JP2009162738A - 接続素子の接触チップ構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】電極パッドに一定形態のスクラブを形成することができる構造を有した接続素子の接触チップ構造を提供する。
【解決手段】第1電子部品の表面に固定ポストが結合し、固定ポストから延びるビームの一方に結合したベースの下部表面から垂直に延びる接続素子の接触チップ構造は、ビームは弾性領域および弾性領域に比べて小さい延長距離を有する非弾性領域を含み、ベースは非弾性領域から垂直に一定距離だけ延び、ビームの弾性領域の水平延長長さLおよびベースの垂直延長長さDは接触チップの水平移動距離が予め定められた大きさを有するように決定され、また水平移動距離は下記の式で表される:Dsinθ+L(cosθ−1)(θは弾性領域の弾性変形角)。
【選択図】図7

Description

本発明は、電子部品の電気検査のための接続素子の接触チップ構造に関するものであり、より詳しくは、電極パッドにおいて予め定められた均一な形態のスクラブ(Scrub)を発生できる接触チップ構造に関するものである。
電子部品の検査のためのマイクロチップ構造は公知になっている。シリコンウェハーに大量に製造される半導体またはマイクロプロセッサーは各々の素子に分離される前に先ず不良有無を検査しなければならない。素子の電気的不良有無を判断するために検査機器に接続されたプローブチップは各々の素子に接触してテスト信号を各々の素子に入力する。そして、検査機器は各々の素子から発生した応答信号に基づいて各々素子の不良有無を判断する。マイクロ素子は大量に集積されて製造されるため、検査のためのプローブも同じく対応できるほどの十分な集積度を有しなければならない。
一般的に電子部品は小型でかつ大量に製造される。そして、複数の電子部品に各々接続した複数の電極パッドは一定の形態で配列され、複数のプローブは各々の対応する電極パッドに接触しなければならない。プローブ全体の大きさは数百μm単位となり、接触チップの大きさは数十μm単位となり、また電極パッドの大きさは数十μm単位となる。電子部品の検査過程で数百または数千個の接続素子または接触チップは、同一数の電極パッドに同時に接触し、一定大きさの圧力によって電極パッドにスクラブを発生させながら電気信号を伝達し、また電極パッドから分離されなければならない。そして、このような接続素子の電極パッドに対する接触および分離は継続的に繰り返し行われなければならない。
電極パッドの定められた位置に一定形態のスクラブを発生させ、また反復的な接触にもかかわらず、同一形態のスクラブを形成するために接続素子および接触チップは求められる構造を有しなければならず、それと同時に電極パッドにおいてスクラブを発生させる接触チップの位置が適切に定められなければならない。
接続素子の構造と関連する多様な形態が公知になっている。特許文献1の「プローブカードに用いられる中空型プローブチップの製造方法およびそのプローブチップ」では球体の一部を形成する複数の分離接触チップについて開示している。特許文献2では複数の突起を有する接触チップを開示している。特許文献3では薄板状のビームおよびピラミッド状の接触チップを有するプローブを開示しており、特許文献4ではブレードを有する接触チップを開示している。先行技術は電極パッドに対する接触および分離に関連しているが、具体的にどのような接触チップの構造でどのような形態のスクラブを形成するかについては開示していない。また、電極パッドの定められた位置にスクラブを発生させるために、接触チップを電極パッドのどの位置に整列させてどの位置で電極パッドから分離させるかについては言及していない。接続素子の接触チップ構造は電極パッドに形成されるスクラブの形態に基づいて定めなければならない。そして、一定構造を有する接触チップが電極パッドに定められた形状のスクラブを作るために、接触チップは電極パッドにおいて一定位置に整列しなければならない。本発明は、予め定められた形態のスクラブを発生することができる接続素子の接触チップ構造および予め定められた位置にスクラブを発生することができる接触チップの整列方法について開示する。よって、本発明は下記のような技術的課題を有する。
KR特許登録第267836号 WO2005/085877号 US6,672,875号 US6,825,422号
本発明は電極パッドに一定形態のスクラブを形成することができる構造を有した接続素子の接触チップ構造を提供することを目的とする。
本発明は接続素子間に発生し得る垂直方向の高さ誤差を補うことができる接触チップ構造を提供することを他の目的とする。
本発明は電極パッドの定められた位置にスクラブを発生するように接触チップの位置を決める方法を提供することをまた他の目的とする。
本発明の好適な実施形態によれば、第1電子部品の表面に固定ポストが結合し、固定ポストから延びるビームの一方に結合したベースの下部表面から垂直に延びる接続素子の接触チップ構造は、ビームは弾性領域および弾性領域に比べて小さい延長距離を有する非弾性領域を含み、ベースは非弾性領域から垂直に一定距離だけ延び、接触チップはベースの下部表面に余裕部を有するように形成され、またビームの弾性領域の水平延長長さLおよびベースの垂直延長長さDは接触チップの水平移動距離が予め定められた大きさを有するように決定され、前記で接触チップの高さは余裕部の長さによって制限され、また接触チップの水平移動距離は下記の式で表される:
Dsinθ+L(cosθ−1)(θは弾性領域の弾性変形角)。
本発明の他の好適な実施形態によれば、第1電子部品の表面に固定ポストが結合し、固定ポストから第2電子部品の表面に形成された電極パッドに向かって延びるビームの一方に結合したベースの下部表面から垂直に延びる接続素子の接触チップ構造は、ビームは弾性領域および弾性領域に比べて小さい延長距離を有する非弾性領域を含み、ベースは非弾性領域から垂直に一定距離延び、接触チップは垂直向きに加えられる圧力によって一定距離だけ水平向きに移動し、また弾性領域は第1電子部品の表面に対して下方に傾斜するように延び、前記で弾性領域の傾斜程度は接触チップの全体水平向きの移動距離の少なくとも一部が弾性領域の傾斜によって発生される形成され、また接触チップの全体水平向きの移動距離は全体ビームの弾性領域の長さLおよびベースの垂直延長長さDによる接触チップの水平移動距離を近似的に表す下記の式によって決定される:
Dsinθ+L(cosθ−1)(θは第1電子部品に平行な平面を基準にするビームの弾性変形角)。
本発明のまた他の好適な実施形態によれば、第1電子部品の表面に結合した固定ポスト;固定ポストから延びるビーム;ビームの一方に結合したベース;およびベースの下部表面に結合した接触チップを含む接続素子は、ビームおよびベースは各々弾性および非弾性構造からなり、接触チップはベースの下部平面に余裕部を有するように結合し、ビームの水平延長距離Lおよびベースの垂直延長距離Dは下記のような接触チップの移動距離を表す式によって決定され、余裕部の大きさは接触チップの水平移動距離を表す下記の式によって決定され、また接触チップによってベースは非対称構造になる:
接触チップの水平移動距離:Dsinθ+L(cosθ−1)
接触チップの垂直移動距離:D(1−cosθ)+Lsinθ(θは弾性領域の弾性変形角)
余裕部の大きさを決定する接触チップの水平移動距離:Dsinθ+L(cosθ−1)+D(cos2θ−1)(Dはビームとベースの境界面から接触チップとベース下部平面の結合中心点に達する距離)。
本発明のまた他の好適な実施形態によれば、LおよびDは接触チップの水平移動距離が小さくなるように決定される。
本発明のまた他の好適な実施形態によれば、LおよびDは接続チップの垂直移動距離が大きくなるように決定される。
本発明のまた他の好適な実施形態によれば、第1電子部品に結合し、また第2電子部品に形成された電極パッドの方向に延びるビームに結合したベースの下部平面の一定位置に取り付けられた接触チップによって電極パッドに定められた形態のスクラブが発生するように接触チップの位置を決める方法は、接触チップが電極パッドと最初に接触する位置は、接触チップが加圧されながら電極パッドに移動する全体水平移動距離の少なくとも一部に該当する量だけ電極パッドの中心からビームの方向に一定距離だけそれるところになり、前記で少なくとも一部は、接触チップの全体水平移動距離を決めるビームの弾性領域の長さLおよびベースの垂直延長長さDによって調節され、接触チップの全体水平移動距離は近似的に下記の式によって決定される:
Dsinθ+L(cosθ−1)(θはビームの弾性変形角)。
本発明に係る接続素子の接触チップ構造は電極パッドに求められる大きさを有したスクラブ(Scrub)を形成できるようにする。それと同時に互いに異なる接続素子間に生じ得る高さ誤差を減少させることができる利点を有する。
以下、図面を参照して本発明の範囲を制限しない実施形態を用いて詳しく説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る接触チップ構造を有した接続素子を示す図である。
接続素子は、第1電子部品E1の平面に取り付けられる固定ポスト11;固定ポスト11から第1電子部品E1の平面に沿って第2電子部品E2の表面に形成された電極パッドPに向かって延びるビーム12;ビーム12の一方から電極パッドPに向かって垂直に延びるベース13;および電極パッドPと接触する接触チップ14を含む。
固定ポスト11は非弾性伝導性素材からなっており、第1電子部品E1の定められた位置に堅固に結合される。第1電子部品E1は、例えば、スペーストランスフォーマのように内部に電気経路を形成して他の電子部品に信号を伝達できる構造を有する。固定ポスト11から延びるビーム12は、少なくとも一部が弾性素材からなって弾性変形が可能であり、また一定位置に弾性変形基準点Bを有する。ベース13は、ビーム12と同一または互いに異なる伝導性素材からなり得るし、接触チップ14に比べて相対的に大きい体積を有する。ベース13は非弾性延長領域に該当し得る。ベース13の下方の表面に接触チップ14が形成される。接触チップ14は第2電子部品E2の定められた位置に形成された電極パッドPに接触してスクラブ(scrub)を発生させる。第2電子部品E2は、例えば半導体ダイ(semiconductor die)であり得るし、接触チップ14と接触して電気的信号を伝達することができる。ビーム12の一定位置に形成された弾性変形基準点Bは、ビーム12の幅、厚さ、長さ、弾性係数、および固定ポスト11とビーム12の相対的な厚さの差によって移動し得る。弾性変形基準点Bは弾性領域と非弾性領域との境界部分となる。実際に、弾性変形基準点Bは特定の点、線または面に定められるものではない。図1に提示された実施形態において、弾性変形基準点Bは弾性変形領域と非弾性領域との境界に位置する。接触チップ14が上方向に運動する場合に固定ポスト11に該当する領域は上下方向に移動しない。しかし、弾性領域に該当するビーム12の各部分では上方向への撓みが生じる。この場合、弾性変形基準点Bは固定ポスト11とビーム12との境界領域となる。弾性変形基準点Bは相対的な概念であり得る。例えば、固定ポスト11と結合するビーム12の一定部分を広い幅および大きい厚さを有するように作り、またビーム12の残り部分を相対的に小さい幅および小さい厚さを有するように作る場合、弾性変形基準点Bは相対的にベース13の方向に移動した位置に設定され得る。ベース13は、接触チップ14に力が加えられる場合にその位置が変わるが、長さに垂直する方向に撓みが生じないので非弾性領域となる。ビーム12は第1電子部品E1の表面に沿って水平または傾斜した方向に電極パッドを向かって延び得る。
本発明によれば接触チップ14は非対称構造を有することができる。非対称構造は形状非対称と位置非対称を含む。非対称構造を有する接触チップ14については後述する。
本明細書において、ビーム12は固定ポスト11から延び、ベース13はビーム12の一方の端部に結合される。ビーム12の一部分がベース13に結合されるため、ビーム12とベース13との境界部分は実際に水平面になる。ビーム12の弾性変形領域はベース13と結合していない部分であり、非弾性領域は固定ポスト11およびベース13と結合する部分である。本明細書において、ビーム12は実際には非弾性領域を含むが、説明の便宜上、弾性領域だけをビーム12として表す。しかし、これは説明の便宜のためのものであり、実際には、ビーム12の一方の一部は固定ポスト11に結合し、他方の一部はベース13に結合し、さらにビーム12は弾性領域および非弾性領域の全てを含む。
図2は、非対称構造を有する多様な形態の接触チップの例を示す図である。
非対称構造は形状非対称と位置非対称を含む。形状非対称とは図2の上側に示すように幾何学的な非対称を意味する。幾何学的な非対称とはベース13を同一の2部分に分ける中心Sに対して接触チップ14が幾何学的に非対称になることを意味する。位置非対称とは図2の中間部分に示すように、ベース13の接触チップ14が移動すれば幾何学的に対称になり得る場合をいう。図2の下側に示すように、接触チップ14は形状非対称と位置非対称を全て有することができる。シリコン基板のような犠牲基層において接触チップ14を製造する場合、接触チップ14は多くの場合に形状対称になる。したがって、形状非対称は大量に製造される接触チップ14の製造工程には適用しにくい問題点がある。その一方、構造非対称は接触チップ14の大量製造または接続素子の大量製造に容易に適用することができる利点がある。本明細書において、非対称構造は、特に言及しない場合には形状非対称および位置非対称の全てを含む。
接触チップ14は電極パッドPと接触してスクラブを形成する。接触チップ14と電極パッドPの接触によって発生するスクラブの形状はビーム12の弾性変形および接触チップ14の構造によって決定されることができる。
図3a〜図3cは、接触チップが電極パッドに接触してスクラブを形成する過程を示す図である。
図3aに示すように、接続素子の接触チップ14は第2電子部品E2の表面に形成された電極パッドPに接触する。複数の電極パッドPは第2電子部品E2の予め定められた位置に整列し、接続素子は各々の電極パッドPに対応するように第1電子部品E1の表面に配置される。接触チップ14を電極パッドPに接触させるために第2電子部品E2を第1電子部品E1に近づける。接触チップ14は角錐形状の鋭い端部からなっているか、または扁平な端部を有した角錐台形状であり得る。接触チップ14の端部は電極パッドPの最初接触点Iに接触し、第2電子部品E2が上方に移動するにつれて電極パッドPに一定大きさの圧力または力を加える。接触チップ14が電極パッドPに力を加えれば、それに対する反作用で接触チップ14も同一の力を受ける。接触チップ14に作用する力により、ビーム12は上方向に弾性変形し、それと同時に接触チップ14は電極パッドPからスライドしてスクラブを発生させる。電極パッドPは、一般的に空気露出によって表面に形成された1000〜4000オングストローム(Angstrom)厚さの酸化膜を有する。よって、適切な大きさの圧力が加えられ酸化膜が除去されてこそ電気信号が電極パッドPに伝達され得る。酸化膜の除去に必要なスクラブを発生させるために、接続素子は接触チップ14が電極パッドPの表面に沿って移動するようにする構造を有しなければならない。図3aで実施形態として提示された接続素子の場合、固定ポスト11によって第1電子部品E1に堅固に結合し、またビーム12が上下方向に弾性変形するようにする。そして、それによって接触チップ14が電極パッドPにおいて一定圧力を受けながら一定距離だけ水平移動するようにする。固定ポスト11の垂直延長長さはビーム12の上下方向の弾性変形幅によって制限され得る。固定ポスト11は任意の伝導性素材からなり得るが、望ましくは非弾性素材からなり得る。ビーム12は固定ポスト11と一体に製造するか、または別途に製造して固定ポスト11に結合することができる。ビーム12の固定ポスト11との結合部分は非弾性となり、ビーム12のベース13との結合部分もまた非弾性となり得る。実際に、ビーム12は一体に製造するため、互いに異なる金属素材で製造することは困難である。したがって、ビーム12は全体が弾性素材で製造し、延長方向に厚さまたは幅を異なるようにして長さ方向に弾性係数が変わるようにすることが好ましい。
ビーム12の全体を弾性素材で製造する場合であっても固定ポスト11との結合部分は弾性変形が生じない。よって、固定ポスト11とビーム12との境界になる地点を中心にビーム12が弾性変形するとみることができ、境界地点は弾性変形基準点Bになり得る。ビーム12が上下に弾性変形する場合にビーム12は曲線状に変形するため、弾性変形基準点Bは特定位置に決定されないことがある。例えば、弾性変形基準点Bは線、面、または体積であり得る。
ベース13は電極パッドPの方向に垂直に延び、ビーム12と一体に形成するかまたは別途に製造して結合することができる。ベース13はビーム12と同一素材で製造するか、または互いに異なる素材で製造することができる。ベース13は、好ましくはビーム12に比べて大きい弾性係数を有する素材で製造され得る。ベース13は接触チップ14に作用する力を増加させ、それによって電極パッドPにスクラブが容易に発生するようにする。ベース13の下方の平面に接触チップ14が形成される。接触チップ14はベース13と一体に形成するかまたは別途に形成して結合することができる。接触チップ14は、前述したように、対称構造または非対称構造であり得る。接触チップ14は角錐、円錐、角錐台、または円錐台のような任意の形状を有することができ、電極パッドPとの最初接触形態は点、線または面になり得る。
図3bは、第2電子部品E2の移動によってビーム12が弾性変形する状態を示す図である。
第2電子部品E2が接触チップ14と接触した状態で点線で示した最初位置から第1電子部品E1の方向に移動すれば、接触チップ14は上方に移動すると同時に電極パッドPの表面に接触した状態で矢印で示したビーム12の延長方向に水平移動する。第2電子部品E2が第1電子部品E1に対して予め定められた位置まで移動すれば、接触チップ14は最終接触位置に到達して、電極パッドPに電気信号を伝達するためのスクラブが形成される。そして、接続素子は電極パッドPを介して第2電子部品E2に電気信号を伝達し、電子部品の不良有無を判断することができる。
ビーム12が予め定められた大きさに弾性変形すれば、ビーム12は実際に曲線状に変形する。しかし、弾性変形する程度が小さければ近似直線12Iを仮定することができ、近似直線12Iは第2電子部品E2と弾性変形角θを形成する。ビーム12が弾性変形角θだけ弾性変形した場合の幾何学的関係が図3bの下側に示されている。
図3bの下側に示すように、弾性変形角θが、例えば0.1〜10度範囲の十分に小さい値を有する場合、弾性変形したビーム12は近似直線12Iによって近似し得る。ベース13は非弾性部分に該当するため、ベース13はビーム12との境界Bまたは弾性変形したビーム12の端部で接平面を形成する。そして、仮想水平線Hと交点Tを形成する。この時、仮想水平線Hと接平面が成す角は2θとなる。弾性変形した接続素子が図3bの下側に示された幾何学的関係を満たせる場合の接触チップ14の水平および垂直移動距離が図3cに示されている。
図3cは、ビーム12が弾性変形した場合の接触チップ14の水平および垂直移動距離を示す図である。
図3cに示すように、接触チップは電極パッドと最初に接触する最初位置Iからビーム12の弾性変形によって最終位置Fに移動する。説明の便宜上、ベース13はビーム12との境界部分から下方に垂直に延びると仮定し、またベース12の上端から下端に達する距離が垂直延長距離Dとなると仮定する。
固定ポスト11とビーム12との境界点を弾性変形基準点Bという時、ベース13上端の高さ変化D、接触チップ14の水平移動距離D、および垂直移動距離Dは近似的に下記の式で表すことができる。下記の式は近似的に計算されるが、説明の便宜上、等号(=)で表す。近似式と実際値の誤差が重要な因子となる場合は別途に言及する。
ベース13上端の高さ変化D=Lsinθ
接触チップ14の水平移動距離D:Dsinθ+L(cosθ−1)
接触チップ14の垂直移動距離D:D(1−cosθ)+Lsinθ、Dは接触チップ14を含むベース13の垂直延長長さを、Lはビーム12の長さを各々表す。
与えられた式において、接触チップ14は、ビーム12とベース13との境界位置から垂直に延びる直線に位置すると仮定して計算したものであり、また式の結果は幾何学的関係から導き出され得るが、詳細な導出過程は簡潔性のために省略する。
接触チップ14の水平移動距離Dはスクラブ(Scrub)の長さと関連し、接触チップ14の垂直移動距離Dはビーム12の弾性変形による接触チップ14の相対的な高さ変化と関連する。例えば、水平移動距離D値が小さければスクラブの長さが小さくなり、垂直移動距離Dが小さければ垂直方向(第1電子部品または第2電子部品の平面に垂直する方向であり、z方向を意味する)に高さの差を有する2個の接続素子が同時に接するために弾性変形角が大きくならなければならない。複数の接続素子が1つの電子部品の表面に整列する場合は、製造誤差および電子部品そのものの平坦度の不均一性のため、スクラブの長さの差および接続素子間の高さ誤差が生じる。それによって互いに異なる接続素子間の弾性変形角の差をもたらす。接続素子間に生じ得るスクラブ長さの差は各々の接続素子が発生させるスクラブが大きいほど大きくなる。したがって、スクラブの大きさは小さいほど良い。一方、複数の接続素子が同一の電子部品の表面に整列する場合は接続素子間に高さ誤差が発生する。このような高さ誤差を補うために接触チップ14の垂直移動距離は大きいほど良い。
接触チップ14の水平移動距離Dは接触チップ14の垂直延長距離Dが小さいほど、そしてビーム12の延長領域の長さLが長くなるほど小さくなる。よって、接触チップ14が電極パッドに形成するスクラブの長さを最小化するために、接触チップ14の垂直延長距離Dは小さく、またビーム12または弾性領域の延長長さLは大きくなるほど良い。それに比べて、接触チップ14の垂直移動距離Dは接触チップ14の垂直延長距離Dが大きいほど、またビーム12の延長領域の長さLが大きいほど大きくなる。よって、接触チップ14の垂直移動距離を大きくするためには、接触チップ14の垂直延長距離Dおよびビーム12の延長領域の長さLが全て大きくなることが好ましい。
本明細書において、各接続素子間に発生するスクラブの長さまたは高さの誤差は、設計誤差、製造工程誤差、および熱変形による第1または第2電子部品の平坦程度の誤差のような全ての誤差を含む。
接触チップ14の水平移動距離Dまたはスクラブの長さは弾性領域の両端点を基準に算出した。ベース13は非弾性領域に該当し、また接触チップ14はベース13の下方に位置する。接触チップ14はベース13の下部平面に結合され、且つ下方へ突出する。電極パッドに形成されるスクラブは接触チップ14によって決定されるため、上記で提示した水平移動距離は補正しなければならない。
図4aは、ベース13と接触チップ14の結合関係による接触チップ14の位置変化を説明するための概念図である。
ベース13は非弾性領域となるため、ベース13の上端131は弾性変形しない。ベース13の上端131の延長方向はビーム12の終点EBFから接線方向になる。実際、ビーム12は体積となり、ベース13の上端131は平面となるため接面が形成される。しかし、説明の便宜上、ビームの始点EBIと終点EBFは点で表し、ベースの上端131および下端132は全て線で表して説明する。尚、特に面で表す必要があったり面で説明する必要があったりするときには明記する。
既に説明したように接触チップ14の水平移動距離および垂直移動距離は下記の式で表すことができる。
接触チップ14の水平移動距離:Dsinθ+L(cosθ−1)
接触チップ14の垂直移動距離:D(1−cosθ)+Lsinθ
Lは弾性領域の延長距離を、Dは接触チップの垂直延長距離を表すので、Lはビーム12の始点EBIおよび終点EBF間の距離になる。しかし、接触チップはベース下端132の任意の位置に形成することができる。したがって、接触チップ14の水平移動距離DTHはベース下端132において接触チップ14が結合する位置に応じて補正しなければならない。与えられた式は接触チップ14がベース始点SL1に位置する場合を仮定したものである。接触チップ14Aがベース始点SL1から離隔距離DB1だけ離れた第1中間点SL2に位置する場合の補正しなければならない大きさが図4bに示されている。
図4bは、移動した接触チップ14Aの位置変化を示すための幾何学的形態を示す図である。
ビーム12とベース13との境界点まで弾性変形すると仮定し、ベース13は非弾性領域であると仮定する。弾性変形した後のビーム12の延長領域または弾性領域の始点EBIおよび終点EBFを連結した直線と、弾性変形する前のビーム12の延長線とが成す角を弾性変形角θという。図3bについて上記で既に説明したように、弾性変形角θが、例えば0.5〜10度範囲のように十分に小さい場合に、弾性領域の終点EBFまたはビーム12とベース13との境界点で接線は最初ビーム12の延長線と接して2θの角を形成する。ベース13は非弾性領域になるため、接線はベース下端132の延長線と平行になる。ベース13の延長線と最初位置のビーム12が接する交差点をTであるとすれば、交差点Tからビーム12の終点EBFに達する距離は(1/2)Lになる。垂直延長距離Dはベース13の上端131から接触チップ(14,14A)の端部に達する距離になり、接触チップ14Aはベース下端132から一定距離だけ移動して変位距離DB1にその中心が位置すると仮定する。ベース13は交差点Tと終点EBFによって形成された長さ(1/2)Lになる直線を半径にして2θだけ回転したと見ることができる。各々の座標を求めて補正した接触チップ14Aの水平移動距離DTHおよび接触チップ14Aの垂直移動距離DTVを求めると下記のように近似的に表すことができる。
補正した接触チップ14Aの水平移動距離DTH:Dsinθ+L(cosθ−1)+DB1cos2θ−DB1=Dsinθ+L(cosθ−1)+DB1(cos2θ−1)=ビーム12による移動+変位距離DB1による移動。
補正した接触チップ14Aの垂直移動距離DTV:D(1−cosθ)+Lsinθ+DB1sin2θ=ビーム12による移動+変位距離DB1による移動。
補正値に該当するDB1(cos2θ−1)はマイナス値になるため、接触チップがベース下端132において固定ポスト11から遠くなる方向に位置するほどスクラブの全体大きさは小さくなる。その結果、ベース下端132において接触チップ14がベース始点SL1から遠くなるほどスクラブの大きさが小さくなる。それと同時に垂直移動距離DTVが大きくなる。
前述したように、接触チップ14がベース下端132において変位距離DB1を有するように位置することがスクラブ長さの形成に有利である。その一方、変位距離DB1は構造的安定性をもたらし、また垂直移動距離を増加させるという利点がある。ベース下端132の変位距離DB1は接触チップ14Aの高さと関連する。
図4cは、ベースの延長距離と接触チップ14Aの高さとの関連性を示す図である。
弾性領域に該当するビーム12が最大に弾性変形したと仮定する。接触チップ14Aの中心がベース下端132のベース始点SL1から変位距離DB1だけ離れたところに位置し、接触チップ14Aはチップ高さTを有すると仮定する。最大弾性変形角θMAXにおいてベース始点SL1と接触チップ14Aの端点は同一直線上に位置してはいけない。同一直線上に達すると電子部品の表面または接続素子に過度な圧力が加えられ、少なくとも2つの素子のうちのいずれか1つの素子に損傷が生じる可能性がある。よって、チップ高さTは下記のような条件を満たせなければならない。
チップ高さT条件:T>DB1tan2θMAX
チップ高さTが大きいほど、また接触チップ14Aがベース始点SL1に近いほど、接触安全性を高めることができることが分かる。
しかし、チップ高さTは調節可能であり、むしろスクラブの長さが短くなるのが良いため、接触チップ14Aの中心は少なくともベース下端132の中心に位置するのが良く、好ましくは固定ポスト11から遠くなる方向にベース下端132の中心から離れて位置するのが良い。ベース13の垂直延長距離Dは接触チップ14の水平移動距離を増加させ(Dsinθ)、接触チップ14Aの変位距離DB1は接触チップ14Aの水平移動距離を減少させる(DB1(cos2θ−1))。垂直高さの変化による水平距離変化の差を比較すると、高さ変化および水平距離変化を同様にΔDであるとすれば、変化量f(θ)=ΔDsinθ+ΔD(cos2θ−1)で表すことができる。少なくとも0度<θ<20度でf(θ)はマイナス値を有するため、垂直高さを減少させることよりはベース下端132に沿って水平方向に変位距離DB1だけ移動させる方がスクラブ減少の効果が大きいことが分かる。したがって、適切な大きさのベース13を形成し、接触チップ14Aを固定ポストから遠くなるようにベース下端132に設けるのがスクラブ大きさの減少のために良い。
既に前述したように、接続素子のビームが弾性変形する過程において、接触チップは電極パッドの酸化膜を除去しながら接触状態を維持しなければならない。複数の接続素子が同時に複数の電極パッドに接触する場合、各々の接触チップの水平移動距離は小さいのが良い。
図5aは、接触チップによって電極パッドPに形成されるスクラブ(Scrub)の例を示す図である。
電極パッドPはパッド長さPとパッド幅Pを有する長方形状であり、表面に酸化膜が塗布されている。スクラブSはスクラブ長さSおよびスクラブ幅Sからなっており、電極パッドPの内部に電極パッド大きさの10〜60%の比率で形成され得る。接触チップが角錐形状である場合にスクラブ幅Sは狭く、角錐台の形状である場合にスクラブ幅Sは広くなる。図5aに示すようなスクラブを形成するため、接触チップは電極パッドPと最初位置Cで接し、ビームが最大に弾性変形する場合に接触チップは最終位置Cに位置しなければならない。
複数の接続素子が同時に複数の電極パッドに接する場合に接続素子間に高さ差が発生する。互いに異なる高さを有する接続素子が電極パッドに接してスクラブを発生させるとスクラブの最初位置およびスクラブ深さがそれぞれ異なる。
図5bは、互いに異なる高さを有する接続素子によって生じ得る互いに異なる形態のスクラブを示す図である。
図5bの左側の図は、予め定められた最初接触位置CI0において接触し、予め定められた最終接触位置CF0までスクラブが形成されていることを示す図である。一方、中間および右側の図は、各々接続素子が高さ誤差によって予め定められた位置より高く位置する場合および低く位置する場合に形成されるスクラブの形態を例示する図である。接続素子の整列過程において各々の接続素子は対応する電極パッドPの同一地点に位置するように整列する。製造工程および検査過程において、水平(x−y方向)および垂直(z方向)の誤差が生じ得るが、第1電子部品または第2電子部品の平坦有無に関わって主に垂直誤差が問題となる。一般的に、平坦性は製造工程で生じ得るが検査過程で電子部品または接続素子の熱変形によっても生じ得る。検査過程で生じる熱変形は水平誤差および垂直誤差の全てに影響を及ぼす。垂直誤差は電子部品の平面の撓みと関連して実際垂直誤差がひどい場合に検査過程で電極パッドまたは接続素子の損傷をもたらす。垂直誤差(z方向に沿う接続素子間の高さ偏差)が生じると、接続素子の高さ差に関わらず、最初接触位置Cは同一であるものの最終接触位置(CF0、CF1、CF2)はそれぞれ異なる。接続素子が予め定められた位置より高く位置する場合には、最終接触位置CF1が前方に位置して予め定められた大きさよりスクラブが小さく形成されるか、または高さの差がひどい場合に酸化膜Oを破ることができず電極パッドPに到達することができない。それに比べて、接続素子が予め定められた位置より低く位置する場合には、最終接触位置CF2が後方に位置してスクラブの長さが予め定められた長さより長く形成されるか、またはあまりにも低く位置する場合に過度な接触圧力のため酸化膜Oを破るだけでなくさらに電極パッドPの下方を損傷する場合がある。このように接続素子の高さ差に関わらず最初接触位置CI0は同一であるが最終接触位置CF0はそれぞれ異なる。予め定められた位置より高く位置する場合には酸化膜Oを十分除去できない場合がある。それに比べて、予め定められた位置より低く位置する場合には、酸化膜Oは十分除去されるが、酸化膜Oの下方の電極パッドPが損傷したり接触チップが電極パッドPから離れ得る。高さ誤差がひどい場合には、他の接続素子が最大弾性変形する間に該当接続素子の接触チップが電極パッドPの最初接触位置CI1に到達できないこともある。接続素子間の高さ誤差のため特定接続素子が最初接触位置CI0を形成できない問題に対する解決方法は図5cに示されている。
図5cは、接続素子間の高さ誤差を減少させるための接触チップの実施形態を例示する図である。
図5cの左側の実施形態を参照すれば、ビーム12は固定ポスト11と90度より大きい角を形成しながら電極パッドPに向かって延びる。ベース13は電子部品の平面と平行するように形成されるか、またはビーム12の傾斜方向に沿って延びるように形成され得る。一方、図5cの右側の実施形態を参照すれば、ビーム12が電極パッドPの方向に延びながらベース13の重量のためビーム12が全体的にアーチ(arch)形状になる。左側に示された実施形態の場合は弾性変形角だけを増加させる結果をもたらすが、右側に示された実施形態の場合は最初接触位置だけを変更させ弾性変形角は同一である。各々の実施形態の場合、予め定められた大きさのスクラブを形成するか、または電極パッドPの予め定められた最初接触位置に到達するための傾斜角θを決定する必要がある。スクラブの全体長さが電極パッド長さの10〜60%であると仮定する場合、スクラブが発生しない電極パッド部分はスクラブ長さの前後で40〜90%になる。提示された範囲は弾性変位によって接触チップ14によって発生するスクラブの範囲だけを提示したものである。検査過程で熱または他の圧力によってもスクラブの大きさが増加し得る。例えば、弾性変形によるスクラブの大きさが電極パッドP全体の10%になるといっても実際に熱変形によるスクラブの大きさは電極パッドP全体の30〜60%またはそれ以上になり得る。
スクラブが電極パッドPの中央部分に形成され、またスクラブの大きさが電極パッドPの10〜60%になるとすれば、ビーム12の傾斜による最初接触位置の移動はスクラブ長さの前後の10%〜22.5%になることが好ましい。この場合、傾斜角θは最大弾性変形角の10〜22.5%になり得る。最大弾性変形角は接続素子の設計過程において予め定められる。
ベース13の重さによって傾斜角θになると、ビーム12の長さによる撓み強度または弾性係数が予め定められ、またそれによってベース13の重さが決定され得る。ビーム12が傾斜するように延びる他の実施形態は図5dに示されている。
図5dは、ビーム12が傾斜するように延びる他の実施形態を示す図である。
図5dに示すように、ビーム12は電子部品の平面と平行するように延びる水平延長部分Bと傾斜した方向に延びる傾斜延長部分Bとを含む。ベース13は水平延長部分Bと平行するか、または傾斜延長部分Bと平行するように形成される。既に前述したように、接触チップの水平移動距離はDsinθ+L(cosθ−1)で表すことができる。図5dの実施形態の場合、Lが小さくなる効果があるため図5cの左側に示された実施形態に比べて傾斜角が小さくならなければならない。しかし、水平延長部分Bの大きさが十分小さい場合に誤差は無視できるため同一傾斜角θが形成され得る。
図5dの右側はベース13の荷重によってビーム12が曲線形状を有する実施形態を示す図であり、右下側はビーム12の平面図を示す図である。下側の平面図に示すように、ビーム12は、固定ポスト11に連結される固定領域F、ベース13から延びる弾性領域E、および固定領域Fとベース13とをつなぐ連結領域Cからなっている。固定領域Fの弾性変形は無視することができ、弾性領域Eと連結領域Cは弾性変形可能な領域となるが、特に弾性領域Eは幅が小さいため連結領域Cに比べて容易に弾性変形し得る。弾性領域Eの弾性変形による水平および垂直移動距離はビーム12が弾性変形するのと同一方法によって導き出すことができる。但し、水平移動方向は逆になる。ベース13の上端から接触チップまでの高さをチップ高さTとする時、水平移動距離および垂直移動距離は近似的に下記のように表すことができる。
接触チップの水平移動距離:Tsinθ+LCE(cosθ−1)
接触チップの垂直移動距離:T(1−cosθ)+LCEsinθ
接触チップの水平移動距離は小さいものが好ましく、接触チップの垂直移動距離は大きいものが好ましい。よって、弾性変形長さLCEが大きいものが好ましい。水平移動距離と垂直移動距離の差を求めれば、T(sinθ−1+cosθ)+LCE(cosθ−1−sinθ)=(T−LCE)sinθ+(LCE+T)(conθ−1)<0になる。よって、垂直移動距離は水平移動距離に比べて大きくなる。傾斜角θを形成する場合に最初接触位置をΔLだけ移動させると高さ補正値ΔT>ΔLになる。傾斜角θの場合に対し同様にベース13に対する接触チップの相対的な位置補正を行うことができる。
接触チップ14のチップ高さTが大きくなるほど水平移動距離および垂直移動距離が全て増加する。しかし、水平移動距離は延長領域LCEの長さによって減少する。よって、高さ誤差の観点でチップ高さTが大きくなるほど良い。傾斜角θはスクラブの大きさ、予め定められた最初接触位置、および予め定められた弾性変形角によって決定され得る。予め定められた最初接触位置が電極パッドの中央になると、実質的に傾斜角θは弾性変形許容角と同一であり得る。
図5dの右側に示された実施形態の接続素子は次のような方法で製造することができる。先ず、電極パッドに形成するスクラブの長さを決める。そして、電極パッドに対するスクラブ長さの相対的な大きさを決め、スクラブが形成されない電極パッドの一方の余分の約1/2に該当する大きさを決める。そして、該当位置に接触チップ14が位置するための傾斜角θを決める。傾斜角θの大きさが決定されれば弾性領域Eの長さおよび幅が決定される。弾性領域Eの長さと幅に応じて連結領域Cの長さが決定される。弾性領域Eと連結領域Cの長さおよび幅は傾斜角θに適するように選択され得る。最後に固定領域Fが決定されれば傾斜したビーム12を有する接続素子を製造することができる。提示された製造過程は例示的なものであり、傾斜したビームを有する接続素子は任意の工程順によって製造することができる。傾斜による接触チップ14の電極パッドに対する最初接触位置は、図5dの左側の実施形態について説明したものと同様の方法によって決定することができる。
図6aは、多様な形態の接触チップ構造を示す図である。
接触チップ14は、図6aの左側から右側の順に示すように、ベース13の幅と同一の下面を有する台形の断面、台形に四角形が突出した断面、およびベース13の幅より狭い下面を有する台形の断面を有することができる。左側の接触チップ14はスクラブ面積が広くなり得る問題点があり、中間の接触チップ14は幅が一定したスクラブを形成できる利点があるものの、重さの中心の不安定によって幅に応じて深さが異なるスクラブが発生し得る問題点がある。それに比べて、右側の接触チップ14は幅方向による力または圧力の分散に良く、また長さによるスクラブの幅変化が小さい利点がある。本発明に係る接触チップは任意の形状を有することができるが、右側に示された形状を有することが好ましい。角錐形状の接触チップの場合にチップの端部は点の形態ではなく実際には面の形状を有する。よって、実際に接触チップは角錐台形状になると見ることができる。下記にてこのような角錐台形状の接触チップが電極パッドに接触してスクラブを形成する過程について説明する。
図6bは、電極パッドPにおいて接触チップ14が水平方向に移動しながらスクラブを発生させる過程を示す図である。
図6bの左側に示すように、接触チップ14が電極パッドPと最初に接するときに面接触する。但し、ビーム12が傾斜した形態となると接触チップは14は電極パッドPと線接触する。第2電子部品が上方に移動しながら接続素子は弾性変形し、それによって接触チップ14は電極パッドPにおいて一定方向に沿って水平移動をする。図6bの左側に示すように、接触チップ14が電極パッドPと最初に接触するときに接触チップ14の前方接触線Tと後方接触線Tが全て電極パッドPに接触する。そして、継続して弾性変形が終了する時点までは後方接触線Tだけが電極パッドPに接触する。但し、傾斜ビームの場合は、ビーム12が弾性変形を始めれば、前方接触線T、面接触、後方接触線Tの順に電極パッドと接触する。接触の結果によって電極パッドPに形成されるスクラブの形状は下方に示されている。図示したように、電極パッドPに形成されるスクラブSの形状は接触チップ14の後方接触線Tによって決定される。したがって、電極パッドPに形成されるスクラブSの長さは接触チップ14の後方接触線Tを基準に決定される。前述したように接触チップ14の移動距離は下記のように表すことができる。
平行ビーム:Dsinθ+L(cosθ−1)+Dcos2θ−D=Dsinθ+L(cosθ−1)+D(cos2θ−1)
傾斜ビーム:Dsinθ+L(cosθ−1)+D(cos2θ−1)+Dsinθ+L(cosθ−1)+D(cos2θ−1)
接触チップ14が電極パッドPに接触して電気信号を伝達するために先ず酸化膜を除去しなければならない。しかし、酸化膜を除去するためには一定圧力が必要となるので接触チップ14が最初接触して一定距離を移動する間には電気信号の伝達および受信がなされない。酸化膜の除去は、ビーム12の弾性変形によって発生するため、接触チップ14の水平距離式でθ値が一定値以下になる間には実際に電極パッドPとの接触がなされないことを意味する。接触チップ14が電極パッドPに加える圧力は弾性変形角が大きくなるにつれて次第に大きくなる。上記で与えられた水平移動距離式において、一般的にL値はD値に比べて大きく、また微分値がDcosθ−Lsinθになるので、θ値が大きくなれば変化量は小さくなる。よって、最初接触して移動程度が大きくなり、弾性変形しながら移動程度が小さくなる。実際に全体移動量は電極パッドPの大きさに比べて十分に小さいため、接触チップ14の最終位置は特別な場合でなければ電極パッドPから離れない。実際にDがLに比べて十分に小さい場合にθ値が大きくなるほど、むしろ水平移動距離が減少し得る。
接触チップ14の水平移動距離が電極パッドに対して十分に小さければ、接触チップ14は電極パッドPの中心またはスクラブの大きさを考慮して中心からスクラブの前方向に移動して整列することが好ましい。しかし、接触チップ14が電極パッドPに最初に接触して一定距離を移動する間に電極パッドPの酸化膜を除去できる十分な圧力を生じさせない可能性もある。したがって、接触チップ14は電極パッドPの中心からスクラブが発生する方向の後方に位置することが好ましい。接触チップ14の整列基準は接触チップの形態によって異なり得る。例えば、角錐形状の接触チップは頂点(Peak Point)が整列基準になる。しかし、角錐台の場合は実際にスクラブを発生させるのは四角形状の角錐台接触面の後方の縦線または幅方向線である。よって、整列基準は角錐台接触面の後方縦線である。しかし、傾斜ビームの場合に整列基準は角錐台の中心である。このように実際にスクラブを発生させる位置を基準に接触チップ14の整列位置を定められなければならない。整列基準が中心から離れる程度は全体スクラブの大きさを考慮して定めるか、または弾性変形許容角を基準に定めることができる。例えば、予め定められた最大弾性許容角がθMAXになると、整列基準誤差補正値は最大弾性許容角の1/20〜2/3の範囲で決定され得る。整列基準が電極パッドの中心から離れる程度は上記の角範囲において平行ビームはDsinθ+L(cosθ−1)+D(cos2θ−1)で算出される。しかし、アーチ状の傾斜ビームの場合は傾斜角が異なり得るが、実際に傾斜角は上記の角範囲を決める方法と同一方法によって決められる。したがって、設計過程で傾斜のないビームを仮定して、接触チップが電極パッドの中央または予め定められたスクラブの始点に位置するように設計することができる。
前述したように検査過程で熱変形のような外的要因によってスクラブの長さが増加し得る。実際にビーム12の弾性変形によるスクラブSの長さより熱変によるスクラブSの長さがより大きくなり得る。熱変形によるスクラブは主にビーム12が最大弾性変形し、また一定期間電気信号の伝達のために一定時間最大弾性変形状態を維持する過程で発生する。接触チップ14の整列基準は予め定められたスクラブSの長さを考慮して、スクラブSの全体長さの一定比率だけ後方に位置するようにすることができる。ビーム12の弾性変形によるスクラブSの長さが大きいものではなく、むしろ熱変形によるスクラブの長さが大きければ、最大弾性変形位置で整列基準が電極パッドPの中央に位置するように接続素子を設計することができる。その代案として、電極パッドPの中央から電極パッドPの全体大きさの1/20〜1/5程度接触チップ14の移動方向に対して後方に位置するように設計することができる。前述したように、スクラブの長さはビーム12の水平延長長さLおよびビームの垂直延長長さDによって決定される。そして、垂直延長長さDはスクラブSの長さを増加させるが、水平延長長さLはスクラブSの長さを減少させる。したがって、水平延長長さLが垂直延長長さDに比べて大きい場合は、ビーム12が一定角または最大弾性変形した場合に接触チップ14の整列基準が電極パッドPの中央または中央より若干後方に位置するように接続素子を設計することができる。傾斜ビーム12を有する接続素子の場合は、最初接触位置だけを変更させるため同じく最終接触位置が電極パッドPの中央に位置するように設計することができる。実際に上記では検査過程で第1電子部品または第2電子部品が熱変形する場合を例を挙げて説明したが、弾性変形によるスクラブの大きさが、例えば、電極パッドの全体大きさの20%より小さければ、熱変形に関わらず接触チップ14の最終位置が電極パッドPの中央になるように設計することができる。
ビーム12の弾性変形によって接触チップ14が電極パッドPに一定大きさの圧力を加える。接触チップ14が電極パッドPに加える圧力は接触チップ14の接触面の形態によって異なり得る。
図6cは、多様な形態の接触チップ構造を示す図である。
図6cに示すように、接触チップの接触面は正方形、短い長方形、および長い長方形になり得る。正方形は近似的に正方形になることを意味する。実質的に角錐形状の接触チップは正方形の接触面を有するとみることができる。短い長方形の接触チップは、接触面が最初接触線または最終接触線Tの長さが非接触線Tの長さより短い。それに比べて、長い長方形は最初接続線または最終接続線Tが非接触線の長さより長い。短い長方形はスクラブの幅が狭いが長い長方形はスクラブの幅が広くなる。短い長方形は圧力を集中させるが長い長方形は圧力を分散させ、それによって短い長方形および長い長方形は互いに異なる深さを有するスクラブを発生し得る。ビームの弾性係数、撓み強度またはビームの長さに応じて短い長方形または長い長方形を選択することができる。ビームが長ければビームの端部に発生する圧力が小さくなるため短い長方形が好ましく、ビームが短ければビームの端部に発生する圧力が大きくなるため長い長方形が好ましい。全ての接触チップは非対称構造であり得るし、また電極パッドに対する整列基準は後方接触線Tであり得る。
図7は、本発明に係る接触チップの実施形態および電極パッドに対する相対的な位置に関する実施形態を示す図である。
図7の上側は正面図、中間は平面図、下側は側面図を各々示す。ビーム12は固定領域F、弾性領域E、および非弾性領域Tを含み、固定領域Fと非弾性領域Tは互いに異なる幅に延びることができ、それによって弾性領域Eは長さ方向に沿って幅が異なり得る。固定領域Fは固定ポスト(図示せず)に結合し得る。スクラブの長さを減少させるために弾性領域Eの長さは非弾性領域Tの長さより長く形成される。接続素子間の高さ差を補うことができるようにベース13は一定長さだけ下方向に延びるが、ベース13の垂直延長長さBは弾性領域Eまたは非弾性領域Tの長さに応じて決められるスクラブ長さを考慮して制限することができる。非弾性領域Tの少なくとも一部はベース13と結合して製造工程で一体に製造するか、または各々製造して結合することができる。接触チップ14は角錐形状であり得るが、好ましくは角錐台形状であり、また非対称構造で下方に突出した形態でベース13の下部に結合する。非対称構造は形態非対称であり得るし、またベース13の中心線BCLを基準に接触チップ14の中心がビーム12の延長方向に移動した位置非対称を含む。位置非対称はベース13の下部が後方余裕部Rおよび前方余裕部Fを有する。位置非対称によってR>Fになるが、本発明の接触チップ14は非対称構造に制限されるものではない。接触チップ14は下側の図面に示すようにベース幅Bに比べて狭い幅でベース13に結合する。狭い接触幅のため、電極パッドPに対する接触圧力は高くなり得るし、スクラブ幅は狭くなり得る。また、接触チップ14の高さは前述したようにベース13と接触チップ14との結合位置によって制限され得る。
接触チップ14は第2電子部品E2の表面に形成された電極パッドPに接触してスクラブを形成する。スクラブを形成するための接触チップ14の最初位置は電極パッドの中心Pから後方またはスクラブの反対方向に離れたところに位置する。このような最初位置変移Cの量はスクラブの長さまたは接触チップ14の水平移動距離によって制限され得る。接触チップ14の位置決定基準は接触チップの後方接触線Tであり得る。既に前述したように、ビーム12が一定角または最大角だけ弾性変形した場合、接触チップ14の位置決定基準または整列基準が中央に位置するように接続素子を設計することができる。このような接触チップ14の整列基準の後方移動は、熱変形に関わらず予め定められたスクラブの長さが小さい場合に、ビーム12の水平延長長さが接触チップ14の垂直延長長さより大きい全ての接続素子に適用することができる。
本発明を実施形態によって詳しく説明したが、当該分野において通常の知識を有する者であれば、本発明の技術的思想から逸脱しない限り実施形態に対する多様な変形および修正ができるものと理解しなければならない。本発明はこのような変形および修正発明によって制限されるものではない。
本発明の一実施形態に係る接触チップ構造を有した接続素子を示す図である。 非対称構造を有する多様な形態の接触チップの例を示す図である。 接触チップが電極パッドに接触してスクラブを形成する過程を示す図である。 接触チップが電極パッドに接触してスクラブを形成する過程を示す図である。 接触チップが電極パッドに接触してスクラブを形成する過程を示す図である。 ベースと接触チップの結合関係による接触チップの位置変化を説明するための概念図である。 補正した接触チップの移動距離を説明するための概念図である。 ベースの延長距離と接触チップの高さとの関連性を示す図である。 接触チップによって電極パッドに形成されるスクラブ(Scrub)の例を示す図である。 互いに異なる高さを有する接続素子によって生じ得る互いに異なる形態のスクラブを示す図である。 傾斜したビームを有する接触チップ構造の実施形態を示す図である。 傾斜したビームを有する接触チップ構造の他の実施形態を示す図である。 多様な形態の接触チップ構造を示す図である。 電極パッドにおいて接触チップが水平方向に移動しながらスクラブを発生させる過程を示す図である。 多様な形態の接触チップ構造を示す図である。 本発明に係る接触チップの実施形態および電極パッドに対する相対的な位置に関する実施形態を示す図である。
符号の説明
11:固定ポスト
12:ビーム
13:ベース
14:接触チップ
E1:第1電子部品
E2:第2電子部品
P:電極パッド

Claims (36)

  1. 第1電子部品の表面に固定ポストが結合し、固定ポストから延びるビームの一方に結合したベースの下部表面から垂直に延びる接続素子の接触チップ構造であって、
    ビームは弾性領域および弾性領域に比べて小さい延長距離を有する非弾性領域を含み、ベースは非弾性領域から垂直に一定距離だけ延び、接触チップはベースの下部表面に余裕部を有するように形成され、またビームの弾性領域の水平延長長さLおよびベースの垂直延長長さDは接触チップの水平移動距離が予め定められた大きさを有するように決定され、前記で接触チップの高さは余裕部の長さによって制限され、また接触チップの水平移動距離は下記の式によって決定されることを特徴とする接触チップ構造:
    Dsinθ+L(cosθ−1)(θは弾性領域の弾性変形角)。
  2. LはDより大きいことを特徴とする請求項1に記載の接触チップ構造。
  3. 接触チップはベースに非対称構造で結合されることを特徴とする請求項1に記載の接触チップ構造。
  4. 第1電子部品の表面に固定ポストが結合し、固定ポストから延びるビームの一方に結合したベースの下部表面から垂直に延びる接続素子の接触チップ構造であって、
    ビームは弾性領域および弾性領域に比べて小さい延長距離を有する非弾性領域を含み、ベースは非弾性領域から垂直に一定距離だけ延び、接触チップはベースの下部表面に余裕部を有するように形成され、またビームの弾性領域の水平延長長さLおよびベースの垂直延長長さDは接触チップの垂直移動距離が予め定められた大きさを有するように決定され、前記で接触チップの高さは余裕部の長さによって制限され、また接触チップの垂直移動距離は下記の式によって決定されることを特徴とする接触チップ構造:
    D(1−cosθ)+Lsinθ(θは弾性領域の弾性変形角)。
  5. 電気信号を伝達するために第1電子部品の一定位置から第2電子部品に形成された電極パッドに延びる接続素子のためのビームの一端部に形成されたベースの表面に形成される接触チップ構造であって、
    ビームは弾性領域および弾性領域に比べて小さい延長距離を有する非弾性領域を含み、ベースは非弾性領域から垂直に第1一定距離だけ延び、接触チップはベースの下部表面に余裕部を有するように形成されながら、ベースの下部から垂直に第2一定距離だけ延び、前記で弾性領域の長さおよび第1一定距離は弾性領域の弾性変形による接触チップの水平および垂直移動距離が予め定められた大きさを有するように決定され、第2一定距離はベースの下部表面に結合する接触チップの結合面中心の相対的な位置およびビームの最大弾性変形角によって決定され、また接触チップの水平および垂直移動距離は下記の式で表されることを特徴とする接触チップ構造:
    水平移動距離:Dsinθ+L(cosθ−1)
    垂直移動距離:D(1−cosθ)+Lsinθ(Lは弾性領域の水平延長長さ、Dは第1一定距離、θは弾性領域の弾性変形角)。
  6. LはDより大きいことを特徴とする請求項5に記載の接触チップ構造。
  7. 接触チップはベースに非対称構造で結合されることを特徴とする請求項5に記載の接触チップ構造。
  8. 第2一定距離は近似的にDtan2θMAXより大きく、Dはベース下部のビーム側に位置する隅から結合面の中心に達する距離、θMAXは最大弾性変形角であることを特徴とする請求項5に記載の接触チップ構造。
  9. 第1電子部品の表面に固定ポストが結合し、固定ポストから第2電子部品の表面に形成された電極パッドに向かって延びるビームの一方に結合したベースの下部表面から垂直に延びる接続素子の接触チップ構造であって、
    ビームは弾性領域および弾性領域に比べて小さい延長距離を有する非弾性領域を含み、ベースは非弾性領域から垂直に一定距離延び、接触チップは垂直向きに加えられる圧力によって一定距離だけ水平向きに移動し、また弾性領域は第1電子部品の表面に対して下方に傾斜するように延び、前記で弾性領域の傾斜程度は接触チップの全体水平向きの移動距離の少なくとも一部が弾性領域の傾斜によって発生される形成され、また接触チップの全体水平向きの移動距離は全体ビームの弾性領域の長さLおよびベースの垂直延長長さDによる接触チップの水平移動距離を近似的に表す下記の式によって決定されることを特徴とする接触チップ構造:
    Dsinθ+L(cosθ−1)(θは第1電子部品に平行な平面を基準にするビームの弾性変形角)。
  10. 弾性領域は直線状に延びることを特徴とする請求項9に記載の接触チップ構造。
  11. 弾性領域はアーチ状に延びることを特徴とする請求項9に記載の接触チップ構造。
  12. 下方に傾斜するように延びるビームの弾性領域は、接触チップの全体水平移動距離に対して5〜30%に該当する接触チップの水平移動が弾性領域の傾斜によって発生するように形成されることを特徴とする請求項9に記載の接触チップ構造。
  13. ビームは水平延長部分と傾斜延長部分とからなっていることを特徴とする、請求項9に記載の接触チップ構造。
  14. ビームは固定領域、弾性領域、および連結領域からなっていることを特徴とする請求項9に記載の接触チップ構造。
  15. 連結領域は互いに異なる幅で長さ方向に延びることを特徴とする請求項14に記載の接触チップ構造。
  16. 接触チップはベースに非対称構造で結合されることを特徴とする請求項9に記載の接触チップ構造。
  17. 第1電子部品の表面に結合した固定ポスト;固定ポストから延びるビーム;ビームの一方に結合したベース;およびベースの下部表面に結合した接触チップを含む接続素子であって、
    ビームおよびベースは各々弾性および非弾性構造からなり、接触チップはベースの下部平面に余裕部を有するように結合し、前記でビームの水平延長距離Lおよびベースの垂直延長距離Dは下記のような接触チップの移動距離を表す式によって決定され、余裕部の大きさは接触チップの水平移動距離を表す下記の式によって決定され、また接触チップによってベースは非対称構造になることを特徴とする接続素子:
    接触チップの水平移動距離:Dsinθ+L(cosθ−1)
    接触チップの垂直移動距離:D(1−cosθ)+Lsinθ(θは弾性領域の弾性変形角)
    余裕部の大きさを決定する接触チップの水平移動距離:Dsinθ+L(cosθ−1)+D(cos2θ−1)(Dはビームとベースの境界面から接触チップとベース下部平面の結合中心点に達する距離)。
  18. LおよびDは接触チップの水平移動距離が最小になるように決定されることを特徴とする請求項17に記載の接続素子。
  19. LおよびDは接続チップの垂直移動距離が最大になるように決定されることを特徴とする請求項17に記載の接続素子。
  20. 接触チップの水平移動距離が小さくなるようにDが決定されることを特徴とする請求項17に記載の接続素子。
  21. LはDより大きいことを特徴とする請求項17に記載の接続素子。
  22. 接触チップの高さは余裕部の大きさによって決定されることを特徴とする請求項17に記載の接続素子。
  23. 接触チップの高さは近似的にDtan2θMAXより大きく、Dはビームとベースの境界面から接触チップとベース下部平面の結合中心点に達する距離、θMAXはビームの最大弾性変形角であることを特徴とする、請求項22に記載の接続素子。
  24. 第1電子部品に結合し、また第2電子部品に形成された電極パッドの方向に延びるビームに結合したベースの下部平面の一定位置に取り付けられた接触チップによって電極パッドに定められた形態のスクラブが発生するように接触チップの位置を決める方法であって、
    接触チップが電極パッドと最初に接触する位置は、接触チップが加圧されながら電極パッドに移動する全体水平移動距離の少なくとも一部に該当する量だけ電極パッドの中心からビームの方向に一定距離だけそれるところになり、前記で少なくとも一部は、接触チップの全体水平移動距離を決めるビームの弾性領域の長さLおよびベースの垂直延長長さDによって調節され、接触チップの全体水平移動距離は近似的に下記の式によって決定されることを特徴とする接触チップの位置決定方法:
    Dsinθ+L(cosθ−1)(θはビームの弾性変形角)。
  25. 接触チップが電極パッドと最初に接触する位置は、ビームの弾性変形後と同時に電極パッドと接触する部分を基準とすることを特徴とする請求項24に記載の接触チップの位置決定方法。
  26. 接触チップは角錐または角錐台形状であることを特徴とする、請求項24に記載の接触チップの位置決定方法。
  27. 角錐台の電極パッドと接触する部分は、短い長方形または長い長方形であることを特徴とする請求項26に記載の接触チップの位置決定方法。
  28. 最初に接触する位置は、短い長方形または長い長方形のビーム方向側の隅になることを特徴とする請求項27に記載の接触チップの位置決定方法。
  29. 一定距離は、ビームの弾性許容角の水平移動距離の1/20〜2/3に該当する距離になることを特徴とする請求項24に記載の接触チップの位置決定方法。
  30. 第1電子部品に結合し、また第2電子部品に形成された電極パッドの方向に延びるビームに結合したベースの下部平面の一定位置に取り付けられた接触チップによって電極パッドに定められた形態のスクラブが発生するように接触チップの位置を決める方法であって、
    接触チップが電極パッドに最初に接触する位置は、電極パッドの中心から第1電子部品に結合した方向に一定距離だけそれ、前記一定距離は、ビームが予め定められた最大大きさに弾性変形する場合、ビームが最大に弾性変形される状態で接触チップが電極パッドの中央に位置するように決定されることを特徴とする接触チップの位置決定方法。
  31. 接触チップが電極パッドと最初に接触する位置は、ビームの弾性変形後、電極パッドと接触する部分を基準とすることを特徴とする請求項30に記載の接触チップの位置決定方法。
  32. 接触チップは、角錐または角錐台形状であることを特徴とする請求項30に記載の接触チップの位置決定方法。
  33. 角錐台の電極パッドと接触する部分は、短い長方形または長い長方形であることを特徴とする請求項32に記載の接触チップの位置決定方法。
  34. 第1電子部品に結合し、また第2電子部品に形成された電極パッドの方向に延びるビームに結合したベースの下部平面の一定位置に取り付けられた接触チップによって電極パッドに定められた形態のスクラブが発生するように接触チップの位置を決める方法であって、
    接触チップが電極パッドと最初に接触する位置は、接触チップが加圧されながら電極パッドに移動する全体水平移動距離の少なくとも一部に該当する量だけ電極パッドの中心からビームの方向に一定距離だけそれるところになり、前記で少なくとも一部は、接触チップの全体水平移動距離を決めるビームの弾性領域の長さLおよびベースの垂直延長長さDによって調節され、また少なくとも一部に該当する量は、中央から電極パッド全体大きさの1/20〜1/5になることを特徴とする接触チップの位置決定方法。
  35. 最初に接触する位置は、ビームの弾性変形後の電極パッドと接触する部分になることを特徴とする請求項34に記載の接触チップの位置決定方法。
  36. 接触チップは、非対称構造になることを特徴とする請求項34に記載の接触チップの位置決定方法。
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