JP2009168313A - 熱交換器 - Google Patents
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Abstract
【課題】 コンデンサ1において、サポータ10の成形に切削加工を用いることなく、モジュレータタンク8の開口部17に対してサポータ8を介して栓11を嵌める。
【解決手段】コンデンサ1において、円筒状被加工部材に対するプレス加工によりサポータ10を成形する。加えて、サポータ10とモジュレータタンク8とをろう付けにより接合する。したがって、サポータ10の成形に切削加工を用いることなく、モジュレータタンク8の開口部17に対してサポータ8を介して栓11を嵌めることができる。
【選択図】図2
【解決手段】コンデンサ1において、円筒状被加工部材に対するプレス加工によりサポータ10を成形する。加えて、サポータ10とモジュレータタンク8とをろう付けにより接合する。したがって、サポータ10の成形に切削加工を用いることなく、モジュレータタンク8の開口部17に対してサポータ8を介して栓11を嵌めることができる。
【選択図】図2
Description
本発明は、冷媒を冷却する熱交換器に関する。
従来、この種の熱交換器では、冷媒を流して冷媒を冷却する複数本のチューブと、複数本のチューブのうち第1のチューブ群からの冷媒を回収する第1のタンク室と複数本のチューブのうち第1のチューブ群以外の第2のチューブ群に冷媒を分流する第2のタンク室とを有するタンクと、第1のタンク室からの冷媒を気液分離して液相冷媒を第2のタンク室に供給するモジュレータタンクと、を備え、モジュレータタンク内には、冷媒に含まれる水分を吸収する乾燥剤が配置されているものがある(例えば、特許文献1参照)。
モジュレータタンクは円筒状に形成されている。モジュレータタンクの軸線方向一方側には開口部が設けられている。モジュレータタンクの開口部には、円筒状のサポータが互いの軸線方向に一致させた状態で嵌められている。サポータの軸線方向一方側には開口部が設けられている。サポータの開口部には栓が装着されることにより、モジュレータタンクの開口部が塞がれている。
サポータの内周面には、雌ねじ部が成形されている。栓には、雄ねじ部が形成されている。したがって、サポータの雌ねじ部に対する栓の雄ねじ部の螺合により、サポータに対する栓の装着が行われることになる。このため、サポータから栓の取り外しを容易に行うことができる。これにより、モジュレータタンク内の乾燥剤の交換を容易に行うことができる。
特開2004−11988号公報
上述の熱交換器において、サポータの内周面には雌ねじ部が成形されているので、サポータを成形するには切削加工が必要になる。
本発明は、上記点に鑑み、サポータの成形に切削加工を用いることなく、モジュレータタンクの開口部にサポータを介して栓を嵌めることができる熱交換器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、前記サポータは、
外周面のうち前記モジュレータタンクの内周側に配置されている第1の外周部(101、103、105)と、
前記外周面のうち前記モジュレータタンクの内周側に設けられ、周方向に亘って前記第1の外周部よりも小さい直径になるように形成されている第2の外周部を底部として前記外周側に開口する溝部(102、104)と、
前記外周面に設けられ、かつ周方向に亘って前記モジュレータタンクの内周面の直径よりも大きい直径になるように形成され、前記モジュレータタンクの軸線方向一方側に接触して前記モジュレータタンクに対する軸線方向の位置を決める第3の外周部(106)と、を備え、
前記溝部は、融ける前の状態のろう材を収納し、前記ろう材が融けた状態で毛細管現象により前記溝部内から前記第1の外周部と前記モジュレータタンクとの間に流れ出て、この流れ出たろう材が前記第1の外周部と前記モジュレータタンクとを接合しており、
前記サポータは、前記第1、第2、第3の外周部がそれぞれ円筒状被加工部材に対してプレス加工により成形されたものであることを特徴とする。
外周面のうち前記モジュレータタンクの内周側に配置されている第1の外周部(101、103、105)と、
前記外周面のうち前記モジュレータタンクの内周側に設けられ、周方向に亘って前記第1の外周部よりも小さい直径になるように形成されている第2の外周部を底部として前記外周側に開口する溝部(102、104)と、
前記外周面に設けられ、かつ周方向に亘って前記モジュレータタンクの内周面の直径よりも大きい直径になるように形成され、前記モジュレータタンクの軸線方向一方側に接触して前記モジュレータタンクに対する軸線方向の位置を決める第3の外周部(106)と、を備え、
前記溝部は、融ける前の状態のろう材を収納し、前記ろう材が融けた状態で毛細管現象により前記溝部内から前記第1の外周部と前記モジュレータタンクとの間に流れ出て、この流れ出たろう材が前記第1の外周部と前記モジュレータタンクとを接合しており、
前記サポータは、前記第1、第2、第3の外周部がそれぞれ円筒状被加工部材に対してプレス加工により成形されたものであることを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、円筒状被加工部材に対するプレス加工によりサポータを成形する。加えて、サポータとモジュレータタンクとをろう付けにより接合する。したがって、サポータの成形に切削加工を用いることなく、モジュレータタンクの開口部に対してサポータを介して栓を嵌めることができる。
請求項2に記載の発明では、前記溝部は、前記収納したろう材のうち前記毛細管現象により流れ出したろう材を除いたろう材により前記モジュレータタンクの内周面に対して接合されており、
前記サポータには、前記溝部としての第1、第2の溝部が設けられており、
前記第1の溝部(102)は、前記サポータのうち前記軸線方向他方側に配置され、前記第2の溝部(104)は、前記サポータのうち前記軸線方向一方側に配置されていることを特徴とする。
前記サポータには、前記溝部としての第1、第2の溝部が設けられており、
前記第1の溝部(102)は、前記サポータのうち前記軸線方向他方側に配置され、前記第2の溝部(104)は、前記サポータのうち前記軸線方向一方側に配置されていることを特徴とする。
ここで、サポータの内周面には、モジュレータタンクの内側に配置されている。サポータの第3の外周部はモジュレータタンクの外側に配置されている。したがって、サポータには、モジュレータタンクの内外の圧力差に基づいて、径外方向に押し付けようとする力が加わる。このため、第1の溝部内のろう材と第2の溝部内のろう材とには、それぞれ、ストレスが加わる。
ここで、サポータの第3の外周部は、上述の如く、モジュレータタンクの外側に配置されている。この場合、第2の溝部は、第1の溝部に対して第3の外周部側に配置されているので、第2の溝部内のろう材に加わるストレスは、第1の溝部内のろう材に加わるストレスよりも大きくなる。
また、冷媒圧力の上昇に伴ってモジュレータタンクの内部圧力が上昇して、モジュレータタンクのうちサポータに対して軸線方向他方側が膨張した場合には、サポータがモジュレータタンクにより引っ張られるため、第1の溝部内のろう材と第2の溝部内のろう材とには、それぞれ、ストレスが加わる。
この場合、第1の溝部は、第2の溝部よりも軸線方向他方側に配置されているので、第2の溝部内のろう材に加わるストレスは、第1の溝部内のろう材に加わるストレスよりも大きくなる。
以上により、第1の溝部内のろう材と第2の溝部内のろう材とにストレスが分散して加わる。このため、一方の溝部内のろう材にだけ集中してストレスが加わる場合に比べて、溝部内のろう材がストレスにより劣化することを抑制できる。したがって、熱交換機の寿命の長期化を図ることができる。
請求項3に記載の発明では、前記モジュレータタンクのうち前記サポータに対して前記軸線方向他方側には、前記第1のタンク内から冷媒が流入するタンク冷媒入口(82)が設けられており、
円筒状に形成されて、かつ前記サポータに対して軸線方向が一致した状態で前記サポータ内に収納され、前記軸線方向他方側に開口して前記タンク冷媒入口からの液相冷媒を導入するフィルタ冷媒入口(41a)を有し、前記フィルタ冷媒入口から導入された液相冷媒を濾過するフィルタ(41)を備え、
前記サポータのうち前記フィルタ冷媒入口に対して前記軸線方向一方側には、前記フィルタにより濾過された液相冷媒を前記第2のタンクに流す冷媒出口(10f)が設けられており、
前記サポータの内周面と前記フィルタの外周面との間を塞ぐように成形され、前記タンク冷媒入口側からの液相冷媒が前記フィルタをバイパスして前記冷媒出口に流れることを抑制する冷媒流入抑制部材(43)と、
を備えることを特徴とする。
円筒状に形成されて、かつ前記サポータに対して軸線方向が一致した状態で前記サポータ内に収納され、前記軸線方向他方側に開口して前記タンク冷媒入口からの液相冷媒を導入するフィルタ冷媒入口(41a)を有し、前記フィルタ冷媒入口から導入された液相冷媒を濾過するフィルタ(41)を備え、
前記サポータのうち前記フィルタ冷媒入口に対して前記軸線方向一方側には、前記フィルタにより濾過された液相冷媒を前記第2のタンクに流す冷媒出口(10f)が設けられており、
前記サポータの内周面と前記フィルタの外周面との間を塞ぐように成形され、前記タンク冷媒入口側からの液相冷媒が前記フィルタをバイパスして前記冷媒出口に流れることを抑制する冷媒流入抑制部材(43)と、
を備えることを特徴とする。
これにより、第1のタンク内から冷媒が流入して第2のタンク内に向かって流れる液相冷媒を良好に濾過することができる。
請求項4に記載の発明では、前記サポータの内周面のうち前記第1の溝部の内周側には、周方向に亘って径方向中心側に突出する第1の突出部(102b)が設けられており、
前記冷媒流入抑制部材は、前記第1の突出部の径方向中心側に嵌められていることを特徴とする。
前記冷媒流入抑制部材は、前記第1の突出部の径方向中心側に嵌められていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明では、前記冷媒流入抑制部材は、前記第1の突出部の内周側に、中間嵌めおよびすきま嵌めのうちいずれか一方の状態で嵌められていることを特徴とする。
請求項6に記載の発明では、前記栓は、前記サポータの内周側に配置されている栓本体(110)と、前記サポータの内周面のうち前記第1の外周部の内周側と前記栓本体と間で径方向に圧縮された状態で嵌められて前記サポータの内周面と前記栓本体との間を密閉するリング部材(116)と、を備えることを特徴とする。
例えば、サポータを用いないで、モジュレータタンクに対して直接、栓を嵌合した場合に、リング部材の圧縮状態を維持するためには、モジュレータタンクの径方向の機械的強度を確保することが必要になる。
これに対し、請求項6に係る発明によれば、サポータの第1の外周部はモジュレータタンクの内周側に配置されているので、リング部材がサポータの第1の外周部の内周側に嵌められた状態では、モジュレータタンクは、サポータとともに、リング部材が圧縮された状態を維持することになる。
したがって、サポータを用いない場合に比べて、モジュレータタンクの径方向の機械的強度を小さくできる。このため、モジュレータタンクの径方向の厚さを薄くできる。
請求項7に記載の発明では、前記第2の溝部は、前記第1の外周部に対して前記軸線方向他方側に配置されており、
前記サポータの内周面のうち前記第2の溝部の内周側には、前記サポータの内周面のうち前記第1の外周部の内周側よりも径方向中心側に突出して、前記栓本体に接触して前記サポータに対する前記栓の位置を決める第2の突出部(104b)が設けられていることを特徴とする。
前記サポータの内周面のうち前記第2の溝部の内周側には、前記サポータの内周面のうち前記第1の外周部の内周側よりも径方向中心側に突出して、前記栓本体に接触して前記サポータに対する前記栓の位置を決める第2の突出部(104b)が設けられていることを特徴とする。
請求項8に記載の発明では、前記サポータの内周面のうち前記第1の外周部の内周側の直径は、前記サポータの内周面のうち前記第3の外周部の内周側の直径よりも、小さくなっており、
前記サポータの内周面のうち前記第1の外周部側と前記第3の外周部側との間には、前記第1の外周部側から前記第3の外周部側に向かって徐々に直径が大きくなるように形成され、前記栓を前記第3の外周部側から前記第1の外周部側に挿入する際に前記リング部材を前記第1の外周部側に案内する第1の案内部(106a)が設けられていることを特徴とする。
前記サポータの内周面のうち前記第1の外周部側と前記第3の外周部側との間には、前記第1の外周部側から前記第3の外周部側に向かって徐々に直径が大きくなるように形成され、前記栓を前記第3の外周部側から前記第1の外周部側に挿入する際に前記リング部材を前記第1の外周部側に案内する第1の案内部(106a)が設けられていることを特徴とする。
これにより、サポータの内周面のうち第1の外周部の内周側に良好にリング部材を圧入することができる。
請求項9に記載の発明では、前記サポータのうち前記第3の外周部(106、107)には、内周側に貫通する貫通孔(10d、10e)が設けられており、
前記サポータの外周側から前記貫通孔を通して前記栓に差し込まれた状態で前記サポータと前記栓とを締結する締結部材(30)を備えることを特徴とする。
前記サポータの外周側から前記貫通孔を通して前記栓に差し込まれた状態で前記サポータと前記栓とを締結する締結部材(30)を備えることを特徴とする。
請求項10に記載の発明では、前記サポータのうち軸線方向一方側には、切り欠き部(10g)が設けられており、
前記栓は、前記サポータの前記切り欠き部内に嵌合される突起部(120)と、前記締結部材が前記栓自体に差し込まれることを案内する案内孔(121)と、を備え、
前記突起部が前記切り欠き部内に嵌合された状態で、前記サポータの前記貫通孔が前記栓の前記案内孔に連通するようになっていることを特徴とする。
前記栓は、前記サポータの前記切り欠き部内に嵌合される突起部(120)と、前記締結部材が前記栓自体に差し込まれることを案内する案内孔(121)と、を備え、
前記突起部が前記切り欠き部内に嵌合された状態で、前記サポータの前記貫通孔が前記栓の前記案内孔に連通するようになっていることを特徴とする。
これにより、サポータの貫通孔と栓の案内孔とを容易に合わせることができるので、締結部材によりサポータと栓とを容易に締結することができる。
請求項11に記載の発明では、前記サポータの外周面のうち軸線方向他方側には、先端側に向かって直径が徐々に小さくなるように形成され、前記サポータの先端側を前記モジュレータタンクの前記第1の開口部内に挿入する際に前記サポータの先端側を前記第1の開口部内に案内する第2の案内部(100)が設けられていることを特徴とする。
これにより、サポータをモジュレータタンクの第1の開口部内に容易に挿入することができる。
請求項12に記載の発明では、前記溝部は、軸線方向から視て断面谷形状に形成されていることを特徴とする。
これにより、ろう材が融けた状態で溝部内から第1の外周部とモジュレータタンクとの間に流れ出て易くなる。
ここで、断面谷形状とは、図5に示すように、サポータの軸線方向から視た溝部(102)を視た場合に、軸線方向一方側の側面(102e)のうち径方向外周側が、径方向内周側よりも軸線方向一方側に位置し、また軸線方向他方側の側面(102d)のうち径方向外周側が、径方向内周側よりも軸線方向他方側に位置する溝部の形状である。
なお、特許請求の範囲およびこの欄で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
図1に、本発明に係る熱交換器が車載空調装置用のコンデンサ1に適用された一実施形態を示す。図1はコンデンサ1を車両前後方向から視た全体正面図を示すものである。図1中上下左右の各矢印は、コンデンサ1が車両に搭載された状態での向きを示している。図2は図1中A部分の拡大断面図である。
コンデンサ1は、圧縮機、減圧器、および蒸発器とともに冷凍サイクル装置を構成し、圧縮機から吐出される冷媒を冷却、凝縮する熱交換器である。
コンデンサ1は、図1に示すように、コア部2、ヘッダタンク6、7、モジュレータタンク8、サポータ10、および栓11から構成されている。コア部2は、複数本のチューブ3および放熱フィン4を備えている。複数本のチューブ3はそれぞれ水平方向に並列に並べられている。複数本のチューブ3は、それぞれ冷媒を流して冷媒に対して放熱させる。放熱フィン4は、各チューブ3の表面に配設されて、冷媒に対する放熱を促進させる。
ヘッダタンク7は、各チューブ3の右側に配置されている。ヘッダタンク7には、複数のチューブ孔(図示省略)が設けられている。ヘッダタンク7の各チューブ孔には、各チューブ3の右側端部が嵌合されている。これにより、ヘッダタンク7と各チューブ3とが連通することになる。
ヘッダタンク7内には、セパレータ9cが設けられている。セパレータ9cは、ヘッダタンク7の内部空間を上側の空間7aと下側の空間7bとに分ける。
ヘッダタンク7の下部にはコネクタ71が配置されており、コネクタ71はヘッダタンク7に冷媒配管を接続するために用いられる。この冷媒配管は減圧器側に接続されるものである。
ヘッダタンク6は、各チューブ3の左側に配置されている。ヘッダタンク6には、複数のチューブ孔(図示省略)が設けられている。ヘッダタンク6の各チューブ孔には、各チューブ3の左側端部が嵌合されている。これにより、ヘッダタンク6と各チューブ3とが連通することになる。
ヘッダタンク6内には、セパレータ9a、9bが設けられている。セパレータ9a、9bは、ヘッダタンク6の内部で上下方向に並べられている。これにより、セパレータ9a、9bがヘッダタンク6の内部空間を3つのタンク室6a、6b、6cに分けることになる。
なお、空間6aは、特許請求の範囲に記載の第1のタンク室に相当する。空間6bは、特許請求の範囲に記載の第2タンク室に相当する。各チューブ3のうちタンク室6bに連通している各チューブは、特許請求の範囲に記載の第1のチューブに相当する。各チューブ3のうちタンク室6bに連通している各チューブは、特許請求の範囲に記載の第2のチューブに相当する。
ヘッダタンク6の上側には、コネクタ61が配置されている。コネクタ61はヘッダタンク6に冷媒配管を接続するために用いられる。この冷媒配管は圧縮機側に接続されるものである。
モジュレータタンク8は、ヘッダタンク6の左側に配置されている。モジュレータタンク8は、後述するように、冷媒を気液分離するものである。モジュレータタンク8には、冷媒に含まれる水分を吸収する乾燥剤(図示省略)が配置されている。
モジュレータタンク8は、円筒状に成形されて、軸線方向が上下方向に一致するように配設されている。なお、本実施形態では、軸線方向一方側が下側に一致し、軸線方向他方側が上側に一致する。
モジュレータタンク8の上側は上蓋16により閉鎖されている。モジュレータタンク8の下側は、図2に示すように、第1の開口部としての開口部17が設けられている。モジュレータタンク8には、冷媒入口82および冷媒出口81が設けられている。
冷媒出口81は、開口部17の上側に配置され、径方向に開口している。冷媒出口81は、スペーサ20の貫通孔21およびヘッダタンク6の貫通孔61を介してヘッダタンク6のタンク室6cに連通している。
冷媒入口82は、冷媒出口81の上側に配置され、径方向に開口している。冷媒入口82は、スペーサ20の貫通孔22およびヘッダタンク6の貫通孔62を介してヘッダタンク6のタンク室6cに連通する。なお、冷媒入口82は、特許請求の範囲に記載のタンク冷媒入口に相当する。
本実施形態のモジュレータタンク8は、コア部2、ヘッダタンク6、7と同様、アルミニウム合金からなる部材である。
サポータ10は、円筒状に成形され、モジュレータタンク8に対して軸線方向が一致した状態で、モジュレータタンク8のうち下側に配置されている。サポータ10は、上側に開口する上側開口部10aと、下側に開口する第2の開口部としての下側開口部10bとを備える。
上側開口部10aは、モジュレータタンク8の内周側において冷媒入口82と冷媒出口81との間に配置されている。下側開口部10bは、モジュレータタンク8の開口部17に対して軸線方向一方側に配置されている。
本実施形態では、サポータ10は、汎用の円筒状被加工部材から成形されたものである。円筒状被加工部材は、アルミニウム合金からなるものが用いられる。
次に、サポータ10の具体的な構造について図2〜図6を参照して説明する。図3は図2中のサポータ10単体を示す断面図である。図4はサポータ10単体を示す斜視図である。
サポータ10の外周面には、図2、図3、図4に示すように、外周部100、101、103、105、106、107、および溝部102、104が設けられている。
外周部101は、図2または図3に示すように、モジュレータタンク8の内周側に配置されている。外周部101は、周方向に亘って同一直径になるように成形されている。
外周部103、105は、外周部101と同様、モジュレータタンク8の内周側に配置されている。外周部103、105は、周方向に亘って、外周部101と同一の直径になるように成形されている。外周部103には、径方向に開口する冷媒出口10fが設けられている。冷媒出口10fは、モジュレータタンク8の冷媒出口81に連通する(図2参照)。外周部101、103、105は特許請求の範囲に記載の第1の外周部に相当する。
外周部100は、外周部101の上側に配置されて、先端側に向かって直径が徐々に小さくなるように形成されている。外周部100は、後述するように、モジュレータタンク8内にサポータ10を挿入する際にサポータ10をモジュレータタンク8内に案内する。なお、外周部100は、特許請求の範囲に記載の第2の案内部に相当する。
溝部102は、外周部101および外周部103の間に配置され、外周部102aを底部として外周側に開口するように形成されている。外周部102aは、周方向に亘って、外周部101の直径よりも小さい直径になるように成形されている。
具体的には、溝部102は、図5に示すように、断面谷形状に成形されている。図5はサポータ10の溝部102を軸線方向から視た拡大断面図である。
本実施形態の断面谷形状とは、下側の側面102eのうち径方向外周側が径方向内周側よりも下側に位置し、かつ上側の側面102dのうち径方向外周側が径方向内周側よりも上側に位置する溝部の形状である。
溝部104は、図2または図3に示すように、外周部103および外周部105の間に配置され、外周部104aを底部として外周側に開口するように成形されている。外周部104aは、周方向に亘って、外周部102aの直径と同一直径になるように成形されている。
なお、溝部104は、特許請求の範囲に記載の第1の溝部に相当する。溝部102は、特許請求の範囲に記載の第2の溝部に相当する。外周部102a、104aが特許請求の範囲に記載の第2の外周部に相当する。2つの溝部102、104を設けた理由については後述する。
外周部107は、サポータ10の下側に配置されている。外周部107は、周方向に亘って、外周部105の直径よりも大きな直径になるように成形されている。
外周部107には、貫通孔10d、10eおよび切り欠き部10gが設けられている。貫通孔10d、10eは、それぞれ径方向に開口している。貫通孔10d、10eは、径方向で重なるように設けられている。貫通孔10d、10eは、後述するように、ネジ30(図2参照)が貫通される。
なお、貫通孔10d、10eは、特許請求の範囲に記載の貫通孔に相当する。
ネジ30は、特許請求の範囲に記載の締結部材に相当する。
ネジ30は、特許請求の範囲に記載の締結部材に相当する。
切り欠き部10gは、サポータ10の下端部に設けられて、後述するように、栓11の突起部120が嵌合される。切り欠き部10gは、後述するように、サポータ10の貫通孔10d、10eに対する栓11の案内孔121(図2参照)の位置合わせに用いられる。なお、切り欠き部10gは、特許請求の範囲に記載の切り欠き部に相当する。
外周部106は、外周部107と外周部105との間に配置されている。外周部106は、外周部105から外周部107に向かって直径が徐々に大きくなるように成形されている。なお、外周部106、107は、特許請求の範囲に記載の第3の外周部に相当する。
サポータ10の内周面には、突起部102b、104b、および案内面106aが成形されている。
突起部102bは、溝部102の内周側に設けられ、周方向に亘って、外周部101の内周側よりも径方向中心側に突出するように成形されている。なお、突起部102bは、特許請求の範囲に記載の第1の突出部に相当する。
突起部104bは、溝部104の内周側に設けられ、周方向に亘って、外周部105の内周側よりも径方向中心側に突出するように成形されている。なお、突起部104bは、特許請求の範囲に記載の第2の突出部に相当する。
案内面106aは、外周部106の内周側に設けられ、外周部107側から外周部106に向かって直径が徐々に小さくなるように成形されている。案内面106aは、後述するように、サポータ10内へのリング部材116の嵌め込みを案内する。なお、案内面106aは、特許請求の範囲に記載の第1の案内部に相当する。
このように構成される外周部100、101、103、105、106、107、溝部102、104、突起部102b、104b、案内面106a、切り欠き部10g、および貫通孔10d、10eは、上述した汎用の円筒状被加工部材に対してプレス加工により成形されたものである。本実施形態において、プレス加工とは、バルジ加工、絞り加工、拡管加工を含む加工のことである。
栓11は、図2に示すように、サポータ10の下側開口部10bに嵌合される。栓11は、栓本体110およびリング部材116を備えている。
栓本体110には、突起部120、案内孔121およびリング溝122が設けられている。突起部120は、上述の如く、切り欠き部10gとともに、サポータ10の貫通孔10d、10eに対する栓11の案内孔121の位置合わせに用いられる。案内孔121は、栓本体110自体にネジ30を差し込む際に案内する。なお、案内孔121は、特許請求の範囲に記載の案内孔に相当する。
リング溝122は、栓本体110の周囲に設けられて、リング部材116を保持する。リング部材116は、金属材料からリング状に成形された0リングである。リング部材116は、後述するように、栓本体110とサポータ10との間で径方向に圧縮された状態で栓本体110とサポータ10の内周面との間を密閉する。なお、本実施形態では、リング部材116の径方向の圧縮率として5%〜50%が設定されている。
図6に栓11単体を示す。図6にはリング部材116が省略されている。
栓本体110には、図6および図2に示すように、断面X状に成形されている柱部材42が設けられている。柱部材42の長手方向一端側には枠部材43が設けられている。枠部材43は、柱部材42を囲むように環状に形成されている。
枠部材43は、後述するフィルタ41の外周面とサポータ10の突起部102bとの間を塞ぐように成形されている。具体的には、枠部材43は、サポータ10の突起部102bの内周側に中間嵌めおよびすきま嵌めのうちいずれか一方の状態で嵌められている。
枠部材43は、後述するように、モジュレータタンク8の冷媒入口82からの液相冷媒がフィルタ41をバイパスして冷媒出口10fから流出することを抑制する。なお、枠部材43は、特許請求の範囲に記載の冷媒流入抑制部材に相当する。
フィルタ41は、枠部材43と栓本体110との間に配置されている。フィルタ41は、柱部材42を囲むように円筒状に形成されている。フィルタ41は、
濾過材からなるもので、液相冷媒を濾過して不純物を除去する。
濾過材からなるもので、液相冷媒を濾過して不純物を除去する。
フィルタ41は、図2に示すように、サポータ10に対して軸線方向を一致させて、かつサポータ10の冷媒出口10fに対向した状態で、サポータ10内に収納されている。
フィルタ41は、上側開口部41aおよび下側開口部41bを備える。上側開口部41aは、上側に設けられて、サポータ10の上側開口部10aと冷媒出口10fとの間に配置されている。下側開口部41bは、下側に設けられ、栓本体110により閉鎖されている。
なお、フィルタ41、枠部材43は、栓本体110、および柱部材42は樹脂材料から一体に成形されたものである。上側開口部41aは特許請求の範囲に記載のフィルタ冷媒入口に相当する。
次に、本実施形態のコンデンサ1の作動の概略について説明する。
ヘッダタンク6の空間6a内に圧縮機側から冷媒が流入すると、空間6aから
各チューブ3のうちセパレータ9aの上側の各チューブ(以下、各上側チューブという)3に冷媒を分流する。すると、冷媒が各上側チューブ3のそれぞれに流れ、冷媒が放熱することになる。
各チューブ3のうちセパレータ9aの上側の各チューブ(以下、各上側チューブという)3に冷媒を分流する。すると、冷媒が各上側チューブ3のそれぞれに流れ、冷媒が放熱することになる。
その後、各上側チューブ3を流れた冷媒はヘッダタンク7の空間7a内に回収される。空間7aから各チューブ3のうちセパレータ9a、9bの間の各チューブ(以下、各中間チューブという)3に分流する。すると、冷媒が各中間チューブ3のそれぞれに流れ、冷媒が放熱することになる。
次に、各中間チューブ3を流れた冷媒はヘッダタンク6の空間6bに回収される。そして、ヘッダタンク6の空間6bから貫通孔62を通して、図2中矢印aの如く、スペーサ20の貫通孔22および冷媒入口82を経てモジュレータタンク8内に流入される。このモジュレータタンク8内では冷媒が気相冷媒と液相冷媒とに分離される。
そして、液相冷媒はフィルタ本体41により濾過されて、この濾過された液相冷媒は、矢印bの如く、サポータ10の冷媒出口10fから、モジュレータタンク8の冷媒出口81、およびスペーサ20の貫通孔21を通してタンク室6c内に流入する。
次に、空間6cから各チューブ3のうちセパレータ9bの下側の各チューブ(以下、各下側チューブという)3に液相冷媒を分流する。すると、液相冷媒が各下側チューブ3のそれぞれに流れ、液相冷媒が放熱する。その後、各下側チューブ3を流れた液相冷媒はヘッダタンク7の空間7bに回収される。そして、この回収された液相冷媒は減圧器側に流れる。
次に、本実施形態のコンデンサ1の製造方法について説明する。
モジュレータタンク8に対してサポータ10を仮組付けする。具体的には、サポータ10の外表面の溝部102、104内にろう材としてのクリームハンダを収納する。
その後、サポータ10の外周部100をモジュレータタンク8の開口部17に挿入する。このとき、サポータ10は、外周部100により案内されて、モジュレータタンク8内を軸線方向他方側に挿入されることになる。これにより、モジュレータタンク8に対するサポータ10の仮組み付けが終わる。また、モジュレータタンク8を、コア部2、ヘッダタンク6、7とともに仮組み付けて一体化する。
その後、このように一体化したサポータ10、モジュレータタンク8、およびコア部2、ヘッダタンク6、7は、ろう付け用加熱炉内に搬入されて加熱されて一体ろう付けされる。
ここで、サポータ10とモジュレータタンク8との間のろう付けについて説明する。
まず、サポータ10およびモジュレータタンク8をろう材融点まで加熱した状態では、溝部102、104内のクリームハンダが融けた状態になる。
このとき、溝部102内からハンダが毛細管現象により外周部101とモジュレータタンク8の内周面との間に流れ出す。加えて、溝部102内からハンダが毛細管現象により外周部103とモジュレータタンク8の内周面との間に流れ出す。
溝部104内からハンダが毛細管現象により外周部103とモジュレータタンク8の内周面との間に流れ出す。加えて、溝部104内からハンダが毛細管現象により外周部105とモジュレータタンク8の内周面との間に流れ出す。
このように流れ出したハンダにより外周部101、103、105とモジュレータタンク8の内周面との間が接合される。
さらに、溝部102に収納されたろう材のうち毛細管現象により流れ出したろう材以外のろう材により、溝部102とモジュレータタンク8の内周面との間が接合される。
加えて、溝部104に収納されたろう材のうち毛細管現象により流れ出したろう材を除いたろう材により、溝部104とモジュレータタンク8の内周面との間が接合される。
以上により、サポータ10とモジュレータタンク8とがろう材により接合されることになる。
次に、サポータ10に対して栓11を嵌合する。具体的には、サポータ10の下側開口部10bに枠部材43を向けた状態で、栓11を突起部104bに接触するまでサポータ10内に挿入する。
このとき、リング部材116は、案内面106aにより、サポータ10の内周面105a(図2参照)の内周側に案内される。内周面105aは、サポータ10の内周面のうち外周部105の内周側の部位である。
これに伴い、リング部材116は、栓本体110と内周面105aとの間で径方向に圧縮される。これにより、栓本体110と内周面105aとの間が密閉されることになる。
また、栓11をサポータ10内に挿入する際には、突起部120を切り欠き部10g内に嵌め込む。これに伴い、サポータ10の貫通孔10d、10eと栓11の案内孔121とが連通した状態になる。
次に、ネジ30をサポータ10の貫通孔10dに挿入する。そして、ネジ30を栓本体110に対して雌ねじを切りながら差し込む。これにより、ネジ30は、案内孔121により案内されてサポータ10の貫通孔10e内まで差し込まれることになる。これにより、ネジ30によりサポータ10に対して栓11が締結されることになる。
以上により、栓11によりモジュレータタンク8の開口部17が閉鎖されることになる。
以上説明した本実施形態によれば、円筒状被加工部材に対するプレス加工によりサポータ10を成形する。加えて、サポータ10とモジュレータタンク8とをろう付けにより接合する。したがって、サポータ10の成形に切削加工を用いることなく、モジュレータタンク8の開口部17に対してサポータ8を介して栓11を嵌めることができる。
本実施形態では、枠部材43は、フィルタ41の外周面とサポータ10の内周面との間を塞ぐように成形されている。したがって、ヘッダタンク6のタンク室6bからの液相冷媒がフィルタ41をバイパスして冷媒出口10fから流出することを抑制できる。
本実施形態では、栓本体110とモジュレータタンク8との間の密閉状態を維持するためには、リング部材116が径方向に圧縮した状態になっている。したがって、サポータ10の内周面105a(図2参照)は、モジュレータタンク8の内周側に配置されている。このため、モジュレータタンク8がサポータ10とともに、リング部材116の圧縮状態を維持することになる。
例えば、サポータ10を用いないで、モジュレータタンク8に対して直接、栓11を嵌合した場合には、栓本体110とモジュレータタンク8との間の密閉状態を維持するために、モジュレータタンク8によって、リング部材116の圧縮状態を維持することが必要になる。
これに対し、本実施形態では、上述の如く、モジュレータタンク8がサポータ10とともに、リング部材116の圧縮状態を維持することになる。このため、サポータ10を用いない場合に比べて、モジュレータタンク8の径方向の機械的強度を小さくできるので、例えば、モジュレータタンク8の径方向の厚みを薄くすることが可能になる。
本実施形態では、サポータ10の内周側に栓11を挿入する際に、案内面106aによりリング部材116が案内されて内周面105aの内周側に挿入される。これにより、サポータ10の内周面105aの内周側に良好にリング部材116を挿入することができる。
本実施形態では、サポータ10の切り欠き部10g内に栓本体110の突起部120が嵌合された状態で、サポータ10の貫通孔10e、10dが栓本体110の案内孔121に連通する。したがって、サポータ10の貫通孔10e、10dと栓本体110の案内孔121とを容易に合わせることができるので、ネジ30によりサポータ10と栓11とを容易に締結することができる。また、サポータ10の切り欠き部10gは、自動装着用機械により、モジュレータタンク8にサポータ10を組み付ける際に、位置決めとして用いることもできる。
本実施形態では、ネジ30によりサポータ10と栓11とを締結しているので、サポータ10から栓11を取り外すことが容易になる。このため、モジュレータタンク8内の乾燥剤の交換を容易に行うことができる。
本実施形態では、外周部100は、モジュレータタンク8内にサポータ10を挿入する際にサポータ10をモジュレータタンク8内に案内するので、サポータ10をモジュレータタンク8の開口部17内に容易に挿入することができる。
本実施形態では、溝部102、104は、図5に示すように、側面102e、102dがそれぞれ傾斜しているので、溝部102、104内からろう材が流れ易くなる。
次に、2つの溝部102、104を設けた理由について図7を参照して説明する。
サポータ10の内周面は、モジュレータタンク8の内周側に配置されているので、サポータ10の内周面には冷媒圧力が加わる。サポータ10の外周部106は、モジュレータタンク8の外側に配置されているので、外周部106には大気圧が加わる。
このため、サポータ10には、モジュレータタンク8の内外の圧力差に基づいて、径方向外周側に押し付けようとする力が加わる。これにより、溝部102内のろう材と溝部104内のろう材とには、それぞれ、ストレスが加わることになる。
ここで、サポータ10の外周部106は、上述の如く、モジュレータタンク8の外側に配置されており、溝部104は、溝部102に対して外周部106側に配置されている。このため、溝部104内のろう材に加わるストレスは、溝部102内のろう材に加わるストレスよりも大きくなる。
また、圧縮機の冷媒吐出圧力の上昇に伴ってモジュレータタンク8の内部圧力が上昇して、図7の鎖線の如く、モジュレータタンク8のうちサポータ10に対して上側が膨張した場合には、サポータ10がモジュレータタンク8により引っ張られるため、溝部102内のろう材と溝部104内のろう材とにはそれぞれストレスが加わる。
この場合、溝部102は、溝部104よりも上側に配置されているので、溝部102内のろう材に加わるストレスは、溝部104内のろう材に加わるストレスよりも大きくなる。
以上により、溝部102内のろう材と溝部104内のろう材とにはストレスが分散して加わることになる。このため、一方の溝部内のろう材にだけ集中してストレスが加わる場合に比べて、溝部内のろう材が劣化することを抑制できる。したがって、コンデンサ1の寿命の長期化を図ることができる。
上述の実施形態では、溝部102、104を断面谷形状にした例について説明したが、これに代えて、溝部102、104を構成する2つ側面が並行になる形状にしてもよい。
上述の実施形態では、ろう材としてクリームハンダを用いた例について説明したが、これに限らず、予めリング状に形成したろう材を用いてもよい。
上述の実施形態では、サポータ10の外周部107には、ネジ30を貫通させる2つの貫通孔10d、10eを設けた例について説明したが、これに限らず、1つの貫通孔を設けるようにしてもよい。
上述の実施形態では、締結部材としてネジ30を用いた例について説明したが、これに限らず、先割れピンなどの各種の締結部材を用いても良い。先割れピンとは、例えば、栓本体110に差し込まれた状態で、先端部がY字状に分かれて栓本体110から抜けることを抑制できる部材である。
上述の実施形態では、本発明に係る熱交換器を自動車用冷凍サイクル装置のコンデンサ1に適用した例について説明したが、これに限らず、設置型冷凍サイクル装置のコンデンサに適用してもよい。
1 コンデンサ
2 コア部
3 チューブ
6 ヘッダタンク
7 ヘッダタンク
8 モジュレータタンク
10 サポータ
11 栓
81 冷媒出口
102 溝部
104 溝部
101 外周部
103 外周部
105 外周部
10f 冷媒出口
10d 貫通孔
10e 貫通孔
10g 切り欠き部
2 コア部
3 チューブ
6 ヘッダタンク
7 ヘッダタンク
8 モジュレータタンク
10 サポータ
11 栓
81 冷媒出口
102 溝部
104 溝部
101 外周部
103 外周部
105 外周部
10f 冷媒出口
10d 貫通孔
10e 貫通孔
10g 切り欠き部
Claims (12)
- 冷媒を流しこの冷媒に対して放熱させる複数本のチューブ(3)と、
前記複数本のチューブのうち第1のチューブから冷媒を回収する第1のタンク(6b)と、
前記複数本のチューブのうち前記第1のチューブ以外の第2のチューブに冷媒を流す第2のタンク(6c)と、
円筒状に形成され、軸線方向一方側に開口する第1の開口部(17)を有し、かつ前記第1のタンク内から供給される冷媒を気相冷媒と液相冷媒とに分離して前記液相冷媒を前記第2のタンクに流すモジュレータタンク(8)と、
円筒状に形成され、かつ前記モジュレータタンクに対して軸線方向が一致するように配置され、前記モジュレータタンクに対して前記軸線方向一方側に配置されて前記軸線方向一方側に開口する第2の開口部(10b)を有するサポータ(10)と、
前記第2の開口部に嵌合されて前記モジュレータタンクの前記第1の開口部を閉鎖する栓(11)と、を備え、
前記サポータは、
外周面のうち前記モジュレータタンクの内周側に配置されている第1の外周部(101、103、105)と、
前記外周面のうち前記モジュレータタンクの内周側に設けられ、周方向に亘って前記第1の外周部よりも小さい直径になるように形成されている第2の外周部を底部として前記外周側に開口する溝部(102、104)と、
前記外周面に設けられ、かつ周方向に亘って前記モジュレータタンクの内周面の直径よりも大きい直径になるように形成され、前記モジュレータタンクの軸線方向一方側に接触して前記モジュレータタンクに対する軸線方向の位置を決める第3の外周部(106)と、を備え、
前記溝部は、融ける前の状態のろう材を収納し、前記ろう材が融けた状態で毛細管現象により前記溝部内から前記第1の外周部と前記モジュレータタンクとの間に流れ出て、この流れ出たろう材が前記第1の外周部と前記モジュレータタンクとを接合しており、
前記サポータは、前記第1、第2、第3の外周部がそれぞれ円筒状被加工部材に対してプレス加工により成形されたものであることを特徴とする熱交換器。 - 前記溝部は、前記収納したろう材のうち前記毛細管現象により流れ出したろう材を除いたろう材により前記モジュレータタンクの内周面に対して接合されており、
前記サポータには、前記溝部としての第1、第2の溝部が設けられており、
前記第1の溝部(102)は、前記サポータのうち前記軸線方向他方側に配置され、前記第2の溝部(104)は、前記サポータのうち前記軸線方向一方側に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の熱交換器。 - 前記モジュレータタンクのうち前記サポータに対して前記軸線方向他方側には、前記第1のタンク内から冷媒が流入するタンク冷媒入口(82)が設けられており、
円筒状に形成されて、かつ前記サポータに対して軸線方向が一致した状態で前記サポータ内に収納され、前記軸線方向他方側に開口して前記タンク冷媒入口からの液相冷媒を導入するフィルタ冷媒入口(41a)を有し、前記フィルタ冷媒入口から導入された液相冷媒を濾過するフィルタ(41)を備え、
前記サポータのうち前記フィルタ冷媒入口に対して前記軸線方向一方側には、前記フィルタにより濾過された液相冷媒を前記第2のタンクに流す冷媒出口(10f)が設けられており、
前記サポータの内周面と前記フィルタの外周面との間を塞ぐように成形され、前記タンク冷媒入口側からの液相冷媒が前記フィルタをバイパスして前記冷媒出口に流れることを抑制する冷媒流入抑制部材(43)と、
を備えることを特徴とする請求項2に記載の熱交換器。 - 前記サポータの内周面のうち前記第1の溝部の内周側には、周方向に亘って径方向中心側に突出する第1の突出部(102b)が設けられており、
前記冷媒流入抑制部材は、前記第1の突出部の径方向中心側に嵌められていることを特徴とする請求項3に記載の熱交換器。 - 前記冷媒流入抑制部材は、前記第1の突出部の内周側に、中間嵌めおよびすきま嵌めのうちいずれか一方の状態で嵌められていることを特徴とする請求項4に記載の熱交換器。
- 前記栓は、前記サポータの内周側に配置されている栓本体(110)と、前記サポータの内周面のうち前記第1の外周部の内周側と前記栓本体と間で径方向に圧縮された状態で嵌められて前記サポータの内周面と前記栓本体との間を密閉するリング部材(116)と、を備えることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1つに記載の熱交換器。
- 前記第2の溝部は、前記第1の外周部に対して前記軸線方向他方側に配置されており、
前記サポータの内周面のうち前記第2の溝部の内周側には、前記サポータの内周面のうち前記第1の外周部の内周側よりも径方向中心側に突出して、前記栓本体に接触して前記サポータに対する前記栓の位置を決める第2の突出部(104b)が設けられていることを特徴とする請求項6に記載の熱交換器。 - 前記サポータの内周面のうち前記第1の外周部の内周側の直径は、前記サポータの内周面のうち前記第3の外周部の内周側の直径よりも、小さくなっており、
前記サポータの内周面のうち前記第1の外周部側と前記第3の外周部側との間には、前記第1の外周部側から前記第3の外周部側に向かって徐々に直径が大きくなるように形成され、前記栓を前記第3の外周部側から前記第1の外周部側に挿入する際に前記リング部材を前記第1の外周部側に案内する第1の案内部(106a)が設けられていることを特徴とする請求項7に記載の熱交換器。 - 前記サポータのうち前記第3の外周部(106、107)には、内周側に貫通する貫通孔(10d、10e)が設けられており、
前記サポータの外周側から前記貫通孔を通して前記栓に差し込まれた状態で前記サポータと前記栓とを締結する締結部材(30)を備えることを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1つに記載の熱交換器。 - 前記サポータのうち軸線方向一方側には、切り欠き部(10g)が設けられており、
前記栓は、前記サポータの前記切り欠き部内に嵌合される突起部(120)と、前記締結部材が前記栓自体に差し込まれることを案内する案内孔(121)と、を備え、
前記突起部が前記切り欠き部内に嵌合された状態で、前記サポータの前記貫通孔が前記栓の前記案内孔に連通するようになっていることを特徴とする請求項9に記載の熱交換器。 - 前記サポータの外周面のうち軸線方向他方側には、先端側に向かって直径が徐々に小さくなるように形成され、前記サポータの先端側を前記モジュレータタンクの前記第1の開口部内に挿入する際に前記サポータの先端側を前記第1の開口部内に案内する第2の案内部(100)が設けられていることを特徴とする請求項1ないし10のいずれか1つに記載の熱交換器。
- 前記溝部は、前記軸線方向から視て断面谷形状に形成されていることを特徴とする請求項1ないし11のいずれか1つに記載の特徴とする熱交換器。
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