図3(b)の場合、いずれの箇所で分割しても問題が発生しない。ただし、分割数をあまりに多くすると、分割処理のオーバーヘッドが増大し、装置性能の低下を招くことも考えられる。そこで、ある程度まとまった塊にして分割する。例えば、映像データとして1秒分、即ちフレーム数にして30枚分を一つの塊(図3(b)では、1102、1103、1104、・・・)にして、この塊を各変換部(第1変換部401、第2変換部402及び第3変換部403)に送出するようにする。即ち、図3(b)では、塊(1151)は、全てがイントラフレームの画像フレーム(1102、1103、1104、・・・)からなる。
一方、MPEG−2の場合、画像フレームの差分情報を持たせる圧縮方式がある。この場合、図3(c)に示すように、一つの塊(1251)に、他と相関のないフレームが先頭に一つだけあり、それに続く画像フレームは、その前後のフレームとの差分情報のみを有している。即ち、この塊は、いわゆるGOP(Group of Picture)の単位で構成している。つまり、1つのGOPの中で区切りを設けて分割してしまうと、イントラフレームを持たない塊を生成することになり、当該イントラフレームを持たない塊を受け取った変換部は、各変換部として独立した伸長処理ができないことになる。そこで、分割部300は、必ずGOP単位の塊(同図において、1251、1252、・・・)を各変換部(第1変換部401、第2変換部402及び第3変換部403)に送出する。例として、MPEG−2やMPEG−4には、ヘッダと呼ばれるデータ内容を示す情報が格納されており、GOP(MPEG−4ではGOV:Group of Video Object Plane)の区切りを示すGOPヘッダを見つけてGOPヘッダから次のGOPヘッダまでの間のデータを抽出するだけで、イントラフレームから始まるGOP単位の塊を容易に生成することができる。また、H.264の場合には、ビットストリームを構成するNAL(Network Abstraction Layer)ユニットのヘッダ情報を参照してIDR(Instantaneous Decorder Reflesh)ピクチャを見つけて、IDRピクチャから次のIDRピクチャまでのNALユニットを抽出することで、前後との相関のないデータの塊を生成することができる。
このように構成したことにより、分割部300は、変換部が正しく伸長処理を行うことができるような形で、分割処理を実施することが可能となる。
図4は、本発明による一実施例の映像フォーマット変換装置において、分割部300内で分割する塊の大きさと、合成部500におけるバッファの大きさの関係を示す図である。合成部500は、合成バッファ501を備えている。合成部500は、各変換部で生成された第2の映像フォーマットの映像データを受信して、合成バッファ501に格納する。生成されるデジタル映像データは、当然のことながら、元のデジタル映像データの画像フレームの順序を維持しなければならない。しかしながら、各変換部は、データの条件(例えば、前述した塊を生成するための区切り手法の違い)やハードウェア性能が異なる場合があり、必ずしも順序どおり処理を終えるとは限らない。そのため、合成バッファ501に書き込む際には、複数の変換部から受け取るデジタル映像データのフレーム番号などを参照することにより、適切な順序になるように挿入する形で書き込む必要がある。
具体的に説明すると、図4の分割部の分割バッファ302内でデータの塊がd、d、d、d、dとして存在し、第1変換部401、第2変換部402、第3変換部403のそれぞれに、d、d、dを振り分けたとする。それぞれの変換部は、フォーマット変換を行い、生成したデジタル映像データを集約させるために合成部500に送出するが、データの条件(例えば、前述した塊を生成するための区切り手法の違い)やハードウェア性能の相違で、必ずしも第1変換部401、第2変換部402、第3変換部403の順番で処理を終えるとは限らない。
例えば、図4において、d’、d’、d’、d’、d’が、それぞれd、d、d、d、dを変換した結果とする。例えば、d’よりd’が先に生成される場合が起こりうる。しかしながら、この場合にも、合成バッファ501には、d’、d’の順序で格納する必要がある。そして、d’、d’が揃って初めて、第2蓄積部600に書き出すことができる。
以上のことから、合成バッファ501は、ある程度大きなバッファである必要がある。そこで、映像フォーマット変換装置100が、スムーズに動作するために必要なバッファの量について説明する。ここでは、仮に、分割バッファ302内のデジタル映像データを分割した塊が一様の大きさであり、サイズを“A”とする。変換部の数を“N”台とする。合成バッファ501の大きさを“B”とする。また、各変換部でのフォーマット変換前後の映像データ圧縮率をZとする。Zは、変換元と変換後のデジタル映像のフォーマットによって値が決まる。
仮に、AにNを乗算した値がBに近い値か、又はBより大きい値であるとすると、前述のように、先に生成されるべきデータd’が生成されずに、後のデータd’が先に生成されるようなことが起こりうるため、合成バッファ501内のデータを第2蓄積部600に書き込むことができない。その結果、合成バッファ501を解放することができないため、次に変換部が生成したデータを第2蓄積部600に書き込むことができなくなり、デッドロックを起こす可能性がある。
これを避けるために、合成バッファ501の容量は、或る程度の大きさが要求される。A、N及びBの間には、式(1)が成立すればよい。
A×N×Z×α<B (1)
ただし、αは、余裕をとるための係数
ところで、分割バッファ302内のデータの塊(301)は、分割することが許される最小の塊の幾つかを組み合わせたものである。仮に最小単位の大きさを“a”で一定であるとし、変換部に振り分けるデータの塊が“M”個の最小単位からなるものとすると、式(2)が成立する。
a×M=A (2)
式(1)及び式(2)とを組み合わせると、式(3)のように表すことができる。
a×M×N×Z<α<B (3)
従って、式(3)を満たす場合に、合成バッファ501内のデータが満杯になることはなく、その結果、装置全体がデッドロックを起こすことがなくなる。
尚、式(3)において、最小の塊の大きさ“a”は、扱う符号化方式の種類に依存して変更することができ、それ故予め定めることができる。“N”も固定であり、“B”は映像フォーマット変換装置100の高速性を維持するためには、固定にするのが望ましい。式(3)において、“M”の値が存在するか否かで、高速に変換することが可能であるか否かが決まる。“M”を決定できない場合においては、高速性が保証できない例外的な状況である。
そこで、第1蓄積部200のデジタル映像ファイルを読み出すことで、予め“M”の値が存在するか否かを調べ、“M”の値を決定しておくことができる。この決定した“M”により上記式(3)を満たすようにBを定めて、合成部のバッファサイズを固定する。これによって高速変換が可能となる。もし、合成部500の所要バッファ量が“B”を超える例外的な状況が発生すれば、合成バッファ501のデータを一時的にハードディスクなどの二次記憶装置(図示せず)に書き込むなどの例外処理を設ければよい。尚、合成部500は、“B”の値を動的に決定することが可能となるように構成して、予め決定した“M”の値に応じて、合成バッファ501を確保するように機能させることができるが、この場合は高速変換が制限を受ける。
以上の構成により、映像データを複数のハードウェアでフォーマット変換を実現することが可能となり、従って高速な変換が可能となる。また、複数のハードウェアでフォーマット変換を行う場合、合成部500において必要となる合成バッファ501の数及び/又は容量の大きさを式(3)に基づいて決定することができ、合成部500において発生しうるデッドロックを防止することが可能となる。
上述の実施例については特定の符号化方式を代表的な例として説明したが、本発明の趣旨及び範囲内で、多くの変形及び置換することができることは当業者に明らかである。例えば、フレーム間予測を用いない符号化方式(Motion JPEG方式など)においても適用可能である。従って、本発明は、上述の実施例によって制限するものと解するべきではなく、特許請求の範囲によってのみ制限される。
本発明による映像フォーマット変換装置は、映像フォーマットを変換する用途、特に動画ファイルを扱う用途に有用である。
本発明による一実施例の映像フォーマット変換装置の構成を示す図である。 本発明による一実施例の映像フォーマット変換装置における変換部の構成を示す図である。 本発明による一実施例の映像フォーマット変換装置におけるフォーマット変換を施す映像データの構成を示す図である。 本発明による一実施例の映像フォーマット変換装置におけるフォーマット変換を施す映像データの構成と、変換後の映像データを合成した後の映像データの構成の関係を示す図である。
符号の説明
100 映像フォーマット変換装置
200 第1蓄積部
300 分配部
301 データの塊
302 分割バッファ
401 第1変換部
402 第2変換部
403 第3変換部
411 第1ネットワークインタフェース
412 デコーダ
413 バッファ
414 エンコーダ
415 第2ネットワークインタフェース
500 合成部
501 合成バッファ
600 第2蓄積部
1001 バッファ
1002,1003,1004 画像フレーム
1101 バッファ
1102,1103,1104 画像フレーム
1151 データの塊
1201 バッファ
1202,1203,1204 画像フレーム
1251,1252 データの塊

Claims (2)

  1. 第1のフォーマットで圧縮された映像データを伸長して第2のフォーマットに変換する映像フォーマット変換装置であって、
    第1のフォーマットの圧縮映像データを、伸長する際に前後の相関関係がないような区切りで分割し、複数の映像データの塊を形成する分割手段と、
    当該映像データの塊の各々を、並行処理で第2のフォーマットに変換する変換手段と、
    当該フォーマット変換した映像データの塊の各々を、前記第1のフォーマットの圧縮映像データの順で合成する合成手段と、
    を備えることを特徴とする映像フォーマット変換装置。
  2. 前記合成手段は、当該合成に必要とされるバッファを有し、該バッファの大きさは、前記区切りの間隔の大きさに基づいて予め確保されることを特徴とする、請求項1に記載の映像フォーマット変換装置。
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