JP2009171097A - 軟判定回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】 誤り訂正効果の低下による特性劣化を回避することができる軟判定回路を提供する。
【解決手段】 バッファメモリ311〜317に復号データの絶対値を偏りなく量子化できるような値であって量子化閾値を算出するための値を格納し、それらの値と平均値、標準偏差を用いて乗算器321〜327、加算器331〜337で量子化閾値を算出して比較器341〜347で絶対値と比較し、該当する量子化閾値に対応する軟判定値をバッファメモリ371〜378から出力し、その軟判定値に正負の符号を乗算器305で乗算して軟判定データとして出力する軟判定回路である。
【選択図】 図3

Description

本発明は、畳込み符号等で誤り訂正符号化された信号を伝送する伝送システムにおける受信装置に用いられる軟判定回路に係り、特に、受信特性の劣化を防止できる軟判定回路に関する。
畳込み符号の復号法であるビタビ復号等では、受信信号をアナログ値のまま用いる軟判定復号を比較的容易に実現することができる。
一般に、軟判定復号は、受信信号を{0,1}のデジタル値に判定して行う硬判定復号に比べて符号化利得が2〜3dB高いことが知られている。実際には、軟判定復号でアナログ値をそのまま処理するのは難しいため、AD(アナログ/デジタル)変換してデジタル量として扱うが、3bitないし4bit程度の量子化で十分な効果があることが知られている。
[従来の軟判定回路]
従来の受信装置における誤り訂正復号器で用いられる軟判定回路について図14、図15を参照しながら説明する。図14は、従来の軟判定回路前段の構成例を示す図であり、図15は、従来の軟判定回路後段の構成例を示す図である。尚、図14と図15が結合することで軟判定回路全体が構成されるが、紙面の関係から図14と図15に分割している。両図の接続関係が分かるように、両図に乗算器121〜127を描画し、図14の(A)と図15の(A)が、図14の(B)と図15の(B)が接続するようになっている。
従来の軟判定回路は、図14、図15に示すように、Nbitで量子化する回路であり、入力された復調データは符号判定部101と絶対値算出部102に入力され、符号判定部101は、入力データの正負を判定し、「1」(正の場合)又は「−1」(負の場合)を出力する。
一方、絶対値算出部102の出力データは(N−1)bitで量子化された後、符号判定部101の出力である復調データの符号を乗算器105で掛け合わされ、Nbitの軟判定データとして出力される。
最大値検出部103は、絶対値算出部102の出力である復調データの絶対値から復号フレーム内での最大値Mを検出する。検出された最大値Mは、乗算器121〜127でバッファメモリ111〜117に格納されている値と掛け合わされ、量子化閾値として比較器131〜137に入力される。
また、比較器141〜147には、絶対値算出部102の出力である復調データの絶対値も入力され、量子化閾値と大小比較される。ここで、各比較器141〜147は、復調データの絶対値が量子化閾値よりも大きい場合に「1」を出力し、それ以外の場合には「0」を出力するものである。
比較器141〜147の出力は、直接、或いはXORゲート151〜156及びNOTゲート161を通過して切替スイッチ181〜188に入力される。
各切替スイッチ181〜188は「1」が入力されるとオンとなり、バッファメモリ171〜178に格納してある値を出力し、「0」が入力されるとオフとなり何も出力しない。各復調データに対してオンとなる切替スイッチ181〜188は一つだけであるので、バッファメモリ171〜178に格納されている値の内一つが乗算器105に出力される。
上記の動作により、復調データはステップ幅M/2N-1で量子化され、振幅の大きさに応じて信頼度情報が付加される。つまり、原点から遠い値程、信頼性の高い軟判定値が対応する。
以下に、I個の復調データa(i)をNbitで量子化する例を示す。
まず、復調データa(i)の振幅の絶対最大値をMとすると、[数1]で求められる。
Figure 2009171097
次に、区間[−M,M]をM/2N-1区間で2N個の区間に分割するように閾値を設定して量子化する。この時、振幅の大きさに応じて信頼度情報を付加して量子化を行う。つまり、図16のように、原点から遠い区間に信頼性の高い軟判定値を対応させる。図16は、従来の軟判定量子化テーブルの概略図である。
尚、関連する先行技術として、特開2003−224481号公報(特許文献1)、特開2004−104170号公報(特許文献2)がある。
特許文献1には、軟判定閾値設定部における軟判定閾値設定手段が、通信フレーム毎に受信データのレベルの最大値を複数のフレームについて平均化した値を閾値とし、軟判定調整手段が、その閾値を誤り訂正復号の条件に基づいて調整する軟判定装置が示されている。
特許文献2には、軟判定閾値設定部が、受信データのシンボル毎のレベルをフレーム毎に平均化した結果を誤り訂正復号の条件に基づいて調整し、軟判定部が、閾値の逆数値と受信データを乗算し、乗算結果の上位所定ビットのデータを軟判定結果として取得する軟判定装置が記載されている。
特開2003−224481号公報 特開2004−104170号公報
しかしながら、上記の軟判定の方式では、復調データの振幅値の分布を一切考慮せず、レンジ全体を固定のステップ幅で量子化するため、実際の通信路では、干渉の影響で復調データの振幅の大きさにばらつきが生じ、そのばらつき方によって量子化の際に信頼度情報が損なわれることがあり、誤り訂正効果が低下するという問題点があった。
例えば、復調データの振幅の絶対最大値が極端に大きく、絶対値平均の2N-1倍を超えるような場合には、振幅の絶対値が平均以下となる復調データは全て最も信頼性の低い“0”に量子化されてしまうため、正しい復号結果を期待することは難しい。
逆に、振幅の変動が極端に小さい(M/2N-1以下)場合は、全ての復調データが同一の信頼度に量子化されてしまう。この場合、結果的に硬判定を行ったことになるので、軟判定復号による符号化利得の向上が望めない。
このように、従来の方式では、受信信号の振幅の最大値を用いて量子化を行うと、各信頼度を持つ軟判定値に量子化されるデータ数に偏りが生じ、量子化の際に信頼度情報が損なわれてしまい、誤り訂正効果が低下する場合があり、結果的に受信特性が劣化する場合がある。
本発明は上記実状に鑑みて為されたもので、誤り訂正効果の低下による特性劣化を回避することができる軟判定回路を提供することを目的とする。
上記従来例の問題点を解決するための本発明は、受信信号を復調した復調データについて軟判定を行う軟判定回路であって、復調データの正負の符号を判定し、正負の値を出力する符号判定部と、復調データの絶対値を算出する絶対値算出部と、絶対値から平均値を算出する平均値算出部と、絶対値と平均値から標準偏差を算出する標準偏差算出部と、平均値と標準偏差から複数の量子化閾値を算出するために用いられる値を格納する第1〜nの量子化閾値算出用バッファメモリと、第1〜nの量子化閾値算出用バッファメモリに格納された値と標準偏差を各々乗算する第1〜nの乗算器と、第1〜nの乗算器での乗算結果と平均値を加算する第1〜nの加算器と、第1〜nの加算器での加算結果と絶対値とを比較し、絶対値が大きい場合に「1」を、それ以外は「0」を出力する第1〜nの比較器と、隣接する比較器との間で排他的論理和を出力する第1〜n−1の排他的論理和回路と、複数の量子化閾値に対応する軟判定値を各々格納する第1〜n+1の軟判定値バッファメモリと、第1〜n+1の軟判定値バッファメモリに格納された軟判定値の出力を制御する第1〜n+1のスイッチと、第nの比較器からの出力値を反転し、第n+1のスイッチに出力する反転器と、第1〜n+1のスイッチからの出力と符号判定部からの正負の値を乗算して軟判定データを出力する乗算器とを有し、第1のスイッチには第1の比較器からの出力が入力され、第2〜nのスイッチには第1〜n−1の排他的論理和回路からの出力が入力されることを特徴とする。
本発明によれば、受信信号を復調した復調データについて軟判定を行う軟判定回路であって、符号判定部が復調データの正負の符号を判定し、正負の値を出力し、絶対値算出部が復調データの絶対値を算出し、平均値算出部が絶対値から平均値を算出し、標準偏差算出部が絶対値と平均値から標準偏差を算出し、第1〜nの量子化閾値算出用バッファメモリが平均値と標準偏差から複数の量子化閾値を算出するために用いられる値を格納し、第1〜nの乗算器が第1〜nの量子化閾値算出用バッファメモリに格納された値と標準偏差を各々乗算し、第1〜nの加算器が第1〜nの乗算器での乗算結果と平均値を加算し、第1〜nの比較器が第1〜nの加算器での加算結果と絶対値とを比較し、絶対値が大きい場合に「1」を、それ以外は「0」を出力し、第1〜n−1の排他的論理和回路が隣接する比較器との間で排他的論理和を出力し、第1〜n+1の軟判定値バッファメモリが複数の量子化閾値に対応する軟判定値を各々格納し、第1〜n+1のスイッチが第1〜n+1の軟判定値バッファメモリに格納された軟判定値の出力を制御し、反転器が第nの比較器からの出力値を反転し、第n+1のスイッチに出力し、乗算器が第1〜n+1のスイッチからの出力と符号判定部からの正負の値を乗算して軟判定データを出力し、更に、第1のスイッチには第1の比較器からの出力が入力され、第2〜nのスイッチには第1〜n−1の排他的論理和回路からの出力が入力されるようにしているので、信頼度を持つ軟判定値に量子化されるデータ数の偏りを少なくし、量子化の際に信頼度情報が損なわれず、誤り訂正効果の低下による受信特性劣化を回避できる効果がある。
本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
[実施の形態の概要]
本発明の実施の形態に係る軟判定回路は、符号判定部で復調データの正負の符号を判定し、正負の値を出力し、絶対値算出部で復調データの絶対値を算出し、平均値算出部で絶対値から平均値を算出し、標準偏差算出部で絶対値と平均値から標準偏差を算出し、第1〜nの量子化閾値算出用バッファメモリで平均値と標準偏差から複数の量子化閾値を算出するために用いられる値を格納し、第1〜nの乗算器で第1〜nの量子化閾値算出用バッファメモリに格納された値と標準偏差を各々乗算し、第1〜nの加算器で第1〜nの乗算器での乗算結果と平均値を加算し、第1〜nの比較器で第1〜nの加算器での加算結果と絶対値とを比較し、絶対値が大きい場合に「1」を、それ以外は「0」を出力し、第1〜n−1の排他的論理和回路で隣接する比較器との間で排他的論理和を出力し、第1〜n+1の軟判定値バッファメモリで複数の量子化閾値に対応する軟判定値を各々格納し、第1〜n+1のスイッチで第1〜n+1の軟判定値バッファメモリに格納された軟判定値の出力を制御し、反転器で第nの比較器からの出力値を反転し、第n+1のスイッチに出力し、乗算器で第1〜n+1のスイッチからの出力と符号判定部からの正負の値を乗算して軟判定データを出力し、更に、第1のスイッチには第1の比較器からの出力が入力され、第2〜nのスイッチには第1〜n−1の排他的論理和回路からの出力が入力されるものであり、信頼度を持つ軟判定値に量子化されるデータ数の偏りを少なくし、量子化の際に信頼度情報が損なわれず、誤り訂正効果の低下による受信特性劣化を回避できるものである。
つまり、本発明の実施の形態に係る軟判定回路は、第1〜nの量子化閾値算出用バッファメモリに復号データの絶対値を偏りなく量子化できるような値であって量子化閾値を算出するための値を格納し、それらの値と平均値、標準偏差を用いて第1〜nの乗算器、第1〜nの加算器で量子化閾値を算出して第1〜nの比較器で絶対値と比較し、該当する量子化閾値に対応する軟判定値を第1〜n+1の軟判定値バッファメモリから出力し、その軟判定値に正負の符号を乗算して軟判定データとして出力するようになっている。
[受信装置:図1]
本発明の実施の形態に係る受信装置(本受信装置)について図1を参照しながら説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る受信装置の構成ブロック図である。
本受信装置は、図1に示すように、RF(Radio Frequency)受信器1と、復調器2と、誤り訂正復号器3とを有している。
RF受信器1は、アンテナから入力された無線信号を受信して受信信号を復調器2に出力する。
復調器2は、RF受信器1から入力された受信信号を復調して復調データを誤り訂正復号器3に出力する。
誤り訂正復号器3は、復調器2から入力された復調データについて誤り訂正の復号を行い、復号データを出力する。
[誤り訂正復号器:図2]
次に、誤り訂正復号器3について図2を参照しながら説明する。図2は、誤り訂正復号器の構成ブロック図である。
誤り訂正復号器3は、図2に示すように、閾値算出部31と量子化部32とを有する軟判定部と、デコード部33を有する復号部とを備えている。
閾値算出部31は、復調器2から入力される復調データから軟判定用の閾値を算出する。
量子化部32は、復調器2入力される復調データについて閾値算出部31から入力される閾値により量子化を行い、軟判定データをデコード部33に出力する。
デコード部33は、量子化部32にから入力される軟判定データをデコードして復号データを出力する。
[軟判定回路:図3、図4]
図2における軟判定部の具体的回路(本軟判定回路)について図3、図4を参照しながら説明する。図3は、軟判定回路前段の構成例を示す図であり、図4は、軟判定回路後段の構成例を示す図である。尚、図3と図4が結合することで軟判定回路全体が構成されるが、紙面の関係から図3と図4に分割している。両図の接続関係が分かるように、両図に加算器331〜337を描画し、図3の(A)と図4の(A)が、図3の(B)と図4の(B)が接続するようになっている。
本軟判定回路は、図3、図4に示すように、符号判定部301と、絶対値算出部302と、平均値算出部303と、標準偏差算出部304と、バッファメモリ311〜317と、乗算器321〜327と、加算器331〜337と、比較器341〜347と、XORゲート351〜356と、NOTゲート361と、バッファメモリ371〜378と、切替スイッチ381〜388と、乗算器305とを有している。
[本軟判定回路の各部]
符号判定部301は、復調データに対して、データの正負を判定し、「1」(正の場合)又は「−1」(負の場合)を出力する。
絶対値算出部302は、復調データの絶対値を算出し、比較器341〜347、平均値算出部303、標準偏差算出部304に出力する。
平均値算出部303は、絶対値算出部302からの出力である全復調データの絶対値から平均μを算出し、標準偏差算出部304と加算器331〜337に出力する。
標準偏差算出部304は、絶対値算出部302からの出力である全復調データの絶対値と平均値算出部303からの出力である平均値μとを入力して標準偏差σを算出し、乗算器321〜327に出力する。
バッファメモリ311〜317は、量子化閾値を形成するための値が格納された記憶部であり、具体的には、図5の軟判定量子化テーブルに示す量子化閾値を算出するために用いられる値を各々格納している。
尚、バッファメモリ311〜317は、請求項において第1〜nの量子化閾値算出用バッファメモリに相当している。
例えば、バッファメモリ311には「(2N-21/2」が、バッファメモリ312には「(2N-2/2)1/2」が、バッファメモリ313には「(2N-2/(2N-2−1))1/2」が、バッファメモリ314には「0」が、バッファメモリ315には「−(2N-2/(2N-2−1))1/2」が、バッファメモリ316には「−(2N-2/2)1/2」が、バッファメモリ317には「−(2N-21/2」が格納されている。
乗算器321〜327は、標準偏差算出部304から出力される標準偏差σとバッファメモリ311〜317に格納する量子化閾値を算出するための値とを各々乗算する。
尚、乗算器321〜327は、請求項において第1〜nの乗算器に相当している。
加算器331〜337は、平均値算出部303から出力される平均値μと乗算器321〜327から出力される乗算結果を加算して比較器341〜347に設定する。尚、乗算結果は、図5に示す量子化閾値となるものである。
尚、加算器331〜337は、請求項において第1〜nの加算器に相当している。
比較器341〜347は、絶対値算出部302からの絶対値と閾値判定部305からの量子化閾値との大小を比較し、復調データの絶対値が量子化閾値よりも大きい場合に「1」を出力し、それ以外の場合は「0」を出力するようになっている。
尚、比較器341〜347は、請求項において第1〜nの比較器に相当している。
比較器341〜347からの出力は、比較器341の場合は直接に切替スイッチ381に、また、XORゲート351に出力され、比較器347の場合はNOTゲート361を介して切替スイッチ388に、また、XORゲート356に出力され、それ以外の比較器342〜346の場合は上下段の2つのXORゲート352〜356に出力される。
XORゲート351〜356は、排他的論理和回路であり、入力が「0」,「0」又は「1」,「1」の場合は「0」を出力し、入力が「0」,「1」又は「1」,「0」の場合は「1」を出力する。
尚、XORゲート351〜356は、請求項において第1〜n−1の排他的論理和回路に相当している。
NOTゲート361は、入力値を反転出力する回路(反転器)であり、入力が「0」の場合は「1」を、入力が「1」の場合は「0」を出力する。
バッファメモリ371〜378は、加算器331〜337から出力される量子化閾値に対応する軟判定データを各々格納する記憶部である。
尚、バッファメモリ371〜378は、請求項において第1〜n+1の軟判定値バッファメモリに相当している。
具体的には、バッファメモリ371には「2N-1−1」が、バッファメモリ372には「2N-1−2」が、バッファメモリ373には「2N-2+1」が、バッファメモリ374には「2N-2」が、バッファメモリ375には「2N-2−1」が、バッファメモリ376には「2」が、バッファメモリ377には「1」が、バッファメモリ378には「0」が格納されている。
切替スイッチ381〜388は、「1」が入力されるとオンとなり、バッファメモリ371〜378に格納してある値が出力され、「0」が入力されるとオフとなり、何も出力されないものである。
尚、切替スイッチ381〜388は、請求項において第1〜n+1のスイッチに相当している。
切替スイッチ381〜388は、XORゲート351〜356及びNOTゲート361の動作によって、各復調データに対してオンとなる切替スイッチは一つだけとなるので、バッファメモリ371〜378の値の内、一つが乗算器305に出力される。
乗算器305は、符号判定部301からの出力(符号の正負)に切替スイッチ381〜388のいずれかの出力を掛け合わせた値を軟判定データとして出力する。
[本軟判定回路の動作]
本発明の実施の形態では、復調データの振幅の分散を考慮し、判定前のデータが持つ信頼性情報を極力失わずに、軟判定を行う量子化閾値の設定方法を与える。
まず、復調データa(i)(i=1…I)の振幅の絶対値の平均をμ、分散をσ2とすると、[数2]で求めることができる。
Figure 2009171097
N>2のとき、平均μと標準偏差σが[数3]を満たす場合には、図5のように量子化される。図5は、実施の形態に係る第1の軟判定量子化テーブルの概略図である。
Figure 2009171097
一般に、xが平均μ、分散σ2の確率変数のとき、任意のα>0に対して、[数4]のチェビシェフの不等式が成立する。
Figure 2009171097
よって、αが[数5]であるとすると、[数6]を満たすa(i)が確率的に全データの(k/2N-2)以上存在することが分かる。
Figure 2009171097
Figure 2009171097
[数7]の場合には、[数8]を満たす最小の整数kをk0とすると、図6のように、量子化される。図6は、実施の形態に係る第2の量子化テーブルの概略図である。
Figure 2009171097
Figure 2009171097
以降、簡単のためにN=3の場合を考える。
このとき、[数9]であれば、図7のように量子化される。図7は、数9の場合における3bit軟判定量子化テーブルの概略図である。
Figure 2009171097
図7に示すように、[数10]を満たす、つまり、±1〜±2に量子化されるデータ数は全体の1/2以上であるので、0及び±3に量子化されるデータが全体の半数以上を占めることはない。
Figure 2009171097
また、全データの振幅の絶対値が等しい(全てのa(i)がμ=|a(i)|を満たす)場合を除いては、全てのデータが同一の信頼度に量子化されることもない。
[数11]の場合は図8のように量子化される。図8は、数11の場合における3bit軟判定量子化テーブルの概略図である。
Figure 2009171097
この場合も、図8に示すように、[数12]を満たす、つまり、±1〜±2に量子化されるデータ数は全体の1/2以上であるので、±3に量子化されるデータが全体の半数以上になることはなく、全データの振幅の絶対値が等しくなければ、全てのデータが同一の信頼度に量子化されることもない。
Figure 2009171097
以上のように、本軟判定回路によって、特定の信頼度に量子化されるデータ数に偏りが少なく、信頼度情報の損失が少ない軟判定が可能である。
[本軟判定回路の効果]
本軟判定回路によれば、量子化による信頼度情報の損失に起因する受信特性の劣化を防ぐことができる効果がある。
[別の実施の形態]
別の実施の形態は、復調データの振幅値の分布を考慮し、判定前のデータが持つ信頼度情報を極力失わずに軟判定を行う量子化閾値の設定方法を与えるものである。
各信頼度に量子化されるデータ数の偏りをなくすためには、データの分布に応じて量子化ステップ幅を可変にする必要がある。つまり、復調データの振幅の分布が密な区間は細かく、分布が疎な区間は粗く量子化する。
[別の実施の形態に係る軟判定回路:図9、図10]
別の実施の形態に係る軟判定回路(別の軟判定回路)について図9、図10を参照しながら説明する。図9は、別の実施の形態に係る軟判定回路前段の構成例を示す図であり、図10は、別の実施の形態に係る軟判定回路後段の構成例を示す図である。別の軟判定回路は、図3と図4と同様に、図9と図10が結合することで一体の回路を構成している。
別の軟判定回路は、図9、図10に示すように、符号判定部401と、絶対値算出部402と、平均値算出部403と、標準偏差算出部404と、バッファメモリ411〜417と、乗算器421〜427と、加算器431〜437と、比較器441〜447と、XORゲート451〜456と、NOTゲート461と、バッファメモリ471〜478と、切替スイッチ481〜488と、乗算器405とを有している。
図9、図10に示した別の軟判定回路の構成は、図3、図4に示した本軟判定回路の構成とほぼ同様であり、バッファメモリ411〜417に格納される値が異なっている。
バッファメモリ411〜417には、量子化閾値を算出するために用いられる値が格納されている。
別の軟判定回路では、標準正規分布に従う確率変数によって求められる値(詳細は後述する)がバッファメモリ411〜417に格納される。
尚、バッファメモリ411〜417は、請求項において第1〜nの量子化閾値算出用バッファメモリに相当している。
具体的には、バッファメモリ411には「α(N,2N-2−1)」が、バッファメモリ412には「α(N,2N-2−2)」が、バッファメモリ413には「α(N,1)」が、バッファメモリ414には「α(N,0)」が、バッファメモリ415には「−α(N,1)」が、バッファメモリ416には「−α(N,2N-2−2)」が、バッファメモリ417には「−α(N,2N-2−1)」が格納されている。格納されている定数については後述する。
[別の軟判定回路の動作]
絶対値算出部402の出力データは、平均値算出部403と標準偏差算出部404に入力され、復号フレーム内の平均μと標準偏差σがそれぞれ算出される。つまり、復号フレームがI個の復調データa(i)(i=1,…,I)から成るとき、平均値算出部403と標準偏差算出部404からは、上記[数2]がそれぞれ算出される。
標準偏差σは、乗算器421〜427に入力され、バッファメモリ411〜417に格納されている値と掛け合わされた後に、加算器431〜437に入力され、平均μとの和が量子化閾値として比較器441〜447に入力される。
つまり、量子化閾値は、
μ+α(N,2N-2−1)×σ
μ+α(N,2N-2−2)×σ

μ+α(N,1)×σ
μ+α(N,0)×σ
μ−α(N,1)×σ

μ−α(N,2N-2−2)×σ
μ−α(N,2N-2−1)×σ
となる。
ここで、バッファメモリ411〜417に格納されている値α(N,k)(N>2,k=0,1,2,…,2N-2−1)は標準正規分布に従う確率変数Xの確率(1−k/2N-2)に対する両側パーセント点とする。つまり、
P(|X|≦α(N,k))=k/2N-2
を満たす値とする。N=3〜6の場合、α(N,k)の値は、図11に示すようになる。図11は、N=3〜6に対するα(N,k)値を示す概略図である。
平均μと標準偏差σが、
μ/σ > α(N,2N-2−1)
を満たす場合、復調データa(i)の値の範囲と対応する軟判定値との関係を図12に示す。図12は、復調データの値の範囲と軟判定値との関係を示す軟判定量子化テーブルの概略図である。
ここで、復調データの振幅の絶対値|a(i)|が正規分布(平均μ,分散σ2)に従うことを仮定すると、
P(μ−α(N,k)×σ ≦|a(i)|≦ μ+α(N,k)×σ)=k/2N-2
が各k=0,1,2,…,2N-2−1について成り立つので、
P(|a(i)|) > μ+α(N,2N-2−1)×σ=1/2N-1
P(|a(i)|) < μ−α(N,2N-2−1)×σ=1/2N-1
及び、各k=1,2,…,2N-2−1に対して
P(μ+α(N,k−1)×σ ≦|a(i)|≦ μ+α(N,k)×σ)=1/2N-1
P(μ−α(N,k)×σ ≦|a(i)|≦ μ+α(N,k−1)×σ)=1/2N-1
となる。つまり、各信頼度を持つ量子化データの数は確率的には全て同じとなる。
復調データの振幅の絶対値の分布は、正規分布とは限らないが、本方式では、各信頼度に量子化されるデータ数の偏りが抑えられることが期待できる。
μ/σ ≦ α(N,2N-2−1)の場合の復調データと軟判定値の関係は図13に示すようになる。図13は、復調データと軟判定値の関係を示す軟判定量子化テーブルの概略図である。ここで、k0はμ/σ > α(N,k)を満たす最大の整数kである。
[別の軟判定回路の効果]
別の軟判定回路によれば、特定の信頼度に量子化されるデータ数に偏りが少なく、信頼度情報の損失が少ない軟判定を行うことができる効果がある。
本発明は、誤り訂正効果の低下による特性劣化を回避することができる軟判定回路に好適である。
本発明の実施の形態に係る受信装置の構成ブロック図である。 誤り訂正復号器の構成ブロック図である。 軟判定回路前段の構成例を示す図である。 軟判定回路後段の構成例を示す図である。 実施の形態に係る第1の軟判定量子化テーブルの概略図である。 実施の形態に係る第2の量子化テーブルの概略図である。 数9の場合における3bit軟判定量子化テーブルの概略図である。 数11の場合における3bit軟判定量子化テーブルの概略図である。 別の実施の形態に係る軟判定回路前段の構成例を示す図でである。 別の実施の形態に係る軟判定回路後段の構成例を示す図である。 N=3〜6に対するα(N,k)値を示す概略図である。 復調データの値の範囲と軟判定値との関係を示す軟判定量子化テーブルの概略図である。 復調データと軟判定値の関係を示す軟判定量子化テーブルの概略図である。 従来の軟判定回路前段の構成例を示す図でである。 従来の軟判定回路後段の構成例を示す図である。 従来の軟判定量子化テーブルの概略図である。
符号の説明
1…RF受信器、 2…復調器、 3…誤り訂正復号器、 31…閾値算出部、 32…量子化部、 33…デコード部、 101,301,401…符号判定部、 102,302,402…絶対値算出部、 103…最大値検出部、 303,403…平均値算出部、 304,404…標準偏差算出部、 111〜117,311〜317,411〜417…バッファメモリ、 121〜127,321〜327,421〜427…乗算器、 331〜337,431〜437…加算器、 141〜147,341〜347,441〜447…比較器、 151〜156,351〜356,451〜456…XORゲート、 161,361,461…NOTゲート、 171〜178,371〜378,471〜478…バッファメモリ、 181〜188,381〜388,481〜488…切替スイッチ、 105,305,405…乗算器

Claims (1)

  1. 受信信号を復調した復調データについて軟判定を行う軟判定回路であって、
    前記復調データの正負の符号を判定し、正負の値を出力する符号判定部と、
    前記復調データの絶対値を算出する絶対値算出部と、
    前記絶対値から平均値を算出する平均値算出部と、
    前記絶対値と前記平均値から標準偏差を算出する標準偏差算出部と、
    前記平均値と前記標準偏差から複数の量子化閾値を算出するために用いられる値を格納する第1〜nの量子化閾値算出用バッファメモリと、
    前記第1〜nの量子化閾値算出用バッファメモリに格納された値と前記標準偏差を各々乗算する第1〜nの乗算器と、
    前記第1〜nの乗算器での乗算結果と前記平均値を加算する第1〜nの加算器と、
    前記第1〜nの加算器での加算結果と前記絶対値とを比較し、前記絶対値が大きい場合に「1」を、それ以外は「0」を出力する第1〜nの比較器と、
    隣接する前記比較器との間で排他的論理和を出力する第1〜n−1の排他的論理和回路と、
    前記複数の量子化閾値に対応する軟判定値を各々格納する第1〜n+1の軟判定値バッファメモリと、
    前記第1〜n+1の軟判定値バッファメモリに格納された軟判定値の出力を制御する第1〜n+1のスイッチと、
    前記第nの比較器からの出力値を反転し、前記第n+1のスイッチに出力する反転器と、
    前記第1〜n+1のスイッチからの出力と前記符号判定部からの正負の値を乗算して軟判定データを出力する乗算器とを有し、
    前記第1のスイッチには前記第1の比較器からの出力が入力され、前記第2〜nのスイッチには前記第1〜n−1の排他的論理和回路からの出力が入力されることを特徴とする軟判定回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012085180A (ja) * 2010-10-13 2012-04-26 Fujitsu Ltd 信号処理回路及び受信装置

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